JP2020158126A - 包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 その目的とするところは店頭での展示性の高い新しい包装形態のゲーブルトップ型包装箱を提供することにある。【解決手段】 4枚の側面パネルが連接された筒状の胴部と、側面パネルの下端に連接する底部と、筒状の胴部の上端に連接する切妻屋根部とを備え、切妻屋根部は、一の方向で互いに対向する屋根妻パネルと、二の方向で互いに対向すると共に当該対向する間に屋根妻パネルが折り込まれる屋根パネルと、屋根パネルの上部に上方に突出した棟部とで構成されるゲーブルトップ型包装箱であって、棟部が、一方の屋根パネルの上端に連接されており、他方の屋根パネルの上端に差し込み片が延設されており、一方の屋根パネルと折り込まれた屋根妻パネルとの間に差し込み片が差し込まれていることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、切妻屋根型のゲーブルトップ型包装箱に関し、詳しくは、粉末、固体等の食品類が個包装または個包装をさらに集合包装された物品を収容するゲーブルトップ型包装箱に関する。
従来、ゲーブルトップ型紙容器は、牛乳、ジュース、清涼飲料等を収容した液体用紙容器が広く知られており、ビン、缶に代わる包装形態として多用されている。このような包装形態は、顧客がスーパー等の食品売り場で目にすると収容されている内容物は食品用液体であると判別されるくらい周知されている(例えば特許文献1参照)。
実用新案登録第2589886号公報
特許文献1に代表されるゲーブルトップ型紙容器は、リブパネルより開封されるが、リブパネルに仮着部が設けられており、開け易くなるように工夫がされている。しかし、仮着部以外は強接着部とされ、内容物の液体が漏れないようにされている。したがって、開封したとき、紙容器の紙が層間剥離を起こし、また、リブパネルに折れシワが発生しやすく見栄えが悪くなるという問題がある。また、顧客に物品を見せたいとき、窓部を備えた包装箱が用いられる。窓部を備えた包装箱は、物品が目視可能であり顧客にアピールできる形態ではあるが、やはり包装箱は直方体形状であり、店頭に陳列されると他の商品との差別化が図りにくいものである。
また、従来の包装箱は、主に直方体形状であるために、いずれの商品も同じように見え、他の商品と差別化が図りにくいという問題がある。一方、包装箱を使用するユーザー等からは店頭で陳列した際、展示性の高い新しい包装形態の開発が望まれている。
そこで本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは店頭での展示性の高い新しい包装形態のゲーブルトップ型包装箱を提供することにある。
本発明は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、4枚の側面パネルが連接された筒状の胴部と、前記側面パネルの下端に連接する底部と、筒状の前記胴部の上端に連接する切妻屋根部とを備え、前記切妻屋根部は、一の方向で互いに対向する屋根妻パネルと、前記一の方向に交差する二の方向で互いに対向すると共に当該対向する間に前記屋根妻パネルが折り込まれる屋根パネルと、前記屋根パネルの上部が互いに接するか乃至近接する部分に上方に突出した棟部とで構成されるゲーブルトップ型包装箱であって、前記棟部が、前記二の方向で互いに対向する前記屋根パネルのうち、一方の屋根パネルの上端に連接されており、他方の屋根パネルの上端に差し込み片が延設されており、前記一方の屋根パネルと折り込まれた前記屋根妻パネルとの間に前記差し込み片が前記二の方向に折り曲げて差し込まれていることを特徴とするゲーブルトップ型包装箱である。
また、請求項2記載の本発明は、請求項1に記載のゲーブルトップ型包装箱において、前記棟部が、前記一方の屋根パネルの上端に折り線を介して順に第1棟部形成片、第2棟部形成片、折り込み片が連接され、前記第1棟部形成片と前記第2棟部形成片の内面が重合され、前記折り込み片が前記一方の屋根パネルの側に折り曲げられていることを特徴とするものである。
本発明は、店頭での展示性の高い新しい包装形態のゲーブルトップ型包装箱を提供できる。また、他方の屋根パネルに延設された差し込み片は一方の屋根パネルと折り込まれた屋根妻パネルの間に差し込みが自在であり、開封後、内容物を必要なだけ取り出し、再封が可能である。
