JP2020147240A - 空気取込装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】隊列走行時に前車に対して車間距離を詰めた状態で、自車への空気の取り込みを確保することができる空気取込装置を提供する。【解決手段】取得部216は、空気取込量が基準値を超えていない場合、車線300を走行する前車100の幅方向の走行位置を示す前車位置情報を取得する。第1指令部217は、前車位置情報に基づいて、幅方向において前車100の進行方向を基準とした右方向及び左方向のうちのいずれか一方の移動方向を決定し、前車移動装置101に指令を出して前車移動装置101を動作させる。これにより、前車100を車線300内において移動方向に移動させる。第2指令部218は、自車移動装置250に指令を出して自車移動装置250を動作させ、幅方向において前車100とは逆方向に自車200を移動させる。これにより、自車200のフロント部201に空気を導く。【選択図】図5

Description

本発明は、自動運転の隊列走行時に自車への空気の取り込みを確保する空気取込装置に関する。
従来より、車両の隊列走行時において前車の後方を走行する自車を減速させて前車との車間距離を広げることにより、自車内に吹き込まれる流入空気流量を増大させるように構成された車両走行制御装置が、例えば特許文献1で提案されている。
特開2012−201133号公報
しかしながら、上記従来の技術では、車両の隊列走行時に前車と自車との車間距離が広くなるので、自車が走行中に受ける空気抵抗が大きくなる。このため、隊列走行時に自車の燃費が悪化してしまう。
一方、自動運転により、前車との車間距離が狭い状態での隊列走行が可能になる。これにより、自車が走行中に受ける空気抵抗が低下し、自車の燃費の悪化が抑制される。
しかし、自動運転の隊列走行時では、前車と自車との車間距離が狭くなるので、隊列走行時の自車への流入空気流量が低下してしまう。このため、自車のラジエータやコンデンサに冷却風が当たりにくくなり、空調冷却に必要な風量を確保できなくなる。これを解消するために空調動力が増大してしまい、その結果、自車の燃費や航続距離が悪化してしまうという問題がある。
本発明は上記点に鑑み、隊列走行時に前車に対して車間距離を詰めた状態で、自車への空気の取り込みを確保することができる空気取込装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、空気取込装置は、車線(300)の幅方向に移動させる自車移動装置(250)を備えた自車(200)が自動運転中であり、自車と通信可能に構成されていると共に自車から指令を受信することにより車線の幅方向に移動させる前車移動装置(101)を備えた前車(100)に追従する隊列走行を行っているか否かを判定する第1判定部(213)を含んでいる。
空気取込装置は、第1判定部によって自車が自動運転中であって前車に対して隊列走行を行っていると判定された場合、前車が自動運転中であるか否かを判定する第2判定部(214)を含んでいる。
空気取込装置は、第2判定部によって前車が自動運転中であると判定された場合、自車の空気取込量が基準値を超えているか否かを判定する第3判定部(215)を含んでいる。
空気取込装置は、第3判定部によって空気取込量が基準値を超えていないと判定された場合、車線を走行する前車の幅方向の走行位置を示す前車位置情報を取得する取得部(216)を含んでいる。
空気取込装置は、取得部で取得された前車位置情報に基づいて幅方向において前車の進行方向を基準とした右方向及び左方向のうちのいずれか一方の移動方向を決定し、前車移動装置に指令を出して前車移動装置を動作させることにより、前車を車線内において移動方向に移動させる第1指令部(217)を含んでいる。
空気取込装置は、自車移動装置に指令を出して自車移動装置を動作させて第1指令部で決定された移動方向とは逆方向に自車を車線内において移動させることにより、自車のフロント部(201)に空気を導く第2指令部(218)を含んでいる。
