JP2020159206A - モータおよびポンプ装置 - Google Patents

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岳 山本
信樹 小窪
Nobuki Kokubo
信樹 小窪
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Daiki Kuratani
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Abstract

【課題】軸受保持部材に対する軸受の相対回転を防止することが可能であっても、軸受保持部材を製作するための金型の構造を簡素化することが可能なモータを提供する。【解決手段】モータ3は、ロータ5と、ロータ5を回転可能に支持する固定軸17とを備え、ロータ5は、固定軸17が内周側に挿通される軸受15と、軸受15が内周側に挿入されるとともに軸受15を保持する保持部材16とを備えている。固定軸17の軸方向における軸受15の一端部には、大径部15aが形成され、保持部材16には、大径部15aの少なくとも一部が内周側に挿入される挿入部16cが形成されており、大径部15aと挿入部16cとの間には、保持部材16に対する軸受15の相対回転を防止する回転防止部27が構成されている。軸方向における回転防止部27の長さは、保持部材16に対する軸受15の、軸方向における最大相対移動可能量以上となっている。【選択図】図1

Description

本発明は、ポンプ装置等で使用されるモータに関する。また、本発明は、かかるモータを備えるポンプ装置に関する。
従来、ポンプ装置で使用されるモータが知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のモータは、駆動用磁石を有するロータと、駆動用コイルを有するステータとを備えている。ステータは、ロータの外周側に配置されている。ロータは、円筒状の軸受(スリーブ)と、駆動用磁石および軸受を保持する保持部材とを備えている。保持部材は、鍔付きの略円筒状に形成されている。駆動用磁石は、保持部材の外周側に固定されており、保持部材は、駆動用磁石と一緒に回転する。軸受は、保持部材の内周側に固定されており、保持部材および駆動用磁石と一緒に回転する。ロータは、固定軸に回転可能に支持されている。固定軸は、スリーブの内周側に挿通されている。
特開2012−92763号公報
特許文献1に記載のモータでは、保持部材に対して軸受が相対的に回転するのを防止して保持部材と一緒に軸受を回転させるために、たとえば、樹脂製の保持部材が金属製の軸受とインサート成形によって一体成形されている。しかしながら、保持部材と軸受とを一定成形する場合には、軸受の内周面への樹脂の流れ込みを防止する必要があるため、保持部材を製作するための金型の構造が複雑になる。
そこで、本発明の課題は、軸受を保持する軸受保持部材に対する軸受の相対回転を防止することが可能であっても、軸受保持部材を製作するための金型の構造を簡素化することが可能なモータを提供することにある。また、本発明の課題は、かかるモータを備えるポンプ装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のモータは、ロータと、ロータの外周側に配置されるステータと、ロータを回転可能に支持する固定軸とを備え、ロータは、固定軸が内周側に挿通される円筒状の軸受と、軸受が内周側に挿入されるとともに軸受を保持する筒状の軸受保持部材とを備え、固定軸の軸方向における軸受の一端部には、大径部が形成され、軸受の、大径部を除いた部分を小径部とすると、大径部の外径は、小径部の外径よりも大きくなっており、軸受保持部材には、大径部の少なくとも一部が内周側に挿入される挿入部が形成され、大径部と挿入部との間には、軸受保持部材に対する軸受の、固定軸の周方向における相対回転を防止する回転防止部が構成され、軸方向における回転防止部の長さは、軸受保持部材に対する軸受の、軸方向における最大相対移動可能量以上となっていることを特徴とする。
