JP2020139283A - 異径鋼管杭接続部材、及びこれを用いた鋼管杭。 - Google Patents

異径鋼管杭接続部材、及びこれを用いた鋼管杭。 Download PDF

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Abstract

【課題】上杭と下杭との種々の径差に容易に対応することが可能で安価に製作でき、かつ、拡頭杭の場合にも拡底杭の場合にも対応が容易な異径鋼管杭接続部材を提供する。
【解決手段】互いに径の異なる鋼管杭を上下に接続して設置される鋼管杭である場合に大径側鋼管杭51と小径側鋼管杭52とを上下に接続する際に用いられる異径鋼管杭接続部材1であって、大径側鋼管杭51の外径より少なくとも小径ではない円形平板2の片側面に、大径側鋼管杭51が溶接接続される鋼製の大径短尺管3の管端を内外面とも全周溶接固定し、円形平板2の他側面に、小径側鋼管杭52が溶接接続される鋼製の小径短尺管4の管端を内外面とも全周溶接固定してなる。
【選択図】図3

Description

この発明は、回転圧入工法により地盤に設置される鋼管杭が、径の異なる鋼管杭を上下に接続して設置される鋼管杭の鋼管接続部に適用されて、拡頭杭を施工する場合にも拡底杭を施工する場合にも簡単に対応可能な異径鋼管杭接続部材、及び、これに用いて施工される鋼管杭に関する。
径の異なる鋼管杭を上下に接続してなる鋼管杭を施工する場合に、大径側鋼管杭と小径側鋼管杭とを接続する異径鋼管杭接続部材として例えばネジ式の継手構造がある(特許文献1)。
特許文献1のネジ式継手構造は、特許文献1における符号を用いて説明すると、小径側の下部鋼管杭1cの上端部にメネジの上部ネジ継手部材4を溶接固定し、大径側の上部鋼管杭1bの下端部にオネジ5aの下部ネジ継手部材5を溶接固定し、小径側の下部鋼管杭1cの上部ネジ継手部材4のメネジ4aに、大径側の上部鋼管杭1bの下部ネジ継手部材5のオネジ5aの螺合締着した構造である。
また、特許文献2の継手構造は、特許文献2における符号を用いて説明すると、小径である下側鋼管杭2の上端にこれと同径で短管の下杭特殊部3を溶接固定し、この下杭特殊部3に、短管の上杭特殊部5を若干上にずらした位置で外嵌させて溶接固定し、大径側である上側鋼管杭4の下端部を、前記上杭特殊部5の径と同径(下側鋼管杭2の径と同径)に窄ませた上で、前記上杭特殊部5の上端面に載せ、前記上杭特殊部5の上端部を前記上側鋼管杭4の前記窄ませた下端近傍に溶接固定するという継手構造である。
特開2003−105755 特開2013−234561
特許文献1のネジ式の継手構造は、ネジ加工を必要とするので煩雑でありコストも高くなる。
特許文献2の継手構造は、上側鋼管杭4の下端部を上杭特殊部5の径と同径(下側鋼管杭2の径と同径)に窄ませる加工が必要である点で煩雑であり、また、大幅に窄ませるの困難と思われるから、若干の径差の場合にしか採用できないと思われる。
本発明は上記背景のもとになされたもので、ネジ加工や絞り加工等を必要としない構造とするとともに、上杭と下杭との種々の径差に容易に対応することが可能で安価に製作できる異径鋼管杭接続部材を提供することを目的とし、また、この異径鋼管杭接続部材により拡頭杭の場合にも拡底杭の場合にも対応が容易な異径鋼管杭接続部材、及びこれを用いた鋼管杭を提供することを目的とする。
上記課題を解決する請求項1の発明は、鋼管からなる軸部の先端に回転により推進力を発揮する先端部材が固定された回転圧入工法により地盤に設置される鋼管杭が、互いに径の異なる鋼管杭を上下に接続して設置される鋼管杭である場合に、大径側鋼管杭と小径側鋼管杭とを上下に接続する際に用いられる異径鋼管杭接続部材であって、