これによると、自動運転中であって、隊列走行時であっても、前車と自車とが幅方向においてに互いに逆方向に移動するので、自車のフロント部に風が当たりやすくなる。このため、自車のフロント部に流入する空気量を増大させることができる。したがって、隊列走行時に前車に対して車間距離を詰めた状態で、自車への空気の取り込みを確保することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態において自動運転での隊列走行を示した模式図である。 前車に搭載された前車移動装置及び自車に搭載された空気取込装置の構成を示した図である。 空気取込処理の内容を示したフローチャートである。 前車のみが車線の左側に移動した状態を示した図である。 前車が車線の左側に移動した状態、及び、自車が車線の右側に移動した状態を示した図である。 自車のみが車線の右側に移動した状態を示した図である。 第2実施形態に係る空気取込装置の構成を示した図である。 第2実施形態に係る空気取込処理の内容を示したフローチャートである。 他の実施形態において自動運転での3台の隊列走行を示した模式図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について図を参照して説明する。まず、図1に示されるように、先行車である前車100に対して後続車である自車200が追従する隊列走行時では、自車200と前車100との車間距離が狭くなる。前車100及び自車200は、同じ車線300を走行する。
ここで、車線300とは、前車100及び自車200が自動運転によって走行可能な道路である。車線300は、車両の走行帯を指定する白線301等が表示された道路や、白線301等が表示されていない道路を含む。つまり、車線300とは、前車100及び自車200が走行する同一車線あるいは同一走行ラインである。したがって、車両1台分しか走行することができない道路も車線300に含まれる。
車線300の幅方向における前車100及び自車200が走行可能な範囲は、自動運転によって前車100及び自車200が走行可能な最大の範囲である。車線300の幅方向とは、車線300の幅を示す方向であり、車線300を走行する前車100あるいは自車200の進行方向を基準とした右方向または左方向である。
道路に破線の白線301が引かれている場合、前車100及び自車200の進行方向に対して左側の白線301の外枠の線のうち進行方向に沿った車道中央側の線から、右側の白線301の外枠の線のうち進行方向に沿った車線中央側の線まで、の範囲である。すなわち、白線301よりも内側の範囲である。道路に白線301等が引かれていない場合、道路のうち自動運転制御によって走行可能な範囲となる。
幅方向において一方の端部を第1走行可能端302と定義し、第1走行可能端302の反対側である他方の端部を第2走行可能端303と定義する。図1では、進行方向に対して左方向の端部を第1走行可能端302とし、右方向を第2走行可能端303としている。もちろん、進行方向に対して右方向の端部を第1走行可能端302とし、左方向を第2走行可能端303としても良い。
そして、上記の隊列走行時では、前車100が自車200の前を走行するため、自車200に対する風流れが通常とは異なり、自車200が空気抵抗を受けにくくなる。言い換えると、自車200のフロント部201のグリルから図示しないラジエータやコンデンサに流入する空気量が減少する。これは、前車100がトラックやバス等の大型輸送車の場合に顕著に発生する。
自車200のフロント部201には、車両用空調装置の一部を構成するラジエータやコンデンサが配置されている。ラジエータやコンデンサは、外気と冷媒とを熱交換させる機器として、自車200のエンジンルーム内に配置されている。よって、ラジエータやコンデンサに空気を取り込みやすくするため、本実施形態では、自車200は空気取込装置及び自車移動装置を搭載している。
空気取込装置は、自車200が自動運転中であって前車100に追従する隊列走行を行っている際に、前車100に指令を出すことにより、自車200のフロント部201に空気を流入しやすくするための装置である。
具体的には、図2に示されるように、空気取込装置210は、制御部211及び通信部212を含んでいる。通信部212は前車100との間で無線通信を行う回路部である。
制御部211は、前車100及び自車200が自動運転中であって、隊列走行時に一定の条件を満たす場合、自車200のフロント部201に流入する空気量を増大させる制御を行う。このため、制御部211は、第1判定部213、第2判定部214、第3判定部215、取得部216、第1指令部217、及び第2指令部218を有する。
第1判定部213は、自車200が自動運転中であるか否かの判定、及び、自車200が隊列走行の後続車であるかを判定する。制御部211は、自動運転及び隊列走行の判定を行うために、自動運転であることの情報、自車200の車速、前車100との車間距離、車車間通信による前車100の車種や車速等の情報、カメラによって撮影した自車前方の画像解析による前車100の情報等、走行中の様々な情報を取得する。
隊列走行をしているか否かについては、自車200が前車100にコネクテッドしているか否かに置き換えることができる。コネクテッドとは、自車200が通信技術を介して自車200以外の様々な機器と通信可能に接続される状態である。
