JP2020156287A - Electric connection box - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、回路基板を密閉しつつコネクタ部を通じて外部との電気的接続が図れるようにした電気接続箱に関するものである。本発明は、特に、リレー回路部が備えられた回路基板をケースおよびコネクタ部によって密閉しつつ、リレー回路部との電気的接続を行うコネクタターミナルをコネクタ部から外部に露出させることで外部との電気的接続が行われるようにしたリレーモジュール装置に適用されると好適なものである。 The present invention relates to an electric junction box in which a circuit board is hermetically sealed and electrically connected to the outside through a connector portion. In the present invention, in particular, the circuit board provided with the relay circuit portion is sealed by the case and the connector portion, and the connector terminal for electrical connection with the relay circuit portion is exposed to the outside from the connector portion to be exposed to the outside. It is suitable when applied to a relay module device in which an electrical connection is made.
従来、特許文献1において、コネクタ部を高温に晒さなくても良く、かつ、ネジ止め構造としなくても、コネクタターミナルと回路基板との間のはんだ付け部に加わる応力を低減できるようにした電気接続箱が提案されている。この電気接続箱では、コネクタターミナルが備えられた樹脂プレートとハウジングとを別体としている。そして、樹脂プレートに備えられるコネクタターミナルを回路基板に形成された貫通ビアにはんだ付けしたのち、回路基板および樹脂プレートをケース内に配置し、ケースとハウジングとによって樹脂プレートを挟持することで、樹脂プレートを介して回路基板がハウジングおよびケースの間に隙間を有して支持されるようにしている。
Conventionally, in
近年、車両の搭載負荷の増加、意匠性の向上により、電気接続箱の小型化が要求されており、そのためには電気接続箱に搭載される製品も小型化する必要がある。回路基板上に実装されるメカリレーや半導体リレーモジュールは小型化が進んでいるが、コネクタターミナルを含むコネクタ部の実装面積に支配され、製品の小型化が困難であった。 In recent years, there has been a demand for miniaturization of electric junction boxes due to an increase in the loading load of vehicles and an improvement in design, and for that purpose, it is also necessary to miniaturize the products mounted on the electric junction boxes. Mechanical relays and semiconductor relay modules mounted on a circuit board are becoming smaller, but it is difficult to reduce the size of products because they are dominated by the mounting area of the connector portion including the connector terminal.
コネクタ実装部の面積を小さくするためには、端子圧入部の樹脂プレートの厚さを小さくする必要があり、上記した特許文献1に記載の電気接続箱においても、樹脂プレートに設けられる端子圧入部の樹脂プレート厚さを小さくしている。
In order to reduce the area of the connector mounting portion, it is necessary to reduce the thickness of the resin plate of the terminal press-fitting portion, and even in the electrical connection box described in
しかしながら、端子圧入部の樹脂プレート厚さを小さくすると樹脂プレートとコネクタターミナルの接触面積が小さくなり、コネクタターミナルと樹脂プレートの保持強度が低下する。これにより、製品組み付け時の外力および市場での車両振動による端子抜け・陥没が発生する懸念があった。 However, if the thickness of the resin plate of the terminal press-fitting portion is reduced, the contact area between the resin plate and the connector terminal becomes smaller, and the holding strength between the connector terminal and the resin plate decreases. As a result, there is a concern that terminals may come off or collapse due to external force during product assembly and vehicle vibration in the market.
本発明は上記点に鑑みて、端子圧入部の樹脂プレート厚さが小さかったとしても、コネクタターミナルと樹脂プレートの保持強度の低下を抑制することが可能な電気接続箱を提供することを目的とする。 In view of the above points, it is an object of the present invention to provide an electrical junction box capable of suppressing a decrease in holding strength between the connector terminal and the resin plate even if the resin plate thickness of the terminal press-fitting portion is small. To do.
