JP2020144723A - 障害物検知装置、障害物検知方法、および障害物検知プログラム - Google Patents

障害物検知装置、障害物検知方法、および障害物検知プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】車両の走行の妨げになる障害物を精度よく検知する。【解決手段】追跡データ取得部は、車両が走行する走行路に対して設定された対象エリア内における車両の走行軌跡を示す追跡データを取得する。画像処理部は、対象エリアを撮像した動画像にかかるフレーム画像を処理し、撮像されているオブジェクトを検知する。判定部は、車両以外のオブジェクトが、車両の走行を妨げる障害物があるかどうかを、追跡データを用いて判定する。【選択図】図3

Description

この発明は、車両の走行の妨げになる障害物を検知する技術に関する。
従来、車両が走行する道路上に定めた検知対象エリアを撮像した動画像を処理し、車両の走行の妨げになる落下物(障害物)を検知する装置があった(特許文献1参照)。背景差分等による落下物の検知では、天候変化や照明変化による周辺構造物の影、降雨による路面の水溜り、降雪による積雪等を、落下物として誤検知することがある。特許文献1に記載された装置は、天候変化や照明変化による周辺構造物の影、降雨による路面の水溜り、降雪による積雪等を、落下物として誤検知するのを防止するために、路面において車両の走行方向に対して一様に発生した変化を、落下物として検知しない構成を有していた。
特開2010−191888号公報
しかしながら、特許文献1の装置は、車両の走行方向に対して一様に発生しなかった変化に対して、その変化が落下物によるものであるかどうかを判定するための構成を備えていない。車両の走行方向に対して一様に発生しなかった変化であって、落下物によらない変化は、例えば、風によって揺らいだ木葉の影、水たまりでの太陽光の反射がある。また、風等で飛んできて、路面に貼りついたレジ袋等は、車両の走行を妨げる落下物(障害物)でない。特許文献1の構成では、上記した風によって揺らいだ木葉の影、水たまりでの太陽光の反射、路面に貼りついたレジ袋等を落下物(障害物)でないと判定することができない。
この発明の目的は、車両の走行の妨げになる障害物を精度よく検知する技術を提供することにある。
この発明の障害物検知装置は、上記目的を達成するため以下に示すように構成している。
追跡データ取得部は、車両が走行する走行路に対して設定された対象エリア内を繰り返し探査波で走査して検知した車両の位置を含む車両検知データに基づく、対象エリア内における車両の走行軌跡を示す追跡データを取得する。画像入力部には、対象エリアを撮像した動画像が入力される。オブジェクト検知部は、画像入力部に入力された動画像にかかるフレーム画像を処理し、撮像されているオブジェクトを検知する。判定部は、オブジェクト検知部によって検知された車両以外のオブジェクトが車両の走行を妨げる障害物があるかどうかを、追跡データ取得部において取得した追跡データを用いて判定する。
この構成では、オブジェクト検知部が、背景差分法、フレーム間差分法等の公知の画像処理技術によって、対象エリアを撮像した動画像にかかるフレーム画像に撮像されているオブジェクトを検出する。オブジェクト検知部は、走行している車両以外に、以下に示す(1)〜(3)をオブジェクトとして検知する。
(1)車両の走行を妨げる障害物(車両の荷台から落下した荷物等)
(2)車両の走行を妨げない物(風等で飛んできて、路面に貼りついたレジ袋等)
(3)風によって揺らいだ木葉の影、水たまりでの太陽光の反射等(誤検知)
判定部は、オブジェクト検知部が検知したオブジェクトが上記(1)であるか、上記(2)または(3)であるかを、走行路における車両の走行軌跡を用いて判定する。
例えば、判定部は、オブジェクト検知部によってオブジェクトが検知された後、このオブジェクト(車両以外のオブジェクト)の上を通過した車両があれば、当該オブジェクトについては、上記(2)、または(3)であると判定する(上記(1)でないと判定する。)。
また、判定部が、オブジェクト検知部によって検知された車両以外のオブジェクトの上を、車両が通過したかどうかを判定する判定期間を設定し、この判定期間内に、オブジェクト検知部によって検知された車両以外のオブジェクトの上を、車両が通過しなければ、このオブジェクトを障害物であると判定するように構成するのがよい。
このように構成すれば、オブジェクト検知部によって検知された車両以外のオブジェクトが、車両の走行を妨げる障害物であった場合、いつまでも、障害物であると判定されない、という事態が生じることがない。
