JP2020134202A - 光源ユニット及び測距装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安全性を高めることができる光源ユニットを提供する。【解決手段】光源ユニット12は、光源20と、光源を保持する保持体24とを備える。保持体は、光源からの光の少なくとも一部を対象物に向けて拡散反射させる拡散反射面22aを有する。光源ユニットでは、光源からの光の少なくとも一部は、拡散反射面で拡散反射されて(進行方向を変えられて)対象物へ向かう。この場合、拡散反射面が破損したり脱落しても、光源からの光の少なくとも一部は拡散反射面で拡散されずに対象物へ向かう方向とは異なる方向に向かう。【選択図】図4

Description

本開示に係る技術(以下「本技術」とも呼ぶ)は、光源ユニット及び測距装置に関する。より詳しくは、対象物に光を照射する光源ユニット等に関する。
特許文献1には、光源と、該光源からの光を対象物に向けて拡散させつつ透過させる拡散板と、を備える発光装置が開示されている。
特開2013−11511号公報
特許文献1に開示されている発光装置においては、安全性を高めることに関して改善の余地があった。
そこで、本技術は、安全性を高めることができる光源ユニット及び該光源ユニットを備える測距装置を提供することを主な目的とする。
本技術は、光源と、前記光源を保持する保持体と、を備え、前記保持体は、前記光源からの光の少なくとも一部を対象物に向けて拡散反射させる拡散反射面を有する、光源ユニットを提供する。
本技術に係る光源ユニットでは、光源からの光の少なくとも一部は、拡散反射面で拡散反射されて(進行方向を変えられて)対象物へ向かう。この場合、拡散反射面が破損したり脱落しても、光源からの光の少なくとも一部は拡散反射面で拡散されずに対象物へ向かう方向とは異なる方向に向かう。
前記保持体は、前記光源が収容される凹部を有し、前記拡散反射面は、前記凹部内に位置し、前記光源からの光の少なくとも一部を前記凹部の開口部に向けて拡散反射させてもよい。
前記保持体は、前記凹部の開口部を覆う窓部を有していてもよい。
前記拡散反射面は、光源の出射方向に対して傾斜していてもよい。
前記光源の出射方向に対する前記拡散反射面の傾斜角度は、30°〜60°であってもよい。
前記光源の出射面及び前記拡散反射面は、互いに対向していてもよい。
前記光源から出射された光は、前記拡散反射面に直接入射してもよい。
前記光源は、前記凹部の底面に設けられ、前記光源の出射方向が前記底面に対して成す角度は、0°〜45°であってもよい。
前記拡散反射面は、前記光源と前記凹部の周壁の一部との間に位置していてもよい。
前記凹部の周壁は、遮光性を有していてもよい。
前記凹部の周壁の内周面の少なくとも一部は、光減衰機能を有していてもよい。
前記拡散反射面は、前記凹部の周壁に設けられてもよい。
前記拡散反射面は、前記窓部に設けられてもよい。
前記拡散反射面は、前記凹部の底面に設けられてもよい。
前記保持体は、前記拡散反射面を有する拡散反射部を含み、前記拡散反射部の前記拡散反射面以外の少なくとも1つの面は、光減衰機能を有していてもよい。
前記光減衰機能は、微細凹凸加工、反射防止膜、黒色塗装のいずれかにより実現されてもよい。
前記保持体は、前記拡散反射面を有する拡散反射部を含み、前記光源から出射され前記拡散反射部を介した光の少なくとも一部を受光する受光素子を更に備えていてもよい。
前記光源は、レーザ光源であってもよい。
本技術は、前記光源ユニットと、前記光源ユニットから出射され対象物で反射された光を受光する受光ユニットと、少なくとも前記受光ユニットの出力に基づいて、前記対象物までの距離を算出する制御ユニットと、を備える、測距装置をも提供する。
前記受光ユニットは、前記光源ユニットから出射され対象物で反射された光を受光する第1受光領域と、前記光源から出射され前記拡散反射面を介した光を受光する第2受光領域とを有するセンサを含んでいてもよい。
図1Aは、本技術の第1実施形態に係る測距装置の構成を模式的に示す平面図である。図1Bは、図1AのA−A線断面図である。 比較例の光源ユニットの構成を模式的に示す断面図である。 比較例の光源ユニットの拡散板が外れた状態を示す断面図である。 第1実施形態に係る測距装置が備える光源ユニットの構成を模式的に示す断面図である。 第1実施形態に係る測距装置が備える光源ユニットの透光部材がパッケージから外れた状態を示す断面図である。 第1実施形態に係る測距装置が備える光源ユニットの拡散反射部材が位置ずれした状態を示す断面図である。 第2実施形態の光源ユニットの構成を模式的に示す断面図である。 第2実施形態の光源ユニットの透光部材及び拡散反射部材がパッケージから外れた状態を示す断面図である。 第2実施形態の光源ユニットの拡散反射部材が透光部材から外れた状態示す断面図である。 第3実施形態の光源ユニットの構成を模式的に示す断面図である。 第3実施形態の光源ユニットの透光部材がパッケージから外れた状態を示す断面図である。 第3実施形態の光源ユニットの拡散反射部材が周壁から外れた状態を示す断面図である。 第3実施形態の変形例の光源ユニットの構成を模式的に示す断面図である。 第4実施形態の光源ユニットの構成を模式的に示す断面図である。 第5実施形態の光源ユニットの構成を模式的に示す断面図である。 第6実施形態の光源ユニットの構成を模式的に示す断面図である。 図17Aは、本技術の第7実施形態に係る測距装置の構成を模式的に示す平面図である。図17Bは、図17AのB−B線断面図である。 車両制御システムの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 車外情報検出部及び撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。 手術室システムの全体構成を概略的に示す図である。 集中操作パネルにおける操作画面の表示例を示す図である。 手術室システムが適用された手術の様子の一例を示す図である。 図22に示すカメラヘッド及びCCUの機能構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本技術の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。本明細書において、本技術に係る光源ユニット及び測距装置の各々が複数の効果を奏することが記載される場合でも、本技術に係る光源ユニット及び測距装置の各々は、少なくとも1つの効果を奏すればよい。本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
また、以下の順序で説明を行う。
1.本技術の第1実施形態に係る測距装置の構成
(1)光源ユニットの構成
(2)受光ユニットの構成
(3)制御ユニットの構成
2.本技術の第1実施形態に係る測距装置の動作
(1)光源ユニットの動作
(2)受光ユニットの動作
(3)制御ユニットの動作
3.本技術の第1実施形態に係る測距装置の効果
(1)光源ユニットの効果
(2)測距装置の効果
4.本技術の第2実施形態に係る光源ユニット
(1)光源ユニットの構成
(2)光源ユニットの効果
5.本技術の第3実施形態に係る光源ユニット
(1)光源ユニットの構成
(2)光源ユニットの効果
6.本技術の第3実施形態の変形例に係る光源ユニット
(1)光源ユニットの構成
(2)光源ユニットの効果
7.本技術の第4実施形態に係る光源ユニット
(1)光源ユニットの構成
(2)光源ユニットの効果
8.本技術の第5実施形態に係る光源ユニット
(1)光源ユニットの構成
(2)光源ユニットの効果
9.本技術の第6実施形態に係る光源ユニット
(1)光源ユニットの構成
(2)光源ユニットの効果
10.本技術の第4〜第6実施形態に係る光源ユニットの共通の効果
11.本技術の第7実施形態に係る測距装置
(1)測距装置の構成
(2)測距装置の動作
(3)測距装置、物体システムの効果
12.移動体への応用例
13.内視鏡手術システムへの応用例
14.画像表示装置への応用例
1.本技術の第1実施形態に係る測距装置の構成
図1Aは、本技術の第1実施形態に係る測距装置10の平面図である。図1Bは、図1AのA−A線断面図である。測距装置10は、例えば対象物までの距離、対象物の形状等を測定するのに用いられる。なお、図1Aでは、図面の錯綜を回避する観点から、図1Bに示される一部の部材(レンズユニット32、バンドパスフィルタ36等)の図示が省略されている。
測距装置10は、物体に搭載される。測距装置が搭載される物体としては、例えば車両、航空機(ドローンを含む)、船舶、ロボット等の移動体や、スマートフォン、タブレット等の電子機器が挙げられる。測距装置10と、該測距装置10が搭載される物体(例えば移動体、電子機器等)とを含んで、物体システムが構成される。
測距装置10は、図1A及び図1Bに示すように、対象物に光を照射する光源ユニット12と、対象物からの反射光を受光する受光ユニット14と、光源ユニット12及び受光ユニット14を制御する制御ユニット16とを備える。すなわち、測距装置10は、受発光・演算機能を持つTOF(Time Of Flight)の原理を用いた測距装置である。光源ユニット12、受光ユニット14及び制御ユニット16は、同一の回路基板18上に実装されている。回路基板18上には、さらに、電源供給や外部とのデータのやり取りを行うための多ピンのコネクタが実装されている。なお、光源ユニット12、受光ユニット14及び制御ユニット16の少なくとも2つは、同一の回路基板上に実装されていなくてもよい。
ところで、図2に示す比較例の光源ユニット1200は、断面略U字状のパッケージ1200aの底面上に、レーザ光源1200bが、出射方向が該底面側とは反対側(パッケージ1200aの開口部1200a2側)を向くように実装されている。パッケージ1200aの開口端1200a1には、開口部1200a2を覆うように透過型の拡散板1200cが取り付けられている。比較例の光源ユニット1200では、透光性を有する拡散板1200cがパッケージ1200a内を封止するための封止部材としても機能する。レーザ光源1200bから出射された光の少なくとも一部は、拡散板1200cで拡散されつつ拡散板1200cを透過する。
ここで、比較例の光源ユニット1200が搭載される機器に強い衝撃が加わり、拡散板1200cが破損したりパッケージ1200aから脱落すると、レーザ光源1200bからのレーザ光が拡散されずにそのまま(高強度のまま)対象物に照射されるおそれがある(図3参照)。すなわち、比較例の光源ユニット1200では、安全性を向上する余地がある。特許文献1に開示されている発光装置にも、比較例の光源ユニット1200と同様に安全性を向上する余地がある。
そこで、発明者は、鋭意検討の末、以下に詳細に説明するように、安全性を向上できる光源ユニット12の開発に成功した。
(1)光源ユニットの構成
光源ユニット12は、図4に示すように、光源20と、光源20を保持する保持体24とを備える。
光源20は、例えば端面発光型の半導体レーザ(LD:レーザダイオード)、面発光型の半導体レーザ(VCSEL:面発光レーザ)等のレーザ光源が用いられている。光源20は、ダイボンディングにより基板26上に実装されており、ボンディングワイヤBWによって基板26上の配線に電気的に接続されている。ここでは、光源20の出射光ELとして、例えば赤外光が用いられるが、他の波長帯域の光であってもよい。光源20は、光源駆動回路21(ドライバ回路)により駆動される。ここでは、光源駆動回路21は、回路基板18上における光源ユニット12と受光ユニット14との間の位置に配置されている(図1A及び図1B参照)。
なお、光源20は、レーザ光源以外の光源(例えばLED:発光ダイオード)であってもよいが、レーザ光源のように高出力な光を出射する光源であることが好ましい。
保持体24は、光源20からの光の少なくとも一部を対象物に向けて拡散反射させる拡散反射面22aを有する。
すなわち、光源ユニット12は、光源20から出射され拡散反射面22aで拡散反射された光(拡散反射光DRL)の少なくとも一部を照射光ILとして対象物に照射する。
詳述すると、保持体24は、光源20が収容される凹部24aを有している。拡散反射面22aは、凹部24a内に位置し、光源20からの光の少なくとも一部を凹部24aの開口部24a1に向けて拡散反射させる。
さらに、保持体24は、凹部24aの開口部24a1を覆う窓部30を有する。光源20から出射され拡散反射面22aで開口部24a1に向けて拡散反射された光(拡散反射光DRL)の少なくとも一部は、窓部30を透過する。拡散反射光DRLのうち窓部30を透過した光が照射光ILである。
より詳細には、保持体24は、回路基板18上に設けられており(図1A及び図1B参照)、凹部24aを有するパッケージ31と、拡散反射面22aを有する拡散反射部材22と、窓部30としての透光部材(以下では「透光部材30」とも呼ぶ)とを含む。
パッケージ31は、無蓋の箱状部材であり、凹部24aの底面を一面とする基板26(ベース部材)と、凹部24aの内周面を内周面とする周壁28とを有する。基板26と周壁28は、例えばセラミック等の材料で一体に成形されている。なお、パッケージ31において、基板26と周壁28は、別体であってもよい。
基板26の一面(基板面)、すなわち凹部24aの底面には、光源20及び拡散反射部材22が実装されている。以下では、少なくとも光源20が実装される、基板26の一面(凹部24aの底面)を「実装面26a」とも呼ぶ。
周壁28は、光源20及び拡散反射部材22を取り囲むように実装面26aに設けられている。
透光部材30は、一例として、ガラス製又は樹脂製の透光性を有する板状部材であり、開口部24a1を覆うように保持体24の開口端面24b(周壁28の基板26側の端面とは反対側の端面)に例えば接着剤等により取り付けられている。透光部材30は、光源20の出射光ELの波長帯域(例えば赤外域)の光の大半(例えば99%以上)を透過させるように透過率又は反射率が設定されている。
透光部材30によって、光源20及び拡散反射部材22がパッケージ31内に封止されている。これにより、パッケージ31内への異物(例えば塵、埃、水分等)の侵入を抑制でき、パッケージ31内の部品(光源20、拡散反射部材22等)を保護(例えば光源20及び拡散反射部材22への異物の付着を抑制、侵入した異物による配線間のショート(短絡)などの不具合の発生を抑制等)することができる。
