JP2020159278A - 燃料供給システム、燃料供給制御装置および車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】重質化した燃料を使用する場合でも、燃料燃焼時のノッキングの発生を防止することが可能な燃料供給システム、燃料供給制御装置および車両を提供する。【解決手段】燃料供給システムは、タンク内に液化した状態で貯留される液化天然ガスを、気化器内で気化させてエンジンに供給する燃料供給システムであって、タンク内の液化天然ガスが重質化しているか否かについて判定する判定部と、タンク内の液化天然ガスが重質化していると判定された場合、気化器内の温度を、タンク内の液化天然ガスが重質化していると判定されない場合よりも下げるように調節する制御を実行する制御部と、を備える。【選択図】図1
Description
本開示は、燃料供給システム、燃料供給制御装置および車両に関する。
液化天然ガス(Liquefied Natural Gas:LNG)を燃料として使用するエンジンが搭載されたLNG車が知られている。LNG車には、LNGを貯留するためのタンクが搭載されている。タンクに貯留されたLNGは、エンジンに供給され、エンジンで燃焼されて消費される(例えば、特許文献1を参照)。
ところで、LNG燃料(以下、燃料)は、メタン、エタン、プロパン、ブタン等の成分を有している。各成分の沸点は、相互に異なる。また、成分のオクタン価は、高い側からメタン、エタン、プロパン、ブタンの順である。
車載されたLNGタンクが低温で維持されない場合、燃料の各成分の沸点が互いに異なるため、沸点の低いメタンから気化し大気に放出される。
タンク内のメタンがボイルオフし、燃料の成分が変化(重質化)した燃料は、オクタン価の高いメタンが抜けたオクタン価の低下した燃料であるため、オットーサイクルの燃料として使用する場合、燃料燃焼時にノッキングが発生し易くなる。その結果、燃費の悪化や、エンジンの故障などが発生する場合があるという問題点があった。
本開示の目的は、燃料が重質化した場合でも、燃料燃焼時のノッキングの発生を防止することが可能な燃料供給システム、燃料供給制御装置および車両を提供することである。
上記の目的を達成するため、本開示における燃料供給システムは、
タンク内に液化した状態で貯留される液化天然ガスを、気化器内で気化させてエンジンに供給する燃料供給システムであって、
前記タンク内の液化天然ガスが重質化しているか否かについて判定する判定部と、
前記タンク内の液化天然ガスが重質化していると判定された場合、前記気化器内の温度を、前記タンク内の液化天然ガスが重質化していると判定されない場合よりも下げるように調節する制御を実行する制御部と、
を備える。
タンク内に液化した状態で貯留される液化天然ガスを、気化器内で気化させてエンジンに供給する燃料供給システムであって、
前記タンク内の液化天然ガスが重質化しているか否かについて判定する判定部と、
前記タンク内の液化天然ガスが重質化していると判定された場合、前記気化器内の温度を、前記タンク内の液化天然ガスが重質化していると判定されない場合よりも下げるように調節する制御を実行する制御部と、
を備える。
本開示における燃料供給制御装置は、
タンク内に液化した状態で貯留される液化天然ガスを、気化器内で気化させてエンジンに供給する制御を実行する燃料供給制御装置であって、
前記タンク内の液化天然ガスが重質化しているか否かについて判定する判定部と、
前記タンク内の液化天然ガスが重質化していると判定された場合、前記気化器内の温度を、前記タンク内の液化天然ガスが重質化していると判定されない場合よりも下げるように調節する制御を実行する制御部と、
を備える。
タンク内に液化した状態で貯留される液化天然ガスを、気化器内で気化させてエンジンに供給する制御を実行する燃料供給制御装置であって、
前記タンク内の液化天然ガスが重質化しているか否かについて判定する判定部と、
前記タンク内の液化天然ガスが重質化していると判定された場合、前記気化器内の温度を、前記タンク内の液化天然ガスが重質化していると判定されない場合よりも下げるように調節する制御を実行する制御部と、
を備える。
本開示における車両は、上記燃料供給システムを備える。
