JP2020148952A - 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】斜め方向にコントラストを有する被写体に対しても、高精度に焦点検出を行うことができる撮像装置を提供する。【解決手段】撮影レンズの瞳領域を相関方向に分割した第1及び第2の瞳領域を通過した光をそれぞれ受光する第1及び第2の結像エリアを有する2次元の撮像素子と、第1の結像エリアにおいて、相関方向及び相関方向と直交する方向の2つの方向とは異なる所定の方向に画素の加算を行い、加算された画素が相関方向に並んだ第1のライン信号を形成し、第2の結像エリアにおいて、所定の方向に画素の加算を行い、加算された画素が相関方向に並んだ第2のライン信号を形成し、第1のライン信号と第2のライン信号を用いて相関演算を行う演算部とを備える。【選択図】 図5C

Description

本発明は、撮像装置における焦点検出技術に関するものである。
従来より、撮像装置において、自動焦点検出機能は必須であり、位相差検出方式の自動焦点検出機能を備える撮像装置が広く普及している。位相差検出方式は、被写体からの光をセパレータレンズ(メガネレンズ)により2つの像(ペア像)に分離し、それらの位相差から焦点状態を検出する方式である。
特許文献1には、エリアセンサを構成する各画素が4つの光電変換部を備えており、それらの光電変換部の組み合わせを変えてペア像を形成することにより、垂直/水平/斜めなど複数の相関方向で被写体の焦点状態を検出することができる焦点検出装置が開示されている。
特開2018−29342号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術では、斜めの相関方向を持つ光電変換部(以下、画素と呼ぶ)の組み合わせに着目すると、画素が菱形で隣接しているため、焦点検出誤差が大きくなることがある。これについて、もう少し詳しく説明する。
図10は、従来技術における斜め方向の画素の位置関係を示す図である。ここでは、ペア像をA像、B像とし、A像とB像の位相は0.5画素シフトしている。図10のように、細線がB像の画素の角に接した位置にあるとき、A像の画素では、画素の中央付近で細線からの光を受光しているので、細線のコントラストを検出することができる。一方、B像の画素では、細線が画素の端に位置するため、細線のコントラストを検出することができない。図10に示す位置以外の位置に細線が位置する場合でも、コントラストを有する被写体、すなわち細線の位置により、A像、B像の受光量が大きく変化し、位相差の検出誤差が大きくなる。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、斜め方向にコントラストを有する被写体に対しても、高精度に焦点検出を行うことができる撮像装置を提供することである。
本発明に係わる撮像装置は、撮影レンズの瞳領域を相関方向に分割した第1及び第2の瞳領域を通過した光をそれぞれ受光する第1及び第2の結像エリアを有する2次元の撮像素子と、前記第1の結像エリアにおいて、前記相関方向及び該相関方向と直交する方向の2つの方向とは異なる所定の方向に画素の加算を行い、加算された画素が前記相関方向に並んだ第1のライン信号を形成し、前記第2の結像エリアにおいて、前記所定の方向に画素の加算を行い、加算された画素が前記相関方向に並んだ第2のライン信号を形成し、前記第1のライン信号と前記第2のライン信号を用いて相関演算を行う演算手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、斜め方向にコントラストを有する被写体に対しても、高精度に焦点検出を行うことが可能となる。
本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタルカメラの側面図。 第1の実施形態における焦点検出光学系の構成を模式的に示した斜視図。 第1の実施形態における焦点検出センサの回路図。 第1の実施形態における焦点検出センサの駆動タイミングを示した図。 第1の実施形態における焦点検出センサ上の結像エリアの拡大図。 第1の実施形態における焦点検出センサ上の結像エリアの拡大図。 第1の実施形態における焦点検出センサ上の結像エリアの拡大図。 第1の実施形態におけるカメラの動作を説明するためのフローチャート。 第1の実施形態における焦点調節処理の動作を説明するためのフローチャート。 第2の実施形態における焦点検出光学系の構成を模式的に示した斜視図。 第2の実施形態における撮像素子の画素の一部を抜き出して示した平面図。 従来技術における斜め方向の画素の位置関係を示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタルカメラの側面図である。