また、判定期間は、オブジェクト検知部が車両以外のオブジェクトを検知してから、この車両以外のオブジェクトの位置を通る車幅方向のラインを跨いだ車両の台数が設定台数に達するまでの期間にしてもよいし、オブジェクト検知部が車両以外のオブジェクトを検知してから、設定時間経過するまでの期間にしてもよい。
さらに、判定部は、車両が記オブジェクト検知部によって検知された車両以外のオブジェクトの上を通過したことを検知した時点で、このオブジェクトを障害物でないと判定することによって、障害物の検知が速やかに行える。
この発明によれば、車両の走行の妨げになる障害物を精度よく検知することができる。
図1(A)は、走行路を走行する車両の幅方向に視た平面図であり、図1(B)は、車両が走行する走行路を路面に対して垂直な方向に視た平面図である。 この例にかかる障害物検知装置、電波レーダ装置、および撮像装置の接続を示す図である。 この例にかかる障害物検知装置の主要部の構成を示す図である。 追跡データを説明する図である。 検知ラインを説明する図である。 電波レーダ装置の動作を示すフローチャートである。 追跡データ取得処理を示すフローチャートである。 オブジェクト検知処理を示すフローチャートである。 判定処理を示すフローチャートである。 障害物判定を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施形態の障害物検知装置について説明する。
<1.適用例>
図1は、この例にかかる障害物検知装置が車両の走行を妨げる障害物を検知する対象エリアが設定された走行路を示す概略図である。図1(A)は、走行路を走行する車両の幅方向に視た平面図であり、図1(B)は、車両が走行する走行路を路面に対して垂直な方向に視た平面図である。図2は、この例にかかる障害物検知装置、電波レーダ装置、および撮像装置の接続を示す図である。
図2に示すように、この例にかかる障害物検知装置1には、電波レーダ装置5、および撮像装置6が接続されている。障害物検知装置1は、電波レーダ装置5、および撮像装置6と、有線で接続される構成であってもよいし、無線で接続される構成であってもよい。また、後述するが、電波レーダ装置5は、走行路に対して設定した対象エリアを探査波である電波で走査できる位置に設置されている。また、撮像装置6は、撮像エリアが対象エリアを含むように設置されている。電波レーダ装置5、および撮像装置6は、対象エリア100の付近に設置されることになるが、障害物検知装置1は、対象エリア100付近に設置されてもよいし、対象エリア100から離れた管制センタ、データ収集センタ等に設置されてもよい。
図1では、3車線の走行路を示している。電波レーダ装置5、および撮像装置6は、例えば、走行路の路側に設置されたポール、またはこのポールに取り付けた走行路を走行する車両110の幅方向(車幅方向)に延びるアームに取り付けている。また、電波レーダ装置5、および撮像装置6は、走行路を跨ぐように設置されたガントリに取り付けてもよい。
電波レーダ装置5は、図1に示す対象エリア100内を電波(この発明で言う探査波に相当する。)で走査し、走行している車両110の位置、速度、および大きさを検知する。電波レーダ装置5は、電波による対象エリア100内の走査を、設定された時間間隔(例えば、100msec間隔)で繰り返す。
また、電波レーダ装置5は、対象エリア100内における車両110の走行軌跡を示す追跡データを生成する構成を備えていてもよい。この例では、電波レーダ装置5が、この追跡データを生成する構成を備えているものとして説明するが、この追跡データを生成する構成については、障害物検知装置1側に備えてもよい。この追跡データを生成する構成は、電波レーダ装置5による前回の対象エリア100の走査において検知した車両110と、電波による今回の対象エリア100の走査において検知した車両110と、を対応づける構成である。電波レーダ装置5は、対象エリア100を走査する毎に、今回の走査で検知した車両110のID、位置、速度、および大きさを対応づけた車両検知データを出力する。
撮像装置6は、公知のビデオカメラである。撮像装置6のフレームレートは、数十フレーム/sec(例えば、30フレーム/sec)である。この撮像装置6は、上記したように撮像エリアが対象エリア100を含むように設置されている。
図2に示すように、この例にかかる障害物検知装置1には、電波レーダ装置5から上記した車両検知データが入力されるとともに、撮像装置6から対象エリア100を撮像した動画像が入力される。