本開示によれば、燃料が重質化した場合でも、燃料燃焼時のノッキングの発生を防止することができる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本開示の実施の形態における燃料供給システム1の構成の一例を概略的に示す図である。ここでは、燃料供給システム1は、車両に搭載されている。
図1は、本開示の実施の形態における燃料供給システム1の構成の一例を概略的に示す図である。ここでは、燃料供給システム1は、車両に搭載されている。
燃料供給システム1は、燃料供給系統2と、タンク4A,4Bと、残量検出センサ5と、気化器6と、気水分離器8と、レギュレータ9A,9Bと、燃料供給制御装置10と、冷却水排水路20B,21Bと、冷却水供給路20A,21Aと、燃料温度計30と、吸気圧力センサ31と、吸気温度センサ32と、ノックセンサ33と、を備えている。
燃料供給系統2は、燃料供給路3A,3B,3Cと、遮断弁7A,7B,7C,7Dと、を有している。燃料供給系統2は、タンク4Aと気化器6とを接続する。
タンク4Aは、燃料としての液化天然ガス(LNG)を貯留する。タンク4Aに充填される燃料には、メタン、エタン、プロパン、ブタンの各成分が含まれる。大気圧において、メタンの沸点は−161.5℃である。エタンの沸点は−89℃である。ブロパンの沸点は−42℃である。ブタンの沸点は−1℃である。
残量検出センサ5は、タンク4A内の燃料の残量を検出する。残量検出センサ5には、燃料の残量を検出可能な公知のセンサ、例えば、タンク4Aの燃料の液面レベルを検出する圧力センサが用いられる。
気化器6は、タンク4Aから送られる燃料を気化させる。燃料供給系統2は、気化器6と気水分離器8とを接続する。
気水分離器8は、気化器6から燃料供給系統2を介して供給された燃料を、気化された燃料と、気化されない燃料とに分離する。
冷却水供給路20Aは、冷却水(温水)をエンジンE側から気化器6に供給する。気化器6内の燃料は、冷却水により気化される。気化器6内の温度がブタンの沸点以上である場合、気化器6内でブタンを含む成分が気化される。気化器6内の温度がブタンの沸点未満である場合、気化器6内でブタンを除く成分(エタン、メタン、ブロパン)が気化される。以下の説明で、燃料としてのLNGのうちブタンを除く成分を「第1成分」という。また、ブタンを「第2成分」という。
冷却水排出路20Bは、冷却水(温水)を気化器6からエンジンE側に排出する。図1に、ハッチングが付された冷却水排出路20Bを示す。燃料供給路3Bは、気水分離器8とタンク4Bとを接続する。
遮断弁7Aは、燃料供給路3Bを開閉する。遮断弁7Aが開かれた場合、液体としての第2成分(ブタン)は気水分離器8からタンク4Bに供給される。遮断弁7Aが閉じられた場合、液体としての第2成分は気水分離器8からタンク4Bに供給されない。
タンク4Bは、第2成分(ブタン)を貯留する。
冷却水供給路21Aは、エンジンEの冷却水(温水)をエンジンE側からタンク4Bに供給する。タンク4B内の液体としての第2成分(ブタン)は、エンジンE側からタンク4Bに供給された冷却水により気化される。
冷却水排出路21Bは、冷却水をタンク4BからエンジンE側に排出する。図1に、ハッチングが付された冷却水排出路21Bを示す。
遮断弁7Bは、燃料供給路3Cを開閉する。遮断弁7Bが開かれた場合、かつ、レギュレータ9Bの出口圧力がレギュレータ9Aの出口圧力より高い場合、気体としての第2成分(ブタン)は、タンク4Bからレギュレータ9Bを介してエンジンEに供給される。遮断弁7Bが開かれた場合であっても、レギュレータ9Bの出口圧力がレギュレータ9Aの出口圧力より低い場合、気体としての第2成分は、タンク4Bからレギュレータ9Bを介してエンジンEに供給されない。また、遮断弁7Bが閉じられた場合、気体としての第2成分は、タンク4Bからレギュレータ9Bを介してエンジンEに供給されない。
遮断弁7Cは、冷却水供給路21Aを開閉する。遮断弁7Cが開かれた場合、冷却水はエンジンEからタンク4Bに供給される。冷却水(温水)により、タンク4B内の第2成分(ブタン)が気化される。遮断弁7Cが閉じられた場合、冷却水はエンジンEからタンク4Bに供給されない。
遮断弁7Dは、気化器6と気水分離器8とを接続する燃料供給系統2を開閉する。遮断弁7Dが開かれた場合、燃料は、気化器6から気水分離器8に供給される。遮断弁7Dが閉じられた場合、燃料は、気化器6から気水分離器8に供給されない。
