JP2020139654A - 乾燥装置および乾燥方法 - Google Patents

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紀仁 河口
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敦 真弓
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武臣 出田
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彰信 稲村
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Abstract

【課題】対象物を効率よく乾燥させる。【解決手段】乾燥装置100は、水蒸気を生成する水蒸気生成部130と、水蒸気を貯留する水蒸気貯留部150と、水蒸気貯留部150に貯留された水蒸気が供給され、水蒸気が有する熱で対象物を乾燥させる乾燥部180と、を備える。乾燥装置100は、水蒸気貯留部150を備えるため、水蒸気生成部130による水蒸気生成の変動を吸収して、乾燥部180に安定して水蒸気を供給することができる。これにより、乾燥装置100は、対象物を効率よく乾燥させることが可能となる。【選択図】図1

Description

本開示は、乾燥装置および乾燥方法に関する。
水蒸気は、空気より比重が小さく熱容量が大きい。このため、水蒸気が有する熱で対象物を乾燥させる水蒸気乾燥技術が広く利用されている。
上記水蒸気乾燥技術を用いた装置として、ヒートポンプと、乾燥機とを備えた汚泥乾燥装置が開示されている(例えば、特許文献1)。特許文献1のヒートポンプは、水蒸気を生成する。また、特許文献1の乾燥機は、ヒートポンプによって生成された水蒸気が有する熱で汚泥を乾燥させる。
特許第5361401号公報
上記特許文献1のような水蒸気乾燥技術において、効率よく対象物を乾燥させることができる技術の開発が希求されている。
本開示は、このような課題に鑑み、対象物を効率よく乾燥させることが可能な乾燥装置、および、乾燥方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る乾燥装置は、水蒸気を生成する水蒸気生成部と、水蒸気を貯留する水蒸気貯留部と、水蒸気貯留部に貯留された水蒸気が供給され、水蒸気が有する熱で対象物を乾燥させる乾燥部と、を備える。
また、水蒸気生成部は、電力を用いて水を加熱し水蒸気を生成してもよい。
また、乾燥装置は、乾燥部から排気された水蒸気を水蒸気生成部に返送する返送部を備えてもよい。
また、乾燥装置は、水蒸気貯留部と乾燥部とを接続する接続管に設けられた圧力調整弁を備えてもよい。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る乾燥方法は、水蒸気を生成し、水蒸気を貯留し、貯留された水蒸気が有する熱で対象物を乾燥させる。
本開示によれば、対象物を効率よく乾燥させることが可能となる。
第1の実施形態の乾燥装置を説明する図である。 乾燥部を説明する図である。 第1の実施形態にかかる乾燥方法の処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態の乾燥装置を説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の実施形態について詳細に説明する。実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。
[第1の実施形態:乾燥装置100]
図1は、第1の実施形態の乾燥装置100を説明する図である。図1に示すように、乾燥装置100は、電力供給部110と、蓄電池120と、水蒸気生成部130と、第1接続管140と、水蒸気貯留部150と、第2接続管160(接続管)と、圧力調整弁170と、乾燥部180と、返送管190(返送部)と、制御部200とを含む。なお、図1中、実線の矢印は水蒸気および水の流れを示す。また、図1中、破線の矢印は電力の流れを示す。さらに、図1中、一点鎖線の矢印は信号の流れを示す。
電力供給部110は、発電して電力を出力する。電力供給部110は、例えば、太陽光発電装置、水力発電装置、風力発電装置等の再生可能エネルギーを利用した発電装置である。蓄電池120は、電力供給部110によって発電された電力を貯蔵(蓄電)する。
