JP2020156126A - インバータ保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転機の回転中の動作異常によって発生する異常な電気エネルギーから、インバータを適切に保護する。【解決手段】推進用モータMの回転中にメインリレー3のオフ又はパワーモジュール31の動作停止が発生すると、パワーモジュール31の入力側がプラグイン用充電器CHGのDCDCコンバータ39を介してDCリンク用コンデンサC2に接続される。そして、推進用モータMの回転中の異常で推進用モータMに発生した電気エネルギーが、プラグイン用充電器CHGのDCリンク用コンデンサC2に電荷として蓄積される。また、パワーモジュール31の入力側への接続により上昇したDCリンク用コンデンサC2の端子間電圧が飽和したら、DCリンク用コンデンサC2に印加される直流電圧を一次側フルブリッジ回路BR1で昇圧させる。【選択図】図3

Description

本発明は、直流電源と交流の回転機との間で電力を変換するインバータの保護装置に関する。
例えば電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)等の電動車両では、コンタクタがオンされると、リチウム−イオン電池等の二次電池が推進用モータ側に接続される。推進用モータ側では、二次電池の直流電力が平滑コンデンサで平滑化される。さらに、インバータが作動すると、平滑化された直流電力がインバータによって交流電力に変換される。そして、インバータから供給される交流電力によって、交流の回転機である推進用モータが回転される。
なお、電動車両が時速100kmで走行しているときの推進用モータの線間電圧は例えば800V程度であると言われている。電動車両の中には最高速度が時速140kmに達するものもあり、そのときの推進用モータの線間電圧は1000Vを超えるものと考えられる。
ところで、推進用モータの回転中にコンタクタが異常によりオフされると、回転速度に応じた誘起電圧が推進用モータに発生する。また、推進用モータのコイルを電流が流れなくなり、コイルを流れていた電流に応じた蓄積エネルギーがコイルから放出される。推進用モータの回転中にインバータの動作が異常停止した場合にも、同様の状態が推進用モータに発生する。
例えば、電動車両が最高速度で走行しているときに、異常によりコンタクタのオフ又はインバータの動作停止が起こると、誘起電圧の発生とコイルの蓄積エネルギーの放出とにより、推進用モータの線間に1000Vを超える高電圧が現れる可能性がある。
異常によるコンタクタのオフ又はインバータの動作停止時に推進用モータの線間に現れる高電圧は、二次電池の端子電圧を大きく上回る。このような異常な高電圧が推進用モータの線間に発生すると、回生電流の経路上に存在するインバータのパワー半導体スイッチング素子、平滑コンデンサに、異常な高電圧が印加される。すると、パワー半導体スイッチング素子又は平滑コンデンサが、耐圧を超える過電圧の印加によって損傷する可能性がある。そこで、推進用モータの回転中にコンタクタがオフした場合の対策が、過去に提案されている。
この提案では、コンタクタのオフで推進用モータの線間に発生した電圧の電気エネルギーを平滑コンデンサに蓄積させて、推進用モータの線間電圧の急な上昇が起こりにくい構成としている。また、推進用モータの回転中にコンタクタのオフを検出したら、制御によってインバータの半導体スイッチング素子を開閉させて、半導体スイッチング素子のスイッチング損失により推進用モータの線間電圧を下げる構成としている(以上、特許文献1)。
特開2017−225236号公報
上述した、インバータの半導体スイッチング素子を制御により開閉させる対策では、制御により導通状態となった半導体スイッチング素子を、推進用モータに発生した誘起電圧とコイルに蓄えられたエネルギーとによる過電流が流れる可能性がある。このような過電流の通過は、半導体スイッチング素子の損傷を招く要因となり得る。半導体スイッチング素子が損傷すると、制御により半導体スイッチング素子を開閉させて半導体スイッチング素子のスイッチング損失により推進用モータの線間電圧を下げることもできなくなってしまう。
そこで、平滑コンデンサの容量を大きくして電気エネルギーの蓄積量を増やすことも考えられる。しかし、そのためには平滑コンデンサの大型化とコストアップが避けられず、理想的な対策とは言い難い。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、電動車両の推進用モータを始めとする回転機の回転中の動作異常によって発生する異常な電気エネルギーから、インバータを適切に保護できるようにすることにある。
上記目的を達成するため、本発明の1つの態様によるインバータ保護装置は、
高電圧バッテリの直流電力を交流に変換して回転機に供給するインバータの入力側に、前記高電圧バッテリと並列に出力側が接続されたDCDCコンバータと、
前記DCDCコンバータの入力側に接続されたDCリンク用コンデンサと、
前記インバータの入力間電圧を検出するセンサと、
前記センサの検出電圧が、前記インバータの過電圧状態の判定値以上であるときに、前記DCDCコンバータの動作を制御して、前記インバータの入力側と前記DCリンク用コンデンサとを接続する電気回路を前記DCDCコンバータ上に形成するコントローラと、
を備える。
本発明によれば、回転機の回転中の動作異常によって発生する異常な電気エネルギーから、インバータを適切に保護できるようにすることができる。
本発明の一実施形態に係るインバータ保護装置が適用される電動車両のパワーコントロールユニットを示すブロック図である。 図1の高電圧バッテリから推進用モータへの電力供給経路の回路構成を模式的に示す回路図である。 図2の高電圧バッテリから推進用モータへの電力供給経路にプラグイン用充電器の要部を追加した、回転中の異常により推進用モータに発生した電気エネルギーを吸収する回路の構成を模式的に示す回路図である。 回転中の異常により推進用モータに発生した電気エネルギーを図3の回路により吸収するために、図1のコントローラがプログラムにしたがって実行する制御の手順の一例を示すフローチャートである。 図1の推進用モータの回転中に異常によるメインリレーのオフ又はパワーモジュールの動作停止が発生した場合のプラグイン用充電器の各部の電圧又は信号の状態を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係るインバータ保護装置が適用される電動車両のパワーコントロールユニットを示すブロック図である。図1に示す本実施形態のパワーコントロールユニット1は、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)等の電動車両に搭載される。
