JP2020146089A - 吸収性物品、及び吸収性物品の折り畳み方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】幅方向の漏れを防止するとともに、装着中の違和感を低減させた吸収性物品を提供する。【解決手段】上面側のトップシートと、下面側のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収体とを含む細長形状の本体を備えた吸収性物品であって、前記本体の幅方向両端部の上面側に長手方向に沿って一対のフラップ部を備え、前記各フラップ部は、平面視で少なくとも部分的に前記本体の幅方向外端を越えて突出し、且つ前記本体と重なる部分において前記本体に固定された固定部と前記固定部以外の自由部とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、吸収性物品、及び吸収性物品の折り畳み方法に関する。
生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品としては、上面側のトップシートと、下面側のバックシートと、これらの両シート間に配置された吸収体とを含む本体を備えたものが一般的である。
このような吸収性物品においては、体液が幅方向外方に漏れること、いわゆる横漏れを防止するために、本体の上面側の幅方向両端部に長手方向に沿った壁様の部分を設けた構成が知られている。
例えば、特許文献1には、吸収性本体の長手方向両側部に形成された防漏壁を備え、防漏壁それぞれは、伸縮性シートの長手方向の一側部及び他側部を吸収性本体に接合部で接合するとともに、排泄部領域の前方及び後方において伸縮性シートを吸収性本体に接合して形成され、排泄部領域において中空のループ状をなして起立しており、防漏壁のそれぞれの接合部は、吸収性本体の長手方向の側部における肌当接面側に伸縮性シートの一側部が接合され、非肌当接面に伸縮性シートの他側部が接合されてなる吸収性物品が開示されている。
特許第5139198号公報
しかしながら、特許文献1に開示された防漏壁は立体的に構成されているため、肌に当たることによって生じる違和感が気になる装着者もいる。また、体液の排出量が比較的少ないような場合であれば、装着感を優先させたいこともある。よって、横漏れ防止機能をある程度確保しつつ、装着中の違和感を低減した吸収性物品が求められている。
上記の点に鑑みて、幅方向の漏れを防止するとともに、装着中の違和感を低減させた吸収性物品を提供することを課題とする。
本発明の第一の態様は、上面側のトップシートと、下面側のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収体とを含む細長形状の本体を備えた吸収性物品であって、前記本体の幅方向両端部の上面側に長手方向に沿って一対のフラップ部を備え、前記各フラップ部は、平面視で少なくとも部分的に前記本体の幅方向外端を越えて突出し、且つ前記本体と重なる部分において前記本体に固定された固定部と前記固定部以外の自由部とを有する。
上記第一の態様によれば、本体の幅方向両端部の上面側に長手方向に沿って一対のフラップ部を備え、各フラップ部は、平面視で少なくとも部分的に本体の幅方向外端を越えて突出し、且つ本体と重なる部分において本体に固定された固定部と固定部以外の自由部とを有する。このような一対のフラップ部によって、横漏れ防止機能、特に本体の上面を幅方向外方に移行してきた体液を阻止する機能を発揮することができる。ここで、フラップ部は厚みも小さいため、立体的な壁部等の構成と比べて、肌に当たった時の違和感を低減することができる。また、本態様におけるフラップ部は、本体の形状や動きに拘束されにくく、本体に対して比較的自由に動くことができるので、使用者の身体の動きに良好に追従でき、横漏れ防止機能の向上及び違和感の低減をさらに図ることができる。
本発明の第二の態様では、前記本体の上面側の幅方向両端部に一対のサイドシートをさらに備え、前記一対のサイドシートはそれぞれ、前記本体の幅方向両端から外方へ延出する延出部分を有し、前記延出部分は、装着時に下面側に折り返して使用される一対のウィングを少なくとも部分的に形成する。
上記第二の態様によれば、本体の上面側の幅方向両端部に備えられた一対のサイドシートが、一対のウィングを少なくとも部分的に形成しているため、吸収性物品を下着に良好に固定でき、ズレやヨレを防止することができる。また、一対のフラップ部は、上述のように本体の上面側に設けられているので、一対のウィングの機能を妨げることはない。
本発明の第三の態様では、前記各フラップ部は、前記各サイドシートに含まれる。
上記第三の態様によれば、各ウィングを形成している各サイドシートがフラップ部を含むため、フラップ部からウィングまでを連続した1枚のサイドシートによって構成することができ、部材点数を減らすことができる。
本発明の第四の態様では、前記各フラップ部の幅方向内側では、前記サイドシートが折り込まれている。
上記第四の態様によれば、サイドシートの端縁が肌に当たることを回避できるので、違和感をさらに低下させ、装着感を向上させることができる。
本発明の第五の態様では、前記各フラップ部の下面側に粘着部が設けられており、前記一対のフラップ部を上面側に折り畳むことにより前記粘着部が上面側に露出する。