本発明に係るゲーブルトップ型包装箱の一例を示す斜視図である。 図1のゲーブルトップ型包装箱を組み立てるブランクの展開図である。 図2のブランクを組み立てる手順を示す平面図である。 図2のブランクを組み立てる手順を示す底面図である。 図2のブランクを組み立てる手順を示し、図1の底面図である。 図2のブランクを組み立てる手順を示す斜視図である。 図1のY−Y断面図であって、切妻屋根部の構造を示す説明図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明に係るゲーブルトップ型包装箱の一例を示す斜視図、図2は図1のゲーブルトップ型包装箱を組み立てるブランクの展開図、図3は図2のブランクを組み立てる手順を示す平面図、図4は図2のブランクを組み立てる手順を示す底面図、図5は図2のブランクを組み立てる手順を示し、図1の底面図、図6は図2のブランクを組み立てる手順を示す斜視図、図7は図1のY−Y断面図であって、切妻屋根部の構造を示す説明図であり、図中の1はゲーブルトップ型包装箱、1’は折り畳まれたゲーブルトップ型包装箱、10は胴部、11は糊代片、12、13、14、15は側面パネル、20は切妻屋根部、22、24は屋根パネル、22aは第1棟部形成片、22bは第2棟部形成片、22cは折り込み片、23、25は屋根妻パネル、24aは差し込み片、30は底部、30’は折り込まれた底部、32、33、34、35は底面パネル、32a、34aは接着片、100はブランク、Kは開口、Tは棟部、m、n1、n2は折り線、α、βは折り込み部をそれぞれ示す。
図1は本発明に係るゲーブルトップ型包装箱1の一例を示す斜視図であり、4枚の側面パネルが連接された筒状の胴部10と、側面パネルの下端に連接する底部30と、筒状の胴部10の上端に連接する切妻屋根部20とを備えたゲーブルトップ型包装箱である。
切妻屋根部20は、図1に示すように一の方向で互いに対向する屋根妻パネル23、25と、一の方向に交差する二の方向で互いに対向すると共に当該対向する間に屋根妻パネル23、25が折り込まれる屋根パネル22、24と、屋根パネル22、24の上部が互いに接するか乃至近接する部分に上方に突出した棟部Tとで構成される。このようなゲーブルトップ型包装箱1は、図2に展開図で示すブランク100を組み立てて形成されるものである。
図2のブランク100は、ゲーブルトップ型包装箱1に用いられる板紙を打ち抜いて作製したものであり、図2に示すように、左から右に向かい折り線を介して糊代片11、側面パネル12、13、14、15が順に連接されている。側面パネル12の上辺には折り線を介して屋根パネル22が連接され、さらに屋根パネル22の上辺には折り線を介して第1棟部形成片22a、第2棟部形成片22b、折り込み片22cが連接され、側面パネル12の下辺には折り線を介して底面パネル32が連接され、さらに底面パネル32の右側には斜めに傾斜した折り線mを介して接着片32aが連接されている。側面パネル13の上辺には折り線を介して屋根妻パネル23が連接され、下辺には折り線を介して底面パネル33が連接されている。側面パネル14の上辺には折り線を介して屋根パネル24が連接され、屋根パネル24の上辺に折り線を介して差し込み片24aが連接され、下辺には折り線を介して底面パネル34が連接され、さらに底面パネル34の右側には斜めに傾斜した折り線mを介して接着片34aが連接されている。側面パネル15の上辺には折り線を介して屋根妻パネル25が連接され、下辺には折り線を介して底面パネル35が連接されている。なお、屋根妻パネル23、25には切妻屋根部20(図1参照)を形成する際、折り込みを容易にするための折り線n1が上辺の中央を頂点とし、側面パネルと連接する両角とを結ぶ山形形状にそれぞれ設けられている。なお、図2に示す実線、一点鎖線は押罫で設けられるものであり、一点鎖線で示した部分は押罫と切り線が交互に配されるリード罫が好ましく、折り線m、折り線n1、n2はリード罫が形成され、折り込み適性が向上する。
屋根パネル24に連接された差し込み片24aの上下の長さは、屋根パネル22、24の上下の長さの1/3以上が好ましく、1/2以上がより好ましい。また、屋根パネル22に連接された第1棟部形成片22a、第2棟部形成片22b、折り込み片22cは棟部Tを形成するものであり、第1棟部形成片22aのみで棟部Tとしてもよいが、このような構成にする方が棟部Tの形状が保持され外観も優れるので好ましい。差し込み片24a及び棟部Tを設けることにより、後述するが、切妻屋根部20を形成したとき、形状が安定して保持されるので好ましい。
図2に示したブランク100は、糊代片11の表側を側面パネル15の端部の裏側に貼り合わせ角筒状を二つ折りした状態の所謂サック貼とされる。このとき、底部30は底面パネル33と接着片32aとが貼り合わされる。底面パネル35と接着片34aとが貼り合わされ、胴部10の内側に折り曲げられている。
