本明細書中で「質量」との表現がある場合は、従来一般に重さの単位として慣用されている「重量」と読み替えてもよく、逆に、本明細書中で「重量」との表現がある場合は、重さを示すSI系単位として慣用されている「質量」と読み替えてもよい。
本明細書中で「単量体(P)由来の構造単位」(Pは任意の適切な符号を表し、(P)の表記はない場合もある)とは、代表的には、「単量体(P)」(または単に「単量体」)が有する重合性不飽和二重結合が、重合によって結合の一つが開き、重合体の少なくとも一部を構成する単位(Q)(Qは任意の適切な符号を表し、(Q)の表記はない場合もある)となったものを意味する。具体的には、下記の一般式(P)で表される単量体(P)由来の構造単位が一般式(Q)で表される構造単位である。なお、上記「単量体(P)由来の構造単位」には、上記のように単量体(P)(または単に「単量体」)が重合して形成される構造単位(下記に示す具体例では一般式(Q)で表される構造単位)と同じ構造であれば、別の製法によって形成された構造単位であってもよい。
以下において記載する本発明の個々の好ましい形態を2つ以上組み合わせたものも、また、本発明の好ましい形態である。
≪保湿剤用ポリマー≫
本発明の保湿剤用ポリマーは、ラクタム構造を有する不飽和単量体(A)由来の構造単位(a)と、一般式(1)で表される不飽和単量体(B)由来の構造単位(b)とを有する。本発明の保湿剤用ポリマーがこのような構造を有することにより、単独でも優れた保湿性能を発揮し、低湿度下での保湿性の維持にも優れる。また、本発明の保湿剤用ポリマーは、親水性と親油性とのバランスに優れているため、高湿度下における吸湿性が小さく、化粧品等に用いた場合に高湿度下でのべたつきを抑制することができる。なお、ラクタム構造を有する不飽和単量体(A)、ラクタム構造を有する不飽和単量体(A)由来の構造単位(a)、一般式(1)で表される不飽和単量体(B)、一般式(1)で表される不飽和単量体(B)由来の構造単位(b)は、それぞれ、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
本発明の保湿剤用ポリマーは、重量平均分子量が80000以上であり、好ましくは100000〜1000000であり、より好ましくは100000〜800000であり、さらに好ましくは100000〜500000であり、さらに好ましくは100000〜300000であり、特に好ましくは100000〜250000であり、最も好ましくは100000〜200000である。本発明の保湿剤用ポリマーは、重量平均分子量がこのような狭い範囲に調整されたことにより、保湿剤としたときの保湿性、塗布感触(弾力感)、残存感触(摩擦感、粘着感)が優れる。塗布感触(弾力感)、残存感触(摩擦感、粘着感)の評価については、後で詳述する。
本発明の保湿剤用ポリマーは、一般式(1)で表される不飽和単量体(B)由来の構造単位(b)を有する。
一般式(1)中、R1、R2、R3は、同一または異なって、水素原子、水酸基、炭素数1〜10のアルキル基、−(CH2)zCOORp(−(CH2)zCOORpは、−COOR4またはその他の−(CH2)zCOORpと無水物を形成していてもよい)を表し、wは0〜2の整数を表し、zは0〜2の整数を表し、R4、Rpは、同一または異なって、水素原子、1価〜3価の金属原子、1価〜3価の金属原子を含む原子団、アンモニウム塩、第4級アンモニウム塩基、置換基を有していてもよい(ポリ)オキシアルキレン基、または置換基として水酸基、アルコキシ基、(ポリ)オキシアルキレン基、オキソ基含有基、ハロゲン原子、エポキシ基、およびカルボニル基からなる群より選択される少なくとも1種を有していてもよい炭素数1〜30の炭化水素基を表す。
R1、R2、R3における炭素数1〜10のアルキル基は、好ましくは炭素数1〜5のアルキル基であり、より好ましくは炭素数1〜3のアルキル基である。このようなアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基が挙げられ、好ましくは、メチル基、エチル基であり、より好ましくは、メチル基である。
R1、R2は、好ましくは、水素原子である。
R3は、好ましくは、水素原子、水酸基、メチル基であり、より好ましくは、水素原子またはメチル基である。
wは、好ましくは0または1であり、より好ましくは0である。
R4、Rpにおける1価の金属原子としては、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な1価の金属原子を採用し得る。このような1価の金属原子としては、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子が挙げられ、好ましくは、ナトリウム、カリウムである。
R4、Rpにおける2価の金属原子としては、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な2価の金属原子を採用し得る。このような2価の金属原子としては、例えば、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属原子が挙げられる。
R4、Rpにおける3価の金属原子としては、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な3価の金属原子を採用し得る。このような3価の金属原子としては、例えば、アルミニウム、鉄などが挙げられる。
R4、Rpにおける1価〜3価の金属原子を含む原子団としては、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な1価〜3価の金属原子を含む原子団を採用し得る。このような1価〜3価の金属原子を含む原子団としては、例えば、ジアンミン銀イオン、ビオレオ、テトラアンミン亜鉛(II)イオン、ヘキサアンミンニッケル(II)イオン、ヘキサアンミンクロム(III)イオン、ローゼオなどが挙げられる。
R4、Rpにおける第4級アンモニウム塩基としては、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な三価の金属原子を採用し得る。このような第4級アンモニウム塩基としては、例えば、−+NR7 3で表される基が挙げられる。ここで、R7は、同一または異なって、水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を表す。
R4、Rpにおける置換基を有していてもよい(ポリ)オキシアルキレン基としては、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な置換基を有していてもよい(ポリ)オキシアルキレン基を採用し得る。このような置換基を有していてもよい(ポリ)オキシアルキレン基としては、例えば、下記一般式(A)で表される基が挙げられる。
一般式(A)中、Raは、炭素数2〜30のアルキレン基であり、Rbは、水素原子または置換基を有していてもよい炭素数1〜30の基であり、nは1〜200の数である。
一般式(A)中のRbにおける炭素数1〜30の基としては、例えば、アルキル基、アリール基、アシル基、カルバモイル基、複素環基などが挙げられ、これらはさらに置換基を有していてもよい。
一般式(A)中のRbは、炭素数が1〜18の基であることが好ましく、炭素数が1〜12の基であることがより好ましい。
一般式(A)中、Raは、−CH2CH2−基、−CH2CH2(CH3)−基、−CH2CH2(C2H5)−基からなる群から選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましく、−CH2CH2−基、−CH2CH2(CH3)−基、−CH2CH2(C2H5)−基の合計のアルキレン基全体に占める割合が、50モル%以上であることが好ましく、80モル%以上であることがより好ましく、90モル%以上であることがさらに好ましい。一般式(A)中、Raは、−CH2CH2−基を含むことが好ましく、−CH2CH2−基がアルキレン基全体に占める割合が、50モル%以上であることが好ましく、80モル%以上であることがより好ましく、90モル%以上であることがさらに好ましい。
一般式(A)中、nは、1〜100の数であることが好ましく、1〜60の数であることがより好ましい。
R4、Rpにおける炭素数1〜30の炭化水素基としては、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な炭素数1〜30の炭化水素基を採用し得る。このような炭素数1〜30の炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ヘキシル基等の炭素数1〜30のアルキル基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の炭素数3〜30のシクロアルキル基;フェニル基、ベンジル基、トリル基、o−キシリル基等の炭素数6〜30の芳香族炭化水素基;などが挙げられる。炭素数1〜30の炭化水素基としては、好ましくは炭素数1〜20のアルキル基であり、より好ましくは炭素数1〜10のアルキル基であり、さらに好ましくは炭素数1〜6のアルキル基であり、特に好ましくは炭素数1〜2のアルキル基であり、最も好ましくは炭素数1のアルキル基である。
R4、Rpにおける炭素数1〜30の炭化水素基は、置換基として水酸基、アルコキシ基、(ポリ)オキシアルキレン基、オキソ基含有基、ハロゲン原子、エポキシ基、およびカルボニル基からなる群より選択される少なくとも1種を有していてもよい。なお、これらの置換基を構成する炭素原子の数は、R2における「炭素数1〜30の炭化水素基」の炭素数には含まれないものとする。アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基等の炭素数1〜10のアルコキシ基が挙げられる。(ポリ)オキシアルキレン基としては、例えば、オキシエチレン基、オキシプロピレン基等の、アルキレン基の炭素数が1〜3であって、繰り返し数が1〜100の(ポリ)オキシアルキレン基が挙げられる。オキソ基含有基としては、例えば、スルホン酸基、リン酸基等のオキソ基含有基が挙げられる。ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子が挙げられる。エポキシ基としては、例えば、炭素数2〜8の環状エーテル含有基が挙げられる。
R4、Rpとしては、好ましくは、水素原子、1価の金属原子、または第4級アンモニウム塩基であり、より好ましくは、水素原子または1価の金属原子である。
一般式(1)で表される不飽和単量体(B)としては、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な一般式(1)で表される不飽和単量体(B)を採用し得る。このような一般式(1)で表される不飽和単量体(B)としては、例えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、α−ヒドロキシアクリル酸等の不飽和モノカルボン酸およびこれらの塩;これらの不飽和モノカルボン酸とアルコールのエステル;マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、フマル酸等の不飽和ジカルボン酸、これらの塩、およびこれらの無水物;これらの不飽和ジカルボン酸系単量体とアルコールとのハーフエステルおよびジエステル;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、n−ラウリル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート;シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等のシクロアルキル(メタ)アクリレート;α−ヒドロキシメチルアクリレート、α−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレート;エチレングリコールメトキシ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールメトキシ(メタ)アクリレート等の(ジ)エチレングリコール(メトキシ)(メタ)アクリレート、アルコキシポリエチレングリコールメタクリレート等のアルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート;スルホプロピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルオキシエチルホスフェート等のオキソ基含有(メタ)アクリレート;トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート等のフルオロ基含有アルキル(メタ)アクリレート;グリシジル(メタ)アクリレート、α−メチルグリシジル(メタ)アクリレート、グリシジルアリルエーテル等のエポキシ基含有(メタ)アクリレート;アセトニル(メタ)アクリレート、ジアセトン(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートアセチルアセテート、ブタンジオール−1,4−アクリレートアセチルアセテート、2−(アセトアセトキシ)エチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルオキシアルキルプロペナール等のカルボニル基含有(メタ)アクリレート;などが挙げられる。
一般式(1)で表される不飽和単量体(B)としては、好ましくは、不飽和モノカルボン酸およびこれらの塩;不飽和モノカルボン酸と炭素数1〜22のアルコールとのエステル;不飽和ジカルボン酸、これらの塩、およびこれらの無水物;不飽和ジカルボン酸系単量体と炭素数1〜22のアルコールとのハーフエステルおよびジエステル;炭素数1〜30のアルキル(メタ)アクリレート;が好ましい。
塩としては、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な塩を採用し得る。このような塩としては、たとえば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、第4級アンモニウム塩などが挙げられ、好ましくはアルカリ金属塩である。
不飽和単量体(B)が(ポリ)オキシアルキレン基を有する場合、好ましくは、炭素数3〜200の化合物であり、より好ましくは、炭素数7〜100の化合物であり、さらに好ましくは、炭素数7〜60の化合物である。また、不飽和単量体(B)が(ポリ)オキシアルキレン基を有する場合、好ましくは、オキシアルキレン基を構成するアルキレン基の炭素数が1〜5であり、オキシアルキレン基の繰り返し数が1〜100であり、(ポリ)オキシアルキレン基以外の構造における炭素数が3〜20である。アルキレン基の炭素数は、より好ましくは1〜4であり、さらに好ましくは1〜3である。オキシアルキレン基の繰り返し数は、より好ましくは1〜90であり、さらに好ましくは1〜80である。
不飽和単量体(B)が(ポリ)オキシアルキレン基を有しない場合、不飽和単量体(B)は、好ましくは、炭素数2〜50の化合物であり、より好ましくは、炭素数2〜40の化合物であり、さらに好ましくは、炭素数2〜30の化合物である。
不飽和単量体(B)は、好ましくは、一般式(2)で表される。
一般式(2)中、R5は、水素原子またはメチル基を表し、R6は、水素原子、1価〜3価の金属原子、1価〜3価の金属原子を含む原子団、アンモニウム塩、置換基を有していてもよい(ポリ)オキシアルキレン基、または置換基として水酸基、アルコキシ基、(ポリ)オキシアルキレン基、オキソ基含有基、ハロゲン原子、エポキシ基、およびカルボニル基からなる群より選択される少なくとも1種を有していてもよい炭素数1〜30の炭化水素基を表す。
