JP2020137387A - 回転モーター及びリニアモーター - Google Patents

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Abstract

【課題】磁石量を増やすことなくシングルハルバッハ配列回転モーターの出力増大とコギングの解消を実現することのできる回転モーターを提供する。【解決手段】回転モーターは、円筒状部を有し、該円筒状部の内周側に環状に構成した複数のコイル203を持つステーター200と、前記複数のコイルの内周側に、断面円形の外周面を持つ非磁性材料によるローター本体301の前記外周面に複数の永久磁石303によりハルバッハ配列磁石体を一体的に回転可能に構成したローター300と、を含み、前記複数のコイルの外周側と前記ステーターの前記円筒状部の内周側との間に、強磁性材料による円筒状のヨーク202を配置して前記ステーターの一部とした。【選択図】図4

Description

本発明は、回転モーター及びリニアモーターに関し、特にハルバッハ配列磁石体を備えた回転モーター及びリニアモーターに関する。
図1を参照して一般的な同期回転モーターについて説明し、続いて一般的な同期回転モーターとハルバッハ配列磁石体を備えた回転モーターとの違いについて説明する。なお、通常のハルバッハ配列磁石体を備えた回転モーターをシングルハルバッハ配列回転モーターと呼び、図2を参照して説明されるダブル(あるいはデュアル)ハルバッハ配列回転モーターと区別することとする。図1、図2のいずれも、三相回転モーターのローター及びステーターを、回転軸に垂直な断面で示している。
図1において、この同期回転モーターはSPM(Surface Permanent Magnet)モーターとも呼ばれ、ステーター100と、その内側に回転可能に設置されたローター110を有する。ステーター100は、円筒状のステーターコア101の内周に周方向に間隔を置いて形成された複数のティース(コア)102を有し、各ティース102にコイル103を設置して成る。ローター110はインナーローターであり、強磁性体による円筒状のローターコア111の外周に複数の永久磁石(以下、磁石と略称する)112を周方向に並べて接着、固定して成る。このような同期回転モーターは、コアがあることによりコギングが現れるという問題点がある。
一方、シングルハルバッハ配列回転モーターは、図1の複数の磁石112をハルバッハ配列としたものである。つまり、複数の磁石112を、その磁極を周方向に略90度ずつ回転させながら周方向に配列してハルバッハ配列磁石体を形成する。これにより、ハルバッハ配列磁石体の内側(又は外側)の磁場を弱くし、その分ハルバッハ配列磁石体の外側(又は内側)の磁場を強くして、ハルバッハ配列磁石体の外側(又は内側)に強い磁場を発生させることができる。この種の回転モーターは、特許文献1に示されている。
上記説明のようなステーターを持つシングルハルバッハ配列回転モーターは、図1に示されるような同期回転モーターと比較して出力が約1.5倍大きいというメリットがある。ただし、図1の同期回転モーターと同様、コアがあることで、コギングが現れる。
次に、図2を参照して、本発明者により提案されているダブル(あるいはデュアル)ハルバッハ配列磁石体を持つダブルハルバッハ配列回転モーターについて説明する。
図2は、ダブルハルバッハ配列回転モーターのローター及びステーターを、回転軸に垂直な断面で示している。
図2において、ダブルハルバッハ配列回転モーターの場合、環状に組み合わせた複数のコイル150を持つステーター160を間にして、その内周側にはインナーローター170が、外周側にはアウターローター180が、それぞれ、一体的に回転可能に設置されている。インナーローター170は、筒状のインナーローターコア171の外周に、複数のインナー磁石172を90度ずつ磁極が回転するように周方向に並べて内側ハルバッハ配列磁石体を形成するように固定して成る。一方、アウターローター180は、筒状のアウターローターコア181の内周に、複数のアウター磁石182を90度ずつ磁極が回転するように周方向に並べて外側ハルバッハ配列磁石体を構成するように固定して成る。
インナー磁石172とアウター磁石182の数は同じであり、インナーローター170とアウターローター180は一体的に回転するように構成される。
複数のインナー磁石172のうち径方向に着磁したインナー磁石172の磁極方向と、複数のアウター磁石182のうち径方向に着磁したアウター磁石182の磁極方向は、半径方向に関して同じ位置に配置されているもの同士は同じである。一方、複数のインナー磁石172のうち周方向に着磁したインナー磁石172の磁極方向と、複数のアウター磁石182のうち周方向に着磁したアウター磁石182の磁極方向は、半径方向に関して同じ位置に配置されているもの同士は反対である。