本発明のモータでは、軸受に形成される大径部と軸受保持部材に形成される挿入部との間に、軸受保持部材に対する軸受の、固定軸の周方向における相対回転を防止する回転防止部が構成されており、固定軸の軸方向における回転防止部の長さは、軸受保持部材に対する軸受の、軸方向における最大相対移動可能量以上となっている。そのため、本発明では、軸受保持部材に対して軸受が軸方向に相対移動しても、回転防止部の機能を維持することが可能になる。したがって、本発明では、軸受保持部材を軸受とインサート成形によって一体成形しなくても、軸受保持部材に対する軸受の相対回転を防止することが可能になる。その結果、本発明では、軸受保持部材に対する軸受の相対回転を防止することが可能であっても、軸受保持部材を製作するための金型の構造を簡素化することが可能になる。
本発明において、たとえば、軸受は、軸受保持部材の内周側に圧入されている。この場合には、軸受保持部材に対する軸受の相対回転を効果的に防止することが可能になる。なお、この場合には、軸受保持部材の内周側に圧入されている軸受が軸受保持部材の内周側から万が一外れて、軸受保持部材に対して軸受が軸方向に相対移動しても、回転防止部の機能を維持することが可能になる。
本発明において、ロータは、軸受保持部材の外周面に固定される駆動用磁石を備え、固定軸の軸方向の一方を第1方向とすると、大径部は、軸受の第1方向の端部に形成され、小径部の少なくとも一部が、駆動用磁石の第1方向の端面よりも第1方向側で軸受保持部材の内周側に圧入されていることが好ましい。このように構成すると、軸受保持部材の、駆動用磁石が固定される部分が、軸受保持部材への軸受の圧入に起因して変形するのを抑制することが可能になる。したがって、たとえば、軸受保持部材に軸受を圧入した後、軸受保持部材の外周面に駆動用磁石を無理なく固定しやすくなる。
本発明において、固定軸の軸方向の一方を第1方向とし、第1方向の反対方向を第2方向とすると、大径部は、軸受の第1方向の端部に形成され、小径部の第1方向端から第2方向側に向かう所定の範囲は、第2方向側に向かうにしたがって外径が次第に小さくなるテーパ部となっていることが好ましい。このように構成すると、軸受保持部材の内周側で第2方向側に向かってテーパ部を押し込むことで、軸受保持部材の内周側に軸受を確実に圧入することが可能になる。
本発明において、小径部は、テーパ部の第2方向端に繋がるとともに外径が一定となっている外径一定部を備え、外径一定部の外径は、テーパ部の第2方向端の外径と等しくなっていることが好ましい。このように構成すると、小径部の第2方向の端部を軸受保持部材の内周側に配置しやすくなる。
本発明において、たとえば、大径部の外周面には、固定軸の径方向に直交する平面であるDカット面が形成され、挿入部の内周面には、Dカット面に対向する平面である対向面が形成され、Dカット面と対向面とによって回転防止部が構成されている。
本発明のモータは、ロータと一体で形成されるかまたはロータに固定される羽根車と、ロータおよび羽根車が配置されるとともに流体が通過するポンプ室と、ステータとポンプ室との間に配置されステータの配置箇所へのポンプ室内の流体の流入を防止する隔壁を有する隔壁部材とを備えるポンプ装置に用いることができる。このポンプ装置では、たとえば、固定軸の軸方向の一方を第1方向とし、第1方向の反対方向を第2方向とすると、大径部は、軸受の第1方向の端部に形成され、大径部と小径部との境界部分には、軸方向に直交する平面である段差面が形成され、軸受保持部材には、軸方向に直交するとともに段差面に対向する平面である第2対向面が形成され、隔壁は、固定軸の径方向においてロータとステータとの間に配置される円筒状の円筒部と、円筒部の第2方向端を塞ぐ底部とを備え、底部は、ロータの第2方向側に配置され、ロータは、固定軸に対して軸方向へ所定量移動可能となっており、軸方向における回転防止部の長さは、ロータが固定軸に対して最も第1方向側に移動しており、かつ、段差面に第2対向面が接触しているときの、ロータの第2方向の端面と底部の第1方向側の面との軸方向の距離以上となっている。このポンプ装置では、軸受保持部材に対する軸受の相対回転を防止することが可能であっても、軸受保持部材を製作するための金型の構造を簡素化することが可能になる。