図1において、デジタルカメラ100は、カメラ本体101と、レンズ(撮影レンズ)150とを備える。なお、図1では、説明を分かりやすくするために内部の構成が透視して示されている。カメラ本体101は、CPU102、メモリ103、撮像素子104、シャッター105、ハーフミラー106、ピント板107、測光センサ108、ペンタプリズム109、光学ファインダー110、サブミラー111を備える。さらに、カメラ本体101は、視野マスク112、赤外カットフィルタ113、フィールドレンズ114、絞り115、二次結像レンズ116、焦点検出センサ(焦点検出用センサ)117を有する焦点検出部120を備える。レンズ150は、LPU151、レンズ群152を備える。
CPU102は、マイクロコンピュータからなり、カメラ本体101における各制御を行う。メモリ103は、CPU102に接続されたRAMやROM等のメモリであり、CPU102によって実行されるプログラムや各データを格納する。撮像素子104は、赤外カットフィルタやローパスフィルタ等を含むCCDやCMOSセンサ等からなり、レンズ150から入射した光が被写体像として結像される。シャッター105は、開閉駆動可能であり、非撮影時には閉じて撮像素子104を遮光し、撮影時には開いて撮像素子104を露光させる。ハーフミラー106は、非撮影時にレンズ150から入射した光の一部を反射してピント板107に結像させる。測光センサ108は、CCDやCMOSセンサ等の撮像素子を備え、測光演算、顔検出演算、追跡演算、及び光源検知等の被写体認識処理を行う。ペンタプリズム109は、ピント板107を通過した光を測光センサ108及び光学ファインダー110に向けて反射させる。
また、ハーフミラー106は、レンズ150から入射した光の一部を透過させる。透過された光は、後方のサブミラー111で下方へ曲げられて、視野マスク112、赤外カットフィルタ113、フィールドレンズ114、絞り115、二次結像レンズ116を経て光電変換素子が2次元状に配置された焦点検出センサ117上に結像される。焦点検出部120は、この像を光電変換して得られる画像信号に基づいて、レンズ150の焦点状態を検出する。
LPU151は、マイクロコンピュータからなり、レンズ150におけるレンズ群152を移動させる制御を行う。例えば、LPU151は、ピントのずれ量を示すデフォーカス量をCPU102から受信すると、そのデフォーカス量に基づいてレンズ群152をピントが合う位置(以下、「フォーカシング位置」という)に移動させる。
図2は焦点検出系の光束を概念的に説明する斜視図である。
図2において、被写体OBJからの光束は、レンズ150の複数の瞳領域を通過し、視野マスク112近傍のピント面P(一次結像面)で結像される。一次結像面で結像された被写体像は、複数のセパレータレンズ(メガネレンズ)で構成された二次結像レンズ116で複数のペア像に分割され、焦点検出センサ117に再結像される。この焦点検出センサ117で光電変換したペア像を相関演算することにより、デフォーカス量を求めることができる。
被写体OBJからの複数の光束のうち、瞳領域201a,201bを通過した光束は、焦点検出センサ117の水平方向の相関を持つ2つの結像エリア501a,501bに結像される。また、被写体OBJからの複数の光束のうち、瞳領域202a,202bを通過した光束は、焦点検出センサ117の垂直方向の相関を持つ2つの結像エリア502a,502bに結像される。
被写体OBJからの複数の光束のうち、瞳領域203a,203bを通過した光束は、2つの結像エリア503a,503bに、瞳領域204a,204bを通過した光束は、2つの結像エリア504a,504bに結像される。これらは斜め方向の相関(画素の対角方向の相関)を持つ。
図3は、第1の実施形態における焦点検出センサ117の構成を示す図である。
焦点検出センサ117は2次元C−MOSエリアセンサであり、図3では、説明を分かりやすくするために、その一部の画素(2列×4行画素の範囲)を示している。実際には、図3に示した画素を多数配置し、高解像度の画像の取得を可能としている。
図3において、焦点検出センサ117の各画素30は、MOSトランジスタゲートとゲート下の空乏層からなる光電変換部1、フォトゲート2、転送スイッチMOSトランジスタ3を備える。また、一画素おきに、リセット用MOSトランジスタ4、ソースフォロワアンプMOSトランジスタ5、水平選択スイッチMOSトランジスタ6を備える。また、各画素列には、ソースフォロワの負荷MOSトランジスタ7、出力転送MOSトランジスタ9、列AD回路(列AD変換回路)13が配置されている。列AD回路13にはDFE回路14が接続されている。垂直走査回路15により各読み出し行が選択される。
