JP2020163495A - 転倒判定装置、転倒判定方法、およびプログラム - Google Patents

転倒判定装置、転倒判定方法、およびプログラム Download PDF

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Hideya Mizuno
秀哉 水野
浩光 藤井
Hiromitsu Fujii
浩光 藤井
彰太 筑紫
Shota Chikushi
彰太 筑紫
雄介 田村
Yusuke Tamura
雄介 田村
圭司 永谷
Keiji Nagatani
圭司 永谷
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Atsushi Yamashita
淳 山下
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Hajime Asama
一 淺間
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新吾 山本
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Takuji Chiba
拓史 千葉
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郁也 坂井
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Abstract

【課題】遠隔操作で走行するロボットの転倒を判定すること。【解決手段】転倒判定装置は、ロボットが走行経路を走行する際の第1姿勢を設定する設定部と、設定部によって第1姿勢に設定されたロボットが走行経路を走行する際の挙動を解析する解析部と、解析部の解析結果に基づいて、第1姿勢のロボットが走行経路で転倒するか否かを判定する判定部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、転倒判定装置、転倒判定方法、およびプログラムに関する。
近年、災害発生時などにおいて、二次災害の発生がある環境や、人の立ち入りが困難な環境で復旧工事を行うために、ロボットを遠隔操作する技術の研究開発が行われている。
例えば、特許文献1には、環境内の物体および構造体の位置についてのデータを受信することで、目標指向型作業を実行可能なロボットが開示されている。
特開2013−204260号公報
災害現場では、地面の傾斜や凹凸など不整地が多数存在することが想定される。しかしながら、ロボットの遠隔操作を行う場合、ロボットに搭乗して操作する場合と比較して、走行の安全性を判断するため情報を得ることが困難となる。そのため、不整地上でのロボットの遠隔操作において、ロボットの転倒を回避する技術が望まれている。
本発明は、遠隔操作で走行するロボットの転倒を判定することのできる転倒判定装置、転倒判定方法、およびプログラムを提案する。
本発明の転倒判定装置は、ロボットが走行経路を走行する際の第1姿勢を設定する設定部と、前記設定部によって第1姿勢に設定された前記ロボットが前記走行経路を走行する際の挙動を解析する解析部と、前記解析部の解析結果に基づいて、第1姿勢の前記ロボットが前記走行経路で転倒するか否かを判定する判定部と、を備える。
本発明の転倒判定方法は、ロボットが走行経路を走行する際の第1姿勢を設定する設定ステップと、第1姿勢に設定された前記ロボットが前記走行経路を走行する際の挙動を解析する解析ステップと、前記解析ステップによる解析結果に基づいて、第1姿勢の前記ロボットが前記走行経路で転倒するか否かを判定する判定ステップと、を含む。
本発明のプログラムは、ロボットが走行経路を走行する際の第1姿勢を設定する設定ステップと、第1姿勢に設定された前記ロボットが前記走行経路を走行する際の挙動を解析する解析ステップと、前記解析ステップによる解析結果に基づいて、第1姿勢の前記ロボットが前記走行経路で転倒するか否かを判定する判定ステップと、を転倒判定装置として動作するコンピュータに実行させる。