本実施形態のパワーコントロールユニット1は、電動車両に搭載された高電圧バッテリHBの充放電に関する要素と、同じく電動車両に搭載された低電圧バッテリLBの充電に関する要素とを集約したものである。
そして、パワーコントロールユニット1は、外部機器等の接続ポートとして、高電圧バッテリポートHBP、低電圧バッテリポートLBP、信号ポートSP、電源ポートPP、急速充電ポートQP及び商用電源ポートCPを有している。
高電圧バッテリポートHBPには、メインリレー(M/R)3(請求項中のコンタクタに相当)を介して高電圧バッテリHBが接続される。したがって、高電圧バッテリポートHBPと高電圧バッテリHBとは、メインリレー3のオンオフによって接続、遮断される。メインリレー3がオンされると、高電圧バッテリHBは高電圧バッテリポートHBPに、高電圧の電力(例えば、直流400V)を供給する。高電圧バッテリHBが供給する高電圧の電力は、電動車両の推進用モータM(請求項中の回転機に相当)の駆動に用いられる。
なお、高電圧バッテリHBは、端子電圧を測定する不図示のセンサを有している。センサが測定した高電圧バッテリHBの端子電圧は、後述する電動車両の車両統合コントローラ(VCM)5に入力される。
低電圧バッテリポートLBPには、低電圧バッテリLBが接続される。低電圧バッテリLBは、電動車両の補機(車載の計器、ランプ等の電装品類)ACCに、動作用の低電圧の電力(例えば、直流12V)を供給する。
電動車両の補機ACCは、上述した車両統合コントローラ5と、後述するパワーコントロールユニット1のコントローラ27(請求項中のコントローラに相当)とを含んでいる。このため、車両統合コントローラ5及びコントローラ27は、低電圧バッテリLBから供給される低電圧の直流電力で動作する。
車両統合コントローラ5は、例えば、電動車両に複数搭載されたECU(Electronic Control Unit 又はEngine Control Unit )のうちの1つで構成することができる。このため、車両統合コントローラ5は、例えば、ECU同士の通信に用いる電動車両のLANを利用して、高電圧バッテリHBのセンサが接続された他のECUから、センサが測定した高電圧バッテリHBの端子電圧を取得することができる。
そして、車両統合コントローラ5は、取得した高電圧バッテリHBの端子電圧により、高電圧バッテリHBの充電状態(例えば、SOC:State of Charge )を検出する。さらに、車両統合コントローラ5は、検出した高電圧バッテリHBの充電状態に応じて、急速充電時のメインリレー3のオンオフを制御することができる。
また、車両統合コントローラ5は、不図示のセンサが検出した電動車両のアクセル操作量を取得する。車両統合コントローラ5は、例えば、アクセル操作量を検出する不図示のセンサが接続された他のECUから、電動車両のLANを介してアクセル操作量を取得することができる。そして、車両統合コントローラ5は、取得したアクセル操作量に応じて、推進用モータMに対するトルク指令値を決定することができる。
信号ポートSPには、車両統合コントローラ5が接続されている。車両統合コントローラ5は、決定したトルク指令値を信号ポートSPに出力する。
電源ポートPPには、車両統合コントローラ5の外部電源出力ポート(図示せず)接続されている。車両統合コントローラ5は、低電圧バッテリLBから供給された低電圧の電力(例えば、直流12V)から生成した電源電圧VCCを、電源ポートPPに出力する。
急速充電ポートQPには、急速充電器QCの充電ケーブル7のコネクタ9が接続される。充電ケーブル7を急速充電ポートQPに接続すると、充電ケーブル7を介して急速充電器QCから急速充電ポートQPに、高電圧バッテリHBの急速充電用の直流電力(例えば、最大直流600V)が供給される。
また、充電ケーブル7を急速充電ポートQPに接続すると、急速充電器QCの通信線がパワーコントロールユニット1内のLANに接続される。このLANには、上述したように、コントローラ27が接続されている。したがって、充電ケーブル7を急速充電ポートQPに接続すると、急速充電器QCとコントローラ27とが通信可能に接続される。
商用電源ポートCPには、普通充電用の充電ケーブル11のコネクタ13が接続される。充電ケーブル11は、コネクタ13の反対側にプラグ15を有している。充電ケーブル11のプラグ15は、商用電源の普通充電用コンセント(図示せず)に接続される。商用電源に接続された充電ケーブル11を商用電源ポートCPに接続すると、商用電源の交流電力(例えば、単相交流200V)が、充電ケーブル11を介して商用電源ポートCPに供給される。
また、充電ケーブル11は、コントロールボックス17を有している。コントロールボックス17には、充電ケーブル11の通信線が接続されている。充電ケーブル11を商用電源ポートCPに接続すると、充電ケーブル11の通信線がパワーコントロールユニット1内のLANに接続される。したがって、充電ケーブル11を商用電源ポートCPに接続すると、コントローラ27がコントロールボックス17と通信可能に接続される。
上述した外部機器等が接続されたパワーコントロールユニット1は、ジャンクションボックス(J/B)19、プラグイン用充電器CHG、DCDCコンバータ21、インバータユニット23、放電回路25及び上述したコントローラ27を内部に有している。
ジャンクションボックス19は、不図示のQCリレーを有している。QCリレーは、急速充電ポートQPと高電圧バッテリポートHBPとの接続をオンオフする。QCリレーのオンオフにより、急速充電ポートQPから入力される急速充電用の直流電力の、高電圧バッテリポートHBPから高電圧バッテリHBへの出力が、許容、禁止される。
プラグイン用充電器CHGは、コントローラ27から供給される電源電圧VCCによって動作する。プラグイン用充電器CHGは、商用電源ポートCPから入力される商用電源の交流電力を、高電圧バッテリHBの普通充電用の直流電力(例えば、最大直流400V)に変換する。そして、変換した直流電力を、ジャンクションボックス19と高電圧バッテリポートHBPとを結ぶ電力経路28を経て、高電圧バッテリポートHBPから高電圧バッテリHBに出力する。
プラグイン用充電器CHGには、例えば、商用電源の交流電力を直流に変換する整流回路(図示せず)と、整流した直流電力を昇圧するDCDCコンバータ39(図3参照、請求項中のDCDCコンバータに相当)とを用いることができる。整流回路は、例えば、ダイオードブリッジ回路で構成することができる。また、DCDCコンバータ39は、例えば、絶縁トランスとパワー半導体スイッチング素子とを有する絶縁型DCDCコンバータで構成することができる。
