JP2020166060A - 音響信号形成装置、音響受信装置、および音響システム - Google Patents
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Abstract
Description
図1〜図7を参照して、音響システムについて説明する。
音響システム1は、埋込情報SCを音響信号ASを介して音響受信装置10に伝達する。図1に示されるように、利用者は、音響受信装置10(後述参照)によって音響信号ASを受信する。例えば、利用者は、音響受信装置10によって、駅のスピーカー2aから放送される音響信号ASを受信する。音響受信装置10として、例えば、携帯電話、スマートフォン、ノートパソコンが挙げられる。音響受信装置10は、音響信号ASに埋め込まれた埋込情報SCに基づいて、放送主体が提供する提供情報を取得する。このようにして、音響受信装置10を利用する利用者は、放送主体が提供する提供情報を受け取ることができる。
図2に示されるように、本実施形態では、埋込情報SCは、放送主体が提供する提供情報とリンクづける識別情報である。埋込情報SCとしての識別情報と提供情報とは一対一で対応付けられる。
音響受信装置10は、音響信号ASを受信する受信部11と、音響信号ASから埋込情報SCを取り出す抽出部12と、記憶部13とを備える。
抽出部12は、音響受信装置10にインストールされる復号アプリケーションと、音響受信装置10の演算装置とによって構成される。復号アプリケーションは、拡散符号に基づいて音響信号ASから埋込情報SCを取り出す。エコー拡散法によって埋込情報SCが埋め込まれている場合、デコード部は、音響信号ASをケプストラム変換し、ケプストラム変換後の信号と拡散符号との相関とを取ることによって、埋込情報SCを取り出す。
音響信号形成装置20は、上述の音響システム1において用いられる音響信号ASを形成する。音響信号ASは、拡散符号に基づいて埋込情報SCが埋め込まれている信号である。一例では、音響信号形成装置20は、音響信号ASを音ファイルとして他の装置に出力する装置として構成される。他の例では、音響信号形成装置20は、音響信号ASを音波として出力する装置に内蔵される。例えば、音響信号形成装置20は、放送装置内に内蔵される。
埋込情報SCは、複数の単位情報から構成される。例えば、埋込情報SCは、単位情報「A」〜単位情報「D」によって構成される。一例では、単位情報「A」〜単位情報「D」は、2ビットで表される識別情報に対応付けられる。単位情報「A」は、「00」に対応する情報であり、単位情報「B」は、「01」に対応する情報であり、単位情報「C」は、「10」に対応する情報であり、単位情報「D」は、「11」に対応する情報である。
埋込情報SCの検出精度を高めるために、音響信号ASには、埋込情報SCが周期的に繰り返し埋め込められる。音響信号ASから周期的に取り出される信号の重ね合わせによって、ノイズが除去されて人工的に埋め込められた信号が強調されるようになり、埋込情報SCの検出が可能になる。しかし、上述のように、音響信号ASにエコー成分が周期的に含まれる場合、音響信号ASのケプストラム変換後の信号に対して拡散符号を用いて信号抽出処理を行うと、単位情報の相関ピークPKとともにエコー成分の相関ピークPEが検出される場合がある。
図8を参照して、第2実施形態に係る音響システム1について説明する。
本実施形態に係る音響システム1では、音響信号ASの構造、および、埋込情報SCの取出方法の構成が第1実施形態と異なる。本実施形態において、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
抽出部12は、第1タイミングから信号抽出処理を行うことによって音響信号ASに埋め込められた情報として第1信号SX1を取得する。具体的には、抽出部12は、第1タイミングを起点としてケプストラム変換後の信号に対して拡散符号を用いて信号抽出処理を行うことによって、第1信号SX1を取得する。第1信号SX1には、単位情報が埋め込まれている短期時間フレームFAごとに、相関ピークPKが現れる。
埋込情報SCは次の構造を有する。埋込情報SCは、情報を含む実単位情報と、情報を含まないブランク単位情報とを含む。実単位情報とブランク単位情報とは、音声信号BSに時間軸上で交互に埋め込められる。
図9を参照して、第3実施形態に係る音響システム1について説明する。