インナーローター170では、前述したように、インナー磁石172を、その磁極を周方向に略90度ずつ回転させながら配列すると、配列の内側の磁場が弱まり、配列の外側では、その分磁場が強くなって、インナー磁石172の配列の外側に強い磁場を発生させることができる。一方、アウターローター180では、アウター磁石182を、その磁極を周方向に略90度ずつ回転させながら配列しているが、周方向に略平行な磁化方向を持つ磁石の磁化方向を、インナー磁石172の磁化方向に対して180度反転させている。これにより、アウター磁石182の配列の外側の磁場が弱まり、配列の内側では、その分磁場が強くなって、アウター磁石182の配列の内側に強い磁場を発生させることができる。その結果、インナーローター170の内径側とアウターローター180の外径側には磁場は殆ど漏れず、コイル150が配置されている空間の磁場が強くなる。
特開2011−24379号公報
図2に示されるようなダブルハルバッハ配列回転モーターによれば、図1に示されるような通常の同期回転モーターの約2倍の出力を得ることができる。しかも、ステーター160においてコイル150の保持をコアレス構造で実現しているためコギングが現れない。
しかし、図2に示されるようなダブルハルバッハ配列回転モーターは、出力は増大するものの、磁石の使用量が通常のシングルハルバッハ配列回転モーターに比べて約2倍になりコストも増大する。
そこで、本発明の目的は、磁石量を増やすことなくシングルハルバッハ配列回転モーターの出力増大とコギングの解消を実現することのできる回転モーターを提供することにある。
本発明の他の目的は、上記回転モーターと同様の効果を得ることのできるリニアモーターを提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、円筒状部を有し、該円筒状部の内周側(又は外周側)に環状に構成した複数のコイルを持つステーターと、前記複数のコイルの内周側(又は外周側)に、断面円形の外周面(又は内周面)を持つ非磁性材料によるローター本体の前記外周面(又は前記内周面)に複数の永久磁石によりハルバッハ配列磁石体を一体的に回転可能に構成したローターと、を含み、前記複数のコイルの外周側(又は内周側)と前記ステーターの前記円筒状部の内周側(又は外周側)との間に、強磁性材料による円筒状のヨークを配置して前記ステーターの一部としたことを特徴とする回転モーターが提供される。
上記第1の態様においては、前記複数の永久磁石を、前記ハルバッハ配列磁石体を構成するように、非磁性材料による円筒状の補助部材を介して前記ローター本体の前記内周面に設置することが望ましい。
本発明の第2の態様によれば、環状に構成した複数のコイルを持つステーターと、前記複数のコイルの内周側に、断面円形の外周面を持つ非磁性材料による内側ローターコアの前記外周面に複数の永久磁石によりハルバッハ配列磁石体を一体的に回転可能に構成したローターと、を含み、前記ローターは更に、前記複数のコイルの外周側に対向する内周面を持つ外側ローターコアを有し、該外側ローターコアの内周面に強磁性材料による円筒状のヨークを配置したことを特徴とする回転モーターが提供される。
上記第2の態様においては、前記複数の永久磁石を、前記ハルバッハ配列磁石体を構成するように、非磁性材料による円筒状の補助部材を介して前記内側ローターコアの前記外周面に設置し、前記円筒状のヨークを、非磁性材料による円筒状の保持部材を介して前記外側ローターコアの前記内周面に設置することが望ましい。
本発明の第3の態様によれば、ハルバッハ配列磁石体を構成するように直線状に配列した複数の永久磁石を持つ固定子と、前記複数の永久磁石に対向しつつ該複数の永久磁石の配列方向に移動可能に設置した複数のコイルを持つ可動子とを有するリニアモーターであって、前記固定子は、前記可動子の可動範囲に亘る長さを持つ断面コ字形の部材であって、その開口を下側に向けて設置されたフレームと、前記フレームにおいて互いに対向する2つの内側面の一方に、全長に亘って前記ハルバッハ配列磁石体を構成するように設置された前記複数の永久磁石と、前記2つの内側面の他方に、全長に亘って設置された強磁性材料によるヨークと、を有することを特徴とするリニアモーターが提供される。
上記第3の態様においては、前記複数の永久磁石を、前記フレームの全長に亘って延びる、非磁性材料による補助部材を介して前記2つの内側面の前記一方に設置し、前記ヨークを、前記フレームの全長に亘って延びる、非磁性材料による保持部材を介して前記2つの内側面の前記他方に設置することが望ましい。
本発明によれば、磁石量を増やすことなくシングルハルバッハ配列回転モーターの出力増大とコギングの解消を実現できる回転モーターを提供することができる。また、コアレスモーターとしたことによりコギングの発生も全くない。本発明によればまた、上記回転モーターと同様の効果を得ることのできるリニアモーターを提供することができる。
一般的な同期回転モーターのローター及びステーターの断面構造を示した図である。 本発明者により提案されているダブルハルバッハ配列回転モーターのローター及びステーターの断面構造を示した図である。 本発明の第1の実施形態であるシングルハルバッハ配列回転モーターのローター及びステーターの断面構造を示した図である。 図3のA−A’線による断面図である。 図4に示されたローターの斜視図である。 図5のC−C’線による部分縦断面図である。 本発明の第2の実施形態であるシングルハルバッハ配列回転モーターのローター及びステーターの断面構造を示した図である。 図7のD−D’線による断面図である。 本発明の第3の実施形態であるシングルハルバッハ配列回転モーターのローター及びステーターの断面構造を示した図である。 図9のF−F’線による断面図である。 第3の実施形態に係る回転モーターのアウター磁石と補助部材及び磁石押さえ部を抜き出して示した斜視図である。 図11のH−H’線による部分縦断面図である。 本発明の第4の実施形態であるシングルハルバッハ配列リニアモーターの可動子及び固定子の構造を示した側面図である。 図13AのI−I’線による断面図である。 図13AのJ−J’線による断面図である。
