JP2020162021A - 多方向同時モニタリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 カメラが1台であるにもかかわらず、車内および車外の複数の撮影対象の状態を、同時に検知可能な、多方向同時モニタリング装置を提供する。【解決手段】 可視領域および非可視領域の光を撮影可能である1台の撮影装置11に対し、撮影装置11の光軸方向とは異なる方向に存在する撮影対象A、Bをモニタする撮影対象モニタ手段を少なくとも一組有しており、撮影対象モニタ手段は、非可視領域の波長である特定の波長を反射させる反射面を有するハーフミラー12A、12Bと特定の波長の光を発生させる光源13A、13Bとの組み合わせからなり、撮影対象モニタ手段は、光源13A、13Bから撮影対象A、Bに特定の波長の光を照射し、撮影対象A、Bで反射された特定の波長の反射光を、ハーフミラー12A、12Bの反射面で撮影装置11の光軸方向に反射させて、撮影装置11に入射させることを特徴とする。【選択図】 図1
Description
本発明は、車載等のモニタリング装置に関し、特に、単体のカメラによって車内および車外を同時にモニタリング可能な多方向同時モニタリング装置に関する。
従来より、ドライバーを撮影し、得られた画像からドライバーの状態を検出する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。ドライバーの状態の検出は、ドライバーが運転中に疾病等に起因して運転が困難な状態に陥った際の対策に活用できるため注目されている。一方で、自動運転システムにおいては、ドライバーの状態とともに、先行走行車両の状態、交通標識の有無やセンターラインの位置等の道路状況の検知も重要である(例えば、特許文献2および非特許文献1参照)。
ドライバーの状態のモニタリングや、自動運転のための周辺状況のモニタリングには、車載カメラが用いられている。従来は、これらの複数箇所のモニタリングのために、例えば車内モニタリング用のカメラと車外撮影用のカメラというように、複数のカメラを車両に取り付けることとなるため、高コストとなっている。コストを抑えるためには、カメラに求められる分解能や量子化ビット数などの要求性能を下げることで、カメラ1台当たりの価格を下げることが考えられる。しかし、自動運転などには高分解能の画像検出が求められ、安全性の観点からも、この方法によるコストダウンは適切とはいえない。
一方、広域にわたって撮影を行うことで、カメラの台数を減らそうとすると、広角レンズ、凹凸面ミラー、広角高歪曲レンズ(魚眼レンズ等)を使用して視野を広げる必要がある。しかし、撮影結果の出力は、歪みによって判別が困難なものとなりやすい。また、前記のような曲面を有するレンズやミラーは、高い加工精度が必要である等の理由から、一般には高価であるため、コストダウンへの寄与は望みにくい。
Massimo Bertozzi a et al., "Vision-based intelligent vehicles: State of the art and perspectives", Robotics and Autonomous Systems 32 (2000).
本発明は上記問題点を解決するものであり、カメラが1台であるにもかかわらず、車内および車外の複数の撮影対象の状態を、同時に検知可能な多方向同時モニタリング装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の多方向同時モニタリング装置は、
可視領域および非可視領域の光を撮影可能である1台の撮影装置に対し、
前記撮影装置の光軸方向とは異なる方向に存在する(撮影可能領域外の)撮影対象をモニタする撮影対象モニタ手段を少なくとも一組有しており、
前記撮影対象モニタ手段は、特定の波長を反射させる反射面を有するハーフミラーと前記特定の波長の光を発生させる光源との組み合わせからなり、
前記特定の波長は、非可視領域の波長であり、
前記撮影対象モニタ手段は、前記光源から前記撮影対象に前記特定の波長の光を照射し、前記撮影対象で反射された前記特定の波長の反射光を、前記ハーフミラーの反射面で前記撮影装置の光軸方向に反射させて、前記撮影装置に入射させることを特徴とする。
可視領域および非可視領域の光を撮影可能である1台の撮影装置に対し、
前記撮影装置の光軸方向とは異なる方向に存在する(撮影可能領域外の)撮影対象をモニタする撮影対象モニタ手段を少なくとも一組有しており、
前記撮影対象モニタ手段は、特定の波長を反射させる反射面を有するハーフミラーと前記特定の波長の光を発生させる光源との組み合わせからなり、
前記特定の波長は、非可視領域の波長であり、
前記撮影対象モニタ手段は、前記光源から前記撮影対象に前記特定の波長の光を照射し、前記撮影対象で反射された前記特定の波長の反射光を、前記ハーフミラーの反射面で前記撮影装置の光軸方向に反射させて、前記撮影装置に入射させることを特徴とする。
本発明によれば、カメラが1台であるにもかかわらず、車内および車外の複数の撮影対象の状態を、同時に検知可能な、多方向同時モニタリング装置を提供することができる。1台のカメラで車内と車外の様子を撮影できるので、省スペース化および低コスト化を図ることが可能である。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は、以下の例に限定および制限されない。なお、以下で参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された物体の寸法の比率などは、現実の物体の寸法の比率などとは
