JP2020167669A - 映像と音声を上映するための映像音声管理装置および上映システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の映像コンテンツが同一室内で同時上映中に、各視聴者が視聴したい映像の音声を他人に聞こえないように排他的に視聴可能とし、視聴コンテンツの変更に伴って、映像の音声を変更後の音声へと即時切り替え可能な映像音声システムを得る。【解決手段】 映像音声管理装置100は、複数の異なる映像を同時進行でそれぞれ上映するための複数の映像表示装置20a〜20cに当該映像情報をそれぞれ出力する映像情報出力部110と、当該映像情報にそれぞれ同期した音声情報を、利用者に貸し出した複数のワイヤレスヘッドホン50a〜50kにて切り替え可能に受信できるように出力する音声情報出力部120と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、AV(Audio−Visual)システムに関し、特に、映像と音声を上映するための映像音声管理装置および上映システムに関係する。
近年、映像データのデジタル化が進み、映画においてもフィルムを用いずに、映像配信元サーバから受信したデジタル化されたHDTV程度の解像度の映像を用い、比較的大きな画面で映画上映することが一般的となっている。また、映画上映施設として近年一般化したシネマコンプレックスは、1つの建物内に複数のスクリーンを有する複合型映画館であり、映画館だけでなく、レストラン等の他の施設も擁している場合が多く、複数スクリーンでの異なる作品の同時上映や人気映画の複数同時上映も可能である。
しかしながら、シネマコンプレックスといえども、上映時間と作品とは予め決まっており、個人がいつでも好きなときに好きな作品を見るわけにはいかず、館内で子供が泣いたりすると周囲の客に迷惑になる。これに対して、特許文献1には、個人や仲間だけで周囲に気兼ねなく映画を鑑賞する手段として、プライベート用途向けのシアター・システムが開示されている。特許文献1記載のシアター・システムでは、コンテンツ・サーバに蓄積された映像コンテンツの配信を受け、カラオケ施設や自宅内にシアター機能を実現している。
また、特許文献2には、そのようなシアター・システムに映像配信する際に、配信する映画の種類や配信先となる上映場所の数を顧客からの予約やリクエストの状況に応じて映像配信元で設定し、配信するための技術が開示されている。特許文献2記載の映像配信システムでは、従来は複数の上映館で個別に行っていた作業である映写配信機器設定、スケジュール上映、上映状況確認などをセンター設備側で集約して自動実行するようにしている。すなわち、センター設備において、顧客の予約やリクエストを複数の上映場所から集約した結果に応じて、上記のような作業を一括してセンター設備で実行している。
特開2005−142636号公報 特開2002−304490号公報
特許文献1に開示されているプライベート用途向けのシアター・システムは、個人や仲間だけで周囲に気兼ねなく映画を鑑賞する手段として、映像コンテンツの配信を受け、カラオケ施設や自宅内にシアター機能を実現している。
しかしながら、特許文献1に開示されているシアター・システムにおいても、従来のシネマコンプレックスと同様に、複数の映像コンテンツは別々のシアター・ルーム内で同時上映されている。従って、複数の映像コンテンツを同一のシアター・ルーム内において同時上映する場合に特有の以下の問題を解決することができない。
つまり、複数の視聴者がそれぞれの好みに応じて別々の映像コンテンツを視聴しようとしても、映像毎の音声が同一室内で相互に混在してクリアに聴き取れなくなってしまう。そこで、同一の室内で複数の視聴者がそれぞれ視聴中の映像コンテンツの音声を互いに混在させることなく、各視聴者が視聴を希望する映像の音声を他人には聞こえないように互いに排他的に聴くことができる工夫が必要となる。
また、特許文献2には、センター設備において、顧客の予約やリクエストを複数の上映場所から集約した結果に応じて、各映画館で個別に行ってきた機器設定や上映枠の割り当ての作業を一括してセンター設備で実行している。他方、同じシアター・ルーム内で同時上映されている複数の映像コンテンツの中で現在視聴中の映像コンテンツから他の映像コンテンツに切り替えて視聴したいと視聴者が欲する場合がある。
従って、視聴中の映像コンテンツの音声を各視聴者が互いに排他的に聴けるだけでなく、以下の工夫が求められる。すなわち、各視聴者が視聴する映像コンテンツを切り替えた際に、特許文献2記載の技術では、視聴する映像コンテンツを途中で変更するのに同期して、映像の音声を変更後の音声へとリアルタイムに切り替えて聴くことができる機能を実現することができない。
このように、特許文献1および2では、複数の映像コンテンツが同一室内にて同時上映される際に各視聴者が視聴を希望する映像の音声を他人には聞こえないように互いに排他的に聴くことを可能にする仕組みについて開示していない。また、特許文献1および2では、各視聴者が視聴する映像コンテンツを切り替えた際に、映像の音声を変更後の音声へとリアルタイムに切り替えて聴くことができる機能を実現する技術について開示していない。
そこで、本開示はこのような事情に鑑み、複数の映像コンテンツが同一室内にて同時上映される際に、各視聴者が視聴したい映像の音声を他人に聞こえないように排他的に視聴可能とする映像音声管理装置および上映システムを提供することを目的とする。また、本開示は、視聴する映像コンテンツの変更に伴って、映像の音声を変更後の音声へとリアルタイムに切り替えて聴くことが可能な映像音声管理装置および上映システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の第1の観点に係る映像音声管理装置は、複数の異なる映像を同時進行でそれぞれ上映するための複数の映像表示装置に前記映像情報をそれぞれ出力する映像情報出力部と、前記映像情報にそれぞれ同期した音声情報を、利用者に貸し出した複数のワイヤレスヘッドホンにて切り替え可能に受信できるように出力する音声情報出力部と、を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本開示の第2の観点に係る上映システムは、複数の異なる映像を同時進行で複数の画面にそれぞれ表示して上映するための複数の映像表示装置と、複数の前記映像表示装置に前記映像情報をそれぞれ出力する映像情報出力部と、前記映像情報にそれぞれ同期した音声情報を、利用者に貸し出した複数のワイヤレスヘッドホンにて切り替え可能に受信できるように無線で送信する音声情報出力部と、複数の前記画面が内壁面に沿って設けられた内部空間と、ワイヤレスヘッドホンの貸し出しを受ける利用者に対し、前記利用者の認証と前記利用者への課金を行う認証課金処理部と、を備えることを特徴とする。
本開示によれば、複数の映像コンテンツが同一室内にて同時上映される際に、各視聴者はワイヤレスヘッドホンにより映像の音声を聴くようにする。そのため、本開示によれば、各視聴者は、視聴したい映像の音声を他人に聞こえないように排他的に視聴可能とすることができる。また、本開示によれば、各視聴者は、映像の音声を変更後の音声へとワイヤレスヘッドホンにて切り替え可能である。そのため、本開示によれば、視聴する映像コンテンツの変更に伴って、映像の音声を変更後の音声へとリアルタイムに切り替えて聴くことを可能にすることができる。
第1実施形態に係る上映システムの鳥瞰視座から見た外観を示す図である。 第1実施形態に係る上映システムにおける映像音声管理装置の構成例を示す図である。 映像音声管理装置を構成する機能部間での同期制御部を介した同期と情報交換を示す図である。 同期制御部の制御下で各視聴者に映像と音声を伝送する際の処理フローを示す図である。 映像視聴中の視聴者に関する情報を分析のための収集する際の処理フローを示す図である。 第2実施形態に係る上映システムの機器構成を例示する構成図である。 第2実施形態に係る映像音声管理装置の構成例を示す図である。 第2実施形態に従い、映像音声管理装置を構成する機能部間での同期制御部を介した同期と情報交換を示す図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態に係る上映システム1の鳥瞰方向から見た外観は、複数の画面2a〜2cが内壁面3に沿って設けられた内部空間を含む。図1(a)は、内壁面3を含む上映システム1の鳥瞰図であり、図1(b)は、図1(a)に示す上映システム1の内部を見やすくするために壁面を省略した鳥瞰図である。なお、以下の説明においては、上映システム1の利用者が画面2a〜2cの何れかの映像を視聴している間、または説明の便宜上必要な場合には、利用者のことを文脈に応じて「映像の視聴者」または「音声の聴取者」などと呼ぶ。
上映システム1では、複数の画面2a〜2cのそれぞれの前には長手方向に沿ってアーチ形に湾曲した形状を有する長椅子4a〜4cが設置されている。長椅子4a〜4cは、画面2a〜2cの何れかをそれぞれ見ている利用者(視聴者)が画面2a〜2cにそれぞれ表示される映像を見るために座るソファー等である。
また、上映システム1では、内壁面3で囲まれた内部空間の床面中央部に、貸出カウンター5が設けられている。この貸出カウンター5にて利用者に後述するワイヤレスヘッドホンを含む様々な備品を貸し出したりグッズを販売したりしている。また、利用者がこの内部空間に出入りする出入り口には、入退場管理装置6aおよび6bが設置されている。利用者が入場時にICチップ内蔵型の会員カードを入退場管理装置6aまたは6bにタッチすることで視聴者の個人情報を含む会員情報を取得するようにすることも可能である。また、入退場管理装置6aおよび6bを用いて入場者数を数えることで、内部が混雑している間は出入り口において入場制限を行うようにすることも可能である。
なお、一実施形態では、利用者は予め自身の個人情報を上映システム1に対して登録することで会員登録を行い、利用者が入場する際に入退場管理装置6aおよび6bが利用者の認証と課金を行えるようにしておくようにしてもよい。その際、事前登録される利用者の個人情報には、利用者のクレジット・カード番号のような決済情報も含まれる。その場合には、利用者が自身の個人情報に基づいて会員登録を行うと、利用者に対して会員カードが発行されるようにしてもよい。
さらに、図2に示すように、複数の画面2a〜2cをそれぞれ有する複数の映像表示装置20a〜20cには、映像音声管理装置100が接続されている。映像音声管理装置100(図2)は、後述するように、複数の異なる映像コンテンツmv(1)〜mv(3)を同時進行で複数の画面2a〜2cにそれぞれ表示して上映するために、複数の映像表示装置20a〜20cに接続される。また、貸出カウンター5には、ワイヤレスヘッドホンの貸し出しを受ける利用者に対し、利用者の認証と利用者への課金を行う認証課金処理部32(図2)が設けられている。
