JP2020163783A - 物性情報推測方法、物性情報推測モデル生成方法、装置、及びプログラム - Google Patents

物性情報推測方法、物性情報推測モデル生成方法、装置、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】スクリュー押出機によって製造される樹脂組成物の製造条件情報から該樹脂組成物の物性情報を推測することができる物性情報推測方法、物性情報推測モデル生成方法、装置、及びプログラムを提供すること。【解決手段】物性情報推測装置14の推測部24は、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から樹脂組成物を製造する製造条件情報を、樹脂組成物を製造する製造条件情報から該樹脂組成物の物性情報を推測するための学習済みモデルへ入力して、入力された製造条件情報に対応する樹脂組成物の物性情報を推測する。【選択図】図1

Description

本開示は、物性情報推測方法、物性情報推測モデル生成方法、装置、及びプログラムに関する。
従来、スクリュー式押出機のシミュレーション装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このシミュレーション装置は、押出機の装置構成と運転条件および樹脂物性から、押出機内部の充満率、圧力、温度、固相占有率、滞留時間の分布状態を計算する。
また、同じ混練装置の操作条件下での低次元流動解析と高次元流動解析とを効率よく実現するシミュレーション装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。このシミュレーション装置は、材料の流動解析を行う押出成形機シミュレーション装置であり、材料の物性と、材料を混練する混練装置の構成データ及び操作条件とを含む設定情報に基づいて、混練装置の演算対象場における材料の低次元の流動解析を行う。また、このシミュレーション装置は、低次元の流動解析後または低次元の流動解析に先立って、演算対象場における高次元の流動解析の対象となる対象領域の選択を受け付け、低次元の流動解析結果から、対象領域に関する材料の物理量を抽出し、抽出された物理量と、設定情報とに基づいて、対象領域における材料の高次元の流動解析を行う。
特開2011−173276号公報 特開2016−88056号公報
ところで、スクリュー押出機によって熱可塑性樹脂から樹脂組成物を製造する場合、当該樹脂組成物を製造する際の製造条件に応じて、樹脂組成物の完成品の物性は異なるものとなる。このため、どのような製造条件を設定すれば所望の物性を有する樹脂組成物が得られるのか、といった情報を得ることが望まれている。
しかし、上記特許文献1及び上記特許文献2には、スクリュー押出機によって熱可塑性樹脂から樹脂組成物を製造する場合に、樹脂組成物の物性情報を推測することについては開示されていない。このため、上記特許文献1及び上記特許文献2に開示されている技術は、スクリュー押出機によって樹脂組成物を製造する際の樹脂組成物の物性情報を推測することができない、という課題がある。
本開示の課題は、スクリュー押出機によって製造される樹脂組成物の製造条件情報から該樹脂組成物の物性情報を推測することができる物性情報推測方法、物性情報推測モデル生成方法、装置、及びプログラムを提供することである。
本開示の物性情報推測方法は、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から樹脂組成物を製造する製造条件情報を、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から樹脂組成物を製造する製造条件情報から、該樹脂組成物の物性情報を推測するための学習済みモデルへ入力して、入力された前記製造条件情報に対応する前記樹脂組成物の物性情報を推測する、処理をコンピュータが実行する物性情報推測方法である。
また、本開示の前記製造条件情報は、前記スクリュー押出機のスクリュー構成に関する情報、前記樹脂組成物に添加される添加剤に関する情報、前記スクリュー押出機の吐出量情報、前記スクリュー押出機のスクリュー回転数情報、及び前記樹脂組成物が製造されているときの温度情報の少なくとも1つを含むようにすることができる。
また、本開示の前記学習済みモデルは、スクリュー押出機による樹脂組成物の製造条件情報である、前記スクリュー押出機のスクリュー構成に関する情報、前記スクリュー押出機の吐出量情報、及び前記スクリュー押出機のスクリュー回転数情報の少なくとも1つから該樹脂組成物が製造されているときの温度情報を推測する第1の学習済みモデルと、前記第1の学習済みモデルから出力された前記温度情報と、スクリュー押出機による樹脂組成物の製造条件情報である、前記スクリュー押出機のスクリュー構成に関する情報、前記スクリュー押出機の吐出量情報、及び前記スクリュー押出機のスクリュー回転数情報の少なくとも1つとから、前記樹脂組成物の物性情報を推測する第2の学習済みモデルと、を含むようにすることができる。
また、本開示の前記樹脂組成物に添加される添加剤に関する情報は、フィラーに関する情報であるようにすることができる。
また、本開示の前記製造条件情報は、前記スクリュー押出機のスクリュー構成に関する情報、前記樹脂組成物に添加される添加剤に関する情報、前記スクリュー押出機の吐出量情報、及び前記スクリュー押出機のスクリュー回転数情報であり、前記スクリュー押出機のスクリュー構成に関する情報、前記樹脂組成物に添加される添加剤に関する情報、前記スクリュー押出機の吐出量情報、及び前記スクリュー押出機のスクリュー回転数情報が異なる複数の前記製造条件情報を生成し、複数生成された前記製造条件情報の各々を、前記学習済みモデルへ入力し、複数の前記製造条件情報の各々に対応する前記物性情報を推測するようにすることができる。
また、本開示の前記物性情報は、前記樹脂組成物の曲げ弾性率、引張強度、引張伸び、曲げ強度、アイゾッド衝撃強さ、シャルピー衝撃強さ、及び圧縮降伏応力の何れか1つを含むようにすることができる。
