JP2020154476A - 運行監視装置、運行計画管理装置、車両、運行監視方法、運行計画管理方法及びプログラム - Google Patents

運行監視装置、運行計画管理装置、車両、運行監視方法、運行計画管理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】運転者の眠気の原因を根本的に解消して、車両運行の安全性を向上できる運行監視装置等を提供する。【解決手段】運行監視サーバ10の処理部11は、車両の運転者の眠気に関する眠気情報12Cを取得し、車両の位置情報を取得し、車両の運行経路に関する経路情報を取得し、眠気情報12C、車両の位置情報、及び車両の経路情報に基づいて、運転者の休憩の要否を判定する。車両は、休憩時間及び休憩場所の情報を受信する通信部と、休憩時間及び休憩場所を示す情報を提示する提示部と、を備える。【選択図】図3

Description

本開示は、運行監視装置、運行計画管理装置、車両、運行監視方法、運行計画管理方法及びプログラムに関する。
近年、自動車や貨物運搬車等の車両において、その運転者の眠気、疲労及び脇見運転等の運転状況を監視し、車両の安全性を確保するための車両安全技術が進展している。
その従来の装置として、運転者の脳波を取得するための脳波センサ部を有し、この脳波センサ部の検出結果に対し眠気に関する統計的分析を行い、そして運転者の居眠りのタイミングを走行ルート等の情報に基づいて予測するものが知られる(例えば特許文献1参照)。この装置では、予測の結果により所定の警告を発することで、安全運転の状態を確保するように運行管理を支援する。
特許第6132327号公報
特許文献1に記載の装置は、所定の警告を発して運転者に対し居眠りをしないように注意喚起を行うのみであり、その居眠りの原因である疲労や睡眠不足等の除去や解消までを想定してなされたものではない。
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、運転者の眠気の原因を解消して、車両運行の安全性を向上できる運行監視装置、運行計画管理装置、車両、運行監視方法、運行計画管理方法、及びプログラムを提供する。
本開示の一態様は、車両の運行を監視する運行監視装置であって、車両の運行の監視に関する処理を行う処理部を備え、前記車両の運転者の眠気に関する眠気情報を取得し、前記車両の位置情報を取得し、前記車両の運行経路に関する経路情報を取得し、前記眠気情報、前記車両の位置情報、及び前記車両の経路情報に基づいて、前記運転者の休憩の要否を判定する、運行監視装置である。
本開示の一態様は、車両の運行計画の管理を行う運行計画管理装置であって、前記車両の運行計画の管理に関する処理を行う処理部を備え、前記処理部は、前述の運行監視装置から前記車両が目的地に到着する第1の到着予想時刻を取得し、前記車両が前記目的地に到着する第3の到着予想時刻を含み、前記車両を運行するための第1の運行計画を取得し、前記第1の到着予想時刻が前記第3の到着予想時刻よりも後の時刻である場合、前記第1の到着予想時刻に基づいて、前記第1の運行計画を変更する、運行計画管理装置である。
本開示の一態様は、前述の運行監視装置から前記休憩時間及び前記休憩場所の情報を受信する通信部と、前記休憩時間及び前記休憩場所を示す情報を提示する提示部と、を備える車両である。
また、本開示の一態様は、車両の運行を監視する運行監視方法であって、前記車両の運転者の眠気に関する眠気情報を取得し、前記車両の位置情報を取得し、前記車両の運行経路に関する経路情報を取得し、前記眠気情報、前記車両の位置情報、及び前記車両の経路情報に基づいて、前記運転者の休憩の要否を判定する、運行監視方法である。
また、本開示の一態様は、車両の運行計画を管理する運行計画管理方法であって、計時された現在時刻と、前記車両の現在位置と、前記車両の運転者が休憩する休憩時間と、前記車両の現在位置から前記運転者が休憩する休憩場所への移動に要する移動時間と、に基づいて算出された、前記車両が目的地に到着する第5の到着予想時刻を取得し、前記車両が前記目的地に到着する第6の到着予想時刻を含み、前記車両を運行するための第3の運行計画を取得し、前記第5の到着予想時刻が前記第6の到着予想時刻よりも後の時刻である場合、前記第5の到着予想時刻に基づいて、前記第3の運行計画を変更する、運行計画管理方法である。
また、本開示の一態様は、前述の運行監視方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
また、本開示の一態様は、前述の運行計画管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本開示によれば、運転者の眠気の原因を解消して、車両運行の安全性を向上できる。
実施形態に係る運行監視装置、運行計画管理装置及び車両を含む運行監視管理システムの概要を説明する図 車両の機能構成例を示すブロック図 運行監視サーバの機能構成例を示すブロック図 運行計画管理サーバの機能構成例を示すブロック図 運行監視管理システム全体の動作手順の一例を説明する前段のシーケンス図 運行監視管理全体の動作手順の一例を説明する後段のシーケンス図 車両の表示部に表示される休憩指示の画面例を示す図 図5に示すA部分の動作手順を詳細に説明するシーケンス図 図5に示すB部分の動作手順を詳細に説明するシーケンス図 運行監視サーバの動作例の概要を示すフローチャート 運行監視サーバによる運行計画の取得時の動作例を示すフローチャート 運行監視サーバによる運転状態に応じた運行計画の変更時の動作例を示すフローチャート 運行監視サーバによる休憩通知時の動作例を示すフローチャート 運行監視サーバによる運転計画の修正時の動作例を示すフローチャート
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係る、車両の運行を監視又は管理するための運行監視装置、運行計画管理装置、車両、運行監視方法、運行計画管理方法、及びプログラムを具体的に開示した実施形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
また、実施形態でいう「部」又は「装置」とは単にハードウェアによって実現される物理的構成に限定されず、その構成が有する機能をプログラム等のソフトウェアにより実現されるものも含む。また、1つの構成が有する機能が2つ以上の物理的構成により実現されても、又は2つ以上の構成の機能が例えば1つの物理的構成によって実現されていても構わない。また、実施形態でいう「取得」は、単に情報や信号等を直接に取得する動作を示すものに限定されず、例えば下述する処理部が、通信部を介して取得、すなわち受信することのほか、記憶部(例えばメモリ等)から取得することのいずれも含む。これらの用語の理解や解釈は、特許請求の範囲の記載についても同様である。また、実施形態でいう「覚醒」とは車両の運転者等の人における目覚めを示し、「覚醒状態」とは車両の運転等の作業において意識レベルが高くその作業に支障がない状態を示す。
また、本開示に係る運行監視装置、運行計画管理装置、車両、運行監視方法、運行計画管理方法、及びプログラムは、例えば、貨物運搬車の運転者の眠気や覚醒の運転状況に応じてその運転者に適切な休憩を規範的、システム的に取得させるために用いられる。また、本開示は、貨物運搬車の運転者に限らず、タクシー等の営業車やバス等の乗合車等の車両にも適用可能である。
まず図1〜図4を参照して実施形態に係る運行監視サーバ10(運行監視装置の一例)、運行計画管理サーバ20(運行計画管理装置の一例)、車両30及びこれらを含む運行監視管理システム1の構成についてそれぞれ説明する。
図1は、実施形態に係る運行監視サーバ10、運行計画管理サーバ20及び車両30を含む運行監視管理システム1の概要を説明する図である。
運行監視管理システム1は、運行監視サーバ10と、運行計画管理サーバ20と、車両30と、通信ネットワーク2と、を含んで構成される。車両30は、貨物を運搬可能なトラック等の貨物運搬車等が例示される。運転者Dは、運行監視サーバ10の通知等に従ってこの車両30を運転して貨物を目的地まで配送したり休憩を適宜取得したりする。