図3、図4を参照して、本発明の第1の実施形態であるシングルハルバッハ配列回転モーター(以下では回転モーターと略称することがある)について説明する。図3は三相回転モーターのローター及びステーターを回転軸に垂直な断面で示し、図4は図3のA−A’線による断面(但し、中心軸が縦方向になるように90度回転)を示している。なお、図3は、図4のB−B’線による断面であるとも言える。
第1の実施形態に係る回転モーターは、図1に関連して説明したシングルハルバッハ配列回転モーターにおいてコイルを保持しているコアを省くことができるようにコイルの固定構造に改良を加えると共に、ローターの軽量化を実現するために磁石の固定構造も改良している。
はじめに、ステーター200の構造について説明する。ステーター200は、円筒状部を持つドラム状のステーターコア201と、ステーターコア201の円筒状部の内周面に固定された強磁性材料による円筒状のヨーク202と、ヨーク202の内周面とステーターコア201の内側端面(図4における回転軸方向の両端のうち、下側の閉端部の内面側)とに環状になるように固定された複数のコイル203と、を有する。ステーターコア201の内周面へのヨーク202の固定は樹脂系接着剤による接着等でも良いが、経年劣化による剥離を防止するためにはボルト等による固定が望ましい。ステーターコア201は純鉄、工業用純鉄、電気鉄、低炭素鋼、ケイ素鋼等の材料から成る。図4において、本実施形態では、ステーターコア201は、有底の円筒体とすることで円筒状部の下端側を閉じ、円筒状部の上端側開口については開口端部に蓋部材201bをボルト等により複数箇所で固定することで閉じているが、上下両側の閉端部の中心にはローター300の回転軸302を通すための開口201aが形成されている。
ヨーク202は純鉄、工業用純鉄、電気鉄、低炭素鋼、ケイ素鋼等の強磁性材料から成り、本実施形態のようにステーターの一部とする場合には、渦電流損を考慮して0.5mm〜1.5mmの板状部材の積層構造とすることが望ましい。しかし、後述するように、ヨークをローターの一部とする場合には、渦電流損は発生しないので積層構造に限らず、バルク体でも良い。コイル203は、レーストラック形状に巻回したものを樹脂でモールドして成り、ヨーク202の内周面とステーターコア201の内側端面に形成された溝(あるいは凹部)202bに、樹脂系接着剤による接着で固定されている。
ローター300は、アルミニウム及びアルミニウム合金の他、合成樹脂、特にFRP(繊維強化プラスチック)、チタン、ステンレス等の非磁性材料で作られるが、以下では、軽量化を企図してアルミニウムで作られている場合について説明する。ローター300は、ここでは、円柱状のローター本体301とその中心軸方向に延びる回転軸302とを有する。ローター本体301の外周部には、複数の磁石303がハルバッハ配列磁石体を形成するように環状に配列されて固定されている。ローター300は、回転軸302がステーターコア201の開口201aにおいてベアリング304により支持されている。
ステーターコア201の内側面へのコイル203の組み付けや、ステーターコア201内へのローター300の収容は、図4で言えば、ステーターコア201の蓋部材201bを外した状態で行い、組み付け、収容作業の修了後、蓋部材201bをステーターコア201の円筒状部の上端側開口にボルトで固定することで実現できる。
ハルバッハ配列磁石体について簡単に説明する。図3に磁石303の磁極を矢印で示したように、複数の磁石303を、その磁極を周方向に略90度ずつ回転させながら周方向に配列してハルバッハ配列磁石体を形成する。これにより、ここでは、ハルバッハ配列磁石体の内側の磁場を弱くし、その分ハルバッハ配列磁石体の外側の磁場を強くして、ハルバッハ配列磁石体の外側に強い磁場を発生させることができるようにしている。磁石の材料としては、Nd−Fe−B磁石の他、Sm−Co磁石、フェライト磁石等が挙げられる。
次に、図5、図6を参照して、ローター300における磁石303の固定構造について説明する。本例では、ローター300が非磁性材料であることからローター300と磁石303との間に吸着力が発生せず、接着のみでは磁石303の固定強度が十分でない。そのため、磁石303の固定構造を改良して十分な固定強度を得るようにしている。
図5は、ハルバッハ配列磁石体を持つ回転モーターにおけるローター300の斜視図である。図6は、図5の線C−C’による部分縦断面図である。図5、図6においては、磁石の磁化方向は図示を省略している。
非磁性材料によるローター本体301の外周に複数の磁石303が周方向に並んでハルバッハ配列磁石体を形成するように接着、固定されている。複数の磁石303は、それぞれ、ローター本体301の軸心方向の長さと同じ長さを有する。ローター本体301の両端には、それぞれ、環状の磁石押さえ部310が複数のネジ320でローター本体301に取り付けられている。上述したように、軽量化を企図した場合の非磁性材料としては、アルミニウム及びアルミニウム合金の他、合成樹脂、特にFRP(繊維強化プラスチック)、チタン等が挙げられる。