流量調整弁7Eは、冷却水排出路20Bに設けられる。流量調整弁7Eは、エンジンE側から冷却水排出路20Bを介して気化器6に供給される冷却水(温水)の流量を調整する。
燃料供給路3Aは、レギュレータ9Aを介して、気水分離器8とエンジンEのインテークマニホールド(不図示)とを接続する。燃料供給路3Aにより供給された燃料は、フューエルインジェクター(不図示)にてインテークマニホールドに供給される。燃料供給路3Aにおけるレギュレータ9Aとインテークマニホールドとの間の供給路(以下、合流点)には、燃料供給路3Cが接続されている。
レギュレータ9Aは、気水分離器8から燃料供給路3Aを介して供給された燃料の圧力を調整する。
燃料供給路3Cは、タンク4Bとレギュレータ9Bとを接続する。燃料供給路3Cは、レギュレータ9Bと燃料供給路3Aにおける合流点とを接続する。燃料供給路3Cから燃料供給路3Aにおける合流点に供給された燃料は、フューエルインジェクター(不図示)にてインテークマニホールドに供給される。
レギュレータ9Bは、タンク4Bから気化された状態で供給された第2成分(ブタン)の圧力を調整する。
レギュレータ9Aは、インテークマニホールドの圧力に基づいて、レギュレータ9Aの出口圧力を設定する圧力可変機構(不図示)を有している。
図2は、インテークマニホールドの圧力とレギュレータの出口圧力との関係の一例を示す図である。図2に、エンジン供給圧力をハッチングで示す。インテークマニホールドの圧力は、エンジンEの負荷に対応する。
図2に示すように、圧力可変機構は、インテークマニホールドの圧力が低い場合(つまり、エンジンEが低負荷である場合)、レギュレータ9Bの出口圧力がレギュレータ9Aの出口圧力よりもわずかに高くなるように、レギュレータ9Aの出口圧力を設定する。これにより、レギュレータ9Bから気体としての第2成分(ブタン)が、レギュレータ9Aからの第1成分(メタン等)に優先してエンジンEに供給される。なお、タンク4Bが空になった場合、レギュレータ9Bの出口圧力がレギュレータ9Aの出口圧力よりも低くなるため、レギュレータ9Aから第1成分(メタン等)がエンジンEに供給される。
圧力可変機構は、また、インテークマニホールドの圧力が高い場合(つまり、エンジンEが高負荷である場合)、レギュレータ9Bの出口圧力がレギュレータ9Aの出口圧力より低くなるように、レギュレータ9Aの出口圧力を設定する。
燃料温度計30は、気化器6と気水分離器8とを接続する燃料供給系統2に配置され、当該燃料供給系統2内の温度を計測する。
吸気圧力センサ31は、エンジンEのインテークマニホールド(不図示)に配置されている。吸気圧力センサ31は、インテークマニホールドに流入する吸気の圧力を検出する。
吸気温度センサ32は、エンジンEのインテークマニホールド(不図示)に配置されている。吸気温度センサ32は、インテークマニホールドに流入する吸気の温度を検出する。
ノックセンサ33は、エンジンEのノッキングを検出する。ノックセンサ33は、例えば、エンジンブロック(不図示)の振動を検出する圧電素子を有している。
燃料供給制御装置10は、例えば電子制御ユニット100(Electronic Control Unit:ECU)により構成される。ECU100は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、入力装置および出力装置を有している。CPUは、ROMに格納されたプログラムをRAMに展開して後述する各機能を実行する。燃料供給制御装置10は、取得部11、判定部12および制御部13としての各機能とを有する。
取得部11は、残量検出センサ5からタンク4Aの燃料の残量を取得する。また、取得部11は、燃料温度計30から計測結果を取得する。また、取得部11は、吸気圧力センサ31から吸気圧力情報を取得する。また、取得部11は、吸気温度センサ32から吸気温度情報を取得する。また、取得部11は、ノックセンサ33から検出結果を取得する。
判定部12は、ノックセンサ33の検出結果に基づいて、タンク4A内の燃料が重質化しているか否かについて判定する。
