JP2020154836A - 表示システムおよび制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示システムにおいて更なる改善を実現できる技術を提供する。【解決手段】第1表示装置22aは、複数の第1センサ電極を有する。第2表示装置22bは、第1表示装置22aと隣接して配置され、複数の第2センサ電極を有する。第1駆動回路74aは、第1タッチ駆動信号TX1を複数の第1センサ電極に供給する。第2駆動回路74bは、第1タッチ駆動信号TX1に対して位相差を有する第2タッチ駆動信号TX2を複数の第2センサ電極に供給する。【選択図】図1

Description

本発明は、タッチ検出機能を有する表示システムおよび制御方法に関する。
近年、表示画面においてGUIを表示し、ユーザの指などで表示画面を直接タッチすることで指示入力を行うタッチディスプレイを搭載した表示入力装置が普及している(例えば、特許文献1,2参照)。この種の表示入力装置は、表示装置に対してボタンやキーボードなど別途入力部を備える表示入力装置と比較して構成を簡素化できることから、携帯端末や設置スペースの限られる端末などで広く採用されている。
特開2014−132445号公報 特開2016−200886号公報
タッチディスプレイを備える表示システムにおいて、更なる改善が必要とされる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、表示システムにおいて更なる改善を実現できる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の表示システムは、複数の第1センサ電極を有する第1表示装置と、第1表示装置と隣接して配置され、複数の第2センサ電極を有する第2表示装置と、第1電圧と第2電圧との間で変化する第1タッチ駆動信号を複数の第1センサ電極に供給する第1駆動回路と、第3電圧と第4電圧との間で変化し、第1タッチ駆動信号に対して位相差を有する第2タッチ駆動信号を複数の第2センサ電極に供給する第2駆動回路と、第1タッチ駆動信号が第1電圧から第2電圧に変化する第1タイミングから予め定められた第1時間が経過した第1取得タイミングにおいて複数の第1センサ電極のそれぞれの静電容量にもとづく複数の第1検出値を取得し、取得した複数の第1検出値にもとづいて第1表示装置への物体のタッチを検出する第1タッチ検出回路と、第2タッチ駆動信号が第3電圧から第4電圧に変化する第2タイミングから予め定められた第2時間が経過した第2取得タイミングにおいて複数の第2センサ電極のそれぞれの静電容量にもとづく複数の第2検出値を取得し、取得した複数の第2検出値にもとづいて第2表示装置への物体のタッチを検出する第2タッチ検出回路と、を備える。第1タイミングから第1取得タイミングまでの第1期間、および、第1タッチ駆動信号が第2電圧から第1電圧に変化する第3タイミングから複数の第1センサ電極の電圧が実質的に第1電圧になるタイミングまでの第2期間は、第2タイミングから第2取得タイミングまでの第3期間に非重複である。
本発明の別の態様は、制御方法である。この方法は、複数の第1センサ電極を有する第1表示装置と、第1表示装置と隣接して配置され、複数の第2センサ電極を有する第2表示装置と、第1電圧と第2電圧との間で変化する第1タッチ駆動信号を複数の第1センサ電極に供給する第1駆動回路と、第3電圧と第4電圧との間で変化し、第1タッチ駆動信号に対して位相差を有する第2タッチ駆動信号を複数の第2センサ電極に供給する第2駆動回路と、第1タッチ駆動信号が第1電圧から第2電圧に変化する第1タイミングから予め定められた第1時間が経過した第1取得タイミングにおいて複数の第1センサ電極のそれぞれの静電容量にもとづく複数の第1検出値を取得し、取得した複数の第1検出値にもとづいて第1表示装置への物体のタッチを検出する第1タッチ検出回路と、第2タッチ駆動信号が第3電圧から第4電圧に変化する第2タイミングから予め定められた第2時間が経過した第2取得タイミングにおいて複数の第2センサ電極のそれぞれの静電容量にもとづく複数の第2検出値を取得し、取得した複数の第2検出値にもとづいて第2表示装置への物体のタッチを検出する第2タッチ検出回路と、を備える表示システムにおける制御方法であって、第1タイミングから第1取得タイミングまでの第1期間、および、第1タッチ駆動信号が第2電圧から第1電圧に変化する第3タイミングから複数の第1センサ電極の電圧が実質的に第1電圧になるタイミングまでの第2期間が、第2タイミングから第2取得タイミングまでの第3期間に非重複であるように、第1駆動回路、第2駆動回路、第1タッチ検出回路および第2タッチ検出回路を制御するステップを備える。
上記の態様により、表示システムにおいて更なる改善を実現できる。
第1の実施の形態に係る表示システムのブロック図である。 図1の表示装置の回路構成を概略的に示す図である。 図2の共通電極の配置を示す上面図である。 第1表示装置における第1フレーム期間と第2表示装置における第2フレーム期間のタイミングを示す図である。 図5(a)は、図4の第1タッチ検出期間T1aにおける表示装置の動作を説明する図であり、図5(b)は、第1タッチ検出期間T2aにおける表示装置の動作を説明する図である。 図6(a)は、第1タッチ検出期間T3aにおける表示装置の動作を説明する図であり、図6(b)は、第1タッチ検出期間T4aにおける表示装置の動作を説明する図である。 図7(a)は、各タッチ検出期間における第1タッチ駆動信号と第1表示装置の共通電極の電圧の波形を示す図であり、図7(b)は、各タッチ検出期間における第2タッチ駆動信号と第2表示装置の共通電極の電圧の波形を示す図である。 図8(a)は、各タッチ検出期間における第1タッチ駆動信号と第1表示装置の共通電極の電圧の波形の別の例を示す図であり、図8(b)は、各タッチ検出期間における第2タッチ駆動信号と第2表示装置の共通電極の電圧の波形の別の例を示す図である。 図9(a)は、比較例の表示システムの第1タッチ検出期間T4aにおける表示装置の動作を説明する図であり、図9(b)は、比較例の各タッチ検出期間における第1タッチ駆動信号の波形を示す図であり、図9(c)は、比較例の各タッチ検出期間における第2タッチ駆動信号の波形を示す図である。 図1の表示システムの起動処理を示すフローチャートである。 図11(a)は、第2の実施の形態に係る各タッチ検出期間における第1タッチ駆動信号と第1表示装置の共通電極の電圧の波形を示す図であり、図11(b)は、第2の実施の形態に係る各タッチ検出期間における第2タッチ駆動信号と第2表示装置の共通電極の電圧の波形を示す図である。 図12(a)は、第3の実施の形態に係る第1タッチ駆動信号の波形を示す図であり、図12(b)は、第3の実施の形態に係る第2タッチ駆動信号の波形を示す図である。 第4の実施の形態に係る表示システムのブロック図である。 図13の表示システムの起動処理を示すフローチャートである。
(本開示の基礎となった知見)
実施の形態を具体的に説明する前に、基礎となった知見を説明する。タッチディスプレイでは、動作安定性の観点からノイズの影響を低減することが望まれている。タッチディスプレイにおいて外部機器の動作などに由来する外来ノイズの影響を低減する技術として、たとえば既述の特許文献1と2の技術が知られている。
ところで、2台のタッチディスプレイを並べて配置する場合がある。この配置では、各タッチディスプレイのタッチ駆動信号に由来するノイズが互いに干渉しあうことでタッチ検出に影響を与えるという課題を本発明者は発見した。この課題を解決するために、本開示に係る表示システムは以下のように構成される。
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、工程には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る表示システム1のブロック図である。表示システム1は、自動車などの車両に搭載された車載の表示システム1である一例について説明するが、用途は特に限定されず、携帯機器などに用いてもよい。
