JP2020136869A - 携帯電話端末の端末固有情報と位置情報とを紐付ける方法、移動基地局及びプログラム - Google Patents
携帯電話端末の端末固有情報と位置情報とを紐付ける方法、移動基地局及びプログラム Download PDFInfo
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Abstract
Description
eUTRANの位置登録処理については、Attach 処理やTracking Area Update 処理が規定されている(例えば非特許文献1参照)。
しかしながら、被災地に配備可能な移動基地局は、簡易なコアネットワークであって、膨大な情報量となる加入者サーバまで配備することは一般的に難しい。携帯電話端末は、位置登録シーケンスしか実行することができず、結局、GPS位置情報をサーバへ送信することはできない。
しかしながら、一般的に、携帯電話端末にインストールされるアプリケーションは、OS(Operating System)の制約から、端末固有情報(IMSI、IMEI等)を取得することができない。端末固有情報は、広域無線ネットワークで使用されるユーザを特定可能な加入者情報であって、その秘匿性が維持されている。
また、被災地では、ユーザ自らが、GPS位置情報を送信するために、携帯電話端末のアプリケーションを操作することができない場合も多い。
移動基地局は、
基地局位置X00で、携帯電話端末から、第1の無線基地機能を介して端末固有情報を受信すると共に、第2の無線基地機能を介して端末位置を受信し、同定対象の携帯電話端末の端末位置を特定する第1のステップと、
当該同定対象の携帯電話端末の端末位置が、第1の電波到達距離内で且つ第2の電波到達距離外となる基地局位置X11へ移動する第2のステップと、
基地局位置X11で、携帯電話端末から、第1の無線基地機能を介して端末固有情報を受信しようとする第3のステップと、
第1のステップ及び第3のステップの両方で受信された1つ以上の端末固有情報と、同定対象の携帯電話端末の端末位置とを同定候補として紐付ける第4のステップと
を実行することを特徴とする。
移動基地局は、
第1のステップについて、基地局位置X00で、第2の無線基地機能を介して端末アプリID(IDentifier)及び端末位置を受信し、
第4のステップについて、第1のステップ及び第3のステップの両方で受信された1つ以上の端末固有情報と、同定対象の端末アプリIDとを同定候補とする
ように実行することも好ましい。
端末アプリIDは、アプリケーションをインストールする際に、ユーザがアプリケーションを初めて起動する際に、又は、アプリケーションが初めてサーバと通信する際に、当該携帯電話端末を特定するべく付与されるユーザ識別子に基づくものである
ように実行することも好ましい。
移動基地局は、
第1のステップについて、第2の無線基地機能を介して複数の端末位置が発見された場合、1つの端末位置を同定対象の携帯電話端末とし、他の端末位置を非同定対象の携帯電話端末とし、
第2のステップについて、当該同定対象の携帯電話端末の端末位置のみが、第1の電波到達距離内で且つ第2の電波到達距離外となる基地局位置X11へ移動し、
第4のステップについて、第1のステップ及び第3のステップの両方で受信された1つの端末固有情報と、同定対象の携帯電話端末とを紐付ける
ように実行することも好ましい。
移動基地局は、
同定された端末固有情報及び端末アプリIDを同定済み端末として、同定対象及び非同定対象から外し、
第1のステップによって発見された全ての端末固有情報が同定されるまで、第2のステップから第4のステップまでを繰り返す
ように実行することも好ましい。
移動基地局は、
第2のステップについて、以下の両方の条件が成立する基地局位置X11へ移動する
(条件1)RB < (同定対象端末の位置N1〜基地局位置X11)の距離 ≦ RA
(条件2) (非同定対象端末の位置N2〜基地局位置X11)の距離 > RA
RA:第1の無線到達距離(半径)
RB:第2の無線到達距離(半径)
N1:第1のステップで受信した同定対象とする端末位置
N2:第1のステップで受信した非同定対象とする端末位置
ように実行することも好ましい。
移動基地局は、
第2のステップによって、基地局位置X11に移動したにも拘わらず、
第3のステップによって、複数の携帯電話端末から第1の無線基地機能を介して端末固有情報を受信した場合、
再度、第2のステップについて、以下の両方の条件が成立する基地局位置X12へ移動する
(条件1) (基地局位置X11〜基地局位置X12)の距離 ≦ 2×RA
