以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
[実施形態1]
まず、図1を参照して、本発明に係る炊飯器100の実施形態を説明する。図1(a)及び図1(b)は、本実施形態の炊飯器100の模式的な斜視図であり、図1(c)は、本実施形態の炊飯器100の模式的な上面図である。図1(a)は、炊飯器100において本体部112に対して蓋114が閉じた状態の模式図であり、図1(b)は、炊飯器100において本体部112に対して蓋114が開いた状態の模式図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、炊飯器100は、本体部112と、蓋114と、釜120と、加熱部130と、給水部140と、制御部150とを備える。本体部112は、上部の開放した形状を有しており、本体部112の中央には、穴が設けられている。釜120は、本体部112の穴に載置される。蓋114は、本体部112の一端に取り付けられる。蓋114は、本体部112に対して開閉自在に設けられる。
釜120は、本体部112の内部に載置され、本体部112に装着される。なお、釜120は、本体部112から脱着可能である。釜120は、「収容部」の一例に相当する。
釜120には米及び水が入れられる。釜120の米は水を用いて炊かれる。なお、本明細書において、米は生米を示す。また、飯は、炊飯された後の米を示す。
釜120が本体部112に装着される場合、蓋114が本体部112に対して閉じることにより、釜120は本体部112及び蓋114に覆われる。蓋114が本体部112に対して開くことにより、釜120が露出される。
加熱部130は、本体部112に配置される。加熱部130は、本体部112に載置された釜120を加熱する。加熱部130は、電磁方式によって熱を発生させてもよい。加熱部130は、コイルを含んでもよい。
重量測定部S1は、釜120の重量を測定する。重量測定部S1は、本体部112に設置される。
重量測定部S1は、釜120自体の重量とともに釜120に入った内容物の重量を合わせて測定する。制御部150のメモリーは釜120自体の重量を記憶しているため、制御部150は、釜120に入った内容物の重量を取得できる。例えば、釜120に米及び水が入っている場合、制御部150は、米及び水の重量を取得できる。
温度検知部S2は、釜120の温度を測定する。制御部150は、温度検知部S2の測定結果に基づいて、加熱部130を制御してもよい。
給水部140は、釜120に水を供給する。給水部140は、本体部112及び蓋114に配置される。給水部140は、加熱部130が釜120を加熱した後に、釜120に水を供給する。なお、給水部140は、加熱部130が釜120を加熱する前に、釜120に水を供給してもよい。
制御部150は、加熱部130及び給水部140を制御する。制御部150は、蓋114に配置される。
蓋114には内蓋114aが設けられる。内蓋114aは、釜120の上部に嵌るように設けられる。蓋114が本体部112に対して閉じる場合、内蓋114aは、釜120の上部に嵌められる。
また、蓋114にはカバー114bが設けられる。カバー114bは内蓋114aに取り付けられる。カバー114bには、カバー114bの厚さを貫通する貫通孔114cが設けられることが好ましい。
検知部S3は、米の硬さを検知する。検知部S3は、蓋114に位置する。検知部S3は、例えば、近赤外線センサーである。近赤外線センサーは、発光部と受光部とを有する。発光部は、内蓋11aの貫通孔114cから発行した光を射出する。射出された光は、米に反射される。受光部は、反射された光を受光する。
図1(c)に示すように、炊飯器100は、操作表示部160を更に備える。操作表示部160は、蓋114に設けられる。制御部150は、操作表示部160を制御する。操作表示部160は、表示部170aと操作部170bとを更に備える。
表示部170aは、数字及び画像を表示する。表示部170aは、ディスプレーを有する。例えば、ディスプレーは液晶ディスプレーを含む。
操作部170bは、ユーザーの操作を受け付ける。例えば、操作部170bは、ユーザーの操作を受け付けるための操作スイッチとタッチパネルを含む。操作部170bは、炊く米の量及び/又は炊飯完了時刻を変更して入力できることが好ましい。また、操作部170bは、米の特性情報が入力できる。米の特性情報は、米の銘柄や米の硬さを示す。例えば、ユーザーは、操作部170bを操作して米の銘柄を入力する。
操作スイッチは、物理的な押下を受け付けるスイッチであってもよいし、静電容量式タッチキーであってもよい。操作スイッチが静電容量式タッチキーである場合には、インジケータに替えてタッチキーのバックライトが用いられてもよい。
タッチパネルは、表示部170aに重ねて配置される。タッチパネルは、例えば、ユーザーの操作位置を検知する。タッチパネルが検出した操作位置は、制御部150に送信される。そして、制御部150は、表示部170aが表示した画像の位置とタッチパネルが検出した操作位置とに基づいて、操作された画像を特定する。
次に図1と図2とを参照して、炊飯器100の制御部150について詳しく説明する。図2は、実施形態1の制御部150の構成を示す図である。
炊飯器100は、記憶部180を更に備える。記憶部180は、記憶装置を備える。記憶装置は、半導体メモリーのようなメモリーを備え、HDD(Hard Disk Drive)を備えてもよい。記憶装置は、制御プログラムを記憶している。記憶部180は、米の特性情報、米の銘柄、米の特性情報に対応する飯の特性、主食情報、加熱条件、食感情報UTが記憶されている。
制御部150は、プロセッサー及びメモリーを含む。プロセッサーは、中央処理演算素子(Central Processing Unit:CPU)又は特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等によって構成されるハードウェア回路である。プロセッサーは、メモリーに記憶された制御プログラムを読み出して実行することによって、炊飯器100の各部の動作を制御する。例えば、加熱部130が米及び水の入った釜120を加熱することにより、米を炊くことができる。一例では、釜120の温度の時間変化を含む加熱プロファイルにしたがって、加熱部130が釜120を加熱するように制御される。典型的には、加熱プロファイルは、米の量に応じて設定されている。
制御部150は、第1決定部151と、加熱制御部152と、第1変更部153と、学習部154とを備える。制御部150は、制御プログラムを実行することで、第1決定部151、加熱制御部152、第1変更部153及び学習部154として機能する。
第1決定部151は、釜120を加熱する加熱条件を決定する。加熱条件は、釜120に収容される水の量、米に水を給水させる給水期間、釜120の温度を上昇させる立上り温度、釜120の水を沸騰させる期間、及び追い炊きの要否を含む。加熱条件によって、米を炊いた飯の食感を変更できる。加熱条件によって、飯の硬さの程度、飯の弾力の程度、飯の粘りの程度、飯の付着の程度、飯の粒感の程度、飯のつやの程度、飯の香りの程度、飯の甘みの程度、及び飯の焦げの程度を変更できる。第1決定部151が決定した加熱条件は、記憶部180に記憶される。
加熱制御部152は、加熱条件に基づいて、加熱部130を制御する。
学習部154は、制御部150が取得する情報を学習して、米を炊いた飯に対するユーザーの好む食感を推測する。ユーザーの好む飯の食感は、食感情報UTである。
第1変更部153は、学習部154が推測した推測結果に基づいて、加熱条件を変更する。第1変更部153が変更した加熱条件は、記憶部180に記憶される。
また、本実施形態の第1決定部151が加熱条件を決定する場合、第1決定部151は炊飯情報を取得する。そして、第1決定部151は、炊飯情報に基づいて、釜120を加熱する加熱条件を決定する。
炊飯情報は、第1食感情報UT1と、特性情報とを含む。第1食感情報UT1は、ユーザーの好む飯の食感を示す。また、第1食感情報UT1は、ユーザーの主食の種類を示す主食情報に対応付けられる。特性情報は、例えば、米の硬さを示す情報を含む。特性情報は、例えば、米の銘柄を示す情報を含む。第1決定部151は、特性情報に基づいて、記憶部180から米を炊いた飯の特性を取得する。飯の特性は、飯の食感を示す情報を含む。したがって、主食情報からユーザーが好む飯の食感を示す食感情報UTを推定できる。そして、米の特性情報から米の硬さを取得できる。この結果、第1決定部151は、ユーザーが好む飯の食感となる加熱条件を決定できる。