図3は胴部10、切妻屋根部20、底部30が二つ折りされた状態の平面図を示し、図4はその状態の底面図を示している。側面パネル13、14の内面は側面パネル12、15の内面に対向して近接している。そして、この状態では底部30の底面パネル32、34は互いに離れており、底部30は、底面パネル32と接着片32a及び底面パネル34と接着片34aは折り線mで谷折りされ、接着片32a及び接着片34aは底面パネル33及び底面パネル35に接着されると共に底面パネル及び接着片は折り込み部α及び折り込み部βで内側に折り込まれ、胴部10の内側に折り込まれた底部30’が側面パネルに重なった状態である(図4参照)。ゲーブルトップ型包装箱1は、ゲーブルトップ型包装箱1の郵送効率、保管効率を高めるためにサック貼の容積を小さくした状態で輸送や保管が行われる。
つぎに図3〜図7、図1を参照しながら本発明のゲーブルトップ型包装箱1の組み立て方について説明する。図2のブランク100をサック貼後、図1に示すゲーブルトップ型包装箱1に組み立てるには、まず、図3にしめすように二つ折りされたサック貼状態から、図4に示すように折り込まれた底部30’の状態から折り込み部α、βを相互に接近させる方向に押すと、側面パネル12、14及び側面パネル13、15が、側面パネルを連接する各折り線で山折りされ、角筒状の胴部10が起こされる(起函)。これに連動して、胴部10の内側に向かって折り込まれた底部30’は、折り込み部α、βが外方に拡がり、底面パネル32、34が互いに係合して底部30を形成する。この状態のとき、底面パネル34の側面パネル14と反対側の先端部が底面パネル33の内側に配され、底面パネル32の側面パネル12と反対側の先端部が底面パネル35の内側に配される。図5は形成された底部30を示し、図1の底面図を示している。
このように、サック貼状態の折り畳まれたゲーブルトップ型包装箱1’を起函させると、胴部10が起こされ角筒状になると同時に内側に折り込まれた底面パネル32、33、34、35及び接着片32a、34aが外側に展開し平面状の底部30が形成される。すなわち、ゲーブルトップ型包装箱1は所謂オートボトム構造を有しており、物品を収容する際、ワンタッチで組み立てることができる。
つぎにゲーブルトップ型包装箱1の上方の開口Kより底部30を形成した胴部10内に物品が収容される。
つぎに図6に示すように屋根パネル22の上辺に連接された第1棟部形成片22a、第2棟部形成片22b及び折り込み片22cを折り線でくせ折りすると共に、第1棟部形成片22aと第2棟部形成片22bが連接する折り線で180°折り曲げてそれぞれの内面を重合させ棟部Tを形成し、さらに折り込み片22cを折り線で折り曲げて折り込み片22cの内面を屋根パネル22の内面に重合する。そして、屋根妻パネル23、25を折り線n1で谷折りし、折り線n2で山折りし、内側に折り曲げると屋根パネル22、24も側面パネルの上辺と連接するそれぞれの折り線で山折りされ、屋根パネル22、24の上辺が互いに近づき傾斜すると共に折り線n1及び折り線n2で囲まれた屋根妻パネル23、25の三角形の部分が内側に傾斜すると共にそれ以外の折り線n1で区画された屋根妻パネル23、25の一方の三角形状の部分の内面は屋根パネル22の内面に重合された折り込み片22cの外面と屋根パネル22の内面に重合され、他方の三角形状の部分の内面は屋根パネル24の内面にそれぞれ重合される。そして、差し込み片24aを屋根パネル24と連接する折り線で山折りし、折り込み片22cの外面と屋根妻パネル23、25が折り曲げられて形成された一方の三角形状の部分の内面との間に差し込み片24aを差し込むことにより図1に示すゲーブルトップ型包装箱1が完成する。このように、本発明のゲーブルトップ型包装箱1は容易に手作業でも組み立てられる。
図7は、図1のY−Y断面図であって、切妻屋根部20の構造を示す説明図であり、円内部分の拡大図を示す。棟部Tは、折り線で折り返し第1棟部形成片22aと第2棟部形成片22bの内面を重ね合わせて形成されている。そして、第2棟部形成片22bに連接される折り込み片22cが折り線で折り曲げられ折り込み片22cの内面を屋根パネル22の内面に重合されている。屋根パネル24に連接される差し込み片24aが折り線で山折りされ、折り込み片22cの外面と屋根妻パネル23、25が折り曲げられて形成された一方の三角形状の部分の内面との間の隙間に差し込み片24aが差し込まれている。差し込まれた差し込み片24aは元の状態に戻ろうとする反発力により付勢され屋根パネル22の内面及び折り込み片22cの外面に接し、係止される構造である。