図6において、ローター本体301の外周に、周方向に並べて接着、固定された複数の磁石303は、それぞれ、ローター本体301と接する面とは反対側の面であってローター本体301の軸心と同じ方向の両端縁が面取り加工されて略台形状の縦断面を持つように形成されている。磁石押さえ部310は、図6中の上側について言えば、ローター本体301の外径より少し小さめの内径及びローター本体301の外径より少し大きめの外径を有する環状体である。磁石押さえ部310はまた、ローター本体301の軸心方向の端面及び同じ方向の複数の磁石303の端面に接する面を有すると共に、複数の磁石303の面取りされた部分、ここでは斜面、の少なくとも一部と接してローター本体301から離れる方向への磁石303のずれを掛止する爪311を、外周側の全周にわたって持つ。磁石押さえ部310は、周方向に間隔をおいた複数個所で、頭部埋め込み型のネジ320によりローター本体301に取り付けられる。図6中の下側の磁石押さえ部310についても同様である。磁石押さえ部310は、ローター本体301と同様の、密度が1.5〜5.0g/cmの非磁性材料が望ましい。
以上のように、環状の磁石押さえ部310で複数の磁石303をローター本体301側に押さえつつ、磁石押さえ部310をローター本体301の軸心方向の端面にネジ320で固定することで、複数の磁石303を一括して物理的に固定することができる。特に、磁石押さえ部310は、その一部が、磁石303とコイル203との間のギャップに突出することなく磁石303を押さえることができる。
なお、磁石押さえ部310の爪311は、磁石押さえ部310の周方向に間隔をおいて磁石303毎に少なくとも1個ずつ設けるようにしても良い。また、磁石303の面取りを斜面では無く段部とし、磁石押さえ部310の爪を、前記段部の少なくとも一部と接する断面逆L字形状としても良い。
次に、本例の組立作業を説明する。はじめに、回転軸302を持つローター本体301と、その軸心方向に関して同じ長さを持つ複数の磁石303を用意し、これらの磁石303に対して、それぞれ、ローター本体301と接する面とは反対側の面であって前記軸心方向の両端縁を面取りする。続いて、ローター本体301の外周に、面取りされた磁石303をエポキシ樹脂等の樹脂系接着剤で1個おきに接着した後、初期硬化時間5分〜30分後に次の面取りされた磁石303を、1個おきの空いている箇所に同じ接着剤で接着する。そして、初期硬化時間後に爪311付きの磁石押さえ部310をローター本体301にネジ320で装着することでローター300の組立作業が終了する。その結果、これまでの組立作業に比べて磁石の接着作業時間の短縮が著しく、接着後は接着剤の硬化時間を待たずに次の工程に移ることができる。
以上説明した第1の実施形態に係る回転モーターは、コイル203を収容するスロットが無くコアレスモーターの構造を持つ。コアレスモーターであればコギングが無く、インピーダンスが低いために応答速度が速くなる。一般的な磁石配列でコアレスモーター構造にするとコア付きモーターに比べて出力が約1/2に低下するが、第1の実施形態に係る回転モーターは、ハルバッハ配列磁石体を採用したことで出力が改善され、しかも円筒状に構成した複数のコイル203の外周側と円筒状のステーターコア201の内周側との間に強磁性材料による円筒状のヨーク202を対向させて配置したことにより、磁石量を増やすことなく回転モーターの出力増大を実現することができる。
なお、複数のコイル203をデルタ又はスター結線にしてU相、V相、W相の三相交流電源に接続して三相回転モーターとするための配線、接続形態については周知であるので、説明を省略する。これは、後述する第2、第3の実施形態でも同じである。また、第1の実施形態で挙げたローター、ステーター、ヨーク、磁石の各材料は、後述する第2〜第4の実施形態にも適用される。
次に、図7、図8を参照して、本発明の第2の実施形態である回転モーター(シングルハルバッハ配列回転モーター)について説明する。図7は三相回転モーターのローター及びステーターを回転軸に垂直な断面で示し、図8は図7のD−D’線による断面(但し、中心軸が縦方向になるように90度回転)を示している。なお、図7は、図8のE−E’線による断面であるとも言える。
第2の実施形態に係る回転モーターは、図2に関連して説明したダブルハルバッハ配列回転モーターにおけるコイルの固定構造に改良を加えると共に、ローターの軽量化を実現するために磁石の固定構造も改良し、更に、複数のアウター磁石による外側ハルバッハ配列磁石体を、強磁性材料によるヨークに置き換えている。
はじめに、ステーター400の構造について説明する。ステーター400は、円筒体410とその一端側に一体化された円形のステーター基板420とで形成されている。ステーター基板420には複数のコイル430が環状になるように配置され、樹脂系接着剤等により接着されている。コイル430はレーストラック形状に巻回したものを樹脂でモールドして成り、その一端部をステーター基板420に形成された溝(あるいは凹部)420aに埋め込んだ状態で接着することにより、ステーター基板420から立ち上がった状態でステーター400に固定されている。ステーター400は、純鉄、工業用純鉄、電気鉄、低炭素鋼、ケイ素鋼等の材料からなる。