更に、加熱制御部152は、第1決定部151が決定した加熱条件に基づいて、加熱部130を制御する。この結果、ユーザーの好む飯の食感に適合する米を炊くことができる。
米の種類、米の生育環境、精米時期、収穫時期、及び保管状況等で、米の特性は変化する。したがって、米の特性情報にあわせて加熱する必要がある。更に、好む飯の食感もユーザーごとに様々である。例えば、弾力がなく、硬い食感の飯を好むユーザーがいる。一方で、弾力があり、柔らかい食感の飯を好むユーザーもいる。好む飯の食感は、ユーザーの主食の好みにも反映される。したがって、ユーザーの主食の好みからユーザーの好む飯の食感を推定できる。よって、食感情報UTと特性情報とによって、ユーザーが好む飯の食感となる米の加熱条件を決定できる。
次に、図2と図3とに基づいて、ユーザーの主食からユーザーの好む食感の飯を決定する処理を説明する。図3は、主食選択画面161を表示した操作表示部160を示す図である。主食選択画面161を操作表示部160に表示する場合、制御部150は操作表示部160が主食選択画面161を表示するように、操作表示部160を制御する。
主食選択画面161は、複数の主食画像162を含む。主食画像162は、ユーザーの主食の種類を示す主食情報を取得するための画像である。主食画像162は、1種類の主食を示す。主食画像162は、操作部170bから選択が可能である。
図3に示す複数の主食画像162のうちの1つは、第1主食画像162Aである。第1主食画像162Aは、「ご飯」を示す画像である。複数の主食画像162のうちの1つは、第2主食画像162Bである。第2主食画像162Bは、「うどん」を示す画像である。複数の主食画像162のうちの1つは、第3主食画像162Cである。第3主食画像162Cは、「パスタ」を示す画像である。複数の主食画像162のうちの1つは、第4主食画像162Dである。第4主食画像162Dは、「パン」を示す画像である。
また、制御部150は、ユーザーの選択した主食画像162に基づいて、主食情報に対応付けられた第1食感情報UT1を取得する。第1食感情報UT1は、記憶部180に記憶される。
例えば、第1主食画像162Aが選択された場合、制御部150は、第1主食画像162Aを示す主食情報に対応付けられた第1食感情報UT1を取得する。第1主食画像162Aに対応付けられた第1食感情報UT1は、「柔らかく、弾力がある飯」を示す。つまり、ユーザーは、「柔らかく、弾力がある食感の飯」を好む。
例えば、第2主食画像162Bが選択された場合、制御部150は、第2主食画像162Bを示す主食情報に対応付けられた第1食感情報UT1を取得する。第2主食画像162Bに対応付けられた第1食感情報UT1は、「硬く、弾力がある飯」を示す。つまり、ユーザーは、「硬く、弾力がある食感の飯」を好む。
例えば、第3主食画像162Cが選択された場合、制御部150は第3主食画像162Cを示す主食情報に対応付けられた第1食感情報UT1を取得する。第3主食画像162Cに対応付けられた第1食感情報UT1は、「硬く、弾力がない飯」を示す。つまり、ユーザーは、「硬く、弾力がない食感の飯」を好む。
例えば、第4主食画像162Dが選択された場合、制御部150は第4主食画像162Dを示す主食情報に対応付けられた第1食感情報UT1を取得する。第4主食画像162Dに対応付けられた第1食感情報UT1は、「柔らかく、弾力がない飯」を示す。つまり、ユーザーは、「柔らかく、弾力がない食感の飯」を好む。
次に、図2〜図4に基づいて、第1決定部151が加熱条件を決定する処理について説明する。図4は、加熱条件HCの表を示す図である。図4に示す加熱条件HCの表は、複数の加熱条件と複数の加熱項目とを含む。
加熱条件HCの表は、第1加熱条件HC1と、第2加熱条件HC2、第3加熱条件HC3とを含む。第1加熱条件HC1は、基準の加熱条件を示す。基準の加熱条件は、例えば、第1主食画像162A〜第4主食画像162Dのいずれも選択されなかった場合に、第1決定部151が決定する加熱条件を示す。第2加熱条件HC2は、例えば、図3に示す第1主食画像162Aが選択された場合に、炊飯情報に基づいて第1決定部151が決定する加熱条件を示す。第3加熱条件HC3は、例えば、図3に示す第3主食画像162Cが選択された場合に、炊飯情報に基づいて第1決定部151が決定する加熱条件を示す。
複数の加熱項目は、第1加熱項目hce1と、第2加熱項目hce2と、第3加熱項目hce3と、第4加熱項目hce4と、第5加熱項目hce5とを含む。第1加熱項目hce1は、釜120に収容される水の量を示す。第2加熱項目hce2は、米に水を給水させる給水期間を示す。第3加熱項目hce3は、釜120の温度を上昇させる立上期間を示す。第4加熱項目hce4は、釜120の水を沸騰させる期間を示す。第5加熱項目hce5は、追い炊きの有無を示す。
例えば、主食情報と米の特性情報とに基づいて、決定した加熱条件が第1加熱条件HC1である場合、第1決定部151は、第1加熱項目hce1を基準量とすることを決定する。そして、第1決定部151は、第2加熱項目hce2を基準期間とすることを決定する。そして、第1決定部151は、第3加熱項目hce3を基準期間とすることを決定する。そして、第1決定部151は、第4加熱項目hce4を基準期間とすることを決定する。そして、第1決定部151は、第5加熱項目hce5を実行しないことを決定する。
例えば、主食情報と米の特性情報とに基づいて、決定した加熱条件が第2加熱条件HC2である場合、第1決定部151は、第1加熱項目hce1を基準量より多くすることを決定する。そして、第1決定部151は、第2加熱項目hce2を基準期間より長くすることを決定する。そして、第1決定部151は、第3加熱項目hce3を基準期間にすることを決定する。そして、第1決定部151は、第4加熱項目hce4を基準期間より長くすることを決定する。そして、第1決定部151は、第5加熱項目hce5を実行することを決定する。
例えば、主食情報と米の特性情報とに基づいて、決定した加熱条件が第3加熱条件HC3である場合、第1決定部151は、第1加熱項目hce1を基準量より少なくすることを決定する。そして、第1決定部151は、第2加熱項目hce2を基準期間より短くすることを決定する。そして、第1決定部151は、第3加熱項目hce3を基準期間にすることを決定する。そして、第1決定部151は、第4加熱項目hce4を基準期間より長くすることを決定する。そして、第1決定部151は、第5加熱項目hce5を実行することを決定する。
次に、図2〜図6を参照して、第1決定部151が決定した加熱条件で第1米を炊いた第1飯RC1の特性について説明する。図5は、第1食感情報UT1と第1飯RC1の特性とを表した表G1を示す。図5に示す表G1は、マッピング領域200を有する。マッピング領域200は、X軸とY軸とを有する。X軸とY軸とは、互いに交差する。X軸とY軸とが互いに交差することで、マッピング領域200は第1象限201〜第4象限204に分割される。
図5に示すX軸は、飯の柔らかさを示す。X軸とY軸との交点からX軸の正方向側に向かうほど、飯の柔らかさを示す値が大きい。つまり、値が大きいほど、飯は柔らかいことを示す。X軸の正方向は、第2象限202から第1象限201に向かう方向を示す。X軸とY軸との交点からX軸の負方向側に向かうほど、飯の柔らかさを示す値が小さい。つまり値が小さいほど、飯は柔らかくないことを示す。X軸の負方向は、第1象限201から第2象限202に向かう方向を示す。
図5に示すY軸は、弾力を示す。Y軸とX軸との交点からY軸の正方向側に向かうほど、飯の弾力を示す値が大きい。つまり、値が大きいほど、飯に弾力があることを示す。Y軸の正方向は、第3象限203から第2象限202に向かう方向を示す。Y軸とX軸との交点からY軸の負方向側に向かうほど、飯の弾力を示す値が小さい。つまり、値が小さいほど、飯に弾力がないことを示す。Y軸の負方向は、第2象限202から第3象限203に向かう方向を示す。
また、マッピング領域200の第1象限201には、第1食感情報UT1が表される。図5に示す第1食感情報UT1は、主食情報に対応付けられたユーザーの好む飯の食感を示す。図5に示す第1食感情報UT1は、飯が柔らかいことを示す。また、第1食感情報UT1は、飯に弾力があることを示す。第1食感情報UT1は、飯の柔らかさを示す値と飯の弾力を示す値とに基づいて、マッピングされる。