本発明によれば、遠隔操作で走行するロボットの転倒を判定することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る遠隔操作型のロボットの一例を示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係る転倒判定装置の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、遠隔操作ロボット1が接地点から受ける力とモーメントを説明するための模式図である。 図4Aは、遠隔操作ロボットの走行時の姿勢を説明するための模式図である。 図4Bは、遠隔操作ロボットの走行時の姿勢を説明するための模式図である。 図4Cは、遠隔操作ロボットの走行時の姿勢を説明するための模式図である。 図5は、遠隔操作ロボットのアーム部の角度を示すテーブルである。 図6は、本発明の実施形態に係る転倒判定装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図7は、本実施形態に係るシミュレーションのモデルを説明するための模式図である。 図8は、本実施形態を適用できる建設機械の一例であるバックホウの主要構成を示す模式図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含む。
図1を用いて、本発明の実施形態に係る評価装置によって安定性が評価されるロボットの一例について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る遠隔操作ロボットの一例を示す概略図である。なお、以下の各図においては、XYZ直交座標系を図示している。水平面内のX軸と平行な方向をX軸方向とし、X軸と直交する水平面内のY軸と平行な方向をY軸方向とし、水平面と直交するZ軸と平行な方向をZ軸方向とする。
図1に示すように、遠隔操作ロボット1は、移動部2と、アーム部3とを備える。
移動部2は、例えば、車輪や、クローラから構成されており、遠隔操作ロボット1を移動するために用いられる。図1に示す例では、遠隔操作ロボット1は、移動部2の車輪やクローラが回転することで、X方向に沿って走行する。また、移動部2は、遠隔操作ロボット1を支持する支持機構としても機能する。
アーム部3は、第1アーム3aと、第2アーム3bと、第3アーム3cとを有する。
第1アーム3aは、移動部2に、回転可能に接続されている。具体的には、第1アーム3aは、第1軸4aを基点として、XY平面に対し水平に回転する。また、第1アーム3aは、第2軸4bを基点として、ZX平面に対し水平に回転する。
第2アーム3bは、第1アーム3aに、回転可能に接続されている。具体的には、第2アーム3bは、第3軸4cを基点として、ZX平面に対し水平に回転する。
第3アーム3cは、第2アーム3bに、回転可能に接続されている。具体的には、第3アーム3cは、第4軸4dを基点として、ZX平面に対し水平に回転する。
上述のとおり、図1に図示の遠隔操作ロボット1は、4軸のアームを搭載した移動ロボットである。以下では、遠隔操作ロボット1が、4軸のアームを搭載した移動ロボットであるものとして説明するが、これは例示であり、本発明を限定するものではない。
次に、図2を用いて、本発明の実施形態に係る転倒判定システム10の構成について説明する。図2は、本発明の実施形態に係る転倒判定システム10の構成の一例を示すブロック図である。
転倒判定システム10は、表示部20と、操作部30と、転倒判定装置100とを備える。転倒判定システム10は、図1に図示の遠隔操作ロボット1の走行経路における走行の安定性などを動力学シミュレーションによって評価する。具体的には、転倒判定システム10は、ロボットが走行経路を走行する際の姿勢を設定し、走行経路で転倒するか否かを判定する。転倒判定システム10は、ロボットが転倒しない姿勢を確定する。
表示部20は、種々の情報を表示する。表示部20は、例えば転倒判定装置100の判定結果を表示する。このような、表示部20は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)または有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイなどを含むディスプレイである。なお、表示部20は、これらに限定されるものではない。
操作部30は、転倒判定装置100に対するユーザからの操作を受け付ける。操作部30は、遠隔操作ロボット1の走行経路における走行の安定性を評価するための各種の条件が含まれる。操作部30は、例えば目標地点を設定する操作を受け付ける。操作部30は、例えば遠隔操作ロボット1が走行する際の姿勢に関する情報を受け付ける。操作部30は、タッチパネル、キーボード、マウスなどから構成される。なお、操作部30は、これらに限定されるものではない。
転倒判定装置100は、遠隔操作ロボット1が走行経路において転倒するか否かを判定する。転倒判定装置100は、制御部110と、記憶部120と、通信部130とを備える。