さらに、プラグイン用充電器CHGは、後述する電圧センサ45(図3参照、請求項中のセンサに相当)を有している。この電圧センサ45は、ジャンクションボックス19と高電圧バッテリポートHBPとを結ぶ電力経路28上の直流電圧を測定する。
ここで、電動車両の走行時には、ジャンクションボックス19のQCリレーがオフして、急速充電ポートQPが電力経路28から遮断される。また、電動車両の走行時には、メインリレー3がオンして、高電圧バッテリポートHBPに高電圧バッテリHBが接続される。さらに、電動車両の走行時には、プラグイン用充電器CHGが商用電源の交流電力から変換した直流電力は電力経路28に供給されない。
このため、電動車両の走行時に、プラグイン用充電器CHGの電圧センサ45が測定する電力経路28上の直流電圧は、高電圧バッテリHBの端子電圧であることになる。
プラグイン用充電器CHGの電圧センサ45の測定値は、コントローラ27に入力される。なお、プラグイン用充電器CHGとコントローラ27とは、後述するように、パワーコントロールユニット1内のLANを介して接続されている。
なお、プラグイン用充電器CHGのパワー半導体スイッチング素子には、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor 、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)を用いることができる。また、プラグイン用充電器CHGには、整流回路の前段(商用電源ポートCP側)にDCリンク用コンデンサ(図示せず)を設けることができる。
DCDCコンバータ21は、ジャンクションボックス19と高電圧バッテリポートHBPとを結ぶ電力経路28上の高電圧の直流電力の一部を、低電圧バッテリLBの充電用の直流電力(例えば、直流12V)に変換する。
即ち、DCDCコンバータ21は、高電圧バッテリポートHBPから入力される高電圧バッテリHBの直流電力の一部を、低電圧バッテリLBの充電用の直流電力に変換し、低電圧バッテリポートLBPから低電圧バッテリLBに出力する。また、DCDCコンバータ21は、プラグイン用充電器CHGが出力する高電圧バッテリHBの普通充電用の直流電力の一部を、低電圧バッテリLBの充電用の直流電力に変換し、低電圧バッテリポートLBPから低電圧バッテリLBに出力する。
DCDCコンバータ21には、例えば、非対称ハーフブリッジ型のLLCコンバータを用いることができる。非対称ハーフブリッジ型のLLCコンバータは、絶縁トランスの一次側にLLC回路を有しており、二次側に整流回路を有している。
この非対称ハーフブリッジ型のLLCコンバータでは、一次側のLLC回路におけるパワー半導体スイッチング素子のオンオフ動作により、高電圧バッテリHB又はプラグイン用充電器CHGからの直流電力の一部が交流に変換される。そして、トランスにおいて一次側コイルと二次側コイルとの巻数比に応じて降圧された交流電力が、整流回路で低電圧バッテリLBの充電用の直流電力に変換される。
なお、DCDCコンバータ21のパワー半導体スイッチング素子にも、プラグイン用充電器CHGと同じく、例えば、IGBTを用いることができる。
インバータユニット23は、ジャンクションボックス19と高電圧バッテリポートHBPとを結ぶ電力経路28に接続されている。インバータユニット23は、車両統合コントローラ5から電源ポートPPを介して供給される電源電圧VCCによって動作する。
インバータユニット23は、平滑コンデンサ29、パワーモジュール(PM)31、モータコントローラ(MC)33及びドライブ回路(DR)35を有している。
平滑コンデンサ29は、ジャンクションボックス19と高電圧バッテリポートHBPとを結ぶ電力経路28を流れる高電圧の直流電力の電流を平滑化する。
即ち、ジャンクションボックス19と高電圧バッテリポートHBPとを結ぶ電力経路28を流れる高電圧の直流電力には、スイッチングノイズが重畳される。このスイッチングノイズは、プラグイン用充電器CHG又はDCDCコンバータ21のパワー半導体スイッチング素子がオンオフ動作することで発生する。平滑コンデンサ29は、パワー半導体スイッチング素子のスイッチングノイズが重畳された高電圧の直流電力の電流を平滑化する。そして、平滑コンデンサ29は、平滑化した高電圧の直流電力を、DCDCコンバータ21に供給される一部を除いて、UVWの各相に分けてパワーモジュール31に出力する。
パワーモジュール31は、UVW各相の上アーム及び下アームにパワー半導体スイッチング素子(図示せず)をそれぞれ有する三相交流のインバータ回路である。パワーモジュール31では、各パワー半導体スイッチング素子のオンオフ動作により、平滑コンデンサ29で平滑化された高電圧バッテリHBの直流電力が三相交流電力に変換される。パワー半導体スイッチング素子には、例えば、IGBTを用いることができる。変換された三相交流電力は、推進用モータMのUVWの各相のコイルにそれぞれ供給される。
モータコントローラ33は、パワーコントロールユニット1内のLANを介して、信号ポートSP及びコントローラ27に接続されている。モータコントローラ33には、信号ポートSPに接続された車両統合コントローラ5からのトルク指令値が入力される。モータコントローラ33は、入力されたトルク指令値に応じたデューティー比のパルス信号を、ドライブ回路35に出力する。
ドライブ回路35は、モータコントローラ33から入力されたパルス信号に基づいて制御信号を生成し、パワーモジュール31の各パワー半導体スイッチング素子の制御電極(例えば、IGBTのゲート)に出力する。この制御信号によりドライブ回路35は、パワーモジュール31の各パワー半導体スイッチング素子をオンオフ動作させる。
ドライブ回路35から制御端子に入力される制御信号により、パワーモジュール31の各パワー半導体スイッチング素子は、車両統合コントローラ5からのトルク指令値に応じたトルクを推進用モータMに出力させるパターンでオンオフ動作する。
なお、インバータユニット23は、直流電力を三相以上の多相交流電力に変換するものであってもよい(その場合のインバータの構成の説明は省略する)。
放電回路25は、平滑コンデンサ29の残留電荷を放電させる回路で、例えば、放電抵抗37と不図示の放電スイッチとの直列回路を含む構成とすることができる。この直列回路は、ジャンクションボックス19と高電圧バッテリポートHBPとを結ぶ電力経路28上の、インバータユニット23とジャンクションボックス19との間に設けられる。