前記大径側鋼管杭の外径より少なくとも小径ではない円形平板の片側面に、前記大径側鋼管杭が溶接接続される鋼製の大径短尺管の管端を内外面とも全周溶接固定し、
前記円形平板の他側面に、前記小径側鋼管杭が溶接接続される鋼製の小径短尺管の管端を内外面とも全周溶接固定してなることを特徴とする。
請求項2は、請求項1の異径鋼管杭接続部材において、前記大径短尺管の外径をD1、内径をd1とし、前記大径側鋼管杭の外径をD2、内径をd2とし、前記小径短尺管の外径をD3、内径をd3とし、前記小径側鋼管杭の外径をD4、内径をd4としたとき、
前記大径短尺管と前記大径側鋼管杭との互いの径の関係は、D1≧D2、かつd1≦d2であり、
前記小径短尺管と前記小径側鋼管杭との互いの径の関係は、D3≧D4、かつd3≦d4であることを特徴とする。
請求項3は、請求項1又は2の異径鋼管杭接続部材において、前記円形平板の外径が大径短尺管の外径と同径であることを特徴とする。
請求項4は、請求項1又は2の異径鋼管杭接続部材において、前記円形平板は、前記大径短尺管の外周面より半径方向外側に張り出した鍔部を有することを特徴とする。
請求項5は、請求項4の異径鋼管杭接続部材において、前記円形平板は、前記鍔部に互いに上下逆向きに傾斜した傾斜面部を備えていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか1項の異径鋼管杭接続部材を用いて拡頭杭として施工される鋼管杭であって、
前記大径側鋼管杭が杭上端側、前記小径側鋼管杭がその下側であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1〜5のいずれか1項の異径鋼管杭接続部材を用いて拡底杭として施工される鋼管杭であって、
前記大径側鋼管杭が杭下端側、前記小径側鋼管杭がその上側であることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7の異径鋼管杭接続部材を用いて拡底杭として施工される鋼管杭であって、
前記杭下端側である前記大径側鋼管杭の先端に固定された前記推進力を発揮する先端部材が、前記大径側鋼管杭の外周面より外側部分である鍔部に互いに上下逆向きに傾斜した傾斜面部を有する、円板から製作される端面板と、前記端面板の下面中央に垂直に固定された先端の尖った板状の掘削刃とを備え、
前記端面板はその中心部に円形の中心穴を有し、前記掘削刃はその端面板側の縁部に前記中心穴に臨んで開口する切欠きを有することを特徴とする。
本発明の異径鋼管杭接続部材によれば、ネジ加工や絞り加工等の加工が不要であり、かつ製作も容易であり安価に製作できる。
また、強度を必要とする異径鋼管杭接続部材として容易に高い強度を確保することができる。
また、上杭と下杭との種々の径差に容易に対応することが可能である。
また、この異径鋼管杭接続部材によれば、上下を逆にして用いることで、拡頭杭の鋼管杭を施工する場合にも拡底杭の鋼管杭を施工する容易に対応可能である。
なお、杭頭部側を大径(大径側鋼管杭)にする杭(拡頭杭)は、地震の横揺れによる杭頭部側に作用する水平力(剪断力)と曲げモーメントに対して高い抵抗力を確保するために採用する。鉛直支持力を確保することが主である杭下方部は経済性の点で小径(小径側鋼管杭)にする。
また、固い地盤に貫入される杭底部側を大径(大径側鋼管杭)にした杭(拡底杭)は、小径である場合より周面摩擦力による及び杭底面(又は広い鍔部を持つ先端部材)による鉛直支持力を高くするために採用する。N値の低い中間部も大径にするのは不経済なので中間部は小径(小径側鋼管杭)にする。
