JP2020137272A - ケーブルグランド - Google Patents

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Abstract

【課題】組付作業の煩雑化を抑制しながら、ロックナットが緩まないようにすることが可能なケーブルグランドを提供する。【解決手段】ケーブルグランド100は、グランド本体1と、スリーブ3と、キャップ2と、ロックナット6とを備える。グランド本体1の取付部13には回止め溝132が形成されるとともに、ロックナット6には径方向に延びるガイドレール62が形成されている。そして、ケーブルグランド100は、ガイドレール62に沿ってスライド移動可能なスライド部71と、回止め溝132に嵌合されるロック爪部72とを有するロックピース7を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ケーブルを保持するケーブルグランドに関する。
電気機器にケーブルを接続する際、電気機器の筐体等に取り付けたケーブルグランドを介してケーブルを保持する技術が公知である(例えば、特許文献1参照)。
ケーブルグランドとしては、例えば、ケーブルの挿通が可能な筒状の部材であって鍔部及びその鍔部を挟んだ両側に雄ねじが形成された筒状のグランド本体、このグランド本体に嵌め込まれるスリーブ、グランド本体の一方側(スリーブが嵌め込まれる側)の雄ねじにねじ込まれるキャップ(袋ナット)、及びグランド本体を壁体に固定するロックナットなどを備えたものがある。
このようなケーブルグランドでは、グランド本体の他方側の雄ねじを、電気機器の筐体の壁体(以下、電気機器の壁体ともいう)に形成された取付孔に壁体の表側から差し込んだ状態で、その他方側の雄ねじにロックナットを壁体の裏側(筐体の内側)からねじ込むことによってグランド本体を壁体に取り付ける。その後に、スリーブの挿通孔にケーブルを挿通した状態で当該スリーブをグランド本体に嵌め込み、グランド本体の一方側の雄ねじにキャップをねじ込んでスリーブを締め付ける。このようにしてキャップにてスリーブを締め付けることにより、スリーブが縮径方向に変形し、スリーブの挿通孔の内周面とケーブルの外周面とが密着する。これによって、電気機器の筐体内に水、油、塵、埃などが侵入するのを防止することができるとともに、ケーブル自体をしっかりと保持・固定することができる。
なお、上記ケーブルグランドにおいて、グランド本体の鍔部は例えば略六角形状に形成されており、スパナ等の工具を掛けることができる。
ところで、上記構造のケーブルグランドにあっては、壁体に取り付けたグランド本体にキャップをねじ込む際に、例えば、キャップの締め付け力が大きい場合、グランド本体が回転してしまい、ロックナットが緩むことがある。また、キャップをグランド本体に締め付けた後に、キャップを緩める際にロックナットが緩むことがある。そして、グランド本体やロックナットが緩んだままの状態で作業を終了すると、グランド本体の鍔部と取付側の壁体との間に配置するパッキンの面圧(鍔部がパッキンを押圧する面圧)を確保することができなくなり、ケーブルグランドの気密・水密性が低下して漏水等が生じるおそれがある。
そこで、従来では、壁体に対してグランド本体が回り止めされたケーブルグランドが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2のケーブルグランドは、壁体とロックナットとの間に配置されるワッシャを備え、そのワッシャには第1舌片及び第2舌片が設けられている。また、グランド本体の取付部には回止め溝が形成され、壁体の取付孔の周縁には切欠きが形成されている。そして、ワッシャの第1舌片がグランド本体の回止め溝に嵌り込むとともに、ワッシャの第2舌片が壁体の切欠きに嵌り込むことにより、壁体に対するグランド本体の回転が規制される。
特開2007−37364号公報 特許第6239696号公報