また、本開示の前記学習済みモデルは、PLS(Partial Least Squares regression)によるモデル、サポートベクターマシーンモデル、ランダムフォレストによるモデル、ガウス過程によるモデル、又はニューラルネットワークモデルであるようにすることができる。
本開示の物性情報推測モデル生成方法は、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から製造される学習用の樹脂組成物の製造条件情報と該学習用の樹脂組成物の物性情報との組み合わせを表す学習用データに基づいて、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から製造される樹脂組成物の製造条件情報から、該樹脂組成物の物性情報を推測するための学習済みモデルを生成する、処理をコンピュータが実行する物性情報推測モデル生成方法である。
本開示の物性情報推測装置は、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から樹脂組成物を製造する製造条件情報を、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から樹脂組成物を製造する製造条件情報から、該樹脂組成物の物性情報を推測するための学習済みモデルへ入力して、入力された前記製造条件情報に対応する前記樹脂組成物の物性情報を推測する推測部を備える物性情報推測装置である。
本開示の物性情報推測モデル生成装置は、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から製造される学習用の樹脂組成物の製造条件情報と該学習用の樹脂組成物の物性情報との組み合わせを表す学習用データに基づいて、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から製造される樹脂組成物の製造条件情報から、該樹脂組成物の物性情報を推測するための学習済みモデルを生成する生成部を備える物性情報推測モデル生成装置である。
本開示の物性情報推測プログラムは、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から樹脂組成物を製造する製造条件情報を、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から樹脂組成物を製造する製造条件情報から、該樹脂組成物の物性情報を推測するための学習済みモデルへ入力して、入力された前記製造条件情報に対応する前記樹脂組成物の物性情報を推測する、処理をコンピュータに実行させるための物性情報推測プログラムである。
本開示の物性情報推測モデル生成プログラムは、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から製造される学習用の樹脂組成物の製造条件情報と該学習用の樹脂組成物の物性情報との組み合わせを表す学習用データに基づいて、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から製造される樹脂組成物の製造条件情報から、該樹脂組成物の物性情報を推測するための学習済みモデルを生成する、処理をコンピュータに実行させるための物性情報推測モデル生成プログラムである。
本開示の物性情報推測方法、装置、及びプログラムによれば、スクリュー押出機によって製造される樹脂組成物の製造条件情報から該樹脂組成物の物性情報を推測することができる、という効果を得られる。
本開示の物性情報推測モデル生成方法、装置、及びプログラムによれば、スクリュー押出機によって製造される樹脂組成物の製造条件情報から該樹脂組成物の物性情報を推測するための学習済みモデルを得ることができる、という効果を得られる。
本実施形態の物性情報推測システムの構成の一例を示す概略図である。 物性情報推測装置として機能するコンピュータの概略ブロック図である。 スクリュー押出機を説明するための説明図である。 本実施形態の学習用データを説明するための説明図である。 物性情報推測装置によって実行される学習処理ルーチンの一例を示す図である。 物性情報推測装置によって実行される物性情報推測処理ルーチンの一例を示す図である。 第2実施形態の学習用データを説明するための説明図である。 実施例1及び実施例2の結果を示す図である。 実施例3及び実施例4の結果を示す図である。
以下、各実施形態について詳細に説明する。
[第1実施形態]
<第1実施形態に係る物性情報推測システムのシステム構成>
図1に、第1実施形態に係る物性情報推測システム10の構成の一例を示す。第1実施形態の物性情報推測システム10は、機能的には、図1に示されるように、入力装置12、物性情報推測装置14、及び表示装置30を含んだ構成で表すことができる。本実施形態の物性情報推測システム10は、スクリュー押出機によって熱可塑性樹脂から製造される樹脂組成物の物性情報を推測する。
入力装置12は、外部から入力された情報を受け付ける。入力装置12は、例えばキーボード、マウス、又は外部装置からの入力を受け付ける入出力装置等によって実現される。
物性情報推測装置14は、CPUと、RAMと、後述する各処理ルーチンを実行するためのプログラムや各種データを記憶したROMと、を含むコンピュータで構成することが出来る。
例えば、物性情報推測装置14は、図2に示すコンピュータ50で実現することができる。コンピュータ50はCPU51、一時記憶領域としてのメモリ52、及び不揮発性の記憶部53を備える。また、コンピュータ50は、入出力装置等(図示省略)が接続される入出力interface(I/F)54、及び記録媒体に対するデータの読み込み及び書き込みを制御するread/write(R/W)部55を備える。また、コンピュータ50は、インターネット等のネットワークに接続されるネットワークI/F56を備える。CPU51、メモリ52、記憶部53、入出力I/F54、R/W部55、及びネットワークI/F56は、バス57を介して互いに接続される。