以上のように、本発明では、軸受を保持する軸受保持部材に対する軸受の相対回転を防止することが可能であっても、軸受保持部材を製作するための金型の構造を簡素化することが可能になる。
本発明の実施の形態にかかるポンプ装置の断面図である。 図1のE部の拡大図である。 図2のF−F方向から軸受、軸受保持部材および固定軸の構成を説明するための図である。 図3のG−G方向から軸受保持部材の構成を説明するための断面図である。 (A)は、図1に示す軸受の側面図であり、(B)は、(A)のH−H方向から大径部を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(ポンプ装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるポンプ装置1の断面図である。以下の説明では、図1の上側(Z1方向側)を「上」側とし、図1の下側(Z2方向側)を「下」側とする。
本形態のポンプ装置1は、キャンドポンプ(キャンドモータポンプ)と呼ばれるタイプのポンプであり、羽根車2と、羽根車2を回転させるモータ3とを備えている。モータ3は、ロータ5と、ステータ6とを備えている。羽根車2、ロータ5およびステータ6は、モータ3の一部を構成するハウジング7と、ハウジング7の上部を覆う上ケース8とによって構成されるケース体の内部に配置されている。ハウジング7と上ケース8とは、図示を省略するネジによって互いに固定されている。
上ケース8には、流体の吸入部8aと、流体の吐出部(図示省略)とが形成されている。ハウジング7と上ケース8との間には、吸入部8aから吸入された流体が吐出部に向かって通過するポンプ室9が形成されている。また、ハウジング7と上ケース8との接合部分には、ポンプ室9の密閉性を確保するためのシール部材(Oリング)10が配置されている。ハウジング7は、ポンプ室9とステータ6とを隔てるようにポンプ室9とステータ6との間に配置される隔壁11aを有する隔壁部材11と、隔壁部材11の下面および側面を覆う樹脂製の樹脂封止部材12とを備えている。
ロータ5は、駆動用磁石14と、円筒状の軸受15と、駆動用磁石14および軸受15を保持する保持部材16とを備えている。保持部材16は、筒状に形成されている。具体的には、保持部材16は、鍔付きの略円筒状に形成されている。駆動用磁石14は、保持部材16の外周側に固定されている。軸受15は、保持部材16の内周側に挿入されている。上側に配置される保持部材16の鍔部16aには、羽根車2が固定されている。すなわち、羽根車2は、ロータ5に固定されている。羽根車2およびロータ5は、ポンプ室9の内部に配置されている。本形態の保持部材16は、軸受保持部材である。
ロータ5は、固定軸17に回転可能に支持されている。すなわち、モータ3は、ロータ5を回転可能に支持する固定軸17を備えている。固定軸17は、固定軸17の軸方向と上下方向とが一致するように配置されている。すなわち、上下方向は、固定軸17の軸方向である。固定軸17の上端部は、上ケース8に保持され、固定軸17の下端部は、ハウジング7に保持されている。固定軸17は、軸受15の内周側に挿通されている。ロータ5のより具体的な構成については後述する。
なお、本形態の上方向(Z1方向)は、固定軸17の軸方向の一方である第1方向となっており、下方向(Z2方向)は、第1方向の反対方向である第2方向となっている。また、以下の説明では、固定軸17の径方向(すなわち、ロータ5の径方向)を「径方向」とし、固定軸17の周方向(すなわち、ロータ5の周方向(円周方向))を「周方向」とする。