一実施形態では、認証課金処理部32は、入場した利用者の認証と課金を行うために貸出カウンター5に設置された情報端末を備えていてもよい。別の実施形態では、認証課金処理部32は、各利用者が入場に際して入退場管理装置6aまたは6bに会員カードをタッチさせると、会員カード内のICチップ内に記憶された個人情報を読み取り、利用者に対する入場料相当分の課金を行うようにしてもよい。さらに、貸出カウンター5には、課金または認証を行った利用者に対して、その課金または認証の結果生成された利用者情報と対応付けてワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)を貸し出すための管理を行う貸出管理部33(図2)が設けられている。また、貸出カウンター5では、ワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)のみならず、後述するモーションセンサ70(a)〜70(M)を利用者に貸し出すようにしてもよい。
一実施形態では、認証課金処理部32は、各利用者が会員登録の際に決済情報として入力したクレジット・カード番号に基づいて信販会社に照会処理を行い、課金するようにしてもよい。この課金は、利用者が入場する都度、一回の入場料相当分を課金する形態であってもよく、1ヶ月〜数ヶ月の期間にわたって有効なフリーパスの代金相当分を課金する形態であってもよい。
貸出管理部33は、上述した利用者情報と対応付けてワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)やモーションセンサ70(a)〜70(M)を貸し出すためのデータ管理を行うために貸出カウンター5に設置された情報端末を備えていてもよい。貸出カウンター5に設置された情報端末を備えていてもよい。図2に示すように、認証課金処理部32と貸出管理部33は、映像音声管理装置100に接続されており、映像音声管理装置100内において、映像と音声の提供に伴って必要となる利用者管理のために用いられる。
<映像音声管理装置の構成>
以下、上映システム1における映像と音声の提供およびそれに伴う利用者管理の中心的機能を実行する映像音声管理装置100について図2を参照しながら説明する。図2に示すように、本実施形態に係る映像音声管理装置100は、映像情報出力部110と、音声情報出力部120と、分析部130と、上映スケジュール管理部140と、同期制御部150と、バスおよび通信インターフェース160とを備える。図2に示すように、映像情報出力部110および音声情報出力部120は、コンテンツ・データベース41および音声情報データベース42とそれぞれ接続されている。また、分析部130および上映スケジュール管理部140は、利用者情報データベース43およびスケジュール・データベース44とそれぞれ接続されている。
コンテンツ・データベース41には、映像情報出力部110を介して映像表示装置20a〜20cに配信し、画面2a〜2cに映示すべき多数の映像コンテンツが蓄積されている。コンテンツ・データベース41は、映像ジャンルや映画タイトルなどをキーとして検索することで、所望の映像コンテンツを読み出すことができるように構成されている。また、コンテンツ・データベース41内の映像コンテンツの各々には、映像のジャンルを表す情報に加え、映像シーン毎のシーン識別情報や出演者の識別情報を含んだメタデータμ(図2)が埋め込まれている。
音声情報データベース42は、コンテンツ・データベース41内に蓄積された多数の映像コンテンツやプロモーション映像の音声部分、BGM、効果音などを音声情報として分離して蓄積している。利用者情報データベース43には、利用者毎の利用者情報が蓄積されている。利用者毎の利用者情報には、各利用者の個人情報や個人的な記録データに加えて、利用者U(1)〜U(K)の各々についてワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)の利用状況を収集し、記録した情報などが含まれる。スケジュール・データベース44には、映像表示装置20a〜20cの画面2a〜2cにおいて上映すべき映像コンテンツの上映スケジュールが蓄積されている。
バスおよび通信インターフェース160は、音声情報出力部120、分析部130および上映スケジュール管理部140と接続された内部バスとして構成される。音声情報出力部120、分析部130および上映スケジュール管理部140は、バスおよび通信インターフェース160を介して信号やデータの送受信を行うことが可能である。
また、バスおよび通信インターフェース160は、映像音声管理装置100の外部に設けられた編成枠販売情報受付部31、認証課金処理部32および貸出管理部33と通信回線などで接続されている外部通信インターフェースとしてさらに構成される。編成枠販売情報受付部31、認証課金処理部32および貸出管理部33は、バスおよび通信インターフェース160を介して映像音声管理装置100との間で信号やデータを通信することが可能である。なお、編成枠販売情報受付部31の詳細については、図6を用いて後述する。
また、バスおよび通信インターフェース160は、映像音声管理装置100の外部に用意されたワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)、利用者端末60(a)〜60(N)およびモーションセンサ70(a)〜70(M)と無線により接続されている無線通信インターフェースとしてさらに構成される。ワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)、利用者端末60(a)〜60(N)およびモーションセンサ70(a)〜70(M)は、バスおよび通信インターフェース160を介して映像音声管理装置100との間で情報やデータを無線通信することが可能である。
複数の映像コンテンツmv(1)〜mv(3)が上映システム1の内部空間にて同時上映される際に、視聴者U(1)〜U(K)はそれぞれワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)により映像の音声を聴くようにする。そのため、本実施形態では、同じ室内で互いに異なる映像を視聴している各視聴者は、視聴したい映像の音声を他人に聞こえないように排他的に視聴可能とすることができる。
また、ワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)は、視聴者U(1)〜U(K)による操作が可能な操作部(図示せず)を有する。視聴者U(1)〜U(K)が当該操作部を操作することで、異なる映像情報にそれぞれ同期した複数の音声情報の中から何れの音声情報を受信するかを切り替える受信音声切替操作が可能である。さらに、視聴者U(1)〜U(K)が当該操作部を操作することで、音量の調整操作および音声信号を受信するための電源のオンオフ切替操作を行うことも可能である。
また、本実施形態では、視聴者U(1)〜U(K)の各々は、ワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)の各々が有する操作スイッチ(図示なし)をそれぞれ操作することで、映像の音声を変更後の音声へと切り替え可能である。そのため、映像コンテンツmv(1)〜mv(3)の何れを視聴するかを視聴者U(1)〜U(K)がそれぞれ変更する際に、映像の音声を変更後の音声へとリアルタイムに切り替えて聴くことができる。
より具体的には、ワイヤレスヘッドホン50(i)(1≦i≦K)の各々においては、複数の音声チャネルの中から音声受信用のアクティブな音声チャネルを選択する操作を行うことが可能である。複数の音声チャネルは、複数の映像コンテンツmv(i)(1≦j≦J)とそれぞれ同期した複数の音声情報をそれぞれ伝送するのに用いられる。そして、ワイヤレスヘッドホン50(i)(1≦i≦K)の各々においては、映像コンテンツmv(x)に対応する音声チャネルが選択されている場合のみ、映像コンテンツmv(x)に対応する音声情報が受信される。
さらに、ワイヤレスヘッドホン50(i)において、選択中の音声チャネルが映像コンテンツmv(x)に対応する音声チャネルから映像コンテンツmv(y)に対応する音声チャネルに切り替えられると、映像コンテンツmv(y)に対応する音声情報が受信されるようになる。その際、ワイヤレスヘッドホン50(i)においてどの音声チャネルからその音声チャネルへと切り替え操作がされたかに関する記録が映像音声管理装置100に無線送信される。ワイヤレスヘッドホン50(i)上での利用者U(i)による音声チャネル切替操作の記録が映像音声管理装置100においてどのように利用されるかについては後述する。
映像情報出力部110は、複数の異なる映像を同時進行でそれぞれ上映するための複数の映像表示装置20a〜20cに映像情報をそれぞれ出力する。映像情報出力部110が出力する映像情報は、映像情報出力部110に接続され、多数の映像コンテンツやプロモーション映像のコンテンツ・データを蓄積したコンテンツ・データベース41から供給される。
音声情報出力部120は、映像情報にそれぞれ同期した音声情報を、利用者に貸し出した複数のワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)の各々にて切り替え可能に受信できるように出力する。音声情報出力部120が出力する音声情報は、音声情報出力部120に接続された音声情報データベース42から供給されるようになっている。音声情報データベース42は、コンテンツ・データベース41内に蓄積された多数の映像コンテンツやプロモーション映像の音声部分、BGM、効果音などを音声情報として分離して蓄積している。
また、音声情報出力部120は、一つの映像情報に対して少なくとも主音声と副音声を含む複数の音声情報を複数のワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)に出力するように構成されている。その際、音声情報出力部120は、ワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)にて複数の音声情報を切り替え可能に受信できるように音声出力を行う。
その結果、利用者U(1)〜U(K)の各々は、映像コンテンツの日本語の音声である主音声を聞くか外国語の音声である副音声を聞くかを選択することが可能となる。例えば、利用者U(1)〜U(K)の各々は、ワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)の各々に設けられた切替スイッチ等(図示せず)をそれぞれ操作することで、主音声と副音声の切り替えをそれぞれ行うようにしてもよい。
また、複数の視聴者U(1)〜U(K)は、映像コンテンツを視聴するためにワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)を装着するだけでなく、ワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)を付属したモーションセンサ70(a)〜70(K)を装着するようにしてもよい。一実施形態では、モーションセンサ70(a)〜70(K)は、ワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)とそれぞれ一体化されていてよい。