記憶部53は、Hard Disk Drive(HDD)、solid state drive(SSD)、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部53には、コンピュータ50を機能させるためのプログラムが記憶されている。CPU51は、プログラムを記憶部53から読み出してメモリ52に展開し、プログラムが有するプロセスを順次実行する。
この物性情報推測装置14は、機能的には、図1に示されるように、情報取得部16と、学習用データ記憶部18と、生成部20と、学習済みモデル記憶部22と、推測部24とを備えている。
表示装置30には、物性情報推測装置14から出力された情報が表示される。
本実施形態の物性情報推測装置14は、スクリュー押出機による樹脂組成物の製造条件情報から該樹脂組成物の物性情報を推測する。
図3に、スクリュー押出機を説明するための説明図を示す。図3に示されるように、スクリュー押出機Seには、熱可塑性樹脂、フィラー、及び添加剤等が投入され、樹脂組成物が製造される。スクリュー押出機Seに投入された熱可塑性樹脂、フィラー、及び添加剤等は、スクリュー押出機Seの各箇所に設置されたスクリューScによって混練され、樹脂組成物が生成される。なお、「樹脂組成物」とは樹脂組成物そのもののみを指し示すものではなく、樹脂組成物から得られる成形品又は成形体も含む。
スクリュー押出機としては単軸押出機、二軸押出機、多軸押出機などが使用できる。二軸押出機であれば、スクリューの回転方向及び組み合わせは、同方向回転式/異方向回転式、噛み合い式/非噛み合い式のいずれでも使用できる。スクリュー押出機の大きさ、すなわち、スクリュー径と長さは、処理したい量によって適宜選定すれば良い。
スクリューとは、せん断作用によって材料を混練することのできるスクリューを指す。混練能力を有するスクリューエレメントとしては、例えば、正方向のニーディングディスク、正方向のミキシングスクリュー、正方向のロータースクリュー、逆方向のニーディングディスク、ニュートラルのニーディングディスク、逆方向のミキシングスクリュー又は逆方向のロータースクリューが挙げられる。
なお、熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリオキシメチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂(ABS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂(AS樹脂)、ポリエステル、及び熱可塑性エラストマーからなる群から選択される1種以上の樹脂またはその共重合樹脂が挙げられる。
図3に示されるように、例えば、スクリューScは、セグメント式スクリュピースPとスクリュー軸Sとを含んで構成されている。スクリューの構成は様々であり、スクリュー押出機に設置されるスクリューの組み合わせに応じて樹脂組成物の物性は異なるものとなる。
また、樹脂組成物が製造されているときの樹脂組成物の温度に応じて、樹脂組成物の物性は異なるものとなる。例えば、図3に示されるように、スクリュー押出機のある箇所1,2,3,4における温度T1,T2,T3,T4がどのような値であるのかに応じて、最終的に生成される樹脂組成物の物性は異なる。
そこで、本実施形態の物性情報推測装置14は、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から樹脂組成物を製造する製造条件情報から、該樹脂組成物の物性情報を推測するための学習済みモデルを生成する。そして、本実施形態の物性情報推測装置14は、その学習済みモデルを用いて樹脂組成物の物性情報を推測する。
以下、具体的に説明する。
入力装置12は、学習用データの入力を受け付ける。本実施形態の学習用データは、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から製造される学習用の樹脂組成物の製造条件情報と、該学習用の樹脂組成物の物性情報と、の組み合わせを表すデータである。
学習用の樹脂組成物の製造条件情報には、スクリュー押出機のスクリュー構成に関する情報、樹脂組成物に添加される添加剤に関する情報、スクリュー押出機の吐出量情報、スクリュー押出機のスクリュー回転数情報、及び樹脂組成物が製造されているときの温度情報が含まれている。また、スクリュー押出機のスクリュー構成に関する情報には、スクリューの形状情報及びスクリューの角度情報が含まれている。スクリュー構成に関する情報は、例えば、スクリュー構成X1,j(j=1〜整数、スクリューの形状及び角度)によって表現される。
また、入力装置12は、物性情報を推測する対象の樹脂組成物の製造条件情報(以下、単に「推測対象の製造条件情報」と称する。)を受け付ける。推測対象の製造条件情報には、スクリュー押出機のスクリュー構成に関する情報、樹脂組成物に添加される添加剤に関する情報、スクリュー押出機の吐出量情報、スクリュー押出機のスクリュー回転数情報、及び樹脂組成物が製造されているときの温度情報が含まれている。また、スクリュー押出機のスクリュー構成に関する情報には、スクリューの形状情報及びスクリューの角度情報が含まれる。
また、本実施形態の樹脂組成物に添加される添加剤に関する情報は、フィラーに関する情報である場合を例に説明する。なお、推測対象の製造条件情報のうちの温度情報は、実測値である。
物性情報推測装置14の情報取得部16は、入力装置12によって受け付けられた学習用データを取得する。そして、情報取得部16は、学習用データを学習用データ記憶部18へ格納する。また、情報取得部16は、入力装置12によって受け付けられた推測対象の製造条件情報を取得する。