ローター500は、アルミニウム及びアルミニウム合金の他、合成樹脂、特にFRP(繊維強化プラスチック)、チタン、ステンレス等の非磁性材料で作られるが、以下では、軽量化を企図してアルミニウムで作られている場合について説明する。ローター500は、回転軸510と、円筒状のインナーローターコア520及びアウターローターコア530を有し、これらを円形の主板540で一体化してなる。インナーローターコア520は、円筒体410とコイル430の間にあって、その外周側に、図2で説明した内側ハルバッハ配列磁石体を構成するための複数のインナー磁石521がコイル430と所定のギャップを介して対向するように環状に配列、固定されている。
インナー磁石521は、それぞれ、コイル430と対向する面であってローター500の軸心と同じ方向の両端縁が面取り加工されて略台形状の縦断面を持つように形成されている。具体的には、インナーローターコア520の外周面に、非磁性材料による円筒状の補助部材522が固着され、この補助部材522の外周面に、環状の磁石押さえ部523を用いて複数のインナー磁石521が固定されている。インナーローターコア520への補助部材522の固着は、樹脂系接着剤による接着等でも良いが、経年劣化による剥離を防止するためにはボルト等による固定が望ましい。本実施形態においてはまた、補助部材522が非磁性材料であることからインナー磁石521との間に吸着力が発生せず、接着のみではインナー磁石521の固定強度が十分でないため、インナー磁石521の固定構造を改良して十分な固定強度を得るようにしている。
磁石押さえ部523によるインナー磁石521の固定は、図5、図6で説明した構造、手法と同じ構造、手法であるので説明は省略する。補助部材522の非磁性材料も、アルミニウム及びアルミニウム合金の他、合成樹脂、特にFRP(繊維強化プラスチック)、チタン等が挙げられる。
回転軸510は、円筒体410の両端にそれぞれ設置されたベアリング411で回転可能に支持されている。
図7を参照して、内側ハルバッハ配列磁石体について簡単に説明する。図7にインナー磁石521の磁極を矢印で示したように、複数のインナー磁石521を、その磁極を周方向に略90度ずつ回転させながら周方向に配列して内側ハルバッハ配列磁石体を形成する。これにより、ここでは、内側ハルバッハ配列磁石体の内側の磁場を弱くし、その分、内側ハルバッハ配列磁石体の外側の磁場を強くして、内側ハルバッハ配列磁石体の外側に強い磁場を発生させることができるようにしている。インナー磁石521の材料としては、Nd−Fe−B磁石の他、Sm−Co磁石、フェライト磁石等が挙げられる。
アウターローターコア530は、コイル430の外周側に対向する位置にあって、その内周側には、保持部材524を介して強磁性材料による円筒状のヨーク525がコイル430と所定のギャップを介して対向するように配列、固定されている。保持部材524の材料としては、補助部材522の非磁性材料と同様、アルミニウム及びアルミニウム合金の他、合成樹脂、特にFRP(繊維強化プラスチック)、チタン等が挙げられる。ヨーク525は、純鉄、工業用純鉄、電気鉄、低炭素鋼、ケイ素鋼等の強磁性材料から成り、前述したように、0.5mm〜1.5mmの板状部材の積層構造で得られるが、本実施形態ではヨーク525はローターの一部で、渦電流損が無いので、バルク体で実現されても良い。
アウターローターコア530への保持部材524の固着及び保持部材524へのヨーク525の固着は、樹脂系接着剤による接着等でも良いが、経年劣化による剥離を防止するためには接着に加えてボルト等による固定が望ましい。
ところで、ヨーク525をローター側に設置しているのは、ヨーク525を固定部側、例えばステーター基板420に設置すると、ローター500側の磁石521との間に吸着力が発生し、ベアリング411に大きな負担がかかるからである。これに対し、ヨーク525をローター側に設置すると、磁石521との間に吸着力は発生しているが、ベアリング411には負担がかからない。
以上説明した第2の実施形態に係る回転モーターも、コイル430を収容するスロットの無いコアレスモーターの構造を持つので、コギングが無く、インピーダンスが低いために応答速度が速くなる。そして、第2の実施形態に係る回転モーターも、ハルバッハ配列磁石体を採用したことで出力が改善され、しかも円筒状に構成した複数のコイル430の外周側に、ダブルハルバッハ配列回転モーターにおける外側ハルバッハ配列磁石体に代えて、強磁性材料による円筒状のヨーク525を対向させて、配置したことにより、磁石量を増やすことなく回転モーターの出力増大を実現することができる。
次に、図9、図10を参照して、本発明の第3の実施形態である回転モーター(シングルハルバッハ配列回転モーター)について説明する。図9は三相回転モーターのローター及びステーターを回転軸に垂直な断面(但し、中心軸が縦方向になるように90度回転)で示し、図10は図9のF−F’線による断面を示している。なお、図9は、図10のG−G’線による断面であるとも言える。
