JP2020157509A - ロータリースクリーン印刷機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な構成により、スキージによって掻き取ったインキを、ロータリースクリーン内で安定して循環させることで、印刷品質が安定化するロータリースクリーン印刷機構を提供する。【解決手段】 ロータリースクリーン印刷機の版面内に、スキージホルダによって固定されたスキージ、スキージによって掻き取られたインキを回収するインキ回収ボックス、インキ回収ボックスに回収されたインキを版面内に供給するガイド部材を備えたロータリースクリーン印刷機構であって、スキージホルダに接続され、スキージによって掻き取られたインキをインキ回収ボックスへ搬送する第1のガイド部材を備える。第1のガイド部材は、スキージホルダに接続され、スキージにて掻き取られたインキを搬送する第1の板材、第1の板材から搬送されたインキをインキ回収ボックスへ所定の角度で搬送する第2の板材から成り、スキージホルダと第1の板材の表面が平らに構成される。【選択図】図4

Description

本発明は、ロータリースクリーン印刷機の版面内に設けられたスキージによって掻き取られたインキを安定して循環する機構に関するものである。
従来から、金属、布、紙等の広範囲な材質の被印刷物へ印刷する方式の一つとして、スクリーン印刷が用いられている。スクリーン印刷は、版面に形成された貫通孔を通し、インキを被印刷物に転移する印刷方式であり、版面にインキが通過する貫通孔と通過しない非貫通孔を形成し、スキージによりインキを押し出して被印刷物に転写することで印刷を行うものである。
また、スクリーン印刷の方式は、平面状の版面を用いるフラットスクリーン印刷と円筒状の版面(版胴)を用いるロータリースクリーン印刷に分類される。このうち、フラットスクリーン印刷は、固定された平らな版面に対してスキージが移動することでインキを押し出して印刷されることに対し、ロータリースクリーン印刷は、円筒状の版面が回転し固定されたスキージによってインキを押し出して印刷されるもので、ロータリースクリーン印刷は、フラットスクリーン印刷に比較して高速な印刷が可能である。
また、ロータリースクリーン印刷において、インキを押し出すためのスキージの配置は、図1(a)に示すように、版面(10)に対して下向きに設けられた構成と、図1(b)に示すように、上向きに設けられた構成があるが、このうち、スキージ(20)が下向きに設けられた構成の場合、版面(10)内のインキ(11)は、版面(10)の回転に対してスキージの上流側で堰止められた状態となっており、スキージ(20)の幅方向において、安定したインキの供給を行うことができる。
一方、スキージ(20)が上向きに設けられた構成の場合、図1(b)に示すように、版面(10)の下側に集まっているインキ(11)が、版面(10)の回転によってスキージ(20)まで運ばれ、スキージ(20)によって貫通孔にインキが押し込まれるとともに、残りのインキは掻き取られる。そして、掻き取られたインキ(11)は、版面(10)の下側に落下して循環することとなる。このとき、落下するインキのアバレによって、版面(10)の下側に集まっているインキ(11)が、スキージ(20)の幅方向においてムラが生じることで、版面(10)へのインキの供給が安定しないという問題があった。
このように、特に、スキージが上向きに設けられた構成のロータリースクリーン印刷において、安定してインキを循環させるための様々な提案がされている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1の技術は、スキージにより掻き取ったインキを循環する機構において、インキを一時的に回収するインキ回収ボックスに、供給するインキの流量を調整するための開閉式羽根と、インキを版面内に案内するガイド部を備える。そして、開閉式羽根によってインキ回収ボックスから供給するインキの流量を安定させ、ガイド部に沿ってインキを供給することで、スキージの幅方向に渡ってインキを均一に分散させることができる。