上記第五の態様によれば、吸収性物品を包装する際に、まず一対のフラップ部を上面側に折り畳み、次に一対のウィングを折り畳むことで、各ウィングを、各フラップ部に設けられている粘着部に粘着させることができる。そのため、吸収性物品の開封時に、折り畳まれていた一対のウィングを幅方向に開くことによって、一対のフラップ部を同時に幅方向に開くことができ、開封作業が容易になる。
本発明の第六の態様は、上面側に設けられたトップシートと、下面側に設けられたバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に設けられた吸収体とを含む細長形状の本体を備え、前記本体の幅方向両端部の上面側に長手方向に沿って一対のフラップ部を備え、前記各フラップ部は、平面視で少なくとも部分的に前記本体の幅方向外端を越えて突出し、且つ前記本体と重なる部分において前記本体に固定された固定部と前記固定部以外の自由部とを有し、前記本体の上面側の幅方向両端部に一対のサイドシートをさらに備え、前記一対のサイドシートはそれぞれ、前記本体の幅方向両端から外方へ延出する延出部分を有し、前記延出部分は、装着時に下面側に折り返して使用される一対のウィングを少なくとも部分的に形成する吸収性物品の折り畳み方法であって、前記各フラップ部の下面側に粘着部が設けられており、一対のフラップ部を上面側に折り畳み、前記粘着部を露出させた後、前記一対のウィング部を上面側に折り畳み、前記各ウィング部を前記粘着部に粘着させることを含む。
上記第六の態様では、上記第五の態様における効果と同様の効果を奏する、吸収性物品の折り畳み方法を提供することができる。
本発明の一態様によれば、幅方向の漏れを防止するとともに、装着中の違和感を低減させた吸収性物品を提供する。
本発明の第1実施形態による吸収性物品の部分破断上面図である。 図1のII−II線断面図である。 本発明の第2実施形態による吸収性物品の上面図である。 図2のIII−III線断面図である。 本発明の第3実施形態による吸収性物品の上面図である。 本発明の第4実施形態による吸収性物品の上面図である。 本発明の第4実施形態による吸収性物品を折り畳む過程を示す図である。 本発明の第4実施形態による吸収性物品を折り畳む過程を示す図である。 図6AのIV−IV線断面図である。 図6BのV−V線断面図である。 図6CのVI−VI線断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳説する。なお、各図面において、特に説明がない限り、同一の又は対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、図面は、発明の理解を助けるための模式的なものである。
まず、本発明の実施形態による吸収性物品の基本構造を、生理用ナプキンの例に基づき説明する。図1に、本発明の第1実施形態による吸収性物品10の部分破断平面図を示す。また、図2(a)に、吸収性物品1のII−II線断面図を示す。図1及び図2(a)に示すように、吸収性物品10は、バックシート2と、トップシート3と、これら両シート2、3間に設けられた吸収体4とを有する本体(吸収性物品本体)8とを備えている。吸収性物品10の装着時には、トップシート3側が肌に対向する側(肌側又は上面側)となり、バックシート2側が下着に固定される側(下着側又は下面側)となる。図1は、吸収性物品10を上面側から見た図である。
図1に示すように、本体8は全体として、第1方向(長手方向又は前後方向)D1に所定の長さを有し、第1方向D1と直交する第2方向(短手方向又は幅方向)D2に所定の幅を有しており、長手方向D1に細長い形状を有する。本体8の幅は、図示の例では略一定となっているが、長手方向D1にわたって変化していてもよい。図1に示すように、吸収性物品1は、長手方向D1に延びる中心線(長手方向中心線)CLに対して略線対称の形状を有することができる。また、吸収性物品10の構成(吸収体4の厚みや密度、圧搾溝等の大きさや位置等を含む)は、中心線を対称軸として略対称であってもよいし、非対称であってもよい。
吸収性物品10における長手方向D1の長さ(本体8の全長)は、特に限定されないが、150〜450mmとすることができ、好ましくは170〜290mmとすることができる。また、吸収性物品10における、幅方向D2の長さ(本体8の幅)も、特に限定されないが、50〜200mmとすることができ、好ましくは70〜120mmとすることができる。
吸収性物品10は、装着時に装着者の膣口等の体液排出口に対応する部分(体液排出口対応部)Qを有している(図1に説明のために例示)。そして、吸収性物品10の本体8は、上述の体液排出口対応部Qが含まれる中央領域RMと、中央領域RMの前方にある前方領域RFと、中央領域RMの後方にある後方領域RRとに領域分けをすることができる。装着中では、中央領域RMは装着者の股間に対向し、また後方領域RRは装着者の臀部の溝に対向し得る。
