JP2020156554A - 乳首部材及びこれを備えた飲料容器並びに乳首付きキャップ - Google Patents
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Abstract
【課題】 ボトル缶への装着が容易であり、安全で衛生的な乳首部材及びこれを備えた飲料容器並びに乳首付きキャップを提供すること。【解決手段】 全体が弾性材料で略円錐状に成形されていると共に容器本体2の口部3に取り付け可能であり、先端部に開口部4aが形成された乳首部4と、乳首部に連続して形成され乳首部よりも拡径された乳輪部5と、乳輪部に連続して形成され乳輪部よりも拡径された基部6とを備え、基部が、口部の上端部を外側に折り返して形成されたカール部3aが嵌め込み可能な嵌め込み用凹部6aを有している。【選択図】 図1
Description
本発明は、ボトル缶などに容易に装着可能な乳首部材及びこれを備えた飲料容器並びに乳首付きキャップに関する。
近年、災害時等の特殊環境下において、乳児用液体ミルクの需要が増している。このような環境下では、乳児用食品の入手が困難になると共に、母体にかかるストレスから母乳が出難くなる事例が挙げられている。このような状況下では、安全で衛生的な乳児用食料が求められるが、乳児が飲料を飲む場合、哺乳瓶のような特殊な形状の飲み口が必要であり、飲み口の安全,衛生性の確保が重要である。
従来の哺乳瓶では、例えば特許文献1及び2に記載されているように、ボトルの上端外周に雄ネジが形成されており、この雄ネジに螺着可能な雌ネジを内側に有したリング状のキャップを用いて乳首部材をボトルの口部に取り付けている。
また、特許文献3では、ボトル本体と、ボトル本体の開口部に装着される乳首部材と、乳首部材を被うようにボトル本体の開口部に固着される保護カバーと、保護カバーを被うようにボトル本体の開口部に着脱可能に装着されるキャップとを含む飲料容器が記載されている。この飲料容器では、ボトル本体の開口部の外周部に雄ネジ部が形成され、この雄ネジ部に乳首部材の内周面に形成された雌ネジ部を螺合させて乳首部材をボトル本体の開口部に装着している。
上記従来の技術には、以下の課題が残されている。
上記従来の乳首部材や哺乳瓶では、乳首部材をボトル本体の開口部に装着するために、内周面に雌ネジ部を形成したリング状のキャップを用いたり、乳首部材自体に雌ネジ部を形成したりして、リング状のキャップや乳首部材の雌ネジ部に対応した雄ネジ部をボトル本体の開口部に形成する必要があった。このため、専用の特殊なボトル本体の作製が必要であり、一般に普及しているアルミニウム製等のボトル缶に容易に乳首部材を装着することが困難であった。特に、近年、上述した液体ミルクの容器として使い捨て哺乳瓶の要望があり、熱処理が可能であり液体ミルク等の内容物を長期保存が可能なボトル缶を用いることが検討されている。
上記従来の乳首部材や哺乳瓶では、乳首部材をボトル本体の開口部に装着するために、内周面に雌ネジ部を形成したリング状のキャップを用いたり、乳首部材自体に雌ネジ部を形成したりして、リング状のキャップや乳首部材の雌ネジ部に対応した雄ネジ部をボトル本体の開口部に形成する必要があった。このため、専用の特殊なボトル本体の作製が必要であり、一般に普及しているアルミニウム製等のボトル缶に容易に乳首部材を装着することが困難であった。特に、近年、上述した液体ミルクの容器として使い捨て哺乳瓶の要望があり、熱処理が可能であり液体ミルク等の内容物を長期保存が可能なボトル缶を用いることが検討されている。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、ボトル缶への装着が容易であり、安全で衛生的な乳首部材及びこれを備えた飲料容器並びに乳首付きキャップを提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明に係る乳首部材は、全体が弾性材料で略円錐状に成形されていると共に容器本体の口部に取り付け可能であり、先端部に開口部が形成された乳首部と、前記乳首部に連続して形成され前記乳首部よりも拡径された乳輪部と、前記乳輪部に連続して形成され前記乳輪部よりも拡径された基部とを備え、前記基部が、前記口部の上端部を外側に折り返して形成されたカール部が嵌め込み可能な嵌め込み用凹部を有していることを特徴とする。