拡散反射部材22は、拡散反射面22aが光源20からの光の光路上に位置するように実装面26aに実装されている。拡散反射面22aは、光源20の出射方向EDに対して傾斜している。すなわち、拡散反射面22aは、光源20(例えば半導体レーザ)の出射面ESに対して傾斜している。なお、LD、VCSEL等の半導体レーザは出射面から該出射面に対して垂直に光を出射するため、出射方向が拡散反射面に対して傾斜する場合には、出射面も拡散反射面に対して傾斜する。
光源20の出射方向EDに対する拡散反射面22aの傾斜角度θは、対象物に対する必要十分な照射角度範囲を得るために、30°〜60°であることが好ましく、40°〜50°であることがより好ましい。
そこで、本実施形態では、一例として、光源20の出射方向EDに対する拡散反射面22aの傾斜角度θが略45°に設定されている。
さらに、光源20の出射方向EDが実装面26aに対して成す角度は、周壁28の高さを抑えて光源ユニット12の薄型化を図る観点から、0°〜45°が好ましく、0°〜30°がより好ましく、0°〜15°がより一層好ましい。光源20の出射方向は、実装面26aに平行な方向から、透光部材30側にずれていても(傾斜していても)よいし、基板26側にずれていても(傾斜していても)よい。
そこで、本実施形態では、一例として、光源20は、出射方向EDが実装面26aに対して成す角度が略0°となるように、すなわち出射方向EDが実装面26aに沿うように(略平行となるように)実装面26aに実装されている。
この場合、上述のように光源20の出射方向EDに対する拡散反射面22aの傾斜角度θが略45°であるから、拡散反射面22aは、実装面26aに対しても略45°で傾斜している。
光源20の出射面ES及び拡散反射面22aは、互いに対向している。すなわち、光源20の出射方向EDは、拡散反射面22a側に向いている。
光源20の出射面ESは、透光部材30に対向していない。すなわち、光源20の出射方向EDは、透光部材30側に向いていない。
拡散反射面22aは、出射面ESに加えて透光部材30にも対向している。
光源20と拡散反射面22aとの間には、他の光学部材(レンズ、ミラー等)が介在していない。この場合、光源20から出射された光(出射光EL)は、拡散反射面22aに直接入射する。このため、光源20と拡散反射面22aとの距離を短くすることができ、光源ユニット12を小型化できる。なお、光源20と拡散反射面22aとの間の光路上に、他の光学部材(レンズ、ミラー等)を介在させてもよい。
光源20と拡散反射面22aとの間に他の光学部材(レンズ、ミラー等)を介在させる場合には、光源20の出射面ESは、必ずしも拡散反射面22aに対向していなくてもよい。
拡散反射部材22は、一例として、傾斜面を拡散反射面22aとする断面直角三角形の三角柱形状の部材からなる。拡散反射部材22は、例えばガラス、樹脂等の透明又は半透明の材料(透光性を有する材料)からなる断面直角三角形の三角柱形状の基材の傾斜面に例えばスペクトラロン(拡散反射面22aの材料)が成膜(コーティング)されることにより作製されている。拡散反射部材22は、汎用の標準拡散反射板と同様の拡散反射性を有する。すなわち、拡散反射面22aは、入射した光を所定範囲の全域に向けてほぼ均一に反射(ランバート反射)する。
なお、拡散反射部材22の形状は、上記形状に限定されず、適宜変更可能である。
拡散反射部材22は、必ずしも標準拡散反射板と同様の機能を有するものでなくてもよい。
例えば、拡散反射面22aは、上記基材の傾斜面を微細凹凸加工(荒く加工)して形成されてもよい。
例えば、拡散反射部材22として、凸面鏡や凹面鏡を有するものを用いてもよい。具体的には、拡散反射部材22として、凸面鏡や凹面鏡が2次元配置されたものを用いてもよい。
本実施形態では、拡散反射面22aは、基板26に設けられた拡散反射部材22の一面である。すなわち、拡散反射面22aは、基板26に設けられている。
このように、拡散反射面22aは基板26とは別体の拡散反射部材22の一面であるが、例えば基板に拡散反射部材の基材に相当する突起を形成し、その突起の一面に拡散反射面を形成してもよい。すなわち、拡散反射面は、基板の一部であっても良い。この場合、基板の製造に多少手間がかかるが、基板に拡散反射部材を設ける場合に比べて、部品点数を削減できるとともに、拡散反射面が基板から外れることが防止される。
拡散反射面22aは、光源20からの光の60%以上を拡散反射させることが好ましく、75%以上を拡散反射させることがより好ましく、90%以上を拡散反射させることがより一層好ましい。
そこで、本実施形態では、一例として、拡散反射面22aは、光源20からの光の99%以上を拡散反射させるように反射率又は透過率が設定されている。
なお、拡散反射面22aは、光源20からの光の60%未満を拡散反射させるものであってもよい。
以上のように構成される光源ユニット12では、光源20から出射された光(出射光EL)は、拡散反射面22aに直接入射し、その入射した光の少なくとも一部(例えば99%)が拡散反射面22aで拡散反射される。拡散反射面22aで拡散反射された光(拡散反射光DRL)は、透光部材30に入射し、その少なくとも一部(例えば99%)が透光部材30を透過する。拡散反射面22aで拡散反射され透光部材30を透過した光が、対象物に照射される照射光ILである。
ここで、光源20の出射方向EDは透光部材30側を向いていないので、例えば光源ユニット12に強い衝撃が加わり、拡散反射部材22が破損したりパッケージ31から脱落するような異常事態が発生しても、光源20から出射された光(出射光EL)は透光部材30に直接向かうことはない。このため、光源20から出射された光(出射光EL)がそのまま(透光部材30のみを経由して)対象物に照射されることはない。
しかしながら、上記異常事態が発生した場合に、光源20から出射された光が拡散反射部材22の拡散反射面22a以外の面に入射するおそれがある。このとき、当該拡散反射面22a以外の面が例えば鏡面である場合には、光源20から出射され該鏡面で反射された光が透光部材30を透過して対象物に照射されるおそれがある。
そこで、本実施形態では、拡散反射部材22の拡散反射面22a以外の少なくとも1つの面に、光減衰機能を持たせている。この光減衰機能は、微細な凹凸が設けられたり(表面が荒く加工されたり)、反射防止膜が形成されたり、黒色塗装が施されることにより、実現される。
また、拡散反射面22aは、光源20と周壁28の一部との間に位置している。このため、上記異常事態が発生した場合に、光源20の出射光ELが拡散反射面22aを介さずに周壁28を透過して外部に漏れるおそれがある。
そこで、本実施形態では、上記異常事態が発生したときに光源20の出射光ELが外部に漏れるのを抑制するために、周壁28の遮光機能を高めている。
具体的には、周壁28の高さは、上記異常事態が発生して光源20と周壁28の一部との間に拡散反射面22aが介在しなくなっても、光源20の出射光ELの全てが周壁28に入射する高さに設定されている。
また、光源20から出射され周壁28に入射した光が周壁28を透過することを抑制するために、周壁28の材料(パッケージ31の材料)に比較的遮光性の高いものを用いている。
周壁28の材料(パッケージ31の材料)が光源20の出射光ELを十分に遮光できる材料である場合は、周壁28の厚さは、任意で良い。周壁28の材料が光源の出射光ELを十分に遮光できる材料ではない場合は、周壁28の厚さを、光源20の出射光ELを十分に減衰できる厚さ(周壁28を透過する光の強度を十分に減衰できる厚さ)に設定することが好ましい。
また、光源20から出射され周壁28の一部で反射された光は、直接又は周壁28の他部でさらに反射されて、透光部材30を透過して対象物に照射されるおそれがある。
そこで、本実施形態では、周壁28の内周面の少なくとも一部に、光減衰機能を持たせている。この光減衰機能は、微細な凹凸が設けられたり(表面が荒く加工されたり)、反射防止膜が形成されたり、黒色塗装が施されることにより、実現される。
この光減衰機能により、上記異常事態が発生して光源20と周壁28の一部との間に拡散反射部材22が介在しなくなっても、光源20から出射され周壁28で反射された光の強度が十分に減衰されるので、該光が透光部材30を透過して対象物に照射されたとしても、安全性が損なわれることはない。
なお、保持体24において、凹部24a及び窓部30は、必須ではない。すなわち、保持体24において、周壁28及び透光部材30は、必須ではない。保持体24は、基板26のみで構成されてもよい。保持体24は、基板26及び周壁28のみ、すなわちパッケージ31のみで構成されてもよい。保持体24において、光源20が実装されるベース部材として、基板26が用いられているが、基板以外の部材(例えば板状でない部材)であってもよい。
(2)受光ユニットの構成
第1実施形態の受光ユニット14は、図1A及び図1Bに示すように、レンズユニット32と、レンズホルダ34と、バンドパスフィルタ36と、イメージセンサ38とを含む。
イメージセンサ38は、回路基板18上に実装されたセンサ基板38a(半導体基板)に設けられ、2次元配列された複数の画素を含む。イメージセンサ38は、エリアイメージセンサとも呼ばれる。
イメージセンサ38の各画素は、受光素子(例えばPD:フォトダイオード)を含み、ワイヤボンディングにより回路基板18上の回路と電気的に接続されている。
レンズホルダ34は、イメージセンサ38の周囲を取り囲むように回路基板18に固定されている。
レンズユニット32は、少なくとも1つのレンズエレメントを含み、イメージセンサ38上に焦点が合うようにレンズホルダ34に保持されている。
イメージセンサ38とレンズユニット32との間には、レンズホルダ34に固定されたバンドパスフィルタ36(Band Pass Filter)が配置されている。これにより、対象物で反射されレンズユニット32を介した光のうち、光源20の出射光ELの波長付近の波長の光(所定の周波数帯の光、例えば赤外光)のみがバンドパスフィルタ36を透過してイメージセンサ38に入射する。
また、光源ユニット12の照射範囲(図1BのFOI:Field Of Illumination)は、受光ユニット14の視野範囲(図1BのFOV:Field Of View)以上に設定されていることが望ましい。受光ユニット14の視野範囲は、「受光範囲」とも呼ばれる。
なお、受光ユニット14の構成は、上記構成に限定されず、適宜変更可能である。例えば、イメージセンサ38は、複数の画素が1次元配置されたリニアセンサであってもよい。
(3)制御ユニットの構成
第1実施形態の制御ユニット16は、光源20及びイメージセンサ38を制御して対象物(被写体)までの距離を算出する演算回路を含んで構成される。制御ユニット16は、センサ基板38a上におけるイメージセンサ38(画素配置領域)とは異なる領域に設けられている。制御ユニット16は、光源駆動回路21に発光制御信号(パルス信号)を送信して光源20を断続的に発光させるとともに、イメージセンサ38の各画素の出力に基づいて対象物までの距離を画素毎に算出し、距離画像を生成する。
制御ユニット16の演算方式は、発光制御信号とイメージセンサ38の各画素の出力信号(受光信号)とに基づいて対象物までの距離を演算する方式(直接TOF方式)であってもよいし、イメージセンサ38の受光時に各画素の2つの電荷蓄積部に交互に振り分けられた信号電荷の電荷量の差分もしくは比に基づいて対象物までの距離を演算する方式(間接TOF方式)であってもよい。
制御ユニット16の演算回路は、例えばCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)等により実現される。
2.本技術の第1実施形態に係る測距装置の動作
第1実施形態の測距装置10は、光源ユニット12から光を放出して対象物に照射し、対象物で反射された光を受光ユニット14で受光し、制御ユニット16で対象物までの距離を算出して距離画像を生成する。
(1)光源ユニットの動作
第1実施形態の光源ユニット12においては、光源駆動回路21により光源20が駆動され、光源20から光が出射される。光源20から出射された光は、拡散反射部材22の拡散反射面22aに入射し、その少なくとも一部が該拡散反射面22aで透光部材30に向けて拡散反射される。拡散反射面22aで拡散反射された光の少なくとも一部は、透光部材30を透過し、対象物(被写体)に照射される。
(2)受光ユニットの動作
第1実施形態の受光ユニット14においては、光源ユニット12から対象物に照射され反射された光OL(以下では「物体光OL」とも呼ぶ)がレンズユニット32に入射し、レンズユニット32で集光される。レンズユニット32を介した物体光OLは、バンドパスフィルタ36に入射する。バンドパスフィルタ36に入射した物体光OLのうち所定の波長帯の光(例えば赤外光)のみがバンドパスフィルタ36を通過する。バンドパスフィルタ36を通過した物体光OLは、イメージセンサ38に入射する。このとき、イメージセンサ38は、各画素で光電変換を行う。
(3)制御ユニットの動作
第1実施形態の制御ユニット16は、光源駆動回路21を介して光源20を駆動し、イメージセンサ38の各画素の出力に基づいて対象物(被写体)までの距離を画素毎に算出し、距離画像を生成する。
3.本技術の第1実施形態に係る測距装置の効果
(1)光源ユニットの効果
第1実施形態の光源ユニット12は、保持体24が、光源20からの光の少なくとも一部を対象物に向けて拡散反射させる拡散反射面22aを有する。
第1実施形態の光源ユニット12では、光源20からの光の少なくとも一部は、拡散反射面22aで拡散反射されて(進行方向が変えられて)対象物へ向かう。この場合、拡散反射面22aが破損したり脱落しても、光源20からの光の少なくとも一部は拡散反射面22aで拡散されずに対象物へ向かう方向とは異なる方向に向かう。
第1実施形態の光源ユニット12によれば、安全性を高めることができる。
保持体24は、光源20が収容される凹部24aを有し、拡散反射面22aは、凹部24a内に位置し、光源20からの光の少なくとも一部を凹部24aの開口部24a1に向けて拡散反射させる。これにより、拡散反射面22aが破損したり脱落しても、光源20からの光が拡散されずに外部に漏れるのを抑制できる。
