JP2020144012A - 染色画像推定器学習装置、画像処理装置、染色画像推定器学習方法、画像処理方法、染色画像推定器学習プログラム、及び、画像処理プログラム - Google Patents

染色画像推定器学習装置、画像処理装置、染色画像推定器学習方法、画像処理方法、染色画像推定器学習プログラム、及び、画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】組織や細胞を染色することなく観察することができる染色画像推定器学習装置、画像処理装置、染色画像推定器学習方法、画像処理方法、染色画像推定器学習プログラム及び画像処理プログラムを提供する。【解決手段】染色画像推定器学習装置400は、生体物質試料の所定の励起光による自家蛍光を撮影した自家蛍光画像を取得し、所定の染色液で染色した生体物質試料を撮影した染色画像を取得する画像取得部410と、画像取得部410が取得した自家蛍光画像と染色画像とに基づいて、自家蛍光画像の生体物質試料を染色液で染色した際の染色された生体物質試料が撮影された画像を推定する染色画像推定器451、452、453を学習する染色画像推定器学習部430とを備える。【選択図】図10

Description

本発明は、染色画像推定器学習装置、画像処理装置、染色画像推定器学習方法、画像処理方法、染色画像推定器学習プログラム、及び、画像処理プログラムに関する。
病理診断等で使用される細胞や組織の標本は、無色透明であることが多いため観察しにくいことがある。そこで、顕微鏡での観察を容易にするために、あらかじめ細胞や組織を染色してから、観察することが行われている。
特開2013−113689号公報 特開2011−185843号公報 特開2008−51772号公報 特開2013−114233号公報 特開2012−233784号公報 特開2016−161417号公報 国際公開第2012/163211号
Suzuki K, Armato SG, 3rd, Li F, Sone S, Doi K: Massive training artificial neural network (MTANN) for reduction of false positives in computerized detection of lung nodules in low-dose computed tomography, Med. Phys., 30(7), 1602-1617, 2003. Suzuki K, Horiba I, Sugie N, Nanki M: Extraction of left ventricular contours from left ventriculograms by means of a neural edge detector, IEEE Trans. Med. Imaging, 23(3), 330-339, 2004. Suzuki K, Horiba I, Sugie N: Neural edge enhancer for supervised edge enhancement from noisy images, IEEE Trans. Pattern Anal. Mach. Intell., 25(12), 1582-1596, 2003. Xu JW, Suzuki K: Massive-training support vector regression and Gaussian process for false-positive reduction in computer-aided detection of polyps in CT colonography, Med. Phys., 38(4), 1888-1902, 2011.
染色することによって組織や細胞の状態は観察しやすくなるが、染色には時間がかかることが問題である。また、染色すると脱色等の処理を行うことが求められる。さらに、質のよい染色をするには、所定の染色設備や染色技術が求められる。そこで、染色をせずに組織や細胞を観察しやすくすることが求められる。
本発明は、組織や細胞を染色することなく観察できる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
即ち、第1の態様は、
生体物質試料の所定の励起光による自家蛍光を撮影した自家蛍光画像を取得し、所定の染色液で染色した前記生体物質試料を撮影した染色画像を取得する画像取得部と、
前記画像取得部が取得した前記自家蛍光画像と前記染色画像とに基づいて、前記自家蛍光画像の前記生体物質試料を前記染色液で染色した際の染色された前記生体物質試料が撮影された画像を推定する染色画像推定器を学習する染色画像推定器学習部と、
を備える画像処理装置である。
開示の態様は、プログラムが情報処理装置によって実行されることによって実現されてもよい。即ち、開示の構成は、上記した態様における各手段が実行する処理を、情報処理装置に対して実行させるためのプログラム、或いは当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として特定することができる。また、開示の構成は、上記した各手段が実行する処理を情報処理装置が実行する方法をもって特定されてもよい。開示の構成は、上記した各手段が実行する処理を行う情報処理装置を含むシステムとして特定されてもよい。
本発明によれば、組織や細胞を染色することなく観察できる技術を提供することができる。
図1は、実施形態1のシステムの構成例を示す図である。 図2は、画像処理装置の機能構成例を示す図である。 図3は、情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。 図4は、画像処理装置における色素量推定器の生成の際の動作フローの例を示す図である。 図5は、蛍光顕微鏡で撮影された生体物質(肝組織)の自家蛍光画像の例(1)を示す図である。 図6は、蛍光顕微鏡で撮影された生体物質(肝組織)の自家蛍光画像の例(2)を示す図である。 図7は、蛍光顕微鏡で撮影された生体物質(肝組織)の自家蛍光画像の例(3)を示す図である。 図8は、染色液等の分光吸収係数の波長依存性のグラフの例を示す図である。 図9は、画像処理装置における模擬染色画像の生成の際の動作フローの例を示す図である。 図10は、実施形態2のシステムの構成例を示す図である。 図11は、染色画像推定器学習装置における染色画像推定器の学習の際の動作フローの例を示す図である。 図12は、染色画像推定器学習部における染色画像推定器の学習を説明する図である。 図13は、実施形態2の模擬染色画像生成のシステムの構成例を示す図である。 図14は、画像処理装置における模擬染色画像の生成の際の動作フローの例を示す図である。 図15は、模擬染色画像生成部における模擬染色画像の生成を説明する図である。 図16は、画像型深層学習器の一例として、MTANNの構造を示す図である。 図17は、MTANNの学習を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。実施形態の構成は例示であり、発明の構成は、開示の実施形態の具体的構成に限定されない。発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
