JP2020144061A - 電波時計 - Google Patents
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Abstract
【課題】時刻修正処理の所要時間を低減可能な電波時計を提供する。【解決手段】電波時計1は、第1送信所P1により送信され第1時刻データを含む第1信号Q1と、第1送信所P1と異なる第2送信所P2により送信され第2時刻データを含む第2信号Q2とを交互に受信する受信部10と、第1信号Q1から取得される第1時刻データ及び第2信号Q2から取得される第2時刻データを記憶する記憶部21と、内部時刻を計時する計時部23と、記憶部23に記憶された第1時刻データ及び第2時刻データが互いに整合性を有する場合、内部時刻を第2時刻データに基づいて修正する時刻修正部22とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、電波時計に関する。
特許文献1は、同一周波数の電波に含まれる時刻データの間隔が一定であるか否かによって周波数の異なる複数の電波の時刻データの各整合性を判断し、整合性が高い電波の時刻データに基づいて計時手段の時刻データを修正する時刻データ受信装置を開示する。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、1分毎に送信される同一周波数の時刻データを少なくとも3回受信する必要があるため、時刻データの整合性を判断するのに多くの時間を要する場合がある。
第1態様は、第1送信所により送信され第1時刻データを含む第1信号と、前記第1送信所と異なる第2送信所により送信され第2時刻データを含む第2信号とを交互に受信する受信部と、前記第1信号から取得される前記第1時刻データ及び前記第2信号から取得される前記第2時刻データを記憶する記憶部と、内部時刻を計時する計時部と、前記記憶部に記憶された前記第1時刻データ及び前記第2時刻データが互いに整合性を有する場合、前記第2時刻データに基づいて前記内部時刻を修正する時刻修正部とを備えることを特徴とする電波時計である。
第2態様は、第1態様において、前記第1信号が、第1搬送周波数を有する第1標準電波であり、前記第2信号が、前記第1搬送周波数と異なる第2搬送周波数を有する第2標準電波であることを特徴とする。
第3態様は、第2態様において、前記第1搬送周波数が、40kHzであり、前記第2搬送周波数が、60kHzであることを特徴とする。
第4態様は、第2態様において、前記第1搬送周波数が、60kHzであり、前記第2搬送周波数が、77.5kHzであることを特徴とする。
第5態様は、第1乃至第4態様の何れかにおいて、前記時刻修正部が、前記記憶部に記憶された複数の前記第1時刻データ又は複数の前記第2時刻データのうち、互いに整合性を有する時刻データである整合時刻データの数が3である場合、前記整合時刻データに基づいて前記内部時刻を修正することを特徴とする。
第6態様は、第5態様において、前記受信部が、前記第1信号及び前記第2信号のうち、過去に3つの前記整合時刻データが取得された方の受信を先に開始することを特徴とする。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図面においては、同一又は類似の要素には同一又は類似の符号をそれぞれ付して、重複する説明を省略する。実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を以下に限定するものではない。本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
[電波時計]
図1に示すように、実施形態に係る電波時計1は、電波を受信する受信部10と、電波時計1の動作に必要な演算を処理する制御装置20と、時刻を表示する時刻表示部30と、発振回路41と、分周回路42とを備える。電波時計1は、例えば、ユーザーの手首に装着される腕時計である。電波時計1は、他の携帯時計、置時計、壁掛け時計等であってもよい。