保持体24は、凹部24aの開口部24a1を覆う窓部30を有するので、光源20及び拡散反射面22aに異物(水分を含む)が付着するのを抑制できる。これにより、光源ユニット12の性能劣化を抑制できる。
拡散反射面22aは、光源20の出射方向に対して傾斜しているので、光源20からの光を所望の向きに拡散反射させることができる。
光源20の出射方向に対する拡散反射面22aの傾斜角度は、30°〜60°なので、対象物に対する必要な照射角度範囲を得ることができる。
光源20の出射面及び拡散反射面22aは互いに対向しているので、光源20から出射された光を拡散反射面22a側へ導くことができる。
光源20から出射された光は、拡散反射面22aに直接入射するので、光源ユニット12の小型化(特に幅方向の小型化)を図ることができる。
光源20からの光の少なくとも一部(拡散反射面22aで反射される光)は、光源20からの光の60%以上であるため、対象物に照射される照射光ILの光量を十分に確保することができる。
光源20は、凹部24aの底面に設けられ、光源20の出射方向EDが底面に対して成す角度は、0°〜45°であるため、光源ユニット12の薄型化を図ることができる。
拡散反射面22aは、光源20と凹部24aの周壁28の一部との間に位置しているため、拡散反射面22aが破損したり脱落しても、光源20からの光の少なくとも一部を周壁28により遮光することができる。
拡散反射面22aは、凹部24aの底面に設けられるので、光源20と拡散反射面22aの位置決めが容易である。
第1実施形態の光源ユニット12では、透光部材30とは別に、拡散反射面22aを有する拡散反射部材22が設けられているので、図5に示すように、例えば透光部材30がパッケージ31から脱落しても、光源20の出射光ELを拡散反射部材22が対象物に向けて拡散反射する。この結果、拡散されない光が対象物に照射されるのを抑制できる。
第1実施形態の光源ユニット12では、拡散反射面22aを有する拡散反射部材22及び光源20を取り囲む周壁28が基板26上に設けられているので、図6に示すように、例えば拡散反射部材22が基板26から外れて位置ずれしても、光源20の出射光ELは周壁28に入射する。この結果、拡散されない光が外部に漏れるのを抑制できる。
(2)測距装置の効果
第1実施形態の測距装置10は、光源ユニット12と、光源ユニット12から出射され対象物で反射された光を受光する受光ユニット14と、少なくとも受光ユニット14の出力に基づいて、対象物までの距離を算出する制御ユニット16と、を備える。これにより、安全性に優れた測距装置10を実現できる。
光源ユニット12、受光ユニット14及び制御ユニット16は、一体的に設けられているので、測距装置10を物体(例えば移動体、電子機器等)に容易に搭載することができる。
測距装置10と、測距装置10が搭載される物体(例えば移動体、電子機器等)とを備える物体システムによれば、安全性に優れた物体システムを実現できる。
4.本技術の第2実施形態に係る光源ユニット
(1)光源ユニットの構成
本技術の第2実施形態に係る光源ユニット122は、拡散反射部材の配置が異なる点を除いて、第1実施形態に係る光源ユニット12と同様の構成を有する。
第2実施形態に係る光源ユニット122は、図7に示すように、拡散反射部材220が透光部材30の内面に固定されている。すなわち、拡散反射部材220の拡散反射面220aは、透光部材30に設けられている。
拡散反射部材220は、基板26に対して例えば45°で傾斜する傾斜面を拡散反射面220aとする断面台形状の部材からなる。拡散反射部材220の透光部材30側の面(上底部分)が透光部材30の内面に例えば接着剤Adで固定されている。拡散反射部材220の基板26側の面(下底部分)と基板26との間には、ある程度のクリアランスがある。
ここでは、拡散反射面220aは、透光部材30とは別体の拡散反射部材220の一面であるが、透光部材に拡散反射部材220の基材に相当する突起を形成し、その突起の一面に拡散反射面を形成してもよい。すなわち、拡散反射面は、透光部材の一部であってもよい。この場合、透光部材に拡散反射部材が設けられる場合に比べて、透光部材の製造に多少手間が掛かるが、部品点数を削減できるとともに、透光部材から拡散反射面が外れることを防止できる。
第2実施形態の光源ユニット122の動作は、第1実施形態の光源ユニット12の動作と同様なので、説明を省略する。
(2)光源ユニットの効果
第2実施形態の光源ユニット122では、図7に示すように、拡散反射部材220が透光部材30に取り付けられているので、図8に示すように、透光部材30がパッケージ31から外れる際には、透光部材30と拡散反射部材220が一緒に外れてしまう。このとき、光源20の出射光は、周壁28に入射するので、拡散されない光が外部に漏れるのを抑制できる。
第2実施形態の光源ユニット122では、図9に示すように、拡散反射部材220が透光部材30から外れても、光源20の出射光ELが周壁28に入射するので、拡散されない光が外部に漏れるのを抑制できる。
5.本技術の第3実施形態に係る光源ユニット
(1)光源ユニットの構成
本技術の第3実施形態に係る光源ユニット123は、拡散反射部材の配置が異なる点を除いて、第1実施形態に係る光源ユニット12と同様の構成を有する。
第3実施形態に係る光源ユニット123は、図10に示すように、パッケージ310の周壁280が、内側に張り出す張り出し部280aを有しており、張り出し部280aの内面が傾斜面280a1(例えば基板26に対して45°で傾斜する傾斜面)とされている。傾斜面280a1に板状の拡散反射部材2200(拡散反射板)が例えば接着剤で固定されている。
第3実施形態の光源ユニット123の動作は、光源ユニット12の動作と同様なので、説明を省略する。
(2)光源ユニットの効果
第3実施形態の光源ユニット123では、光源20からの光は拡散反射部材2200の拡散反射面2200aで対象物に向けて拡散反射されるので、図11に示すように、透光部材30がパッケージ310から外れても、拡散されない光が外部に漏れるのを抑制できる。
第3実施形態の光源ユニット123では、図12に示すように、拡散反射部材2200が周壁280から外れても、光源20の出射光ELは周壁280に入射するので、拡散されない光が外部に漏れるのを抑制できる。
6.本技術の第3実施形態の変形例に係る光源ユニット
(1)光源ユニットの構成
本技術の第3実施形態の変形例に係る光源ユニット123Aは、図13に示すように、周壁280の張り出し部280aの傾斜面280a1を拡散反射面としている点が第3実施形態の光源ユニット123と異なる。すなわち、光源ユニット123Aは、周壁280が拡散反射面を有している。光源ユニット123Aでは、傾斜面280a1に拡散反射性を有する材料を成膜もしくは傾斜面280a1に微細凹凸加工を施すことにより、拡散反斜面が生成されている。
(2)光源ユニットの効果
第3実施形態の変形例の光源ユニット123Aでは、周壁280が拡散反射面を有しているので、周壁に拡散反射部材が取り付けられる場合に比べて、拡散反射面の形成に多少手間がかかるが、部品点数を削減できるとともに、拡散反射面が周壁から脱落することが防止される。
7.本技術の第4実施形態に係る光源ユニット
(1)光源ユニット構成
本技術の第4実施形態に係る光源ユニット124では、図14に示すように、基板26上の、拡散反射部材22Aに対して光源20とは反対側の位置に光検出用の受光素子40(例えばPD:フォトダイオード)を実装している。受光素子40は、例えばダイボンディングにより基板26上に実装されており、ボンディングワイヤBWにより、基板26上の配線と電気的に接続されている。さらに、光源ユニット124では、拡散反射部材22Aに僅かに透光性(例えば透過率1%)を持たせて、拡散反射部材22Aを透過した僅かな光(透過光TL)を基板26に対して例えば45°傾斜したミラー37で受光素子40に入射させる構成を採用している。ミラー37の傾斜方向は、拡散反射部材22Aの拡散反斜面22Aaの傾斜方向とは反対である。拡散反射部材22Aは、基材が透光性を有するガラス又は樹脂からなるので、拡散反射面22Aaの透過率と基材の透過率の兼ね合いで、全体として透過率1%となるように設定されている。
なお、第4実施形態では、第1実施形態と同様に拡散反射部材22Aが基板26に設けられているが、第2実施形態のように拡散反射部材22Aを透光部材30に設けてもよいし、第3実施形態と同様に拡散反射部材22Aを周壁に設けてもよい。例えば拡散反射部材22Aを周壁の張り出し部に設ける場合には、該張り出し部内に空間部を形成し、該空間部にミラー37及び受光素子40を配置してもよい。
(2)光源ユニットの効果
第4実施形態の光源ユニット124では、光源20から出射され拡散反射部材22Aを透過した僅かな光を受光素子40に入射させる。
第4実施形態の光源ユニット124によれば、拡散反射部材22Aが破損したりパッケージ31から脱落して、光源20から出射された光(出射光EL)が拡散反射部材22Aを透過せずにミラー37を介して受光素子40に入射すると、受光素子40の出力が異常に高くなる。逆に言うと、受光素子40の出力が異常に高くなった場合には、拡散反射部材22Aの破損や脱落を疑うことができる。
第4実施形態の光源ユニット124によれば、ミラー37が破損したりパッケージ31から脱落して、光源20から出射され拡散反射部材22を透過した光が受光素子40に入射しなくなると、受光素子40の出力が異常に低く(ほぼ0)になる。逆に言うと、光源20を発光させているのに受光素子40の出力が異常に低いときには、ミラー37の破損や脱落を疑うことができる。
8.本技術の第5実施形態に係る光源ユニット
(1)光源ユニットの構成
本技術の第5実施形態に係る光源ユニット125では、図15に示すように、基板26上の、拡散反射部材22に対して光源20とは反対側の位置に光検出用の受光素子40(例えばPD:フォトダイオード)を実装している。さらに、光源ユニット125では、拡散反射部材22で拡散反射され透光部材30で反射された僅かな光を受光素子40に入射させる構成を採用している。
なお、第5実施形態では、第1実施形態と同様に拡散反射部材22が基板26に設けられているが、第2実施形態と同様に拡散反射部材22を透光部材30に設けてもよいし、第3実施形態と同様に拡散反射部材22を周壁に設けてもよい。拡散反射部材22を周壁の張り出し部に設ける場合には、該張り出し部内に空間部を形成して該空間部に受光素子40を配置するとともに、周壁の張り出し部に上方に開口する開口部を形成してもよい。この場合、拡散反射部材22で反射され透光部材30でさらに反射された光を該開口部を介して受光素子40に入射させることができる。
(2)光源ユニットの効果
第5実施形態の光源ユニット125では、光源20から出射され拡散反射部材22で拡散反射された光のうち透光部材30で反射された僅かな光を受光素子40に入射させる。
第5実施形態の光源ユニット125によれば、拡散反射部材22や透光部材30が破損したりパッケージ31から脱落したりして光源20から出射された光が受光素子40に入射しなくなると、受光素子40の出力が異常に低く(ほぼ0)になる。逆に言うと、光源20を発光させているのに受光素子40の出力が異常に低いときには、拡散反射部材22や透光部材30の破損や脱落を疑うことができる。
9.本技術の第6実施形態に係る光源ユニット
(1)光源ユニットの構成
本技術の第6実施形態に係る光源ユニット126では、図16に示すように、基板26上の、光源20と拡散反射部材22Bとの間の位置に光検出用の受光素子40(例えばPD:フォトダイオード)を実装している。さらに、光源ユニット126では、拡散反射部材22Bで蹴られた僅かな光を受光素子40に入射させる構成を採用している。
詳述すると、拡散反射部材22Bは、断面台形の四角柱形状の基材の傾斜面に拡散反射面22Baを形成することにより作製されている。
光源20と基板26との間には、スペーサ50が配置され、光源20から出射された光が受光素子40上を通過するようになっている。すなわち、光源20から出射された光は、受光素子40に直接入射しないようになっている。
光源20と拡散反射面22Baは、光源20から出射された光の大半が拡散反射面22Baに入射され、残り僅かが、拡散反射面22Baに受光素子40側で隣接する、基板26に垂直な垂直面22Bbに入射するような位置関係となっている。
なお、第6実施形態では、第1実施形態と同様に拡散反射部材22Bが基板26に設けられているが、第2実施形態と同様に拡散反射部材22Bを透光部材30に設けてもよいし、第3実施形態と同様に拡散反射部材22Bを周壁に設けてもよい。
(2)光源ユニットの効果
第6実施形態の光源ユニット126では、光源20から出射され拡散反射部材22Bで蹴られた僅かな光を受光素子40に入射させる。
第6実施形態の光源ユニット126によれば、拡散反射部材22Bが破損したりパッケージ31から脱落したりして、光源20から出射された光が受光素子40に入射しなくなると、光源20を発光しているのに受光素子40の出力が異常に低く(ほぼ0に)なる。逆に言うと、光源20を発光しているのに受光素子40の出力が異常に低い場合には、拡散反射部材22Bの破損や脱落が疑われる。
10.本技術の第4〜第6実施形態に係る光源ユニットの共通の効果
本技術の第4〜第6実施形態の光源ユニット124、125、126は、光源20から出射され拡散反射部材を介した光の少なくとも一部を受光する受光素子40を備えている。
この場合、受光素子40で受光した光により光源20の発光光量の一定割合を検出することができるので、受光素子40の出力信号を光源駆動回路21にフィードバックすることで、環境温度が変化しても光源20の発光光量が一定となるように制御(APC:オートパワーコントロール)したり、発光制御信号と同期しない発光光量の急激な変化を検出することで、異常と判断して安全のため発光を中止するなどの制御を行うことが可能となる。
また、受光素子40の出力により光源20の発光タイミングを検出することができる。これにより、光源20を発光させるための発光制御信号に代えて、光源20の実際の発光タイミングを基準として対象物までの距離を算出することもできる。
以上のように、第4〜第6実施形態の光源ユニット124、125、126によれば、受光素子40により光源20からの光を検出できるとともに、受光素子40の出力の異変から拡散反射部材の破損や脱落を検知することができる。