バックシート2は不透液性のシートが好ましく、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シート等の少なくとも遮水性を有するシート材を用いることができる。ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在させて実質的に不透液性を確保した不織布の積層シート等を用いることができる。また、ムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられることがさらに望ましい。このような遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シート等を用いることができる。
トップシート3は、経血、おりもの、尿等の体液を速やかに透過させることができる透液性のシートであると好ましい。トップシート3としては、有孔又は無孔の不織布や多孔性プラスチックシート等が好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維、レーヨン、キュプラ等の再生繊維、及びこれらの混紡繊維、並びに綿等の天然繊維を単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。また、不織布の加工法としては、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等が挙げられる。これらの加工法のうち、スパンレース法は柔軟性、スパンボンド法はドレープ性に富む不織布を製造できる点で好ましく、サーマルボンド法は嵩高でソフトな不織布を製造できる点で好ましい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維、サイドバイサイド型繊維、分割型繊維等の複合繊維を用いることもできる。
吸収体4は、体液を吸収して保持できる材料であれば限定されないが、綿状パルプと吸水性ポリマーとを含むことが好ましい。吸水性ポリマーとしては、高吸水ポリマー粒状粉(superabsorbent polymer(SAP))、高吸水ポリマー繊維(superabsorbent fiber(SAF))、及びこれらの組合せを用いることができる。パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられる。化学パルプの原料材としては、広葉樹材、針葉樹材等が用いられるが、繊維長が長いこと等から針葉樹材が好適に使用される。
また、吸収体4には合成繊維を混合してもよい。合成繊維としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン等のポリアミド、及びこれらの共重合体を使用することができ、これらのうちの2種を混合して使用することもできる。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維、サイドバイサイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。なお、疎水性繊維を親水化剤で表面処理し、体液に対する親和性を付与したものを用いることもできる。吸収体4は、積繊又はエアレイド法によって製造されたものが好ましい。
吸収体4の厚みは、0.3〜30mmの範囲内とすることができ、1.0〜15mmの範囲であると好ましい。吸収体4は全体として、全面にわたり均一な厚みを有していなくともよく、局所的に膨出させた、例えば装着時に装着者の体液排出口に対応する部分を含む領域を膨出させた構造とすることもできる。
吸収体4は、その形状を保持するために、クレープ紙、不織布等の被包シートによって包まれていてもよい。被包シートによって吸収体4が包まれていることによって、吸収体4のよれや割れを防止することができる。被包シートとしては、無着色(すなわち、白色)のクレープ紙や不織布を用いることもできるし、着色されたものを用いることもできる。着色されている場合、排出された体液の色を目立たなくすることができる色、例えば体液の色に近い色、又は体液の色の補色若しくはそれに近い色等にすることができる。
吸収体4の長手方向D1の端部ではバックシート2とトップシート3との外縁がホットメルト等の接着剤やヒートシール、超音波シール等の接合手段によって接合されていてよい。また、吸収体4の側方においては、バックシート2とトップシート3とが同様の接合手段によって接合されていてよい。
図1及び図2(a)に示すように、吸収性物品10は、本体8の上面側に一対のフラップ部5、5を有している。各フラップ部5は、1枚の平坦なシートから構成されていると好ましい。このような一対のフラップ部5、5によって、体液の横漏れを、特に本体8のトップシート3上を幅方向D2外方に移行してきた体液が外部に漏れることを阻止することができる。また、フラップ部5、5は、平面状の部材であって、ゴム等の弾性部材が配置された立体的なギャザーとは異なる。すなわち、フラップ部5、5は、弾性部材等の収縮によって寄せられるギャザーによって形成される凹凸がなく、肌に当接し得る面が平坦となっている。そのため、フラップ部5、5は、装着中に装着者がほとんど又は全く知覚されない程度の厚みに形成することができ、違和感や不快感が生じにくい。
フラップ部5には、薄い吸収体層等が積層されるか又は封入されていてもよいが、フラップ部5の肌触りや動きやすさの点から、吸収体層等のない単層又は複数層のシートから構成されていることが好ましい。
