JP2020161374A - 斜め巻きコイルばね、コネクタ及び電気接続装置 - Google Patents

斜め巻きコイルばね、コネクタ及び電気接続装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020161374A
JP2020161374A JP2019060726A JP2019060726A JP2020161374A JP 2020161374 A JP2020161374 A JP 2020161374A JP 2019060726 A JP2019060726 A JP 2019060726A JP 2019060726 A JP2019060726 A JP 2019060726A JP 2020161374 A JP2020161374 A JP 2020161374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil spring
terminal
wound coil
diagonally wound
contact surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019060726A
Other languages
English (en)
Inventor
満 廣瀬
Mitsuru Hirose
満 廣瀬
大輔 橋本
Daisuke Hashimoto
大輔 橋本
金 度亨
Do-Hyong Kin
度亨 金
知聖 金
Ji-Seong Kim
知聖 金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2019060726A priority Critical patent/JP2020161374A/ja
Priority to PCT/JP2020/002512 priority patent/WO2020195082A1/ja
Publication of JP2020161374A publication Critical patent/JP2020161374A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/02Contact members
    • H01R13/15Pins, blades or sockets having separate spring member for producing or increasing contact pressure
    • H01R13/187Pins, blades or sockets having separate spring member for producing or increasing contact pressure with spring member in the socket
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/02Contact members
    • H01R13/22Contacts for co-operating by abutting
    • H01R13/24Contacts for co-operating by abutting resilient; resiliently-mounted
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/40Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
    • H01R13/42Securing in a demountable manner
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R4/00Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation
    • H01R4/28Clamped connections, spring connections
    • H01R4/48Clamped connections, spring connections utilising a spring, clip, or other resilient member
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

【課題】各端子との間の接触抵抗を低減できる斜め巻きコイルばねを提供する。【解決手段】斜め巻きコイルばね40の各コイル50は、コイル軸A1が延びるコイル軸方向から視た正面視形状が四角形状に形成されている。各コイル50は、第1辺51と、第1辺51の第1端部に上端部が接続され、コイル軸A1に対して傾斜した状態で延びる第2辺52と、第2辺52の下端部に第1端部が接続される第3辺53と、第3辺53の第2端部に下端部が接続され、コイル軸A1に対して傾斜した状態で延びる第4辺54とを有する。第2辺52と第4辺54とはコイル軸A1に対して互いに同じ角度で傾斜して形成されており、第2辺52と第4辺54とは互いに同じ長さに形成されている。【選択図】図6

Description

本開示は、斜め巻きコイルばね、コネクタ及び電気接続装置に関するものである。
一対のコネクタを互いに組み付けることで該各コネクタに備えた端子同士を電気的に接続する電気接続装置において、各端子の平面同士を対向させ、その平面間に圧縮状態で介在された斜め巻きコイルばねを通じて各端子間の電気的導通を図る接続構造が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。ここで、従来の斜め巻きコイルばねは、導電性のばね材からなる素線をそのコイル軸に対して傾斜させて螺旋状に巻回し、その巻回面が円形状に形成されたコイルばねである。このような斜め巻きコイルばねを用いた接続構造では、各端子と斜め巻きコイルばねとを互いに多点で接触させることができるため、接点数を多く確保することができ、各端子と斜め巻きコイルばねとの間の接触抵抗を低くすることができる。
特開2017−112031号公報 特開2018−10826号公報
ところが、各端子に流れる電流の大電流化に伴い、各端子と斜め巻きコイルばねとの間の接触抵抗の更なる低減が求められている。例えば、従来の斜め巻きコイルばねは、その巻回面が円形状に形成されているため、端子との接点が点接触となっている。このため、従来の接続構造では、斜め巻きコイルばねと端子との各接点における接触面積が小さくなっており、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、各端子と斜め巻きコイルばねとの間の接触抵抗を低減できる斜め巻きコイルばね、コネクタ及び電気接続装置を提供することにある。
