JP2020137809A - ニードルユニット、注射器及び注射針の保護部材 - Google Patents

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Susumu Miyasaka
進 宮坂
唐澤 幸司
Koji Karasawa
幸司 唐澤
慎一 竹内
Shinichi Takeuchi
慎一 竹内
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Abstract

【課題】装着した状態で注射器および注射針の空気抜きを行うことができ、注射針の先端から漏出される薬液を確実に保持するニードルユニットを提供する。【解決手段】注射針と、前記注射針を保持する保持部材と、前記注射針が挿入される挿入開口を軸方向における一端に、外部への空気の流出を許容する開口を前記軸方向における他端に有するとともに、前記挿入開口から前記注射針が内部に収納された状態で前記保持部材に装着される筒形状の保護部材と、前記保護部材の内部に且つ前記軸方向における他端側に設けられ、気体を透過させ、液体を不透過とするフィルタ部材39と、前記保護部材の内部に設けられ、前記保護部材を前記保持部材に装着したときに、刺入される前記注射針の前記排出口の少なくとも一部を露呈させる空間60を前記フィルタ部材39との間に形成して、前記空間60を液密に保持するシール部材40と、を有するニードルユニットである。【選択図】図3

Description

本発明は、ニードルユニット、注射器及び注射針の保護部材に関する。
一般に、注射針が連結固定された注射器のシリンジ、又は注射針を注射器のシリンジに着脱するニードルユニットに対して、注射針を保護する目的で、プロテクタ(又はニードルキャップ)が装着される。このようなニードルキャップの中には、注射器のシリンジ又はニードルユニットへの装着時に、ニードルキャップの内部に設けたシール材に注射針の先端部が突き刺さることで注射針の先端をシールして、微生物などによる注射器のシリンジ内の薬液の汚染を防止することが提案される(特許文献1、特許文献2参照)。
例えば、注射器を用いて患者の血管に薬液等を注入するときには、注射器又は注射器に取り付けたニードルの針筒内の空気を患者の血管内に注入する事故の発生を未然に防ぐ必要がある。上記事故の発生を防止するために、特許文献1や特許文献2に開示される注射器の場合には、注射を行う前に、ニードルキャップを外した後、注射器に取り付けたニードルのベベルを上にしてシリンジ内の空気をシリンジ内の上方に集めた状態で、プランジャをシリンジ内に押入し、シリンジ及びニードルの針筒内部から空気を外部に押し出す操作を行うことが多い。
このような動作を行った場合、シリンジ内の薬液が注射針の先端から外部に排出することになるが、薬液の中には、薬液の性質上、注射器外部への排出(漏出)が問題となる薬液もあり、このような薬液の場合には、漏出した薬液に触れた医師や看護師の健康に悪影響を及ぼすだけでなく、医療現場を汚染する可能性が高い。そこで、ニードルキャップの内部に、装着される注射針の先端に対応する位置に吸水材を配置することで、ニードルキャップを装着した状態で注射器乃至注射針の空気抜きを行った際に、注射針の先端から漏出される薬液を吸収するニードルキャップについて考案されている(特許文献3参照)。
特開平10−305098号公報 特許第5928824号公報 特開2000−217914号公報
しかしながら、特許文献3に開示されるニードルキャップの場合、注射針の先端から排出された薬液は、ニードルキャップの先端に配置された吸水材に吸水されず、ニードルキャップの内壁面や、針もと等に付着し、ニードルキャップを取り外したときに、薬液が飛散する可能性がある。また、ニードルキャップは、注射器のシリンジ又は針もとに係止されることでニードルキャップの内部が気密に保持されるため、注射器のシリンジ又は注射針に対する空気抜きを行う際にプランジャを押圧することができず、適切に空気抜きを行うことができない。
本発明は、係る課題に応えるためになされたもので、ニードルキャップを装着した状態で注射器乃至注射針の空気抜きを確実に行うとともに、空気抜きを行った際に注射針の先端から漏出される薬液をニードルキャップに確実に保持する技術を提供することにある。
本発明のニードルユニットは、薬液流路と、前記薬液流路を流れる薬液を先端側で排出する排出口とを有する注射針と、前記注射針を保持する保持部材と、前記注射針が挿入される挿入開口を軸方向における一端に、外部への空気の流出を許容する開口を前記軸方向における他端に有するとともに、前記挿入開口から前記注射針が内部に収納された状態で前記保持部材に装着される筒形状の保護部材と、前記保護部材の内部に且つ前記軸方向における他端側に設けられ、気体を透過させ、液体を不透過とするフィルタ部材と、前記保護部材の内部に設けられ、前記保護部材を前記保持部材に装着したときに、刺入される前記注射針の前記排出口の少なくとも一部を露呈させる空間を前記フィルタ部材との間に形成して、前記空間を液密に保持するシール部材と、を有することを特徴とする。