この乳首部材では、基部が、口部の上端部を外側に折り返して形成されたカール部が嵌め込み可能な嵌め込み用凹部を有しているので、一般に流通しているアルミ缶等の容器本体のカール部を嵌め込み用凹部に嵌め込むことで、容易にアルミ缶の口部に乳首部材を取り付けることができ、乳首状の飲み口を設けることができる。また、この乳首部材では、弾性材料で形成されていると共に嵌め込みだけで取り付けられるので、容易に口部から取り外しが可能であり、乳首部材を取り外して飲み残しを容易に捨てることができると共に、使用後はゴミとして分別も容易となる。
第2の発明に係る飲料容器は、第1の発明の乳首部材と、口部の上端部を外側に折り返して形成されたカール部を有した容器本体と、前記口部に装着可能なキャップとを備え、前記乳首部材が、前記カール部が前記嵌め込み用凹部に嵌め込まれた状態で前記口部に取り付けられ、前記キャップが、前記口部との間に前記基部を挟んだ状態で前記口部に装着されることを特徴とする。
すなわち、この飲料容器では、キャップが、口部との間に基部を挟んだ状態で口部に装着されるので、キャップを装着した状態では、キャップが基部を口部側に押し付けることで、嵌め込み用凹部がカール部により密着して高い密封性を確保することができる。
すなわち、この飲料容器では、キャップが、口部との間に基部を挟んだ状態で口部に装着されるので、キャップを装着した状態では、キャップが基部を口部側に押し付けることで、嵌め込み用凹部がカール部により密着して高い密封性を確保することができる。
第3の発明に係る飲料容器は、第2の発明において、内容物を封入した陽圧缶であり、前記口部に前記キャップが装着された状態で前記乳首部及び前記乳輪部が前記口部内に押し込まれていると共に、前記口部から前記キャップを取り外した状態で前記乳首部及び前記乳輪部が前記口部から突出することを特徴とする。
すなわち、この飲料容器では、口部にキャップが装着された状態で乳首部及び乳輪部が口部内に押し込まれていると共に、口部からキャップを取り外した状態で乳首部及び乳輪部が口部から突出するので、キャップ装着時では乳首部材が口部内に格納されて衛生的であると共に、キャップ取り外し時には陽圧缶の圧力によって口部から乳首部及び乳輪部が自動的に突出して、直ぐに使用可能な状態となる。
すなわち、この飲料容器では、口部にキャップが装着された状態で乳首部及び乳輪部が口部内に押し込まれていると共に、口部からキャップを取り外した状態で乳首部及び乳輪部が口部から突出するので、キャップ装着時では乳首部材が口部内に格納されて衛生的であると共に、キャップ取り外し時には陽圧缶の圧力によって口部から乳首部及び乳輪部が自動的に突出して、直ぐに使用可能な状態となる。
第4の発明に係る飲料容器は、第2又は第3の発明において、前記開口部に挿通されたストロー部を備えていることを特徴とする。
すなわち、この飲料容器では、開口部に挿通されたストロー部を備えているので、乳首部の先端からストロー部が突出した状態であり、ストロー部を用いて内容物を吸い出すことが可能になる。特に、児童,お年寄り又は障害者などでも、ストロー部を用いて容易に飲料することが可能になる。また、ストロー部が弾性材料で形成された乳首部材に取り付けられているため、柔軟な乳首部によってストロー部の差し込み角度を容易に変更することが可能になる。さらに、ストロー部が、弾性材料で形成された乳首部の開口部に挿通されているため、弾性材料による締め付ける弾性力や摩擦力によってストロー部が開口部に保持されて抜け落ちてしまうことを防止できる。
すなわち、この飲料容器では、開口部に挿通されたストロー部を備えているので、乳首部の先端からストロー部が突出した状態であり、ストロー部を用いて内容物を吸い出すことが可能になる。特に、児童,お年寄り又は障害者などでも、ストロー部を用いて容易に飲料することが可能になる。また、ストロー部が弾性材料で形成された乳首部材に取り付けられているため、柔軟な乳首部によってストロー部の差し込み角度を容易に変更することが可能になる。さらに、ストロー部が、弾性材料で形成された乳首部の開口部に挿通されているため、弾性材料による締め付ける弾性力や摩擦力によってストロー部が開口部に保持されて抜け落ちてしまうことを防止できる。
