JP2020159251A - 天井扇 - Google Patents

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翔太 吉川
Shota Yoshikawa
翔太 吉川
正宏 重森
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Abstract

【課題】翼端渦の発生を抑制しつつ、送風効率を向上させることが可能な天井扇を提供する。【解決手段】天井扇1は、回転部に固定した複数の羽根7を備え、回転部とともに羽根7が回転して送風を行う。羽根7のそれぞれの翼後縁7bには、固定軸3を中心とした円筒断面において、羽根7に対して所定の傾斜角を有して配置されて羽根7の出口角より大きい所定の出口角を構成する補助翼20が設けられている。補助翼20は、出口角が羽根7の内周側から外周側に向かうにつれて増加する第一領域と、第一領域よりも外周側において、出口角が羽根7の内周側から外周側に向かうにつれて減少する第二領域とを有して構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、主として天井面に取り付けて使用される天井扇に関するものである。
従来、この種の天井扇は、長板状の羽根板を電動機により回転する回転体に固定するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、従来の天井扇101について、図5、図6を参照して説明する。図5は、従来の天井扇101の構成概略図である。図6は、従来の天井扇101に用いる羽根108の翼端108c近傍の断面図である。
図5に示すように、従来の天井扇101は、天井面102に取り付けられた取付部103と、取付部103から下方に伸びた回転軸104と、回転軸104に固定された本体107とを備える。本体107の内部には、回転軸104を中心に回転する電動機(図示せず)と、電動機を内包して電動機とともに回転する回転部106とを有する。そして、複数の羽根108は、回転軸104を中心とする周方向に所定の角度をもって回転部106に取り付けられている。
特開2008−297939号公報
従来の天井扇101では、図6に示すように、電動機により羽根108が回転すると、羽根108の外周から天井面102と羽根108の間を通った空気が床面に向かう送風方向110に送風される。この際、羽根108の外周側の翼端108cでは、羽根108の天井面102側の翼前縁108a側から、翼前縁108aの下流に位置する翼後縁108b側に空気が流れて高い圧力が生じる羽根108の正圧面116と、この正圧面116の反対側の面となる負圧面117との間の圧力差によって、羽根108の正圧面116側から負圧面117側に向かって空気が流れ込むために、羽根108の翼端108cにおいて翼端渦118が発生する。ここで、正圧面116は、大気圧よりも高い圧力が生じている面であり、負圧面117は、大気圧よりも低い圧力が生じている面である。翼端渦118が生じると昇圧した空気が負圧面117に流れるため、羽根108が行う仕事の送風効率が低下するという課題を有していた。
そこで本発明は、上記課題を解決するものであり、翼端渦の発生を抑制しつつ、送風効率を向上させることが可能な天井扇を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明に係る天井扇は、固定軸の一端を天井面に固定することができる取付手段と、固定軸を中心に回転する回転部と、回転部に固定した複数の羽根とを備え、回転部とともに羽根が回転して送風を行う天井扇である。羽根のそれぞれの翼後縁には、固定軸を中心とした円筒断面において、羽根に対して所定の傾斜角を有して配置されて羽根の出口角より大きい所定の出口角を構成する補助翼が設けられている。そして、補助翼は、出口角が羽根の内周側から外周側に向かうにつれて増加する第一領域と、第一領域よりも外周側において、出口角が羽根の内周側から外周側に向かうに
つれて減少する第二領域とを有して構成されている。
