JP2020153279A - 水力発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水面から浮上したランナー部に働く重力方向の力によってランナー部の循環移動が妨げられるのを抑制し、発電効率が上昇した水力発電装置を提供する。【解決手段】第1チェーン部71および第2チェーン部72の径方向外側に、矩形状のランナー部80を、周方向に沿って所定の間隔毎に複数取り付けて構成された水受け部13とを備え、ランナー部80は、所定の辺の一端部が第1チェーン部71に回動可能に支持され、かつ、当該辺の他端部が第2チェーン部72に回動可能に支持されている。【選択図】図7

Description

本発明は、水力発電装置に関する。
水力発電装置には、河川等の水流を利用し発電するものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された水力発電装置は、水流を受けた水受けランナーが楕円形のガイドレールの周囲を循環して移動し、この移動のエネルギーを利用してスクリューを回転させ、発電するようになっている。
特開2012−62877号公報
ところで、上記の水力発電装置は、楕円形のガイドレールに、板状の水受けランナーが所定の間隔毎に複数取り付けられており、この水受けランナーはガイドレールの径方向外側に向かって突出(起立)した姿勢となっている。すなわち、水受けランナーはガイドレール外周の接線方向に対して垂直となっている。このため、水受けランナーが水面から浮上してガイドレールに沿って上昇する際に、水受けランナーの長さと水受けランナーの径方向外側の端部に働く重力方向の力との力のモーメントが、水受けランナーの移動を妨げる向きに作用する。これにより、水受けランナーの移動が妨げられ、水力発電装置の発電効率が低下してしまうおそれがあった。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、水面から浮上したランナー部に作用する、ランナー部の移動を妨げる力を抑制し、発電効率が向上した水力発電装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る発電装置は、流路が設けられた浮台と、前記流路に配置された水車部とを備え、前記水車部は、前記流路に固定され、櫓状に形成された支持部と、前記支持部における前記流路の幅方向一方側に、軸方向を前記流路と直交させた状態の複数の歯車を、円弧状となるように配置して構成された第1歯車群と、前記支持部における前記流路の幅方向他方側に、軸方向を前記流路と直交させた状態の複数の歯車を、円弧状となるように配置して構成された第2歯車群と、前記第1歯車群および前記第2歯車群を構成する任意の歯車に接続され、当該歯車の回転に基づき発電する発電部と、前記第1歯車群に巻き掛けられた第1チェーン部と、前記第2歯車群に巻き掛けられた第2チェーン部と、前記第1チェーン部および前記第2チェーン部の径方向外側に、矩形状のランナー部を、周方向に沿って所定の間隔毎に複数取り付けられて構成された水受け部とを備え、前記ランナー部は、所定の辺の一端部が前記第1チェーン部に回動可能に支持され、かつ、当該辺の他端部が前記第2チェーン部に回動可能に支持されていることを特徴とする。
このような構成によれば、ランナー部における、所定の辺の一端部が第1チェーン部に回動可能に支持され、かつ当該辺の他端部が第2チェーン部に回動可能に支持されているため、水面から浮上したランナー部は、第1チェーン部と第2チェーン部の外周に沿った姿勢、すなわち、第1チェーン部および第2チェーン部とのなす角度が略0°となった状態(閉じた状態)で円弧に沿って上昇することとなる。このため、ランナー部が、第1チェーン部および第2チェーン部とのなす角度が略90°となった状態(開いた状態)で円弧に沿って上昇する場合に比べて、ランナー部の移動を妨げる向きに働く力が低減されることとなる。これにより、ランナー部の移動がより推進され、発電効率がより上昇する。
また、本発明の前記構成において、前記ランナー部と前記第1チェーン部との連結部、および前記ランナー部と前記第2チェーン部との連結部には、径方向外側に向かって延在し、前記ランナー部の回動を規制するストッパー部が設けられている。