第5の発明に係る飲料容器は、第2から第4の発明のいずれかにおいて、前記乳首部材と前記キャップとの間に前記乳首部材よりも硬質な樹脂材料で形成されたライナーを備えていることを特徴とする。
すなわち、この飲料容器では、乳首部材とキャップとの間に乳首部材よりも硬質な樹脂材料で形成されたライナーを備えているので、硬質で表面の滑り性が高いライナーにより、ライナーと乳首部材との間で滑り易くなり、開栓トルクを低減することができる。
すなわち、この飲料容器では、乳首部材とキャップとの間に乳首部材よりも硬質な樹脂材料で形成されたライナーを備えているので、硬質で表面の滑り性が高いライナーにより、ライナーと乳首部材との間で滑り易くなり、開栓トルクを低減することができる。
第6の発明に係る飲料容器は、第2から第5の発明のいずれかにおいて、前記容器本体が、アルミニウム製ボトル缶であり、前記内容物が、液体ミルクであることを特徴とする。
すなわち、この飲料容器では、容器本体が、アルミニウム製ボトル缶であり、内容物が、液体ミルクであるので、熱処理ができ、長期保存が可能な乳児用の哺乳瓶とすることができる。
すなわち、この飲料容器では、容器本体が、アルミニウム製ボトル缶であり、内容物が、液体ミルクであるので、熱処理ができ、長期保存が可能な乳児用の哺乳瓶とすることができる。
第7の発明に係る乳首付きキャップは、第1の発明の乳首部材と、前記容器本体の口部に装着可能なキャップ本体とを備え、前記キャップ本体が、天板部と前記天板部の周縁から垂下した筒状周壁部とを備え、前記キャップ本体が、天板部と前記天板部の周縁から垂下した筒状周壁部とからなるキャップ本体とを備え、前記乳首部材が、前記基部を前記筒状周壁部の内周面及び前記天板部の内面に当接させていると共に前記天板部の内面に前記乳首部の先端部を当接させて変形させた状態で前記キャップ本体内に嵌め込まれていることを特徴とする。
すなわち、この乳首付きキャップでは、乳首部材が、基部を筒状周壁部の内周面及び天板部の内面に当接させていると共に天板部の内面に乳首部の先端部を当接させて変形させた状態でキャップ本体内に嵌め込まれているので、容器本体の口部に乳首付きキャップを装着するだけで、口部のカール部が嵌め込み用凹部に嵌まってキャップ本体内の乳首部材を口部に取り付けることができる。
すなわち、この乳首付きキャップでは、乳首部材が、基部を筒状周壁部の内周面及び天板部の内面に当接させていると共に天板部の内面に乳首部の先端部を当接させて変形させた状態でキャップ本体内に嵌め込まれているので、容器本体の口部に乳首付きキャップを装着するだけで、口部のカール部が嵌め込み用凹部に嵌まってキャップ本体内の乳首部材を口部に取り付けることができる。
第8の発明に係る乳首付きキャップは、第7の発明において、前記筒状周壁部が、内方に突出していると共に前記基部の外周縁部を下方から係止する乳首部材係止突起を有していることを特徴とする。
すなわち、この乳首付きキャップでは、筒状周壁部が、内方に突出していると共に基部の外周縁部を下方から係止する乳首部材係止突起を有しているので、乳首部材係止突起で支持されていることで、乳首部材がキャップ本体内から脱落することを防ぐことができる。また、容器本体の口部に乳首付きキャップを装着すると、乳首部材の嵌め込み用凹部にカール部が嵌まり密着することで乳首部材が口部の上部に固定されるが、乳首部材係止突起で基部の外周縁部を係止しているだけであり、この係止力よりも嵌め込み用凹部による固定力の方が強く、開栓時には乳首部材係止突起で係止されていた基部が撓んで容易に係止状態が解除されることで、口部に乳首部材がそのまま取り付けられた状態で開栓することができる。