また、マッピング領域200の第2象限202には、第1飯RC1の特性が表される。飯の特性は、飯の食感を示す。第1飯RC1は、第1米を炊いた飯である。第1飯RC1の特性は、第1米の特性情報に基づいて、制御部150が記憶部180から取得する。第1飯RC1の特性は、第1飯RC1の柔らかさを示す値と第1飯RC1の弾力を示す値とに基づいて、第2象限202にマッピングされる。図5に示す第1飯RC1の特性は、基準の加熱条件に基づいて第1米を炊いたときの第1飯RC1の特性を示す。例えば、基準の加熱条件は、図4に示す第1加熱条件HC1である。
また、表G1の第2象限202には、変更範囲RCL1が表される。変更範囲RCL1は、加熱条件を変更することで第1飯RC1の特性を変更できる範囲を示す。
図6は、第1食感情報UT1と第1飯RC1の特性とを表した表G2を示す。図6に示す表G2は、マッピング領域200を有する。マッピング領域200は、X軸とY軸とを有する。マッピング領域200は第1象限201〜第4象限204に分割される。X軸は、飯の柔らかさを示す。Y軸は、飯の弾力を示す。第1象限201には、第1食感情報UT1が表される。第2象限202には、第1飯RC1の特性が表される。
図6に示す第1飯RC1の特性は、図4に示す第2加熱条件HC2に基づいて第1米を炊いたときの第1飯RC1の特性を示す。図6に示す第1飯RC1の特性は、図5に示す第1飯RC1の特性と比較して、第1象限201側に位置する。具体的には、図5に示す第1飯RC1の特性と比較して、図6に示す第1飯RC1の特性はX軸の正方向側に位置する。更に、図5に示す第1飯RC1の特性と比較して、図6に示す第1飯RC1の特性はY軸の正方向側に位置する。つまり、図6に示す第1飯RC1の特性は、図5に示す第1飯RC1の特性と比較して、柔らかいことを示す。また、図6に示す第1飯RC1の特性は、図5に示す第1飯RC1の特性と比較して、弾力があることを示す。したがって、図6に示す第1飯RC1は、図5に示す第1飯RC1と比較して、ユーザーの所望する飯の食感により近い。つまり、炊飯情報に基づいて第1決定部151が決定した加熱条件で米を炊くことで、第1飯RC1の食感をユーザーの所望する食感に近づけることができる。この結果、第1飯RC1の食感を、ユーザーの好む飯の食感に適合させることができる。
また、本実施形態の検知部S3は、釜120に収容された米の硬さを検知する。この結果、釜120に収容された米から米の特性情報を取得できる。例えば、操作表示部160に米の特性情報が入力されない場合、検知部S3は釜120に収容された米の硬さを検知してもよい。したがって、米の特性情報が操作表示部160に入力されていない場合であっても、釜120に収容された米から米の特性情報を取得できる。検知部S3の検知結果は、制御部150に送信される。検知部S3の検知結果は、記憶部180に記憶されてもよい。
また、記憶部180には、複数の米の特性情報と複数の米ごとに対応する飯の特性とが記憶される。したがって、制御部150は、取得した特性情報に基づいて、記憶部180から釜120に収容された米を炊いた飯の特性を取得できる。
また、実施形態1の制御部150は、加熱条件の評価に関する評価情報を取得する。評価情報は、炊飯情報に含まれる。評価情報は、例えば、アンケートである。アンケートは、操作表示部160に表示される。そして、ユーザーは、操作表示部160を操作してアンケートに回答する。
また、実施形態1の学習部154は、炊飯情報と加熱条件とを学習して、米を炊いた飯に対するユーザーの好む食感を推測する。この結果、炊飯情報と加熱条件とに基づいて、ユーザーの好む飯の食感を容易に調整できる。
学習部154が推測したユーザーの好む飯の食感は、第2食感情報UT2である。学習は、機械学習を含む。機械学習は、例えば教師あり学習、教師なし学習、及び強化学習を含む。機械学習は、例えば、ニューラルネットワーク(Neural Network)又はサポートベクターマシン(Support Vector Machine)によって構成される。ニューラルネットワークは、入力層、隠れ層(中間層)、及び出力層を有する。ニューラルネットワークは、誤差逆伝播法(バックプロパゲーション)により、出力層での出力値と最適解との誤差を少なくする。
また、機械学習は、深層学習(ディープラーニング)であってもよい。深層学習は、入力層、2層以上の隠れ層、及び出力層を有するニューラルネットワークによって構成される。具体的には、深層学習は、例えば、畳み込みニューラルネットワーク(Convolutional Neural Network)、再帰型ニューラルネットワーク(Recurrent Neural Network)、ボルツマンマシン(Boltzman machine)によって構成される。
また本実施形態1の第1変更部153は、学習部154の学習結果に基づいて、加熱条件を変更する。具体的には、第1変更部153は、学習部154が推測した第2食感情報UT2に基づいて、加熱条件を変更する。この結果、次回の加熱条件をよりユーザーの好む飯の食感に適合した加熱条件に変更できる。
例えば、第1変更部153は、ユーザーの好む飯の食感を示す第2食感情報UT2に基づいて、図4に示す第1加熱項目hce1〜第5加熱項目hce5のいずれかの項目又はすべての項目を変更する。したがって、第1変更部153が変更した加熱条件で第1米を炊くことで、第1飯RC1の特性は図6に示す第1食感情報UT1により近くなる。この結果、第1飯RC1の食感をよりユーザーの好む飯の食感に適合させることができる。
次に、図7を参照して、制御部150が実行する処理を説明する。図7は、制御部150が実行する処理を示すフローチャートである。制御部150が実行する処理は、ステップS101〜ステップS106を含む。図7に示す制御部150が実行する処理は、学習部154が予め学習を行っていない場合に実行される。例えば、炊飯器100が初めて米を炊く場合に、特に有効である。
ステップS101において、制御部150は、第1決定処理を実行する。第1決定処理は、図8を参照して後述する。処理は、ステップS102に進む。
ステップS102において、加熱制御部152は、第1決定処理で決定した加熱条件に基づいて、釜120を加熱する。処理は、ステップS103に進む。
ステップS103において、制御部150は、評価情報を取得する。処理はステップS104に進む。
ステップS104において、学習部154は、炊飯情報と加熱条件とを学習する。処理は、ステップS105に進む。
ステップS105において、学習部154は、米を炊いた飯に対するユーザーの好む食感を推測する。処理は、ステップS106に進む。
ステップS106において、第1変更部153は、学習部154が推測したユーザーの好む飯の食感に基づいて、加熱条件を変更する。処理は終了する。
次に、図7と図8とを参照して、制御部150が実行する第1決定処理を詳しく説明する。図8は、制御部150が実行する第1決定処理のフローチャートを示す。制御部150が実行する第1決定処理は、ステップS201〜ステップS205を含む。
ステップS201において、制御部150は、操作表示部160が主食選択画面161を表示するように、操作表示部160を制御する。処理はステップS202に進む。
ステップS202において、制御部150は、操作表示部160からユーザーが選択した主食画像162を示す主食情報を取得する。処理は、ステップS203に進む。
ステップS203において、制御部150は、主食情報に対応付けられた第1食感情報UT1を取得する。処理はステップS204に進む。
ステップS204において、制御部150は、記憶部180から米の特性情報を取得する。処理はステップS205に進む。
ステップS205において、第1決定部151は、炊飯情報に基づいて加熱条件を決定する。処理は戻る。
[実施形態2]
次に図1と図9とを参照して、本発明の実施形態2を説明する。実施形態2の炊飯器100は、第2決定部155と、第1判定部156とを有する点で実施形態1と異なる。また、実施形態2の炊飯器100の学習部154は、既に炊飯情報と加熱条件とを学習して、ユーザーの好む飯の食感を推測している。