また、特許文献2の技術は、スキージによって掻き取られたインキについて、スキージを押さえて固定する押さえ板に設けた案内溝や堰を通して、版面内へ落下させて循環させる構成であり、スキージに設けられた案内溝が、版面に設けられた貫通孔の位置に対応していることから、落下するインキを直接、貫通孔に供給することができる。
特許第5493106号公報 特許第5069896号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、図2に示すように、開閉式羽根(31’)を備えたインキ回収ボックス(30)によって、一定の流量のインキを供給するものであるが、スキージ(20)を固定するスキージホルダ(21)とインキ回収ボックス(30)に段差があることから、インキ回収ボックス(30)へのインキの流れが安定しないという問題があった。詳細には、図2に示すように、インキがインキ回収ボックス(30)の壁面(T)を伝わることなく、壁面(T)を飛び越えてインキ回収ボックス(30)に落下することで、インキ回収ボックス(30)内でインキの波打ちが生じ、開閉式羽根(31’)が開いた時に供給するインキの流量にムラが生じることとなる。
また、一般的にスキージ(20)の固定は、図3に示すように、スキージホルダ(21)にボルト(24)を通して固定されるが、スキージホルダ(21)の表面とボルト(24)の表面に段差があるため、インキ回収ボックス(30)へインキが流れるまでにインキの波打ちが生じ、結果的に、インキ回収ボックス(30)内でもインキの波打ちが生じる。なお、図3(a)は、スキージホルダ(21)にスキージ(20)がボルト(24)によって固定された状態を示す平面図であり、図3(b)は、図3(a)のA−A’線における断面図である。また、図3の符号「50」で示す斜線の領域は、スキージホルダ(21)の表面とボルト(24)の表面の段差によって、インキの波打ちが生じる領域を示したものである。
また、特許文献2の技術は、版面に設けられた貫通孔に直接、インキを供給するものであるが、スキージを固定する押さえ板に、貫通孔に対応した溝や堰を設ける必要があることから構成が複雑となるばかりでなく、作製に手間が掛るという問題があった。また、特許文献2の技術は、スクリーン版面によって印刷する図柄を変更する場合、すなわち、貫通孔の位置が変わると溝や堰の配置も変更する必要があり、交換のための負荷が掛かるものであった。なお、特許文献2の技術においても、スキージによって掻き取ったインキを一度回収パンにて回収する構成も例示されているが、前述した問題と同様に回収パンの底壁部に設けた排出孔から供給するインキを安定させるためには、一度、回収パンへインキを回収しなければならないといった課題がある。
本発明は、前述した課題の解決を目的とするものであり、簡易な構成により、スキージにて掻き取ったインキをロータリースクリーン内で安定して循環させることで、印刷品質が安定するロータリースクリーン印刷機構を提供する。
本発明のロータリースクリーン印刷機構は、ロータリースクリーン印刷機の版面内に、スキージホルダによって固定されたスキージ、スキージによって掻き取られたインキを回収するインキ回収ボックス、インキ回収ボックスに回収されたインキを版面内に供給するガイド部材を備えたロータリースクリーン印刷機構であって、スキージホルダに接続され、スキージによって掻き取られたインキをインキ回収ボックスへ搬送する第1のガイド部材を備え、第1のガイド部材は、スキージホルダに接続されスキージによって掻き取られたインキを搬送する第1の板材、第1の板材に接続され第1の板材から搬送されたインキをインキ回収ボックスへ所定の角度にて搬送する第2の板材から成り、スキージホルダと第1の板材の表面が平らに構成されている。