すなわち、この乳首付きキャップでは、筒状周壁部が、内方に突出していると共に基部の外周縁部を下方から係止する乳首部材係止突起を有しているので、乳首部材係止突起で支持されていることで、乳首部材がキャップ本体内から脱落することを防ぐことができる。また、容器本体の口部に乳首付きキャップを装着すると、乳首部材の嵌め込み用凹部にカール部が嵌まり密着することで乳首部材が口部の上部に固定されるが、乳首部材係止突起で基部の外周縁部を係止しているだけであり、この係止力よりも嵌め込み用凹部による固定力の方が強く、開栓時には乳首部材係止突起で係止されていた基部が撓んで容易に係止状態が解除されることで、口部に乳首部材がそのまま取り付けられた状態で開栓することができる。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明に係る乳首部材及びこれを備えた飲料容器並びに乳首付きキャップによれば、基部が、口部の上端部を外側に折り返して形成されたカール部が嵌め込み可能な嵌め込み用凹部を有しているので、一般に流通しているアルミ缶等の容器本体のカール部を嵌め込み用凹部に嵌め込むことで、容易にアルミ缶の口部に乳首部材を取り付けることができる。
したがって、本発明の乳首部材及びこれを備えた飲料容器並びに乳首付きキャップでは、容器本体をボトル缶とすることで、熱処理ができ、液体ミルク等の内容物を長期保存可能で乳首状の飲み口を有したボトル缶とすることができる。このように本発明の飲料容器は、安全で衛生的な保存型容器であり、簡易使い捨て哺乳瓶等として使用することができる。
すなわち、本発明に係る乳首部材及びこれを備えた飲料容器並びに乳首付きキャップによれば、基部が、口部の上端部を外側に折り返して形成されたカール部が嵌め込み可能な嵌め込み用凹部を有しているので、一般に流通しているアルミ缶等の容器本体のカール部を嵌め込み用凹部に嵌め込むことで、容易にアルミ缶の口部に乳首部材を取り付けることができる。
したがって、本発明の乳首部材及びこれを備えた飲料容器並びに乳首付きキャップでは、容器本体をボトル缶とすることで、熱処理ができ、液体ミルク等の内容物を長期保存可能で乳首状の飲み口を有したボトル缶とすることができる。このように本発明の飲料容器は、安全で衛生的な保存型容器であり、簡易使い捨て哺乳瓶等として使用することができる。
以下、本発明に係る乳首部材及びこれを備えた飲料容器並びに乳首付きキャップの第1実施形態を、図1から図4を参照しながら説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、各部材を認識可能又は認識容易な大きさとするために一部について縮尺を適宜変更している。
本実施形態の乳首部材1は、図1から図4に示すように、全体が弾性材料で略円錐状に成形された人工乳首であると共に容器本体2の口部3に取り付け可能であり、先端部に開口部4aが形成された乳首部4と、乳首部4に連続して形成され乳首部4よりも拡径された乳輪部5と、乳輪部5に連続して形成され乳輪部5よりも拡径された基部6とを備えている。
上記基部6は、口部3の上端部を外側に折り返して形成されたカール部3aが嵌め込み可能な嵌め込み用凹部6aを有している。
上記開口部4aは、例えば丸孔,Y字状や十字状のスリットなどのカット形状が採用可能である。
上記基部6は、口部3の上端部を外側に折り返して形成されたカール部3aが嵌め込み可能な嵌め込み用凹部6aを有している。
上記開口部4aは、例えば丸孔,Y字状や十字状のスリットなどのカット形状が採用可能である。
また、本実施形態の飲料容器10は、上記乳首部材1と、口部3の上端部を外側に折り返して形成されたカール部3aを有した容器本体2と、容器本体2内に内容物を封入した状態で口部3に装着可能なキャップ7とを備えている。
この飲料容器10は、上記キャップ7を口部3に巻き締めた状態で備えている。
上記乳首部材1は、カール部3aが嵌め込み用凹部6aに嵌め込まれた状態で口部3に取り付けられている。
この飲料容器10は、上記キャップ7を口部3に巻き締めた状態で備えている。
上記乳首部材1は、カール部3aが嵌め込み用凹部6aに嵌め込まれた状態で口部3に取り付けられている。
本実施形態の飲料容器10は、例えばアルミニウム製ボトル缶(いわゆるアルミ缶)の陽圧缶であり、図1及び図2に示すように、口部3にキャップ7が装着された状態で乳首部材1の乳首部4及び乳輪部5が口部3内に押し込まれていると共に、図3及び図4に示すように、口部3からキャップ7を取り外した状態で乳首部4及び乳輪部5が口部3から突出する。
上記内容物は、例えば液体ミルクである。
上記内容物は、例えば液体ミルクである。