表示システム1は、ホスト10と、第1表示モジュール20aと、第2表示モジュール20bとを備える。以下、第1表示モジュール20aと第2表示モジュール20bを区別しない場合には表示モジュール20と呼ぶ。表示モジュール20は、表示パネルとも呼ばれる。
ホスト10は、ラジオ、カーナビゲーション、Bluetooth(登録商標)通信などの各種機能を実行するとともに、2つの表示モジュール20を制御する。ホスト10は、制御装置12を備える。
制御装置12は、たとえばCPUであり、ホストCPUとも呼ばれる。制御装置12は、画像データDDと制御データCDを2つの表示モジュール20に供給し、これらのデータをもとに2つの表示モジュール20を制御する。
第1表示モジュール20aは、第1表示装置22aと、第1表示制御装置24aとを備える。第2表示モジュール20bは、第2表示装置22bと、第2表示制御装置24bとを備える。以下、第1表示装置22aと第2表示装置22bを区別しない場合には表示装置22と呼び、第1表示制御装置24aと第2表示制御装置24bを区別しない場合には表示制御装置24と呼ぶ。
2つの表示装置22は、たとえば、カーナビゲーション画面などが表示される車室内のセンターディスプレイなどとして利用され、水平方向または垂直方向に隣接して配置される。2つの表示装置22は、カーナビゲーション画面などの1画面の一部ずつをそれぞれ表示して、2つの画面で1画面を構成してもよいし、一方がカーナビゲーション画面などの第1の画面を表示し、他方が第1の画面とは異なるテレビ画面などの第2の画面を表示してもよい。
表示装置22は、インセル型のIPS(In Plane Switching)方式の液晶表示装置であり、タッチディスプレイとして構成され、タッチ位置を検出可能である。表示装置22の構成は、例えば、以下に説明する周知の構成となっている。
図2は、図1の表示装置22の回路構成を概略的に示す。図2は、各構成要素の概略的な配置も示す。表示装置22は、行方向に延びる複数のゲート線G1,G2,・・・と、列方向に延びる複数のソース線S1,S2,・・・と、複数の画素スイッチング素子30と、複数の画素電極32と、複数の共通電極34とを備える。各画素スイッチング素子30は、薄膜トランジスタであり、ゲート線とソース線の交点付近に画素に対応して設けられる。各画素スイッチング素子30において、ゲートにはゲート線が接続され、ソースにはソース線が接続され、ドレインには画素電極32が接続される。1つの共通電極34に対して、複数の画素スイッチング素子30と複数の画素電極32が配置される。画素電極32と共通電極34との間の電界により液晶層が制御される。共通電極34は、画像表示およびタッチ検出に共用される。そのため、電極の層数を削減して、表示装置22を薄く構成できる。第1表示装置22aの共通電極34は、第1センサ電極と呼ぶこともできる。第2表示装置22bの共通電極34は、第2センサ電極と呼ぶこともできる。
図3は、図2の共通電極34の配置を示す上面図である。複数の共通電極34は、マトリクス状に配置される。第1表示装置22aの各共通電極34は、信号線36で第1表示制御装置24aに接続され、第2表示装置22bの各共通電極34は、信号線36で第2表示制御装置24bに接続される。
表示装置22は、自己容量方式によりタッチ位置を検出する。表示装置22の表示面に指が近づくと、共通電極34と指の間に静電容量が発生する。静電容量が発生すると共通電極34における寄生容量が増加し、共通電極34にタッチ駆動信号を供給するときの電流が増加する。この電流の変動量にもとづいてタッチ位置が検出される。
図1に戻る。第1表示制御装置24aは、たとえばICとして構成され、ホスト10からの制御データCDと画像データDDにしたがって第1表示装置22aを制御する。第1表示制御装置24aは、第1制御回路70aと、第3駆動回路72aと、第1駆動回路74aと、第1タッチ検出回路76aと、第1クロック生成回路78aとを備える。
第1制御回路70aは、たとえばマイコンで構成され、第1クロック生成回路78aと第3駆動回路72aと第1駆動回路74aの信号生成、第1タッチ検出回路76aの動作タイミングなどを制御する。
第1制御回路70aは、第1フレーム期間に、表示画像の1フレームが第1表示装置22aに描画され、かつ、1画面のタッチ検出が少なくとも1回実行されるよう、第3駆動回路72a、第1駆動回路74aおよび第1タッチ検出回路76aを制御する。第1フレーム期間は、第1垂直同期期間とも呼べる。第1フレーム期間の詳細は後述する。
第1クロック生成回路78aは、第1制御回路70aの制御にしたがい、第1基準クロック信号CK1を生成する。第3駆動回路72aは、第1制御回路70aの制御にしたがい、ホスト10からの画像データDDと、生成された第1基準クロック信号CK1とにもとづいてソース信号SSを生成する。第3駆動回路72aは、第1制御回路70aの制御にしたがい、生成された第1基準クロック信号CK1にもとづいてゲート信号GSを生成する。
第3駆動回路72aは、ソース信号SSを第1表示装置22aの複数のソース線に順次供給し、ゲート信号GSを第1表示装置22aの複数のゲート線に順次供給する。
第1駆動回路74aは、第1制御回路70aの制御にしたがい、予め定められた固定電圧である基準電圧VCOMを生成し、かつ、生成された第1基準クロック信号CK1にもとづいて矩形波の第1タッチ駆動信号TX1を生成する。第1駆動回路74aは、図3の信号線36を介して、基準電圧VCOMまたは第1タッチ駆動信号TX1を第1表示装置22aの全体の複数の共通電極34に供給する。
第1タッチ検出回路76aは、第1表示装置22aへの物体のタッチを検出する。第1タッチ検出回路76aは、第1制御回路70aの制御にしたがい、共通電極34に第1タッチ駆動信号TX1が供給されたときのタッチ検出信号RXを共通電極34から受け、タッチ検出信号RXにもとづいてタッチ位置を検出する。第1タッチ検出回路76aは、検出したタッチ位置の情報を第1制御回路70aに出力する。
第1制御回路70aは、第1タッチ検出回路76aからのタッチ位置の情報にもとづいてタッチ位置の座標データTDを導出し、その座標データTDをホスト10の制御装置12に出力する。制御装置12は、座標データTDに応じて各種処理を実行する。
第1クロック生成回路78aは、第1基準クロック信号CK1に同期した同期信号SYを生成し、たとえば第1フレーム期間の開始タイミング毎に同期信号SYを第2表示制御装置24bに出力する。同期信号SYの出力タイミングは、第1表示制御装置24aと第2表示制御装置24bの間で信号を同期させることができれば、特に限定されない。
第2表示制御装置24bは、たとえばICとして構成され、ホスト10からの制御データCDと画像データDD、第1表示制御装置24aからの同期信号SYにしたがって第2表示装置22bを制御する。第2表示制御装置24bの基本的な動作は、第1表示制御装置24aの動作と共通する。第2表示制御装置24bは、第2制御回路70bと、第4駆動回路72bと、第2駆動回路74bと、第2タッチ検出回路76bと、第2クロック生成回路78bとを備える。
第2制御回路70bは、たとえばマイコンで構成され、同期信号SYにもとづいて、第2クロック生成回路78bと第4駆動回路72bと第2駆動回路74bの信号生成、第2タッチ検出回路76bの動作タイミングなどを制御する。第2制御回路70bと前述の第1制御回路70aをまとめて制御回路と呼べる。
第2制御回路70bは、第2フレーム期間に、表示画像の1フレームが第2表示装置22bに描画され、かつ、1画面のタッチ検出が少なくとも1回実行されるよう、第4駆動回路72b、第2駆動回路74bおよび第2タッチ検出回路76bを制御する。第2制御回路70bは、同期信号SYにもとづいて、第2フレーム期間の開始タイミングが第1フレーム期間の開始タイミングと一致するよう制御する。第2フレーム期間は、第2垂直同期期間とも呼べる。第2フレーム期間の詳細は後述する。