(条件2) (同定対象端末の位置N1〜基地局位置X12)の距離 > RA
ように実行することも好ましい。
第1の無線基地機能は、広域無線通信網に基づくものであり、
第2の無線基地機能は、狭域無線通信網に基づくものであり、
端末固有情報は、通信事業者における加入者識別子に基づくものである
ように実行することも好ましい。
広域無線通信網は、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、5G(5th Generation)又はWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)に基づくものであり、
狭域無線通信網は、無線LAN(Local Area Network)又はBluetooth(登録商標)に基づくものである
ように実行することも好ましい。
移動基地局は、第1のステップについて、
第1の無線基地機能から報知情報を報知し、当該報知情報を受信した1つ以上の携帯電話端末から、端末固有情報含む登録要求を受信すると共に、
第2の無線基地機能から測位要求を送信し、当該測位要求を受信した1つ以上の携帯電話端末から、端末位置を含む測位応答を受信する
ように実行することも好ましい。
移動基地局は、第3のステップについて、
第1の無線基地機能から報知情報を報知し、当該報知情報を受信した1つ以上の携帯電話端末から、端末固有情報含む登録要求を受信する
ように実行することも好ましい。
移動基地局は、第1のステップについて、携帯電話端末へ、登録要求を送信しないように制御するエラー応答値を含む登録応答を返信する
ように実行することも好ましい。
移動基地局は、水平方向へ移動可能なマルチコプタ又は車両に搭載されたものであることも好ましい。
当該移動基地局は、
基地局位置X00で、携帯電話端末から、第1の無線基地機能を介して端末固有情報を受信すると共に、第2の無線基地機能を介して端末位置を受信し、同定対象の携帯電話端末の端末位置を特定する第1の端末情報受信手段と、
当該同定対象の携帯電話端末の端末位置が、第1の電波到達距離内で且つ第2の電波到達距離外となる基地局位置X11へ移動する移動位置決定手段と、
基地局位置X11で、携帯電話端末から、第1の無線基地機能を介して端末固有情報を受信しようとする第2の端末情報受信手段と、
第1の端末情報受信手段及び第2の端末情報受信手段の両方で受信された1つ以上の端末固有情報と、同定対象の携帯電話端末の端末位置とを同定候補として紐付ける端末同定手段と
を含む端末同定機能を有することを特徴とする。
基地局位置X00で、携帯電話端末から、第1の無線基地機能を介して端末固有情報を受信すると共に、第2の無線基地機能を介して端末位置を受信し、同定対象の携帯電話端末の端末位置を特定する第1の端末情報受信手段と、
当該同定対象の携帯電話端末の端末位置が、第1の電波到達距離内で且つ第2の電波到達距離外となる基地局位置X11へ移動する移動位置決定手段と、
基地局位置X11で、携帯電話端末から、第1の無線基地機能を介して端末固有情報を受信しようとする第2の端末情報受信手段と、
第1の端末情報受信手段及び第2の端末情報受信手段の両方で受信された1つ以上の端末固有情報と、同定対象の携帯電話端末の端末位置とを同定候補として紐付ける端末同定手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
移動基地局1は、例えば空中で移動可能なドローンとして実装されたものであってもよいし、飛行船、気球、マルチコプタであってもよい。また、例えば地上を走行可能な自動車であってもよい。
一方で、携帯電話端末2は、ユーザ所持の既存のスマートフォンや携帯電話機のようなものである。また、携帯電話端末2には、予め又はユーザ所望に応じて、アプリ(ケーション)がインストールされている。例えば災害対応アプリであって、サーバからの測位要求に応じて、自動的にGPS機能で測位し、その端末位置を応答するものである。また、災害対応アプリは、インストール時に、アプリ初回起動時に、又は、サーバとの初回通信時に、各携帯電話端末を識別する「端末アプリID」を付与する。サーバは、端末アプリIDと端末位置とを対応付けて蓄積管理する。
また、第2の無線基地機能112は、狭域無線通信網に基づく無線LANのアクセスポイントとして説明するが、Bluetooth(登録商標)に基づくものであってもよい。
RA:第1の無線到達距離(半径)
RB:第2の無線到達距離(半径)
但し、移動基地局1からの電波到達範囲は、必ずしも円状となるとは限らない。移動基地局1は、携帯電話端末2の位置範囲を検出する上で、電波到達範囲の形状及び距離を予め認識しておく必要がある。