上記キャップ7は、天板部8aと天板部8aの周縁から垂下した筒状周壁部8bとからなるキャップ本体8を備えている。
また、キャップ7は、乳首部材1とキャップ7との間に乳首部材1よりも硬質な樹脂材料で形成されたライナー9を備えている。
上記ライナー9は、天板部8aの内面に配されている。
ライナー9は、全体が合成樹脂で円盤状に形成され、キャップ本体8に対して回転自由に設置されている。
例えば、ライナー9は、例えばポリプロピレン等で形成されている。
また、キャップ7は、乳首部材1とキャップ7との間に乳首部材1よりも硬質な樹脂材料で形成されたライナー9を備えている。
上記ライナー9は、天板部8aの内面に配されている。
ライナー9は、全体が合成樹脂で円盤状に形成され、キャップ本体8に対して回転自由に設置されている。
例えば、ライナー9は、例えばポリプロピレン等で形成されている。
上記乳首部材1は、例えば天然ゴム,イソブレンゴム,シリコンゴムなどの軟質樹脂で形成されている。
このため内容物を容器本体2内に封入する際に、口部3のカール部3aとキャップ7及びライナー9とが軟質樹脂で形成された乳首部材1の基部6を挟み込むことにより、高い密封性が確保できる。
なお、基部6の上面に、基部6よりも硬質な樹脂膜を形成しておき、滑り性をさらに向上させても構わない。
このため内容物を容器本体2内に封入する際に、口部3のカール部3aとキャップ7及びライナー9とが軟質樹脂で形成された乳首部材1の基部6を挟み込むことにより、高い密封性が確保できる。
なお、基部6の上面に、基部6よりも硬質な樹脂膜を形成しておき、滑り性をさらに向上させても構わない。
上記カール部3aは、口部3の上端部をカールさせるカール加工と、カールした部分をかしめるスロットル加工とで形成される。したがって、カール部3aの外周面は、スロットル加工により平坦面を有している。
上記基部6は、外周縁において下方に垂下していると共に環状に延在しカール部3aの外周面に内周面が密着する外周壁部6bと、外周壁部6bよりも内側において下方に突出していると共に環状に延在しカール部3aの内周面に外周面が密着する内側下方突出部6cとを有している。すなわち、嵌め込み用凹部6aは、外周壁部6bと内側下方突出部6cとの間に形成された環状の凹部であり、カール部3aが下方から嵌め込まれて内面に密着することで水密状態を保持することができる。
上記内側下方突出部6cは、外周壁部6bよりも下方に長く突出してカール部3aの内周面側に広い面積で密着していることで、嵌め込み時の高い密封性及び水密性を確保している。
上記容器本体2は、ねじ締結密封機構を持ったボトル缶であり、口部3の外周面に雄ネジ部3bが形成されている。
また、上記キャップ7は、口部3に装着する際に筒状周壁部8bを口部3に巻き締めるキャッピング加工により、筒状周壁部8bの内周面に雄ネジ部3bに螺着可能な雌ネジ部が形成される。
上記容器本体2は、ねじ締結密封機構を持ったボトル缶であり、口部3の外周面に雄ネジ部3bが形成されている。
また、上記キャップ7は、口部3に装着する際に筒状周壁部8bを口部3に巻き締めるキャッピング加工により、筒状周壁部8bの内周面に雄ネジ部3bに螺着可能な雌ネジ部が形成される。
本実施形態の乳首部材1及び飲料容器10では、キャップ7が口部3に装着された状態では、図1及び図2に示すように、乳首部4及び乳輪部5が口部3内に押し込められているが、キャップ7を外して開栓すると、図3及び図4に示すように、内圧の開放によって乳首部4及び乳輪部5が口部3から外部に膨らみ、突出することで、乳首状の飲み口を形成する。
なお、本実施形態では、飲料容器10を陽圧缶とし、内圧によって開栓時に乳首部4及び乳輪部5が口部3から突出するようにしたが、陽圧缶でない場合でも、予め乳首部材1にくせ付けをしておき、開栓時に自己のバネ性によって口部3から突出するように設定しても構わない。
なお、本実施形態では、飲料容器10を陽圧缶とし、内圧によって開栓時に乳首部4及び乳輪部5が口部3から突出するようにしたが、陽圧缶でない場合でも、予め乳首部材1にくせ付けをしておき、開栓時に自己のバネ性によって口部3から突出するように設定しても構わない。