〔実施形態1〕
(構成例1)
図1は、本実施形態のシステムの構成例を示す図である。本実施形態のシステム10は、画像処理装置100、蛍光顕微鏡200、マルチスペクトルカメラ300を含む。
画像処理装置100は、蛍光顕微鏡200から試料の自家蛍光画像を取得し、マルチスペクトルカメラ300からバンドごとの試料の染色画像を取得する。画像処理装置100は、染色画像から、色素量を検出する。画像処理装置100は、検出された色素量と、自家蛍光画像とを対応付けて、色素量推定器を生成する。画像処理装置100は、生成した色素量推定器を使用して、他の自家蛍光画像に基づいて、染色画像を出力する。試料は、例えば、細胞や組織などの生体物質である。画像処理装置100と、蛍光顕微鏡200及びマルチスペクトルカメラ300とは、直接、又は、ネットワーク等を介して、通信可能に接続されている。
蛍光顕微鏡200は、試料に励起光を照射し、当該試料からの自家蛍光を観察することによって、試料を観察する顕微鏡である。蛍光顕微鏡200は、試料に対して、複数の種類の励起光(波長の異なる励起光)を照射し、それぞれの自家蛍光画像を取得することができる。
マルチスペクトルカメラ300は、撮影対象を複数に分けられたバンド(周波数帯、波長帯)毎に撮影することができるカメラである。マルチスペクトルカメラ300は、染色された試料をバンドごとに撮影する。
図2は、画像処理装置の機能構成例を示す図である。画像処理装置100は、画像取得部102、色情報取得部104、色素量検出部106、色素量推定部108、画像生成部110を含む。
画像取得部102は、蛍光顕微鏡200から試料の自家蛍光画像を取得し、マルチスペクトルカメラ300から試料の染色画像を取得する。
色情報取得部104は、マルチスペクトルカメラ300で撮影された染色された試料の染色画像から、色情報を取得する。
色素量検出部106は、取得されたマルチバンドの染色画像の色情報から、色素量を推定する。
色素量推定部108は、自家蛍光画像と染色画像の色素量とに基づいて、色素量推定器を生成する。
画像生成部110は、蛍光顕微鏡200で撮影された試料の自家蛍光画像に基づいて、色素量推定器を用いて、デジタル染色画像(模擬染色画像)を生成する。
図3は、情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。図3に示す情報処理装置
90は、一般的なコンピュータの構成を有している。画像処理装置100は、図3に示すような情報処理装置90を用いることによって、実現される。図3の情報処理装置90は、プロセッサ91、メモリ92、記憶部93、入力部94、出力部95、通信制御部96を有する。これらは、互いにバスによって接続される。メモリ92及び記憶部93は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体である。情報処理装置のハードウェア構成は、図3に示される例に限らず、適宜構成要素の省略、置換、追加が行われてもよい。
情報処理装置90は、プロセッサ91が記録媒体に記憶されたプログラムをメモリ92の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部等が制御されることによって、所定の目的に合致した機能を実現することができる。
プロセッサ91は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)である。
メモリ92は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)を含む。メモリ92は、主記憶装置とも呼ばれる。
記憶部93は、例えば、EPROM(Erasable Programmable ROM)、ハードディスク
ドライブ(HDD、Hard Disk Drive)である。また、記憶部93は、リムーバブルメデ
ィア、即ち可搬記録媒体を含むことができる。リムーバブルメディアは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、あるいは、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)のようなディスク記録媒体である。記憶部93は、二次記憶装置とも呼ばれる。
記憶部93は、情報処理装置90で使用される、各種のプログラム、各種のデータ及び各種のテーブルを読み書き自在に記録媒体に格納する。記憶部93には、オペレーティングシステム(Operating System :OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納される。記憶部93に格納される情報は、メモリ92に格納されてもよい。また、メモリ92に格納される情報は、記憶部93に格納されてもよい。
オペレーティングシステムは、ソフトウェアとハードウェアとの仲介、メモリ空間の管理、ファイル管理、プロセスやタスクの管理等を行うソフトウェアである。オペレーティングシステムは、通信インタフェースを含む。通信インタフェースは、通信制御部96を介して接続される他の外部装置等とデータのやり取りを行うプログラムである。外部装置等には、例えば、他の情報処理装置、外部記憶装置等が含まれる。
入力部94は、キーボード、ポインティングデバイス、ワイヤレスリモコン、タッチパネル等を含む。また、入力部94は、カメラのような映像や画像の入力装置や、マイクロフォンのような音声の入力装置を含むことができる。
出力部95は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electroluminescence)パ
ネル、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、PDP(Plasma Display Panel)等の表示装置、プリンタ等の出力装置を含む。また、出力部95は、スピーカのような音声の出力装置を含むことができる。
通信制御部96は、他の装置と接続し、情報処理装置90と他の装置との間の通信を制御する。通信制御部96は、例えば、LAN(Local Area Network)インタフェースボード、無線通信のための無線通信回路、有線通信のための通信回路である。LANインタフェースボードや無線通信回路は、インターネット等のネットワークに接続される。