通信ネットワーク2は、運行監視サーバ10、運行計画管理サーバ20及び車両30とそれぞれ接続されており、種々の情報や信号が相互に通信可能に設けられる。通信ネットワーク2は、外部ネットワーク部2Aと、内部ネットワーク部2Bと、を有する。外部ネットワーク部2Aは、少なくとも有線又は無線の回線を含み、例えばインターネット回線を一部又は全部含んで構成される。内部ネットワーク部2Bは、イントラネットとして所定のプライベートネットワークを構築する。また、通信ネットワーク2は、運行監視サーバ10、運行計画管理サーバ20及び車両30間の通信を促進するために、相互に接続して使用される、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、携帯電話ネットワーク(MTN)及び他の種類のネットワークを適宜含むことも可能である。なお、内部ネットワーク部2Bは、外部ネットワークであってもよい。
運行監視サーバ10及び運行計画管理サーバ20は、例えば車両30の運行の監視や管理を行う管制センタに設置されてよい。運行監視サーバ10及び運行計画管理サーバ20は、通信ネットワーク2を用いて車両30の運行を監視又は運行計画の管理をそれぞれ実行する。また、運行監視サーバ10及び運行計画管理サーバ20は、サーバのコンピュータによりそれぞれ構成される。運行監視サーバ10は、車両30の運転者Dの眠気や覚醒に関する情報を取得して、必要の場合、運転者Dに適切な時間及び場所で休憩を取得させる。また、運行計画管理サーバ20は、運転者Dの休憩の取得計画や取得実績に基づいて、車両の運行計画や貨物の配送計画を見直し、必要な場合、運行計画や貨物の配送計画を変更する。
図2は、車両30の機能構成例を示すブロック図である。車両30は、処理部31と、記憶部32と、通信部33と、眠気検出部34と、センサ部35と、ナビゲーション部36と、を含んで構成される。
処理部31は、車両30の各構成部を制御する。処理部31は、車両30の運転に関する各種処理を実行する。処理部31では、ハードウェア構成として例えばプロセッサが種々のプログラムを実行することで各種機能が実現される。このプロセッサは、MPU(Micro Processing Unit)、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ECU(Electronic Control Unit)、等を含んでよい。
記憶部32は、処理部31のワーキングメモリとして使用され、種々の記憶装置を含んで構成される。記憶部32は、一次記憶装置{例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)}を含む。記憶部12は、二次記憶装置{例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)}や三次記憶装置(例えば光ディスク、SDカード)を含んでよい。記憶部32は、その他の記憶装置を含んでよい。記憶部32は、各種データや情報を記憶する。
通信部33は、通信ネットワーク2を介して少なくとも運行監視サーバ10と接続する。例えば、通信部33は、運行監視サーバ10と通信して、運転者Dの眠気情報12C(下述)や車両30の位置情報(下述)等に関する情報の通信を行う。通信部33による通信方式は、例えばWAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)や電力線通信等の有線での通信方式や、WiFi(Wireless Fidelity)(登録商標)や携帯電話用のモバイル通信等の無線での通信方式等が例示される。通信部33は、例えばTCU(Telematics Control Unit)により実現されてよい。
眠気検出部34は、車両30の運転者Dの眠気を検出する。眠気検出部34は、可視光カメラ等の撮像部34Aを含んで構成されてよい。撮像部34Aは、CCD(Charge Coupled Device)若しくはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を有する。撮像部34Aは、例えば、車両30の車体前部のインストルメントパネル付近に配置され、着座状態の運転者Dを検出範囲として撮像する。具体的には、撮像部34Aは、運転者Dの挙動や操作等の運転状況を撮像する。そして、眠気検出部34は、その撮像部34Aの撮像結果、例えば顔、眼球や瞬き等の動作によって眠気、疲労、覚醒の状態を検出する。眠気検出部34は、その検出結果を下述する眠気情報12Cや覚醒情報12Dとして処理部31に送る。処理部31は、例えば、その眠気情報12Cや覚醒情報12Dを、通信部33及び通信ネットワーク2を介して運行監視サーバ10に送信する。
なお、眠気情報12Cは、運転者Dの眠気状態(例えば頻度や眠気の程度も含む)に関する。覚醒情報12Dは、運転者Dの覚醒状態(例えば頻度や覚醒の程度も含む)に関する。眠気情報12Cと覚醒情報12Dとは、互いに表裏一体の関係にある。また、眠気検出部34は、可視光カメラ等による挙動撮像方式等に限らない。その他、運転者Dの脳波を計測する方式や、心拍や血圧等のバイタルデータを計測する方式等、運転者Dの眠気状態や覚醒状態を検出可能であれば、その検出方式は種々に採用可能である。
センサ部35は、複数のセンサを含み、例えばGPS(Global Positioning System)センサ部35を含んで構成される。GPSセンサ部35Aは、複数のGPS衛星から発信された時刻及び各GPS衛星の位置(座標)を示す複数の信号を受信し、その受信された複数の信号に基づいて、GPSセンサ部35Aの位置、つまり車両30の位置を算出する。GPSセンサ部35Aは、その車両30の位置情報を処理部31に送る。これにより、処理部31は、車両30の位置情報を取得し、例えば、運行監視サーバ10の要求(例えばポーリング等)に応じて定期的に車両30の位置情報を送信する。また、センサ部35は、撮像部や赤外線センサ部を含んでもよい。
ナビゲーション部36は、液晶ディスプレイ等の表示部36A(提示部の一例)及び地図情報(不図示)を含んで構成される。ナビゲーション部36は、ナビゲーション処理部、操作部、音声出力部、等を含んでよい。地図情報は、車両30が走行する道路や地形等に関する情報を含む。ナビゲーション部36は、現在地及び目的地の情報を適宜取得する。現在値の情報は、例えばGPSセンサ部35Aを介して取得されてよいし、通信部33を介して外部装置から取得されてもよい。目的地の情報は、例えば、ナビゲーション部36の操作部(不図示)を介して運転者Dの入力操作に応じて取得されてもよいし、通信部33を介して運行監視サーバ10から取得されてもよい。
ナビゲーション部36は、経路情報を取得する。経路情報は、目的地や経由地等の車両30の運行経路に関する情報を含む。ナビゲーション部36は、通信部33を介して運行監視サーバ10から経路情報を取得してよい。ナビゲーション部36は、GPSセンサ部35Aの検出結果、すなわち車両30の位置情報、目的地の情報、地図情報、等に基づいて、経路情報を算出してもよい。ナビゲーション部36は、車両30の位置情報及び経路情報をその地図情報12E上に重畳して表示部36Aにマップ表示させてよい。この表示により、ナビゲーション部36は、運転者Dに車両30の現在位置や車両30の運行経路等を案内できる。また、ナビゲーション部36は、通信部33を介して、車両30の経路情報を運行監視サーバ10の要求に応じて送信してもよい。また、ナビゲーション部36の表示部36Aは、下述するように、運行監視サーバ10の通知(指示)に従って運行監視サーバ10から運転者Dへの指示内容(例えば休憩取得の提示)を適宜表示する。表示部36Aは、例えば、地図情報、車両30の現在位置、経路情報、休憩に関する情報、眠気情報12C、等を表示してよい。また、ナビゲーション部36は、混雑状況や事故の状況等の情報を、通信部33を介して取得してよい。
図3は、運行監視サーバ10の機能構成例を示すブロック図である。運行監視サーバ10は、処理部11と、記憶部12と、通信部13と、を含んで構成される。
記憶部12は、処理部11のワーキングメモリとして使用される。記憶部12は、一次記憶装置(例えばRAMやROM)を含む。記憶部12は、二次記憶装置(例えばHDDやSSD)や三次記憶装置(例えば光ディスク、SDカード)を含んでよい。記憶部12は、その他の記憶装置を含んでよい。