上述した第1〜第6実施形態の光源ユニットの各々の構成の一部は、技術的に矛盾しない範囲内で相互に適用可能である。
11.本技術の第7実施形態に係る測距装置
(1)測距装置の構成
第7実施形態に係る測距装置100では、図17A及び図17Bに示すように、光源ユニット127の光源20及び僅かな透光性(例えば透過率1%)を有する拡散反射部材22Aと、受光ユニット147のイメージセンサ380と、制御ユニット16と、を回路基板18上に直接的に実装する構成を採用している。さらに、回路基板18上には、周壁2800が光源20、拡散反射部材22A、イメージセンサ380及び制御ユニット16を取り囲むように設けられている。
すなわち、第7実施形態の測距装置100では、回路基板18及び周壁2800で構成されるパッケージ3100を含んで、光源20、拡散反射部材22A、イメージセンサ380及び制御ユニット16を保持する保持体240が構成されている。つまり、測距装置100では、光源20、拡散反射部材22A、イメージセンサ380及び制御ユニット16が、共通の保持体240により保持されている。詳述すると、保持体240の凹部240a、すなわち回路基板18上における周壁2800の内側の領域に、光源20、拡散反射部材22A、イメージセンサ380及び制御ユニット16が配置されている。イメージセンサ380と制御ユニット16は、同一のセンサ基板380a(半導体基板)に設けられている。測距装置100と、該測距装置100が搭載される物体(例えば移動体、電子機器等)とを含んで、物体システムが構成される。ここでも、照射範囲FOIは、視野範囲FOVと同じか又は若干大きく設定されている。
保持体240の凹部240a(周壁2800の内側の領域)には、図17Bの紙面に直交する方向に延びる遮光ブロック400が架け渡されている。すなわち、保持体240の凹部240aは、遮光ブロック400により、光源20及び拡散反射部材22Aが配置される光源領域LRと、イメージセンサ380の大部分が配置されるセンサ領域SRとに分断されている。凹部240aの光源領域LRの開口部240a1は、透光部材30により覆われている。凹部240aのセンサ領域SRの開口部240a2は、バンドパスフィルタ36により覆われている。
凹部240aのセンサ領域SRには、イメージセンサ380の測距用の画素群を含む第1受光領域RA(画素配置領域)が配置されている。この場合、拡散反射部材22Aが破損したり脱落したりしても、光源20から出射された光の少なくとも一部は、遮光ブロック400で遮光されるため、第1受光領域RAには入射しない。
図17Aに示すように、光源領域LRにおける光源20及び拡散反射部材22Aに隣接する領域(図17Bにおいて光源20及び拡散反射部材22Aの紙面奥側の領域)の底面には、光源駆動回路21が実装されている。
イメージセンサ380は、測距用の画素群を含む第1受光領域RAとは別に光検出用の第2受光領域RB(例えばPDが形成された領域)を光源領域LRに有している。遮光ブロック400は、光源20から出射され拡散反射部材22Aを透過した光(透過光TL)の光路上にミラー面400aを有している。ミラー面400aは、拡散反射部材22A及び第2受光領域RBに対向するように回路基板18に対して傾斜(例えば45°傾斜)して配置されている。逆に言うと、第2受光領域RBは、拡散反射部材22Aを透過し、ミラー面400aで反射された光の光路上に配置されている。
(2)測距装置の動作
測距装置100では、光源駆動回路21により光源20が駆動され、光源20が発光する。光源20から出射された光の一部(大半)は、拡散反射部材22Aで拡散されつつ反射され、透光部材30を透過して照射光ILとして対象物に照射される。対象物に照射され反射された光(物体光OL)のうちレンズユニット32及びバンドパスフィルタ36を介した光は、イメージセンサ380の第1受光領域RA上に集光される。第1受光領域RAは、画素毎の出力(光電変換した電気信号)を制御ユニット16に送る。制御ユニット16は、第1受光領域RAの各画素の出力に基づいて距離画像を生成する。
一方、光源20から出射された光の他部(僅か)は、拡散反射部材22Aを透過し、ミラー面400aで反射されて第2受光領域RB上に集光される。第2受光領域RBは、出力(光電変換した電気信号)を制御ユニット16に送る。制御ユニット16は、第2受光領域RBの出力に基づいて各種制御(例えば光源20の発光光量の制御、検出した発光タイミングに基づく距離演算等)を行う。
(3)測距装置、物体システムの効果
第7実施形態の測距装置100では、光源ユニット127と、光源ユニット127から出射され対象物で反射された光を受光する受光ユニット147と、少なくとも受光ユニット147の出力に基づいて、対象物までの距離を算出する制御ユニット16と、を備える。これにより、安全性に優れた測距装置100を実現できる。
光源ユニット127、受光ユニット147及び制御ユニット16は、一体的に設けられているので、測距装置100を物体(例えば移動体、電子機器等)に容易に搭載することができる。
測距装置100と、測距装置100が搭載される物体(例えば移動体、電子機器等)とを備える物体システムによれば、安全性に優れた物体システムを実現できる。
測距装置100では、受光ユニット147は、光源ユニット127から出射され対象物で反射された光を受光する第1受光領域RAと、光源20から出射され拡散反射面22Aaを介した光を受光する第2受光領域RBとを有するイメージセンサ380を含む。これにより、部品点数の削減及び測距装置100の小型化を図ることができる。
なお、保持体240において、凹部240a及び窓部30は、必須ではない。すなわち、保持体240において、周壁2800及び透光部材30は、必須ではない。保持体240は、回路基板18のみで構成されてもよい。保持体240は、回路基板18及び周壁2800のみ、すなわちパッケージ3100のみで構成されてもよい。保持体240において、光源20が実装されるベース部材として、回路基板18が用いられているが、回路基板以外の部材(例えば板状でない部材)であってもよい。
12.移動体への応用例
本技術に係る光源ユニット及び測距装置は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本技術に係る光源ユニット及び測距装置は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット、建設機械、農業機械(トラクター)などのいずれかの種類の移動体に搭載されて移動体システム(物体システムの一例)を実現することもできる。例えば、本技術に係る光源ユニット及び測距装置は、以下に説明する車両制御システムの車外情報検出ユニットや、車内情報検出ユニットに適用することができる。
図18は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システム7000の概略的な構成例を示すブロック図である。車両制御システム7000は、通信ネットワーク7010を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図18に示した例では、車両制御システム7000は、駆動系制御ユニット7100、ボディ系制御ユニット7200、バッテリ制御ユニット7300、車外情報検出ユニット7400、車内情報検出ユニット7500、及び統合制御ユニット7600を備える。これらの複数の制御ユニットを接続する通信ネットワーク7010は、例えば、CAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)、LAN(Local Area Network)又はFlexRay(登録商標)等の任意の規格に準拠した車載通信ネットワークであってよい。
各制御ユニットは、各種プログラムにしたがって演算処理を行うマイクロコンピュータと、マイクロコンピュータにより実行されるプログラム又は各種演算に用いられるパラメータ等を記憶する記憶部と、各種制御対象の装置を駆動する駆動回路とを備える。各制御ユニットは、通信ネットワーク7010を介して他の制御ユニットとの間で通信を行うためのネットワークI/Fを備えるとともに、車内外の装置又はセンサ等との間で、有線通信又は無線通信により通信を行うための通信I/Fを備える。図18では、統合制御ユニット7600の機能構成として、マイクロコンピュータ7610、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660、音声画像出力部7670、車載ネットワークI/F7680及び記憶部7690が図示されている。他の制御ユニットも同様に、マイクロコンピュータ、通信I/F及び記憶部等を備える。
駆動系制御ユニット7100は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット7100は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。駆動系制御ユニット7100は、ABS(Antilock Brake System)又はESC(Electronic Stability Control)等の制御装置としての機能を有してもよい。
駆動系制御ユニット7100には、車両状態検出部7110が接続される。車両状態検出部7110には、例えば、車体の軸回転運動の角速度を検出するジャイロセンサ、車両の加速度を検出する加速度センサ、あるいは、アクセルペダルの操作量、ブレーキペダルの操作量、ステアリングホイールの操舵角、エンジン回転数又は車輪の回転速度等を検出するためのセンサのうちの少なくとも一つが含まれる。駆動系制御ユニット7100は、車両状態検出部7110から入力される信号を用いて演算処理を行い、内燃機関、駆動用モータ、電動パワーステアリング装置又はブレーキ装置等を制御する。
ボディ系制御ユニット7200は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット7200は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット7200には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット7200は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
バッテリ制御ユニット7300は、各種プログラムにしたがって駆動用モータの電力供給源である二次電池7310を制御する。例えば、バッテリ制御ユニット7300には、二次電池7310を備えたバッテリ装置から、バッテリ温度、バッテリ出力電圧又はバッテリの残存容量等の情報が入力される。バッテリ制御ユニット7300は、これらの信号を用いて演算処理を行い、二次電池7310の温度調節制御又はバッテリ装置に備えられた冷却装置等の制御を行う。
車外情報検出ユニット7400は、車両制御システム7000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット7400には、撮像部7410及び車外情報検出部7420のうちの少なくとも一方が接続される。撮像部7410には、ToF(Time Of Flight)カメラ、ステレオカメラ、単眼カメラ、赤外線カメラ及びその他のカメラのうちの少なくとも一つが含まれる。車外情報検出部7420には、例えば、現在の天候又は気象を検出するための環境センサ、あるいは、車両制御システム7000を搭載した車両の周囲の他の車両、障害物又は歩行者等を検出するための周囲情報検出センサのうちの少なくとも一つが含まれる。
環境センサは、例えば、雨天を検出する雨滴センサ、霧を検出する霧センサ、日照度合いを検出する日照センサ、及び降雪を検出する雪センサのうちの少なくとも一つであってよい。周囲情報検出センサは、超音波センサ、レーダ装置及びLIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)装置のうちの少なくとも一つであってよい。これらの撮像部7410及び車外情報検出部7420は、それぞれ独立したセンサないし装置として備えられてもよいし、複数のセンサないし装置が統合された装置として備えられてもよい。
ここで、図19は、撮像部7410及び車外情報検出部7420の設置位置の例を示す。撮像部7910,7912,7914,7916,7918は、例えば、車両7900のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部のうちの少なくとも一つの位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部7910及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部7918は、主として車両7900の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部7912,7914は、主として車両7900の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部7916は、主として車両7900の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部7918は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図19には、それぞれの撮像部7910,7912,7914,7916の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲aは、フロントノーズに設けられた撮像部7910の撮像範囲を示し、撮像範囲b,cは、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部7912,7914の撮像範囲を示し、撮像範囲dは、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部7916の撮像範囲を示す。例えば、撮像部7910,7912,7914,7916で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両7900を上方から見た俯瞰画像が得られる。