また、前記保護部材は、前記開口から前記保護部材の内部に挿入される前記フィルタ部材の位置決めを行う第1の位置決め部と、前記第1の位置決め部に対して所定間隔を空けて配置され、前記挿入開口から前記保護部材の内部に挿入されるシール部材の位置決めを行う第2の位置決め部と、を有することを特徴とする。
また、前記保護部材を前記保持部材に装着したときに、前記シール部材に刺入される前記注射針の前記排出口の少なくとも一部を露呈させる前記空間としての凹部を、前記シール部材又は前記フィルタ部材のいずれか一方に設けたことを特徴とする。
ここで、前記注射針は、先端にベベルが形成される針管であることが好ましい。
また、前記排出口は、前記注射針の先端部の外側面に設けられることが好ましい。
さらに、前記開口に嵌合され、通気孔を有する基部と、前記基部に対して回動自在に設けられ、前記通気孔を開く位置と前記通気孔を閉じる位置との間で回動する蓋とを有するキャップを有することを特徴とする。
また、本発明の注射器は、上記記載のニードルユニットと、ノズル部を先端に有するシリンジと、前記シリンジの内部で摺動可能なガスケットと、前記ガスケットを一端に有し、前記シリンジの内部への押圧時に、前記ガスケットを前記ノズル部に向けて摺動させて、前記シリンジの内部の薬液を前記注射針の前記薬液流路を介して前記排出口から外部に送り出すプランジャと、を有することを特徴とする。
また、本発明の注射器は、薬液流路と、前記薬液流路を流れる薬液を先端側で排出する排出口とを有する注射針と、前記注射針を保持する保持部を有するシリンジと、ガスケットを一端に有し、前記シリンジの内部への押圧時に、前記ガスケットを前記保持部に向けて摺動させて、前記シリンジの内部の薬液を前記注射針に設けた開口を介して外部に送り出すプランジャと、前記注射針が挿入される挿入開口を軸方向における一端に、外部への空気の流出を許容する開口を前記軸方向における他端に有するとともに、前記挿入開口から前記注射針が内部に収納された状態で前記シリンジの前記保持部に装着される筒形状の保護部材と、前記保護部材の内部に且つ前記軸方向における他端側に設けられ、気体を透過させ、液体を不透過とするフィルタ部材と、前記保護部材の内部に設けられ、前記保護部材を前記シリンジの前記保持部に装着したときに、刺入される前記注射針の前記排出口の少なくとも一部を露呈させる空間を前記フィルタ部材との間に形成して、前記空間を液密に保持するシール部材と、を有することを特徴とする。
また、前記保護部材は、前記開口から前記保護部材の内部に挿入される前記フィルタ部材の位置決めを行う第1の位置決め部と、前記第1の位置決め部に対して所定間隔を空けて配置され、前記挿入開口から前記保護部材の内部に挿入されるシール部材の位置決めを行う第2の位置決め部と、を有することを特徴とする。
また、前記保護部材を前記シリンジの前記保持部に装着したときに、前記シール部材に刺入される前記注射針の前記排出口の少なくとも一部を露呈させる前記空間としての凹部を、前記シール部材又は前記フィルタ部材のいずれか一方に設けたことを特徴とする。
ここで、前記注射針は、先端にベベルが形成される針管であることが好ましい。
また、前記排出口は、前記注射針の先端部の外側面に設けられることが好ましい。
さらに、前記開口に嵌合され、通気孔を有する基部と、前記基部に対して回動自在に設けられ、前記通気孔を開く位置と前記通気孔を閉じる位置との間で回動する蓋とを有するキャップを有することを特徴とする。
また、本発明の注射針の保護部材は、注射針が挿入される挿入開口を軸方向における一端に、外部への空気の流出を許容する開口を前記軸方向における他端に有するとともに、前記挿入開口から前記注射針が内部に収納された状態で、前記注射針を保持する保持部材、又は前記注射針を保持する保持部を有するシリンジの少なくとも一方に装着される筒形状の本体と、前記本体の内部に且つ前記軸方向における他端側に設けられ、気体を透過させ、液体を不透過とするフィルタ部材と、前記本体の内部に設けられ、前記本体を前記保持部材、又は前記シリンジの少なくとも一方に装着したときに、刺入される前記注射針の排出口の少なくとも一部を露呈させる空間を前記フィルタ部材との間に形成して、前記空間を液密に保持するシール部材と、を有することを特徴とする。
また、前記本体は、前記開口から前記本体の内部に挿入される前記フィルタ部材の位置決めを行う第1の位置決め部と、前記第1の位置決め部に対して所定間隔を空けて配置され、前記挿入開口から前記本体の内部に挿入されるシール部材の位置決めを行う第2の位置決め部と、を有することを特徴とする。
また、前記本体を前記保持部材に装着したときに、前記シール部材に刺入される前記注射針の前記排出口の少なくとも一部を露呈させる前記空間としての凹部を、前記シール部材又は前記フィルタ部材のいずれか一方に設けたことを特徴とする。
ここで、前記注射針は、先端にベベルが形成される針管であることが好ましい。
また、前記排出口は、前記注射針の先端部の外側面に設けられることが好ましい。
さらに、前記開口に嵌合され、通気孔を有する基部と、前記基部に対して回動自在に設けられ、前記通気孔を開く位置と前記通気孔を閉じる位置との間で回動する蓋とを有するキャップを有することを特徴とする。