学習用データ記憶部18には、情報取得部16によって取得された学習用データが格納される。図4に、学習用データ記憶部18に格納される学習用データの一例を示す。図4に示される例では、複数の学習用データがテーブル形式によって格納される。例えば、図4に示されるテーブルのうち「ID」が「00001」の学習用データは、フィラー構成が「AAA1」であり、スクリュー構成が「BBB1」であり、スクリュー押出機の吐出量が「CCC1」であり、スクリュー押出機の回転数が「DDD1」であり、スクリュー押出機のある箇所1の温度1が「t1」であり、別の箇所2の温度2が「t2」であり、別の箇所3の温度3が「t3」であり、別の箇所4の温度4が「t4」であった場合に、生成された樹脂組成物の物性情報の一例である曲げ弾性率が「EEE1」であったことを表す。この複数の学習用データに基づいて、後述する学習済みモデルが生成される。
なお、図4には物性情報が曲げ弾性率である場合が示されているが、樹脂組成物の物性情報は、引張強度(MPa)、引張伸び(%)、曲げ強度(MPa)、曲げ弾性率(%)、アイゾッド衝撃強さ(KJ/m2)、シャルピー衝撃強さ(KJ/m2)、及び圧縮降伏応力(MPa)の何れであってもよい。
なお、例えば、フィラー構成に関する情報としては、以下の表1に挙げる情報が用いられる。なお、以下の表における「サンプルコード」は、フィラーを識別するための識別情報である。
なお、スクリュー押出機によって樹脂組成物を製造する際には、上記表1に示されるタルク及びマイカの他、ガラス繊維、クレー、シリカ、アルミナ、カオリン、石英、及びグラファイト等を更に用いるようにしてもよい。
また、フィラーは無機フィラーであってもよい。無機フィラーとしては、例えば、マイカ、タルク、シリカ、アルミナ、水酸化マグネシウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、カオリナイト、塩基炭酸マグネシウム、セリサイト、モンモロリナイト、カオリナイト、ベントナイト等の無機化合物が挙げられる。
フィラーの形状は特に限定されず、どのような形状でもあってよい。フィラーの形状としては、例えば、柱状のフィラー、板状のフィラー、球状又は扁平状のフィラー、粒子形状のフィラー、繊維形状のフィラー、及び鱗片形状(層状)のフィラー等が挙げられる。粒子形状のフィラーとしては、ガラス(例えばガラスビーズ)、炭酸カルシウム、シリカ、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、アルミナ、硫酸バリウム、カーボンブラック、黒鉛、フェライト、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化アンチモン、酸化チタン、酸化亜鉛等が挙げられる。板状形状のフィラーとしては、タルク、カオリン、マイカ、モンモリロナイト等が挙げられる。繊維形状のフィラーとしては、ガラス(例えばガラスファイバー)、炭素繊維、金属繊維、ウォラストナイト、チタン酸カルシウム、ゾノトライト、塩基性硫酸マグネシウム等が挙げられる。鱗片状のフィラーとしては、例えば、タルク、マイカ、カオリン等が挙げられる。
なお、上記表1に示されるフィラーのアスペクト比は、以下の測定方法によって特定したものである。
[粒子径D50L(レーザー回折散乱法により測定される平均粒子径)]
フィラー濃度が0.1質量%の水分散液を調製し、JIS Z8825:2013に準拠してレーザー回折式粒子径分布測定装置(島津製作所社製、製品名「SALD−7000」)により粒子径分布(体積基準)を測定した。得られた粒子径分布において、累積体積が50%となる粒子径をD50Lとした。
[粒子径D50S(液相重力沈降法により測定される平均粒子径)]
フィラー濃度が0.1質量%の水分散液を調製し、ISO13317−3:2001に準拠してX線透過式沈降法粒度分布測定装置(マイクロメリティックスジャパン合同会社製、製品名「SediGraphIII5120」)により粒子径分布(体積基準)を測定した。得られた粒子径分布において、累積体積が50%となる粒子径をD50Sとした。
[アスペクト比]
フィラーのアスペクト比は上記D50L、D50Sを用いて以下の文献に記載されている式により算出した(Pabst, W., Berthold, Ch., Part. Part. Syst. Char., 24, 458-463 (2007)、Pabst, W., Berthold, Ch., Gregorova, E., J. Eur. Ceram. Soc., 27, 1759-1762 (2007))。
生成部20は、学習用データ記憶部18に格納された複数の学習用データに基づいて、樹脂組成物を製造する製造条件情報Xから該樹脂組成物の物性情報Yを推測するための学習済みモデルを生成する。
本実施形態の生成部20は、非線形モデリングの一種であるガウス過程(例えば、参考文献(C.E. Rasmussen, C.K.I. Williams, "Gaussean Process for Machine Learning", The MIT Press, Cambridge, MA, USA, (2006))を参照。)によって、スクリュー押出機による製造条件情報Xから樹脂組成物の物性情報Yを推測するための学習済みモデル(以下、単に「学習済みのガウス過程モデル」と称する。)を生成する。具体的には、ガウス過程によって、物性情報の推測に適したパラメータが得られる。そして、生成部20は、生成した学習済みのガウス過程モデルを学習済みモデル記憶部22へ格納する。本実施形態の学習済みのガウス過程モデルは、ガウス過程によって得られたパラメータとガウス過程によるモデル式との組み合わせである。
学習済みモデル記憶部22には、生成部20によって生成された学習済みのガウス過程モデルが格納される。
推測部24は、情報取得部16によって取得された推測対象の製造条件情報を取得する。そして、推測部24は、推測対象の製造条件情報に基づいて、スクリュー構成に関する情報、フィラーに関する情報、スクリュー押出機の吐出量情報、スクリュー押出機のスクリュー回転数情報、及び温度情報が異なる複数の製造条件情報を生成する。例えば、推測部24は、100万件のサンプルを製造条件情報として生成する。
