JP2020141279A - 端末装置、基地局装置および通信方法 - Google Patents

端末装置、基地局装置および通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】移動体通信システムで使用される無線フレームを用いる通信方式において、送信にあたってキャリアセンスを実行するLBT(Listen Before Talk)を行う際に発生する送信効率の低下を軽減すること。【解決手段】端末装置において生成されるOFDM信号は、逆離散フーリエ変換後の信号と前記逆離散フーリエ変換後の信号の一部を利用したサイクリックプレフィクス(CP)から構成される第1のOFDM信号と、前記第1のOFDM信号の一部の区間を連続した所定の数のゼロで置き換えた第2のOFDM信号のいずれかを含み、送信信号を、1以上のサブキャリアと、前記CPを含むOFDMシンボル長とを単位とするリソースグリッドで管理し、前記リソースグリッドの境界から前記キャリアセンスに基づく送信機会の間が所定時間以下のとき、前記第2のOFDM信号を送信する。【選択図】図6

Description

本発明は、端末装置、基地局装置および通信方法に関する。
1990年代よりディジタル化が進んだ移動体通信システムは年を追うことに高度化が進み、2010年頃より導入が進められた第4世代移動体通信システムでは異なる周波数の複数のセルを同時に用いる方式が大規模に導入され、通信速度の高速化が行われている。更なる広帯域化のために、移動体通信システム用に割り当てられた周波数以外の免許不要で使用できる周波数帯、いわゆるISM(産業科学医療用)バンド等を移動体通信システムで利用する方式の検討が進められ、3GPP(3rd Generation Partnership Project)ではRelease−13規格から順次仕様化が行われている(非特許文献1)。
しかしながら、免許不要で使用できる周波数帯は送信にあたりキャリアセンスを行う、いわゆるLBT(Listen Before Talk)が必要となっている場合が多く、移動体通信システムで使用されている無線フレームを用いる方式と組み合わせるときに送信効率が低下する可能性がある。
本発明はこのような事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、無線フレームを用いる方式とキャリアセンスを用いる送信方式を組み合せたときの効率低下を改善する端末装置及び通信方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために本発明に係る基地局装置、端末装置及び通信方法の構成は、次の通りである。
(1)上記の目的を達成するために、本発明の一観点によれば、基地局装置と通信を行う端末装置であって、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;直交周
波数分割多重)信号を送信する送信部と、前記基地局装置から送信される制御信号の受信と、キャリアセンスを行う受信部と、OFDM信号の生成と送信開始タイミングを制御する制御部を備え、前記OFDM信号は、逆離散フーリエ変換後の信号と前記逆離散フーリエ変換後の信号の一部を利用したサイクリックプレフィクス(CP)から構成される第1のOFDM信号と、前記第1のOFDM信号の一部の区間を連続した所定の数のゼロで置き換えた第2のOFDM信号のいずれかを含み、前記制御部は、送信信号を、1以上のサブキャリアと、前記第1のOFDM信号のシンボル長とを単位とするリソースグリッドで管理し、前記受信部が実行するキャリアセンスに基づく送信機会が前記リソースグリッドの境界と異なるときで、前記リソースグリッドの境界から前記キャリアセンスに基づく送信機会の間が所定時間以下のとき、前記第2のOFDM信号を送信するように制御するこ
とを特徴とする端末装置が提供される。
(2)上記の目的を達成するために、本発明の一観点によれば、前記制御部は、符号化に用いる方式と変調に用いる方式を設定し、前記符号化に用いる方式と前記変調に用いる方式とをMCSとして指定し、前記送信部は、前記第1のOFDM信号または前記第2のOFDM信号に含まれる1以上のサブキャリアについて、前記MCSに基づいて上りリンクデータを符号化および変調し、前記制御部はさらに、前記MCSが所定の値より低いときに前記第2のOFDM信号を送信するように制御することを特徴とする端末装置が提供される。
(3)上記の目的を達成するために、本発明の一観点によれば、前記第2のOFDM信号のゼロで置き換える区間は、1以上の候補値から選択されることを特徴とする端末装置が提供される。
(4)上記の目的を達成するために、本発明の一観点によれば、前記第2のOFDM信号の送信電力は、前記第1のOFDM信号の送信電力より大きいことを特徴とする端末装置が提供される。
(5)上記の目的を達成するために、本発明の一観点によれば、前記制御部は、前記逆離散フーリエ変換の入力に離散フーリエ変換を用いるプリコーディング処理を適用するか適用しないか選択可能であり、前記プリコーディング処理を適用していないときに、前記第2のOFDM信号を送信するように制御することを特徴とする端末装置が提供される。
(6)上記の目的を達成するために、本発明の一観点によれば、前記リソースグリッドの構成単位はリソースブロックであり、前記送信部は、前記第1のOFDM信号または前記第2のOFDM信号に含まれる1以上のサブキャリアについて、上りリンクデータを符号化および変調し、前記制御部は、前記サブキャリアを送信するリソースブロックの周波数方向の数に基づいて前記第2のOFDM信号を送信するように制御することを特徴とする端末装置が提供される。
(7)上記の目的を達成するために、本発明の一観点によれば、前記制御部は、前記基地局装置に対して送信する制御情報を生成し、前記制御情報は、前記端末装置が前記第2のOFDM信号の生成が可能であることを示す情報を含むことを特徴とする端末装置が提供される。
(8)上記の目的を達成するために、本発明の一観点によれば、前記受信部が受信する前記基地局装置から送信された前記制御情報に、前記基地局装置が前記第2のOFDM信号に対応することを示す情報が含まれていた場合に、前記制御部は前記第2のOFDM信号を送信するように制御することを特徴とする端末装置が提供される。
(9)上記の目的を達成するために、本発明の一観点によれば、前記送信部は、前記第2のOFDM信号のゼロで置き換えた区間の送信電力を、前記第2のOFDM信号のゼロで置き換えていない区間の送信電力より低くすることを特徴とする端末装置が提供される。
(10)上記の目的を達成するために、本発明の一観点によれば、端末装置と通信する基地局装置であって、前記端末装置から送信された信号を受信する受信部と、制御信号の制御を行う制御部を含み、前記端末装置は、逆離散フーリエ変換後の信号と前記逆離散フーリエ変換後の信号の一部を利用したサイクリックプレフィクス(CP)から構成される第1のOFDM信号と、前記第1のOFDM信号の一部の区間を連続した所定の数のゼロで置き換えた第2のOFDM信号のいずれかを送信し、前記受信部が、前記端末装置から送信される制御信号に前記第2のOFDM信号の生成が可能であることを示す情報を受信し、前記端末装置が送信する前記第2のOFDM信号を受信することを特徴とする基地局装置が提供される。
(11)上記の目的を達成するために、本発明の一観点によれば、前記基地局装置から送信される制御信号を受信し、キャリアセンスを実行し、OFDM信号の生成と送信開始タイミングを制御し、前記生成されるOFDM信号は、逆離散フーリエ変換後の信号と、前記逆離散フーリエ変換後の信号の一部を利用したサイクリックプレフィクス(CP)から構成される第1のOFDM信号と、前記第1のOFDM信号の一部の区間を連続した所定の数のゼロで置き換えた第2のOFDM信号のいずれかを含み、送信信号を、1以上のサブキャリアと、前記CPを含むOFDMシンボル長とを単位とするリソースグリッドで管理し、前記キャリアセンスの結果に基づく送信機会が前記リソースグリッドの境界と異なるときで、前記リソースグリッドの境界から前記キャリアセンスに基づく送信機会との間が所定時間以下のとき、前記第2のOFDM信号を送信することを特徴とする通信方法が提供される。
本発明によれば、キャリアセンスに基づく送信機会とリソースグリッドの境界の間が所定時間以下のとき、前記サイクリックプリフィクスを付加したOFDM信号の一部をゼロで置き換えたOFDM信号を送信することで、キャリアセンスに基づく送信機会がリソースグリッドの境界と異なる場合の送信効率を改善することが可能となる。
本実施形態に係る通信システムの例を示す図である 本実施形態に係る基地局装置の構成例を示すブロック図である 本実施形態に係る端末装置の構成例を示すブロック図である 本実施形態に係る通信システムの例を示す図である 本実施形態に係る通信システムの例を示す図である 本実施形態に係るOFDM信号の例を示す図である 本実施形態に係る無線リソースの例を示す図である
本実施形態における通信システムは、基地局装置(送信装置、セル、送信点、送信アンテナ群、送信アンテナポート群、コンポーネントキャリア、eNodeB、送信ポイント、送受信ポイント、送信パネル、アクセスポイント、サブアレー、BWP(Band Width Part))および端末装置(端末、移動端末、受信点、受信端末、受信装置、受信アンテナ
群、受信アンテナポート群、UE、受信ポイント、受信パネル、ステーション、サブアレー)を備える。また端末装置と接続している(無線リンクを確立している)基地局装置をサービングセルと呼ぶ。なお、BWPはシステム帯域幅の一部の帯域幅を示す。
本実施形態における基地局装置及び端末装置は、免許が必要な周波数帯域(ライセンスバンド)及び/又は免許不要の周波数帯域(アンライセンスバンド)で通信することができる。
本実施形態において、“X/Y”は、“XまたはY”の意味を含む。本実施形態において、“X/Y”は、“XおよびY”の意味を含む。本実施形態において、“X/Y”は、“Xおよび/またはY”の意味を含む。
図1は、本実施形態に係る通信システムの例を示す図である。図1に示すように、本実
施形態における通信システムは、基地局装置1A、端末装置2Aを備える。また、カバレッジ1−1は、基地局装置1Aが端末装置2Aと接続可能な範囲(通信エリア)である。また基地局装置1Aを単に基地局装置とも呼ぶ。また端末装置2Aを単に端末装置とも呼ぶ。
図1において、端末装置2Aから基地局装置1Aへの上りリンクの無線通信では、以下の上りリンク物理チャネルが用いられる。上りリンク物理チャネルは、上位層から出力された情報を送信するために使用される。
・PUCCH(Physical Uplink Control Channel)
・PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)
・PRACH(Physical Random Access Channel)
PUCCHは、上りリンク制御情報(Uplink Control Information: UCI)を送信する
ために用いられる。ここで、上りリンク制御情報は、下りリンクデータ(下りリンクトランスポートブロック、Downlink-Shared Channel: DL-SCH)に対するACK(a positive acknowledgement)またはNACK(a negative acknowledgement)(ACK/NACK