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、配線パターンが形成されていると共に、該配線パターンに接続される接続部(32)が形成された回路基板(3)と、端子圧入孔(45b)が形成され、端子圧入孔内に圧入されると共に接続部に対して接続されるコネクタターミナル(42)を有し、回路基板に対して一体化される樹脂プレート(4)と、一面を開口面(21)とし、該開口面から回路基板および樹脂プレートを収容する開口部が形成されたケース(2)と、開口面を蓋閉めするカバーを構成し、ケースと共に樹脂プレートを挟持するハウジング(5)と、を有し、コネクタターミナルは、端子圧入孔内に圧入されることで樹脂プレートを貫通してハウジングと反対側に突き出していると共に、ハウジングと反対側において回路基板側に向けて折れ曲がった屈曲部(42a)を有し、かつ、該屈曲部よりも樹脂プレート側において樹脂プレートをハウジング側に押しつけるかしめ固定部(42c)を備えていることを特徴としている。
In order to achieve the above object, in the invention according to
このように、屈曲部よりも樹脂プレート側において樹脂プレートをハウジング側に押しつけるかしめ固定部(42c)を備えるようにしている。このため、振動が加えられても、コネクタターミナルと樹脂プレートとの間にガタつきが発生することが抑制される。このため、端子圧入孔の面積、つまり端子圧入面積が小さかったとしても、コネクタターミナルと樹脂プレートの保持強度の低下を抑制することが可能となる。 As described above, the crimping fixing portion (42c) for pressing the resin plate against the housing side is provided on the resin plate side of the bent portion. Therefore, even if vibration is applied, rattling between the connector terminal and the resin plate is suppressed. Therefore, even if the area of the terminal press-fitting hole, that is, the terminal press-fitting area is small, it is possible to suppress a decrease in the holding strength of the connector terminal and the resin plate.
請求項2に記載の発明では、コネクタターミナルは、樹脂プレートのうちハウジング側の壁面に当接して、該コネクタターミナルが端子圧入孔に圧入される方向へ移動することを規制するストッパー(42b)を備えていることを特徴としている。
In the invention according to
このように、ストッパーを備えることで、かしめ固定部とストッパーとによって樹脂プレートを挟持するようにして、コネクタターミナルの樹脂プレートへの保持力を高めることができる。 By providing the stopper in this way, the resin plate can be sandwiched between the caulking fixing portion and the stopper, and the holding force of the connector terminal on the resin plate can be increased.
請求項3に記載の発明では、かしめ固定部は、屈曲部が折り曲がった方向と同方向に向けて折り曲げられていることを特徴としている。 According to the third aspect of the present invention, the caulking fixing portion is characterized in that the bent portion is bent in the same direction as the bent direction.
このような構成とすれば、治具を用いた曲げ加工によって、かしめ固定部と屈曲部とを共に折り曲げて形成することが可能となる。 With such a configuration, it is possible to form the caulked fixing portion and the bent portion by bending together by bending using a jig.
例えば、請求項4に記載したように、樹脂プレートは、回路基板の表面に対する法線方向に立設されており、かしめ固定部は、樹脂プレートのうち回路基板の表面に垂直な一面に対して所定角度有した状態で折れ曲がった構成とされる。その場合、請求項5に記載したように、所定角度が35°以下となるようにすると好ましい。このようにすると、製造初期時から高い保持力が得られるのに加えて、その後においても高い保持力を維持することが可能となる。
For example, as described in
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。 The reference numerals in parentheses of each of the above means indicate an example of the correspondence with the specific means described in the embodiment described later.
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In each of the following embodiments, parts that are the same or equal to each other will be described with the same reference numerals.
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態では、電気接続箱として、リレーモジュール装置を例に挙げて説明する。
(First Embodiment)
The first embodiment of the present invention will be described. In the present embodiment, the relay module device will be described as an example of the electrical connection box.