本開示の斜め巻きコイルばねは、複数のコイルがコイル軸に対して傾斜した状態で前記コイル軸に沿って連設された構造を有し、平面状の第1接触面を有する第1端子と平面状の第2接触面を有する第2端子との間に介在して設けられ、前記第1接触面と前記第2接触面とに接触される斜め巻きコイルばねであって、前記各コイルは、前記コイル軸が延びるコイル軸方向から視た正面視形状が四角形状に形成されており、前記各コイルは、前記第1接触面に接触される第1辺と、前記第1辺の第1端部に上端部が接続され、前記コイル軸に対して傾斜した状態で延びる第2辺と、前記第2辺の下端部に第1端部が接続され、前記第2接触面に接触される第3辺と、前記第3辺の第2端部に下端部が接続され、前記コイル軸に対して傾斜した状態で延びる第4辺とを有し、前記第2辺と前記第4辺とは前記コイル軸に対して互いに同じ角度で傾斜して形成されており、前記第2辺と前記第4辺とは互いに同じ長さに形成されている。
本開示の斜め巻きコイルばねによれば、各端子との間の接触抵抗を低減できるという効果を奏する。
一実施形態の電気接続装置を示す概略断面図。 一実施形態の電気接続装置を示す概略断面図。 一実施形態の斜め巻きコイルばねの圧縮状態を示す概略正面図。 一実施形態の斜め巻きコイルばねを示す概略斜視図。 一実施形態の斜め巻きコイルばねを示す概略斜視図。 一実施形態の斜め巻きコイルばねを示す概略側面図。 一実施形態の斜め巻きコイルばねを示す概略平面図。 比較例の斜め巻きコイルばねを示す概略斜視図。 比較例の斜め巻きコイルばねを示す概略平面図。 比較例の斜め巻きコイルばねを示す概略側面図。 比較例の斜め巻きコイルばねの圧縮状態を示す概略正面図。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の電気接続装置の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1に示す電気接続装置10は、例えば、電気自動車やハイブリッド車等の車両の高圧電源用のワイヤハーネスにおける接続部位に用いられる。例えば、電気接続装置10は、車両のPCU(Power Control Unit)とモータとの接続部位に用いられる。電気接続装置10は、互いに組み付けられる第1コネクタ20及び第2コネクタ30を有している。
なお、図面では、第2コネクタ30に対する第1コネクタ20の組付方向を矢印Dで示している。以下の説明では、便宜上、矢印Dで示した組付方向を組付方向Dと称する。なお、組付方向Dは、第2コネクタ30に対する第1コネクタ20の相対的な組付方向を示しているものであって、第2コネクタ30を固定側として限定しているわけではなく、固定側とした第1コネクタ20に向かって第2コネクタ30を組み付ける構成であってもよい。また、各図面中のXYZ軸におけるX軸は電気接続装置10の前後方向を表し、Y軸はX軸と直交する電気接続装置10の幅方向を表し、Z軸はXY平面に対して直交する電気接続装置10の高さ方向を表している。以下の説明では、便宜上、X軸に沿って延びる方向を前後方向Xと称し、Y軸に沿って延びる方向を幅方向Yと称し、Z軸に沿って延びる方向を高さ方向Zと称する。
電気接続装置10は、第1コネクタ20の第1端子21の第1接触面22Aと第2コネクタ30の第2端子31の第2接触面32Aの互いの平面同士が対向配置され、その平面間に設けられた斜め巻きコイルばね40を介して第1端子21と第2端子31との電気的導通が図られる接続構造をなしている。
まず、第2コネクタ30の構造について説明する。
第2コネクタ30は、導電性を有する第2端子31と、第2端子31を保持する合成樹脂製のハウジング35とを有している。
第2端子31は、板状をなしている。第2端子31は、例えば、前後方向Xの一端部が略直角に屈曲されている。本実施形態の第2端子31は、幅方向Yに延びる接点部32と、接点部32の前後方向Xの一端部から高さ方向Zに沿って下方に延びる延出部33とを有している。本実施形態の第2端子31は、L字形のバスバである。第2端子31は、例えば、接点部32と延出部33とが連続して一体に形成された単一部品である。第2端子31の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。第2端子31は、例えば、金属板材をプレス加工して形成することができる。
接点部32は、例えば、幅方向Yの寸法が前後方向Xの全長にわたって略等しく設定された平板状に形成されている。接点部32の上面が第1コネクタ20側との第2接触面32Aとなっている。第2接触面32Aは、平面状に形成されている。延出部33の下端部には、例えば、板厚方向(ここでは、前後方向X)に貫通する接続用孔33Xが形成されている。接続用孔33X、例えば、図示しない他の端子と接続するための孔である。
ハウジング35は、例えば、直方体状に形成されている。ハウジング35の上面には、例えば、ハウジング35の上面から高さ方向Zの上側に突出して形成された受け台36が形成されている。受け台36の上面に第2端子31の接点部32が設けられている。
第2コネクタ30では、例えば、第2端子31がハウジング35に一体化されている。例えば、第2端子31は、インサート成形などにより、ハウジング35に対して一体的に装着されている。本実施形態の第2端子31は、接点部32が受け台36上に載置され、延出部33がハウジング35を高さ方向Zに貫通し、その延出部33の下端部がハウジング35の下面から下方に突出した形態でハウジング35に一体的に装着されている。このとき、接続用孔33Xは、ハウジング35の下面から突出した延出部33の下端部に形成されている。
次に、第1コネクタ20の構造について説明する。
第1コネクタ20は、導電性を有する第1端子21と、第1端子21の下面に配された斜め巻きコイルばね40と、第1端子21及び斜め巻きコイルばね40を保持する合成樹脂製のハウジング25とを有している。
第1端子21は、板状をなしている。第1端子21は、例えば、前後方向Xの一端部が略直角に屈曲されている。本実施形態の第1端子21は、前後方向Xに延びる接点部22と、接点部22の前後方向Xの一端部から高さ方向Zに沿って上方に延びる延出部23とを有している。本実施形態の第1端子21は、L字形のバスバである。第1端子21は、例えば、接点部22と延出部23とが連続して一体に形成された単一部品である。第1端子21の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。第1端子21は、例えば、金属板材をプレス加工して形成することができる。