本発明の一実施例の異径鋼管杭接続部材の斜視図である(併せて、上下の鋼管杭を2点鎖線で示している)。 図1の異径鋼管杭接続部材の部分切欠きの正面図である。 上記異径鋼管杭接続部材を介して上下の鋼管杭を互いに接続した状態を示す図であり、拡頭杭を施工する場合の部分切欠きの正面図である(断面部分のハッチングは省略した)。 本発明の他の実施例の異径鋼管杭接続部材の斜視図である。 図4の異径鋼管杭接続部材の部分切欠きの正面図である。 本発明のさらに他の実施例の異径鋼管杭接続部材の斜視図である。 図5の異径鋼管杭接続部材の正面図である。 図1、2の異径鋼管杭接続部材を逆さに用いて拡底杭を施工する場合の斜視図である(併せて、上下の鋼管杭を2点鎖線で示している)。 図1、2に示した異径鋼管杭接続部材を使用して上下の鋼管杭を接続して施工した施工鋼管杭を説明する図であり、(イ)は拡頭鋼管杭を施工する場合、(ロ)は拡底杭鋼管杭を施工する場合、(ハ)は拡頭鋼管杭と拡底杭鋼管杭の両方を施工する場合の鋼管杭の施工図である。 上記異径鋼管杭接続部材と上下の鋼管杭とを裏当て金溶接接続する場合に用いる裏当てリングを示すもので、(イ)は裏当てリングの側面図、(ロ)は平面図、(ハ)は斜視図である。 図1、2に示した異径鋼管杭接続部材を介して上下の鋼管杭を接続する際に、図10の裏当てリングを用いて行う場合を示す図であり、図3に相当する。 図9において施工鋼管杭の下端に取り付けられた先端部材を拡大して示すもので、(イ)は正面図、(ロ)は側面図(図9における姿)である。
以下、本発明の異径鋼管杭接続部材及び鋼管杭を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施例の異径鋼管杭接続部材1の斜視図(併せて、上下の鋼管杭を2点鎖線で示している)、図2は図1の異径鋼管杭接続部材1の部分切欠きの正面図である。
この異径鋼管杭接続部材1は、杭本体である鋼管を回転圧入することにより地盤に貫入させる回転圧入工法において、互いに径の異なる鋼管杭を上下に接続する場合に用いるものである。
この異径鋼管杭接続部材1は、円形平板2の上側面に、上側の大径側鋼管杭51が溶接接続される鋼製の大径短尺管3の管端を内外面とも全周溶接固定し、前記円形平板2の下側面に、下側の小径側鋼管杭52が溶接接続される鋼製の小径短尺管4の管端を内外面とも全周溶接固定した構造である。
大径短尺管3と円形平板2との溶接接続は、内面側は全周隅肉溶接である。なお、開先を設けた隅肉溶接としてもよい。外面側は大径短尺管3側の全周に開先を設けた全周隅肉溶接である。
小径短尺管4と円形平板2との溶接接続は、小径短尺管4の内面側は全周隅肉溶接である。なお、開先を設けた隅肉溶接としてもよい。小径短尺管4の外面側は全周に開先を設けた全周隅肉溶接である。
図3は上記の異径鋼管杭接続部材1を介して上下の鋼管杭51、52を接続した状態を示す図である(断面を示すハッチングは省略している)。
この異径鋼管杭接続部材1は、図9(イ)に示すように、拡頭杭(すなわち、杭頭部側の鋼管杭がその下側の鋼管杭より大径である鋼管杭)を施工する場合であり、上側の大径側鋼管杭51と下側の小径側鋼管杭52とがこの異径鋼管杭接続部材1を介して溶接接続されている。
なお、図9(イ)において異径鋼管杭接続部材1に直接溶接接続される小径側鋼管杭を符号52で示しているが、その小径側鋼管杭52の下側に杭施工深さに応じて同径の鋼管杭を溶接接続される。設置された鋼管杭全体を施工鋼管杭61として示す。
図2、図3における異径鋼管杭接続部材1のサイズは例えば、大径短尺管3の外径D1が273mm、板厚t1が15mm、内径d1が243mm、小径短尺管4の外径D3が219mm、板厚t3が15mm、内径d3が189mm、円形平板2の外径D5が273mm(大径短尺管3の外径D1と同径)、板厚t5が16mmである。