)を含む。下りリンクデータに対するACK/NACKを、HARQ−ACK、HARQフィードバックとも称する。
また、上りリンク制御情報は、下りリンクに対するチャネル状態情報(Channel State Information: CSI)を含む。また、上りリンク制御情報は、上りリンク共用チャネル(Uplink-Shared Channel: UL-SCH)のリソースを要求するために用いられるスケジューリング要求(Scheduling Request: SR)を含む。前記チャネル状態情報は、好適な空間多重数を指定するランク指標RI(Rank Indicator)、好適なプレコーダを指定するプレコーディング行列指標PMI(Precoding Matrix Indicator)、好適な伝送レートを指定するチャネル品質指標CQI(Channel Quality Indicator)、好適なCSI−RSリソースを示すCSI−RS(Reference Signal、参照信号)リソース指標CRI(CSI-RS Resource Indicator)、CSI−RS又はSS(Synchronization Signal; 同期信号)により測定されたRSRP(Reference Signal Received Power)などが該当する。
前記チャネル品質指標CQIは(以下、CQI値)、所定の帯域(詳細は後述)における好適な変調方式(例えば、QPSK、16QAM、64QAM、256QAMなど)、符号化率(coding rate)とすることができる。CQI値は、前記変調方式や符号化率に
より定められたインデックス(CQI Index)とすることができる。前記CQI値は、予め
当該システムで定めたものとすることができる。
前記CRIは、複数のCSI−RSリソースから受信電力/受信品質が好適なCSI−RSリソースを示す。
なお、前記ランク指標、前記プレコーディング品質指標は、予めシステムで定めたものとすることができる。前記ランク指標や前記プレコーディング行列指標は、空間多重数やプレコーディング行列情報により定められたインデックスとすることができる。なお、前記CQI値、PMI値、RI値及びCRI値の一部又は全部をCSI値とも総称する。
PUSCHは、上りリンクデータ(上りリンクトランスポートブロック、UL-SCH)を送信するために用いられる。また、PUSCHは、上りリンクデータと共に、ACK/NACKおよび/またはチャネル状態情報を送信するために用いられてもよい。また、PUSCHは、上りリンク制御情報のみを送信するために用いられてもよい。
また、PUSCHは、RRCメッセージを送信するために用いられる。RRCメッセージは、無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層において処理される情報/
信号である。また、PUSCHは、MAC CE(Control Element)を送信するために
用いられる。ここで、MAC CEは、媒体アクセス制御(MAC: Medium Access Control)層において処理(送信)される情報/信号である。
例えば、パワーヘッドルームは、MAC CEに含まれ、PUSCHを経由して報告されてもよい。すなわち、MAC CEのフィールドが、パワーヘッドルームのレベルを示すために用いられてもよい。
PRACHは、ランダムアクセスプリアンブルを送信するために用いられる。
また、上りリンクの無線通信では、上りリンク物理信号として上りリンク参照信号(Uplink Reference Signal: UL RS)が用いられる。上りリンク物理信号は、上位層から出力された情報を送信するためには使用されないが、物理層によって使用される。ここで、上りリンク参照信号には、DMRS(Demodulation Reference Signal)、SRS(Sounding Reference Signal)、PT−RS(Phase-Tracking reference signal)が含まれる。
DMRSは、PUSCHまたはPUCCHの送信に関連する。例えば、基地局装置1Aは、PUSCHまたはPUCCHの伝搬路補償を行なうためにDMRSを使用する。例えば、基地局装置1Aは、上りリンクのチャネル状態を測定するためにSRSを使用する。またSRSは上りリンクの観測(サウンディング)に用いられる。またPT−RSは位相雑音を補償するために用いられる。なお、上りリンクのDMRSを上りリンクDMRSとも呼ぶ。
図1において、基地局装置1Aから端末装置2Aへの下りリンクの無線通信では、以下の下りリンク物理チャネルが用いられる。下りリンク物理チャネルは、上位層から出力された情報を送信するために使用される。
・PBCH(Physical Broadcast Channel;報知チャネル)
・PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel;制御フォーマット指示
チャネル)
・PHICH(Physical Hybrid automatic repeat request Indicator Channel;HARQ指示チャネル)
・PDCCH(Physical Downlink Control Channel;下りリンク制御チャネル)
・EPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel;拡張下りリンク制御チャネル)
・PDSCH(Physical Downlink Shared Channel;下りリンク共有チャネル)
PBCHは、端末装置2Aで共通に用いられるマスターインフォメーションブロック(Master Information Block: MIB, Broadcast Channel: BCH)を報知するために用いられる。PCFICHは、PDCCHの送信に用いられる領域(例えば、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;直交周波数分割多重)シンボルの数)を指示する情報を送信するために用いられる。なお、MIBは最小システムインフォメーションとも呼ぶ。
PHICHは、基地局装置1Aが受信した上りリンクデータ(トランスポートブロック、コードワード)に対するACK/NACKを送信するために用いられる。すなわち、PHICHは、上りリンクデータに対するACK/NACKを示すHARQインディケータ(HARQフィードバック)を送信するために用いられる。また、ACK/NACKは、HARQ−ACKとも呼称する。端末装置2Aは、受信したACK/NACKを上位レイヤに通知する。ACK/NACKは、正しく受信されたことを示すACK、正しく受信しなかったことを示すNACK、対応するデータがなかったことを示すDTXである。また、上りリンクデータに対するPHICHが存在しない場合、端末装置2AはACKを上位レイヤに通知する。
PDCCHおよびEPDCCHは、下りリンク制御情報(Downlink Control Information: DCI)を送信するために用いられる。ここで、下りリンク制御情報の送信に対して、複数のDCIフォーマットが定義される。すなわち、下りリンク制御情報に対するフィールドがDCIフォーマットに定義され、情報ビットへマップされる。
例えば、下りリンクに対するDCIフォーマットとして、1つのセルにおける1つのPDSCH(1つの下りリンクトランスポートブロックの送信)のスケジューリングに使用されるDCIフォーマット1Aが定義される。
例えば、下りリンクに対するDCIフォーマットには、PDSCHのリソース割り当てに関する情報、PDSCHに対するMCS(Modulation and Coding Scheme)に関する情報、PUCCHに対するTPC(Transmission Power Control;送信電力制御)コマンドなどの下りリンク制御情報が含まれる。ここで、下りリンクに対するDCIフォーマットを、下りリンクグラント(または、下りリンクアサインメント)とも称する。
また、例えば、上りリンクに対するDCIフォーマットとして、1つのセルにおける1つのPUSCH(1つの上りリンクトランスポートブロックの送信)のスケジューリングに使用されるDCIフォーマット0が定義される。
例えば、上りリンクに対するDCIフォーマットには、PUSCHのリソース割り当てに関する情報、PUSCHに対するMCSに関する情報、PUSCHに対するTPCコマンドなど上りリンク制御情報が含まれる。上りリンクに対するDCIフォーマットを、上りリンクグラント(または、上りリンクアサインメント)とも称する。
また、上りリンクに対するDCIフォーマットは、下りリンクのチャネル状態情報(CSI;Channel State Information。受信品質情報とも称する。)を要求(CSI request)するために用いることができる。
また、上りリンクに対するDCIフォーマットは、端末装置2Aが基地局装置1Aにフィードバックするチャネル状態情報報告(CSI feedback report)をマップする上りリンクリソースを示す設定のために用いることができる。例えば、チャネル状態情報報告は、定期的にチャネル状態情報(Periodic CSI)を報告する上りリンクリソースを示す設定のために用いることができる。チャネル状態情報報告は、定期的にチャネル状態情報を報告するモード設定(CSI report mode)のために用いることができる。
例えば、チャネル状態情報報告は、不定期なチャネル状態情報(Aperiodic CSI)を報
告する上りリンクリソースを示す設定のために用いることができる。チャネル状態情報報告は、不定期的にチャネル状態情報を報告するモード設定(CSI report mode)のために
用いることができる。
例えば、チャネル状態情報報告は、半永続的なチャネル状態情報(semi-persistent CSI)を報告する上りリンクリソースを示す設定のために用いることができる。チャネル状態情報報告は、半永続的にチャネル状態情報を報告するモード設定(CSI report mode)のために用いることができる。なお、半永続的なチャネル状態情報報告は、上位層の信号又は下りリンク制御情報でアクティベーションされてからデアクティベーションされる期間に、周期的にチャネル状態情報報告することである。
また、上りリンクに対するDCIフォーマットは、端末装置2Aが基地局装置1Aにフ
ィードバックするチャネル状態情報報告の種類を示す設定のために用いることができる。チャネル状態情報報告の種類は、広帯域CSI(例えばWideband CQI)と狭帯域CSI(例えば、Subband CQI)などがある。
端末装置2Aは、下りリンクアサインメントを用いてPDSCHのリソースがスケジュールされた場合、スケジュールされたPDSCHで下りリンクデータを受信する。また、端末装置2Aは、上りリンクグラントを用いてPUSCHのリソースがスケジュールされた場合、スケジュールされたPUSCHで上りリンクデータおよび/または上りリンク制御情報を送信する。
PDSCHは、下りリンクデータ(下りリンクトランスポートブロック、DL-SCH)を送信するために用いられる。また、PDSCHは、システムインフォメーションブロックタイプ1メッセージを送信するために用いられる。システムインフォメーションブロックタイプ1メッセージは、セルスペシフィック(セル固有)な情報である。
