JP2020137984A - 靴用インソール - Google Patents

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Abstract

【課題】靴の使用者の各人にとって独自に最適な姿勢で、且つ身体に無理な力の作用が加わらないような状態で歩行を行うことができる靴用インソールを提供すること。【解決手段】 靴用インソールを、靴の底形のインソール底部となる第1層部材と、前記第1層部材の上に合わせて設置され、使用者の足の型が成形される第2層部材と、第2層部材の上に合わせて設置された第3層部材と、により構成した。第2層部材は、加熱により変形性を現出し、加熱後冷却した場合は前記変形状態を保持する形状維持性を有する、例えばポリカプロラクトンのような材質から成る。第1層部材と第3層部材を張り合わせるとき第2層部材を設けるためにつま先の手前までの第1領域において第1層部材と第3層部材の外周を張り合わせ、それよりもつま先側の第2領域の場所は張り合わせないで小さな粒状の熱可塑性樹脂等を入れるような開口部を設けた袋状の構造にして熱可塑性樹脂を投入した後にその部分を接着でふさぐ構造とする。【選択図】図1

Description

本発明は、靴用のインソールに関するものである。
人々はますます肉体的健康と肉体的品質を要求しています。腰痛および頸部脊椎症のリハビリ機能。医療界は、腰痛と頸部脊椎症の治療における重要な問題は、悪い姿勢を矯正することにあると考える。これは人間力学の研究分野であり、物理的修正靴の研究成果は画期的な意味を持つ。
人々は年齢とともに、体のさまざまな部分でのカルシウム損失の割合が増加する。しかし、一部のカルシ―ウム喪失量は非対称ではないので、年をとって歩くことができず、しばしば足の痛み、脚の痛み、体骨格の変形、足の不安定な歩行、足の裏の位置移動、着陸領域が縮小され全身の血液循環が滑らかでない、経絡システムがブロックされ、内臓器官や内分泌障害の程度が異なり、身体の様々な部分の老化が促進され、寿命に直接影響する。
国連の人生の長さによると、日本は世界で最大の寿命(84年)を20年以上維持している。1970年代には、足の健康と寿命が直接関係していることがわかった。主な理由の地面の足のバランスを修正することは、人体の寿命を延ばすための主な方法である。その結果、日本では、年齢の増加に伴う脚の変形がますます注目されており、足と脚の変形を矯正できるインソールの必要性が絶えず高まっている。
靴の使用者は一般に、自身が履く靴の底にインソールを装着し、履き心地を良くしたり、足のムレを防いだりしている。従来から使用されているインソールは、上記のような使用目的を達成するために、繊維材や吸湿性のよい合成樹脂材を使ったシート部材か、種々の材料を用いたメッシュ構造体から成るものが多い。このような従来のインソールは、全体としては厚さが3〜5mm(ミリメートル)程度の平板状の構造をし、周縁部分よりも中央寄り部分の方がやや厚みが大きく構成されているものが多い。そして、このようなインソールは靴の内底に合うように靴の内部に装着されて使用され、使用者の履き心地を良くしたり、足のムレを防いだりしている。インソールは、上述のように、繊維材や合成樹脂材等から成り、中央寄り部分の方がやや厚みが大きいため、ある程度弾性を有しクッション性も持っている。
従来における靴用インソールの技術としては、例えば特許文献1(特開2013−009984号公報)に記載されたものがある。特許文献1には、靴または中敷きであって、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂材料から成る層を含むインソール構造が開示されている。また、特許文献1には、個人の足型の形状に合ったインソールを熱可塑性樹脂を利用して作製する方法も開示されている。
特開2013−009984号公報