水蒸気生成部130は、蓄電池120に貯蔵された電力を用いて水を加熱し水蒸気を生成する。図1に示すように、水蒸気生成部130は、例えば、電気ボイラである。本実施形態において、水蒸気生成部130は、収容部132と、複数のヒータ134とを含む。
収容部132は、水を収容する。ヒータ134は、収容部132内に配される。ヒータ134は、蓄電池120に貯蔵された電力を受電して熱を発生させる。したがって、ヒータ134に電力が供給されると、収容部132に収容された水が加熱され、水蒸気が生成される。
第1接続管140は、水蒸気生成部130(収容部132)と、水蒸気貯留部150とを接続する。水蒸気生成部130によって生成された水蒸気は、第1接続管140を介して水蒸気貯留部150に供給される。
水蒸気貯留部150は、水蒸気を貯留する。水蒸気貯留部150は、大気圧を上回る所定の圧力(例えば、1.4MPaG)で、水蒸気および飽和水を貯留する圧力容器(蒸気アキュムレータ)である。
第2接続管160(接続管)は、水蒸気貯留部150と、乾燥部180とを接続する。水蒸気貯留部150に貯留された水蒸気は、第2接続管160を介して乾燥部180に供給される。
圧力調整弁170は、第2接続管160に設けられる。圧力調整弁170は、後述する制御部200によって開度が調整される。制御部200による圧力調整弁170の開度調整については後に詳述する。
乾燥部180は、水蒸気貯留部150に貯留された水蒸気が有する熱で対象物を乾燥させる。対象物は、例えば、下水処理で生じる汚泥、畜糞、食品残渣等である。
図2は、乾燥部180を説明する図である。図2に示すように乾燥部180は、本体210と、導入管212と、排気管214と、排出管216と、外筒220と、回転軸230とを含む。なお、図2中、実線の矢印は、水蒸気および水の流れを示す。また、図2中、破線の矢印は、回転軸230の回転方向を示す。
本体210は、円筒形状の容器である。導入管212および排気管214は、本体210の上部に接続される。導入管212には、第1開閉弁212aが設けられる。本実施形態において、導入管212は、本体210に2つ設けられる。排気管214は、2つの導入管212の間に設けられる。また、排気管214には、ポンプ214aが接続される。排出管216は、本体210の下部の略中央に接続される。排出管216には、第2開閉弁216aが設けられる。
外筒220は、本体210より大径の円筒形状の容器である。外筒220は、本体210を囲繞する。外筒220は、本体210と所定間隔離隔して設けられる。換言すれば、本体210と外筒220との間には、間隙が形成される。外筒220の上部には、第2接続管160が接続される。外筒220の下部には、返送管190が接続される。
したがって、水蒸気貯留部150に貯留された水蒸気は、第2接続管160を通じて、本体210と外筒220との間に導かれる。そして、本体210と外筒220との間を通過した水蒸気は、返送管190を通じて、水蒸気生成部130に返送される。
回転軸230は、本体210内に配される。回転軸230は、不図示のモータによって、図2中A方向またはB方向に回転される。回転軸230は、二重管である。つまり、回転軸230は、外管232と、内管234とを含む。外管232には、第2接続管160が接続される。内管234は、外管232内に配される。内管234の一端側には、開口234aが形成される。開口234aは、外管232内に配される。内管234の他端側は、返送管190が接続される。
したがって、水蒸気貯留部150に貯留された水蒸気は、第2接続管160を通じて、外管232に導かれる。そして、外管232を通過した水蒸気は、開口234aを通じて内管234に導かれる。内管234を通過した水蒸気は、返送管190を通じて、水蒸気生成部130に返送される。
また、回転軸230の外周には、複数の攪拌羽根236が設けられる。本実施形態において、攪拌羽根236は、回転軸230がA方向に回転されると、本体210内に収容された対象物を、本体210の中央に向かって移動させるように、回転軸230に設けられる。また、攪拌羽根236は、回転軸230がB方向に回転されると、本体210内に収容された対象物を、本体210の側壁210aに向かって移動させるように、回転軸230に設けられる。