また、PDSCHは、システムインフォメーションメッセージを送信するために用いられる。システムインフォメーションメッセージは、システムインフォメーションブロックタイプ1以外のシステムインフォメーションブロックXを含む。システムインフォメーションメッセージは、セルスペシフィック(セル固有)な情報である。
また、PDSCHは、RRCメッセージを送信するために用いられる。ここで、基地局装置1Aから送信されるRRCメッセージは、セル内における複数の端末装置2Aに対して共通であってもよい。また、基地局装置1Aから送信されるRRCメッセージは、ある端末装置2Aに対して専用のメッセージ(dedicated signalingとも称する)であっても
よい。すなわち、ユーザ装置スペシフィック(ユーザ装置固有)な情報は、ある端末装置2Aに対して専用のメッセージを使用して送信される。また、PDSCHは、MAC CEを送信するために用いられる。
ここで、RRCメッセージおよび/またはMAC CEを、上位層の信号(higher layer signaling)とも称する。
また、PDSCHは、下りリンクのチャネル状態情報を要求するために用いることができる。また、PDSCHは、端末装置2Aが基地局装置1Aにフィードバックするチャネル状態情報報告(CSI feedback report)をマップする上りリンクリソースを送信するため
に用いることができる。例えば、チャネル状態情報報告は、定期的にチャネル状態情報(Periodic CSI)を報告する上りリンクリソースを示す設定のために用いることができる。チャネル状態情報報告は、定期的にチャネル状態情報を報告するモード設定(CSI report mode)のために用いることができる。
下りリンクのチャネル状態情報報告の種類は広帯域CSI(例えばWideband CSI)と狭帯域CSI(例えば、Subband CSI)がある。広帯域CSIは、セルのシステム帯域に対
して1つのチャネル状態情報を算出する。狭帯域CSIは、システム帯域を所定の単位に区分し、その区分に対して1つのチャネル状態情報を算出する。
また、下りリンクの無線通信では、下りリンク物理信号として同期信号(Synchronization signal: SS)、下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal: DL RS)が用いられる。下りリンク物理信号は、上位層から出力された情報を送信するためには使用されないが、物理層によって使用される。なお、同期信号には、プライマリ同期信号(Primary Synchronization Signal: PSS)とセカンダリ同期信号(Secondary Synchronization Signal: SSS)がある。
同期信号は、端末装置2Aが、下りリンクの周波数領域および時間領域の同期を取るために用いられる。また、同期信号は受信電力、受信品質又は信号対干渉雑音電力比(Signal-to-Interference and Noise power Ratio: SINR)を測定するために用いられる。なお、同期信号で測定した受信電力をSS−RSRP(Synchronization Signal - Reference Signal Received Power)、同期信号で測定した受信品質をSS−RSRQ(Reference Signal Received Quality)、同期信号で測定したSINRをSS−SINRとも呼ぶ。なお、SS−RSRQはSS−RSRPとRSSIの比である。RSSI(Received Signal Strength Indicator)はある観測期間におけるトータルの平均受信電力である。また、同期信号/下りリンク参照信号は、端末装置2Aが、下りリンク物理チャネルの伝搬路補正を行なうために用いられる。例えば、同期信号/下りリンク参照信号は、端末装置2Aが、下りリンクのチャネル状態情報を算出するために用いられる。
ここで、下りリンク参照信号には、DMRS(Demodulation Reference Signal;復調
参照信号)、NZP CSI−RS(Non-Zero Power Channel State Information - Reference Signal)、ZP CSI−RS(Zero Power Channel State Information - Reference Signal)、PT−RS、TRS(Tracking Reference Signal)が含まれる。なお、下りリンクのDMRSを下りリンクDMRSとも呼ぶ。なお、以降の実施形態で、単にCSI−RSといった場合、NZP CSI−RS及び/又はZP CSI−RSを含む。
DMRSは、DMRSが関連するPDSCH/PBCH/PDCCH/EPDCCHの送信に用いられるサブフレームおよび帯域で送信され、DMRSが関連するPDSCH/PBCH/PDCCH/EPDCCHの復調を行なうために用いられる。
NZP CSI−RSのリソースは、基地局装置1Aによって設定される。例えば、端末装置2Aは、NZP CSI−RSを用いて信号の測定(チャネルの測定)又は干渉の測定を行なう。またNZP CSI−RSは、好適なビーム方向を探索するビーム走査やビーム方向の受信電力/受信品質が劣化した際にリカバリするビームリカバリ等に用いられる。ZP CSI−RSのリソースは、基地局装置1Aによって設定される。基地局装置1Aは、ZP CSI−RSをゼロ出力で送信する。例えば、端末装置2Aは、ZP CSI−RSが対応するリソースにおいて干渉の測定を行なう。なお、ZP CSI−RSが対応する干渉測定するためのリソースをCSI−IM(Interference Measurement)リソースとも呼ぶ。
基地局装置1Aは、NZP CSI−RSのリソースのためにNZP CSI−RSリソース設定を送信(設定)する。NZP CSI−RSリソース設定は、1又は複数のNZP CSI−RSリソースマッピング、各々のNZP CSI−RSリソースのCSI−RSリソース設定ID、アンテナポート数の一部又は全部を含む。CSI−RSリソースマッピングは、CSI−RSリソースが配置されるスロット内のOFDMシンボル、サブキャリアを示す情報(例えばリソースエレメント)である。CSI−RSリソース設定IDは、NZP CSI−RSリソースを特定するために用いられる。
基地局装置1Aは、CSI−IMリソース設定を送信(設定)する。CSI−IMリソース設定は、1又は複数のCSI−IMリソースマッピング、各々のCSI−IMリソースに対するCSI−IMリソース設定IDを含む。CSI−IMリソースマッピングは、CSI−IMリソースが配置されるスロット内のOFDMシンボル、サブキャリアを示す情報(例えばリソースエレメント)である。CSI−IMリソース設定IDは、CSI−IM設定リソースを特定するために用いられる。
またCSI−RSは、受信電力、受信品質、又はSINRの測定に用いられる。CSI−RSで測定した受信電力をCSI−RSRP、CSI−RSで測定した受信品質をCSI−RSRQ、CSI−RSで測定したSINRをCSI−SINRとも呼ぶ。なお、CSI−RSRQは、CSI−RSRPとRSSIとの比である。
またCSI−RSは、定期的/非定期的/半永続的に送信される。
CSIに関して、端末装置2Aは上位層で設定される。例えば、CSIレポートの設定であるレポート設定、CSIを測定するためのリソースの設定であるリソース設定、CSI測定のためにレポート設定とリソース設定をリンクさせる測定リンク設定がある。また、レポート設定、リソース設定及び測定リンク設定は、1又は複数設定される。
レポート設定は、レポート設定ID、レポート設定タイプ、コードブック設定、CSIレポート量、ブロック誤り率ターゲットの一部又は全部を含む。レポート設定IDはレポート設定を特定するために用いられる。レポート設定タイプは、定期的/非定期的/半永続的なCSIレポートを示す。CSIレポート量は、報告する量(値、タイプ)を示し、例えばCRI、RI、PMI、CQI、又はRSRPの一部又は全部である。ブロック誤り率ターゲットは、CQIを計算するときに想定するブロック誤り率のターゲットである。
リソース設定は、リソース設定ID、同期信号ブロックリソース測定リスト、リソース設定タイプ、1又は複数のリソースセット設定の一部又は全部を含む。リソース設定IDはリソース設定を特定するために用いられる。同期信号ブロックリソース設定リストは、同期信号を用いた測定が行われるリソースのリストである。リソース設定タイプは、CSI−RSが定期的、非定期的又は半永続的に送信されるかを示す。なお、半永続的にCSI−RSを送信する設定の場合、上位層の信号又は下りリンク制御情報でアクティベーションされてからデアクティベーションされるまでの期間に、周期的にCSI−RSが送信される。
リソースセット設定は、リソースセット設定ID、リソース繰返し、1又は複数のCSI−RSリソースを示す情報の一部又は全部を含む。リソースセット設定IDは、リソースセット設定を特定するために用いられる。リソース繰返しは、リソースセット内で、リソース繰返しのON/OFFを示す。リソース繰返しがONの場合、基地局装置1Aはリソースセット内の複数のCSI−RSリソースの各々で固定(同一)の送信ビームを用いることを意味する。言い換えると、リソース繰返しがONの場合、端末装置2Aは基地局装置1Aがリソースセット内の複数のCSI−RSリソースの各々で固定(同一)の送信ビームを用いていることを想定する。リソース繰返しがOFFの場合、基地局装置1Aはリソースセット内の複数のCSI−RSリソースの各々で固定(同一)の送信ビームを用いないことを意味する。言い換えると、リソース繰返しがOFFの場合、端末装置2Aは基地局装置1Aがリソースセット内の複数のCSI−RSリソースの各々で固定(同一)の送信ビームを用いていないことを想定する。CSI−RSリソースを示す情報は、1又は複数のCSI−RSリソース設定ID、1又は複数のCSI−IMリソース設定IDを含む。
測定リンク設定は、測定リンク設定ID、レポート設定ID、リソース設定IDの一部又は全部を含み、レポート設定とリソース設定がリンクされる。測定リンク設定IDは測定リンク設定を特定するために用いられる。
MBSFN(Multimedia Broadcast multicast service Single Frequency Network)
RSは、PMCHの送信に用いられるサブフレームの全帯域で送信される。MBSFN
RSは、PMCHの復調を行なうために用いられる。PMCHは、MBSFN RSの送信に用いられるアンテナポートで送信される。
ここで、下りリンク物理チャネルおよび下りリンク物理信号を総称して、下りリンク信号とも称する。また、上りリンク物理チャネルおよび上りリンク物理信号を総称して、上りリンク信号とも称する。また、下りリンク物理チャネルおよび上りリンク物理チャネルを総称して、物理チャネルとも称する。また、下りリンク物理信号および上りリンク物理信号を総称して、物理信号とも称する。