本発明によれば、翼端渦の発生を抑制しつつ、送風効率を向上させることが可能な天井扇を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る天井扇を下方から見た斜視図である。 図2は、同天井扇を真上から見た上面図である。 図3は、同天井扇を真横から見た側面図である。 図4は、補助翼を有する羽根の構成を示す模式断面図である。 図5は、従来の天井扇を下方から見た斜視図である。 図6は、従来の天井扇の羽根の翼端近傍の断面図である。
本発明に係る天井扇は、固定軸の一端を天井面に固定することができる取付手段と、固定軸を中心に回転する回転部と、回転部に固定した複数の羽根とを備え、回転部とともに羽根が回転して送風を行う天井扇である。羽根のそれぞれの翼後縁には、固定軸を中心とした円筒断面において、羽根に対して所定の傾斜角を有して配置されて羽根の出口角より大きい所定の出口角を構成する補助翼が設けられている。そして、補助翼は、出口角が羽根の内周側から外周側に向かうにつれて増加する第一領域と、第一領域よりも外周側において、出口角が羽根の内周側から外周側に向かうにつれて減少する第二領域とを有して構成されている。
こうした構成によれば、補助翼(補助翼を有する羽根)が補助翼の後縁の出口角を大きくして羽根の外周側で仕事(床面側への送風)をしても、外周側に向かうにつれて補助翼の後縁の出口角が小さくなるため、羽根の正圧面と負圧面の圧力差が小さくなり、翼端(羽根の先端)における翼端渦の発生を抑制することができる。翼端渦の発生が抑制されると損失が減ることになるため、天井扇は効率的に送風することができる。つまり、翼端渦の発生を抑制しつつ、送風効率を向上させることが可能な天井扇とすることができる。
また、本発明に係る天井扇では、補助翼は、第一領域において傾斜角が羽根の内周側から外周側に向かうにつれて増加し、第二領域において傾斜角が羽根の内周側から外周側に向かうにつれて減少するように構成されている。このようにすることで、補助翼によって、補助翼の後縁の出口角を第一領域と第二領域を有するように容易に設定することができる。
また、本発明に係る天井扇では、羽根は、固定軸を中心とした円筒断面において、羽根の翼前縁の端部と補助翼の後縁の端部とを結んだ直線と水平面とで規定される所定の取付角を有し、羽根のそれぞれは、第一領域において取付角が増加し、第二領域において取付角が減少するように構成されている。このようにすることで、補助翼の後縁の出口角をより確実に第一領域と第二領域となるように構成することができる。つまり、より確実に翼端渦の発生を抑制することができる。
また、本発明に係る天井扇では、補助翼は、羽根の外周側の翼端に隣接する位置に配置されている。このようにすることで、補助翼(補助翼を有する羽根)が羽根の外周側で仕事(床面側への送風)をしつつ、翼端渦の発生を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
まず、図1を参照して、本実施の形態1に係る天井扇1の概略構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る天井扇1を下方から見た斜視図である。なお、図1では、電動機5を包括する化粧カバーは図示していない。
図1に示すように、本実施の形態1に係る天井扇1は、天井面2に取り付けられ、天井面2側から床面側に向かって気流を送風するように構成されている。
天井扇1は、固定軸3の一端を天井面2に固定することができる取付手段6と、固定軸3を中心に回転する回転部4と、回転部4を回転させる電動機5と、回転部4に固定した複数の羽根7と、を備える。また、天井扇1は、羽根7の外周側の後縁端部(後述する翼後縁7b)に、羽根7に接続された補助翼20を備える。
電動機5は、固定軸3の他端側に設けられ、固定軸3を中心にして電動機5の外周に配置した回転部4を回転させる。
回転部4には、複数の羽根7(本実施の形態1では5枚の羽根7)が回転部4の円周に沿って均等な間隔で取り付けられている。