具体的には、モーションセンサ70(i)(1≦i≦K)が利用者U(i)の身体の方に向けて配置されるように、モーションセンサ70(i)は、ワイヤレスヘッドホン50(i)上の適切な位置に適切な向きで取り付けられるようにしてもよい。これにより、利用者U(i)がワイヤレスヘッドホン50(i)を装着した際に、モーションセンサ70(i)が利用者U(i)の身体の計測対象部位に装着されるようにしてもよい。
また、モーションセンサ70(a)〜70(K)は、映像視聴中の利用者U(1)〜U(K)の身体的反応を生体計測データとしてそれぞれ時系列的に計測し、映像音声管理装置100に無線送信するようにしてもよい。モーションセンサ70(a)〜70(K)によって計測された生体計測データが映像音声管理装置100内においてどのように利用されるかについては後述する。
また、音声情報出力部120は、利用者U(i)が映像コンテンツmv(j)のどの映像シーンまで視聴したかを表す視聴位置情報L(i,j)を、対応する音声情報の出力履歴に基づいて記録する。その上で、音声情報出力部120は、視聴位置情報L(i,j)を利用者U(i)が保有する利用者端末60(i)(1≦i≦n)に配信する。
利用者端末60(i)に配信された視聴位置情報L(i,j)は、例えば、以下のような場合に必要とされる。画面2a〜2cの何れかの前で映像コンテンツmv(j)を視聴中の利用者U(i)がトイレ休憩や食事休憩のために席を外している間に映像コンテンツmv(j)の上映がかなり先に進んでしまったとする。その場合、利用者U(i)は、映像コンテンツmv(j)が後で再度上映された際に、最初の映像シーンからではなく、前回の上映で最後に見た映像シーンから視聴を再開したいと思う時がある。
そこで、利用者端末60(i)に映像コンテンツmv(j)の上述した視聴位置情報L(i,j)を配信し、再上映の開始時刻から最後に見た映像シーンまでの待ち時間を利用者端末60iの表示画面に表示させるようにする。そうすれば、利用者U(i)は、最後に見た映像シーンから視聴を再開するためには、何時何分に元の席に戻れば良いかを容易に知ることができる。
分析部130は、以下において後述する分析処理に用いるために、映像視聴中のワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)の利用状況に関するデータを取得するように構成されている。分析部130が映像視聴中のワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)の利用状況に関して取得した上記データは、利用者U(1)〜U(K)の各々と対応付ける形で利用者情報データベース43内に蓄積される。ここで、ワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)の利用状況に関するデータは、映像視聴中の利用者U(1)〜U(K)についての記録データを含んでいる。
一実施形態では、映像視聴中の各利用者についてのそのような記録データには、利用者U(1)〜U(K)の各々が映像視聴中にワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)上でそれぞれ行った操作の記録が含まれる。また、別の実施形態では、そのような記録データには、映像視聴中の利用者U(1)〜U(K)の身体的反応を後述するモーションセンサ70(a)〜70(M)で時系列的に計測した一連の生体計測データを記録したものが含まれる。
上映スケジュール管理部140は、上映すべき映像コンテンツおよび上映スケジュールの最適化に関して分析部130が分析処理の結果を生成するたびに、その分析結果を受け取る。その場合、上映スケジュール管理部140は、スケジュール・データベース44から現在の上映スケジュールを読み出す。その上で、上映スケジュール管理部140は、分析部130から受け取った分析結果に応じて、映像コンテンツの上映スケジュールの再編成を行う。最後に、上映スケジュール管理部140は、再編成後の上映スケジュールを更新された上映スケジュールとしてスケジュール・データベース44に格納する。
同期制御部150は、映像情報出力部110、音声情報出力部120、分析部130および上映スケジュール管理部140との間で信号のやり取りの中継をする中継機能部として構成される。具体的には、同期制御部150は、映像情報出力部110、音声情報出力部120、分析部130および上映スケジュール管理部140のうち、適切な送信元から適切な送信先に向けて信号をルーティングする。
ここで、同期制御部150によって中継される信号やデータは、以下のような信号やデータを含むことが可能である。例えば、同期制御部150によって中継される信号やデータは、送信元から送信先に向けて所望の同期タイミングに合わせて連続的に伝送される信号ストリームであってもよい。また、同期制御部150によって中継される信号やデータは、送信元で伝送データの準備ができ次第、所望の同期タイミングに合わせて伝送されることにより、不連続なデータ伝送が繰り返し行われる間欠的な信号ストリームであってもよい。
以上より、同期制御部150は、送信元から送信先に向けて上記のような信号ストリームを適切な伝送タイミングに同期して反復的に伝送するように構成される。そのため、映像情報出力部110、音声情報出力部120、分析部130および上映スケジュール管理部140のうち、何れか送信元となり、何れが送信先となるかに応じて、適切な同期クロック信号を内部的に生成する。その上で、同期制御部150は、何れか送信元となり何れが送信先となるかに合わせて適切に生成した同期クロック信号に同期して、送信元から送信先に向けて信号ストリームをルーティングする。
<同期制御部を介した同期と信号の授受>
以下、図3を参照しながら、映像情報出力部110、音声情報出力部120、分析部130および上映スケジュール管理部140の間で同期制御部150が所望の同期タイミングに合わせて連続的または間欠的な信号ストリームや各種情報を中継伝送する例について説明する。図3は、同期制御部150により中継される形で、上映スケジュール管理部140、映像情報出力部110および音声情報出力部120の間でどのような種類の信号やデータが送受信されるかを示すフロー図である。
図3に示すように、上映スケジュール管理部140は、スケジュール・データベース44から取得した上映スケジュールに従い、特定の映像コンテンツの上映開始を映像情報出力部110にリアルタイムで通知する。例えば、上映スケジュール管理部140は、上映スケジュールを参照し、特定の映像コンテンツmv(x)の上映開始がスケジューリングされた時刻になると、映像コンテンツmv(x)の上映開始の指示を映像情報出力部110に即座に通知する。
この機能を実現するために、上映スケジュール管理部140と映像情報出力部110は、それぞれクロックが同一の時刻を刻むように互いに同期させなくてはならない。そこで、同期制御部150は、上映スケジュール管理部140が有するクロックが生成したパルス信号をマスター側とする。そして、同期制御部150は、映像情報出力部110におけるクロックを駆動するクロック・パルス信号を当該マスター側のクロック・パルス信号に同期させる動作を行う。
同期制御部150は、映像情報出力部110が一連の映像フレームを上映のために出力する際に、各映像フレームの開始時刻に同期して立ち上がるフレーム同期信号を生成する動作を開始する。その上で、同期制御部150は、映像情報出力部110が各々の映像フレームを映像表示装置20a〜20cの何れかに出力する動作を当該フレーム同期信号に同期して実行するように映像情報出力部110に指示する。同時に、同期制御部150は、音声情報出力部120が各々の映像フレームに対応する音声情報をワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)に出力する動作を当該フレーム同期信号に同期して実行するように音声情報出力部120に指示する。
続いて、映像コンテンツmv(x)の上映開始の指示を通知された映像情報出力部110は、コンテンツ・データベース41に対して映像コンテンツmv(x)の送信を要求する。この要求に応じてコンテンツ・データベース41から映像コンテンツmv(x)の送信が始まると、映像情報出力部110は、映像コンテンツmv(x)と同期して出力すべき音声情報の出力開始の指示を、同期制御部150を経由して音声情報出力部120に通知する。同時に、映像情報出力部110は、映像コンテンツmv(x)の映像フレームを映像表示装置20a〜20cの何れかに出力する動作を当該フレーム同期信号に同期して実行する。
これにより、映像情報出力部110が上映のために出力する映像コンテンツmv(a)の映像フレームに同期して、音声情報出力部120が音声情報をワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(k)に出力する動作を開始する。同期制御部150が生成するフレーム同期信号に合わせて映像情報出力部110と音声情報出力部120が映像コンテンツmv(x)の映像情報と音声情報をそれぞれ上映のために出力している間、映像情報出力部110は、以下の動作を繰り返す。
まず、映像情報出力部110は、映像コンテンツmv(x)が上映開始時の冒頭部分からどこまで上映されたかを表す視聴位置情報L(x)を、同期制御部150を経由して音声情報出力部120に送信する。この視聴位置情報は、映像コンテンツmv(x)の現在の再生位置を表す情報に相当し、視聴者U(1)〜U(k)の各々が所持する利用者端末60(i)(1≦i≦n)に視聴位置情報L(i,x)(1≦i≦n)として配信される。視聴位置情報L(i,x)の配信を受けた利用者端末60(i)は、再上映の開始時刻から最後に見た映像シーンまでの待ち時間を利用者端末60(i)の表示画面に表示させるようにする。その結果、利用者U(i)は、最後に見た映像シーンから視聴を再開するためには、何時何分に元の席に戻れば良いかを容易に知ることができる。
また、映像情報出力部110は、上映中の映像コンテンツmvの再生位置が映像シーン境界位置に来たか否かを常時監視する。映像シーン境界位置とは、上映中の映像コンテンツmvにおいてある映像シーンが別の映像シーンに切り替わる再生位置である。再生位置が映像シーン境界位置に達すると、映像情報出力部110は、図3に示す映像シーン識別情報と映像属性情報を、同期制御部150を経由して分析部130に送信する。続いて、分析部130は、映像情報出力部110から受け取った映像シーン識別情報と映像属性情報を、利用者情報データベース43に記憶させる。
ここで、映像シーン識別情報とは、映像シーンが切り替わった直後の新たな映像シーンを識別する情報を意味し、映像属性情報とは、当該新たな映像シーンの特性を記述する映像属性の情報を意味する。映像シーンが切り替わった直後に分析部130に送信される映像シーン識別情報と映像属性情報は、分析部130が利用者毎に収集した利用者情報を後述する方法に従って分析処理するために必要となる情報である。