また、BCH、UL−SCHおよびDL−SCHは、トランスポートチャネルである。MAC層で用いられるチャネルを、トランスポートチャネルと称する。また、MAC層で用いられるトランスポートチャネルの単位を、トランスポートブロック(Transport Block: TB)、または、MAC PDU(Protocol Data Unit)とも称する。トランスポートブロックは、MAC層が物理層に渡す(deliverする)データの単位である。物理層において、トランスポートブロックはコードワードにマップされ、コードワード毎に符号化処理などが行なわれる。
また、キャリアアグリゲーション(CA; Carrier Aggregation)をサポートしている端
末装置2Aに対して、基地局装置1Aは、より広帯域伝送のため複数のコンポーネントキャリア(CC; Component Carrier)を統合して通信することができる。キャリアアグリゲーションでは、1つのプライマリセル(PCell;Primary Cell)及び1または複数のセカンダリセル(SCell;Secondary Cell)がサービングセルの集合として設定される。
また、デュアルコネクティビティ(DC; Dual Connectivity)では、サービングセルの
グループとして、マスターセルグループ(MCG; Master Cell Group)とセカンダリセルグループ(SCG; Secondary Cell Group)が設定される。MCGはPCellとオプション
で1又は複数のSCellから構成される。またSCGはプライマリSCell(PSCell)とオプションで1又は複数のSCellから構成される。
基地局装置1Aは無線フレームを用いて通信することができる。無線フレームは複数のサブフレーム(サブ区間)から構成される。フレーム長を時間で表現する場合、例えば、無線フレーム長は10ミリ秒(ms)、サブフレーム長は1msとすることができる。この例では無線フレームは10個のサブフレームで構成される。
またスロットは、14個のOFDMシンボルで構成される。OFDMシンボル長はサブキャリア間隔によって変わり得るため、サブキャリア間隔でスロット長も変わり得る。またミニスロットは、スロットよりも少ないOFDMシンボルで構成される。スロット/ミニスロットは、スケジューリング単位になることができる。なお端末装置は、スロットベーススケジューリング/ミニスロットベーススケジューリングは、最初の下りリンクDMRSの位置(配置)によって知ることができる。スロットベーススケジューリングでは、スロットの3番目又は4番目のシンボルに最初の下りリンクDMRSが配置される。またミニスロットベーススケジューリングでは、スケジューリングされたデータ(リソース、PDSCH)の最初のシンボルに最初の下りリンクDMRSが配置される。
またリソースブロックは、12個の連続するサブキャリアで定義される。またリソースエレメントは、周波数領域のインデックス(例えばサブキャリアインデックス)と時間領域のインデックス(例えばOFDMシンボルインデックス)で定義される。リソースエレメントは、上りリンクリソースエレメント、下りリンクエレメント、フレキシブルリソースエレメント、予約されたリソースエレメントとして分類される。予約されたリソースエ
レメントでは、端末装置2Aは、上りリンク信号を送信しないし、下りリンク信号を受信しない。
また複数のサブキャリア間隔(Subcarrier spacing: SCS)がサポートされる。例えば
SCSは、15/30/60/120/240/480 kHzである。
基地局装置1A/端末装置2Aはライセンスバンド又はアンライセンスバンドで通信することができる。基地局装置1A/端末装置2Aは、ライセンスバンドがPCellとなり、アンライセンスバンドで動作する少なくとも1つのSCellとキャリアアグリゲーションで通信することができる。また、基地局装置1A/端末装置2Aは、マスターセルグループがライセンスバンドで通信し、セカンダリセルグループがアンライセンスバンドで通信する、デュアルコネクティビティで通信することができる。また、基地局装置1A/端末装置2Aは、アンライセンスバンドにおいて、PCellのみで通信することができる。また、基地局装置1A/端末装置2Aは、アンライセンスバンドのみでCA又はDCで通信することができる。なお、ライセンスバンドがPCellとなり、アンライセンスバンドのセル(SCell、PSCell)を、例えばCA、DCなどでアシストして通信することを、LAA(Licensed-Assisted Access)とも呼ぶ。また、基地局装置1A/端末装置2Aがアンライセンスバンドのみで通信することを、アンライセンススタンドアロンアクセス(ULSA;Unlicensed-standalone access)とも呼ぶ。また、基地局装置1A/端末装置2Aがライセンスバンドのみで通信することを、ライセンスアクセス(LA;Licensed Access)とも呼ぶ。
図2は、本実施形態における基地局装置1Aの構成を示す概略ブロック図である。図2に示すように、基地局装置1Aは、上位層処理部(上位層処理ステップ)101、制御部(制御ステップ)102、送信部(送信ステップ)103、受信部(受信ステップ)104と送受信アンテナ105、測定部(測定ステップ)106を含んで構成される。また、上位層処理部101は、無線リソース制御部(無線リソース制御ステップ)1011、スケジューリング部(スケジューリングステップ)1012を含んで構成される。また、送信部103は、符号化部(符号化ステップ)1031、変調部(変調ステップ)1032、下りリンク参照信号生成部(下りリンク参照信号生成ステップ)1033、多重部(多重ステップ)1034、無線送信部(無線送信ステップ)1035を含んで構成される。また、受信部104は、無線受信部(無線受信ステップ)1041、多重分離部(多重分離ステップ)1042、復調部(復調ステップ)1043、復号部(復号ステップ)1044を含んで構成される。
上位層処理部101は、媒体アクセス制御(Medium Access Control: MAC)層、パケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol: PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control: RLC)層、無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層の処理を行なう。また、上位層処理部101は、送信部103および受信部104の制御を行なうために必要な情報を生成し、制御部102に出力する。
上位層処理部101は、端末装置2Aの機能(UE capability)等、端末装置2Aに関
する情報を端末装置2Aから受信する。言い換えると、端末装置2Aは、自身の機能を基地局装置1Aに上位層の信号で送信する。
なお、以下の説明において、端末装置2Aに関する情報は、その端末装置2Aが所定の機能をサポートするかどうかを示す情報、または、その端末装置2Aが所定の機能に対する導入およびテストの完了を示す情報を含む。なお、以下の説明において、所定の機能をサポートするかどうかは、所定の機能に対する導入およびテストを完了しているかどうかを含む。
例えば、端末装置2Aが所定の機能をサポートする場合、その端末装置2Aはその所定の機能をサポートするかどうかを示す情報(パラメータ)を送信する。端末装置2Aが所定の機能をサポートしない場合、その端末装置2Aはその所定の機能をサポートするかどうかを示す情報(パラメータ)を送信しない。すなわち、その所定の機能をサポートするかどうかは、その所定の機能をサポートするかどうかを示す情報(パラメータ)を送信するかどうかによって通知される。なお、所定の機能をサポートするかどうかを示す情報(パラメータ)は、1または0の1ビットを用いて通知してもよい。
無線リソース制御部1011は、下りリンクのPDSCHに配置される下りリンクデータ(トランスポートブロック)、システムインフォメーション、RRCメッセージ、MAC CEなどを生成、又は基地局装置1Aに接続されるコアネットワーク上の上位ノードから取得する。無線リソース制御部1011は、下りリンクデータを送信部103に出力し、他の情報を制御部102に出力する。また、無線リソース制御部1011は、端末装置2Aの各種設定情報の管理をする。
スケジューリング部1012は、物理チャネル(PDSCHおよびPUSCH)を割り当てる周波数およびサブフレーム、物理チャネル(PDSCHおよびPUSCH)の符号化率および変調方式(あるいはMCS)および送信電力などを決定する。スケジューリング部1012は、決定した情報を制御部102に出力する。
スケジューリング部1012は、スケジューリング結果に基づき、物理チャネル(PDSCHおよびPUSCH)のスケジューリングに用いられる情報を生成する。スケジューリング部1012は、生成した情報を制御部102に出力する。
制御部102は、上位層処理部101から入力された情報に基づいて、送信部103および受信部104の制御を行なう制御信号を生成する。制御部102は、上位層処理部101から入力された情報に基づいて、下りリンク制御情報を生成し、送信部103に出力する。
送信部103は、制御部102から入力された制御信号に従って、下りリンク参照信号を生成し、上位層処理部101から入力されたHARQインディケータ、下りリンク制御情報、および、下りリンクデータを、符号化および変調し、PHICH、PDCCH、EPDCCH、PDSCH、および下りリンク参照信号を多重して、送受信アンテナ105を介して端末装置2Aに信号を送信する。
符号化部1031は、上位層処理部101から入力されたHARQインディケータ、下りリンク制御情報、および下りリンクデータを、ブロック符号化、畳み込み符号化、ターボ符号化、LDPC(低密度パリティチェック:Low density parity check)符号化、Polar符号化等の予め定められた符号化方式を用いて符号化を行なう、または無線リソース制御部1011が決定した符号化方式を用いて符号化を行なう。変調部1032は、符号化部1031から入力された符号化ビットをBPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(quadrature amplitude modulation)、64QAM、256QAM等の予め定められた、または無線リソース制御部1011が決定した変調方式で変調する。
下りリンク参照信号生成部1033は、基地局装置1Aを識別するための物理セル識別子(PCI、セルID)などを基に予め定められた規則で求まる、端末装置2Aが既知の系列を下りリンク参照信号として生成する。
多重部1034は、変調された各チャネルの変調シンボルと生成された下りリンク参照信号と下りリンク制御情報とを多重する。つまり、多重部1034は、変調された各チャネルの変調シンボルと生成された下りリンク参照信号と下りリンク制御情報とをリソースエレメントに配置する。
無線送信部1035は、多重された変調シンボルなどを逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform: IFFT)してOFDMシンボルを生成し、OFDMシンボルにサイクリックプレフィックス(cyclic prefix: CP)を付加してベースバンドのディジタル