しかしながら、上述したような特許文献1の靴用インソールは、その個人に合った足型の形状を従来石膏で型を取りその型を参考にしてインソールを作る方法から、熱可塑性樹脂を利用して簡単かつ格安に提供できているが、基本的には、人間の歩行を考えて作製されたオーダーメイドの手作りインソールの機能を有するインソールを得ることは困難である。足型の形状に合わせただけでは、例えば個人の足型が設置面との圧力の均一を生み出すことはでるが、歩行する際の体重を支えるために必要なバランスを保つことが困難である。また、効率的に地面を蹴るための力を生み出したり、地面からの反発による衝撃を緩和するための機能は得られない。
人間の歩行を考えたインソールの機能及び形状を設計する上で、人間の足の構造及び歩行メカニズムを知る必要がある。人の足の裏(土踏まず)には外側縦のアーチ形状、内側縦のアーチ形状、及び横のアーチ形状の3つの形状がある。片足には3箇所のアーチ形状(図4)があり、それぞれ、前後方向、左右方向、水平回転方向の姿勢制御を容易にする機能を果たしている。又、アーチ形状がバネのように作用することで、足にかかる衝撃を緩和させる役割もある。
ここで、アーチについて説明する。図7乃至図9は人間の足(左足)の骨格構造の例を示す図で、図7は平面図、図8は図7中のa線(後出の内側縦のアーチを示す線)に略沿った断面図、図9は図7のb線(横線)に沿った断面図である。図7において、人の足の裏(土踏まず)に対応する骨格部分には、踵の支点Aと、親指の根元部分の支点Bと、小指の根元部分の支点Cの各支点があり、これらの支点A,B,Cの3点支持により体重の支持が行われている。3点支持であるから支持面が1つに決まり、地面に対して足にねじれ等の変形作用が働くことはない。また、支点Aと支点Bを結ぶ線を線aとし、支点Bと支点Cを結ぶ線を線bとし、支点Bと支点Cを結ぶ線を線cとすると、足の高さ方向には、側面方向から見てほぼ線aに沿った方向に内側縦のアーチ1が形成され、側面方向から見てほぼ線cに沿った方向に外側縦のアーチ2が形成され、前後方向後ろ側から見てほぼ線bに沿った方向に横のアーチ3が形成されるといった3箇所のアーチ形状の部分(図8〜図9)があり、それぞれ、前後方向、左右方向、水平回転方向の姿勢制御を容易にする機能を果たしている。又、アーチ形状がバネのように作用することで、足にかかる衝撃を緩和させる役割もある。この3つのアーチのお陰で歩いたり走ったり日常の歩行動作ができる。そのアーチの構造は直立二足歩行を行うことで次第に形成されるため、生まれたばかりの赤ちゃんには備わっていない。なお、直立二足歩行は人間以外の動物にも見られますが、土踏まずが形成されるのは人間だけである。土踏まずのない猿やオラウータンも時々2本足で歩くが、それは腰を落としたり膝を曲げて体のバランスをとっているから歩けるのであって人間のようにほぼ直立に立って歩くことはできない。
様々な足のトラブルと土踏まずのアーチ形状の関係について説明する。人類が靴を履き始めて以来、様々な足のトラブルに悩まされ、体にまで悪影響を及ぼすようになった。足が靴に守られることによって土踏まずえの刺激が低下し、次第に足指を使わない歩き方となっている。この結果、土踏まずのアーチ筋肉が衰え、アーチ形状の崩れへとつながっている。例えば、扁平足、足底筋膜炎、外反母趾、浮き指・浮き足、足裏の痛みなど様々な足のトラブルが発生している。現代、滑りやすい靴や足に刺激を与えてくれない靴を履いている、足に合わない靴を履いている、硬い地面、長時間の立ち仕事、運動不足、各種足の疾患、肥満、高齢の方は次第に土踏まずのアーチ形状が悪くなっていく。アーチ形状を含む足の構造や形態に異常が生じれば足はもちろん足首、膝、お尻、腰、首など全身のバランスが崩れ身体が不調になる恐れがあります。また、歩行の際に衝撃を緩和するために、衝撃吸収剤を備えた靴やインソールが利用されていますが、疲れやすい、肩が凝る、膝が痛い、ふくらはぎがパンパンに張ってしまう等の症状は、土踏まずのアーチ形状に異常に関係している。