図1に戻って説明すると、返送管190(返送部)は、乾燥部180(外筒220、および、内管234)と、水蒸気生成部130(収容部132)とを接続する。返送管190は、乾燥部180から排気された水蒸気を水蒸気生成部130(収容部132)に返送する。
制御部200は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成される。制御部200は、ROMからCPU自体を動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出す。制御部200は、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働して乾燥装置100全体を管理および制御する。本実施形態において、制御部200は、圧力調整弁170、および、乾燥部180を制御する。
[乾燥方法]
続いて、上記乾燥装置100を用いた乾燥方法について説明する。なお、乾燥装置100の水蒸気生成部130は、電力供給部110(蓄電池120)から電力供給がある場合に水蒸気を生成する。また、水蒸気貯留部150は、水蒸気生成部130によって生成された水蒸気を貯留する。
図3は、第1の実施形態にかかる乾燥方法の処理の流れを示すフローチャートである。図3に示すように、本実施形態にかかる乾燥方法は、乾燥開始判定処理S110と、圧力調整弁開弁処理S120と、第1開閉弁開弁処理S130と、第2開閉弁閉弁処理S140と、導入開始処理S150と、導入量判定処理S160と、導入終了処理S170と、第1開閉弁閉弁処理S180と、回転開始処理S190と、ポンプ駆動処理S200と、調整処理S210と、乾燥時間判定処理S220と、ポンプ停止処理S230と、第2開閉弁開弁処理S240と、排出時間判定処理S250と、回転終了処理S260と、乾燥終了判定処理S270とを含む。以下、各処理について説明する。
[乾燥開始判定処理S110]
制御部200は、作業者による乾燥開始指示を受け付けたか否かを判定する。その結果、乾燥開始指示を受け付けたと判定した場合(S110におけるYES)、制御部200は、圧力調整弁開弁処理S120に処理を移す。一方、乾燥開始指示を受け付けていないと判定した場合(S110におけるNO)、制御部200は、当該乾燥方法を終了する。
[圧力調整弁開弁処理S120]
制御部200は、圧力調整弁170が所定開度(例えば、全開)ではない場合(例えば、閉弁している場合)、所定開度に開弁する。なお、圧力調整弁170が所定開度である場合、制御部200は、圧力調整弁170の開度を維持する。これにより、水蒸気貯留部150に貯留された水蒸気が、乾燥部180(外筒220および外管232)に供給される。
[第1開閉弁開弁処理S130]
制御部200は、第1開閉弁212aが閉弁している場合、第1開閉弁212aを開弁する。なお、第1開閉弁212aが開弁している場合、制御部200は、第1開閉弁212aの開弁状態を維持する。
[第2開閉弁閉弁処理S140]
制御部200は、第2開閉弁216aが開弁している場合、第2開閉弁216aを閉弁する。なお、第2開閉弁216aが閉弁している場合、制御部200は、第2開閉弁216aの閉弁状態を維持する。これにより、後述する導入開始処理S150において、対象物を本体210内に貯留することができる。
[導入開始処理S150]
制御部200は、不図示の運搬機構を駆動させ、第1開閉弁212aおよび導入管212を通じて、本体210内に対象物を導入する。
[導入量判定処理S160]
制御部200は、本体210内に所定量の対象物が導入されたか否かを判定する。その結果、所定量の対象物が導入されたと判定した場合(S160におけるYES)、制御部200は、導入終了処理S170に処理を移す。一方、所定量の対象物が導入されていないと判定した場合(S160におけるNO)、制御部200は、当該導入量判定処理S160を繰り返す。
[導入終了処理S170]
制御部200は、運搬機構を停止させ、本体210内への対象物の導入を終了する。
[第1開閉弁閉弁処理S180]
制御部200は、第1開閉弁212aを閉弁する。
[回転開始処理S190]
制御部200は、不図示のモータを駆動させ、回転軸230を回転させる。なお、制御部200は、回転軸230の回転方向を、A方向と、B方向とに交互に切換える。これにより、回転軸230(攪拌羽根236)は、対象物を中央から側壁210aに向かって移動させたり、側壁210aから中央に向かって移動させたりすることができる。したがって、回転軸230(攪拌羽根236)は、効率よく対象物を攪拌することが可能となる。