ステータ6は、駆動用コイル21と、ステータコア22と、インシュレータ23とを備えている。ステータ6は、略円筒状に形成されている。ステータ6は、隔壁11aを介して、ロータ5の外周側に配置されている。すなわち、ロータ5とステータ6との間には隔壁11aが配置されている。ステータコア22は、磁性材料からなる薄い磁性板が積層されて形成された積層コアである。ステータコア22は、環状に形成される外周環部と、外周環部から径方向の内側に向かって突出する複数の突極部とを備えている。径方向における突極部の内周面は、隔壁11aを介して駆動用磁石14の外周面と対向している。駆動用コイル21は、インシュレータ23を介してステータコア22の突極部に巻回されている。
上述のように、隔壁部材11は、隔壁11aを備えている。隔壁11aは、鍔付きの略有底円筒状に形成されており、円筒部11bと底部11cと鍔部11dとを備えている。円筒部11bは、円筒状に形成されており、径方向においてロータ5とステータ6との間に配置されている。すなわち、円筒部11bは、駆動用磁石14の外周面を覆うように配置されている。
底部11cは、円板状に形成されており、円筒部11bの下端を塞いでいる。底部11cは、ロータ5の下側に配置されている。すなわち、ロータ5は、底部11cの上側に配置されている。鍔部11dは、円筒部11bの上端から径方向の外側へ広がるように形成されている。底部11cの上面の中心には、固定軸17の下端部を保持する軸保持部11eが形成されている。軸保持部11eは、底部11cの上面から上側に向かって突出している。
図1に示すように、隔壁11aの内側および上側がポンプ室9となっており、隔壁11aと上ケース8とによってポンプ室9が画定されている。すなわち、ポンプ室9の一部は、隔壁11aによって画定されている。また、羽根車2およびロータ5は、隔壁11aの内側および上側に配置されている。隔壁11aは、ステータ6の配置箇所へのポンプ室9内の流体の流入を防止する機能を果たしている。底部11cの下面には、モータ3を制御するための回路基板24が固定されている。回路基板24は、ガラスエポキシ基板等のリジッド基板であり、平板状に形成されている。回路基板24には、駆動用コイル21が電気的に接続されている。回路基板24は、駆動用コイル21、ステータコア22およびインシュレータ23よりも下側に配置されている。
樹脂封止部材12は、回路基板24および駆動用コイル21等を覆って、回路基板24および駆動用コイル21等を流体から保護するために設けられている。樹脂封止部材12は、全体として略有底円筒状に形成されており、回路基板24、ステータ6、円筒部11bおよび底部11cを覆っている。また、樹脂封止部材12は、鍔部11dの下面を覆っている。
(ロータおよびロータの周辺部の構成)
図2は、図1のE部の拡大図である。図3は、図2のF−F方向から軸受15、保持部材16および固定軸17の構成を説明するための図である。図4は、図3のG−G方向から保持部材16の構成を説明するための断面図である。図5(A)は、図1に示す軸受15の側面図であり、図5(B)は、図5(A)のH−H方向から大径部15aを示す図である。
上述のように、ロータ5は、駆動用磁石14と、軸受15と、保持部材16とを備えている。軸受15は、たとえば、金属で形成されている。また、軸受15は、上述のように、円筒状に形成されている。上下方向における軸受15の一端部には、大径部15aが形成されている。具体的には、軸受15の上端部に大径部15aが形成されている。軸受15の、大径部15aを除いた部分を小径部15bとすると、大径部15aの外径は、小径部15bの外径よりも大きくなっている。
大径部15aの上端面は、上下方向に直交する平面となっている。大径部15aと小径部15bとの境界部分には、円環状の段差面15dが形成されている。段差面15dは、上下方向に直交する平面である。大径部15aの外周面には、径方向に直交する平面であるDカット面15eが形成されている。Dカット面15eは、上下方向において大径部15aの全域に形成されている。Dカット面15eの中心には、凸部15fが形成されている。凸部15fは、長方形の平板状に形成されている。