図1に示すように、実施形態に係る電波時計1は、電波を受信する受信部10と、電波時計1の動作に必要な演算を処理する制御装置20と、時刻を表示する時刻表示部30と、発振回路41と、分周回路42とを備える。電波時計1は、例えば、ユーザーの手首に装着される腕時計である。電波時計1は、他の携帯時計、置時計、壁掛け時計等であってもよい。
受信部10は、アンテナ11及び受信回路12を備える。アンテナ11は、種々の標準電波等の無線信号を受信する。受信回路12は、制御装置20による制御に応じて、アンテナ11により受信された信号を増幅及び復調することにより時刻データを取得し、制御装置20に出力する。受信部10は、第1送信所P1により送信され第1時刻データを含む第1信号Q1と、第1送信所P1と異なる第2送信所P2により送信され、第2時刻データを含む第2信号Q2とを交互に受信する。
第1信号Q1は、第1搬送周波数を有する第1標準電波である。第2信号Q2は、第1搬送周波数と異なる第2搬送周波数を有する第2標準電波である。第1送信所P1及び第2送信所P2のそれぞれは、例えば日本の標準電波送信所である。第1信号Q1及び第2信号Q2のそれぞれがJJY(登録商標)の信号である場合、例えば、第1搬送周波数は40kHzであり、第2搬送周波数は60kHzである。
制御装置20は、例えば、記憶部21と、時刻修正部22と、計時部23とを有する。制御装置20は、中央演算処理装置(CPU)、マイクロコントローラー等の処理回路や回路部品等を含み得る。制御装置20は、例えば、電波時計1の動作に必要な演算を処理するコンピューターシステムを構成する。制御装置20は、例えば記憶部21に記憶されるプログラムを実行することにより、実施形態に記載された各機能を実現する。
記憶部21は、例えば半導体メモリー等の記憶装置である。記憶部21は、例えば、制御装置20の処理回路の動作に必要な一連の処理のプログラムや各種データを記憶する、コンピューターにより読み取り可能な記憶媒体である。記憶部21は、不揮発性の補助記憶装置に限るものでなく、CPUに内蔵されるレジスターやキャッシュメモリー等の主記憶装置を含み得る。記憶部21は、一体のハードウェアから構成されてもよく、別個の複数のハードウェアから構成されてもよい。
図2に示すように、記憶部21は、第1信号Q1から取得される第1時刻データと、第2信号Q2から取得される第2時刻データとが記録される時刻データテーブル210を記憶する。受信部10は、受信処理の開始に応じて、1サイクルにおいて第1信号Q1及び第2信号Q2を順に受信する。即ち、受信部10は、第1時刻データ及び第2時刻データを交互に取得する。受信部10による第1信号Q1及び第2信号Q2の受信により、各回のサイクルにおいて第1時刻データ及び第2時刻データが順に制御装置20に取得され、時刻データテーブル210に逐次記録され得る。これにより、記憶部21は、第1時刻データ及び第2時刻データを循環的に記憶する。
計時部23は、発振回路41及び分周回路42により生成された基準信号に基づいて内部時刻を計時する。発振回路41は、例えば、水晶振動子に電圧を印加することによって得られる発振信号を分周回路42に出力する。分周回路42は、発振回路41から入力された発振信号を分周することによって得られる、所定の周波数を有する基準信号を計時部23に出力する。計時部23は、基準信号に基づいて計時する内部時刻を、時刻修正部22により修正され得る。
時刻修正部22は、時刻データテーブル210に記録される第1時刻データ及び第2時刻データが互いに整合性を有する場合、計時部23に計時される内部時刻を、第1時刻データと整合性を有する第2時刻データに基づいて修正する。例えば、受信部10による受信処理において、第1時刻データ及び第2時刻データは、基準信号に基づいて1分毎に交互に取得される。図2に示す例において、第2回に取得された2つの時刻データのうち、第2時刻データは、第1時刻データの1分後のデータであるため、第2回の第1時刻データ及び第2時刻データは互いに整合性を有する。
なお、本実施形態において「整合性を有する」とは、例えば、特定の複数の時刻データの相互間において、各時刻データが示す時刻間の差と、各時刻データの受信された時刻間の差とが同一であることを意味する。更に、時刻修正部22は、示す時刻が合理的な時刻データのみを整合性の判定に用いるようにしてもよい。例えば、時刻データが、標準電波において実在しない時刻である25時を示す場合、時刻修正部22は、時刻データを合理的でないと判断し、他の時刻データと整合性を有するか否かの判定を実行しない。
