JP2020161884A - 音声処理装置、音声処理方法、および音声処理システム - Google Patents

音声処理装置、音声処理方法、および音声処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】話者の発声状態に応じて音響効果を施す音声処理を制御する音声処理装置、音声処理方法、および音声処理システムを提供する。【解決手段】音声処理装置10は、外部から入力される音声に基づく音声信号を出力するマイクロフォン20と、二酸化炭素濃度を測定する濃度測定部30と、二酸化炭素濃度に基づいて、音声信号に施す音響効果を制御する制御信号を生成する音声信号制御部40と、制御信号に基づいて音声信号に音響効果を施す音声信号処理部50と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は音声処理装置、音声処理方法、および音声処理システムに関する。
スピーカから出力された音をマイクが拾うことによって耳障りな騒音を発生する現象(ハウリング)が知られている。ハウリングは音声を聞き取る際の支障となる。そのため、ハウリングを抑制する様々な装置および方法が提案されている。
例えば、特許文献1のハウリング抑制装置はカラオケ装置で使用される。特許文献1のハウリング抑制装置は、ハウリングが検知されている期間において、アナログドライ音経路をデジタルドライ音経路に切り替える。
特開2018−056893号公報
しかし、特許文献1の技術では、マイクに入力される音声が、その場にいる者が発した声であるか、話者の発声以外の音(例えばノイズ、電話を介した音声等)であるかを区別しない。そのため、特許文献1の技術では、ハウリングが発生しにくい肉声に対しても、肉声以外の音声に対しても、画一的な音声処理が実行される。しかしながら、ハウリング抑制効果等の音響効果を施す音声処理は、話者の発声状態(例えば、話者が発声しているか否か等)に応じて制御されることが望ましい。
本開示は、話者の発声状態に応じて音響効果を施す音声処理を制御する音声処理装置、音声処理方法、および音声処理システムの提供を目的とする。
本開示の音声処理装置は、外部から入力される音声に基づく音声信号を出力するマイクロフォンと、二酸化炭素濃度を測定する濃度測定部と、前記二酸化炭素濃度に基づいて、前記音声信号に施す音響効果を制御する制御信号を生成する音声信号制御部と、前記制御信号に基づいて前記音声信号に前記音響効果を施す音声信号処理部と、を備える。
本開示の音声処理方法は、外部から入力される音声に基づく音声信号を出力するステップと、二酸化炭素濃度を測定するステップと、前記二酸化炭素濃度に基づいて、前記音声信号に施す音響効果を制御する制御信号を生成するステップと、前記制御信号に基づいて前記音声信号に前記音響効果を施すステップと、を含む。
本開示の音声処理システムは、音声を収音する収音装置と、音声出力装置とを備え、前記収音装置は、外部から入力される音声に基づく音声信号を出力するマイクロフォンと、二酸化炭素濃度を測定する濃度測定部と、前記二酸化炭素濃度に基づいて、前記音声信号に施す音響効果を制御する制御信号を生成する音声信号制御部と、を備え、前記収音装置および/または前記音声出力装置が、前記制御信号に基づいて前記音声信号に前記音響効果を施す音声信号処理部を備え、前記音声出力装置が、前記音響効果が施された前記音声信号を音声として出力する音声出力部を備える。
本開示によれば、話者の発声状態に応じて音響効果を施す音声処理を制御する音声処理装置、音声処理方法、および音声処理システムを提供することができる。
本発明の第1実施形態における音声処理装置の一例を示す概略構成図である。 図1の音声処理装置の動作を説明するためのフローチャート図である。 図1の音声処理装置の一例を搭載した拡声器を示す図である。 本発明の第2実施形態における音声処理装置の一例を示す概略構成図である。 図4の音声処理装置の動作を説明するためのフローチャート図である。 本発明の実施形態における音声処理システムの一例を示す概略構成図である。
以下、図面を参照して本開示の実施形態を説明する。
(音声処理装置)
(第1実施形態)
まず、第1実施形態を説明する。図1は、本実施形態における音声処理装置10の一例を示す概略構成図である。音声処理装置10は、話者の発声状態に応じて音響効果を施すために音声信号に対する音声処理を実行する。ここで、音声処理装置10は、使用者の呼気を検出し、入力情報が使用者の肉声であるか否かを判定する。音声処理装置10は、入力情報についての判定結果に応じて、実行する音声処理を変更する。