このような構成によれば、ランナー部は、下降時に、チェーン部との連結部を支点として回動し、チェーン部とのなす角度が所定の角度となるとストッパー部によってその回動が規制されることとなる。そして、ランナー部が、ストッパー部によってその回動が規制された状態(開いた状態)で下降することにより、ランナー部の径方向外側に向かって突出する長さと、ランナー部における径方向外側の端部に働く重力方向の力との力のモーメントが、ランナー部の移動を推進させる向きに働く。これにより、ランナー部の移動、すなわちチェーン部の回転がより推進され、発電効率がより上昇する。また、ランナー部の回動がストッパー部により規制されているため、着水した際に、流路を流れる水流の力を逃がすことなく受けることができ、チェーン部の回転がより推進される。これにより、発電効率がさらに上昇する。
本発明によれば、水力発電装置の発電効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る水力発電装置を示すもので、前方から見た斜視図である。 同、前方から見た正面図であり、異物除去部の網を取り外した状態を示している。 同、水車部を前方から見た斜視図であり、チェーン部およびランナー部を取り外した状態を示している。 同、水車部を後方から見た斜視図であり、チェーン部およびランナー部を取り外し、かつ発電装置を設置していない状態を示している。 同、発電装置を前方から見た斜視図である。 同、ギアボックスを示すもので、正面側から見た斜視図である。 同、ギアボックスの軸方向断面図である。 同、水車部を前方から見た斜視図である。 同、水車部の左側面図である。 同、水車部の左側面図の一部を示す図である。 同、水車部を前方から見た斜視図の一部を示すものであり、ランナー部が閉じた状態を示す図である。 同、水車部を前方から見た斜視図の一部を示すものであり、ランナー部が開いた状態を示す図である。 同、水車部を示すもので、後方から見た斜視図の一部を示す図である。 同、後方から見た斜視図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は、水力発電装置1の外観を示す斜視図である。水力発電装置1は、浮台100、水車部10、取込部130および異物除去部140等を備えている。水力発電装置1は、川、海等の水上に設置され、水流を利用して発電するようになっている。以下、水力発電装置1における取込部130側を「前」とし、取込部130側とは反対側を「後」とする。また、水力発電装置1を前方から見て、水力発電装置1の上端側を「上」、下端側を「下」、右端側を「右」、左端側を「左」とする。
水力発電装置1は、上方から見た形状(平面視)が矩形状であり、台状に形成された浮台100を備えている。この浮台100は、水に浮くように構成されている。以下、浮台100が矩形状に形成されている場合について説明するが、浮台100の形状はこれに限らず、例えば正方形状としてもよい。浮台100における短手方向(左右方向)略中央部には、長手方向(前後方向)に沿って直線状の流路110が形成されている。この流路110は、断面コ字状に形成された溝となっており、底部および側部の一部が水面より低い位置に配置されるようになっている。水力発電装置1は、流路110における長手方向一方側から水を取り込むとともに、当該水を長手方向他方側に排出するようになっている。以下、流路110における水の流入口を流入口110a(図2参照)とし、水の排出口を流出口110b(図12参照)とする。
図2に示すように、水力発電装置1の流入口110a側には、より多くの水を取り込むための取込部130が設けられている。図2は、水力発電装置1を前方から見た図であり、異物除去部140の網143(図1参照)を取り外した状態を示している。
取込部130は、流入口110aより大きな開口で形成された取込口131を備えている。取込部130は、取込口131の下縁、取込口131の左右の縁から流入口110aに向けて延在する3つの板部材132a,132b,132cを有している。取込部130は、取込口131から流入口110aに向かうほど流路断面積が小さくなるように形成されている。流入口110aを構成する下縁および左右の縁の長さは、取込口131を構成する下縁および左右の縁の長さより十分に短くなっている。これにより、取込部130は、取込口131から大量の水を取り込み、その流れを板部材132a,132b,132cによって曲げて(絞って)高密度とし、流入口110aに流入させるようになっている。以下、流路110を水が流れる向きを流路方向という。