図9は、実施形態2の制御部150の構成を示す図である。図9に示す制御部150は、加熱制御部152と、第1変更部153と、学習部154と、第2決定部155と、第1判定部156とを備える。制御部150は、制御プログラムを実行することで、加熱制御部152、第1変更部153、学習部154、第2決定部155、及び第1判定部156として機能する。加熱制御部152、第1変更部153、及び学習部154については、実施形態1と同様なので、説明を省略する。
第2決定部155は、加熱条件を決定する。具体的には、特性情報が第1米と異なる第2米の特性情報の場合、炊飯情報に基づいて、第2決定部155は加熱条件を決定する。更に具体的には、特性情報が第1米と異なる第2米の特性情報の場合、第2米の特性情報と、第1食感情報UT1とに基づいて、第2決定部155は加熱条件を決定する。したがって、米を変更しても、米の特性情報と第1食感情報UT1とに基づいて、加熱条件を決定できる。この結果、米を変更してもユーザーの好む飯の食感となるように米を炊くことができる。
次に、図4と図10と図11とを参照して、第2米の加熱条件を決定する処理を説明する。図10は、第1食感情報UT1と第2米を炊いた第2飯RC2の特性を表した表G3である。図10に示す表G3は、マッピング領域200を有する。マッピング領域200は第1象限201〜第4象限204に分割される。
第1象限201には、第1食感情報UT1が表される。図10に示す第1食感情報UT1は、ユーザーの主食の種類を示す主食情報に対応付けられた食感情報UTである。
第2象限202には、第1飯RC1の特性が表される。
第3象限203には、第2飯RC2の特性が表される。第2飯RC2の特性は、第2飯RC2の柔らかさを示す値と第2飯RC2の弾力を示す値とに基づいて、第3象限203にマッピングされる。また、第3象限203には、第2飯RC2の変更範囲RCL2が表される。第2飯RC2の特性は、第1飯RC1の特性と異なる。第2飯RC2の特性は、第1飯RC1の特性を取得した時よりも後に取得した特性情報である。第2飯RC2は、第2米を炊いた飯の一例である。
図11は、第1食感情報UT1と第2米を炊いた第2飯RC2の特性を表した別の表4を示す。図11に示す表G4は、マッピング領域200を有する。マッピング領域200は第1象限201〜第4象限204に分割される。
第1象限201には、第1食感情報UT1が表される。第2象限202には、第1飯RC1の特性が表される。第3象限203には、第2飯RC2の特性が表される。
図11に示す第2飯RC2の特性は、図4に示す第3加熱条件HC3に基づいて第2米を炊いたときの第2飯RC2の特性を示す。図11に示す第2飯RC2の特性は、図10に示す第2飯RC2の特性と比較して、第1象限201側に位置する。具体的には、図10に示す第2飯RC2の特性と比較して、図11に示す第2飯RC2の特性はX軸の正方向側に位置する。更に、図10に示す第2飯RC2の特性と比較して、図11に示す第2飯RC2の特性はY軸の正方向側に位置する。つまり、図11に示す第2飯RC2の特性は、図10に示す第2飯RC2の特性と比較して、柔らかいことを示す。また、図11に示す第2飯RC2の特性は、図10に示す第2飯RC2の特性と比較して、弾力があることを示す。したがって、図11に示す第2飯RC2は、図10に示す第2飯RC2と比較して、ユーザーの所望する飯の食感により近い。つまり、炊飯情報に基づいて第2決定部155が決定した加熱条件で米を炊くことで、第2飯RC2の食感をユーザーの所望する食感に近づけることができる。この結果、第2飯RC2の食感を、ユーザーの好む飯の食感に適合させることができる。
引き続き、図9を参照して、制御部150の構成について詳しく説明する。実施形態2に示す制御部150は、第1判定部156を更に備える。制御部150は、制御プログラムを実行することで、第1判定部156として機能する。
第1判定部156は、制御部150が取得した第2米の特性情報が第1米の特性情報と一致するか否かを判定する。そして、第2米の特性情報が第1米の特性情報と一致しない場合、第1判定部156は、第2米を炊いた飯の特性が閾値以上か否かを判定する。この結果、閾値を用いて、ユーザーの好みに適合するか否かを判定できる。
例えば、第1判定部156は、第2飯RC2の特性のうちの飯の硬さが閾値以上か否かを判定する。例えば、第1判定部156は、第2飯RC2の特性のうちの飯の弾力が閾値以上か否かを判定する。なお、飯の硬さ、飯の弾力、飯の粘り、飯の付着、飯の粒感、飯のつや、飯の香り、飯の甘み、及び飯の焦げのうちの、いずれか又はすべてが閾値以上か否かを第1判定部156が判定してもよい。
また、実施形態2の制御部150は、操作表示部160が第2米を変更するようにうながす旨の画像を表示するように、操作表示部160を制御する。具体的には、第2米を炊いた第2飯RC2の特性が閾値以上であると第1判定部156が判定する場合、操作表示部160が第2米を変更するようにうながす旨の画像を表示するように、制御部150が操作表示部160を制御する。操作表示部160は、「報知部」の一例に相当する。したがって、第2米とは異なる米に変更することをユーザーに通知できる。この結果、ユーザーは、第2米と異なる米を購入することができる。
次に、図9〜図13を参照して、第1判定部156が実行する処理の一例を示す。図12は、第1食感情報UT1と第2飯RC2の特性と閾値を表した表5である。図12に示す表G5は、マッピング領域200を有する。マッピング領域200は第1象限201〜第4象限204に分割される。第1象限201には、第1食感情報UT1が表される。また、第1象限201には、第3飯RC3の特性が表される。第3飯RC3の特性は、第3飯RC3の柔らかさを示す値と第3飯RC3の弾力を示す値とに基づいて、第1象限201にマッピングされる。第3象限203には、第2飯RC2の特性が表される。また、第3象限203には、第2飯RC2の変更範囲RCL2が表される。
また、マッピング領域200には、5つの座標が表される。5つの座標のうちの1つは、第1座標(X,Y=5,5)である。第1座標は、第1食感情報UT1の位置を示す。5つの座標のうちの1つは、第2座標(X,Y=2.5,2.5)である。5つの座標のうちの1つは、第3座標(X,Y=0,0)である。5つの座標のうちの1つは、第4座標(X,Y=−2.5,−2.5)である。5つの座標のうちの1つは、第5座標(X,Y=−5,−5)である。
例えば、第1判定部156は、第1食感情報UT1のX軸の位置を示す値と第3座標のX軸の位置を示す値と差の絶対値を閾値とする。そして、第1食感情報UT1のX軸の位置と第2飯RC2のX軸の位置との差の絶対値を算出する。そして、第1判定部156は、取得した第2米を炊いた第2飯RC2の特性が閾値以上か否かを判定する。したがって、第1判定部156は、第2飯RC2の特性が閾値以上であると判定する。そして、制御部150は米の種類を変更することを示す画像を操作表示部160が表示するように、操作表示部160を制御する。なお、第1判定部156は、第1食感情報UT1のY軸の位置を示す値と第3座標のY軸の位置を示す値と差の絶対値を閾値としてもよい。
また、実施形態2の制御部150は、操作表示部160が第2米と異なる第3米に変更するようにうながす旨を報知してもよい。具体的には、第2米を炊いた第2飯RC2の特性が閾値以上の場合、制御部150は操作表示部160が第2米と異なる第3米を示す画像を表示するように、操作表示部160を制御する。操作表示部160に米の種類を変更することを示す画像とユーザーの好みの食感の飯となる米を示す画像とを表示できる。したがって、ユーザーが所望する食感の飯となる米をユーザーに通知できる。この結果、米を選ぶ際のユーザーの利便性が向上する。
次に図13を参照して、第3米を抽出する処理を説明する。図13は、第1食感情報UT1と第2飯RC2と第3飯RC3の特性とを表した表G6を示す図である。図13に示すに表G6は、マッピング領域200を有する。マッピング領域200は第1象限201〜第4象限204に分割される。第1象限201には、第1食感情報UT1が表される。また、第1象限201には、第3飯RC3の特性が表される。第3象限203には、第2飯RC2の特性が表される。また、第3象限203には、第2飯RC2の変更範囲RCL2が表される。