本実施形態におけるコネクテッドは、自車200と前車100とが通信可能に接続される状態を含む。また、自車200と前車100とがコネクテッドされた状態とは、自車200と前車100とが直接通信可能に接続される場合だけでなく、自車200と前車100とが他の車両あるいは地上の通信設備の機器等を介して通信可能に接続される場合も含む。本実施形態では、空気取込装置210は、前車100に対して直接通信可能に構成されている。
第2判定部214は、第1判定部213によって自車200が自動運転中であって前車100に対して隊列走行を行っていると判定された場合、前車100が自動運転中であるか否かを判定する。空気取込装置210は、前車100に対して指令を行い、前車100の走行を制御する。このため、前車100が自動運転中であることが前提となるからである。
第3判定部215は、第2判定部214によって前車100が自動運転中であると判定された場合、自車200の空気取込量が基準値を超えているか否かを判定する。つまり、第3判定部215は、自車200の空気取込量が不足しているか否かを判定する。第3判定部215は、自車200の空気取込量が基準値を超えているか否かの判定を、例えばエンジン冷却水の温度、すなわちラジエータの水温に基づいて行う。
空気取込量の基準値は、例えば、自車200の車種や車速、走行条件等によって設定される。例えば、制御部211がラジエータの水温に基づいて空気取込量の基準値を算出する。空気取込量の判定は、ラジエータの水温以外の情報に基づいて行っても良い。
なお、車両用空調装置が空気取込量の基準値を算出し、制御部211が当該基準値を取得して第3判定部215での判定に用いるようにしても良い。また、第3判定部215は、コンデンサの冷媒圧力が規定値以上か否かを判定しても良い。あるいは、第3判定部215は、ラジエータの水温及びコンデンサの冷媒圧力の両方に基づいて空気取込量の基準値を算出しても良い。
取得部216は、第3判定部215によって空気取込量が基準値を超えていないと判定された場合、前車位置情報を取得する。前車位置情報は、車線300を走行する前車100の走行位置を示す情報である。前車100の走行位置は、車線300の幅方向における前車100の中心位置である。すなわち、前車位置情報は、前車100が幅方向において車線300の中央を走行しているのか、前車100の進行方向に対して車線300の右側あるいは左側を走行しているのか、を示す情報である。
前車位置情報そのものは、前車100または自車200のどちらが取得しても構わない。前車位置情報そのものは、前車100及び自車200の両方が取得しても良い。本実施形態では、前車100が前車位置情報を取得する。前車100が自動運転中の場合、前車100の制御装置は前車100を自動運転させているので、前車100が車線300の幅方向のどの位置を走行しているのかを把握している。したがって、取得部216は前車100から前車位置情報を取得する。
自車200が前車位置情報を取得する場合、例えば、カメラによって撮影された画像の解析を行う解析機器やレーザレーダ等の検出機器によって車線300における前車100の位置を取得する。この場合、取得部216は、自車200の解析機器や検出機器から前車100の前車位置情報を取得する。
第1指令部217は、通信部212を介して前車100の前車移動装置101に指令を出して前車移動装置101を動作させる。このため、第1指令部217は、まず、取得部216で取得された前車位置情報に基づいて幅方向において前車100の進行方向を基準とした右方向及び左方向のうちのいずれか一方の移動方向を決定する。
例えば、前車100が車線300の右側に位置する場合、第1指令部217は前車100の移動方向を右方向に決定する。前車100が車線300の左側に位置する場合、第1指令部217は、前車100の移動方向を左方向に決定する。前車100が車線300の中央に位置する場合については、前車100の移動方向を右方向または左方向のいずれか一方に予め決めておく。なお、前車100が移動する側を第1走行可能端302側とし、自車200が移動する側を第2走行可能端303側とする。
そして、第1指令部217は、前車移動装置101に指令を出して前車100を車線300内において移動方向に移動させる。指令には、幅方向における前車100の移動量が含まれていても良い。移動量とは、例えば、幅方向における前車100の移動距離やステアリングの操舵角の回転角度である。