判定部12は、例えば、1ストローク当たりの燃料噴射時間(ms)に基づいて、エンジンEが高負荷であるか否かについて判定する。なお、1ストローク当たりの燃料噴射時間は、エンジンEの吸気量とインジェクター係数から算出された燃料量に基づいて求められる。なお、エンジンEの吸気量は、吸気圧力センサ31により検出される吸気圧力および吸気温度センサ32により検出される吸気温度、大気圧センサ(不図示)により検出される気圧、および、クランクアングルセンサ(不図示)から検出されるエンジン回転数に基づいて求められる。ここで、エンジンEの負荷における所定値未満の負荷を「低負荷」といい、所定値以上の負荷を「高負荷」という。
例えば、タンク4A内の燃料が長期間使われない場合、沸点の低いメタンから気化し、大気に放出され(燃料の重質化)、燃料のオクタン価が下がる。オクタン価の低下した燃料を使うと、エンジンEが高負荷である場合、燃料燃焼時にノッキングが発生し易くなり、エンジンEの破損や、エンジンEの出力低下が発生する要因となる。一方、エンジンEが低負荷である場合、燃料燃焼時にノッキングが発生し難くなる。
本実施の形態においては、制御部13は、タンク4A内の燃料の重質化およびエンジンEの負荷に基づいて、気化器6内の温度を調整する制御を実行すると共に、遮断弁7A,7B,7C,7Dおよび流量調整弁7Eを開閉する制御を実行する。
<タンク4A内の燃料が重質化し、かつ、エンジンEが高負荷である場合>
制御部13は、タンク4A内の燃料が重質化している場合、気化器6内の温度が第2成分(ブタン)の沸点(例えば、大気圧で−1℃)未満に下がるように、気化器6に供給される冷却水の流量を調整する制御を実行する。具体的には、制御部13は、燃料温度計30の計測結果に基づいて、流量調整弁7Eを制御する。これにより、第1成分(メタン等)が気化され、第2成分(ブタン)が気化されない。そして、気化された第1成分(メタン等)および気化されない第2成分(ブタン)は、気水分離器8に供給される。気水分離器8において、第2成分は第1成分と分離される。
制御部13は、タンク4A内の燃料が重質化している場合、気化器6内の温度が第2成分(ブタン)の沸点(例えば、大気圧で−1℃)未満に下がるように、気化器6に供給される冷却水の流量を調整する制御を実行する。具体的には、制御部13は、燃料温度計30の計測結果に基づいて、流量調整弁7Eを制御する。これにより、第1成分(メタン等)が気化され、第2成分(ブタン)が気化されない。そして、気化された第1成分(メタン等)および気化されない第2成分(ブタン)は、気水分離器8に供給される。気水分離器8において、第2成分は第1成分と分離される。
エンジンEが高負荷である場合、レギュレータ9Aの出口圧力がレギュレータ9Bの出口圧力よりも高いため、分離された第1成分は、レギュレータ9Aを介してエンジンEに供給される。エンジンEに供給される第1成分(メタン等)は、オクタン価が比較的高いため、エンジンEが高負荷であっても、燃料燃焼時のノッキングが発生し難くなる。
また、制御部13は、遮断弁7Aを開くように制御する。遮断弁7Aが開かれているため、分離された第2成分(ブタン)は、気水分離器8からタンク4Bに供給されて、タンク4Bに貯留される。
また、制御部13は、遮断弁7Bを閉じるように制御する。遮断弁7Bが閉じられているため、第2成分(ブタン)がエンジンEに供給されない。
また、制御部13は、遮断弁7Cを閉じるように制御する。遮断弁7Cが閉じた場合、エンジンEの冷却水がタンク4Bに供給されない。これにより、タンク4Bに貯留された第2成分(ブタン)が液体のままとなる。つまり、燃料が重質化し、かつ、エンジンEが高負荷である場合、タンク4Bには第2成分(ブタン)が貯留され、タンク4Bに貯留された第2成分は液体のまま保存される。また、エンジンEには第1成分(メタン等)が供給される。
<タンク4A内の燃料が重質化し、かつ、エンジンEが低負荷である場合>
タンク4A内の燃料が重質化している場合、前述するように、気化器6内の温度が第2成分(ブタン)の沸点(例えば、大気圧で−1℃)未満に下がるように、気化器6に供給される冷却水の流量を調整する制御を実行する。これにより、第1成分(メタン等)が気化され、第2成分(ブタン)が気化されない。そして、気水分離器8において、第2成分は第1成分と分離される。
タンク4A内の燃料が重質化している場合、前述するように、気化器6内の温度が第2成分(ブタン)の沸点(例えば、大気圧で−1℃)未満に下がるように、気化器6に供給される冷却水の流量を調整する制御を実行する。これにより、第1成分(メタン等)が気化され、第2成分(ブタン)が気化されない。そして、気水分離器8において、第2成分は第1成分と分離される。