放電抵抗37と放電スイッチとの直列回路は、電力経路28の正極(P極)ライン28Pと負極(N極)ライン28Nとの間に跨がって接続されている。不図示の放電スイッチは、通常はオフ(開放)されている。平滑コンデンサ29の残留電荷を放電回路25で放電させるときには、不図示の放電スイッチが、コントローラ27の制御によってオン(閉成)される。
コントローラ27は、低電圧バッテリLBから低電圧バッテリポートLBPを経て供給される低電圧の直流電力で動作する。コントローラ27は、信号ポートSP及びインバータユニット23のモータコントローラ33の他、DCDCコンバータ21及びプラグイン用充電器CHGにも、パワーコントロールユニット1内のLANを介して接続されている。
コントローラ27は、急速充電ポートQPに急速充電器QCの充電ケーブル7が接続されて急速充電器QCとの通信が確立すると、ジャンクションボックス19のQCリレーをオンさせる。これにより、急速充電ポートQPと高電圧バッテリポートHBPとが電力経路28を介して接続されて、高電圧バッテリHBの急速充電が可能な状態となる。
また、コントローラ27は、商用電源に接続された普通充電用の充電ケーブル11が商用電源ポートCPに接続されて、充電ケーブル11のコントロールボックス17から接続確認の信号を受信すると、ジャンクションボックス19のQCリレーをオフさせる。これにより、急速充電ポートQPが電力経路28から切り離されると共に、プラグイン用充電器CHGと高電圧バッテリポートHBPとが電力経路28を介して接続されて、高電圧バッテリHBの普通充電が可能な状態となる。
なお、高電圧バッテリHBの急速充電及び普通充電のどちらが可能な状態においても、高電圧バッテリHBの充電と並行して、DCDCコンバータ21により変換された低電圧の直流電力による低電圧バッテリLBの充電が可能となる。
また、インバータユニット23により三相交流電力に変換された高電圧バッテリHBの高電圧の直流電力で推進用モータMが動作される電動車両の走行時には、コントローラ27は、ジャンクションボックス19のQCリレーをオフさせる。そして、コントローラ27は、インバータユニット23の駆動等を開始させる。
さらに、コントローラ27は、電動車両の走行時等、ジャンクションボックス19のQCリレーがオフしているときの、プラグイン用充電器CHGの電圧センサによる測定値を、高電圧バッテリHBの端子電圧として取得する。そして、コントローラ27は、取得した高電圧バッテリHBの端子電圧に応じて、普通充電時の充電電流の目標値を決定し、プラグイン用充電器CHGに通知することができる。
また、コントローラ27は、取得した高電圧バッテリHBの端子電圧により、インバータユニット23の平滑コンデンサ29の端子間電圧(インバータのDC入力間電圧)を監視する。そして、監視したDC入力間電圧の高さに応じて、プラグイン用充電器CHGの動作を制御する。さらに、コントローラ27は、放電回路25の不図示の放電スイッチのオンオフによる平滑コンデンサ29の蓄積電荷の放電動作を制御する。
さらに、コントローラ27は、急速充電用又は普通充電用の充電ケーブル7,11の急速充電ポートQP又は商用電源ポートCPに対する接続を検出すると、その旨を、信号ポートSPに接続された車両統合コントローラ5に通知することができる。
なお、パワーコントロールユニット1内のLANは、例えば、CAN(Controller Area Network )等の通信プロトコルを用いる車載ネットワークによって構成することができる。
以上のように構成された本実施形態のパワーコントロールユニット1では、車両統合コントローラ5によりメインリレー3がオンされると、高電圧バッテリHBの高電圧の直流電力がメインリレー3を介して高電圧バッテリポートHBPに入力される。高電圧バッテリポートHBPに入力された高電圧の直流電力の一部はDCDCコンバータ21に供給され、残りは全てインバータユニット23に供給される。
DCDCコンバータ21に供給された高電圧の直流電力は、低電圧の直流電力に変換され、低電圧バッテリLBの充電用電力として低電圧バッテリポートLBPに出力される。インバータユニット23に供給された高電圧の直流電力は、インバータユニット23により三相交流電力に変換され、推進用モータMのUVWの各相のコイルにそれぞれ供給される。三相交流電力が供給された推進用モータMは、車両統合コントローラ5がアクセルの操作量に応じて決定したトルク指令値に応じた速度で回転される。
また、パワーコントロールユニット1では、電動車両の駐車中に、急速充電用の充電ケーブル7の急速充電ポートQPに対する接続をコントローラ27が検出すると、ジャンクションボックス19のQCリレーがコントローラ27によってオンされる。また、コントローラ27から通知された車両統合コントローラ5によりメインリレー3がオンされる。
QCリレーがONされると、急速充電器QCからの高電圧の直流電力が急速充電ポートQPに入力される。急速充電ポートQPに入力された高電圧の直流電力の一部はDCDCコンバータ21に供給され、残りは全て高電圧バッテリポートHBPに供給される。
DCDCコンバータ21に供給された高電圧の直流電力は、低電圧の直流電力に変換され、低電圧バッテリLBの充電用電力として低電圧バッテリポートLBPに出力される。高電圧バッテリポートHBPに供給された高電圧の直流電力は、高電圧バッテリHBの急速充電用の電力として、メインリレー3を介して高電圧バッテリHBに出力される。
さらに、パワーコントロールユニット1では、電動車両の駐車中に、商用電源に接続された普通充電用の充電ケーブル11の商用電源ポートCPに対する接続をコントローラ27が検出すると、商用電源の交流電力が商用電源ポートCPに入力される。商用電源ポートCPに入力された商用電源の交流電力は、プラグイン用充電器CHGで高電圧の直流電力に変換される。変換された高電圧の直流電力は高電圧バッテリポートHBPに供給される。高電圧バッテリポートHBPに供給された高電圧の直流電力は、高電圧バッテリHBの普通充電用の電力として、メインリレー3を介して高電圧バッテリHBに出力される。
上述した本実施形態のパワーコントロールユニット1では、高電圧バッテリHBの直流電力が、インバータユニット23の平滑コンデンサ29及びパワーモジュール31により交流に変換されて、推進用モータMに供給される。図2は高電圧バッテリHBから推進用モータMへの電力供給経路の回路構成を模式的に示す回路図である。