図1に示すように、各フラップ部5は、本体8の幅方向D2の端部において、長手方向D1の一端から他端にわたって設けられているが、本体8の幅方向D2端部に部分的に設けることもできる。例えば、一対のフラップ部5、5を、主として本体8の中央領域RMに設けたり、中央領域RM及び後方領域RRのみに、幅方向D2両端部に設けたりすることもできる。
フラップ部5の平面視での幅(幅方向D2の長さ)w5は、10〜40mmであると好ましく、15〜35mmであるとより好ましい。なお、フラップ部5の幅が、長手方向D1に沿って変化している場合には、上記w5は、フラップ部5の最大幅とすることができる。
また、フラップ部5は、図示の例のように、本体8の吸収体4と重なるように配置されていることが好ましい。これにより、横漏れ防止機能を向上させることができる。但し、本体8の体液の吸収能を妨げることがないよう、フラップ部5は、長手方向中心線CLから、好ましくは13mm以上、より好ましくは15mm以上離れた位置から外方へ延在するように配置するのがよい。
図1及び図2(a)に示すように、フラップ部5は、本体8の幅方向D2外端8exを外方に越えた位置まで延びている。フラップ部5が、本体8の幅方向D2外端から外方に越えた部分の幅方向D2の長さd、すなわちフラップ部5の幅方向D2外端5exと本体8の幅方向D2外端8exとの距離は、1〜25mmであると好ましく、3〜15mmであるとより好ましい。
このように、フラップ部5、5は、本体8の幅を越える位置にまで外方に延びているため、上述の横漏れを阻止する機能を高めることができ、一度に排出される体液の量が多い場合等にも対応させることができる。
また、使用者の中には、見た目に幅が狭いというだけで、吸収性物品に対して漏れへの不安を抱く使用者もいる。このような不安を軽減するために、吸収性物品全体の幅を比較的大きくすることが考えられるが、特に脚周りでの違和感が生じやすくなってしまう。これに対し、本形態によれば、本体8自体の幅を大きくしなくとも、フラップ部5、5が本体8の幅方向D2外端を外方に越えて配置されているので、吸収性物品10の幅を大きく見せることができる。すなわち、バックシート2のような比較的硬い材質の部材を幅広に構成せずに、違和感を生じさせることなく、見た目の安心感を使用者にもたらすことができる。
図1及び図2(a)に示すように、各フラップ部5は、本体8に固定された固定部5aと、それ以外の部分、すなわち固定されていない自由部5bとを有する。このため、自由部5bは、例えば固定部5aとの境界付近を基点Pとして、上下に、すなわち長手方向D1及び幅方向D2に直交する厚み方向D3(図2(a))に、動くことができる。
一般に、吸収性物品の装着中においては、本体は下着に固定されている一方、脚は下着に対して相対的に様々な位置に動くため、脚の付け根と本体8の幅方向D2の両端部との間には隙間ができやすく、また吸収性物品との接触の際に違和感も生じやすい。これに対し、本形態の一対のフラップ部5、5は、その自由部5bが本体8に固定されず、基点Pから動くことができるので、本体8の形状や動きに拘束されにくく、本体8に対して比較的自由に動くことができる。そのため、フラップ部5、5が使用者の身体の動きに良好に追従でき、吸収性物品10と身体との隙間ができにくくなり、横漏れ防止機能の向上を図ることができるとともに、違和感も低減することができる。
固定部5aは、第1接着部6aによって、本体8に、本例ではトップシート3に接着されている。第1接着部6aは、ホットメルト接着剤等の接着剤や接着テープ等を使用することによって形成することができる。また、図1に示すように、第1接着部6aは、フラップ部5の長手方向D1にわたって連続して設けられていているが、フラップ部5の機能を確保できるのであれば、フラップ部5を本体8に接着する第1接着部6aは、間欠的に設けられていてもよい。また、図1及び図2(a)に示すように、第1接着部6aは、平面視で吸収体4が配置されている範囲に設けられていると好ましい。これにより、フラップ部5が確実に固定されるため、十分な横漏れ防止機能を発揮することができる。
図示の例では、一対のフラップ部5、5はそれぞれ、1枚のサイドシート7、7によって形成されている。サイドシート7としては、肌触りを高めるために、天然繊維、合成繊維、再生繊維の一以上を素材とする不織布を用いることが好ましい。また、横漏れ防止機能を高めるために、サイドシート7の表面の全体又は一部に撥水処理を施すことができる。例えば、フラップ部5の上面側の露出部分全体に撥水処理を施してもよい。また、上面側の露出部分の一部、より具体的にはフラップ部5の幅方向D2内端5eiから所定距離(例えば、5mm以下)までの部分を除いた領域に撥水処理を施してもよい。上記撥水処理には、シリコン系、パラフィン系等の撥水剤を用いることができる。
フラップ部5の素材として不織布を用いることで、フラップ部5の自由部5bを柔軟に構成できるので、フラップ部5を、使用者の身体により良好に追従させることができる。フラップ部5は、例えば、本体8に対する上下動(厚み方向D3の動き)が可能であるばかりでなく、フラップ部5が、本体8に対して長手方向D1及び/又は幅方向D2に引っ張られたり押されたりしても、そのような動きにもフレキシブルに追従することができる。