制御部13は、遮断弁7Bを開くように制御する。
また、制御部13は、遮断弁7Aを閉じるように制御する。
また、制御部13は、遮断弁7Cを開くように制御する。遮断弁7Cが開かれた場合、エンジンEの冷却水(温水)がタンク4Bに供給される。これにより、タンク4Bの温度が上昇し貯留された第2成分(ブタン)が気化される。
エンジンEが低負荷である場合、レギュレータ9Bの出口圧力がレギュレータ9Aの出口圧力より高く設定されているため、タンク4B内の気化された第2成分(ブタン)は、レギュレータ9Bを介してエンジンEに供給される。つまり、タンク4B内の第2成分(ブタン)が優先的にエンジンEに供給される。第2成分は、オクタン価が比較的低いが、エンジンEが低負荷であるため、燃料燃焼時のノッキングが発生し難くなる。なお、例えば、タンク4Bの第2成分が空になった場合、レギュレータ9Aの出口圧力がレギュレータ9Bの出口圧力より高くなるため、第1成分(メタン等)がレギュレータ9Aを介してエンジンEに供給される。
<タンク4A内の燃料が重質化していない場合>
制御部13は、タンク4A内の燃料が重質化していない場合、気化器6内の温度が第2成分(ブタン)の沸点(例えば、大気圧で−1℃)以上に上がるように、気化器6に供給される冷却水の流量を調整する制御を実行する。具体的には、制御部13は、燃料温度計30の計測結果に基づいて、流量調整弁7Eを制御する。これにより、第2成分(ブタン)が第1成分(メタン等)と共に気化される。気化器6で気化された第2成分は第1成分と共に気水分離器8に供給される。気水分離器8において、第2成分(ブタン)は第1成分(メタン等)と分離されない。そして、第2成分が第1成分と共に気水分離器8からレギュレータ9Aを介して、エンジンEに供給される。エンジンEに供給される燃料にオクタン価の低い第2成分(メタン等)が含まれているが、燃料が重質化していないため、燃料燃焼時のノッキングが発生し難くなる。
制御部13は、タンク4A内の燃料が重質化していない場合、気化器6内の温度が第2成分(ブタン)の沸点(例えば、大気圧で−1℃)以上に上がるように、気化器6に供給される冷却水の流量を調整する制御を実行する。具体的には、制御部13は、燃料温度計30の計測結果に基づいて、流量調整弁7Eを制御する。これにより、第2成分(ブタン)が第1成分(メタン等)と共に気化される。気化器6で気化された第2成分は第1成分と共に気水分離器8に供給される。気水分離器8において、第2成分(ブタン)は第1成分(メタン等)と分離されない。そして、第2成分が第1成分と共に気水分離器8からレギュレータ9Aを介して、エンジンEに供給される。エンジンEに供給される燃料にオクタン価の低い第2成分(メタン等)が含まれているが、燃料が重質化していないため、燃料燃焼時のノッキングが発生し難くなる。
制御部13は、遮断弁7Aを閉じるように制御する。第2成分は第1成分と分離されないため、第2成分をタンク4Bに貯留する必要がないため、遮断弁7Aが閉じていても問題はない。
また、制御部13は、遮断弁7Bを閉じるように制御する。タンク4A内の燃料が重質化していない場合、タンク4B内の第2成分は使われないため、遮断弁7Bが閉じていても問題はない。また、制御部13は、遮断弁7Cを閉じるように制御する。タンク4A内の燃料が重質化していない場合、第2成分は第1成分と分離されず、タンク4Bに第2成分が貯留されることもないため、遮断弁7Cが閉じていても問題はない。つまり、燃料が重質化していない場合、エンジンEには燃料(ブタンを含む)が供給される。タンク4Bには第2成分(ブタン)は貯留されない。
また、制御部13は、遮断弁7Bを閉じるように制御する。タンク4A内の燃料が重質化していない場合、タンク4B内の第2成分は使われないため、遮断弁7Bが閉じていても問題はない。また、制御部13は、遮断弁7Cを閉じるように制御する。タンク4A内の燃料が重質化していない場合、第2成分は第1成分と分離されず、タンク4Bに第2成分が貯留されることもないため、遮断弁7Cが閉じていても問題はない。つまり、燃料が重質化していない場合、エンジンEには燃料(ブタンを含む)が供給される。タンク4Bには第2成分(ブタン)は貯留されない。
