JP2020148951A - 電源供給装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
印刷動作を行わない待機中の状態としては、スリープモード及びオフモードがある。スリープモードは、消費電力を最小限にして待機している状態であり、例えば画像形成装置においてすぐに印刷を開始できるように制御部及びインターフェース部等に必要最小限の電力を供給しているモードである。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、オフモードにおける省電力が可能で、かつ装置寿命が短くならない電源供給装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
更に、自動復帰型の第2のスイッチを具備し電源オフ状態とする電源オフ手段を備え、前記電源オフ手段により前記第2のスイッチのスイッチ押下検出信号を前記制御手段に出力し、前記電源オン手段により前記AC入力開閉手段を電源オフ状態とすることを特徴とする。
以下に本発明を実施するための最良の形態である第1の実施の形態について、電源供給装置2及び画像形成装置1の構成を説明する。各図面に共通な要素には同一の符号を付す。
最初に、第1の実施の形態に関する電源供給装置2を備える画像形成装置1の構成を説明する。図1は、第1の実施の形態に関する電源供給装置を備える画像形成装置の説明図である。画像形成装置1は、電源供給装置2の電源の起動により起動し、制御部90の制御のもとに現像剤(トナー)によって画像形成し用紙Pに印刷を行うものである。以下、便宜上、図中右側を「装置正面側」といい、図中左側を「装置背面側」という。
画像形成部7は、例えば4色の画像形成ユニット3が実装されて構成される。画像形成ユニット3は、装置正面側から装置背面側に向かってブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)及びシアン(C)の順に配設される。
4色の画像形成ユニット3は、現像剤(トナー)の色は異なるが同じ構成となっている。以下、簡略化のためにブラック(K)の画像形成ユニット3の構成についてのみ説明する。
排出部9は、トナー像が定着された用紙Pを排出ローラ28a、28b及び28c(以下「排出ローラ28」という)により矢印Hに示す方向に排出し、排出スタッカ29へと集積する。
給紙部16は、給紙カセット21、給紙ローラ22、レジストローラ23及び搬送ローラ27a、27b等で構成される。給紙ローラ22は、給紙カセット21から用紙Pを繰り出し、給紙センサ24は給紙された用紙Pの搬送状態を検出する。レジストローラ23は用紙Pの傾きを補正する。印刷タイミング用紙センサ18は、トナー像の現像位置に合わせて用紙Pを転写搬送ベルト15上に搬送するために、用紙Pの正確な位置を検出する。
制御部90は、装置側面等に配設され、給紙センサ24、印刷タイミング用紙センサ18及び排出センサ25による検出出力に基づいて、給紙部16、画像形成ユニット3及び排出部9の駆動を制御する。また、制御部90は、電源供給装置2の電源オンオフを制御する。制御部90は、電源供給装置2からDC出力電圧67が供給されると各部の制御を開始する。
図2に示すように、電源供給装置2は、電源オンオフ回路40、整流回路50、AC−DC電源部(スイッチングレギュレータ)60及び電源オンオフ制御回路70から構成される。電源供給装置2には、負荷装置としての画像形成装置1の制御部90が接続される。制御部90は、電源供給装置2の制御部とする構成としてもよい。以下、AC−DC電源部60のトランス60Tの図中左側のAC入力31側を「一次側」といい、トランス60Tの図中右側の制御部90側を「二次側」という。
トライアック41は、主電極のT1端子がヒューズ32に接続され、主電極のT2端子が整流回路50に接続される。尚、トライアック41は、2個のサイリスタを用いて構成するようにしてもよい。