時刻修正部22は、計時部23により計時される内部時刻を、第1時刻データと整合性を有する第2時刻データに整合する現在時刻に修正する。ここで、「第2時刻データに整合する現在時刻」とは、第1時刻データに整合性を有する第2時刻データの受信された時刻を基準として、第2時刻データが示す時刻と定義するときの、時刻修正部22が内部時刻を修正する時点における時刻である。なお、第1時刻データ及び第2時刻データが互いに整合性を有する場合、時刻修正部22が内部時刻を第2時刻データに基づいて修正することは、時刻修正部22が、内部時刻を、第1時刻データ及び第2時刻データ、又は、第1時刻データに基づいて修正することと等価である。
時刻表示部30は、計時部23により計時される内部時刻を表示する。時刻表示部30は、アナログ式であってもデジタル式であってもよい。アナログ式の場合、時刻表示部30は、例えば、ステッピングモーター等のアクチュエーター、輪列、指針、文字板等を備える。デジタル式の場合、時刻表示部30は、液晶ディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ等の表示器、表示器を駆動する駆動回路等を備える。時刻表示部30は、ユーザーに計時部23により計時される内部時刻を提示する装置であればどのような構成であってもよい。
[電波時計の動作]
図3のフローチャートを参照して、電波時計1の動作の一例として、電波時計1による時刻修正方法を説明する。以下の一連の処理の実行は、例えば毎日午前2時等、所定のタイミングで開始され得る。
図3のフローチャートを参照して、電波時計1の動作の一例として、電波時計1による時刻修正方法を説明する。以下の一連の処理の実行は、例えば毎日午前2時等、所定のタイミングで開始され得る。
先ず、ステップS101において、制御装置20は、第1信号Q1の受信処理を開始する。即ち、受信部10は、制御装置20による制御に応じて、第1搬送周波数を有する第1信号Q1をアンテナ11において受信し、受信回路12において増幅及び復調することを開始する。
ステップS102において、制御装置20は、第1信号Q1から第1時刻データを取得する。即ち、受信部10は、ステップS101で第1信号Q1を復調することにより、第1時刻データを取得し、制御装置20に出力する。これにより制御装置20は、第1時刻データを取得する。
ステップS103において、制御装置20は、ステップS102で取得した第1時刻データが、時刻データテーブル210に記録される第2時刻データの何れかと整合性を有するか否かを判定する。制御装置20は、第2時刻データと整合性を有する場合、ステップS108に処理を進め、第2時刻データと整合性を有しない場合、ステップS104に処理を進める。初回のステップS103では、未だ時刻データテーブル210に第2時刻データが記録されていないため、制御装置20は、ステップS104に処理を進めることになる。
ステップS104において、制御装置20は、ステップS101で開始した第1信号Q1の受信処理を終了する。即ち、受信部10は、制御装置20による制御に応じて、第1信号Q1の増幅及び復調を終了する。
ステップS105において、制御装置20は、第2信号Q2の受信処理を開始する。即ち、受信部10は、制御装置20による制御に応じて、第2搬送周波数を有する第2信号Q2をアンテナ11において受信し、受信回路12において増幅及び復調することを開始する。
ステップS106において、制御装置20は、第2信号Q2から第2時刻データを取得する。即ち、受信部10は、ステップS105で第2信号Q2を復調することにより第2時刻データを取得し、制御装置20に出力する。これにより制御装置20は、第2時刻データを取得する。