分析部130は、利用者情報データベース43に一旦記憶された映像シーン識別情報と映像属性情報を必要に応じて読み出しながら上記の分析処理を実行する。この分析処理の実行中、分析部130は、利用者U(1)〜U(K)の各々が装着しているワイヤレスヘッドホン50(i)(1≦i≦K)の操作記録に関するデータを音声情報出力部120から分析処理を行うための入力情報として受け取る。また、この分析処理の実行中、分析部130は、利用者の身体的反応に関する計測データをモーションセンサ70(i)(1≦i≦K)から分析処理を行うための入力情報として受け取る。
ここで言う「利用者の身体的反応に関する計測データ」とは、利用者U(1)〜U(K)の各々が装着しているモーションセンサ70(i)(1≦i≦K)が計測し出力したデータである。例えば、この計測データは、映像視聴中の各利用者の身体的な反応の時系列的な推移を生体計測データとして計測したセンサー出力値であってもよい。この分析処理が終わると、分析部130は、分析の結果を利用者毎の(利用者U(1)〜U(K)の各々に関する)利用者情報λ(i)(1≦i≦P)として、利用者情報データベース43に記憶させる。
分析部130は、利用者情報データベース43から上映スケジュールを再編すべき旨を指示する上映スケジュール再編指示を受信すると、以下において後述する上映スケジュール調整情報を、同期制御部150を経由して上映スケジュール管理部140に送信する動作を開始する。分析部130は、以下のようなケースに該当する場合に、上映スケジュール再編指示を利用者情報データベース43から受信するように構成されてもよい。
第1のケースとしては、分析部130により上述した分析処理を行うのに十分な量のデータが利用者情報データベース43内に蓄積された場合が該当する。第2のケースとしては、分析部130による上記の分析処理の結果、映像コンテンツを視聴しに来場する顧客の満足度の向上又は満足度の低下防止のために上映スケジュールの再編成が必要であると分析部130が判定した場合が該当する。第3のケースとしては、映像コンテンツのマーケティングや市場動向調査を支援するために上映システム1の外部で稼働しているマーケティング支援システム(図示なし)から通知を受けた場合に該当する。すなわち、顧客満足度向上のために上映スケジュールの再編成が必要である旨を示唆する情報を映像音声管理装置100がマーケティング支援システムから受信した場合である。
以上のようにして上映スケジュール再編指示を受信した分析部130は、利用者情報データベース43内に蓄積された利用者情報λ(i)(1≦i≦P)を読み出す。続いて、分析部130は、顧客満足度向上のために上映スケジュールをどのように再編成もしくは調整すべきかを表す情報である上映スケジュール調整情報を生成する。続いて、分析部130は、生成した上映スケジュール調整情報を、同期制御部150を経由して上映スケジュール管理部140に送信する。
上映スケジュール調整情報を受信した上映スケジュール管理部140は、現在の上映スケジュールをスケジュール・データベース44から読み出し、当該上映スケジュール調整情報に従って上映スケジュールを再編成する。最後に、上映スケジュール管理部140は、再編成後の上映スケジュールをスケジュール・データベース44に書き込むことにより、スケジュール・データベース44内の古い上映スケジュールを上書きして更新する。
<利用者情報に基づく分析処理について>
以下、分析部130が実行する分析処理について詳しく説明する。この分析処理は、映像コンテンツを視聴するために来場する顧客の満足度の向上又は満足度の低下防止のために上映スケジュールをどのように再編成すべきかを判断するための基礎情報を得る目的で実行されてもよい。また、この分析処理は、映像コンテンツの企画制作やプロモーションを行う人や組織にとって有益となるフィードバック情報を生成する目的で実行されてもよい。このフィードバック情報は、図1に示す上映システム1の外部において稼働するマーケティング支援システムに送信され、コンテンツ制作者(またはアーティスト)やコンテンツのプロモーションを行う組織に対して提供されてもよい。
分析部130が実行する分析処理は、映像視聴中のワイヤレスヘッドホン50(i)(1≦i≦K)の利用状況に関するデータを分析部130が入力として受け取り、当該データを分析して映像視聴中の利用者毎の挙動や反応を分析するものである。分析部130が実行する例示的な分析処理では、映像視聴中のワイヤレスヘッドホン50(i)(1≦i≦K)の利用状況に関するデータは、以下のようにして分析されてもよい。すなわち、上述したデータは、利用者U(i)(1≦i≦K)により映像コンテンツmv(j)(1≦j≦J)がどのように視聴されているかに関する視聴のされ具合を分析するために用いられてもよい。例えば、上述したデータは、視聴中の映像コンテンツを構成する各映像シーンや映像コンテンツの属性と対比され、どのような映像シーンにおいて利用者がどのような挙動や反応を示すかを分析するために用いられてもよい。
まず、分析処理のために分析部130に入力される情報について説明する。分析部130が実行する分析処理は、利用者情報データベース43内において利用者毎に(利用者U(i)(1≦i≦P)の各々に関して)蓄積された利用者情報λ(i)(1≦i≦P)を入力とする。利用者情報λ(i)(1≦i≦P)は、利用者に対して認証課金処理部32が行う認証と課金の結果として得られる利用者毎の個人情報を初期情報として含む。また、利用者情報λ(i)(1≦i≦P)は、利用者U(i)(1≦i≦P)の各々に関して利用者の属性を記述する利用者属性情報をさらに含んでいてもよい。
この場合の各利用者の属性としては、利用者の年代、性別、他のコンテンツ配信サービスの視聴履歴データ、各利用者の趣味や嗜好を反映した情報が考えられる。ここで、上記視聴履歴データとしては、上映システム1の運営元と業務提携している他のコンテンツ配信サイトを利用して、各利用者がどのようなジャンルやキャスティングの映像を以前に視聴したかを記録した履歴データであってもよい。また、各利用者の趣味や嗜好を反映した情報としては、他のマニア系Webサイトへの会員登録状況および他のエンターティンメント系サービスへの加入状況などを記録した情報が考えられる。
そして、映像視聴中の利用者U(i)がワイヤレスヘッドホン50(i)を操作するたびに、操作記録データが利用者情報λ(i)に順次追加されてゆく。また、モーションセンサ70(i)により映像視聴中の利用者U(i)の身体的な反応に関する生体計測データが得られるたびに、当該生体計測データが利用者情報λ(i)に順次追加されていく。
また、この分析処理は、上述した上映スケジュール調整情報を分析結果として出力するものであってもよい。また、この分析処理は、映像コンテンツの企画制作やプロモーションを行う人や組織にとって有益となるフィードバック情報を分析結果として出力するものであってもよい。以下、分析処理の結果として、上映スケジュールをどのように再編成あるいは調整すべきかを表す上映スケジュール調整情報を分析結果として出力する場合のシナリオについて詳しく説明する。
分析部130は、映像視聴中の利用者U(1)〜U(K)についての当該記録データを分析することで、上映すべき映像コンテンツおよび上映スケジュールの最適化に関する分析を行うよう構成される。一実施形態では、映像視聴中の利用者毎に上記記録データを収集した分析部130は、収集した当該記録データを分析することで、上映スケジュールの最適化に有用な以下のような情報を得ることができる。例えば、各利用者の属性に合わせて、どのようなジャンルやキャスティングの映画タイトルや映像コンテンツを上映すれば全体として顧客満足度を高められるかを示唆する情報を得ることができる。
映像視聴中の利用者毎に記録された上記記録データは、以下のようにして分析部130によって収集されるようにしてもよい。まず、映像視聴中の利用者U(1)〜U(K)の各々について記録された当該記録データは、ワイヤレスヘッドホン50(i)(1≦i≦K)から映像音声管理装置100へと無線送信される。続いて、無線信号として受信された当該記録データは、分析部130へと出力される。
一実施形態では、映像視聴中の利用者毎に記録される記録データには、利用者U(1)〜U(K)の各々が映像視聴中にワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)上でそれぞれ行った操作の記録が含まれる。その場合、ワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)上で可能な操作には、異なる映像情報にそれぞれ同期した複数の音声チャネルの何れを受信するかを切り替える受信チャネル切替操作が含まれる。また、ワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)上で可能な操作には、音量の調整操作および音声信号受信用電源のオンオフ切替操作なども含まれる。ワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)の利用状況に関して記録される当該記録データは、上記のような分析処理に用いる入力データとして視聴者U(1)〜U(K)の各々について記録され、利用者毎に読み出し可能な形で利用者情報データベース43に蓄積される。
分析部130は、映像視聴中の利用者U(1)〜U(K)についての当該記録データを利用者情報データベース43から必要に応じて読み出し、当該記録データを分析する。これにより、分析部130は、どのような内容の映像シーンに視聴者U(1)〜U(K)が強い興味を示すかを示唆する分析結果を得ることが可能となる。あるいは、分析部130は、映像コンテンツのジャンルやタイトルに応じてどのようなキャスティング(出演者の選定や劇中での配役)が視聴者U(1)〜U(K)に好まれるか(あるいは嫌われるか)などを示唆する分析結果を得るように構成されてもよい。
利用者U(1)〜U(K)の各々が映像視聴中にワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)上でそれぞれ行った操作の記録を用いて行う分析処理の例として、分析部130が実行してもよい分析処理の例を以下に述べる。ここで、以下の説明において用いられる用語「映像属性」とは、上映される映像コンテンツmvに出演している出演者および映像のジャンルを含む概念を指して言う。また、映像コンテンツmvを構成する一連の映像シーンの各々と映像シーン毎の映像属性は、映像コンテンツmvの映像情報に含まれるメタデータμ(図2)を用いて識別するようにしてもよい。
まず、利用者U(1)〜U(K)の各々がワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)の各々にて映像視聴中にそれぞれ行った音量および/または音質の調整操作の操作記録データを分析処理への入力データとして利用者毎に利用者情報データベース43から読み出す。