第2クロック生成回路78bは、第2制御回路70bの制御にしたがい、第1基準クロック信号CK1に同期した、第1基準クロック信号CK1の周波数と同じ周波数の第2基準クロック信号CK2を生成する。つまり第2基準クロック信号CK2は、第1基準クロック信号CK1に対する位相差が実質的にゼロに設定される。第4駆動回路72bは、第2制御回路70bの制御にしたがい、ホスト10からの画像データDDと、生成された第2基準クロック信号CK2とにもとづいてソース信号SSを生成する。第4駆動回路72bは、第2制御回路70bの制御にしたがい、生成された第2基準クロック信号CK2にもとづいてゲート信号GSを生成する。
第4駆動回路72bは、ソース信号SSを第2表示装置22bの複数のソース線に順次供給し、ゲート信号GSを第2表示装置22bの複数のゲート線に順次供給する。
第2駆動回路74bは、第2制御回路70bの制御にしたがい、基準電圧VCOMを生成し、かつ、生成された第2基準クロック信号CK2にもとづいて矩形波の第2タッチ駆動信号TX2を生成する。第2駆動回路74bは、図3の信号線36を介して、基準電圧VCOMまたは第2タッチ駆動信号TX2を第2表示装置22bの全体の複数の共通電極34に供給する。
第2タッチ検出回路76bは、第2表示装置22bへの物体のタッチを検出する。第2タッチ検出回路76bは、第2制御回路70bの制御にしたがい、共通電極34に第2タッチ駆動信号TX2が供給されたときのタッチ検出信号RXを共通電極34から受け、タッチ検出信号RXにもとづいてタッチ位置を検出する。第2タッチ検出回路76bは、検出したタッチ位置の情報を第2制御回路70bに出力する。
第2制御回路70bは、第2タッチ検出回路76bからのタッチ位置の情報にもとづいてタッチ位置の座標データTDを導出し、その座標データTDを制御装置12に出力する。
制御装置12、第1制御回路70a、第2制御回路70bの構成は、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源としてアナログ素子、マイクロコンピュータ、DSP、ROM、RAM、FPGA、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてファームウェア等のプログラムを利用できる。
図4は、第1表示装置22aにおける第1フレーム期間Faと、第2表示装置22bにおける第2フレーム期間Fbのタイミングを示す。
第1フレーム期間Faは、4つの第1表示期間Daと、4つの第1タッチ検出期間T1a,T2a,T3a,T4aとを含む。第1表示期間Daと第1タッチ検出期間は交互に配置される。第1フレーム期間Faにおいて、第1表示期間Da、第1タッチ検出期間T1a、第1表示期間Da、第1タッチ検出期間T2a、第1表示期間Da、第1タッチ検出期間T3a、第1表示期間Da、第1タッチ検出期間T4aは、この順に並ぶ。
第2フレーム期間Fbは、4つの第2表示期間Dbと、4つの第2タッチ検出期間T1b,T2b,T3b,T4bとを含む。第2表示期間Dbと第2タッチ検出期間は交互に配置される。第2フレーム期間Fbにおいて、第2表示期間Db、第2タッチ検出期間T1b、第2表示期間Db、第2タッチ検出期間T2b、第2表示期間Db、第2タッチ検出期間T3b、第2表示期間Db、第2タッチ検出期間T4bは、この順に並ぶ。
第1表示期間Daの長さは、第2表示期間Dbの長さと等しい。第1タッチ検出期間T1aからT4a、第2タッチ検出期間T1bからT4bのそれぞれの長さは等しい。第1フレーム期間Faの長さは、第2フレーム期間Fbの長さと等しい。第1フレーム期間Faの開始タイミング(時刻t0)は、第2フレーム期間Fbの開始タイミングと一致する。
第1フレーム期間Faの第1表示期間Daの数と第1タッチ検出期間の数、第2フレーム期間Fbの第2表示期間Dbの数と第2タッチ検出期間の数は、それぞれ「4」に限定されない。
第1表示装置22aは、第1表示期間Da毎に1フレームを1/4ずつ表示する。第1フレーム期間Faの4つの第1表示期間Daにより、1フレームが表示される。具体的には第1表示期間Daの間、第3駆動回路72aは、複数のソース線にソース信号SSを供給し、対象のゲート線にゲート信号GSを供給し、第1駆動回路74aは複数の共通電極34に基準電圧VCOMを供給する。第1駆動回路74aは、第1表示期間Daには第1タッチ駆動信号TX1の供給を停止する。
第2表示装置22bは、第2表示期間Db毎に1フレームを1/4ずつ表示する。第2フレーム期間Fbの4つの第2表示期間Dbにより、1フレームが表示される。具体的には第2表示期間Dbの間、第4駆動回路72bは、複数のソース線にソース信号SSを供給し、対象のゲート線にゲート信号GSを供給し、第2駆動回路74bは複数の共通電極34に基準電圧VCOMを供給する。第2駆動回路74bは、第2表示期間Dbには第2タッチ駆動信号TX2の供給を停止する。
図5(a)は、図4の第1タッチ検出期間T1aにおける表示装置22の動作を説明する図である。第1表示装置22aと第2表示装置22bは、観察者から見て水平方向に隣接して配置される。
第1表示装置22aは、第2表示装置22bに近づく方向に順に並ぶ第1タッチ検出領域R4a,R3a,R2a,R1aを含む。つまり第1タッチ検出領域R1a,R2a,R3a,R4aは、第1表示装置22aと第2表示装置22bの配置方向に沿った方向である水平方向に並ぶ。最も右側の第1タッチ検出領域R1aは、第2表示装置22bに隣接する。第1表示装置22aの全体の複数の共通電極34は、第1タッチ検出領域R1aからR4aのそれぞれに複数ずつ配置される。
第2表示装置22bは、第1表示装置22aから離れる方向に順に並ぶ第2タッチ検出領域R1b,R2b,R3b,R4bを含む。つまり第2タッチ検出領域R1b,R2b,R3b,R4bは、水平方向に並ぶ。最も左側の第2タッチ検出領域R1bは、第1表示装置22aに隣接する。第2表示装置22bの全体の複数の共通電極34は、第2タッチ検出領域R1bからR4bに複数ずつ配置される。1つの表示装置22のタッチ検出領域の数は「4」に限定されない。
第1駆動回路74aは、第1タッチ検出期間T1aの間、第1表示装置22aの全体の複数の共通電極34に第1タッチ駆動信号TX1を供給する。第1タッチ検出回路76aは、第1タッチ検出期間T1aの間、検出対象の第1タッチ検出領域R4aの複数の共通電極34から受信したタッチ検出信号RXにもとづいて、第1タッチ検出領域R4aへの物体のタッチを検出する。
第2駆動回路74bは、第2タッチ検出期間T1bの間、第2表示装置22bの全体の複数の共通電極34に第2タッチ駆動信号TX2を供給する。第2タッチ検出回路76bは、第2タッチ検出期間T1bの間、検出対象の第2タッチ検出領域R1bの複数の共通電極34から受信したタッチ検出信号RXにもとづいて、第2タッチ検出領域R1bへの物体のタッチを検出する。
図5(b)は、第1タッチ検出期間T2aにおける表示装置22の動作を説明する図である。各タッチ検出期間の第1駆動回路74aと第2駆動回路74bの動作は共通するため、以下、説明を省略する。第1タッチ検出回路76aは、第1タッチ検出期間T2aの間、検出対象の第1タッチ検出領域R3aの複数の共通電極34から受信したタッチ検出信号RXにもとづいて、第1タッチ検出領域R3aでタッチを検出する。
第2タッチ検出回路76bは、第2タッチ検出期間T2bの間、検出対象の第2タッチ検出領域R2bの複数の共通電極34から受信したタッチ検出信号RXにもとづいて、第2タッチ検出領域R2bでタッチを検出する。
図6(a)は、第1タッチ検出期間T3aにおける表示装置22の動作を説明する図である。第1タッチ検出回路76aは、第1タッチ検出期間T3aの間、検出対象の第1タッチ検出領域R2aの複数の共通電極34から受信したタッチ検出信号RXにもとづいて、第1タッチ検出領域R2aでタッチを検出する。