しかしながら、上記した従来のケーブルグランドでは、筐体の壁体にケーブルグランドを組み付ける際に、壁体の取付孔に切欠きを形成する必要があるので、組付作業が煩雑化するという問題点がある。すなわち、壁体の取付孔に対して二次加工(切欠きの形成)が必要になるとともに、その二次加工の際に特殊な工具が必要になる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、組付作業の煩雑化を抑制しながら、ロックナットが緩まないようにすることが可能なケーブルグランドを提供することである。
本発明によるケーブルグランドは、ケーブルの挿通が可能な筒状の部材であって、鍔部とその鍔部を挟んだ両側にそれぞれ設けられた円筒形状のケーブル保持部及び取付部とを有し、それらケーブル保持部及び取付部の外周面にそれぞれ雄ねじが形成されたグランド本体と、前記ケーブルを通す挿通孔を有し、前記ケーブル保持部に嵌め込まれるスリーブと、前記ケーブル保持部の雄ねじに噛み合う雌ねじが形成されたキャップと、前記取付部の雄ねじに噛み合う雌ねじが形成されたロックナットと、を備え、前記グランド本体の取付部を、ケーブルグランドを取り付ける壁体に形成された取付孔に差し込んだ状態で、その取付部に前記ロックナットをねじ込むことにより前記グランド本体を前記壁体に取り付け、前記グランド本体のケーブル保持部に前記スリーブを嵌め込んだ状態で前記キャップを当該ケーブル保持部にねじ込む構造のケーブルグランドにおいて、前記グランド本体の取付部には回止め溝が形成されているとともに、前記ロックナットには径方向に延びるガイドレールが形成され、前記ガイドレールに沿ってスライド移動可能なスライド部と、前記回止め溝に嵌合されるロック爪部とを有するロックピースを備える。
このように構成することによって、ロックピースにより、グランド本体とロックナットとが相対回転しないように固定されるので、ロックナットが緩まないようにすることができる。また、壁体の取付孔に切欠きを形成する必要がないので、組付作業の煩雑化を抑制することができる。
上記ケーブルグランドにおいて、ガイドレール及びスライド部のうち、一方には凹部が形成されるとともに、他方には突部が形成されており、凹部及び突部は、ロック爪部が回止め溝に嵌合されるときに係合され、ガイドレールに対するスライド部の移動を規制するように構成されていてもよい。
上記ケーブルグランドにおいて、前記ロックナットには、前記ガイドレールが複数形成されていてもよい。
本発明のケーブルグランドによれば、組付作業の煩雑化を抑制しながら、ロックナットが緩まないようにすることができる。
本実施形態によるケーブルグランドを示した斜視図である。 図1のケーブルグランドを示した分解斜視図である。 図1のケーブルグランドが壁体の取付孔に取り付けられた状態を示した断面図である。 図2のロックナットのガイドレールを拡大して示した斜視図である。 図2のロックピースを拡大して示した斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態のケーブルグランド100は、図2に示すように、グランド本体1、キャップ2、スリーブ3、スリーブコレット4、パッキン5、ロックナット6、及びロックピース7などを備えている。
グランド本体1は、略円筒形状の部材(例えば樹脂製)であって、軸方向(円筒の軸方向)の中央部に略六角形状の鍔部12が形成されており、この鍔部12を挟んだ両側(X1及びX2方向側)に、それぞれ円筒形状のケーブル保持部11と取付部13とが形成されている。ケーブル保持部11の外周面には雄ねじ111が形成されている。また、取付部13の外周面には雄ねじ131が形成されている。取付部13は、後述する電気機器の筺体160の壁体161(以下、電気機器の壁体161ともいう)に形成された取付孔161a(図3参照)に差し込まれる。
なお、以下の説明では、グランド本体1のケーブル保持部11側(ケーブルグランド100のキャップ2側)を前方側という。
また、グランド本体1には、ケーブル挿通用の挿通孔(貫通孔)1aが軸方向に沿って形成されている。挿通孔1aは段付き孔であって、当該挿通孔1aの軸方向の途中には、後述するスリーブ3が圧入される円すいテーパ面112(図3参照)が形成されており、この円すいテーパ面112の前方側からスリーブ3が嵌め込まれる。