発明者の知見によれば、靴用インソールの使用者各人にとって独自に最適な姿勢で、且つ人間が二足歩行で歩くためには、足の土踏まず部に形成される足にある「アーチ構造」にあり、この足のアーチ構造を考慮して、個人にあったインソールの形状或いは構造を設計する必要があることが分かってきた。本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、二足歩行に対しての身体のバランス(平衡バランス)や、身体に無理な力の作用が加わらないような状態で歩行を行うことをサポートできる靴用インソールを提供することです。
本発明に係る靴用インソールは、平面形状が靴底形状に切り出されてインソール底部を形成し、下面が靴の内底に対接する第1層部材と、平面形状が前記靴底形状に切り出されて前記第1層部材の上に合わせて設置される第2層部材と、
平面形状が前記靴底形状に切り出され、前記第1層部材上に形成された第3層部材と、から成る。前記第1層部材は、踵部を支持する第1の領域と、先端方向に第1の領域と接続された第2の領域とを有し、前記第2層部材は、前記第1層部材の前記第1の領域上であって、前記第1層部材と前記第3層部材の間に形成されており、前記第3層部材は、前記第1の領域上に袋状に形成された袋状領域を有し、前記第3層部材の前記袋状領域は、前記第1層部材の周縁部に前記第3層部材の周縁部が接合されて形成されており、前記第3層部材は、前記第1層部材の第2の領域において、前記第1層部材と接合され前記第1層部材の上面を被覆する被覆領域を有することを特徴とする。
本発明に係る靴用インソールでは、平面形状が靴の底形状に切り出された第1層部材と、第2層部材と、第3層部材とを備えており、第1層部材と第3層部材との間に配置された第2層部材が使用者の足の形状に成形されるように構成されている。これにより、人間の足裏状態に合った形状(使用者の足の固有形状)に変形することができる。靴用インソールを使用することにより、歩行の際に最適な姿勢を保ちことができる。さらに二足歩行で歩くために必要な「足の土踏まず部に形成される足にあるアーチ構造」を容易に形成できる。このため二足歩行に対しての身体のバランス(平衡バランス)や、身体に無理な力の作用が加わらないような状態で歩行を行うことをサポートできる。
また、本発明に係る靴用インソールでは、前記第1層部材の第1の領域の上面に第1ガイド部材と第2ガイド部材が設けられており、前記第1ガイド部材は、靴の踵部に対応する部分に設けられており、前記第2ガイド部材は、前記第1層部材の第1の領域の上面であって、靴の踵部よりも先端側の部分に設けられており、前記第2ガイド部材は、靴の足指の方向に直線状に延伸し、棒状又は板状の形状を有することを特徴としてもよい。
本発明に係る靴用インソールでは、第1層部材の第1の領域の上面に第1ガイド部材と第2ガイド部材が設けられているので、足の踵及び土踏まず部を支持するために適したアーチ構造がより形成されやすくなる。第1ガイド部材を設けることにより、第2層部材に足の踵を支持するための凹部が形成される。第2層部材に形成された凹部により、足の踵の底面及び側面の一部又は全部を被覆して、確実に足首を支えることができる。
また、本発明に係る靴用インソールでは、前記第2層部材は、熱可塑性樹脂又は紫外線硬化樹脂から成ることができる。
また、本発明に係る靴用インソールでは、前記第1ガイド部材は、略リング状の突起部を有することを特徴としてもよい。
また、本発明に係る靴用インソールは、平面形状が靴底形状に切り出されてインソール底部を形成し、下面が靴の内底に対接する第1層部材と、熱可塑性のジェル材質から成り、平面形状が前記靴底形状に切り出されて前記第1層部材の上に合わせて設置され、使用者の足の形状に成形される第2層部材と、吸湿性材質から成り、平面形状が前記靴底形状に切り出され、前記第1層部材上に形成された第3層部材と、前記第1層部材と前記第3層部材との間に介在し、前記第2層部材を両側及び踵部に振り分けるガイド部材と、を備えたことを特徴としてもよい。