また、本発明のロータリースクリーン印刷機構は、ロータリースクリーン印刷機の版面内に、スキージホルダによって固定されたスキージを備え、スキージによって掻き取られたインキを循環する部材を備えたロータリースクリーン印刷機構であって、スキージホルダに接続され、スキージによって掻き取られたインキを版面内へ循環する第1のガイド部材を備え、第1のガイド部材は、スキージホルダに接続され、スキージによって掻き取られたインキを搬送する第1の板材、第1の板材に接続され第1の板材から搬送されたインキを版面内へ所定の角度で搬送する第2の板材から成り、スキージホルダと第1の板材の表面が平らに構成されている。
また、本発明のロータリースクリーン印刷機構は、スキージホルダと第1の板材の表面が平らな構成は、i)スキージホルダが、第1の板材の厚みに対応した凹部を備え、第1の板材がスキージホルダの凹部の上に固定された構成、又は、ii)スキージホルダが凸形状又は凹形状の突合せ部を備え、第1の板材がスキージホルダの備える凸形状又は凹形状の突合せ部と嵌り合う凹形状又は凸形状の突合せ部を備え、突合せ部からのスキージホルダの表面と第1の板材の表面の厚さを同じ構成としている。
本発明のロータリースクリーン印刷機構は、第1のガイド部材を備えることで、スキージによって掻き取ったインキを円筒状の版面内で安定して循環させることができ、印刷品質を安定化させることが可能である。
ロータリースクリーン印刷におけるスキージの配置例を示す図 従来技術の問題を説明するための図 従来技術の別の問題を説明するための図 本発明のロータリースクリーン印刷機構の構成図 本発明の第1のガイド部材の構成図 上蓋と第1のガイド部材の関係を示す図 上蓋の上に固定される第1の板材とボルトの位置関係を示す図 上蓋と第1の板材を固定した構成図 スキージホルダとスキージを固定した構成図 スキージホルダと第1の板材を突合せて固定した構成図 円筒状の版面に対するスキージの角度を説明する図 第2の実施の形態のロータリースクリーン印刷機構の構成図
本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。しかしながら、本発明は、以下に述べる実施するための形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載される技術的思想の範囲内であれば、その他のいろいろな実施の形態が含まれる。
本発明において、ロータリースクリーン印刷機構(1)は、図4(a)に示すように、少なくとも円筒状の版面(10)と、スキージホルダ(21)によって固定され、上向きに支持されたスキージ(20)を備える。前述のように、版面(10)の下部に溜まるインキは、版面(10)の回転に伴って版面(10)の内周に沿って、スキージ(20)の先端部に運ばれ、スキージ(20)によって、版面(10)に設けられた貫通孔(図示せず)にインキを押し出すことで、シート(100)に図柄が印刷される。
図4(b)は、図4(a)に示すスキージホルダ(21)によって支持されたスキージ(20)を説明する図である。図4(b)に示すように、スキージ(20)は、スキージホルダ(21)とボルト(24)により固定される。図4(b)に示すスキージホルダ(21)は、上蓋(23)と下台(22)によって構成され、その上蓋(23)と下台(22)によって、スキージ(20)を挟んだ状態で、ボルト(25)によりスキージ(20)が固定される。なお、スキージホルダ(21)は、支持部材(15)によって支持され、支持部材(15)は、円筒状の版面(10)の軸方向の長さより長く、円筒状の版面(10)の外側にある印刷機のフレーム等(図示せず)に固定される。なお、支持部材(15)と接続する回転駆動部(モータ等)を設けて支持部材(15)を回転させることで、版面(10)に対してスキージ(20)が接触する角度を変更する機構としてもよい。以下、本発明のロータリースクリーン印刷機構(1)の詳細について説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態は、図4に示すように、スキージ(20)によって掻き取られたインキを回収するインキ回収ボックス(30)を備え、インキ回収ボックス(30)に接続されたインキ供給ガイド部材(31)により、版面(10)の下部へインキを供給(循環)する構成である。