接点部22は、例えば、前後方向Xの寸法が斜め巻きコイルばね40のコイル軸A1の延びる方向の寸法よりも長く設定されている。接点部22は、例えば、幅方向Yの寸法が前後方向Xの全長にわたって略等しく設定された平板状に形成されている。接点部22の下面が第2コネクタ30側との第1接触面22Aとなっている。第1接触面22Aは、平面状に形成されている。延出部23の上端部には、板厚方向(ここでは、前後方向X)に貫通する接続用孔23Xが形成されている。接続用孔23Xは、例えば、図示しない他の端子と接続するための孔である。延出部23の長さ方向(ここでは、高さ方向Z)の中央部には、板厚方向に貫通する係止孔23Yが形成されている。
斜め巻きコイルばね40は、例えば、第1端子21の第1接触面22Aの下方に配置されている。斜め巻きコイルばね40は、導電性のばね材からなる素線をそのコイル軸(巻回軸)A1に対して傾斜させて螺旋状に複数回巻回させたコイル状をなしている。斜め巻きコイルばね40は、コイルばねの1巻きに相当するコイル50を複数個有している。斜め巻きコイルばね40は、複数のコイル50がコイル軸A1に対して傾斜した状態でコイル軸A1に沿って連設された構造を有している。斜め巻きコイルばね40では、一般的なコイルばねとは異なり、各コイル50の巻回面がコイル軸A1に対して斜めとなっている。
図2に示すように、斜め巻きコイルばね40は、コイル軸A1に対して垂直な方向(ここでは、高さ方向Z)に荷重をかけられると、各コイル50の巻回面がコイル軸A1に対してさらに傾斜した状態に倒れ込んで、高さ方向Zの寸法が小さくなるように弾性変形する。なお、斜め巻きコイルばね40は、高さ方向Zにおける変位量を変化させても、ばね荷重があまり変化しない非線形領域を有している。
ここで、本明細書では、斜め巻きコイルばね40において弾性変形(圧縮)の可能な方向、つまりコイル軸A1に直交する方向であって、かつ第1接触面22Aと第2接触面32Aとの対向方向に沿って延びる方向を、斜め巻きコイルばね40の高さ方向と称する。本実施形態では、斜め巻きコイルばね40の高さ方向が電気接続装置10の高さ方向Zと一致している。このため、以下の説明では、斜め巻きコイルばね40の高さ方向を単に「高さ方向Z」とも称する。
図3に示すように、斜め巻きコイルばね40は、コイル軸A1が延びるコイル軸方向から視た各コイル50の正面視形状が四角形状に形成されている。各コイル50の詳細な構造については後述する。
図1に示すように、斜め巻きコイルばね40は、そのコイル軸A1が第1接触面22Aに対して略平行になる姿勢で配置されている。本実施形態の斜め巻きコイルばね40は、そのコイル軸A1が前後方向Xに沿って延びるように配置されている。このため、本実施形態の斜め巻きコイルばね40のコイル軸A1が延びるコイル軸方向は、前後方向Xと一致している。斜め巻きコイルばね40の両端部41は、例えば、第1端子21に固定されている。斜め巻きコイルばね40の両端部41はそれぞれ、例えば、斜め巻きコイルばね40のコイル50を構成する線材の端部から前後方向Xに延出されるとともに、第1端子21の第1接触面22Aに向かって延出されている。両端部41の延出先端は、例えば溶接によって、第1端子21の第1接触面22Aに固定されている。このとき、両端部41は、例えば、斜め巻きコイルばね40の変形時に、第1端子21に固定された部分による引張力が働かない程度の冗長部分を有した状態で、第1端子21の第1接触面22Aに固定されている。但し、両端部41は、斜め巻きコイルばね40がそのコイル軸A1が第1接触面22Aに対して略平行になる姿勢(つまり、正規位置)を保持できなくなるほど冗長部分を長くする必要はない。
斜め巻きコイルばね40の材料としては、例えば、銅、銅合金やニッケル合金を用いることができる。銅合金としては、例えば、ベリリウム銅、ジルコニウム銅やリン青銅などを用いることができる。斜め巻きコイルばね40としては、ばね性に優れた材料(例えば、ステンレス鋼)からなる基材の表面にめっき層を形成したものを用いることもできる。めっき層の材料としては、銅、銀、金、ニッケル、チタンなどを用いることができる。
次に、ハウジング25の構造について説明する。
ハウジング25は、例えば、上下に分割された上分割体25A及び下分割体25Bを有している。ハウジング25は、上分割体25Aと下分割体25Bとを組み合わせることによって構成されている。
上分割体25Aは、例えば、断面視においてL字形をなすブロック状に形成されている。本実施形態の上分割体25Aは、図中右端部に、高さ方向Zに沿って上方に突出して形成される突出部26を有している。上分割体25Aの下面の中央部には、第1端子21の接点部22が装着される装着溝25Xが形成されている。装着溝25Xの前後方向Xの一端部(ここでは、図中右端部)には、第1端子21の延出部23をハウジング25の外部に導出させる導出部25Yが設けられている。導出部25Yは、突出部26を高さ方向Zに貫通するように形成されている。導出部25Yの内部には、第1端子21の延出部23が挿通されている。延出部23の接続用孔23Xは、突出部26の上面から上方に突出した延出部23の上端部に形成されている。導出部25Yの内部には、例えば、ランス27が設けられている。ランス27は、延出部23の係止孔23Yに嵌まり込んで係止することにより、延出部23を上分割体25Aに係止している。これにより、第1端子21が上分割体25Aに保持されている。
下分割体25Bには、第2コネクタ30の第2端子31の進入を許容する開口部25Zが形成されている。開口部25Zは、例えば、第2コネクタ30の受け台36及びその受け台36に載置された第2端子31が進入可能な大きさに形成されている。開口部25Zは、例えば、第1端子21の斜め巻きコイルばね40が配されている位置に設けられている。開口部25Zの前後方向Xの寸法は、例えば、斜め巻きコイルばね40の両端部41を除いた前後方向Xの寸法と略同じ寸法に設定されている。開口部25Zは、斜め巻きコイルばね40を下側に露出可能に形成されている。
下分割体25Bの上面には、例えば、第1端子21の接点部22の前後方向Xにおける両端部を載置する載置面28が形成されている。載置面28は、例えば、前後方向Xにおいて開口部25Zの前後に設けられている。載置面28は、上分割体25Aとの間に接点部22を挟み込むことで、接点部22を固定している。
図2に示すように、第1コネクタ20と第2コネクタ30とが互いに組み付けられた状態では、ハウジング35の受け台36及びその受け台36に載置された第2端子31がハウジング25の開口部25Z内に進入している。第1端子21と第2端子31とは、平面状をなす第1接触面22Aと平面状をなす第2接触面32Aとが、互いに平行な状態で、かつ高さ方向Zに向かい合った状態で、それら第1接触面22A及び第2接触面32A同士が互いに接近するように設けられている。このとき、斜め巻きコイルばね40は、第1端子21の第1接触面22Aと第2端子31の第2接触面32Aとの間に、高さ方向Zに弾性変形(圧縮)された状態で介在されるようになっている。すなわち、斜め巻きコイルばね40は、第1端子21の第1接触面22Aと第2端子31の第2接触面32Aの双方と接触される。これにより、斜め巻きコイルばね40を通じて第1端子21と第2端子31との間の電気的導通が図れるようになっている。このとき、第1端子21と第2端子31は、斜め巻きコイルばね40と互いに多点で接触することで、接点数を多く確保することができ、斜め巻きコイルばね40と第1端子21及び第2端子31との間の接触抵抗を低くすることができる。