情報処理装置90は、プロセッサが補助記憶部に記憶されたプログラムを主記憶部の作業領域に実行可能に展開し、プログラムの実行を通じて周辺機器等の制御を行う。これにより、情報処理装置は、所定の目的に合致した機能を実現することができる。主記憶部及び補助記憶部は、情報処理装置が読み取り可能な記録媒体である。
(動作例1)
〈色素量推定器生成〉
図4は、画像処理装置における色素量推定器の生成の際の動作フローの例を示す図である。
S101では、画像処理装置100の画像取得部102は、蛍光顕微鏡200で撮影された試料の自家蛍光画像を蛍光顕微鏡200から取得する。自家蛍光画像は、試料に所定の周波数の励起光を照射して、試料の自家蛍光を撮影したものである。蛍光顕微鏡200では、試料には複数の種類(複数の波長)の励起光が照射され、それぞれの励起光に対する試料の自家蛍光が撮影される。試料は、例えば、細胞や組織等の生体物質の切片標本である。S101及びS102で使用される試料は、同一の生体物質から生成される切片標本である。取得される自家蛍光画像は、1種類の励起光によるものであってもよい。
図5、図6、図7は、蛍光顕微鏡で撮影された生体物質(肝組織)の自家蛍光画像の例を示す図である。図5、図6、図7において、色が白いほど、明るいことを示す。図5の自家蛍光画像では、励起光の波長が470nmであり、495nm以上の波長の光を通すフィルタが使用されている。図6の自家蛍光画像では、励起光の波長が545nmであり、565nm以上の波長の光を通すフィルタが使用されている。図7の自家蛍光画像では、励起光の波長が360nmであり、400nm以上の波長の光を通すフィルタが使用されている。自家蛍光画像には励起光は含まれていない。
S102では、画像取得部102は、マルチスペクトルカメラ300で撮影された染色された試料の染色画像をマルチスペクトルカメラ300から取得する。染色画像は、所定の染色液で試料を染色して撮影されたものである。試料に所定の染色液を添加することで、所定の部分が発色する。発色する部分、色は、染色液に依存する。マルチスペクトルカメラ300では、複数のバンド(周波数帯)で染色画像が撮影される。染色液は、例えば、ヘマトキシリン(Haematoxylin)、エオジン(Eosin)である。染色液として、複数の
染色液が使用されてもよい。マルチスペクトルカメラ300を使用することで、試料を透過した透過光のより詳細な情報を得ることができる。
S103では、色情報取得部104は、各バンドの染色画像から、画像における各ピクセル(位置)の吸光度を求める。吸光度は、光が媒質を通った際に光の強度がどの程度弱まるかを示す量である。各ピクセルの吸光度は、各ピクセルの明るさに依存する。色情報取得部104は、バンド毎に、染色画像における各ピクセルの明るさから各ピクセルの吸光度を求める。各バンドの吸光度は、試料に取り込まれた染色液の色素量及び染色液の吸光係数に依存する。
S104では、色素量検出部106は、S103で求めた吸光度、既知である染色液の分光吸収係数に基づいて、ピクセル毎に、試料に取り込まれた染色液の色素量を算出する。分光吸収係数は、光が媒質に入射したときに媒質がどの程度光を吸収するかを示す量である。染色液の吸収係数は、入射する光の波長に依存する。吸光度ベクトルをa、分光吸収係数行列をX、色素量をCとすると、ランバートベールの法則により、次のように表される。吸光度ベクトルは、バンド毎の吸光度をベクトル表示したものである。分光吸収係数行列は、染色液毎、バンド毎の吸収係数を行列表示したものである。
Figure 2020144012

これらの式より、推定行列Xを吸光度ベクトルaに乗算することによって、試料に取り込まれた染色液毎のピクセル毎(位置毎)の色素量Cを求めることができる。色素量検出部106は、ピクセル毎の色素量に基づいて、試料の各位置の色素量を示す色素量画像を生成する。色素量画像は、試料に取り込まれた染色液の分布を示す。色素量画像では、例えば、染色液が多く取り込まれた位置はより明るくなる。
図8は、染色液等の分光吸収係数の波長依存性のグラフの例を示す図である。図8の例では、ヘマトキシリン、エオジン、赤血球の分光吸収係数を示す。図8の例では、例えば、エオジンの分光吸収係数は、550nm近辺でピークとなる。分光吸収係数行列は、当該グラフに基づいて生成される。
S105では、色素量検出部106は、S101で取得した自家蛍光画像と、S104で生成した色素量画像との関係を機械学習等により分析する。分析には、ニューラルネットワークによるディープラーニング、Regression SVM、Regression Random Forest、多重回帰分析、Look Up Table等の学習空間を利用する手法等が使用され得る。分析には、連
続値を予測するような手法が適用可能である。色素量検出部106は、例えば、ニューラルネットワークであれば、複数の条件(励起光)で励起された試料の自家蛍光画像を入力データとし、試料を染色して得られたマルチスペクトル画像から求められた色素量画像を出力データとする。色素量検出部106は、当該入力データと当該出力データとが紐付けられた教師あり学習により、ニューラルネットワークのニューロン間の重み付け係数を最適化して、色素量推定器を構築する。色素量推定器は、より多くの自家蛍光画像と色素量画像との組を用いることで最適化される。また、色素量推定器は、染色液毎に生成することができる。また、入力データとして、テクスチャ情報等の画像処理特徴量(組織や細胞の特徴を示す情報など)が含まれてもよい。
また、試料を様々な染色液で染色した染色画像を用いて、色素量推定器を生成することで、様々な染色液の色素量推定器を生成することができる。
〈模擬染色画像生成〉
図9は、画像処理装置における模擬染色画像の生成の際の動作フローの例を示す図である。模擬染色画像(デジタル染色画像)は、試料の自家蛍光画像を使用して色素量推定器により推定された推定色素量画像に基づいて得られる、模擬的な染色画像である。模擬染色画像は、試料を実際に染色した染色画像を模擬したものである。ここでは、画像処理装置100は、染色されていない試料の自家蛍光画像と、上記の色素量推定器とを用いて、模擬染色画像を生成する。
S201では、画像処理装置100の画像取得部102は、蛍光顕微鏡200で撮影された試料の自家蛍光画像を蛍光顕微鏡200から取得する。蛍光顕微鏡200では、試料には複数の種類(複数の波長)の励起光が照射され、それぞれの励起光に対する試料の自家蛍光が撮影される。試料は、例えば、細胞や組織等の生体物質の切片標本である。ここで使用される自家蛍光画像に対応する試料は、色素量推定器の生成の際に使用された自家蛍光画像に対応する試料と異なる試料である。
S202では、色素量推定部108は、画像取得部102で取得された自家蛍光画像を
入力データとして、所望の染色液に対応する色素量推定器を用いて、推定された所望の染料液の色素量画像を生成する。色素量画像では、例えば、色素量が多いほど明るい色で表示される。色素量画像は、推定される試料に取り込まれた染色液の色素量を示す画像である。