本実施形態に係る音響システム1では、音響信号ASの構造、および、埋込情報SCの取出方法の構成が第1実施形態と異なる。本実施形態において、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
抽出部12は、第1タイミングから信号抽出処理を行うことによって音響信号ASに埋め込められた情報として第1信号SX1を取得する。具体的には、抽出部12は、第1タイミングを起点としてケプストラム変換後の信号に対して拡散符号を用いて信号抽出処理を行うことによって、第1信号SX1を取得する。第1信号SX1には、単位情報が埋め込まれている短期時間フレームFAごとに、相関ピークPKが現れる。
音響信号形成装置20において、埋込部24は、埋込情報SCを構成する複数の単位情報を1つずつ短期周期ごとに音響信号ASに埋め込む。埋込部24は、複数の単位情報が埋め込められた時間フレームを1周期とする長期周期ごとに、埋込情報SCの極性を反転させて繰り返し埋め込む。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
Claims (5)
- 音響信号を介して埋込情報を音響受信装置に伝達する音響システムであって、
前記音響信号には、長期周期ごとに前記埋込情報が繰り返し埋め込められ、
前記音響信号の長期周期に対応する長期時間フレームにおいて、前記埋込情報を構成する複数の単位情報が短期周期ごとに埋め込められ、
前記音響システムの音響受信装置では、第1タイミングから信号抽出処理を行うことによって前記音響信号に埋め込められた情報として取得される第1信号と、前記第1タイミングから前記短期周期の整数倍の時間差を隔てた第2タイミングから信号抽出処理を行うことによって前記音響信号に埋め込められた情報として取得される第2信号との差である差分信号に基づいて、埋込情報が取得される、
音響システム。 - 音響信号を受信する受信部と、前記音響信号から埋込情報を取り出す抽出部とを備え、
前記音響信号には、長期周期ごとに前記埋込情報が繰り返し埋め込められ、
前記音響信号の長期周期に対応する長期時間フレームにおいて、前記埋込情報を構成する複数の単位情報が短期周期ごとに埋め込められ、
前記抽出部は、第1タイミングから信号抽出処理を行うことによって前記音響信号に埋め込められた情報として取得される第1信号と、前記第1タイミングから前記短期周期の整数倍の時間差を隔てた第2タイミングから信号抽出処理を行うことによって前記音響信号に埋め込められた情報として取得される第2信号との差である差分信号に基づいて、前記埋込情報を取り出す、
音響受信装置。 - 音声信号を取得する第1取得部と、埋込情報を取得する第2取得部と、音響信号に埋込情報を埋め込むときに用いられる拡散符号を記憶する記憶部と、前記拡散符号に基づいて前記埋込情報を前記音声信号に埋め込む埋込部とを備え、
前記埋込部は、前記埋込情報を構成する複数の単位情報を1つずつ短期周期ごとに前記音響信号に埋め込み、前記埋込情報を構成する複数の単位情報が埋め込められる時間フレームを1周期とする長期周期ごとに、前記埋込情報を繰り返し埋め込む、
音響信号形成装置。 - 前記埋込情報は、情報を含む実単位情報と、情報を含まないブランク単位情報とを含み、前記実単位情報と前記ブランク単位情報とは時間軸上で交互に埋め込められる
請求項3に記載の音響信号形成装置。 - 前記埋込部は、前記埋込情報を構成する複数の単位情報を1つずつ短期周期ごとに前記音響信号に埋め込み、前記複数の単位情報が埋め込められた時間フレームを1周期とする長期周期ごとに、前記埋込情報の極性を反転させて繰り返し埋め込む
請求項3に記載の音響信号形成装置。
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JP2009508169A (ja) * | 2005-09-16 | 2009-02-26 | トムソン ライセンシング | 位相修正を用いることによるオーディオ信号の現物参照なし透かし |
JP2009080220A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 音響信号に対する情報の埋め込み装置および音響信号からの情報の抽出装置 |
JP2011523091A (ja) * | 2008-05-29 | 2011-08-04 | イントラソニックス エス.ア.アール.エル | データ埋め込みシステム |
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