小径部15bは、小径部15bの上側部分を構成するテーパ部(傾斜部)15gと、小径部15bの下側部分を構成する円筒部15hとから構成されており、テーパ部15gの下端と円筒部15hの上端とが繋がっている。テーパ部15gの外径は、下側に向かうにしたがって次第に小さくなっている。すなわち、小径部15bの上端から下側に向かう所定の範囲は、下側に向かうにしたがって外径が次第に小さくなるテーパ部15gとなっている。また、円筒部15hの外径は、一定となっている。具体的には、円筒部15hの外径は、テーパ部15gの下端の外径と等しくなっている。本形態の円筒部15hは、外径一定部である。なお、軸受15の内径は、上下方向の全域において一定となっている。
駆動用磁石14は、厚肉の円筒状に形成されている。保持部材16は、樹脂で形成されている。保持部材16は、上述のように、上端に鍔部16aを有する鍔付きの略円筒状に形成されている。上下方向における保持部材16の中間位置には、駆動用磁石14の上端面が接触する鍔部16bが形成されている。鍔部16bは、径方向の外側に広がる円環状に形成されている。鍔部16bの下面は、上下方向に直交する平面となっている。駆動用磁石14は、鍔部16bの下側で保持部材16の外周面に固定されている。本形態では、駆動用磁石14の下端面と保持部材16の下端面とが上下方向において同じ位置に配置されており、駆動用磁石14の下端面および保持部材16の下端面がロータ5の下端面5aとなっている。
保持部材16には、大径部15aの一部が内周側に挿入される挿入部16cが形成されている。挿入部16cは、鍔部16bよりも上側に配置されている。挿入部16cの内径は、保持部材16の、挿入部16cの下側の部分の内径よりも大きくなっている。挿入部16cの下端には、段差面15dに対向する第2対向面としての対向面16dが形成されている。対向面16dは、上下方向に直交する平面であり、円環状に形成されている。保持部材16の、挿入部16cよりも上側の部分の内径は、挿入部16cの内径よりも大きくなっている。
挿入部16cの上下方向の長さは、大径部15aの上下方向の長さよりも短くなっている。具体的には、挿入部16cの上下方向の長さは、大径部15aの上下方向の長さよりも若干短くなっている。挿入部16cの内周面には、Dカット面15eに対向する平面である対向面16eが形成されている。対向面16eは、上下方向において挿入部16cの全域に形成されている。対向面16eには、凸部15fが配置される凹部16fが形成されている。本形態では、Dカット面15eと対向面16eとによって、保持部材16に対する軸受15の、周方向における相対回転を防止する回転防止部27が構成されている。すなわち、大径部15aと挿入部16cとの間には、回転防止部27が構成されている。具体的には、Dカット面15eと対向面16eとが対向する部分が回転防止部27となっている。
軸受15は、保持部材16の内周側に圧入されている。具体的には、軸受15は、保持部材16の内周側に軽圧入されている。本形態では、小径部15bの上端部が、駆動用磁石14の上端面よりも上側で保持部材16の内周側に圧入されている。具体的には、保持部材16の内周側の、鍔部16bの下面と対向面16dとの上下方向の間の部分にテーパ部15gの上端部が圧入されている。軸受15が保持部材16の内周側に圧入された状態では、段差面15dと対向面16dとが接触している。なお、本形態では、軸受15が保持部材16の内周側に圧入されて固定された後に、保持部材16の外周面に駆動用磁石14が固定される。
上述のように、固定軸17の上端部は、上ケース8に保持されている。上ケース8には、固定軸17の上端部を保持する軸保持部8cが形成されている。軸保持部8cは、円筒状に形成されている。軸保持部8cの下端面は、上下方向に直交する平面となっている。また、上述のように、隔壁部材11には、固定軸17の下端部を保持する軸保持部11eが形成されている。軸保持部11eは、円筒状に形成されている。軸保持部11eの上端面は、上下方向に直交する平面となっている。
軸受15は、軸保持部8cの下側に配置されている。また、軸受15は、軸保持部11eの上側に配置されている。すなわち、軸受15は、上下方向において軸保持部8cと軸保持部11eとの間に配置されている。軸保持部8cと軸受15との間には、平板状のスラスト軸受28が配置されている。スラスト軸受28は、スラスト軸受28の厚さ方向と上下方向とが一致するように配置されている。スラスト軸受28の内周側には、固定軸17が挿通されている。