また、推測部24は、学習済みモデル記憶部22に格納された学習済みのガウス過程モデルを読み出す。そして、推測部24は、複数生成された製造条件情報の各々を、学習済みのガウス過程モデルへ入力し、複数の製造条件情報の各々に対応する樹脂組成物の物性情報を推測する。
具体的には、推測対象の製造条件情報が学習済みのガウス過程モデルに入力されると、入力された製造条件情報に対応する製造条件下で製造される樹脂組成物の物性情報が出力される。より詳細には、学習済みのガウス過程モデルによって、複数の製造条件情報の各々に対する推測値の分布(例えば、推測値の平均、標準偏差、及び到達確率等)が得られる。
このように、スクリュー押出機によって樹脂組成物を製造する際の学習用の製造条件情報と学習用の物性情報とが対応付けられた学習用データを用意し、その学習用データを用いて学習済みのガウス過程モデルを生成することにより、スクリュー押出機によって製造される樹脂組成物の製造条件情報から、スクリュー押出機によって製造される樹脂組成物の物性情報を推測するためのモデルを得ることができる。
また、推測対象の製造条件情報から複数の異なる製造条件情報を生成し、それら複数の製造条件情報に対する樹脂組成物の物性情報を学習済みのガウス過程モデルを用いて推測することにより、推測値の凡その分布を得ることができる。これにより、どのような製造条件下であれば、どのような物性の樹脂組成物が製造されるのかを予測することができる。
表示装置30は、推測部24によって推測された物性情報を結果として表示する。
<物性情報推測装置の作用>
次に、物性情報推測装置14の作用を説明する。学習用の製造条件情報と学習用の物性情報との組み合わせを表す学習用データの各々が物性情報推測装置14へ入力されると、情報取得部16は、学習用データを学習用データ記憶部18へ格納する。そして、物性情報推測装置14は、学習処理の指示信号を受け付けると、図5に示される学習処理ルーチンを実行する。
<学習処理ルーチン>
ステップS100において、生成部20は、学習用データ記憶部18に格納された学習用データ各々を取得する。
ステップS102において、生成部20は、上記ステップS100で取得された学習用データの各々に基づいて、製造条件情報から物性情報を推測するためのガウス過程モデルを生成する。そして、生成部20は、学習済みのガウス過程モデルを取得する。
ステップS104において、生成部20は、上記ステップS102で生成された学習済みのガウス過程モデルを、学習済みモデル記憶部22に格納して学習処理ルーチンを終了する。
次に、物性情報推測装置14は、推測対象の製造条件情報の入力を受け付けると、図6に示される物性情報推測処理ルーチンを実行する。
<物性情報推測処理ルーチン>
ステップS200において、情報取得部16は、推測対象の製造条件情報を取得する。
ステップS202において、推測部24は、上記ステップS200で取得された推測対象の製造条件情報に基づいて、スクリュー構成に関する情報、フィラーに関する情報、スクリュー押出機の吐出量情報、スクリュー押出機のスクリュー回転数情報、及び温度情報が異なる複数の製造条件情報を生成する。
ステップS204において、推測部24は、学習済みモデル記憶部22に格納された学習済みのガウス過程モデルを読み出す。
ステップS206において、推測部24は、上記ステップS202で生成された複数の製造条件情報を、上記ステップS204で読み出された学習済みのガウス過程モデルへ入力して、物性情報を推測する。
ステップS208において、推測部24は、上記ステップS206で推測された、樹脂組成物の物性情報を結果として出力する。
以上説明したように、第1実施形態に係る物性情報推測装置14は、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から樹脂組成物を製造する製造条件情報を、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から樹脂組成物を製造する製造条件情報から、該樹脂組成物の物性情報を推測するための学習済みモデルへ入力して、入力された製造条件情報に対応する樹脂組成物の物性情報を推測する。これにより、スクリュー押出機によって製造される樹脂組成物の製造条件情報から樹脂組成物の物性情報を推測することができる。
また、第1実施形態に係る物性情報推測装置14によれば、推測対象の製造条件情報から複数の異なる製造条件情報を生成し、それら複数の製造条件情報に対する樹脂組成物の物性情報を学習済みのガウス過程モデルを用いて推測することにより、推測値の凡その分布を得ることができる。これにより、どのような製造条件下であれば、どのような物性の樹脂組成物が製造されるのかを予測することができる。
また、第1実施形態に係る物性情報推測装置14は、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から製造される学習用の樹脂組成物の製造条件情報と該学習用の樹脂組成物の物性情報との組み合わせを表す学習用データに基づいて、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から製造される樹脂組成物の製造条件情報から該樹脂組成物の物性情報を推測するための学習済みモデルを生成する。これにより、スクリューを備えたスクリュー押出機によって製造される樹脂組成物の製造条件情報から該樹脂組成物の物性情報を推測するための学習済みモデルを得ることができる。