第3の実施形態に係る回転モーターは、図2に関連して説明したダブルハルバッハ配列回転モーターにおけるコイルの固定構造に改良を加えると共に、ローターの軽量化を実現するために磁石の固定構造も改良している。第3の実施形態に係る回転モーターは、更に、図2のダブルハルバッハ配列回転モーターにおける複数のインナー磁石による内側ハルバッハ配列磁石体を、強磁性材料によるヨークに置き換えている。図7、図8に示された第2の実施形態の構成要素と同じ構成要素については同じ参照番号を付すこととし、詳しい説明は省略することがある。
はじめに、ステーター400の構造について説明する。ステーター400は、円筒体410とその一端側に一体化されたステーター基板420とで形成されている。ステーター基板420には複数のコイル430が環状になるように配置、固定されている。コイル430は、その一端部をステーター基板420に形成された溝(あるいは凹部)420aに埋め込んだ状態で樹脂系接着剤等で接着すると共に、コイル430の内周側と円筒体410の外周側との間に強磁性材料による円筒状のヨーク431を介在させて樹脂系接着剤等で接着することにより、ステーター基板420から立ち上がった状態でステーター400に固定されている。
ローター600は、アルミニウム及びアルミニウム合金の他、合成樹脂、特にFRP(繊維強化プラスチック)、チタン、ステンレス等の非磁性材料で作られるが、ここでも、軽量化を企図してアルミニウムで作られている場合について説明する。ローター600は、回転軸610と円筒状のローター本体620を有し、これらを円形の主板630で一体化してなる。ローター本体620は、コイル430の外周に対向する位置にあって、その内周側に、図2で説明した外側ハルバッハ配列磁石体を構成するための複数のアウター磁石621がコイル430と所定のギャップを介して対向するように環状に配列、固定されている。具体的には、ローター本体620の内周面に、非磁性材料による円筒状の補助部材622が固定され、この補助部材622の内周面に、環状の磁石押さえ部623を用いて複数のアウター磁石621が固定されている。
ローター本体620への補助部材622の固着は、樹脂系接着剤による接着等でも良いが、経年劣化による剥離を防止するためには接着に加えてボルト等による固定が望ましい。本実施形態においても、補助部材622が非磁性材料であることからアウター磁石621との間に吸着力が発生せず、接着のみではアウター磁石621の固定強度が十分でないため、磁石押さえ部623を用いてアウター磁石621を補助部材622に固定することにより十分な固定強度を得るようにしている。
磁石押さえ部623によるアウター磁石621の固定について、図11、図12を参照して説明する。図11は、第3の実施形態に係る回転モーターのアウター磁石621と補助部材622及び磁石押さえ部623を抜き出して示した斜視図である。図12は、図11のH−H’線による部分縦断面図である。
図11において、円筒状の補助部材622の内周に複数のアウター磁石621が周方向に並んで外側ハルバッハ配列磁石体を形成するように接着、固定されている。複数のアウター磁石621は、それぞれ、補助部材622の軸心方向の長さと同じ長さを有する。補助部材622の両端には、それぞれ、環状の磁石押さえ部623が複数のネジ624で補助部材622に取り付けられている。前述したように、補助部材622の非磁性材料としては、密度が1.5〜5.0g/cmのアルミニウム及びアルミニウム合金、合成樹脂、特にFRP(繊維強化プラスチック)、チタン等が挙げられる。
図12をも参照して、補助部材622の内周に、周方向に並べて接着固定された複数のアウター磁石621は、それぞれ、補助部材622と接する面とは反対側の面であって補助部材622の軸心と同じ方向の両端縁が面取り加工されて略台形状の縦断面を持つように形成されている。磁石押さえ部623は、補助部材622の外径と同じ外径及び補助部材622の内径より少し小さめの内径を有する環状体である。磁石押さえ部623はまた、補助部材622の軸心方向の端面及び同じ方向の複数のアウター磁石621の端面に接する面を有すると共に、複数のアウター磁石621の面取りされた部分、ここでは斜面の少なくとも一部と接して補助部材622から離れる方向へのアウター磁石621のずれを掛止する爪623−1を、内周側の全周にわたって持つ。磁石押さえ部623は、周方向に間隔をおいた複数個所で、頭部埋め込み型のネジ624により補助部材622に取り付けられる。磁石押さえ部623は、補助部材622と同様、密度が1.5〜5.0g/cmの非磁性材料が望ましい。
以上のように、環状の磁石押さえ部623で複数のアウター磁石621を補助部材622側に押さえつつ、磁石押さえ部623を補助部材622の軸心方向の端面にネジ624で固定することで、複数のアウター磁石621を一括して物理的に固定することができる。本実施形態においても、磁石押さえ部623は、その一部が、アウター磁石621とコイル430との間のギャップに突出することなくアウター磁石621を押さえることができる。