(第1のガイド部材)
第1の実施の形態において、ロータリースクリーン印刷機構(1)は、スキージ(20)によって掻き取られたインキをインキ回収ボックス(30)に安定して運ぶために、図5に示すスキージホルダ(21)に接続された第1のガイド部材(40)を備える。なお、第1のガイド部材(40)は、第1の板材(41)と第2の板材(42)から構成される。以下、第1の板材(41)と第2の板材(42)について説明する。
(第1の板材)
第1の板材(41)は、スキージホルダ(21)に接続され、スキージ(20)によって掻き取られたインキを、後述する第2の板材(42)まで安定して運ぶための板材である。仮に、スキージホルダ(21)の表面に凹凸があると、その部分でインキが波打つことから、本発明において、第1の板材(41)の表面は、スキージホルダ(21)の表面と連続した平らな表面を構成する。
図6(a)は、スキージホルダ(21)の構成の一例を示す図であり、スキージホルダ(21)を構成する上蓋(23)と第1のガイド部材(40)の斜視図であり、図6(b)は、図6(a)のX−X’線における断面図である。第1の板材(41)とスキージホルダ(21)の表面が平らな表面を構成する具体的な例としては、図6(b)に示すように、第1の板材(41)の厚さ(T1)に対応した凹部(23B)を上蓋(23)に設け、凹部(23B)の深さ(D1)が、第1の板材(41)の厚さ(T1)と同じ構成とすればよい。なお、上蓋(23)と第1の板材(41)の固定は、例えば、上蓋(23)と第1の板材(41)を金属とした場合、いずれか一方に磁石を固定すれば、容易に取り付け又は取り外しすることができる。
このような第1の板材(41)の構成において、図7(a)に示すように、第1の板材(41)がボルト(24)の表面を覆うことなく固定した場合であっても、後述する第2の板材(42)と合わせて、インキの流れを安定させることができるが、他方、図7(b)に示すように、第1の板材(41)がボルト(24)を覆う構成とした場合は、ボルト(24)にて固定している部分でのインキの波打ちを解消できるとともに、印刷終了時や、スキージを交換する際に、ボルト(24)固定している部分にインキは流れ込み難く、清掃の必要がなく好ましい。また、図7(c)に示すように、第1の板材(41)は、スキージホルダ(21)の表面と連続した平らな表面を構成し、上蓋(23)の表面全体を覆う構成としてもよい。
また、上蓋(23)に第1の板材(41)を固定する別の手段としては、図8(a)に示すように、上蓋(23)に溝(23A)を設け、第1の板材(41)の先端の凸部(41a’)を嵌め込んで固定してもよい。なお、図8(a)は、上蓋(23)に、一つの溝(23A)を設けた例であるが、複数の溝を設けてもよい。また、図8(b)に示すように、第1の板材(41)の長手方向(円筒状の版面の軸方向)の両端部に折り込みを設けて上蓋(23)を挟み込んで固定してもよいし、両面テープにて貼り合わせて固定してもよい。さらに、図8(c)に示すように、上蓋(23)の長手方向(円筒状の版面の軸方向)に複数の溝(23A)を設けるとともに、第1の板材(41)に、上蓋(23)の溝(23A)と嵌り合う凸部(41a)を複数設け、それらを嵌め合わせて固定してもよい。
また、スキージ(20)の固定は、下台(22)と上蓋(23)の間に挟んでボルト(24)により固定する方法に限定されるものではなく、図9(a)に示すように、スキージホルダ(21)にスキージ(20)を固定するための凸部(21a)を設けるとともに、スキージ(20)に、スキージホルダ(21)の凸部(21a)と嵌り合う形状の凹部(20a)を設け、図9の断面方向からスキージ(20)を差し込んで固定する構成でもよい。また、スキージホルダ(21)に凹部を設け、スキージ(20)に凸部を設ける構成でもよい。加えて、図9(b)に示すように、スキージホルダ(21)に板バネ等の弾性押圧部材(21b)を設け、図9(b)の矢印方向にスキージ(20)を差し込んで押圧して固定する構成でもよい。