次に、図4は、焦点検出センサ117の動作を示すタイミングチャートである。図3、図4を用いて焦点検出センサ117の動作について説明する。
まず、垂直走査回路15からの出力によって、制御パルスφLをハイとして垂直出力線をリセットする。また制御パルスφR0,φPG00,φPGe0をハイとして、リセット用MOSトランジスタ4をオンさせるとともに、フォトゲート2の電荷をリセットする。
時刻PT0において、制御パルスφS0をハイとし、選択スイッチMOSトランジスタ6をオンさせ、第1行、第2行のFD部を選択する。次に、制御パルスφR0をローとし、FD部21のリセットを止め、FD部21をフローティング状態とし、ソースフォロワアンプMOSトランジスタ5のゲート・ソース間をスルーとする。その後、時刻PT1において制御パルスφTSをハイとして出力転送MOSトランジスタ9をオンさせ、FD部21の暗電圧をソースフォロワ動作で列AD回路13に出力させる。そして、FD部21の暗出力を列AD回路13でデジタル信号に変換し、デジタル信号に変換された暗電圧値のデータNをDFE14で一旦記憶する。
次に、第1行の画素30−11及び画素30−12の光電変換出力を行うため、第1行の制御パルスφTX00をハイとして転送スイッチMOSトランジスタ3をオンさせた後、時刻PT2 において制御パルスφPG00をローとする。この時、フォトゲート2の下に拡がっていたポテンシャル井戸を上げて、光発生キャリアをFD部21に完全転送させるような電圧関係とすることが好ましい。
時刻PT2でフォトダイオードからなる光電変換部1からの電荷がFD部21に転送されることにより、FD部21の電位が光電変換部1の受光量に応じて変化する。この時、ソースフォロワアンプMOSトランジスタ5がフローティング状態であるので、時刻PT3において制御パルスφTSをハイとして、FD部21の電位を列AD回路13に出力し、明出力をデジタル信号に変換する。デジタル信号に変換された明出力電圧値のデータSは、DFE14でS−Nの演算を行うことにより処理され、画素のランダムノイズ、固定パターンノイズを低減した信号が得られる。
また画素30−11、30−12の明出力データSと暗出力データNは列AD回路13で同時にデジタル変換され、DEF14でS−Nが演算される。変換された明出力から暗出力が差し引かれたデジタルデータは、DFE回路14でパルスタイミングが制御され、CPU102へ出力される。
列AD回路13に明出力Sを出力した後、制御パルスφR0をハイとしてリセット用MOSトランジスタ4を導通させ、FD部21を電源電圧VDDにリセットする。第1行目のデジタルデータの出力が終わったら、第2行目ラインの読み出しを行う。第2行目の画素30−21と画素30−22の読み出しは、制御パルスφTXe0、制御パルスφPGe0を同様に駆動させ、制御パルスφTSにハイパルスを供給して、暗出力データN及び明出力データSを取り出す。以上の駆動により、第1行目、第2行目の読み出しが夫々独立に行える。
この後、垂直走査回路を走査させ、同様に第2n+1行、第2n+2行(n=1,2,…)の読み出しを行えば全画素独立出力を行うことができる。即ち、n=1の場合は、まず制御パルスφS1をハイとし、次にφR1をローとし、続いて制御パルスφTS,φTX01をハイとし、制御パルスφPG01をロー、制御パルスφTSをハイとして画素30−31,30−32の画素信号を読み出す。続いて、制御パルスφTXe1,φPGe1及び上記と同様の制御パルスを印加して、画素30−41,30−42の画素信号を読み出す。
ここで、列AD回路13は各画素から列出力線を介して出力される電圧をランプ電圧と比較器により比較する、公知のランプ回路タイプのAD変換器である。ランプ電圧との比較開始から不図示のカウンタをスタートさせ、比較結果が反転するまでの時間を計測することにより画素信号をデジタル信号に変換する。この構成の場合、ランプ電圧の傾き誤差やカウンタのスタートタイミングの誤差などにより水平方向にショットノイズが発生する場合がある(以下、横縞ランダムノイズと記す)。
図3のDFE14で、S−Nの演算を行うことにより、画素のランダムノイズ、固定パターンノイズを低減した信号が得られるが、低輝度環境下ではSNが低下してしまう。そこで、画素加算することが有効である。図5を用いて、画素加算の方法について説明する。