一次側フォトトライアックカプラ46Bは、二次側フォトトライアックカプラ46Aと一体となっている。二次側フォトトライアックカプラ46Aは、発光ダイオードを発光させ光信号46sを出力する。一次側フォトトライアックカプラ46Bは、フォトトライアックにより光信号46sを光信号46rとして受信する。
整流回路50の+側出力には、平滑用の電解コンデンサ51が接続され、更にトランス60Tの一次側巻き線61の巻始め側に接続される。一次側巻き線61の巻終り側は電源スイッチング用のFET52のドレインDに接続される。FET52のゲートGにはゲート電流制限用の抵抗53が接続される。この抵抗53にはFET52を制御する電源制御IC54の出力が接続される。FET52のソースSは、補助巻き線59の巻終り側、電解コンデンサS57及び電解コンデンサ51の負極及び整流回路50の−側出力に接続される。
電源オン手段230は、一次側に自動復帰型の第1のスイッチを具備し、AC入力31を用いてAC入力開閉手段210を電源オン状態とするものである。電源オン手段230は、例えば図2に示す電源オンオフ回路40の一次側フォトトライアックカプラ46Bと、一次側フォトトライアックカプラ46Bと並列に接続される第1のスイッチとしての電源オンスイッチSW1(45)により機能する。一次側フォトトライアックカプラ46Bは、二次側の電源オンオフ制御回路70の二次側フォトトライアックカプラ46Aと一体となって機能する。
制御手段240は、AC−DC電源手段220により出力されたDC出力電圧67により動作し、電源オン手段230に対しAC入力開閉手段210の電源オン状態を継続させる。更に、制御手段240は、電源オフ手段231からのスイッチ押下検出信号(SW2ON−N信号97)に基づいて、電源オン手段230を介してAC入力開閉手段210を電源オフ状態とする。制御手段240は、例えば図2に示す制御部90により機能する。
先ず、商用交流電源に電源コード5が接続されていないときは、操作者は、装置背面側に備えた電源コード5の差込プラグ5aをAC100V等の商用交流電源の電源タップに挿入する。その後、操作者は、操作表示部30の近傍に配置された自動復帰型スイッチの電源オンスイッチSW1(45)を押下し、電源オン状態とする。電源供給装置2の側面のスイッチ部2aに電源オンスイッチSW1(45)が備えられている場合は、操作者は、スイッチ部2aの電源オンスイッチSW1(45)を押下する。
印刷データが送信されてくると、画像形成装置1は、制御部90により矢印Jに示す方向に給紙ローラ22により給紙カセット21の用紙Pを繰り出し、レジストローラ23の位置まで搬送し用紙Pの傾きを補正する。更に、用紙Pを搬送ローラ27a及び27bにより画像形成ユニット3へと搬送する。このとき、制御部90は、給紙される用紙Pが正常に繰り出されたか否かを給紙センサ24の検出出力により確認する。
タイミングT0:電源供給装置2の差込プラグ5aをAC100V等の商用交流電源の電源タップに挿入したままの場合、オフモードが保持されている。
タイミングT1:操作者によって、電源オンスイッチSW1(45)が押下されると、電源オンスイッチSW1(45)は閉状態となる。
タイミングT3:ゲートGにAC入力31が供給されると、トライアック41がオンし導通状態となり、整流回路50にAC入力31が供給され、電源が起動される。
このようにタイミングT0乃至T3において、電源オン手段230は、オフモードにおいて電源オンスイッチSW1(45)が押下されると、AC入力31を用いてAC入力開閉手段210を導通状態とさせ、AC−DC電源手段220にAC入力31が供給される。
図5に示すように、電源オンスイッチSW1(45)が押下されると、トライアック41のゲートGには、トライアック41ゲート電圧にAC入力31が印加され始める(タイミングT1)。
このように、電源オンスイッチSW1(45)が押下されると、AC入力31を用いてトライアック41がオンとなり導通状態となり、整流回路50にAC入力31が供給され始め、以下の図4に示すタイミングT4に進む。
タイミングT5:電源制御IC54が起動すると、FET52のスイッチングが開始され、オン時に一次側巻き線61に電流が流れ、オフ時に二次側巻き線62に二次側電圧が発生する。発生した二次側電圧はダイオード63と電解コンデンサ64により平滑され、DC出力電圧67が出力される。