軸保持部8cの下端面と軸保持部11eの上端面との上下方向の距離は、軸受15の上下方向の長さとスラスト軸受28の厚さ(上下方向の厚さ)との和よりも長くなっている。すなわち、モータ3では、ロータ5のスラスト隙間が形成されており、ロータ5は、固定軸17に対して上下方向へ所定量移動可能となっている。本形態では、たとえば、ロータ5が固定軸17に対して最も上側に移動して、大径部15aの上端面(すなわち、軸受15の上端面)とスラスト軸受28の下面とが接触し、かつ、スラスト軸受28の上面と軸保持部8cの下端面とが接触しているときの(図1、図2に示す状態のときの)、軸受15の下端面と軸保持部11eの上端面との上下方向の距離D1(図2参照)と、ロータ5のスラスト隙間とが等しくなっている。
ロータ5の下端面5aと、隔壁11aの底部11cの上面との間には、隙間が形成されている。この隙間は、ロータ5が固定軸17に対して最も下側に移動して、軸受15の下端面と軸保持部11eの上端面とが接触しても、ロータ5の下端面5aとの底部11cの上面とが接触しない広さとなっている。すなわち、ロータ5が固定軸17に対して最も上側に移動して、大径部15aの上端面とスラスト軸受28の下面とが接触し、かつ、スラスト軸受28の上面と軸保持部8cの下端面とが接触しているときの、ロータ5の下端面5aとの底部11cの上面との上下方向の距離D2(図2参照)は、距離D1よりも長くなっている。
また、回転防止部27の上下方向の長さL(図2参照)は、距離D2以上となっている。すなわち、回転防止部27の上下方向の長さLは、ロータ5が固定軸17に対して最も上側に移動しており、かつ、段差面15dに対向面16dが接触しているときの、ロータ5の下端面5aと底部11cの上面との上下方向の距離D2以上となっている。本形態では、長さLは、距離D2よりも長くなっている。なお、本形態では、回転防止部27の上下方向の長さLは、Dカット面15eと対向面16eとが対向している部分の上下方向の長さである。すなわち、回転防止部27の上下方向の長さLは、対向面16eの上下方向の長さであるとともに、挿入部16cの上下方向の長さである。
保持部材16の内周側に圧入されている軸受15が保持部材16の内周側から万が一外れた場合、段差面15dと底部11cの上面との間で、保持部材16は、軸受15に対して相対移動可能となる(図2参照)。すなわち、保持部材16の内周側に圧入されている軸受15が保持部材16の内周側から万が一外れた場合、保持部材16に対する軸受15の、上下方向における最大相対移動可能量は距離D2となる。すなわち、本形態では、回転防止部27の上下方向の長さLは、保持部材16に対する軸受15の、上下方向における最大相対移動可能量以上となっている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、軸受15のDカット面15eと保持部材16の対向面16eとによって、保持部材16に対する軸受15の、周方向における相対回転を防止する回転防止部27が構成されている。また、本形態では、回転防止部27の上下方向の長さLは、保持部材16に対する軸受15の、上下方向における最大相対移動可能量以上となっている。そのため、本形態では、保持部材16の内周側に圧入されている軸受15が保持部材16の内周側から万が一外れて、保持部材16に対して軸受15が上下方向に相対移動しても、回転防止部27の機能を維持することが可能になる。
したがって、本形態では、保持部材16を軸受15とインサート成形によって一体成形しなくても、保持部材16に対する軸受15の相対回転を防止することが可能になる。その結果、本形態では、保持部材16に対する軸受15の相対回転を防止することが可能であっても、保持部材16を製作するための金型の構造を簡素化することが可能になる。なお、本形態では、保持部材16を軸受15とインサート成形によって一体成形しなくても良いため、軸受15の耐熱性を考慮しなくても良くなる。