なお、第1実施形態に係る物性情報推測装置14は、非線形モデリングの一種であるガウス過程をモデルとして用いる場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、樹脂組成物の製造条件情報から該樹脂組成物の物性情報を推測するためのモデルとしては、サポートベクターマシーンモデル、ランダムフォレストによるモデル(例えば、参考文献(D.S. Palmer, N.M. O'Boyle, R.C. Glen, J.B.O. Mitchell, "Random Forest Models To Predict Aqueous Solubility", J. Chem. Inf. Model. 47 (2007) p.150-158.)を参照。)、又はニューラルネットワークモデル等であってもよい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態の物性情報推測システムは、樹脂組成物が製造されているときの温度情報を推測した後、推測された当該温度情報、スクリュー構成に関する情報、スクリュー押出機の吐出量情報、及びスクリュー押出機のスクリュー回転数情報から該樹脂組成物の物性情報を推測する点が、第1実施形態と異なる。
なお、第2実施形態に係る物性情報推測システムの構成は、第1実施形態と同様の構成となるため、同一符号を付して説明を省略する。
第2実施形態の学習用データ記憶部18には、情報取得部16によって取得された学習用データが更に格納される。
図7に、第2実施形態の学習用データ記憶部18に格納される学習用データの一例を示す。第2実施形態の学習用データ記憶部18には、第1実施形態の学習用データに加えて、更に、図7に示されるような学習用データが格納される。例えば、図7に示されるテーブルのうち「ID」が「00001」の学習用データは、フィラー構成が「AAA1」であり、スクリュー構成が「BBB1」であり、スクリュー押出機の吐出量が「CCC1」であり、スクリュー押出機の回転数が「DDD1」であった場合に、スクリュー押出機のある箇所1の温度1が「t1」であり、別の箇所2の温度2が「t2」であり、別の箇所3の温度3が「t3」であり、別の箇所4の温度4が「t4」であったことを表す。図7に示されるような、学習用の樹脂組成物の製造条件情報と、その製造条件下での学習用の樹脂組成物が製造されているときの温度情報とが対応付けられた学習用データに基づいて、後述する第1の学習済みモデルが生成される。
第1実施形態においては、樹脂組成物を製造する製造条件情報から該樹脂組成物の物性情報を推測するための学習済みのガウス過程モデルが生成され、その学習済みのガウス過程モデルへ推測対象の製造条件情報が入力されると、入力された推測対象の製造条件情報の製造条件下で製造される樹脂組成物の物性情報が出力された。なお、第1実施形態において、この場合の製造条件情報のうちの温度情報は実測値であった。
これに対し、第2実施形態の物性情報推測装置は、まず、第1の学習済みモデルを用いて、温度情報を推測する。この第1の学習済みモデルは、スクリュー構成に関する情報、スクリュー押出機の吐出量情報、及びスクリュー押出機のスクリュー回転数情報から該樹脂組成物が製造されているときの温度情報を推測するためのモデルである。
そして、第2実施形態の物性情報推測装置は、第2の学習済みモデルである第1実施形態の学習済みのガウス過程モデルを用いて、第1の学習済みモデルから出力された温度情報と、スクリュー構成に関する情報、スクリュー押出機の吐出量情報、及びスクリュー押出機のスクリュー回転数情報とから樹脂組成物の物性情報を推測する。このモデルは、第1実施形態の学習済みのガウス過程モデルに相当する。
具体的には、まず、第2実施形態の生成部20は、学習用データ記憶部18に格納される学習用データに基づいて、スクリュー構成に関する情報、スクリュー押出機の吐出量情報、及びスクリュー押出機のスクリュー回転数情報から該樹脂組成物が製造されているときの温度情報を推測するための第1の学習済みモデルを生成する。
より詳細には、第2実施形態の生成部20は、部分的最小二乗回帰(PLS : Partial Least Squares regression)によって、樹脂組成物の製造条件情報である、スクリュー構成に関する情報、スクリュー押出機の吐出量情報、及びスクリュー押出機のスクリュー回転数情報から該樹脂組成物が製造されているときの温度情報を推測するための学習済みモデル(以下、単に「学習済みのPLS」と称する。)を生成する。部分的最小二乗回帰によって、温度情報の推測に適したパラメータが得られる。そして、生成部20は、生成した学習済みのPLSを学習済みモデル記憶部22へ格納する。本実施形態の学習済みのPLSは、部分的最小二乗回帰によって得られたパラメータとPLSによるモデル式との組み合わせである。学習済みのPLSは、第1の学習済みモデルの一例である。
また、第2実施形態の生成部20は、第1の実施形態と同様に、学習用データ記憶部18に格納される学習用データに基づいて、温度情報、スクリュー構成に関する情報、スクリュー押出機の吐出量情報、及びスクリュー押出機のスクリュー回転数情報から該樹脂組成物の物性情報を推測するための学習済みのガウス過程モデルを生成する。学習済みのガウス過程モデルは、第2の学習済みモデルの一例である。
そして、第2実施形態の学習済みモデル記憶部22には、学習済みのPLSと学習済みのガウス過程モデルとが格納される。
第2実施形態の推測部24は、情報取得部16によって取得された推測対象の製造条件情報を取得する。なお、第2実施形態の推定対象の製造条件情報には、温度情報は含まれていない。
そして、推測部24は、推測対象の製造条件情報に基づいて、スクリュー構成に関する情報、フィラーに関する情報、スクリュー押出機の吐出量情報、及びスクリュー押出機のスクリュー回転数情報が異なる複数の製造条件情報を生成する。例えば、推測部24は、100万件のサンプルを製造条件情報として生成する。
次に、推測部24は、学習済みモデル記憶部22に格納された学習済みのPLSを読み出す。そして、推測部24は、生成された複数の製造条件情報を、学習済みのPLSへ入力して、複数の製造条件情報の各々に対応する温度情報の推測値を出力する。
次に、推測部24は、学習済みモデル記憶部22に格納された学習済みのガウス過程モデルを読み出す。そして、推測部24は、学習済みのPLSから出力された温度情報の推測値と製造条件情報とを、学習済みのガウス過程モデルへ入力して、樹脂組成物の物性情報の推測値を得る。