そうすると、本体210(本体210の外側(外筒220)に供給される水蒸気)と対象物との接触頻度、および、回転軸230(外管232に供給される水蒸気)と対象物との接触頻度を増加させることができる。これにより、乾燥部180は、水蒸気貯留部150に貯留された水蒸気が有する熱で対象物を効率よく乾燥させることが可能となる。
なお、本体210と外筒220との間を通過する過程で、対象物を加熱することにより冷却(除熱)された水蒸気(例えば、60℃程度)は、返送管190を通じて、水蒸気生成部130に返送される。同様に、外管232を通過する過程で、対象物を加熱することにより冷却(除熱)された水蒸気(例えば、60℃程度)は、返送管190を通じて、水蒸気生成部130に返送される。
[ポンプ駆動処理S200]
ポンプ駆動処理S200は、ポンプ214aを駆動させる。これにより、ポンプ214aは、加熱された対象物から生じた排気ガス(水蒸気を含む)を本体210内から排気することができる。
[調整処理S210]
制御部200は、本体210内の温度が所定の温度(例えば、140℃程度)になるように、圧力調整弁170の開度を調整する。これにより、制御部200は、本体210の温度を乾燥に適した温度とすることができる。したがって、乾燥部180は、効率よく対象物を加熱(乾燥)することが可能となる。
[乾燥時間判定処理S220]
制御部200は、回転開始処理S190を遂行してから、予め定められた乾燥時間が経過したか否かを判定する。この乾燥時間は、所定量の対象物を、例えば、含水率20%程度まで乾燥させるのに必要な最低限の時間である。そして、乾燥時間が経過したと判定した場合(S220におけるYES)、制御部200は、ポンプ停止処理S230に処理を移す。一方、乾燥時間は経過していないと判定した場合(S220におけるNO)、制御部200は、当該乾燥時間判定処理S220を繰り返す。
[ポンプ停止処理S230]
制御部200は、ポンプ214aを停止する。
[第2開閉弁開弁処理S240]
制御部200は、第2開閉弁216aを開弁する。また、制御部200は、回転軸230をA方向に回転させる。これにより、乾燥された対象物は、中央に向かって移動する。したがって、乾燥された対象物は、本体210の略中央に設けられた第2開閉弁216aおよび排出管216を通じて、外部に排出される。
[排出時間判定処理S250]
制御部200は、第2開閉弁開弁処理S240を遂行してから、予め定められた排出時間が経過したか否かを判定する。この排出時間は、乾燥された対象物を本体210内から排出するために必要な最低限の時間である。そして、排出時間が経過したと判定した場合(S250におけるYES)、制御部200は、回転終了処理S260に処理を移す。一方、排出時間が経過していないと判定した場合(S250におけるNO)、制御部200は、当該排出時間判定処理S250を繰り返す。
[回転終了処理S260]
制御部200は、回転軸230の回転を停止する。
[乾燥終了判定処理S270]
制御部200は、作業者による乾燥終了指示を受け付けたか否かを判定する。その結果、乾燥終了指示を受け付けたと判定した場合(S270におけるYES)、当該乾燥方法を終了する。一方、乾燥終了指示を受け付けていないと判定した場合(S270におけるNO)、制御部200は、第1開閉弁開弁処理S130に処理を戻す。
以上説明したように、本実施形態にかかる乾燥装置100およびこれを用いた乾燥方法は、水蒸気生成部130および水蒸気貯留部150を備える。これにより、乾燥装置100は、電力供給部110が出力する電力を、熱(水蒸気)に変換して蓄える(保持しておく)ことができる。したがって、乾燥装置100は、従来廃棄されていた余剰の電力を熱に変換して蓄えることが可能となる。つまり、乾燥装置100は、熱費消の効率化を図る(従来廃棄されていた余剰の熱を低減する)ことができる。
また、乾燥装置100は、電力供給部110の発電量(出力電力量)が変動した場合であっても、乾燥部180に安定して水蒸気を供給することが可能となる。したがって、乾燥装置100は、火力発電所、原子力発電所等と比較して発電量の変動が大きい再生可能エネルギーを利用した発電装置を電力供給部110として採用しても、乾燥部180に安定して水蒸気を供給することができる。また、乾燥装置100は、火力発電所、原子力発電所等を電力供給部110として採用した場合に、所定の期間(例えば、夜間)のみ、水蒸気生成部130に電力を供給しても、乾燥部180に安定して水蒸気を供給することができる。したがって、乾燥装置100は、電力供給部110の態様に拘わらず、対象物を効率よく乾燥させることが可能となる。