障害物検知装置1は、入力された車両検知データに基づき、走行路を走行した車両110の走行軌跡を示す追跡データを取得する。また、障害物検知装置1は、撮像装置6から入力された動画像にかかるフレーム画像を処理し、そのフレーム画像に撮像されているオブジェクトを検知する画像処理を行う。このオブジェクトの検知にかかる画像処理は、公知の背景差分法、またはフレーム間差分法等を利用すればよい。障害物検知装置1が上記の画像処理によって検知するオブジェクトには、
(1)車両110の走行を妨げる障害物(車両の荷台から落下した荷物等)
(2)車両110の走行を妨げない物(風等で飛んできて、路面に貼りついたレジ袋等)
(3)風によって揺らいだ木葉の影、水たまりでの太陽光の反射等(誤検知)
(4)走行路を走行している車両110
が含まれている。
また、障害物検知装置1は、撮像装置6が撮像した動画像にかかるフレーム画像上の位置と、実空間上の位置とを対応づけるパラメータを記憶している。電波レーダ装置5は、設置されている実空間上の位置を基準にして車両110の実空間上の位置を検知する。すなわち、障害物検知装置1は、フレーム画像上の位置を、電波レーダ装置5によって検知された位置に対応付けることができる。
なお、電波レーダ装置5は、表面が探査波である電波を反射しない材質のオブジェクト(例えば、ダンボール、樹脂ケース、毛布等)のについては検知できない。しかしながら、撮像装置6が撮像した動画像には、上記した表面が探査波である電波を反射しない材質のオブジェクトであっても撮像されている。
障害物検知装置1は、上記の画像処理で検知したオブジェクトの大きさ、および形状で、そのオブジェクトが車両110であるかどうかを判定できる。また、障害物検知装置1は、上記した車両110の追跡データを用いることによっても、上記の画像処理で検知したオブジェクトが車両110であるかどうかを判定できる。
障害物検知装置1は、上記の画像処理で検知したオブジェクトが車両110の走行を妨げる障害物であるかどうかを、上記した車両110の追跡データを用いることによって判定する。具体的には、障害物検知装置1は、上記の画像処理でオブジェクトを検知した後、このオブジェクトの上を車両110が通過したかどうかを車両110の追跡データを用いて判定する。障害物検知装置1は、検知したオブジェクトの上を車両110が通過すれば、このオブジェクトを車両110の走行を妨げる障害物でないと判定する(上記(2)、または(3)のいずれかであると判定する。)。
また、障害物検知装置1は、上記の画像処理でオブジェクトを検知してから、このオブジェクトの上を車両110が通過することなく、このオブジェクトの位置を通る車幅方向のライン(以下、検知ラインと言う場合がある。)を跨いで、上流側から下流側に走行した車両110の台数が設定台数に達したとき、または一定時間経過したとき等に、このオブジェクトを車両110の走行を妨げる障害物であると判定する。
したがって、障害物検知装置1は、風等で飛んできて、路面に貼りついたレジ袋、風によって揺らいだ木葉の影、水たまりでの太陽光の反射等を、車両110の走行を妨げる障害物として検知するのを防止できる。すなわち、障害物検知装置1は、車両の走行の妨げになる障害物を精度よく検知することができる。
<2.構成例>
図3は、この例にかかる障害物検知装置の主要部の構成を示す図である。この例にかかる障害物検知装置1は、制御ユニット11と、検知データ入力部12と、画像入力部13と、出力部14と、を備えている。
制御ユニット11は、障害物検知装置1本体各部の動作を制御する。また、制御ユニット11は、追跡データ取得部21、画像処理部22、および判定部23を有している。制御ユニット11が有する追跡データ取得部21、画像処理部22、および判定部23については後述する。
検知データ入力部12には、電波レーダ装置5が接続されている。検知データ入力部12には、電波レーダ装置5から車両検知データが入力される。車両検知データは、検知した車両110毎に、その車両110のID、位置、速度、および大きさを対応づけたデータである。電波レーダ装置5は、対象エリア100を電波で走査する毎に、その走査において検知した各車両110の車両検知データを障害物検知装置1に出力する。
画像入力部13には、撮像装置6が接続されている。画像入力部13には、撮像装置6によって撮像された対象エリア100の動画像が入力される。
出力部14は、管制センタ等の上位装置(不図示)に対して、後述する障害物の検知にかかる通知等を出力する。
次に、制御ユニット11が有する追跡データ取得部21、画像処理部22、および判定部23について説明する。