以上説明したように、第2実施形態に係る物性情報推測装置は、第1の学習済みモデルを用いて、スクリュー押出機による樹脂組成物の製造条件情報である、スクリュー構成に関する情報、スクリュー押出機の吐出量情報、及びスクリュー押出機のスクリュー回転数情報から該樹脂組成物が製造されているときの温度情報を推測する。そして、第2実施形態に係る物性情報推測装置は、第2の学習済みモデルを用いて、第1の学習済みモデルから出力された温度情報と、スクリュー構成に関する情報、スクリュー押出機の吐出量情報、及びスクリュー押出機のスクリュー回転数情報から樹脂組成物の物性情報を推測する。これにより、温度情報を実測しなくとも、推定対象の製造条件情報の条件下において製造される樹脂組成物の物性情報を推測することができる。
なお、第2実施形態に係る物性情報推測装置は、線形モデリングの一種である部分的最小二乗回帰によって第1の学習済みモデルを生成し、非線形モデリングの一種であるガウス過程によって第2の学習済みモデルを生成する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、どのようなモデルであってもよい。
次に、各実施例を示す。4つの実施例について以下説明する。
[実施例1]
図8の左側に、実施例1の結果を示す。図8に示されるプロット点は、学習済みのガウス過程モデル(スクリュー構成に関する情報、樹脂組成物に添加される添加剤に関する情報、スクリュー押出機の吐出量情報、及びスクリュー押出機のスクリュー回転数情報を製造条件情報として用いた場合)によって推測された物性の予測値Y’と、実測値Yとの関係を表すプロット点である。
[実施例2]
図8の右側に、実施例2の結果を示す。図8に示されるプロット点は、学習済みのランダムフォレストによるモデル(スクリュー構成に関する情報、樹脂組成物に添加される添加剤に関する情報、スクリュー押出機の吐出量情報、及びスクリュー押出機のスクリュー回転数情報を製造条件情報として用いた場合)によって推測された物性の予測値Y’と、実測値Yとの関係を表すプロット点である。
[実施例3]
図9の左側に、実施例3の結果を示す。図9に示されるプロット点は、学習済みのガウス過程モデル(樹脂組成物が製造されているときの温度情報、スクリュー構成に関する情報、樹脂組成物に添加される添加剤に関する情報、スクリュー押出機の吐出量情報、及びスクリュー押出機のスクリュー回転数情報を製造条件情報として用いた場合)によって推測された物性の予測値Y’と、実測値Yとの関係を表すプロット点である。なお、この場合の温度情報は、第2実施形態の学習済みのPLSによって予測されたものを用いた。
[実施例4]
図9の右側に、実施例4の結果を示す。図9に示されるプロット点は、学習済みのランダムフォレストによるモデル(樹脂組成物が製造されているときの温度情報、スクリュー構成に関する情報、樹脂組成物に添加される添加剤に関する情報、スクリュー押出機の吐出量情報、及びスクリュー押出機のスクリュー回転数情報を製造条件情報として用いた場合)によって推測された物性の予測値Y’と、実測値Yとの関係を表すプロット点である。なお、この場合の温度情報は、第2実施形態の学習済みのPLSによって予測されたものを用いた。
次に、以下の表2に、上記の結果を纏めたものを示す。
表2に示される「予測値Y'」と「実測値Y」とは、ある製造条件情報に対する予測値と実測値を表す。表2に示されるように、何れの実施例においても、スクリュー押出機による樹脂組成物の製造条件情報から樹脂組成物の物性情報が精度良く推定されていることがわかる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、スクリュー押出機が備えるスクリューは原理的には1個であってもよく、学習用データを収集する際に用いられる温度計の設置場所としてはスクリューの設置箇所に1個以上の温度計が任意に設置される。また、例えば、スクリュー押出機に4個のスクリューが設置される場合には、温度計は1個であってもよいが、樹脂が流れる方向から先端を上流側、樹脂が押し出し機から出てくる方向を下流側とした場合、上流側に温度計を設置したほうがより良く、複数個温度計が設置されている方が好ましい。
また、スクリュー押出機によって製造される樹脂組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の成分をさらに含有してもよい。その他の成分の例には、酸化防止剤(フェノール類、アミン類、イオウ類及びリン類等)、光安定剤(ベンゾトリアゾール類、トリアジン類、ベンゾフェノン類、ベンゾエート類、ヒンダードアミン類及びオギザニリド類等)、他の重合体(ポリオレフィン類、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体等のオレフィン共重合体、プロピレン・1−ブテン共重合体等のオレフィン共重合体、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリスルフォン、ポリフェニレンオキシド、フッ素樹脂、シリコーン樹脂及びLCP等)、難燃剤(臭素系、塩素系、リン系、アンチモン系および無機系等)、離型剤、流動性改良剤、蛍光増白剤、可塑剤、増粘剤、帯電防止剤、顔料、結晶核剤等が含まれる。
また、本願明細書中において、プログラムが予めインストールされている実施形態として説明したが、当該プログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。
10 物性情報推測システム
12 入力装置
14 物性情報推測装置
16 情報取得部
18 学習用データ記憶部
20 生成部
22 学習済みモデル記憶部
24 推測部
30 表示装置
50 コンピュータ

Claims (12)

  1. スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から樹脂組成物を製造する製造条件情報を、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から樹脂組成物を製造する製造条件情報から、該樹脂組成物の物性情報を推測するための学習済みモデルへ入力して、入力された前記製造条件情報に対応する前記樹脂組成物の物性情報を推測する、