続いて、映像コンテンツを構成する一連の映像シーンの時系列とヘッドホン操作記録データの時系列との間に観察される相関関係を調べ、当該相関関係から利用者U(1)〜U(K)の各々が興味を示す映像シーンを検出する。同時に、当該相関関係から利用者U(1)〜U(K)の各々が興味を示す映像属性を映像シーン毎に検出する。以上のようにして、分析部130は、どのような内容の映像シーンに視聴者U(1)〜U(K)が強い興味を示すかを示唆する分析結果を取得する。
また、別の実施形態では、分析部130は、利用者U(i)(1≦i≦K)の各々がワイヤレスヘッドホン50(i)(1≦i≦K)にて行った音声切替操作の記録から以下のような分析処理を行ってもよい。すなわち、視聴する映像コンテンツmv(j)(1≦j≦J)の音声チャネルを切り替えるために各々の利用者U(i)が上記音声切替操作を行った履歴から、以下の(a)および(b)の少なくとも一つ以上を分析処理した結果を出力するようにさらに構成されてもよい。
(a)一の映像コンテンツmv(j)を視聴中の利用者U(i)が別の映像コンテンツmv(j)を視聴するために移動した履歴を利用者毎に記録した移動記録、および
(b)上映中の映像コンテンツmv(j)(1≦j≦J)の各々を視聴する人数の全利用者数に占める割合の推移の記録。
分析部130は、上記(a)および(b)の分析結果を上映システム1内の情報端末にレポーティング情報として配信するように構成されてもよい。
別の実施形態では、分析部130は、映像情報のメタデータμを用いて出演者および映像のジャンルを含む映像属性と各映像シーンとを識別し、モーションセンサ70(i)(1≦i≦N)から利用者U(i)の身体的反応に関する生体計測情報を取得してもよい。続いて、利用者U(i)(1≦i≦N)の身体的反応の時間変化から利用者U(i)が興味を示す映像属性と映像シーンを検出することにより、ワイヤレスヘッドホン50(i)の利用状況を分析するようにしてもよい。
つまり、この実施形態では、分析部130は、ワイヤレスヘッドホン50(a)〜50(K)の利用状況に関する情報として、映像視聴中の各利用者の身体的反応を時系列的に計測した一連の生体計測データを取得してもよい。言い換えると、この実施形態では、ワイヤレスヘッドホン50(i)(1≦i≦K)の利用状況に関して利用者毎に記録された記録データには、映像視聴中の利用者U(i)の身体的反応をモーションセンサ70(i)で計測した生体計測データを記録したデータが含まれている。
この実施形態では、分析部130は、利用者毎に計測された当該生体計測データを分析することで、上映すべき映像コンテンツおよび上映スケジュールの最適化に関する分析を行うよう構成されてもよい。一実施形態では、分析部130は、映像視聴中の利用者毎に身体的反応の生体計測データを収集し、分析することにより、上映スケジュールの最適化に有用な情報を得ることができる。当該生体計測データは、以下のようにして分析部130によって収集されてもよい。
例えば、分析部130は、利用者U(i)(1≦i≦K)の身体に装着されたモーションセンサ70(i)から当該生体計測データを無線信号として受信してもよい。具体的には、映像視聴中の利用者U(i)の身体的反応を時系列的に計測した生体計測データは、モーションセンサ70(i)(1≦i≦K)から映像音声管理装置100へと無線送信される。続いて、バスおよび通信インターフェース160により無線信号として受信された当該生体計測データは、分析部130へと出力される。
一実施形態では、映像視聴中の利用者毎に身体的反応を計測した生体計測データには、利用者U(1)〜U(K)の各々について映像視聴中の眼の瞳孔の開き具合を計測したものが含まれる。また、当該生体計測データには、利用者U(1)〜U(K)の各々について映像視聴中の頸の動きや手足の動きを計測したものが含まれてもよい。また、当該生体計測データには、利用者U(1)〜U(K)の各々について映像視聴中の体温の経時変化や脈拍数の経時変化を計測したものが含まれてもよい。映像視聴中の利用者U(1)〜U(K)の各々について計測される当該生体計測データは、上記のような分析処理に用いる入力データとして視聴者U(1)〜U(K)の各々について記録され、利用者毎に読み出し可能な形で利用者情報データベース43に蓄積される。
分析部130は、映像視聴中の利用者U(1)〜U(K)についての当該生体計測データを利用者情報データベース43から必要に応じて読み出し、当該生体計測データを分析する。これにより、分析部130は、どのような内容の映像シーンに視聴者U(1)〜U(K)が強い興味を示すかを示唆する分析結果を得ることが可能となる。あるいは、分析部130は、映像コンテンツのジャンルやタイトルに応じてどのようなキャスティング(出演者の選定や劇中での配役)が視聴者U(1)〜U(K)に好まれるか(あるいは嫌われるか)などを示唆する分析結果を得るように構成されてもよい。
映像視聴中の利用者U(1)〜U(K)の各々について計測される当該生体計測データを用いて行う分析処理の例として、分析部130が実行してもよい分析処理の例を以下に述べる。まず、分析部130は、映像視聴中の利用者U(1)〜U(K)の各々について計測される生体計測データを分析処理への入力データとして利用者毎に利用者情報データベース43から読み出す。この生体計測データには、利用者毎に計測された各利用者の眼における瞳孔の開き具合、頸の動きおよび手足の動きを計測したデータを含む。
続いて、映像コンテンツを構成する一連の映像シーンの時系列と各利用者の生体計測データの時系列との間に観察される相関関係を調べ、当該相関関係から利用者U(1)〜U(K)の各々が興味を示す映像シーンを検出する。同時に、当該相関関係から利用者U(1)〜U(K)の各々が興味を示す映像属性を映像シーン毎に検出する。以上のようにして、分析部130は、どのような内容の映像シーンに視聴者U(1)〜U(K)が強い興味を示すかを示唆する分析結果を取得する。
以上のようにして、分析部130は、映像情報のメタデータμを用いて出演者および映像のジャンルを含む映像属性と各映像シーンとを識別し、モーションセンサ70(i)(1≦i≦N)から利用者U(i)の身体的反応に関する生体計測情報を取得することができる。続いて、利用者U(i)(1≦i≦N)の身体的反応の時間変化から利用者U(i)が興味を示す映像属性と映像シーンを検出することにより、ワイヤレスヘッドホン50(i)の利用状況を分析することができる。
<本実施形態に係る処理動作の流れ>
以下、本実施形態に従い、映像音声管理装置100の内部で実行される処理動作の流れについて詳しく説明する。図4に示すタイミング・チャートは、同期制御部150、上映スケジュール管理部140、映像情報出力部110および音声情報出力部120の間での連携動作の流れを表す。図5に示すタイミング・チャートは、同期制御部150、上映スケジュール管理部140、映像情報出力部110、分析部130、モーションセンサ70(i)(1≦i≦N)およびワイヤレスヘッドホン50(i)(1≦i≦N)の間での連携動作の流れを表す。
図4の処理フローはステップS100から開始し、上映スケジュール管理部140は、スケジュール・データベース44から取得した上映スケジュールに従い、特定の映像コンテンツmv(x)の上映開始を映像情報出力部110に通知する。例えば、上映スケジュール管理部140は、上映スケジュールを参照し、特定の映像コンテンツmv(x)の上映開始がスケジューリングされた時刻になると、映像コンテンツmv(x)の上映開始の指示を映像情報出力部110に即座に通知する。
図4の例では、映像コンテンツmv(x)を上映開始すべき旨の指示の通知が、m100およびm101で示すように、上映スケジュール管理部140から同期制御部150を経由して映像情報出力部110へと送信される。その結果、図4のステップS101にて、映像情報出力部110は、映像コンテンツmv(x)を上映開始すべきことを認識し、同期制御部150に対して後述する同期設定動作の実行を依頼する信号m102を同期制御部150に送信する。
続いて、処理はステップS102に進み、同期制御部150は、映像情報出力部110が映像情報を出力する動作と音声情報出力部120が音声情報を出力する動作とを同期して実行させるようにするためのフレーム同期を設定する。具体的には、映像情報出力部110が映像情報を上映のためにフレーム単位で出力する際に、音声情報出力部120が映像フレームの出力タイミングと同期して対応する音声フレームを出力するようにするための同期設定動作を実行する。
続いて、コンテンツ・データベース41から映像情報出力部110へと映像コンテンツmv(x)の送信が始まり、同期設定動作が成功した旨の通知m103を映像情報出力部110が同期制御部150から受け取ると、処理はステップS103およびステップS105に進む。
ステップS103では、映像情報出力部110は、映像コンテンツmv(x)の映像フレームの出力を開始する。同時に、ステップS105では、音声情報出力部120は、映像コンテンツmv(x)の映像フレームの各々に同期して出力すべき音声情報フレームの出力を開始する。続いて、ステップS104では、映像情報出力部110は次の映像フレームを受信する準備に入る。
音声情報出力部120から出力された音声情報フレームm105は、複数のワイヤレスヘッドホン50(i)(1≦i≦K)に無線伝送により同報送信される。図4に示すように、ワイヤレスヘッドホン50(w)において音声受信用の電源がオフであった場合、音声情報出力部120から無線伝送により同報送信された音声情報フレームm105は、ワイヤレスヘッドホン50(w)によって受信されない。
また、ワイヤレスヘッドホン50(w)において、音声情報フレームm105を伝送するのに用いられる音声チャネルが音声受信用のアクティブな音声チャネルとして選択されてなかった場合にも、音声情報フレームm105は受信されない。具体的には、ワイヤレスヘッドホン50(w)において、上映中の複数の映像コンテンツmv(1)〜mv(3)の音声情報をそれぞれ伝送するための複数の音声チャネルの中から音声情報フレームm105を伝送するのに用いられる音声チャネルが選択されていなかった場合に該当する。
図4に示す例では、ステップS107において、ワイヤレスヘッドホン50(w)の音声受信用の電源がオン状態となる。さらに、ステップS107では、ワイヤレスヘッドホン50(w)の上で、音声情報フレームm105を伝送するのに用いられる音声チャネルが音声受信用のアクティブな音声チャネルとして選択される。すると、ワイヤレスヘッドホン50(w)の上で、音声情報フレームm105を伝送するのに用いられる音声チャネルが選択された旨の通知m106が音声情報出力部120に送信される。その結果、ステップS106において、音声情報出力部120は、音声情報フレームm105と同じ音声チャネル上の後続する音声情報フレームがワイヤレスヘッドホン50(w)によって受信可能となった旨を検知する。
続いて、映像コンテンツmv(x)の後続する映像フレームを映像情報出力部110がコンテンツ・データベース41から受け取ると、ステップS108において同期制御部150は、映像情報と音声情報のフレーム同期をとるための処理(同期設定動作)を実行する。
