JP2020159474A - ガスタンクの製造方法 - Google Patents

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秀保 河合
Hideyasu Kawai
秀保 河合
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【課題】工数を削減することができるガスタンクの製造方法を提供する。【解決手段】ガスタンクの製造方法は、ライナー10と、ライナー10の外周に交互に積層されたトウプリプレグ層20及びブロック層30とを備えるものを製造する方法である。該ガスタンクの製造方法では、トウプリプレグ層20を形成するトウプリプレグ20Aの表面にブロック層30を設けてブロック層付きトウプリプレグ60を作製し、作製したブロック層付きトウプリプレグ60をライナー10の外周に巻き付ける。【選択図】図3

Description

本発明は、ライナーと、ライナーの外周に交互に積層されたトウプリプレグ層及びブロック層とを備えるガスタンクの製造方法に関する。
水素タンク等のガスタンクとして、中空容器であるライナーと、ライナーの外周に交互に積層されたトウプリプレグ層及びブロック層とを備えるものが知られている。このようなガスタンクは、例えば下記特許文献1に記載のように、フィラメントワインディング(FW)法でトウプリプレグ等の材料からなる樹脂含浸繊維層とブロック層とをライナーの外周に交互に積層した後に、樹脂を熱硬化させることによって製造されている。
特開2008−238491号公報
しかし、上述した製造方法では、樹脂含浸繊維層とブロック層とを交互に積層するにあたり、樹脂含浸繊維層を形成するためのボビンと、ブロック層を形成するためのボビンを一層毎に交換する必要があるので、工数が多くかかる問題があった。
本発明は、このような技術課題を解決するためになされたものであって、工数を削減することができるガスタンクの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るガスタンクの製造方法は、ライナーと、前記ライナーの外周に交互に積層されたトウプリプレグ層及びブロック層とを備えるガスタンクの製造方法であって、前記トウプリプレグ層を形成するトウプリプレグの表面にブロック層を設けてブロック層付きトウプリプレグを作製し、作製した前記ブロック層付きトウプリプレグを前記ライナーの外周に巻き付けることを特徴としている。
本発明に係るガスタンクの製造方法では、トウプリプレグ層を形成するトウプリプレグの表面にブロック層を設けてブロック層付きトウプリプレグを事前に作製し、作製したブロック層付きトウプリプレグをライナーの外周に巻き付けることにより、ライナーの外周にトウプリプレグ層及びブロック層を交互に積層することができる。このため、ブロック層付きトウプリプレグが巻回されたボビン一つで巻き付け作業に対応することができるので、従来のように一層毎にボビンを交換する作業がなくなり、工数を削減することができる。
本発明によれば、工数を削減することができる。
ガスタンクの構造を示す断面図である。 図1のII部分の拡大模式図である。 トウプリプレグの表面にブロック層を形成することを示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明に係るガスタンクの製造方法の実施形態について説明するが、その前に図1及び図2を基にガスタンクの構造を説明する。
[ガスタンクについて]
図1はガスタンクの構造を示す断面図であり、図2は図1のII部分の拡大模式図である。ガスタンク1は、例えば燃料電池車両に搭載される水素タンクであり、内部に水素ガスを貯留するための貯留空間を有するライナー10と、該ライナー10の外周に交互に積層された複数のトウプリプレグ層20及びブロック層30とを備えている。
ライナー10は、水素ガスに対するガスバリア性を有しており、略円筒状の胴体部11と、胴体部11の軸方向の両端に設けられた略半球状のドーム部12とを有する中空の容器である。2つのドーム部12の頂部には開口部がそれぞれ形成され、これらの開口部の一方にバルブ側口金13、他方にエンド側口金14が内挿されている。
このライナー10は、例えば、ポリエチレンやナイロン等の樹脂部材を用いて回転・ブロー成形法によって一体的に形成されている。また、ライナー10は、樹脂部材に代えてアルミニウム等の軽金属によって形成されても良い。更に、ライナー10は、回転・ブロー成形法のような一体成形の製造方法に代えて、射出・押出成形等により複数に分割された部材を接合することにより形成されても良い。
トウプリプレグ層20及びブロック層30は、ライナー10に強度を付与する補強層である。図2に示すように、トウプリプレグ層20は、熱硬化性樹脂22を含浸させた繊維21を、ライナー10又はブロック層30の外周に巻き付けることによって形成されている。
繊維21としては、例えば、金属繊維、ガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、といった無機繊維や、アラミド繊維等の合成有機繊維や、綿等の天然有機繊維が用いられる。これらの繊維は、単独で使用しても良いし、混合して(混繊として)使用しても良い。本実施形態においては、繊維21として炭素繊維が用いられる。また、熱硬化性樹脂22としては、例えば、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂が用いられる。本実施形態においては、熱硬化性エポキシ樹脂が用いられる。