図1は、リレーモジュール装置1の外観斜視図である。図2は、図1中の一点鎖線で囲んだ領域を矢印方向から見たときの断面図である。図3は、リレーモジュール装置1の分解斜視図である。図4は、リレーモジュール装置1の一部の組み付けの様子を示した斜視図である。図5A〜図5Cは、それぞれ、樹脂プレート4の正面図、樹脂プレート4をハウジング5と反対側から見たときの斜視図、樹脂プレート4をハウジング5と反対側から見たときの図である。図5Dは、図5C中のVD−VD断面図である。図6は、リレーモジュール装置1の一部の組み付け後の様子を示した斜視図である。なお、図3、図4は、ぞれそれ、図1の矢印III、IV方向から見た図に対応している。
FIG. 1 is an external perspective view of the
リレーモジュール装置1は、負荷を駆動するのに用いられるリレー回路が備えられた装置である。図1〜図3に示すように、リレーモジュール装置1は、一方向が開口した開口部を有するケース2の開口部に回路基板3および樹脂プレート4を挿入しつつハウジング5を嵌め込むことで構成されている。図2に示すように、ケース2内には回路基板3および樹脂プレート4が収容され、ケース2内において回路基板3に組みつけられた樹脂プレート4がケース2とハウジング5とに挟み込まれるようにして、回路基板3および樹脂プレート4が保持されている。
The
図3に示すように、ケース2は、一面が開口しており、開口する一面(以下、開口面という)21に対して対向する一面を底面22、底面22から開口面21側に伸びる四面を側面23〜26とした略長方体形状の部材で構成されている。そして、ケース2の開口面21にハウジング5が嵌め込まれることにより、ケース2内が密閉される。
As shown in FIG. 3, one side of the
ケース2は、側面23〜26のうちの一面23、具体的には回路基板3のうち樹脂プレート4が配置される側の一面と対応する面が段付き形状の段差部23aが形成された段付き面とされることで、開口面21側よりも底面22側において開口面積が縮小された構造とされている。また、一面23と隣接している両側面24、25は、内壁面に開口部側へ突き出したケースレール部24a、25aが形成されたレール面とされ、このケースレール部24a、25aに沿って回路基板3がガイドされるようになっている。そして、ケース2のうち、段差部23aが形成された一面の反対側の一面26に沿って回路基板3が設置される。以下、一面23を段付き面23、両側面24、25をレール面24、25、一面26を設置面26という。
The
図2に示すように、段付き面23に形成された段差部23aは、段付き面23に対して垂直方向となる内壁面を構成するものであり、この内壁面が樹脂プレート4に当接させられる。段差部23aの形成位置、つまり底面22から段差部23aまでの距離は、樹脂プレート4から底面22側への回路基板3の突き出し量よりも長くされ、回路基板3の端面と底面22との間に隙間が空けられるように設定されている。
As shown in FIG. 2, the stepped
また、図2に示すように、段付き面23の内壁面のうちの開口面21側には突起部23bが形成されており、ケース2内にハウジング5を嵌め込んだ時に、ハウジング5に突起部23bが引っ掛かることによってハウジング5がケース2から脱落することを防止している。
Further, as shown in FIG. 2, a
レール面24、25に形成されたケースレール部24a、25aは、回路基板3のケース2への挿入方向(図3中の矢印A1方向)に沿って延設されている。
The
図2に示すように、設置面26は、ケース2内に挿入された回路基板3から所定距離離間させられている。設置面26と回路基板3との間の距離は、回路基板3にはんだ付けされた各種実装部品の端子などの先端の突き出し部分が設置面26と干渉しない程度に設定されている。図2および図3に示すように、設置面26の内壁面のうちの開口面21側には突起部26aが形成されており、ケース2内にハウジング5を嵌め込んだ時に、ハウジング5に突起部26aが引っ掛かることによってハウジング5がケース2から脱落することを防止している。
As shown in FIG. 2, the
回路基板3は、リレー回路の配線パターンが形成されたものであり、例えばプリント基板によって構成されている。回路基板3におけるケース2への挿入方向と垂直な方向の幅は、ケース2の同方向における開口幅よりも小さくされ、回路基板3とケース2の内壁面との間に所定の隙間が設けられるようになっている。そして、回路基板3の幅方向の両端が上記したケースレール部24a、25a内に入り込むようになっている。
The
図3に示すように、回路基板3には、接続部に相当する複数の貫通ビア31、32が形成されており、各貫通ビア31、32に対して、後述するコネクタターミナル41、42の先端が挿入され、はんだ付けによって電気的に接続されている。なお、本実施形態では、貫通ビア31、32を接続部としているが、他の接続構造であっても良い。また、図4では図示していないが、図3に示すように、回路基板3にはリレー回路に備えられるマイクロコンピュータ(またはIC)、電解コンデンサなどの各電子部品33、34が実装されており、はんだ付けによって回路基板3に形成された配線パターンと電気的に接続されている。
As shown in FIG. 3, a plurality of penetrating
また、回路基板3には、複数の貫通孔35a〜35cが形成されている。これら複数の貫通孔35a〜35cに後述する樹脂プレート4のボス部46a〜46cの先端が嵌め込まれることで、回路基板3に対する樹脂プレート4の位置決めが為されている。