音声処理装置10は、マイクロフォン20と、濃度測定部30と、音声信号制御部40と、音声信号処理部50と、を備える。音声処理装置10は、音声出力部60を更に備えてよい。
例えば、音声処理装置10は、拡声器(図3参照)、ハンドマイクまたは自動車内のハンズフリー通話装置等に搭載されてよい。
(マイクロフォン)
マイクロフォン20は、音声処理装置10の外部から入力される音声に基づく音声信号を音声信号処理部50に出力する。マイクロフォン20としては、音声を取得可能なものであれば特に限定されず、例えばコンデンサマイク、圧電マイク、ダイナミックマイクとすることができる。
マイクロフォン20は、音声処理装置10の内部に配置し、マイクロフォン20と音声処理装置10の外部とを音声処理装置10の開口部を介して連通させてもよいし、或いは、音声処理装置10より露出された状態で配置されてもよい。
ここで、音声処理装置10は、外部から入力される入力情報を取得する。入力情報は音声および呼気を含む。マイクロフォン20は、入力情報のうちの音声を取得する。音声は、使用者が発した声、ノイズおよび電話を介した音声等を含み得る。
(濃度測定部)
濃度測定部30は、入力情報のうちの呼気に基づいて変化する空気中の二酸化炭素濃度を測定する。濃度測定部30としては、二酸化炭素濃度を測定可能であれば限定されず、例えば非分散型赤外線分析法を用いたガスセンサを用いることができる。また、濃度測定部30における二酸化炭素濃度の検知方式は、絶対値検知、相対値検知のどちらでもよい。
濃度測定部30の音声処理装置10内の配置は、特に限定されないが、例えばマイクロフォン20が音声処理装置10の内部に配置されている場合には、濃度測定部30を、音声処理装置10の開口部付近に設けることができる。また、マイクロフォン20が音声処理装置10より露出された状態で配置されている場合には、濃度測定部30を、露出したマイクロフォン20付近に設けることができる。濃度測定部30による空気中の二酸化炭素濃度は、使用者の発声に伴う呼気を含む空気が、開口部を介して音声処理装置10の内部に取り込まれることで変化し、または、使用者の呼気を含んだ空気が、マイクロフォン20に吹き込まれることで変化する。なお、濃度測定部30は、使用者がマイクロフォン20に向かって発声した際に、濃度測定部30による二酸化炭素濃度の測定が可能であればマイクロフォン20と濃度測定部30とが離間することは許容される。
濃度測定部30は、常時動作、または、適切な間隔(例えば1秒)での間欠動作を行ってよい。
(音声信号制御部)
音声信号制御部40は、濃度測定部30が測定した二酸化炭素濃度を取得する。また、音声信号制御部40は、取得した二酸化炭素濃度に基づいて、音声信号に施す音響効果を制御する制御信号を生成する。音声信号制御部40による信号の生成は、例えばマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、または、CPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置により実現される。
音声信号制御部40は、二酸化炭素濃度に基づいて、使用者が発声中か否かの判定を行う。判定の詳細は後述する。音声信号制御部40は、判定結果、すなわち、使用者が発声中か否かに応じて、異なる制御信号を生成する。生成された制御信号は、音声信号処理部50に出力される。本実施形態において、音声信号制御部40は、使用者が発声中と判定した場合に、第1の制御信号を生成する。また、音声信号制御部40は、使用者が発声していないと判定した場合に、第2の制御信号を生成する。
(音声信号処理部)
音声信号処理部50は、音声信号制御部40から取得した制御信号に基づいて、マイクロフォン20から取得した音声信号に対して音響効果を施す。上記のように、音声信号制御部40は、使用者が発声中か否かに応じて異なる制御信号を生成する。音声信号処理部50は、音声信号に対して、制御信号に応じた音響効果を施すことができる。
本実施形態において、音声信号処理部50が音声信号に対して施す音響効果は、周波数フィルタ効果とすることができる。ここで、音声信号に対して施す音響効果は、周波数フィルタ効果に限定されるものではない。別の例として、音声信号処理部50は、音声信号に対して、ノイズ除去等の音響効果を施してよい。また、さらに別の例として、音声信号処理部50は、音声信号を増幅させる音響効果(アンプ)を施してもよい。また、その他の例として、音声信号処理部50は、音声信号に対して、音程補正加工および歪み加工といったいわゆるボイスエフェクト等の音響効果を施してもよい。