このとき、移動基地局1は、LTE基地機能111を介して2つの携帯電話端末それぞれから、端末固有情報を受信することができる。また、移動基地局1は、無線LAN基地機能112を介して1つの携帯電話端末から、端末位置(及び端末アプリID)を受信することができる。
このとき、1つの端末位置(及び端末アプリID)は、2つの端末固有情報のいずれに紐付いているかが不明となっている。移動基地局1の端末同定機能12は、この紐付けを同定することできる。
[第1のステップS1]
端末同定機能12は、基地局位置X00で、携帯電話端末2から、LTE基地機能111を介して端末固有情報を受信すると共に、無線LAN基地機能112を介して端末位置(及び端末アプリID)を受信し、同定対象の携帯電話端末の端末位置を特定する。
このとき、無線LAN基地機能112を介して複数の端末位置が発見された場合、1つの端末位置を「同定対象端末」とし、他の端末位置を「非同定対象端末」とする。
[第2のステップS2]
端末同定機能12は、当該同定対象の携帯電話端末2の端末位置が、LTEの電波到達距離内で且つ無線LANの電波到達距離外となる基地局位置X11へ移動する。
[第3のステップS3]
端末同定機能12は、基地局位置X11で、携帯電話端末2から、LTEの無線基地機能111を介して端末固有情報を受信しようとする。
[第4のステップS4]
端末同定機能12は、第1のステップ及び第3のステップの両方で受信された1つ以上の端末固有情報と、同定対象の携帯電話端末の端末位置(及び端末アプリID)とを同定候補として紐付ける。
一方で、移動基地局1は、無線LAN基地機能112を介して、携帯電話端末2から、端末位置(及び端末アプリID)を取得することはできる。
ここで、本発明の移動基地局1は、端末固有情報と同一端末と見なせる端末位置(及び端末アプリID)とを紐付けて、同定することができる。
エラー応答値は、例えばLTE/EPCによれば、"tracking area not allowed"となる。これは、携帯電話端末2が、同一のネットワーク番号に基づく報知情報を受信したとしても、登録要求を送信しないように指示するものである。
本発明によれば、移動基地局1は、加入者サーバ(認証設備)を搭載せず、携帯電話端末2との間で認証シーケンスを実行しないために、位置登録シーケンスをあえて失敗させる。このとき、携帯電話端末2からの登録要求の再送回数は有限であり、その再送回数に達した場合、それ以降、登録要求を送信しないようになる。移動基地局1は、携帯電話端末2に対してあえて、登録要求の再送を抑止するようなエラー応答値を含む登録応答を返信することによって、過剰なシグナリングを発生させないようにしている。
携帯電話端末2は、無線LANのアクセスポイントが報知するSSIDに対して、自動的に接続設定が実行される。例えば、移動基地局1が、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバとして機能することによって、携帯電話端末2が自動的にDHCPクライアントとして機能し、無線LANのIPアドレスが付与される。
ここで、端末アプリIDが、インストール時又は初回起動時に設定されていない場合がる。この場合、アプリケーションが初めてサーバと通信する際に、端末アプリIDを設定するように実現することができる。具体的にS18では、例えば端末アプリIDを”0”、空などの固定値で送信した場合、移動基地局1が端末アプリIDを未設定と認識し、応答信号を返信するようにする。そして、移動基地局1が、当該端末を固有に識別できる端末アプリIDを割り当てて、その信号に当該端末アプリIDを含める。
[LTE基地機能によって取得された情報]
(端末固有情報)
bc-dddeee-fffggg-hi
[無線LAN基地機能によって取得された情報]
(端末アプリID)(端末位置)
1a2b3c4d5e N1
この場合、移動基地局1は、無線LAN基地機能112では[1a2b3c4d5e,N1]のみを取得し、LTE基地機能111では端末固有情報[bc-dddeee-fffggg-hi]のみを取得している。そのために、以下のように紐付けて、携帯電話端末を同定することができる。
(端末固有情報) (端末アプリID)(端末位置)
bc-dddeee-fffggg-hi <−> 1a2b3c4d5e N1
[LTE基地機能によって取得された情報]
(端末固有情報)
ab-xxxyyy-zzzxxx-dc
bc-dddeee-fffggg-hi
de-hhhiii-jjjkkk-lm