S203では、画像生成部110は、色素量画像(または色素量)と、染色液毎の分光吸収係数とから、バンド毎の各ピクセルについての吸光度を算出する。画像生成部110は、算出されたバンド毎の吸光度からバンド毎の光の透過率を算出し、ピクセルごとにRGB(Red Green Blue)の成分毎に積分して、各ピクセルの画素値(RGB値)を算出する。画像生成部110は、算出された各ピクセルの画素値に基づいて、模擬染色画像(デジタル染色画像)を生成する。これにより、画像処理装置100は、所望の染色液についての擬似染色画像を、試料を染色することなく生成することができる。
(実施形態1の作用、効果)
画像処理装置100は、蛍光顕微鏡200で撮影された細胞や組織などの生体物質の試料の自家蛍光画像を取得する。画像処理装置100は、マルチスペクトルカメラ300で撮影された染色液で染色された染色画像を取得する。画像処理装置100は、染色画像と、染色液の分光吸収係数とに基づいて、試料に取り込まれた染色液の色素量を算出する。画像処理装置100は、自家蛍光画像と、算出された色素量(色素量画像)とに基づいて、色素量推定器を生成する。
画像処理装置100は、試料の自家蛍光画像と、所望の染色液に対応する色素量推定器とを用いて、推定された色素量画像を生成する。画像処理装置100は、色素量画像と、染料液毎の分光吸収係数とから、バンド毎の吸光度を算出する。画像処理装置100は、バンド毎の吸光度からバンド毎の透過率を算出し、バンド毎の透過率をRGBの成分毎に積分することで、各ピクセルの画素値を算出し、擬似染色画像を生成する。
画像処理装置100は、従来、染色の際にノイズとされてきた自家蛍光を使用して、染色したときの色素量を推定してデジタル染色画像(模擬染色画像)を生成することで、標本(試料)を染色することなく、染色画像を得ることができる。画像処理装置100によれば、貴重な試料であっても、試料を襲侵することなく、模擬的な染色画像を得ることができる。未染色標本等を観察するための特殊な顕微鏡を用意することなく、未染色標本を容易に観察することができる。また、画像処理装置100によれば、試料を染色しないため、1つの試料で様々な染色液による擬似染色画像の生成をすることができる。
〔実施形態2〕
(構成例2)
図10は、本実施形態のシステムの構成例を示す図である。本実施形態のシステム40は、染色画像推定器学習装置400、自家蛍光画像撮影装置500、染色画像撮影装置600を含む。
染色画像推定器学習装置400は、自家蛍光画像撮影装置500から試料の自家蛍光画像を取得し、染色画像撮影装置600から試料を染色した染色画像を取得する。染色画像推定器学習装置400は、自家蛍光画像と、染色画像とを対応付けて、染色画像推定器を学習する。試料は、例えば、細胞や組織などの生体物質試料である。染色画像推定器学習装置400と、自家蛍光画像撮影装置500と染色画像撮影装置600とは、直接、又は、ネットワーク等を介して、通信可能に接続されている。
染色画像推定器学習装置400は、画像取得部410、位置合わせ部420、染色画像推定器学習部430を含む。また、画像処理装置400は、染色画像推定器(赤色)45
1、染色画像推定器(緑色)452、染色画像推定器(青色)453を含む。染色画像推定器(赤色)451、染色画像推定器(緑色)452、染色画像推定器(青色)453をまとめて、各色の染色画像推定器ともいう。
画像取得部410は、自家蛍光画像撮影装置500から試料の自家蛍光画像を取得し、染色画像撮影装置600から試料の染色画像を取得する。自家蛍光画像を撮影する際に使用された試料が、試薬により染色されて染色画像を撮影する際に使用される試料となる。自家蛍光画像を撮影する際に使用された試料と、試薬により染色されて染色画像を撮影する際に使用された試料とが、ほとんど差異のない極近傍で採取された2つの試料であってもよい。この2つの試料は、同一の試料であるとみなせる。
位置合わせ部420は、自家蛍光画像における試料の位置と、染色画像における試料の位置とを合わせる。自家蛍光画像と染色画像との位置合わせを行うことで、染色画像推定器の精度が向上する。
染色画像推定器学習部430は、自家蛍光画像と染色画像との組に基づいて、各色の染色画像推定器を学習する。
染色画像推定器学習装置400は、図3に示すような情報処理装置90を用いることによって、実現される。染色画像推定器(赤色)451、染色画像推定器(緑色)452、染色画像推定器(青色)453は、情報処理装置90のメモリ92、記憶部93等の記憶手段に格納され得る。
自家蛍光画像撮影装置500は、蛍光顕微鏡510、撮像部520を含む。蛍光顕微鏡510は、試料に励起光を照射し、当該試料からの自家蛍光を観察することによって、試料を観察する顕微鏡である。蛍光顕微鏡510は、試料に対して、複数の種類の励起光(波長の異なる励起光)を照射することができる。撮像部520は、蛍光顕微鏡510に設置され、蛍光顕微鏡510で拡大された試料を撮影する。撮像部520は、試料の励起光ごとの自家蛍光画像を取得することができる。撮像部520は、例えば、グレイスケールカメラ、マルチスペクトルカメラ(Hyper Spectral Imaging(HSI)カメラ)、RGB(Red Green Blue)カメラなどである。マルチスペクトルカメラは、撮影対象(被写体)を複数に分けられたバンド(周波数帯、波長帯)毎に撮影することができるカメラである。RGBカメラは、撮影対象を、赤色、緑色、青色の色毎に撮影することができるカメラである。RGBカメラでは、赤色、緑色、青色の色毎の画像が取得され得る。赤色、緑色、青色の明度の画像を合わせることで、フルカラーの画像を得ることができる。撮像部520は、試料の自家蛍光を撮影した画像を取得することができる。また、撮像部520には、所定の周波数帯の光を透過するフィルタが設けられ、撮像部520は、当該所定の周波数帯の光(試料の自家蛍光等)を撮影してもよい。
染色画像撮影装置600は、光学顕微鏡610、撮像部620を含む。光学顕微鏡610は、試薬により染色された試料を、可視光により観察する顕微鏡である。撮像部620は、光学顕微鏡610に設置され、光学顕微鏡610で拡大された試料を撮影する。撮像部620は、RGBカメラである。撮像部620は、マルチスペクトルカメラ等の他のカメラであってもよい。
自家蛍光画像撮影装置500と染色画像撮影装置600とは、一体化して、顕微鏡と撮像部とを有する1つの撮影装置であってもよい。当該顕微鏡は、蛍光顕微鏡510としての機能と光学顕微鏡610としての機能を有する。また、当該撮像部は、撮像部520としての機能と、撮像部620としての機能を有する。
〈染色画像推定器の学習〉
図11は、染色画像推定器学習装置における染色画像推定器の学習の際の動作フローの例を示す図である。