本発明によれば、ニードルキャップを装着した状態で注射器乃至注射針の空気抜きを確実に行うとともに、空気抜きを行った際に注射針の先端から漏出される薬液をニードルキャップに確実に保持することが可能となる。
本実施形態の注射器の構成の一例を示す斜視図である。 図1に示す注射器を分解して示す斜視図である。 (a)はプロテクタ本体の構成の一例を断面にて示す斜視図、(b)はプロテクタ本体の内部に配置されるフィルタ及びシール材の位置関係の一例を示す断面図である。 (a)は開閉蓋が閉じ位置にあるキャップの一例を示す斜視図、(b)は開閉蓋が開き位置にあるキャップの一例を示す斜視図である。 針基にプランジャを取り付ける手順の一例を示す断面図である。 図4(d)における注射針の先端近傍を拡大して示す断面図である。 開閉蓋が開き位置にあるときの注射針の先端近傍を拡大して示す断面図である。 フィルタ及びシール材との間に空間を設ける代わりに、該空間としての凹部を有するシール材を固定したプロテクタを使用した場合の注射針の先端近傍を拡大して示す断面図である。 側面に排出口を有する注射針の先端近傍を拡大して示す断面図である。 針基がシリンジに設けられた注射器本体とプロテクタとから構成される注射器の一例を示す斜視図である。
以下、本実施形態の注射器について図面を用いて説明する。
図1及び図2に示すように、注射器10は、注射器本体15と、注射器本体15に着脱されるニードルユニット16を有する。注射器本体15は、シリンジ21、プランジャ22を有する。
シリンジ21は、ガラスやプラスチックなどの透明又は半透明の部材から構成される。シリンジ21は、軸方向における一端にノズル部23を、該軸方向における他端にフランジ部25を有する略円筒形状である。シリンジ21の軸方向における後端には、開口が設けられる。開口は、プランジャ22を内部に挿入する。なお、図示は省略しているが、シリンジ21の外周面には、薬液の量を視認するための目盛(ゲージ)が印刷等により設けられる。以下、ノズル部23が設けられる一端を先端、開口が設けられる一端を後端と称する。
ノズル部23は、シリンジ21の先端から縮径するように先端に向けて傾斜して形成された肩部24の先端部に形成される。ノズル部23は、一例として、先端が開口した筒状体である丸基である。ここで、ノズル部23は、肩部24との接合部分から先端に向けて縮径された筒状体であってもよいし、肩部24との接合部分の外径と、先端の外径とが同一径からなる筒状体であってもよい。
フランジ部25は、シリンジ21の軸方向に直交する略矩形状の薄板部材である。フランジ部25は、2つの支持部25a,25bを有する。2つの支持部25a,25bは、シリンジ21の後端の開口26から挿入されたプランジャ22を内部に押し込む際に、例えば、使用者の人差し指及び中指に支持される。なお、フランジ部25の形状は、図示された形状に限定される必要はなく、多角形であってもよい。
プランジャ22は、一例として、軸方向に直交する断面が十字形状の部材である。プランジャ22は、軸方向の両端に、薄板状の円盤部27,28を有する。これら円盤部27,28のうち、先端側の円盤部27は、シリンジ21の内径よりも小さい外径を有する。先端側の円盤部27には、ガスケット30が固定される。ガスケット30は、ゴム、シリコン等の弾性部材である。ガスケット30は、シリンジ21の内径とほぼ等しい外径を有する円柱の部材である。ガスケット30は、外周面で且つ軸方向の両端に、環状のリブ30a,30bを有する。これらリブ30a,30bを設けることで、ガスケット30は、シリンジ21の内面に液密に摺動可能に嵌合される。
ガスケット30は、プランジャ22に固定される。図示を省略するが、ガスケット30をプランジャ22に固定する方法としては、例えばガスケット30に設けた凹部と、プランジャ22の円盤部に設けた雄ねじ部とを螺合させる方法が挙げられる。なお、ガスケット30をプランジャ22に固定する方法は一例を示したものであり、プランジャ22をシリンジ21に押入する又は引き抜く際に、ガスケット30とシリンジ21とが分離しないように固定できればよく、ガスケット30に設けた凹部と、プランジャ22の円盤部に設けた雄ねじ部とを螺合させる方法に限定する必要はない。
シリンジ21に設けられる後端側の円盤部28は、シリンジ21の先端側に固定したガスケット30をプランジャ22の内部に押し込む際に押圧される箇所である。なお、シリンジ21にガスケット30を押し込む場合、使用者は、人差し指と中指とをプランジャ22のフランジ部25の2つの支持部25a,25bに、親指をシリンジ21の円盤部28の後面28aに当接させた状態で把持して、親指でプランジャ22をシリンジ21に向けて押圧する。このとき、人差し指と中指とによりプランジャ22のフランジ部25が支持されるので、シリンジ21は移動せず、プランジャ22のみが親指による押圧方向に移動する。ここで、シリンジ21内に液体を保持している場合には、プランジャ22がシリンジ21の内部に押し込まれることで、シリンジ21の先端に設けたノズル部23の先端に形成された開口23aから外部に排出される。