制御部110は、転倒判定システム10を構成する各部を制御する。具体的には、制御部110は、記憶部120に記憶されているプログラムを展開して実行することによって転倒判定システム10を構成する各部を制御する。制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を含む電子的な回路などで実現することができる。制御部110は、取得部111と、設定部112と、解析部113と、判定部114と、確定部115とを備える。
取得部111は、種々の情報を取得する。取得部111は、例えば操作部30が受け付けた目標地点の情報を取得する。取得部111は、例えば遠隔操作ロボット1が目標地点まで走行する走行経路に関する情報を取得する。具体的には、取得部111は、走行経路における斜面や、起伏などの地形の変化に関する情報を取得する。ここで、取得部111は、例えば予め取得された地図情報などに基づいて、地形の変化に関する情報を取得する。また、取得部111は、災害対応現場などにおいて、例えばドローンなどによる航空測量の結果を走行経路に関する情報として取得してもよい。取得部111は、走行経路における地形の変化に関する情報を、例えば通信部130を介して外部の各種の装置から取得する。
設定部112は、例えば、遠隔操作ロボット1の各種の状態を設定する。設定部112は、例えば遠隔操作ロボット1が目標地点まで走行する際の姿勢を設定する。設定部112は、例えば遠隔操作ロボット1の走行経路における姿勢として、アーム部3の状態を設定する。設定部112は、例えばアーム部3の状態を屈曲状態にしたり、伸展状態にしたりする。設定部112は、アーム部3の状態を変更することで、遠隔操作ロボット1の機体重心を変更する。言い換えれば、設定部112は、遠隔操作ロボット1の機体重心を変更するために、姿勢を変更する。設定部112は、遠隔操作ロボット1の姿勢を自動で設定してもよいし、ユーザによって操作部30を介して指定された姿勢に設定してもよい。設定部112は、例えば記憶部120に記憶された遠隔操作ロボット1の姿勢に関する情報に基づいて、遠隔操作ロボット1の姿勢を自動で設定する。
解析部113は、例えば、遠隔操作ロボット1が走行経路を走行する際の走行安定性を評価するために必要な時系列データをサンプリングする。解析部113は、取得部111が取得した走行経路に関する情報に基づいて、走行経路の走行に伴い変化する、遠隔操作ロボット1と地面との接触状態や、地面から受ける反力・反力モーメントに関する時系列データをサンプリングする。なお、解析部113がサンプリングする時系列データは、ユーザによって操作部30を介して指定される。すなわち、解析部113は、ユーザの指示に従って、時系列データをサンプリングする。
また、解析部113は、例えばサンプリングされた時系列データに基づいて、遠隔操作ロボット1が走行経路を走行する際の単位時間ごとの動的安定性を算出する。解析部113は、例えば走行経路の動的な挙動の変化を評価するための動力学シミュレーションを用いて、遠隔操作ロボット1の単位時間ごとの動的安定性を算出する。具体的には、解析部113は、サンプリングされた時系列データにおいて、動的安定性として、瞬間ごと(単位時間ごと)の安定性の指標SSVを以下の式(1)のように定義する。
Figure 2020163495
式(1)に示すように、安定性の指標SSVは、遠隔操作ロボット1の移動部2などの支持機構が全て設置している場合にはScとし、それ以外の場合には0とする。ここで、安定性の指標SSVが0であるとは、遠隔操作ロボット1が転倒する可能性が高く、遠隔操作ロボット1を走行させることが危険であることを意味している。これは、遠隔操作ロボット1のいずれの支持機構も地面と接触していない状態を、遠隔操作ロボット1が転倒する危険性の高い状態であると判断しているためである。一方、解析部113は、遠隔操作ロボット1の移動部2などの支持機構が全て設置している場合の指標Scを、転倒安定性の判別式および動的安定性余裕Δを用いて、以下の式(2)のように算出する。なお、転倒安定性の判別式および動的安定性余裕Δについては後述する。
Figure 2020163495
式(2)に示すように、解析部113は、遠隔操作ロボット1の支持機構と、地面との全ての接触点の組み合わせに対して転倒安定性の判別式が満たされる場合には、指標ScをΔとする。言い換えれば、遠隔操作ロボット1の支持機構が全て地面と接触しており、かつ転倒安定性の判別式によって、遠隔操作ロボット1が転倒しないと判定された場合には、動的安定性余裕の概念に基づいて算出される値が与えられる。一方、解析部113は、遠隔操作ロボット1の支持機構と、地面との全ての接触点の組み合わせに対して転倒安定性の判別式が満たされない場合には、指標Scを0と算出する。言い換えれば、遠隔操作ロボット1の支持機構が全て地面と接触しているが、転倒安定性の判別式によって、転倒すると判定された場合には、0と算出される。