記憶部12は、各種データ、情報、プログラム等を記憶保持しており、例えば、車両情報12A、運行情報12B、眠気情報12C、覚醒情報12D及び地図情報12Eを記憶保持する。記憶部12は、運行計画管理サーバ20の記憶部22(下述)(マスター側)に対し、スレーブ側に設定される記憶装置であり、記憶部12の車両情報12A及び運行情報12Bは、マスター側の運行計画管理サーバ20の記憶部22に定期的に同期され適宜更新される(図4参照)。記憶部12の眠気情報12C及び覚醒情報12Dは、車両30から送信される眠気情報12C及び覚醒情報12Dがそのまま記憶保持され、適宜更新され得る。
車両情報12A,22Aは、車両番号等の車両30の識別子(車両ID)、その車両30の運転者Dの識別情報(例えば氏名)、車両30の車種やサイズ(大きさ、寸法)等に関する情報を含む。
運行情報12B,22Bは、車両30の出発時刻や到着予想時刻等の時間情報、出発地又は目的地等の位置情報、経路情報、等を含む。出発時刻とは、例えば所定の配送センタや所定の配送地点や所定の休憩場所を出発する時刻である。到着予想時刻とは、例えば所定の配送地点や配送が完了して所定の配送センタに到着すると予想される時刻である。出発時の配送センタと到着時の配送センタとは、同じでも異なってもよい。運行情報12B,22Bは、車両30それぞれの、車両30を運行するための運行計画として取り扱われ得る。すなわち、運行情報12B,22Bでは、運行計画が車両30それぞれに事前作成され、この運行計画には、到着予想時刻(「計画時到着予想時刻」ともいう。)がそれぞれ含まれる。
地図情報12Eは、運行監視サーバ10が監視する複数の車両30それぞれが走行する道路や地形等に関する情報を含む。また、記憶部12は、各車両30の位置情報(例えば現在位置の情報)を保持してよい。各車両30の位置情報は、適宜更新され、例えば各車両30の最新の位置情報が維持されてよい。
通信部13は、通信ネットワーク2を介して、車両30及び運行計画管理サーバ20と接続する。通信部13は、各種データや情報を通信する。例えば、通信部13は、車両30との間で、眠気情報12C、覚醒情報12D、車両30の位置情報、経路情報、休憩場所や休憩時間の休憩に関する情報、等を通信してよい。また、例えば、通信部13は、運行計画管理サーバ20との間で、車両情報12A,22A、運行情報12B,22B、到着予想時刻、等を通信する。通信部13による通信方式としては、例えば通信ネットワーク2に対応してWAN、LANや電力線通信等の有線での通信方式や、WiFi(登録商標)や携帯電話用のモバイル通信等の無線での通信方式等が例示される。
処理部11は、運行監視サーバ10の各構成部を制御する。処理部11は、車両30の運行の監視に関する各種処理を実行する。処理部11では、ハードウェア構成として例えばプロセッサが、下述する運行監視のためのプログラムを実行することで、各種機能を実現する。プロセッサは、MPU、CPU、DSP、等を含んでよい。
例えば、処理部11は、車両30から送信される眠気情報12C、車両30の位置情報、及び経路情報に基づいて、運転者Dの休憩の要否を判定してよい。例えば、処理部11は、眠気情報12Cが、眠気が強いことを示す場合や、眠気の頻度が高いことを示す場合、休憩が必要と判定してよい。処理部11は、車両30の現在位置と目的地とを比較して距離が所定距離以上である場合、休憩が必要と判定してよい。処理部11は、経路情報に従った経路に沿った走行距離が所定距離以上である場合、休憩が必要と判定してよい。
処理部11は、休憩が必要であると判定する場合、眠気情報12Cに基づいて、その休憩時間を決定してよく、車両30の位置情報及び地図情報12Eに基づいて、休憩場所を算出し決定してよい。例えば、処理部11は、眠気情報12Cが示す眠気が強い程、又は眠気情報12Cが示す眠気の頻度が高い程、休憩時間を長くしてよい。処理部11は、眠気情報12Cが示す眠気が弱い程、又は眠気情報12Cが示す眠気の頻度が低い程、休憩時間を短くしてよい。例えば、処理部11は、地図情報12Eを基に1つ以上の休憩場所の候補を取得し、車両30の位置情報を基に休憩場所を決定してよい。処理部11は、決定された休憩時間や休憩場所の情報を、通信部13及び通信ネットワーク2を介して、車両30のナビゲーション部36の表示部36Aに表示させるように、車両30に通知(指示)してよい。なお、休憩場所となり得る場所の情報は、記憶部12がデータベースとして保持してもよいし、通信部13を介して外部サーバから取得されてもよい。
処理部11は、休憩場所を決定する際、運行計画管理サーバ20に車両IDを送信して、最新の車両情報22Aを照会して、運行計画管理サーバ20から車両情報22Aを取得してよい。この取得により、処理部11は、取得された車両情報22Aを記憶部12に記憶保持させてよい。処理部11は、記憶保持した車両情報12Aを参照して、車両30のサイズを認識してよい。処理部11は、その車両30のサイズに対応可能な休憩場所を探索して決定してよい。
処理部11は、休憩時間を決定する際、下述する計画時到着予想時刻に影響が及ばないように、つまり休憩を加味した到着予想時刻が計画時到着予想時刻よりも前の時刻となるように、休憩時間を決定してよい。
また、処理部11は、休憩が必要であると判定する場合、車両30のGPSセンサ部35Aに対し現在位置の情報を所定の時間間隔で繰り返し送信するように要求し、車両30の現在位置の情報を取得してよい。処理部11は、その車両30の現在位置の情報及び決定した休憩場所の位置情報に基づいて、休憩場所の移動に要する移動時間を算出してよい。この移動時間の算出には、車両30に係る経路情報や車両30の速度の情報が加味されてもよい。そして、処理部11は、例えば内部タイマ部(不図示)から現在時刻の情報を取得し、現在時刻、車両30の現在位置、休憩時間、休憩場所の移動に要する移動時間に基づいて、運転者Dの休憩取得前の、車両30が目的地に到着すると予想される到着予想時刻(以下「取得前到着予想時刻」ともいう)を算出してよい。
なお、取得前到着予想時刻は、処理部11が決定した休憩時間に基づいて算出される値であるため、計画的予想値として取り扱われる。また、取得前到着予想時刻に関する情報は、運行計画管理サーバ20に送信され、共有されてよい。
また、処理部11は、車両30が休憩場所で停止したと判定する場合、通信部13を介して、車両30に対し、眠気情報12C及び覚醒情報12Dを所定の時間間隔で繰り返し送信するように要求し、車両30から眠気情報12C及び覚醒情報12Dを適宜取得してよい。処理部11は、眠気情報12Cが取得されたこと(眠気情報12Cの存在)、眠気情報12Cが所定基準以上の眠気であることを示すこと、等により、車両30が休憩場所で停止していると判定してよい。処理部11は、車両状態(例えばアクセル開度)の情報を取得し、車両状態に応じて、休憩場所で停止している(休憩している)か否かを判定してよい。
また、処理部11は、車両30の現在位置情報及び運行情報12Bに基づいて、休憩場所から運行経路に戻るための移動時間を算出してよい。運行経路に戻るための移動時間は、例えば休憩場所(車両30の現在位置)、経路情報、目的地の位置、車両30の速度等を基に算出されてよい。そして、処理部11は、覚醒情報12Dを取得して運転者Dが覚醒したと判定する場合、覚醒情報12Dに加えて、現在時刻、車両30の現在位置及び運行経路に戻るための移動時間に基づいて、運転者Dの休憩取得後の、車両30が目的地に到着すると予想される到着予想時刻(以下「取得後到着予想時刻」ともいう)を算出してよい。
なお、取得後到着予想時刻は、運転者Dが実際に取得した休憩時間に基づいて算出される値であるため、実績的予想値として取り扱われる。また、取得後到着予想時刻に関する情報は、運行計画管理サーバ20に送信され、共有されてよい。
図4は、運行計画管理サーバ20の機能構成例を示すブロック図である。運行計画管理サーバ20は、運行監視サーバ10と同様に、処理部21と、記憶部22と、通信部23と、を含んで構成される。