図1に戻る。水車部10は、浮台100における流路110の内部に配置されている。水車部10は、その一部が水面下となり、流路110の水流を受けるように配置されている。水車部10は、平面視略矩形状を有し、短手方向(左右方向)の長さは、流路110の幅以下となり、長手方向(前後方向)の長さは、流路110の流路方向の長さ(流路長さ)以下となっている。
図3に示すように、水車部10は、支持部20、調整用シャフト30、第1発電装置群41および第2発電装置群42等を備えている。なお、図3では、後述するチェーン部70およびランナー部80を取り外した状態の水車部10を示している。以下、水車部10(支持部20)における、流路方向と直交する方向における左側の側面を左側面といい、同右側の側面を右側面という。支持部20は、ベース部20aと櫓部20bとからなっている。ベース部20aは、平面視略矩形状の板状部材である。櫓部20bは、ベース部20aの上面に、複数の板状部材を櫓状に組んで形成されている。櫓部20bは、側面(左右方向)から見て上方に凸となる山なり形状となっている。
支持部20の前方側には、軸方向を左右方向と一致させた状態で、調整用シャフト30が取り付けられている。詳細は後述するが、この調整用シャフト30は、前後方向に対して移動可能となるように支持部20に支持されている。調整用シャフト30の左端部には、歯車11aが回転可能に支持され、同右端部には、歯車12aが回転可能に支持されている。
図4は、水車部10を後方から見た斜視図であり、紙面奥側が前方側となっている。支持部20を前方から見た際における左側面には、左方に突出した部位である連結部21が4箇所に設けられ、同右側面には、右方に突出した部位である連結部22が4箇所に設けられている。支持部20は、この連結部21および連結部22を介して、流路110(図1参照)の側部に固定されている。当該固定の方法としては、例えばねじ締め等がある。
また、図3および図4に示すように、支持部20の左側面における長手方向両端部の下方には、歯車11b,11cが回転可能に支持され、支持部20の右側面における長手方向両端部の下方には、歯車12b,12cが回転可能に支持されている。
図3に示すように、支持部20における左側には、5つの発電装置41a,41b,41c,41d,41eが長手方向に沿って並べて設置され、第1発電装置群41が構成されている。また、支持部20における右側には、5つの発電装置42a,42b,42c,42d,42eが長手方向に沿って並べて設置され、第2発電装置群42が構成されている。支持部20が側面(左右方向)から見て山なり形状を有しているため、第1発電装置群41および第2発電装置群42も、側面(左右方向)から見て山なり(円弧状)に配置されることとなる。
次に、図5、図6Aおよび図6Bを用いて、発電装置41aについて説明する。なお、発電装置41aと同様の構成を有する発電装置41b〜41e、発電装置42a〜42eについては、重複する説明を省略する。図5に示すように、発電装置41aは、歯車2、シャフト3、ギアボックス4および発電部5等を備えている。また、シャフト3は、歯車2に挿入されて固定されており、歯車2と同期して回転するようになっている。図6Aに示すように、シャフト3は、一端がギアボックス4の外部に露出し、他端がギアボックス4の内部に収容(挿入)されている。
図6Bに示すように、シャフト3の回転に伴いギア4aが回転するようになっている。また、ギア4aが1回転すると、ギア4bが例えば10回転するようになっている。また、ギア4bの回転に伴いギア4cが回転し、ギア4cが例えば10回転すると、ギア4dが例えば100回転するようになっている。このギア4dは、出力シャフト4eと一体に設けられている。図示は省略するが、出力シャフト4eは、発電部5の内部に挿入されており、発電部5は、出力シャフト4eの回転を利用し、例えば、永久磁石とコイルとの協働によって発電するようになっている。
発電装置41a〜41e、発電装置42a〜42eは、歯車2の回転に基づき発電するようになっている。なお、第1発電装置群41、第2発電装置群42で示した発電装置以外に、図3および図4で示した歯車11a〜11c、歯車12a〜12cに、歯車の回転に基づき発電する発電部を設けてもよい。要は、発電部は、任意の歯車に取り付けられ、当該ギアの回転に基づき発電可能となっていればよい。