図2(a)に示す例では、フラップ部5の幅方向D2内端5eiにおいては、サイドシート7が折り込まれている。すなわち、サイドシート7の幅方向D2内端の部分が下面側に折られて、サイドシート7の露出部分と本体8との間に配置されている。これにより、装着中にシートの端縁が装着者の肌に当たることを回避できるので、装着感を向上させることができる。
なお、本例では、フラップ部5の幅方向D2内側でのサイドシート7の折り返し位置は、固定部5aと自由部5bとの境界であり、第1接着部6aの幅方向D2内端に相当し、上述の自由部5bが動く基点Pに相当する。
図2(b)〜(d)に、吸収性物品10におけるフラップ部5の変形例を示す。図2(b)〜(d)は、図2(a)と同様に、吸収性物品10の部分的な断面図である。
図2(b)の例は、フラップ部5の幅方向D2内端5eiで折り込まれた部分が、図2(a)の例よりも幅方向D2外方に長く、本体8の幅方向D2外端8exまで延びている点で、図2(a)の例と異なる。本例では、本体8の幅方向D2両端部をサイドシート7によって覆うことができるので、本体8の内部から幅方向D2外方に移行する体液の漏れを防止することができる。さらに、サイドシート7の折り込み部分の上面側を撥水処理しておくことで、そのような漏れ防止機能をさらに高めることができる。
フラップ部5の固定部5aは、第1接着部6aによって接着されていてよい。そして、第1接着部6aは、固定部5aと本体8との重なり部分全体にわたって設けられていてよい。図示の例では、固定部5aと本体8とが接着されている領域が広がるので、フラップ部5をより安定的に配置することができ、フラップ部5が剥がれる等の不都合を低減することができる。
図2(c)の例は、図2(a)の例と同様にサイドシート7が幅方向D2内側で折り込まれているが、折り込みによって形成されたサイドシート7の2層の部分の層間が第2接着部6bによって接着されている点で、図2(a)の例と異なる。よって、図2(c)の例では、固定部5aと自由部5bとの境界は、フラップ部5の幅方向D2内端5ei(サイドシート7の折り返し位置)ではなく、内端5eiから幅方向D2外方に所定距離離れた位置、すなわち第2接着部6bの幅方向D2外端の位置となる。よって、自由部5bが動く基点Pも、第2接着部6bの幅方向D2外端の位置となる。
第2接着部6bが設けられていることで、固定部5aの剛性が自由部5bの剛性に対して大きくなるので、自由部5bが折れ曲がりやすくなる。なお、第2接着部6bは、第1接着部6aと同様の接着剤や接着テープを使用することができる。
図2(d)の例は、図2(a)〜(c)の例と異なり、サイドシート7の折り返しがない。すなわち、平面状のフラップ部5が折られずに、トップシート3に第1接着部6aによって接着されている。サイドシート7の折り返しがないため、製造時の手間及び使用される素材を少なくすることができる。本例では、フラップ部5の自由部5bは、固定部5aと自由部5bとの境界に位置を基点Pとして動くことができる。
図3に、本発明の第2実施形態による吸収性物品20を上面側(トップシート3側)から見た平面図を示す。また、図4(a)に、図3のIII−III線断面図を示す。本形態の基本的な構造は、第1実施形態による吸収性物品10と同様であるが、本体8の幅方向D2の両端縁からそれぞれ外方に延出する一対のウィングW、Wが設けられている点で、第1実施形態による吸収性物品10(図1)と異なる。
図3に示すように、一対のウィングW、Wはそれぞれ、本体8の中央領域RMの幅方向D2の各端縁から外方に延びる部分である。ウィングW、Wは、吸収性物品の装着時に下着のクロッチ部分の外側に折り返して下着に粘着させることによって、吸収性物品を確実に下着に固定する機能を有する。図示の例では、本体8の中央領域RMは、ウィングWの前方の起点から後方の起点までの長手方向D1範囲となっている。
本形態では、本体8の上面側の幅方向D2の両端部に設けられた一対のサイドシート7、7がそれぞれ、各ウィングW、Wの一部を構成している。より具体的には、図4(a)に示すように、各サイドシート7の幅方向D2外方への延出部分(本体8の幅方向D2外端から外方へと延びる部分)と、本体8のバックシート2の幅方向D2外方への延出部分とが接合されて、各ウィングWが形成されている。ウィングWにおけるサイドシート7とバックシート2との接合は、後述のように接着部によって行われていてもよいし、ヒートシールや超音波シール等のシール手段を用いて行われていてもよい。
図3及び図4(a)に示すように、吸収性物品20も、第1実施形態による吸収性物品10(図1及び図2)と同様、本体8の上面側の幅方向D2の両端部に、長手方向D1に沿って一対のフラップ部5、5を備えている。フラップ部5の構成(サイズ、形状、機能)については、第1実施形態(図1及び図2)において説明したものと同様であり、各フラップ5は、本体8に固定された固定部5aと、固定部5a以外の固定されていない自由部5bとを有している。そして、自由部5bが、固定部5aと自由部5bとの境界を基点Pとして、厚み方向D3に動くことができ、場合によっては、変形しながら長手方向D1及び/又は幅方向D2にも動くことができる。