本発明に係る靴用インソールは、平面形状が靴の底形状に切り出された第1層部材と、第2層部材と、第3層部材とを備えており、第1層部材と第3層部材との間に配置された第2層部材が使用者の足の形状に成形されるように構成されているので、人間の足裏状態に合った形状(使用者の足の固有形状)に変形することができる。靴用インソールを使用することにより、歩行の際に最適な姿勢を保ちことができる。さらに二足歩行で歩くために必要な「足の土踏まず部に形成される足にあるアーチ構造」を容易に形成できる。このため二足歩行に対しての身体のバランス(平衡バランス)や、身体に無理な力の作用が加わらないような状態で歩行を行うことをサポートできる。
本発明の一実施の形態に係る靴用インソールの構成を示す平面図 前記実施の形態に係る靴用インソールの、図1のII−II線における断面図 前記実施の形態に係る靴用インソールの、図1のIII−III線における断面図 前記実施の形態に係る靴用インソールの、図1のIV−IV線における断面図 前記実施の形態に係る靴用インソールの斜視図 前記実施の形態に係る靴用インソールの使用状態を表す図 人間の足の骨格を概略的に表す平面図である。 足のアーチを表す図7中,a線における側方断面図である。 足のアーチを表す図7中,b線における前後方向断面図である。
図1乃至図4を用いて本発明の靴用インソールの一実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る靴用インソールの構成を示す平面図である。
図2は、前記靴用インソールの、図1のII−II線における断面図である。図3は、前記靴用インソールの、図1のIII−III線における断面図である。
図1において、靴用インソール(以下単に「インソール」という)は、基材としてインソール底部を形成する第1層部材3と、第1層部材の上面3a上に配置される第2層部材5と、第2層部材5上に配置される第3層部材7とを備える。人間の足裏の形状を有する第1層部材は、柔軟性材質、例えば、ウレタンやゴム素材から成る。第1層部材3は、第1の領域21と第2の領域22を含む。第1層部材3の第1の領域21は、足の踵から足指、例えば親指及び小指の第1関節までを支持する領域である。また、第2の領域22は足指の第1関節から、足指の先端までを支持する領域である。本実施形態では、図1に示すように、第2層部材5は、第1層部材の第1の領域上に設けられている。
第2層部材5は、加熱により変形性を現出し、加熱後冷却した場合は前記変形状態を保持する形状維持性を有する材質から成る。さらに、第2層部材5には、加熱により変形性を現出する熱可塑性という性質に加え、加熱後冷却した場合は前記変形状態を保持する形状維持性を有する。さらに、常温においては完全剛性ではなく、歩行時における靴の変形に追従する柔軟性を有する材質から成る。例えば、第2層部材5は、熱可塑性を有する樹脂から成り、エネルギーを加えると柔らかくなり冷えると硬化する素材を利用し、たとえば合成樹脂の一種であるポリカプロラクトンを用いることができる。また、ポリカプロラクトンに、柔軟性のあるシリコーン樹脂を配合したものを使用してもよい。また、第2層部材5は、一定量の紫外線線を照射することで硬化する紫外線硬化樹脂から成ることもできる。また、第2層部材5は、インソール1を靴使用者の足の形状に合わせて整形させて足の形状にフィッテイングさせたときに、足の踵を保持するために十分な厚みを有する。
第3層部材7は、第1層部材3の第1の領域21において第2層部材5上に設けられ、袋状に形成された袋状領域7aと、第1層部材3の第2の領域22において第1層部材3の上面3a上に接合して設けられた被覆領域とを有する。本実施形態では、第3層部材7の袋状領域7aは、例えば第3層部材7の周縁部を第1層部材3に接着剤で接着して形成される。あるいは、当該第3層部材7の袋状部は、接着剤の代わりに第3層部材7の周縁部を第1層部材3に縫い合わせて接合して形成してもよいし、接着剤と縫い合わせを併用して形成してもよい。袋状領域7aの袋部内には、第2層部材5が充填されている。