図示例の異径鋼管杭接続部材1の上側に溶接固定される大径側鋼管杭51は例えば、その外径D2が267.4mm、板厚t2が9.3mm、内径d2が248.8mmである。下側に溶接固定される小径側鋼管杭52は、例えばその外径D4が216.3mm、板厚t4が8.3mm、内径d4が199.7mmである。
また、大径短尺管3及び小径短尺管4の高さ寸法Hはいずれも150mmである。
本発明で対象とする鋼管杭の外径は、例えば101.6mmφ〜457.2mm等が考えられるが、異径鋼管杭接続部材1の小径短尺管4の内面の全周溶接を考慮すると、溶接棒での手溶接作業を行う場合に容易に作業できる小径のサイズとしては、例えば216.3mmφ以上が好適である。また、種々の条件から大径のサイズとして通常は318.5mm以内が好適である。
本発明は、杭本体である鋼管を回転圧入することにより地盤に貫入させる回転圧入工法において適用されるものであり、図9(イ)、(ロ)、(ハ)にそれぞれ示すように、施工鋼管杭61、61A、61Bの下端に、回転により推進力を発揮する先端部材70が固定されている。
この先端部材70は、その詳細を示す図12(イ)、(ロ)の通りであり、軸部(鋼管杭)61の先端面に溶接固定された端面板71と、前記端面板71の下面中央に垂直に溶接固定された先端の尖った板状の掘削刃72とを備えている。
前記端面板71は、軸部61の外周面より外側部分である鍔部73に、互いに上下逆向きに傾斜した傾斜面部、すなわち上向きに傾斜した傾斜面部74及び下向きに傾斜した傾斜面部75を有している。端面板71のこの上下逆向きに傾斜した傾斜面部74、75が回転圧入時の回転により推進力を発揮する。
また、この先端部材70の端面板71はその中心部に円形の中心穴76を有している。
前記掘削刃72は、端面板側(端面板に溶接固定される側)に、互いに平行な両辺72aを有しその先端側部分72bが三角形状である五角形家形をなしており、端面板71の前記中心穴76に臨んで開口する切欠き72cを有している。この実施例の切欠72cの形状(内縁形状)は、幅が中心穴76の直径と同寸法であり、掘削刃72の全体輪郭である五角形と概ね相似の五角形をなしている。
この先端部材70によれば、端面板71の中心部にあけた中心穴76と掘削刃72側に形成した切欠き72cとが、相互に影響し合い協働して作用し、圧抜きの作用を損なうことなく、掘削土が管内に侵入することによる一定の閉塞効果を奏して支持力を確保できる。
図4、図5に他の実施例の異径鋼管杭接続部材21を示す。
この異径鋼管杭接続部材21は、円形平板22が大径短尺管3の外周面より半径方向外側に張り出した鍔部22aを有している点で異なる。
この鍔部22により、大径側鋼管杭51の管径が大きい場合に、大径の大径短尺管3(なお、図4、5では図1、2と同サイズで示している)を溶接固定できる。
また、鋼管杭の施工完了時のこの異径鋼管杭接続部材21の土中深さ位置が一定のN値を有する時は、この異径鋼管杭接続部材21の鍔部22aは、鉛直支持力を高めるために一定の寄与をし、また、引抜き抵抗を高めるために一定の寄与をする。
なお、回転圧入時には前述の先端部材70の端面板71が既に土を攪拌しているので、異径鋼管杭接続部材21に広い鍔部22があっても、杭を回転圧入していくことに特に支障はない。
図6、図7にさらに他の実施例の異径鋼管杭接続部材31を示す。
この異径鋼管杭接続部材31は、円形平板32が図4、図5の円形平板22と同様に大径短尺管3の外周面より半径方向外側に張り出した鍔部32を有しているが、この鍔部32に互いに上下逆向きに傾斜した傾斜面部32aa、32abを備えている点で異なる。