Further, a plurality of through
図5A〜図5Dに示すように、樹脂プレート4は、複数のコネクタターミナル41、42を保持するものであり、樹脂部分は耐熱樹脂によって構成され、回路基板3の表面に対する法線方向に立設されている。樹脂プレート4は、複数の貫通孔で構成された端子圧入孔45a、45b内に各コネクタターミナル41、42を圧入することによって形成されている。樹脂プレート4のうち、コネクタターミナル41が配置された部分は長方形状の板状部43とされている。また、樹脂プレート4のうち、コネクタターミナル42が配置された部分は板状部43からハウジング5側に突き出した突出部44とされている。
As shown in FIGS. 5A to 5D, the
板状部43のうちのコネクタターミナル41の周囲には、後述するハウジング5に形成された第1貫通部51と対応する形状の凸部43aが形成されている。また、突出部44のうちのコネクタターミナル42の周囲にも、後述するハウジング5に形成された第2貫通部52と対応する形状の凸部44aが形成されている。
Around the
樹脂プレート4は、板状部43の平面が回路基板3の法線方向を向くようにして回路基板3に保持される。樹脂プレート4のうち、回路基板3側の端面には、回路基板3側に突き出した突起部にて構成されるボス部46a〜46cが形成されている。これらボス部46a〜46cの先端が回路基板3に形成された貫通孔35a〜35cに嵌め込まれることで、樹脂プレート4が回路基板3に対して位置決めが為された状態で保持される。
The
樹脂プレート4に備えられた各コネクタターミナル41、42は、板状部43や突出部44を貫通してハウジング5側とその反対側に突き出している。コネクタターミナル41、42のうち、ハウジング5と反対側の部分は、板状部43の法線方向において樹脂プレート4から突き出してから回路基板3側に向けて垂直方向に折り曲げられており、その端部が回路基板3側に突き出している。この端部が回路基板3に形成された複数の貫通ビア31、32内に挿入され、はんだ付けされることで電気的に接続されている。なお、コネクタターミナル41、42のうち垂直方向に折り曲げられた部分を以下の説明では屈曲部41a、42aという。
Each of the
また、図3に示すように、コネクタターミナル42のうちハウジング5側の部分では、突出部44のうちハウジング5側に向けられる面に当接するストッパー42bが形成されている。ストッパー42bは、コネクタターミナル42を幅方向両側において部分的に幅を広げた構成とされている。このストッパー42bにより、外部のコネクタ部がコネクタターミナル42に嵌め込まれるときに、コネクタターミナル42が樹脂プレート4に押し込まれることが抑制できるようになっている。
Further, as shown in FIG. 3, in the portion of the
ここで、コネクタターミナル41、42は、それぞれ別用途で使用されることから、用途に応じた板厚や板幅とされる。例えば、コネクタターミナル41は信号ラインや、リレー回路に備えられる各リレーの出力、つまり各負荷への電流供給ラインとされ、コネクタターミナル42は電源からの電流供給が行われる電源ラインとされる。コネクタターミナル42は、各リレーに分配される前の電源ラインとされることから、コネクタターミナル42の方がコネクタターミナル41よりも板幅が大きくなっている。
Here, since the
製品の小型化のために、コネクタターミナル41、42を圧入する樹脂プレート4に形成される端子圧入孔45a、45bの樹脂プレート厚さを小さくしている。コネクタターミナル41については、信号ラインや電源ラインから供給される電流を分配して各負荷に供給するための電流供給ラインとされることから、多数備えられ、外部のコネクタ部との接続も多数纏めて行われる。このため、車両振動によって図6の左右方向等に振動が加えられても、多数のコネクタターミナル41が纏まって振動させられることになるため、ガタつきが発生し難い。これに対して、コネクタターミナル42については、電源ラインとされ、コネクタターミナル41から離れて一極の端子として備えられることから、単独で外部のコネクタ部と接続され、図6の左右方向の振動が加えられると、ガタつきが発生し易い。
In order to reduce the size of the product, the thickness of the resin plates of the terminal press-fitting
このため、コネクタターミナル42のうち樹脂プレート4からハウジング5と反対側に突き出した位置に、かしめ固定部42cを備えている。かしめ固定部42cは、コネクタターミナル42のうち屈曲部42aよりも樹脂プレート4側に位置し、本実施形態では屈曲部42aと同方向に向けて折り曲げられることで構成され、樹脂プレート4をハウジング5側に押しつける役割を果たす。より詳しくは、コネクタターミナル42は、折り曲げられる前には図7のような板状部材とされ、その中央部が打ち抜き部42dとされていて、打ち抜き部42dに囲まれた舌片部がかしめ固定部42cとなる。
Therefore, the
そして、コネクタターミナル42は、図7の紙面下方側から樹脂プレート4の端子圧入孔45bに圧入され、ストッパー42bが樹脂プレート4に当接するまで嵌め込まれる。そして、打ち抜き部42dの外側および内側の舌片部を共に治具で曲げ加工することで屈曲部42aを形成すると共にかしめ固定部42cを形成している。屈曲部42aについては、樹脂プレート4から所定距離離れた位置で曲げ加工されており、曲げられる前の状態に対して垂直に曲げられている。かしめ固定部42cについては、樹脂プレート4の壁面の位置で曲げ加工されているため、コネクタターミナル42は樹脂プレート4の表面、つまり回路基板3に垂直な一面に対して図5Dに示すように所定角度有した状態となっている。かしめ固定部42cと樹脂プレート4の表面との成す角度(以下、曲げ角度θという)は、45°以下、好ましくは35°以下、より好ましくは20°以下とされている。