複数の羽根7のそれぞれは、翼前縁7aと、翼後縁7bと、翼端7cとを有し、羽根7の先端側(翼端7c側)が根元側(回転部4側)よりも羽根7の幅が大きくなる羽根板で構成されている。また、羽根7は、固定軸3を中心とする周方向に所定の角度を有して斜めに回転部4に取り付けられている。つまり、羽根7は、半径方向に向かってひねり形状を有して回転部4に取り付けられている。ひねり形状とは、後述する取付角Zが半径方向で一定ではない形状のことである。この結果、翼前縁7aは、羽根7の天井面側に位置し、翼後縁7bは、翼前縁7aよりも下流側(羽根7の送風方向の下流側)に位置する状態となる。これにより、羽根7の回転時には、翼前縁7a側から翼後縁7b側に空気が流れるようになる。なお、羽根7に補助翼20が接続されていない場合には、羽根7の翼端7cでは、翼前縁7a側から翼後縁7b側に空気が流れて高い圧力が生じる羽根7の正圧面16(図3参照:従来の正圧面116に相当)と、この正圧面16の反対側の面となる負圧面17(図3参照:従来の負圧面117に相当)との間の圧力差によって、羽根7の正圧面16側から負圧面17側に向かって空気が流れ込み、従来の天井扇101と同じように、羽根7の翼端7cにおいて翼端渦18(図3参照:従来の翼端渦118に相当)が発生しようとする。
また、複数の羽根7のそれぞれには、羽根7の外周側の翼後縁7bにおいて、羽根7とともに回転する補助翼20が接続されている。なお、補助翼20の詳細については後述する。
以上の構成により、本実施の形態1の天井扇1では、電動機5により回転部4とともに羽根7(補助翼20が取り付けられた羽根7)が回転することで、羽根7の天井面2側から下方の床面側に気流が送風される。
次に、羽根7に取り付けられた補助翼20について、図2〜図4を参照して説明する。図2は、天井扇1を上方から見た上面図である。図3は、天井扇1を真横から見た側面図である。図4は、補助翼を有する羽根の構成を示す模式断面図である。ここで、図4は、補助翼20を有する羽根7の各位置(位置A〜D)での固定軸3を中心とした円筒断面を示す。具体的には、図4の(a)は、図2におけるA−A断面であり、図4の(b)は、図2におけるB−B断面であり、図4の(c)は、図2におけるC−C断面であり、図4の(d)は、図2におけるD−D断面である。なお、各位置は、羽根7の内周側から外周
側に向かうにつれて、位置A、位置B、位置C、位置Dとなっている。
補助翼20は、図2に示すように、羽根7の翼後縁7bの外周側の位置(羽根7の翼端7cに隣接する位置)に配置されている。また、補助翼20は、略台形形状を有しており、略台形の底辺(下底)側が羽根7の翼後縁7bに接続されている。具体的には、補助翼20は、固定軸3を起点とした羽根7の全長(半径750mm)に対して、半径600mmの位置から先端(翼端7c)の位置までの範囲に配置されている。また、補助翼20は、固定軸3を中心とする円周方向で定義される羽根7の翼弦長が140mmに対して、最大幅(略台形の高さに相当)40mmを有している。より詳細には、補助翼20の幅は、羽根7の内周側から外周側に向かうにつれて、最大幅まで徐々に幅が広がっていき、その後最大幅から徐々に狭くなっていくように構成されている。また、補助翼20の厚さは、羽根7の厚さと同程度となっている。
羽根7は、図3に示すように、固定軸3(図3では上下方向)を中心とする周方向に所定の角度を有して斜めに回転部4に取り付けられている。そして、補助翼20は、羽根7の翼後縁7bに接続され、羽根7の翼後縁7bの位置から下方側(床面側)に延伸するように取り付けられている。つまり、補助翼20は、羽根7に対して後述する傾斜角Yを有して取り付けられている。
次に、羽根7への補助翼20の取り付け状態について、図4を参照して具体的に説明する。補助翼20の説明の前に、図4の(c)を用いて、羽根7と補助翼20とで規定される出口角X(出口角X)、傾斜角Y(傾斜角Y)、及び取付角Z(取付角Z)について説明する。