マッピング領域200は、直線ST1と、直線ST2と、抽出領域CAとを含む。直線ST1は、一方の端部と他方の端部とを有する。直線ST1の一方の端部は、変更範囲RCL2の外縁と接する。直線ST1の他方の端部は、第1食感情報UT1の外縁と接する。直線ST2は、直線ST1と対向する。直線ST2は、一方の端部と他方の端部とを有する。直線ST2の一方の端部は、直線ST1が接する位置と異なる位置の変更範囲RCL2の外縁に接する。直線ST2の他方の端部は、直線ST1が接する位置と異なる位置の第1食感情報UT1の外縁に接する。抽出領域CAは、直線ST1と直線ST2との間に形成される領域を示す。抽出領域CAには、第3飯RC3の特性が表される。
例えば、第2米を炊いた第2飯RC2の特性が閾値以上であると第1判定部156が判定する場合、制御部150は第1食感情報UT1と第2飯RC2の特性との間に位置する第3飯RC3を抽出する。具体的には、制御部150は、第1食感情報UT1と変更範囲RCL2との間に位置する第3飯RC3を抽出する。更に具体的には、制御部150は、第1食感情報UT1と変更範囲RCL3との間であって、直線ST1と直線ST2との間の抽出領域CSに位置する第3飯RC3を抽出する。更に制御部150は、操作表示部160が第3飯RC3に対応する米を表示するように、操作表示部160を制御する。したがって、ユーザーが好む飯の食感に近い米をユーザーに通知できる。この結果、米を選ぶ際のユーザーの利便性が向上する。
また、抽出領域CSに飯の特性が複数ある場合、制御部150は、食感情報UTにもっとも近い飯の特性を抽出してもよい。
また、実施形態2の制御部150は、加熱条件の評価に関する評価情報を取得する。評価情報は、第1評価又は第2評価のいずれか一方を含む。第1評価は、加熱条件が良いことを示す。第2評価は、加熱条件が悪いことを示す。
また、実施形態2の制御部150は、評価情報が第1評価を含むか否かを判定する。そして、評価情報が第1評価を含まない場合、制御部150は、第2評価が連続するか否かを判定する。更に、第2評価が連続する場合、制御部150は、操作表示部160が米の変更を報知するように、操作表示部160を制御する。したがって、通知に基づいて米を購入することで、評価の悪い米を購入することを抑制できる。また、第2評価が連続する場合、制御部150は、ユーザーが好む食感の飯となる米を操作表示部160が報知するように、操作表示部160を制御してもよい。この結果、通知に基づいて米を購入することで、米の購入時に手間を省くことができ、ユーザーの利便性が向上する。
また、実施形態2の学習部154は、炊飯情報と第2決定部155が決定した加熱条件とを学習し、米を炊いた飯に対するユーザーの好む食感を推測する。この結果、炊飯情報と第2決定部155が決定した加熱条件とに基づいて、ユーザーの好む飯の食感を容易に調整できる。学習部154が推測したユーザーの好む飯の食感は、第2食感情報UT2として、記憶部180に記憶される。
次に、図14を参照して、実施形態2の制御部150が実行する処理を説明する。図14は、実施形態2の制御部150が実行する処理を示すフローチャートである。実施形態2の制御部150が実行する処理のフローチャートは、ステップS301〜ステップS307を含む。図14に示すステップS303、ステップS305〜ステップS307は、図7に示すステップS102〜ステップS107に対応しており、同様の処理を実行するため、説明を省略する。したがって、ステップS301とステップS302とステップS304とを説明する。
ステップS301において、制御部150は、第2決定処理を実行する。第2決定処理は、図15を参照して後述する。処理は、ステップS302に進む。
ステップS302において、加熱制御部152は、第2決定処理で取得した加熱条件に基づいて、釜120を加熱する。ステップS302の加熱条件は、第1変更部153が変更した加熱条件又は第2決定部155が決定した加熱条件のいずれかである。処理は、ステップS303に進む。
ステップS303の後に、ステップS304において、制御部150は、判定処理を実行する。判定処理については、図16を参照して後述する。処理は、ステップS305に進む。
次に、図15を参照して、実施形態2の制御部150が実行する第2決定処理を説明する。図15は、実施形態2の制御部150が実行する第2決定処理を示すフローチャートである。第2決定処理は、ステップS401〜ステップS408を含む。図15に示す情報取得処理は、図14に示すステップS301に対応する。
ステップS401において、制御部150は、米の特性情報を取得する。処理はステップS402に進む。
ステップS402において、制御部150は、第2米の特性情報が第1米の特性情報と一致するか否かを判定する。第2米の特性情報が第1米の特性情報と一致する場合(ステップS402において、Yes)、処理はステップS408に進む。第2米の特性情報が第1米の特性情報と一致しない場合(ステップS402において、No)、処理はステップS403に進む。
ステップS402でNoの場合、ステップS403において、第1判定部156は、第2米を炊いた飯の特性が閾値以上か否かを判定する。第2米を炊いた飯の特性が閾値以上でない場合(ステップS403において、No)、処理は、ステップS406に進む。第2米を炊いた飯の特性が閾値以上の場合(ステップS403において、Yes)、処理は、ステップS404に進む。
ステップS403でYesの場合、ステップS404において、制御部150は、操作表示部160が米の変更を報知するように、操作表示部160を制御する。処理は、ステップS405に進む。
ステップS405において、制御部150は、ユーザーが好む食感の飯となる米を操作表示部160が報知するように、操作表示部160を制御する。処理は、ステップS406に進む。
ステップS403でNoの場合、及びステップS405の後に、ステップS406において、制御部150は、主食情報に対応する第1食感情報UT1を取得する。処理は、ステップS407に進む。
ステップS407において、第2決定部155は、第2米の特性情報と第1食感情報UT1とに基づいて、加熱条件を決定する。処理は、図14に示すステップS302に戻る。
ステップS402でYesの場合、ステップS408において、制御部150は、加熱条件を第1変更部153が変更した加熱条件に決定する。処理は、図15に示すステップS302に戻る。
次に、図16を参照して、実施形態2の制御部150が実行する判定処理を説明する。図16は、実施形態2の制御部150が実行する判定処理のフローチャートを示す図である。図16に示す判定処理は、ステップS501〜ステップS504を含む。図16に示す判定処理は、評価情報に関する処理である。
ステップS501において、制御部150は、評価情報が第1評価を含むか否かを判定する。評価情報が第1評価を含む場合(ステップS501において、Yes)、処理は図15に示すステップS306に戻る。評価情報が第1評価を含まない場合(ステップS501において、No)、処理はステップS502に進む。
ステップS502において、制御部150は、第2評価が連続するか否かを判定する。第2評価が連続しない場合(ステップS502において、No)処理は図15に示すステップS306に戻る。第2評価が連続する場合(ステップS502において、Yes)、処理は、ステップS503に進む。
ステップS502でYesの場合、ステップS503において、制御部150は、操作表示部160が米の変更を報知するように、操作表示部160を制御する。処理は、ステップS503に進む。
ステップS504において、制御部150は、ユーザーが好む食感の飯となる米を操作表示部160が報知するように、操作表示部160を制御する。処理は、図15に示すステップS306に戻る。
図14〜図16を参照して説明した制御部150が実行する処理は、実施形態1の制御部150が図7と図8とに示す処理の後に実行されてもよい。
[実施形態3]
次に図17を参照して本実施形態3を説明する。実施形態3は、料理情報を取得する点で実施形態1と実施形態2とも異なる。また、実施形態3の炊飯器100の学習部154は、既に炊飯情報と加熱条件と評価情報とを学習して、ユーザーの好む飯の食感を推測している。なお、実施形態3で実行する制御部150の処理は、実施形態1及び実施形態2で実行する制御部150の処理の後に実行されてもよい。