第2タッチ検出回路76bは、第2タッチ検出期間T3bの間、検出対象の第2タッチ検出領域R3bの複数の共通電極34から受信したタッチ検出信号RXにもとづいて、第2タッチ検出領域R3bでタッチを検出する。
図6(b)は、第1タッチ検出期間T4aにおける表示装置22の動作を説明する図である。第1タッチ検出回路76aは、第1タッチ検出期間T4aの間、検出対象の第1タッチ検出領域R1aの複数の共通電極34から受信したタッチ検出信号RXにもとづいて、第1タッチ検出領域R1aでタッチを検出する。
第2タッチ検出回路76bは、第2タッチ検出期間T4bの間、検出対象の第2タッチ検出領域R4bの複数の共通電極34から受信したタッチ検出信号RXにもとづいて、第2タッチ検出領域R4bでタッチを検出する。
このように第1タッチ検出回路76aは、第1タッチ検出期間毎に異なる第1タッチ検出領域でタッチを検出する。第1フレーム期間Faの4つの第1タッチ検出期間により、1画面のタッチ検出が1回実行される。
第2タッチ検出回路76bは、第2タッチ検出期間毎に異なる第2タッチ検出領域でタッチを検出する。第2フレーム期間Fbの4つの第2タッチ検出期間により、1画面のタッチ検出が1回実行される。
図7(a)は、各タッチ検出期間における第1タッチ駆動信号TX1と第1表示装置22aの共通電極34の電圧Vc1の波形を示す。図7(b)は、各タッチ検出期間における第2タッチ駆動信号TX2と第2表示装置22bの共通電極34の電圧Vc2の波形を示す。
表示装置22内の共通電極34の位置に応じて、すなわち信号線36の長さに応じて、共通電極34毎に電圧Vc1,Vc2の波形は異なりうる。信号線36の抵抗値が大きいほど充電時間と放電時間が長くなるためである。図示する電圧Vc1,Vc2の波形は、それぞれ、充電時間と放電時間が最も長い共通電極34のものである。
第1タッチ駆動信号TX1は、第1電圧V1と第2電圧V2の間で変化する。ここでは第1電圧V1はローレベルであり、第2電圧V2は第1電圧V1より高いハイレベルであるが、その逆でもよい。
第1タッチ駆動信号TX1が第1電圧V1から第2電圧V2に変化するタイミングを第1タイミングA1とし、第2電圧V2から第1電圧V1に変化するタイミングを第3タイミングA3とする。
第1タイミングA1で共通電極34の充電が開始され、電圧Vc1は第1電圧V1から増加し、第5タイミングA5で実質的に第2電圧V2になる。第5タイミングA5は、第1表示装置22aの全体の複数の共通電極34の電圧Vc1が実質的に第2電圧V2になるタイミングである。全ての共通電極34の電圧Vc1が第2電圧V2の第1割合以上になった場合、電圧Vc1が実質的に第2電圧V2になるとする。第1割合は、たとえば95%、98%などであり、実験やシミュレーションにより適宜設定できる。
その後、第3タイミングA3で共通電極34の放電が開始され、電圧Vc1は第2電圧V2から低下し、第7タイミングA7で実質的に第1電圧V1になる。第7タイミングA7は、第1表示装置22aの全体の複数の共通電極34の電圧Vcが実質的に第1電圧V1になるタイミングである。全ての共通電極34の電圧Vc1が第1電圧V1の予め定められた第2割合以下になった場合、電圧Vc1が実質的に第1電圧V1になるとする。第2割合は、たとえば105%、102%などであり、実験やシミュレーションにより適宜設定できる。
第1タッチ検出回路76aは、第1タイミングA1から予め定められた第1時間t1が経過した第1取得タイミングD1と、第3タイミングA3から第1時間t1が経過した第3取得タイミングD3のそれぞれにおいて複数の共通電極34のそれぞれの静電容量にもとづく複数の第1検出値を取得する。第1タッチ検出回路76aは、第1タイミングA1から第1取得タイミングD1までの間、および、第3タイミングA3から第3取得タイミングD3までの間のそれぞれに各共通電極34から受信したタッチ検出信号RXにもとづいて第1検出値を導出する。第1検出値の導出には周知の技術を利用できる。それぞれの第1検出値は、対応する共通電極34の静電容量と基準静電容量との差分値を表す。物体のタッチによる共通電極34の静電容量の変化量が大きいほど、第1検出値は大きくなる。タッチがなく、共通電極34の静電容量の変化量がゼロであれば、第1検出値はゼロである。第1タッチ検出回路76aは、取得した複数の第1検出値にもとづいてタッチを検出する。タッチを検出するタイミングは特に限定されず、第1取得タイミングD1毎および第3取得タイミングD3毎であってもよいし、いくつかの取得タイミング毎であってもよい。第1タッチ検出回路76aは、各共通電極34の第1検出値と、所定のタッチ検出閾値を比較し、第1検出値がタッチ検出閾値以上のとき、当該共通電極34の位置にタッチ有りと判定する。第1取得タイミングD1が第5タイミングA5より後になり、第3取得タイミングD3が第7タイミングA7より後になるように、第1時間t1は実験やシミュレーションにより適宜設定できる。
第2タッチ駆動信号TX2は、第3電圧V3と第4電圧V4の間で変化する。ここでは第3電圧V3はローレベルであり、第4電圧V4は第3電圧V3より高いハイレベルであるが、その逆でもよい。第1電圧V1と第3電圧V3は実質的に等しいが、異なってもよい。第2電圧V2と第4電圧V4は実質的に等しいが、異なってもよい。
第2タッチ駆動信号TX2が第3電圧V3から第4電圧V4に変化するタイミングを第2タイミングA2とし、第4電圧V4から第3電圧V3に変化するタイミングを第4タイミングA4とする。
第1タッチ駆動信号TX1と第2タッチ駆動信号TX2の周波数は実質的に等しく、デューティ比も実質的に等しい。第2タッチ駆動信号TX2は、第1タッチ駆動信号TX1に対して、予め定められた位相差を有する。この例では、第2タイミングA2は第1タイミングA1より遅く、第4タイミングA4は第3タイミングA3より遅い。
第2タイミングA2で共通電極34の充電が開始され、電圧Vc2は第3電圧V3から増加し、第6タイミングA6で実質的に第4電圧V4になる。第6タイミングA6は、第2表示装置22bの全体の複数の共通電極34の電圧Vc2が実質的に第4電圧V4になるタイミングである。全ての共通電極34の電圧Vc2が第4電圧V4の第1割合以上になった場合、電圧Vc2が実質的に第4電圧V4になるとする。
第4タイミングA4で共通電極34の放電が開始され、電圧Vc2は第4電圧V4から低下し、第8タイミングA8で実質的に第3電圧V3になる。第4タイミングA4は、第2表示装置22bの全体の複数の共通電極34の電圧Vc2が実質的に第3電圧V3になるタイミングである。全ての共通電極34の電圧Vc2が第3電圧V3の第2割合になった場合、電圧Vc2が実質的に第3電圧V3になるとする。
第2タッチ検出回路76bは、第2タイミングA2から予め定められた第2時間t2が経過した第2取得タイミングD2と、第4タイミングA4から第2時間t2が経過した第4取得タイミングD4のそれぞれにおいて複数の共通電極34のそれぞれの静電容量にもとづく複数の第2検出値を取得する。第2タッチ検出回路76bは、第2タイミングA2から第2取得タイミングD2までの間、および、第4タイミングA4から第4取得タイミングD4までの間のそれぞれに各共通電極34から受信したタッチ検出信号RXにもとづいて第2検出値を導出する。それぞれの第2検出値は、共通電極34の静電容量と基準静電容量との差分値を表す。第2タッチ検出回路76bは、取得した複数の第2検出値にもとづいてタッチを検出する。タッチを検出するタイミングは特に限定されない。第2タッチ検出回路76bは、各共通電極34の第2検出値と、所定のタッチ検出閾値を比較し、第2検出値がタッチ検出閾値以上のとき、当該共通電極34の位置にタッチ有りと判定する。第2取得タイミングD2が第6タイミングA6より後になり、第4取得タイミングD4が第8タイミングA8より後になるように、第2時間t2は実験やシミュレーションにより適宜設定できる。
このようにタッチ検出回路76は、タッチ駆動信号TXの立ち上がりタイミングと立ち下がりタイミングのそれぞれにもとづいてタッチを検出する。