ステップS107において、制御装置20は、ステップS106で取得した第2時刻データが、時刻データテーブル210に記録される第1時刻データの何れかと整合性を有するか否かを判定する。初回のステップS107では、時刻データテーブル210に、ステップS102で取得した1つの第1時刻データのみが記録されるため、制御装置20は、ステップS106で取得した第2時刻データがこの第1時刻データと整合性を有するか否かを判定する。制御装置20は、第1時刻データと整合性を有する場合、ステップS108に処理を進め、第1時刻データと整合性を有しない場合、ステップS109に処理を進める。
ステップS108において、制御装置20は、受信成功処理を実行する。即ち、ステップS103又はステップS107で互いに整合性を有すると判定された第1時刻データ及び第2時刻データのうち、例えば第2時刻データに基づいて、計時部23により計時される内部時刻を修正する。即ち、制御装置20は、内部時刻を、第1時刻データと整合性を有する第2時刻データに整合する現在時刻に修正し、時刻修正処理を完了したとして一連の処理を終了する。
ステップS109において、制御装置20は、初回のステップS101における受信処理の開始から、所定数の時刻データを取得したか否かを判定する。言い換えると、制御装置20は、時刻データテーブル210に蓄積された第1時刻データ及び第2時刻データの総数が、所定数であるか否かを判定する。所定数は例えば10である。制御装置20は、所定数の時刻データを取得した場合、ステップS110に処理を進め、所定数の時刻データを未だ取得していない場合、ステップS111に処理を進める。
ステップS110において、制御装置20は、受信失敗処理を実行する。制御装置20は、ステップS105で開始した第2信号Q2の受信処理を終了させる。即ち、受信部10は、制御装置20による制御に応じて、第2信号Q2の増幅及び復調を終了する。制御装置20は、一連の処理を再試行するタイミングまで待機状態に移行し、一連の処理を終了する。
ステップS111において、制御装置20は、ステップS105で開始した第2信号Q2の受信処理を終了する。即ち、受信部10は、制御装置20による制御に応じて、第2信号Q2の増幅及び復調を終了し、ステップS101に処理を戻す。
以上のように、電波時計1は、第1信号Q1及び第2信号Q2を交互に受信し、第1時刻データ及び第2時刻データが互いに整合性を有することを確認した時点で、内部時刻を修正する。即ち、電波時計1では、異なる2つの送信所からそれぞれ取得した時刻データであるにも関わらず、第1及び第2時刻データが互いに整合性を有する場合、第1及び第2時刻データが高い信頼度を有するものとみなし、時刻修正に採用する。このため、電波時計1は、第1信号Q1及び第2信号Q2を受信できる位置にあり、第1回のサイクルにおいて互いに整合性を有する第1及び第2時刻データを取得する場合、最短2分程度で時刻修正処理を完了できる。このように、電波時計1によれば、時刻修正処理の所要時間を低減することが可能である。
なお、図2に示す例では、第2回のサイクルにおいて、互いに整合性を有する第1時刻データ及び第2時刻データが時刻データテーブル210に記録される。この場合、第2回において第2時刻データが時刻データテーブル210に記録された後、第3回のサイクルに移行して再度第1時刻データを取得することなく、ステップS108の受信成功処理が実行される。このため、図2では第3回以降の時刻データが図示されるが、正確には第3回以降の時刻データは時刻データテーブル210に記録されない。図3に示す一連の時刻修正処理の開始から完了までの所要時間は4分程度となる。
[変形例]
以下、図4のフローチャートを参照して、実施形態の変形例を説明する。実施形態の変形例において、電波時計1は、それぞれ複数の第1時刻データ又は第2時刻データのうち、互いに整合性を有する時刻データが存在する場合も時刻修正を実行する点で上述の実施形態と異なる。図4のステップS201及びS202の処理は、図3のステップS101及びS102の処理と同様であるため、重複する説明を省略する。
以下、図4のフローチャートを参照して、実施形態の変形例を説明する。実施形態の変形例において、電波時計1は、それぞれ複数の第1時刻データ又は第2時刻データのうち、互いに整合性を有する時刻データが存在する場合も時刻修正を実行する点で上述の実施形態と異なる。図4のステップS201及びS202の処理は、図3のステップS101及びS102の処理と同様であるため、重複する説明を省略する。