図7に示すように、歯車11a〜11cと、第1発電装置群41の複数の歯車2とは、第1歯車群51を構成する。この第1歯車群51は、側方(左右方向)から見て円弧状となるように配置されている。また、左右方向反対側における、歯車12a〜12cと、第2発電装置群42の複数の歯車2とは、第2歯車群52を構成する。この第2歯車群52は、側方(左右方向)から見て円弧状となるように配置されている。
また、第1歯車群51には、輪状の第1チェーン部71が巻き掛けられている。また、第2歯車群52には、輪状の第2チェーン部72が巻き掛けられている。第1チェーン部71と第2チェーン部72とは、左右方向に所定の距離だけ離間して配置されている。以下、第1チェーン部71および第2チェーン部72の両方を指してチェーン部70という。チェーン部70は、側方(左右方向)から見て略楕円形状となっている。なお、チェーン部70が、側方(左右方向)から見て円形状に巻き掛けられるように、支持部20、第1歯車群51、および第2歯車群52を構成してもよい。
また、チェーン部70の径方向外側となる位置には、矩形板状のランナー部80が、チェーン部70の周方向に沿って、所定の間隔毎に複数取り付けられている。この複数のランナー部80により、水受け部13が構成されている。この水受け部13は、流路110の水流を受けて、第1歯車群51および第2歯車群52の周囲を、歯車2、歯車11a〜11c、歯車12a〜12cを回転させながら循環移動するようになっている。
ランナー部80は、所定の辺(径方向内側の辺)の一端部が、第1チェーン部71に連結されているとともに、当該辺の他端部が、第2チェーン部72に連結されている。また、ランナー部80は、左右方向における中央部が後方側(流路110の下流側)に向かって凹んだ湾曲形状を有している。このように、ランナー部80を凹状に湾曲させることで、ランナー部80に当たった水が左右方向等に逃げてしまうのが抑制され、流路110の水の流れを効率よくランナー部80の移動に利用することができる。これにより、ランナー部80の移動がより推進され、水力発電装置1の発電効率が上昇する。
また、ランナー部80におけるチェーン部70との連結部側(径方向内側)の約半分には、波状の加工が施されている。このように、ランナー部80を波状に形成することで、ランナー部80におけるチェーン部70との連結部側の強度を向上させることができる。これにより、水流を受けた際にランナー部80が破損等をするリスクを低減できる。
ここで、図10Aおよび図10Bを用いて、ランナー部80とチェーン部70との連結について説明する。本実施の形態では、ランナー部80と第1チェーン部71との連結は、板状の連結部材90を介して実現されている。なお、図示は省略しているが、ランナー部80と第2チェーン部72との連結も同様に、板状の連結部材90を介して実現されている。
連結部材90は、第1チェーン部71の側面に締結部材により固定されている。締結部材としては、例えばボルトおよびナットがある。また、ランナー部80は連結部材90に回動可能に支持されている。なお、連結部材90を介さずに、ランナー部80と第1チェーン部71とを直接連結してもよい。ランナー部80と第2チェーン部72との連結についても同様である。換言すると、ランナー部80の所定の辺(径方向内側の辺)の一端部が、第1チェーン部71に回動可能に支持されているとともに、当該辺の他端部が、第2チェーン部72に回動可能に支持されているものとしてもよい。以下、ランナー部80とチェーン部70とが連結されている箇所を連結部60(図9参照)と称する。
図8および図9に示すように、ランナー部80は、連結部60を支点として回動可能となるように、チェーン部70に取り付けられている。換言すると、ランナー部80とチェーン部70とのなす角度は可変となっている。
図9に示すように、側方(左右方向)から見た場合におけるランナー部80の延在方向(向き)を方向Sとする。また、チェーン部70の連結部60における接線方向を方向Tとする。ランナー部80は、方向Sと方向Tとが略垂直となる状態と、方向Sと方向Tとが略一致する状態との間で、回動可能となっている。換言すると、ランナー部80とチェーン部70とのなす角度は、略0°から略90°の間で変位するようになっている。以下、ランナー部80とチェーン部70とのなす角度が略90°である状態を、ランナー部80が開いた状態という。また、ランナー部80とチェーン部70とのなす角度が略0°である状態をランナー部80が閉じた状態という。ランナー部80が閉じた状態では、ランナー部80における連結部60側とは反対側の端部81が、回転方向(移動方向)とは反対側(すなわち水車部10の後方側)に位置するようになっている。ランナー部80は、閉じた状態から、連結部60を支点として、回転方向(移動方向)側に倒れ、開いた状態となる。