追跡データ取得部21は、電波レーダ装置5から入力された車両検知データを処理して、対象エリア100内における車両110の走行軌跡を示す追跡データを生成する。具体的には、電波レーダ装置5から入力された車両検知データを、車両110のIDで分類して集計することによって、図4に示す追跡データを取得する。図4は、ある車両の追跡データを示す図である。図4に示すように、車両110の追跡データは、車両110を識別するIDと車両110の大きさと、検知時刻毎に車両110の速度、および位置を対応づけたデータである。車両110の位置は、この例では、車両110の走行方向における第1基準位置からの距離と、走行路の幅方向における第2基準位置からの距離である。第1の基準位置は、例えば、走行方向における電波レーダ装置5の設置位置である。また、第2の基準位置は、例えば、走行路の幅方向の中心位置であって、右側が正値、左側が負値である。
画像処理部22は、撮像装置6から入力された動画像にかかるフレーム画像の中から処理対象フレーム画像を選択する。画像処理部22は、選択した処理対象フレーム画像を処理して、その処理対象フレーム画像に撮像されているオブジェクトを検知する。画像処理部22は、公知の背景差分法、フレーム間差分法等で、処理対象フレーム画像に撮像されているオブジェクトを検知する。また、画像処理部22は、検知したオブジェクトの大きさ、および形状で、そのオブジェクトが車両110であるかどうかを判定する。画像処理部22は、検知した車両110以外のオブジェクトを判定部23に通知する。言い換えれば、画像処理部22は、車両110を検知しても、その車両110を判定部23に通知しない。
画像処理部22は、入力された動画像にかかるフレーム画像を、時間的に並ぶ順番に1フレームずつ処理対象フレーム画像に選択してもよいし、時間的に並ぶ順番に数フレーム間隔(2〜10フレーム間隔)で処理対象フレーム画像に選択してもよい。この画像処理部22が、この発明で言うオブジェクト検知部に相当する。
また、判定部23は、画像処理部22から通知されたオブジェクト(判定対象オブジェクト120)が車両110の走行を妨げる障害物であるかどうかを判定する。この例では、判定部23は、画像処理部22から通知された判定対象オブジェクト120の上を、車両110が通過すると、この判定対象オブジェクト120を障害物でないと判定する。また、判定部23は、判定期間内に、画像処理部22から通知された判定対象オブジェクト120の上を、車両110が通過することが無ければ、この判定対象オブジェクト120を障害物であると判定する。
この例では、判定部23は、画像処理部22において検知された判定対象オブジェクト120の検知位置を通る車幅方向の検知ラインを設定する(図5参照)。判定部23は、画像処理部22において判定対象オブジェクト120が検知されてから、検知ラインを跨いで上流側から下流側に走行した車両110の台数が設定台数に達するまでの期間を判定期間に設定する。車両110の走行軌跡は、図4に示した車両110の追跡データから得られる。
判定期間を決定する検知ラインを跨いで上流側から下流側に走行した車両110の台数は、走行路の車線数、車両110の走行頻度(単位時間当たりの走行台数(台/sec))等に基づいて決めればよい。
障害物検知装置1の制御ユニット11は、ハードウェアCPU、メモリ、その他の電子回路によって構成されている。ハードウェアCPUが、この発明にかかる障害物検知プログラムを実行したときに、追跡データ取得部21、画像処理部22、および判定部23として動作する。また、メモリは、この発明にかかる障害物検知プログラムを展開する領域や、この障害物検知プログラムの実行時に生じたデータ等を一時記憶する領域を有している。制御ユニット11は、ハードウェアCPU、メモリ等を一体化したLSIであってもよい。また、ハードウェアCPUが、この発明にかかる車種判定方法を実行するコンピュータである。
また、メモリには、フレーム画像上の位置を、電波レーダ装置5によって検知された位置に対応付けるためのパラメータを記憶している。例えば、このパラメータは、撮像装置6が撮像した動画像にかかるフレーム画像上の位置と、実空間上の位置とを対応づけるパラメータである。この場合、電波レーダ装置5は、設置されている実空間上の位置を基準にして車両110の実空間上の位置を検知する。
なお、メモリに記憶している上記パラメータは、フレーム画像上の位置と、電波レーダ装置5によって検知された位置と、を対応付けることができるパラメータであれば、どのような形式であってもよい。
<3.動作例>