本形態では、軸受15の小径部15bの上端部が、駆動用磁石14の上端面よりも上側で保持部材16の内周側に圧入されている。そのため、本形態では、保持部材16の、駆動用磁石14が固定される部分が、保持部材16への軸受15の圧入に起因して変形するのを抑制することが可能になる。したがって、本形態では、保持部材16に軸受15を圧入した後、保持部材16の外周面に駆動用磁石14を無理なく固定しやすくなる。また、本形態では、保持部材16の内周側の、鍔部16bの下面と対向面16dとの間の部分に軸受15が圧入されており、保持部材16の、比較的肉厚が厚い部分に軸受15が圧入されているため、保持部材16の内周側に軸受15が圧入されていても、保持部材16の変形を抑制することが可能になる。
本形態では、軸受15のテーパ部15gの外径は、下側に向かうにしたがって次第に小さくなっており、テーパ部15gの上端部が保持部材16の内周側に圧入されている。そのため、本形態では、保持部材16の内周側で下側に向かってテーパ部15gを押し込むことで、保持部材16の内周側に軸受15を確実に圧入することが可能になる。また、本形態では、小径部15bの下側部分を構成する円筒部15hの外径は、テーパ部15gの下端の外径と等しくかつ一定となっているため、小径部15bの下端部を保持部材16の内周側に配置しやすくなる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態において、小径部15bの上端部に、駆動用磁石14の上端面よりも下側で保持部材16の内周側に圧入されている部分があっても良い。また、上述した形態では、小径部15bの上端部が保持部材16の内周側に圧入されているが、小径部15bの全体が保持部材16の内周側に圧入されていても良い。この場合には、小径部15bに、駆動用磁石14の上端面よりも下側で保持部材16の内周側に圧入されている部分があっても良い。
上述した形態において、軸受15は、保持部材16の内周側に圧入されていなくても良い。この場合には、保持部材16に対して軸受15が上下方向に相対移動するが、回転防止部27の上下方向の長さLが、保持部材16に対する軸受15の、上下方向における最大相対移動可能量以上となっているため、保持部材16に対して軸受15が上下方向に相対移動しても、回転防止部27の機能を維持することが可能になる。
上述した形態において、回転防止部27は、たとえば、軸受15の大径部15aおよび保持部材16の挿入部16cいずれか一方に形成される凸部と、大径部15aおよび挿入部16cのいずれか他方に形成される凹部とによって構成されていても良い。また、回転防止部27は、たとえば、大径部15aおよび挿入部16cに形成されるキー溝と、このキー溝に嵌るキーとによって構成されていても良い。
上述した形態において、挿入部16cの上下方向の長さは、大径部15aの上下方向の長さ以上となっていても良い。この場合には、大径部15aの全体が挿入部16cの内周側に挿入されている。また、上述した形態において、小径部15bの外径は一定になっていても良い。さらに、上述した形態において、羽根車2は、ロータ5と一体で形成されていても良い。たとえば、羽根車2は、保持部材16と一体で形成されていても良い。また、上述した形態では、モータ3は、ポンプ装置1に使用されているが、モータ3は、ポンプ装置1以外に使用されても良い。
1 ポンプ装置
2 羽根車
3 モータ
5 ロータ
6 ステータ
9 ポンプ室
11 隔壁部材
11a 隔壁
11b 円筒部
11c 底部
14駆動用磁石
15 軸受
15a 大径部
15b 小径部
15d 段差面
15e Dカット面
15g テーパ部
15h 円筒部(外径一定部)
16 保持部材(軸受保持部材)
16c 挿入部
16d 対向面(第2対向面)
16e 対向面
17 固定軸
27 回転防止部
L 軸方向における回転防止部の長さ
Z1 第1方向
Z2 第2方向

Claims (7)

  1. ロータと、前記ロータの外周側に配置されるステータと、前記ロータを回転可能に支持する固定軸とを備え、