さらに、グランド本体1には、取付部13の外周面に、軸方向に沿って延びる1条の回止め溝132が形成されている。この回止め溝132の深さは、雄ねじ131のねじ山の高さよりも大きい。また、回止め溝132の幅は、後述するロックピース7のロック爪部72が嵌り込むことが可能な大きさとなっている。
スリーブ3は、筒体(例えばゴム製)であって、ケーブル150(図3参照)を通す挿通孔3aが軸方向に沿って形成されている。スリーブ3の軸方向の長さは、スリーブ3がグランド本体1のケーブル保持部11に嵌まり込んだ状態で、グランド本体1の端部(前方側の端部)から所定量突出する長さとなっている。
スリーブコレット4は、スリーブ3に装着され、スリーブ3が圧入される際の変形を規正するように構成されている。このスリーブコレット4は、円筒状に形成された円筒状部4aと、円筒状部4aの一方端部(X1方向側の端部)に形成された内フランジ部4bとを有する。スリーブコレット4には、ケーブル150が挿通される開口部4cが設けられている。
円筒状部4aは、スリーブ3の外周面を覆うように形成され、スリーブ3とケーブル保持部11の内周面との間に介在されるように構成されている。円筒状部4aの他方側(X2方向側)には、縮径しやすくするための複数のスリット41が形成されている。スリット41は、軸方向に延びるように形成され、周方向に間隔を隔てて配置されている。内フランジ部4bは、スリーブ3の一方端面(X1方向側の端面)を覆うように形成され、スリーブ3とキャップ2の前壁部2aとの間に介在されるように構成されている。
キャップ2は、外周面が略六角形状の周壁部2bと、その周壁部2bの前方側を覆う前壁部2aとを有する袋ナット状の部材(例えば樹脂製)である。周壁部2bの内周面には、グランド本体1のケーブル保持部11の雄ねじ111に噛み合う雌ねじ22が形成されている。前壁部2aの中央には、ケーブル150を通すための円形孔21が形成されている。
パッキン5は、円形孔5aを有する円環状の部材(例えばゴム製)であって、グランド本体1の鍔部12と電気機器の壁体161との間に挟み込まれる(図3参照)。パッキン5の内径は、取付孔161aの直径とほぼ一致するように形成され、パッキン5の外径は、鍔部12の外径とほぼ一致するように形成されている。
ロックナット6は、グランド本体1を電気機器の壁体161に固定するためのナット(例えば樹脂製)であって、グランド本体1の取付部13の雄ねじ131に噛み合う雌ねじ61が形成されている。このロックナット6の後端面(X2方向側の端面)には、複数(6つ)のガイドレール62が形成されている。複数のガイドレール62は、周方向に所定の間隔を隔てて配置されている。
各ガイドレール62は、図4に示すように、断面T字状部を有し、その断面T字状部が径方向に延びるように形成されている。ガイドレール62の後方側の面(X2方向側の面)には、凹部62aが形成されている。凹部62aは、断面が三角形状に形成され、接線方向(径方向と直交する方向)に延びるように形成されている。
ロックピース7(図1参照)は、グランド本体1とロックナット6とが相対回転しないように固定するために設けられている。ロックピース7は、図5に示すように、ガイドレール62に沿ってスライド移動可能なスライド部71と、回止め溝132(図3参照)に嵌合されるロック爪部72とを有する。ロック爪部72は、スライド部71から径方向内側に突出するように形成されている。
スライド部71は、断面がT字状の溝71aを有するリップ溝形状に形成されている。溝71aは、ガイドレール62と嵌合可能に構成されている。そして、スライド部71は、ガイドレール62に溝71aが嵌合された状態で、ガイドレール62に沿って径方向に移動可能に構成されている。溝71aの内面(底面)には、突部71bが形成されている。突部71bは、断面が円弧状に形成され、スライド方向(溝71aが延びる方向)と直交する方向に延びるように形成されている。
そして、図3に示すように、ロック爪部72が回止め溝132に嵌合されるときに、スライド部71の突部71bがガイドレール62の凹部62aに係合され、ガイドレール62に対するスライド部71の移動が規制されるようになっている。すなわち、突部71b及び凹部62aが係合されることにより、ロックピース7がロックナット6に取り付けられる。なお、突部71bの断面が円弧状に形成されていることから、ロックナット6に取り付けられたロックピース7を、ロックナット6から取り外すことが可能である。