次に、燃料供給制御装置10の燃料供給処理の一例について図3を参照して説明する。図3は燃料供給処理の一例を示すフローチャートである。以下、取得部11、判定部12および制御部13としての機能を有するECU100が、燃料供給処理を行うものとして説明する。なお、図3に示す燃料供給処理は、エンジンEが始動された後に開始され、エンジンEが停止された後に終了する。なお、ECU100は、エンジンEが始動された場合に遮断弁7Dを開くように制御する。また、ECU100は、エンジンEが停止された場合に遮断弁7Dを閉じるように制御する。
先ず、ステップS100において、ECU100は、タンク4A内の燃料が重質化しているか否かについて判定する。燃料が重質化している場合(ステップS100:YES)、処理はステップS110に遷移する。燃料が重質化していない場合(ステップS100:NO)、処理はステップS150に遷移する。
ステップS110において、ECU100は、気化器6内の温度をブタン沸点未満に調整する制御を実行する。これにより、気化器6内において、第1成分(メタン等)は気化されるが、第2成分(ブタン)は気化されない。そして、第1成分(メタン等)および第2成分(ブタン)が気化器6から気水分離器8に供給される。そして、気水分離器8において、気化された第1成分(メタン等)と気化されない第2成分(ブタン)とが分離される。
次に、ステップS120において、ECU100は、エンジンEが高負荷であるか否かについて判定する。エンジンEが高負荷である場合(ステップS120:YES)、処理はステップS130に遷移する。エンジンEが高負荷でない場合(ステップS120:NO)、処理はステップS140に遷移する。
ステップS130において、ECU100は、遮断弁7Aを開くように制御する。これにより、気化されない第2成分(ブタン)は、気水分離器8からタンク4Bに供給され、タンク4Bに貯留される。また、気化された第1成分(メタン等)は、気水分離器8からレギュレータ9Aを介してエンジンEに供給される。
ステップS140において、ECU100は、遮断弁7Aを閉じるように制御する。第1成分と分離された第2成分(ブタン)がタンク4Bに貯留される。ECU100は、遮断弁7Cを開くように制御する。これにより、タンク4B内の第2成分(ブタン)は、気化される。また、ECU100は、遮断弁7Bを開くように制御する。これにより、気化された第2成分(ブタン)は、タンク4Bからレギュレータ9Bを介してエンジンEに供給可能となる。なお、エンジンEが低負荷である場合、レギュレータ9Bの出口圧力がレギュレータ9Aの出口圧力よりもわずかに高く設定されているため、レギュレータ9Bから気化された第2成分(ブタン)がエンジンEに供給されるようになる。つまり、タンク4B内の第2成分が優先的にエンジンEに供給される。なお、タンク4Bが空になった場合、レギュレータ9Aの出口圧力がレギュレータ9Bの出口圧力よりも高くなるため、レギュレータ9Aから第1成分がエンジンEに供給される。
ステップS150において、ECU100は、気化器6内の温度を通常の温度(ブタンの沸点以上の温度)になるように調整する制御を実行する。これにより、気化器6内で、第2成分(ブタン)が第1成分(メタン等)と共に気化される。そして、共に気化された第1成分(メタン等)および第2成分(ブタン)が気化器6から気水分離器8に供給される。
次に、ステップS160において、ECU100は、遮断弁7Aを閉じるように制御する。また、ECU100は、遮断弁7Bを閉じるように制御する。また、ECU100は、遮断弁7Cを閉じるように制御する。タンク4A内の燃料が重質化していない場合(ステップS100:YES)、燃料を第1成分と第2成分に分離する必要がないため、遮断弁7A,7B,7Cが閉じていても問題はない。
なお、ECU100がタンク4A内の燃料の残量に基づいて、タンク4Aに燃料が充填されたことを判定した場合、ECU100は、気化器6内の温度を調整する処理を終了する。