なお、第1コネクタ20と第2コネクタ30との組み付け時に、第1端子21と第2端子31との高さ方向Zの間隔(つまり、対向距離)が狭くなるにつれて、斜め巻きコイルばね40の各コイル50の巻回面がコイル軸A1に対してさらに倒れてその傾斜角がきつくなる。この過程で斜め巻きコイルばね40の多数の接点がコイル軸方向に移動する、所謂ワイピングがなされる。これにより、斜め巻きコイルばね40と第1端子21及び第2端子31との間の異物除去がなされるようになっている。
次に、図4〜図7に従って、斜め巻きコイルばね40の構造について詳述する。ここでは、斜め巻きコイルばね40の各コイル50の構造について詳述する。なお、図5は、斜め巻きコイルばね40の各コイル50の巻き方を分かりやすくするために、隣り合うコイル50のピッチを広げて示したものである。
図4及び図5に示すように、斜め巻きコイルばね40は、導電性を有する線材をコイル軸A1に対して傾斜させて螺旋状に複数回巻回することで形成されており、全体としてコイル軸A1に沿った直線状に形成されている。斜め巻きコイルばね40は、複数のコイル50がコイル軸A1に対して傾斜した状態でコイル軸A1に沿って連設されて構成されている。
ここで、本明細書では、コイル軸A1の延びるコイル軸方向と高さ方向Zとの双方に直交する方向を、斜め巻きコイルばね40の幅方向と称する。本実施形態では、斜め巻きコイルばね40の幅方向が電気接続装置10の幅方向Yと一致している。このため、以下の説明では、斜め巻きコイルばね40の幅方向を単に「幅方向Y」とも称する。また、以下の説明では、便宜上、前後方向Xにおける図中右側を前側と称し、前後方向Xにおける図中左側を後側と称する。また、本明細書において、斜め巻きコイルばね40を高さ方向Zから視ることを「平面視」と称し、斜め巻きコイルばね40を高さ方向Zから視た形状を「平面形状」と称する。本明細書において、斜め巻きコイルばね40を幅方向Yから視ることを「側面視」と称し、斜め巻きコイルばね40を幅方向Yから視た形状を「側面視形状」と称する。
各コイル50は、コイル軸方向から視た正面視形状が四角形状に形成されている。各コイル50は、四角形を構成する4つの辺、つまり第1辺51と第2辺52と第3辺53と第4辺54とを有し、それら第1辺51と第2辺52と第3辺53と第4辺54とが連続して接続されて構成されている。各コイル50では、第1辺51の第1端部が第2辺52の上端部に接続され、第2辺52の下端部が第3辺53の第1端部に接続され、第3辺53の第2端部が第4辺54の下端部に接続されている。そして、第4辺54の上端部が隣り合うコイル50の第1辺51の第2端部に接続されている。
ここで、各コイル50では、第2辺52の上端部と第4辺54の上端部とが高さ方向Zにおいて同じ位置に設けられており、第2辺52の下端部と第4辺54の下端部とが高さ方向Zにおいて同じ位置に設けられている。第2辺52の上端部と第4辺54の上端部とは、第1接触面22A(図1参照)と平行な1つの平面(ここでは、XY平面)上に形成されている。第2辺52の下端部と第4辺54の下端部とは、第1接触面22Aと平行な1つの平面(ここでは、XY平面)上に形成されている。また、各コイル50では、第1辺51の第1端部と第3辺53の第1端部とが幅方向Yにおいて同じ位置に設けられており、第1辺51の第2端部と第3辺53の第2端部とが幅方向Yにおいて同じ位置に設けられている。第1辺51の第1端部と第3辺53の第1端部とは、第1接触面22A(図1参照)と直交する1つの平面(ここでは、XZ平面)上に形成されている。第1辺51の第3端部と第3辺53の第3端部とは、第1接触面22A(図1参照)と直交する1つの平面(ここでは、XZ平面)上に形成されている。
図5に示すように、第1辺51は、第1方向D1に沿って延びるように形成されている。第1辺51は、例えば、第1接触面22A(図1参照)と平行なXY平面上において第1方向D1に沿って延びるように形成されている。第1辺51は、例えば、第1接触面22A(図1参照)に平行に延びるように形成されている。第1辺51は、例えば、第1方向D1に沿って直線状に延びるように形成されている。第1辺51は、例えば、図1に示した第1端子21の第1接触面22Aが接触される接触辺である。
図7に示すように、第1辺51は、平面視において、コイル軸A1と直交する直交軸A2に対して所定の傾斜角度θ1で傾斜した状態で、第4辺54の上端部から第2辺52の上端部に向かって延びるように形成されている。第1辺51は、平面視において、第4辺54の上端部と接続される第2端部から第2辺52の上端部と接続される第1端部に向かうに連れて、前後方向Xの前側に進むように傾斜して形成されている。すなわち、第1辺51は、幅方向Yの手前側(図中下側)から幅方向Yの奥側(図中上側)に向かうに連れて、前後方向Xの前側に進むように傾斜して形成されている。このため、第1辺51の第1端部(つまり、幅方向Yの奥側端部)は、第1辺51の第2端部(つまり、幅方向Yの手前側端部)よりも前後方向Xの前側に位置している。ここで、第1辺51の傾斜角度θ1は、平面視において(XY平面において)、第1辺51が延びる第1方向D1と直交軸A2とがなす角度において、鋭角の角度である。換言すると、第1方向D1は、XY平面において、直交軸A2に対して90度未満である傾斜角度θ1だけ傾いて延びる方向である。
図5に示すように、第2辺52は、第1辺51の第1端部から第2方向D2に沿って立ち下がるように形成されている。第2辺52は、例えば、XY平面と直交するXZ平面上において第2方向D2に沿って延びるように形成されている。第2辺52は、例えば、図1に示した第1端子21の第1接触面22Aと第2端子31の第2接触面32Aとの間で第2方向D2に沿って延びるように形成されている。第2辺52は、例えば、第2方向D2に沿って直線状に延びるように形成されている。
図6に示すように、第2辺52は、側面視において、コイル軸A1に対して所定の傾斜角度θ2で傾斜した状態で、第1辺51の第1端部から立ち下がるように形成されている。第2辺52は、例えば、第1辺51と接続される上端部から下端部に向かうに連れて、前後方向Xの後側に進むように傾斜して形成されている。このため、第2辺52の下端部は、第2辺52の上端部よりも前後方向Xの後側に位置している。ここで、第2辺52の傾斜角度θ2は、側面視において(XZ平面において)、第2辺52が延びる第2方向D2とコイル軸A1とがなす角度において、鋭角の角度である。換言すると、第2方向D2は、XZ平面において、コイル軸A1に対して90度未満である傾斜角度θ2だけ傾いて延びる方向である。