Then, the
このように、かしめ固定部42cを備えるようにしているため、かしめ固定部42cとストッパー42bとによって樹脂プレート4を挟持するようにして、コネクタターミナル42の樹脂プレート4への保持力が高められている。
Since the
なお、コネクタターミナル42のうち幅方向両側には、ストッパー42bとかしめ固定部42cとの間に位置する部分に鋸状の突起部42eが形成されている。この突起部42eが端子圧入孔45bの壁面に食い込むことで、コネクタターミナル42の樹脂プレート4への保持力が高められるようにしている。
On both sides of the
樹脂プレート4における板状部43には、コネクタターミナル41が配置された凸部43aと異なる位置において、板状部43を貫通するガイド孔43bが形成されている。ガイド孔43bは、後述するハウジング5に形成されたガイド55cが嵌め込まれる部分である。
The plate-shaped
ハウジング5は、回路基板3に対して樹脂プレート4のコネクタターミナル41、42を実装した後に、樹脂プレート4が組み付けられるもので、回路基板3および樹脂プレート4をケース2の開口部内に挿入したのち、ケース2の開口部内に嵌め込まれることで、ケース2の開口面21を蓋閉めするカバーとなる。また、ハウジング5は、ケース2に嵌め込まれると、第1貫通部51が形成された側の端面において、樹脂プレート4を段差部23aやケースレール部24a、25aの先端に押し付けることで、樹脂プレート4を段差部23aやケースレール部24a、25aの先端と共に挟持する。
In the
なお、図6では、回路基板3に対して樹脂プレート4のコネクタターミナル41、42を実装した後、ハウジング5を樹脂プレート4に対して固定した状態を示しているが、本図中におけるハッチングを示した部分が、ハウジング5によって樹脂プレート4をケース2側に押し付けたときに、段差部23aやケースレール部24a、25aの先端が当接する。
Note that FIG. 6 shows a state in which the
図4に示すように、ハウジング5には、第1、第2貫通部51、52が形成されており、各貫通部51、52に樹脂プレート4から突き出したコネクタターミナル41、42の先端が挿入される。本実施形態の場合、第1、第2貫通部51、52は、長方形状に貫通させられている。樹脂プレート4のうちのコネクタターミナル41、42の近傍の凸部43a、44aは、第1、第2貫通部51、52と対応する突形状とされており、各凸部43a、44aが第1、第2貫通部51、52に嵌り込むようになっている。
As shown in FIG. 4, the
また、図1〜図3に示されるように、ハウジング5のうち、樹脂プレート4と反対側の一面は開口させられており、図2に示されるように、この開口部53内に第1、第2貫通部51、52に挿入された各コネクタターミナル41、42が露出させられている。このハウジング5をコネクタ部として、開口部53内に図示しない別のコネクタ部が差し込まれることで、コネクタターミナル41、42との電気的接続が図れるようになっている。
Further, as shown in FIGS. 1 to 3, one surface of the
図4に示されるように、ハウジング5に形成された第1貫通部51の周囲のうち第2貫通部52と反対側の一辺と対応する位置に、樹脂プレート4側に伸びるフック54aが形成されている。フック54aの先端部は第1貫通部51の内側方向に延びる爪が形成されたものであり、爪の部分が樹脂プレート4に引っ掛けられるようになっている。同様に、ハウジング5に形成された第2貫通部52の周囲のうち第1貫通部51と反対側の一辺と対応する位置に、樹脂プレート4側に伸びるフック54bが形成されている。フック54bの先端部は第2貫通部52の内側方向に延びる爪が形成されたものであり、爪の部分が樹脂プレート4に引っ掛けられるようになっている。
As shown in FIG. 4, a
また、ハウジング5には、長方形状とされた第1貫通部51の各辺それぞれと対応して、樹脂プレート4側に伸びるガイド(第1〜第4ガイド)55a〜55dが備えられている。各ガイド55a〜55dは、第1貫通部51の各辺に対して平行に伸びる平板状で構成されている。
Further, the
以上のような構成により、本実施形態にかかるリレーモジュール装置1が構成されている。このように構成されるリレーモジュール装置1は、次のようにして製造される。
The
まず、配線パターンが形成された回路基板3を用意すると共に、複数のコネクタターミナル41、42が備えられた樹脂プレート4や電子部品33、34を用意する。そして、複数のコネクタターミナル41、42を樹脂プレート4の端子圧入孔45a、45bに圧入し、コネクタターミナル42についてはストッパー42bが樹脂プレート4の壁面に当接するまで嵌め込む。このとき、コネクタターミナル42については、ストッパー42bを備えていることから図7の紙面下方から端子圧入孔45bに圧入されるようにしているが、圧入方向については任意である。その後、治具を用いた曲げ加工により、コネクタターミナル41、42を折り曲げることで屈曲部41a、42aを形成すると共にかしめ固定部42cを形成し、これらと樹脂プレート4とを一体化する。このとき、かしめ固定部42cを形成することで、コネクタターミナル42がより強固に樹脂プレート4に保持されるようにできる。