音声信号処理部50は、例えばマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、または、CPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置により実現される。
音声信号処理部50が施す音響効果が上記の周波数フィルタ効果である場合、音声信号処理部50は、第1ハウリング抑制フィルタおよび第2ハウリング抑制フィルタを備える。音声信号処理部50は、第1の制御信号(使用者が発声中と判断された場合に生成される)を取得した場合に、音声信号に対して第1ハウリング抑制フィルタを適用する。つまり、音声信号処理部50は、第1の制御信号に従って、音声信号に対して第1の周波数帯域におけるハウリング抑制効果を施す。第1の周波数帯域は、例えば人の声の主な周波数帯域である100Hzから1000Hz、または、100Hzから1000Hzのうち、使用する音響装置や周辺環境に依存するハウリングが発生しやすい周波数帯域である。音声信号処理部50は、使用者が発声中と判定された場合に、音声信号に対して第1の周波数帯域の音量を下げてハウリングを抑制する。また、音声信号処理部50は、第2の制御信号(使用者が発声していないと判断された場合に生成される)を取得した場合に、音声信号に対して第2ハウリング抑制フィルタを適用する。つまり、音声信号処理部50は、第2の制御信号に従って、音声信号に対して第2の周波数帯域におけるハウリング抑制効果を施す。第2の周波数帯域は、第1の周波数帯域よりも広い。第2の周波数帯域は、例えば人の可聴領域である20Hzから20000Hzのうち、使用する音響装置や周辺環境に依存するハウリングが発生しやすい周波数帯域である。音声信号処理部50は、使用者が発声していないと判定された場合に、音声信号に対して第2の周波数帯域の音量を下げてハウリングを抑制する。したがって、本実施形態の音声処理装置10によれば、ハウリングの発生しやすさに応じて効果的にハウリング抑制を実行することができる。
ここで、別の例として、音声信号処理部50は、それぞれが第1の制御信号または第2の制御信号に従って適用される3つ以上のハウリング抑制フィルタを備えてよい。
また、必要に応じて、ハウリング抑制効果が施された音声信号に対して、さらに、別の音響効果を施してもよい。具体的には、例えば、ハウリング抑制効果が施された音声信号を増幅させる音響効果を施してもよい。
また、第1実施形態の変形例において、音声信号処理部50が施す音響効果が音声信号を増幅させる効果であるとき、音声信号処理部50は、第1の制御信号を取得した場合に、音声信号を増幅させる音響効果を施す一方、また、第2の制御信号を取得した場合に、音声信号を増幅させる効果を施さない。或いは、音声信号処理部50は、第2の制御信号を取得した場合に、音声信号の出力を停止することでハウリングを抑制する。
(音声出力部)
音声出力部60では、音声信号処理部50によって音響効果が施された音声信号を音声として出力する。音声出力部60は、例えばスピーカであってもよく、音声出力部60は、音声信号処理部50によって音響効果が施された音声信号を音声として出力可能なものであれば、この種類に限定されるものではない。
図2は、音声処理装置10の処理手順の一例を示すフローチャートである。音声処理装置10は、フローチャートに記載の処理を実行することによって、音声処理方法を実現する。
音声処理装置10のマイクロフォン20は、外部から入力される入力情報のうちの音声(入力音声)を取得する。そして、マイクロフォン20は、入力音声に応じて音声信号を音声信号処理部50に出力する(ステップS1)。
音声処理装置10の濃度測定部30は、入力情報のうちの呼気を含む空気を取得する。そして、濃度測定部30は呼気に基づいて変化する空気中の二酸化炭素濃度を測定する(ステップS2)。ステップS2は、予め使用者によって設定されたタイミング、或いは、使用者によって指定される任意のタイミングで実行されてよい。予め設定されたタイミングは一定の周期で定められてよい。また、予め設定されたタイミングは、音声処理装置10の電源がオンとなったときでよい。また、予め設定されたタイミングは、話者である使用者とマイクロフォン20の距離が変動して、入力情報のうちの音声の音量が予め設定した閾値を超えたときでよい。