ステップS203において、制御装置20は、ステップS202で取得した第1時刻データが、時刻データテーブル210に記録される第2時刻データの何れかと整合性を有するか否かを判定する。制御装置20は、第2時刻データと整合性を有する場合、ステップS210に処理を進め、第2時刻データと整合性を有しない場合、ステップS204に処理を進める。初回のステップS203では、未だ時刻データテーブル210に第2時刻データが記録されていないため、制御装置20は、ステップS204に処理を進めることになる。
ステップS204において、制御装置20は、時刻データテーブル210に記憶される第1整合時刻データの数が3であるか否かを判定する。ここで、第1整合時刻データとは、複数の第1時刻データのうち互いに整合性を有する第1時刻データを意味する。第1整合時刻データの数が3である場合、ステップS210に処理を進め、第1整合時刻データの数が3でない場合、ステップS205に処理を進める。初回のステップS204では、未だ時刻データテーブル210に複数の第1時刻データが記録されていないため、制御装置20は、ステップS205に処理を進めることになる。
ステップS205〜S207の処理は、それぞれ図3のステップS104〜S106の処理と実質的に同様であるため、重複する説明を省略する。
ステップS208において、制御装置20は、ステップS207で取得した第2時刻データが、時刻データテーブル210に記録される第1時刻データの何れかと整合性を有するか否かを判定する。初回のステップS208では、時刻データテーブル210に、ステップS202で取得した1つの第1時刻データのみが記録されるため、制御装置20は、ステップS207で取得した第2時刻データがこの第1時刻データと整合性を有するか否かを判定する。制御装置20は、第1時刻データと整合性を有する場合、ステップS210に処理を進め、第1時刻データと整合性を有しない場合、ステップS209に処理を進める。
ステップS209において、制御装置20は、時刻データテーブル210に記憶される第2整合時刻データの数が3であるか否かを判定する。ここで、第2整合時刻データとは、複数の第2時刻データのうち互いに整合性を有する第2時刻データを意味する。第2整合時刻データの数が3である場合、ステップS210に処理を進め、第2整合時刻データの数が3でない場合、ステップS211に処理を進める。初回のステップS209では、未だ時刻データテーブル210に複数の第2時刻データが記録されていないため、制御装置20は、ステップS211に処理を進めることになる。
ステップS210において、制御装置20は、受信成功処理を実行する。ステップS203又はステップS208で互いに整合性を有すると判定された第1時刻データ及び第2時刻データ、又は、第1整合時刻データ若しくは第2整合時刻データに基づいて、計時部23により計時される内部時刻を修正する。即ち、制御装置20は、内部時刻を、他の時刻データと整合性を有する時刻データに整合する現在時刻に修正し、一連の処理を終了する。
ステップS211において、制御装置20は、初回のステップS201における受信処理の開始から、所定数の時刻データを取得したか否かを判定する。言い換えると、制御装置20は、時刻データテーブル210に蓄積された第1時刻データ及び第2時刻データの総数が、所定数であるか否かを判定する。制御装置20は、所定数の時刻データを取得した場合、ステップS212に処理を進め、所定数の時刻データを未だ取得していない場合、ステップS213に処理を進める。
ステップS212において、制御装置20は、受信失敗処理を実行する。制御装置20は、ステップS206で開始した第2信号Q2の受信処理を終了させる。即ち、受信部10は、制御装置20による制御に応じて、第2信号Q2の増幅及び復調を終了する。制御装置20は、一連の処理を再試行するタイミングまで待機状態に移行し、一連の処理を終了する。
ステップS213において、制御装置20は、ステップS206で開始した第2信号Q2の受信処理を終了する。即ち、受信部10は、制御装置20による制御に応じて、第2信号Q2の増幅及び復調を終了し、ステップS201に処理を戻す。