図5A〜図5Cは、焦点検出センサ117上の結像エリアの拡大図である。図5Aは、図2に示した結像エリア501aの画素領域を抜き出して示している。ここでは、垂直方向(画素列方向)に4画素分を加算することにより、太線で囲った画素範囲における相関演算用の1画素を形成する。更に、破線で囲った相関演算用のA像ライン信号としてライン505,506,507の3ラインの信号を用いる。同様に、結像エリア501bの画素からB像ライン信号として3ラインを用いる。まずは1ラインについて相関演算を行い、相関量を算出する。ここでは、特許第6254780号公報に記載の相関演算を行う。画素をシフトさせながら、A像とB像の差分量を画素毎に計算し、その総和を相関量とする。他の2ライン目、3ライン目についても同様に相関量を演算する。3ライン分の相関量を合計した後、相関量が最も小さくなる画素シフト量を位相差の算出結果とする。この位相差結果からデフォーカス量を算出する。
図2に示した水平方向の相関方向を持つ結像エリア501a及び501bでは、垂直方向に4画素加算することにより、画素ランダムノイズだけでなく、水平方向に発生する横縞ランダムノイズに対してもSNを向上させることができる。つまり、画素の加算方向を列出力線(垂直出力線)の方向、つまり画素の信号が列AD回路13に転送される方向とすることにより、画素ランダムノイズだけでなく、水平方向に発生する横縞ランダムノイズに対してもSNを向上させることができる。また、4画素加算×3ラインではなく、12画素加算×1ラインでもSNは向上するが、斜め線のように、被写体のコントラストが加算方向に対して斜め分布している場合、コントラストの分解能が低下してしまうので4画素加算×3ラインの方が検出精度は高くなる。
図5Bは、図2に示した結像エリア502aの画素領域を抜き出して示している。ここでは、水平方向に4画素分を加算することにより、太線で囲った画素範囲における相関演算用の1画素を形成する。更に、破線で囲った相関演算用のA像ライン信号としてライン508,509,510の3ラインを用いる。同様に結像エリア502bの画素からB像ライン信号として3ラインの信号を用いる。
図2に示した垂直方向の相関方向を持つ結像エリア502a及び502bでは、水平方向に4画素加算することにより、画素ランダムノイズに対してはSNを向上させることができる。しかしながら、水平方向に発生する横縞ランダムノイズに対しては画素加算する効果が無い。したがって、水平方向の相関方向を持つ結像エリア501a及び501bと比べると焦点検出精度は低くなる。
図5Cは、図2に示した相関方向が斜め方向である結像エリア503aの画素領域を抜き出して示している。ここでは、上記の斜め方向及びそれに直交する方向とは異なる垂直方向(所定の方向)に4画素分を加算することにより、太線で囲った画素範囲における相関演算用の1画素を形成する。更に、破線で囲った相関演算用のA像ライン信号としてライン511,512,513の3ラインを用いる。同様に、結像エリア503bの画素からB像ライン信号として3ラインを用いる。ここでは、水平方向ではなく垂直方向に4画素加算することにより、隣接した画素が点で接することを防止している。
また、図5Aに示した水平方向の相関方向を持つ結像エリア501a及び501bと同様に、垂直方向、つまり画素の信号が列AD回路13に転送される方向に画素加算を行うことにより、画素ランダムノイズと水平方向に発生する横縞ランダムノイズに対してもSNを向上させることができる。
更に、1〜3ラインを合わせた場合の画素の配置形状を平行四辺形にすることにより、結像エリアに対してラインの長さLを最大限に長くできる。したがって、位相差演算を行う際の画素シフト量が多くなるので、デフォーカス検出範囲を広くすることができる。
斜め方向のもう片側の結像エリア504a及び504bについては、図5Cと同様であり、垂直方向に画素加算し相関方向(斜め方向)にラインを形成すればよい。
図6は、本実施形態のデジタルカメラ100によって実行される撮像制御処理の手順を示すフローチャートである。図6の処理は、CPU102がメモリ103に格納されたプログラムを実行することによって行われ、デジタルカメラ100が起動している場合を前提とする。
S101では、CPU102は、シャッタスイッチの半押しでオンとなるスイッチSW1がオンされたか否かを判定する。スイッチSW1がオンされていれば、S102に進み、オンされていなければ、そのまま待機する。
S102では、CPU102は測光センサ108を制御してAE処理を行う。これにより、定常光における被写体の輝度情報を含む測光値(以下、「定常光における測光値」)を得ることができる。また、定常光における測光値に基づいて撮影時の絞り値やISO感度等の露出制御値と、焦点検出センサ117における蓄積時間を決定する。
S103では、CPU102は、焦点検出センサ117を制御して位相差方式のAF(オートフォーカス)処理を行う。CPU102は算出したデフォーカス量をLPU119に送信する。これにより、LPU119が受信したデフォーカス量に基づいてレンズ群152をフォーカシング位置に移動させる。なお、AF処理の詳細は図7のフローチャートを用いて後述する。