このようにタイミングT4及びT5において、AC−DC電源手段220は、AC入力開閉手段210からAC入力31が入力されると、DC出力電圧67を出力し制御手段240に電源を供給する。
このようにタイミングT6において、制御手段240は、DC出力電圧67が供給されると、HighレベルのPowerON−P信号95を電源オン手段230に出力する。
タイミングT7:PowerON−P信号95がHighレベルとなると、二次側フォトトライアックカプラ46Aの発光ダイオードのアノードAにHighレベルの電圧が印加される。
一次側フォトトライアックカプラ46Bのフォトトライアックがオン状態となると、電源オンスイッチSW1(45)の押下が終了しても、電源オンスイッチSW1(45)を押下したときと同じ状態が保持される。即ち、電源オンスイッチSW1(45)の押下が終了し電源オンスイッチSW1(45)が開状態となっても、一次側フォトトライアックカプラ46Bのフォトトライアックがオン状態となっており閉回路が形成される。それ故、トライアック41のゲートGの電圧は変化せずに、トライアック41の導通状態が保持され、図4の黒三角形で示すタイミングでオン状態がラッチされる。
このようにタイミングT7乃至T9において、電源オン手段230は、制御手段240からのHighレベルのPowerON−P信号95によりAC入力開閉手段210に電源オン状態を保持させる。
以上のタイミングT1からタイミングT9間が、第1の実施の形態に関する電源供給装置2の電源オンシーケンスである。
タイミングT10:電源オフスイッチSW2(73)が押下されると、電源オフスイッチSW2(73)は閉状態となる。電源オンの状態において電源オフスイッチSW2(73)が閉状態となると、CPU94に出力するスイッチ押下検出信号としてのSW2ON−N信号(97)はLowレベルとなり、CPU94は、オフモードに移行する処理を開始する。
タイミングT11:その後、電源オフスイッチSW2(73)の押下が終了すると電源オフスイッチSW2(73)は自動復帰する。
タイミングT12:タイミングT10においてCPU94は電源オフのために押下されたと判定すると、オフモードに移行する処理としてPowerON−P信号95をLowレベルとする。
このようにタイミングT12において、制御手段240は、LowレベルのSW2ON−N信号(97)が入力されると、オフモードへの移行するようにLowレベルのPowerON−P信号95を電源オン手段230に出力する。
タイミングT14:二次側フォトトライアックカプラ46Aの発光ダイオードに電流が流れなくなると、一次側フォトトライアックカプラ46Bのフォトトライアックが光信号46rを受信しなくなり、オフ状態となる。
このようにタイミングT13乃至T16において、制御手段240からLowレベルのPowerON−P信号95を受けた電源オン手段230は、AC入力開閉手段210をオフ状態にする。
タイミングT17:トライアック41がオフ状態となることにより、AC入力31が遮断され、図4の白三角形に示すタイミングで電源オン状態が解除される。
電源オフスイッチSW2(73)が押下され、CPU94から出力されるPowerON−P信号95がLowレベルとなると、図6に示すように、二次側フォトトライアックカプラ46Aの発光ダイオードの電流が流れなくなり二次側フォトトライアックカプラ46Aがオフ状態となる(タイミングT13)。
その結果、トライアック41のゲートGへの電流が遮断され、トライアック41のゲート電圧は0のままとなる(タイミングT15)。
タイミングT18:AC入力31が遮断されることにより、出力されていたDC出力電圧67が出力されなくなり、電源供給装置2はオフモードに移行する。
このようにタイミングT17及びT18において、AC−DC電源手段220は、AC入力開閉手段210がオフ状態となることにより、電源オン状態が解除され、電源供給装置2はオフモードに移行する。