記憶部22は、処理部21のワーキングメモリとして使用される。記憶部22も同様に、種々の記憶装置を含んで構成されてよい。記憶部22は、一次記憶装置(例えばRAMやROM)を含む。記憶部22は、二次記憶装置(例えばHDDやSSD)や三次記憶装置(例えば光ディスク、SDカード)を含んでよい。記憶部22は、その他の記憶装置を含んでよい。記憶部22は、各種データや情報を記憶し、例えば、車両情報22A、運行情報22B及び貨物情報22Fを記憶保持する。
車両情報22A及び運行情報22Bは、運行監視サーバ10と同様である。ただし、上述したように、運行計画管理サーバ20の記憶部22は、運行監視サーバ10の記憶部12に対してマスター側に設定されており、最新の車両情報22A及び運行情報22Bを記憶保持する。例えば、処理部21は、運行計画管理サーバ20の記憶部22に記憶された最新の車両情報22A及び運行情報22Bを、通信部23を介して運行監視サーバ10の記憶部12に同期させて適宜更新させる。貨物情報22Fは、車両30それぞれに搭載される1つ以上の貨物について、その貨物ID、貨物の配送元、貨物の配送先、貨物の大きさや重量等に関する情報を含む。
通信部23は、各種データや情報を通信する。通信部23は、例えば、通信ネットワーク2の内部ネットワーク部2Bを介して、運行監視サーバ10と接続する。通信部23は、運行監視サーバ10との間で、例えば、到着予想時刻(上述の計画時到着予想時刻、取得前到着予想時刻及び取得後到着予想時刻等)、最新の車両情報12A,22A及び運行情報12B,22B、等を通信する。通信部23による通信方式は、運行監視サーバ10と同様でよい。
通信部23は、例えば通信ネットワーク2を通じて道路交通情報通信システム(VICS(登録商標): Vehicle Information and Communication System)に接続可能でよく、最新のVICS(登録商標)情報を定期的に取得してよい。この場合、運行計画管理サーバ20は、処理部21が、最新の交通状況を踏まえた運行情報22Bを生成でき、本実施形態での到着予想時刻の算出精度を向上できる。
処理部21は、運行計画管理サーバ20の各構成部を制御する。処理部21は、車両30の運行計画の管理に関する各種処理を実行する。処理部21は、ハードウェア構成として例えばプロセッサが、下述する運行計画管理のためのプログラムを実行することで、各種機能を実現する。プロセッサは、MPU、CPU、DSP、等を含んでよい。
処理部21は、貨物を配送するための貨物配送計画を生成してよい。処理部21は、地図情報や配送対象の貨物情報22Fに基づいて、貨物配送計画を生成してよい。例えば、処理部21は、同一又は類似する配送時間帯に配送される貨物の配送元、配送先を順番に並べて、経路情報を生成してよい。処理部21は、各貨物の配送元、配送先の位置情報や配送時間の情報、経路情報等を含む、貨物配送計画を生成してよい。また、処理部21は、貨物配送計画を実現するように、車両30の運行計画を生成してよい。
処理部21は、通信部23を介して、運行監視サーバ10から送信される取得前到着予想時刻及び取得後到着予想時刻を取得してよい。処理部21は、記憶部22の運行情報22Bを参照して、取得前到着予想時刻又は取得後到着予想時刻と、記憶部22の運行情報22B内の運行計画の計画時到着予想時刻と、を比較してよい。その比較の結果、取得前到着予想時刻又は取得後到着予想時刻が計画時到着予想時刻よりも後の時刻であると判定する場合、処理部21は、取得前到着予想時刻又は取得後到着予想時刻に基づいて、運行計画を変更して、記憶部22の運行情報22Bを更新してよい。例えば、処理部21は、計画時到着予想時刻を取得前到着予想時刻又は取得後到着予想時刻で書き換えてもよいし、取得前到着予想時刻又取得後到着予想時刻に多少のマージンを持たせて、運行計画の計画時到着予想時刻を書き換えてよい。
また、この車両30の運行計画の変更に伴って、後続の貨物を配送する車両30Aにもその影響が及ぶと予想される場合、処理部21は、この車両30の運行計画の変更に応じて、車両30Aに積載予定の貨物を配送するための貨物配送計画を変更してよい。この変更の結果、後続の車両30Aに関する運行計画が更新され得る。
なお、後続の車両30Aに影響が及ぶとは、例えば、運行計画が変更された車両30に積載された貨物が予定通りに到着しないことによって、貨物を次の配送地点へ配送する後続の車両30Aに、積載対象の貨物を積載不能になることを含む。この場合、例えば、後続の車両30Aの出発時刻を遅らせて、運行計画が変更された車両30に積載された貨物の到着を待って、到着後に後続の車両30Aに貨物を積載して出発するように、後続の車両30Aの運行計画を変更し、貨物の配送計画を変更してもよい。また、例えば、後続の車両30Aの出発時刻を遅らせずに、運行計画が変更された車両30の到着後に、後続の車両30Aよりも更に後に出発する車両30Bに、到着した貨物を積載して出発するように、貨物の配送計画を変更してもよい。
次に図5A〜図8を参照して、運行監視サーバ10、運行計画管理サーバ20、車両30の間で実行される動作フローについて説明する。図5A〜図8では、運転者Dの動作についても記載している。
図5Aは、運行監視管理システム1全体の動作手順を説明する前段のシーケンス図である。図5Bは、運行監視管理システム1全体の動作手順を説明する後段のシーケンス図である。図6は、車両30の表示部36Aに表示される休憩指示の画面例である。
車両30の運転者Dが覚醒状態(S101)から眠気の発生状態(S102)となったとする。車両30の眠気検出部34は、例えば撮像部34Aで運転者Dの挙動を撮像し、その眠気を検出する(S103)。処理部31は、運転者Dに眠気が発生したとして、通信部33を介して、撮像部34Aによる検出結果である眠気情報12Cを運行監視サーバ10に送信して、運転者Dの眠気を運行監視サーバ10へ通知する(S104、S105)。
また、処理部31は、運転者Dが休憩を取得するまでの間、居眠りを防止するために覚醒刺激を行う(S106)。例えば、処理部31は、シートの着座面内に埋設される振動装置による振動付加、又はナビゲーション部36の表示部36Aや音声装置による注意喚起等を行うように制御することで、運転者Dに対して覚醒刺激する(S107)。これにより、例えば運転者Dは、眠気から一時的に回復する(S108)。
運行監視サーバ10の通信部13は、車両30から眠気情報12Cを受信する(S105)。処理部11は、眠気情報12Cに基づいて、運転者Dが休憩するための休憩時間を算出して決定する(S109)。また、処理部11は、車両30の位置情報及び地図情報12Eに基づいて、運転者Dが休憩するための休憩場所を算出し決定する(S109)。通信部13は、通信ネットワーク2を介して車両30に、決定された休憩場所及び休憩時間の情報を送信して、車両30に通知する(S110)。
また、処理部11は、現在時刻、車両30の現在位置、及び休憩時間、休憩場所の移動に要する移動時間に基づいて、取得前到着予想時刻を算出する。通信部13は、その算出結果を、運行計画管理サーバ20に送信して、運転者Dの休憩取得予定による時間変更を通知する(S111)。
車両30の通信部33は、運行監視サーバ10から休憩場所及び休憩時間の情報を受信すると(S110)、例えば図6に示すように、ナビゲーション部36の表示部36Aに休憩の取得を促す表示とともに、休憩場所及び休憩時間を示す情報を提示させる(S112、S113)。この提示に従って、運転者Dは、休憩を規範的に取得する(S114)。
運行計画管理サーバ20の処理部21は、通信部23を介して運行監視サーバ10から時間変更の通知を受信すると、記憶部22の運行情報22B等を参照して運行計画に変更が必要である場合、計画時到着予想時刻を変更したり貨物配送計画を変更したりして、運行計画を更新する(S115、S116)。このように、運行監視管理システム1は、運転者Dの休憩取得予定(休憩取得計画)を基に、車両30の運行計画や貨物配送計画を変更可能である。
なお、運転者Dへの休憩時間及び休憩時間を示す情報を提示する装置として、ナビゲーション部36の表示部36Aに限らない。そのほか、車両30に搭載される音声出力部や上述したシートの振動装置(この場合、振動周波数やパターンを変更する。)等の音声提示方式や振動提示方式が例示され、その情報が提示可能であれば種々の方式のものが採用可能でされ、またその併用も可能である。