上記実施の形態における燃料供給システム1によれば、タンク4A内に液化した状態で貯留される液化天然ガスを、気化器6内で気化させてエンジンEに供給する燃料供給システムであって、タンク4A内の燃料が重質化しているか否かについて判定する判定部12と、タンク4A内の燃料が重質化していると判定された場合、気化器6内の温度を、タンク4A内の燃料が重質化していると判定されない場合よりも下げるように調節する制御を実行する制御部13と、を備える。これにより、気化器6内の温度を下げることで、気化器6内でオクタン価の比較的高い成分が気化され、オクタン価の比較的低い成分が気化されない。その結果、気化されたオクタン価の比較的高い成分のみがエンジンEに供給されるため、液化天然ガスが重質化した場合でも、燃料燃焼時のノッキングの発生等を防止することができる。
また、上記実施の形態においては、制御部13は、エンジンEの負荷に基づいて、気化器6内の温度を調整する制御を実行する。液化天然ガスが重質化し、かつ、エンジンEが低負荷である場合、例えば、オクタン価の比較的低い成分であっても、燃料燃焼時にノッキングが発生するおそれがないため、オクタン価の比較的低い成分を、有効に消費することが可能となる。
また、上記実施の形態では、気化器6で気化される第1成分(メタン等)と気化器6で気化されない第2成分(ブタン)とを分離する気水分離器8と、分離された第2成分(ブタン)を貯留する第2タンク4Bと、を備える。これにより、分離された第2成分を、例えば、高負荷時にタンク4Bに貯留し、低負荷時にタンク4BからエンジンEに供給することが可能となる。
また、上記実施の形態では、エンジンEが低負荷である場合、レギュレータ9Bの出口圧力がレギュレータ9Aの出口圧力よりもわずかに高く設定されているため、レギュレータ9Bから気化された第2成分(ブタン)がエンジンEに供給される。これにより、タンク4B内の第2成分を優先的にエンジンEに供給することが可能となる。
また、上記実施の形態では、気化器6内の液化天然ガスの気化には、エンジンEの冷却水(温水)が用いられる。これにより、液化天然ガスを気化するための熱源を、特別に設けなくても済むため、システムのコストを低減することが可能となる。
同様に、タンク4B内の第2成分(ブタン)の気化には、エンジンEの冷却水(温水)が用いられる。これにより、第2成分を気化させるための熱源を、特別に設けなくても済むため、システムのコストを低減することが可能となる。
その他、上記実施の形態は、何れも本開示の実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本開示の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本開示はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
例えば、上記実施の形態では、判定部12は、ノックセンサ33の検出結果に基づいて、タンク4A内の燃料が重質化しているか否かについて判定する。しかし、本開示はこれに限らず、例えば、判定部12は、エンジンEの停止期間に基づいて、タンク4A内の燃料が重質化しているか否かについて判定してもよい。
また、例えば、上記実施の形態では、判定部12は、1ストローク当たりの燃料噴射時間(ms)に基づいて、エンジンEが高負荷であるか否かについて判定する。しかし、本開示はこれに限らず、例えば、判定部12は、吸気スロットルの開度に基づいて、エンジンEが高負荷であるか否かについて判定してもよい。なお、吸気スロットルの開度は、スロットル開度センサにより検出される。
本開示は、重質化した燃料を使用する場合でも、燃料燃焼時のノッキングの発生を防止することが要求される燃料供給システムを備えた車両に好適に利用される。
1 燃料供給システム
2 燃料供給系統
3A,3B,3C 燃料供給路
4A,4B タンク
5 残量検出センサ
6 気化器
7A,7B,7C,7D 遮断弁
7E 流量調整弁
8 気水分離器
9A,9B レギュレータ
10 燃料供給制御装置
11 取得部
12 判定部
13 制御部
20A,21A 冷却水供給路
20B,21B 冷却水排出路
30 燃料温度計
31 吸気圧力センサ
32 吸気温度センサ
33 ノックセンサ
100 ECU
2 燃料供給系統
3A,3B,3C 燃料供給路
4A,4B タンク
5 残量検出センサ
6 気化器
7A,7B,7C,7D 遮断弁
7E 流量調整弁
8 気水分離器
9A,9B レギュレータ
10 燃料供給制御装置
11 取得部
12 判定部
13 制御部
20A,21A 冷却水供給路
20B,21B 冷却水排出路
30 燃料温度計
31 吸気圧力センサ
32 吸気温度センサ