第1タイミングA1から第1取得タイミングD1までの第1期間P1、および、第3タイミングA3から第3取得タイミングD3までの第5期間P5は、第2タイミングA2から第2取得タイミングD2までの第3期間P3に非重複である。第1期間P1および第5期間P5は、第4タイミングA4から第4取得タイミングD4までの第6期間P6にも非重複である。
図示する例では、第3期間P3は、第1取得タイミングD1より後に開始し、第3タイミングA3より前に終了する。第6期間P6は、第3取得タイミングD3より後に開始し、第1タイミングA1より前に終了する。第2駆動回路74bは、これらの条件が満たされるように第2タッチ駆動信号TX2を生成する。
図8(a)は、各タッチ検出期間における第1タッチ駆動信号TX1と第1表示装置22aの共通電極34の電圧Vc1の波形の別の例を示す。図8(b)は、各タッチ検出期間における第2タッチ駆動信号TX2と第2表示装置22bの共通電極34の電圧Vc2の波形の別の例を示す。
この例では、第2タイミングA2は第1タイミングA1より早く、第4タイミングA4は第3タイミングA3より早い。第3期間P3は、第3取得タイミングD3より後に開始し、第1タイミングA1より前に終了する。第6期間P6は、第1取得タイミングD1より後に開始し、第3タイミングA3より前に終了する。
つまり、第1期間P1と第5期間P5が第3期間P3に非重複であり、第6期間P6にも非重複であれば、第1タッチ駆動信号TX1の位相が第2タッチ駆動信号TX2の位相より進んでもよいし遅れてもよい。
ここで、比較例について説明する。図9(a)は、比較例の表示システムの第1タッチ検出期間T4aにおける表示装置22の動作を説明する図である。図9(b)は、比較例の各タッチ検出期間における第1タッチ駆動信号TX1の波形を示し、図9(c)は、比較例の各タッチ検出期間における第2タッチ駆動信号TX2の波形を示す。
比較例では、第1タッチ駆動信号TX1と第2タッチ駆動信号TX2の間の位相差がゼロであることが、本実施の形態と異なる。つまり比較例では、第1タッチ駆動信号TX1と第2タッチ駆動信号TX2の間で、立ち上がりタイミングが一致し、立ち下がりタイミングが一致する。
第1タッチ検出領域R1aのタッチ検出中、第2表示装置22bの全体の複数の共通電極34に第2タッチ駆動信号TX2が供給され、第2タッチ検出領域R4bでもタッチ検出が実行される。このとき、第2タッチ駆動信号TX2が立ち上がったことでノイズが発生し、そのノイズが第1期間P1において充電を開始した第1タッチ検出領域R1aの共通電極34の電荷に影響を与える可能性がある。また、第2タッチ駆動信号TX2が立ち下がったことでノイズが発生し、そのノイズが第5期間P5において放電を開始した第1タッチ検出領域R1aの共通電極34の電荷に影響を与える可能性がある。
その結果、第1期間P1と第5期間P5における第1タッチ検出領域R1aのタッチ検出信号RXが影響を受け、第1タッチ検出回路76aは、第1取得タイミングD1と第3取得タイミングD3のそれぞれにおいて、ノイズの影響を受けた第1検出値を取得する可能性があり、そのため、第1タッチ検出領域R1aに物体が接触していなくても接触があったと誤検出する可能性がある。
図示は省略するが、第2タッチ検出期間T1bでも、第1表示装置22aの共通電極34に供給された第1タッチ駆動信号TX1によりノイズが発生する。そのノイズにより第2タッチ検出領域R1bのタッチ検出信号RXが変化し、第2タッチ検出回路76bは、第2タッチ検出領域R1bに物体が接触していなくても接触があったと誤検出する可能性がある。誤検出は、隣の表示装置22からのノイズの影響を最も受けやすい隣の表示装置22に隣接する第1タッチ検出領域R1aと第2タッチ検出領域R1bのタッチ検出で発生しやすい。
この比較例に対して本実施の形態では、既述のように第1期間P1と第5期間P5が第3期間P3に非重複であり、第6期間P6にも非重複であるため、一方の表示装置22のタッチ駆動信号TXが立ち上がったり立ち下がったりすることでノイズが発生しても、ノイズが発生したときに他方の表示装置22の共通電極34は充電中でも放電中でもない。そのため、他方の表示装置22ではタッチ検出においてそのノイズの影響を受け難くなる。
よって、第2表示装置22bに隣接する第1タッチ検出領域R1a、および、第1表示装置22aに隣接する第2タッチ検出領域R1bのタッチ検出において、比較例よりも誤検出を抑制できる。
ここで、本実施の形態と異なり、第1表示装置22aの複数の共通電極34の充電が実質的に完了した第5タイミングA5の後であって第1取得タイミングD1の前に、第2タッチ駆動信号TX2が立ち上がり、ノイズが発生した場合、ノイズが共通電極34の電荷に影響を与えうる。そのため、第1取得タイミングD1にてノイズの影響を受けた第1検出値が取得される可能性があり、その結果、タッチが誤検出される可能性がある。第7タイミングA7の後であって第3取得タイミングD3の前に、第2タッチ駆動信号TX2が立ち上がる場合なども同様である。本実施の形態では、このような誤検出も抑制できる。
次に、以上の構成による表示システム1の全体的な動作を説明する。図10は、図1の表示システム1の起動処理を示すフローチャートである。ホスト10は第1表示制御装置24aと第2表示制御装置24bを起動し(S10)、第1表示制御装置24aは第2表示制御装置24bに同期信号SYを送信する(S12)。第2表示制御装置24bは、受信した同期信号SYにもとづいて、第2フレーム期間Fbの開始タイミングを設定し、第1タッチ駆動信号TX1に対して位相差を有する第2タッチ駆動信号TX2で第2表示装置22bを駆動し(S14)、処理を終了する。
本実施の形態によれば、タッチ検出期間において、一方の表示装置22の共通電極34の充電開始または放電開始から取得タイミングまでの間に、他方の表示装置22のタッチ駆動信号TXのノイズが発生しないので、誤検出を抑制できる。
また、第1タッチ駆動信号TX1と第2タッチ駆動信号TX2が位相差を有することで、第1タッチ駆動信号TX1の立ち上がりまたは立ち下がりによるノイズと第2タッチ駆動信号TX2の立ち上がりまたは立ち下がりによるノイズがそれぞれ異なるタイミングで発生する。よって、これらのノイズが加算されにくいので、タッチ駆動信号TXに起因する2つの表示装置22からの電磁波の輻射を比較例より低減できる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、タッチ駆動信号TXの立ち下がりタイミングにもとづいたタッチ検出が実行されないことが第1の実施の形態と異なる。以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
図11(a)は、第2の実施の形態に係る各タッチ検出期間における第1タッチ駆動信号TX1と第1表示装置22aの共通電極34の電圧Vc1の波形を示す。図11(b)は、第2の実施の形態に係る各タッチ検出期間における第2タッチ駆動信号TX2と第2表示装置22bの共通電極34の電圧Vc2の波形を示す。
第1タッチ検出回路76aは、第1取得タイミングD1のみで第1検出値を取得する。第2タッチ検出回路76bは、第2取得タイミングD2のみで第2検出値を取得する。
第1期間P1、および、第3タイミングA3から第7タイミングA7までの第2期間P2は、第3期間P3に非重複である。第1期間P1および第2期間P2は、第4タイミングA4から第8タイミングA8までの第4期間P4にも非重複である。第2期間P2と第4期間P4は、放電期間ともいえる。
第2期間P2の間、時間経過に伴いノイズ量は減少するが、共通電極34の放電中にノイズが発生しうる。第4期間P4においても同様である。本実施の形態では、第3期間P3は第2期間P2に重複しないため、第2期間P2に発生するノイズが第3期間P3の充電とタッチ検出に影響を与えにくい。第1期間P1は第4期間P4に重複しないため、第4期間P4に発生するノイズが第1期間P1の充電とタッチ検出に影響を与えにくい。