S104では、CPU102は、シャッタスイッチの全押しでオンとなるスイッチSW2がオンされたか否かを判定する。スイッチSW2がオンされていれば、S105に進み、オンされていなければ、S101に戻る。
S105では、CPU102は本撮影を行い、本フローの処理を終了する。
図7は、図6のS103におけるAF処理の手順を示すフローチャートである。
S201では、CPU102は、図6のS102で得られたで被写体輝度情報を含む測光値に基づいて決定した蓄積時間で焦点検出センサ117に蓄積動作を行わせ、焦点検出センサ117から出力されたデジタルの画素データを受信する。焦点検出センサ117の動作は、図3及び図4を用いて説明した通りである。
S202では、CPU102は、S201で得られた結像エリア毎の画素信号から位相差を算出し、デフォーカス量を算出する。結像エリア内の画素の加算方向や相関演算用ラインの形成方法などは図5で説明した通りである。
ここでは、複数の相関方向のデフォーカス量が算出され、平均や重みづけ平均するなどして最終的なデフォーカス量が得られる。あるいは、複数の相関方向のうち、いずれかのデフォーカス量を選択してもよい。選択方法に特に制限はないが、ペア像の波形の相関性が高い、コントラストが高いといった、デフォーカス量の信頼度が高いと考えられる一つを選択することができる。
S203では、CPU102は、レンズ150が合焦状態となったか否かを判定する。具体的には、S202で算出されたデフォーカス量が所望の範囲内、例えば1/4Fδ以内(F:レンズの絞り値、δ:定数(例えば20μm))であれば合焦と判断する。例えば、レンズの絞り値F=2.0であれば、デフォーカス量が10μm以下なら合焦と判断し、AF処理を終了する。
一方、S203において、いずれのデフォーカス量も1/4Fδより大きいならば、S204において、CPU102は、S202で求めたデフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を算出し、レンズ150にレンズ群152を駆動するように指示する。そして、CPU102は、処理をS201に戻し、合焦状態と判断されるまで、S201〜S204の動作を繰り返す。
以上説明したように、異なる相関方向を持つ結像エリア毎に最適な方向に画素を加算し、演算することにより、AF精度を向上させることが可能となる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態のデジタルカメラの構成は、第1の実施形態のデジタルカメラの構成と同様であるため、その説明を省略する。第2の実施形態では、撮像素子104で焦点検出を行う点が、第1の実施形態と異なる。撮像素子104は2次元C−MOSエリアセンサであり、焦点検出センサ117と同様の回路構成である。
図8は、レンズ150の射出瞳から出射した光束が、撮像素子104の単位画素に入射する様子を示す概念図である。
図8において、単位画素1100は2×2個のフォトダイオード1101,1102,1103,1104を有する。単位画素1100の前面には、カラーフィルタ1002、マイクロレンズ1003が配置されている。レンズ150は、射出瞳1010を有する。射出瞳1010から出射した光束の中心を光軸1001とすると、射出瞳1010を通過した光は、光軸1001を中心として単位画素1100に入射する。
2×2個のフォトダイオード1101,1102,1103,1104により、レンズ150の射出瞳1010は分割される。異なる瞳領域から入射する光をそれぞれ受光するフォトダイオード1101,1102,1103,1104の組み合わせを変えてペア像を形成することにより、焦点検出が可能となる。
図9は、撮像素子104に配置された複数の画素の一部を抜き出して示した平面図である。破線で示した丸い枠で囲った2×2個の画素が単位画素1100に相当する。図9は、相関方向が斜め方向である場合の画素の加算を示し、第1の実施形態の図5Cに対応している。
図9において、太枠で囲った垂直方向に並んだ4画素を加算したものが、A像の1画素である。そして、相関方向である斜め方向にシフトさせながら同様に垂直方向の4画素を加算し、相関演算用のA像ライン信号を1ライン形成する。ハッチングした画素をB像とし、A像と同じく相関方向である斜め方向にシフトさせながら垂直方向に4画素ずつ加算することによりB像ライン信号を1ライン形成する。
このように、相関演算用のA像ライン信号とB像ライン信号を形成することにより、撮像素子104で焦点検出を行う装置においても、図5Cの場合と同様の効果を得ることが可能となる。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
(他の実施形態)