第1の実施の形態に関する電源供給装置2及び画像形成装置1では、タイミングT18以降のオフモードにおいて、AC入力31から電流が流れるルートはなく、省電力化ができる。即ち、オフモードにおいて、トライアック41はオフ状態となり、一次側フォトトライアックカプラ46Bもオフ状態となる。また、電源オンスイッチSW1(45)も開状態であるのでAC入力31から電流が流れるルートはなく省電力化ができる。
次に、第2の実施の形態に関する電源供給装置2及び画像形成装置1の構成を説明する。第2の実施の形態に関する電源供給装置2では、前述の電源オフ手段231を電源オフ手段232に替え、第1のスイッチ及び第2のスイッチとしての双極単投型の電源スイッチSW3(49)を備え、電源オン手段230及び電源オフ手段232として機能する構成となっている。更に、電源オフ手段232を機能させるスイッチ押下検出回路80を設けている。また、第2の実施の形態に関する画像形成装置1においては、制御部90にスイッチ押下検出信号としてSW3bON−N信号98が入力される構成となっている。その他の構成は第1の実施の形態に関する電源供給装置2及び画像形成装置1と同様である。
第2のスイッチとしてのスイッチSW3b(49b)は、以下の構成に基づいて電源オフ手段232として機能する。即ち、電源スイッチSW3(49)が閉状態となったときに、スイッチSW3b(49b)の図中右側の端子をAC入力31に接続させる構成としている。更に、電源スイッチSW3(49)が押下されスイッチSW3a(49a)及びスイッチSW3b(49b)が閉状態となったときに、AC入力31をスイッチSW3b(49b)の図中左側の端子からスイッチ押下検出回路80に導く構成としている。以下、電源オフ手段232を機能させる電源スイッチSW3(49)及びスイッチ押下検出回路80に関する構成を詳細に説明する。
二次側双方向フォトカプラ81Bは、この光信号81sを光信号81rとして受けてフォトトランジスタがオンとなる。スイッチ押下検出回路80は、この一次側双方向フォトカプラ81A及び二次側双方向フォトカプラ81Bの特性を利用して、スイッチ押下検出信号としてのSW3bON−N信号98を生成し、電源オフ時のスイッチSW(49)の押下を検出する。
その他の電源オンオフ回路40、整流回路50、AC−DC電源部60及び制御部90の構成は、第1の実施の形態に関する電源供給装置2の構成と同様であるので簡略化のためにその詳細な説明は省略する。
電源オン手段230は、一次側に自動復帰型で第2のスイッチとしてのスイッチSW3b(49b)と同時に開閉する第1のスイッチとしてのスイッチSW3a(49a)を具備し、AC入力31を用いてAC入力開閉手段210を電源オン状態とするものである。
以下、第2の実施の形態に関する電源供給装置2の動作を説明する。図9は、第2の実施の形態に関する電源供給装置のタイムチャート図である。図9は、オフモードから電源オン状態に移行し、更に電源オフ状態に移行するときの時間tの経過に対する各部の信号又は状態を示す。即ち、AC入力31の波形、電源スイッチSW3(49)の状態、トライアック41のゲート電圧の波形、トライアック41の状態、整流回路50への入力電圧の波形、DC出力電圧67の波形、PowerON−P信号95の波形、二次側フォトトライアックカプラ46Aの状態、一次側フォトトライアックカプラ46Bの状態、一次側双方向フォトカプラ81Aへの印加電圧の波形、及びSW3bON−N信号98の波形を示す。
タイミングT20:電源供給装置2の差込プラグ5aをAC100V等の商用交流電源の電源タップに挿入したままの場合、オフモードが保持されている。
タイミングT21:電源スイッチSW3(49)が押下されると、電源スイッチSW3(49)のスイッチSW3a(49a)は閉状態となる。この時、電源スイッチSW3(49)のスイッチSW3b(49b)も閉状態となる。
タイミングT23:トライアック41のゲートGにAC入力31が供給されると、トライアック41がオンし導通状態となり、整流回路50にAC入力31が入力され、電源が起動される。