信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換し、フィルタリングにより余分な周波数成分を除去し、搬送周波数にアップコンバートし、電力増幅し、送受信アンテナ105に出力して送信する。
受信部104は、制御部102から入力された制御信号に従って、送受信アンテナ105を介して端末装置2Aから受信した受信信号を分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部101に出力する。
無線受信部1041は、送受信アンテナ105を介して受信された上りリンクの信号を、ダウンコンバートによりベースバンド信号に変換し、不要な周波数成分を除去し、信号レベルが適切に維持されるように増幅レベルを制御し、受信された信号の同相成分および直交成分に基づいて、直交復調し、直交復調されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。
無線受信部1041は、変換したディジタル信号からCPに相当する部分を除去する。無線受信部1041は、CPを除去した信号に対して高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform: FFT)を行い、周波数領域の信号を抽出し多重分離部1042に出力する。
多重分離部1042は、無線受信部1041から入力された信号をPUCCH、PUSCH、上りリンク参照信号などの信号に分離する。なお、この分離は、予め基地局装置1Aが無線リソース制御部1011で決定し、各端末装置2Aに通知した上りリンクグラントに含まれる無線リソースの割り当て情報に基づいて行なわれる。
また、多重分離部1042は、PUCCHとPUSCHの伝搬路の補償を行なう。また、多重分離部1042は、上りリンク参照信号を分離する。
復調部1043は、PUSCHを逆離散フーリエ変換(Inverse Discrete Fourier Transform: IDFT)し、変調シンボルを取得し、PUCCHとPUSCHの変調シンボルそれぞれに対して、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM等の予め定められた、または自装置が端末装置2Aに上りリンクグラントで予め通知した変調方式を用いて受信信号の復調を行なう。
復号部1044は、復調されたPUCCHとPUSCHの符号化ビットを、予め定められた符号化方式の、予め定められた、又は自装置が端末装置2Aに上りリンクグラントで予め通知した符号化率で復号を行ない、復号した上りリンクデータと、上りリンク制御情報を上位層処理部101へ出力する。PUSCHが再送信の場合は、復号部1044は、上位層処理部101から入力されるHARQバッファに保持している符号化ビットと、復調された符号化ビットを用いて復号を行なう。
測定部106は、受信信号を観測し、RSRP/RSRQ/RSSIなどの様々な測定値を求める。また測定部106は、端末装置から送信されたSRSから受信電力、受信品質、好適なSRSリソースインデックスを求める。
図3は、本実施形態における端末装置2Aの構成を示す概略ブロック図である。図3に示すように、端末装置2Aは、上位層処理部(上位層処理ステップ)201、制御部(制御ステップ)202、送信部(送信ステップ)203、受信部(受信ステップ)204、測定部(測定ステップ)205と送受信アンテナ206を含んで構成される。また、上位層処理部201は、無線リソース制御部(無線リソース制御ステップ)2011、スケジューリング情報解釈部(スケジューリング情報解釈ステップ)2012を含んで構成される。また、送信部203は、符号化部(符号化ステップ)2031、変調部(変調ステップ)2032、上りリンク参照信号生成部(上りリンク参照信号生成ステップ)2033、多重部(多重ステップ)2034、無線送信部(無線送信ステップ)2035を含んで構成される。また、受信部204は、無線受信部(無線受信ステップ)2041、多重分離部(多重分離ステップ)2042、信号検出部(信号検出ステップ)2043を含んで構成される。
上位層処理部201は、ユーザの操作等によって生成された上りリンクデータ(トランスポートブロック)を、送信部203に出力する。また、上位層処理部201は、媒体アクセス制御(Medium Access Control: MAC)層、パケットデータ統合プロトコル(Packet
Data Convergence Protocol: PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control: RLC)
層、無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層の処理を行なう。
上位層処理部201は、自端末装置がサポートしている端末装置2Aの機能を示す情報を、送信部203に出力する。
無線リソース制御部2011は、自端末装置の各種設定情報の管理をする。また、無線リソース制御部2011は、上りリンクの各チャネルに配置される情報を生成し、送信部203に出力する。
無線リソース制御部2011は、基地局装置1Aから送信された設定情報を取得し、制御部202に出力する。
スケジューリング情報解釈部2012は、受信部204を介して受信した下りリンク制御情報を解釈し、スケジューリング情報を判定する。また、スケジューリング情報解釈部2012は、スケジューリング情報に基づき、受信部204、および送信部203の制御を行なうために制御情報を生成し、制御部202に出力する。
制御部202は、上位層処理部201から入力された情報に基づいて、受信部204、測定部205および送信部203の制御を行なう制御信号を生成する。制御部202は、生成した制御信号を受信部204、測定部205および送信部203に出力して受信部204、および送信部203の制御を行なう。
制御部202は、測定部205が生成したCSI/RSRP/RSRQ/RSSIを基地局装置1Aに送信するように送信部203を制御する。
受信部204は、制御部202から入力された制御信号に従って、送受信アンテナ206を介して基地局装置1Aから受信した受信信号を、分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部201に出力する。
無線受信部2041は、送受信アンテナ206を介して受信した下りリンクの信号を、ダウンコンバートによりベースバンド信号に変換し、不要な周波数成分を除去し、信号レベルが適切に維持されるように増幅レベルを制御し、受信した信号の同相成分および直交
成分に基づいて、直交復調し、直交復調されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。
また、無線受信部2041は、変換したディジタル信号からCPに相当する部分を除去し、CPを除去した信号に対して高速フーリエ変換を行い、周波数領域の信号を抽出する。
多重分離部2042は、抽出した信号をPHICH、PDCCH、EPDCCH、PDSCH、および下りリンク参照信号に、それぞれ分離する。また、多重分離部2042は、チャネル測定から得られた所望信号のチャネルの推定値に基づいて、PHICH、PDCCH、およびEPDCCHのチャネルの補償を行ない、下りリンク制御情報を検出し、制御部202に出力する。また、制御部202は、PDSCHおよび所望信号のチャネル推定値を信号検出部2043に出力する。
信号検出部2043は、PDSCH、チャネル推定値を用いて、復調、復号し、上位層処理部201に出力する。
測定部205は、CSI測定、RRM(Radio Resource Management)測定、RLM(Radio Link Monitoring)測定などの各種測定を行い、CSI/RSRP/RSRQ/RSSIなどを求める。
送信部203は、制御部202から入力された制御信号に従って、上りリンク参照信号を生成し、上位層処理部201から入力された上りリンクデータ(トランスポートブロック)を符号化および変調し、PUCCH、PUSCH、および生成した上りリンク参照信号を多重し、送受信アンテナ206を介して基地局装置1Aに送信する。
符号化部2031は、上位層処理部201から入力された上りリンク制御情報又は上りリンクデータを畳み込み符号化、ブロック符号化、ターボ符号化、LDPC符号化、Polar符号化等の符号化を行う。
変調部2032は、符号化部2031から入力された符号化ビットをBPSK、QPSK、16QAM、64QAM等の、下りリンク制御情報で通知された変調方式、またはチャネル毎に予め定められた変調方式で変調する。また、変調部2032はプリコーディング機能を含んでもよい。プリコーディング機能は変調後の信号を所定の数式で変換する機能のことで、一例として変調後の信号ベクトルに対して離散フーリエ変換処理を施す機能を有してよい。このプリコーディング機能は制御部202によって有効/無効を切り替えてよい。また、プリコーディング機能の有効/無効は基地局装置1Aから送信される制御信号、例えば下りリンク制御信号や、RRC情報などによって設定されてよい。
上りリンク参照信号生成部2033は、基地局装置1Aを識別するための物理セル識別子(physical cell identity: PCI、Cell IDなどと称される)、上りリンク参照信号を配置する帯域幅、上りリンクグラントで通知されたサイクリックシフト、DMRSシーケンスの生成に対するパラメータの値などを基に、予め定められた規則(式)で求まる系列を生成する。
多重部2034は、PUCCHとPUSCHの信号と生成した上りリンク参照信号を送信アンテナポート毎に多重する。つまり、多重部2034は、PUCCHとPUSCHの信号と生成した上りリンク参照信号を送信アンテナポート毎にリソースエレメントに配置する。多重部2034は少なくとも制御部202からの制御と、測定部205の測定結果のいずれかによりリソースブロック単位、OFDMシンボル単位、サブキャリア単位、サ
ンプリングレート単位等の一つ、または複数の単位によって変調部2032の出力信号を多重してよい。
無線送信部2035は、多重された信号を逆離散フーリエ変換(Inverse Discrete Fourier Transform: IDFT)、もしくは逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform: IFFT)して、OFDM方式の変調を行い、OFDMシンボルを生成し、生成されたOFDMシンボルにCPを付加し、ベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換し、余分な周波数成分を除去し、アップコンバートにより搬送周波数に変換し、電力増幅し、送受信アンテナ206に出力して送信する。送信開始タイミングは制御部202によって制御される。送信開始タイミングは基地局装置1Aから送信される下りリンク制御信号に含まれる上り送信許可と、上り送信許可とともに指定される無線リソースの情報に基づいて決めてよく、また、測定部205の測定結果に基づいて送信を開始してもよい。また、OFDMシンボルに付加するCPは1種類に限らず、複数の期間をもつCPを使用してよい。CPの代わりに送信電力を低減した信号、例えば電力0の信号を使用してもよい。OFDMシンボルの一部を、送信電力を低減した信号で置き換えてもよい。CPの代わりに基地局装置1Aおよび端末装置2Aの双方で既知の信号系列(ユニークワード、UW)を使用してもよい。