よって、タッチ駆動信号TXの立ち上がりタイミングのみにもとづいたタッチ検出が実行される場合に誤検出を抑制できる。
なお、タッチ駆動信号TXの立ち下がりタイミングのみにもとづいたタッチ検出が実行されてもよい。この場合、第1電圧V1が第2電圧V2より高く、第3電圧V3が第4電圧V4より高いとすればよい。第2期間P2と第4期間P4は、充電期間ともいえる。共通電極34の充電中にノイズが発生しうるが、上述のようにタッチ検出に影響を与えにくい。
さらに、一方の表示装置22ではタッチ駆動信号TXの立ち上がりタイミングのみにもとづいたタッチ検出が実行され、他方の表示装置22ではタッチ駆動信号TXの立ち下がりタイミングのみにもとづいたタッチ検出が実行されてもよい。これらの場合、表示システム1の構成の自由度を向上できる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態では、外来ノイズの検出結果にもとづいてタッチ駆動信号TXの周波数を変更することが第1の実施の形態と異なる。以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
表示システム1の周囲の電子機器などから放射される外来ノイズの周波数がタッチ駆動信号TXの周波数と等しい場合、タッチ検出の精度や感度が低下する可能性がある。そこで表示システム1は、外来ノイズの量に応じて、いわゆる周波数ホッピングの制御を行う。周波数ホッピングには、周知の技術を利用できる。
第1タッチ検出回路76aは、第1タッチ駆動信号TX1の供給が停止されている場合、すなわち第1表示期間Daにおいて、第1表示装置22aの複数の共通電極34から受信したタッチ検出信号RXに含まれる所定の複数の周波数のノイズ量を測定する。複数の周波数は、第1タッチ駆動信号TX1の周波数を含む。第1タッチ検出回路76aは、第1タッチ駆動信号TX1の周波数の所定レベル以上のノイズが検出された場合、測定されたノイズ量が最小である周波数の情報を含むノイズ検出情報を第1制御回路70aに出力する。
第1制御回路70aは、ノイズ検出情報にもとづいて、第1タッチ駆動信号TX1の周波数をノイズ量が最小である周波数に変更するように第1駆動回路74aを制御する。第1制御回路70aは、ノイズ量が最小である周波数の情報を含む周波数変更指示を第2制御回路70bに出力する。第2制御回路70bは、第1制御回路70aから出力された周波数変更指示にもとづいて、第2タッチ駆動信号TX2の周波数をノイズ量が最小である周波数に変更するように第2駆動回路74bを制御する。
第1駆動回路74aは、第1制御回路70aの制御にしたがい、ノイズ量が最小である周波数、すなわち所定レベル以上のノイズの周波数と異なる周波数の第1タッチ駆動信号TX1を共通電極34に供給する。第2駆動回路74bは、第2制御回路70bの制御にしたがい、変更された第1タッチ駆動信号TX1の周波数と同じ周波数の第2タッチ駆動信号TX2を共通電極34に供給する。これにより、外来ノイズによるタッチ検出精度や感度の低下を抑制できる。
図12(a)は、第3の実施の形態に係る第1タッチ駆動信号TX1の波形を示す。図12(b)は、第3の実施の形態に係る第2タッチ駆動信号TX2の波形を示す。これらの波形は、第1表示期間Daの波形であり、共通電極34には供給されていない。
第1タッチ駆動信号TX1が周波数f1である状態で、時刻t10で周波数f1の所定レベル以上の外来ノイズが検出されると、時刻t10以降、第1タッチ駆動信号TX1の周波数は、ノイズ量が最小である周波数f2に変更される。第1期間P1と第5期間P5のそれぞれの長さは、たとえば周波数の変更前後で同一である。
第2タッチ駆動信号TX2が周波数f1である状態で、時刻t11で第2制御回路70bが周波数変更指示を受けると、時刻t11以降、第2タッチ駆動信号TX2の周波数は周波数f2に変更される。第3期間P3と第6期間P6のそれぞれの長さは、たとえば周波数の変更前後で同一である。第2駆動回路74bは、周波数の変更後も、第1期間P1と第5期間P5が第2期間P2に非重複であり、第6期間P6にも非重複であるように、第2タッチ駆動信号TX2を生成する。
本実施の形態によれば、外来ノイズが検出されたことでタッチ駆動信号TXの周波数が変更された場合でも、第1期間P1と第5期間P5が第3期間P3に非重複であり、第6期間P6にも非重複であるため、誤検出を抑制できる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態では、ホスト10の制御装置12が第1表示装置22aと第2表示装置22bに同期信号SYを送信することが第1の実施の形態と異なる。以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
図13は、第4の実施の形態に係る表示システム1のブロック図である。制御装置12は、たとえば第1フレーム期間の開始タイミング毎に共通の同期信号SYを第1表示制御装置24aと第2表示制御装置24bに送信する。第1表示制御装置24aは、第2表示制御装置24bに同期信号を送信しない。
第1クロック生成回路78aは、制御装置12から供給された同期信号SYにもとづいて、同期信号SYに同期した第1基準クロック信号CK1を生成する。第2クロック生成回路78bは、制御装置12から供給された同期信号SYにもとづいて、同期信号SYに同期した第2基準クロック信号CK2を生成する。
図14は、図13の表示システム1の起動処理を示すフローチャートである。ホスト10は、第1表示制御装置24aと第2表示制御装置24bを起動し(S20)、第1表示制御装置24aと第2表示制御装置24bに同期信号SYを送信する(S22)。ホスト10は、第1表示装置22a用の位相差を指示する制御データCDを第1表示制御装置24aに送信し(S24)、第1表示制御装置24aは、受信した制御データCDと同期信号SYにしたがった第1タッチ駆動信号TX1で第1表示装置22aを駆動し(S26)、処理を終了する。またホスト10は、S24と並行して、第2表示装置22b用の位相差を指示する制御データCDを第2表示制御装置24bに送信し(S28)。第2表示制御装置24bは、受信した制御データCDと同期信号SYにしたがった第2タッチ駆動信号TX2で第2表示装置22bを駆動し(S30)、処理を終了する。
本実施の形態によれば、表示システム1の構成の自由度を向上できる。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、また、そうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、第2基準クロック信号CK2は、第1基準クロック信号CK1に対する位相差がゼロ以外に設定され、第2駆動回路74bは、第2基準クロック信号CK2に同期した第2タッチ駆動信号TX2を生成してもよい。この場合、第1基準クロック信号CK1と第2基準クロック信号CK2の間の位相差は、第1タッチ駆動信号TX1と第2タッチ駆動信号TX2の位相差が既述の関係を満たすように設定される。
また、第3の実施の形態を第2の実施の形態と組み合わせてもよい。第4の実施の形態を第2および第3の実施の形態の少なくとも一方と組み合わせてもよい。組合せによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態それぞれの効果をあわせもつ。
また、3以上の表示装置22が隣接して配置されてもよい。実施の形態では表示制御装置24が表示モジュール20に含まれるが、表示制御装置24はホスト10に含まれてもよい。フレーム期間は、表示装置22のタッチ検出領域の数の2倍以上のタッチ検出期間を含んでもよい。これらの変形例では、表示システム1の構成の自由度を向上できる。