音声処理装置10の音声信号制御部40は、濃度測定部30で測定された二酸化炭素濃度が、予め設定した閾値以上と判定する場合に、使用者が発声中であると判定する。また、音声信号制御部40は、二酸化炭素濃度が予め設定した閾値より低いと判定する場合に、使用者が発声していないと判定する(ステップS3)。本実施形態において、閾値は、固定値であって音声信号制御部40が記憶している。
使用者が発声中であると判定された場合に(ステップS3のYES)、音声処理装置10の音声信号処理部50は、音声信号を第1ハウリング抑制フィルタで処理する(ステップS4)。
使用者が発声していないと判定された場合に(ステップS3のNO)、音声処理装置10の音声信号処理部50は、音声信号を第2ハウリング抑制フィルタで処理する(ステップS5)。
使用者がマイクロフォン20に向かって話していない場合に、ノイズなどの肉声より広い周波数帯域を有する音声がマイクロフォン20へ入力される。このとき、第2ハウリング抑制フィルタによって入力音声の音声信号に対して処理が行わなければ、人の可聴領域である20Hzから20000Hzでハウリングが発生する可能性がある。また、使用者がマイクロフォン20に向かって話す場合に、人の声の主な周波数帯域である100Hzから1000Hzの音量が、その他の周波数帯域の音量に比べて相対的に大きくなる。そのため、100Hzから1000Hz以外の周波数帯域で、ハウリングは起こりにくい。このとき、仮に第2ハウリング抑制フィルタによって入力音声の音声信号に対する処理を行うと、ハウリングが起こりにくい周波数帯域の音量も同時に下げてしまう。その結果、音声信号処理部50から出力される音声信号、すなわち、音声信号処理部50によって音響効果が施された音声信号の音質が悪化する。そこで、使用者がマイクロフォン20に向かって話す場合に、ハウリングが発生しやすい100Hzから1000Hzの周波数帯域のみのボリュームを下げる音響効果を施す第1ハウリング抑制フィルタによって音声信号を処理すれば、音質を悪化させることなくハウリングを抑制することができる。
ステップS4またはステップS5が実行された後に、音声信号処理部50から出力された音声信号は、音声出力部60によって出力音声が生成される(ステップS6)。
なお、ステップS4またはステップS5が実行された後であってステップS6の前に、ハウリング抑制効果が施された音声信号に対して、さらに、音声信号を増幅させる音響効果を施してもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を説明する。図4は、本実施形態における音声処理装置10の一例を示す概略構成図である。本実施形態における音声処理装置10は、第1実施形態における音声処理装置10の構成に加えて、濃度記憶部100を更に備える。濃度記憶部100は、音声信号制御部40による使用者の発声状態の判定で用いられる閾値を記憶する。
人の呼気中の二酸化炭素濃度は通常4%程度であるが、発せられた呼気は空気中を拡散するため、二酸化炭素濃度は口元からの距離が大きくなるほど低下する。また、新鮮な空気中の二酸化炭素濃度は0.04%以下であるが、換気が悪い屋内の空気中の二酸化炭素濃度は0.4%程度となる。このように、二酸化炭素濃度は、使用者と濃度測定部30の間の距離および使用環境によって変動する。例えば、濃度測定部30で測定された二酸化炭素濃度が、屋内の換気が悪いことによって0.4%程度のとき、固定の閾値との比較では誤って使用者の発声と判定するおそれがある。そのため、使用者が発声状態であるか否かを判断する二酸化炭素濃度の閾値を、使用環境に応じて変動させることによって検出の精度を高めることが可能である。
音声信号制御部40は、濃度測定部30によって測定された空気中の二酸化炭素濃度と濃度記憶部100に記憶された閾値とを比較することによって、使用者が発声中か否かの判定を行う。濃度記憶部100に記憶される二酸化炭素濃度の閾値は、濃度測定部30で測定された二酸化炭素濃度、或いは、濃度測定部30で測定された二酸化炭素濃度を演算した値である。例えば、濃度測定部30で測定された二酸化炭素濃度を演算した値は、使用者である話者が当該装置10を使用している状態で一定期間測定し、当該期間中の最小の二酸化炭素濃度を閾値としてもよいし、或いは、使用者である話者が周囲にいない状態で一定期間測定し、当該期間中の最大の二酸化炭素濃度を閾値としてもよい。例えば、濃度測定部30で測定された二酸化炭素濃度を演算した値は、二酸化炭素濃度に所定の割合を乗じた値であってよく、これにより、例えば、使用者と濃度測定部30とが多少離れていたとしても、発声中か否かを判断できるようにしてもよい。