R6における1価の金属原子としては、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な1価の金属原子を採用し得る。このような1価の金属原子としては、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子が挙げられ、好ましくは、ナトリウム、カリウムである。
R6における2価の金属原子としては、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な2価の金属原子を採用し得る。このような2価の金属原子としては、例えば、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属原子が挙げられる。
R6における3価の金属原子としては、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な3価の金属原子を採用し得る。このような3価の金属原子としては、例えば、アルミニウム、鉄などが挙げられる。
R6における1価〜3価の金属原子を含む原子団としては、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な1価〜3価の金属原子を含む原子団を採用し得る。このような1価〜3価の金属原子を含む原子団としては、例えば、ジアンミン銀イオン、ビオレオ、テトラアンミン亜鉛(II)イオン、ヘキサアンミンニッケル(II)イオン、ヘキサアンミンクロム(III)イオン、ローゼオなどが挙げられる。
R6における置換基を有していてもよい(ポリ)オキシアルキレン基としては、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な置換基を有していてもよい(ポリ)オキシアルキレン基を採用し得る。このような置換基を有していてもよい(ポリ)オキシアルキレン基としては、例えば、下記一般式(A)で表される基が挙げられる。
一般式(A)についての説明は、一般式(1)中のR4、Rpにおける置換基を有していてもよい(ポリ)オキシアルキレン基の説明中での記載をそのまま援用し得る。
R6における炭素数1〜30の炭化水素基としては、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な炭素数1〜30の炭化水素基を採用し得る。このような炭素数1〜30の炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ヘキシル基等の炭素数1〜30のアルキル基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の炭素数3〜30のシクロアルキル基;フェニル基、ベンジル基、トリル基、o−キシリル基等の炭素数6〜30の芳香族炭化水素基;などが挙げられる。炭素数1〜30の炭化水素基としては、好ましくは炭素数1〜20のアルキル基であり、より好ましくは炭素数1〜10のアルキル基であり、さらに好ましくは炭素数1〜6のアルキル基であり、特に好ましくは炭素数1〜2のアルキル基であり、最も好ましくは炭素数1のアルキル基である。
R6における炭素数1〜30の炭化水素基は、置換基として水酸基、アルコキシ基、(ポリ)オキシアルキレン基、オキソ基含有基、ハロゲン原子、エポキシ基、およびカルボニル基からなる群より選択される少なくとも1種を有していてもよい。なお、これらの置換基を構成する炭素原子の数は、R2における「炭素数1〜30の炭化水素基」の炭素数には含まれないものとする。アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基等の炭素数1〜10のアルコキシ基が挙げられる。(ポリ)オキシアルキレン基としては、例えば、オキシエチレン基、オキシプロピレン基等の、アルキレン基の炭素数が1〜3であって、繰り返し数が1〜100の(ポリ)オキシアルキレン基が挙げられる。オキソ基含有基としては、例えば、スルホン酸基、リン酸基等のオキソ基含有基が挙げられる。ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子が挙げられる。エポキシ基としては、例えば、炭素数2〜8の環状エーテル含有基が挙げられる。
R6としては、好ましくは、水素原子、1価〜3価の金属原子、1価〜3価の金属原子を含む原子団、アンモニウム塩、置換基を有していてもよい(ポリ)オキシアルキレン基、水酸基を有する炭素数1〜30の炭化水素基である。
一般式(2)で表される不飽和単量体(B)としては、好ましくは、(メタ)アクリル酸またはこれらの塩、上述の炭素数1〜30の炭化水素基をエステル部分に有する(メタ)アクリル酸エステルが挙げられる。
一般式(2)で表される不飽和単量体(B)由来の構造単位(b)は、好ましくは、(メタ)アクリル酸またはこれらの塩由来の構造単位、上述の炭素数1〜30の炭化水素基をエステル部分に有する(メタ)アクリル酸エステル由来の構造単位であり、より好ましくは、(メタ)アクリル酸またはこれらの塩由来の構造単位である。
ラクタム構造を有する不飽和単量体(A)は、ラクタム環とエチレン性不飽和炭化水素基とを有する単量体であり、好ましくは、一般式(3)で表される。
一般式(3)中、R8、R9、R10、R11は、同一または異なって、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、または上述した−COOR4で表される基を表す。xは、0〜5の整数を表す。yは、1〜3の整数を表す。
R8、R9、R10、R11における炭素数1〜10のアルキル基の炭素数は、好ましくは1〜5であり、より好ましくは1〜3である。このようなアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基が挙げられ、好ましくはメチル基である。
R8、R9は、好ましくは水素原子である。
R10は、好ましくは、水素原子または上述した−COOR4で表される基である。R10が上述した−COOR4で表される基である場合、−COOR4で表される基におけるR4は、好ましくは、水素原子または炭素数1〜8のアルキル基である。
R11は、好ましくは、水素原子またはメチル基であり、より好ましくは水素原子である。
xは、好ましくは0〜4の整数であり、より好ましくは0〜3の整数であり、さらに好ましくは0である。
yは、好ましくは1または2であり、より好ましくは1である。
一般式(3)で表される化合物としては、例えば、N−ビニルピロリドン、N−ビニル−5−メチルピロリドン、N−ビニルピペリドン、N−ビニルカプロラクタム、1−(2−プロペニル)−2−ピロリドン、一般式(4)で表される化合物が挙げられる。一般式(3)で表される化合物は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
一般式(4)中、R12は、水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を表す。
一般式(3)で表される化合物としては、好ましくは、ピロリドン環を有する不飽和単量体であり、より好ましくは、N−ビニルピロリドンである。
本発明の保湿剤用ポリマーは、構造単位(a)および構造単位(b)以外の、その他の単量体(E)由来の構造単位(e)を有していてもよい。
その他の単量体(E)としては、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切なその他の単量体を採用し得る。このようなその他の単量体としては、例えば、アクリルアミドが挙げられる。
本発明の保湿剤用ポリマーは、構造単位(a)の割合が、全構造単位100質量%に対して、好ましくは30質量%〜99質量%であり、より好ましくは40質量%〜97質量%であり、さらに好ましくは45質量%〜95質量%であり、特に好ましくは50質量%〜90質量%である。
本発明の保湿剤用ポリマーは、構造単位(b)の割合が、全構造単位100質量%に対して、好ましくは1質量%〜70質量%であり、より好ましくは3質量%〜60質量%であり、さらに好ましくは5質量%〜50質量%であり、特に好ましくは10質量%〜50質量%である。
本発明の保湿剤用ポリマーは、構造単位(e)の割合が、全構造単位100質量%に対して、好ましくは0質量%〜30質量%であり、より好ましくは0質量%〜20質量%であり、さらに好ましくは0質量%〜10質量%であり、特に好ましくは0質量%〜8質量%であり、最も好ましくは0質量%〜5質量%である。
本発明の保湿剤用ポリマーは、構造単位(b)の割合が、構造単位(a)100質量%に対して、好ましくは1質量%〜200質量%であり、より好ましくは5質量%〜100質量%であり、さらに好ましくは10質量%〜70質量%である。上記の割合が上記の範囲内にあれば、本発明の保湿剤用ポリマーの親水性および疎水性のバランスがより良好なものとなる。
本発明の保湿剤用ポリマーは、ポリマーの固形分25質量%水溶液の粘度が、好ましくは300mPa・s〜10000mPa・sであり、より好ましくは500mPa・s〜7000mPa・sである。上記粘度が上記の範囲内にあれば、本発明の保湿剤用ポリマーを化粧品に配合した際に、系全体の増粘が抑制され、配合量の制限が少なくなり得る。上記粘度は、B型粘度計により測定することができる。
本発明の保湿剤用ポリマーは、好ましくは、水溶性である。ここで、本発明の保湿剤用ポリマーが水溶性であるとは、25℃において、そのポリマー0.5gを100gの水に溶解した際に、不溶分が0.5重量%未満であることをいう。
本発明の保湿剤用ポリマーの構造は、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な構造を採用し得る。このような構造としては、例えば、ランダム共重合体構造、グラフト構造、ブロック共重合体構造、グラジエント共重合体構造、星形構造、デンドリマー構造などが挙げられる。
≪保湿剤用ポリマーの製造方法≫
本発明の保湿剤用ポリマーの製造方法としては、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な製造方法を採用し得る。このような製造方法としては、代表的には、単量体成分を重合することにより製造することができ、単量体成分の具体例および好ましい例は、上述の通りである。
本発明の保湿剤用ポリマーの原料となる単量体成分におけるラクタム構造を有する不飽和単量体(A)の含有割合は、全単量体100質量%に対して、好ましくは30質量%〜99質量%であり、より好ましくは40質量%〜97質量%であり、さらに好ましくは45質量%〜95質量%であり、特に好ましくは50質量%〜90質量%である。
本発明の保湿剤用ポリマーの原料となる単量体成分における一般式(1)で表される不飽和単量体(B)の含有割合は、全単量体100質量%に対して、好ましくは1質量%〜70質量%であり、より好ましくは3質量%〜60質量%であり、さらに好ましくは5質量%〜50質量%であり、特に好ましくは10質量%〜50質量%である。
本発明の保湿剤用ポリマーの原料となる単量体成分におけるその他の単量体(E)の割合は、全単量体100質量%に対して、好ましくは0質量%〜30質量%であり、より好ましくは0質量%〜20質量%であり、さらに好ましくは0質量%〜10質量%であり、特に好ましくは0質量%〜8質量%であり、最も好ましくは0質量%〜5質量%である。
本発明の保湿剤用ポリマーの原料となる単量体成分における一般式(1)で表される不飽和単量体(B)の含有割合は、ラクタム構造を有する不飽和単量体(A)の合計100質量%に対して、好ましくは1質量%〜200質量%であり、より好ましくは5質量%〜100質量%であり、さらに好ましくは10質量%〜70質量%である。
本発明の保湿剤用ポリマーの重合は、溶剤の不存在下で行ってもよいし、溶剤の存在下で行ってもよい。重合方法としては、通常用いられる方法、例えば、溶液重合法、懸濁重合法、逆相懸濁重合法、注型重合法、薄膜重合法、噴霧重合法が挙げられる。
単量体成分の重合を開始する方法としては、例えば、重合開始剤を添加する方法、UVを照射する方法、熱を加える方法、光開始剤存在下に光を照射する方法が挙げられる。
本発明の保湿剤用ポリマーは、単量体成分を重合開始剤の存在下で重合する方法により製造することが好ましい。単量体成分を重合させる際には、重合方法に応じて重合開始剤を適宜用いることができる。重合開始剤としては、例えば、過酸化水素;過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩;ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス[N−(2−カルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン]水和物、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩、2,2’−アゾビス(1−イミノ−1−ピロリジノ−2−メチルプロパン)二塩酸塩等のアゾ系化合物;過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酢酸、ジ−t−ブチルパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイド等の有機過酸化物;アスコルビン酸と過酸化水素、スルホキシル酸ナトリウムとt−ブチルヒドロパーオキシド、過硫酸塩と金属塩等の、酸化剤と還元剤とを組み合わせてラジカルを発生させる酸化還元型開始剤;などが挙げられる。これらの重合開始剤のうち、残存単量体が減少する傾向にあることから、好ましくは、過酸化水素、過硫酸塩、アゾ系化合物から選ばれる少なくとも1種であり、より好ましくはアゾ系化合物である。重合開始剤は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
重合開始剤の使用量は、単量体成分の重合を開始できる量であれば、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な量を採用し得る。このような重合開始剤の使用量は、全単量体成分100質量部に対して、好ましくは0.01質量部〜30質量部であり、より好ましくは0.02質量部〜20質量部であり、さらに好ましくは0.05質量部〜10質量部である。
重合の際には、必要に応じて連鎖移動剤を用いてもよい。連鎖移動剤としては、具体的には、例えば、メルカプトエタノール、チオグリコール酸、メルカプトプロピオン酸、n−ドデシルメルカプタン等の、チオール系連鎖移動剤;四塩化炭素、塩化メチレン、ブロモホルム、ブロモトリクロロエタン等の、ハロゲン化物;イソプロピルアルコール、グリセリン等の、第2級アルコール;次亜リン酸、次亜リン酸ナトリウム等の次亜リン酸(塩)(これらの水和物を含む);亜リン酸、亜リン酸ナトリウム等の亜リン酸(塩);亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム等の亜硫酸(塩);亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウム等の重亜硫酸(塩);亜ジチオン酸ナトリウム等の亜ジチオン酸(塩);ピロ亜硫酸カリウム等のピロ亜硫酸(塩);などが挙げられる。連鎖移動剤は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
連鎖移動剤の使用量は、全単量体の使用量1モルに対して、好ましくは0g以上60g以下であり、より好ましくは0g以上50g以下である。
重合においては、反応促進等を目的として、重金属イオンを使用しても良い。重金属イオンとは、比重が4g/cm3以上の金属のイオンを意味する。重金属イオンを使用することで、重合開始剤の使用量を低減することが可能となる。重金属イオンは、イオンの形態として含まれるものであれば、任意の適切な重金属イオンを採用し得る。このような重金属イオンとしては、重金属化合物を溶解してなる溶液を用いると、取り扱い性に優れるため好適である。このような重金属化合物としては、例えば、モール塩(Fe(NH4)2(SO4)2・6H2O)、硫酸第一鉄・7水和物、塩化第一鉄、塩化第二鉄、塩化マンガンなどが挙げられる。