車両7900のフロント、リア、サイド、コーナ及び車室内のフロントガラスの上部に設けられる車外情報検出部7920,7922,7924,7926,7928,7930は、例えば超音波センサ又はレーダ装置であってよい。車両7900のフロントノーズ、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部に設けられる車外情報検出部7920,7926,7930は、例えばLIDAR装置であってよい。これらの車外情報検出部7920〜7930は、主として先行車両、歩行者又は障害物等の検出に用いられる。
図18に戻って説明を続ける。車外情報検出ユニット7400は、撮像部7410に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像データを受信する。また、車外情報検出ユニット7400は、接続されている車外情報検出部7420から検出情報を受信する。車外情報検出部7420が超音波センサ、レーダ装置又はLIDAR装置である場合には、車外情報検出ユニット7400は、超音波又は電磁波等を発信させるとともに、受信された反射波の情報を受信する。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、降雨、霧又は路面状況等を認識する環境認識処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、車外の物体までの距離を算出してもよい。
また、車外情報検出ユニット7400は、受信した画像データに基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等を認識する画像認識処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した画像データに対して歪補正又は位置合わせ等の処理を行うとともに、異なる撮像部7410により撮像された画像データを合成して、俯瞰画像又はパノラマ画像を生成してもよい。車外情報検出ユニット7400は、異なる撮像部7410により撮像された画像データを用いて、視点変換処理を行ってもよい。
車内情報検出ユニット7500は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット7500には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部7510が接続される。運転者状態検出部7510は、運転者を撮像するカメラ、運転者の生体情報を検出する生体センサ又は車室内の音声を集音するマイク等を含んでもよい。生体センサは、例えば、座面又はステアリングホイール等に設けられ、座席に座った搭乗者又はステアリングホイールを握る運転者の生体情報を検出する。車内情報検出ユニット7500は、運転者状態検出部7510から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。車内情報検出ユニット7500は、集音された音声信号に対してノイズキャンセリング処理等の処理を行ってもよい。
統合制御ユニット7600は、各種プログラムにしたがって車両制御システム7000内の動作全般を制御する。統合制御ユニット7600には、入力部7800が接続されている。入力部7800は、例えば、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチ又はレバー等、搭乗者によって入力操作され得る装置によって実現される。統合制御ユニット7600には、マイクロフォンにより入力される音声を音声認識することにより得たデータが入力されてもよい。入力部7800は、例えば、赤外線又はその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、車両制御システム7000の操作に対応した携帯電話又はPDA(Personal Digital Assistant)等の外部接続機器であってもよい。入力部7800は、例えばカメラであってもよく、その場合搭乗者はジェスチャにより情報を入力することができる。あるいは、搭乗者が装着したウェアラブル装置の動きを検出することで得られたデータが入力されてもよい。さらに、入力部7800は、例えば、上記の入力部7800を用いて搭乗者等により入力された情報に基づいて入力信号を生成し、統合制御ユニット7600に出力する入力制御回路などを含んでもよい。搭乗者等は、この入力部7800を操作することにより、車両制御システム7000に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。
記憶部7690は、マイクロコンピュータにより実行される各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、及び各種パラメータ、演算結果又はセンサ値等を記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。また、記憶部7690は、HDD(Hard Disc Drive)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス又は光磁気記憶デバイス等によって実現してもよい。
汎用通信I/F7620は、外部環境7750に存在する様々な機器との間の通信を仲介する汎用的な通信I/Fである。汎用通信I/F7620は、GSM(登録商標)(Global System of Mobile communications)、WiMAX(登録商標)、LTE(登録商標)(Long Term Evolution)若しくはLTE−A(LTE−Advanced)などのセルラー通信プロトコル、又は無線LAN(Wi−Fi(登録商標)ともいう)、Bluetooth(登録商標)などのその他の無線通信プロトコルを実装してよい。汎用通信I/F7620は、例えば、基地局又はアクセスポイントを介して、外部ネットワーク(例えば、インターネット、クラウドネットワーク又は事業者固有のネットワーク)上に存在する機器(例えば、アプリケーションサーバ又は制御サーバ)へ接続してもよい。また、汎用通信I/F7620は、例えばP2P(Peer To Peer)技術を用いて、車両の近傍に存在する端末(例えば、運転者、歩行者若しくは店舗の端末、又はMTC(Machine Type Communication)端末)と接続してもよい。
専用通信I/F7630は、車両における使用を目的として策定された通信プロトコルをサポートする通信I/Fである。専用通信I/F7630は、例えば、下位レイヤのIEEE802.11pと上位レイヤのIEEE1609との組合せであるWAVE(Wireless Access in Vehicle Environment)、DSRC(Dedicated Short Range Communications)、又はセルラー通信プロトコルといった標準プロトコルを実装してよい。専用通信I/F7630は、典型的には、車車間(Vehicle to Vehicle)通信、路車間(Vehicle to Infrastructure)通信、車両と家との間(Vehicle to Home)の通信及び歩車間(Vehicle to Pedestrian)通信のうちの1つ以上を含む概念であるV2X通信を遂行する。
測位部7640は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からのGNSS信号(例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号)を受信して測位を実行し、車両の緯度、経度及び高度を含む位置情報を生成する。なお、測位部7640は、無線アクセスポイントとの信号の交換により現在位置を特定してもよく、又は測位機能を有する携帯電話、PHS若しくはスマートフォンといった端末から位置情報を取得してもよい。
ビーコン受信部7650は、例えば、道路上に設置された無線局等から発信される電波あるいは電磁波を受信し、現在位置、渋滞、通行止め又は所要時間等の情報を取得する。なお、ビーコン受信部7650の機能は、上述した専用通信I/F7630に含まれてもよい。
車内機器I/F7660は、マイクロコンピュータ7610と車内に存在する様々な車内機器7760との間の接続を仲介する通信インタフェースである。車内機器I/F7660は、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)又はWUSB(Wireless USB)といった無線通信プロトコルを用いて無線接続を確立してもよい。また、車内機器I/F7660は、図示しない接続端子(及び、必要であればケーブル)を介して、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface、又はMHL(Mobile High-definition Link)等の有線接続を確立してもよい。車内機器7760は、例えば、搭乗者が有するモバイル機器若しくはウェアラブル機器、又は車両に搬入され若しくは取り付けられる情報機器のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。また、車内機器7760は、任意の目的地までの経路探索を行うナビゲーション装置を含んでいてもよい。車内機器I/F7660は、これらの車内機器7760との間で、制御信号又はデータ信号を交換する。
車載ネットワークI/F7680は、マイクロコンピュータ7610と通信ネットワーク7010との間の通信を仲介するインタフェースである。車載ネットワークI/F7680は、通信ネットワーク7010によりサポートされる所定のプロトコルに則して、信号等を送受信する。
統合制御ユニット7600のマイクロコンピュータ7610は、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660及び車載ネットワークI/F7680のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、各種プログラムにしたがって、車両制御システム7000を制御する。例えば、マイクロコンピュータ7610は、取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット7100に対して制御指令を出力してもよい。例えば、マイクロコンピュータ7610は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行ってもよい。また、マイクロコンピュータ7610は、取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行ってもよい。
マイクロコンピュータ7610は、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660及び車載ネットワークI/F7680のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、車両と周辺の構造物や人物等の物体との間の3次元距離情報を生成し、車両の現在位置の周辺情報を含むローカル地図情報を作成してもよい。また、マイクロコンピュータ7610は、取得される情報に基づき、車両の衝突、歩行者等の近接又は通行止めの道路への進入等の危険を予測し、警告用信号を生成してもよい。警告用信号は、例えば、警告音を発生させたり、警告ランプを点灯させたりするための信号であってよい。
音声画像出力部7670は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図18の例では、出力装置として、オーディオスピーカ7710、表示部7720及びインストルメントパネル7730が例示されている。表示部7720は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。表示部7720は、AR(Augmented Reality)表示機能を有していてもよい。出力装置は、これらの装置以外の、ヘッドホン、搭乗者が装着する眼鏡型ディスプレイ等のウェアラブルデバイス、プロジェクタ又はランプ等の他の装置であってもよい。出力装置が表示装置の場合、表示装置は、マイクロコンピュータ7610が行った各種処理により得られた結果又は他の制御ユニットから受信された情報を、テキスト、イメージ、表、グラフ等、様々な形式で視覚的に表示する。また、出力装置が音声出力装置の場合、音声出力装置は、再生された音声データ又は音響データ等からなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して聴覚的に出力する。
なお、図18に示した例において、通信ネットワーク7010を介して接続された少なくとも二つの制御ユニットが一つの制御ユニットとして一体化されてもよい。あるいは、個々の制御ユニットが、複数の制御ユニットにより構成されてもよい。さらに、車両制御システム7000が、図示されていない別の制御ユニットを備えてもよい。また、上記の説明において、いずれかの制御ユニットが担う機能の一部又は全部を、他の制御ユニットに持たせてもよい。つまり、通信ネットワーク7010を介して情報の送受信がされるようになっていれば、所定の演算処理が、いずれかの制御ユニットで行われるようになってもよい。同様に、いずれかの制御ユニットに接続されているセンサ又は装置が、他の制御ユニットに接続されるとともに、複数の制御ユニットが、通信ネットワーク7010を介して相互に検出情報を送受信してもよい。
13.内視鏡手術システムへの応用例
本技術に係る光源ユニット及び測距装置は、医療分野に関わる様々な製品へ応用することができる。例えば、本技術に係る光源ユニットは、以下に説明する手術室システムに用いられる光源装置に適用されてもよい。例えば、本技術に係る測距装置は、以下に説明する手術室システムに用いられる光源装置、レンズユニット及び撮像部含む装置に適用されてもよい。
図20は、本開示に係る技術が適用され得る手術室システム5100の全体構成を概略的に示す図である。図20を参照すると、手術室システム5100は、手術室内に設置される装置群が視聴覚コントローラ(AV Controller)5107及び手術室制御装置5109を介して互いに連携可能に接続されることにより構成される。