図5Bに示すように、運転者Dは、提示の休憩時間及び休憩場所で休憩を取得して覚醒すると(S117)、車両30の眠気検出部34は、その覚醒を検出する(S118)。そして、処理部31は、通信部33を介して、運転者Dが覚醒したことを示す情報を運行監視サーバ10に送信して、運転者Dの覚醒を通知する(S119、S120)。
なお、本実施形態では、運転者Dの覚醒を眠気検出部34が検出するが、これに限らない。その他、車両30の処理部31が、GPSセンサ部35Aによる車両30の位置情報に基づいて車両30の停止状態から移動状態に状態遷移したことを検出することで、運転者Dの覚醒を検出するようにしてもよく、またその併用も可能である。また、車両30の走行状態(例えばアクセル開度等)の情報を取得して、運転者Dの覚醒を検出するようにしてもよい。つまり、通信部33は、画成して運転を再開したことを運行監視サーバ10へ通知してよい。
運行監視サーバ10の処理部11は、通信部13を介して、車両30から覚醒情報12Dを受信する(S120)すると、運転者Dの休憩が終了したことを確認し(休憩が終了したと判別し)(S121)、運行監視サーバ10側が運転再開を認識したことを車両30に通知する(S122)。
車両30の処理部31は、通信部33を介して運行監視サーバ10からの通知を受信すると、この通知の内容をナビゲーション部36の表示部36Aに表示させてもよい。
運行監視サーバ10の処理部11は、覚醒情報12D、現在時刻、車両30の現在位置、運行経路に戻るための移動時間に基づいて、取得後到着予想時刻を算出する。通信部13は、算出された取得後到着予想時刻を運行計画管理サーバ20に送信する(S123)。
運行計画管理サーバ20の通信部23は、運行監視サーバ10から取得後到着予想時刻の情報を受信する。処理部21は、運行計画管理サーバ20が管理する貨物配送計画を確認し、取得後到着予想時刻と貨物配送計画における現状の到着予想時刻とを比較し、必要がある場合、貨物配送計画を変更して記憶部22の運行情報22Bを更新する。このように、運行監視管理システム1は、運転者Dの休憩取得実績を基に、車両30の運行計画や貨物配送計画を変更可能である。
図7は、図5に示すA部分の動作手順を詳細に説明するシーケンス図である。
運行監視サーバ10の処理部11は、通信部13を介して車両30から又は記憶部12から、各種情報、例えば車両情報12A、眠気情報12C、車両30の位置情報及び経路情報を取得する(S201)。処理部11は、この受信した情報のうち、眠気情報12C、車両30の位置情報及び経路情報に基づいて、運転者Dの休憩の要否を判定する(S202)。処理部11は、必要であると判定する場合、眠気情報12Cに基づいて、その休憩時間を決定し、車両30の位置情報及び地図情報12Eに基づいて、その休憩場所を設定する(S202)。
ここで、休憩場所や休憩時間を決定する際、例えば車両30の現在位置から目的地が近い(例えば車両30の現在位置と目的地との距離が所定距離未満)と判定される場合、運行監視サーバ10は、車両30での覚醒刺激に任せて休憩不要としてもよい。一方、例えば車両30の現在位置から目的地が遠い(例えば車両30の現在位置と目的地との距離が所定距離以上)と判定される場合、処理部11は、眠気情報12Cを参照して、眠気の頻度や程度に基づいて、休憩、具体的には休憩時間の長短を調整してもよい。例えば、処理部11は、眠気の発生頻度が少なく且つその程度が弱いと判定する場合、休憩時間を短く(例えば15分に)設定してよい。一方、処理部11は、眠気の発生頻度が多く且つその程度が強いと判定する場合、休憩時間を長く(例えば3時間)設定してよい。なお、
そして、休憩不要の場合、処理部11は、通信部13を介して、車両30に対し休憩不要を示す情報を送信して、運転者Dにその旨を通知する(S203)。一方、休憩必要の場合、通信部13は、運行計画管理サーバ20に車両IDを送信して、車両30のサイズを問い合わせる(S204)。
運行計画管理サーバ20の処理部21は、通信部23を介して車両ID及び車両30のサイズの問合せを受信すると、車両IDに対応する最新の車両情報22Aを照会して、車両30のサイズの情報を参照する。通信部23は、車両30のサイズの情報を含む記憶部22の車両情報22Aを運行監視サーバ10に送信して、車両30のサイズを運行監視サーバ10に回答する(S205)。
運行監視サーバ10の処理部11は、運行計画管理サーバ20からの最新の車両情報22Aを記憶部12に自身の車両情報12Aとして記憶保持し、車両30のサイズを認識し、その車両30のサイズに対応可能な休憩場所を探索して決定する(S206)。また、処理部11は、その車両30の現在位置情報及び決定した休憩場所の位置情報に基づいて、休憩場所の移動に要する移動時間を算出する(S206)。
そして、通信部13は、休憩必要の場合、通信ネットワーク2を介して車両30に、その休憩場所及び休憩時間の情報を送信して、車両30に通知する(S207)。また、処理部11は、現在時刻、車両30の現在位置、休憩時間、休憩場所の移動に要する移動時間に基づいて、取得前到着予想時刻を算出する(S208)。通信部13は、算出の結果、つまり取得前到着予想時刻を、その車両IDとともに運行計画管理サーバ20に送信して通知する(S209)。
運行計画管理サーバ20の通信部23は、運行監視サーバ10から送信される取得前到着予想時刻を取得する。処理部21は、記憶部22の運行情報22Bを参照して、取得前到着予想時刻と、記憶部22の運行情報22B内の運行計画の計画時到着予想時刻と、を比較する。処理部21は、その比較の結果、取得前到着予想時刻が計画時到着予想時刻よりも後の時刻であると判定する場合、取得前到着予想時刻に基づいて、車両30の運行計画を変更して、記憶部22の運行情報22Bを更新する(S210)。
また、処理部11は、この運行計画の変更に伴って後続の車両30にもその影響が及ぶと予想される場合、運行計画管理サーバ20は、この車両30の運行計画の変更に応じて、貨物配送計画を変更してよい(S211)。例えば、処理部11は、後続の車両30Aが不定期便の場合、後続の車両30の出発時刻を遅らせて、貨物の配送時間を調整してもよい。また、例えば、処理部11は、後続の車両30が定期便の場合、後続の車両30のいずれかで配送可能となるように、貨物配送計画を変更してもよい。
図5A及び図7の処理によれば、運行監視管理システム1は、運転者Dの休憩取得予定に関する情報に基づいて、車両30の運行計画や貨物配送計画を調整できる。よって、運転者Dの眠気に起因する事故等の発生を抑制でき、休憩による影響をなるべく小さくするよう調整できる。よって、事故等により貨物の配送が大幅に遅れたり不達となったりすることを防止できる。また、休憩に関する情報(例えば休憩時間や休憩場所)を運転者Dが知覚可能に提示することで、運転者Dは休憩の必要性を認識でき、休憩の詳細情報を確認できる。
図8は、図5に示すB部分の動作手順を詳細に説明するシーケンス図である。
運行監視サーバ10の処理部11は、通信部13を介して車両30から又は記憶部12から、各種情報、例えば車両情報12A、覚醒情報12D、車両30の位置情報及び経路情報を取得する(S301)。運行計画管理サーバ20の処理部21は、通信部23を介して車両30から覚醒情報12Dを受信すると、運転者Dの休憩が終了したことを確認し、通信部23を介して、運行監視サーバ10側が運転再開を認識したことを車両30に通知する(S302)。
処理部11は、覚醒情報12D、現在時刻、車両30の現在位置及び運行経路に戻るための移動時間に基づいて、取得後到着予想時刻を算出する(S303)。通信部13は、この算出の結果つまり取得後到着予想時刻を、その車両IDとともに運行計画管理サーバ20に送信して通知する(S304)。
運行計画管理サーバ20の通信部23は、運行監視サーバ10から送信される取得後到着予想時刻を受信する。処理部21は、記憶部22の運行情報22Bを参照して、取得後到着予想時刻と、記憶部22の運行情報22B内の運行計画の計画時到着予想時刻と、を比較する。処理部21は、その比較の結果、取得後到着予想時刻が計画時到着予想時刻よりも後の時刻であると判定する場合、取得後到着予想時刻に基づいて、運行計画を変更して、記憶部22の運行情報22Bを更新する(S305)。運行計画の変更、運行情報22Bの更新の方法は、図7のS210と同様でよい。また、処理部21は、この運行計画の変更に伴って後続の車両30にもその影響が及ぶと予想される場合、この車両30の運行計画の変更に応じて、貨物配送計画を変更してよい(S306)。この貨物配送計画の変更の方法は、図7のS211と同様でよい。