なお、本開示の各実施形態において、2つの表示装置22が隣接している状態について述べたが、表示装置22aおよび表示装置22bは、ベゼルなどのフレームを介して当接していてもよい。また、表示装置22aおよび表示装置22bは、数mm〜数cmの空間を介して隣り合うよう配置されるとしてもよい。このとき、表示モジュール20aと表示モジュール20bとはそれぞれ異なるフレームに配置されているとしてもよい。また、表示モジュール20aと表示モジュール20bはフレームを介して一体となって配置されているとしてもよい。上述した3以上の表示装置22が配置される場合においても同様である。
インセル型の表示装置22について説明したが、表示装置22はアウトセル型であってもよい。この場合、表示装置22は、タッチ検出専用のセンサ電極を備え、画像表示と並行して、センサ電極を用いてタッチを検出する。アウトセル型の表示装置22の場合でも、誤検出を抑制できる。
本発明の一態様は、次の通りである。
[項目1]
複数の第1センサ電極を有する第1表示装置と、
前記第1表示装置と隣接して配置され、複数の第2センサ電極を有する第2表示装置と、
第1電圧と第2電圧との間で変化する第1タッチ駆動信号を前記複数の第1センサ電極に供給する第1駆動回路と、
第3電圧と第4電圧との間で変化し、前記第1タッチ駆動信号に対して位相差を有する第2タッチ駆動信号を前記複数の第2センサ電極に供給する第2駆動回路と、
前記第1タッチ駆動信号が前記第1電圧から前記第2電圧に変化する第1タイミングから予め定められた第1時間が経過した第1取得タイミングにおいて前記複数の第1センサ電極のそれぞれの静電容量にもとづく複数の第1検出値を取得し、取得した前記複数の第1検出値にもとづいて前記第1表示装置への物体のタッチを検出する第1タッチ検出回路と、
前記第2タッチ駆動信号が前記第3電圧から前記第4電圧に変化する第2タイミングから予め定められた第2時間が経過した第2取得タイミングにおいて前記複数の第2センサ電極のそれぞれの静電容量にもとづく複数の第2検出値を取得し、取得した前記複数の第2検出値にもとづいて前記第2表示装置への物体のタッチを検出する第2タッチ検出回路と、
を備え、
前記第1タイミングから前記第1取得タイミングまでの第1期間、および、前記第1タッチ駆動信号が前記第2電圧から前記第1電圧に変化する第3タイミングから前記複数の第1センサ電極の電圧が実質的に前記第1電圧になるタイミングまでの第2期間は、前記第2タイミングから前記第2取得タイミングまでの第3期間に非重複である、ことを特徴とする表示システム。
この態様によると、第1期間が第3期間に非重複であるため、第1表示装置でのタッチ検出において、第2タッチ駆動信号が第3電圧から第4電圧に変化したことにより発生するノイズの影響を受けにくくできる。第1期間および第2期間が第3期間に非重複であるため、第2表示装置でのタッチ検出において、第1タッチ駆動信号が第1電圧から第2電圧または第2電圧から第1電圧に変化したことにより発生するノイズの影響を受けにくくできる。よって、誤検出を抑制できる。
[項目2]
前記第2タッチ駆動信号が前記第4電圧から前記第3電圧に変化する第4タイミングから前記複数の第2センサ電極の電圧が実質的に前記第3電圧になるタイミングまでの第4期間は、前記第1期間および前記第2期間に非重複である、ことを特徴とする項目1に記載の表示システム。
この場合、第1表示装置でのタッチ検出において、第2タッチ駆動信号が第4電圧から第3電圧に変化したことにより発生するノイズの影響を受けにくくできる。
[項目3]
前記第1タッチ検出回路は、前記第3タイミングから前記第2期間の長さより長い前記第1時間が経過した第3取得タイミングにおいても前記複数の第1検出値を取得し、
前記第1期間、および、前記第3タイミングから前記第3取得タイミングまでの第5期間は、前記第3期間に非重複である、ことを特徴とする項目2に記載の表示システム。
この場合、第1タッチ駆動信号の立ち上がりと立ち下がりのそれぞれにもとづいてタッチを検出する場合に、誤検出を抑制できる。
[項目4]
前記第2タッチ検出回路は、前記第4タイミングから前記第4期間の長さより長い前記第2時間が経過した第4取得タイミングにおいても前記複数の第2検出値を取得し、
前記第4タイミングから前記第4取得タイミングまでの第6期間は、前記第1期間および前記第5期間に非重複である、ことを特徴とする項目3に記載の表示システム。
この場合、第2タッチ駆動信号の立ち上がりと立ち下がりのそれぞれにもとづいてタッチを検出する場合に、誤検出を抑制できる。
[項目5]
前記第1駆動回路は、第1基準クロック信号にもとづいて前記第1タッチ駆動信号を生成し、
前記第2駆動回路は、前記第1基準クロック信号に対する位相差が設定された第2基準クロック信号にもとづいて前記第2タッチ駆動信号を生成する、ことを特徴とする項目1から4のいずれかに記載の表示システム。
この場合、表示システムの構成の自由度を向上できる。
[項目6]
前記第2駆動回路は、前記第2基準クロック信号にもとづいて、前記第1タッチ駆動信号の周波数と同じ周波数の前記第2タッチ駆動信号を生成する、ことを特徴とする項目5に記載の表示システム。
この場合、表示システムの構成の自由度を向上できる。
[項目7]
前記第1基準クロック信号と、当該第1基準クロック信号に同期した同期信号とを生成する第1クロック生成回路と、
前記第1クロック生成回路で生成された前記同期信号にもとづいて前記第2基準クロック信号を生成する第2クロック生成回路と、
を備えることを特徴とする項目5または6に記載の表示システム。
この場合、表示システムの構成の自由度を向上できる。
[項目8]
同期信号を出力する制御装置と、
前記制御装置から出力された前記同期信号にもとづいて前記第1基準クロック信号を生成する第1クロック生成回路と、
前記制御装置から出力された前記同期信号にもとづいて前記第2基準クロック信号を生成する第2クロック生成回路と、
を備えることを特徴とする項目5または6に記載の表示システム。
この場合、表示システムの構成の自由度を向上できる。
[項目9]
前記第1駆動回路は、予め定められたタッチ検出期間の間、前記第1タッチ駆動信号を供給し、前記タッチ検出期間以外では前記第1タッチ駆動信号の供給を停止し、
前記第1タッチ検出回路は、前記第1タッチ駆動信号の供給が停止されている場合、第1センサ電極から受信した信号に含まれる前記第1タッチ駆動信号の周波数のノイズを検出し、
前記第1タッチ検出回路でノイズが検出された場合、前記第1駆動回路は、ノイズの周波数と異なる周波数の前記第1タッチ駆動信号を供給し、かつ、前記第2駆動回路は、変更された前記第1タッチ駆動信号の周波数と同じ周波数の前記第2タッチ駆動信号を供給し、
前記第1タッチ検出回路でノイズが検出された場合でも、前記第1期間および前記第2期間は前記第3期間に非重複である、ことを特徴とする項目1から8のいずれかに記載の表示システム。
この場合、第1タッチ検出回路でノイズが検出され、タッチ駆動信号の周波数が変更された場合にも、誤検出を抑制できる。
[項目10]
複数の第1センサ電極を有する第1表示装置と、
前記第1表示装置と隣接して配置され、複数の第2センサ電極を有する第2表示装置と、
第1電圧と第2電圧との間で変化する第1タッチ駆動信号を前記複数の第1センサ電極に供給する第1駆動回路と、
第3電圧と第4電圧との間で変化し、前記第1タッチ駆動信号に対して位相差を有する第2タッチ駆動信号を前記複数の第2センサ電極に供給する第2駆動回路と、
前記第1タッチ駆動信号が前記第1電圧から前記第2電圧に変化する第1タイミングから予め定められた第1時間が経過した第1取得タイミングにおいて前記複数の第1センサ電極のそれぞれの静電容量にもとづく複数の第1検出値を取得し、取得した前記複数の第1検出値にもとづいて前記第1表示装置への物体のタッチを検出する第1タッチ検出回路と、
前記第2タッチ駆動信号が前記第3電圧から前記第4電圧に変化する第2タイミングから予め定められた第2時間が経過した第2取得タイミングにおいて前記複数の第2センサ電極のそれぞれの静電容量にもとづく複数の第2検出値を取得し、取得した前記複数の第2検出値にもとづいて前記第2表示装置への物体のタッチを検出する第2タッチ検出回路と、
を備える表示システムにおける制御方法であって、