なお、端末装置2AはOFDM方式に限らず、プリコーディング機能を用いるSC−FDMA(Single−Carrier Frequency−Division Multiple Access)方式の変調を行うことができる。SC−FDMA方式の変調を行うとき、プリコーディング処理として離散フーリエ変換を使用してよい。
上りリンクで使用する無線フレームの構成例の詳細を図4に示す。1つの無線フレームは10のサブフレームにより構成される。サブフレームの番号は0から始まり、9まで順番に割り当てられる。図4(a)に示すように、401はサブフレーム#0からサブフレーム#4までの5つのサブフレームを表し、402はサブフレーム#5からサブフレーム#9までの5つのサブフレームを表す。1つのサブフレームは更に2つのスロットとして表される。また、無線フレームを下りリンクと上りリンクの時分割多重(TDD)で使用してもよい。時分割多重で使用する場合、1つのサブフレームは1つの下り受信期間であるDownlink Pilot Time Slot(DwPTS)と1つの上り送信期間であるUplink Pilot Period(UpPTS)とDwPTSとUpPTSの間に設定されるガード区間Guard Period(GP)により構成されてもよい。図4(b)に時分割多重時のサブフレーム#0からサブフレーム#4の構成例を示す。サブフレーム#0(403)はスロット#0(408)とスロット#1(409)を含み、サブフレーム#1(404)はスロット#2とスロット#3を含み、サブフレーム#2(405)はスロット#4とスロット#5を含む。サブフレーム#3(406)は1つのDwPTS(414)、1つのGP(415)と1つのUpPTS(416)を含む。サブフレーム#4(407)はスロット#8(417)とスロット#9(418)を含む。サブフレーム#0(403)からサブフレーム#2(405)は下りリンクとして使用してよく、サブフレーム#4(407)は上りリンクとして使用してよい。サブフレームの構成は図4の構成に限らず、1つの無線フレームに含まれるスロットの数を20以外の数、一例として10、40、80などとしてもよい。また、1サブフレームに含まれるスロットの数を2以外の数、例えば1、4、8、16としてもよい。サブフレームの構成は基地局装置1Aからブロードキャスト送信されるシステム情報に含めてよく、この場合、端末装置2Aはブロードキャストされたシステム情報を受信し、以降の受信、送信に使うフレーム構成を決めてよい。基地局装置1Aが複数の周波数チャネルを用いる場合、周波数チャネル毎に異なるフレーム構成を設定してもよい。基地局装置1Aは、システム帯域の一部に異なるフレーム構成を設定してもよい。また、フレーム構成はブロードキャストされるシステム情報以外に、端末装置2Aごとに個別に送信される制御情報に含めてよい。
端末装置2Aは基地局装置1Aから送信されるシステム情報や制御情報によりフレーム構成に関する情報を受信し、無線フレームに含まれるサブフレーム、スロットに相当する区間が上り送信として使用されるのか判断することが可能となる。DwPTS、UpPTSが設定される場合、無線フレームにふくまれるサブフレームのどのサブフレームにDwPTS、UpPTSが設定されるか表す情報を基地局装置1Aから送信されるシステム情報や制御情報に含めてよい。この情報に1サブフレームの中に設定されるDwPTSの期間とUpPTSの期間を表す情報を含めてもよい。
次に無線フレームに含まれるスロットの構成の一例を、図5を使用して説明する。スロット501は。所定の数NsymbのOFDM信号で構成される。図5はNsymbが7の例を示している。このOFDM信号を構成するサブキャリアは所定の数NRBSC(503)の単位で区切られており、図5はNRBSC(503)が12の例を示している。基地局装置1A、端末装置2AはNRBSC(503)のOFDM信号のサブキャリアNRBSC(503)を1単位として無線リソースの割り当て管理を行う。この割り当て単位をリソースブロックと呼ぶ。OFDM信号を構成するサブキャリアの総数(502)は、スロットに割り当てられる最大リソースブロック数×NRBSC以上とする。また、OFDMシンボルと所定の数のサブキャリアの区切りをリソースグリッドとする。基地局装置1Aは複数のリソースブロックの一部を1つの端末装置2Aに割り当ててよく、複数のリソースブロックを分割し、それぞれを異なる端末装置2Aに割り当ててもよい。複数のリソースブロックを分割し、それぞれを異なる端末装置2Aに割り当てることを、OFDM周波数分割多重接続(OFDM−FDMA/OFDMA)と称してよい。
基地局装置1A/端末装置2Aが使用するセルの1つがライセンスバンドのPCellとなり、アンライセンスバンドで動作する少なくとも1つのSCellとキャリアアグリゲーションで通信するとき、または、マスターセルグループがライセンスバンドで通信し、セカンダリセルグループがアンライセンスバンドで通信する、デュアルコネクティビティで通信するときに、端末装置2Aは基地局装置1Aからライセンスバンドまたはアンライセンスバンドで送信されるDCIにより上り送信が許可されたときに、許可と同時に割り当てられたアンライセンスバンドの無線リソースを用いて上り通信を行うことができる。また、端末装置2Aは基地局装置1Aから自律送信を指示された場合、アンライセンスバンドのセルにおいてキャリアセンスを行い、自律送信用に設定された無線リソースを利用して上り送信を行ってよい。
自律送信を行う場合、端末装置2Aは送信に先立ったキャリアセンスを実行し、送信を開始してよい。このキャリアセンスを実行する期間は、あらかじめ決められた期間、またはこの期間以上必要である。端末装置2Aは、この間キャリアセンスを実行中の受信電力がある値以下である、言い換えると送信用のチャネルがアイドルであると判断したのち、送信を開始してよい。無線フレーム構造を維持しながらこの自律送信を行うと、送信開始タイミングがリソースブロックを構成するCP付きOFDMシンボル(OFDMAシンボル)の境界と一致しない場合がある。無線フレームの構造を維持したままOFDMシンボルの境界以外から送信を開始する場合、最初のOFDMシンボルに付加するCPの長さを延長し、送信開始タイミングから次のOFDMシンボル境界までの期間において延長部分のCPを送信する方法を用いてよい。この際に付加するCPを、図6を用いて説明する。
図6(a)にCPを付加する前のOFDM信号を示す。601がCPを付加する前のOFDM信号で、このOFDM信号の一部である602をCPとして付加する。CPを付加した後のOFDM信号を図6(b)に示す。603が付加したCPで、CPを付加したOFDMシンボル全体604が図5に記載したOFDMシンボルに相当する。図6(c)に
、リソースグリッド境界以外から送信を開始する一例を示す。OFDMシンボル605の境界以外のタイミング606から送信を開始する際に、長さを延長したCP(613)を付加する。この延長したCP(613)は、図6(b)に示したOFDMシンボルと同様、CPを付加する前のOFDMシンボル(607)を使用する。この例では延長したCP(613)はCPを付加する前のOFDMシンボル(607)より長いため、CPを付加する前のOFDMシンボル(607)を用いる部分(614)とCPを付加する前のOFDMシンボル(607)の一部(615)から構成され、CPを付加する前のOFDMシンボルを繰り返している。結果、図6(b)に示したOFDMシンボル604のCPを延長したOFDMシンボル(608)を、送信開始タイミング606から送信することとなる。
図6(c)に示した送信方法を使用する場合、リソースグリッド区間605ではCPのみを送信しデータの送信を行わないため、送信効率が低下する。本実施の形態では、図6(c)に示した方法以外に、OFDMシンボル境界以外のタイミングで送信を開始する際に、OFDMシンボルの一部の送信電力を低減、一例としてOFDMシンボルの一部を0(ゼロ)と置き換えたOFDMシンボルを用いる方法を開示する。
図6(d)にOFDMシンボルの一部を0と置き換えたシンボルを示す。604は図6(b)で示したCP付きOFDMシンボルの長さを示している。609はOFDMシンボル境界以外の送信開始タイミングの一例を示しており、OFDMシンボルの先頭から送信開始タイミング609までの区間610を0に置き換えて送信する。これによりリソースグリッドの構成を変えず、送信開始タイミングをOFDMシンボルの境界、すなわちリソースグリッドの境界以外から送信を行うことと等価となる。0と置き換える区間はCPの区間を超えてもよく、CPを付加する前のOFDMシンボルに相当する区間を0と置き換えてもよい。0で置き換える区間を長くした一例を図6(e)に示す。604は図6(b)に示したCP付きOFDMシンボル長に相当する区間で、611が送信開始タイミングの一例、612が0で置き換える区間を示している。0で置き換える区間は可変でもよく、また、いくつかの候補から選択してもよい。この0で置き換える区間の候補は基地局装置1Aからあらかじめ通知されてもよく、また、端末装置2Aから基地局装置1Aに対して0で置き換える区間の候補を通知してもよい。該0で置き換える区間の候補は、変調方式(OFDMもしくはSC−FDMA)によって変更されてもよい。該0で置き換える区間の候補は、周波数バンド(例えば2.4GHz帯と5GHz帯と60GHz帯)によって変更されてもよい。
端末装置2Aは無線媒体を獲得する、すなわち、その無線媒体での送信機会を獲得する際に、優先度を設定すること(もしくは基地局装置1Aより設定されること)ができる。端末装置2Aは優先度が高い場合、キャリアセンスを行なう時間区間を短くすることができるが、一方で、キャリアセンスによって獲得できる無線媒体の長さも短くなる。本実施形態に係る端末装置2Aは、無線媒体を獲得する際の優先度(チャネルアクセスプライオリティ)によって、該OFDMシンボルの一部を0で置き換えたOFDMシンボルを送信するか否かを設定することができる。また、本実施形態に係る端末装置2Aは、無線媒体を獲得する際の優先度によって、該OFDMシンボルの一部を0で置き換える区間の候補を変更することができる。
端末装置2Aが該OFDMシンボルの一部を0で置き換える箇所は何かに限定されるものではない。CPを備えたOFDMシンボルの先頭から0に置き換えてもよいし、OFDMシンボルの末尾から0に置き換えてもよいし、OFDMシンボルの中間を0に置き換えてもよい。CPを備えたOFDMシンボルの先頭から0に置き換える方法以外の場合、OFDMシンボルの一部を0で置き換えた個所をOFDMシンボルの先頭に移動し、OFDMシンボルの一部を0で置き換えていない部分の一部、またはすべてをシフトすることで
、OFDMシンボルの先頭から0で置き換える方法を使用した場合と同様のOFDMシンボルが送信されるようにしても良い。