ニードルユニット16は、針基(請求項に記載の保持部材に相当)35、注射針36、プロテクタ(請求項に記載の保護部材に相当)37及びキャップ41を有する。針基35は、注射針36の後端を固定保持した状態で、例えばシリンジ21のノズル部23に嵌合固定される。針基35は、例えば固定保持する注射針36の太さによって異なる配色が施される。ここで、図1中符号35aは、針基35にプロテクタ37を装着したときに、プロテクタ37の内部に設けた係止縁47(図3参照)が当接される嵌縁である。注射針36は、例えば先端が軸方向に対して傾斜した面(ベベル)36aが形成された針管である。なお、図示した針基35の形状は一例を示したものであり、適宜の形状を用いることができる。
本実施形態では、針基35は、例えばシリンジ21のノズル部23に嵌合固定されるとしているが、ノズル部23の外周に雄ねじ部を、針基35に雌ねじ部を設け、ノズル部23と針基35とを螺合させるようにしてもよい。また、詳細は図示を省略するが、ノズル部23の形状が丸基ではなく、ノズル部の外側に雌ねじ部を有する外筒(ルアーロック)が配置されるロック基の場合には、針基の外周に雄ねじ部を設けて、針基と外筒とを螺合させてもよい。この場合、雄ねじ部及び雌ねじ部の螺合により、ノズル部と針基とが嵌合される。
図3(a)及び図3(b)に示すように、プロテクタ37は、一端側から注射針36を挿入した状態で針基35に装着され、プロテクタ37の内部に収納された注射針36を保護する。プロテクタ37は、プロテクタ本体38、フィルタ39、シール材40、キャップ41を有する。
プロテクタ本体(請求項に記載の本体に相当)38は、両端面が開口された円筒形状の部材である。以下、プロテクタ本体38の両端に設けた開口に対して符号38a,38bを付して説明する。プロテクタ本体38は、軸方向の先端側において、一定間隔を空けて環状突起45,46を内周面に有する。ここで、プロテクタ本体38は、透明又は半透明な合成樹脂を用いた射出成形により形成される部材である。
環状突起(請求項に記載の第1の位置決め部に相当)45は、プロテクタ本体38の先端側の開口38aから挿入されるフィルタ39と当接して、プロテクタ本体38に対するフィルタ39の位置決めを行う部材である。また、環状突起(請求項に記載の第2の位置決め部に相当)46は、プロテクタ本体38の後端側の開口(請求項に記載の挿入開口に相当)38bから挿入されたシール材40と当接して、プロテクタ本体38に対するシール材40の位置決めを行う部材である。
ここで、環状突起45の位置は、例えば、プロテクタ37を針基35に装着したときに、環状突起45に当接されるフィルタ39に対して、注射針36のベベル36aの先端がフィルタ39に当接しない位置である。この他に、環状突起46の位置としては、プロテクタ37を針基35に装着したときに、注射針36のベベル36aの先端がフィルタ39に当接される位置、又は注射針36のベベル36aの一部がフィルタ39に刺入される位置であってもよい。
また、環状突起46の位置は、例えば、プロテクタ37を針基35に装着したときに、シール材40に刺入された注射針36の先端に有する排出口36bの少なくとも一部がシール材40から露呈する位置である。
なお、本実施形態では、プロテクタ本体38の内周面に環状突起45,46を設けた場合を説明しているが、フィルタ39やシール材40を目的の位置に位置決めできればよいので、環状突起45,46に限定する必要はない。図示は省略するが、例えば、プロテクタ本体38の軸方向における所定位置に、該軸方向に直交する断面において所定角度間隔を空けて複数の突起を設けることも可能である。
上述したプロテクタ本体38において、後端側の開口38bの内径は、プロテクタ本体38の他の内径よりも大きい。この内径の差によって、プロテクタ本体38は、内部空間の後端側に係止縁(或いは段差面)47を有する。係止縁47は、プロテクタ本体38を針基35に装着したときに、プロテクタ本体38の後端側で嵌合される針基35が有する嵌縁35aに当接される。
フィルタ39は、プロテクタ本体38の内周面の直径と略同一の外径を有する円柱形状の部材である。フィルタ39は、一例として気体を透過し、液体を不透過させる。フィルタ39としては、例えば、疎水性のメンベルンフィルタや、シリコン製の気体(ガス)透過膜などが用いられる。フィルタ39は、環状突起45に当接された状態で、プロテクタ本体38の内部に固定される。
シール材40は、プロテクタ本体38の内周面の直径と略同一の外径を有する円柱形状の部材である。シール材40は、例えばシリコンなどの弾性体である。シール材40は、環状突起46に当接された状態で、プロテクタ本体38の内部に固定される。
キャップ41は、プロテクタ本体38の先端側に装着される。図4(a)及び図4(b)に示すように、キャップ41は、キャップ本体51と、キャップ本体51にヒンジ52を介して開閉可能に接続される開閉蓋53とを有するヒンジキャップである。なお、キャップ41は、合成樹脂材を用いた射出成形により、キャップ本体51、ヒンジ52、開閉蓋53が一体となるように成形される。