図2に示すように、インバータユニット23のパワーモジュール31は、推進用モータMの各相のコイル(図示せず)に対応する上アーム及び下アームのパワー半導体スイッチング素子を有している。本実施形態のパワーモジュール31は、パワー半導体スイッチング素子として、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor 、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)Q1〜Q6を用いている。
各相の上アームのIGBTQ1〜Q3と下アームのIGBTQ4〜Q6とは、正極(P極)ライン31Pと負極(N極)ライン31Nとの間に推進用モータMへの出力線31U,31V,31Wを挟んで直列に接続されている。正極(P極)ライン31P及び負極(N極)ライン31Nには、メインリレー3、電力経路28の正極(P極)ライン28P及び負極(N極)ライン28N、平滑コンデンサ29を介して、高電圧バッテリHBからの高電圧の直流電力が供給される。
なお、図1のブロック図では、平滑コンデンサ29につながるパワーモジュール31の正極(P極)ライン31P及び負極(N極)ライン31Nを、UVWの3相に分けてそれぞれ記載している。しかし、図2の回路図では、UVWの各相の正極(P極)ライン31P及び負極(N極)ライン31Nを、模式的に1本の線でそれぞれ示している。
推進用モータMは、インバータユニット23のパワーモジュール31からUVWの各相のコイルに供給される交流電力によって回転する。推進用モータMが回転することで、電動車両が走行する。
推進用モータMの回転中に、例えば、振動等の異常が発生してメインリレー3がオフされると、推進用モータMの回転速度に応じた誘起電圧が推進用モータMに発生する。また、推進用モータMの回転中にメインリレー3がオフされると、推進用モータMの各相のコイルを電流が流れなくなり、各相のコイルを流れていた電流に応じた蓄積エネルギーがコイルから放出される。推進用モータMの回転中にインバータユニット23のパワーモジュール31の動作が異常停止した場合にも、同様の状態が推進用モータMに発生する。
例えば、電動車両が最高速度で走行しているときに、異常によりメインリレー3のオフ又はパワーモジュール31の動作停止が起こると、推進用モータMの線間に現れる電圧は、高電圧バッテリHBの端子電圧を大きく超える1000Vにも上昇する可能性がある。
異常によるメインリレー3のオフ又はパワーモジュール31の動作停止時に推進用モータMの線間に現れる高電圧は、回生電流の経路上に存在するパワーモジュール31のIGBTQ1〜Q6、平滑コンデンサ29に印加される。すると、IGBTQ1〜Q6又は平滑コンデンサ29が、耐圧を超える過電圧の印加によって損傷する可能性がある。かと言って、耐圧を上げるために平滑コンデンサ29の容量を増やすのは、平滑コンデンサ29の大型化とコストアップを招くので、現実的ではない。
そこで、本実施形態のパワーコントロールユニット1では、推進用モータMの回転中に動作していないプラグイン用充電器CHGの後述するDCリンク用コンデンサC2を利用して、回転中の異常で推進用モータMに発生した電気エネルギーを吸収する構成とした。
以下、図2の回路にプラグイン用充電器CHGの要部の回路を追加した図3の模式的な回路図を参照して、回転中の異常により推進用モータMに発生した電気エネルギーを吸収する構成を説明する。
図3に示すように、プラグイン用充電器CHGは、直流電力の昇圧用のDCDCコンバータ39を有している。DCDCコンバータ39は、トランスLと、トランスLの一次側及び二次側にそれぞれ接続した一次側フルブリッジ回路BR1及び二次側フルブリッジ回路BR2とを有している。
一次側フルブリッジ回路BR1は、2つのハーフブリッジを有している。一方のハーフブリッジは、ハイサイド及びローサイドのMOSFETQ11,Q12の直列回路で構成されている。他方のハーフブリッジは、ハイサイド及びローサイドのMOSFETQ13,Q14の直列回路で構成されている。
二次側フルブリッジ回路BR2も、一次側フルブリッジ回路BR1と同様に、2つのハーフブリッジを有している。一方のハーフブリッジは、ハイサイド及びローサイドのMOSFETQ15,Q16の直列回路で構成されている。他方のハーフブリッジは、ハイサイド及びローサイドのMOSFETQ17,Q18の直列回路で構成されている。
なお、本実施形態では、一次側フルブリッジ回路BR1及び二次側フルブリッジ回路BR2の各MOSFETQ11〜Q18に、いずれもnチャネルのMOSFETを用いている。各MOSFETQ11〜Q18は、不図示のゲート駆動回路によってターンオン、ターンオフされる。このゲート駆動回路は、図1のコントローラ27が出力するゲート駆動信号によって駆動される。そして、DCDCコンバータ39の一次側フルブリッジ回路BR1及び二次側フルブリッジ回路BR2にそれぞれ用いたMOSFETQ11〜Q18が、請求項中の半導体スイッチング素子に相当している。
プラグイン用充電器CHGは、トランスLの一次側に、DCリンク用コンデンサC2と不図示の整流回路とをさらに有している。また、プラグイン用充電器CHGは、トランスLの二次側に、高周波フィルタ41とコンタクタ43とをさらに有している。さらに、プラグイン用充電器CHGは、電圧センサ45を有している。
DCリンク用コンデンサC2は、一次側フルブリッジ回路BR1の入力側のハーフブリッジ(MOSFETQ11,Q12の直列回路)に接続されている。不図示の整流回路は、DCリンク用コンデンサC2の入力側に接続されている。整流回路は、商用電源の交流電力を直流に整流するもので、例えば、ダイオードブリッジ回路によって構成することができる。
高周波フィルタ41は、二次側フルブリッジ回路BR2の出力側のハーフブリッジ(MOSFETQ17,Q18の直列回路)に接続されている。高周波フィルタ41は、例えば、コイルL3及びコンデンサC3によるT型フィルタ回路によって構成することができる。コンタクタ43は、高周波フィルタ41の出力側に接続されている。コンタクタ43は、高周波フィルタ41(二次側フルブリッジ回路BR2の出力側)とインバータユニット23のパワーモジュール31の入力側とを接続、遮断する。本実施形態では、後述する理由でコンタクタ43が常時オンされているものとする。
なお、図1のブロック図では、プラグイン用充電器CHGの出力側が、メインリレー3とインバータユニット23の平滑コンデンサ29との間の電力経路28に接続されている。しかし、図3の回路図では、プラグイン用充電器CHGの出力側を、インバータユニット23の平滑コンデンサ29とパワーモジュール31との間に接続している。プラグイン用充電器CHGの出力側を平滑コンデンサ29とパワーモジュール31との間に接続することで、回転中の異常により推進用モータMに発生した電気エネルギーからの平滑コンデンサ29の保護を、より確実にすることができる。