第2指令部218は、自車200の自車移動装置250に指令を出して自車移動装置250を動作させる。このため、第2指令部218は、車線300内において、第1指令部217で決定された移動方向とは逆方向に自車200を移動させる指令を自車移動装置250に出す。指令には、幅方向における自車200の移動量が含まれていても良い。移動量は上記と同じである。これにより、自車移動装置250を動作させて、自車200のフロント部201に空気を導く。
自車移動装置250は、自車200の自動運転を制御する自動運転制御装置である。自車移動装置250は、自車200を車線300の幅方向に移動させる機能を有する。具体的には、自車移動装置250は、自車200のステアリングの操舵角を制御する。ステアリングの操舵角の角度は予め設定されている。
例えば、自車移動装置250は、自車200のステアリングの操舵角の角度を右方向または左方向に一定時間増加させて自車200を右方向または左方向に移動させ、ステアリングを元の自動運転状態に戻す。これにより、幅方向において自車200を一定の移動距離だけ移動させる。指令に移動量が含まれている場合、自車移動装置250は当該移動量に一致するように自車200を移動させる。自車200がステアリングを備えない車両の場合、幅方向における移動距離が制御される。
なお、自車移動装置250は、自動運転制御装置とは別のシステムとして構成されていても良い。この場合、自車移動装置250は、自動運転制御装置とは独立して自車200を車線300の幅方向に移動させるように構成される。
一方、前車100は、前車移動装置101及び通信部102を搭載している。前車移動装置101は、自車200から指令を受信することにより自車200のフロント部201に空気を導くように動作する装置である。前車移動装置101は、前車100の自動運転を制御する自動運転制御装置である。通信部102は、自車200の通信部212との間で無線通信を行う。したがって、前車移動装置101は、自車200と通信可能に構成されている。なお、通信部102は前車移動装置101に含まれていても良い。
前車移動装置101は、自車200の指令に基づいて前車100を車線300の幅方向に移動させる機能を有する。前車移動装置101は、自車移動装置250と同様に、自車200のステアリングの操舵角を制御する。指令に移動量が含まれている場合、前車移動装置101は当該移動量に一致するように前車100を移動させる。前車100がステアリングを備えない車両の場合、幅方向における移動距離が制御される。
なお、前車移動装置101は、前車100の自動運転制御装置とは別のシステムとして構成されていても良い。この場合、前車移動装置101は、前車100の自動運転制御装置とは独立して前車100を車線300の幅方向に移動させるように構成される。
以上が、自車200に搭載された空気取込装置210と前車100に搭載された前車移動装置101の構成である。空気取込装置210は自動運転制御装置の一部として構成されていても良い。
次に、自車200が自動運転中であって、図1に示されるように自車200が前車100に追従する隊列走行時における自車200のフロント部201への空気取込処理について説明する。これらの処理は、予め設定されたタイミングや条件に従って繰り返し実行される。
まず、図3に示された空気取込処理は、空気取込装置210の制御部211によって実行される。ステップS230では、自車200は隊列走行の後続車か否かが判定される。すなわち、自車200が自動運転中であって、前車100に追従する隊列走行を行っているか否かが判定される。これは、第1判定部213によって判定される。
ステップS230において、自車200が自動運転及び隊列走行を行っていないと判定された場合、空気取込処理は終了する。
ステップS230において、自車200が自動運転及び隊列走行を行っていると判定された場合、ステップS231に進む。ステップS231では、前車100が自動運転中であるか否かが判定される。これは、第2判定部214によって判定される。幅方向において自車200とは反対方向に前車100を自動運転によって移動させたいので、前車100は自動運転中であることが必要だからである。
ステップS231において、前車100が自動運転中でないと判定された場合、空気取込処理は終了する。
ステップS231において、前車100が自動運転中であると判定された場合、ステップS232に進む。ステップS232では、自車200の空気取込量が基準値を超えているか否かが判定される。すなわち、自車200の空気取込量が足りているか、あるいは不足しているかが判定される。これは、第3判定部215によって判定される。自車200の空気取込量が基準値を超えているか否かは、例えばエンジン冷却水の温度が基準値を超えているか否かによって判定される。