重金属イオンの使用量は、重合反応液全量に対して、好ましくは0ppm以上100ppm以下であり、より好ましくは0ppm以上50ppm以下であり、特に好ましくは0ppm以上20ppm以下である。
重合を行う際において、単量体成分や重合開始剤等の反応容器への添加方法としては、反応容器に単量体成分の全てを仕込み、重合開始剤を反応容器内に添加することによって共重合を行う方法;反応容器に単量体成分の一部を仕込み、重合開始剤と残りの単量体成分を反応容器内に連続してあるいは段階的に(好ましくは連続して)添加することによって共重合を行う方法;反応容器に重合溶媒を仕込み、単量体成分と重合開始剤の全量を添加する方法;反応容器に重合溶媒を仕込み、重合開始剤と単量体成分を反応容器に逐次滴下する方法;単量体のうちの一(例えば、ラクタム構造を有する不飽和単量体)の一部を反応容器に仕込み、重合開始剤と残りの単量体成分を反応容器内に(好ましくは連続して)添加することによって共重合を行う方法;などが挙げられる。このような方法の中でも、得られるポリマーの分子量分布を狭く(シャープに)することができ得ることから、重合開始剤と単量体成分を反応容器に逐次滴下する方法が好ましい。
重合は、回分式でも連続式でも行うことができる。また、重合の際、必要に応じて使用される溶媒としては、例えば、水;メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール(2−プロパノール)、ブタノール、THF(テトラヒドロフラン)等のアルコール類;グリセリン;ポリエチレングリコール;ベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、n−ヘプタン等の芳香族または脂肪族炭化水素類;酢酸エチル等のエステル類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;ジメチルホルムアミド等のアミド類;ジエチルエーテル、ジオキサン等のエーテル類;などが挙げられる。これらの中でも、単量体成分および得られるポリマーの溶解性の点から、好ましくは、水および炭素数1〜4の低級アルコールからなる群より選択される少なくとも1種であり、より好ましくは、水、エタノール、イソプロピルアルコールからなる群より選択される少なくとも1種である。最も好ましくは、水である。溶媒は、比較的安価なものであり、本発明の保湿剤用ポリマーの製造方法は、経済的にも優れる。溶媒は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
本発明の保湿剤用ポリマーの製造方法においては、必要に応じて、任意の他の添加剤、例えば、pH調節剤、緩衝剤などを用いることができる。
重合の際の温度としては、好ましくは20℃〜100℃であり、より好ましくは40℃〜100℃である。重合の際の温度が上記範囲内にあれば、残存単量体成分が少なくなる傾向にある。なお、重合の際の温度は、重合反応の進行中において、常に一定に保持する必要はなく、例えば、室温から重合を開始し、適当な昇温時間または昇温速度で設定温度まで昇温し、その後、設定温度を保持するようにしてもよいし、単量体成分や開始剤等の滴下方法に応じて、重合反応の進行中に経時的に重合温度を変動(昇温または降温)させてもよい。また、単量体成分を重合させる際には、単量体成分が均一に重合するようにするために、適宜、撹拌することが好ましい。
重合時間は、重合反応の進行状況に応じて適宜設定すればよい。このような重合時間としては、好ましくは1時間〜10時間である。なお、「重合時間」とは単量体を添加している時間を表す。
重合の際の反応系内の圧力としては、常圧(大気圧)下、減圧下、加圧下のいずれであってもよい。反応系内の雰囲気としては、空気雰囲気でも不活性ガス雰囲気でもどちらでもよい。不活性ガスとしては、例えば、窒素、アルゴンなどが挙げられ、好ましくは窒素である。
重合の際の反応系内において、重合反応が終了した時点での水溶液中の固形分濃度(すなわち単量体の重合固形分濃度)は、好ましくは10質量%以上であり、より好ましくは20質量%〜80質量%である。重合反応終了時の固形分濃度がこのように高ければ、高濃度かつ一段で重合を行うことができる。そのため、従来の製造方法では場合によっては必要であった濃縮工程を省略することができるなど、効率よく本発明の保湿剤用ポリマーを得ることができる。それゆえ、その製造効率を大幅に上昇させたものとすることができ、その結果、本発明の保湿剤用ポリマーの生産性を大幅に向上し、製造コストの上昇も抑制することが可能となる。
本発明の保湿剤用ポリマーの製造方法は、全ての使用原料の添加が終了した以後に、単量体の重合率を上げること等を目的として熟成工程を設けても良い。熟成時間は、好ましくは1分間〜240分間であり、より好ましくは1分間〜180分間であり、さらに好ましくは1分間〜120分間である。熟成時間が1分間未満の場合には、熟成不十分につき単量体成分が残ることがあり、残存単量体に起因する毒性や臭気などが問題となる。
熟成工程における好ましい重合体溶液の温度は、上記重合温度と同様の範囲である。したがって、熟成工程における重合体溶液の温度も一定温度(好ましくは上記滴下が終了した時点での温度)で保持してもよいし、熟成中に経時的に温度を変化させてもよい。
本発明の保湿剤用ポリマーの製造方法は、得られたポリマーについて乾燥する工程(乾燥工程)を含んでもよい。
乾燥工程における乾燥温度としては、好ましくは80℃〜250℃である。乾燥工程における乾燥時間としては、好ましくは30分〜3時間である。
乾燥工程は、乾燥工程の乾燥時間全体の50%以上の時間を80℃〜250℃の乾燥温度で行われることが好ましい。乾燥温度および乾燥時間が上記範囲内にあることにより、ポリマーの諸物性がより向上する傾向にある。乾燥工程は、より好ましくは、実質的に全ての乾燥工程を通して80℃〜250℃の乾燥温度で行われる。
乾燥温度は熱媒温度で規定するが、マイクロ波等熱媒温度で規定できない場合は材料温度で規定する。
乾燥方法としては、例えば、熱風乾燥、無風乾燥、減圧乾燥、赤外線乾燥、マイクロ波乾燥などが挙げられる。これらの乾燥方法の中でも、熱風乾燥を用いることがより好ましい。熱風乾燥を用いる場合の乾燥風量は、好ましくは0.01m/sec〜10m/secであり、より好ましくは0.1m/sec〜5m/secである。
乾燥温度の範囲は、より好ましくは110℃〜220℃であり、さらに好ましくは120℃〜200℃である。また、乾燥は、一定温度で乾燥してもよく、温度を変化させて乾燥してもよい。
本発明の保湿剤用ポリマーの製造方法において、ポリマーの乾燥を行う場合、乾燥後のポリマーについて、粉砕および/または分級することが好ましい。より好ましくは、粉砕および分級の両方を行う。
粉砕する方法としては、例えば、ロールミルのようなロール式粉砕機、ハンマーミルのようなハンマー式粉砕機、衝撃式粉砕機、カッターミル、ターボグラインダー、ボールミル、フラッシュミル、ジェットミルなどを用いて粉砕する方法が挙げられる。このような粉砕する方法の中でも、粒度分布を制御するために、ロールミルを用いて粉砕する方法が好ましい。粒度分布を制御するために、連続して2回以上粉砕することがより好ましく、連続して3回以上粉砕することがさらに好ましい。また、2回以上粉砕する場合には、それぞれの粉砕機は同じであってもよいし、異なっていてもよい。異なる種類の粉砕機を組み合わせて使うことも可能である。
粉砕した紛体は、分級することができる。分級には、特定の目開きの篩を使用することができる。篩で分級するために用いる分級機としては、例えば、振動篩(アンバランスウェイト駆動式、共振式、振動モータ式、電磁式、円型振動式等)、面内運動篩(水平運動式、水平円−直線運動式、3次元円運動式等)、可動網式篩、強制攪拌式篩、網面振動式篩、風力篩、音波篩などが挙げられ、好ましくは、振動篩、面内運動篩である。
≪保湿剤用ポリマーの用途≫
本発明の保湿剤用ポリマーは、保湿剤に用い得る。すなわち、本発明の保湿剤は、本発明の保湿剤用ポリマーを含む。
本発明の保湿剤中の保湿剤用ポリマーの含有割合は、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な含有割合を採用し得る。このような保湿剤用ポリマーの含有割合としては、保湿剤100質量%に対して、好ましくは1質量%〜100質量%であり、より好ましくは2質量%〜100質量%であり、さらに好ましくは3質量%〜100質量%であり、特に好ましくは4質量%〜100質量%であり、最も好ましくは5質量%〜100質量%である。
本発明の保湿剤中には、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な本発明の保湿剤用ポリマー以外の他の成分が含まれていてもよい。このような他の成分としては、例えば、水、油性基剤、保湿剤(本発明の保湿剤を除く)、感触向上剤、界面活性剤、高分子、増粘剤、ゲル化剤、溶剤、噴射剤、酸化防止剤、還元剤、酸化剤、防腐剤、抗菌剤、キレート剤、pH調整剤、酸、アルカリ、粉体類、無機塩、紫外線吸収剤、美白剤、ビタミン類およびその誘導体類、消炎剤、抗炎症剤、育毛用薬剤、血行促進剤、刺激剤、ホルモン類、抗しわ剤、抗老化剤、ひきしめ剤、冷感剤、温感剤、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、植物・動物・微生物エキス、鎮痒剤、角質剥離・溶解剤、制汗剤、清涼剤、収れん剤、酵素、核酸、香料、色素、着色剤、染料、顔料などが挙げられる。このような他の成分は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
本発明の保湿剤中に含まれ得る他の成分としては、好ましくは、保湿剤(本発明の保湿剤を除く)、感触向上剤である。
保湿剤(本発明の保湿剤を除く)および感触向上剤としては、例えば、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ヘキシレングリコール、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコール・プロピレングリコール共重合体等のポリオール類およびその重合体;ジエチレングリコールモノエチルエーテル(エトキシジグリコール)、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル等のグリコールアルキルエーテル類;ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトール、マルチトール等の糖アルコール類;グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、トレオース、キシロース、アラビノース、フコース、リボース、デオキシリボース、マルトース、トレハロース、ラクトース、ラフィノース、グルコン酸、グルクロン酸、シクロデキストリン類(α−、β−、γ−シクロデキストリン、および、マルトシル化、ヒドロキシアルキル化等の修飾シクロデキストリン)、β−グルカン、キチン、キトサン、ヘパリンおよび誘導体、ペクチン、アラビノガラクタン、デキストリン、デキストラン、グリコーゲン、エチルグルコシド、メタクリル酸グルコシルエチル重合物若しくは共重合物等の糖類およびその誘導体類;ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム;コンドロイチン硫酸ナトリウム;ムコイチン硫酸、カロニン硫酸、ケラト硫酸、デルマタン硫酸;シロキクラゲ抽出物、シロキクラゲ多糖体;フコイダン;チューベロース多糖体、天然由来多糖体;クエン酸、酒石酸、乳酸等の有機酸およびその塩;尿素;2−ピロリドン−5−カルボン酸およびそのナトリウム等の塩;ベタイン(トリメチルグリシン)、プロリン、ヒドロキシプロリン、アルギニン、リジン、セリン、グリシン、アラニン、フェニルアラニン、チロシン、β−アラニン、スレオニン、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、メチオニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、トリプトファン、ヒスチジン、タウリン等のアミノ酸類およびその塩;コラーゲン、魚由来コラーゲン、アテロコラーゲン、ゼラチン、エラスチン、コラーゲン分解ペプチド、加水分解コラーゲン、塩化ヒドロキシプロピルアンモニウム加水分解コラーゲン、エラスチン分解ペプチド、ケラチン分解ペプチド、加水分解ケラチン、コンキオリン分解ペプチド、加水分解コンキオリン、シルク蛋白分解ペプチド、加水分解シルク、ラウロイル加水分解シルクナトリウム、大豆蛋白分解ペプチド、小麦蛋白分解ペプチド、加水分解小麦蛋白、カゼイン分解ペプチド、アシル化ペプチド等の蛋白ペプチド類およびその誘導体;パルミトイルオリゴペプチド、パルミトイルペンタペプチド、パルミトイルテトラペプチド等のアシル化ペプチド類;シリル化ペプチド類;乳酸菌培養液、酵母抽出液、卵殻膜タンパク、牛顎下腺ムチン、ヒポタウリン、ゴマリグナン配糖体、グルタチオン、アルブミン、乳清;塩化コリン、ホスホリルコリン;胎盤抽出液、エアラスチン、コラーゲン、アロエ抽出物、ハマメリス水、ヘチマ水、カモミラエキス、カンゾウエキス、コンフリーエキス、シルクエキス、イザヨイバラエキス、セイヨウノコギリソウエキス、ユーカリエキス、メリロートエキス等の動物・植物抽出成分、天然型セラミド(タイプ1、2、3、4、5、6)、ヒドロキシセラミド、疑似セラミド、スフィンゴ糖脂質、セラミドおよび糖セラミド含有エキス等のセラミド類;などが挙げられる。これらの中でも、保湿剤(本発明の保湿剤を除く)および感触向上剤としては、好ましくは、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ヘキシレングリコール、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコール・プロピレングリコール共重合体等のポリオール類およびその重合体;ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム;が挙げられ、より好ましくは、グリセリン、ヒアルロン酸が挙げられる。
ヒアルロン酸としては、代表的には、低分子ヒアルロン酸、高分子ヒアルロン酸が挙げられる。
本発明の保湿剤は、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な方法によって製造し得る。
本発明の保湿剤用ポリマーは、皮膚化粧料、皮膚外用剤、または頭髪化粧料に用い得る。すなわち、本発明の皮膚化粧料、皮膚外用剤、または頭髪化粧料は、本発明の保湿剤用ポリマーを含む。
皮膚化粧料としては、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な皮膚化粧料に採用し得る。このような皮膚化粧料としては、例えば、基礎化粧料;白粉・打粉類、ファンデーション、下地乳液、チークカラー、アイライナー、アイシャドウ、マスカラ、口紅、リップグロス、眉墨、アイブロー、ネイルエナメル、エナメルリムーバー、ネイルトリートメント等のメイクアップ化粧料;クレンジングクリーム、洗顔フォーム、液状洗顔料等の洗浄用化粧料;日焼け止め化粧料等の化粧料(医薬部外品を含む);浴用剤等の浴用化粧料;歯磨き、マウスウォッシュ等の口腔内化粧料;香水、パフューム、パルファム、オードパルファム、オードトワレ、オーデコロン、練香水、芳香パウダー、香水石鹸、ボディローション、バスオイル等の芳香化粧料;ボディシャンプー等のボディ洗浄料、デオドラントローション、デオドラントパウダー、デオドラントスプレー、デオドラントスティック、脱色剤、脱毛・除毛剤、浴用剤;虫よけスプレー等のインセクトリペラー等のボディ化粧料;などが挙げられる。