まず、図4の(c)において、点P1は、羽根7の翼前縁7aに対応する点であり、点P2は、羽根7の翼後縁7bに対応する点であり、点P3は、補助翼20の後縁に対応する点である。なお、点P1、点P2、点P3は、いずれも羽根7および補助翼20の厚さの中央部分で規定しているが、羽根7および補助翼20の正圧面側の表面あるいは負圧面側の表面で規定してもよい。
また、水平面L0は、固定軸3に垂直な平面(基準面)を指し、図4の(c)では、水平面L0を真横から見た断面である。そして、直線L1は、点P1と点P2とを結んだ直線であり、直線L2は、点P2と点P3とを結んだ直線であり、直線L3は、点P1と点P3とを結んだ直線である。なお、水平面L0を真横から見た状態では、水平面L0を水平線と呼んでもよい。
そして、水平面L0を真横から見た状態において、水平面L0に対して直線L2が交差する角度(鋭角側の角度)を出口角Xと規定し、直線L1に対して直線L2とが交差する角度(鋭角側の角度)を傾斜角Yと規定し、水平面L0に対して直線L3が交差する角度(鋭角側の角度)を取付角Zと規定する。
以上のことを踏まえ、図4の(b)〜(d)では、羽根7への補助翼20の取り付け状態として、出口角X(出口角X〜出口角X)、傾斜角Y(傾斜角Y〜傾斜角Y)、及び取付角Z(取付角Z〜取付角Z)がそれぞれ規定される。また、図4の(a)では、点P3が点P2と同一点とみなして、補助翼20のない羽根7の状態として、取付角Zおよび出口角Xが規定される。
補助翼20の説明に戻る。補助翼20のない領域の羽根7は、図4の(a)に示すように、例えば、位置Aにおいて出口角Xを構成している。これに対して、位置Aよりも外周側の位置Bにおいては、図4の(b)に示すように、羽根7に対して補助翼20は、傾
斜角Yを有して取り付けられている。このため、補助翼20は、羽根7の出口角Xより角度が大きい出口角Xを構成している。
また、位置Bよりも外周側の位置Cにおいては、図4の(c)に示すように、羽根7に対して補助翼20は、傾斜角Yよりも傾斜が大きい傾斜角Yを有して取り付けられている。このため、補助翼20は、出口角Xよりも角度が大きい出口角Xを構成している。
さらに、位置Cよりも外周側の位置Dにおいては、図4の(d)に示すように、羽根7に対して補助翼20は、傾斜角Yよりも傾斜が小さい傾斜角Yを有して取り付けられている。このため、補助翼20は、出口角Xよりも角度が小さい出口角Xを構成している。
そして、特に図示していないが、位置Dよりも外周側となる羽根7の翼端7cでは、図4の(a)の位置Aと同じく、補助翼20が形成されていないので、出口角Xよりも角度が小さい出口角Xを構成している。
すなわち、補助翼20は、図4の(b)から(c)のように、羽根7の外周側に向かうにつれて傾斜角Yが増加していく第一領域と、図4の(c)から(d)のように、第一領域よりも外周側において、羽根7の外周側に向かうにつれて傾斜角Yが減少していく第二領域とを有している。言い換えると、第一領域では、羽根7の外周側に向かうにつれて出口角Xが増加し、第二領域では、羽根7の外周側に向かうにつれて出口角Xが減少する。つまり、本実施の形態の天井扇1では、羽根7の位置A、位置B、位置C、位置D、及び翼端7cにおいてそれぞれの出口角Xの大小関係を比較すると、出口角Xは、出口角X<出口角X<出口角X>出口角X>出口角Xとなっている。
こうした傾向は、取付角Zに対しても言える。つまり、本実施の形態の天井扇1では、羽根7の位置A、位置B、位置C、位置D、及び翼端7cにおいてそれぞれの取付角Zの大小関係を比較すると、取付角Zは、取付角Z<取付角Z<取付角Z>取付角Z>取付角Zとなっている。
本実施の形態の天井扇1では、補助翼20がない羽根7の領域では出口角Xであり、補助翼20が存在する領域では、出口角X(出口角X〜出口角X)が大きくなっている分、羽根7の正圧面16での圧力が大きくなり、下方(床面方向)への送風能力が向上している。
一方、補助翼20がない羽根7において送風能力を向上させるために、例えば、羽根7全体の出口角Xを、出口角Xとなるように構成した場合には、羽根7の正圧面16での圧力が大きくなり、下方(床面方向)への送風能力が向上するものの、羽根7の正圧面16と負圧面17との間の圧力差が大きくなり、翼端7cにおいて正圧面16から負圧面17に風が流れやすくなり、翼端渦18が強くなってしまう。このため、羽根7が行う仕事(床面側への送風)が抑制されてしまうことになる。