図17は、実施形態3の制御部150の構成を示す図である。図17に示す制御部150は、加熱制御部152と、第1変更部153と、学習部154と、第2決定部155と、第1判定部156と、第2変更部157と、第3決定部158とを備える。制御部150は、制御プログラムを実行することで、加熱制御部152、第1変更部153、学習部154、第2決定部155、第1判定部156、第2変更部157、及び第3決定部158として機能する。加熱制御部152、第1変更部153、学習部154、第2決定部155、及び第1判定部156については、実施形態2と同様なので、説明を省略する。
図17に示す実施形態3の制御部150は、料理情報を取得する。制御部150は、例えば、操作表示部160から入力された料理情報を取得する。料理情報は、炊飯情報に含まれる。
第2変更部157は、学習部154が推定した第2食感情報UT2と料理情報とに基づいて、第2食感情報UT2を第3食感情報UT3に変更する。この結果、料理にあったユーザーの好む飯の食感に食感情報UTを変更できる。
第3決定部158は、炊飯情報と食感情報UTとに基づいて加熱条件を決定する。炊飯情報には、料理情報が含まれる。したがって、食感情報UTと料理情報と米の特性情報とに基づいて、加熱条件を決定できる。この結果、飯の食感を料理情報に合わせて変更しつつ、ユーザーの好む飯の食感に適合させることができる。
また、第3決定部158は、第2変更部157が変更した第3食感情報UT3と特性情報とに基づいて、加熱条件を決定する。特性情報は、第1米又は第2米のいずれかを示す。したがって、第2食感情報UT2と米の特性情報とに基づいて、加熱条件を決定できる。この結果、飯の食感を料理情報に合わせて変更しつつ、ユーザーの好む飯の食感に適合させることができる。
次に、図18を参照して、料理情報を取得する処理の一例を説明する。図18は、料理選択画面261を表示した操作表示部160のタッチパネルを示す図である。
料理選択画面261を操作表示部160に表示する場合、制御部150は、操作表示部160が料理選択画面261を表示するように、操作表示部160を操作する。料理選択画面261は、複数の料理画像262を含む。料理画像262は、1種類の料理を示す。
複数の料理画像262のうちの1つは、第1料理画像262Aである。図18に示す第1料理画像262Aは、「白ご飯」を示す画像である。複数の料理画像262のうちの1つは、第2料理画像262Bである。図18に示す第2料理画像262Bは、「うどん」を示す画像である。複数の料理画像262のうちの1つは、第3料理画像262Cである。図18に示す第3料理画像262Cは、「丼もの」を示す画像である。複数の料理画像262のうちの1つは、第4料理画像262Dである。図18に示す第4料理画像262Dは、「カレー」を示す画像である。
料理画像262は、タッチパネル又は操作部170bから選択できる。ユーザーは、料理画像262を選択する。例えば、ユーザーは、タッチパネルに表示された第3料理画像262Cに対してタッチ操作を行う。タッチパネルは、第3料理画像262Cに対応する料理情報を制御部150に送信する。料理情報は、料理の種類を示す。
次に、図18と図19とを参照して、第2変更部157が食感情報UTを変更する処理を説明する。図19は、第2食感情報UT2と第1飯RC1の特性とを表した表G7を示す。図19に示す表G7は、マッピング領域200を有する。マッピング領域200は第1象限201〜第4象限204に分割される。第1象限201には、第2食感情報UT2が表される。第2食感情報UT2は、学習部154が推定したユーザーの好む飯の食感を示す。第2食感情報UT2は、破線で表される。第2象限202には、第1飯RC1の特性が表される。また、第2象限202には、第1飯RC1の変更範囲RCL1が表される。第3象限203には、第3食感情報UT3が表される。
例えば、図18で示す料理選択画面261で第3料理画像262cが選択された場合、第2変更部157は第3料理画像262cが選択されたことを示す料理情報と、第2食感情報UT2とに基づいて、第2食感情報UT2を第3食感情報UT3に変更する。図18に示す第3料理画像262cは、例えば、丼ものである。一般的に丼ものに使用される飯は硬く弾力がない。よって第3決定部158は、第2食感情報UT2と丼ものに使用される飯の特性とに基づいて、第2食感情報UT2を第3食感情報UT3に変更する。第3食感情報UT3は、例えば図19に示す第3象限203に示される。
次に、図4と、図18〜図20とを参照して、第3決定部158が加熱条件を決定する処理を説明する。図20は、第3食感情報UT3と第1飯RC1の特性とを表した表G8を示す。図20に示す表G8は、マッピング領域200を有する。マッピング領域200は第1象限201〜第4象限204に分割される。第2象限202には、第1飯RC1の特性が表される。また、第2象限202には、第1飯RC1の変更範囲RCL1が表される。第3象限203には、第3食感情報UT3が表される。
第3決定部158は、記憶部180に記憶された第1米の特性情報を取得する。なお、第2米を示す飯の特性が図19に示される場合は、第3決定部158は、第2米の特性情報を記憶部180から取得する。そして、第3決定部158は、第3食感情報UT3と、特性情報とに基づいて、加熱条件を決定する。具体的には、第3決定部158は、第3食感情報UT3と特性情報とに基づいて、図4に示す第1加熱項目hce1〜第5加熱項目hce5を決定する。
第3決定部158が決定した加熱条件で第1米を炊く場合、第1飯RC1の特性は、図20に示す第1飯RC1の特性の位置に表される。例えば、図20に示す第1飯RC1の特性は、図19に示す第1飯RC1の特性と比較して、第3象限203側へ移動する。つまり、図20に示す第1飯RC1の特性は、図19に示す第1飯RC1の特性と比較して、硬いことを示す。また、図20に示す第1飯RC1の特性は、図19に示す第1飯RC1の特性と比較して、弾力がないことを示す。この結果、飯の食感を料理に合わせつつ、ユーザーの好む飯の食感に適合させることができる。
次に、図21を参照して、実施形態3の制御部150が実行する処理を説明する。図21は、実施形態3の制御部150が実行する処理を示すフローチャートである。実施形態3の制御部150が実行する処理のフローチャートは、ステップS601〜ステップS607を含む。図21に示すステップS603〜ステップS607は、図14に示すステップS303〜ステップS307に対応しており、同様の処理を実行するため説明を省略する。したがって、ステップS601及びステップS602のみ説明する。
ステップS601において、制御部150は、第3決定処理を実行する。第3決定処理は、図22を参照して後述する。処理は、ステップS602に進む。
ステップS602において、加熱制御部152は、第3決定処理で決定された加熱条件に基づいて釜120を加熱する。処理は、ステップS603に進む。
次に、図22を参照して、制御部150が実行する第3決定処理を説明する。図22は、制御部150が実行する第3決定処理のフローチャートを示す図である。図22に示す第3決定処理のフローチャートは、ステップS701〜ステップS704を含む。
ステップS701において、制御部150は、操作表示部160が料理選択画面261を表示するように、操作表示部160を制御する。処理は、ステップS702に進む。
ステップS702において、制御部150は、操作表示部160に入力された料理情報を取得する。処理は、ステップS703に進む。
ステップS703において、第2変更部157は、学習部154が推定した第2食感情報UT2と料理情報とに基づいて、第2食感情報UT2を第3食感情報UT3に変更する。処理は、ステップS704に進む。
ステップS704において、第3決定部158は、第2変更部157が変更した第3食感情報UT3と、第1米の特性情報又は第2米の特性情報とのうちのいずれか一方の特性情報とに基づいて、加熱条件を決定する。処理は、図20のステップS602に戻る。
[実施形態4]
次に、図23を参照して実施形態4のサーバー300について説明する。実施形態4では、炊飯器100とサーバー300とが通信する点、サーバー300が決定した加熱条件に基づいて、加熱制御部152は加熱部130を制御する点で、実施形態4は実施形態1から実施形態3の各々と異なる。以下、実施形態4について、実施形態1から実施形態3の各々と異なる事項について説明し、実施形態1から実施形態3と重複する部分についての説明は割愛する。