基礎化粧料としては、より具体的には、例えば、柔軟化粧水、収れん化粧水、洗浄用化粧水、多層式化粧水等の化粧水;エモリエントローション、モイスチャーローション、ミルキィーローション、ナリシングローション、ナリシングミルク、スキンモイスチャー、モイスチャーエマルション、マッサージローション、クレンジングローション、プロテクトエマルション、サンプロテクト、サンプロテクター、UVケアミルク、サンスクリーン、メーキャップローション、角質スムーザー、エルボーローション、ハンドローション、ボディローション等の乳液;エモリエントクリーム、栄養クリーム、ナリシングクリーム、バニシングクリーム、モイスチャークリーム、ナイトクリーム、マッサージクリーム、クレンジングクリーム、メーキャップクリーム、ベースクリーム、プレメーキャップクリーム、サンスクリーンクリーム、サンタンクリーム、除毛クリーム、デオドラントクリーム、シェービングクリーム、角質軟化クリーム等のクリーム;モイスチャージェル等のジェル;保湿エッセンス、美白エッセンス、紫外線防止エッセンス等のエッセンス;リポソーム美容液、リポソーム化粧水等のリポソーム化粧品類;ピールオフパック、粉末パック、ウォッシングパック、オイルパック、クレンジングマスク等のパック・マスク類;クレンジングフォーム、クレンジングクリーム、クレンジングミルク、クレンジングローション、クレンジングジェル、クレンジングオイル、クレンジングマスク、洗粉、洗顔パウダー等の洗顔料;化粧石鹸、透明石鹸、薬用石鹸、液状石鹸、ひげそり石鹸、合成化粧石鹸等の石鹸;などが挙げられる。
皮膚外用剤としては、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な皮膚外用剤に採用し得る。このような皮膚外用剤としては、例えば、リニメント剤、ローション剤、軟膏剤等の外用医薬品などが挙げられる。
頭髪化粧料としては、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な頭髪化粧料に採用し得る。このような頭髪化粧料としては、例えば、オイルシャンプー、クリームシャンプー、コンディショニングシャンプー、ふけ用シャンプー、ヘアカラー用シャンプー、リンス一体型シャンプー等のシャンプー;リンス、トリートメント、ヘアパック、カラーローション、枝毛コート、パーマネントウェーブ用剤、ストレートパーマ剤、酸化染毛剤、ヘアブリーチ、ヘアカラープレトリートメント、ヘアカラーアフタートリートメント、パーマプレトリートメント、パーマアフタートリートメント、ヘアマニキュア、ヘアトニック、育毛剤、ワックス、スプレー、ジェル、ミストなどが挙げられる。なお、頭髪化粧料として、整髪剤は除かれる。
本発明の皮膚化粧料、皮膚外用剤、または頭髪化粧料中の保湿剤用ポリマーの含有割合は、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な保湿剤用ポリマーの含有割合を採用し得る。このような保湿剤用ポリマーの含有割合としては、保湿剤100質量%に対して、好ましくは0.01質量%〜10質量%であり、より好ましくは0.05質量%〜5質量%である。
本発明の皮膚化粧料、皮膚外用剤、または頭髪化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な添加成分が含まれていてもよい。このような添加成分としては、例えば、水、油性基剤、保湿剤(本発明の保湿剤を除く)、感触向上剤、界面活性剤、高分子、増粘剤、ゲル化剤、溶剤、噴射剤、酸化防止剤、還元剤、酸化剤、防腐剤、抗菌剤、キレート剤、pH調整剤、酸、アルカリ、粉体類、無機塩、紫外線吸収剤、美白剤、ビタミン類およびその誘導体類、消炎剤、抗炎症剤、育毛用薬剤、血行促進剤、刺激剤、ホルモン類、抗しわ剤、抗老化剤、ひきしめ剤、冷感剤、温感剤、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、植物・動物・微生物エキス、鎮痒剤、角質剥離・溶解剤、制汗剤、清涼剤、収れん剤、酵素、核酸、香料、色素、着色剤、染料、顔料などが挙げられる。このような添加成分は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
水としては、例えば、常水、精製水の他、硬水、軟水、天然水、海洋深層水、電解アルカリイオン水、電解酸性イオン水、イオン水、クラスター水などが挙げられる。
油性基剤としては、例えば、セタノール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ホホバアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ダイマージオール等の高級アルコール類;ベンジルアルコール等のアラルキルアルコールおよび誘導体;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、イソヘキサデカン酸、アンテイソヘンイコサン酸、長鎖分岐脂肪酸、ダイマー酸、水素添加ダイマー酸等の高級脂肪酸類およびそのアルミニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、カリウム塩等の金属石けん類、およびアミド等の含窒素誘導体類;流動パラフィン(ミネラルオイル)、重質流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ポリブテン、スクワラン、オリーブ由来スクワラン、スクワレン、ワセリン、固型パラフィン等の炭化素類;キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ろう、みつろう、モンタンワックス、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー等のワックス類;ヤシ油、パーム油、パーム核油、サフラワー油、オリーブ油、ヒマシ油、アボカド油、ゴマ油、茶油、月見草油、小麦胚芽油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、ククイナッツ油、ローズヒップ油、メドウフォーム油、パーシック油、ティートリー油、ハッカ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ヒマワリ油、小麦胚芽油、アマニ油、綿実油、大豆油、落花生油、コメヌカ油、カカオ脂、シア脂、水素添加ヤシ油、水素添加ヒマシ油、ホホバ油、水素添加ホホバ油等の植物油脂類;牛脂、乳脂、馬脂、卵黄油、ミンク油、タートル油等の動物性油脂類;鯨ロウ、ラノリン、オレンジラッフィー油等の動物性ロウ類;液状ラノリン、還元ラノリン、吸着精製ラノリン、酢酸ラノリン、酢酸液状ラノリン、ヒドロキシラノリン、ポリオキシエチレンラノリン、ラノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪酸、ラノリンアルコール、酢酸ラノリンアルコール、酢酸(セチル・ラノリル)エステル等のラノリン類;レシチン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン等のスフィンゴリン脂質、ホスファチジン酸、リゾレシチン等のリン脂質類;水素添加大豆リン脂質、部分水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質、部分水素添加卵黄リン脂質等のリン脂質誘導体類;コレステロール、ジヒドロコレステロール、ラノステロール、ジヒドロラノステロール、フィトステロール、コール酸等のステロール類;サポゲニン類;サポニン類;酢酸コレステリル、ノナン酸コレステリル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、N−ラウロイルサルコシンイソプロピル等のアシルサルコシンアルキルエステル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、イソステアリン酸フィトステリル、軟質ラノリン脂肪酸コレステリル、硬質ラノリン脂肪酸コレステリル、長鎖分岐脂肪酸コレステリル、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸コレステリル等のステロールエステル類;リン脂質・コレステロール複合体、リン脂質・フィトステロール複合体等の脂質複合体;ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸ヘキシルデシル、イソステアリン酸オクチルドデシル、パリミチン酸セチル、パルミチン酸オクチルドデシル、オクタン酸セチル、オクタン酸ヘキシルデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸オクチル、イソノナン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソステアリル、ネオデカン酸オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、リシノレイン酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、エルカ酸オクチルドデシル、イソステアリン酸硬化ヒマシ油、オレイン酸エチル、アボカド油脂肪酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、セバチン酸ジエチル、セバチン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジブチルオクチル、アジピン酸ジイソブチル、コハク酸ジオクチル、クエン酸トリエチル等のモノアルコールカルボン酸エステル類;乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、モノイソステアリン酸水添ヒマシ油等のオキシ酸エステル類;トリオクタン酸グリセリル、トリオレイン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、水添ロジントリグリセリド(水素添加エステルガム)、ロジントリグリセリド(エステルガム)、ベヘン酸エイコサン二酸グリセリル、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、ジオレイン酸プロピレングリコール、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、水素添加ロジンペンタエリスリチル、トリエチルヘキサン酸ジトリメチロールプロパン、(イソステアリン酸/セバシン酸)ジトリメチロールプロパン、トリエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ポリグリセリル、ノナイソステアリン酸ポリグリセリル−10、デカ(エルカ酸/イソステアリン酸/リシノレイン酸)ポリグリセリル−8、(ヘキシルデカン酸/セバシン酸)ジグリセリルオリゴエステル、ジステアリン酸グリコール(ジステアリン酸エチレングリコール)等の多価アルコール脂肪酸エステル類;ダイマージリノール酸ジイソプロピル、ダイマージリノール酸ジイソステアリル、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、ジイソステアリン酸ダイマージリノレイル、ダイマージリノレイル水添ロジン縮合物、ダイマージリノール酸硬化ヒマシ油、ヒドロキシアルキルダイマージリノレイルエーテル等のダイマー酸若しくはダイマージオールの誘導体;ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド(コカミドMEA)、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(コカミドDEA)、ラウリン酸モノエタノールアミド(ラウラミドMEA)、ラウリン酸ジエタノールアミド(ラウラミドDEA)、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド(ラウラミドMIPA)、パルミチン酸モノエタノールアミド(パルタミドMEA)、パルミチン酸ジエタノールアミド(パルタミドDEA)、ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド(コカミドメチルMEA)等の脂肪酸アルカノールアミド類;ジメチコン(ジメチルポリシロキサン)、高重合ジメチコン(高重合ジメチルポリシロキサン)、シクロメチコン(環状ジメチルシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン)、フェニルトリメチコン、ジフェニルジメチコン、フェニルジメチコン、ステアロキシプロピルジメチルアミン、(アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマー、ジメチコノール、ジメチコノールクロスポリマー、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、アミノプロピルジメチコンおよびアモジメチコン等のアミノ変性シリコーン、カチオン変性シリコーン、ジメチコンコポリオール等のポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、糖変性シリコーン、カルボン酸変性シリコーン、リン酸変性シリコーン、硫酸変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルキルエーテル変性シリコーン、アミノ酸変性シリコーン、ペプチド変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、カチオン変性およびポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性およびポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性およびポリエーテル変性シリコーン、ポリシロキサン・オキシアルキレン共重合体等のシリコーン類;パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類;などが挙げられる。
保湿剤(本発明の保湿剤を除く)および感触向上剤としては、前述の本発明の保湿剤に含まれ得る保湿剤(本発明の保湿剤を除く)、感触向上剤の説明をそのまま援用し得る。
界面活性剤としては、例えば、陰イオン性界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、高分子界面活性剤等などが挙げられる。界面活性剤のHLBとしては、代表的には、1程度の低いものから20程度の高いものまで使用でき、HLB低いものと高いものを組み合わせてもよい。