また、図10Aに示すように、連結部材90には、第1チェーン部71における外周の接線方向と略直交し、第1チェーン部71の径方向外側に向かって延びる板状のストッパー部91が設けられている。なお、図示は省略しているが、第2チェーン部72側の連結部材90にも同様にストッパー部91が設けられている。また、連結部材90を設けない場合には、例えばストッパー部91を第1チェーン部71および第2チェーン部72に直接設けてもよい。図10Bに示すように、ストッパー部91は、ランナー部80の回転方向(移動方向)側への回動を規制するために設けられている。すなわち、開いた状態のランナー部80は、それ以上回転方向(移動方向)側に倒れないようにストッパー部91によって規制されている。換言すると、ランナー部80とチェーン部70とのなす角度は、略90°より大きい角度とはならないようになっている。
図8中、Aで示すように、水中では、ランナー部80は開いた状態となる。図8中、Bで示すように、ランナー部80は水中から浮上した際に閉じた状態となる。図8中、Cで示すように、ランナー部80は閉じた状態で支持部20の頂部まで上昇する。図8中、Dで示すように、ランナー部80は閉じた状態で支持部20の頂部から下降をはじめる。図8中、Eで示すように、支持部20の頂部と、支持部20における最前方部(歯車11a)との間で、ランナー部80は、ランナー部80に働く遠心力(重力)に基づいて、チェーン部70との連結部60を支点として回動し、開いた状態となる。図8中、Fで示すように、ランナー部80は、開いた状態となって支持部20の最前方部を通過し、さらに下降して水面に着水する。ランナー部80は、流路110の水流を受けてA〜Fを繰り返し、第1歯車群51および第2歯車群52の周囲を循環移動する。このとき、第1歯車群51および第2歯車群52を構成する歯車2が回転し、発電するようになっている。
図8中、Cにおいて、仮に、ランナー部80が開いた状態で上昇するとした場合、ランナー部80の径方向外側に向かって突出する長さと、ランナー部80における径方向外側の端部81に働く重力方向の力との力のモーメントが、ランナー部80の移動(チェーン部70の回転)を妨げる向きに働くが、ランナー部80が閉じた状態で上昇する場合には、そのような力は低減される。これにより、ランナー部80の移動(チェーン部70の回転)がより推進され、発電効率がより上昇する。
また、図8中、Fにおいて、ランナー部80が開いた状態で下降する場合、ランナー部80の径方向外側に向かって突出する長さと、ランナー部80における径方向外側の端部81に働く重力方向の力との力のモーメントが、ランナー部80の移動(チェーン部70の回転)を推進させる向きに働く。よって、ランナー部80が閉じた状態で下降する場合に比べて、ランナー部80の移動(チェーン部70の回転)がより推進され、発電効率がより上昇する。
次に、図11を用いて、調整用シャフト30について説明する。
支持部20における側面には、調整用シャフト30の前後方向に対する位置を調整する位置調整部23が設けられている。位置調整部23としてのシャフトは、支持部20に回転可能に支持されている。位置調整部23と調整用シャフト30との間には、傘歯車機構が設けられており、位置調整部23の回転は、90°向きが変換されて調整用シャフト30に伝達されるようになっている。調整用シャフト30は、例えば、位置調整部23としてのシャフトを時計回りに回転させることにより前方に移動し、当該シャフトを反時計回りに回転させることにより、後方に移動するようになっている。
既述のとおり、調整用シャフト30には、歯車11a,12aが設けられており、歯車11aには第1チェーン部71が巻き掛けられ、歯車12aには第2チェーン部72が巻き掛けられている。よって、位置調整部23を介して調整用シャフト30の前後方向に対する位置を調整することで、第1チェーン部71および第2チェーン部72の張り具合を調整することができるようになっている。これにより、第1チェーン部71および第2チェーン部72の張り過ぎ、緩み過ぎに起因して生じる部品の故障を低減することができる。