図9に示す構成のスキージホルダ(21)の場合、図6に示す上蓋(23)が備える凹部(23B)と同様にして、スキージホルダ(21)自体に、第1の板材(41)が固定されるための凹部(21B)を設ければよい。また、図8(a)及び図8(c)に示す上蓋(23)が備える溝と同様にして、スキージホルダ(21)自体に、第1の板材(41)が固定されるための溝を設ければよい(図示せず)。
また、図10に示すように、スキージホルダ(21)と第1の板材(41)を突合せて固定してもよく、図10は、スキージホルダ(21)に凹形状の突合部(21A)を設け、第1の板材(41)に凸形状の突合部(41A)を設けた例である。この時、スキージホルダ(21)の凹形状の突合部(21A)と第1の板材(41)の凸形状の突合部(41A)を突合わせた部分から、スキージホルダ(21)と第1の板材(41)の表面までの高さ(厚さ)が同じ構成とすることで、スキージホルダ(21)と第1の板材(41)の表面を平らにすることができる。具体的には、図10に示すスキージホルダ(21)の凹形状の突合部(21)から上側のスキージホルダの厚さ(T2)と、第1の板材(41)の凸形状の突合部(41A)から上側の第1の板材の厚さ(T2)が同じ構成とすればよい。また、スキージホルダ(21)に凸形状の突合部を設け、第1の板材(41)に凹形状の突合部を設ける構成でもよい。加えて、スキージ(20)をボルト(24)によって固定する構成において、上蓋(23)に凸形状又は凹形状の突合部を設け、第1の板材(41)に凹形状又は凸形状の突合部を設ける構成でもよい。
本発明において、スキージホルダ(21)と第1の板材(41)が平らな表面を構成する例について、図6から図10までの図面を用いて説明したが、スキージホルダ(21)と第1の板材(41)が平らな表面を構成できればよく、本発明の明細書に記載の構成に限定されるものではない。また、スキージホルダ(21)と第1の板材(41)の固定手段は本発明の明細書に記載の構成に限定されるものではなく、第1のガイド部材(40)から版面(10)の外側まで延設した支持部材を設けて、印刷機のフレーム等(図示せず)に固定してもよい。
また、第1の板材(41)は、スキージホルダ(21)と平らな表面を構成する部分を備えていれば、スキージホルダ(21)の接続している位置から、第2の板材(42)に向かって、第1の板材(41)の厚さが徐々に薄くなるように、表面が傾斜した構成(図示せず)としてもよい。
(第2の板材)
第2の板材(42)は、第1の板材(41)の端部と接続され、インキ回収ボックス(30)にインキを案内する板材である。図5に示す第1の板材(41)の延長線(破線で図示)と第2の板材(42)の間の角度(θ)は、掻き取られたインキが、第2の板材(42)に沿って、インキ回収ボックス(30)へ流れるように配置され、第2の板材の角度(θ)は固定してもよいし、インキの流れに応じて適宜調整してもよい。
例えば、印刷に用いるインキの粘度が下がるほど、第2の板材(42)を飛び越えて落下する傾向になることから、スキージ(20)と第2の板材(42)の角度(θ)を緩やかにする調整を行えばよく、図5においては反時計回りの方向に調整すればよい。また、スキージ(20)の角度の変更に伴って、第1のガイド部材(40)全体の角度も変更される場合、具体的には、スキージ(20)の角度を上向きに調整すると(図5において、時計回りの方向)、第1の板材(41)から流れてくるインキの勢いが強くなることから、スキージ(20)と第2の板材(42)の角度(θ)を緩やかにする調整を行えばよく、図5においては反時計回りの方向に調整すればよい。なお、第2の板材(42)の角度の調整は、図示しない角度調整手段、例えば、エキセンガイドをモータで回転させることで任意の角度に固定することができ、インキが流れる状態に応じて、第2の板材(42)の角度(θ)を自動又は手動で変更すればよい。