[無線LAN基地機能によって取得された情報]
(端末アプリID)(端末位置)
1a2b3c4d5e N1
6e7d8c9b0a N2
この場合、無線LAN基地機能112によって取得された端末位置(及び端末アプリID)に基づく携帯電話端末2が、LTE基地機能111によって取得された端末固有情報のいずれに該当するか、不明となる。
基地局位置の座標Xmnとして、m=0, n=0の時の座標Xmnを初期座標とする。そして、端末同定機能12における端末同定処理と次座標決定とを繰り返し、m,nをカウントアップしていく。
「m」は、「同定対象端末」の順番を表す。携帯電話端末を1つずつ「同定対象端末」と決定し、その同定が完了する度に、同定対象端末が他の非同定対象端末に切り替わり、mがカウントアップされる。1つの基地局位置Xmnについて複数の携帯電話端末が同定される場合があり、カウントアップされる数値は1以上とする。
「n」は、当該順番m における次座標計算の回数を表す。次座標計算後の端末同定処理によって、「同定対象端末」の同定が完了しなければ1増分され、同定が完了すればn=1 にリセットされる。
同定対象端末が同定される毎に、その同定対象端末を「同定済み端末」とする。同定済み端末は、その後に、「非同定対象端末」「同定対象端末」にはならない。
無線LAN基地機能112で検出された携帯電話端末の全てが順次、同定されていく。
※同定対象端末の位置:N1
※非同定対象端末の位置:N2
その上で、移動基地局1は、第2のステップについて、以下の両方の条件が成立する基地局位置X11へ移動する
(条件1)RB < (同定対象端末の位置N1〜基地局位置X11)の距離 ≦ RA
(条件2) (非同定対象端末の位置N2〜基地局位置X11)の距離 > RA
RA:第1の無線到達距離(半径)
RB:第2の無線到達距離(半径)
N1:第1のステップで受信した同定対象とする端末アプリID及び端末位置
N2:第1のステップで受信した非同定対象とする端末アプリID及び端末位置
条件2は、非同定対象端末について、LTE基地機能111の電波到達範囲「外」となる条件式である。
これら条件1及び条件2の両方を満たすことにって、「同定対象端末についてのみ、LTE基地機能111の電波到達範囲「内」とする」ことを目的とした次座標を算出することができる。
これによって、基地局位置X11についてLTE基地機能111で取得した端末固有情報が、基地局位置X00におけるLTE基地機能111で取得した端末固有情報に含まれる唯一のものとなった場合、基地局位置X00における同定対象端末について、無線LAN基地機能112で取得した端末位置(及び端末アプリID)と同一の携帯電話端末のものであると同定することができる。
[LTE基地機能によって取得された情報]
(端末固有情報)
bc-dddeee-fffggg-hi
[無線LAN基地機能によって取得された情報]
(端末アプリID)(端末位置)
× ×
※同定対象端末の位置:N1
※非同定対象端末の位置:N2
この場合、LTE基地機能111によって取得された端末固有情報は、[bc-dddeee-fffggg-hi]のみである。即ち、「非同定対象」となる携帯電話端末2は、LTE基地機能111の電波到達範囲外にあると想定される。そのために、以下のように紐付けて、携帯電話端末を同定することができる。
(端末固有情報) (端末アプリID)(端末位置)
bc-dddeee-fffggg-hi <−> 1a2b3c4d5e N1
これによって、[1a2b3c4d5e,N1]を「同定済み端末」とする。
その上で、移動基地局1は、第2のステップについて、以下の条件1が成立する基地局位置X21へ移動する。
(条件1)RB < (同定対象端末の位置N2〜基地局位置X11)の距離 ≦ RA
(条件2)非同定対象端末無し(端末位置N1は同定済み)
但し、他の実施形態として、座標範囲の絞り込みのために、同定済み端末の端末位置の一部又は全部を非同定対象端末の端末位置として次座標を算出してもよい。
[LTE基地機能によって取得された情報]
(端末固有情報)
ab-xxxyyy-zzzxxx-dc
[無線LAN基地機能によって取得された情報]
(端末アプリID)(端末位置)
× ×
※同定対象端末の位置:N2
この場合、LTE基地機能111によって取得された端末固有情報は、[ab-xxxyyy-zzzxxx-dc]のみである。そのために、以下のように紐付けて、携帯電話端末を同定することができる。
(端末固有情報) (端末アプリID)(端末位置)
ab-xxxyyy-zzzxxx-dc <−> 6e7d8c9b0a N2