このように本実施形態の乳首部材1では、基部6が、口部3の上端部を外側に折り返して形成されたカール部3aが嵌め込み可能な嵌め込み用凹部6aを有しているので、一般に流通しているアルミ缶等の容器本体2のカール部3aを嵌め込み用凹部6aに嵌め込むことで、容易にアルミ缶等の口部3に乳首部材1を取り付けることができ、乳首状の飲み口を設けることができる。
特に、容器本体2が、アルミニウム製ボトル缶であり、内容物が、液体ミルクであれば、熱処理ができ、長期保存が可能な乳児用の哺乳瓶とすることができる。
特に、容器本体2が、アルミニウム製ボトル缶であり、内容物が、液体ミルクであれば、熱処理ができ、長期保存が可能な乳児用の哺乳瓶とすることができる。
また、この乳首部材1では、弾性材料で形成されていると共に嵌め込みだけで取り付けられるので、容易に口部3から取り外しが可能であり、乳首部材1を取り外して飲み残しを容易に捨てることができると共に、使用後はゴミとして分別も容易となる。
なお、乳首部材1の取り外しが不要な場合、嵌め込み用凹部6aの内面に接着剤を塗布しておき、カール部3aと接着することで、乳首部材1の外れや滑りを防止しても構わない。
なお、乳首部材1の取り外しが不要な場合、嵌め込み用凹部6aの内面に接着剤を塗布しておき、カール部3aと接着することで、乳首部材1の外れや滑りを防止しても構わない。
また、本実施形態の飲料容器10では、キャップ7が、口部3との間に基部6を挟んだ状態で口部3に装着されるので、キャップ7を装着した状態では、キャップ7が基部6を口部3側に押し付けることで、嵌め込み用凹部6aがカール部3aにより密着して高い密封性を確保することができる。
さらに、口部3にキャップ7が装着された状態で乳首部4及び乳輪部5が口部3内に押し込まれていると共に、口部3からキャップ7を取り外した状態で乳首部4及び乳輪部5が口部3から突出するので、キャップ7装着時では乳首部材1が口部3内に格納されて衛生的であると共に、キャップ7取り外し時には陽圧缶の圧力によって口部3から乳首部4及び乳輪部5が自動的に突出して、直ぐに使用可能な状態となる。
また、乳首部材1とキャップ7との間に乳首部材1よりも硬質な樹脂材料で形成されたライナー9を備えているので、硬質で表面の滑り性が高いライナー9により、ライナー9と乳首部材1との間で滑り易くなり、開栓トルクを低減することができる。
また、乳首部材1とキャップ7との間に乳首部材1よりも硬質な樹脂材料で形成されたライナー9を備えているので、硬質で表面の滑り性が高いライナー9により、ライナー9と乳首部材1との間で滑り易くなり、開栓トルクを低減することができる。
次に、本発明に係る乳首部材及びこれを備えた飲料容器並びに乳首付きキャップの第2及び第3実施形態について、図5から図7を参照して以下に説明する。なお、以下の各実施形態の説明において、上記実施形態において説明した同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、乳首部4の先端部に開口部4aが形成されているだけであるのに対し、第2実施形態の飲料容器20は、図5及び図6に示すように、開口部4aに挿通されたストロー部22を備えている点である。
すなわち、第2実施形態では、乳首部4の先端部にストロー部22が挿通可能な開口部4aが形成されており、この開口部4aにストロー部22が容器本体2の底部まで差し込まれている。
すなわち、第2実施形態では、乳首部4の先端部にストロー部22が挿通可能な開口部4aが形成されており、この開口部4aにストロー部22が容器本体2の底部まで差し込まれている。
口部3にキャップ7が装着されている状態では、図5に示すように、乳首部4と共にストロー部22全体が容器本体2内に収納されており、口部3からキャップ7を外した状態では、図6に示すように、乳首部4及び乳輪部5と共にストロー部22の上部も口部3から上方外部に突出した状態となる。