図3及び図4(a)に示すように、フラップ部5の幅方向D2の内端5eiでは、サイドシート7が下面側に折り込まれている。さらに、サイドシート7の折り込まれた部分は幅方向D2外方に延びて、上述のウィングWの上面側を構成している。すなわち、各フラップ部5とウィングWの上面側部分とは、一続きのサイドシート7から構成されている。すなわち、幅方向D2の各端部に配置された各サイドシート7が、各フラップ部5と各ウィングWの一部とを含む構成となっている。このように、1枚のサイドシート7によって、フラップ部5とウィングWとを連続して形成することができるので、本体8、ウィングW、及びフラップ部5の互いの位置合わせをより正確に行うことができる。
フラップ部5(固定部5a)は、第1接着部6aを介した接着によって本体8へ固定されていてよい。第1接着部6aは、フラップ部5と本体8とが重ねられた範囲内に少なくとも形成されている。第1接着部6aが設けられている範囲は、フラップ部5と本体8とが重ね合された範囲全体であってもよいし、その一部であってもよい。さらに、第1接着部6aは、図示のように、フラップ部5のさらに幅方向D2外方に、サイドシート7が配置されている範囲にも延在して、サイドシート7とその下面側に配置されたシートとを連続して接着するようになっていてもよい。
図4(b)〜(e)に、第2実施形態による吸収性物品20の変形例を示す。図4(b)〜(e)は、図4(a)と付様に、吸収性物品20の部分的な断面図である。
図4(b)の例は、フラップ部5の幅方向D2内端5ei付近において、サイドシート7の折り込みによってサイドシート7が2層となっている部分の層間が第2接着部6bによって接着されている点で、図4(a)の例と異なる。図4(b)の例におけるフラップ部5は、第1実施形態において図2(c)を参照して説明した変形例と同様の効果を奏することができる。
図4(c)の例は、図4(b)の例の変形例といえる。本例は、フラップ部5の自由部5bが、複数層からなっている点で、図4(b)の例と異なる。より具体的には、フラップ部5を構成しているサイドシート7が、フラップ部5の幅方向D2外端5exにて、フラップ部5の下面側に折り返され、これにより、自由部5bが上下2層のシートによって形成されている。この上下2層は、互いに第3接着部6cによって接着されていてよい。第3接着部6cは、上述の第1接着部6a及び第2接着部6bと同様に接着剤又は接着シートから形成されていてもよい。また、第3接着部6cを設けず、上下2層に重ねられたサイドシート7を、ヒートシール等のシール手段によって接合させてもよい。
図4(c)の例によれば、フラップ部5の自由部5bを複数層から形成することで、自由部5bの厚みが適度に増す。よって、本例は、横漏れ防止機能を高めたい用途において、好適に用いることができる。
図4(d)の例は、図4(c)の例と同様に、フラップ部5の幅方向D2外端5exにおいて、サイドシート7が下面側に折り返されて、自由部5bが上下2層から構成されているが、自由部5bを構成する上下の層が互いに接着されていない点で、図4(c)の例と異なる。本例では、フラップ部5の自由部5bが断面で見て環状になっているので、上下層の間に空気を含むことができる。これにより、フラップ部5の柔軟性を向上させ、優れた肌触りを得ることができ、特に装着感を向上させたい用途において好適に用いることができる。
図4(e)の例では、フラップ部5の幅方向D2外端5exにおいてサイドシート7が下面側に折り返されているが、下面側に折り返されたシートは、幅方向D2の内側においてさらに下面側に折り返され、続いて幅方向D2外方へと延出してウィングWの一部を構成している。一方、フラップ部5の幅方向D2内端5eiにおいても、サイドシート7は下面側に一度折り返され、さらに幅方向D2外側で再度下面側に折り返されている。本例においても、図4(d)と同様にフラップ部5の自由部5bがループ状に膨らむことができ、肌触りを向上させることができる。
図5に、本発明の第3実施形態による吸収性物品30を示す。本形態では、フラップ部5の平面視形状が異なっている点で、上述の第1実施形態による吸収性物品10(図1及び図2)及び第2実施形態による吸収性物品20(図3及び図4)と異なっている。図5の例では、一対のフラップ部5、5の平面視形状は、長手方向D1の中央部で、幅方向D2外方に凸となっている。これにより、横漏れが発生しやすい中央領域RMにおいて、フラップ部5、5の横方向D2の幅を大きくすることができ、横漏れを効果的に防止することができる。
フラップ部5の幅は、第1実施形態による吸収性物品10(図1及び図2)及び第2実施形態による吸収性物品20(図3及び図4)のように、長手方向D1にわたって略一定にしてもよいし、本例のように長手方向D1に沿って変化していてもよい。また、フラップ部5の幅方向D2の内端5ei及び外端exは、長手方向D1に直線状に延びていてもよいし、曲線、例えば波形の形状を描くように延びていてもよい。
また、本形態のける各フラップ部5は、全体として、角のない形状を有している。そのため、装着中にフラップ部5が肌に押し付けられても、違和感が生じにくい。