例えば図5に示すように、図4のフローチャートに示す一連の処理において、第1時刻データ及び第2時刻データを順に取得する処理を5回繰り返すことにより、合計10の時刻データが時刻データテーブル210に記録される。図5に示す例において、第1回、第3回及び第5回において取得された各第2時刻データが、互いに整合性を有する整合時刻データである。この場合、時刻修正部22は、ステップS209において整合時刻データの数が3であると判定し、ステップS210において、内部時刻を整合時刻データに基づいて修正する。
このように、実施形態の変形例によれば、第1時刻データ及び第2時刻データが互いに整合性を有しない場合であっても、複数の第1時刻データ又は複数の第2時刻データにおいて、互いに整合性を有する所定数の整合時刻データが存在する場合、整合時刻データに基づいて時刻修正を実行することができる。このため、電波時計1は、互いに整合性を有する時刻データに基づく時刻修正処理が成功する確率を向上することができる。
更に、図5に示す例のように、それぞれ第2時刻データとして互いに整合性を有する時刻データが取得された場合、次回の時刻修正処理において、第2信号から先に受信処理を開始するようにしてもよい。このように、第1信号Q1及び第2信号Q2のうち、過去に3つの整合時刻データが取得された方の信号の受信を先に開始することにより、時刻修正処理の所要時間を低減する可能性を向上できる。
[他の実施形態]
以上のように実施形態を説明したが、本発明はこれらの開示に限定されるものではない。各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成に置換されてよく、また、本発明の技術的範囲内において、各実施形態における任意の構成が省略されたり追加されたりしてもよい。このように、これらの開示から当業者には様々な代替の実施形態が明らかになる。
以上のように実施形態を説明したが、本発明はこれらの開示に限定されるものではない。各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成に置換されてよく、また、本発明の技術的範囲内において、各実施形態における任意の構成が省略されたり追加されたりしてもよい。このように、これらの開示から当業者には様々な代替の実施形態が明らかになる。
例えば、第1送信所P1及び第2送信所P2のそれぞれは、日本のJJYに限るものでなく、英国のMSF、ドイツのDCF77、米国のWWVB等であってもよい。第1送信所P1がMSFであり、第2送信所P2がDCF77である場合、第1信号Q1の第1搬送周波数は60kHzであり、第2信号Q2の第2搬送周波数は77.5kHzである。この場合も上述の実施形態と同様に、電波時計1は、第1信号Q1及び第2信号Q2を受信できる位置にあるとき、最短2分程度で時刻修正処理を完了することができる。
その他、上述の各構成を相互に応用した構成等、本発明は以上に記載しない様々な実施形態を含むことは勿論である。本発明の技術的範囲は、上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
以下に、上述した実施形態から導き出される内容を、各態様として記載する。
第1態様は、第1送信所により送信され第1時刻データを含む第1信号と、前記第1送信所と異なる第2送信所により送信され第2時刻データを含む第2信号とを交互に受信する受信部と、前記第1信号から取得される前記第1時刻データ及び前記第2信号から取得される前記第2時刻データを記憶する記憶部と、内部時刻を計時する計時部と、前記記憶部に記憶された前記第1時刻データ及び前記第2時刻データが互いに整合性を有する場合、前記第2時刻データに基づいて前記内部時刻を修正する時刻修正部とを備えることを特徴とする電波時計である。
第1態様によれば、互いに異なる送信所から取得された第1時刻データ及び第2時刻データが互いに整合性を有する場合、第1時刻データ及び第2時刻データが高い信頼性を有するものとみなして時刻修正を実行する。このため、電波時計が第1信号及び第2信号を受信できる場合、時刻修正処理の所要時間を低減することが可能である。