手術室には、様々な装置が設置され得る。図20では、一例として、内視鏡下手術のための各種の装置群5101と、手術室の天井に設けられ術者の手元を撮像するシーリングカメラ5187と、手術室の天井に設けられ手術室全体の様子を撮像する術場カメラ5189と、複数の表示装置5103A〜5103Dと、レコーダ5105と、患者ベッド5183と、照明5191と、を図示している。
ここで、これらの装置のうち、装置群5101は、後述する内視鏡手術システム5113に属するものであり、内視鏡や当該内視鏡によって撮像された画像を表示する表示装置等からなる。内視鏡手術システム5113に属する各装置は医療用機器とも呼称される。一方、表示装置5103A〜5103D、レコーダ5105、患者ベッド5183及び照明5191は、内視鏡手術システム5113とは別個に、例えば手術室に備え付けられている装置である。これらの内視鏡手術システム5113に属さない各装置は非医療用機器とも呼称される。視聴覚コントローラ5107及び/又は手術室制御装置5109は、これら医療機器及び非医療機器の動作を互いに連携して制御する。
視聴覚コントローラ5107は、医療機器及び非医療機器における画像表示に関する処理を、統括的に制御する。具体的には、手術室システム5100が備える装置のうち、装置群5101、シーリングカメラ5187及び術場カメラ5189は、手術中に表示すべき情報(以下、表示情報ともいう)を発信する機能を有する装置(以下、発信元の装置とも呼称する)であり得る。また、表示装置5103A〜5103Dは、表示情報が出力される装置(以下、出力先の装置とも呼称する)であり得る。また、レコーダ5105は、発信元の装置及び出力先の装置の双方に該当する装置であり得る。視聴覚コントローラ5107は、発信元の装置及び出力先の装置の動作を制御し、発信元の装置から表示情報を取得するとともに、当該表示情報を出力先の装置に送信し、表示又は記録させる機能を有する。なお、表示情報とは、手術中に撮像された各種の画像や、手術に関する各種の情報(例えば、患者の身体情報や、過去の検査結果、術式についての情報等)等である。
具体的には、視聴覚コントローラ5107には、装置群5101から、表示情報として、内視鏡によって撮像された患者の体腔内の術部の画像についての情報が送信され得る。また、シーリングカメラ5187から、表示情報として、当該シーリングカメラ5187によって撮像された術者の手元の画像についての情報が送信され得る。また、術場カメラ5189から、表示情報として、当該術場カメラ5189によって撮像された手術室全体の様子を示す画像についての情報が送信され得る。なお、手術室システム5100に撮像機能を有する他の装置が存在する場合には、視聴覚コントローラ5107は、表示情報として、当該他の装置からも当該他の装置によって撮像された画像についての情報を取得してもよい。
あるいは、例えば、レコーダ5105には、過去に撮像されたこれらの画像についての情報が視聴覚コントローラ5107によって記録されている。視聴覚コントローラ5107は、表示情報として、レコーダ5105から当該過去に撮像された画像についての情報を取得することができる。なお、レコーダ5105には、手術に関する各種の情報も事前に記録されていてもよい。
視聴覚コントローラ5107は、出力先の装置である表示装置5103A〜5103Dの少なくともいずれかに、取得した表示情報(すなわち、手術中に撮影された画像や、手術に関する各種の情報)を表示させる。図示する例では、表示装置5103Aは手術室の天井から吊り下げられて設置される表示装置であり、表示装置5103Bは手術室の壁面に設置される表示装置であり、表示装置5103Cは手術室内の机上に設置される表示装置であり、表示装置5103Dは表示機能を有するモバイル機器(例えば、タブレットPC(Personal Computer))である。
また、図20では図示を省略しているが、手術室システム5100には、手術室の外部の装置が含まれてもよい。手術室の外部の装置は、例えば、病院内外に構築されたネットワークに接続されるサーバや、医療スタッフが用いるPC、病院の会議室に設置されるプロジェクタ等であり得る。このような外部装置が病院外にある場合には、視聴覚コントローラ5107は、遠隔医療のために、テレビ会議システム等を介して、他の病院の表示装置に表示情報を表示させることもできる。
手術室制御装置5109は、非医療機器における画像表示に関する処理以外の処理を、統括的に制御する。例えば、手術室制御装置5109は、患者ベッド5183、シーリングカメラ5187、術場カメラ5189及び照明5191の駆動を制御する。
手術室システム5100には、集中操作パネル5111が設けられており、ユーザは、当該集中操作パネル5111を介して、視聴覚コントローラ5107に対して画像表示についての指示を与えたり、手術室制御装置5109に対して非医療機器の動作についての指示を与えることができる。集中操作パネル5111は、表示装置の表示面上にタッチパネルが設けられて構成される。
図21は、集中操作パネル5111における操作画面の表示例を示す図である。図21では、一例として、手術室システム5100に、出力先の装置として、2つの表示装置が設けられている場合に対応する操作画面を示している。図21を参照すると、操作画面5193には、発信元選択領域5195と、プレビュー領域5197と、コントロール領域5201と、が設けられる。
発信元選択領域5195には、手術室システム5100に備えられる発信元装置と、当該発信元装置が有する表示情報を表すサムネイル画面と、が紐付けられて表示される。ユーザは、表示装置に表示させたい表示情報を、発信元選択領域5195に表示されているいずれかの発信元装置から選択することができる。
プレビュー領域5197には、出力先の装置である2つの表示装置(Monitor1、Monitor2)に表示される画面のプレビューが表示される。図示する例では、1つの表示装置において4つの画像がPinP表示されている。当該4つの画像は、発信元選択領域5195において選択された発信元装置から発信された表示情報に対応するものである。4つの画像のうち、1つはメイン画像として比較的大きく表示され、残りの3つはサブ画像として比較的小さく表示される。ユーザは、4つの画像が表示された領域を適宜選択することにより、メイン画像とサブ画像を入れ替えることができる。また、4つの画像が表示される領域の下部には、ステータス表示領域5199が設けられており、当該領域に手術に関するステータス(例えば、手術の経過時間や、患者の身体情報等)が適宜表示され得る。
コントロール領域5201には、発信元の装置に対して操作を行うためのGUI(Graphical User Interface)部品が表示される発信元操作領域5203と、出力先の装置に対して操作を行うためのGUI部品が表示される出力先操作領域5205と、が設けられる。図示する例では、発信元操作領域5203には、撮像機能を有する発信元の装置におけるカメラに対して各種の操作(パン、チルト及びズーム)を行うためのGUI部品が設けられている。ユーザは、これらのGUI部品を適宜選択することにより、発信元の装置におけるカメラの動作を操作することができる。なお、図示は省略しているが、発信元選択領域5195において選択されている発信元の装置がレコーダである場合(すなわち、プレビュー領域5197において、レコーダに過去に記録された画像が表示されている場合)には、発信元操作領域5203には、当該画像の再生、再生停止、巻き戻し、早送り等の操作を行うためのGUI部品が設けられ得る。
また、出力先操作領域5205には、出力先の装置である表示装置における表示に対する各種の操作(スワップ、フリップ、色調整、コントラスト調整、2D表示と3D表示の切り替え)を行うためのGUI部品が設けられている。ユーザは、これらのGUI部品を適宜選択することにより、表示装置における表示を操作することができる。
なお、集中操作パネル5111に表示される操作画面は図示する例に限定されず、ユーザは、集中操作パネル5111を介して、手術室システム5100に備えられる、視聴覚コントローラ5107及び手術室制御装置5109によって制御され得る各装置に対する操作入力が可能であってよい。
図22は、以上説明した手術室システムが適用された手術の様子の一例を示す図である。シーリングカメラ5187及び術場カメラ5189は、手術室の天井に設けられ、患者ベッド5183上の患者5185の患部に対して処置を行う術者(医者)5181の手元及び手術室全体の様子を撮影可能である。シーリングカメラ5187及び術場カメラ5189には、倍率調整機能、焦点距離調整機能、撮影方向調整機能等が設けられ得る。照明5191は、手術室の天井に設けられ、少なくとも術者5181の手元を照射する。照明5191は、その照射光量、照射光の波長(色)及び光の照射方向等を適宜調整可能であってよい。
内視鏡手術システム5113、患者ベッド5183、シーリングカメラ5187、術場カメラ5189及び照明5191は、図20に示すように、視聴覚コントローラ5107及び手術室制御装置5109(図22では図示せず)を介して互いに連携可能に接続されている。手術室内には、集中操作パネル5111が設けられており、上述したように、ユーザは、当該集中操作パネル5111を介して、手術室内に存在するこれらの装置を適宜操作することが可能である。
以下、内視鏡手術システム5113の構成について詳細に説明する。図示するように、内視鏡手術システム5113は、内視鏡5115と、その他の術具5131と、内視鏡5115を支持する支持アーム装置5141と、内視鏡下手術のための各種の装置が搭載されたカート5151と、から構成される。
内視鏡手術では、腹壁を切って開腹する代わりに、トロッカ5139a〜5139dと呼ばれる筒状の開孔器具が腹壁に複数穿刺される。そして、トロッカ5139a〜5139dから、内視鏡5115の鏡筒5117や、その他の術具5131が患者5185の体腔内に挿入される。図示する例では、その他の術具5131として、気腹チューブ5133、エネルギー処置具5135及び鉗子5137が、患者5185の体腔内に挿入されている。また、エネルギー処置具5135は、高周波電流や超音波振動により、組織の切開及び剥離、又は血管の封止等を行う処置具である。ただし、図示する術具5131はあくまで一例であり、術具5131としては、例えば攝子、レトラクタ等、一般的に内視鏡下手術において用いられる各種の術具が用いられてよい。
内視鏡5115によって撮影された患者5185の体腔内の術部の画像が、表示装置5155に表示される。術者5181は、表示装置5155に表示された術部の画像をリアルタイムで見ながら、エネルギー処置具5135や鉗子5137を用いて、例えば患部を切除する等の処置を行う。なお、図示は省略しているが、気腹チューブ5133、エネルギー処置具5135及び鉗子5137は、手術中に、術者5181又は助手等によって支持される。
(支持アーム装置)
支持アーム装置5141は、ベース部5143から延伸するアーム部5145を備える。図示する例では、アーム部5145は、関節部5147a、5147b、5147c、及びリンク5149a、5149bから構成されており、アーム制御装置5159からの制御により駆動される。アーム部5145によって内視鏡5115が支持され、その位置及び姿勢が制御される。これにより、内視鏡5115の安定的な位置の固定が実現され得る。
(内視鏡)
内視鏡5115は、先端から所定の長さの領域が患者5185の体腔内に挿入される鏡筒5117と、鏡筒5117の基端に接続されるカメラヘッド5119と、から構成される。図示する例では、硬性の鏡筒5117を有するいわゆる硬性鏡として構成される内視鏡5115を図示しているが、内視鏡5115は、軟性の鏡筒5117を有するいわゆる軟性鏡として構成されてもよい。
鏡筒5117の先端には、対物レンズが嵌め込まれた開口部が設けられている。内視鏡5115には光源装置5157が接続されており、当該光源装置5157によって生成された光が、鏡筒5117の内部に延設されるライトガイドによって当該鏡筒の先端まで導光され、対物レンズを介して患者5185の体腔内の観察対象に向かって照射される。なお、内視鏡5115は、直視鏡であってもよいし、斜視鏡又は側視鏡であってもよい。
カメラヘッド5119の内部には光学系及び撮像素子が設けられており、観察対象からの反射光(観察光)は当該光学系によって当該撮像素子に集光される。当該撮像素子によって観察光が光電変換され、観察光に対応する電気信号、すなわち観察像に対応する画像信号が生成される。当該画像信号は、RAWデータとしてカメラコントロールユニット(CCU:Camera Control Unit)5153に送信される。なお、カメラヘッド5119には、その光学系を適宜駆動させることにより、倍率及び焦点距離を調整する機能が搭載される。
なお、例えば立体視(3D表示)等に対応するために、カメラヘッド5119には撮像素子が複数設けられてもよい。この場合、鏡筒5117の内部には、当該複数の撮像素子のそれぞれに観察光を導光するために、リレー光学系が複数系統設けられる。
(カートに搭載される各種の装置)
CCU5153は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等によって構成され、内視鏡5115及び表示装置5155の動作を統括的に制御する。具体的には、CCU5153は、カメラヘッド5119から受け取った画像信号に対して、例えば現像処理(デモザイク処理)等の、当該画像信号に基づく画像を表示するための各種の画像処理を施す。CCU5153は、当該画像処理を施した画像信号を表示装置5155に提供する。また、CCU5153には、図20に示す視聴覚コントローラ5107が接続される。CCU5153は、画像処理を施した画像信号を視聴覚コントローラ5107にも提供する。また、CCU5153は、カメラヘッド5119に対して制御信号を送信し、その駆動を制御する。当該制御信号には、倍率や焦点距離等、撮像条件に関する情報が含まれ得る。当該撮像条件に関する情報は、入力装置5161を介して入力されてもよいし、上述した集中操作パネル5111を介して入力されてもよい。