First, a
続いて、回路基板3に形成された複数の貫通ビア31、32や電子部品33、34の実装部位に塗布されるように、回路基板3の表裏面にクリームはんだを印刷する。そして、電子部品33、34をクリームはんだ上に搭載すると共に、ボス部46a〜46cの先端を貫通孔35a〜35cに挿入して樹脂プレート4の位置決めを行ったのち、複数の貫通ビア31内にコネクタターミナル41、42の先端を挿入する。
Subsequently, cream solder is printed on the front and back surfaces of the
この状態で、リフロー実装装置(リフロー炉)内に搬送し、リフローによってクリームはんだを溶融させ、各部のはんだ付けを行う。 In this state, it is conveyed into the reflow mounting device (reflow furnace), the cream solder is melted by the reflow, and each part is soldered.
このようにしてはんだ付けが完了すると、回路基板3および樹脂プレート4をリフロー実装装置から取り出し、樹脂プレート4にハウジング5を固定する。具体的には、第1貫通部51内にコネクタターミナル41および凸部43aを嵌めると共に、第2貫通部52内にコネクタターミナル42および凸部44aを嵌める。また、ガイド55a、55b、55dを板状部43の各辺に当接させつつ、ガイド孔43b内にガイド55cを嵌め込み、フック54a、54bの爪が樹脂プレート4に引っ掛かるようにする。
When the soldering is completed in this way, the
これにより、ハウジング5が樹脂プレート4に固定され、回路基板3と樹脂プレート4およびハウジング5が一体化される。
As a result, the
この後、ケース2内に開口面21から回路基板3および樹脂プレート4を挿入しつつ、ハウジング5をカバーとしてケース2の開口面21を蓋閉めする。このとき、回路基板3をケースレール部24a、25aに挿入し、回路基板3がケース2内における所望位置に配置されるようにする。
After that, the
これにより、ハウジング5およびケース2によって樹脂プレート4が挟持され、樹脂プレート4を介して回路基板3がハウジング5およびケース2の間に隙間を有して支持された状態となる。具体的には、図2に示すように、ハウジング5とケース2の段差部23aとの間、および、ハウジング5とケースレール部24a、25aの先端との間において、樹脂プレート4が挟持される。このとき、樹脂プレート4がケース2とハウジング5とによって挟持されるが、回路基板3については、ケース2内においてケース2やハウジング5との間に隙間が設けられた状態で樹脂プレート4に支持された状態となる。
As a result, the
したがって、ハウジング5の開口部に図示しない外部のコネクタ部が差し込まれたり引き抜かれることによって、コネクタターミナル41、42に対して応力が加えられても、はんだ付け部に加わる応力を軽減することが可能となる。
Therefore, by inserting or pulling out an external connector portion (not shown) into the opening of the
以上のようにして製造された電気接続箱においては、コネクタターミナル42にかしめ固定部42cを設け、コネクタターミナル42が樹脂プレート4に対してより強固に保持されるようにしている。このため、車両振動によって図6の左右方向等に振動が加えられても、コネクタターミナル42と樹脂プレート4との間にガタつきが発生することが抑制される。このため、端子圧入孔45bの厚さ、つまり端子圧入部の樹脂プレート厚さが小さかったとしても、コネクタターミナル42と樹脂プレート4の保持強度の低下を抑制することが可能となる。これにより、製品組み付け時の外力および市場での車両振動による端子抜け・陥没が発生することを抑制できる。
In the electrical junction box manufactured as described above, the
また、上記したように、かしめ固定部42cの曲げ角度θについては、45°以下、好ましくは35°以下、より好ましくは20°以下とされている。このかしめ固定部42cの有無と曲げ角度θに応じて、コネクタターミナル42の樹脂プレート4への保持力がどのように変化するかについて実験により調べた。図8は、その結果を示している。この実験では、比較例としてかしめ固定部42cを設けていない場合と、本実施形態のようにかしめ固定部42cを設けつつ曲げ角度θを変化させた場合とで、保持力を調べている。保持力については、電気接続箱の製造初期のときと、図6の左右方向にコネクタターミナル42に対して100Nずつ交互に繰り返し5回ずつ印加した耐久検査後とのそれぞれについて、保持力の変化について調べている。
Further, as described above, the bending angle θ of the
その結果、かしめ固定部42cを備えていない場合には、初期時から保持力が100Nしかなかった。これに対して、かしめ固定部42cを備えると、備えていない場合の1.5倍の150N以上の保持力を得ることができ、曲げ角度θを35°以下にすると200Nという高い保持力を得ることができていた。また、耐久試験後には、かしめ固定部42cを備えていない場合には保持力がゼロまで低下したが、かしめ固定部42cを備えている場合には曲げ角度θが45°の場合でも120N近くの保持力が維持され、35°以下であれば150N以上の保持力が維持されていた。