ステップS232において、自車200の空気取込量が基準値を超えている、つまり空気取込量が足りていると判定された場合、空気取込処理は終了する。
ステップS232において、自車200の空気取込量が基準値を超えていない、つまり空気取込量が不足していると判定された場合、ステップS233に進む。ステップS233では、車線300を走行する前車100の幅方向の走行位置を示す前車位置情報が取得される。これは、取得部216によって取得される。
ステップS234では、前車100に対して車線300内において移動させる指令が出される。このため、まず、ステップS233で取得された前車位置情報に基づいて幅方向において前車100の進行方向を基準とした右方向及び左方向のうちのいずれか一方の移動方向が決定される。例えば、前車100の移動方向を左方向とする。続いて、前車100が左方向に移動するように、第1指令部217によって前車100の前車移動装置101に指令が出される。
前車100は自車200から指令を受信し、前車移動装置101を動作させる。これにより、図4に示されるように、車線300内において左方向に移動する。
続いて、図3のステップS235では、第2指令部218によって、前車100の移動方向とは逆方向に自車200を車線300内において移動させる指令が自車移動装置250に出される。これにより、図5に示されるように、自車移動装置250は、車線300内において、前車100の移動方向とは逆方向に自車200を移動させる。前車100は自車200とは逆方向に移動済みであるので、自車200のフロント部201に風が当たりやすくなる。
この後、図3のステップS236では、前車100及び自車200に対して幅方向における現在の走行位置を維持する指令が出される。これは、第1指令部217及び第2指令部218によって行われても良いし、図示しない指令部によって行われても良い。これにより、車線300の幅方向における前車100と自車200の位置関係が維持される。したがって、自車200のフロント部201に流入する空気量を増大させることができる。
ステップS237では、ステップS232と同様に、自車200の空気取込量が基準値を超えているか否かが判定される。これは、第3判定部215によって判定されても良いし、図示しない判定部によって判定されても良い。
自車200の空気取込量が基準値を超えていない、つまり空気取込量が不足していると判定された場合、ステップS236に戻る。そして、前車100と自車200との位置関係が継続される。
ステップS237において、自車200の空気取込量が基準値を超えていると判定された場合、ステップS238に進む。ステップS238では、車線300において幅方向の中央に前車100を移動させる指令が前車移動装置101に出される。これは、第1指令部217によって行われても良いし、図示しない指令部によって行われても良い。これにより、前車移動装置101は前車100を車線300において幅方向の中央に移動させる。
ステップS239では、車線300において幅方向の中央に自車200を移動させる指令が自車移動装置250に出される。これは、第2指令部218によって行われても良いし、図示しない指令部によって行われても良い。これにより、自車移動装置250は自車200を車線300において幅方向の中央に移動させる。こうして、空気取込処理は終了する。
以上説明したように、前車100及び自車200が自動運転中であって、隊列走行時に、前車100及び自車200を互いに逆方向に移動させている。これにより、図6に示されるように、自車200のみが車線300の幅方向に移動する場合よりも、自車200のフロント部201に流入する空気量を増大させることができる。このため、隊列走行時に前車100に対して車間距離を詰めた状態であっても、自車200のラジエータやコンデンサへの空気の取り込みを確保することができる。
例えば、夏場のように外気温度が高い場合であっても、ラジエータの冷却を十分に行うことができる。このため、インバータ冷却不足やエンジンのオーバーヒート等によって自車200の走行性能や機能が低下することを回避することができる。また、空調冷却に必要な風量を確保できるので、空調動力が増大することを抑制できる。よって、自車200の燃費や航続距離の悪化を抑制することができる。自車200が電気自動車の場合、空調動力の元となる車両の電力消費量を抑制することができるので、自車200の航続距離を延長することができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、主に第1実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態では、上述のように、前車100と自車200とが車線300の幅方向において互いに逆方向に移動した後、前車100及び自車200をさらに移動させる制御を特徴としている。図7に示されるように、制御部211は、さらに、推定部219及び第4判定部220を有する。