ここで、転倒安定性の判別式および動的安定性余裕Δを導出する方法について具体的に説明する。転倒安定性の判別式は、遠隔操作ロボット1と、地面との接触状態に基づいて、遠隔操作ロボット1が転倒するか否かを判別するための式である。動的安定性余裕Δは、転倒安定性の判別式によって遠隔操作ロボット1が転倒しないと判定された場合に、遠隔操作ロボット1の安定性の余裕(度合い)を定量的に評価するための指標である。
動的安定性余裕Δを導出するために、遠隔操作ロボット1と、地面との2つの接地点を結ぶ線分周りのモーメントを算出する。ここで、図3を用いて、遠隔操作ロボット1が接地点から受ける力とモーメントについて説明する。図3は、遠隔操作ロボット1が接地点から受ける力とモーメントを説明するための模式図である。
図3に示すように、遠隔操作ロボット1はx方向に沿って片側k(kは自然数)個の合計2k個の接地点を有する。ある慣性系座標系Σを設定し、その原点をOとする。各接地点の位置ベクトルをp、各接地点が地面から受ける力をfとおく。すると、遠隔操作ロボット1が地面から受ける力Fと、モーメントMは、それぞれ、下記の式(3)、式(4)で表される。
Figure 2020163495
Figure 2020163495
このような場合、遠隔操作ロボット1と、地面との2つの任意の接地点PとPを結ぶ線分周りのモーメントMabは、以下の式(5)で表現される。
Figure 2020163495
ここで、2つの接地点PとPがいずれも地面から浮き上がらないと仮定し、かつ遠隔操作ロボット1と地面との接地点がPとPの2点のみである場合を考える。この場合、式(5)の値が0であることが、遠隔操作ロボット1が転倒しない条件である。
遠隔操作ロボット1と、地面との接地点が3つ以上である場合には、モーメントMabが0でなくても、遠隔操作ロボット1が転倒しないこともある。具体的には、遠隔操作ロボット1が倒れ込んでいく方向が、遠隔操作ロボット1と地面とのいずれかの接点を接地面に押し付ける方向と一致していれば、この接地点によって遠隔操作ロボット1は支持されるため、遠隔操作ロボット1に転倒は生じない。すなわち、以下の式(6)で表現される転倒安全性の判別式を満足するPが存在すれば、遠隔操作ロボット1は転倒しない。一方、転倒安全性の判別式を満足するPが存在しない場合には、遠隔操作ロボット1は、Pと、Pとを結ぶ線分を軸に転倒する。
Figure 2020163495
ここで、式(6)におけるpおよびnは、それぞれ接地点Pの位置ベクトルおよび法線ベクトルを表している。解析部113は、式(6)の判別を(a=1、2、・・・、n)および(b=1、2、・・・、n)の全ての組について行う。ただし、この組み合わせについては、a=bの場合を除くこととする。そして、解析部113によって式(6)を満たすと判断された場合、遠隔操作ロボット1は、どの方向に対しても転倒しない、安定した走行を実現できる。
次に、動的安定性余裕Δを定義するために、まず、式(5)で算出される各モーメントの絶対値を比較し、その最小値を算出する。算出された絶対値の最小値は、遠隔操作ロボット1を外力によって転倒させるために必要な最小限のモーメントとして考えることができる。そして、この値をロボットの総重量で割った値を動的安定性余裕Δと定義する。動的安定性余裕Δは、以下の式(7)で表現される。
Figure 2020163495
ここで、式(7)におけるmおよびgは、それぞれ、遠隔操作ロボット1の質量および重力定数である。動的安定性余裕Δの単位はメートルである。式(7)において、2つの接地点の組み合わせについては、その2つの接地点以外の接地点Pについて式(6)を満足するものとする。これは、2つの接地点の組み合わせのうち、ロボットがどちら側に回転しようとしても他の接地点によってその転倒を防止できるような接地点の組み合わせを除外することを意味している。言い換えれば、平地上で遠隔操作ロボット1を支持している接地点からなる多角形の対角線となる組み合わせを除外し、それ以外の残りの組み合わせに限定している。
判定部114は、式(2)に基づいて評価した安定性の指標SSVを、単位時間ごとに統合し、以下の式(8)に示すように、走行経路における遠隔操作ロボット1が転倒するか否かを判定する。
Figure 2020163495