図9を参照して、外側ハルバッハ配列磁石体について簡単に説明する。図9にアウター磁石621の磁極を矢印で示したように、複数のアウター磁石621を、その磁極を周方向に略90度ずつ回転させながら周方向に配列して外側ハルバッハ配列磁石体を形成する。これにより、外側ハルバッハ配列磁石体の外側の磁場を弱くし、その分、外側ハルバッハ配列磁石体の内側の磁場を強くして、外側ハルバッハ配列磁石体の内側に強い磁場を発生させることができるようにしている。アウター磁石621の材料としては、Nd−Fe−B磁石の他、Sm−Co磁石、フェライト磁石等が挙げられる。
コイル430の内周側には、強磁性材料によるヨーク431が接着、固定されている。ヨーク431は、純鉄、工業用純鉄、電気鉄、低炭素鋼、ケイ素鋼等の強磁性材料から成り、前述したように、0.5mm〜1.5mmの板状部材の積層構造で得ることができる。
回転軸610は、円筒体410の両端にそれぞれ設置されたベアリング411で回転可能に支持されている。
以上説明した第3の実施形態に係る回転モーターも、コイル430を収容するスロットの無いコアレスモーターの構造を持つので、コギングが無く、インピーダンスが低いために応答速度が速くなる。そして、第3の実施形態に係る回転モーターも、ハルバッハ配列磁石体を採用したことで出力が改善され、しかも円筒状に構成した複数のコイル430の内周側に、ダブルハルバッハ配列回転モーターにおける内側ハルバッハ配列磁石体に代えて、強磁性材料による円筒状のヨーク431を対向させて、配置したことにより、磁石量を増やすことなく回転モーターの出力増大を実現することができる。
次に、図13A〜図13Cを参照して、本発明の第4の実施形態であるシングルハルバッハ配列リニアモーターについて説明する。図13Aは三相リニアモーターの側面図、図13Bは図13AのI−I’線による断面図、図13Cは図13AのJ−J’線による断面図である。図13Cにおいては、可動部となるコイル側の構成要素を中心に示している。
第4の実施形態に係る三相リニアモーターは、複数の磁石710を持つ固定子(ステーター)700と、コイル810を持つ可動子800とを有する。固定子700は、可動子800の可動範囲に亘る長さを持つ断面コ字形の非磁性材料による部材であって、その開口を下側に向けて設置されたフレーム720と、フレーム720において互いに対向する2つの内側面の一方に、非磁性材料による板状の補助部材730を介して全長に亘って設置された複数の磁石710と、上記2つの内側面の他方に、非磁性材料による板状の保持部材740を介して全長に亘って設置された強磁性材料によるヨーク750とを有する。
複数の磁石710は、樹脂系接着剤等で補助部材730に接着のみにより固定されても良いが、ここでは、接着に加えて、図5、図6で説明したように、磁石押さえ部760とネジ770とを用いて補助部材730に固定するようにしている。ただし、複数の磁石710は直線状に配置されるので、磁石押さえ部760は環状ではなく、直線形状である。補助部材730及び保持部材740は、樹脂系接着剤による接着で固定されても良いが、経年劣化による剥離を防止するためには接着に加えてボルト等による固定が望ましい。
リニアモーターの場合、ブロック状の複数の磁石710が直線状のハルバッハ配列磁石体を構成するように配列、固定される。特に、磁石710として、図(b)に示すように、補助部材730側からコイル810側に向かう異方性(磁極)を持つ第1の磁石と、45度方向に異方性(磁極)を持つ第2の磁石(45度方向異方性磁石)と、コイル810側から補助部材730側に向かう異方性(磁極)を持つ第3の磁石とによる3種類の磁石を使用してハルバッハ配列磁石体を構成することで、磁界の磁束分布を正弦波に近づけることができるようにしている。また、このような磁石配列により、ハルバッハ配列磁石体の補助部材730側の磁場を弱くし、その分、ハルバッハ配列磁石体のコイル810側の磁場を強くして、コイル810側に強い磁場を発生させることができる。勿論、ハルバッハ配列磁石体は、第1〜第3の実施形態における磁石と同様、複数の磁石を、その磁極を長さ方向に略90度ずつ回転させながら配列して構成しても良い。
磁石710の材料としては、Nd−Fe−B磁石の他、Sm−Co磁石、フェライト磁石等が挙げられる。
可動子800は、磁石710とヨーク750との間に所定のギャップを介して移動可能に設置されたコイル810と、コイル810を固定した保持板820と、保持板820の長さ方向の下部両端側に設けられてリニアガイド830により移動を案内される2つのリニアスライダー840とを有する。コイル810は、保持板820及びリニアスライダー840と共にリニアガイド830に沿ってスライド移動する。コイル810は、ここでは、6個のコイルを有し、これらのコイルをデルタ又はスター結線にしたうえでU相、V相、W相の三相交流電源に接続される。各コイルはレーストラック形状に巻回したものを樹脂でモールドして成り、その一端部を保持板820に形成された溝(あるいは凹部)に埋め込んだ状態にて樹脂系接着剤等で接着することにより、保持板820から立ち上がった状態でしかも磁束生成面が磁石710、ヨーク750に対向するように保持板820に固定されている。
三相リニアモーターの構成に必要なコイルの最小限の個数は3個であり、可動子側のコイルは、U相、V相、W相の三相1組を単位とし、必要推力に応じて複数組設置される。