ケーブルグランド100を取り付ける電気機器の壁体161には、図2及び図3に示すように、円形の取付孔161aが形成されている。取付孔161aの直径は、グランド本体1の取付部13の雄ねじ131の外径よりも所定量だけ大きい。
上記したように、ケーブルグランド100では、ロックピース7のロック爪部72がグランド本体1の回止め溝132に嵌合されることにより、ロックナット6がグランド本体1に対して回転しないので、グランド本体1及びロックナット6の緩みを防止することが可能である。
次に、以上の構造のケーブルグランド100の取付手順について説明する。
(S1)まず、スリーブ3及びキャップ2をグランド本体1から分解しておく。また、スリーブ3にスリーブコレット4を装着する。
(S2)グランド本体1の取付部13にパッキン5を嵌め込み、その取付部13を電気機器の壁体161の取付孔161aに当該壁体161の表側(電子機器の筐体160の表側)から差し込む。このため、グランド本体1の鍔部12と壁体161との間にパッキン5が挟み込まれた状態になる。
(S3)壁体161の取付孔161aに差し込んだグランド本体1の取付部13の雄ねじ131(壁体161の裏側に突出している部分の雄ねじ131)に、壁体161の裏側(電子機器の筐体160の内側)からロックナット6をねじ込むことによって、グランド本体1を壁体161に取り付ける(固定する)。
(S4)ロックナット6の複数のガイドレール62のうちのいずれか一つが、グランド本体1の回止め溝132と対応する位置に配置される。次に、回止め溝132と対応するガイドレール62にロックピース7が取り付けられる。具体的には、そのガイドレール62の径方向外側からロックピース7が挿し込まれ、ロックピース7のスライド部71の溝71aがガイドレール62に嵌合される。このとき、ロック爪部72がスライド部71に対して径方向内側に配置される。そして、ロックピース7が径方向内側に押し込まれることにより、スライド部71がガイドレール62に沿って径方向内側に移動される。このため、スライド部71の突部71bがガイドレール62の凹部62aに係合されるとともに、ロック爪部72が回止め溝132に嵌合される。これにより、ロックナット6がグランド本体1に対して相対回転しないように固定されるとともに、ガイドレール62に対するスライド部71の径方向への移動が規制される。
(S5)以上のグランド本体1の取付が完了した後、スリーブ3及びキャップ2にケーブル150を通した状態で、スリーブ3をグランド本体1のケーブル保持部11に嵌め込み、次いでキャップ2の雌ねじ22をグランド本体1の雄ねじ111に合わせてキャップ2をグランド本体1にねじ込んでゆく。このキャップ2のねじ込み過程において、円すいテーパ面112とケーブル150との間にスリーブ3が押し込まれ、スリーブ3が弾性変形して圧入される。その際に、スリーブコレット4が円すいテーパ面112に沿って縮径するように弾性変形されることによってスリーブ3の変形が規正される。そして、キャップ2のねじ込み(締め付け)が完了した状態で、スリーブ3の挿通孔3aの内周面とケーブル150の外周面とが密着する。これによって、電気機器の筐体160内に塵や埃などが侵入するのを防止することができるとともに、ケーブル150をしっかりと保持・固定することができる。
−効果−
本実施形態では、上記のように、グランド本体1の取付部13に回止め溝132が形成されるとともに、ロックナット6に径方向に延びるガイドレール62が形成されている。そして、ガイドレール62に沿ってスライド移動可能なスライド部71と、回止め溝132に嵌合されるロック爪部72とを有するロックピース7が設けられている。このように構成することによって、ロックピース7により、グランド本体1とロックナット6とが相対回転しないように固定されるので、ロックナット6が緩まないようにすることができる。したがって、グランド本体1及びロックナット6が緩むことによって発生する不具合、例えば、パッキン5の面圧(グランド本体1の鍔部12がパッキン5を押圧する面圧)が減少することにより生じる漏水等のおそれがなくなるので、ケーブルグランド100の気密・液密性を確保することができる。また、壁体161の取付孔161aに切欠きを形成する必要がないので、既存のケーブルグランドと二次加工なしで交換することができる。