推定部219は、車線300の幅方向において、前車100から車線300の第1走行可能端302までの第1距離と、自車200から第2走行可能端303までの第2距離と、をそれぞれ推定する。このため、推定部219は、第1距離及び第2距離を推定するために必要な情報を前車100及び自車200から取得する。
例えば、前車100及び自車200が車線逸脱判定システムを搭載している場合、当該システムによって第1距離及び第2距離の推定が可能である。推定部219は、前車100及び自車200の車線逸脱判定システムから前車100と各走行可能端302、303との関係や自車200と各走行可能端302、303との関係に関する画像等の情報を取得する。これにより、推定部219は、取得した情報から前車100について第1距離及び第2距離を推定することができる。なお、車線逸脱判定システムが取得した第1距離及び第2距離の情報そのものを推定部219が取得しても構わない。
別の推定方法として、推定部219は、前車100及び自車200に搭載されたカメラの画像を取得し、画像解析を行うことで第1距離及び第2距離を推定しても良い。もちろん、推定部219は、前車100に係る第1距離と自車200に係る第2距離とを異なる手段や方法によって推定しても良い。
第4判定部220は、推定部219によって推定された第1距離及び第2距離に基づいて、前車100が第1走行可能端302側にさらに移動可能であるか否か、及び、自車200が第2走行可能端303側にさらに移動可能であるか否か、を判定する。移動可能であるか否かは、前車100及び自車200の走行の安全を確保できるか否か、前車100及び自車200をさらに移動させることができる道路の余裕があるか等の基準に従って判定される。
続いて、本実施形態に係る空気取込処理を、図8を参照して説明する。ステップS230〜ステップS237までは第1実施形態と同じ処理である。
そして、ステップS237で自車200の空気取込量が基準値を超えていないと判定された場合、ステップS240に進む。ステップS240では、前車100から第1走行可能端302までの第1距離と、自車200から第2走行可能端303までの第2距離と、がそれぞれ推定される。これは、推定部219によって行われる。
ステップS241では、車線300において前車100及び自車200がさらに移動できる余裕があるか否かが判定される。つまり、前車100が第1走行可能端302側にさらに移動可能であるか否か、及び、自車200が第2走行可能端303側にさらに移動可能であるか否かが判定される。これは、第4判定部220によって行われる。
ステップS241において、前車100及び自車200がさらに移動できる余裕がないと判定されると、ステップS236に進み、前車100と自車200との位置関係が継続される。
ステップS241において前車100が第1走行可能端302側にさらに移動可能であり、かつ、自車200が第2走行可能端303側にさらに移動可能であると判定された場合、ステップS234に戻る。ステップS234では、前車移動装置101に指令が出される。これにより、前車移動装置101は、前車100をさらに第1走行可能端302側に移動させる。
続いて、ステップS235では、第1指令部217が前車100をさらに第1走行可能端302側に移動させた場合、自車移動装置250に指令が出される。これにより、自車移動装置250は、自車200をさらに第2走行可能端303側に移動させる。この後、ステップS236に進み、第1実施形態と同じ処理が行われる。
以上の制御によると、前車100と自車200とが車線300の幅方向において相対的にさらに反対方向に移動するので、自車200のフロント部201に流入する空気量をさらに増大させることができる。
また、第1指令部217及び第2指令部218による指令が複数回あることを前提として、1回目の指令による移動量を予め小さい量に留めることができる。これにより、前車100が第1走行可能端302側を走行する時間、及び、自車200が第2走行可能端303側を走行する時間を短くすることができる。すなわち、前車100及び自車200が車線300の端に近い状態を短時間にすることができる。