図6Aに、本発明の第4実施形態による吸収性物品40を示す。また、図7Aに、図6AのIV−IV線断面図を示す。本形態の基本構造及び一対のフラップ部5、5の構造は、第2実施形態による吸収性物品20(図3及び図4(b))と同様であるが、本形態による吸収性物品40には、一対のフラップ部5、5のそれぞれの下面側に、粘着部9、9が設けられている。
このような一対の粘着部9、9を設けたことによって、吸収性物品40の各側で、各フラップ部5とその下側に配置されたサイドシート7の折り返し部分と粘着させることができる。これにより、フラップ部5をその下側の要素に固定できるので、フラップ部5、5の延在を維持することができる。よって、フラップ部5、5がヨレたりして正しく配置されなかったり、特に幅方向D2外端5eiにおいてシートが折り返されて構成されている場合には、折り返し部分が戻ったりすること回避することができる。
各粘着部9は、図6A及び図7Aに示すように、中央領域RMに、すなわちウィングWが設けられている範囲内に形成されている。また、各粘着部9は、フラップ部5の幅方向D2内端5eiから所定距離だけ幅方向D2外方に離れた位置に配置されている。なお、図示の形態では、各粘着部9は、平面視で長手方向D1に連続した帯状となっているが、長手方向D1で間欠的に延びていてもよい。
また、各粘着部9は、平面視で、本体8のある範囲、好ましくは吸収体4のある範囲に配置されていることが好ましい。すなわち、各粘着部9をフラップ部5の幅方向D2外端5exに近付けないことで、フラップ部5のフレキシブルな動きを妨げないようにすることができる。
粘着部9は、フラップ部5と他の部材とを繰り返し粘着可能、すなわち容易に着脱可能にする材料で構成することができる。粘着部9を構成する粘着材料の具体例としては、スチレン系ポリマー、粘着付与剤、可塑剤及びこれらの組合せを主成分とするものが挙げられる。スチレン系ポリマーとしては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体等が挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を使用することができる。この中でも熱安定性が良好であるという点で、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体が好ましい。また、粘着付与剤及び可塑剤としては、常温で固体のものを用いることができる。粘着付与剤としては、例えば、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等が挙げられる。可塑剤としては、例えば、リン酸トリフレシル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等のモノマー可塑剤の他、ビニル重合体やポリエステル等のポリマー可塑剤が挙げられる。
以下、図6A〜図6C及び図7A〜図7Cを参照しながら、第4実施形態による吸収性物品40の折り畳みについて説明する。図6B及び図6Cは、図6Aに示す吸収性物品40を折り畳む過程を示す図である。また、図7Bは、図6BのV−V線断面図であり、図7Cは、図6CのVI−VI線断面図である。
図6A及び図7Aに示す状態では、吸収性物品40は、広げられて(展開されて)いる。本形態による吸収性物品40を折り畳む場合、まず一対のフラップ部5、5を、上面側へ長手方向中心線CLに向かって折る。本例では、図7Aに示すように、フラップ部5の幅方向D2内端5eiにおいて、サイドシート7が折り込まれているが、この折り込みによって形成されたサイドシート7の2層の部分の層間が第2接着部6bによって接着されている。そのため、一対のフラップ部5、5を折る場合には、第2接着部6bの幅方向D2外端の位置、すなわち折り線L1、L1にて折ることになる。
図6B及び図7Bは、一対のフラップ部5、5を折り線L1、L1にて折り返された後の図である。上述のようにフラップ部5、5には粘着部9、9がそれぞれ設けられているので、折り返された後には、図6B及び図7Bに示すように、粘着部9、9が、上面側へ露出する。続いて、一対のウィングW、Wを、折り線L2、L2にて上面側へと折り畳む。
図6C及び図7Cに、一対のウィングW、Wを折り畳んだ後の状態を示す。図6C及び図7Cに示すように、一対のウィングW、Wは、その前に折り畳まれた一対のフラップ部5、5の上にそれぞれ重なる。そして、一対のウィングW、Wはそれぞれ、一対のフラップ部5、5の上面側に露出していた粘着部9、9にそれぞれ粘着される。また、一対のウィングW、Wの幅(幅方向D2の長さ)によっては、ウィングW、W同士が重なる。
その後、必要に応じて、長手方向D1に三つ折り又は四つ折り等することができる。また、吸収性物品40を包装シートに載置してから上述の折り畳みを開始するか、又は折り畳まれた吸収性物品40を包装シートで包んで、吸収性物品40全体を個装してもよい。
このように、一対のフラップ部5、5を折り畳むことで、吸収性物品40をコンパクトに個装することができる。また、吸収性物品40が折り畳まれた状態では、一対のフラップ部5、5と一対のウィングW、Wとがそれぞれ互いに、粘着部9、9によって固定されることになるので、折り畳まれた形状を安定的に維持することができる。