S301では、画像処理装置400の画像取得部410は、自家蛍光画像撮影装置500で撮影された試料の自家蛍光画像を自家蛍光画像撮影装置500から取得する。自家蛍光画像は、試料に所定の周波数の励起光を照射して、試料の自家蛍光を撮影したものである。励起光には、可視光だけでなく、赤外線や紫外線も含まれ得る。自家蛍光画像撮影装置500では、蛍光顕微鏡510により試料には複数の種類(複数の波長)の励起光が照射され、撮像部520によりそれぞれの励起光に対する試料の自家蛍光が撮影される。即ち、自家蛍光画像撮影装置500の撮像部520は、励起光毎に、試料の自家蛍光を撮影する。試料は、例えば、細胞や組織等の生体物質の切片標本である。S301及びS302で使用される試料は、同一の生体物質から生成される切片標本である。取得される自家蛍光画像は、1種類の励起光によるものであってもよい。
S302では、画像取得部410は、染色画像撮影装置600で撮影された染色された試料の染色画像を染色画像撮影装置600から取得する。染色画像は、所定の染色液で試料を染色して撮影されたものである。試料に所定の染色液を添加することで、所定の部分が発色する。発色する部分、色は、染色液に依存する。染色画像撮影装置600では、撮像部620のRGBカメラで染色画像が撮影される。染色液は、例えば、ヘマトキシリン(Haematoxylin)、エオジン(Eosin)である。染色液として、複数の染色液が使用され
てもよい。画像取得部410は、染色画像を、赤色、緑色、青色の色毎の染色画像として取得し得る。また、画像取得部410は、染色画像を、使用する染色液毎に取得し得る。
S303では、位置合わせ部420は、自家蛍光画像における試料の位置と、染色画像における試料の位置とを合わせる。同じ試料を撮影した画像であっても、各撮像部の位置や、染色過程、顕微鏡の性能などの影響により、試料の特定の位置が、一方の画像における座標と他方の画像における座標とで異なることがある。位置合わせ部420は、2つの画像の位置合わせを、2つの画像における試料の複数の同じ位置を利用者が指定することにより行ってもよいし、周知の画像認識技術により自動的に行ってもよい。例えば、位置合わせ部420は、一方の画像に対して他方の画像の位置をずらしながら、2つの画像の各画素の画素値の差分値の和を算出し、当該和が最小のときを2つの画像の位置が合っているとする。位置合わせ部420は、位置合わせの際に、一方の画像を拡大、縮小、回転してもよい。位置合わせ部420は、位置合わせ後、2つの画像において、試料の同じ位置には、同じ座標を割り当てる。位置合わせ部420は、2つの画像に共通して存在する部分を各画像からトリミングして、それぞれ、新たな自家蛍光画像、新たな染色画像としてもよい。S303の処理は省略されてもよい。
S304では、染色画像推定器学習部430は、S301で取得された自家蛍光画像とS302で取得された染色画像との関係(S303で位置合わせが行われた自家蛍光画像と染色画像との関係)を機械学習等により分析する。分析には、画像出力型深層学習等の画像を直接学習する手法等が使用され得る。画像出力型深層学習の例として、MTANN(massive-training artificial neural network)が挙げられる。MTANNは、画像を出力することができる高度な非線形深層学習モデルである。ここでは、染色画像推定器学習部430は、MTANNによる推定器を各色の染色画像推定器として学習する。染色画像推定器は、画像出力型深層学習器の1つである。また、分析には他の深層学習が利用されてもよい。他の深層学習の例として、convolutional neural networks(CNN)、shift-invariant neural networks、deep belief networks(DBN)、deep neural networks(DNN)、fully convolutional neural networks(FCN)、U-Net、V-Net、multi-resolution massive-training artificial neural networks、multiple expert massive
-training artificial neural networks、SegNet、VGG-16、LeNet、AlexNet、ResNet、Auto encoders and decoders、Generative adversarial networks(GAN)、Recurrent Neural Networks(RNN)、Recursive Neural Networks、Long Short-Term Memory(L
STM)等が挙げられる。ここで使用される深層学習は、これらに限定されるものではない。分析には、画像を予測して出力するような手法が適用可能である。ここでは、染色画像推定器学習部430は、複数の条件(励起光)で励起された試料の、複数の自家蛍光画像を入力データとし、試料を染色して得られた染色試料の赤色、緑色、青色の染色画像(染色画像の赤色、緑色、青色の成分)を教師データとする。染色画像推定器学習部430は、当該入力データと当該教師データとが紐付けられた教師あり学習により、ニューラルネットワークのニューロン間の重み付け係数を最適化して、染色画像推定器を構築する。このとき、染色画像推定器学習部430は、染色画像の色毎(赤色、緑色、青色)に染色画像推定器を構築する。各色の染色画像推定器は、入力データである自家蛍光画像から、教師データである染色画像(各色の染色画像)を推定する推定器である。当該推定器からの出力は、模擬染色画像となる。染色画像推定器学習部430は、各画像の画素毎もしくは所定の領域(所定のブロック)毎に画素値を比較することなどにより、各色の染色画像推定器を構築する。各色の染色画像推定器は、より多くの自家蛍光画像と染色画像との組(学習データ)を用いることで最適化される。また、各色の染色画像推定器は、使用する染色液毎に構築され得る。また、入力データとして、テクスチャ情報等の画像処理特徴量(組織や細胞の特徴を示す情報など)が含まれてもよい。教師データは、染色画像のフルカラーの画像であってもよい。
図12は、染色画像推定器学習部における染色画像推定器の学習を説明する図である。図12の画像51、画像52、画像53は、入力データである、撮像部520で撮影された試料の自家蛍光画像の例を示す。ここで使用される試料は同一の生体試料である。入力データは、各色の染色画像推定器に入力される。図12の画像54、画像55、画像56は、それぞれ、各色(赤色、緑色、青色)の染色画像推定器から出力される各色の出力画像の例を示す。図12の画像57、画像58、画像59は、教師データである、撮像部620のRGBカメラで撮影された各色の染色画像(染色画像の各色の成分)の例を示す。各画像において、色が白いほど、明るい(画素値が大きい)ことを示す。