キャップ本体51は、軸方向の一端に鍔部51aを有する筒状の部材である。なお、キャップ本体51を筒状部材とすることで、キャップ本体51の内部空間(符号54)が、空気(気体)を抜くための通気孔として機能する。以下、通気孔に符号54を付して説明する。キャップ本体51の外径は、プロテクタ本体38の内径とほぼ同一の外径である。キャップ本体51は、外周面で、且つ軸方向に所定間隔を空けて、環状のリブ51b,51c,51dを有する。これらリブ51b,51c,51dを設けることで、キャップ本体51は、プロテクタ本体38の先端に気密に嵌合される。鍔部51aは、プロテクタ本体38の外径と略同一又はプロテクタ本体38の外径より小さく、プロテクタ本体38の内径よりも大きい外径を有する。キャップ本体51に鍔部51aを設けることで、キャップ本体51をプロテクタ本体38へ装着したときに、鍔部51aがプロテクタ本体38の先端と当接して、プロテクタ本体38に対するキャップ本体51の装着位置が規定される。
ヒンジ52は、キャップ本体51の鍔部51aから開閉蓋53の側面にかけて設けられる。ヒンジ52は、開閉蓋53をキャップ本体に対して回動できるように、その中央部分で折り曲げることができるように、該中央部分が肉薄となる。
開閉蓋53は、キャップ本体51の通気孔54を閉じる閉じ位置と、キャップ本体51の通気孔54を露呈する開き位置との間で回動する。開閉蓋53の回動は、上述したヒンジ52を用いて実施される。なお、符号55は、開閉蓋53を閉じ位置から開き位置へと回動させる際に、指を引掛ける引掛け部である。開閉蓋53は、裏面53aに嵌合突起56を有する。嵌合突起56は、開閉蓋53を閉じ位置に回動させたときに、キャップ本体51の通気孔54に嵌合される。
なお、本実施形態では、プロテクタ本体38と、開閉蓋53を有するキャップ41とを別体とし、プロテクタ本体38にキャップ41を装着する形態としているが、開閉蓋53を一体に形成したプロテクタ本体38としてもよい。
また、本実施形態では、開閉蓋53を有するキャップ41としているが、開閉蓋を有していないキャップをプロテクタ本体38に装着することも可能である。
さらに、一端が閉口された有底筒形状のプロテクタ本体38において、閉口された一端に空気を抜くための開口を設けるようにしてもよい。
次に、プロテクタ37を針基35に装着する際の流れを説明する。なお、図5においては、ニードルユニット16の状態でプロテクタを針基に装着する場合を例に挙げて説明するが、シリンジ21のノズル部23に針基35を取り付けた状態でプロテクタ37を取り付ける場合も同様である。
図5(a)に示すように、プロテクタ37が針基35に向けて(図5(a)中矢印の方向に)移動される。なお、この動作は、例えば使用者が一方の手にプロテクタ37を把持し、他方の手に針基35を把持して行われる。プロテクタ37が針基35に向けて移動されると、針基35に固定保持される注射針36は、プロテクタ本体38の開口38bから内部に挿入(収納)される。そして、プロテクタ37をさらに針基35に向けて移動させると、注射針36の先端がプロテクタ本体38の内部に固定されるシール材40に当接される(図5(b)参照)。
引き続き、プロテクタ37が針基35に向けて移動されると、図5(c)に示すように、注射針36の先端(ベベル36a)がシール材40に刺入される。その後、図5(d)に示すように、プロテクタ本体38の内部の係止縁47が針基35の嵌縁35aに当接される。この当接により、プロテクタ37が針基35に位置決めされる。この状態が、プロテクタ37と針基35とが嵌合された状態である。
図6に示すように、プロテクタ本体38の係止縁47が針基35の嵌縁35aに当接されたときには、注射針36の先端のベベル36aの一部がシール材40から空間60に突出した状態となる。この状態では、注射針36の先端に設けられる開口35bの一部(図6中範囲D1の領域)は空間60に露呈される。なお、符号36cは、液体及び気体が注射針36の内部を流れる流路である。注射針36がシール材40に刺入された状態では、シール材40が注射針36に密着されるので、注射針36の先端が空間60に突出した状態であっても、シール材40は、空間60を液密に保持している。
次に、上述したニードルユニット16を注射器本体15に取り付けて使用する一例について説明する。
本実施形態の注射器10は、シリンジ21のノズル部23に針基35を嵌合させた状態で使用される。例えば、シリンジ21の内部に薬液を取り込む操作は以下の通りである。まず、プロテクタ37が針基35から取り外され、注射針36が外部に露呈される。この状態で、注射針36は、目的の薬液を保持する容器に差し込まれる。シリンジ21に取り付けたプランジャ22が引き抜く方向に移動されると、薬液が注射針36の流路36cを介してシリンジ21の内部に吸い上げられる。シリンジ21の内部に薬液が目的の量吸い上げられると、プランジャ22の移動が停止される。その後、注射針36に付着した薬液が拭き取られ、プロテクタ37が針基35に装着される。上述したように、プロテクタ37が針基35に装着されると、注射針36の先端の排出口36bの一部が、フィルタ39及びシール材40の間の空間60に露呈される。