陰イオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム等の脂肪酸塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム等のアルキル硫酸エステル塩;ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸トリエタノールアミン等のポリオキシエチレンアルキル硫酸塩;ココイルメチルタウリンナトリウム、ココイルメチルタウリンカリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ラウロイルグルタミン酸メチルアラニンナトリウム等のアシルN−メチルアミノ酸塩;ココイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、ココイルアラニントリエタノールアミン等のアシルアミノ酸塩;ラウレス酢酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム等のコハク酸エステル塩;脂肪酸アルカノールアミドエーテルカルボン酸塩;アシル乳酸塩;ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩;脂肪酸アルカノールアミド硫酸塩;硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の脂肪酸グリセリド硫酸塩;アルキルベンゼンポリオキシエチレン硫酸塩;α−オレフィンスルホン酸ナトリウム等のオレフィンスルホン酸塩;スルホコハク酸ラウリル2ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム等のアルキルスルホコハク酸塩;スルホコハク酸ラウレス2ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のアルキルエーテルスルホコハク酸塩;テトラデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、テトラデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン等のアルキルベンゼンスルホン酸塩;アルキルナフタレンスルホン酸塩;アルカンスルホン酸塩;α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩;アシルイセチオン酸塩;アルキルグリシジルエーテルスルホン酸塩;アルキルスルホ酢酸塩;ラウレスリン酸ナトリウム、ジラウレスリン酸ナトリウム、トリラウレスリン酸ナトリウム、モノオレスリン酸ナトリウム等のアルキルエーテルリン酸エステル塩;ラウリルリン酸カリウム等のアルキルリン酸エステル塩;カゼインナトリウム;アルキルアリールエーテルリン酸塩;脂肪酸アミドエーテルリン酸塩;ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジン酸等のリン脂質類;カルボン酸変性シリコーン、リン酸変性シリコーン、硫酸変性シリコーン等のシリコーン系陰イオン性界面活性剤;などが挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、例えば、ラウレス(ポリオキシエチレンラウリルエーテル)類、セテス(ポリオキシエチレンセチルエーテル)類、ステアレス(ポリオキシエチレンステアリルエーテル)類、ベヘネス類(ポリオキシエチレンベヘニルエーテル)、イソステアレス(ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル)類、オクチルドデセス(ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル)類等の種々のポリオキシエチレン付加数のポリオキシエチレンアルキルエーテル類;ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノイソステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油トリイソステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油マレイン酸等のヒマシ油および硬化ヒマシ油誘導体;ポリオキシエチレンフィトステロール;ポリオキシエチレンコレステロール;ポリオキシエチレンコレスタノール;ポリオキシエチレンラノリン;ポリオキシエチレン還元ラノリン;ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン2−デシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンモノブチルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン水添ラノリン、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリンエーテル等のポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリコール;PPG−9ジグリセリル等の(ポリ)グリセリンポリオキシプロピレングリコール;ステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、パルミチン酸グリセリル、ミリスチン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、ヤシ油脂肪酸グリセリル、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等のグリセリン脂肪酸部分エステル類;ステアリン酸ポリグリセリル−2、同3、同4、同5、同6、同8、同10、ジステアリン酸ポリグリセリル−6、同10、トリステアリン酸ポリグリセリル−2、デカステアリン酸ポリグリセリル−10、イソステアリン酸ポリグリセリル−2、同3、同4、同5、同6、同8、同10、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−2(ジイソステアリン酸ジグリセリル)、同3、同10、トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2、テトライソステアリン酸ポリグリセリル−2、デカイソステアリン酸ポリグリセリル−10、オレイン酸ポリグリセリル−2、同3、同4、同5、同6、同8、同10、ジオレイン酸ポリグリセリル−6、トリオレイン酸ポリグリセリル−2、デカオレイン酸ポリグリセリル−10等のポリグリセリン脂肪酸エステル;モノステアリン酸エチレングリコール等のエチレングリコールモノ脂肪酸エステル;モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル;ペンタエリスリトール部分脂肪酸エステル;ソルビトール部分脂肪酸エステル;マルチトール部分脂肪酸エステル;マルチトールエーテル;ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル;ショ糖脂肪酸エステル、メチルグルコシド脂肪酸エステル、ウンデシレン酸トレハロース等の糖誘導体部分エステル;カプリリルグルコシド等のアルキルグルコシド;アルキルポリグリコシド;ラノリンアルコール;還元ラノリン;ポリオキシエチレンジステアレート、ポリチレングリコールジイソステアレート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンジオレエート等のポリオキシエチレン脂肪酸モノおよびジエステル;ポリオキシエチレン・プロピレングリコール脂肪酸エステル;ポリオキシエチレングリセリンモノステアレート、ポリオキシエチレングリセリンモノイソステアレート、ポリオキシエチレングリセリントリイソステアレート等のポリオキシエチレンモノオレエート等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタンテトラオレエート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビトールモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビトールペンタオレエート、ポリオキシエチレンソルビトールモノステアレート等のポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンメチルグルコシド脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンアルキルエーテル脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビトールミツロウ等のポリオキシエチレン動植物油脂類;イソステアリルグリセリルエーテル、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等のアルキルグリセリルエーテル類;多価アルコールアルキルエーテル;ポリオキシエチレンアルキルアミン;テトラポリオキシエチレン・テトラポリオキシプロピレン−エチレンジアミン縮合物類;サポニン、ソホロリピッド等の天然系界面活性剤;ポリオキシエチレン脂肪酸アミド;ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド(コカミドMEA)、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(コカミドDEA)、ラウリン酸モノエタノールアミド(ラウラミドMEA)、ラウリン酸ジエタノールアミド(ラウラミドDEA)、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド(ラウラミドMIPA)、パルミチン酸モノエタノールアミド(パルタミドMEA)、パルミチン酸ジエタノールアミド(パルタミドDEA)、ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド(コカミドメチルMEA)等の脂肪酸アルカノールアミド類;ラウラミンオキシド、コカミンオキシド、ステアラミンオキシド、ベヘナミンオキシド等のアルキルジメチルアミンオキシド;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;ポリオキシエチレンアルキルメルカプタン;ジメチコンコポリオール等のポリエーテル変性シリコーン、ポリシロキサン・オキシアルキレン共重合体、ポリグリセリン変性シリコーン、糖変性シリコーン等のシリコーン系非イオン性界面活性剤;などが挙げられる。
陽イオン性界面活性剤としては、例えば、ベヘントリモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、セトリモニウムクロリド、ラウリルトリモニウムクロリド等のアルキルトリメチルアンモニウムクロリド;ステアリルトリモニウムブロミド等のアルキルトリメチルアンモニウムブロミド;ジステアリルジモニウムクロリド、ジココジモニウムクロリド等のジアルキルジメチルアンモニウムクロリド;ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン等の脂肪酸アミドアミンおよびその塩;ステアロキシプロピルジメチルアミン等のアルキルエーテルアミンおよびその塩または四級塩;エチル硫酸長鎖分岐脂肪酸(12〜31)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム等の脂肪酸アミド型四級アンモニウム塩;ポリオキシエチレンアルキルアミンおよびその塩または四級塩;アルキルアミン塩;脂肪酸アミドグアニジウム塩;アルキルエーテルアミンモニウム塩;アルキルトリアルキレングリコールアンモニウム塩;ベンザルコニウム塩;ベンゼトニウム塩;塩化セチルピリジニウム等のピリジニウム塩;イミダゾリニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミノプロピルジメチコンおよびアモジメチコン等のアミノ変性シリコーン、カチオン変性シリコーン、カチオン変性およびポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性およびポリエーテル変性シリコーン等のシリコーン系陽イオン性界面活性剤;などが挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルベタイン(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)等のN−アルキル−N,N−ジメチルアミノ酸ベタイン;コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン等の脂肪酸アミドアルキル−N,N−ジメチルアミノ酸ベタイン;ココアンホ酢酸ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム等のイミダゾリン型ベタイン;アルキルジメチルタウリン等のアルキルスルホベタイン;アルキルジメチルアミノエタノール硫酸エステル等の硫酸型ベタイン;アルキルジメチルアミノエタノールリン酸エステル等のリン酸型ベタイン;ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、スフィンゴミエリン等のスフィンゴリン脂質、リゾレシチン、水素添加大豆リン脂質、部分水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質、部分水素添加卵黄リン脂質、水酸化レシチン等のリン脂質類;シリコーン系両性界面活性剤;などが挙げられる。
高分子界面活性剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、デンプン誘導体、トラガントガム、アクリル酸・メタアクリル酸アルキル共重合体;シリコーン系各種界面活性剤;などが挙げられる。
高分子、増粘剤、およびゲル化剤としては、例えば、グアーガム、ローカストビーンガム、クィーンスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、タラガム、タマリンド、ファーセレラン、カラヤガム、トロロアオイ、キャラガム、トラガントガム、ペクチン、ペクチン酸およびそのナトリウム塩等の塩、アルギン酸およびそのナトリウム塩等の塩、マンナン;コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ等のデンプン;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸およびその塩、ザンサンガム、プルラン、ジェランガム、キチン、キトサン、寒天、カッソウエキス、コンドロイチン硫酸塩、カゼイン、コラーゲン、ゼラチン、アルブミン;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースおよびそのナトリウム等の塩、メチルヒドロキシプロピルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、結晶セルロース、セルロース末等のセルロースおよびその誘導体;可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン、メチルデンプン等のデンプン系高分子、塩化ヒドロキシプロピルトリモニウムデンプン、オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンアルミニウム等のデンプン誘導体;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等アルギン酸誘導体;ポリビニルピドリドン(PVP)、ポリビニルアルコール(PVA)、ビニルピドリドン・ビニルアルコール共重合体、ポリビニルメチルエーテル;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン共重合体;(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー等の両性メタクリル酸エステル共重合体;(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマー、(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMP;ポリ酢酸ビニル部分けん化物、マレイン酸共重合体;ビニルピロリドン・メタクリル酸ジアルキルアミノアルキル共重合体;アクリル樹脂アルカノールアミン;ポリエステル、水分散性ポリエステル;ポリアクリルアミド;ポリアクリル酸エチル等のポリアクリル酸エステル共重合体、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸およびそのナトリウム塩等の塩、アクリル酸・メタアクリル酸エステル共重合体;アクリル酸・メタアクリル酸アルキル共重合体;ポリクオタニウム−10等のカチオン化セルロース、ポリクオタニウム−7等のジアリルジメチルアンモニウムクロリド・アクリルアミド共重合体、ポリクオタニウム−22等のアクリル酸・ジアリルジメチルアンモニウムクロリド共重合体、ポリクオタニウム−39等のアクリル酸・ジアリルジメチルアンモニウムクロリド・アクリルアミド共重合体、アクリル酸・カチオン化メタアクリル酸エステル共重合体、アクリル酸・カチオン化メタアクリル酸アミド共重合体、ポリクオタニウム−47等のアクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体、塩化メタクリル酸コリンエステル重合体;カチオン化オリゴ糖、カチオン化デキストラン、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド等のカチオン化多糖類;ポリエチレンイミン;カチオンポリマー;ポリクオタニウム−51等の2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンの重合体およびメタクリル酸ブチル共重合体等との共重合体;アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス、合成ラテックス等の高分子エマルジョン;ニトロセルロース;ポリウレタン類および各種共重合体;各種シリコーン類;アクリル−シリコーングラフト共重合体等のシリコーン系各種共重合体;各種フッ素系高分子;12−ヒドロキシステアリン酸およびその塩;パルミチン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン等のデキストリン脂肪酸エステル;無水ケイ酸、煙霧状シリカ(超微粒子無水ケイ酸)、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸ナトリウムマグネシウム、金属石鹸、ジアルキルリン酸金属塩、ベントナイト、ヘクトライト、有機変性粘土鉱物、ショ糖脂肪酸エステル、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル;などが挙げられる。