濃度記憶部100が記憶する閾値は、予め設定されたタイミング、或いは、使用者によって指定される任意のタイミングで更新される。予め設定されたタイミングは一定の周期で定められてよい。また、予め設定されたタイミングは、音声処理装置10の電源がオンとなったときでよい。また、予め設定されたタイミングは、話者である使用者とマイクロフォン20の距離が変動して、入力情報のうちの音声の音量が予め設定した閾値を超えたときでよい。また、予め設定されたタイミングとは、使用者とマイクロフォン20の距離が変動して、入力情報のうちの濃度測定部30で測定された二酸化炭素濃度が予め設定した閾値を超えたときでよい。また、予め設定されたタイミングは、使用環境中の二酸化炭素濃度が変動して、ある範囲内の二酸化炭素濃度が一定期間以上、濃度測定部30で測定されたときでよい。閾値が更新されることによって、音声処理装置10と使用者の口元との距離の変動、使用環境中の二酸化炭素濃度の変動があっても、音声信号制御部40は、高精度に使用者の発声状態を判定することができる。例えば、濃度測定部30において0.4%程度の二酸化炭素濃度が連続して1分間以上測定された場合は、使用環境の空気中の二酸化炭素濃度が0.4%程度であると判断し、使用者が発声しているタイミング、或いは、使用者が指定する任意のタイミングで二酸化炭素濃度を測定し、これを基に使用者の発声状態を判定する二酸化炭素濃度の閾値が定められてもよい。
(濃度記憶部)
濃度記憶部100は、使用者の発声状態を判定する二酸化炭素濃度の閾値を記憶することが可能なものであれば特に制限されない。例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)に代表される半導体メモリ等の主記憶装置や、HDD(Hard Disk Drive)に代表される磁気ディスクや、CD−ROMやDVD−ROMに代表される光ディスク、USBメモリや各種メモリーカード、SSD(Solid State Drive)に搭載されるフラッシュメモリ等の補助記憶装置を適用することができる。
図5は、音声処理装置10の、処理手順の一例を示すフローチャートである。音声処理装置10では、まず、使用者の発声状態を判定する二酸化炭素濃度の閾値を更新するタイミングかどうかを判定する(ステップS11)。
そして、二酸化炭素濃度の閾値を更新するタイミングだった場合(ステップS11のYES)は、濃度記憶部100に記憶されている二酸化炭素濃度の閾値を消去する(ステップS12)。一方、二酸化炭素濃度の閾値を更新するタイミングではない場合(ステップS11のNO)、二酸化炭素濃度の閾値が記憶されているかどうかを判定する(ステップS13)。
そして、濃度記憶部100において二酸化炭素濃度の閾値が記憶されている場合(ステップS13のYES)は、第1実施形態と同様に、濃度測定部30において測定された二酸化炭素濃度に応じた処理が実施される(ステップS16からステップS21)。一方、濃度記憶部100において二酸化炭素濃度の閾値が記憶されていない場合(ステップS13のNO)は、予め設定したタイミング、或いは、使用者によって指定される任意のタイミングで、濃度測定部30において二酸化炭素濃度を測定する(ステップS14)。予め設定されたタイミングは、使用者がマイクロフォン20に対して発声し、入力情報のうちの音声の音量が予め設定した閾値を超えたときでよい。
そして、ステップS14において測定された二酸化炭素濃度を基に、使用者の発声状態を判定する二酸化炭素濃度の閾値を濃度記憶部100に記憶する(ステップS15)。
ところで、第1実施形態および第2実施形態にかかる音声処理装置10において、音声処理装置10の各構成要素および機能は再配置可能であってよい。例えば、音声処理装置10、特に音声信号処理部50の構成および機能の一部または全部を、他の装置に包含させてもよい。
(音声処理システム)
つづいて、本実施形態に係る音声処理システムを説明する。
図6は、本実施形態に係る音声処理システム200の一例を示す概略構成図である。音声処理システム200は、ハウリング抑制をするために音声信号に対する音声処理を実行する。ここで、音声処理システム200は、使用者の呼気を検出し、入力情報が使用者の肉声であるか否かを判定する。音声処理システム200は、入力情報についての判定結果に応じて、実行する音声処理を変更する。
音声処理システム200は、例えば、カラオケ店舗でのカラオケシステム、コンサートホールでの音響設備等に搭載されてよい。
本実施形態における音声信号処理システムは、音声を収音する収音装置210と、音声出力装置220とを備える。