また、従来の乾燥装置は、水蒸気貯留部150を備えず、電力供給部110の発電量の変動を蓄電池120で吸収していた。このため、従来の乾燥装置は、蓄電池120の蓄電容量が大きくなり、乾燥装置自体の設備費が莫大になるという課題があった。これに対し、本実施形態の乾燥装置100は、上記したように水蒸気貯留部150を備える。したがって、乾燥装置100は、電力供給部110の発電量の変動を水蒸気貯留部150で吸収させることができる。このため、乾燥装置100は、水蒸気貯留部150を備えない従来技術と比較して、蓄電池120を小さくすることができ、設備費を1/10程度に低減することが可能となる。
また、上記したように、乾燥装置100は、火力発電所、原子力発電所等を電力供給部110として採用した場合に、水蒸気生成部130を所定の期間(例えば、夜間)のみ運転させても乾燥部180に安定して水蒸気を供給することができる。したがって、乾燥装置100は、ボイラ技士の管理が必要な水蒸気生成部130を常時運転させずとも(所定の期間のみ運転させれば)、水蒸気を乾燥部180に常時供給することが可能となる。つまり、乾燥装置100は、ボイラ技士が不在の期間においても、乾燥部180を運転させることができる。これにより、乾燥装置100は、ボイラ技士の在駐時間を短縮することができ、人件費を抑えつつ、乾燥部180を運転させることが可能となる。また、乾燥装置100は、相対的に低料金の夜間の電力を利用することができる。このため、乾燥装置100は、対象物を低コストで乾燥させることが可能となる。
また、上記したように、乾燥装置100は、蓄電池120を備える。太陽光発電装置の発電量は、ミリ秒単位で変動する。一方、電気ボイラが吸収できる受電電力の変動は、秒単位または分単位である。したがって、乾燥装置100が蓄電池120を備える構成により、電力供給部110として太陽光発電装置等の再生可能エネルギーを利用した発電装置を採用した場合であっても、水蒸気生成部130(電気ボイラ)を安定して運転させることができる。
また、上記したように、乾燥装置100は、圧力調整弁170を備える。これにより、乾燥装置100は、本体210(対象物)の温度を所定の温度とすることができる。これにより、乾燥装置100は、対象物の乾燥時間を短縮したり、排気管214から排気される排気ガスの臭気を防止したりすることが可能となる。
また、上記したように、乾燥装置100は、返送管190(返送部)を備える。これにより、乾燥装置100は、乾燥部180において除熱されたものの、常温(例えば、25℃)より高温の水蒸気および水を水蒸気生成部130に返送することができる。これにより、水蒸気生成部130は、効率よく水蒸気を生成することが可能となる。また、水蒸気生成部130は、乾燥部180から排出される水を繰り返し利用することができる。これにより、乾燥装置100は、熱媒体として利用する水に要するコストを削減することが可能となる。
[第2の実施形態:乾燥装置300]
上記第1の実施形態において、水蒸気生成部130が、電力を用いて水を加熱し、水蒸気を生成する場合について説明した。しかし、水蒸気生成部は、水蒸気を生成できれば、電力を用いずともよい。
図4は、第2の実施形態の乾燥装置300を説明する図である。図4に示すように、乾燥装置300は、水蒸気生成部330と、第1接続管140と、水蒸気貯留部150と、第2接続管160(接続管)と、圧力調整弁170と、乾燥部180と、返送管190(返送部)と、制御部200とを含む。なお、図4中、実線の矢印は、水蒸気および水の流れを示す。また、図4中、一点鎖線の矢印は、信号の流れを示す。上記乾燥装置100と実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
水蒸気生成部330は、太陽熱等の再生可能エネルギーを用いて水蒸気を生成する。本実施形態において、水蒸気生成部330は、集熱部332と、通過管334とを含む。集熱部332は、ミラーおよびレンズを含む。集熱部332は、太陽光を集光して熱に変換する。集熱部332によって生成された熱は、通過管334に伝達される。