溶剤および噴射剤類としては、例えば、エタノール、2−プロパノール(イソプロピルアルコール)、ブタノール、イソブチルアルコール等の低級アルコール類;プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、イソペンチルジオール等のグリコール類;ジエチレングリコールモノエチルエーテル(エトキシジグリコール)、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル類;エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート等のグリコールエーテルエステル類;コハク酸ジエトキシエチル、エチレングリコールジサクシネート等のグリコールエステル類;ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、炭酸プロピレン、炭酸ジアルキル、アセトン、酢酸エチル、N−メチルピロリドン;トルエン;フルオロカーボン、次世代フロン;LPG、ジメチルエーテル、炭酸ガス等の噴射剤;などが挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール(ビタミンE)、酢酸トコフェロール等のトコフェロール誘導体;BHT、BHA;没食子酸プロピル等の没食子酸誘導体;ビタミンC(アスコルビン酸)およびその誘導体;エリソルビン酸およびその誘導体;亜硫酸ナトリウム等の亜硫酸塩;亜硫酸水素ナトリウム等の亜硫酸水素塩;チオ硫酸ナトリウム等のチオ硫酸塩;メタ亜硫酸水素塩;チオタウリン、ヒポタウリン;チオグリセロール、チオ尿素、チオグリコール酸、システイン塩酸塩;などが挙げられる。
還元剤としては、例えば、チオグリコール酸、システイン、システアミンなどが挙げられる。
酸化剤としては、例えば、過酸化水素水、過硫酸アンモニウム、臭素酸ナトリウム、過炭酸などが挙げられる。
防腐剤および抗菌剤としては、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン等のヒドロキシ安息香酸およびその塩若しくはそのエステル;サリチル酸;安息香酸ナトリウム;フェノキシエタノール;1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール等の1,2−ジオール;メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン等のイソチアゾリンオン誘導体;イミダゾリニウムウレア;デヒドロ酢酸およびその塩;フェノール類;トリクロサン等のハロゲン化ビスフェノール類、酸アミド類、四級アンモニウム塩類;トリクロロカルバニド、ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ソルビン酸、クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、ハロカルバン、ヘキサクロロフェン、ヒノキチオール;フェノール、イソプロピルフェノール、クレゾール、チモール、パラクロロフェノール、フェニルフェノール、フェニルフェノールナトリウム等のその他フェノール類;フェニルエチルアルコール、感光素類、抗菌性ゼオライト、銀イオン;などが挙げられる。
キレート剤としては、例えば、EDTA、EDTA2Na、EDTA3Na、EDTA4Na等のエデト酸塩(エチレンジアミン四酢酸塩);HEDTA3Na等のヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸塩;ペンテト酸塩(ジエチレントリアミン五酢酸塩);フィチン酸;エチドロン酸等のホスホン酸およびそのナトリウム塩等の塩類;シュウ酸ナトリウム;ポリアスパラギン酸、ポリグルタミン酸等のポリポリアミノ酸類;ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸;クエン酸ナトリウム、クエン酸、アラニン、ジヒドロキシエチルグリシン、グルコン酸、アスコルビン酸、コハク酸、酒石酸;などが挙げられる。
pH調整剤、酸、およびアルカリとしては、例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、グリコール酸、コハク酸、酢酸、酢酸ナトリウム、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、リン酸、塩酸、硫酸、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3ープロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3ープロパンジオール、アルギニン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水、炭酸グアニジン、炭酸アンモニウムなどが挙げられる。
粉体類としては、例えば、マイカ、タルク、カオリン、セリサイト、モンモリロナイト、カオリナイト、雲母、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、ベントナイト、スメクタイト、粘土、泥、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、炭酸カルシウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、紺青、カーボンブラック、酸化チタン、微粒子および超微粒子酸化チタン、酸化亜鉛、微粒子および超微粒子酸化亜鉛、アルミナ、シリカ、煙霧状シリカ(超微粒子無水ケイ酸)、雲母チタン、魚鱗箔、窒化ホウ素、ホトクロミック顔料、合成フッ素金雲母、微粒子複合粉体、金、アルミニウム等の各種の大きさ・形状の無機粉体、および、これらをハイドロジェンシリコーン、環状ハイドロジェンシリコーン等のシリコーンまたはその他のシランまたはチタンカップリング剤等の各種表面処理剤で処理を行って疎水化または親水化した粉体等の無機粉体;デンプン、セルロース、ナイロンパウダー、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル末、ポリスチレン末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ポリエステル末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末等、ウレタン粉末、シリコーン粉末、テフロン(登録商標)粉末等の各種の大きさ・形状の有機系粉体、表面処理粉体、および有機無機複合粉体;などが挙げられる。
無機塩としては、例えば、食塩、並塩、岩塩、海塩、天然塩等の塩化ナトリウム含有塩類;塩化カリウム、塩化アルミニウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、にがり、塩化亜鉛、塩化アンモニウム;硫酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウム・カリウム(ミョウバン)、硫酸アルミニウム・アンモニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、硫酸鉄、硫酸銅;リン酸1Na・2Na・3Na等のリン酸ナトリウム類、リン酸カリウム類、リン酸カルシウム類、リン酸マグネシウム類;などが挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸モノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシパラアミノ安息香酸エチルエステル、N,N−ジエトキシパラアミノ安息香酸エチルエステル、N,N−ジメチルパラアミノ安息香酸エチルエステル、N,N−ジメチルパラアミノ安息香酸ブチルエステル、N,N−ジメチルパラアミノ安息香酸エチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤;ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸およびそのナトリウム塩、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、2−エチルヘキシルp−メトキシシンナメート(パラメトキシケイヒ酸オクチル)、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート(シノキサート)、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシルα−シアノ−β−フェニルシンナメート(オクトクリン)、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート、フェルラ酸およびその誘導体等の桂皮酸系紫外線吸収剤;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’− ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4− メトキシベンゾフェノン(オキシベンゾン−3)、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー;2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール;2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン;4−t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン等のジベンゾイルメタン誘導体;オクチルトリアゾン;ウロカニン酸およびウロカニン酸エチル等のウロカニン酸誘導体;2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,4−ジメチル−1,3−ペンタンジオン、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル等のヒダントイン誘導体、フェニルベンズイミダソゾールスルホン酸、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸、ドロメトリゾールトリシロキサン、アントラニル酸メチル、ルチンおよびその誘導体、オリザノールおよびその誘導体;などが挙げられる。
美白剤としては、例えば、アルブチン、α−アルブチン等のヒドロキノン配糖体およびそのエステル類;アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩およびアスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩等のアスコルビン酸リン酸エステル塩、アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル等のアスコルビン酸脂肪酸エステル、アスコルビン酸エチルエーテル等のアスコルビン酸アルキルエーテル、アスコルビン酸−2−グルコシド等のアスコルビン酸グルコシドおよびその脂肪酸エステル類、アスコルビン酸硫酸エステル、リン酸トコフェリルアスコルビル等のアスコルビン酸誘導体;コウジ酸、エラグ酸、トラネキサム酸およびその誘導体、フェルラ酸およびその誘導体、プラセンタエキス、グルタチオン、オリザノール、ブチルレゾルシノール、油溶性カモミラエキス、油溶性カンゾウエキス、西河柳エキス、ユキノシタエキス等植物エキス;などが挙げられる。
ビタミン類およびその誘導体類としては、例えば、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等のビタミンA類;チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、酢酸リボフラビン、塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエート、ピリドキシンジパルミテート、フラビンアデニンジヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸アミド・ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、コリン類等のビタミンB群類;アスコルビン酸およびそのナトリウム等の塩等のビタミンC類;ビタミンD;α、β、γ、δ−トコフェロール等のビタミンE類;パントテン酸、ビオチン等のその他ビタミン類;アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩およびアスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩等のアスコルビン酸リン酸エステル塩、アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル・ステアリン酸アスコルビル・パルミチン酸アスコルビル・ジパルミチン酸アスコルビル等のアスコルビン酸脂肪酸エステル、アスコルビン酸エチルエーテル等のアスコルビン酸アルキルエーテル、アスコルビン酸−2−グルコシド等のアスコルビン酸グルコシドおよびその脂肪酸エステル、リン酸トコフェリルアスコルビル等のアスコルビン酸誘導体;ニコチン酸トコフェロール、酢酸トコフェロール、リノール酸トコフェロール、フェルラ酸トコフェロール、トコフェロールリン酸エステル等のトコフェロール誘導体等のビタミン誘導体、トコトリエノール、その他各種ビタミン誘導体類;などが挙げられる。