このように第2実施形態の飲料容器20では、開口部4aに挿通されたストロー部22を備えているので、乳首部4の先端からストロー部22が突出した状態であり、ストロー部22を用いて内容物を吸い出すことが可能になる。特に、児童,お年寄り又は障害者などでも、ストロー部22を用いて容易に飲料することが可能になる。また、ストロー部22が弾性材料で形成された乳首部材1に取り付けられているため、柔軟な乳首部4によってストロー部22の差し込み角度を容易に変更することが可能になる。さらに、ストロー部22が、弾性材料で形成された乳首部4の開口部4aに挿通されているため、弾性材料による締め付ける弾性力や摩擦力によってストロー部22が開口部4aに保持されて抜け落ちてしまうことを防止できる。
第3実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、容器本体2の口部3に乳首部材1が予め取り付けてあるのに対し、第3実施形態の乳首付きキャップ37では、図7に示すように、キャッピング前のキャップ本体8内に乳首部材1が収納されている点である。
第3実施形態の乳首付きキャップ37は、上記乳首部材1と、容器本体2の口部3に装着可能なキャップ本体8とを備えている。
第3実施形態の乳首付きキャップ37は、上記乳首部材1と、容器本体2の口部3に装着可能なキャップ本体8とを備えている。
上記キャップ本体8が、天板部8aと天板部8aの周縁から垂下した筒状周壁部8bとを備えている。
上記乳首部材1は、基部6を筒状周壁部8bの内周面及び天板部8aの内面に当接させていると共に天板部8aの内面に乳首部4の先端部を当接させて変形させた状態でキャップ本体8内に嵌め込まれている。
上記乳首部材1は、基部6を筒状周壁部8bの内周面及び天板部8aの内面に当接させていると共に天板部8aの内面に乳首部4の先端部を当接させて変形させた状態でキャップ本体8内に嵌め込まれている。
上記筒状周壁部8bは、乳首部材係止突起38e、ミシン目38f及びスカート部38g等を備えている。
すなわち、筒状周壁部8bは、内方に突出していると共に基部6の外周縁部(外周壁部6b)を下方から係止する乳首部材係止突起38eを有している。
上記乳首部材係止突起38eは、筒状周壁部8bの内側に凹んだ断面三角形状または半円形状をなし、周方向に間隔をおいて複数個配され内方に突出形成されたものであり、乳首部材1をその下方から支持する機能と缶内圧力を放出するベント機能と実質上の洗浄口の役目とを有する。
すなわち、筒状周壁部8bは、内方に突出していると共に基部6の外周縁部(外周壁部6b)を下方から係止する乳首部材係止突起38eを有している。
上記乳首部材係止突起38eは、筒状周壁部8bの内側に凹んだ断面三角形状または半円形状をなし、周方向に間隔をおいて複数個配され内方に突出形成されたものであり、乳首部材1をその下方から支持する機能と缶内圧力を放出するベント機能と実質上の洗浄口の役目とを有する。
乳首部材1は、キャップ37が口部3に装着された際に、カール部3aが嵌め込み用凹部6aにちょうど嵌め込まれる位置に配され、嵌め込み用凹部6aをキャップ本体8の開口部に向けた状態でキャップ本体8内に嵌め込まれている。
第3実施形態の乳首付きキャップ37では、乳首部材1が、基部6を筒状周壁部8bの内周面及び天板部8aの内面に当接させていると共に天板部8aの内面に乳首部4の先端部を当接させて変形させた状態でキャップ本体8内に嵌め込まれているので、容器本体2の口部3に乳首付きキャップ37を装着するだけで、口部3のカール部3aが嵌め込み用凹部6aに嵌まってキャップ本体8内の乳首部材1を口部3に取り付けることができる。
また、筒状周壁部8bが、内方に突出していると共に基部6の外周縁部を下方から係止する乳首部材係止突起38eを有しているので、乳首部材係止突起38eで支持されていることで、乳首部材1がキャップ本体8内から脱落することを防ぐことができる。また、容器本体2の口部3に乳首付きキャップ37を装着すると、乳首部材1の嵌め込み用凹部6aにカール部3aが嵌まり密着することで乳首部材1が口部3の上部に固定されるが、乳首部材係止突起38eで基部6の外周縁部を係止しているだけであり、この係止力よりも嵌め込み用凹部6aによる固定力の方が強く、開栓時には乳首部材係止突起38eで係止されていた基部6が撓んで容易に係止状態が解除されることで、口部3に乳首部材1がそのまま取り付けられた状態で開栓することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