電圧センサ45は、プラグイン用充電器CHGの出力側を接続した平滑コンデンサ29とパワーモジュール31との間で、パワーモジュール31の正極(P極)ライン31P及び負極(N極)ライン31N間の直流電圧を測定する。即ち、電圧センサ45は、インバータユニット23の入力間電圧を測定する。
なお、推進用モータMの回転中には、急速充電ポートQPが電力経路28から遮断され、プラグイン用充電器CHGが商用電源の交流電力から変換した直流電力は電力経路28に供給されない。そして、高電圧バッテリポートHBPに高電圧バッテリHBが接続される。
このため、推進用モータMの回転中に電圧センサ45が測定するインバータユニット23の入力間電圧は、メインリレー3及びパワーモジュール31のIGBTQ1〜Q6の動作にいずれも異常がなければ、高電圧バッテリHBの端子電圧となる。
一方、推進用モータMの回転中に電圧センサ45が測定するインバータユニット23の入力間電圧は、異常によるメインリレー3のオフ又はパワーモジュール31の動作停止が起こると、それにより推進用モータMに発生した異常な高電圧となる。この異常な高電圧は、例えば、推進用モータMの回転速度によっては、高電圧バッテリHBの端子電圧を大きく超える1000Vにも達する。
このため、推進用モータMの回転中に電圧センサ45が測定するインバータユニット23の入力間電圧を利用して、異常によるメインリレー3のオフ又はパワーモジュール31の動作停止の有無を判定することができる。
次に、回転中の異常により推進用モータMに発生した電気エネルギーを吸収するために、図1のコントローラ27がプログラムにしたがって実行する制御の手順の一例を、図4のフローチャートを参照して説明する。コントローラ27は、図4のフローチャートに示す手順を、周期的に繰り返し実行する。
まず、コントローラ27は、推進用モータMの回転中に電圧センサ45が測定したインバータユニット23の入力間電圧(DC入力間電圧)が、第1判定値ref1まで上昇したか否かを確認する(ステップS1)。第1判定値ref1は、異常によるメインリレー3のオフ又はパワーモジュール31の動作停止の有無を、推進用モータMの回転中に電圧センサ45が測定したDC入力間電圧で判定するための基準値である。
DC入力間電圧が第1判定値ref1まで上昇していない場合は(ステップS1でNO)、後述するステップS9に処理を移行する。一方、DC入力間電圧が第1判定値ref1まで上昇した場合は(ステップS1でYES)、コントローラ27は、DCDCコンバータ39の二次側フルブリッジ回路BR2の各MOSFETQ15〜Q18を駆動させる(ステップS3)。
このとき、コントローラ27は、二次側フルブリッジ回路BR2の各ハーフブリッジにおいて、ハイサイド及びローサイドの各MOSFETQ15,Q16、Q17,Q18を、貫通電流の発生防止用のデッドタイムを挟んで交互にそれぞれオンオフさせる。
なお、一方のハーフブリッジの各MOSFETQ15,Q16を交互にオンオフさせる周期と、他方のハーフブリッジの各MOSFETQ17,Q18を交互にオンオフさせる周期とを、半周期ずらす。したがって、MOSFETQ15,Q18のターンオン期間中にMOSFETQ16,Q17がターンオフ期間となり、MOSFETQ16,Q17のターンオン期間中にMOSFETQ15,Q18がターンオフ期間となる。
ここで、推進用モータMの回転中に異常によるメインリレー3のオフ又はパワーモジュール31の動作停止が発生した場合の、プラグイン用充電器CHGの各部の電圧又は信号の状態を、図5のタイミングチャートを参照して説明する。図5では、推進用モータMの回転中に異常によりメインリレー3がオンからオフに切り替わった場合の例を示している。
図5(a)のタイミングチャートは、メインリレー3のオンオフ状態に応じた図1の高電圧バッテリポートHBPの電圧レベルを示している。図5の例では、メインリレー3がオンのときに高電圧バッテリポートHBPの電圧レベルがONレベルとなり、メインリレー3がオフのときに高電圧バッテリポートHBPの電圧レベルがOFFレベルとなる。
推進用モータMの回転中にメインリレー3がオフになると、図5(b)のタイミングチャートに示すように、推進用モータMの回転中に電圧センサ45が測定するDC入力間電圧が、高電圧バッテリHBの端子電圧から上昇し始める。そして、DC入力間電圧が第1判定値ref1(過電圧しきい値)に上昇すると、コントローラ27によるメインリレー3又はパワーモジュール31の異常発生の判定結果が、図5(c)のタイミングチャートに示すように、正常から異常に切り替わる。
このとき、コンタクタ43は、図5(d)のタイミングチャートに示すように、コントローラ27の判定結果が正常から異常に切り替わる前後を通してオンの状態を継続している。そして、コントローラ27の判定結果が正常から異常に切り替わると、コントローラ27が、図5(e)のタイミングチャートに示すように、二次側フルブリッジ回路BR2の各MOSFETQ15〜Q18のゲート駆動回路に対してゲート駆動信号を出力する。
図5(e)のゲート駆動信号は、時間及び大きさが同じ+側のパルスと−側のパルスとが交互に発生するデューティー比50%の交流信号である。なお、回転中の異常で推進用モータMに発生した電気エネルギーをDCリンク用コンデンサC2に吸収させる際に、DCリンク用コンデンサC2の端子間電圧が低い状態であると、DCリンク用コンデンサC2に突入電流が流れてしまう。そこで、図5(e)のゲート駆動信号のデューティー比を50%よりも低い値から徐々に50%に近付けるようにしてもよい。
ゲート駆動信号の+側のパルスは、MOSFETQ15,Q18をターンオンさせ、MOSFETQ16,Q17をターンオフさせる信号成分である。また、ゲート駆動信号の−側のパルスは、MOSFETQ16,Q17をターンオンさせ、MOSFETQ15,Q18をターンオフさせる信号成分である。
ゲート駆動信号の+側のパルスと−側のパルスとの間には、両パルスと比べて僅かな期間のデッドタイム成分を設けている。デッドタイム成分は、同じハーフブリッジ上のハイサイドとローサイドの両MOSFETQ15,Q16、Q17,Q18が同時にターンオンして貫通電流が流れるのを防ぐ。