第2態様は、第1態様において、前記第1信号が、第1搬送周波数を有する第1標準電波であり、前記第2信号が、前記第1搬送周波数と異なる第2搬送周波数を有する第2標準電波であることを特徴とする。
第2態様によれば、異なる周波数の信号を受信することにより、異なる送信所から送信された信号を受信することが実現可能となり、互いに整合性を有する時刻データを、高い信頼性を有するものとみなすことができる。
第3態様は、第2態様において、前記第1搬送周波数が、40kHzであり、前記第2搬送周波数が、60kHzであることを特徴とする。
第3態様によれば、電波時計が日本のJJYの2種類の信号を受信できる場所に位置する場合、時刻修正処理の所要時間を低減することが可能である。
第4態様は、第2態様において、前記第1搬送周波数が、60kHzであり、前記第2搬送周波数が、77.5kHzであることを特徴とする。
第4態様によれば、電波時計がヨーロッパのMSFの信号及びDCF77の信号を受信できる場所に位置する場合、時刻修正処理の所要時間を低減することが可能である。
第5態様は、第1乃至第4態様の何れかにおいて、前記時刻修正部が、前記記憶部に記憶された複数の前記第1時刻データ又は複数の前記第2時刻データのうち、互いに整合性を有する時刻データである整合時刻データの数が3である場合、前記整合時刻データに基づいて前記内部時刻を修正することを特徴とする。
第5態様によれば、第1時刻データ及び第2時刻データが互いに整合性を有しない場合であっても、複数の第1時刻データ又は複数の第2時刻データにおいて、互いに整合性を有する3つの時刻データが存在すれば、時刻修正を実施することができる。このため、電波時計は、時刻修正処理が成功する確率を向上することができる。
第6態様は、第5態様において、前記受信部が、前記第1信号及び前記第2信号のうち、過去に3つの前記整合時刻データが取得された方の受信を先に開始することを特徴とする。
第6態様によれば、第1時刻データ及び第2時刻データが互いに整合性を有しない場合であっても、時刻修正処理の所要時間が不要に長くなることを抑制できる。
1…電波時計、10…受信部、11…アンテナ、12…受信回路、20…制御装置、21…記憶部、22…時刻修正部、23…計時部、30…時刻表示部、41…発振回路、42…分周回路、210…時刻データテーブル、P1…第1送信所、P2…第2送信所、Q1…第1信号、Q2…第2信号。
Claims (6)
- 第1送信所により送信され第1時刻データを含む第1信号と、前記第1送信所と異なる第2送信所により送信され第2時刻データを含む第2信号とを交互に受信する受信部と、
前記第1信号から取得される前記第1時刻データ及び前記第2信号から取得される前記第2時刻データを記憶する記憶部と、
内部時刻を計時する計時部と、
前記記憶部に記憶された前記第1時刻データ及び前記第2時刻データが互いに整合性を有する場合、前記第2時刻データに基づいて前記内部時刻を修正する時刻修正部と、
を備えることを特徴とする電波時計。 - 前記第1信号は、第1搬送周波数を有する第1標準電波であり、
前記第2信号は、前記第1搬送周波数と異なる第2搬送周波数を有する第2標準電波であることを特徴とする請求項1に記載の電波時計。 - 前記第1搬送周波数は、40kHzであり、
前記第2搬送周波数は、60kHzであることを特徴とする請求項2に記載の電波時計。 - 前記第1搬送周波数は、60kHzであり、
前記第2搬送周波数は、77.5kHzであることを特徴とする請求項2に記載の電波時計。 - 前記時刻修正部は、前記記憶部に記憶された複数の前記第1時刻データ又は複数の前記第2時刻データのうち、互いに整合性を有する時刻データである整合時刻データの数が3である場合、前記整合時刻データに基づいて前記内部時刻を修正することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の電波時計。
- 前記受信部は、前記第1信号及び前記第2信号のうち、過去に3つの前記整合時刻データが取得された方の受信を先に開始することを特徴とする請求項5に記載の電波時計。
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