図5B及び図8の処理によれば、運行監視管理システム1は、運転者Dの休憩取得実績に関する情報に基づいて、車両30の運行計画や貨物配送計画を調整できる。よって、例えば休憩取得予定よりも短い休憩であった場合や、疲労の蓄積が大きく休憩時間が想定以上に長い休憩であった場合でも、休憩取得予定時の運行計画や貨物配送計画を更に調整可能である。よって、運行監視管理システム1は、より実態に即した運行管理、配送管理を行うことができる。
次に、運行監視サーバ10の動作例について説明する。
図9は、運行監視サーバ10の動作例の概要を示すフローチャートである。運行監視サーバ10の処理部11は、運行計画を取得する(S40)。処理部11は、運転者Dによる車両30の運転状態に応じて、運行計画を変更する(S50)。処理部11は、車両30に休憩通知する(S60)。処理部11は、休憩に応じて、運行計画を変更する(S70)。
図10は、運行監視サーバ10によるS40の運行計画の取得時の動作例を示すフローチャートである。
運行監視サーバ10の処理部11は、通信部13を介して運行計画管理サーバ20に対して運行計画を要求する(S401)。
運行計画管理サーバ20の処理部21は、通信部23を介して運行監視サーバ10から運行計画の要求を受けると、記憶部22で保持して管理する運行計画(運行情報22B)を抽出し、通信部23を介して運行監視サーバ10へ運行計画を送信する。
運行監視サーバ10の処理部11は、通信部13を介して運行計画管理サーバ20から運行計画を取得する(S402)。処理部11は、取得した運行計画と、記憶部12で保持して管理する運行計画(運行情報12B)と、を比較する(S403)。比較の結果、取得した運行計画(運行情報22B)と運行監視サーバ10の記憶部12が保持する運行計画(運行情報12B)とが一致する場合、図10の処理を終了する。一方、取得した運行計画(運行情報22B)と運行監視サーバ10の記憶部12が保持する運行計画(運行情報12B)とが不一致である場合、例えば、運行監視サーバ10の記憶部12が保持する運行計画(運行情報12B)を、取得した運行計画(運行情報22B)で更新する。
運行監視サーバ10の処理部11は、S401〜S405の運行計画の取得に関する処理を、定期的(例えば逐次)に行ってよい。これにより、スレーブ側の運行監視サーバ10が保持する運行計画と、マスター側の運行計画管理サーバ20が保持する運行計画とが、定期的に同期可能である。
図11は、運行監視サーバ10による運転状態に応じた運行計画の変更時の動作例を示すフローチャートである。
運行監視サーバ10の処理部11は、記憶部12に記憶された運行情報11Bを参照し、運行監視サーバ10が管理する各車両の出発時刻の情報を検索して抽出する(S501)。処理部11は、内部タイマ部(不図示)から現在時刻の情報を取得する。処理部11は、現在時刻が出発時刻を過ぎている車両が存在するか否かを判定する(S502)。現在時刻が出発時刻を過ぎている車両が存在する場合、通信部13は、該当する各車両30に対して、車両30の位置情報、経路情報、及び眠気情報12Cを要求する(S503)。現在時刻が出発時刻を過ぎている車両が存在しない場合、図11の処理を終了する。
該当する各車両30の通信部33は、S503で送信された要求を受信し、この要求に応じて、自車両を運転する運転者Dの眠気情報12C、自車両の位置情報、及び自車両の経路情報を送信する。
運行監視サーバ10の処理部11は、通信部13を介して各車両30からの眠気情報12C、車両30の位置情報、及び車両30の経路情報を受信し(S504)、記憶部12に保持された該当する各車両30の眠気情報12C、車両30の位置情報、及び車両30の経路情報を更新する(S505)。処理部11は、各車両30の位置情報及び経路情報を基に、到着予想時刻を再計算する(S506)。なお、ここでは眠気情報12Cを用いずに、例えばVICS(登録商標)で取得される情報を基に、到着予想時刻が再計算されてよい。
処理部11は、再計算された到着予想時刻が計算時到着予想時刻よりも後であるか否かを判定する(S507)。再計算された到着予想時刻が計算時到着予想時刻よりも後である場合、処理部11は、通信部13を介して、運行計画管理サーバ20の記憶部22に保持された計算時到着予想時刻の修正を指示する(S508)。計算時到着予想時刻の修正の指示には、再計算された到着予想時刻が含まれてよい。運行計画管理サーバ20の処理部21は、通信部23を介して計算時到着予想時刻の修正の指示を受信し、再計算された到着予想時刻を基に、記憶部22が保持する計算時到着予想時刻を修正する。ここでの修正方法は、例えば、図7のS210,S211や図8のS305,S306と同様でよい。修正された到着予想時刻は、記憶部22が保持する運行情報22Bに格納される。一方、再計算された到着予想時刻が計算時到着予想時刻の以前である場合、計算時到着予想時刻の修正を指示せずに、図11の処理を終了する。
運行監視サーバ10の処理部11は、S501〜S508の運転状態に応じた運行計画の変更に関する処理を、定期的(例えば逐次)に行ってよい。これにより、運行監視サーバ10は、例えば拠点を出発して配送中の各車両30の車両に関する情報と車両30を運転する運転者Dの情報とを取得して、運行計画や到着予想時刻の修正が必要か否かを判断できる。また、必要時(例えば車両の混雑時や事故による迂回時)に、運行計画管理サーバ20が管理する運行計画が修正されて保持されることで、運行監視サーバ10が運行計画管理サーバ20と同期することで、運行計画を運行計画管理サーバ20の情報と合わせて保持できる。よって、運行監視サーバ10及び運行計画管理サーバ20が保持する運行計画は、最新の状態とされる。
図12は、運行監視サーバ10によるS60の休憩通知時の動作例を示すフローチャートである。
運行監視サーバ10の処理部11は、記憶部12に記憶された運行情報11Cを参照し、運行監視サーバ10が管理する各車両30の眠気情報12Cを検索して抽出する(S601)。眠気情報12Cは、車両30から取得されると、記憶部12に保持されていてよい。処理部11は、眠気ありの車両が存在するか否かを判定する(S602)。眠気ありは、例えば、眠気情報12Cが存在することが眠気ありを示してもよいし、眠気情報12C内に眠気があることを示す情報が含まれてもよい。また、眠気情報12Cに含まれる眠気状態が所定の眠気以上の場合に、眠気ありとされてもよい。眠気ありの車両が存在する場合、処理部11は、該当する車両30の位置情報及び経路情報に基づいて、休憩場所を検索し決定する(S603)。
処理部11は、眠気情報12Cを参照し、眠気が強いかどうかを判定する(S604)。例えば、1時間以内に該当車両の運転者Dが休憩した履歴がある場合、眠気が強いと判定してよい。処理部11は、眠気が強いことを眠気情報12Cが示す場合、休憩時間を例えば3時間に決定する(S605)。通信部13は、決定された休憩場所及び休憩時間の情報を、車両30に通知する(S605)。処理部11は、眠気が弱いことを眠気情報12Cが示す場合、休憩時間を例えば15分に決定する(S606)。通信部13は、決定された休憩場所及び休憩時間の情報を、車両30に通知する(S606)。
眠気ありの運転者Dが運転する各車両30では、処理部31は、通信部33を介して運行監視サーバ10からの休憩場所及び休憩時間の情報を受信し、例えば、休憩場所及び休憩時間の情報をナビゲーション部36の表示部36Aに表示させる。
これにより、運行監視サーバ10が主導して、眠気のある運転者Dが運転する各車両30に対して、運転者の眠気の度合いに応じた休憩を案内できる。運転者Dは、適切な休憩場所且つ休憩時間で休憩することで、眠気を根本的に解消でき、車両30の運転時の安全性を向上できる。
図13は、運行監視サーバ10によるS70の運転計画の修正時の動作例を示すフローチャートである。図13は、図12に後続して行われる。