表示装置5155は、CCU5153からの制御により、当該CCU5153によって画像処理が施された画像信号に基づく画像を表示する。内視鏡5115が例えば4K(水平画素数3840×垂直画素数2160)又は8K(水平画素数7680×垂直画素数4320)等の高解像度の撮影に対応したものである場合、及び/又は3D表示に対応したものである場合には、表示装置5155としては、それぞれに対応して、高解像度の表示が可能なもの、及び/又は3D表示可能なものが用いられ得る。4K又は8K等の高解像度の撮影に対応したものである場合、表示装置5155として55インチ以上のサイズのものを用いることで一層の没入感が得られる。また、用途に応じて、解像度、サイズが異なる複数の表示装置5155が設けられてもよい。
光源装置5157は、例えばLED(light emitting diode)等の光源から構成され、術部を撮影する際の照射光を内視鏡5115に供給する。
アーム制御装置5159は、例えばCPU等のプロセッサによって構成され、所定のプログラムに従って動作することにより、所定の制御方式に従って支持アーム装置5141のアーム部5145の駆動を制御する。
入力装置5161は、内視鏡手術システム5113に対する入力インタフェースである。ユーザは、入力装置5161を介して、内視鏡手術システム5113に対して各種の情報の入力や指示入力を行うことができる。例えば、ユーザは、入力装置5161を介して、患者の身体情報や、手術の術式についての情報等、手術に関する各種の情報を入力する。また、例えば、ユーザは、入力装置5161を介して、アーム部5145を駆動させる旨の指示や、内視鏡5115による撮像条件(照射光の種類、倍率及び焦点距離等)を変更する旨の指示、エネルギー処置具5135を駆動させる旨の指示等を入力する。
入力装置5161の種類は限定されず、入力装置5161は各種の公知の入力装置であってよい。入力装置5161としては、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、スイッチ、フットスイッチ5171及び/又はレバー等が適用され得る。入力装置5161としてタッチパネルが用いられる場合には、当該タッチパネルは表示装置5155の表示面上に設けられてもよい。
あるいは、入力装置5161は、例えばメガネ型のウェアラブルデバイスやHMD(Head Mounted Display)等の、ユーザによって装着されるデバイスであり、これらのデバイスによって検出されるユーザのジェスチャや視線に応じて各種の入力が行われる。また、入力装置5161は、ユーザの動きを検出可能なカメラを含み、当該カメラによって撮像された映像から検出されるユーザのジェスチャや視線に応じて各種の入力が行われる。更に、入力装置5161は、ユーザの声を収音可能なマイクロフォンを含み、当該マイクロフォンを介して音声によって各種の入力が行われる。このように、入力装置5161が非接触で各種の情報を入力可能に構成されることにより、特に清潔域に属するユーザ(例えば術者5181)が、不潔域に属する機器を非接触で操作することが可能となる。また、ユーザは、所持している術具から手を離すことなく機器を操作することが可能となるため、ユーザの利便性が向上する。
処置具制御装置5163は、組織の焼灼、切開又は血管の封止等のためのエネルギー処置具5135の駆動を制御する。気腹装置5165は、内視鏡5115による視野の確保及び術者の作業空間の確保の目的で、患者5185の体腔を膨らめるために、気腹チューブ5133を介して当該体腔内にガスを送り込む。レコーダ5167は、手術に関する各種の情報を記録可能な装置である。プリンタ5169は、手術に関する各種の情報を、テキスト、画像又はグラフ等各種の形式で印刷可能な装置である。
以下、内視鏡手術システム5113において特に特徴的な構成について、更に詳細に説明する。
(支持アーム装置)
支持アーム装置5141は、基台であるベース部5143と、ベース部5143から延伸するアーム部5145と、を備える。図示する例では、アーム部5145は、複数の関節部5147a、5147b、5147cと、関節部5147bによって連結される複数のリンク5149a、5149bと、から構成されているが、図22では、簡単のため、アーム部5145の構成を簡略化して図示している。実際には、アーム部5145が所望の自由度を有するように、関節部5147a〜5147c及びリンク5149a、5149bの形状、数及び配置、並びに関節部5147a〜5147cの回転軸の方向等が適宜設定され得る。例えば、アーム部5145は、好適に、6自由度以上の自由度を有するように構成され得る。これにより、アーム部5145の可動範囲内において内視鏡5115を自由に移動させることが可能になるため、所望の方向から内視鏡5115の鏡筒5117を患者5185の体腔内に挿入することが可能になる。
関節部5147a〜5147cにはアクチュエータが設けられており、関節部5147a〜5147cは当該アクチュエータの駆動により所定の回転軸まわりに回転可能に構成されている。当該アクチュエータの駆動がアーム制御装置5159によって制御されることにより、各関節部5147a〜5147cの回転角度が制御され、アーム部5145の駆動が制御される。これにより、内視鏡5115の位置及び姿勢の制御が実現され得る。この際、アーム制御装置5159は、力制御又は位置制御等、各種の公知の制御方式によってアーム部5145の駆動を制御することができる。
例えば、術者5181が、入力装置5161(フットスイッチ5171を含む)を介して適宜操作入力を行うことにより、当該操作入力に応じてアーム制御装置5159によってアーム部5145の駆動が適宜制御され、内視鏡5115の位置及び姿勢が制御されてよい。当該制御により、アーム部5145の先端の内視鏡5115を任意の位置から任意の位置まで移動させた後、その移動後の位置で固定的に支持することができる。なお、アーム部5145は、いわゆるマスタースレイブ方式で操作されてもよい。この場合、アーム部5145は、手術室から離れた場所に設置される入力装置5161を介してユーザによって遠隔操作され得る。
また、力制御が適用される場合には、アーム制御装置5159は、ユーザからの外力を受け、その外力にならってスムーズにアーム部5145が移動するように、各関節部5147a〜5147cのアクチュエータを駆動させる、いわゆるパワーアシスト制御を行ってもよい。これにより、ユーザが直接アーム部5145に触れながらアーム部5145を移動させる際に、比較的軽い力で当該アーム部5145を移動させることができる。従って、より直感的に、より簡易な操作で内視鏡5115を移動させることが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
ここで、一般的に、内視鏡下手術では、スコピストと呼ばれる医師によって内視鏡5115が支持されていた。これに対して、支持アーム装置5141を用いることにより、人手によらずに内視鏡5115の位置をより確実に固定することが可能になるため、術部の画像を安定的に得ることができ、手術を円滑に行うことが可能になる。
なお、アーム制御装置5159は必ずしもカート5151に設けられなくてもよい。また、アーム制御装置5159は必ずしも1つの装置でなくてもよい。例えば、アーム制御装置5159は、支持アーム装置5141のアーム部5145の各関節部5147a〜5147cにそれぞれ設けられてもよく、複数のアーム制御装置5159が互いに協働することにより、アーム部5145の駆動制御が実現されてもよい。
(光源装置)
光源装置5157は、内視鏡5115に術部を撮影する際の照射光を供給する。光源装置5157は、例えばLED、レーザ光源又はこれらの組み合わせによって構成される白色光源から構成される。このとき、RGBレーザ光源の組み合わせにより白色光源が構成される場合には、各色(各波長)の出力強度及び出力タイミングを高精度に制御することができるため、光源装置5157において撮像画像のホワイトバランスの調整を行うことができる。また、この場合には、RGBレーザ光源それぞれからのレーザ光を時分割で観察対象に照射し、その照射タイミングに同期してカメラヘッド5119の撮像素子の駆動を制御することにより、RGBそれぞれに対応した画像を時分割で撮像することも可能である。当該方法によれば、当該撮像素子にカラーフィルタを設けなくても、カラー画像を得ることができる。
また、光源装置5157は、出力する光の強度を所定の時間ごとに変更するようにその駆動が制御されてもよい。その光の強度の変更のタイミングに同期してカメラヘッド5119の撮像素子の駆動を制御して時分割で画像を取得し、その画像を合成することにより、いわゆる黒つぶれ及び白とびのない高ダイナミックレンジの画像を生成することができる。
また、光源装置5157は、特殊光観察に対応した所定の波長帯域の光を供給可能に構成されてもよい。特殊光観察では、例えば、体組織における光の吸収の波長依存性を利用して、通常の観察時における照射光(すなわち、白色光)に比べて狭帯域の光を照射することにより、粘膜表層の血管等の所定の組織を高コントラストで撮影する、いわゆる狭帯域光観察(Narrow Band Imaging)が行われる。あるいは、特殊光観察では、励起光を照射することにより発生する蛍光により画像を得る蛍光観察が行われてもよい。蛍光観察では、体組織に励起光を照射し当該体組織からの蛍光を観察するもの(自家蛍光観察)、又はインドシアニングリーン(ICG)等の試薬を体組織に局注するとともに当該体組織にその試薬の蛍光波長に対応した励起光を照射し蛍光像を得るもの等が行われ得る。光源装置5157は、このような特殊光観察に対応した狭帯域光及び/又は励起光を供給可能に構成され得る。
(カメラヘッド及びCCU)
図23を参照して、内視鏡5115のカメラヘッド5119及びCCU5153の機能についてより詳細に説明する。図23は、図22に示すカメラヘッド5119及びCCU5153の機能構成の一例を示すブロック図である。
図23を参照すると、カメラヘッド5119は、その機能として、レンズユニット5121と、撮像部5123と、駆動部5125と、通信部5127と、カメラヘッド制御部5129と、を有する。また、CCU5153は、その機能として、通信部5173と、画像処理部5175と、制御部5177と、を有する。カメラヘッド5119とCCU5153とは、伝送ケーブル5179によって双方向に通信可能に接続されている。
まず、カメラヘッド5119の機能構成について説明する。レンズユニット5121は、鏡筒5117との接続部に設けられる光学系である。鏡筒5117の先端から取り込まれた観察光は、カメラヘッド5119まで導光され、当該レンズユニット5121に入射する。レンズユニット5121は、ズームレンズ及びフォーカスレンズを含む複数のレンズが組み合わされて構成される。レンズユニット5121は、撮像部5123の撮像素子の受光面上に観察光を集光するように、その光学特性が調整されている。また、ズームレンズ及びフォーカスレンズは、撮像画像の倍率及び焦点の調整のため、その光軸上の位置が移動可能に構成される。
撮像部5123は撮像素子によって構成され、レンズユニット5121の後段に配置される。レンズユニット5121を通過した観察光は、当該撮像素子の受光面に集光され、光電変換によって、観察像に対応した画像信号が生成される。撮像部5123によって生成された画像信号は、通信部5127に提供される。
撮像部5123を構成する撮像素子としては、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)タイプのイメージセンサであり、Bayer配列を有するカラー撮影可能なものが用いられる。なお、当該撮像素子としては、例えば4K以上の高解像度の画像の撮影に対応可能なものが用いられてもよい。術部の画像が高解像度で得られることにより、術者5181は、当該術部の様子をより詳細に把握することができ、手術をより円滑に進行することが可能となる。
また、撮像部5123を構成する撮像素子は、3D表示に対応する右目用及び左目用の画像信号をそれぞれ取得するための1対の撮像素子を有するように構成される。3D表示が行われることにより、術者5181は術部における生体組織の奥行きをより正確に把握することが可能になる。なお、撮像部5123が多板式で構成される場合には、各撮像素子に対応して、レンズユニット5121も複数系統設けられる。
また、撮像部5123は、必ずしもカメラヘッド5119に設けられなくてもよい。例えば、撮像部5123は、鏡筒5117の内部に、対物レンズの直後に設けられてもよい。
駆動部5125は、アクチュエータによって構成され、カメラヘッド制御部5129からの制御により、レンズユニット5121のズームレンズ及びフォーカスレンズを光軸に沿って所定の距離だけ移動させる。これにより、撮像部5123による撮像画像の倍率及び焦点が適宜調整され得る。
通信部5127は、CCU5153との間で各種の情報を送受信するための通信装置によって構成される。通信部5127は、撮像部5123から得た画像信号をRAWデータとして伝送ケーブル5179を介してCCU5153に送信する。この際、術部の撮像画像を低レイテンシで表示するために、当該画像信号は光通信によって送信されることが好ましい。手術の際には、術者5181が撮像画像によって患部の状態を観察しながら手術を行うため、より安全で確実な手術のためには、術部の動画像が可能な限りリアルタイムに表示されることが求められるからである。光通信が行われる場合には、通信部5127には、電気信号を光信号に変換する光電変換モジュールが設けられる。画像信号は当該光電変換モジュールによって光信号に変換された後、伝送ケーブル5179を介してCCU5153に送信される。
また、通信部5127は、CCU5153から、カメラヘッド5119の駆動を制御するための制御信号を受信する。当該制御信号には、例えば、撮像画像のフレームレートを指定する旨の情報、撮像時の露出値を指定する旨の情報、並びに/又は撮像画像の倍率及び焦点を指定する旨の情報等、撮像条件に関する情報が含まれる。通信部5127は、受信した制御信号をカメラヘッド制御部5129に提供する。なお、CCU5153からの制御信号も、光通信によって伝送されてもよい。この場合、通信部5127には、光信号を電気信号に変換する光電変換モジュールが設けられ、制御信号は当該光電変換モジュールによって電気信号に変換された後、カメラヘッド制御部5129に提供される。