ここで、トライアック41がオンし導通状態となる時の時間軸を拡大したAC入力31の波形、電源スイッチSW3(49)の状態等は、図5に示す状態又は波形と同様であるので説明を省略する。尚、第2の実施の形態の電源供給装置2では、図5に示す電源オンスイッチSW1(45)の状態は電源スイッチSW3(49)の状態に相当し、タイミングT1及びT3はタイミングT21及びタイミングT23に相当する。
タイミングT25:電源制御IC54が起動すると、FET52のスイッチングが開始され、オン時に一次側巻き線61に電流が流れ、オフ時に二次側巻き線62に二次側電圧が発生する。発生した二次側電圧はダイオード63と電解コンデンサ64により平滑され、DC出力電圧67が出力される。この時、電圧FB回路66及び電源制御IC54によりFET52のスイッチングデューティを変化させてDC出力電圧67を一定電圧に制御する。
タイミングT26:制御部90にDC出力電圧67が入力されると、DC/DC変換部92によりCPU94の電源電圧Vcc(93)に変換されCPU94に供給され、CPU94が起動する。CPU94が起動すると、CPU94はPowerON−P信号95をHighレベルとして出力する。
タイミングT27:PowerON−P信号95がHighレベルとなると、二次側フォトトライアックカプラ46Aの発光ダイオードのアノードAにHighレベルの電圧が印加される。
このようにタイミングT27乃至T29において、電源オン手段230は、制御手段240からのHighレベルのPowerON−P信号95によりAC入力開閉手段210に電源オン状態を保持させる。
以上のタイミングT21からタイミングT29間が、第2の実施の形態に関する電源供給装置2の電源オンシーケンスである。
図10に示すように、電源オン状態において電源スイッチSW3(49)が押下され、電源スイッチSW3(49)が閉状態となると、一次側双方向フォトカプラ81AのT1端子及びT2端子間にAC入力31に基づく印加電圧Vackが印加され始める(タイミングT30)。
この時、電源オン状態であるので、DC出力電圧67には24Vが出力されている。
その結果、一次側双方向フォトカプラ81Aに印加される印加電圧Vackがオン閾値電圧Vaより大きい時及びオン閾値電圧−Vaより小さい時に、電源オンオフ制御回路70から出力されるSW3bON−N信号98がLowレベルとなる。即ち、AC入力31の最大振幅近傍のタイミングTonでOFFからONに変化し再びタイミングToffでONからOFFに変化するAC入力31の周期に基づくパルス信号としてのSW3bON−N信号98が生成される。
このようにタイミングT30において、電源オフ手段232は、電源オンの状態において電源スイッチSW3(49)が押下されると、SW3bON−N信号98を制御手段240に出力する。
例えば、AC入力31が50Hzのときは、一周期が20msであり(最初のパルス以外は)10msごとに1パルスが生成されるので、10パルスに相当するスイッチ押下検出時間tx=約100msの間、SW3bON−N信号98にパルスが連続で検出されたときにオフモードヘの移行処理を開始する。
タイミングT31:その後、電源スイッチSW3(49)の押下が終了すると電源スイッチSW3(49)は自動復帰する。
このようにタイミングT32において、制御手段240は、SW3bON−N信号98により電源スイッチSW3(49)が電源オフのために押下されたと判定すると、LowレベルのPowerON−P信号95を電源オン手段230に出力する。
タイミングT33:PowerON−P信号95にLowレベルが出力されると二次側フォトトライアックカプラ46Aの発光ダイオードのアノードA側がLowレベルとなり、二次側フォトトライアックカプラ46Aの発光ダイオードに電流が流れなくなる。
タイミングT35:一次側フォトトライアックカプラ46Bのフォトトライアックがオフ状態となると、電源スイッチSW3(49)も既に開状態となっているので、トライアック41のゲートGへのゲート電流がいずれからも供給されず遮断される。トライアック41のゲートGへのゲート電流が遮断されるとトライアック41のゲートGに印加される電圧が降下する。