これによって、[6e7d8c9b0a,N2]を「同定済み端末」とする。
次に、無線LAN基地機能112によって新たな端末位置(及び端末アプリID)が発見される位置へ移動する。図9によれば、基地局位置の座標X00について、LTE基地機能111によって取得され、且つ、同定処理が完了していない端末固有情報[de-hhhiii-jjjkkk-lm]の携帯電話端末について、同定処理を実行すべき位置へ移動する。
[LTE基地機能によって取得された情報]
(端末固有情報)
de-hhhiii-jjjkkk-lm
[無線LAN基地機能によって取得された情報]
(端末アプリID)(端末位置)
1g3h5i7j9k N3
※同定済み端末の位置:N1,N2
この場合、移動基地局1は、無線LAN基地機能112では[1g3h5i7j9k,N3]のみを取得し、LTE基地機能111では端末固有情報[de-hhhiii-jjjkkk-lm]のみを取得している。そのために、以下のように紐付けて、携帯電話端末を同定することができる。
(端末固有情報) (端末アプリID)(端末位置)
de-hhhiii-jjjkkk-lm <−> 1g3h5i7j9k N3
[LTE基地機能によって取得された情報]
(端末固有情報)
bc-dddeee-fffggg-hi
de-hhhiii-jjjkkk-lm
fg-jjjkkk-lllmmm-no
[無線LAN基地機能によって取得された情報]
(端末アプリID)(端末位置)
× ×
※同定対象端末の位置:N1
※非同定対象端末の位置:N2
※新たに検出された端末固有情報:fg-jjjkkk-lllmmm-no
即ち、移動基地局1は、第2のステップによって基地局位置X11に移動した後、第3のステップについて、複数の携帯電話端末2からLTE基地機能111を介して端末固有情報を受信している。
(端末固有情報) (端末アプリID)(端末位置)
bc-dddeee-fffggg-hi <−> 1a2b3c4d5e N1 ?
fg-jjjkkk-lllmmm-no <−> 1a2b3c4d5e N1 ?
また、LTE基地機能111は、時刻T2で新たに、端末固有情報[fg-jjjkkk-lllmmm-no]も受信している。但し、端末固有情報[fg-jjjjkkk-lllmmm-no]は、端末位置X00でLTE基地機能111によって受信したものではないために、端末位置N1と同定されるべきものではない。
(条件1) (基地局位置X11〜基地局位置X12)の距離 ≦ 2×RA
(条件2) (同定対象端末の位置N1〜基地局位置X12)の距離 > RA
条件2は、同定対象端末について、LTE基地機能111の電波到達範囲「外」となる条件式である。
一方で、基地局位置X00でLTE基地機能111によって受信された[de-hhhiii-jjjkkk-lm]は、基地局位置X12でもLTE基地機能111によって受信されている。即ち、端末固有情報[de-hhhiii-jjjkkk-lm]は、端末位置[1a2b3c4d5e]の同定対象端末でないと推定される。
その後、移動基地局1は、LTE基地機能111のみで受信された他の端末固有情報を持つ携帯電話端末が、無線LAN基地機能112の電波到達範囲内となる位置へ移動し、更に図5〜図11を繰り返す。
移動位置決定部122は、当該同定対象の携帯電話端末の端末位置が、第1の電波到達距離内で且つ第2の電波到達距離外となる基地局位置X11へ移動する(前述した第2のステップS2を参照)。
第2の端末情報受信部123は、基地局位置X11で、携帯電話端末から、第1の無線基地機能を介して端末固有情報を受信しようとする(前述した第3のステップS3を参照)。
端末同定部124は、第1の端末情報受信手段及び第2の端末情報受信手段の両方で受信された1つ以上の端末固有情報と、同定対象の携帯電話端末の端末位置とを同定候補として紐付ける(前述した第4のステップS4を参照)。
これによって、移動基地局が、認証設備を搭載しない簡易のコアネットワークであっても、携帯電話端末に対するGPS位置情報を取得することができる。また、移動基地局が自動的に移動しながら携帯電話端末のGPS位置情報を取得するために、人手のコストも軽減させることができる。更に、ユーザによる携帯電話端末への操作も必要としない。
本発明は特に、災害時に基地局のバックホール回線が切断された場合や、遭難時に携帯電話端末が基地局の電波到達範囲に存在しない場合に、被災者や救助対象者を発見するケースに適する。
101 GPS機能
102 移動機能
111 LTE基地機能、第1の広域基地機能
112 無線LAN基地機能、第2の狭域基地機能