上述の式(8)において、nは、解析部113によって算出される単位時間ごとの安定性の指標SSVの個数を表した値である。nは、θ≦SSVを満たす、解析部113によって算出される単位時間ごとの安定性の指標SSVの個数を表した値である。nは、0<SSV<θを満たす、解析部113によって算出される単位時間ごとの安定性の指標SSVの個数を表した値である。ここで、θは、例えば、平地のような走行しやすい整地上を遠隔操作ロボット1が走行した際の、安定性の指標SSVに基づいて定義される閾値である。例えば、判定部114は、θの値を、平地上を遠隔操作ロボット1が走行した際の安定性の指標SSVの半分に設定し、遠隔操作ロボット1の走行安定性を評価する。なお、θの値は、安定性の指標SSVの半分の値に制限されない。
確定部115は、遠隔操作ロボット1の姿勢を確定する。確定部115は、走行経路において遠隔操作ロボット1が転倒しないように、姿勢を確定する。
記憶部120は、種々の情報を記憶している。記憶部120は、例えば遠隔操作ロボット1の姿勢に関する情報を記憶している。姿勢に関する情報には、例えば遠隔操作ロボット1がとることのできる姿勢の情報が含まれている。記憶部120は、例えば制御部110が転倒判定システム10を制御するためのプログラムを記憶している。記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、またはハードディスク、ソリッドステートドライブ、光ディスクなどの記憶装置である。また、記憶部120は、通信部130を介して接続された外部記憶装置であってもよい。
通信部130は、有線または無線ネットワークを介して外部のサーバ装置などと接続されている。通信部130は、外部のサーバ装置などと情報通信を行う。
[遠隔ロボットの姿勢]
図4Aと、図4Bと、図4Cと、図5を用いて、遠隔操作ロボット1の姿勢について説明する。図4Aから図4Cは、遠隔操作ロボット1の走行時の姿勢を説明するための模式図である。図5は、遠隔操作ロボット1のアーム部3の角度を示すテーブルである。
上述したように、本実施形態では、遠隔操作ロボット1の姿勢を設定して、走行時における安定性を評価する。遠隔操作ロボット1が安定する姿勢は、地形によって異なる。設定部112は、地形に応じて遠隔操作ロボット1の姿勢を変更して、遠隔操作ロボット1の姿勢を変更する。例えば、設定部112は、遠隔操作ロボット1が備える作業装置の位置姿勢を変更する。具体的には、設定部112は、遠隔操作ロボット1のアーム部3の位置姿勢を変動させることで、機体重心の異なる複数の姿勢パターンを設定する。
設定部112は、例えば図4Aに示したように遠隔操作ロボット1の姿勢を変更する。図4Aに示す姿勢は、機体重心Gが遠隔操作ロボット1の中心となる第1姿勢である。図5に示すように、第1姿勢において、第1アーム3aと、水平方向とのなす角度θaは110°、第1アーム3aと、第2アーム3bとのなす角度θbは72°である。第1姿勢は、遠隔操作ロボット1が平地を走行する際に、最も安定する姿勢である。そのため、本実施形態では、第1姿勢を初期状態とする。
設定部112は、例えば図4Bに示したように遠隔操作ロボット1の姿勢を変更する。図4Bに示す姿勢は、機体重心Gが遠隔操作ロボット1の前方に位置する第2姿勢である。第2姿勢において、第1アーム3aと、水平方向とのなす角度θaは0°、第1アーム3aと、第2アーム3bとのなす角度θbは180°である。
設定部112は、例えば図4Cに示したように遠隔操作ロボット1の姿勢を変更する。図4Cに示す姿勢は、機体重心Gが遠隔操作ロボット1の後方に位置する第3姿勢である。第3姿勢において、第1アーム3aと、水平方向とのなす角度θaは180°、第1アーム3aと、第2アーム3bとのなす角度θbは180°である。
設定部112は、第1姿勢では転倒してしまうような傾斜や加速度が存在する状況下では第2姿勢または第3姿勢に遠隔操作ロボット1の姿勢を変更する。解析部113は、第2姿勢または第3姿勢における遠隔操作ロボット1の走行の安定性を解析する。判定部114は、第2姿勢または第3姿勢における遠隔操作ロボットが転倒するか否かを判定する。確定部115は、判定部114の判定結果に基づいて、遠隔操作ロボット1の姿勢を確定する。
なお、設定部112は、遠隔操作ロボット1に対して、第1姿勢と、第2姿勢と、第3姿勢との3種類の姿勢を設定するものとして説明したが、これは例示であり本発明を限定するものではない。設定部112は、遠隔操作ロボット1に対して、更に複数の姿勢を設定してもよい。
[転倒判定装置の処理]