また、図2に示すように、取込部130の取込口131には、錨鎖204が連結されている。この錨鎖204は、鎖の他、ケーブル等としてもよい。錨鎖204の先端には、錨205が取り付けられている。錨205は、例えば、金属製のおもりである。錨205が水中に沈み、水底に接触している状態では、浮台100が漂流せずに一定の場所に留まるようになっている。
図1に示すように、取込部130における取込口131の前方には、異物除去部140が設けられている。この異物除去部140は、上方から見た形状(平面視)が略三角形状となっている。異物除去部140は、水中のゴミ等の異物が流路110に侵入するのを防ぐために設けられている。異物除去部140は、支柱141、一対の円管142,142および網143を備えている。支柱141は、取込口131における左右方向略中央部の前方側であって、取込口131から所定の距離だけ離れた位置に配置され、水上に突出している。また、一方の円管142は、取込口131における左の縁と支柱141との間に設けられ、他方の円管142は、取込口131における右の縁と支柱141との間に設けられている。この一対の円管142は、水に浮くように構成されている。また、網143は、支柱141、一対の円管142,142および取込口131に端部が固定された状態で水中に配置され、取込部130(取込口131)の前方を覆っている。
また、浮台100の上面前方側(取込口131側)には、板状の警告板150が左右方向に延在するように立設されている。この警告板150の前面側には、一対の迂回指示部151が設けられている。この迂回指示部151は、例えば、矢印形状の板状部材であり、警告板150に接着等により固定されている。この迂回指示部151は、周囲の船舶等に迂回を指示するために設けられている。なお、図12に示すように、一対の迂回指示部151は、浮台100における後方側面にも設けられている。
また、図1に示すように、警告板150における左右の上部には、警告灯203が設けられている。警告灯203は、例えば、LED、白熱電球等である。警告灯203は、周囲の船舶等に水力発電装置1の存在を示すために設けられている。警告灯203は、浮台100における上面後方側の両端部や支柱141の上部(先端)にも設けられている。
1 水力発電装置
5 発電部
10 水車部
13 水受け部
20 支持部
51 第1歯車群
52 第2歯車群
71 第1チェーン部
72 第2チェーン部
80 ランナー部
91 ストッパー部
100 浮台
110 流路

Claims (2)

  1. 流路が設けられた浮台と、
    前記流路に配置された水車部とを備え、
    前記水車部は、
    前記流路に固定され、櫓状に形成された支持部と、
    前記支持部における前記流路の幅方向一方側に、軸方向を前記流路と直交させた状態の複数の歯車を、円弧状となるように配置して構成された第1歯車群と、
    前記支持部における前記流路の幅方向他方側に、軸方向を前記流路と直交させた状態の複数の歯車を、円弧状となるように配置して構成された第2歯車群と、
    前記第1歯車群および前記第2歯車群を構成する任意の歯車に接続され、当該歯車の回転に基づき発電する発電部と、
    前記第1歯車群に巻き掛けられた第1チェーン部と、
    前記第2歯車群に巻き掛けられた第2チェーン部と、
    前記第1チェーン部および前記第2チェーン部の径方向外側に、矩形状のランナー部を、周方向に沿って所定の間隔毎に複数取り付けられて構成された水受け部とを備え、
    前記ランナー部は、所定の辺の一端部が前記第1チェーン部に回動可能に支持され、かつ、当該辺の他端部が前記第2チェーン部に回動可能に支持されていることを特徴とする水力発電装置。
  2. 前記ランナー部と前記第1チェーン部との連結部、および前記ランナー部と前記第2チェーン部との連結部には、径方向外側に向かって延在し、前記ランナー部の回動を規制するストッパー部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の水力発電装置。
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JP2023005653A (ja) * 2021-06-29 2023-01-18 幸 常田 水力発電装置

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