変形例として、第1指令部217は、前車100を第1走行可能端302側に段階的に移動させる指令を出しても良い。これにより、前車移動装置101は、前車100を複数段階に分けて第1走行可能端302側に段階的に移動させる。同様に、第2指令部218は、自車200を第2走行可能端303側に段階的に移動させる指令を出しても良い。これにより、自車移動装置250は、自車200を複数段階に分けて第2走行可能端303側に段階的に移動させる。前車100及び自車200を段階的に移動させることで、前車100及び自車200を車線300の端に安全に移動させることができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態で示された空気取込装置210の構成は一例であり、上記で示した構成に限定されることなく、本発明を実現できる他の構成とすることもできる。例えば、前車100はトラックやバスに限られず、乗用車等の他の車両も含まれる。自車200がトラックやバス等の大型車の場合もある。
また、図9に示されるように、隊列走行を行う車両が3台以上になれば、自車200が前車100となる場合もあり得る。少なくとも、前から2台目及び3台目の車両は、自車200に該当し、少なくとも空気取込装置210を備えることになる。1台目の車両は少なくとも前車移動装置101を備え、2台目の自車200と通信可能であれば良い。例えば、1台目が車線300の左側を走行し、2台目が車線300の右側を走行し、3台目が車線300の左側を走行する状態となる。
100 前車
101 前車移動装置
200 自車
201 フロント部
213、214、215、220 判定部
216 取得部
217、218 指令部
219 推定部
250 自車移動装置

Claims (3)

  1. 車線(300)の幅方向に移動させる自車移動装置(250)を備えた自車(200)が自動運転中であり、前記自車と通信可能に構成されていると共に前記自車から指令を受信することにより前記車線の幅方向に移動させる前車移動装置(101)を備えた前車(100)に追従する隊列走行を行っているか否かを判定する第1判定部(213)と、
    前記第1判定部によって前記自車が前記自動運転中であって前記前車に対して隊列走行を行っていると判定された場合、前記前車が自動運転中であるか否かを判定する第2判定部(214)と、
    前記第2判定部によって前記前車が自動運転中であると判定された場合、前記自車の空気取込量が基準値を超えているか否かを判定する第3判定部(215)と、
    前記第3判定部によって前記空気取込量が前記基準値を超えていないと判定された場合、前記車線を走行する前記前車の前記幅方向の走行位置を示す前車位置情報を取得する取得部(216)と、
    前記取得部で取得された前記前車位置情報に基づいて前記幅方向において前記前車の進行方向を基準とした右方向及び左方向のうちのいずれか一方の移動方向を決定し、前記前車移動装置に指令を出して前記前車移動装置を動作させることにより、前記前車を前記車線内において前記移動方向に移動させる第1指令部(217)と、
    前記自車移動装置に指令を出して前記自車移動装置を動作させて前記第1指令部で決定された前記移動方向とは逆方向に前記自車を前記車線内において移動させることにより、前記自車のフロント部(201)に空気を導く第2指令部(218)と、
    を含んでいる空気取込装置。
  2. 前記第2指令部の指令後、前記幅方向において前記前車から前記車線の第1走行可能端(302)までの第1距離と、前記逆方向において前記自車から前記第1走行可能端とは反対側の第2走行可能端(303)までの第2距離と、をそれぞれ推定する推定部(219)と、
    前記推定部によって推定された前記第1距離及び前記第2距離に基づいて、前記前車が前記第1走行可能端側に移動可能であるか否か、及び、前記自車が前記第2走行可能端側に移動可能であるか否か、を判定する第4判定部(220)と、
    を含み、
    前記第1指令部は、前記第4判定部によって前記前車が前記第1走行可能端側に移動可能であり、かつ、前記自車が前記第2走行可能端側に移動可能であると判定した場合、前記前車移動装置に指令を出して前記前車移動装置を動作させることにより、前記前車をさらに前記第1走行可能端側に移動させ、
    前記第2指令部は、前記第1指令部が前記前車をさらに前記第1走行可能端側に移動させた場合、前記自車移動装置に指令を出して前記自車移動装置を動作させることにより、前記自車をさらに前記第2走行可能端側に移動させる請求項1に記載の空気取込装置。
  3. 前記第1指令部は、前記前車を前記第1走行可能端側に段階的に移動させる指令を出し、
    前記第2指令部は、前記自車を前記第2走行可能端側に段階的に移動させる指令を出す請求項2に記載の空気取込装置。
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