また本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現できる。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現できる。
100:デジタルカメラ、101:カメラ本体、102:CPU、103:メモリ、104:撮像部、105:シャッター、108:測光センサ、117:焦点検出センサ、150:レンズ、151:LPU、152:レンズ群

Claims (15)

  1. 撮影レンズの瞳領域を相関方向に分割した第1及び第2の瞳領域を通過した光をそれぞれ受光する第1及び第2の結像エリアを有する2次元の撮像素子と、
    前記第1の結像エリアにおいて、前記相関方向及び該相関方向と直交する方向の2つの方向とは異なる所定の方向に画素の加算を行い、加算された画素が前記相関方向に並んだ第1のライン信号を形成し、前記第2の結像エリアにおいて、前記所定の方向に画素の加算を行い、加算された画素が前記相関方向に並んだ第2のライン信号を形成し、前記第1のライン信号と前記第2のライン信号を用いて相関演算を行う演算手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記演算手段は、前記相関演算の結果から、さらに前記撮影レンズのデフォーカス量を算出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記相関方向は、前記撮像装置の水平方向に対して斜めの方向であることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記相関方向は、画素の対角方向であることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記画素の信号をAD変換するAD変換回路をさらに備え、前記所定の方向とは、画素の信号が前記AD変換回路に転送される方向であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記AD変換回路は、前記撮像素子の画素列ごとに配置され、前記所定の方向とは、前記画素の列方向であることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記演算手段は、前記加算された画素が前記相関方向に並んだ複数のライン信号を用いて前記相関演算を行い、得られた複数の相関演算の結果に基づいて、結果としての位相差を算出することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記演算手段は、前記複数の相関演算の結果を平均または重みづけ平均することにより、前記結果としての位相差を算出することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記複数のライン信号を出力する画素の配置形状がほぼ平行四辺形の形状であることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  10. 前記演算手段は、前記相関方向に応じて、前記所定の方向を変更することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記撮像素子は、焦点検出用の撮像素子であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 前記撮像素子は、1つの単位画素に複数の光電変換素子が配置された撮像素子であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 撮影レンズの瞳領域を相関方向に分割した第1及び第2の瞳領域を通過した光をそれぞれ受光する第1及び第2の結像エリアを有する2次元の撮像素子を備える撮像装置の制御方法であって、
    前記第1の結像エリアにおいて、前記相関方向及び該相関方向と直交する方向の2つの方向とは異なる所定の方向に画素の加算を行い、加算された画素が前記相関方向に並んだ第1のライン信号を形成し、前記第2の結像エリアにおいて、前記所定の方向に画素の加算を行い、加算された画素が前記相関方向に並んだ第2のライン信号を形成し、前記第1のライン信号と前記第2のライン信号を用いて相関演算を行う演算工程を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  14. 請求項13に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  15. 請求項13に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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