図6(d)、図6(e)に示す送信方法を使用する場合、OFDMシンボルの一部を0で置き換えたOFDMシンボルにDMRSを配置すると、DMRSのサブキャリア間の直交性が乱れ、復調性能が劣化するため、一部の区間を0で置き換えたOFDMシンボル以外のOFDMシンボルにDMRSを配置する。図7にDMRSの配置の一例を示す。図7では1リソースブロックを用い、リソースグリッドの境界以外から送信を開始する例を示す。701がキャリアセンスによる送信が可能と設定されているリソースブロック、702がリソースグリッドの境界の1つ、703がキャリアセンスにより設定された送信開始タイミング、704がOFDMシンボルの中で0に置き換える区間である。この例では一部の区間を0で置き換えたOFDMシンボル705の次のOFDMシンボル706にDMRS707を配置している。DMRS707は1サブキャリア置きに配置する。この例では端末装置2Aが送信する信号は斜線でハッチングした領域708となる。一部の区間を0で置き換えたOFDMシンボル705より後のOFDMシンボルは、CP付加したOFDMシンボルを用いて送信される。DMRSを配置するOFDMシンボルは、一部の区間を0で置換したOFDMシンボルの次のOFDMシンボルとしたが、これに限られない。一部を0で置き換えたOFDMシンボルの2つあとのOFDMシンボルやリソースブロックの最後のOFDMシンボルに配置してもよく、また、一部0で置き換えたOFDMシンボルの次のOFDMシンボルとリソースブロックの最後の2つのOFDMシンボルにDMRSを配置してもよい。また、複数のOFDMシンボルにDMRSを配置する場合、配置するOFDMシンボルの数は2に限られない。DMRSを配置するサブキャリアは1サブキャリアおきに限られない。連続されたサブキャリアに配置してもよく、2サブキャリアおき、3サブキャリアおきなどの複数サブキャリアおきに配置してもよい。また、端末装置2Aが使用する無線リソースは1リソースブロックに限定されず、複数のリソースブロックを用いてよい。端末装置2Aが使用する無線リソースは基地局装置1Aからあらかじめ通知されてよい。
次に、端末装置2Aから送信された図7に示したような、一部を0で置き換えたOFDMシンボルを含むリソースブロックを、基地局装置1Aで復調する方法の一例を説明する。基地局装置1Aと端末装置2Aの間で無線フレームの周期は同期され、基地局装置1Aは、端末装置2Aがフレーム構造に従ってOFDM信号を送信していれば、端末装置2Aから送信されたOFDM信号を復調できるものとする。無線フレームの同期方法は特に限定しないが、3GPPのLTE仕様に規定されている方式のように基地局装置1Aから送信される下りリンクの無線フレームの一部に同期信号を挿入し、また、端末装置2Aから同期信号を基準に送信される信号に基づいて基地局装置1Aが端末装置2Aに対して無線フレームのタイミングを制御する情報を送信してもよい。基地局装置1Aは端末装置2Aに対して自律送信時に使用する無線リソースを通知する。この無線リソースの通知は下りリンク制御信号により通知してもよく、RRC情報により通知してもよい。また、基地局装置1Aは端末装置2Aに対して受信用参照信号として使用する信号の系列を通知してよい。
基地局装置1Aは無線受信部1041を利用して上りリンクの1つの無線フレームの信号を受信し、蓄積する。蓄積した無線フレームの信号の受信電力の時間方向の変動を測定し、OFDMシンボル境界以外のタイミングで受信電力が増えている区間があるか調べる。OFDMシンボル境界以外のタイミングで受信電力が増えている区間がある場合、受信電力が増えている区間に一部を0で置き換えたOFDMシンボルが送信されているものとして受信処理を行う。0で置き換えた区間は受信電力が増えた時刻を基に推定するが、0で置き換える区間として候補が設定されている場合、受信電力が増えた時刻を基に0で置き換える区間を候補から選択してよい。
基地局装置1Aは、一部を0で置き換えたOFDMシンボルとした次のOFDMシンボルにDMRSが配置されているものとして受信処理を行う。基地局装置1Aは、DMRSが配置されているOFDMシンボルに対応する受信信号のCPを削除し、離散フーリエ変換を行い、OFDMシンボルを構成する各サブキャリアの位相振幅情報に変換する。DMRSが配置されているサブキャリア以外のサブキャリアの情報を0とし、DMRSとして使用した符号で除するとDMRSが配置されたサブキャリアの周波数応答が求まる。この周波数応答を逆離散フーリエ変換することで、インパルス応答が求まる。図7に示した1サブキャリア置きにDMRSを配置する場合、逆離散フーリエ変換後の信号はインパルス応答を2回繰り返したものとなるため、繰り返し前半の信号をインパルス応答として使用する。
一部を0で置き換えたOFDMシンボルの復調方法はさまざまな方法が使用できるが、本実施の形態では圧縮センシングによる復調を行う。OFDM信号を生成する際に使用する逆離散フーリエ変換のポイント数をNとし、逆離散フーリエ変換の入力として使用する一次変調信号ベクトルを
Figure 2020141279
とすると、離散フーリエ変換後の送信信号(時間領域信号)
Figure 2020141279
Figure 2020141279
で表される。ただし、
Figure 2020141279
であり、Wは回転子であり以下の式で与えられる。
Figure 2020141279
伝搬路のインパルス応答を
Figure 2020141279
とすると、受信信号ベクトル
Figure 2020141279
は伝搬路のインパルス応答hと送信信号ベクトルの循環畳み込みとして、次式で与えられる。ただし、この式では雑音は考慮していない。
Figure 2020141279
上式は巡回行列Hを利用して次式のようにあらわされる。
Figure 2020141279
ただし
Figure 2020141279
である。送信時に0で置き換えたサンプル数がMであるとして、受信信号からOFDMシンボルの後ろ(N−M)サンプルを取り出した時の信号ベクトルrは、行列
Figure 2020141279
を用いて次式のように表される。ここでOはゼロ行列、Iは単位行列を表す。
Figure 2020141279
上式は
Figure 2020141279
を用いて次式のように表される。
Figure 2020141279
ここで、一次変調信号ベクトルxのうちで実際に信号の存在する要素(xの送信に実際に使用するリソースブロック)がNの一部である場合、xはスパースであるとしてrに対
して圧縮センシングを適用することで、一次変調信号ベクトルxを再構成することができる。
圧縮センシングのアルゴリズムは特に限定されない。一次変調信号ベクトルxの再構成には、例えば様々なところで使用されている1ノルムを最小とする以下の式で表されるアルゴリズムが使用できる。
Figure 2020141279
一例としてIterative Hard Tresholdingアルゴリズムや、Harl−quadratic regulatizationアルゴリズムなどを使用することができる。
本実施の形態では一部の区間を0で置き換えたOFDM信号の復調に圧縮センシングを用いているが、復調方法はこれに限らない。送信情報を、ターボ符号を用いて符号化し、基地局装置1Aでターボ等化処理を行うことで一部の区間を0で置き換えたOFDM信号の復調を行うような他の方法を用いてもよい。
なお、上記例によれば、一次変調信号ベクトルに適用する行列は離散フーリエ変換行列であるが、本実施形態に係る端末装置2Aが一次変調信号ベクトルに適用する行列は離散フーリエ変換に限定されない。一次変調信号ベクトルを他の領域(次元)に射影(変換)する行列であればよく、すなわち、数14において、Fは他の行列に置き換えることが可能である。例えば、本実施形態に係る端末装置2AはWalsh行列を一時変調信号ベクトルに適用することも可能である。
送信するOFDM信号の0で置き換える区間が長くなると、受信信号のサブキャリア間干渉が大きくなり、圧縮センシングによる信号再構成が望む動作をしなくなる場合がある。そのため、OFDM信号を0で置き換える区間を制限してよい。この制限は基地局装置1Aから通知される情報に基づいて決めてもよく、また、あらかじめ端末装置2Aに設定された値に基づいてよい。たとえば、OFDM信号を生成する際に使用する離散フーリエ変換に使用するポイント数Nに、ある値α(<1)を乗じた数値以下の区間を0で置き換える区間として制限してよい。キャリアセンスの結果得られた送信開始タイミングが0で置き換える区間の制限を超えている場合、一部の区間を0に置き換えたOFDM送信を行わず、次のリソースグリッド境界からCP付きOFDM信号を送信してよい。
一次変調信号の変調多値数が多い場合や符号化率が高い場合、一部の区間を0で置き換えたOFDMシンボルを受信した際にサブキャリア間干渉により復調できないことがある。そのため、一次変調信号の変調多値数が所定以下、または符号化率が所定以下である場合、言い換えるとMCSが所定の値以下のときに一部の区間を0で置き換えたOFDMシンボルを送信してもよい。また、制御部202は、符号化の方式によって送信するOFDMシンボルを制御してもよく、例えば、ポーラ符号であれば、一部の区間を0に置き換えたOFDM送信を行わず、LDPC符号であれば、該一部の区間を0で置き換えたOFDMシンボルを送信するように制御してもよい。
一部区間を0で置き換えたOFDM信号を送信するときに、無線送信部2035を制御し、0で置き換えた区間、もしくは0で置き換えた区間の一部において送信電力を減らすように設定してもよい。これにより、電力増幅部で消費する電力を削減することができる。
0で置き換えたOFDM信号を復調する際に圧縮センシングを用いる場合、送信信号のスパース性が高い方が復調時の性能がよくなる。そのため、端末装置2Aに対して自律送信のために割り当てられるリソースブロックの数によって、端末装置2Aが自律送信時に一部の区間を0で置き換えたOFDM信号を送信するか決めてよい。例えば、システム帯域全体で64のリソースブロックが割り当て可能として、自律送信用に割り当てられるリソースブロック数が8以下の時に一部の区間を0で置き換えたOFDM信号を送信してもよい。一部の区間を0で置き換えたOFDM信号を送信するかどうかを決めるリソースブロックの数は端末装置2A固有の値でもよく、また、基地局装置1Aから通知される情報に基づいて決めてもよい。
端末装置2Aが送信時に、SC−FDMA方式を使用するために離散フーリエ変換処理を行うプリコーディング処理を行う場合、一次変調信号に含まれる情報ビットがプリコーディング処理を行ったOFDMシンボルの一部のサンプルに集中する。そのため、OFDMシンボルの一部区間を0で置き換えると復調時の信号再構成に失敗する場合がある。これを回避するために、端末装置2Aのプリコーディング処理として離散フーリエ変換が設定されている場合、一部の区間を0で置き換えたOFDM信号の送信をやめてもよい。
端末装置2Aが一部の区間を0で置き換えたOFDMシンボルは、通常のCP付きOFDMシンボルと比較するとOFDMシンボル当たりの送信電力が少なくなる。そのため、一部の区間を0で置き換えたOFDMシンボルの送信電力を、通常のCP付きOFDMシンボルより増やしてよい。このときの送信電力は瞬時電力で規定してもよく、また、OFDMシンボルの0で置き換えていない区間の長さ、またはOFDMシンボルの0で置き換えていない区間より短い時間の電力で規定してもよい。その時の送信電力の増加割合は、0で置き換える区間とCP付きOFDMシンボル全体の区間に基づいて決めてよい。0で置き換える区間がいくつかの候補から決まる場合、基地局装置1Aにおいて0で置き換えた区間を推定しやすくなるため、一部の区間を0で置き換えたOFDMシンボルの送信電力を正確に推定しやすくなる利点がある。