このとき、プロテクタ本体38に取り付けられたキャップ41の開閉蓋53は閉じ位置にある。したがって、キャップ本体51の通気孔54の内部は気密に保持される。上述したように、フィルタ39は気体を透過させる部材である。例えばプランジャ22をシリンジ21に押し込むと空間60の空気はフィルタ39に向けて押し込まれるが、キャップ本体51の通気孔54は気密に保持されているので、空間60の空気はフィルタ39を介してキャップ本体51の通気孔54内の空間に入り込むことができない。その結果、キャップ41の開閉蓋53は閉じ位置にあるときには、プランジャ22をシリンジ21の内部に押し込むことが防止される。したがって、プランジャ22をシリンジ21の内部に押し込むことで、注射針の先端の開口から薬液がプロテクタの内部に漏出する事象を防止することができる。
プロテクタ37が取り付けられた後、ニードルユニット16を上方に位置するように注射器10が保持され、プロテクタ37の先端側(キャップ41側)が弾かれる。プロテクタ37の先端側が弾かれると、注射針36の流路36c内の空気、又はシリンジ21内の空気が上方に移動する。その後、空気抜き作業が行われる。空気抜き作業は、図7に示すように、閉じ位置に保持された開閉蓋53を開き位置に回動させて行われる。プランジャ22がシリンジ21内に押し込まれると、シリンジ21内の薬液がノズル部23を通って注射針36の流路36c内に押し込まれる。その際に、注射針36の流路36c内の空気、又はシリンジ21内の空気は、注射針36の流路36cを介してプロテクタ37のフィルタ39及びシール材40の間の空間60に送り出される。ここで、フィルタ39は、気体を透過させ、液体を不透過とする。したがって、空気抜き作業を行う過程で、プロテクタ37のフィルタ39及びシール材40の間の空間60に送り出された空気は、後から送り出される薬液によってフィルタ39を透過し、通気孔54を介して外部に排出される。その一方で、空間60に送り出された薬液は、フィルタ39を透過することができずに空間60に保持される。このとき、注射針36の先端が空間60に突出しているが、シール材40によって空間60が液密に保持される。したがって、薬液が空間60から漏出することを防止することができる。
そして、空間60に薬液が満たされると、プランジャ22がシリンジ21に対して押し込むことができなくなる。プランジャ22がシリンジ21に対して押し込むことができなくなることで、空気抜き作業が完了する。その後、開き位置にある開閉蓋53を、閉じ位置に回動させる。
このように、プロテクタ37を取り付けた状態で空気抜き作業を行うことで、空気抜き作業時に注射針36から送り出される薬液は、プロテクタ37のフィルタ39及びシール材40の間の空間60に保持される。したがって、作業者は薬液に触れることがなく、また、注射針の先端から排出される薬液が作業空間に飛散することがない。その結果、作業者及び作業空間の汚染が防止される。また、空気抜き作業が行われた注射器10では、プロテクタ37のフィルタ39及びシール材40の間の空間60に薬液が貯留され、プランジャ22がシリンジ21に対して押し込むことができない。したがって、空気抜き作業を行った注射器であるか否かの判断を行うこともできる。
本実施形態では、プロテクタ37の内部の係止縁47が針基35の嵌縁35aに当接されたときには、注射針36の先端に設けた排出口36bの一部がシール材40から空間60に露呈するようにしているが、排出口36b全体が空間60に露呈されるようにしてもよい。
本実施形態では、針基35とプロテクタ37とを嵌合させるとしているが、針基35及びプロテクタ37の一方に係合穴、他方に係止突起を各々設け、針基35とプロテクタ37とを嵌合されたときに、係止突起を係合穴に係合させるようにしてもよい。
本実施形態では、プロテクタ37の内部に環状突起45,46を設けることで、フィルタ39及びシール材40の間に空間60を設け、注射針36の先端を空間60に突出させ、同時に、注射針36の先端の排出口36bの一部を空間60に露呈させるようにしている。しかしながら、フィルタ39及びシール材40の間に空間を設ける方法は、本実施形態に限定されるものではない。図8に示すように、フィルタ39と対峙する面65aに、空間60として機能する凹部66を設けたシール材65を用いることも可能である。この場合、例えばプロテクタ37’に環状突起67を設け、プロテクタ37’の一端側からシール材65、フィルタ39の順でプロテクタ37’の内部に固定する。この場合、フィルタ39はシール材65に突き当てられた状態で固定される。なお、図8において、本実施形態と同一の機能を有する箇所については、本実施形態と同一の符号を付している。
この場合も、注射針の先端は、凹部66内に突出し、該凹部66の内部で注射針の先端の排出口36bの一部が露呈する。なお、符号D2が排出口36bが露呈される範囲である。この場合も、排出口36bの一部だけでなく、排出口36b全体を凹部66内に露呈させてもよい。
なお、図8においては、フィルタ39と対峙する面65aに凹部66を設けたシール材65を用いた場合を例に挙げているが、シール材65に凹部66を設けるのではなく、フィルタ39に凹部を設けることも可能である。
また、この他に、フィルタ又はシール材の少なくともいずれか一方に、フィルタ及びシール材の間に空間を確保するための突起を設けることも可能である。
ここで、シール材65に設けられる凹部66において、軸方向に直交する断面の形状は、円形状、楕円形状、多角形状が挙げられる。また、凹部66は、フィルタ39と当接される面65aから、反対側の面65bに向けて縮径される漏斗状であってもよい。