画像51は、波長405nmの励起光を照射したときの自家蛍光画像である。画像52は、試料に対して、波長599nmの励起光を照射したときの自家蛍光画像である。画像53は、試料に対して、波長436nmの励起光を照射したときの自家蛍光画像である。それぞれの自家蛍光画像の撮影時には所定のフィルタが使用されることにより、励起光が自家蛍光画像に含まれないようにされている。ここでは、入力データとして、3種類の励起光による自家蛍光画像を使用しているが、励起光の種類は3種類に限定されるものではない。
画像57は、試料に対してHE(Hematoxylin and Eosin)染色を施した染色画像の赤
色成分の画像(赤色の染色画像)である。画像58は、試料に対してHE染色を施した染色画像の緑色成分の画像(緑色の染色画像)である。画像59は、試料に対してHE染色を施した染色画像の青色成分の画像(青色の染色画像)である。
染色画像推定器学習部430は、入力データである画像(画像51、画像52、画像53)と教師データである画像(画像57、画像58、画像59)とを紐づけて学習データとし、染色画像推定器(赤色)451、染色画像推定器(緑色)452、染色画像推定器(青色)453を構築する。例えば、染色画像推定器学習部430は、3つの自家蛍光画像(画像51、画像52、画像53)を染色画像推定器(赤色)451に入力する。染色画像推定器(赤色)451は、赤色の染色画像(出力画像)として画像54を出力する。染色画像推定器学習部430は、染色画像推定器(赤色)451の出力データである画像
54と、実際の赤色の染色画像である画像57とを比較する。染色画像推定器学習部430は、比較結果(例えば、両画像の画素値の差分や平均二乗誤差)に基づいて、染色画像推定器(赤色)451を更に学習する。染色画像推定器学習部430は、出力画像である画像54が実際の染色画像である画像57に近づくように、染色画像推定器(赤色)451を学習する。染色画像推定器学習部430は、例えば、画像54の各画素値と画像57の各画素値との差分(あるいは平均二乗誤差)が所定の範囲内になるまで、繰り返し、染色画像推定器(赤色)451を学習する。染色画像推定器の学習は、各画像を複数の領域に分割して、当該領域毎に行われてもよい。染色画像推定器の学習は、各画像からサンプルをランダムに抜き出し、抜き出されたサンプルを使って行われてもよい。染色画像推定器学習部430は、染色画像推定器(緑色)452、染色画像推定器(青色)453についても同様に、学習する。このようにして、染色画像推定器学習部430は、染色画像推定器(赤色)451、染色画像推定器(緑色)452、染色画像推定器(青色)453を構築する。学習データとして使用される画像の組(入力データである画像と教師データである画像との組)は、1組だけではなく、複数組の画像が教師データとして使用される。より多くの組の教師データが使用されることで、染色画像推定器の精度が向上する。
〈模擬染色画像生成〉
図13は、本実施形態の模擬染色画像生成のシステムの構成例を示す図である。模擬染色画像生成のシステム70は、画像処理装置700、自家蛍光画像撮影装置500を含む。自家蛍光画像撮影装置500は、図10の自家蛍光画像撮影装置500と同様である。
画像処理装置700は、自家蛍光画像撮影装置500から試料の自家蛍光画像を取得する。画像処理装置700は、上記の染色画像推定器を使用して、自家蛍光画像撮影装置500から取得した自家蛍光画像に基づいて、染色画像を出力する。試料は、例えば、細胞や組織などの生体物質試料である。画像処理装置700と、自家蛍光画像撮影装置500とは、直接、又は、ネットワーク等を介して、通信可能に接続されている。
画像取得部710は、自家蛍光画像撮影装置500から試料の自家蛍光画像を取得する。
模擬染色画像生成部740は、自家蛍光画像撮影装置500で撮影された試料の自家蛍光画像に基づいて、各色の染色画像推定器を用いて、デジタル染色画像(模擬染色画像)を生成する。
染色画像推定器(赤色)751、染色画像推定器(緑色)752、染色画像推定器(青色)753は、それぞれ、染色画像推定器学習装置400の染色画像推定器学習部430で構築された、染色画像推定器(赤色)451、染色画像推定器(緑色)452、染色画像推定器(青色)453である。
図14は、画像処理装置における模擬染色画像の生成の際の動作フローの例を示す図である。模擬染色画像(デジタル染色画像)は、試料の自家蛍光画像を使用して染色画像推定器により推定される模擬的な染色画像である。模擬染色画像は、試料を実際に染色した染色画像を模擬したものである。ここでは、画像処理装置700は、染色されていない試料の自家蛍光画像と、上記の染色画像推定器とを用いて、模擬染色画像を生成する。
S401では、画像処理装置700の画像取得部710は、自家蛍光画像撮影装置500の蛍光顕微鏡510で励起光を照射され、撮像部520で撮影された試料の自家蛍光画像を自家蛍光画像撮影装置500から取得する。自家蛍光画像撮影装置500の蛍光顕微鏡510では、試料に複数の種類(複数の波長)の励起光が照射され、それぞれの励起光に対する試料の自家蛍光が撮影される。試料は、例えば、細胞や組織等の生体物質の切片
標本である。ここで使用される自家蛍光画像に対応する試料は、染色画像推定器の生成の際に使用された自家蛍光画像に対応する試料と異なる試料である。
S402では、模擬染色画像生成部740は、画像取得部710で取得された自家蛍光画像を入力データとして、所望の染色液に対応する染色画像推定器を用いて、推定された染色画像を生成する。ここでは、模擬染色画像生成部740は、各色(赤色、緑色、青色)の染色画像推定器を用いることで、赤色の模擬染色画像、緑色の模擬染色画像、青色の模擬染色画像を生成する。模擬染色画像生成部740は、画像取得部710で取得された自家蛍光画像を入力データとして、赤色の染色画像推定器を用いて、赤色の模擬染色画像(模擬染色画像の赤色成分)を生成する。模擬染色画像生成部740は、同様にして、緑色の染色画像推定器を用いて緑色の模擬染色画像を生成し、青色の染色画像推定器を用いて青色の模擬染色画像を生成する。
模擬染色画像生成部740は、生成された、赤色の模擬染色画像、緑色の模擬染色画像、青色の模擬染色画像を合成して、フルカラーの模擬染色画像を生成する。これにより、所定の染色液により染色した試料の模擬染色画像が生成される。画像処理装置700は、自家蛍光画像から所望の染色液についての模擬染色画像を、試料を染色することなく生成することができる。