これに対して、本実施の形態の補助翼20は、出口角Xが増加する第一領域と、出口角Xが減少する第二領域とを有して羽根7に取り付けられている。特に第二領域において出口角Xが減少しているので、翼端7cの近傍(翼端7cに隣接する位置)では、羽根7の正圧面16での圧力が小さくなり、羽根7の正圧面16と負圧面17との間の圧力差が小さくなっている。つまり、羽根7全体を出口角Xとして構成する場合に比べて、翼端渦18の生成が抑制されることになる。
以上のように、羽根7に対して補助翼20を取り付けた場合には、羽根7の送風効率を向上させつつ、翼端渦18の生成を抑制することができる。
以上、本実施の形態1に係る天井扇1によれば、以下の効果を享受することができる。
(1)羽根7のそれぞれの翼後縁7bに対して、固定軸3を中心とした円筒断面において、羽根7に対して所定の傾斜角Yを有して取り付けられて羽根7の出口角Xより大きい所定の出口角X(出口角X〜出口角X)を構成する補助翼20を設けた。そして、補助翼20は、出口角Xが羽根7の内周側から外周側に向かうにつれて増加する第一領域と、第一領域よりも外周側において、出口角Xが羽根7の内周側から外周側に向かうにつれて減少する第二領域とを有して構成されている。こうした構成としたことで、補助翼20(補助翼を20有する羽根7)が補助翼20の後縁の出口角X(出口角X〜出口角X)を大きくして羽根7の外周側で仕事(床面側への送風)をしても、外周側に向かうにつれて補助翼20の後縁の出口角Xが小さくなるため、羽根7の正圧面16と負圧面17の圧力差が小さくなり、翼端7cにおける翼端渦18の発生を抑制することができる。翼端渦18の発生が抑制されると損失が減ることになるため、天井扇1は効率的に送風することができる。つまり、翼端渦18の発生を抑制しつつ、送風効率を向上させることが可能な天井扇1とすることができる。
(2)補助翼20は、第一領域において傾斜角Yが羽根7の内周側から外周側に向かうにつれて増加し、第二領域において傾斜角Yが羽根の内周側から外周側に向かうにつれて減少するように構成されている。このようにしたことで、補助翼20によって、補助翼20の後縁の出口角Xを第一領域と第二領域を有するように容易に設定することができる。
(3)羽根7は、固定軸3を中心とした円筒断面において、羽根7の翼前縁7aの端部(点P1)と補助翼20の後縁の端部(点P3)とを結んだ直線L3と水平面L0とで規定される所定の取付角Zを有する。そして、羽根7のそれぞれは、第一領域において取付角Zが増加し、第二領域において取付角Zが減少するように構成されている。このようにしたことで、補助翼20の後縁の出口角Xをより確実に第一領域と第二領域となるように構成することができる。つまり、より確実に翼端渦18の発生を抑制することができる。
(4)補助翼20は、羽根7の外周側の翼端7cに隣接する位置に配置されている。このようにしたことで、補助翼20(補助翼20を有する羽根7)が羽根7の外周側で仕事(床面側への送風)をしつつ、翼端渦18の発生を抑制することができる。
(5)上記のように、翼端渦18の発生が抑制されることで、翼端渦18に起因した騒音の発生も低減することができる。
(6)補助翼20を羽根7の翼端7cに隣接する位置に設けたことで、補助翼20を羽根7全体に設ける場合に比べて、羽根7が送風する範囲を翼端7c側(羽根7の外周側)に偏らせることができる。このため、天井扇1としての送風範囲を広げることができる。
(7)羽根7に対する補助翼20の傾斜角Yは、傾斜角Yが増加する第一領域と傾斜角Yが減少する第二領域とを有するように構成されている。このようにしたことで、羽根7に対する補助翼20の傾斜角Yを一定とする場合に比べて、羽根7の正圧面16と負圧面17の圧力差を小さくすることができ、翼端7c側で生じる翼端渦18の生成を抑制することができる。