異なる場合がある。図面相互間においても、物体の寸法比率等が異なる場合がある。
異なる場合がある。図面相互間においても、物体の寸法比率等が異なる場合がある。
図1は、本発明の多方向同時モニタリング装置の一例を示す概略図である。
本発明の多方向同時モニタリング装置1は、1台の撮影装置(カメラ)11と、少なくとも一組の撮影対象モニタ手段を有している。図1においては、二組の撮影対象モニタ手段(12Aと13A、12Bと13B)を用いた例を示しており、撮影対象としては、ドライバーA、同乗者B、車外の他車(あるいは歩行者)C、車外の道路標識Dを想定している。本実施形態においては、撮影装置11が車内に設置されて、フロントガラス20越しに車両正面を撮影する場合を説明する。例えば、車内中央に撮影装置(カメラ)11を置き、右側の運転者A、左側の同乗者B、車両正面を同時に撮ることを想定する。
撮影装置11は、可視領域および非可視領域の光を撮影可能である。車外の撮影対象CおよびDは、撮影装置11の光軸方向に存在し、可視領域の光の入力によって撮影される。なお、撮影装置11としては、後述する特定波長について、受光感度が高いカメラを使用することも好ましい。
一方、ドライバーAおよび同乗者Bは、撮影装置11の光軸方向とは異なる方向に存在する撮影対象である。ドライバーAは、撮影対象モニタ手段(12Aと13A)によって、同乗者Bは、撮影対象モニタ手段(12Bと13B)によって、モニタリングを行う。前記撮影対象モニタ手段は、特定の波長を反射させる反射面を有するハーフミラー12A、12Bと前記特定の波長の光を発生させる光源13A、13Bとの組み合わせからなり、前記特定の波長は、非可視領域の波長である。
ここで、ハーフミラー12Aは、波長λAの光を反射する反射面を持ち、それ以外の波長の光は透過させる半透過鏡である。一方、ハーフミラー12Bは、波長λBの光を反射する反射面を持ち、それ以外の波長の光は透過させる半透過鏡である。光源13Aは波長λAの光を発生する光源であり、光源13Bは波長λBの光を発生する光源である。波長λAおよび波長λBは、非可視領域の波長であり、それぞれ異なる波長とする。前記非可視領域の波長の光は、赤外線であることが好ましい。
光源13Aから撮影対象のドライバーAに特定の波長λAの光を照射し、撮影対象のドライバーAで反射された波長λAの光の反射光を、ハーフミラー12Aの反射面で撮影装置11の光軸方向に反射させて、撮影装置11に入射させる。一方、光源13Bからは、撮影対象の同乗者Bに特定の波長λBの光を照射し、撮影対象の同乗者Bで反射された波長λBの光の反射光を、ハーフミラー12Bの反射面で撮影装置11の光軸方向に反射させて、撮影装置11に入射させる。
このように、ハーフミラー12A、12Bを、撮影装置11の撮影部と被写体(撮影対象)との間に、撮影部で被写体を撮影可能となる角度で配設する、すなわち、入射光が撮影装置11の光軸方向に反射するように配設することで、光軸方向外にある対象物についても、撮影装置11で撮影することが可能となる。
ハーフミラー12A、12Bは、一定の角度に固定しておいてもよいし、見たいもの(対象物)に合わせて、可動としてもよい。例えば、上述の撮影が助手席の同乗者Bを対象としていた場合、もし、同乗者Bが他の座席(後部座席)に移動しても、ハーフミラー12Bが可動であれば、必要に応じて移動先の位置に角度を合わせて、引き続きモニタリングを行うことが可能である。
撮影装置11、光源13Aおよび光源13Bには、演算部14が接続されている。演算部14は、撮影装置11によって得られた画像(映像)を処理する。また、演算部14は、光源13Aおよび光源13Bの各々の光の強さを調整することができる。撮影装置11には、撮影対象A、B、C、Dが重なった像の光が入る。そこで、それぞれの撮影対象を照射する光源の強さを、演算部14で調整することで、どの像を強く重ねるかを調整することができる。例えば、特に見たい撮影対象があるとき、当該見たい撮影対象に照射される光を強くし、それ以外の撮影対象に照射される光を弱くする。また、正面(車外)を見たいときは、各光源の光量を落とし、相対的に外からの光の感度を上げればよい。また、演算部14は、ハーフミラー12Aおよびハーフミラー12Bにも接続することで、各ハーフミラーの角度調整を行うことも可能となる。
撮影された画像(映像)は、表示のみを行ってもよいし、一定期間記録してもよい。撮影された各波長の画像(映像)から、演算部14にて、車内状況および車外状況を解析してもよい。前記解析の内容は、車内情報としてはドライバーを含む乗員の身体的な変化(体調不良等)や挙動であり、位置、姿勢、人であれば表情や視線方向等である。助手席側をモニタする場合、人がいるかいないかの判定のみに用いてもよいし、タクシーの場合、後部座席の状態(怪しい動き)を把握したい場合もあるが、その用途にも適用可能である。車外情報としては、他車両、歩行者や障害物等の存在や挙動である。記録や解析においては、詳細な画像(映像)である必要はなく形や動き程度で見られればよい用途もあるため、画像(映像)の種類に応じて、精度を変えることで、負荷を下げて解析等の速度を上げたり、記録期間を長期化することができる。