図15は、模擬染色画像生成部における模擬染色画像の生成を説明する図である。図15の画像61、画像62、画像63は、入力データである、撮像部520で撮影された試料の自家蛍光画像の例を示す。ここで使用される試料は同一の生体試料である。入力データは、各色の染色画像推定器に入力される。図15の画像64、画像65、画像66は、それぞれ、各色(赤色、緑色、青色)の染色画像推定器から出力される各色の出力画像(各色の模擬染色画像)の例を示す。例えば、画像64は、染色画像推定器(赤色)451から出力される赤色の模擬染色画像(模擬染色画像の赤色成分)である。各画像において、色が白いほど明るい(画素値が大きい)ことを示す。
画像61は、波長405nmの励起光を照射したときの自家蛍光画像である。画像62は、試料に対して、波長599nmの励起光を照射したときの自家蛍光画像である。画像63は、試料に対して、波長436nmの励起光を照射したときの自家蛍光画像である。ここで使用される励起光は、学習データの入力データに含まれる自家蛍光画像の励起光と同じである。
模擬染色画像生成部740は、入力データである画像(画像61、画像62、画像63)を、染色画像推定器(赤色)751、染色画像推定器(緑色)752、染色画像推定器(青色)753に入力して、各色の模擬染色画像を取得する。例えば、模擬染色画像生成部740は、3つの自家蛍光画像(画像61、画像62、画像63)を染色画像推定器(赤色)751に入力する。染色画像推定器(赤色)751は、赤色の模擬染色画像(出力画像)として画像64を出力する。このようにして、模擬染色画像生成部740は、赤色の模擬染色画像を取得する。同様にして、模擬染色画像生成部740は、3つの自家蛍光画像(画像61、画像62、画像63)を、染色画像推定器(緑色)752、染色画像推定器(青色)753に入力して、緑色の模擬染色画像、青色の模擬染色画像を取得する。さらに、模擬染色画像生成部740は、赤色の模擬染色画像、緑色の模擬染色画像、青色の模擬染色画像を合成して、フルカラーの模擬染色画像67を生成する。赤色の模擬染色画像がフルカラーの模擬染色画像67の赤色成分、緑色の模擬染色画像がフルカラーの模擬染色画像67の緑色成分、青色の模擬染色画像がフルカラーの模擬染色画像67の青色成分に相当する。このようにして、模擬染色画像生成部740は、(フルカラーの)模擬染色画像67を取得することができる。
染色画像推定器の学習を行う染色画像推定器学習装置400と模擬染色画像の生成を行う画像処理装置700とは、一体化して1つの装置として動作してもよい。
(MTANNについて)
〈MTANNの構造(非特許文献1)〉
図16は、画像型深層学習器の一例として、MTANNの構造を示す図である。MTANNは、階層型ニューラルネット(Artificial Neural Network: ANN)回帰モデル(非特許文献2、非特許文献3)を演算の核として用いて画像処理を行う深層学習モデルである。MTANNでは、画素値そのものを階層型ANN回帰モデルの入力とする。また、通常の深層学習モデルの出力は、画像中にある対象物の属するクラスである(例えば、異常陰影、正常陰影に、それぞれ、1、0を割り当てる)が、MTANNの階層型ANN回帰モデルの出力は、画素値そのものであり、MTANNの出力は画像である。MTANNにおける、階層型ANN回帰モデルへの入力は、次式のように、入力画像から抽出した局所領域(画像パッチ)R内の画素値である。各画素値は、各入力層ユニット(ニューロン)のそれぞれに入力する。出力層ユニットは1個で、局所領域の中心位置(x,y)に対応する画素値f(x,y)を出力する。
Figure 2020144012

ただし、NN(・)は、階層型ANN回帰モデルの出力、g(x,y)は入力画像の画素値である。例えば、Rが、3x3画素の領域である場合、階層型ANN回帰モデルへの入力は、以下のようになる。
Figure 2020144012

従って、この場合の階層型ANN回帰モデルの入力層ユニット数は、9個である。MTANNでは、出力が連続値であるため、階層型ANN回帰モデルに、線形出力ANNモデル(非特許文献2、非特許文献3)を用いる。これは、出力層ユニットの応答関数に、通常使われるシグモイド関数の代わりに、次式の線形関数を用いたANNのモデルであり、連続値を出力とする応用に大変適している(非特許文献2、非特許文献3)。
Figure 2020144012

従って、入力層、中間層、出力層のユニットの応答関数は、それぞれ、恒等関数、シグモイド関数、線形関数である。階層型ANN回帰モデルを、入力画像上で、畳み込み演算のように走査することにより、出力画像を得る。また、畳み込み演算により中間層上に得られる中間画像上で、階層型ANN回帰モデルを畳み込み演算のように走査し、これを繰り返すことによって、深い層を形成する。
中間層のユニットの応答関数は、シグモイド関数以外の関数、例えば、正規化線形関数、ランプ関数(Rectified Linear: ReL)、切断冪関数などの準線形関数を用いることもできる。
MTANN以外にも、他の深層学習、例えば、convolutional neural networks(CN
N)、shift-invariant neural networks、deep belief networks(DBN)、deep neur
al networks(DNN)、fully convolutional neural networks(FCN)、U-Net、V-Net、SegNet、VGG-16、LeNet、AlexNet、ResNet、Auto encoders and decoders、Generative adversarial networks(GAN)、Recurrent Neural Networks(RNN)、Recursive Neural Networks、Long short-term memory(LSTM)を用いることもできる。演算
の核として用いられる階層型ANN回帰モデルは、他の機械学習モデル、例えば、サポートベクトル回帰モデル、非線形ガウス過程回帰モデルに置き換えることができる(非特許文献4)。
〈MTANNの学習〉
図17は、MTANNの学習を示す図である。MTANNは、入力画像とそれに対する理想的な教師画像を与えて学習することにより、所望の画像処理を獲得する。学習により最小化する誤差は、次式で定義される。
Figure 2020144012

ただし、T(x,y)は教師画像、f(x,y)は出力画像、Rは学習領域である。学習には、誤差逆伝播学習法を線形出力ANNモデル用に修正した学習法を用いる。線形出力ANNモデルでは、線形関数を出力層ユニットに用いているため、通常の階層型ANN回帰モデルの修正量を決める偏微分が、次式となる。
Figure 2020144012

(3)式の線形関数を微分すると、次式となる。
Figure 2020144012

従って、中間層・出力層間の重みの修正量は、次式となる。
Figure 2020144012

ここで、
Figure 2020144012

とおくことにより、入力層・中間層間の重みの修正量も、誤差逆伝播学習法の導出と同様に、求めることができる。MTANNでは、対象に応じて入力画像と教師画像を所望のものに変え、学習を行うことにより、様々な対象に対する画像処理を実現可能である。