    処理をコンピュータが実行する物性情報推測方法。
  2. 前記製造条件情報は、前記スクリュー押出機のスクリュー構成に関する情報、前記樹脂組成物に添加される添加剤に関する情報、前記スクリュー押出機の吐出量情報、前記スクリュー押出機のスクリュー回転数情報、及び前記樹脂組成物が製造されているときの温度情報の少なくとも1つを含む、
    請求項1に記載の物性情報推測方法。
  3. 前記学習済みモデルは、
    スクリュー押出機による樹脂組成物の製造条件情報である、前記スクリュー押出機のスクリュー構成に関する情報、前記スクリュー押出機の吐出量情報、及び前記スクリュー押出機のスクリュー回転数情報の少なくとも1つから該樹脂組成物が製造されているときの温度情報を推測する第1の学習済みモデルと、
    前記第1の学習済みモデルから出力された前記温度情報と、スクリュー押出機による樹脂組成物の製造条件情報である、前記スクリュー押出機のスクリュー構成に関する情報、前記スクリュー押出機の吐出量情報、及び前記スクリュー押出機のスクリュー回転数情報の少なくとも1つとから、前記樹脂組成物の物性情報を推測する第2の学習済みモデルと、を含む、
    請求項1に記載の物性情報推測方法。
  4. 前記樹脂組成物に添加される添加剤に関する情報は、フィラーに関する情報である、
    請求項2又は請求項3に記載の物性情報推測方法。
  5. 前記製造条件情報は、前記スクリュー押出機のスクリュー構成に関する情報、前記樹脂組成物に添加される添加剤に関する情報、前記スクリュー押出機の吐出量情報、及び前記スクリュー押出機のスクリュー回転数情報であり、
    前記スクリュー押出機のスクリュー構成に関する情報、前記樹脂組成物に添加される添加剤に関する情報、前記スクリュー押出機の吐出量情報、及び前記スクリュー押出機のスクリュー回転数情報が異なる複数の前記製造条件情報を生成し、
    複数生成された前記製造条件情報の各々を、前記学習済みモデルへ入力し、複数の前記製造条件情報の各々に対応する前記物性情報を推測する、
    請求項1に記載の物性情報推測方法。
  6. 前記物性情報は、前記樹脂組成物の曲げ弾性率、引張強度、引張伸び、曲げ強度、アイゾッド衝撃強さ、シャルピー衝撃強さ、及び圧縮降伏応力の何れか1つを含む、
    請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の物性情報推測方法。
  7. 前記学習済みモデルは、PLS(Partial Least Squares regression)によるモデル、サポートベクターマシーンモデル、ランダムフォレストによるモデル、ガウス過程によるモデル、又はニューラルネットワークモデルである、
    請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の物性情報推測方法。
  8. スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から製造される学習用の樹脂組成物の製造条件情報と該学習用の樹脂組成物の物性情報との組み合わせを表す学習用データに基づいて、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から製造される樹脂組成物の製造条件情報から、該樹脂組成物の物性情報を推測するための学習済みモデルを生成する、
    処理をコンピュータが実行する物性情報推測モデル生成方法。
  9. スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から樹脂組成物を製造する製造条件情報を、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から樹脂組成物を製造する製造条件情報から、該樹脂組成物の物性情報を推測するための学習済みモデルへ入力して、入力された前記製造条件情報に対応する前記樹脂組成物の物性情報を推測する推測部
    を備える物性情報推測装置。
  10. スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から製造される学習用の樹脂組成物の製造条件情報と該学習用の樹脂組成物の物性情報との組み合わせを表す学習用データに基づいて、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から製造される樹脂組成物の製造条件情報から、該樹脂組成物の物性情報を推測するための学習済みモデルを生成する生成部
    を備える物性情報推測モデル生成装置。
  11. スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から樹脂組成物を製造する製造条件情報を、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から樹脂組成物を製造する製造条件情報から、該樹脂組成物の物性情報を推測するための学習済みモデルへ入力して、入力された前記製造条件情報に対応する前記樹脂組成物の物性情報を推測する、
    処理をコンピュータに実行させるための物性情報推測プログラム。
  12. スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から製造される学習用の樹脂組成物の製造条件情報と該学習用の樹脂組成物の物性情報との組み合わせを表す学習用データに基づいて、スクリューを備えたスクリュー押出機を用いて熱可塑性樹脂から製造される樹脂組成物の製造条件情報から、該樹脂組成物の物性情報を推測するための学習済みモデルを生成する、
    処理をコンピュータに実行させるための物性情報推測モデル生成プログラム。
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