    前記ロータは、前記固定軸が内周側に挿通される円筒状の軸受と、前記軸受が内周側に挿入されるとともに前記軸受を保持する筒状の軸受保持部材とを備え、
    前記固定軸の軸方向における前記軸受の一端部には、大径部が形成され、
    前記軸受の、前記大径部を除いた部分を小径部とすると、前記大径部の外径は、前記小径部の外径よりも大きくなっており、
    前記軸受保持部材には、前記大径部の少なくとも一部が内周側に挿入される挿入部が形成され、
    前記大径部と前記挿入部との間には、前記軸受保持部材に対する前記軸受の、前記固定軸の周方向における相対回転を防止する回転防止部が構成され、
    前記軸方向における前記回転防止部の長さは、前記軸受保持部材に対する前記軸受の、前記軸方向における最大相対移動可能量以上となっていることを特徴とするモータ。
  2. 前記軸受は、前記軸受保持部材の内周側に圧入されていることを特徴とする請求項1記載のモータ。
  3. 前記ロータは、前記軸受保持部材の外周面に固定される駆動用磁石を備え、
    前記軸方向の一方を第1方向とすると、
    前記大径部は、前記軸受の第1方向の端部に形成され、
    前記小径部の少なくとも一部が、前記駆動用磁石の第1方向の端面よりも第1方向側で前記軸受保持部材の内周側に圧入されていることを特徴とする請求項2記載のモータ。
  4. 前記軸方向の一方を第1方向とし、第1方向の反対方向を第2方向とすると、
    前記大径部は、前記軸受の第1方向の端部に形成され、
    前記小径部の第1方向端から第2方向側に向かう所定の範囲は、第2方向側に向かうにしたがって外径が次第に小さくなるテーパ部となっていることを特徴とする請求項2または3記載のモータ。
  5. 前記小径部は、前記テーパ部の第2方向端に繋がるとともに外径が一定となっている外径一定部を備え、
    前記外径一定部の外径は、前記テーパ部の第2方向端の外径と等しくなっていることを特徴とする請求項4記載のモータ。
  6. 前記大径部の外周面には、前記固定軸の径方向に直交する平面であるDカット面が形成され、
    前記挿入部の内周面には、前記Dカット面に対向する平面である対向面が形成され、
    前記Dカット面と前記対向面とによって前記回転防止部が構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のモータ。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のモータと、前記ロータと一体で形成されるかまたは前記ロータに固定される羽根車と、前記ロータおよび前記羽根車が配置されるとともに流体が通過するポンプ室と、前記ステータと前記ポンプ室との間に配置され前記ステータの配置箇所への前記ポンプ室内の流体の流入を防止する隔壁を有する隔壁部材とを備え、
    前記軸方向の一方を第1方向とし、第1方向の反対方向を第2方向とすると、
    前記大径部は、前記軸受の第1方向の端部に形成され、
    前記大径部と前記小径部との境界部分には、前記軸方向に直交する平面である段差面が形成され、
    前記軸受保持部材には、前記軸方向に直交するとともに前記段差面に対向する平面である第2対向面が形成され、
    前記隔壁は、前記固定軸の径方向において前記ロータと前記ステータとの間に配置される円筒状の円筒部と、前記円筒部の第2方向端を塞ぐ底部とを備え、
    前記底部は、前記ロータの第2方向側に配置され、
    前記ロータは、前記固定軸に対して前記軸方向へ所定量移動可能となっており、
    前記軸方向における前記回転防止部の長さは、前記ロータが前記固定軸に対して最も第1方向側に移動しており、かつ、前記段差面に前記第2対向面が接触しているときの、前記ロータの第2方向の端面と前記底部の第1方向側の面との前記軸方向の距離以上となっていることを特徴とするポンプ装置。
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