ここで、図5(d)中に破線で示すように、コントローラ27の判定結果が正常から異常に切り替わったらコンタクタ43をオフからオンに切り替えるようにすると、コンタクタ43のオン後に出力される図5(e)のゲート駆動信号の出力開始が遅くなる。このため、本実施形態では、ゲート駆動信号の出力開始の遅れを極力小さくするために、図5(d)中に実線で示すように、コントローラ27の判定結果が正常から異常に切り替わる前後を通してコンタクタ43をオンさせている。
図5(e)のゲート駆動信号で二次側フルブリッジ回路BR2の各MOSFETQ15〜Q18をターンオン、ターンオフさせると、トランスLの二次側コイルを流れる電流に変化が生じ、二次側コイルに誘導起電力が発生する。この誘導起電力は、図5(f)のタイミングチャートに示すように、図5(e)のゲート駆動信号に対応するパターンで変化する。
また、トランスLの二次側コイルを流れる電流で生じた磁束により、トランスLの一次側コイルにも電流が流れる。この電流も、二次側コイルを流れる電流と同じパターンで変化し、一次側コイルに誘導起電力が発生する。この誘導起電力は、図5(g)のタイミングチャートに示すように、図5(e)のゲート駆動信号及び図5(f)の二次側コイルに発生する誘導起電力に対応するパターンで変化する。
トランスLの一次側コイルに発生した図5(g)の誘導起電力は、全てターンオフ状態のMOSFETQ11〜Q14の寄生ダイオードによって一次側フルブリッジ回路BR1に構成されるダイオードブリッジ回路で全波整流される。したがって、一次側フルブリッジ回路BR1に接続されたDCリンク用コンデンサC2の端子間電圧は、図5(h)のタイミングチャートに示すように、一次側コイルに図5(g)の誘導起電力が発生した時点から徐々に上昇する。
但し、DCリンク用コンデンサC2の端子間電圧は、DCリンク用コンデンサC2の蓄積電荷がDCリンク用コンデンサC2の容量に近づくにつれて飽和する。DCリンク用コンデンサC2の端子間電圧が飽和により上昇しなくなると、DCリンク用コンデンサC2に新たな電荷が蓄積されにくくなる。
そこで、図4に示すように、コントローラ27は、DCリンク用コンデンサC2の端子間電圧の上昇率が、第2判定値ref2を下回ったか否かを確認する(ステップS5)。第2判定値ref2は、新たな電荷が蓄積されにくい飽和状態にDCリンク用コンデンサC2が至ったか否かを、DCリンク用コンデンサC2の端子間電圧の上昇率で判定するための基準値である。なお、DCリンク用コンデンサC2の端子間電圧の上昇率は、DCリンク用コンデンサC2の端子間電圧の実測値の変化、トランスLの一次側コイルの漏れ磁束の変化等、任意の方法でコントローラ27に取得させることができる。
DCリンク用コンデンサC2の端子間電圧の上昇率が第2判定値ref2を下回っていない場合は(ステップS5でNO)、一連の処理を終了する。一方、上昇率が第2判定値ref2を下回った場合は(ステップS5でYES)、コントローラ27は、一次側フルブリッジ回路BR1の各MOSFETQ11〜Q14を駆動させた後(ステップS7)、一連の処理を終了する。
このとき、コントローラ27は、一次側フルブリッジ回路BR1の各ハーフブリッジにおいて、ハイサイド及びローサイドの各MOSFETQ11,Q12、Q13,Q14を、貫通電流の発生防止用のデッドタイムを挟んで交互にそれぞれオンオフさせる。
なお、一方のハーフブリッジの各MOSFETQ11,Q12を交互にオンオフさせる周期と、他方のハーフブリッジの各MOSFETQ13,Q14を交互にオンオフさせる周期とを、半周期ずらす。したがって、MOSFETQ11,Q14のターンオン期間中にMOSFETQ12,Q13がターンオフ期間となり、MOSFETQ12,Q13のターンオン期間中にMOSFETQ11,Q14がターンオフ期間となる。
また、コントローラ27は、一次側フルブリッジ回路BR1が昇圧回路として動作するパターンで、一次側フルブリッジ回路BR1の各MOSFETQ11〜Q14を駆動させる。一次側フルブリッジ回路BR1を昇圧回路として動作させると、一次側フルブリッジ回路BR1の入力電圧(トランスLの一次側コイルの端子間電圧)に対して出力電圧(DCリンク用コンデンサC2の端子間電圧)が昇圧されることになる。
なお、一次側フルブリッジ回路BR1は、例えば、トランジスタとして使用するMOSFETQ11〜Q14と寄生ダイオードとして使用するMOSFETQ11〜Q14との組み合わせを選ぶことで、昇圧回路として動作させることができる。また、各MOSFETQ11〜Q14のターンオン期間を徐々に変化させることでも、昇圧回路として一次側フルブリッジ回路BR1を動作させることができる。
そこで、コントローラ27は、昇圧回路として一次側フルブリッジ回路BR1を動作させるパターンのゲート駆動信号を各MOSFETQ11〜Q14のゲート駆動回路に対して出力して、各MOSFETQ11〜Q14を駆動させる。図5(i)のタイミングチャートには、各MOSFETQ11〜Q14のターンオン期間を徐々に変化させるパターンのゲート駆動信号を示している。
DCリンク用コンデンサC2の飽和をコントローラ27が検出したら、例えば、図5(i)のゲート駆動信号をコントローラ27が出力することで、図5(h)に示すように、飽和したDCリンク用コンデンサC2の端子間電圧を再び上昇させることができる。これにより、DCリンク用コンデンサC2に対する電荷の蓄積を継続させることができる。
また、DC入力間電圧が第1判定値ref1まで上昇していない場合(NO)に進むステップS9では、コントローラ27は、一次側フルブリッジ回路BR1及び二次側フルブリッジ回路BR2の駆動中の各MOSFETQ11〜Q18を停止させる。そして、一連の処理を終了する。
なお、推進用モータMの回転が停止した後の自然放電で、DCリンク用コンデンサC2に蓄積された電荷は、例えば、推進用モータMの回転が停止した後の自然放電で放電させることができる。
このように、本実施形態では、回転中の異常発生で推進用モータMに異常な電気エネルギーが発生したら、パワーモジュール31の入力側をプラグイン用充電器CHGのDCリンク用コンデンサC2に接続する電気回路をコントローラ27が形成するようにした。
即ち、推進用モータMの回転中にメインリレー3のオフ又はパワーモジュール31の動作停止が発生すると、パワーモジュール31の入力側がプラグイン用充電器CHGのDCDCコンバータ39を介してDCリンク用コンデンサC2に接続される。そして、推進用モータMの回転中の異常で推進用モータMに発生した電気エネルギーが、プラグイン用充電器CHGのDCリンク用コンデンサC2に電荷として蓄積される。
このため、平滑コンデンサ29の容量を増やさなくても、回転中の異常発生で推進用モータMに発生した電気エネルギーにより、平滑コンデンサ29又はパワーモジュール31のIGBTQ1〜Q6に異常な高電圧が印加されるのを、防止することができる。