図23は、炊飯器100とサーバー300との各々の構成を示すブロック図である。炊飯器100の構成は、実施形態1〜実施形態3の炊飯器100の構成と同様であってもよい。
炊飯器100とサーバー300とは、ネットワークNを介して、互いに通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)である。
炊飯器100は、加熱部130、検知部S3、操作表示部160、制御部150、記憶部180、及び第1通信部190を備える。制御部150は、加熱制御部152を備える。第1通信部190は、ネットワークNを介して、炊飯器100の情報をサーバー300に送信する、又はサーバー300から送信された情報を受信する。炊飯器100の情報は、例えば、炊飯器100が取得した米の特性情報、主食情報、食感情報UT、加熱条件を含む。第1通信部190は、炊飯器100の「通信部」の一例に相当する。
次に、サーバー300について、詳細に説明する。サーバー300は、第2通信部390と、記憶部380と、制御部350とを備える。制御部350は、プロセッサー及び記憶装置を備える。プロセッサーは、例えばCPU又はMPU(Micro Processing Unit)を含む。記憶装置は、半導体メモリーのようなメモリーを備え、HDDを備えてもよい。
記憶部380は、記憶装置を備える。記憶装置は、半導体メモリーのようなメモリーを備え、HDDを備えてもよい。記憶装置は、コンピュータープログラムを記憶している。記憶部380は、米の特性情報、米の銘柄、米の特性情報に対応する飯の特性、主食情報、加熱条件、第2食感情報UT2が記憶されている。
第2通信部390は、ネットワークNを介して、炊飯器100から送信された炊飯器100の情報を受信する、又は加熱条件及び判定結果を炊飯器100に送信する。第2通信部390は、サーバー300の「通信部」の一例に相当する。
制御部350は、サーバー300の各要素を制御する。具体的には、制御部350が、記憶部380に格納されたコンピュータープログラムを実行することにより、第2通信部390を制御する。
制御部350は、第1決定部351と、第1変更部353と、学習部354と、第2決定部355と、第1判定部356と、第2変更部357と、第3決定部358とを備える。また、制御部350は、記憶部380に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより第1決定部351、第1変更部353、学習部354、第2決定部355、第1判定部356、第2変更部357、及び第3決定部358として機能する。
第1決定部351は、釜120を加熱する加熱条件を決定する。加熱条件は、釜120に収容される水の量、米に水を給水させる給水期間、釜120の温度を上昇させる立上り温度、釜120の水を沸騰させる期間、及び追い炊きの決定を含む。加熱条件によって、飯の硬さの程度、飯の弾力の程度、飯の粘りの程度、飯の付着の程度、飯の粒感の程度、飯のつやの程度、飯の香りの程度、飯の甘みの程度、及び飯の焦げの程度を調整できる。
また、実施形態4の第2通信部390は、第1決定部351が決定した加熱条件を炊飯器100に送信する。したがって、炊飯器100の加熱制御部152は、第1決定部351が決定した加熱条件に基づいて、加熱部130を制御できる。つまり、炊飯器100が第1決定部151を有しない場合であっても、ユーザーの好む飯の食感に適合する米を炊くことができる。
学習部354は、炊飯器100の情報を学習して、米を炊いた飯に対するユーザーの好む食感を推測する。また、記憶部380に過去の学習結果が記憶されている場合、学習部354の食感情報UTを推測する精度が向上する。この結果、次回の加熱条件をよりユーザーの好む飯の食感に適合させることができる。
第1変更部353は、学習部354の学習結果に基づいて、加熱条件を変更する。具体的には、第1変更部353は、学習部354が推測した第2食感情報UT2に基づいて、加熱条件を変更する。
また、実施形態4の第2通信部390は、第1変更部353が変更した加熱条件を炊飯器100に送信する。したがって、炊飯器100の加熱制御部152は、第1変更部353が変更した加熱条件に基づいて、加熱部130を制御できる。この結果、次回の加熱条件をよりユーザーの好む飯の食感に適合した加熱条件に変更できる。
第2決定部355は、制御部350が取得した米の特性情報が第1米と異なる第2米の特性情報の場合、第2米の特性情報と、第1食感情報UT1とに基づいて、加熱条件を決定する。
また、実施形態4の第2通信部390は、第2決定部355が決定した加熱条件を炊飯器100に送信する。したがって、炊飯器100の加熱制御部152は、第2決定部355が決定した加熱条件に基づいて、加熱部130を制御できる。この結果、米を変更してもユーザーの好む飯の食感に適合するように米を炊くことができる。
第1判定部356は、制御部350が取得した第2米の特性情報が第1米の特性情報と一致するか否かを判定する。第2米の特性情報が第1米の特性情報と一致しない場合、第1判定部356は、第2米を炊いた飯の特性が閾値以上か否かを判定する。
また、実施形態4の第2通信部390は、第1判定部356の判定結果を炊飯器100に送信する。したがって、炊飯器100の制御部150は、判定結果に基づいて、米の種類を変更することを示す画像を操作表示部160が表示するように、操作表示部160を制御する。また、炊飯器100の制御部150は、操作表示部160がユーザーの好む飯の食感となる米を報知してもよい。この結果、閾値をトリガーに、異なる米に変更することをユーザーに通知できる。
第2変更部357は、食感情報UTと料理情報とに基づいて、食感情報UTを変更する。この結果、食感情報UTを、料理に合わせた食感情報UTに変更できる。具体的には、第2変更部357は、学習部354が推定した第2食感情報UT2と料理情報とに基づいて、第2食感情報UT2を第3食感情報UT3に変更する。この結果、食感情報UTを、料理に合わせた食感情報UTに変更できる。
第3決定部358は、第2変更部357が変更した食感情報UTと特性情報とに基づいて、加熱条件を決定する。特性情報は、第1米又は第2米のいずれかを示す。この結果、飯の食感を、料理に合わせつつ、ユーザーの好む飯の食感に適合させることができる。
また、実施形態4の第2通信部390は、第3決定部358が決定した加熱条件を炊飯器100に送信する。したがって、炊飯器100の加熱制御部152は、第3決定部358が決定した加熱条件に基づいて、加熱部130を制御できる。この結果、飯の食感を、料理に合わせつつ、ユーザーの好む飯の食感に適合させることができる。
[実施形態5]
次に、図24を参照して実施形態5の加熱調理システム1について説明する。加熱調理システム1は、炊飯器100と端末装置400とサーバー300とを備える。実施形態5では、米の特性情報を端末装置400からも取得できる点で、実施形態5は実施形態4と異なる。炊飯器100は、例えば、実施形態4に示す炊飯器100である。炊飯器100は、例えば、実施形態1〜実施形態3に示す炊飯器100であってもよい。以下、実施形態5について、実施形態1から実施形態4の各々と異なる事項について説明し、実施形態1から実施形態4と重複する部分についての説明は割愛する。
図24は、実施形態4に係る炊飯器100とサーバー300と端末装置400との各々の構成を示すブロック図である。
炊飯器100とサーバー300とは、ネットワークNを介して、互いに通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN又はWANである。炊飯器100と端末装置400とは、ネットワークNを介して、互いに通信可能に接続される。サーバー300と端末装置400とは、ネットワークNを介して、互いに通信可能に接続される。
炊飯器100は、加熱部130、検知部S3、操作表示部160、制御部150、記憶部180、及び第1通信部190を備える。制御部150は、加熱制御部152を備える。第1通信部190は、ネットワークNを介して、炊飯器100の情報をサーバー300に送信する、又はサーバー300から送信された情報を受信する。第1通信部190は、ネットワークNを介して、炊飯器100の情報を端末装置400に送信する、又は端末装置400から送信された情報を受信する。
次に、サーバー300について、詳細に説明する。サーバー300は、第2通信部390と、記憶部380と、制御部350とを備える。制御部350は、プロセッサー及び記憶装置を備える。プロセッサーは、例えばCPU又はMPUを含む。記憶装置は、半導体メモリーのようなメモリーを備え、HDDを備えてもよい。