図6は、電波レーダ装置の動作を示すフローチャートである。電波レーダ装置5は、対象エリア100の走査タイミングになると(s1)、対象エリア100を探査波である電波で走査し、その反射波を検出することにより、対象エリア100内に位置している車両110を検知する検知処理を行う(s2)。s2では、電波レーダ装置5は、電波の照射方向毎に、反射波を検出するまでの時間(電波の飛行時間)と、反射波の周波数を検出し、電波を反射した物体(車両110、路面等)の位置、この物体の大きさ、およびこの物体の速度を検知する。
電波レーダ装置5は、s2にかかる検知処理が完了すると、前回の対象エリア100の走査で検出した車両110と、今回の対象エリア100の走査で検出した車両110と、を対応づける対応づけ処理を行う(s3)。s3にかかる対応づけ処理では、車両110の大きさ、位置、速度を用いて行う。電波レーダ装置5は、前回の走査で検知した車両110に対応づけることができた車両110(今回の走査で検知した車両110)については、対応づけた車両110に割り当てられているIDを割り当てる。一方、電波レーダ装置5は、前回の走査で検知した車両110に対応づけることができなかった車両110(今回の走査で検知した車両110)については、新たなIDを生成し、これを割り当てる。
電波レーダ装置5は、今回の走査で検知した車両110毎に、ID、位置、速度、および大きさを対応づけた車両検知データを生成し、ここで生成した車両検知データを障害物検知装置1に出力し(s4)、s1に戻る。
この例では、電波レーダ装置5は、100msec間隔で、対象エリア100を電波で走査し、検知した車両110にかかる車両検知データを障害物検知装置1に出力する。すなわち、障害物検知装置1には、車両検知データが100msec間隔で入力される。
また、電波レーダ装置5は、上記の処理を行うことによって、対象エリア100を走行した各車両110の追跡データ(図4参照)を得ることができる。
次に、この例にかかる障害物検知装置1の動作について説明する。この例にかかる障害物検知装置1は、追跡データ取得処理、オブジェクト検知処理、および判定処理を並行して行う。
図7は、追跡データ取得処理を示すフローチャートである。この追跡データ取得処理は、追跡データ取得部21において行われる。追跡データ取得部21は、検知データ入力部12に車両検知データが入力されると(s11)、入力された車両検知データを車両110のIDで分類して集計する(s12)。追跡データ取得部21は、このs11、およびs12の処理を繰り返すことによって、対象エリア100を走行した各車両110の追跡データ(図4参照)を取得する。
図8は、オブジェクト検知処理を示すフローチャートである。このオブジェクト検知処理は、画像処理部22が行う。
画像処理部22は、画像入力部13に入力された動画像にかかるフレーム画像の中から、今回の処理対象フレーム画像を選択する(s21)。画像処理部22は、s21で選択した処理対象フレーム画像に撮像されているオブジェクトを画像処理で検知する(s22)。s22では、例えば、公知の背景差分法によって、処理対象フレーム画像に撮像されているオブジェクトを検知する。
画像処理部22は、s22で検知したオブジェクトの中に、車両110以外のオブジェクト(判定対象オブジェクト120)があるかどうかを判定する(s23)。画像処理部22は、検知したオブジェクトの大きさ、および形状によって、s23にかかる判定を行う。また、画像処理部22は、追跡データ取得部21で取得した、各車両110の走行軌跡を示す追跡データを用いて、s23にかかる判定を行ってもよい。
画像処理部22は、判定対象オブジェクト120を検知していなければ、s21に戻る。また、画像処理部22は、判定対象オブジェクト120を検知していれば、今回検知した判定対象オブジェクト120を判定部23に通知し(s24)、s21に戻る。画像処理部22は、判定部23に対して、少なくとも今回検知した判定対象オブジェクト120の位置を通知する。また、画像処理部22は、判定部23に対して、今回検知した判定対象オブジェクト120の大きさ、形状等も含めて通知してもよい。
図9は、判定処理を示すフローチャートである。この判定処理は、判定部23が行う。判定部23は、画像処理部22から判定対象オブジェクト120の検知が通知されると(s31)、今回通知された判定対象オブジェクト120の中に、未処理の判定対象オブジェクト120があるかどうかを判定する(s32)。ここで言う未処理の判定対象オブジェクト120とは、後述する障害物判定の実行を開始していない判定対象オブジェクト120(すでに、障害物判定を完了している判定対象オブジェクト120を含む。)である。