なお、パワーモジュール31の入力側への接続により上昇したDCリンク用コンデンサC2の端子間電圧が飽和したら、DCリンク用コンデンサC2に印加される直流電圧を一次側フルブリッジ回路BR1で昇圧させる構成は、省略してもよい。しかし、この構成を採用すれば、回転中の異常発生で推進用モータMに発生した電気エネルギーを、より多くDCリンク用コンデンサC2に吸収させることができる。
また、パワーモジュール31の入力側をDCリンク用コンデンサC2に接続する電気回路をプラグイン用充電器CHGに形成する際の、DCDCコンバータ39の各MOSFETQ11〜Q18の駆動パターンは、本実施形態の説明と異なるパターンでもよい。
さらに、推進用モータMの回転中に異常によりメインリレー3がオフした場合は、そのことをコントローラ27が検出したときに、図4のステップS3以降の処理と並行して、パワーモジュール31のゼロトルク駆動をコントローラ27に実行させてもよい。
その場合、パワーモジュール31がゼロトルク駆動され始めると、回転中の異常で推進用モータMに発生した電気エネルギーは、IGBTQ1〜Q6のスイッチング損失で吸収できるようになる。このため、DCリンク用コンデンサC2に電荷として蓄積される電気エネルギーは、推進用モータMの回転中に異常によりメインリレー3がオフしてからパワーモジュール31がゼロトルク駆動され始めるまでのタイムラグの間に推進用モータMに発生した、電気エネルギーの突入成分程度となる。
したがって、例えば、推進用モータMの回転が停止した後の自然放電で、DCリンク用コンデンサC2に蓄積された電荷の全てを十分に放電させることができる。
さらに、本発明は、交流の回転機の停止中にDCDCコンバータを有するプラグイン用充電器により普通充電できる高電圧バッテリの直流電力を、インバータにより交流に変換して回転機に供給する場合に、広く適用することができる。
本発明は、直流電源と交流の回転機との間で電力を変換するインバータにおいて利用することができる。
1 パワーコントロールユニット
3 メインリレー(M/R、コンタクタ)
5 車両統合コントローラ
7 急速充電器の充電ケーブル
9 コネクタ
11 普通充電用の充電ケーブル
13 コネクタ
15 プラグ
17 コントロールボックス
19 ジャンクションボックス(J/B)
21 DCDCコンバータ
23 インバータユニット
25 放電回路
27 コントローラ
28 電力経路
28N 電力経路の負極(N極)ライン
28P 電力経路の正極(P極)ライン
29 平滑コンデンサ
31 パワーモジュール(インバータ)
31N パワーモジュールの負極(N極)ライン
31P パワーモジュールの正極(P極)ライン
31U,31V,31W パワーモジュールの出力線
33 モータコントローラ
35 ドライブ回路
37 放電抵抗
39 プラグイン用充電器のDCDCコンバータ
41 高周波フィルタ
43 コンタクタ
45 電圧センサ
ACC 補機
BR1 一次側フルブリッジ回路
BR2 二次側フルブリッジ回路
C2 DCリンク用コンデンサ
C3 高周波フィルタのコンデンサ
CHG プラグイン用充電器
CP 商用電源ポート
HB 高電圧バッテリ
HBP 高電圧バッテリポート
L トランス
L3 高周波フィルタのコイル
LB 低電圧バッテリ
LBP 低電圧バッテリポート
M 推進用モータ(回転機)
PP 電源ポート
Q1〜Q6 IGBT
Q11〜Q18 MOSFET(半導体スイッチング素子)
QC 急速充電器
QP 急速充電ポート
ref1 第1判定値(インバータの過電圧状態の判定値)
ref2 第2判定値(DCリンク用コンデンサの飽和状態の判定値)
SP 信号ポート
VCC 電源電圧

Claims (5)

  1. 高電圧バッテリ(HB)の直流電力を交流に変換して回転機(M)に供給するインバータ(31)の入力側に、前記高電圧バッテリ(HB)と並列に出力側が接続されたDCDCコンバータ(39)と、
    前記DCDCコンバータ(39)の入力側に接続されたDCリンク用コンデンサ(C2)と、
    前記インバータ(31)の入力間電圧を検出するセンサ(45)と、
    前記センサ(45)の検出電圧が、前記インバータ(31)の過電圧状態の判定値(ref1)以上であるときに、前記DCDCコンバータ(39)の動作を制御して、前記インバータ(31)の入力側と前記DCリンク用コンデンサ(C2)とを接続する電気回路を前記DCDCコンバータ(39)上に形成するコントローラ(27)と、
    を備えるインバータ保護装置。
  2. 前記DCDCコンバータ(39)は、前記DCリンク用コンデンサ(C2)が一次側に接続されるトランス(L)の二次側に接続した二次側フルブリッジ回路(BR2)を出力側に有する絶縁型DCDCコンバータであり、前記コントローラ(27)は、前記二次側フルブリッジ回路(BR2)の各ハーフブリッジ間で半周期ずらして、各ハーフブリッジのハイサイド及びローサイドの各半導体スイッチング素子(Q15〜Q18)をデッドタイムを挟んで交互にオンオフさせて、前記DCDCコンバータ(39)上に前記電気回路を形成する請求項1記載のインバータ保護装置。
  3. 前記DCDCコンバータ(39)は、前記トランス(L)の一次側に接続した一次側フルブリッジ回路(BR1)を入力側に有しており、前記コントローラ(27)は、前記一次側フルブリッジ回路(BR1)が、入力電圧に対して出力電圧が昇圧される昇圧回路として動作するパターンで、前記一次側フルブリッジ回路(BR1)の各ハーフブリッジのハイサイド及びローサイドの各半導体スイッチング素子(Q11〜Q14)をそれぞれオンオフさせる請求項2記載のインバータ保護装置。
  4. 前記コントローラ(27)は、前記一次側フルブリッジ回路(BR1)の各ハーフブリッジ間で位相を半周期ずらし、オンデューティーの割合を次第に増加させて、各ハーフブリッジのハイサイド及びローサイドの各半導体スイッチング素子(Q11〜Q14)をデッドタイムを挟んで交互にオンオフさせる請求項3記載のインバータ保護装置。
  5. 前記コントローラ(27)は、前記DCリンク用コンデンサ(C2)の両端間電圧の上昇率が該DCリンク用コンデンサ(C2)の飽和状態の判定値(Ref2)未満であるときに、前記一次側フルブリッジ回路(BR1)の各ハーフブリッジのハイサイド及びローサイドの各半導体スイッチング素子(Q11〜Q14)を前記パターンでそれぞれオンオフさせる請求項3又は4記載のインバータ保護装置。
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