記憶部380は、記憶装置を備える。記憶装置は、半導体メモリーのようなメモリーを備え、HDDを備えてもよい。記憶装置は、コンピュータープログラムを記憶している。
第2通信部390は、ネットワークNを介して、炊飯器100から送信された炊飯器100の情報を受信する、又は加熱条件及び判定結果を炊飯器100に送信する。第2通信部390は、ネットワークNを介して、端末装置400から送信された端末装置400の情報を受信する、又は判定結果を端末装置400に送信する。
制御部350は、サーバー300の各要素を制御する。具体的には、制御部350が、記憶部380に格納されたコンピュータープログラムを実行することにより、第2通信部390を制御する。
制御部350は、第1決定部351と、第1変更部353と、学習部354と、第2決定部355と、第1判定部356と、第2変更部357と、第3決定部358とを備える。また、制御部350は、記憶部380に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、第1決定部351、第1変更部353、学習部354、第2決定部355、第1判定部356、第2変更部357、及び第3決定部358として機能する。
引き続き、図24を参照して、端末装置400について詳細に説明する。端末装置400は、例えばスマートフォン、パーソナルコンピューターである。端末装置400は、制御部450と、記憶部480と、第3通信部490と、操作表示部460とを備える。
制御部450は、プロセッサー及び記憶装置を備える。プロセッサーは、例えばCPU又はMPUを含む。記憶装置は、半導体メモリーのようなメモリーを備え、HDDを備えてもよい。記憶部480は、記憶装置を備える。記憶装置は、半導体メモリーのようなメモリーを備え、HDDを備えてもよい。記憶装置は、制御プログラムを記憶している。
記憶部480には、主食情報と、ユーザーが購入した米の特性情報と、ユーザーが過去に購入した米の特性情報と、米に関するインターネットの閲覧履歴と、料理情報とを含む。ユーザーが過去に購入した米の特性情報は、例えば、特定のショッピングサイトでの米の購入履歴を示す。米に関するインターネットの閲覧履歴は、特定のショッピングサイトでの閲覧履歴を示す。
第3通信部490は、ネットワークNを介して、炊飯器100から送信された炊飯器100の情報を受信する、又は受信した炊飯器100の情報をサーバー300に送信する。第3通信部490は、ネットワークNを介して、サーバー300から送信された判定結果を受信する、又は判定結果を炊飯器100に送信する。
操作表示部460は、数字及び画像を表示する。また、操作表示部460は、ユーザーの操作を受け付ける。例えば、操作表示部460は、タッチパネルを含む。タッチパネルは、表示部とタッチセンサーとを有する。
また、第3通信部490は、ネットワークNを介して、主食情報と米の特性情報とをサーバー300に送信する。サーバー300の第1決定部351は、受信した主食情報と米の特性情報とに基づいて、加熱条件を決定する。サーバー300の第1決定部351が決定した加熱条件は、炊飯器100に送信される。したがって、炊飯器100の加熱制御部152は、第1決定部351が決定した加熱条件に基づいて、加熱部130を制御できる。つまり、炊飯器100が第1決定部151を有しない場合であっても、ユーザーの好む飯の食感に適合する米を炊くことができる。
また、第3通信部490は、ネットワークNを介して、米の購入履歴をサーバー300に送信する。サーバー300の第2決定部355は、受信した第2米の特性情報が第1米の特性情報と異なる場合、第2米の特性情報と食感情報とに基づいて加熱条件を決定する。サーバー300の第2決定部355が決定した加熱条件は、炊飯器100に送信される。したがって、炊飯器100の加熱制御部152は、第2決定部355が決定した加熱条件に基づいて、加熱部130を制御できる。この結果、米を変更してもユーザーの好む飯の食感となる米を炊くことができる。
また、第3通信部490は、ネットワークNを介して、米の購入履歴をサーバー300に送信する。サーバー300の第1判定部356は、購入した第2米の特性情報が前回取得した第1米の特性情報と一致するか否かを判定できる。そして、第1米の特性情報と第2米の特性情報が異なる場合、第1判定部356は、第2米を炊いた飯の特性が閾値以上か否かを判定する。第1判定部356の判定結果は、炊飯器100に送信される。したがって、炊飯器100の制御部150は、米の種類を変更することを示す画像を操作表示部160が表示するように、操作表示部160を制御する。また、炊飯器100の制御部150は、操作表示部160がユーザーの好む飯の食感となる米を報知してもよい。この結果、閾値をトリガーに、異なる米に変更することをユーザーに通知できる。
また、サーバー300の第1判定部356の判定結果は、端末装置400に送信されてもよい。端末装置400の制御部450は、第1判定部356の判定結果に基づいて、米の種類を変更することを示す画像を操作表示部460が表示するように、操作表示部460を制御する。また、端末装置400の制御部450は、操作表示部460がユーザーの好む飯の食感となる米を報知してもよい。この結果、閾値をトリガーに、異なる米に変更することをユーザーに通知できる。
また、第3通信部490は、ネットワークNを介して、米に関するインターネットの閲覧履歴をサーバー300に送信する。サーバー300の制御部350は、閲覧履歴に基づいて、閲覧している米の特性情報を取得する。そして、第1判定部356は、閲覧している米を炊いた飯の特性が閾値以上か否かを判定する。サーバー300の第1判定部356の判定結果は、端末装置400に送信される。端末装置400の制御部450は、第1判定部356の判定結果に基づいて、米の種類を変更することを示す画像を操作表示部460が表示するように、操作表示部460を制御する。また、端末装置400の制御部450は、操作表示部460がユーザーの好む飯の食感となる米を報知してもよい。したがって、ユーザーが特定のショッピングサイトで米の情報を見ている段階で、第1判定部356の判定結果をユーザーに報知できる。この結果、ユーザーの好む飯の食感に適合しない米をユーザーが購入することを抑制できる。
また、第3通信部490は、ネットワークNを介して、料理情報をサーバー300に送信する。サーバー300の第2変更部357は、食感情報UTと料理情報とに基づいて、食感情報UTを変更する。この結果、食感情報UTを、料理に合わせた食感情報UTに変更できる。具体的には、第2変更部357は、学習部354が推定した第2食感情報UT2と料理情報とに基づいて、第2食感情報UT2を第3食感情報UT3に変更する。この結果、食感情報UTを、料理に合わせた食感情報UTに変更できる。
サーバー300の第3決定部358は、第2変更部357が変更した食感情報UTと特性情報とに基づいて、加熱条件を決定する。サーバー300の第3決定部358が決定した加熱条件は炊飯器100に送信される。したがって、炊飯器100の加熱制御部152は、第3決定部358が決定した加熱条件に基づいて、加熱部130を制御できる。この結果、飯の食感を、料理に合わせつつ、ユーザーの好む飯の食感に適合させることができる。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の速度、材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図5、図6、図10〜図13、図19及び図20を参照して説明したように、食感情報UT及び飯の特性を飯の柔らかさと飯の弾力と表にマッピングしたが、食感情報UT及び飯の特性は、例えば、飯の粒感と飯のつやとで表にマッピングしてもよい。また、食感情報UT及び飯の特性を、2種類の特性で表にマッピングしたが、2種類の特性に限らず、2種類以上の特性で表にマッピングしてもよい。
(2)図22及び図23を参照して説明した炊飯器100の制御部150は、図2に示す制御部150、図9に示す制御部150及び図17に示す制御部150であってもよい。例えば、図22に示す第1通信部190がサーバー300と通信できない場合であっても、炊飯器100の制御部150が加熱条件を決定できる。