また、本発明において、第2の板材(42)は、直線上の板材に限定されるものではなく、第2の板材(42)の一部又は全体が曲面で構成された部位を備えてよい。特にインキ回収ボックス(30)の底面側の第2の板材(42)において、インキ回収ボックス(30)の底面に対する角度が緩やかであるほど、インキ回収ボックス(30)内のインキの波打ちを抑えることができる。
(インキ回収ボックス)
インキ回収ボックス(30)は、第2の板材(42)によって運ばれたインキを一時的に溜めるためのものであり、図5に示すように、インキ供給ガイド部材(31)にインキを供給する流出部(32)を有している。本発明のロータリースクリーン印刷機構(1)は、第1のガイド部材(40)の第2の板材(42)に沿ってインキ回収ボックス(30)にインキが流れるため、インキ回収ボックス(30)内でインキが波打つことが大幅に軽減、又は波打つことがないことから、インキ回収ボックス(30)の流出部(32)からインキ供給ガイド部材(31)へのインキの供給も安定して行うことができる。なお、インキ回収ボックス(30)は、インキ供給ガイド部材(31)に供給するインキの流量を安定させるために、特許第5493106号公報に記載の開閉式羽根(図示せず)を設けることが好ましい。
(インキ供給ガイド部材)
インキ供給ガイド部材(31)は、インキ回収ボックス(30)と接続された板状の部材であり、インキ回収ボックス(30)の流出部(32)から流出したインキが沿って流れ、その下側にある版面(10)にインキを供給するものである。インキ供給ガイド部材(31)もまた、その一部又は全体へ曲面で構成された部位を備えてよい。
以上のように、本発明のロータリースクリーン印刷機構(1)は、スキージ(20)とインキ回収ボックス(30)の間に、第1のガイド部材(40)を備えることにより、スキージ(20)によって掻き取られたインキが波打つことなくインキ回収ボックス(30)に運ぶことができ、インキ回収ボックス(30)内でのインキが波打つ現象を大幅に軽減することができる。これにより、インキ回収ボックス(30)に設けられたインキ供給ガイド部材(31)により、版面(10)の下部へインキを供給(循環)する時も安定して行うことができる。
また、版面(10)内を循環するインキの温度変化に伴ってインキの粘度が変化した場合においても、第1のガイド部材(40)を構成する第2の板材(42)の角度(θ)を適宜調整することで、第2の板材(42)に沿ってインキ回収ボックス(30)へインキを適正に流すことができる。すなわち、本発明のロータリースクリーン印刷機構(1)は、簡易な構成により、印刷運転中に生じるインキの特性の変化に対して、安定したインキの循環を行うことができる。
第1の実施の形態において、スキージ(20)の向きは、図5に示す角度に限定されるものではない。図11に示すような横向きの場合であっても、スキージ(20)によって掻き取られたインキの流れは、同様であることから、本発明の第1のガイド部材(40)を設けることで、安定したインキの循環を行うことができる。
第1の実施の形態のロータリースクリーン印刷機構(1)として、図4に示す構成について説明したが、円筒状の版面(10)にインキを供給するためのノズル(図示せず)を設け、図示しないポンプ等を介してインキタンク(図示せず)のインキを供給する機構を設けてもよい。また、版面(10)の下側に集まっているインキを回収して、インキの粘度や温度を一定にする循環槽(図示せず)を設け、循環槽からインキを供給する機構を設けてもよい。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態のロータリースクリーン印刷機構(1)は、第1の実施の形態で説明したインキ回収ボックス(30)を設けることなく、図12に示すように、第1のガイド部材(40)により、直接、円筒状の版面(10)にインキを供給する構成のロータリースクリーン印刷機構(1)である。