運行監視サーバ10の処理部11は、車両30の目的地への到着予想時刻(ここでは、休憩予定を加味した到着予想時刻(取得前到着予想時刻))を再計算する(S701)。ここでは、処理部11は、例えば、現在時刻、車両30の現在位置、休憩時間、休憩場所の移動に要する移動時間に基づいて、取得前到着予想時刻を算出してよい。
処理部11は、再計算された取得前到着予想時刻が計算時到着予想時刻よりも後であるか否かを判定する(S702)。再計算された到着予想時刻が計算時到着予想時刻よりも後である場合、処理部11は、例えば休憩場所を出発地として、休憩後の出発時刻と休憩予定を加味した到着予想時刻(取得前到着予想時刻)とを、通信部13を介して運行計画管理サーバ20へ通知する(S703)。
運行計画管理サーバ20の通信部23は、休憩後の出発時刻と休憩予定を加味した取得前到着予想時刻とを受信する。処理部21は、再計算された取得前到着予想時刻を基に、記憶部22が保持する計算時到着予想時刻を修正する。修正された計算時到着予想時刻は、例えば、取得前到着予想時刻と同じ時刻として、記憶部22が保持する運行情報22Bに格納される。また、処理部21は、休憩後の出発時刻の情報で運行情報22Bの出発時刻を更新する。
このようにして、運行監視サーバ10の処理部11は、運行計画管理サーバ20に対して、出発地、出発時刻、計算時到着予想時刻、等を含む運行計画の修正を指示する(S704)。
一方、再計算された到着予想時刻が計算時到着予想時刻の以前である場合、計算時到着予想時刻の修正を指示せずに、図13の処理を終了する。
これにより、運行監視サーバ10が、運転者Dの休憩予定の段階で、運行計画に遅れが生じるかどうかを判断し、遅れが生じる場合には運行計画を修正できる。また、必要時に、運行計画管理サーバ20が管理する運行計画が修正されて保持されることで、運行監視サーバ10が運行計画管理サーバ20と同期することで、運行計画を運行計画管理サーバ20の情報と合わせて保持できる。よって、運行監視サーバ10及び運行計画管理サーバ20が保持する運行計画は、休憩予定を加味した最新の状態とされる。
さらに、運行監視サーバ10は、休憩実績を加味して取得後到着予想時刻を再計算し、取得後到着予想時刻を加味して、必要時に計画時到着予想時刻を更新してよい。ここでの計画時到着予想時刻は、未修正の計画時到着予想時刻であり得るし、図11のS508や図13のS704で修正された計画時到着予想時刻でもあり得る。これにより、運行監視サーバ10は、休憩実績を基に、運行計画や貨物配送計画を修正できる。
以上のように、運行監視サーバ10(運行監視装置の一例)の処理部11は、車両30の運転者Dの眠気に関する眠気情報12Cを取得し、車両30の位置情報を取得し、車両30の運行経路に関する経路情報を取得し、眠気情報12C、車両30の位置情報、及び車両30の経路情報に基づいて、運転者Dの休憩の要否を判定する。
また、運行監視方法は、車両30の運転者Dの眠気に関する眠気情報12Cを取得し、車両30の位置情報を取得し、車両30の運行経路に関する経路情報を取得し、眠気情報12C、車両30の位置情報、及び車両30の経路情報に基づいて、運転者Dの休憩の要否を判定する。また、運行監視サーバ10のプログラムは、この運行監視方法をコンピュータに実行させる。
すなわち、運行監視サーバ10、運行監視方法及びそのプログラム(運行監視サーバ10等とも呼ぶ)は、眠気情報12Cに基づいて運転者Dの休憩が必要か要否を判定するので、運転者Dの休憩が必要な場合に運転者Dに規範的に休憩を取得させて、運転者Dの眠気の原因を根本的に解消できる。また、運行監視サーバ10により客観的な判定で休憩の取得を促すので、運転者Dは安心して(気兼ねなく)休憩を取得できる。その結果、運行監視サーバ10等は、合理的な休憩の取得率を高めて運転者D及び車両30の安全性を向上させることができる。
また、処理部11は、運転者Dの休憩が必要であると判定した場合、眠気情報12Cに基づいて、運転者Dが休憩するための休憩時間を決定してよい。このため、運行監視サーバ10等は、過不足ない適度な休憩を運転者Dに取得させて、運転者D及び車両30の安全性をより高めることができる。
また、処理部11は、車両30の位置情報に基づいて、運転者Dが休憩するための休憩場所を決定してよい。これにより、運行監視サーバ10等は、休憩を取得すべき場所を事前に決定して提示することで、運転者Dが休憩場所を探索する手間(労力)をなくして、休憩取得の簡便性を高めて休憩の取得率を高めることができる。
また、処理部11は、車両30に関する車両情報12A,22Aを取得し、車両情報12A,22Aに含まれる車両30のサイズに基づいて、休憩場所を決定してよい。これにより、運行監視サーバ10等は、実際に提示された休憩場所に移動してみると車両30の駐車可能スペースがないとの事態を回避して、休憩の取得機会の損失を事前に防止できる。
また、処理部11は、通信部13を介して、運転者Dが休憩するための休憩時間及び休憩場所を、車両30に通知してよい。これにより、運行監視サーバ10等は、車両30の表示部36A等を用いて休憩時間及び休憩場所を提示させることで、運転者Dに休憩の取得を直接促し、休憩の取得率をより高めることができる。
また、処理部11は、現在時刻の情報を取得し、車両30の現在位置の情報を取得し、現在時刻と、車両30の現在位置と、休憩時間と、車両30の現在位置から休憩場所の移動に要する移動時間と、に基づいて、車両30が目的地に到着する取得前到着予想時刻(第1の到着予想時刻の一例)を算出してよい。これにより、運行監視サーバ10等は、運転者Dの休憩取得前にその休憩取得計画による遅延を事前に見積もることで、休憩取得による遅延による影響を最小限度にして、例えば運行計画の遅延や貨物の配送遅延を抑制できる。
また、処理部11は、運転者Dが覚醒したことを示す覚醒情報12Dを取得し、現在時刻の情報を取得し、車両30の現在位置の情報を取得し、覚醒情報12Dと、現在時刻と、車両30の現在位置と、車両30の現在位置から運行経路に戻るための移動時間と、に基づいて、車両30が目的地に到着する取得後到着予想時刻(第2の到着予想時刻の一例)を算出してよい。これにより、運行監視サーバ10等は、運転者Dの休憩取得実績に基づいて到着予想時刻を算出するので、遅延を精度よく見積もることができる。
また、運行計画管理サーバ20(運行計画管理装置の一例)の処理部21は、運行監視サーバ10から取得前到着予想時刻を取得し、車両30が目的地に到着する計画時到着予想時刻(第3の到着予想時刻の一例)を含み、車両30を運行するための運行計画(第1の運行計画の一例)を取得し、取得前到着予想時刻が計画時到着予想時刻よりも後の時刻である場合、取得前到着予想時刻に基づいて、運行計画を変更する。
また、運行計画管理方法は、現在時刻の情報を取得し、車両30の現在位置の情報を取得し、現在時刻と、車両30の現在位置と、車両30の運転者Dが休憩する休憩時間と、車両30の現在位置から運転者Dが休憩する休憩場所への移動に要する移動時間と、に基づいて算出された、車両30が目的地に到着する取得前到着予想時刻(第5の到着予想時刻の一例)を取得し、車両30が目的地に到着する計画時到着予想時刻(第6の到着予想時刻の一例)を含み、車両30を運行するための運行計画(第3の運行計画の一例)を取得し、取得前到着予想時刻が計画時到着予想時刻よりも後の時刻である場合、取得前到着予想時刻に基づいて、運行計画を変更する。また、運行計画管理サーバ20のプログラムは、この運行計画管理方法をコンピュータに実行させる。
すなわち、運行計画管理サーバ20、運行計画管理方法及びそのプログラム(運行計画管理サーバ20等ともいう)は、運転者Dの休憩取得予定により目的地への到着が遅れる場合、その休憩取得予定による遅延を加味した運行計画を生成して、その遅延による影響を最小限度にできる。
また、処理部21は、運行計画(第1の運行計画の一例)の変更に応じて、車両30に積載予定の貨物を配送するための貨物配送計画(第1の貨物配送計画の一例)を変更してよい。これにより、運行計画管理サーバ20等は、後続の車両30による配送を含めた貨物配送計画を見直することで配送全体を最適化して、運転者Dの休憩取得による遅延の影響をより一層抑制できる。