なお、画像処理部22が、画像処理で検知した判定対象オブジェクト120であって、その時点において判定部23に対して未通知の判定対象オブジェクト120のみをs24で通知するように構成してもよい。
判定部23は、s32で未処理の判定対象オブジェクト120があると判定すると、未処理の判定対象オブジェクト120毎に、図10に示す障害物判定を開始し(s33)、s31に戻る。
図10に示す障害物判定は、上記の説明からあきらかなように、画像処理部22において検知された車両110以外のオブジェクト毎に行われる処理である。すなわち、図10に示す障害物判定は、1つの判定対象オブジェクト120に対する処理である。したがって、障害物検知装置1においては、判定対象オブジェクト120が異なる複数の障害物判定が、同時に行われることもある。
判定部23は、判定対象オブジェクト120の位置に応じて、検知ラインを設定する(s41)。判定部23は、判定対象オブジェクト120の上を通過した車両110があるか(s42)、判定期間が経過したかを判定する(s43)。判定期間は、この例では、画像処理部22において判定対象オブジェクト120が検知されてから、検知ラインを跨いで上流側から下流側に走行した車両110の台数が設定台数に達するまでの期間である。s42、およびs43にかかる処理は、図4に示した追跡データを用いることによって判定できる。
判定部23は、s42で、判定対象オブジェクト120の上を通過した車両110があったと判定すると、この判定対象オブジェクト120を、車両110の走行を妨げる障害物でないと判定し(s44)、本処理を終了する。
また、判定部23は、判定対象オブジェクト120の上を通過した車両110がなく、s43で判定期間が経過したと判定すると、この判定対象オブジェクト120を、車両110の走行を妨げる障害物であると判定する(s45)。判定部23は、障害物が検知されたことを上位装置に通知する通知処理を行い(s46)、本処理を終了する。s46にかかる通知処理は、判定部23が出力部14を制御して、s45で障害物であると判定した判定対象オブジェクト120の位置を含む、障害物検知通知を上位装置に出力する処理である。
このように、この例にかかる障害物検知装置1は、風によって揺らいだ木葉の影、水たまりでの太陽光の反射、風等で飛んできて路面に貼りついたレジ袋等を、車両110の走行を妨げる障害物として検知しない。すなわち、この例にかかる障害物検知装置1は、車両110の走行を妨げる障害物を適正に検知できる。
また、s43にかかる処理を設けているので、車両110の走行を妨げる障害物を、速やかに車両110の走行を妨げる障害物であると判定できる。すなわち、車両110の走行を妨げる障害物の検知が遅れるのを防止できる。
また、障害物検知装置1は、判定対象オブジェクト120の上を通過した車両110があると、この判定対象オブジェクト120を障害物でないと判定し、図10に示した障害物判定を終了する構成にしているので、処理負荷が無駄に増大するのを抑えられる。
<4.変形例>
次に、この発明の変形例について説明する。
s43の判定期間は、画像処理部22が画像処理で判定対象オブジェクト120を検知してから、設定時間経過するまでの期間にしてもよい。
また、s43の判定期間は、上記設定時間経過するまでの期間、または上記の例の検知ラインを跨いで通過した車両110の台数が設定台数に達するまでの期間のどちらか短い方の期間にしてもよい。
また、上記の例では、追跡データ取得部21が、電波レーダ装置5から入力された車両検知データを車両のIDで分類して集計することによって、車両110の追跡データを取得するとしたが、電波レーダ装置5から、適当なタイミングで、車両110の追跡データが入力される構成であってもよい。
また、電波レーダ装置5は、追跡データを生成しない構成にしてもよい。この場合、電波レーダ装置5は、上記した例のs3にかかる処理を行わず、上記した例のs4で位置、速度、および大きさを対応づけた車両検知データ(IDを対応づけてない車両検知データ)を生成して、障害物検知装置1に出力する。障害物検知装置1が、上記した例のs3と同様の処理を行って、追跡データを生成する。
また、上記の例で説明した電波レーダ装置5は、レーザ光を探査波として用いる、レーザレーダ装置に置き換えてもよい。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
さらに、この発明に係る構成と上述した実施形態に係る構成との対応関係は、以下の付記のように記載できる。
<付記>