同期設定動作が成功した旨の通知m107とm108を映像情報出力部110と音声情報出力部120が同期制御部150からそれぞれ受け取ると、処理はステップS109およびステップS110に進む。ステップS109では、映像情報出力部110は、映像コンテンツmv(x)の映像フレームを出力する。同時に、ステップS110では、音声情報出力部120は、映像コンテンツmv(x)の映像フレームの各々に同期して対応する音声情報フレームを出力する。
音声情報出力部120から音声情報フレームm109を受け取ったワイヤレスヘッドホン50(w)は、ステップS111において、音声情報フレームm109を再生して利用者U(w)に聞かせるための再生処理を実行する。
続いて、処理はステップS112に進み、上映スケジュール管理部140は、スケジュール・データベース44から取得した上映スケジュールに従い、プロモーション映像mv−pの上映開始を映像情報出力部110に通知する。プロモーション映像mv−pは、映像コンテンツmv(x)の上映途中で短時間にわたって上映されるコマーシャル動画などであり、プロモーション映像mv−pの上映が終了すると映像コンテンツmv(x)の上映が中断位置から再開される。
例えば、上映スケジュール管理部140は、上映スケジュールを参照し、プロモーション映像mv−pの上映開始がスケジューリングされた時刻になると、映像情報出力部110に以下の通知を送信する。すなわち、映像コンテンツmv(x)の上映を一時中断してプロモーション映像mv−pの上映を開始すべき旨の指示を含む通知を映像情報出力部110に送信する。
図4の例では、プロモーション映像mv−pを上映開始すべき旨の指示の通知が、m110およびm111で示すように、上映スケジュール管理部140から同期制御部150を経由して映像情報出力部110へと送信される。その結果、図4のステップS113にて、映像情報出力部110は、プロモーション映像mv−pを上映開始すべきことを認識する。
続いて、プロモーション映像mv−pの映像フレームを映像情報出力部110がコンテンツ・データベース41から受け取ると、ステップS114において同期制御部150は、映像情報と音声情報のフレーム同期をとるための処理(同期設定動作)を実行する。
同期設定動作が成功した旨の通知m112とm113を映像情報出力部110と音声情報出力部120が同期制御部150からそれぞれ受け取ると、処理はステップS115およびステップS116に進む。ステップS115では、映像情報出力部110は、プロモーション映像mv−pの映像フレームを出力する。同時に、ステップS116では、音声情報出力部120は、プロモーション映像mv−pの映像フレームの各々に同期して対応する音声情報フレームを出力する。
音声情報出力部120から音声情報フレームm114を受け取ったワイヤレスヘッドホン50(w)は、ステップS117において、音声情報フレームm114を再生して利用者U(w)に聞かせるための再生処理を実行する。
次に、図5に示すタイミング・チャートを用いて、同期制御部150、上映スケジュール管理部140、映像情報出力部110、分析部130、モーションセンサ70(i)(1≦i≦N)およびワイヤレスヘッドホン50(i)(1≦i≦N)の間での連携動作の流れを説明する。
図5の処理フローはステップS200から開始し、上映スケジュール管理部140は、スケジュール・データベース44から取得した上映スケジュールに従い、特定の映像コンテンツmv(x)の上映開始を映像情報出力部110に通知する。例えば、上映スケジュール管理部140は、上映スケジュールを参照し、特定の映像コンテンツmv(x)の上映開始がスケジューリングされた時刻になると、映像コンテンツmv(x)の上映開始の指示を映像情報出力部110に即座に通知する。
図5の例では、映像コンテンツmv(x)を上映開始すべき旨の指示の通知が、m200およびm201で示すように、上映スケジュール管理部140から同期制御部150を経由して映像情報出力部110へと送信される。その結果、図4のステップS201にて、映像情報出力部110は、映像コンテンツmv(x)を上映開始すべきことを認識する。
続いて、処理はステップS202に進み、映像情報出力部110は、映像コンテンツmv(x)における現在の映像シーンを識別する映像シーン識別情報を取得する。同時に、映像情報出力部110は、当該映像シーンにおける映像属性を表す映像属性情報を取得する。ステップS202にて取得される映像シーンは、映像コンテンツmv(x)の上映開始指示の直後のものであるから、映像コンテンツmv(x)の冒頭シーンに対応する。
この映像シーンを識別する映像シーン識別情報は、コンテンツ・データベース41から映像情報出力部110が最初に受け取る映像フレームに埋め込まれたメタデータμから取得される。さらに、この映像シーンを特性記述する映像属性情報もまた、コンテンツ・データベース41から映像情報出力部110が最初に受け取る映像フレームに埋め込まれたメタデータμから取得される。
続いて、処理はステップS203に進み、同期制御部150は、冒頭部分に対応する映像シーン識別情報と映像属性情報映像を映像情報出力部110から分析部130へと中継転送する(図5に示すm202とm203)。図5に示す処理の流れでは、同期制御部150によるこの中継転送と並行する形で、ステップS204、S205およびS206が以下のように並列に実行される。
ステップS206では、映像情報出力部110が次の映像フレームを上映のためにコンテンツ・データベース41から取得する。ステップS204では、ワイヤレスヘッドホン50(i)(1≦i≦K)から利用者U(i)によるヘッドホン操作を記録した操作記録データm204が分析部130へと送信される。ステップS205では、モーションセンサ70(i)(1≦i≦K)から利用者U(i)の身体的反応を計測した生体計測データm205が分析部130へと送信される。
続いて、処理はステップS208に進み、分析部130は、映像情報出力部110から受け取った映像シーン識別情報および映像属性情報映像と、操作記録データm204と、生体計測データm205と、の間の相関を分析する。これにより、分析部130は、現在の映像シーンの内容や映像属性に対して視聴者U(1)〜U(K)がどの程度の興味(または好感度や嫌悪感)を示すかを示唆する分析結果を得ることが可能となる。
上述したステップS208と並行して、映像情報出力部110は、上映中の映像コンテンツmv(x)の映像フレーム毎に含まれるメタデータμによって記述される映像シーンの種別や映像属性が変化するか否かを常時監視する。そして、映像情報出力部110によって映像シーンの種別や映像属性の変化が検知されると、映像情報出力部110は、再生位置が映像シーン境界位置(映像シーンが切り替わる再生位置)に来たと判定し、ステップS207の実行に進む。
ステップS207では、同期制御部150は、新たに検知した映像シーンに対応する映像シーン識別情報と映像属性情報映像を映像情報出力部110から分析部130へと中継転送し(図5に示すm202とm203)、これと並行する形で、ステップS210およびS211が以下のように並列に実行される。ステップS210では、ワイヤレスヘッドホン50(i)(1≦i≦K)から利用者U(i)によるヘッドホン操作を記録した操作記録データm208が分析部130へと送信される。ステップS211では、モーションセンサ70(i)(1≦i≦K)から利用者U(i)の身体的反応を計測した生体計測データm209が分析部130へと送信される。
続いて、処理はステップS212に進み、分析部130は、映像情報出力部110から受け取った映像シーン識別情報および映像属性情報映像と、操作記録データm204と、生体計測データm205と、の間の相関を分析する。これにより、分析部130は、現在の映像シーンの内容や映像属性に対して視聴者U(1)〜U(K)がどの程度の興味(または好感度や嫌悪感)を示すかを示唆する分析結果を得ることが可能となる。
その間、映像情報出力部110は、ステップS214にて、処理が終わった映像フレームに後続する新たな映像フレームをコンテンツ・データベース41から順次取得する動作を行っている。映像情報出力部110によって映像シーンの種別や映像属性の変化が検知されると、映像情報出力部110は、再生位置が映像シーン境界位置(映像シーンが切り替わる再生位置)に来たと判定し、ステップS215の実行に進む。ステップS215では、同期制御部150は、新たに検知した映像シーンに対応する映像シーン識別情報と映像属性情報映像を映像情報出力部110から分析部130へと中継転送し(図5に示すm202とm203)、これと並行する形で、ステップS210およびS211と同様の処理動作が並列に実行される。
その後、映像コンテンツmv(x)の上映が先に進み、ある時点において、映像音声管理装置100の外部に設置されたマーケティング支援システム(図示なし)から分析部130が分析用の入力データを受け取ったとする。一例において、この分析用の入力データには、例えば、特定の映像コンテンツのプロモーションを上映システム1の外部にて行った結果、顧客からどのような反応があったかを数値化したデータが含まれていてもよい。
この場合、処理はステップS213に進み、分析部130は、利用者情報データベース43内に蓄積された利用者情報λ(i)(1≦i≦P)を読み出す。続いて、分析部130は、顧客満足度向上のために上映スケジュールをどのように再編成もしくは調整すべきかを表す情報である上映スケジュール調整情報を生成する。続いて、分析部130は、生成した上映スケジュール調整情報m211を、同期制御部150を経由して上映スケジュール管理部140に送信する。
続いて、処理はステップS216に進み、上映スケジュール調整情報を受信した上映スケジュール管理部140は、現在の上映スケジュールをスケジュール・データベース44から読み出し、当該上映スケジュール調整情報に従って上映スケジュールを再編成する。最後に、上映スケジュール管理部140は、再編成後の上映スケジュールをスケジュール・データベース44に書き込むことにより、スケジュール・データベース44内の古い上映スケジュールを上書きして更新する。
(第2実施形態)
以下、図6〜図8を参照して本発明の第2実施形態に係る映像音声管理装置100’および上映システム1’の構成と動作について説明する。第1実施形態に関して図1〜図3に示す映像音声管理装置100と比較して、第2実施形態に関して図6〜図8に示す映像音声管理装置100’では、フィードバック出力部135が追加されている点のみが異なる。フィードバック出力部135は、映像コンテンツmv(j)(1≦j≦J)のそれぞれを企画もしくは制作した創作者(クリエーター)C(h)(1≦h≦H)に利用者U(i)(1≦i≦K)からの反響をフィードバックする役割を果たす。