消炎剤および抗炎症剤としては、例えば、グリチルリチン酸およびその誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、グアイアズレン、アラントイン、インドメタシン、酸化亜鉛、酢酸ヒドロコーチゾン、プレドニゾン、塩酸ジフェドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン;桃葉エキス、蓬葉エキス等の植物エキス;などが挙げられる。
育毛用薬剤、血行促進剤、および刺激剤としては、例えば、センブリエキス、トウガラシチンキ、ショウキョウチンキ、ショウキョウエキス、カンタリスチンキ等の植物エキス・チンキ類;カプサイシン、ノニル酸ワレニルアミド、ジンゲロン、イクタモール、タンニン酸、ボルネオール、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール、セファランチン、ビタミンEおよびニコチン酸トコフェロール・酢酸トコフェロール等の誘導体、γ−オリザノール、ニコチン酸およびニコチン酸アミド・ニコチン酸ベンジルエステル・イノシトールヘキサニコチネート、ニコチンアルコール等の誘導体、アラントイン、感光素301、感光素401、塩化カプロニウム、ペンタデカン酸モノグリセリド、フラバノノール誘導体、スチグマステロールまたはスチグマスタノールおよびその配糖体、ミノキシジルなどが挙げられる。
ホルモン類としては、エストラジオール、エストロン、エチニルエストラジオール、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾンなどが挙げられる。
抗しわ剤、抗老化剤、ひきしめ剤、冷感剤、温感剤、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤等のその他の薬効剤としては、例えば、レチノール類、レチノイン酸類、レチノイン酸トコフェリル;乳酸、グリコール酸、グルコン酸、フルーツ酸、サリチル酸およびその配糖体・エステル化物等の誘導体、ヒドロキシカプリン酸、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸コレステリル等のα−またはβ−ヒドロキシ酸類およびその誘導体類;γ−アミノ酪酸、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸;カルニチン;クレアチン;セラミド類、スフィンゴシン類;カフェイン、キサンチン等およびその誘導体;コエンザイムQ10、カロチン、リコピン、アスタキサンチン、α−リポ酸等の抗酸化・活性酸素消去剤;カテキン類;ケルセチン等のフラボン類;イソフラボン類;没食子酸およびエステル糖誘導体;タンニン、セサミン、プロトアントシアニジン、クロロゲン酸、リンゴポリフェノール等のポリフェノール類;ルチンおよび配糖体等の誘導体;ヘスペリジンおよび配糖体等の誘導体;リグナン配糖体;グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン等のカンゾウエキス関連物質;ラクトフェリン;ショウガオール、ジンゲロール;メントール、カンファー、セドロール等の香料物質およびその誘導体;カプサイシン、バニリン等および誘導体;ジエチルトルアミド等の昆虫忌避剤;生理活性物質とシクロデキストリン類との複合体;などが挙げられる。
植物・動物・微生物エキスとしては、例えば、アイリスエキス、アシタバエキス、アスナロエキス、アスパラガスエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アーモンドエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、インチコウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、ウワウルシエキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、エンメイソウエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オタネニンジンエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オノニスエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、カキ葉エキス、カキョクエキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カッコンエキス、カモミラエキス、油溶性カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、カラスムギエキス、カルカデエキス、カンゾウエキス、油溶性カンゾウエキス、キウイエキス、キオウエキス、キクラゲエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、キリ葉エキス、グアノシン、グアバエキス、クジンエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、クリエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、黒米エキス、黒砂糖抽出物、黒酢、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、ゲンノショウコエキス、紅茶エキス、酵母エキス、コウボクエキス、コーヒーエキス、ゴボウエキス、コメエキス、コメ発酵エキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サフランエキス、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンシャエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、ジャトバエキス、シャクヤクエキス、ショウキュウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、白キクラゲエキス、スギナエキス、ステビアエキス、ステビア発酵物、西河柳エキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ソウハクヒエキス、ダイオウエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、タンポポエキス、地衣類エキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、ティートリー油、甜茶エキス、トウガラシエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、パセリエキス、バーチエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ヒノキエキス、ビフィズス菌エキス、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、ブドウ種子エキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マイカイカエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モズクエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ユリエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、緑茶エキス、卵殻膜エキス、リンゴエキス、ルイボス茶エキス、レイシエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンギョウエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス、ワレモコウエキスなどが挙げられる。
鎮痒剤としては、例えば、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、カンファー、サブスタンス−P阻害剤などが挙げられる。
角質剥離・溶解剤としては、例えば、サリチル酸、イオウ、レゾルシン、硫化セレン、ピリドキシンなどが挙げられる。
制汗剤としては、例えば、クロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、酸化亜鉛、パラフェノールスルホン酸亜鉛などが挙げられる。
清涼剤としては、例えば、メントール、サリチル酸メチルが挙げられる。
収れん剤としては、例えば、クエン酸、酒石酸、乳酸、硫酸アルミニウム・カリウム、タンニン酸などが挙げられる。
酵素としては、例えば、スーパーオキサイドディスムターゼ、カタラーゼ、塩化リゾチーム、リパーゼ、パパイン、パンクレアチン、プロテアーゼなどが挙げられる。
核酸としては、例えば、リボ核酸およびその塩、デオキシリボ核酸およびその塩、アデノシン三リン酸二ナトリウムなどが挙げられる。
香料としては、例えば、アセチルセドレン、アミルシンナムアルデヒド、アリルアミルグリコレート、β−イオノン、イソイースーパー、イソブチルキノリン、イリス油、イロン、インドール、イランイラン油、ウンデカナール、ウンデセナール、γ−ウンデカラクトン、エストラゴール、オイゲノール、オークモス、オポポナックスレジノイド、オレンジ油、オイゲノール、オーランチオール、ガラクソリッド、カルバクロール、L−カルボン、カンファー、キャノン、キャロットシード油、クローブ油、ケイヒ酸メチル、ゲラニオール、ゲラニルニトリル、酢酸イソボルニル、酢酸ゲラニル、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、酢酸スチラリル、酢酸セドリル、酢酸テレピネル、酢酸p−t−ブチルシクロヘキシル、酢酸ベチベリル、酢酸ベンジル、酢酸リナリル、サリチル酸イソペンチル、サリチル酸ベンジル、サンダルウッド油、サンタロール、シクラメンアルデヒド、シクロペンタデカノリド、ジヒドロジャスモン酸メチル、ジヒドロミルセノール、ジャスミンアブソリュート、ジャスミンラクトン、cis−ジャスモン、シトラール、シトロネノール、シトロネラール、シナモンバーク油、1,8−シネオール、シンナムアルデヒド、スチラックスレジノイド、セダーウッド油、セドレン、セドロール、セロリシード油、タイム油、ダマスコン、ダマセノン、チモール、チュベローズアブソリュート、デカナール、デカラクトン、テルピネオール、γ−テルピネン、トリプラール、ネロール、ノナナール、2,6−ノナジエノール、ノナラクトン、パチョリアルコール、バニラアブソリュート、バニリン、バジル油、パチョリ油、ヒドロキシシトロネラール、α−ピネン、ピペリトン、フェネチルアルコール、フェニルアセトアルデヒド、プチグレン油、ヘキシルシンナムアルデヒド、cis−3−ヘキセノール、ペルーバルサム、ベチバー油、ベチベロール、ペパーミント油、ペパー油、ヘリオトロピン、ベルガモット油、ベンジルベンゾエート、ボルネオール、ミルレジノイド、ムスクケトン、メチルノニルアセトアルデヒド、γ−メチルヨノン、メントール、L−メントール、L−メントン、ユーカリ油、β−ヨノン、ライム油、ラベンダー油、D−リモネン、リナロール、リラール、リリアール、レモン油、ローズアブソリュート、ローズオキシド、ローズ油、ローズマリー油、各種精油等の合成香料および天然香料並びに各種調合香料などが挙げられる。
色素、着色剤、染料、および顔料としては、例えば、褐色201号、黒色401号、紫色201号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色202号、青色203号、青色204号、青色205号、青色403号、青色404号、緑色201号、緑色202号、緑色204号、緑色205号、緑色3号、緑色401号、緑色402号、赤色102号、赤色104−1号、赤色105−1号、赤色106号、赤色2号、赤色201号、赤色202号、赤色203号、赤色204号、赤色205号、赤色206号、赤色207号、赤色208号、赤色213号、赤色214号、赤色215号、赤色218号、赤色219号、赤色220号、赤色221号、赤色223号、赤色225号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230−1号、赤色230−2号、赤色231号、赤色232号、赤色3号、赤色401号、赤色404号、赤色405号、赤色501号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色505号、赤色506号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、橙色206号、橙色207号、橙色401号、橙色402号、橙色403号、黄色201号、黄色202−1号、黄色202−2号、黄色203号、黄色204号、黄色205号、黄色4号、黄色401号、黄色402号、黄色403−1号、黄色404号、黄色405号、黄色406号、黄色407号、黄色5号等の法定色素;Acid Red 14等のその他酸性染料;Arianor Sienna Brown、Arianor Madder Red、Arianor Steel Blue、Arianor Straw Yellow等の塩基染料;HC Yellow 2、HC Yellow 5、HC Red 3、4−hydoxypropylamino−3−nitrophenol、N,N’bis(2−hydroxyethyl)−2−nitro−p−phenylenediamine、HC Blue 2、Basic Blue 26等のニトロ染料;分散染料;二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料;酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料;γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料;マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料;群青、紺青等の無機青色系顔料;酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料;アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、金等の金属粉末顔料;表面処理無機および金属粉末顔料;赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、青色404号、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウムまたはアルミニウムレーキ等の有機顔料;表面処理有機顔料;アスタキサンチン、アリザリン等のアントラキノン類、アントシアニジン、β−カロチン、カテナール、カプサンチン、カルコン、カルサミン、クエルセチン、クロシン、クロロフィル、クルクミン、コチニール、シコニン等のナフトキノン類、ビキシン、フラボン類、ベタシアニジン、ヘナ、ヘモグロビン、リコピン、リボフラビン、ルチン等の天然色素・染料;p−フェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン、o−,m−,若しくはp−アミノフェノール、m−フェニレンジアミン、5−アミノ−2−メチルフェノール、レゾルシン、1−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン等およびその塩等の酸化染料中間体およびカップラー;インドリン等の自動酸化型染料;ジヒドロキシアセトン;などが挙げられる。