このようにタイミングT33乃至T36において、電源オン手段230は、制御手段240からのLowレベルのPowerON−P信号95により、AC入力開閉手段210をオフ状態とする。
タイミングT37:トライアック41がオフ状態となることにより、AC入力31が遮断され、図7の白三角形に示すタイミングで電源オン状態が解除される。
タイミングT38:AC入力31が遮断されることにより、出力されていたDC出力電圧67が出力されなくなり、電源供給装置2はオフモードとなる。
このようにタイミングT37及びT38において、AC−DC電源手段220は、AC入力開閉手段210がオフ状態となることにより、電源オン状態が解除され、電源供給装置2はオフモードに移行する。
また、電源オフ手段232として双方向フォトカプラによるスイッチ押下検出回路80を設けたので、ACノイズに強く高精度に、オフモードに移行する際の電源スイッチ49の押下を検出することができる。また、電源スイッチ49が押下されたと判定するSW3bON−N信号98のパルス数の設定を変えれば、スイッチ押下検出時間txを変えることもできる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて変形することが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものでもない。例えば、以上の実施の形態の説明では、電源供給装置2の負荷装置として電子写真方式の画像形成装置1を一例として説明したが、静電記録方式、静電印刷方式及びトナージェット方式の画像形成装置1であってもよい。また、負荷装置としてプリンタを例として説明したが、複写機、ファクシミリ及び複合機であってもよいし、その他の電子機器であってもよい。
また、以上の実施の形態の説明では、電源供給装置2としてフライバック方式の電源供給装置2を例として説明したが、スイッチング素子FET52のオン期間中にトランス60Tを介して電力を一次側から二次側に送るフォワード方式、電流共振型のLLC制御方式等の電源にも本発明を適用することができる。
また、第2の実施の形態の電源供給装置2では、スイッチ押下検出回路80を一次側双方向フォトカプラ81A及び二次側双方向フォトカプラ81Bによりスイッチ押下を検出するように説明したが、以下のようにしてもよい。
即ち、双方向フォトカプラではなく、単一方向のフォトカプラを用いてAC入力31の正相側又は逆相側の最大振幅近傍の電圧を検出してSW3bON−N信号98を生成するようにしてもよい。この場合、発生するパルス数は半分になり(最初のパルス以外は)20msごとに発生するので、スイッチ押下検出時間tx=約100msとする場合は、スイッチオンと判定するSW3bON−N信号98のパルス数を5パルスとする。
また、第2の実施の形態の電源供給装置2では、スイッチ押下検出回路80によりスイッチオンと判定するSW3bON−N信号98のパルス数を所定の数として設定しておくように説明したが、画像形成装置1の操作表示部30等によりスイッチオンと判定するSW3bON−N信号98のパルス数を任意に設定できるようにしてもよい。
また、以上の実施の形態の説明では、第2の実施の形態の電源供給装置2において、スイッチ押下検出回路80より電源スイッチSW3(49)のスイッチSW3b(49b)の押下を検出するように説明したが、以下のようにしてもよい。即ち、第1の実施の形態の電源供給装置2及び画像形成装置1において、スイッチ押下検出回路80より電源オフスイッチSW2(73)のスイッチ押下の検出に用いるようにしてもよい。また、電源オンスイッチSW1(45)及び電源スイッチSW3(49)のスイッチSW3a(49a)の電源オン時のスイッチ押下を検出する場合には、スイッチ押下検出回路80を用いることもできる。
30 操作表示部 31 AC入力
40 電源オンオフ回路 41 トライアック
45 電源オンスイッチSW1 49 電源スイッチSW3
49a スイッチSW3a 49b スイッチSW3b