また、第1実施形態に関して図1〜図3に示す上映システム1と比較して、第2実施形態に関して図6〜図8に示す上映システム1’では、以下の点が異なる。まず、映像音声管理装置100’にはカメラ等の撮像装置(ウェブ・カメラ等)80および音声配信端末/ヘッドホン利用探知端末90が接続されている。より具体的には、撮像装置(ウェブ・カメラ等)80は、映像視聴中の利用者U(i)(1≦i≦K)を撮像するものであり、映像音声管理装置100’内部の分析部130と通信可能に接続される。さらに、映像音声管理装置100’は情報端末(パーソナル・コンピュータ等)91〜93とデータや情報をやり取りするように構成されている。
以上より、図6〜図8に示す本発明の第2実施形態に係る映像音声管理装置100’および上映システム1’の構成と動作のうち、図1〜図3に示す第1実施形態と同様の構成と動作については説明を省略する。同様に、第2実施形態に係る映像音声管理装置100’および上映システム1’の構成と動作のうち、図1〜図3に示す第1実施形態と同様の構成と動作については図6〜図8における図示を省略する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る上映システム1’の機器構成を例示する構成図である。図7は、本発明の第2実施形態に係る映像音声管理装置100’の構成例を示す図である。図8は、本発明の第2実施形態に従い、映像音声管理装置100’を構成する機能部間での同期制御部150を介した同期と情報交換を示す図である。
図6に示す実施形態では、利用者は予め情報端末(パーソナル・コンピュータ等)92により自身の個人情報を上映システム1に対して登録することで会員登録を行い、利用者が入場する際に入退場管理装置6aおよび6bが利用者の認証と課金を行えるようにしておくようにしてもよい。その際、情報端末(パーソナル・コンピュータ等)92を使用して事前登録される利用者の個人情報には、利用者のクレジット・カード番号のような決済情報も含まれる。
なお、利用者が操作する情報端末(パーソナル・コンピュータ等)92は、上映システム1の運営会社により上映システム1と提携する店舗や映画館内に設置された端末であってもよい。その場合には、利用者が自身の個人情報を情報端末(パーソナル・コンピュータ等)92に対して入力することで会員登録を行うと、情報端末(パーソナル・コンピュータ等)92に接続されたカード発行機から利用者に対して会員カードが発行されてもよい。
一実施形態では、認証課金処理部32は、各利用者が会員登録の際に決済情報として図6に示す情報端末(パーソナル・コンピュータ等)92から入力したクレジット・カード番号に基づいて信販会社に照会処理を行い、課金するようにしてもよい。この課金は、利用者が入場する都度、一回の入場料相当分を課金する形態であってもよく、1ヶ月〜数ヶ月の期間にわたって有効なフリーパスの代金相当分を課金する形態であってもよい。
なお、上映スケジュール管理部140およびスケジュール・データベース44が管理している最新の上映スケジュールは、図6に示す情報端末(パーソナル・コンピュータ等)91にて映画の番組表のような形で画面表示が可能となっている。そして、利用者U(1)〜U(K)は、情報端末(パーソナル・コンピュータ等)91にて最新の上映スケジュールを随時確認することが可能となっている。
さらに、図6〜図8に示す第2実施形態では、映像音声管理装置100に撮像装置(ウェブ・カメラ等)80が接続されていてもよい。この場合、撮像装置(ウェブ・カメラ等)80は、音声配信端末/ヘッドホン利用探知端末90により探知したワイヤレスヘッドホン50(i)(1≦i≦K)の位置から、利用者U(1)〜U(K)の各々の位置を識別することが可能となる。そして、撮像装置(ウェブ・カメラ等)80は、探知した位置にレンズを向け、利用者U(1)〜U(K)の各々の身体の動きを動画像として取得することができる。
撮像装置(ウェブ・カメラ等)80からの動画像は、分析部130に出力されて分析処理され、当該分析処理の結果は、映像コンテンツの創作者C(h)(1≦h≦H)にフィードバックすべき情報としてフィードバック出力部135に出力される。この場合、図1〜図3を参照して上述した第1実施形態と同様に、分析部130が実行する分析処理は、映像視聴中のワイヤレスヘッドホン50(i)(1≦i≦K)の利用状況に関するデータを入力として受け取る。その上で、上述したデータは、利用者U(i)(1≦i≦K)により映像コンテンツmv(j)(1≦j≦J)がどのように視聴されているかに関する視聴のされ具合を分析するために用いられてもよい。例えば、分析部130が実行する分析処理は、当該データを分析して映像視聴中の利用者毎の挙動や反応を分析するものであってもよい。そして、分析部130は、分析処理の結果を創作者C(h)(1≦h≦H)にフィードバックすべき情報として出力する。なお、図1〜図3を用いて上述した第1実施形態と同様に、映像コンテンツmv(j)を構成する一連の映像シーンの各々と映像シーン毎の映像属性は、映像コンテンツmv(j)の映像情報に含まれるメタデータμ(図2)を用いて識別するようにしてもよい。
分析部130が実行する例示的な分析処理では、映像視聴中のワイヤレスヘッドホン50(i)(1≦i≦K)の利用状況に関するデータは、以下のようにして分析されてもよい。すなわち、上述したデータは、利用者U(i)(1≦i≦K)が視聴中の映像コンテンツを構成する各映像シーンや映像コンテンツの属性と対比され、どのような映像シーンにおいて利用者がどのような挙動や反応を示すかを分析するために用いられてもよい。
例示的な一実施形態では、撮像装置(ウェブ・カメラ等)80から分析部130へと出力された上記動画像は、分析部130によって画像解析され、画像解析の結果は、利用者U(1)〜U(K)の各々がその時点において視聴中の映像シーンと相関させられる。その結果、撮像装置(ウェブ・カメラ等)80が撮影した動画像から各映像シーンにおける利用者U(1)〜U(K)の身体的反応を分析することができるので、利用者がどのような映像シーンに興奮したり興味を持ったりするかを分析することが可能となる。
また、別の実施形態では、撮像装置(ウェブ・カメラ等)80は、画面2a〜2cのうち、同じ画面に向かって同じ映像コンテンツmv(x)を同時に視聴している複数の利用者U(i)〜U(i)をまとめて撮像し、映像音声管理装置100内の分析部130に出力するようにしてもよい。こうして撮像された画像を画像解析することで、分析部130は、同じ映像コンテンツを同時に視聴している群衆全体の挙動特性を抽出し、群衆全体がどのような内容の映像シーンに興奮したり興味を示したりするかを分析することが可能となる。
また、第1実施形態に関して図1〜図3を用いて説明したように、映像視聴中の利用者毎にワイヤレスヘッドホン50(i)(1≦i≦K)における操作履歴などが記録データとして記録されるが、この記録データは、図6〜図8に示す第2実施形態では以下のように取り扱われる。まず、映像視聴中の利用者U(1)〜U(K)の各々について記録された当該記録データは、ワイヤレスヘッドホン50(i)(1≦i≦K)から映像音声管理装置100へと無線送信される。続いて、図6に示す音声配信端末/ヘッドホン利用探知端末90により無線信号として受信された当該記録データは、分析部130へと出力される。
その際、図6に示す音声配信端末/ヘッドホン利用探知端末90は、利用者U(1)〜U(K)の各々が装着したワイヤレスヘッドホン50(i)(1≦i≦K)が上映システム1の内部空間のどの位置に存在しているかを探知してもよい。この探知は、例えば、音声配信端末/ヘッドホン利用探知端末90が受信した無線信号に対するビーム・ステアリング処理などによって実行されてもよい。
上映スケジュール管理部140は、映像コンテンツおよびプロモーション映像の上映スケジュールを編成枠単位で管理するように構成される。図7および図8に示す上映スケジュール管理部140は、映像コンテンツmv(j)(1≦j≦J)の上映スケジュールを編成枠単位で管理し、映像コンテンツの企画および/または制作を行った創作者から編成枠の購入情報を受け付け、当該編成枠の購入状況に応じて上映スケジュールを編成する。
一実施形態では、上映スケジュール管理部140は、映像音声管理装置100の外部に接続された編成枠販売情報受付部31から編成枠の販売情報を受け付けると、スケジュール・データベース44から現在の上映スケジュールを読み出す。ここで、編成枠の購入手続きは、図6に示すように、映像の創作者C(h)(1≦h≦H)が編成枠販売情報受付部31に接続された情報端末(パーソナル・コンピュータ等)93を操作して行う。その上で、上映スケジュール管理部140は、編成枠の販売状況に応じて上映スケジュールを再編成する。最後に、上映スケジュール管理部140は、再編成後の上映スケジュールを更新された上映スケジュールとしてスケジュール・データベース44に格納する。
一実施形態では、それぞれの創作者C(h)の識別情報は、利用者情報λ(i)(1≦i≦P)と共に利用者情報データベース43に格納されていてもよい。より具体的には、それぞれの創作者C(h)(1≦h≦H)の識別情報は、創作者情報η(h)(1≦h≦H)に含まれ、創作者情報η(h)(1≦h≦H)は、利用者情報データベース43に格納されていてもよい。また、利用者情報データベース43に格納された創作者情報η(h)(1≦h≦H)は、創作者C(h)の個人情報および創作者C(h)の入金口座を管理する決済システムの情報をさらに含んでいてもよい。
なお、創作者C(h)が操作する情報端末(パーソナル・コンピュータ等)93は、上映システム1の運営会社により上映システム1と提携する店舗や映画館内に設置された端末であってもよい。その場合には、創作者C(h)が自身の個人情報を情報端末(パーソナル・コンピュータ等)93に対して入力することで登録を行うと、創作者C(h)の創作者情報η(h)が生成されて利用者情報データベース43に格納される。同時に、情報端末(パーソナル・コンピュータ等)93に接続されたカード発行機から創作者C(h)に対して創作者情報η(h)が書き込まれたICカードが創作者C(h)の認証用と識別用に発行されてもよい。
映像コンテンツmv(j)の創作者に利用者U(i)からの反響をフィードバックするフィードバック出力部135は、映像視聴中の利用者U(i)を撮像している撮像装置(ウェブ・カメラ等)80からの動画を分析部130から受信する。続いて、創作者C(h)により購入された編成枠における創作者C(h)の映像コンテンツmv(h)の上映中に、フィードバック出力部135は、映像として、創作者C(h)が利用する情報端末に配信する。ここで、創作者C(h)が利用する情報端末は、上記動画を創作者C(h)が視聴可能な端末であり、図6に示す情報端末(パーソナル・コンピュータ等)93または創作者C(h)が所有する携帯端末61であってもよい。
また、図1〜図3を参照して上述した第1実施形態と同様に、第2実施形態においても、分析部130は、利用者U(i)(1≦i≦K)の各々がワイヤレスヘッドホン50(i)(1≦i≦K)にて行った音声切替操作の記録から以下のような分析処理を行ってもよい。すなわち、視聴する映像コンテンツmv(j)(1≦j≦J)の音声チャネルを切り替えるために各々の利用者U(i)が上記音声切替操作を行った履歴から、以下の(a)および(b)の少なくとも一つ以上を分析処理した結果をフィードバック出力部135に出力するようにさらに構成されてもよい。