上述のように折り畳まれた吸収性物品40を開封する場合、一対のウィングW、Wが折り畳まれた状態(図6C及び図7C)から、一対のウィングW、Wをそれぞれ幅方向D2外方に開く。このとき、ウィングW、Wとフラップ部5、5がそれぞれ粘着剤9、9によって貼り付いているので、ウィングW、Wとともにフラップ部5、5もそれぞれ、一緒に幅方向D2外方に開くことができる。ウィングW、Wとフラップ部5、5とをそれぞれ開く必要がなく、開封作業は容易となる。
ウィングW、Wとフラップ部5、5とを一緒に開いた後、ウィングW、Wをさらに幅方向D2外方へ引っ張ることによって、ウィングW、Wをそれぞれ、フラップ部5、5の粘着部9、9から剥離させることができ、幅方向D2へ広げることができる。これにより、フラップ部5、5の下面側は折り畳む前と同様、本体8に対向することになるので、上面側から本体8に押し付けることによって、下面側に配置されている粘着部9、9を介してフラップ部5、5を本体8に粘着させることができ、図6A及び図7Aに示す状態にすることができる。
本発明の実施形態による吸収性物品によれば、厚み方向に盛り上がるような立体的な壁部を設けることなく、横漏れ防止機能をある程度確保しつつ、装着感を向上させることができる。よって、壁部のような厚みの大きい部分を備えた構成を避けて吸収性物品を比較的薄型にしたい場合や、装着感の向上を優先させたい用途において、好適に使用することができる。
なお、本明細書において説明した実施形態における各特徴は、互いに任意に組み合わせることができる。例えば、第1実施形態において、フラップ部5の自由部5bを積層させた構成としたり(図4(c))、フラップ部5の幅方向D2の内端5eiにおいて、サイドシート7を折り込まない構成としたり(図4(d))することができる。
2 バックシート
3 トップシート
4 吸収体
5 フラップ部
5a 固定部
5b 自由部
5ei フラップ部の幅方向内端
5ex フラップ部の幅方向外端
6a 第1接着部
6b 第2接着部
8 吸収性物品本体
7 サイドシート
8 吸収性物品本体
8ex 本体の幅方向外端
9 粘着部
10、20、30、40 吸収性物品
CL 前後方向中心線
L1、L2 折り線
RF 前方領域
RM 中央領域
RR 後方領域
D1 第1方向(長手方向)
D2 第2方向(幅方向)
D3 第3方向(厚み方向)
Q 体液排出口対応部
W ウィング

Claims (6)

  1. 上面側のトップシートと、下面側のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収体とを含む細長形状の本体を備えた吸収性物品であって、
    前記本体の幅方向両端部の上面側に長手方向に沿って一対のフラップ部を備え、
    前記各フラップ部は、平面視で少なくとも部分的に前記本体の幅方向外端を越えて突出し、且つ前記本体と重なる部分において前記本体に固定された固定部と前記固定部以外の自由部とを有する、吸収性物品。
  2. 前記本体の上面側の幅方向両端部に一対のサイドシートをさらに備え、
    前記一対のサイドシートはそれぞれ、前記本体の幅方向両端から外方へ延出する延出部分を有し、前記延出部分は、装着時に下面側に折り返して使用される一対のウィングを少なくとも部分的に形成する、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記各フラップ部は、前記各サイドシートに含まれる、請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記各フラップ部の幅方向内側では、前記サイドシートが折り込まれている、請求項2又は3に記載の吸収性物品。
  5. 前記各フラップ部の下面側に粘着部が設けられており、
    前記一対のフラップ部を上面側に折り畳むことにより前記粘着部が上面側に露出する、請求項2から4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  6. 上面側に設けられたトップシートと、下面側に設けられたバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に設けられた吸収体とを含む細長形状の本体を備え、
    前記本体の幅方向両端部の上面側に長手方向に沿って一対のフラップ部を備え、前記各フラップ部は、平面視で少なくとも部分的に前記本体の幅方向外端を越えて突出し、且つ前記本体と重なる部分において前記本体に固定された固定部と前記固定部以外の自由部とを有し、
    前記本体の上面側の幅方向両端部に一対のサイドシートをさらに備え、前記一対のサイドシートはそれぞれ、前記本体の幅方向両端から外方へ延出する延出部分を有し、前記延出部分は、装着時に下面側に折り返して使用される一対のウィングを少なくとも部分的に形成する吸収性物品の折り畳み方法であって、
    前記各フラップ部の下面側に粘着部が設けられており、
    一対のフラップ部を上面側に折り畳み、前記粘着部を露出させた後、
    前記一対のウィング部を上面側に折り畳み、前記各ウィング部を前記粘着部に粘着させることを含む、折り畳み方法。
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