通過管334は、一端に返送管190が接続され、他端に第1接続管140が接続される。通過管334は、一端から他端に向かって、水が通過する。通過管334の一端と他端との間は、集熱部332によって加熱される。したがって、水は、通過管334を通過する過程で、集熱部332から伝達された熱によって加熱され、水蒸気となる。
以上説明したように、乾燥装置300は、水蒸気生成部330および水蒸気貯留部150を備える。これにより、乾燥装置300は、水蒸気生成部330によって生成される水蒸気を蓄える(保持しておく)ことができる。したがって、乾燥装置300は、従来廃棄されていた余剰の熱を低減する(熱費消の効率化を図る)ことが可能となる。また、乾燥装置300は、水蒸気生成部330の水蒸気生成量が変動した場合であっても、乾燥部180に安定して水蒸気を供給することが可能となる。このため、乾燥装置300は、対象物を効率よく乾燥させることができる。
以上、添付図面を参照しながら実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記第1の実施形態において、水蒸気生成部130が、収容部132と、ヒータ134とを含む電気ボイラである場合を例に挙げた。しかし、水蒸気生成部130は、電力を用いて水を加熱し水蒸気を生成することができれば構成に限定はない。例えば、水蒸気生成部130は、収容部と、ヒータと、熱交換器とを含んでもよい。この場合、収容部は、溶融塩またはレンガで構成された蓄熱体を収容する。ヒータは、収容部内に配され、受電して熱を発生させる。ヒータに電力が供給されると、収容部に収容された蓄熱体が加熱される。熱交換器は、蓄熱体と、水とを熱交換する。熱交換器は、蓄熱体が有する熱で水を加熱して、水蒸気を生成する。また、収容部は、溶融塩およびレンガに代えて、珪砂等で構成される流動層を収容してもよい。
また、水蒸気生成部130は、受電して水蒸気を生成する蒸気ヒートポンプであってもよい。
また、上記第1の実施形態において、乾燥装置100が蓄電池120を備える場合を例に挙げた。しかし、蓄電池120は、必須の構成ではない。
また、上記実施形態において、乾燥装置100、300は、1の水蒸気貯留部150と、1の乾燥部180とを含む場合を例に挙げた。しかし、水蒸気貯留部150の数、および、乾燥部180の数に限定はない。例えば、乾燥装置100、300は、1の水蒸気貯留部150と、複数の乾燥部180とを含んでもよい。
また、上記実施形態において、返送部が、乾燥部180と、水蒸気生成部130、330とを接続する返送管190で構成される場合を例に挙げた。しかし、返送部は、乾燥部180から排気された水蒸気を、水蒸気生成部130、330に返送できれば構成に限定はない。返送部は、返送管190に加えて、ポンプを含んでもよい。この場合、ポンプは、吸入側が乾燥部180に接続され、吐出側が水蒸気生成部130、330に接続される。さらに、乾燥部180が稼働中の場合、水蒸気生成部130、330に返送した水蒸気を再度所定の温度に加熱して、水蒸気貯留部150を介さずに、直接、乾燥部180に供給することもできる。
また、上記実施形態において、乾燥装置100、300が、圧力調整弁170を備える場合を例に挙げた。しかし、圧力調整弁170は、必須の構成ではない。
本開示は、乾燥装置および乾燥方法に利用することができる。
100 乾燥装置
130 水蒸気生成部
150 水蒸気貯留部
160 第2接続管(接続管)
170 圧力調整弁
180 乾燥部
190 返送管(返送部)
300 乾燥装置
330 水蒸気生成部

Claims (5)

  1. 水蒸気を生成する水蒸気生成部と、
    前記水蒸気を貯留する水蒸気貯留部と、
    前記水蒸気貯留部に貯留された前記水蒸気が供給され、前記水蒸気が有する熱で対象物を乾燥させる乾燥部と、
    を備える乾燥装置。
  2. 前記水蒸気生成部は、電力を用いて水を加熱し前記水蒸気を生成する請求項1に記載の乾燥装置。
  3. 前記乾燥部から排気された水蒸気を前記水蒸気生成部に返送する返送部を備える請求項1または2に記載の乾燥装置。
  4. 前記水蒸気貯留部と前記乾燥部とを接続する接続管に設けられた圧力調整弁を備える請求項1から3のいずれか1項に記載の乾燥装置。
  5. 水蒸気を生成し、
    前記水蒸気を貯留し、
    貯留された前記水蒸気が有する熱で対象物を乾燥させる乾燥方法。
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