図6を用いて、本発明の実施形態に係る転倒判定装置100の制御部110の処理について説明する。図6は、転倒判定装置100の制御部110の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
制御部110は、遠隔操作ロボット1の目標地点を取得する(ステップS101)。ここでは、制御部110は、現在位置から目標地点までの遠隔操作ロボット1の走行経路の地形情報などを取得してもよい。そして、制御部110は、ステップS102に進む。
制御部110は、目標地点まで走行する際の遠隔操作ロボット1の姿勢を設定する(ステップS102)。そして、制御部110は、ステップS103に進む。
制御部110は、目標地点まで走行する際の遠隔操作ロボット1の挙動を解析する(ステップS103)。そして、制御部110は、ステップS104に進む。
制御部110は、遠隔操作ロボット1が転倒するか否かを判定する(ステップS104)。遠隔操作ロボット1が転倒しないと判定された場合(ステップS104のNo)、制御部110は、ステップS105に進み、現在位置から目標地点までの遠隔操作ロボット1の姿勢を確定する(ステップS105)。そして、制御部110は、図6の処理を終了する。一方、遠隔操作ロボット1が転倒すると判定された場合(ステップS104のYes)、制御部110は、ステップS106に進む。
ステップS106では、制御部110は、ステップS102で設定した姿勢とは異なる姿勢を遠隔操作ロボット1に設定する(ステップS106)。そして、制御部110は、ステップS107に進む。
制御部110は、遠隔操作ロボット1が転倒した地点の直前の地点の挙動を解析する(ステップS107)。そして、制御部110は、ステップS104に進む上述の処理を実行する。
上述のとおり、本実施形態は、遠隔操作ロボットを走行させる際に、遠隔操作ロボットの姿勢を考慮して、遠隔操作ロボットが転倒するか否かを判定することができる。これにより、遠隔操作ロボットを目標地点まで走行する際に、遠隔操作ロボットが転倒しないように遠隔操作ロボットの姿勢を制御することができる。その結果、災害現場などの地形が不安定な場所において、遠隔操作ロボットを安定して走行させることができる。
(実施例)
次に本実施形態に係る転倒判定システム10の実施例について説明する。なお、以下で説明する実施例は、本発明を何ら限定するものではない。
図7を用いて、本実施形態の実施例について説明する。図7は、本実施形態に係るシミュレーションのモデルを説明するための模式図である。
図7に示すように、実施例では、遠隔操作ロボット1をモデル化したロボットモデル1Aを用いて、動力学シミュレーションを実行した。ロボットモデル1Aの走行時の姿勢を、図4Aから図4Cに示した第1姿勢から第3姿勢の3種類に設定した。ロボットモデル1Aが走行する走行経路としては、斜面Sを設定した。斜面Sは、例えば高さhが80cm、傾斜角度θ1が24°である。斜面Sは、第1領域R1と、第2領域R2と、第3領域R3とを有する。第1領域R1は平地面、第2領域R2は傾斜面、第3領域R3は平地面である。ロボットモデル1Aは、第1領域R1から第3領域R3まで走行する。すなわち、図7に示すモデルは、遠隔操作ロボット1が平地面、傾斜面、平地面の順に走行する場面を想定したモデルである。
本実施例では、3回のループによって、ロボットモデル1Aの姿勢を決定した。1ループ目は、ロボットモデル1Aを第1姿勢で走行を開始させたところ、第2領域R2を移動し始めたところで、転倒すると判定された。
2ループ目は、第2領域R2に差し掛かる直前の地点にロボットモデル1Aを戻し、ロボットモデル1Aの姿勢を第1姿勢から第2姿勢に変更した後、走行を開始させた。しかしながら、2ループ目でも、ロボットモデル1Aが第2領域R2を移動し始めたところで、転倒すると判定された。
3ループ目も、第2領域R2に差し掛かる直前の地点にロボットモデル1Aを戻し、ロボットモデル1Aの姿勢を第1姿勢から第3姿勢に変更した後、走行を開始させた。その結果、ロボットモデル1Aは、第1領域R1から第3領域R3までの走行経路は、転倒せずに走行することができた。すなわち、本実施例では、ロボットモデル1Aが走行経路で転倒しない姿勢として、第3姿勢を得ることができた。
実施例のように、遠隔操作ロボット1の走行経路における転倒の有無を判定することができる。これにより、ユーザは、遠隔操作ロボット1の走行安定性を正確に判断することができる。
(具体例)
図8を用いて、本実施形態を適用できる建設機械の一例について説明する。図8は、本実施形態を適用できる建設機械の一例であるバックホウの主要構成を示す模式図である。