本発明の保湿剤、皮膚化粧料、皮膚外用剤、または頭髪化粧料には、これらの添加成分の他、化粧品原料基準、化粧品種別配合成分規格、日本化粧品工業連合会成分表示名称リスト、INCI辞書(The International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook)、医薬部外品原料規格、日本薬局方、医薬品添加物規格、食品添加物公定書等に記載されている成分、および、国際特許分類IPCがA61K7の分類に属する日本国および諸外国特許公報および特許公開公報(公表公報・再公表を含む)に記載されている成分等、公知の化粧料成分、医薬品成分、食品成分などを、公知の組み合わせおよび配合比・配合量で含有させることが可能である。
本発明の皮膚化粧料、皮膚外用剤、または頭髪化粧料は、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な方法によって製造し得る。
本発明の皮膚化粧料、皮膚外用剤、または頭髪化粧料の剤型としては、例えば、水中油(O/W)型、油中水(W/O)型、W/O/W型、O/W/O型等の乳化型化粧料、油性化粧料、固形化粧料、液状化粧料、練状化粧料、スティック状化粧料、揮発性油型化粧料、粉状化粧料、ゼリー状化粧料、ジェル状化粧料、ペースト状化粧料、乳化高分子型化粧料、シート状化粧料、ミスト状化粧料、スプレー型化粧料等の剤型などが挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」は「質量部」を、「%」は「質量%」を意味する。
<ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)>
ポリマーの重量平均分子量(Mw)は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により測定した。測定条件、装置などは以下の通りである。
装置:東ソー社製 EcoSEC HLC−8320GPC
検出器:示差屈折率計(RI)検出器
カラム:SHODEX製 Asahipak GF−1G−7B、GF−310−HQ、GF−710−HQ
カラム温度:40℃
流速:0.5mL/min
注入量:10μL(試料濃度0.4wt%の溶離液調製溶液)
検量線:ジーエルサイエンス社製 ポリエチレングリコール
GPCソフト:東ソー社製 EcoSEC−WS
溶離液:0.1M酢酸ナトリウム/アセトニトリル=70/30(v/v)
<単量体の分析>
単量体の分析は、以下の条件で、液体クロマトグラフィーを用いて測定した。
装置:資生堂「NANOSPACESI−2」
カラム:資生堂「CAPCELLPAK C18 UG120」
カラム温度:20℃
流速;0.1ml/min
溶離液:LC用メタノール(和光純薬工業株式会社製)/超純水=1/24(質量比)、1−ヘプタンスルホン酸ナトリウム0.4質量%添加
<塗布感触(弾力感)の評価>
評価者3名で、塗布感触(弾力感)を評価した。
5mL点眼瓶に入れたサンプル溶液を前腕内側に1滴滴下して人差し指で塗り込み、サンプル溶液を塗布し肌に塗り広げる際(水溶液状態)に感じる塗布感触(弾力感)(膜厚感)を評価した。弾力感は、肌に塗布して塗り込む際の指の左右の動きに対して上向きにはたらく力(法線応力)であり、表現としては膜厚感ともいう。弾力感は存在するほうが好ましい。評価は11段階で、数字が大きい方が強く、評価者3名での話し合いで決定した。
主な保湿剤の評価は以下のとおりである。
10点:高分子ヒアルロン酸(キッコーマン製、商品名「FCH−200」)0.5%水溶液
3点:純水、グリセリン27%水溶液、スクロース30%水溶液
<残存感触(摩擦感・粘着感)の評価>
評価者3名で、塗布感触(摩擦感・粘着感)を評価した。
5mL点眼瓶に入れたサンプル溶液を前腕内側に1滴滴下して人差し指で塗り込み、完全に塗布し終えた際(水分蒸発状態)に、溶液を塗布し終えた面を指で触った時に感じる「摩擦感」(きしみや、すべすべ感)、「粘着感」(べたつきやしっとり感)を評価した。摩擦感は、指の左右の動きに対して逆向きにはたらく力(動的摩擦力)であり、摩擦感がない場合はすべすべ感になり、好ましい。粘着感は、指を肌から引き離す上向きの力に対して下向きにはたらく力(引きはがし抵抗力)であり、べたべた、もちもち、しっとり等と表現される。一般に、粘着感が強い場合は不快なべたつき、弱く適度にある場合は良好なしっとり感を示す。評価は10段階で、数値が大きい方が強く、評価者3名での話し合いで決定した。
主な保湿剤の評価は以下のとおりである。
10点:スクロース30%水溶液
8点:スクロース16%水溶液
4点:グリセリン27%水溶液
3点:純水(何も塗布しない)
残存感触の粘着感評価の数値について、1〜4は粘着感が弱すぎる範囲であり、5〜7は粘着感が弱く適度にある範囲で好ましく、8〜10は粘着感が強く不快なべたつきとされる範囲である。残存感触の粘着感の評価で好ましい粘着性をもつとされたサンプル(粘着感5〜7に相当する)についてのみ、残存感触の摩擦感の評価を行った。
<保湿性の評価>
保湿性は、以下の条件で、被験者の角層水分量をSKICON−200EXを用いてコンダクタンスを測定することで評価した。
装置:SKICON−200EX(IBS社製)
測定環境:温度25℃、湿度30%
被験者の前腕内側を洗浄し余分な汚れや皮脂を除去した。15分後に、50μLのサンプル溶液を8cm2に塗布した。5分後に、塗膜の上からSKICON−200EXを用いてコンダクタンスを測定した。さらに1時間後と2時間後に50μLのサンプル溶液を8cm2に再塗布し、3時間後に塗膜の上から再度コンダクタンスを測定した。
〔合成例1〕(NVP/SA=80/20の共重合体(1)の合成)
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水136.0gを仕込み、撹拌下、80℃に昇温した。次いで、撹拌下、80℃一定状態の重合反応系中に、N−ビニルピロリドン(以下、NVPと略す)51.2g、アクリル酸ナトリウム(以下、SAと略す)の20%水溶液64.0g、ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(以下、V−50と略す)の10%水溶液6.4gを、それぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。滴下時間に関して、全て同時に滴下を開始し、NVPとV−50の10%水溶液は120分間連続的に滴下した。SAの20%水溶液は60.8gを120分間で滴下したのち、残りを30分間で滴下した。滴下完了後から30分後にV−50の10%水溶液0.6gを加え、さらに80℃で60分間保持したのち、重合反応を完結させ、共重合体(1)を得た。得られた共重合体(1)の重量平均分子量は120,000であった。
〔合成例2〕(NVP/SA=80/20の共重合体(2)の合成)
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水136.0gを仕込み、撹拌下、80℃に昇温した。次いで、撹拌下、80℃一定状態の重合反応系中に、NVP51.2g、SAの20%水溶液64.0g、V−50の10%水溶液3.2gを、それぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。滴下時間に関して、全て同時に滴下を開始し、NVPとV−50の10%水溶液は120分間連続的に滴下した。SAの20%水溶液は60.8gを120分間で滴下したのち、残りを30分間で滴下した。滴下完了後から30分後にV−50の10%水溶液0.6gを加え、さらに80℃で60分間保持したのち、重合反応を完結させ、共重合体(2)を得た。得られた共重合体(2)の重量平均分子量は200,000であった。
〔合成例3〕(NVP/SA=95/5の共重合体(3)の合成)
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水175.9gを仕込み、撹拌下、80℃に昇温した。次いで、撹拌下、80℃一定状態の重合反応系中に、NVP60.8g、SAの20%水溶液16.0g、V−50の10%水溶液3.2gを、それぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。滴下時間に関して、全て同時に滴下を開始し、NVPとV−50の10%水溶液は120分間連続的に滴下した。SAの20%水溶液は15.2gを120分間で滴下したのち、残りを30分間で滴下した。滴下完了後から30分後にV−50の10%水溶液0.6gを加え、さらに80℃で60分間保持したのち、重合反応を完結させ、共重合体(3)を得た。得られた共重合体(3)の重量平均分子量は190,000であった。
〔合成例4〕(NVP/HEA=80/20の共重合体(4)の合成)
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水144.3gを仕込み、撹拌下、80℃に昇温した。次いで、単量体溶液(1)として、ヒドロキシエチルアクリレート12.8gに純水32.0gを加え、ジエタノールアミンでpH8〜9にした溶液を調製した。撹拌下、80℃一定状態の重合反応系中に、NVP51.2g、単量体溶液(1)44.8g、V−50の1%水溶液16.0gを、それぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。滴下時間に関して、全て同時に滴下を開始し、120分間連続的に滴下した。滴下完了後から30分後にV−50の10%水溶液0.6gを加え、さらに80℃で30分間保持したのち、重合反応を完結させ、共重合体(4)を得た。得られた共重合体(4)の重量平均分子量は200,000であった。
〔合成例5〕(NVP/HEMA=80/20の共重合体(5)の合成)
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水144.3gを仕込み、撹拌下、80℃に昇温した。次いで、単量体溶液(1)として、ヒドロキシエチルメタクリレート12.8gに純水32.0gを加え、ジエタノールアミンでpH8〜9にした溶液を調製した。撹拌下、80℃一定状態の重合反応系中に、NVP51.2g、単量体溶液(1)44.8g、V−50の1%水溶液16.0gを、それぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。滴下時間に関して、全て同時に滴下を開始し、120分間連続的に滴下した。滴下完了後から30分後にV−50の10%水溶液0.6gを加え、さらに80℃で30分間保持したのち、重合反応を完結させ、共重合体(5)を得た。得られた共重合体(5)の重量平均分子量は222,000であった。
〔合成例6〕(NVP/メタクリル酸PEGエステル=50/50の共重合体(6)の合成)
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水143.0gを仕込み、撹拌下、80℃に昇温した。次いで、単量体溶液(2)として、メタクリル酸のメトキシポリエチレングリコールエステル(EO鎖長=9モル)32.0gに純水32.0gを加え、ジエタノールアミンでpH8〜9にした溶液を調製した。撹拌下、80℃一定状態の重合反応系中に、NVP32.0g、単量体溶液(2)64.0g、V−50の1%水溶液14.7gを、それぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。滴下時間に関して、全て同時に滴下を開始し、120分間連続的に滴下した。滴下完了後から30分後にV−50の10%水溶液0.6gを加え、さらに80℃で30分間保持したのち、重合反応を完結させ、共重合体(6)を得た。得られた共重合体(6)の重量平均分子量は188,000であった。
〔比較合成例1〕(NVP/SA=80/20の比較共重合体(1)の合成)
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水128.0gを仕込み、撹拌下、80℃に昇温した。次いで、撹拌下、80℃一定状態の重合反応系中に、NVP51.2g、SAの20%水溶液64.0g、V−50の10%水溶液16.0gを、それぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。滴下時間に関して、全て同時に滴下を開始し、NVPとV−50の10%水溶液は120分間連続的に滴下した。SAの20%水溶液は60.8gを120分間で滴下したのち、残りを30分間で滴下した。滴下完了後から30分後にV−50の10%水溶液0.6gを加え、さらに80℃で60分間保持したのち、重合反応を完結させ、比較共重合体(1)を得た。得られた比較共重合体(1)の重量平均分子量は51,000であった。
〔実施例1−1〕
合成例1で得られた共重合体(1)を1質量%含む水溶液を調整し、評価を行った。結果を表1に示した。
〔実施例1−2〕
合成例2で得られた共重合体(2)を1質量%含む水溶液を調整し、評価を行った。結果を表1に示した。
〔比較例1−1〕
比較合成例1で得られた比較共重合体(1)を1質量%含む水溶液を調整し、評価を行った。結果を表1に示した。
〔比較例1−2〕
高分子ヒアルロン酸(キッコーマン製、商品名「FCH−200」)を0.3質量%含む水溶液を調整し、評価を行った。結果を表1に示した。
〔比較例1−3〕
グリセリン(富士フィルム和光純薬工業、試薬)を10質量%含む水溶液を調整し、評価を行った。結果を表1に示した。
〔実施例2−1〕
合成例1で得られた共重合体(1)を3質量%、高分子ヒアルロン酸(キッコーマン製、商品名「FCH−200」)を0.1質量%含む水溶液を調整し、評価を行った。結果を表2に示した。
〔実施例2−2〕
合成例2で得られた共重合体(2)を3質量%、高分子ヒアルロン酸(キッコーマン製、商品名「FCH−200」)を0.1質量%含む水溶液を調整し、評価を行った。結果を表2に示した。
〔比較例2−1〕
比較合成例1で得られた比較共重合体(1)を3質量%、高分子ヒアルロン酸(キッコーマン製、商品名「FCH−200」)を0.1質量%含む水溶液を調整し、評価を行った。結果を表2に示した。
〔比較例2−2〕
高分子ヒアルロン酸(キッコーマン製、商品名「FCH−200」)を0.3質量%含む水溶液を調整し、評価を行った。結果を表2に示した。
〔比較例2−3〕
高分子ヒアルロン酸(キッコーマン製、商品名「FCH−200」)を0.1質量%含む水溶液を調整し、評価を行った。結果を表2に示した。
実施例2−1、実施例2−2は残存感触の粘着感が適度にありながら、摩擦感も低減しており、使用感に優れることがわかる。
〔実施例3−1〕
合成例1で得られた共重合体(1)を3質量%、低分子ヒアルロン酸(キッコーマン製、商品名「FCH−SU」)を0.1質量%、グリセリンを10質量%含む水溶液を調整し、評価を行った。結果を表3に示した。
〔実施例3−2〕
合成例2で得られた共重合体(2)を3質量%、低分子ヒアルロン酸(キッコーマン製、商品名「FCH−SU」)を0.1質量%、グリセリンを10質量%含む水溶液を調整し、評価を行った。結果を表3に示した。
〔実施例3−3〕
合成例1で得られた共重合体(1)を3質量%、高分子ヒアルロン酸(キッコーマン製、商品名「FCH−200」)を0.1質量%、グリセリンを10質量%含む水溶液を調整し、評価を行った。結果を表3に示した。
〔実施例3−4〕
合成例2で得られた共重合体(2)を3質量%、高分子ヒアルロン酸(キッコーマン製、商品名「FCH−200」)を0.1質量%、グリセリンを10質量%含む水溶液を調整し、評価を行った。結果を表3に示した。
〔比較例3−1〕
低分子ヒアルロン酸(キッコーマン製、商品名「FCH−SU」)を0.1質量%、グリセリンを10質量%含む水溶液を調整し、評価を行った。結果を表3に示した。
〔比較例3−2〕
高分子ヒアルロン酸(キッコーマン製、商品名「FCH−200」)を0.1質量%、グリセリンを10質量%含む水溶液を調整し、評価を行った。結果を表3に示した。
〔比較例3−3〕
グリセリン(富士フィルム和光純薬工業、試薬)を10質量%含む水溶液を調整し、評価を行った。結果を表3に示した。