車両(110)が走行する走行路に対して設定された対象エリア(100)内を繰り返し探査波で走査して検知した前記車両(110)の位置を含む車両検知データに基づく、前記対象エリア(100)内における前記車両(110)の走行軌跡を示す追跡データを取得する追跡データ取得部(21)と、
前記対象エリア(100)を撮像した動画像が入力される画像入力部(13)と、
前記画像入力部(13)に入力された動画像にかかるフレーム画像を処理し、撮像されているオブジェクトを検知するオブジェクト検知部(22)と、
前記オブジェクト検知部(22)によって検知された前記車両(110)以外のオブジェクトが前記車両(110)の走行を妨げる障害物があるかどうかを、前記追跡データ取得部(21)において取得した前記追跡データを用いて判定する判定部(23)と、を備えた障害物検知装置(1)。
1…障害物検知装置
5…電波レーダ装置
6…撮像装置
11…制御ユニット
12…検知データ入力部
13…画像入力部
14…出力部
21…追跡データ取得部
22…画像処理部
23…判定部
100…対象エリア
110…車両
120…判定対象オブジェクト

Claims (8)

  1. 車両が走行する走行路に対して設定された対象エリア内を繰り返し探査波で走査して検知した前記車両の位置を含む車両検知データに基づく、前記対象エリア内における前記車両の走行軌跡を示す追跡データを取得する追跡データ取得部と、
    前記対象エリアを撮像した動画像が入力される画像入力部と、
    前記画像入力部に入力された動画像にかかるフレーム画像を処理し、撮像されているオブジェクトを検知するオブジェクト検知部と、
    前記オブジェクト検知部によって検知された前記車両以外のオブジェクトが前記車両の走行を妨げる障害物があるかどうかを、前記追跡データ取得部において取得した前記追跡データを用いて判定する判定部と、を備えた障害物検知装置。
  2. 前記判定部は、前記車両が前記オブジェクト検知部によって検知された前記車両以外のオブジェクトの上を通過したかどうかによって、このオブジェクトが障害物であるかどうかを判定する、請求項1に記載の障害物検知装置。
  3. 前記判定部は、判定期間内に、前記車両が前記オブジェクト検知部によって検知された前記車両以外のオブジェクトの上を通過しなかったとき、このオブジェクトを障害物であると判定する、請求項2に記載の障害物検知装置。
  4. 前記判定期間は、前記オブジェクト検知部が前記車両以外のオブジェクトを検知してから、この車両以外のオブジェクトの位置を通る車幅方向のラインを跨いだ前記車両の台数が設定台数に達するまでの期間である、請求項3に記載の障害物検知装置。
  5. 前記判定期間は、前記オブジェクト検知部が前記車両以外のオブジェクトを検知してから、設定時間経過するまでの期間である、請求項3に記載の障害物検知装置。
  6. 前記判定部は、前記車両が前記オブジェクト検知部によって検知された前記車両以外のオブジェクトの上を通過したことを検知した時点で、このオブジェクトを障害物でないと判定する、請求項1〜5のいずれかに記載の障害物検知装置。
  7. 車両が走行する走行路に対して設定された対象エリア内を繰り返し探査波で走査して検知した前記車両の位置を含む車両検知データに基づく、前記対象エリア内における前記車両の走行軌跡を示す追跡データを取得する追跡データ取得ステップと、
    前記画像入力部に入力された前記対象エリアを撮像した動画像にかかるフレーム画像を処理し、撮像されているオブジェクトを検知するオブジェクト検知ステップと、
    前記オブジェクト検知ステップで検知した前記車両以外のオブジェクトが前記車両の走行を妨げる障害物があるかどうかを、前記追跡データ取得ステップで取得した前記追跡データを用いて判定する判定ステップと、を備えた障害物検知方法。
  8. 車両が走行する走行路に対して設定された対象エリア内を繰り返し探査波で走査して検知した前記車両の位置を含む車両検知データに基づく、前記対象エリア内における前記車両の走行軌跡を示す追跡データを取得する追跡データ取得ステップと、
    前記画像入力部に入力された前記対象エリアを撮像した動画像にかかるフレーム画像を処理し、撮像されているオブジェクトを検知するオブジェクト検知ステップと、
    前記オブジェクト検知ステップで検知した前記車両以外のオブジェクトが前記車両の走行を妨げる障害物があるかどうかを、前記追跡データ取得ステップで取得した前記追跡データを用いて判定する判定ステップと、をコンピュータに実行させる障害物検知プログラム。
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