図8に示すように、バックホウ200は、アーム部210と、走行部230と、ボディ240とを備える。
アーム部210は、第1アーム211と、第2アーム212と、先端部273を有するショベル213と、アクチュエータ221,222,223とを備える。第1アーム211は、ボディ240に対して回動可能に連結されている。第1アーム211と第2アーム212とは、回動可能に連結されている。第2アーム212とショベル213とは、回動可能に連結されている。アクチュエータ221は、ボディ240に対する第1アーム211の回動角度を変更可能に駆動制御される。アクチュエータ222は、第1アーム211と第2アーム212との回動角度を変更可能に駆動制御される。アクチュエータ223は、第2アーム212とショベル213との回動角度を変更可能に駆動制御される。
走行部230は、例えばボディ240の下側に設けられた無限軌道であり、バックホウ200を走行可能に支持する。また、走行部230とボディ240とは旋回機構235を介して連結されている。旋回機構235は、走行部230に対するボディ240の水平方向の回転角度を変更可能に駆動制御される。
ボディ240は、アクチュエータ221,222,223、走行部230、旋回機構235等を駆動するためのエンジン等を内蔵する。また、ボディ240には操縦席250が設けられている。
本実施形態は、図8に示したようなアーム部210を有するバックホウ200を遠隔操作して作業を行う際に、バックホウ200が転倒するか否かを好適に判定することができる。
1 遠隔操作ロボット
1A ロボットモデル
2 移動部
3 アーム部
3a 第1アーム
3b 第2アーム
3c 第3アーム
4a 第1軸
4b 第2軸
4c 第3軸
4d 第4軸
10 転倒判定システム
20 表示部
30 操作部
100 転倒判定装置
110 制御部
111 取得部
112 設定部
113 解析部
114 判定部
115 確定部
120 記憶部
130 通信部

Claims (7)

  1. ロボットが走行経路を走行する際の第1姿勢を設定する設定部と、
    前記設定部によって第1姿勢に設定された前記ロボットが前記走行経路を走行する際の挙動を解析する解析部と、
    前記解析部の解析結果に基づいて、第1姿勢の前記ロボットが前記走行経路で転倒するか否かを判定する判定部と、
    を備える、転倒判定装置。
  2. 前記判定部によって、前記ロボットが転倒すると判定された場合に、
    前記設定部は、前記ロボットの姿勢を第1姿勢とは異なる第2姿勢に設定し、
    前記解析部は、第2姿勢に設定された前記ロボットが前記走行経路を走行する際の挙動を解析し、
    前記判定部は、前記解析部の解析結果に基づいて、第2姿勢の前記ロボットが前記走行経路で転倒するか否かを判定する、
    請求項1に記載の転倒判定装置。
  3. 前記解析部は、前記走行経路において、第1姿勢の前記ロボットが転倒すると判定された直前の地点から、第2姿勢に設定された前記ロボットが前記走行経路を走行する際の挙動を解析する、
    請求項2に記載の転倒判定装置。
  4. 前記ロボットは、作業装置を備え、
    前記設定部は、前記作業装置の位置姿勢を変動させて前記ロボットの重心を変更することで、前記ロボットの姿勢を第1姿勢から第2姿勢に変更する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の転倒判定装置。
  5. 前記作業装置は、アーム装置である、
    請求項4に記載の転倒判定装置。
  6. ロボットが走行経路を走行する際の第1姿勢を設定する設定ステップと、
    第1姿勢に設定された前記ロボットが前記走行経路を走行する際の挙動を解析する解析ステップと、
    前記解析ステップによる解析結果に基づいて、第1姿勢の前記ロボットが前記走行経路で転倒するか否かを判定する判定ステップと、
    を含む、転倒判定方法。
  7. ロボットが走行経路を走行する際の第1姿勢を設定する設定ステップと、
    第1姿勢に設定された前記ロボットが前記走行経路を走行する際の挙動を解析する解析ステップと、
    前記解析ステップによる解析結果に基づいて、第1姿勢の前記ロボットが前記走行経路で転倒するか否かを判定する判定ステップと、
    を転倒判定装置として動作するコンピュータに実行させるための、プログラム。
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