図5に示すように、第3辺53は、第2辺52の下端部から第3方向D3に沿って延びるように形成されている。第3辺53は、例えば、第1接触面22A(図1参照)と平行なXY平面上において第3方向D3に延びるように形成されている。第3辺53は、例えば、第1接触面22A(図1参照)に平行に延びるように形成されている。第3辺53は、例えば、第3方向D3に沿って直線状に延びるように形成されている。第3辺53は、例えば、図1に示した第2端子31の第2接触面32Aに接触される接触辺である。
図7に示すように、第3辺53は、平面視において、直交軸A2に対して所定の傾斜角度θ3で傾斜した状態で、第2辺52の下端部から第4辺54の上端部に向かって延びるように形成されている。第3辺53は、平面視において、第2辺52の下端部と接続される第1端部から第4辺54の下端部と接続される第2端部に向かうに連れて、前後方向Xの前側に進むように傾斜して形成されている。第3辺53は、幅方向Yの奥側(図中上側)から幅方向Yの手前側(図中下側)に向かうに連れて、前後方向Xの前側に進むように傾斜して形成されている。すなわち、第3辺53は、平面視において、第1辺51と交差する方向に延びるように形成されている。このとき、第3辺53の第2端部(つまり、幅方向Yの手前側端部)は、第3辺53の第1端部(幅方向Yの奥側端部)よりも前後方向Xの前側に位置している。ここで、第3辺53の傾斜角度θ3は、平面視において(XY平面において)、第3辺53が延びる第3方向D3と直交軸A2とがなす角度において、鋭角の角度である。換言すると、第3方向D3は、XY平面において、直交軸A2に対して90度未満である傾斜角度θ3だけ傾いて延びる方向である。
図5に示すように、第4辺54は、第3辺53の第2端部から第4方向D4に沿って立ち上がるように形成されている。第4辺54は、例えば、XY平面と直交するXZ平面上において第4方向D4に沿って延びるように形成されている。第4辺54は、例えば、図1に示した第1端子21の第1接触面22Aと第2端子31の第2接触面32Aとの間で第4方向D4に沿って延びるように形成されている。第4辺54は、例えば、第4方向D4に沿って直線状に延びるように形成されている。
図6に示すように、第4辺54は、側面視において、コイル軸A1に対して所定の傾斜角度θ4で傾斜した状態で、第3辺53の第2端部から立ち上がるように形成されている。第4辺54は、例えば、第3辺53と接続される下端部から上端部に向かうに連れて、前後方向Xの前側に進むように傾斜して形成されている。このため、第4辺54の上端部は、第4辺54の下端部よりも前後方向Xの前側に位置している。そして、第4辺54の上端部は、隣り合うコイル50の第1辺51の第2端部に接続されている。具体的には、第4辺54の上端部は、前後方向Xの前側において隣り合うコイル50の第1辺51の第2端部に接続されている。ここで、第4辺54の傾斜角度θ4は、側面視において(XZ平面において)、第4辺54が延びる第4方向D4とコイル軸A1とがなす角度において、鋭角の角度である。換言すると、第4方向D4は、XZ平面において、コイル軸A1に対して90度未満である傾斜角度θ4だけ傾いて延びる方向である。
なお、斜め巻きコイルばね40の高さ方向(ここでは、高さ方向Z)は、コイル軸A1と直交する方向であって、かつ第1辺51及び第3辺53の延びる方向と直交する方向であるとも言える。
本実施形態の斜め巻きコイルばね40では、第2辺52の傾斜角度θ2と第4辺54の傾斜角度θ4とが同じ角度になるように設定されている。すなわち、第2辺52と第4辺54とは、コイル軸A1に対して互いに同じ角度で傾斜して形成されている。このため、斜め巻きコイルばね40を幅方向Yから視た側面視において、第2辺52と第4辺54とは、互いに平行に延びるように形成されている。また、第2辺52の長さと第4辺54の長さとが互いに同じ長さになるように設定されている。具体的には、第2辺52の下端部から上端部までの長さと第4辺54の下端部から上端部までの長さとが同じ長さになるように設定されている。なお、本明細書において、「互いに同じ角度」とは、製造ばらつき等によって、僅かに角度がずれる場合も含む。また、本明細書において、「互いに同じ長さ」とは、製造ばらつきによって、僅かに長さがずれる場合も含む。
図7に示すように、本実施形態の斜め巻きコイルばね40では、高さ方向Zから視た平面視において、第1辺51と第3辺53とが互いに交差する方向に延びるように形成されている。すなわち、第1方向D1と第3方向D3とは、平面視において、互いに交差する方向に設定されている。さらに、斜め巻きコイルばね40では、平面視において、第2辺52の中点を通る直交軸A2を中心線C1としたときに、第1辺51と第3辺53とが中心線C1を中心として線対称形状となるように形成されている。すなわち、第1辺51と第3辺53とは、平面視において、直交軸A2と平行に延び、かつ第2辺52の中点を通る中心線C1を中心として線対称形状となるように形成されている。このとき、斜め巻きコイルばね40では、第1辺51の傾斜角度θ1と第3辺53の傾斜角度θ3とが同じ角度に設定されている。また、本実施形態の斜め巻きコイルばね40では、第1辺51の長さと第3辺53の長さとが同じ長さになるように設定されている。なお、本明細書において、「線対称形状」とは、製造ばらつき等によって、僅かに線対称形状にならない場合も含む。
次に、電気接続装置10の作用について説明する。
図1に示すように、第1コネクタ20と第2コネクタ30とが組み付けられる前の状態では、第1コネクタ20において、斜め巻きコイルばね40の両端部41が溶接等によって第1端子21に固定されている。このとき、斜め巻きコイルばね40は、そのコイル軸A1が第1端子21の接点部22の第1接触面22Aに対して略平行に沿う姿勢で第1端子21に保持されている。また、第1端子21は、ハウジング25内に収容されている。具体的には、第1端子21の延出部23の係止孔23Yにランス27が係止され、接点部22の前後方向Xの両端部が下分割体25Bの載置面28と上分割体25Aとの間に挟まれることで、第1端子21がハウジング25内に固定されている。