図1、図7に示すように本発明のゲーブルトップ型包装箱1は、棟部Tが、二の方向で互いに対向する屋根パネル22、24のうち、一方の屋根パネル22の上端に連接されている。他方の屋根パネル24の上端に差し込み片24aが延設されており、一方の屋根パネル22と折り込まれた屋根妻パネル23、25との間に差し込み片24aが二の方向に折り曲げて差し込まれている。なお、図1に示すように一の方向とは、対向する屋根妻パネル23,25の方向を示すものであり、二の方向とは一の方向と交差する方向で対向する屋根パネル22、24の方向を示すものである。
図1に示すゲーブルトップ型包装箱1は切妻屋根部20の屋根パネル22、24は傾斜しているために従来の直方体の包装箱に比べ、屋根パネル22、24に印刷されたデザイン・文字等が顧客に見え、店頭での展示性が高いものとなり、他の商品との差別化を図ることが可能となる。また、顧客にはゲーブルトップ型包装箱1に収容されている物品は内容物が液体であると周知されているところ、手にしたゲーブルトップ型包装箱1に収容されている物品が粉末、固体等の食品類が個包装または個包装を集合包装された物品であることを知り、その意外性と衝撃を与えると同時に商品の宣伝効果、訴求効果を奏する。
物品が収容されたゲーブルトップ型包装箱1を開封するには、例えば、屋根パネル24と折り込まれた屋根妻パネル23が連接された部分と、屋根パネル24と折り込まれた屋根妻パネル25が連接された部分を指で挟み、屋根パネル24と側面パネル14が連接された折り線を回転軸として外側に回転すると差し込み片24aの係止状態が解除され、差し込み片24aは折り込み片22cと屋根妻パネル23、25の間を摺動し、その隙間から解放され、開口K(図6参照)が形成され、ゲーブルトップ型包装箱1内に収容された物品を必要なだけ取り出した後、再び差し込み片24aを差し込むことにより再封できる。
本発明のゲーブルトップ型包装箱1を構成する基材は、紙基材が好ましく使用でき、コートボール、ノーコートボール、カード紙、アイボリー、クラフトボール等のコート紙、ノーコート紙等の板紙が使用できる。坪量としては200g/m2 〜500g/m2 である。通常、ゲーブルトップ型包装箱1の表面には印刷が施されるのでコート紙が好ましい。また、印刷表面に表面コートを施すことによって、意匠性を高めることもできる。
なお、今まで説明してきた実施形態は、本発明に係るゲーブルトップ型包装箱の代表的な実施例を挙げたものであって、本発明に係るゲーブルトップ型包装箱はこれに限るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 ゲーブルトップ型包装箱
1’ 折り畳まれたゲーブルトップ型包装箱
100 ブランク
10 胴部
11 糊代片
12、13、14、15 側面パネル
20 切妻屋根部
22、24 屋根パネル
22a 第1棟部形成片
22b 第2棟部形成片
22c 折り込み片
23、25 屋根妻パネル
24a 差し込み片
30 底部
30’ 折り込まれた底部
32、33、34、35 底面パネル
32a、34a 接着片
K 開口
T 棟部
m、n1、n2 折り線
α、β 折り込み部

Claims (2)

  1. 4枚の側面パネルが連接された筒状の胴部と、前記側面パネルの下端に連接する底部と、筒状の前記胴部の上端に連接する切妻屋根部とを備え、
    前記切妻屋根部は、一の方向で互いに対向する屋根妻パネルと、前記一の方向に交差する二の方向で互いに対向すると共に当該対向する間に前記屋根妻パネルが折り込まれる屋根パネルと、前記屋根パネルの上部が互いに接するか乃至近接する部分に上方に突出した棟部とで構成されるゲーブルトップ型包装箱であって、
    前記棟部が、前記二の方向で互いに対向する前記屋根パネルのうち、一方の屋根パネルの上端に連接されており、
    他方の屋根パネルの上端に差し込み片が延設されており、
    前記一方の屋根パネルと折り込まれた前記屋根妻パネルとの間に前記差し込み片が前記二の方向に折り曲げて差し込まれていることを特徴とするゲーブルトップ型包装箱。
  2. 前記棟部が、前記一方の屋根パネルの上端に折り線を介して順に第1棟部形成片、第2棟部形成片、折り込み片が連接され、前記第1棟部形成片と前記第2棟部形成片の内面が重合され、前記折り込み片が前記一方の屋根パネルの側に折り曲げられていることを特徴とする請求項1に記載のゲーブルトップ型包装箱。
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