また、本実施形態では、ガイドレール62に凹部62aが形成されるとともに、ロックピース7に突部71bが形成されることによって、ロック爪部72が回止め溝132に嵌合された状態で、ガイドレール62に対するスライド部71の移動を規制することができる。
また、本実施形態では、ガイドレール62が複数設けられることによって、ガイドレール62を回止め溝132と対応する位置に配置しやすくすることができる。
−他の実施形態−
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、ガイドレール62に凹部62aが形成され、ロックピース7に突部71bが形成される例を示したが、これに限らず、ガイドレールに突部が形成され、ロックピースに凹部が形成されるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ロックナット6に6つのガイドレール62が設けられる例を示したが、これに限らず、ロックナットに設けられるガイドレールの数がいくつであってもよい。
また、上記実施形態では、グランド本体1の取付部13に1条の回止め溝132が設けられる例を示したが、これに限らず、グランド本体の取付部に複数条の回止め溝が設けられていてもよい。
本発明は、電気機器等にケーブルを保持する際に使用されるケーブルグランドに利用可能である。
1 グランド本体
2 キャップ
3 スリーブ
3a 挿通孔
6 ロックナット
7 ロックピース
11 ケーブル保持部
12 鍔部
13 取付部
22 雌ねじ
61 雌ねじ
62 ガイドレール
62a 凹部
71 スライド部
71a 溝
71b 突部
72 ロック爪部
100 ケーブルグランド
111 雄ねじ
131 雄ねじ
132 回止め溝
150 ケーブル
160 筐体
161 壁体
161a 取付孔

Claims (3)

  1. ケーブルの挿通が可能な筒状の部材であって、鍔部とその鍔部を挟んだ両側にそれぞれ設けられた円筒形状のケーブル保持部及び取付部とを有し、それらケーブル保持部及び取付部の外周面にそれぞれ雄ねじが形成されたグランド本体と、
    前記ケーブルを通す挿通孔を有し、前記ケーブル保持部に嵌め込まれるスリーブと、
    前記ケーブル保持部の雄ねじに噛み合う雌ねじが形成されたキャップと、
    前記取付部の雄ねじに噛み合う雌ねじが形成されたロックナットと、を備え、
    前記グランド本体の取付部を、ケーブルグランドを取り付ける壁体に形成された取付孔に差し込んだ状態で、その取付部に前記ロックナットをねじ込むことにより前記グランド本体を前記壁体に取り付け、前記グランド本体のケーブル保持部に前記スリーブを嵌め込んだ状態で前記キャップを当該ケーブル保持部にねじ込む構造のケーブルグランドにおいて、
    前記グランド本体の取付部には回止め溝が形成されているとともに、前記ロックナットには径方向に延びるガイドレールが形成され、
    前記ガイドレールに沿ってスライド移動可能なスライド部と、前記回止め溝に嵌合されるロック爪部とを有するロックピースを備えることを特徴とするケーブルグランド。
  2. 請求項1に記載のケーブルグランドにおいて、
    前記ガイドレール及び前記スライド部のうち、一方には凹部が形成されるとともに、他方には突部が形成されており、
    前記凹部及び前記突部は、前記ロック爪部が前記回止め溝に嵌合されるときに係合され、前記ガイドレールに対する前記スライド部の移動を規制するように構成されていることを特徴とするケーブルグランド。
  3. 請求項1または2に記載のケーブルグランドにおいて、
    前記ロックナットには、前記ガイドレールが複数形成されていることを特徴とするケーブルグランド。
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