(実施形態2の作用、効果)
染色画像推定器学習装置400は、自家蛍光画像撮影装置500で撮影された細胞や組織などの生体物質の試料の自家蛍光画像を取得する。染色画像推定器学習装置400は、染色画像撮影装置600で撮影された染色液で染色された染色画像を取得する。染色画像推定器学習装置400は、自家蛍光画像と染色画像とに基づいて、画像出力型深層学習であるMTANN等を用いて、各色の染色画像推定器を構築する。
画像処理装置700は、試料の自家蛍光画像と、所望の染色液に対応する各色の染色画像推定器とを用いて、推定された模擬染色画像を生成する。画像処理装置700は、自家蛍光画像と各色の染色画像とに基づいて各色の染色画像推定器を構築することで、染色による色素量の推定をすることなく、模擬染色画像を生成することができる。
画像処理装置700は、従来、染色の際にノイズとされてきた自家蛍光を使用して、模擬染色画像(デジタル染色画像)を生成することで、標本(試料)を染色することなく、染色画像を得ることができる。画像処理装置700によれば、貴重な試料であっても、試料を襲侵することなく、模擬的な染色画像を得ることができる。画像処理装置700によれば、未染色標本等を観察するための特殊な顕微鏡を用意することなく、未染色標本を容易に観察することができる。また、画像処理装置700によれば、試料を染色しないため、1つの試料で様々な染色液による模擬染色画像の生成をすることができる。
各実施形態の模擬染色画像を生成する方法は、自家蛍光をするあらゆる組織に対して適用可能である。
〈コンピュータ読み取り可能な記録媒体〉
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体内には、CPU、メモリ等のコンピュータを構成する要素を設け、そのCPUにプログラムを実行させてもよい。
また、このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、DAT、8mmテープ、メモリカード等がある。
また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM等がある。
(その他)
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、各構成の組み合わせなど、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
10 :システム
100 :画像処理装置
102 :画像取得部
104 :色情報取得部
106 :色素量検出部
108 :色素量推定部
110 :画像生成部
200 :蛍光顕微鏡
300 :マルチスペクトルカメラ
40 :システム
400 :染色画像推定器学習装置
410 :画像取得部
420 :位置合わせ部
430 :染色画像推定器学習部
500 :自家蛍光画像撮影装置
510 :蛍光顕微鏡
520 :撮像部
600 :染色画像撮影装置
610 :光学顕微鏡
620 :撮像部
70 :システム
700 :画像処理装置
710 :画像取得部
740 :模擬染色画像生成部
90 :情報処理装置
91 :プロセッサ
92 :メモリ
93 :記憶部
94 :入力部
95 :出力部
96 :通信制御部

Claims (8)

  1. 生体物質試料の所定の励起光による自家蛍光を撮影した自家蛍光画像を取得し、所定の染色液で染色した前記生体物質試料を撮影した染色画像を取得する画像取得部と、
    前記画像取得部が取得した前記自家蛍光画像と前記染色画像とに基づいて、前記自家蛍光画像の前記生体物質試料を前記染色液で染色した際の染色された前記生体物質試料が撮影された画像を推定する染色画像推定器を学習する染色画像推定器学習部と、
    を備える染色画像推定器学習装置。
  2. 前記染色画像推定器学習部は、前記自家蛍光画像を入力データとし、前記染色画像を前記入力データに対する教師データとして機械学習を行うことにより、前記染色画像推定器を学習する、請求項1に記載の染色画像推定器学習装置。
  3. 生体物質試料の所定の励起光による自家蛍光を撮影した自家蛍光画像を取得する画像取得部と、
    前記画像取得部が取得した前記自家蛍光画像に基づいて、前記生体物質試料を染色液で染色した前記生体物質試料が撮影された画像を模擬する模擬染色画像を生成する模擬染色画像生成部を備える、
    画像処理装置。
  4. 前記模擬染色画像生成部は、前記自家蛍光画像と異なる、他の生体物質試料を前記励起光による自家蛍光を撮影した他の自家蛍光画像を入力データとし、前記染色液で染色した前記他の生体物質試料を撮影した染色画像を前記入力データに対する教師データとして機械学習を行うことにより学習された染色画像推定器を用いて、前記模擬染色画像を生成する、
    請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 染色画像推定器学習装置が、
    生体物質試料の所定の励起光による自家蛍光を撮影した自家蛍光画像を取得し、
    所定の染色液で染色した前記生体物質試料を撮影した染色画像を取得し、
    取得された前記自家蛍光画像と前記染色画像とに基づいて、前記自家蛍光画像の前記生体物質試料を前記染色液で染色した際の染色された前記生体物質試料が撮影された画像を推定する染色画像推定器を学習する、
    ことを実行する染色画像推定器学習方法。
  6. 画像処理装置が、
    生体物質試料の所定の励起光による自家蛍光を撮影した自家蛍光画像を取得し、
    取得された前記自家蛍光画像に基づいて、前記生体物質試料を染色液で染色した前記生体物質試料が撮影された画像を模擬する模擬染色画像を生成する、
    ことを実行する画像処理方法。
  7. 染色画像推定器学習装置が、
    生体物質試料の所定の励起光による自家蛍光を撮影した自家蛍光画像を取得し、
    所定の染色液で染色した前記生体物質試料を撮影した染色画像を取得し、
    取得された前記自家蛍光画像と前記染色画像とに基づいて、前記自家蛍光画像の前記生体物質試料を前記染色液で染色した際の染色された前記生体物質試料が撮影された画像を推定する染色画像推定器を学習する、
    ことを実行するための染色画像推定器学習プログラム。
  8. 画像処理装置が、
    生体物質試料の所定の励起光による自家蛍光を撮影した自家蛍光画像を取得し、
    取得された前記自家蛍光画像に基づいて、前記生体物質試料を染色液で染色した前記生体物質試料が撮影された画像を模擬する模擬染色画像を生成する、
    ことを実行するための画像処理プログラム。
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