図1に示すように、第1層部材3の第1の領域21上には、第1ガイド部材(第1突起部)11及び第2ガイド部材(第2突起部)13がそれぞれ設けられている。第1ガイド部材11及び第2ガイド部材13は、第1層部材3と第3層部材7との間に介在して、第2層部材5を両側及び踵部に振り分けることができる。第1ガイド部材(第1突起部)11及び第2ガイド部材(第2突起部)13は、例えば、シリコーン樹脂やゴム素材等の柔軟性を有する材用からなる。第1ガイド部材(第1突起部)11は、略円形のリング状の形状を有する突起部からなる。第1ガイド部材(第1突起部)11及び第2ガイド部材(第2突起部)13を設けることにより、図7に示した足のアーチを形成する起点(A点、B点、C点)となる部分を提供することができる。これにより第2層部材5の踵と土ふまずの間に対応する領域に山型形状を形成することができ、足のアーチを容易に支持することができる。つまり、図7に示した縦リングアーチ、外側のアーチ、内側のアーチを形成するサポートアーチを作り出すことができる。これにより人間が2本足で安定な歩行できる根本である3点アーチをサポートすることができる。また、第2ガイド部材(第2突起部)13は、本実施形態では、第1ガイド部材(第1突起部)11に接続されて形成されており、第1の領域21から第2の領域22の方向に延伸する棒状の形状を有する突起部からなる。なお、第1ガイド部材(第1突起部)11のリング状の形状は、突起部の全周が閉じた形状に限定されなくてもよく、一部に突起部が設けられておらず、リング形状の一部に開口を有する形状でもよい。
第1ガイド部材(第1突起部)11及び第2ガイド部材(第2突起部)13の突起部の断面は、略半円の形状を有する。第1ガイド部材(第1突起部)11の突起部の高さは、約2〜7mm程度であり、突起部の底面の幅は、3〜7mm程度である。第1ガイド部材(第1突起部)11の突起部は、突起部全体においてほぼ同じ形状を有する。一方、第2ガイド部材(第2突起部)13は、第1ガイド部材(第1突起部)11と接続または一部化離れている一端部分は、第1ガイド部材(第1突起部)11とほぼ同じ高さを有し、第2の領域2)の方向にいくに従って徐々に高さが低くなるように形成されている。第2ガイド部材(第2突起部)13の一端と対向する多端の高さは、約0〜1mm程度となるように設計されている。また、第2ガイド部材(第2突起部)13の突起部の底面の幅は、20〜30mm程度である。
第1ガイド部材(第1突起部)11及び第2ガイド部材(第2突起部)13上には、第2層部材5が設けられており、第2層部材5は第1ガイド部材(第1突起部)11及び第2ガイド部材(第2突起部)13により、足の踵及び土踏まず部を支持するために適した形状に整形されている。具体的には、第1ガイド部材(第1突起部)11を設けることにより、第2層部材5は足の踵を支持するための凹部を形成することができる。第2層部材5は、足の踵の底面及び側面の一部又は全部を被覆して、確実に足首を支えることができる。
また、第1ガイド部材(第1突起部)11に接続して第2ガイド部材(第2突起部)13を設けることにより、第2層部材5は、土踏まず部を支持するための凸部を形成することができる。これにより、第2層部材5は、足の土踏まず部を支えることができる。
また、第1ガイド部材(第1突起部)11と第2ガイド部材(第2突起部)13との接続部分にも、足の踵と土ふまずとの間を支持するための凸部が第2層部材5に形成されている。
次に、本実施形態に係るインソールの製造方法について、以下に説明する。まず、第1ガイド部材(第1突起部)11及び第2ガイド部材(第2突起部)13が配置される領域の周囲を接着する。第1層部材3と第2層部材5とを接合して、第1層部材3及び第2層部材5の重ね合わせ体を準備する。次に、第3層部7の上に第2層部5を重ね、ミシン等や接着材等により接合し、袋状部分の第1の領域21を形成する。ここで、第1層部材3と第2層部材5とを接着し、ミシン等や接着材等により縫い合わせて形成された袋状部分には、足型成形部7aを形成するための熱可塑性樹脂材質を充填するための開口15が設けられている。また、袋状部分は、図1に示すように、足のつま先が当たるインソールの先端部(つま先部分)を除いた第2の領域22に設けることが好ましい。