第2コネクタ30に対して第1コネクタ20を組み付ける際には、まず、第1コネクタ20と第2コネクタ30とを相対的に近づけて、ハウジング35の受け台36及びその受け台36上に載置された第2端子31をハウジング25の開口部25Zに進入させる。続いて、第1端子21の接点部22の第1接触面22Aを斜め巻きコイルばね40の外周部、具体的には斜め巻きコイルばね40の第1辺51(図4〜図7参照)の下面に接触させる。この接触状態から第1接触面22Aと第2接触面32Aとをさらに接近させるように、第1コネクタ20と第2コネクタ30とを相対的にさらに近接させると、第2端子31からの押圧力が斜め巻きコイルばね40にかかる。これにより、コイル軸A1に垂直な高さ方向Zから斜め巻きコイルばね40に対して荷重(圧縮荷重)がかかる。すると、図2に示すように、斜め巻きコイルばね40は、自身の弾発力に抗して巻回面をコイル軸A1に対してさらに倒れ込ませるように弾性変形する。これにより、第1接触面22Aと第2接触面32Aとの間に、斜め巻きコイルばね40が高さ方向Zに圧縮された状態で介在される。
このとき、本実施形態の斜め巻きコイルばね40では、図6に示すように、各コイル50の第2辺52の傾斜角度θ2と第4辺54の傾斜角度θ4とを同じ角度とし、第2辺52と第4辺54とを同じ長さに設定した。これにより、コイル軸A1と垂直な高さ方向Zから斜め巻きコイルばね40に対して荷重がかかったときに、斜め巻きコイルばね40に捻れが生じることを抑制できる。この点について、比較例の斜め巻きコイルばねを参照しつつ以下に詳述する。
まず、図8に従って、比較例の斜め巻きコイルばね70の構造について説明する。この斜め巻きコイルばね70は、巻回面が四角形状に形成されているが、本実施形態の斜め巻きコイルばね40とは巻き方が異なっている。比較例の斜め巻きコイルばね70は、例えば、巻回面が円形状をなす従来の斜め巻きコイルばねと同様の巻き方をしたものである。以下では、斜め巻きコイルばね40との相違点を中心にして斜め巻きコイルばね70の構造について以下に説明する。
図8に示すように、斜め巻きコイルばね70は、導電性を有する線材をコイル軸A3に対して傾斜させて螺旋状に複数回巻回することで形成されており、全体としてコイル軸A3に沿った直線状に形成されている。斜め巻きコイルばね70は、複数のコイル80がコイル軸A3に対して傾斜した状態でコイル軸A3に沿って連設されて構成されている。
各コイル80は、コイル軸A3の延びるコイル軸方向から視た正面視形状が四角形状に形成されている。各コイル80は、四角形を構成する4つの辺、つまり第1辺81と第2辺82と第3辺83と第4辺84とを有し、それら第1辺81と第2辺82と第3辺83と第4辺84とが連続して接続されて構成されている。各コイル80では、第1辺81の第1端部が第2辺82の上端部に接続され、第2辺82の下端部が第3辺83の第1端部に接続され、第3辺83の第2端部が第4辺84の下端部に接続されている。そして、第4辺84の上端部が隣り合うコイル80の第1辺81の第2端部に接続されている。
ここで、各コイル80では、第2辺82の上端部と第4辺84の上端部とが高さ方向Zにおいて同じ位置に設けられており、第2辺82の下端部と第4辺84の下端部とが高さ方向Zにおいて同じ位置に設けられている。また、各コイル80では、第1辺81の第1端部と第3辺83の第1端部とが幅方向Yにおいて同じ位置に設けられており、第1辺81の第2端部と第3辺83の第2端部とが幅方向Yにおいて同じ位置に設けられている。
図9に示すように、第1辺81は、斜め巻きコイルばね70を高さ方向Zから視た平面視において、コイル軸A3と直交する直交軸A4と平行に延びるように形成されている。第3辺83は、平面視において、直交軸A4と平行に延びるように形成されている。このため、斜め巻きコイルばね70では、平面視において、第1辺81と第3辺83とが平行に延びるように形成されている。
図10に示すように、第2辺82は、斜め巻きコイルばね70を幅方向Yから視た側面視において、コイル軸A3に対して所定の傾斜角度θ12で傾斜した状態で、第1辺81の第1端部から立ち下がるように形成されている。第2辺82は、例えば、第1辺81と接続される上端部から下端部に向かうに連れて、前後方向Xの後側に進むように傾斜して形成されている。第4辺84は、コイル軸A3に対して所定の傾斜角度θ14で傾斜した状態で、第3辺83の第2端部から立ち上がるように形成されている。第4辺84は、例えば、第3辺83と接続される下端部から上端部に向かうに連れて、前後方向Xの前側に進むように傾斜して形成されている。
ここで、比較例の斜め巻きコイルばね70では、第2辺82の傾斜角度θ12と第4辺84の傾斜角度θ14とが異なる角度に設定されている。具体的には、第2辺82の傾斜角度θ12は、第4辺84の傾斜角度θ14よりも大きく形成されている。また、斜め巻きコイルばね70では、第2辺82の長さと第4辺84の長さとが異なる長さに設定されている。具体的には、第2辺82の長さは、第4辺84の長さよりも短く設定されている。このような構造では、斜め巻きコイルばね70の高さ方向Zの圧縮荷重に対する強度(圧縮強度)が第2辺82と第4辺84とで異なる。斜め巻きコイルばね70では、第2辺82における高さ方向Zの圧縮荷重に対する強度が、第4辺84における高さ方向Zの圧縮荷重に対する強度よりも大きくなる。このような強度差に起因して、比較例の斜め巻きコイルばね70では、高さ方向Zから圧縮荷重がかかった際に捻れ(ひねり)が生じやすい。すなわち、図11に示すように、比較例の斜め巻きコイルばね70では、第1接触面22Aと第2接触面32Aとの間に介在した状態で高さ方向Zから圧縮荷重がかかると、第1接触面22Aと第2接触面32Aとの間において正面視形状である四角形状に傾きや歪みが生じやすい。このような傾きや歪みが生じると、第1辺81及び第3辺83が第1接触面22A及び第2接触面32Aに対して平行な状態を維持できなくなる。これにより、第1辺81の一端部のみが第1接触面22Aに接触し、第3辺83の一端部のみが第2接触面32Aに接触することになる。このため、第1接触面22Aと第2接触面32Aとの間で斜め巻きコイルばね70を高さ方向Zに圧縮させた場合には、第1接触面22Aと第1辺81との接点が点接触となり、第2接触面32Aと第3辺83との接点が点接触となってしまう。すなわち、比較例の斜め巻きコイルばね70を用いた接続構造では、巻回面が円形状に形成された従来の斜め巻きコイルばねを用いた接続構造と同様に、斜め巻きコイルばね70と第1端子21及び第2端子31との各接点における接触面積が小さくなってしまう。