この異径鋼管杭接続部材31における鍔部32は、図4、5に示した異径鋼管杭接続部材21の鍔部22と同様な作用も奏するが、さらに、この異径鋼管杭接続部材31における前記上下逆向きに傾斜した傾斜面部32aa、32abが、図12で説明した先端部材70における上下逆向きに傾斜した傾斜面部74、75と概ね同様な効果を奏するので、杭施工に際して掘削推進力を高めることができる。
なお、この異径鋼管杭接続部材31は、前述の異径鋼管杭接続部材21と同様に、大径の鍔部32が存在するので、大径側鋼管杭51の管径が大きい場合でも、大径の大径短尺管3(なお、図6、7では図1、2と同サイズで示している)を溶接固定できる。
図8は図1の異径鋼管杭接続部材1を上下逆にして用いる場合を示す。
すなわち、異径鋼管杭接続部材1の下側に大径側鋼管杭51’、上側に小径側鋼管杭52’がある場合であり、図9(ロ)に示すような拡底杭(大径側鋼管杭51’)を持つ鋼管杭61(61A)が施工される。
固い地盤に貫入される杭底部側を大径(大径側鋼管杭51’)にした杭(拡底杭)は、小径である場合より周面摩擦力による及び杭底面(又は広い鍔部を持つ先端部材)による鉛直支持力を高くするために有効であり、一方、周面摩擦力をあまり期待できない低い中間部も大径にするのは、不経済なので、異径鋼管杭接続部材1の上側の杭は小径(小径側鋼管杭)にする。このような場合に図8の構造が好適である。
図9(ハ)は、拡頭杭(大径側鋼管杭51)及び拡底杭(大径側鋼管杭51’)の両方を採用した鋼管杭61(61B)の実施例である。
図10は異径鋼管杭接続部材1の大径短尺管3に大径側鋼管杭51を溶接接続する際に、又は、小径短尺管4に小径側鋼管杭52を溶接接続する際に用いる裏当て金として用いる裏当てリング81示す。
この裏当てリング81は、閉じた円形の輪ではなく切込み(隙間)81dが入っているいわばC型リングであり、若干の径差ではあるが図で上側の大径部分81aと下側の小径部分81bとが段差部81cを介して連続する一体部品である。例えば短冊状の細長い鋼板を円形に湾曲させて製作できる。
異径鋼管杭接続部材1の大径短尺管3に大径側鋼管杭51を溶接接続する際に用いる裏当てリング81として説明すると、その大径部分81aの外径D6は大径側鋼管杭51の内径d2より僅かに小径であり(隙間がある)、小径部分81bの外径D7は大径短尺管3の内径d1より僅かに大径である(緊密に嵌合する。すなわち、切込み81dの存在で弾性的に径が縮小して緊密に嵌合する)。
したがって、この裏当てリング81の小径部分81bを大径短尺管3に嵌め込むと、その段差部81cが大径側鋼管杭51と大径短尺管3との間の内面段差部に載る態様で、かつ、小径部分81bが大径短尺管3に緊密に嵌合する。
その状態で、異径鋼管杭接続部材1の大径短尺管3に大径側鋼管杭51を裏当て金有りの溶接接続をすることができる。
小径側鋼管杭52に異径鋼管杭接続部材1の小径短尺管4を溶接接続する際に用いる裏当てリング81’として説明すると(図示の裏当てリング81’は上下逆の姿勢となる)、その大径部分81aの外径D6は小径側鋼管杭52の内径d4より僅かに小径であり(隙間がある)、小径部分81bの外径D7は小径短尺管4の内径d3より僅かに大径である(緊密に嵌合する。すなわち、切込み81dの存在で弾性的に径が縮小して緊密に嵌合する)。
この場合は、予め裏当てリング81’の小径部分81bを異径鋼管杭接続部材1の小径短尺管4の内面に嵌め込んでおく。前述の通り、小径部分81bが切込み81dの存在で弾性的に径が縮小して小径短尺管4の内面に緊密に嵌合するので、下向き開口の小径短尺管4内に弾性的に保持されている(落下しない)。