67 DC出力電圧 70 電源オンオフ制御回路
73 電源オフスイッチSW2 80 スイッチ押下検出回路
90 制御部 95 PowerON−P信号
97 SW2ON−N信号 98 SW3bON−N信号
210 AC入力開閉手段 220 AC−DC電源手段
230 電源オン手段 231、232 電源オフ手段
240 制御手段
Claims (11)
- AC入力を開閉し電源オフ状態又は電源オン状態とするAC入力開閉手段と、
一次側に自動復帰型の第1のスイッチを具備し、前記AC入力を用いて前記AC入力開閉手段を電源オン状態とする電源オン手段と、
前記AC入力開閉手段の電源オン状態における前記AC入力をDC出力電圧に変換し出力するAC−DC電源手段とを備え、
前記AC−DC電源手段により出力された前記DC出力電圧により制御手段を動作させ、
前記制御手段により、前記電源オン手段を介して前記AC入力開閉手段の電源オン状態を継続することを特徴とする電源供給装置。 - 更に、自動復帰型の第2のスイッチを具備し電源オフ状態とする電源オフ手段を備え、
前記電源オフ手段により前記第2のスイッチのスイッチ押下検出信号を前記制御手段に出力し、
前記電源オン手段により前記AC入力開閉手段を電源オフ状態とすることを特徴とする請求項1記載の電源供給装置。 - 前記電源オフ手段は、前記スイッチ押下検出信号を、前記第1のスイッチと独立した前記第2のスイッチの押下に基づいて生成することを特徴とする請求項2記載の電源供給装置。
- 前記電源オフ手段の具備する前記第2のスイッチは、前記第1のスイッチと同時に開閉するものであって、
前記スイッチ押下検出信号は、前記第2のスイッチが閉状態のときの前記AC入力に基づいて生成することを特徴とする請求項2記載の電源供給装置。 - 前記スイッチ押下検出信号は、前記AC入力開閉手段の電源オン状態において前記第2のスイッチが閉状態のときの前記AC入力の周期に基づくパルス信号であり、
前記制御手段は、前記パルス信号の所定のパルス数をカウントすることにより、前記第2のスイッチの押下を判定し、前記AC入力開閉手段を電源オフ状態とすることを特徴とする請求項4記載の電源供給装置。 - 前記パルス信号は、前記第2のスイッチが閉じている間に一次側双方向フォトカプラに印加される前記AC入力に基づく印加電圧の絶対値が該一次側双方向フォトカプラのオン閾値電圧を超えたときに二次側双方向フォトカプラのフォトトランジスタをオンさせて生成することを特徴とする請求項5記載の電源供給装置。
- 前記AC入力開閉手段は、トライアック又はサイリスタを用いることを特徴とする請求項1乃至6いずれか一記載の電源供給装置。
- 前記電源オン手段は、フォトトライアックカプラを用いることを特徴とする請求項1乃至6いずれか一記載の電源供給装置。
- 前記請求項1乃至8いずれか一記載の電源供給装置と、
前記電源供給装置からの前記DC出力電圧により起動する前記制御手段とを備え、前記制御手段の制御に基づいて用紙に印刷を行うことを特徴とする画像形成装置。 - AC入力を開閉し電源オフ状態又は電源オン状態とするAC入力開閉手段と、
一次側に自動復帰型の第1のスイッチを具備し、前記AC入力を用いて前記AC入力開閉手段を電源オン状態とする電源オン手段と、
前記AC入力開閉手段の電源オン状態における前記AC入力をDC出力電圧に変換し出力するAC−DC電源手段と、
前記AC−DC電源手段により出力された前記DC出力電圧により動作する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記電源オン手段を介して前記AC入力開閉手段の電源オン状態を継続することを特徴とする電源供給装置。 - 更に、自動復帰型の第2のスイッチを具備し電源オフ状態とする電源オフ手段を備え、
前記電源オフ手段により前記第2のスイッチのスイッチ押下検出信号を前記制御手段に出力し、
前記電源オン手段により前記AC入力開閉手段を電源オフ状態とすることを特徴とする請求項10記載の電源供給装置。
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