一方、ブロック層30は、トウプリプレグ層20の繊維21間から染み出そうとする未硬化の熱硬化性樹脂22をブロックする機能を有し、トウプリプレグ層20を覆うようにトウプリプレグ層20の外側に配置されている。このブロック層30は、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂によって形成されている。ここで、ブロック層30は、トウプリプレグ層20に用いられた樹脂よりも硬化前の粘度の高い熱硬化性樹脂により形成されることが好ましい。一例として、例えば25℃で硬化前の粘度が30Pa・s以上の熱硬化性樹脂が用いられる。
トウプリプレグ層20は、例えば100〜200μmの厚さを有し、ブロック層30は例えば10〜50μmの厚さを有するようにそれぞれ形成されている。
[ガスタンクの製造方法について]
以上の構造を有するガスタンク1の製造方法は、ブロック層付きトウプリプレグ60を作製する第1工程と、作製したブロック層付きトウプリプレグ60をライナー10の外周に巻き付ける第2工程と、巻き付けられたブロック層付きトウプリプレグ60を熱硬化する第3工程とを含む。
第1工程では、トウプリプレグ層20を形成するための帯状のトウプリプレグ20Aの表面にブロック層30を設けることにより、ブロック層付きトウプリプレグ60を作製する。具体的には、図3に示すように、金属製の搬送ロール40で搬送されるトウプリプレグ20Aに対し、搬送ロール40を通過するトウプリプレグ20Aに塗工機50で所定量の熱硬化性樹脂を塗工し、トウプリプレグ20Aの表面にブロック層30を形成する。
本実施形態では、熱硬化性樹脂の塗工作業は、以下の理由により、トウプリプレグ20Aが搬送ロール40を通過する際に行われる。すなわち、帯状のトウプリプレグ20Aが薄く、且つ下方からの支えがないので、トウプリプレグ20Aが不安定の状態になりやすい。このような不安定の状態で熱硬化性樹脂が塗工されると、形成されるブロック層30の厚さにばらつきが生じやすい。一方、トウプリプレグ20Aが搬送ロール40を通過する際に搬送ロール40によって支えられるので、比較的に安定した状態になる。そして、安定した状態で熱硬化性樹脂が塗工されると、形成されるブロック層30の厚さのばらつきを低減することができる。
続いて、作製されたブロック層付きトウプリプレグ60を、ボビン61に巻き取ることでブロック層付きトウプリプレグ巻回体を作製する。
第2工程では、フィラメントワインディング装置(図示せず)を用いて、ブロック層付きトウプリプレグ巻回体からブロック層付きトウプリプレグ60を繰り出しながらライナー10の外周に巻き付ける。ブロック層付きトウプリプレグ60の巻き付け方法は、特に限定されず、例えばフープ巻き、ヘリカル巻き、又はこれらの組み合わせであっても良い。
そして、ブロック層付きトウプリプレグ60の巻き付けによって、ライナー10の外周には複数のトウプリプレグ層20及びブロック層30が積層されることになる。
第3工程では、外周に複数のトウプリプレグ層20及びブロック層30が積層されたライナー10を熱硬化炉に入れて、例えば150℃程度の温度で加熱し、トウプリプレグ層20中の熱硬化性樹脂22と、ブロック層30を形成する熱硬化性樹脂とを熱硬化させる。これによって、ガスタンク1が製造される。
本実施形態に係るガスタンク1の製造方法では、トウプリプレグ層20を形成するトウプリプレグ20Aの表面にブロック層30を設けてブロック層付きトウプリプレグ60を事前に作製し、作製したブロック層付きトウプリプレグ60をライナー10の外周に巻き付けることにより、ライナー10の外周にトウプリプレグ層20及びブロック層30を交互に積層することができる。このため、ブロック層付きトウプリプレグ60が巻回されたボビン一つで巻き付け作業に対応することができるので、従来のように一層毎にボビンを交換する作業がなくなり、工数を削減することができる。
また、ブロック層30が、トウプリプレグ層20の繊維21間から染み出そうとする未硬化の熱硬化性樹脂22をブロックするように、トウプリプレグ層20の外側に配置されるので、熱硬化性樹脂22の染み出しを抑制することができる。その結果、樹脂の染み出しによって補強層厚さ方向(すなわち、トウプリプレグ層20とブロック層30との積層方向)に生じたVf(繊維体積含有率)の差を低減することができ、ガスタンクの強度のばらつきを低減することができる。
なお、本願発明者は、本実施形態に係るガスタンクの製造方法で発明品を作製し、作製した発明品についてバースト試験強度のばらつき(CV値(%))を調べた。また、比較のために、本願発明者は、FW法で炭素繊維と熱硬化性樹脂とからなるトウプリプレグをライナーに巻き付けて熱硬化炉で樹脂を熱硬化させることで高圧タンク(従来品)を作製し、作製した従来品についても発明品と同様にバースト試験強度のばらつき(CV値(%))を調べた。その結果を表1に示す。表1から、従来品と比べて、発明品のバースト試験強度のばらつきが低減できたことが分かる。
Figure 2020159474
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
1 ガスタンク
10 ライナー
20 トウプリプレグ層
20A トウプリプレグ
21 繊維
22 熱硬化性樹脂
30 ブロック層
40 搬送ロール
50 塗工機
60 ブロック層付きトウプリプレグ
61 ボビン

Claims (1)

  1. ライナーと、前記ライナーの外周に交互に積層されたトウプリプレグ層及びブロック層とを備えるガスタンクの製造方法であって、
    前記トウプリプレグ層を形成するトウプリプレグの表面にブロック層を設けてブロック層付きトウプリプレグを作製し、作製した前記ブロック層付きトウプリプレグを前記ライナーの外周に巻き付けることを特徴とするガスタンクの製造方法。
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