フレーム720は、純鉄、工業用純鉄、電気鉄、低炭素鋼、ケイ素鋼等の磁性材料からなり、補助部材730及び保持部材740はステンレス、アルミニウム及びアルミニウム合金の他、合成樹脂、特にFRP(繊維強化プラスチック)、チタン等の非磁性材料が用いられる。ヨーク750は、純鉄、工業用純鉄、電気鉄、低炭素鋼、ケイ素鋼等の強磁性材料から成り、前述したように、0.5mm〜1.5mmの板状部材の積層構造で得られる。
6個のコイルに対する三相交流電源の接続形態や可動子800の位置あるいは速度制御方式は周知であるので、詳しい説明は省略し、簡単に説明すると、可動子800の位置制御や速度制御を行うために、可動子800側、例えばコイル810に、可動子800の位置を検出する位置センサ(図示省略)が設置される。また、可動子800の位置制御や速度制御機能を有する制御装置(図示省略)が設置される。制御装置は、駆動電流供給用の三相交流電源(図示省略)に接続されると共に、位置センサからの位置検出信号を用いて複数のコイルに供給する駆動電流を制御することにより、可動子800を指令値で指定された位置に位置決めするための位置制御や速度制御を実行する。
以上説明した第4の実施形態に係るリニアモーターも、コアレスモーターの構造を持つので、コギングが無く、インピーダンスが低いために応答速度が速くなる。そして、ハルバッハ配列磁石体を採用したことで出力が改善され、しかもコイル810の移動スペースを確保しつつ磁石710と対向するようにヨーク750を配置したことにより、磁石量を増やすことなくリニアモーターの出力増大を実現することができる。
本発明は、磁石を用いる回転モーター及びリニアモーター全般において、有用に利用することができる。
200、400 ステーター
201 ステーターコア
202、431、525、750 ヨーク
203、430 コイル
300、500、600 ローター
301、620 ローター本体
302、510、610 回転軸
303、521、621、710 永久磁石
304、411 ベアリング
310、523、623、760 磁石押さえ部
410 円筒体
420 ステーター基板
520 インナーローターコア
522、622、730 補助部材
524、740 保持部材
530 アウターローターコア
540、630 主板
700 固定子
720 フレーム
800 可動子
820 保持板
830 リニアガイド
840 リニアスライダー

Claims (6)

  1. 円筒状部を有し、該円筒状部の内周側(又は外周側)に環状に構成した複数のコイルを持つステーターと、
    前記複数のコイルの内周側(又は外周側)に、断面円形の外周面(又は内周面)を持つ非磁性材料によるローター本体の前記外周面(又は前記内周面)に複数の永久磁石によりハルバッハ配列磁石体を一体的に回転可能に構成したローターと、を含み、
    前記複数のコイルの外周側(又は内周側)と前記ステーターの前記円筒状部の内周側(又は外周側)との間に、強磁性材料による円筒状のヨークを配置して前記ステーターの一部としたことを特徴とする回転モーター。
  2. 前記複数の永久磁石を、前記ハルバッハ配列磁石体を構成するように、非磁性材料による円筒状の補助部材を介して前記ローター本体の前記内周面に設置したことを特徴とする請求項1に記載の回転モーター。
  3. 環状に構成した複数のコイルを持つステーターと、
    前記複数のコイルの内周側に、断面円形の外周面を持つ非磁性材料による内側ローターコアの前記外周面に複数の永久磁石によりハルバッハ配列磁石体を一体的に回転可能に構成したローターと、を含み、
    前記ローターは更に、前記複数のコイルの外周側に対向する内周面を持つ外側ローターコアを有し、該外側ローターコアの内周面に強磁性材料による円筒状のヨークを配置したことを特徴とする回転モーター。
  4. 前記複数の永久磁石を、前記ハルバッハ配列磁石体を構成するように、非磁性材料による円筒状の補助部材を介して前記内側ローターコアの前記外周面に設置し、
    前記円筒状のヨークを、非磁性材料による円筒状の保持部材を介して前記外側ローターコアの前記内周面に設置したことを特徴とする請求項3に記載の回転モーター。
  5. ハルバッハ配列磁石体を構成するように直線状に配列した複数の永久磁石を持つ固定子と、前記複数の永久磁石に対向しつつ該複数の永久磁石の配列方向に移動可能に設置した複数のコイルを持つ可動子とを有するリニアモーターであって、
    前記固定子は、前記可動子の可動範囲に亘る長さを持つ断面コ字形の部材であって、その開口を下側に向けて設置されたフレームと、
    前記フレームにおいて互いに対向する2つの内側面の一方に、全長に亘って前記ハルバッハ配列磁石体を構成するように設置された前記複数の永久磁石と、
    前記2つの内側面の他方に、全長に亘って設置された強磁性材料によるヨークと、を有することを特徴とするリニアモーター。
  6. 前記複数の永久磁石を、前記フレームの全長に亘って延びる、非磁性材料による補助部材を介して前記2つの内側面の前記一方に設置し、
    前記ヨークを、前記フレームの全長に亘って延びる、非磁性材料による保持部材を介して前記2つの内側面の前記他方に設置したことを特徴とする請求項5に記載のリニアモーター。
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