本実施形態では、先端に設けたベベル36aに排出口36bを有する注射針36を例に取り上げているが、図9に示すように、例えば外周面に2つの排出口70aを有する注射針70を使用することも可能である。この場合も、プロテクタ37のフィルタ39及びシール材40の間の空間60から排出口70aの一部が露呈されるように、フィルタ39及びシール材40をプロテクタ本体38の内部に固定すればよい。この場合、図9中記号D3で示す範囲が、2つの排出口70aが各々露呈される範囲である。なお、注射針70に設けられる開口の数を2としているが、開口の数は2には限定する必要はなく、開口の数は1でもよい。なお、符号70cは、液体及び気体を注射針の内部を流す流路である。この場合も、本実施形態と同様の効果を有することができる。
本実施形態では、針基35と針基35に着脱されるプロテクタ37とからなるニードルユニット16を例に取り上げているが、図10に示すように、注射針74を固定保持する針基(請求項に記載の保持部に相当)75が形成されたシリンジ76と、ガスケット77を有するプランジャ78とを有する注射器本体79と、本実施形態のプロテクタ37とを有する注射器80の構成としてもよい。ここで、図10は、先端にベベル74aが形成された注射針74を用いた場合を示している。なお、符号74bは排出口である。
また、この他に、本実施形態のプロテクタ37は、プロテクタ37を有していない注射器に対して使用することも可能である。
10,80…注射器、15,79…注射器本体、16…ニードルユニット、21,76…シリンジ、22,78…プランジャ、30,77…ガスケット、36,70,74…注射針、36b,70a,74b…排出口、36c…流路、35,75…針基、37…プロテクタ、38、38’…プロテクタ本体、38a,38b…開口、39…フィルタ、40,65…シール材、41…キャップ、45,46…環状突起、51…キャップ本体、52…ヒンジ、53…開閉蓋、54…通気孔、66…凹部、

Claims (19)

  1. 薬液流路と、前記薬液流路を流れる薬液を先端側で排出する排出口とを有する注射針と、
    前記注射針を保持する保持部材と、
    前記注射針が挿入される挿入開口を軸方向における一端に、外部への空気の流出を許容する開口を前記軸方向における他端に有するとともに、前記挿入開口から前記注射針が内部に収納された状態で前記保持部材に装着される筒形状の保護部材と、
    前記保護部材の内部に且つ前記軸方向における他端側に設けられ、気体を透過させ、液体を不透過とするフィルタ部材と、
    前記保護部材の内部に設けられ、前記保護部材を前記保持部材に装着したときに、刺入される前記注射針の前記排出口の少なくとも一部を露呈させる空間を前記フィルタ部材との間に形成して、前記空間を液密に保持するシール部材と、
    を有することを特徴とするニードルユニット。
  2. 請求項1に記載のニードルユニットにおいて、
    前記保護部材は、
    前記開口から前記保護部材の内部に挿入される前記フィルタ部材の位置決めを行う第1の位置決め部と、
    前記第1の位置決め部に対して所定間隔を空けて配置され、前記挿入開口から前記保護部材の内部に挿入されるシール部材の位置決めを行う第2の位置決め部と、
    を有することを特徴とするニードルユニット。
  3. 請求項1に記載のニードルユニットにおいて、
    前記保護部材を前記保持部材に装着したときに、前記シール部材に刺入される前記注射針の前記排出口の少なくとも一部を露呈させる前記空間としての凹部を、前記シール部材又は前記フィルタ部材のいずれか一方に設けたことを特徴とするニードルユニット。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のニードルユニットにおいて、
    前記注射針は、先端にベベルが形成される針管であることを特徴とするニードルユニット。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のニードルユニットにおいて、
    前記排出口は、前記注射針の先端部の外側面に設けられることを特徴とするニードルユニット。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のニードルユニットにおいて、
    前記開口に嵌合され、通気孔を有する基部と、前記基部に対して回動自在に設けられ、前記通気孔を開く位置と前記通気孔を閉じる位置との間で回動する蓋とを有するキャップを有することを特徴とするニードルユニット。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のニードルユニットと、
    ノズル部を先端に有するシリンジと、
    前記シリンジの内部で摺動可能なガスケットと、
    前記ガスケットを一端に有し、前記シリンジの内部への押圧時に、前記ガスケットを前記ノズル部に向けて摺動させて、前記シリンジの内部の薬液を前記注射針の前記薬液流路を介して前記排出口から外部に送り出すプランジャと、