12 端末同定機能
121 第1の端末情報受信部
122 移動位置決定部
123 第2の端末情報受信部
124 端末同定部
13 移動制御機能
2 携帯電話端末
Claims (15)
- 第1の電波到達距離となる第1の無線基地機能と、第1の電波到達距離よりも短い第2の電波到達距離となる第2の無線基地機能と、自らの基地局位置を測位する測位機能と、自らの基地局位置の移動を制御する移動制御機能とを有し、携帯電話端末との間で通信可能な移動基地局における端末同定方法であって、
移動基地局は、
基地局位置X00で、携帯電話端末から、第1の無線基地機能を介して端末固有情報を受信すると共に、第2の無線基地機能を介して端末位置を受信し、同定対象の携帯電話端末の端末位置を特定する第1のステップと、
当該同定対象の携帯電話端末の端末位置が、第1の電波到達距離内で且つ第2の電波到達距離外となる基地局位置X11へ移動する第2のステップと、
基地局位置X11で、携帯電話端末から、第1の無線基地機能を介して端末固有情報を受信しようとする第3のステップと、
第1のステップ及び第3のステップの両方で受信された1つ以上の端末固有情報と、同定対象の携帯電話端末の端末位置とを同定候補として紐付ける第4のステップと
を実行することを特徴とする移動基地局の端末同定方法。 - 移動基地局は、
第1のステップについて、基地局位置X00で、第2の無線基地機能を介して端末アプリID(IDentifier)及び端末位置を受信し、
第4のステップについて、第1のステップ及び第3のステップの両方で受信された1つ以上の端末固有情報と、同定対象の端末アプリIDとを同定候補とする
ように実行することを特徴とする請求項1に記載の移動基地局の端末同定方法。 - 前記端末アプリIDは、アプリケーションをインストールする際に、ユーザがアプリケーションを初めて起動する際に、又は、アプリケーションが初めてサーバと通信する際に、当該携帯電話端末を特定するべく付与されるユーザ識別子に基づくものである
ように実行することを特徴とする請求項2に記載の移動基地局の端末同定方法。 - 前記移動基地局は、
第1のステップについて、第2の無線基地機能を介して複数の端末位置が発見された場合、1つの端末位置を同定対象の携帯電話端末とし、他の端末位置を非同定対象の携帯電話端末とし、
第2のステップについて、当該同定対象の携帯電話端末の端末位置のみが、第1の電波到達距離内で且つ第2の電波到達距離外となる基地局位置X11へ移動し、
第4のステップについて、第1のステップ及び第3のステップの両方で受信された1つの端末固有情報と、同定対象の携帯電話端末とを紐付ける
ように実行することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の移動基地局の端末同定方法。 - 前記移動基地局は、
同定された前記端末固有情報及び前記端末アプリIDを同定済み端末として、同定対象及び非同定対象から外し、
第1のステップによって発見された全ての端末固有情報が同定されるまで、第2のステップから第4のステップまでを繰り返す
ように実行することを特徴とする請求項4に記載の移動基地局の端末同定方法。 - 前記移動基地局は、
第2のステップについて、以下の両方の条件が成立する基地局位置X11へ移動する
(条件1)RB < (同定対象端末の位置N1〜基地局位置X11)の距離 ≦ RA
(条件2) (非同定対象端末の位置N2〜基地局位置X11)の距離 > RA
RA:第1の無線到達距離(半径)
RB:第2の無線到達距離(半径)
N1:第1のステップで受信した同定対象とする端末位置
N2:第1のステップで受信した非同定対象とする端末位置
ように実行することを特徴とする請求項5に記載の移動基地局の端末同定方法。 - 前記移動基地局は、
第2のステップによって、基地局位置X11に移動したにも拘わらず、
第3のステップによって、複数の携帯電話端末から第1の無線基地機能を介して端末固有情報を受信した場合、
再度、第2のステップについて、以下の両方の条件が成立する基地局位置X12へ移動する
(条件1) (基地局位置X11〜基地局位置X12)の距離 ≦ 2×RA
(条件2) (同定対象端末の位置N1〜基地局位置X12)の距離 > RA
ように実行することを特徴とする請求項6に記載の移動基地局の端末同定方法。 - 第1の無線基地機能は、広域無線通信網に基づくものであり、
第2の無線基地機能は、狭域無線通信網に基づくものであり、
前記端末固有情報は、通信事業者における加入者識別子に基づくものである