(a)一の映像コンテンツmv(j)を視聴中の利用者U(i)が別の映像コンテンツmv(j)を視聴するために移動した履歴を利用者毎に記録した移動記録、および
(b)上映中の映像コンテンツmv(j)(1≦j≦J)の各々を視聴する人数の全利用者数に占める割合の推移の記録。
その上で、フィードバック出力部135は、分析部130から受け取った上記(a)および(b)の分析結果を創作者C(h)(1≦h≦H)の情報端末にレポーティング情報として配信するように構成されてもよい。創作者C(h)(1≦h≦H)の情報端末は、図6に示す情報端末(パーソナル・コンピュータ等)93または創作者C(h)が所有する携帯端末であってもよい。
また、一実施形態では、利用者U(1)〜U(K)は、情報端末(パーソナル・コンピュータ等)92に画面表示された過去の上映スケジュールの中に自分が非常に良かったと思える映像コンテンツを見つけた場合には、投げ銭を映像の創作者に支払うことができるようにしてもよい。例えば、過去の上映スケジュールを画面表示している情報端末(パーソナル・コンピュータ等)92を操作して画面内に表示されたその映像コンテンツの上映枠をマウスでクリックし、投げ銭として創作者に支払うべき金額をキーボード入力するようにしてもよい。
この実施形態では、フィードバック出力部135は、映像コンテンツmv(j)(1≦j≦J)の各々を視聴開始後の利用者U(i)(1≦i≦K)から投げ銭をそれぞれ受け付け、当該投げ銭を映像コンテンツmv(j)(1≦j≦J)をそれぞれ創作した創作者C(h)(1≦h≦H)の入金口座に分配する。
より具体的には、フィードバック出力部135は、上記投げ銭の金額を利用者U(i)の識別情報と関連付けて利用者U(i)が保有する利用者端末60(i)から受信することで、映像コンテンツmv(j)を視聴開始後の利用者U(i)から投げ銭を受け付け、投げ銭の映像コンテンツ毎の集計額をそれぞれの創作者C(h)の識別情報と関連付けてそれぞれの創作者C(h)の入金口座を管理する決済システムに配信することで、投げ銭を創作者C(h)の入金口座に分配する。
また、フィードバック出力部135は、利用者U(i)(1≦i≦K)からの投げ銭の集計額や利用者U(i)(1≦i≦K)からの電子的な投票に基づいて、映像コンテンツmv(j)(1≦j≦J)をそれぞれ創作した創作者C(h)(1≦h≦H)をランク付けしてもよい。その上で、上映スケジュール管理部140は、上位にランク付けされた創作者C(z)に対しては、下位にランク付けされた創作者創作者C(z)よりも優先的に希望する編成枠を割り当てるように構成されてもよい。
また、フィードバック出力部135は、上位にランク付けされた創作者C(z)の映像コンテンツmv(z)に高額の投げ銭を気前よく支払う利用者(i)に対して高い評価を与えるようにしてもよい。逆にフィードバック出力部135は、映像コンテンツmv(z)を視聴した利用者の中で、他の利用者より明らかに低額な投げ銭しか支払わない利用者(i)に低い評価を与えるようにしてもよい。このようにすることで、フィードバック出力部135は、利用者毎の評価に基づいて利用者U(i)(1≦i≦K)をランク付けしてもよい。このような利用者毎のランク付けは、どの利用者に対してどのような優待やプロモーションを行うべきかを決定する際の参考情報として活用することができる。
1,1’ 上映システム
2(2a,2b,2c) 画面
3 内壁面
4(4a,4b,4c) 長椅子
5 貸出カウンター
6(6a,6b) 入退場管理装置
20(20a,20b,20c) 映像表示装置
31 編成枠販売情報受付部
32 認証課金処理部
33 貸出管理部
41 コンテンツ・データベース
42 音声情報データベース
43 利用者情報データベース
44 スケジュール・データベース
50(50a〜50K) ワイヤレスヘッドホン
60(60a〜60K) 利用者端末
70(70a〜70K) モーションセンサ
80 撮像装置(ウェブ・カメラ等)
90 音声配信端末/ヘッドホン利用探知端末
91 情報端末(パーソナル・コンピュータ等)
92 情報端末(パーソナル・コンピュータ等)
93 情報端末(パーソナル・コンピュータ等)
100,100’ 映像音声管理装置
110 映像情報出力部
120 音声情報出力部
130 分析部
140 上映スケジュール管理部
150 同期制御部
160 バスおよび通信インターフェース


Claims (16)

  1. 複数の異なる映像を同時進行でそれぞれ上映するための複数の映像表示装置に映像情報をそれぞれ出力する映像情報出力部と、
    前記映像情報にそれぞれ同期した音声情報を、利用者に貸し出した複数のワイヤレスヘッドホンにて切り替え可能に受信できるように出力する音声情報出力部と、
    を備えた映像音声管理装置。
  2. 前記音声情報出力部は、一つの前記映像情報に対して少なくとも主音声と副音声を含む複数の音声情報を複数の前記ワイヤレスヘッドホンにて切り替え可能に受信できるように出力するように構成される、
    請求項1記載の映像音声管理装置。
  3. 映像視聴中の前記ワイヤレスヘッドホンの利用状況に関するデータを取得する分析部と、
    をさらに備える、請求項1または請求項2に記載の映像音声管理装置。
  4. 前記ワイヤレスヘッドホンの利用状況に関する前記データは、
    前記利用者が映像視聴中に前記ワイヤレスヘッドホンの上で行った操作の記録を含み、
    異なる前記映像情報にそれぞれ同期した複数の音声情報間での受信切替操作、音量の調整操作および音声信号受信用電源のオンオフ切替操作の記録を含む、
    請求項3記載の映像音声管理装置。
  5. 前記分析部は、映像視聴中の前記利用者を動画として撮像する撮像装置に接続される、
    請求項3または請求項4に記載の映像音声管理装置。
  6. 前記分析部は、
    前記映像情報のメタデータを用いて出演者および映像のジャンルを含む映像属性と各映像シーンとを識別し、
    モーションセンサから前記利用者の身体的反応に関する生体計測情報を取得し、もしくは、映像視聴中の前記利用者を撮像した動画を解析することで前記利用者の身体的反応を取得し、
    前記利用者の身体的反応の時間変化から前記利用者が興味を示す前記映像属性と映像シーンを検出することにより、前記ワイヤレスヘッドホンの前記利用状況を分析する、
    ようにさらに構成される、請求項5に記載の映像音声管理装置。
  7. 前記分析部は、
    前記映像情報のメタデータを用いて出演者および映像のジャンルを含む映像属性と各映像シーンとを識別し、
    前記利用者が前記ワイヤレスヘッドホンにて映像視聴中に行った音量および/または音質の調整操作の操作記録から前記利用者が興味を示す前記映像属性と映像シーンを検出することにより、前記ワイヤレスヘッドホンの前記利用状況を分析する、
    ようにさらに構成される、請求項5または請求項6に記載の映像音声管理装置。
  8. 前記ワイヤレスヘッドホンの利用状況に関するデータは、映像視聴中の前記利用者についての記録データを含み、
    前記分析部は、映像視聴中の前記利用者についての前記記録データを分析することで、上映すべき映像コンテンツおよび上映スケジュールの最適化に関する分析を行うよう構成される、
    請求項5から請求項7の何れか一項に記載の映像音声管理装置。
  9. 映像コンテンツの上映スケジュールを編成枠単位で管理し、映像コンテンツの企画および/または制作を行った創作者から編成枠の購入情報を受け付け、前記編成枠の購入状況に応じて前記上映スケジュールを編成する上映スケジュール管理部をさらに備える、
    請求項5から請求項8の何れか一項に記載の映像音声管理装置。
  10. 前記創作者に前記利用者からの反響をフィードバックするフィードバック出力部をさらに備え、
    前記フィードバック出力部は、
    映像視聴中の前記利用者を撮像している前記撮像装置からの前記動画を前記分析部から受信し、
    前記創作者により購入された前記編成枠における前記創作者の映像コンテンツの上映中に、前記動画を前記創作者が視聴可能な映像として、前記創作者の情報端末に配信する、
    ように構成される、請求項9に記載の映像音声管理装置。
  11. 前記分析部は、前記利用者が前記ワイヤレスヘッドホンにて映像視聴中に行った操作の記録に基づいて、
    (a)一の前記映像コンテンツを視聴中の前記利用者が別の前記映像コンテンツを視聴するために移動した履歴を利用者毎に記録した移動記録、および
    (b)上映中の前記映像コンテンツの各々を視聴する人数の全利用者数に占める推移の記録、
    の少なくとも一つ以上を分析処理した結果を前記フィードバック出力部に出力して前記創作者の情報端末に配信させるようにさらに構成される、
    請求項10に記載の映像音声管理装置。
  12. 前記音声情報出力部は、
    前記利用者が映像コンテンツのどの映像シーンまで視聴したかを表す視聴位置情報を、対応する前記音声情報の出力履歴に基づいて記録し、
    前記視聴位置情報を前記利用者が保有する利用者端末に配信する、
    ようにさらに構成される、請求項1から請求項11の何れか一項に記載の映像音声管理装置。
  13. 前記フィードバック出力部は、
    前記映像コンテンツを視聴開始後の前記利用者から投げ銭を受け付け、
    前記投げ銭を前記映像コンテンツの前記創作者の入金口座に分配する、
    ように構成される請求項10に記載の映像音声管理装置。
  14. 前記フィードバック出力部は、
    前記投げ銭の金額を前記利用者の識別情報と関連付けて前記利用者が保有する利用者端末から受信することで、前記映像コンテンツを視聴開始後の前記利用者から前記投げ銭を受け付け、
    前記投げ銭の映像コンテンツ毎の集計額をそれぞれの前記創作者の識別情報と関連付けてそれぞれの前記創作者の入金口座を管理する決済システムに配信することで、前記投げ銭を前記創作者の入金口座に分配する、
    ように構成される請求項13に記載の映像音声管理装置。
  15. 複数の異なる映像を同時進行で複数の画面にそれぞれ表示して上映するための複数の映像表示装置と、
    複数の前記映像表示装置に映像情報をそれぞれ出力する映像情報出力部と、
    前記映像情報にそれぞれ同期した音声情報を、利用者に貸し出した複数のワイヤレスヘッドホンにて切り替え可能に受信できるように無線で送信する音声情報出力部と、
    複数の前記画面が内壁面に沿って設けられた内部空間と、
    ワイヤレスヘッドホンの貸し出しを受ける利用者に対し、前記利用者の認証と前記利用者への課金を行う認証課金処理部と、
    を備える上映システム。
  16. 課金または認証を行った前記利用者に対して、前記課金または認証の結果生成された利用者情報と対応付けてワイヤレスヘッドホンを貸し出す貸出管理部、
    をさらに備える、請求項15記載の上映システム。

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