また、処理部21は、運行監視サーバ10から取得後到着予想時刻(第2の到着予想時刻の一例)を取得し、車両30が目的地に到着する計画時到着予想時刻(第4の到着予想時刻の一例)を含み、車両30を運行するための運行計画(第2の運行計画の一例)を取得し、取得後到着予想時刻が計画時到着予想時刻よりも後の時刻である場合、取得後到着予想時刻に基づいて、運行計画を変更してよい。これにより、運行計画管理サーバ20等は、運転者Dの休憩取得実績により目的地への到着が遅れる場合、その休憩取得実績による遅延を加味した運行計画を生成して、その遅延による影響を最小限度にできる。
また、運行計画管理サーバ20の処理部21は、運行計画(第2の運行計画の一例)の変更に応じて、車両30に積載予定の貨物を配送するための貨物配送計画(第2の貨物配送計画の一例)を変更してよい。これにより、運行計画管理サーバ20等は、後続の車両30による配送を含めた貨物配送計画を見直することで、配送全体を最適化して、運転者Dの休憩取得による遅延の影響をより一層抑制できる。
また、車両30は、運行監視サーバ10から休憩時間及び休憩場所の情報を受信する通信部33と、休憩時間及び休憩場所を示す情報を提示する表示部36A(提示部の一例)と、を備える。これにより、車両30は、表示部36A等を用いて休憩時間及び休憩場所を提示することで運転者Dに休憩の取得を直接促し、休憩の取得率をより高めることができる。
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことはいうまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各種の実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
上記実施形態では、運行監視サーバ10と運行計画管理装置20とが別体で構成されることを例示したが、運行監視サーバ10と運行計画管理装置20とが一体で構成されてもよい。
本開示は、運転者の眠気の原因を根本的に解消して、車両運行の安全性を向上できる運行監視装置、運行計画管理装置、車両、運行監視方法、運行計画管理方法、及びプログラムに有用である。
1 運行監視管理システム
2 通信ネットワーク
2A 外部ネットワーク部
2B 内部ネットワーク部
10 運行監視サーバ
11 処理部
12 記憶部
12A 車両情報
12B 運行情報
12C 眠気情報
12D 覚醒情報
12E 地図情報
13 通信部
20 運行計画管理サーバ
21 処理部
22 記憶部
22A 車両情報
22B 運行情報
22F 貨物情報
23 通信部
30 車両
31 処理部
32 記憶部
33 通信部
34 眠気検出部
34A 撮像部
35 センサ部
35A GPSセンサ部
36 ナビゲーション部
37A 表示部
D 運転者

Claims (16)

  1. 車両の運行を監視する運行監視装置であって、
    前記車両の運行の監視に関する処理を行う処理部を備え、
    前記車両の運転者の眠気に関する眠気情報を取得し、
    前記車両の位置情報を取得し、
    前記車両の運行経路に関する経路情報を取得し、
    前記眠気情報、前記車両の位置情報、及び前記車両の経路情報に基づいて、前記運転者の休憩の要否を判定する、
    運行監視装置。
  2. 前記処理部は、前記運転者の休憩が必要であると判定した場合、前記眠気情報に基づいて、前記運転者が休憩するための休憩時間を決定する、
    請求項1に記載の運行監視装置。
  3. 前記処理部は、前記車両の位置情報に基づいて、前記運転者が休憩するための休憩場所を決定する、
    請求項2に記載の運行監視装置。
  4. 前記処理部は、
    前記車両に関する車両情報を取得し、
    前記車両情報に含まれる車両のサイズに基づいて、前記休憩場所を決定する、
    請求項3に記載の運行監視装置。
  5. 通信部、を更に備え、
    前記処理部は、前記通信部を介して、前記運転者が休憩するための休憩時間及び前記休憩場所を、前記車両に通知する、
    請求項4に記載の運行監視装置。
  6. 前記処理部は、
    現在時刻の情報を取得し、
    前記車両の現在位置の情報を取得し、
    前記現在時刻と、前記車両の現在位置と、前記休憩時間と、前記車両の現在位置から前記休憩場所の移動に要する移動時間と、に基づいて、前記車両が目的地に到着する第1の到着予想時刻を算出する、
    請求項3〜5のいずれか1項に記載の運行監視装置。
  7. 前記処理部は、
    前記運転者が覚醒したことを示す覚醒情報を取得し、
    現在時刻の情報を取得し、
    前記車両の現在位置の情報を取得し、
    前記覚醒情報と、前記現在時刻と、前記車両の現在位置と、前記車両の現在位置から前記運行経路に戻るための移動時間と、に基づいて、前記車両が目的地に到着する第2の到着予想時刻を算出する、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の運行監視装置。
  8. 車両の運行計画の管理を行う運行計画管理装置であって、
    前記車両の運行計画の管理に関する処理を行う処理部を備え、
    前記処理部は、
    請求項6に記載の運行監視装置から前記第1の到着予想時刻を取得し、
    前記車両が前記目的地に到着する第3の到着予想時刻を含み、前記車両を運行するための第1の運行計画を取得し、
    前記第1の到着予想時刻が前記第3の到着予想時刻よりも後の時刻である場合、前記第1の到着予想時刻に基づいて、前記第1の運行計画を変更する、
    運行計画管理装置。
  9. 前記処理部は、前記第1の運行計画の変更に応じて、前記車両に積載予定の貨物を配送するための第1の貨物配送計画を変更する、
    請求項8に記載の運行計画管理装置。
  10. 前記処理部は、
    請求項7に記載の運行監視装置から前記第2の到着予想時刻を取得し、
    前記車両が前記目的地に到着する第4の到着予想時刻を含み、前記車両を運行するための第2の運行計画を取得し、
    前記第2の到着予想時刻が前記第4の到着予想時刻よりも後の時刻である場合、前記第2の到着予想時刻に基づいて、前記第2の運行計画を変更する、
    請求項8又は9に記載の運行計画管理装置。
  11. 前記処理部は、前記第2の運行計画の変更に応じて、前記車両に積載予定の貨物を配送するための第2の貨物配送計画を変更する、
    請求項10に記載の運行計画管理装置。
  12. 請求項5に記載の運行監視装置から前記休憩時間及び前記休憩場所の情報を受信する通信部と、
    前記休憩時間及び前記休憩場所を示す情報を提示する提示部と、
    を備える車両。
  13. 車両の運行を監視する運行監視方法であって、
    前記車両の運転者の眠気に関する眠気情報を取得し、
    前記車両の位置情報を取得し、
    前記車両の運行経路に関する経路情報を取得し、
    前記眠気情報、前記車両の位置情報、及び前記車両の経路情報に基づいて、前記運転者の休憩の要否を判定する、
    運行監視方法。
  14. 車両の運行計画を管理する運行計画管理方法であって、
    計時された現在時刻と、前記車両の現在位置と、前記車両の運転者が休憩する休憩時間と、前記車両の現在位置から前記運転者が休憩する休憩場所への移動に要する移動時間と、に基づいて算出された、前記車両が目的地に到着する第5の到着予想時刻を取得し、
    前記車両が前記目的地に到着する第6の到着予想時刻を含み、前記車両を運行するための第3の運行計画を取得し、
    前記第5の到着予想時刻が前記第6の到着予想時刻よりも後の時刻である場合、前記第5の到着予想時刻に基づいて、前記第3の運行計画を変更する、
    運行計画管理方法。
  15. 請求項13に記載の運行監視方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  16. 請求項14に記載の運行計画管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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