ように実行することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の移動基地局の端末同定方法。 - 前記広域無線通信網は、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、5G(5th Generation)又はWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)に基づくものであり、
前記狭域無線通信網は、無線LAN(Local Area Network)又はBluetooth(登録商標)に基づくものである
ように実行することを特徴とする請求項8に記載の移動基地局の端末同定方法。 - 前記移動基地局は、第1のステップについて、
第1の無線基地機能から報知情報を報知し、当該報知情報を受信した1つ以上の携帯電話端末から、前記端末固有情報含む登録要求を受信すると共に、
第2の無線基地機能から測位要求を送信し、当該測位要求を受信した1つ以上の携帯電話端末から、前記端末位置を含む測位応答を受信する
ように実行することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の移動基地局の端末同定方法。 - 前記移動基地局は、第3のステップについて、
第1の無線基地機能から報知情報を報知し、当該報知情報を受信した1つ以上の携帯電話端末から、前記端末固有情報含む登録要求を受信する
ように実行することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の移動基地局の端末同定方法。 - 前記移動基地局は、第1のステップについて、前記携帯電話端末へ、登録要求を送信しないように制御するエラー応答値を含む登録応答を返信する
ように実行することを特徴とする請求項10又は11に記載の移動基地局の端末同定方法。 - 前記移動基地局は、水平方向へ移動可能なマルチコプタ又は車両に搭載されたものである
ことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の移動基地局の端末同定方法。 - 第1の電波到達距離となる第1の無線基地機能と、第1の電波到達距離よりも短い第2の電波到達距離となる第2の無線基地機能と、自らの基地局位置を測位する測位機能と、自らの基地局位置の移動を制御する移動制御機能とを有し、携帯電話端末との間で通信可能な移動基地局であって、
当該移動基地局は、
基地局位置X00で、携帯電話端末から、第1の無線基地機能を介して端末固有情報を受信すると共に、第2の無線基地機能を介して端末位置を受信し、同定対象の携帯電話端末の端末位置を特定する第1の端末情報受信手段と、
当該同定対象の携帯電話端末の端末位置が、第1の電波到達距離内で且つ第2の電波到達距離外となる基地局位置X11へ移動する移動位置決定手段と、
基地局位置X11で、携帯電話端末から、第1の無線基地機能を介して端末固有情報を受信しようとする第2の端末情報受信手段と、
第1の端末情報受信手段及び第2の端末情報受信手段の両方で受信された1つ以上の端末固有情報と、同定対象の携帯電話端末の端末位置とを同定候補として紐付ける端末同定手段と
を含む端末同定機能を有することを特徴とする移動基地局。 - 第1の電波到達距離となる第1の無線基地機能と、第1の電波到達距離よりも短い第2の電波到達距離となる第2の無線基地機能と、自らの基地局位置を測位する測位機能と、自らの基地局位置の移動を制御する移動制御機能とを有し、携帯電話端末との間で通信可能な移動基地局に搭載されたコンピュータを機能させる端末同定プログラムであって、
基地局位置X00で、携帯電話端末から、第1の無線基地機能を介して端末固有情報を受信すると共に、第2の無線基地機能を介して端末位置を受信し、同定対象の携帯電話端末の端末位置を特定する第1の端末情報受信手段と、
当該同定対象の携帯電話端末の端末位置が、第1の電波到達距離内で且つ第2の電波到達距離外となる基地局位置X11へ移動する移動位置決定手段と、
基地局位置X11で、携帯電話端末から、第1の無線基地機能を介して端末固有情報を受信しようとする第2の端末情報受信手段と、
第1の端末情報受信手段及び第2の端末情報受信手段の両方で受信された1つ以上の端末固有情報と、同定対象の携帯電話端末の端末位置とを同定候補として紐付ける端末同定手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする端末同定プログラム。
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