本実施の形態として開示した技術の適用可否を判断するために、基地局装置1Aは端末装置2Aに対して一部区間を0で置き換えたOFDM信号を復調可能か通知してもよい。また、端末装置2Aが基地局装置1Aに対して、自律送信の際に一部区間を0で置き換えたOFDM信号を送信可能か通知してもよい。
以上のように端末装置、基地局装置が動作することで、無線フレームを使用する無線システムにおいて、端末装置が、キャリアセンスによる自律送信時の送信開始タイミングがリソースグリッド境界ではないときに一部区間を0で置き換えたOFDM信号を送信することで、通信効率の改善が可能となる。
なお、本実施形態に係る通信装置(基地局装置、端末装置)が使用する周波数バンドは、これまで説明してきたライセンスバンドやアンライセンスバンドには限らない。本実施形態が対象とする周波数バンドには、国や地域から特定サービスへの使用許可が与えられているにも関わらず、周波数間の混信を防ぐ等の目的により、実際には使われていないホワイトバンド(ホワイトスペース)と呼ばれる周波数バンド(例えば、テレビ放送用として割り当てられたものの、地域によっては使われていない周波数バンド)や、これまで特定の事業者に排他的に割り当てられていたものの、将来的に複数の事業者で共用することが見込まれる共用周波数バンド(ライセンス共有バンド)も含まれる。
本発明に関わる装置で動作するプログラムは、本発明に関わる実施形態の機能を実現するように、Central Processing Unit(CPU)等を制御してコンピュータを機能させるプログラムであってもよい。プログラムあるいはプログラムによ
って取り扱われる情報は、一時的にRandom Access Memory(RAM)などの揮発性メモリあるいはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリやHard Disk Drive(HDD)、あるいはその他の記憶装置システムに格納される。
尚、本発明に関わる実施形態の機能を実現するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録してもよい。この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、装置に内蔵されたコンピュータシステムであって、オペレーティングシステムや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータが読み取り可能な記録媒体」とは、半導体記録媒体、光記録媒体、磁気記録媒体、短時間動的にプログラムを保持する媒体、あるいはコンピュータが読み取り可能なその他の記録媒体であってもよい。
また、上述した実施形態に用いた装置の各機能ブロック、または諸特徴は、電気回路、たとえば、集積回路あるいは複数の集積回路で実装または実行され得る。本明細書で述べられた機能を実行するように設計された電気回路は、汎用用途プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、またはこれらを組み合わせたものを含んでよい。汎用用途プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、従来型のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってもよい。前述した電気回路は、ディジタル回路で構成されていてもよいし、アナログ回路で構成されていてもよい。また、半導体技術の進歩により現在の集積回路に代替する集積回路化の技術が出現した場合、本発明の一又は複数の態様は当該技術による新たな集積回路を用いることも可能である。
なお、本願発明は上述の実施形態に限定されるものではない。実施形態では、装置の一例を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置に適用出来る。
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
本発明は、端末装置、基地局装置および通信方法に用いて好適である。
1A 基地局装置
2A 端末装置
101 上位層処理部
102 制御部
103 送信部
104 受信部
105 送受信アンテナ
106 測定部
1011 無線リソース制御部
1012 スケジューリング部
1031 符号化部
1032 変調部
1033 下りリンク参照信号生成部
1034 多重部
1035 無線送信部
1041 無線受信部
1042 多重分離部
1043 復調部
1044 復号部
201 上位層処理部
202 制御部
203 送信部
204 受信部
205 測定部
206 送受信アンテナ
2011 無線リソース制御部
2012 スケジューリング情報解釈部
2031 符号化部
2032 変調部
2033 上りリンク参照信号生成部
2034 多重部
2035 無線送信部
2041 無線受信部
2042 多重分離部
2043 信号検出部
401 サブフレーム#0〜サブフレーム#4
402 サブフレーム#5〜サブフレーム#9
403、404、405、406、407 サブフレーム
408、409、410、411、412、413、417、418 スロット
414 DwPTS
415 GP
416 UpPTS
501 スロット
502 システム帯域
504 リソースブロック

Claims (11)

  1. 基地局装置と通信を行う端末装置であって、
    OFDM信号を送信する送信部と、
    前記基地局装置から送信される制御信号の受信と、キャリアセンスを行う受信部と、
    OFDM信号の生成と送信開始タイミングを制御する制御部を備え、
    前記OFDM信号は、逆離散フーリエ変換後の信号と前記逆離散フーリエ変換後の信号の一部を利用したサイクリックプレフィクス(CP)から構成される第1のOFDM信号と、前記第1のOFDM信号の一部の区間を連続した所定の数のゼロで置き換えた第2のOFDM信号のいずれかを含み、
    前記制御部は、送信信号を、1以上のサブキャリアと、前記第1のOFDM信号のシンボル長とを単位とするリソースグリッドで管理し、
    前記受信部が実行するキャリアセンスに基づく送信機会が前記リソースグリッドの境界と異なるときで、
    前記リソースグリッドの境界から前記キャリアセンスに基づく送信機会の間が所定時間以下のとき、前記第2のOFDM信号を送信するように制御することを特徴とする端末装置。
  2. 前記制御部は、符号化に用いる方式と変調に用いる方式を設定し、
    前記符号化に用いる方式と前記変調に用いる方式とをMCSとして指定し、
    前記送信部は、前記第1のOFDM信号または前記第2のOFDM信号に含まれる1以上のサブキャリアについて、前記MCSに基づいて上りリンクデータを符号化および変調し、
    前記制御部はさらに、前記MCSが所定の値より低いときに前記第2のOFDM信号を送信するように制御することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記第2のOFDM信号のゼロで置き換える区間は、1以上の候補値から選択されることを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  4. 前記第2のOFDM信号の送信電力は、前記第1のOFDM信号の送信電力より大きいことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  5. 前記制御部は、前記逆離散フーリエ変換の入力に離散フーリエ変換を用いるプリコーディング処理を適用するか適用しないか選択可能であり、
    前記プリコーディング処理を適用していないときに、前記第2のOFDM信号を送信するように制御することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  6. 前記リソースグリッドの構成単位はリソースブロックであり、
    前記送信部は、前記第1のOFDM信号または前記第2のOFDM信号に含まれる1以上のサブキャリアについて、上りリンクデータを符号化および変調し、
    前記制御部は、前記サブキャリアを送信するリソースブロックの周波数方向の数に基づいて前記第2のOFDM信号を送信するように制御することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  7. 前記制御部は、前記基地局装置に対して送信する制御情報を生成し、
    前記制御情報は、前記端末装置が前記第2のOFDM信号の生成が可能であることを示す情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  8. 前記受信部が受信する前記基地局装置から送信された制御情報に、前記基地局装置が前記第2のOFDM信号に対応することを示す情報が含まれていた場合に、
    前記制御部は前記第2のOFDM信号を送信するように制御することを特徴とする請求項1記載の端末装置。
  9. 前記送信部は、前記第2のOFDM信号のゼロで置き換えた区間の送信電力を、前記第2のOFDM信号のゼロで置き換えていない区間の送信電力より低くすることを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  10. 端末装置と通信する基地局装置であって、
    前記端末装置から送信された信号を受信する受信部と、
    制御信号の制御を行う制御部を含み、
    前記端末装置は、逆離散フーリエ変換後の信号と前記逆離散フーリエ変換後の信号の一部を利用したサイクリックプレフィクス(CP)から構成される第1のOFDM信号と、前記第1のOFDM信号の一部の区間を連続した所定の数のゼロで置き換えた第2のOFDM信号のいずれかを送信し、
    前記受信部が、前記端末装置から送信される制御信号に前記第2のOFDM信号の生成が可能であることを示す情報を受信し、
    前記端末装置が送信する前記第2のOFDM信号を受信することを特徴とする基地局装置。
  11. 基地局装置と通信を行う端末装置に用いる通信方法であって、
    前記基地局装置から送信される制御信号を受信し、
    キャリアセンスを実行し、
    OFDM信号の生成と送信開始タイミングを制御し、
    前記生成されるOFDM信号は、逆離散フーリエ変換後の信号と前記逆離散フーリエ変換後の信号の一部を利用したサイクリックプレフィクス(CP)から構成される第1のOFDM信号と、前記第1のOFDM信号の一部の区間を連続した所定の数のゼロで置き換えた第2のOFDM信号のいずれかを含み、
    送信信号を、1以上のサブキャリアと、前記CPを含むOFDMシンボル長とを単位とするリソースグリッドで管理し、
    前記キャリアセンスの結果に基づく送信機会が前記リソースグリッドの境界と異なるときで、
    前記リソースグリッドの境界から前記キャリアセンスに基づく送信機会との間が所定時間以下のとき、前記第2のOFDM信号を送信することを特徴とする通信方法。
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