これに対し、本実施形態の斜め巻きコイルばね40では、図6に示すように、第2辺52と第4辺54とをコイル軸A1に対して互いに同じ角度で傾斜するように形成し、第2辺52と第4辺54とを同じ長さに設定した。これにより、比較例の斜め巻きコイルばね70に比べて、第2辺52における高さ方向Zの圧縮荷重に対する強度と第4辺54における高さ方向Zの圧縮荷重に対する強度との強度差を小さくすることができる。したがって、本実施形態の斜め巻きコイルばね40では、高さ方向Zから圧縮荷重がかかった際に、各コイル50に捻れ(ひねり)が生じることを抑制できる。すなわち、図3に示すように、斜め巻きコイルばね40では、第1接触面22Aと第2接触面32Aとの間に介在した状態で高さ方向Zから圧縮荷重がかかった場合に、第1接触面22Aと第2接触面32Aとの間において正面視形状である四角形状に傾きや歪みが発生することを抑制できる。これにより、斜め巻きコイルばね40では、第1辺51及び第3辺53が第1接触面22A及び第2接触面32Aに対して平行な状態を維持することができる。このため、第1接触面22Aと第2接触面32Aとの間で斜め巻きコイルばね40を高さ方向Zに圧縮させた場合には、第1接触面22Aと第1辺51とを線接触させることができ、第2接触面32Aと第3辺53とを線接触させることができる。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
(1)各コイル50を構成する4つの辺のうち高さ方向Zに延びる第2辺52と第4辺54とをコイル軸A1に対して互いに同じ角度で傾斜するように形成し、第2辺52と第4辺54とを同じ長さに設定した。この構成によれば、斜め巻きコイルばね40に対して高さ方向Zから圧縮荷重がかかった際に、各コイル50に捻れ(ひねり)が生じることを抑制することができる。これにより、第1接触面22Aと第2接触面32Aとの間で斜め巻きコイルばね40を高さ方向Zに圧縮させた場合に、第1接触面22Aと第1辺51とを線接触させることができ、第2接触面32Aと第3辺53とを線接触させることができる。したがって、斜め巻きコイルばね40を用いた接続構造では、比較例の斜め巻きコイルばね70や従来の斜め巻きコイルばねを用いた接続構造に比べて、第1接触面22A及び第2接触面32Aとの接触面積を増大させることができる。この結果、斜め巻きコイルばね40と第1端子21及び第2端子31との間の接触抵抗を好適に低減することができる。
(2)各コイル50では、高さ方向Zから視た平面視において、第1辺51と第3辺53とを互いに交差する方向に延びるように形成した。このような構造によれば、第1辺81と第3辺83とが平面視において平行に延びるように形成された比較例の斜め巻きコイルばね70と比べて、コイル50における対称性を向上させることができる。このため、斜め巻きコイルばね40に対して高さ方向Zから圧縮荷重がかかった際に、各コイル50に捻れが生じることを好適に抑制することができる。
(3)さらに、各コイル50では、高さ方向Zから視た平面視において、第2辺52の中点を通る直交軸A2を中心線C1としたときに、第1辺51と第3辺53とを、中心線C1を中心として線対称形状となるように形成した。これにより、コイル50における対称性をより向上させることができる。このため、斜め巻きコイルばね40に対して高さ方向Zから圧縮荷重がかかった際に、各コイル50に捻れが生じることをより好適に抑制することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態の斜め巻きコイルばね40において、第1接触面22Aと接触される第1辺51を曲面状に形成するようにしてもよい。例えば、第1辺51を、上方、つまり第1接触面22Aに向かって突出する曲面状に形成するようにしてもよい。例えば、第1辺51を、幅方向Yに所定の曲率半径を持つように形成し、正面視において円弧状に形成してもよい。
・上記実施形態の斜め巻きコイルばね40において、第2接触面32Aと接触される第3辺53を曲面状に形成するようにしてもよい。例えば、第3辺53を、下方、つまり第2接触面32Aに向かって突出する曲面状に形成するようにしてもよい。例えば、第3辺53を、幅方向Yに所定の曲率半径を持つように形成し、正面視において円弧状に形成してもよい。
・上記実施形態では、斜め巻きコイルばね40の両端部41を、溶接によって第1端子21に固定したが、例えば、ハンダ付け等の他の方法により第1端子21に固定してもよい。
・上記実施形態では、斜め巻きコイルばね40を第1端子21に固定したが、斜め巻きコイルばね40をハウジング25に固定するようにしてもよい。
・上記実施形態では、斜め巻きコイルばね40を、そのコイル軸A1が電気接続装置10の前後方向Xに延びるように配置したが、その配置姿勢は特に限定されない。例えば、斜め巻きコイルばね40を、そのコイル軸A1が電気接続装置10の幅方向Yに延びるように配置してもよい。
・上記実施形態における第1コネクタ20の構造は特に限定されない。上記実施形態では、第1端子21をL字状に形成したが、第1端子21の形状は特に限定されない。例えば、延出部23を省略し、第1端子21を直線状に延びる形状に変更してもよい。また、上記実施形態では、ハウジング25を、上分割体25Aと下分割体25Bとを組み合わせる構成としたが、ハウジング25の構造は特に限定されない。例えば、第1端子21及び斜め巻きコイルばね40を保持することのできる構造を有していれば、ハウジング25の構造は特に限定されない。例えば、ハウジング25を単一部品で構成するようにしてもよい。
・上記実施形態における第2コネクタ30の構造は特に限定されない。上記実施形態では、第2端子31をL字状に形成したが、第2端子31の形状は特に限定されない。例えば、延出部33を省略し、第2端子31を直線状に延びる形状に変更してもよい。また、第2端子31を保持することのできる構造を有していれば、ハウジング35の構造は特に限定されない。例えば、受け台36の形状を適宜変更してもよい。
10 電気接続装置
20 第1コネクタ
21 第1端子
22A 第1接触面
25 ハウジング
30 第2コネクタ
31 第2端子
32A 第2接触面
35 ハウジング
40 斜め巻きコイルばね
50 コイル
51 第1辺
52 第2辺
53 第3辺
54 第4辺
A1 コイル軸
A2 直交軸
C1 中心線
θ1〜θ4 傾斜角度

Claims (5)

  1. 複数のコイルがコイル軸に対して傾斜した状態で前記コイル軸に沿って連設された構造を有し、平面状の第1接触面を有する第1端子と平面状の第2接触面を有する第2端子との間に介在して設けられ、前記第1接触面と前記第2接触面とに接触される斜め巻きコイルばねであって、
    前記各コイルは、前記コイル軸が延びるコイル軸方向から視た正面視形状が四角形状に形成されており、
    前記各コイルは、前記第1接触面に接触される第1辺と、前記第1辺の第1端部に上端部が接続され、前記コイル軸に対して傾斜した状態で延びる第2辺と、前記第2辺の下端部に第1端部が接続され、前記第2接触面に接触される第3辺と、前記第3辺の第2端部に下端部が接続され、前記コイル軸に対して傾斜した状態で延びる第4辺とを有し、