これにより、靴を履いて歩行するときに、第2の領域22が設けられていても、つま先或いは足指を自由に曲げることができる。次に、袋状部分の開口15から、例えば粒状形状を有する熱可塑性樹脂材質を充填し、その後、この開口15を接着材等を用いて閉じる。このとき、第1層部材3と第2層部材5とが重なったつま先部分も合わせて接着し、3層シートを形成する。熱可塑性樹脂材質が充填された状態で、このインソールを加熱し、袋状部分の形状を整える。加熱温度は、例えば45℃〜60℃とすることができる。また、加熱時間は、電子レンジを用いて加熱した場合、1000Wで約40秒程度であることができる。加熱した直後に、第1の領域21の形状が略平坦になるように、第1層部材3又は第2層部材5の表面からローラ等を用いて押圧を加える。さらに、足の踵が当節する部分を押圧して、凹部を形成し、足首を固定する部分を形成する。凹部の深さは、例えば5mm〜10mmであることができる。その後、室温まで冷却する。以上の工程により、靴用インソールが完成する。
次に、上記のような構成を有するインソールについて、その使用状態を以下に、説明する。図5は前記実施の形態に係る靴用インソールの斜視図である。図6は前記実施の形態に係る靴用インソールの使用状態を表す図である。まずインソールを靴に装着する前に、当該インソールを加熱する。加熱の方法としては特にこだわらないが、例えば電子レンジで加熱する等の方法を用いることができる。加熱温度が45℃〜60℃未満位が好ましい。これはインソールを構成する第2層部材5を暖めて可塑状態、すなわち、変形可能な状態にするためである。
インソールが所定の温度まで加熱されたら、温かい状態を保っている間に、インソールの使用者がインソールの上に乗り、しばらく静止状態を保つ。この静止状態を保つ時間は30秒〜1分程度で良く上限はない。このようにすると、インソールには使用者の体重がかかって、その足裏からインソールの第1層部3を通して第2層部材5へ圧力が加わる。この圧力は足裏全体についてみると不均一であり、例えば土ふまずの部分ではほとんど圧力が加わらないのに対して腫や足指の付け根の部分では大きな圧力が加わる。第2層部材5はこの圧力の不均一さに応じて、最初は平板状の形状をしていたものが、上記圧力の不均一さに応じて変形し、凹凸を持って足裏に整合する形状へと変形する。そして、インソールが冷却されて常温になると、第2層部材5は変形しなくなるとともに、形状維持性能により変形状態を保持する。このように変形したインソールは左右の足について作製される。これにより、その靴の使用者は自身のためだけのインソールを取得したことになる。このようなインソールを靴に装着して用いると、インソールは靴の使用者の足に完全に馴染んだ状態になるから、歩行したり運動したりしたとき、靴側からの反力が靴使用者の身体に無理に加わることがなく、身体を捻じ曲げたりすることもない。したがって、特に高齢者などにとって、従来のように歩行中によろけたり、転んだりするといった事故は大幅に減らすことができる。また、歩行中における身体が垂直方向に真っ直ぐに伸びるため、姿勢が良くなり、猫背などの発生が防止される。
上記でも述べたように、靴用インソール1は、例えば熱可塑性樹脂等からなり、足裏形状に合った形状に成型され当該形状を保持することができる。また、人間だけにある土踏まずを形成し歩行の為に非常に重要な足のアーチを作り出す為のサポートまたそれと同時に踵の骨と足首の骨の関節をずれないようにサポートすることができる。靴用インソールを装着した靴をその使用者が履くと、使用者は足裏がインソールに完全にフィツトし、歩行が楽に行えるとともに、足裏のみならず、脚や腰、身体全体に無理な力が作用することなく動作することができる。よって、靴の使用者の各人にとって最適な姿勢で、且つ身体に無理な力の作用が加わらないような状態で歩行を行うことができる。
靴にインソール1を装着することにより、歩行の際に最適な姿勢を保ちことができる。さらに二足歩行で歩くために必要な「足の土踏まず部に形成される足にあるアーチ構造」を容易に形成できる。このため二足歩行に対しての身体のバランス(平衡バランス)や、身体に無理な力の作用が加わらないような状態で歩行を行うことをサポートできる。