    を有することを特徴とする注射器。
  8. 薬液流路と、前記薬液流路を流れる薬液を先端側で排出する排出口とを有する注射針と、
    前記注射針を保持する保持部を有するシリンジと、
    ガスケットを一端に有し、前記シリンジの内部への押圧時に、前記ガスケットを前記保持部に向けて摺動させて、前記シリンジの内部の薬液を前記注射針に設けた開口を介して外部に送り出すプランジャと、
    前記注射針が挿入される挿入開口を軸方向における一端に、外部への空気の流出を許容する開口を前記軸方向における他端に有するとともに、前記挿入開口から前記注射針が内部に収納された状態で前記シリンジの前記保持部に装着される筒形状の保護部材と、
    前記保護部材の内部に且つ前記軸方向における他端側に設けられ、気体を透過させ、液体を不透過とするフィルタ部材と、
    前記保護部材の内部に設けられ、前記保護部材を前記シリンジの前記保持部に装着したときに、刺入される前記注射針の前記排出口の少なくとも一部を露呈させる空間を前記フィルタ部材との間に形成して、前記空間を液密に保持するシール部材と、
    を有することを特徴とする注射器。
  9. 請求項8に記載の注射器において、
    前記保護部材は、
    前記開口から前記保護部材の内部に挿入される前記フィルタ部材の位置決めを行う第1の位置決め部と、
    前記第1の位置決め部に対して所定間隔を空けて配置され、前記挿入開口から前記保護部材の内部に挿入されるシール部材の位置決めを行う第2の位置決め部と、
    を有することを特徴とする注射器。
  10. 請求項8に記載の注射器において、
    前記保護部材を前記シリンジの前記保持部に装着したときに、前記シール部材に刺入される前記注射針の前記排出口の少なくとも一部を露呈させる前記空間としての凹部を、前記シール部材又は前記フィルタ部材のいずれか一方に設けたことを特徴とする注射器。
  11. 請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の注射器において、
    前記注射針は、先端にベベルが形成される針管であることを特徴とする注射器。
  12. 請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の注射器において、
    前記排出口は、前記注射針の先端部の外側面に設けられることを特徴とする注射器。
  13. 請求項8から請求項12のいずれか1項に記載の注射器において、
    前記開口に嵌合され、通気孔を有する基部と、前記基部に対して回動自在に設けられ、前記通気孔を開く位置と前記通気孔を閉じる位置との間で回動する蓋とを有するキャップを有することを特徴とする注射器。
  14. 注射針が挿入される挿入開口を軸方向における一端に、外部への空気の流出を許容する開口を前記軸方向における他端に有するとともに、前記挿入開口から前記注射針が内部に収納された状態で、前記注射針を保持する保持部材、又は前記注射針を保持する保持部を有するシリンジの少なくとも一方に装着される筒形状の本体と、
    前記本体の内部に且つ前記軸方向における他端側に設けられ、気体を透過させ、液体を不透過とするフィルタ部材と、
    前記本体の内部に設けられ、前記本体を前記保持部材、又は前記シリンジの少なくとも一方に装着したときに、刺入される前記注射針の排出口の少なくとも一部を露呈させる空間を前記フィルタ部材との間に形成して、前記空間を液密に保持するシール部材と、
    を有することを特徴とする注射針の保護部材。
  15. 請求項14に記載の注射針の保護部材において、
    前記本体は、
    前記開口から前記本体の内部に挿入される前記フィルタ部材の位置決めを行う第1の位置決め部と、
    前記第1の位置決め部に対して所定間隔を空けて配置され、前記挿入開口から前記本体の内部に挿入されるシール部材の位置決めを行う第2の位置決め部と、
    を有することを特徴とする注射針の保護部材。
  16. 請求項14に記載の注射針の保護部材において、
    前記本体を前記保持部材に装着したときに、前記シール部材に刺入される前記注射針の前記排出口の少なくとも一部を露呈させる前記空間としての凹部を、前記シール部材又は前記フィルタ部材のいずれか一方に設けたことを特徴とする注射針の保護部材。
  17. 請求項14から請求項16のいずれか1項に記載の注射針の保護部材において、
    前記注射針は、先端にベベルが形成される針管であることを特徴とする注射針の保護部材。
  18. 請求項14から請求項16のいずれか1項に記載の注射針の保護部材において、
    前記排出口は、前記注射針の先端部の外側面に設けられることを特徴とする注射針の保護部材。
  19. 請求項14から請求項18のいずれか1項に記載の注射針の保護部材において、
    前記開口に嵌合され、通気孔を有する基部と、前記基部に対して回動自在に設けられ、前記通気孔を開く位置と前記通気孔を閉じる位置との間で回動する蓋とを有するキャップを有することを特徴とする注射針の保護部材。
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