As a result, when the
このように、かしめ固定部42cを備えることによって高い保持力を得ることが可能となり、特に、曲げ角度θを35°以下にすることで、より高い保持力を得ることが可能になる。
As described above, it is possible to obtain a high holding force by providing the
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してコネクタターミナル42の形状を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
(Second Embodiment)
The second embodiment will be described. In this embodiment, the shape of the
図9は、コネクタターミナル42を樹脂プレート4に固定する前の平板状の状態を示した図である。この図に示すように、本実施形態では、かしめ固定部42cをコネクタターミナル42における幅方向両側に備えるようにしている。具体的には、コネクタターミナル42の幅方向の両側に、コネクタターミナル42の内側に向かって伸び、さらにコネクタターミナル42の長手方向に沿ってストッパー42b側に延びるL字状の切れ込み42fが形成されている。そして、その切れ込みによってかしめ固定部42cが構成されるようにしている。
FIG. 9 is a diagram showing a flat plate-like state before fixing the
このように、かしめ固定部42cをコネクタターミナル42の幅方向の両側に備えるようにしても良い。この場合も、例えばコネクタターミナル42を折り曲げて屈曲部42aを形成する際に、かしめ固定部42cも折り曲げて形成するようにすれば良い。
In this way, the
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
(Other embodiments)
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and can be appropriately modified within the scope of the claims.
例えば、電気接続箱の一例としてリレーモジュール装置1を例に挙げたが、ECUなどが備えられた電子接続箱に対しても本発明を適用できる。
For example, the
また、上記各実施形態では、かしめ固定部42cを屈曲部42aの曲げる方向に合わせて同じ側に曲げるようにしているが、異なる方向に曲げられていても良い。その場合、屈曲部42aを形成するためとかしめ固定部42cを形成するための曲げ加工を異なる工程として行うようにすれば良い。
Further, in each of the above embodiments, the
また、上記各実施形態では、コネクタターミナル42のうちハウジング5側の部分に設けたストッパー42bを、コネクタターミナル42を幅方向両側において部分的に幅を広げた構成としている。これは、ストッパー42bの構成の一例を示したに過ぎず、樹脂プレート4のうちハウジング5側の壁面に当接し、コネクタターミナル42が端子圧入孔45a、45bに圧入される方向へ移動することを規制できる構造であれば形状、配置場所は問わない。
Further, in each of the above embodiments, the
なお、上記実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。 Needless to say, in the above embodiment, the elements constituting the embodiment are not necessarily essential except when it is clearly stated that they are essential and when they are clearly considered to be essential in principle. .. Further, in the above embodiment, when numerical values such as the number, numerical value, amount, range, etc. of the constituent elements of the embodiment are mentioned, when it is clearly stated that they are particularly essential, and in principle, they are clearly limited to a specific number. It is not limited to the specific number except when In addition, in each of the above embodiments, when referring to the shape, positional relationship, etc. of a component or the like, the shape, unless otherwise specified or limited in principle to a specific shape, positional relationship, etc. It is not limited to the positional relationship.