33 ノックセンサ
100 ECU
Claims (10)
- タンク内に液化した状態で貯留される液化天然ガスを、気化器内で気化させてエンジンに供給する燃料供給システムであって、
前記タンク内の液化天然ガスが重質化しているか否かについて判定する判定部と、
前記タンク内の液化天然ガスが重質化していると判定された場合、前記気化器内の温度を、前記タンク内の液化天然ガスが重質化していると判定されない場合よりも下げるように調節する制御を実行する制御部と、
を備える燃料供給システム。 - 前記制御部は、前記タンク内の液化天然ガスが重質化していると判定された場合、前記気化器内の温度を、ブタンの沸点温度未満に下げるように調整する制御を実行する、
請求項1に記載の燃料供給システム。 - 前記判定部は、前記エンジンのノッキングに基づいて、前記タンク内の液化天然ガスが重質化しているか否かについて判定する、
請求項1または2に記載の燃料供給システム。 - 前記気化器内の液化天然ガスの気化には、前記エンジンの冷却水が用いられる、
請求項1から3のいずれか一項に記載の燃料供給システム。 - 前記液化天然ガスを、前記気化器で気化される第1成分と、前記気化器で気化されない第2成分とに分離する気水分離器と、
分離された前記第2成分を貯留する第2タンクと、
を備える請求項1から4のいずれか一項に記載の燃料供給システム。 - 前記第2成分は、前記第2タンク内で気化される、
請求項5に記載の燃料供給システム。 - 前記第2タンク内の前記第2成分の気化には、前記エンジンの冷却水が用いられる、
請求項6に記載の燃料供給システム。 - 前記制御部は、前記エンジンの負荷が予め定められた値未満である低負荷の場合、前記第2タンク内の気化された前記第2成分を前記エンジンに供給し、前記エンジンの負荷が前記予め定められた値以上である高負荷の場合、前記気化器で気化された前記第1成分を前記エンジンに供給する制御を実行する、
請求項6または7に記載の燃料供給システム。 - タンク内に液化した状態で貯留される液化天然ガスを、気化器内で気化させてエンジンに供給する制御を実行する燃料供給制御装置であって、
前記タンク内の液化天然ガスが重質化しているか否かについて判定する判定部と、
前記タンク内の液化天然ガスが重質化していると判定された場合、前記気化器内の温度を、前記タンク内の液化天然ガスが重質化していると判定されない場合よりも下げるように調節する制御を実行する制御部と、
を備える燃料供給制御装置。 - 請求項1から8のいずれか一項に記載の燃料供給システムを備える車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019059290A JP2020159278A (ja) | 2019-03-26 | 2019-03-26 | 燃料供給システム、燃料供給制御装置および車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019059290A JP2020159278A (ja) | 2019-03-26 | 2019-03-26 | 燃料供給システム、燃料供給制御装置および車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020159278A true JP2020159278A (ja) | 2020-10-01 |
Family
ID=72642431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019059290A Pending JP2020159278A (ja) | 2019-03-26 | 2019-03-26 | 燃料供給システム、燃料供給制御装置および車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020159278A (ja) |
-
2019
- 2019-03-26 JP JP2019059290A patent/JP2020159278A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20190612 |
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20191028 |