第2の形態において第1のガイド部材(40)は、第1の実施の形態に対して、インキを運ぶ先が版面(10)であることが異なるが、第1の実施の形態と同じ作用効果を備える。すなわち、第1の板材(41)は、第1の実施の形態と同様に、スキージホルダ(21)の表面と連続した平らな表面を構成しており、第2の板材(42)までインキを安定して運ぶための部材である。なお、第1の板材(41)は、第1の実施の形態で説明した図6から図10までに示す構成によって、スキージホルダ(21)と連続した平らな表面を構成するものである。
また、第2の板材(42)は、第1の実施の形態と同様に、第1の板材(41)の端部と接続され、円筒状の版面(10)に直接インキを案内する板材である。第2の板材(42)は、第1の実施の形態と同様に、掻き取られたインキが第2の板材(42)に沿って、円筒状の版面(10)へ流れるように配置され、第2の板材の角度(θ)が、適宜調整される。
第2の実施の形態においても、第1のガイド部材(40)により、スキージ(20)によって掻き取られたインキが、波打つことなく円筒状の版面(10)内に供給(循環)することができる。
1 ロータリースクリーン印刷機構
10 版面
11 インキ
13 圧胴
15 支持部材
20 スキージ
20a 凹部(スキージ)
20b 弾性押圧部材
21 スキージホルダ
21a 凸部(スキージホルダ)
21A 凹形状の突合部(スキージホルダ)
21B 凹部
22 下台
23 上蓋
23A 溝
23B 凹部(上蓋)
24 ボルト
30 インキ回収ボックス
31 インキ供給ガイド部材
31’ 開閉式羽根
40 第1のガイド部材
41 第1の板材
41a 上蓋に設けた溝と嵌り合う凸部(第1の板材)
41A 凸形状の突合部(第1の板材)
42 第2の板材
50 インキの波打ちが生じる領域
100 シート
T 壁面
T2 厚み

Claims (3)

  1. ロータリースクリーン印刷機の版面内に、スキージホルダによって固定されたスキージ、前記スキージによって掻き取られたインキを回収するインキ回収ボックスと前記インキ回収ボックスに回収されたインキを前記版面内に供給するガイド部材を備えたロータリースクリーン印刷機構であって、前記スキージホルダに接続され、前記スキージによって掻き取られたインキを前記インキ回収ボックスへ搬送する第1のガイド部材を備え、前記第1のガイド部材は、前記スキージホルダに接続され前記スキージによって掻き取られたインキを搬送する第1の板材、前記第1の板材に接続され前記第1の板材から搬送されたインキを前記インキ回収ボックスへ所定の角度にて搬送する第2の板材から成り、前記スキージホルダと前記第1の板材の表面が平らに構成されたことを特徴とするロータリースクリーン印刷機構。
  2. ロータリースクリーン印刷機の版面内に、スキージホルダによって固定されたスキージを備え、前記スキージによって掻き取られたインキを循環する部材を備えたロータリースクリーン印刷機構であって、前記スキージホルダに接続され、前記スキージによって掻き取られたインキを前記版面内へ循環する第1のガイド部材を備え、前記第1のガイド部材は、前記スキージホルダに接続され前記スキージによって掻き取られたインキを搬送する第1の板材、前記第1の板材に接続され前記第1の板材から搬送されたインキを前記版面内へ所定の角度にて搬送する第2の板材から成り、前記スキージホルダと前記第1の板材の表面が平らに構成されたことを特徴とするロータリースクリーン印刷機構。
  3. 前記スキージホルダと前記第1の板材の表面が平らな構成は、i)前記スキージホルダが前記第1の板材の厚みに対応した凹部を備え、前記第1の板材が前記スキージホルダの凹部の上に固定された構成、又は、ii)前記スキージホルダが凸形状又は凹形状の突合せ部を備え、前記第1の板材が前記スキージホルダの備える前記凸形状又は凹形状の突合せ部と嵌り合う凹形状又は凸形状の突合せ部を備え、前記突合せ部からの前記スキージホルダの表面と前記第1の板材の表面の厚さが同じ構成であることを特徴とする請求項1又は2記載のロータリースクリーン印刷機構。
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