1…乳首部材、2…容器本体、3…口部、3a…カール部、4…乳首部、4a…開口部、5…乳輪部、6…基部、6a…嵌め込み用凹部、7…キャップ、8…キャップ本体、8a…天板部、8b…筒状周壁部、9…ライナー、10,20…飲料容器、22…ストロー部、37…乳首付きキャップ、38e…乳首部材係止突起
Claims (8)
- 全体が弾性材料で略円錐状に成形されていると共に容器本体の口部に取り付け可能であり、
先端部に開口部が形成された乳首部と、
前記乳首部に連続して形成され前記乳首部よりも拡径された乳輪部と、
前記乳輪部に連続して形成され前記乳輪部よりも拡径された基部とを備え、
前記基部が、前記口部の上端部を外側に折り返して形成されたカール部が嵌め込み可能な嵌め込み用凹部を有していることを特徴とする乳首部材。 - 請求項1に記載の乳首部材と、
口部の上端部を外側に折り返して形成されたカール部を有した容器本体と、
前記口部に装着可能なキャップとを備え、
前記乳首部材が、前記カール部が前記嵌め込み用凹部に嵌め込まれた状態で前記口部に取り付けられ、
前記キャップが、前記口部との間に前記基部を挟んだ状態で前記口部に装着されることを特徴とする飲料容器。 - 請求項2に記載の飲料容器において、
内容物を封入した陽圧缶であり、前記口部に前記キャップが装着された状態で前記乳首部及び前記乳輪部が前記口部内に押し込まれていると共に、前記口部から前記キャップを取り外した状態で前記乳首部及び前記乳輪部が前記口部から突出することを特徴とする飲料容器。 - 請求項2又は3に記載の飲料容器において、
前記開口部に挿通されたストロー部を備えていることを特徴とする飲料容器。 - 請求項2から4のいずれか一項に記載の飲料容器において、
前記乳首部材と前記キャップとの間に前記乳首部材よりも硬質な樹脂材料で形成されたライナーを備えていることを特徴とする飲料容器。 - 請求項2から5のいずれか一項に記載の飲料容器において、
前記容器本体が、アルミニウム製ボトル缶であり、
前記内容物が、液体ミルクであることを特徴とする飲料容器。 - 請求項1に記載の乳首部材と、
前記容器本体の口部に装着可能なキャップ本体とを備え、
前記キャップ本体が、天板部と前記天板部の周縁から垂下した筒状周壁部とを備え、
前記乳首部材が、前記基部を前記筒状周壁部の内周面及び前記天板部の内面に当接させていると共に前記天板部の内面に前記乳首部の先端部を当接させて変形させた状態で前記キャップ本体内に嵌め込まれていることを特徴とする乳首付きキャップ。 - 請求項7に記載の乳首付きキャップにおいて、
前記筒状周壁部が、内方に突出していると共に前記基部の外周縁部を下方から係止する乳首部材係止突起を有していることを特徴とする乳首付きキャップ。
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JP2019055953A JP2020156554A (ja) | 2019-03-25 | 2019-03-25 | 乳首部材及びこれを備えた飲料容器並びに乳首付きキャップ |
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JP2019055953A JP2020156554A (ja) | 2019-03-25 | 2019-03-25 | 乳首部材及びこれを備えた飲料容器並びに乳首付きキャップ |
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Cited By (1)
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2019
- 2019-03-25 JP JP2019055953A patent/JP2020156554A/ja active Pending
Cited By (2)
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JP2022127628A (ja) * | 2021-02-19 | 2022-08-31 | Jfeスチール株式会社 | 缶 |
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