また、インソールは、足首を固定する効果もあるので、安定感がまし、地面に対しての感覚がすぐれ平衡感覚や踏ん張り、また、足裏ツボを刺激する効果もあり、健康を促進することが可能である。
また、以前年寄りの方でベットからなかなか立ち上がれない方に、このオーダーインソールをはいて体験したところ、杖や手すり等を用いなくとも立ち上がれるようになった。足をひきずるように歩く方も足裏の体感がすぐれるので、すくすくと歩行することが出来ることが確認できた。
本発明による靴用インソールは、靴の使用者の各人にとって独自、且つ特有に最適な姿勢で、足の踵をサポートして横揺れをふさぎ膝がおうきゃくになるのを防ぎ且つ身体に無理な力の作用が加わらないような状態で歩行を行うことができ、足裏の負荷が接地面に平均に伝えることにより、足のアーチをより強く形成し平衡感覚や足腰の力を強めることができ膝、腰に負担をかけることが少なくなる。
また従来の石膏で足型を作ってその形状を利用して作るオーダーインソールより非常価格が安くおおよそ10分の一で制作でき、1週間かかるところ10分でインソールを提供できる。
1 靴用インソール
3 第1層部材
3a 第1層部材の上面
3b 第1層部材の下面
5 第2層部材
7 第3層部材
7a 袋状領域
7b 被覆領域
11 第1ガイド部材(第1突起部)
13 第2ガイド部材(第2突起部)
15 開口
21 第1の領域
22 第2の領域

Claims (5)

  1. 平面形状が靴底形状に切り出されてインソール底部を形成し、下面が靴の内底に対接する第1層部材と、
    平面形状が前記靴底形状に切り出されて前記第1層部材の上に合わせて設置される第2層部材と、
    平面形状が前記靴底形状に切り出され、前記第1層部材上に形成された第3層部材と、から成り、
    前記第1層部材は、踵部を支持する第1の領域と、先端方向に第1の領域と接続された第2の領域とを有し、
    前記第2層部材は、前記第1層部材の前記第1の領域上であって、前記第1層部材と前記第3層部材の間に形成されており、
    前記第3層部材は、前記第1の領域上に袋状に形成された袋状領域を有し、
    前記第3層部材の前記袋状領域は、前記第1層部材の周縁部に前記第3層部材の周縁部が接合されて形成されており、
    前記第3層部材は、前記第1層部材の第2の領域において、前記第1層部材と接合され前記第1層部材の上面を被覆する被覆領域を有することを特徴とする靴用インソール。
  2. 前記第1層部材の第1の領域の上面に設けられた第1ガイド部材及び第2ガイド部材をさらに有し、
    前記第1ガイド部材は、踵部に対応する部分に設けられており、
    前記第2ガイド部材は、足指の方向に直線状に延伸し、棒状又は板状の形状を有することを特徴とする請求項1記載の靴用インソール。
  3. 前記第2層部材は、熱可塑性樹脂又は紫外線硬化樹脂から成ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の靴用インソール。
  4. 前記第1ガイド部材は、略リング状の突起部を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の靴用インソール。
  5. 平面形状が靴底形状に切り出されてインソール底部を形成し、下面が靴の内底に対接する第1層部材と、
    熱可塑性のジェル材質から成り、平面形状が前記靴底形状に切り出されて前記第1層部材の上に合わせて設置され、使用者の足の形状に成形される第2層部材と、
    吸湿性材質から成り、平面形状が前記靴底形状に切り出され、前記第1層部材上に形成された第3層部材と、
    前記第1層部材と前記第3層部材との間に介在し、前記第2層部材を両側及び踵部に振り分けるガイド部材と、を備えたことを特徴とする靴用インソール。
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