また、収音装置210は、外部から入力される音声に基づく音声信号を出力するマイクロフォン20と、二酸化炭素濃度を測定する濃度測定部30と、二酸化炭素濃度に基づいて、音声信号に施す音響効果を制御する制御信号を生成する音声信号制御部40と、を備える。さらに、収音装置210および/または音声出力装置220が、制御信号に基づいて音声信号に音響効果を施す音声信号処理部50を備える(図6では収音装置210が音声信号処理部50を備える)。また、音声出力装置220が、音響効果が施された音声信号を音声として出力する音声出力部60を備える。
本実施形態においては、音声処理システム200は、さらに、収音装置210が、二酸化炭素濃度の閾値を記憶する濃度記憶部100を備えてもよい。
本実施形態において、収音装置210が備える、マイクロフォン20、濃度測定部30および音声信号制御部40、濃度記憶部100、収音装置210および/または音声出力装置220が備える音声信号処理部50、並びに、音声出力装置220が備える音声出力部60は、上記の本実施形態の音声処理装置10の各構成要素と同様にすることができる。
また、収音装置210および音声出力装置220は、例えばネットワーク230を介して情報を送受信可能である。ネットワーク230は、例えば無線または有線の任意の情報伝達経路を含んでよい。
以上、本実施形態の音声処理システム200によれば、ハウリングの発生しやすさに応じて効果的にハウリング抑制を実行することができる。
本発明を諸図面や実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、あるいは分割したりすることが可能である。
さらに、本発明は、ハウリング抑制以外の目的にも用いてもよい。
10 音声処理装置
20 マイクロフォン
30 濃度測定部
40 音声信号制御部
50 音声信号処理部
60 音声出力部
100 濃度記憶部
200 音声処理システム
210 収音装置
220 音声出力装置
230 ネットワーク

Claims (7)

  1. 外部から入力される音声に基づく音声信号を出力するマイクロフォンと、
    二酸化炭素濃度を測定する濃度測定部と、
    前記二酸化炭素濃度に基づいて、前記音声信号に施す音響効果を制御する制御信号を生成する音声信号制御部と、
    前記制御信号に基づいて前記音声信号に前記音響効果を施す音声信号処理部と、を備える、音声処理装置。
  2. 前記音声信号制御部は、前記二酸化炭素濃度に基づいて使用者が発声中か否かの判定を行い、前記使用者が発声中か否かに応じた前記制御信号を生成する、請求項1に記載の音声処理装置。
  3. 前記音声信号処理部は、前記使用者が発声中と判定された場合に、前記音声信号に対して第1の周波数帯域におけるハウリング抑制効果を施し、前記使用者が発声していないと判定された場合に、前記音声信号に対して前記第1の周波数帯域よりも広い第2の周波数帯域におけるハウリング抑制効果を施す、請求項2に記載の音声処理装置。
  4. 前記二酸化炭素濃度の閾値を記憶する濃度記憶部を更に備え、
    前記音声信号制御部は、前記二酸化炭素濃度と前記閾値とを比較することによって、前記使用者が発声中か否かの判定を行う、請求項2または3に記載の音声処理装置。
  5. 前記音響効果が施された前記音声信号を音声として出力する音声出力部を更に備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の音声処理装置。
  6. 外部から入力される音声に基づく音声信号を出力するステップと、
    二酸化炭素濃度を測定するステップと、
    前記二酸化炭素濃度に基づいて、前記音声信号に施す音響効果を制御する制御信号を生成するステップと、
    前記制御信号に基づいて前記音声信号に前記音響効果を施すステップと、を含む、音声処理方法。
  7. 音声を収音する収音装置と、音声出力装置とを備える音声処理システムであって、
    前記収音装置は、外部から入力される音声に基づく音声信号を出力するマイクロフォンと、二酸化炭素濃度を測定する濃度測定部と、前記二酸化炭素濃度に基づいて、前記音声信号に施す音響効果を制御する制御信号を生成する音声信号制御部と、を備え、
    前記収音装置および/または前記音声出力装置が、前記制御信号に基づいて前記音声信号に前記音響効果を施す音声信号処理部を備え、
    前記音声出力装置が、前記音響効果が施された前記音声信号を音声として出力する音声出力部を備える、音声処理システム。
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