(8)補助翼20は、羽根7の内周側から外周側に向かうにつれて、最大幅まで徐々に幅が広がっていき、その後最大幅から徐々に狭くなっていくように構成されている。この
ようにしたことで、補助翼20の幅を一定とする場合に比べて、補助翼20のない領域の羽根7と補助翼20が存在する領域の羽根7との境界部分に起因した気流の乱れを抑制することができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記実施の形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
本実施の形態では、羽根7に対して補助翼20を取り付けることによって、出口角Xが増加する第一領域と、第一領域の外周側において、出口角Xが減少する第二領域とを有するように構成したが、これに限られない。例えば、第一領域と第二領域との間に、補助翼20の後縁の出口角Xが一定となる第三領域を設けるようにしてもよい。こうした場合には、翼端渦18の生成を抑制しつつ、天井扇1の下方(床面方向)への送風能力をさらに向上させることができる。
本実施の形態では、羽根7の翼端7cに隣接する位置に補助翼20を取り付けたが、これに限られない。例えば、羽根7の翼端7cと補助翼20との間に、補助翼20のない羽根7の領域を所定の長さ設けるようにしてもよい。これにより、補助翼20を設ける位置に関する設計自由度を向上させることができる。
本発明に係る天井扇は、家庭用あるいは事務用などの、天井扇風機としての活用が期待される技術として有用である。
1 天井扇
2 天井面
3 固定軸
4 回転部
5 電動機
6 取付手段
7 羽根
7a 翼前縁
7b 翼後縁
7c 翼端
16 正圧面
17 負圧面
18 翼端渦
20 補助翼
P1、P2、P3 点
L0 水平面
L1、L2、L3 直線
X、X、X、X、X 出口角
Y、Y、Y、Y 傾斜角
Z、Z、Z、Z、Z 取付角
101 天井扇
102 天井面
103 取付部
104 回転軸
106 回転部
108 羽根
108a 翼前縁
108b 翼後縁
108c 翼端
110 送風方向
116 正圧面
117 負圧面
118 翼端渦

Claims (4)

  1. 固定軸の一端を天井面に固定することができる取付手段と、前記固定軸を中心に回転する回転部と、前記回転部に固定した複数の羽根とを備え、前記回転部とともに前記羽根が回転して送風を行う天井扇であって、
    前記羽根のそれぞれの翼後縁には、前記固定軸を中心とした円筒断面において、前記羽根に対して所定の傾斜角を有して配置されて前記羽根の出口角より大きい所定の出口角を構成する補助翼が設けられ、
    前記補助翼は、前記出口角が前記羽根の内周側から外周側に向かうにつれて増加する第一領域と、前記第一領域よりも外周側において、前記出口角が前記羽根の内周側から外周側に向かうにつれて減少する第二領域とを有して構成されていることを特徴とする天井扇。
  2. 前記補助翼は、前記第一領域において前記傾斜角が前記羽根の内周側から外周側に向かうにつれて増加し、前記第二領域において前記傾斜角が前記羽根の内周側から外周側に向かうにつれて減少するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の天井扇。
  3. 前記羽根は、前記固定軸を中心とした円筒断面において、前記羽根の翼前縁の端部と前記補助翼の後縁の端部とを結んだ直線と水平面とで規定される所定の取付角を有し、
    前記羽根のそれぞれは、前記第一領域において前記取付角が増加し、前記第二領域において前記取付角が減少するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の天井扇。
  4. 前記補助翼は、前記羽根の外周側の翼端に隣接する位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の天井扇。
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