その状態で、小径短尺管4に弾性的に取り付けられた裏当てリング81’の大径部分81aを小径側鋼管杭52内に挿入して小径短尺管4の下端面と小径側鋼管杭52の上端面とを突き合わせることで、小径短尺管4と小径側鋼管杭52とを裏当て金有りの溶接接続をすることができる。
1 異径鋼管杭接続部材
2、22、32 円形平板
22a、32a (円形平板の)鍔部
3 大径短尺管
4 小径短尺管
51 大径側鋼管杭
52 小径側鋼管杭
61、61A、61B 鋼管杭(軸部)
70 先端部材
71 端面板
72 掘削刃
73 (端面板の)鍔部
81(81’) 裏当てリング
81a 大径部分
81b 小径部分
81c 段差部分
81d 切込み

Claims (8)

  1. 回転圧入工法により地盤に設置される鋼管杭が、互いに径の異なる鋼管杭を上下に接続して設置される鋼管杭である場合に、大径側鋼管杭と小径側鋼管杭とを上下に接続する際に用いられる異径鋼管杭接続部材であって、
    前記大径側鋼管杭の外径より少なくとも小径ではない円形平板の片側面に、前記大径側鋼管杭が溶接接続される鋼製の大径短尺管の管端を内外面とも全周溶接固定し、
    前記円形平板の他側面に、前記小径側鋼管杭が溶接接続される鋼製の小径短尺管の管端を内外面とも全周溶接固定してなることを特徴とする異径鋼管杭接続部材。
  2. 前記大径短尺管の外径をD1、内径をd1とし、前記大径側鋼管杭の外径をD2、内径をd2とし、前記小径短尺管の外径をD3、内径をd3とし、前記小径側鋼管杭の外径をD4、内径をd4としたとき、
    前記大径短尺管と前記大径側鋼管杭との互いの径の関係は、D1≧D2、かつd1≦d2であり、
    前記小径短尺管と前記小径側鋼管杭との互いの径の関係は、D3≧D4、かつd3≦d4であることを特徴とする請求項1記載の異径鋼管杭接続部材。
  3. 前記円形平板の外径が大径短尺管の外径と同径であることを特徴とする請求項1又は2記載の異径鋼管杭接続部材。、
  4. 前記円形平板は、前記大径短尺管の外周面より半径方向外側に張り出した鍔部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の異径鋼管杭接続部材。
  5. 前記円形平板は、前記鍔部に互いに上下逆向きに傾斜した傾斜面部を備えていることを特徴とする請求項4記載の異径鋼管杭接続部材。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項の異径鋼管杭接続部材を用いて拡頭杭として施工される鋼管杭であって、前記大径側鋼管杭が杭上端側、前記小径側鋼管杭がその下側であることを特徴とする鋼管杭。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項の異径鋼管杭接続部材を用いて拡底杭として施工される鋼管杭であって、前記大径側鋼管杭が杭下端側、前記小径側鋼管杭がその上側であることを特徴とする鋼管杭。
  8. 請求項7に記載の異径鋼管杭接続部材を用いて拡底杭として施工される鋼管杭であって、
    前記杭下端側である前記大径側鋼管杭の先端に固定された前記推進力を発揮する先端部材が、前記大径側鋼管杭の外周面より外側部分である鍔部に互いに上下逆向きに傾斜した傾斜面部を有する、円板から製作される端面板と、前記端面板の下面中央に垂直に固定された先端の尖った板状の掘削刃とを備え、
    前記端面板はその中心部に円形の中心穴を有し、前記掘削刃はその端面板側の縁部に前記中心穴に臨んで開口する切欠きを有することを特徴とする鋼管杭。
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