前記第1タイミングから前記第1取得タイミングまでの第1期間、および、前記第1タッチ駆動信号が前記第2電圧から前記第1電圧に変化する第3タイミングから前記複数の第1センサ電極の電圧が実質的に前記第1電圧になるタイミングまでの第2期間が、前記第2タイミングから前記第2取得タイミングまでの第3期間に非重複であるように、前記第1駆動回路、前記第2駆動回路、前記第1タッチ検出回路および前記第2タッチ検出回路を制御するステップを備える、ことを特徴とする制御方法。
この態様によると、誤検出を抑制できる。
1…表示システム、12…制御装置、22…表示装置、22a…第1表示装置、22b…第2表示装置、74a…第1駆動回路、74b…第2駆動回路、76…タッチ検出回路、76a…第1タッチ検出回路、76b…第2タッチ検出回路、78a…第1クロック生成回路、78b…第2クロック生成回路、TX1…第1タッチ駆動信号、TX2…第2タッチ駆動信号。

Claims (10)

  1. 複数の第1センサ電極を有する第1表示装置と、
    前記第1表示装置と隣接して配置され、複数の第2センサ電極を有する第2表示装置と、
    第1電圧と第2電圧との間で変化する第1タッチ駆動信号を前記複数の第1センサ電極に供給する第1駆動回路と、
    第3電圧と第4電圧との間で変化し、前記第1タッチ駆動信号に対して位相差を有する第2タッチ駆動信号を前記複数の第2センサ電極に供給する第2駆動回路と、
    前記第1タッチ駆動信号が前記第1電圧から前記第2電圧に変化する第1タイミングから予め定められた第1時間が経過した第1取得タイミングにおいて前記複数の第1センサ電極のそれぞれの静電容量にもとづく複数の第1検出値を取得し、取得した前記複数の第1検出値にもとづいて前記第1表示装置への物体のタッチを検出する第1タッチ検出回路と、
    前記第2タッチ駆動信号が前記第3電圧から前記第4電圧に変化する第2タイミングから予め定められた第2時間が経過した第2取得タイミングにおいて前記複数の第2センサ電極のそれぞれの静電容量にもとづく複数の第2検出値を取得し、取得した前記複数の第2検出値にもとづいて前記第2表示装置への物体のタッチを検出する第2タッチ検出回路と、
    を備え、
    前記第1タイミングから前記第1取得タイミングまでの第1期間、および、前記第1タッチ駆動信号が前記第2電圧から前記第1電圧に変化する第3タイミングから前記複数の第1センサ電極の電圧が実質的に前記第1電圧になるタイミングまでの第2期間は、前記第2タイミングから前記第2取得タイミングまでの第3期間に非重複である、ことを特徴とする表示システム。
  2. 前記第2タッチ駆動信号が前記第4電圧から前記第3電圧に変化する第4タイミングから前記複数の第2センサ電極の電圧が実質的に前記第3電圧になるタイミングまでの第4期間は、前記第1期間および前記第2期間に非重複である、ことを特徴とする請求項1に記載の表示システム。
  3. 前記第1タッチ検出回路は、前記第3タイミングから前記第2期間の長さより長い前記第1時間が経過した第3取得タイミングにおいても前記複数の第1検出値を取得し、
    前記第1期間、および、前記第3タイミングから前記第3取得タイミングまでの第5期間は、前記第3期間に非重複である、ことを特徴とする請求項2に記載の表示システム。
  4. 前記第2タッチ検出回路は、前記第4タイミングから前記第4期間の長さより長い前記第2時間が経過した第4取得タイミングにおいても前記複数の第2検出値を取得し、
    前記第4タイミングから前記第4取得タイミングまでの第6期間は、前記第1期間および前記第5期間に非重複である、ことを特徴とする請求項3に記載の表示システム。
  5. 前記第1駆動回路は、第1基準クロック信号にもとづいて前記第1タッチ駆動信号を生成し、
    前記第2駆動回路は、前記第1基準クロック信号に対する位相差が設定された第2基準クロック信号にもとづいて前記第2タッチ駆動信号を生成する、ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の表示システム。
  6. 前記第2駆動回路は、前記第2基準クロック信号にもとづいて、前記第1タッチ駆動信号の周波数と同じ周波数の前記第2タッチ駆動信号を生成する、ことを特徴とする請求項5に記載の表示システム。
  7. 前記第1基準クロック信号と、当該第1基準クロック信号に同期した同期信号とを生成する第1クロック生成回路と、
    前記第1クロック生成回路で生成された前記同期信号にもとづいて前記第2基準クロック信号を生成する第2クロック生成回路と、
    を備えることを特徴とする請求項5または6に記載の表示システム。
  8. 同期信号を出力する制御装置と、
    前記制御装置から出力された前記同期信号にもとづいて前記第1基準クロック信号を生成する第1クロック生成回路と、
    前記制御装置から出力された前記同期信号にもとづいて前記第2基準クロック信号を生成する第2クロック生成回路と、
    を備えることを特徴とする請求項5または6に記載の表示システム。
  9. 前記第1駆動回路は、予め定められたタッチ検出期間の間、前記第1タッチ駆動信号を供給し、前記タッチ検出期間以外では前記第1タッチ駆動信号の供給を停止し、
    前記第1タッチ検出回路は、前記第1タッチ駆動信号の供給が停止されている場合、第1センサ電極から受信した信号に含まれる前記第1タッチ駆動信号の周波数のノイズを検出し、
    前記第1タッチ検出回路でノイズが検出された場合、前記第1駆動回路は、ノイズの周波数と異なる周波数の前記第1タッチ駆動信号を供給し、かつ、前記第2駆動回路は、変更された前記第1タッチ駆動信号の周波数と同じ周波数の前記第2タッチ駆動信号を供給し、
    前記第1タッチ検出回路でノイズが検出された場合でも、前記第1期間および前記第2期間は前記第3期間に非重複である、ことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の表示システム。
  10. 複数の第1センサ電極を有する第1表示装置と、
    前記第1表示装置と隣接して配置され、複数の第2センサ電極を有する第2表示装置と、
    第1電圧と第2電圧との間で変化する第1タッチ駆動信号を前記複数の第1センサ電極に供給する第1駆動回路と、
    第3電圧と第4電圧との間で変化し、前記第1タッチ駆動信号に対して位相差を有する第2タッチ駆動信号を前記複数の第2センサ電極に供給する第2駆動回路と、
    前記第1タッチ駆動信号が前記第1電圧から前記第2電圧に変化する第1タイミングから予め定められた第1時間が経過した第1取得タイミングにおいて前記複数の第1センサ電極のそれぞれの静電容量にもとづく複数の第1検出値を取得し、取得した前記複数の第1検出値にもとづいて前記第1表示装置への物体のタッチを検出する第1タッチ検出回路と、
    前記第2タッチ駆動信号が前記第3電圧から前記第4電圧に変化する第2タイミングから予め定められた第2時間が経過した第2取得タイミングにおいて前記複数の第2センサ電極のそれぞれの静電容量にもとづく複数の第2検出値を取得し、取得した前記複数の第2検出値にもとづいて前記第2表示装置への物体のタッチを検出する第2タッチ検出回路と、
    を備える表示システムにおける制御方法であって、
    前記第1タイミングから前記第1取得タイミングまでの第1期間、および、前記第1タッチ駆動信号が前記第2電圧から前記第1電圧に変化する第3タイミングから前記複数の第1センサ電極の電圧が実質的に前記第1電圧になるタイミングまでの第2期間が、前記第2タイミングから前記第2取得タイミングまでの第3期間に非重複であるように、前記第1駆動回路、前記第2駆動回路、前記第1タッチ検出回路および前記第2タッチ検出回路を制御するステップを備える、ことを特徴とする制御方法。
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