本発明においては、非可視光領域の波長の光を、波長を変えて、運転者を含む乗員や車内の撮影対象物に照射する。そこで、フロントガラス20には、外光(太陽光)のうちの前記特定の波長(図1による上記説明においては、波長λAおよび波長λB)を反射(カット)するフィルム(光学フィルタ)21を設けることが好ましい。外光(太陽光)には様々な波長が含まれており、前記特定の波長も含まれている。夜間や悪天候(曇っている)ときは、太陽光の光量が少ないので影響が小さいが、そのまま外光(太陽光)が入ると、前記特定の波長により把握される撮影対象が写りにくくなることがある。外光に起因する波長λAおよび波長λBをカットすることで、車内におけるモニタリングを、例えば、光源13Aおよび光源13Bの光量を上げることなく、感度よく行うことができる。光学フィルタ21は、フロントガラス20以外の他の窓ガラスにも設けることが好ましい。
図1では、撮影対象モニタ手段として、ハーフミラーと光源とを2組配置した状態を示しているが、本発明はこれに限定されない。撮影対象モニタ手段の数を増やすことで、原理上は撮影対象数を増やすことができる。なお、その場合、各撮影対象に使用する照射光の波長の組合せを工夫するとよい。例えば、カメラに入射する像において、互いに重なりが少ないと思われる撮影対象同士を近接した波長とし、重なりが多い(対象の形が似ている等の)撮影対象同士は、分離や区別が容易となるように、離れた波長の光とすることが好ましい。
本実施形態においては、非可視領域の波長の光を照射する撮影対象が車内である場合を説明したが、非可視領域の波長の光を照射する撮影対象は、車外にあってもよい。例えば、車の左側(助手席側)に撮影対象モニタ手段の光源を設け、路肩に車を停めたいときに、運転席から死角となる部分を撮影対象とする等である。その場合、車外から反射光が入射されることとなるので、窓ガラスに光学フィルタ21が設けられている場合には、前記反射光の入射領域の部分のみ、選択的に光学フィルタ21を設けずに、この部分から特定波長が入射できるようにすればよい。このようにすることで、外光(太陽光)の影響をできるだけ排除しつつ、車外の状況を把握することができる。
1 …多方向同時モニタリング装置
11 …撮影装置(カメラ)
12A、12B …ハーフミラー(撮影対象モニタ手段)
13A、13B …光源(撮影対象モニタ手段)
14 …演算部
20 …フロントガラス
21 …光学フィルタ
11 …撮影装置(カメラ)
12A、12B …ハーフミラー(撮影対象モニタ手段)
13A、13B …光源(撮影対象モニタ手段)
14 …演算部
20 …フロントガラス
21 …光学フィルタ
Claims (1)
- 可視領域および非可視領域の光を撮影可能である1台の撮影装置に対し、
前記撮影装置の光軸方向とは異なる方向に存在する撮影対象をモニタする撮影対象モニタ手段を少なくとも一組有しており、
前記撮影対象モニタ手段は、特定の波長を反射させる反射面を有するハーフミラーと前記特定の波長の光を発生させる光源との組み合わせからなり、
前記特定の波長は、非可視領域の波長であり、
前記撮影対象モニタ手段は、前記光源から前記撮影対象に前記特定の波長の光を照射し、前記撮影対象で反射された前記特定の波長の反射光を、前記ハーフミラーの反射面で前記撮影装置の光軸方向に反射させて、前記撮影装置に入射させることを特徴とする多方向同時モニタリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019060306A JP2020162021A (ja) | 2019-03-27 | 2019-03-27 | 多方向同時モニタリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019060306A JP2020162021A (ja) | 2019-03-27 | 2019-03-27 | 多方向同時モニタリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020162021A true JP2020162021A (ja) | 2020-10-01 |
Family
ID=72640040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019060306A Pending JP2020162021A (ja) | 2019-03-27 | 2019-03-27 | 多方向同時モニタリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020162021A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024203505A1 (ja) * | 2023-03-27 | 2024-10-03 | キヤノントッキ株式会社 | 真空チャンバ、電子デバイスの製造装置及び電子デバイスの製造方法 |
-
2019
- 2019-03-27 JP JP2019060306A patent/JP2020162021A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2024203505A1 (ja) * | 2023-03-27 | 2024-10-03 | キヤノントッキ株式会社 | 真空チャンバ、電子デバイスの製造装置及び電子デバイスの製造方法 |
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