1…リレーモジュール装置、2…ケース、3…回路基板、4…樹脂プレート、5…ハウジング、21…開口面、22…底面、23…段付き面、24、25…レール面、24a、25a…ケースレール部、26…設置面、31、32…貫通ビア、33、34…電子部品、41、42…コネクタターミナル、41a、42a…屈曲部、42c…かしめ固定部、43…板状部、43a…凸部、44…突出部、44a…凸部、45a、45b…端子圧入孔 1 ... Relay module device, 2 ... Case, 3 ... Circuit board, 4 ... Resin plate, 5 ... Housing, 21 ... Opening surface, 22 ... Bottom surface, 23 ... Stepped surface, 24, 25 ... Rail surface, 24a, 25a ... Case rail part, 26 ... Installation surface, 31, 32 ... Penetration via, 33, 34 ... Electronic parts, 41, 42 ... Connector terminal, 41a, 42a ... Bending part, 42c ... Caulking fixing part, 43 ... Plate-shaped part, 43a ... Convex part, 44 ... Protruding part, 44a ... Convex part, 45a, 45b ... Terminal press-fitting hole
Claims (5)
端子圧入孔(45b)が形成され、前記端子圧入孔内に圧入されると共に前記接続部に対して接続されるコネクタターミナル(42)を有し、前記回路基板に対して一体化される樹脂プレート(4)と、
一面を開口面(21)とし、該開口面から前記回路基板および前記樹脂プレートを収容する開口部が形成されたケース(2)と、
前記開口面を蓋閉めするカバーを構成し、前記ケースと共に前記樹脂プレートを挟持するハウジング(5)と、を有し、
前記コネクタターミナルは、前記端子圧入孔内に圧入されることで前記樹脂プレートを貫通して前記ハウジングと反対側に突き出していると共に、前記ハウジングと反対側において前記回路基板側に向けて折れ曲がった屈曲部(42a)を有し、かつ、該屈曲部よりも前記樹脂プレート側において前記樹脂プレートを前記ハウジング側に押しつけるかしめ固定部(42c)を備えていることを特徴とする電気接続箱。 A circuit board (3) in which a wiring pattern is formed and a connection portion (32) connected to the wiring pattern is formed.
A resin plate in which a terminal press-fitting hole (45b) is formed, has a connector terminal (42) that is press-fitted into the terminal press-fitting hole and is connected to the connection portion, and is integrated with the circuit board. (4) and
A case (2) in which one surface is an opening surface (21) and an opening for accommodating the circuit board and the resin plate is formed from the opening surface.
It has a housing (5) that constitutes a cover for closing the opening surface and holds the resin plate together with the case.
The connector terminal is press-fitted into the terminal press-fitting hole to penetrate the resin plate and protrude to the opposite side of the housing, and is bent toward the circuit board side on the opposite side of the housing. An electrical connector box having a portion (42a) and having a caulking fixing portion (42c) for pressing the resin plate against the housing side on the resin plate side of the bent portion.
前記かしめ固定部は、前記樹脂プレートのうち前記回路基板の表面に垂直な一面に対して所定角度有した状態で折れ曲がっていることを特徴とする請求項3に記載の電気接続箱。 The resin plate is erected in the normal direction with respect to the surface of the circuit board.
The electrical connection box according to claim 3, wherein the caulking fixing portion is bent in a state of having a predetermined angle with respect to one surface of the resin plate perpendicular to the surface of the circuit board.
The electrical connection box according to claim 4, wherein the predetermined angle is 35 ° or less.
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JP2019055245A JP2020156287A (en) | 2019-03-22 | 2019-03-22 | Electric connection box |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH03272580A (en) * | 1990-03-20 | 1991-12-04 | Fujitsu Ltd | Connector |
JPH10144398A (en) * | 1996-11-11 | 1998-05-29 | Asmo Co Ltd | Electric connector |
JP2016163530A (en) * | 2015-03-05 | 2016-09-05 | アンデン株式会社 | Electric connection box |
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Patent Citations (3)
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