    前記第2辺と前記第4辺とは前記コイル軸に対して互いに同じ角度で傾斜して形成されており、前記第2辺と前記第4辺とは互いに同じ長さに形成されている斜め巻きコイルばね。
  2. 前記コイル軸と直交する方向であって、かつ前記第1辺及び前記第3辺が延びる方向と直交する方向を高さ方向としたときに、
    前記第1辺は、前記高さ方向から視た平面視において、前記コイル軸と直交する直交軸に対して傾斜した状態で延びるように形成されており、
    前記第3辺は、前記高さ方向から視た平面視において、前記直交軸に対して傾斜し、かつ前記第1辺と交差する方向に延びるように形成されている請求項1に記載の斜め巻きコイルばね。
  3. 前記第1辺と前記第3辺とは、前記高さ方向から視た平面視において、前記直交軸と平行に延び、かつ前記第2辺の中点を通る中心線を中心として線対称形状となるように形成されている請求項2に記載の斜め巻きコイルばね。
  4. 前記第1端子と、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の斜め巻きコイルばねと、
    前記第1端子及び前記斜め巻きコイルばねを保持するハウジングと、を有するコネクタ。
  5. 請求項4に記載のコネクタからなる第1コネクタと、
    前記第2端子を有し、前記第1コネクタに組み付けられる第2コネクタと、を有する電気接続装置。
JP2019060726A 2019-03-27 2019-03-27 斜め巻きコイルばね、コネクタ及び電気接続装置 Pending JP2020161374A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019060726A JP2020161374A (ja) 2019-03-27 2019-03-27 斜め巻きコイルばね、コネクタ及び電気接続装置
PCT/JP2020/002512 WO2020195082A1 (ja) 2019-03-27 2020-01-24 斜め巻きコイルばね、コネクタ及び電気接続装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019060726A JP2020161374A (ja) 2019-03-27 2019-03-27 斜め巻きコイルばね、コネクタ及び電気接続装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020161374A true JP2020161374A (ja) 2020-10-01

Family

ID=72609735

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019060726A Pending JP2020161374A (ja) 2019-03-27 2019-03-27 斜め巻きコイルばね、コネクタ及び電気接続装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2020161374A (ja)
WO (1) WO2020195082A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022118736A1 (ja) * 2020-12-04 2022-06-09 古河電気工業株式会社 メス型端子、コネクタ、バスバー、端子付き電線、コネクタ付き電線及びワイヤーハーネス

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4439671A1 (de) * 1994-11-07 1996-05-09 Abb Management Ag Kontaktfeder für eine Kontaktanordnung mit zwei Koaxialleitern und Kontaktanordnung mit einer solchen Kontaktfeder
JP5782298B2 (ja) * 2011-05-31 2015-09-24 住友電気工業株式会社 斜め巻きばね及び斜め巻きばね用線材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022118736A1 (ja) * 2020-12-04 2022-06-09 古河電気工業株式会社 メス型端子、コネクタ、バスバー、端子付き電線、コネクタ付き電線及びワイヤーハーネス

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020195082A1 (ja) 2020-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101913550B1 (ko) 단자 설치부
US9136628B2 (en) Crimp type terminal fitting
US8251758B2 (en) Electrical contact
US9039463B2 (en) Connector and wire harness
JP4920745B2 (ja) コネクタ端子及び該コネクタ端子を備えたコネクタ
JP6500771B2 (ja) コネクタ
CN107958983B (zh) 电压检测端子的固定构造
JP6084898B2 (ja) 接続端子
US10622743B2 (en) Terminal module with a conductive obliquely wound coil spring held against an electrical contact member and connector having such a terminal module
WO2020195082A1 (ja) 斜め巻きコイルばね、コネクタ及び電気接続装置
JP2017112031A (ja) コネクタ
US11251556B2 (en) Connector and connector assembly
JP6515798B2 (ja) 端子金具及びコネクタ
WO2018135436A1 (ja) 端子モジュール
WO2010015571A1 (en) Electrical contact pair
JP2019192511A (ja) コンタクト、コネクタ及び接続装置
JP2018010826A (ja) 端子
JP2018106819A (ja) コネクタ
CN219393760U (zh) 一种带有缓冲过渡结构的r角铜排
JP7209274B2 (ja) コネクタ及び接続装置
JP6039507B2 (ja) コネクタ端子
JP7139062B2 (ja) 端子の接続構造
JP7407003B2 (ja) アダプタ
JP2021150240A (ja) 端子接続構造
WO2018037601A1 (ja) 端子接続構造