なお、上記のフレームレートや露出値、倍率、焦点等の撮像条件は、取得された画像信号に基づいてCCU5153の制御部5177によって自動的に設定される。つまり、いわゆるAE(Auto Exposure)機能、AF(Auto Focus)機能及びAWB(Auto White Balance)機能が内視鏡5115に搭載される。
カメラヘッド制御部5129は、通信部5127を介して受信したCCU5153からの制御信号に基づいて、カメラヘッド5119の駆動を制御する。例えば、カメラヘッド制御部5129は、撮像画像のフレームレートを指定する旨の情報及び/又は撮像時の露光を指定する旨の情報に基づいて、撮像部5123の撮像素子の駆動を制御する。また、例えば、カメラヘッド制御部5129は、撮像画像の倍率及び焦点を指定する旨の情報に基づいて、駆動部5125を介してレンズユニット5121のズームレンズ及びフォーカスレンズを適宜移動させる。カメラヘッド制御部5129は、更に、鏡筒5117やカメラヘッド5119を識別するための情報を記憶する機能を備えてもよい。
なお、レンズユニット5121や撮像部5123等の構成を、気密性及び防水性が高い密閉構造内に配置することで、カメラヘッド5119について、オートクレーブ滅菌処理に対する耐性を持たせることができる。
次に、CCU5153の機能構成について説明する。通信部5173は、カメラヘッド5119との間で各種の情報を送受信するための通信装置によって構成される。通信部5173は、カメラヘッド5119から、伝送ケーブル5179を介して送信される画像信号を受信する。この際、上記のように、当該画像信号は好適に光通信によって送信され得る。この場合、光通信に対応して、通信部5173には、光信号を電気信号に変換する光電変換モジュールが設けられる。通信部5173は、電気信号に変換した画像信号を画像処理部5175に提供する。
また、通信部5173は、カメラヘッド5119に対して、カメラヘッド5119の駆動を制御するための制御信号を送信する。当該制御信号も光通信によって送信されてよい。
画像処理部5175は、カメラヘッド5119から送信されたRAWデータである画像信号に対して各種の画像処理を施す。当該画像処理としては、例えば現像処理、高画質化処理(帯域強調処理、超解像処理、NR(Noise reduction)処理及び/又は手ブレ補正処理等)、並びに/又は拡大処理(電子ズーム処理)等、各種の公知の信号処理が含まれる。また、画像処理部5175は、AE、AF及びAWBを行うための、画像信号に対する検波処理を行う。
画像処理部5175は、CPUやGPU等のプロセッサによって構成され、当該プロセッサが所定のプログラムに従って動作することにより、上述した画像処理や検波処理が行われ得る。なお、画像処理部5175が複数のGPUによって構成される場合には、画像処理部5175は、画像信号に係る情報を適宜分割し、これら複数のGPUによって並列的に画像処理を行う。
制御部5177は、内視鏡5115による術部の撮像、及びその撮像画像の表示に関する各種の制御を行う。例えば、制御部5177は、カメラヘッド5119の駆動を制御するための制御信号を生成する。この際、撮像条件がユーザによって入力されている場合には、制御部5177は、当該ユーザによる入力に基づいて制御信号を生成する。あるいは、内視鏡5115にAE機能、AF機能及びAWB機能が搭載されている場合には、制御部5177は、画像処理部5175による検波処理の結果に応じて、最適な露出値、焦点距離及びホワイトバランスを適宜算出し、制御信号を生成する。
また、制御部5177は、画像処理部5175によって画像処理が施された画像信号に基づいて、術部の画像を表示装置5155に表示させる。この際、制御部5177は、各種の画像認識技術を用いて術部画像内における各種の物体を認識する。例えば、制御部5177は、術部画像に含まれる物体のエッジの形状や色等を検出することにより、鉗子等の術具、特定の生体部位、出血、エネルギー処置具5135使用時のミスト等を認識することができる。制御部5177は、表示装置5155に術部の画像を表示させる際に、その認識結果を用いて、各種の手術支援情報を当該術部の画像に重畳表示させる。手術支援情報が重畳表示され、術者5181に提示されることにより、より安全かつ確実に手術を進めることが可能になる。
カメラヘッド5119及びCCU5153を接続する伝送ケーブル5179は、電気信号の通信に対応した電気信号ケーブル、光通信に対応した光ファイバ、又はこれらの複合ケーブルである。
ここで、図示する例では、伝送ケーブル5179を用いて有線で通信が行われていたが、カメラヘッド5119とCCU5153との間の通信は無線で行われてもよい。両者の間の通信が無線で行われる場合には、伝送ケーブル5179を手術室内に敷設する必要がなくなるため、手術室内における医療スタッフの移動が当該伝送ケーブル5179によって妨げられる事態が解消され得る。
以上、本開示に係る技術が適用され得る手術室システム5100の一例について説明した。なお、ここでは、一例として手術室システム5100が適用される医療用システムが内視鏡手術システム5113である場合について説明したが、手術室システム5100の構成はかかる例に限定されない。例えば、手術室システム5100は、内視鏡手術システム5113に代えて、検査用軟性内視鏡システムや顕微鏡手術システムに適用されてもよい。
14.画像表示装置への応用例
また、本技術の光源ユニットは、例えばプロジェクタ、ヘッドアップディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイ等の画像表示装置にも応用可能である。例えば本技術の光源ユニットをプロジェクタに用いる場合には、光源ユニットの光源から画像情報に応じて変調された光を出射させ拡散反射面で拡散反射させて、その拡散反射光をスクリーンに照射して画像を表示させてもよい。例えば本技術の光源ユニットをヘッドアップディスプレイやヘッドマウントディスプレイに用いる場合には、光源ユニットの光源から画像情報に応じて変調された光を出射させ拡散反射面で拡散反射させて、その拡散反射光を、移動体に設けられた透過反射性を有する部材(例えばフロントガラス、コンバイナ等)に照射して虚像を表示させてもよい。
また、本技術は、以下のような構成をとることもできる。
(1)光源と、
前記光源を保持する保持体と、
を備え、
前記保持体は、前記光源からの光の少なくとも一部を対象物に向けて拡散反射させる拡散反射面を有する、光源ユニット。
(2)前記保持体は、前記光源が収容される凹部を有し、
前記拡散反射面は、前記凹部内に位置し、前記光源からの光の少なくとも一部を前記凹部の開口部に向けて拡散反射させる、前記(1)に記載の光源ユニット。
(3)前記保持体は、前記凹部の開口部を覆う窓部を有する、前記(2)に記載の光源ユニット。
(4)前記拡散反射面は、前記光源の出射方向に対して傾斜している、前記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の光源ユニット。
(5)前記光源の出射方向に対する前記拡散反射面の傾斜角度は、30°〜60°である、前記(4)に記載の光源ユニット。
(6)前記光源の出射面及び前記拡散反射面は、互いに対向している、前記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の光源ユニット。
(7)前記光源から出射された光は、前記拡散反射面に直接入射する、前記(1)〜(6)のいずれか1つに記載の光源ユニット。
(8)前記少なくとも一部は、前記光源からの光の60%以上である、前記(1)〜(7)のいずれか1つに記載の光源ユニット。
(9)前記光源は、前記凹部の底面に設けられ、前記光源の出射方向が前記底面に対して成す角度は、0°〜45°である、前記(2)又は(3)に記載の光源ユニット。
(10)前記拡散反射面は、前記光源と前記凹部の周壁の一部との間に位置する、前記(2)、(3)及び(9)のいずれか1つに記載の光源ユニット。
(11)前記凹部の周壁は、遮光性を有する、前記(2)、(3)、(9)及び(10)のいずれか1つに記載の光源ユニット。
(12)前記凹部の周壁の内周面の少なくとも一部は、光減衰機能を有する、前記(2)、(3)、(9)〜(11)のいずれか1つに記載の光源ユニット。
(13)前記拡散反射面は、前記凹部の周壁に設けられる、前記(2)、(3)、(9)〜(12)のいずれか1つに記載の光源ユニット。
(14)前記拡散反射面は、前記窓部に設けられる、前記(3)、(9)〜(12)のいずれか1つに記載の光源ユニット。
(15)前記拡散反射面は、前記凹部の底面に設けられる、前記(2)、(3)、(9)〜(12)のいずれか1つに記載の光源ユニット。
(16)前記保持体は、前記拡散反射面を有する拡散反射部を含み、
前記拡散反射部の前記拡散反射面以外の少なくとも1つの面は、光減衰機能を有する、前記(1)〜(15)のいずれか1つに記載の光源ユニット。
(17)前記光減衰機能は、微細凹凸加工、反射防止膜、黒色塗装のいずれかにより実現される、前記(12)又は(16)に記載の光源ユニット。
(18)前記保持体は、前記拡散反射面を有する拡散反射部を含み、
前記光源から出射され前記拡散反射部を介した光の少なくとも一部を受光する受光素子を更に備える、前記(1)〜(17)のいずれか1つに記載の光源ユニット。
(19)前記受光素子は、前記光源から出射され前記拡散反射面を透過した光を受光する、前記(18)に記載の光源ユニット。
(20)前記受光素子は、前記拡散反射面で拡散反射され前記窓部で反射された光を受光する、前記(19)に記載の光源ユニット。
(21)前記受光素子は、前記光源から出射され前記拡散反射部の前記拡散反射面に隣接する面で反射された光を受光する、前記(19)に記載の光源ユニット。
(22)前記光源は、レーザ光源である、前記(1)〜(21)のいずれか1つに記載の光源ユニット。
(23)前記(1)〜(22)のいずれか1つに記載の光源ユニットと、
前記光源ユニットから出射され対象物で反射された光を受光する受光ユニットと、
少なくとも前記受光ユニットの出力に基づいて、前記対象物までの距離を算出する制御ユニットと、
を備える、測距装置。
(24)前記光源ユニット、前記受光ユニット及び前記制御ユニットは、一体的に設けられている、前記(23)に記載の測距装置。
(25)前記受光ユニットは、前記光源ユニットから出射され対象物で反射された光を受光する第1受光領域と、前記光源から出射され前記拡散反射面を介した光を受光する第2受光領域とを有するセンサを含む、前記(23)又は(24)に記載の測距装置。
(26)前記光源は、画像情報に応じて変調された光を出射する、前記(1)〜(25)のいずれか1つに記載の光源ユニットを備える画像表示装置。
(27)前記(23)〜(25)のいずれか1つに記載の測距装置と、
前記測距装置が搭載される物体と、
を備える物体システム。
(28)前記物体は、移動体である、前記(27)に記載の物体システム。
10、100:測距装置、12、122、123、123A、124、125、126、127:光源ユニット、14、147:受光ユニット、16:制御ユニット、20:光源、24、240:保持体、24a、240a:凹部、26a:実装面(凹部の底面)、
24a1、240a1:凹部の開口部、22、220、2200、22A、22B:拡散反射部材(拡散反射部)、22a、220a、2200a、280a1、22Aa、22Ba:拡散反射面、28、2800:周壁、30:透光部材(窓部)、40:受光素子、380:イメージセンサ(センサ)、RA:第1受光領域、RB:第2受光領域、ED:出射方向、ES:出射面、θ:傾斜角度。

Claims (20)

  1. 光源と、
    前記光源を保持する保持体と、
    を備え、
    前記保持体は、前記光源からの光の少なくとも一部を対象物に向けて拡散反射させる拡散反射面を有する、光源ユニット。
  2. 前記保持体は、前記光源が収容される凹部を有し、
    前記拡散反射面は、前記凹部内に位置し、前記光源からの光の少なくとも一部を前記凹部の開口部に向けて拡散反射させる、請求項1に記載の光源ユニット。
  3. 前記保持体は、前記凹部の開口部を覆う窓部を有する、請求項2に記載の光源ユニット。
  4. 前記拡散反射面は、前記光源の出射方向に対して傾斜している、請求項1に記載の光源ユニット。
  5. 前記光源の出射方向に対する前記拡散反射面の傾斜角度は、30°〜60°である、請求項4に記載の光源ユニット。
  6. 前記光源の出射面及び前記拡散反射面は、互いに対向している、請求項4に記載の光源ユニット。
  7. 前記光源から出射された光は、前記拡散反射面に直接入射する、請求項6に記載の光源ユニット。
  8. 前記光源は、前記凹部の底面に設けられ、
    前記光源の出射方向が前記底面に対して成す角度は、0°〜45°である、請求項2に記載の光源ユニット。
  9. 前記拡散反射面は、前記光源と前記凹部の周壁の一部との間に位置する、請求項8に記載の光源ユニット。
  10. 前記凹部の周壁は、遮光性を有する、請求項9に記載の光源ユニット。
  11. 前記凹部の周壁の内周面の少なくとも一部は、光減衰機能を有する、請求項9に記載の光源ユニット。
  12. 前記拡散反射面は、前記凹部の周壁に設けられる、請求項2に記載の光源ユニット。
  13. 前記拡散反射面は、前記窓部に設けられる、請求項3に記載の光源ユニット。
  14. 前記拡散反射面は、前記凹部の底面に設けられる、請求項2に記載の光源ユニット。
  15. 前記保持体は、前記拡散反射面を有する拡散反射部を含み、
    前記拡散反射部の前記拡散反射面以外の少なくとも1つの面は、光減衰機能を有する、請求項1に記載の光源ユニット。
  16. 前記光減衰機能は、微細凹凸加工、反射防止膜、黒色塗装のいずれかにより実現される、請求項11に記載の光源ユニット。
  17. 前記保持体は、前記拡散反射面を有する拡散反射部を含み、
    前記光源から出射され前記拡散反射部を介した光の少なくとも一部を受光する受光素子を更に備える、請求項3に記載の光源ユニット。
  18. 前記光源は、レーザ光源である、請求項1に記載の光源ユニット。
  19. 請求項1に記載の光源ユニットと、
    前記光源ユニットから出射され対象物で反射された光を受光する受光ユニットと、
    少なくとも前記受光ユニットの出力に基づいて、前記対象物までの距離を算出する制御ユニットと、
    を備える、測距装置。
  20. 前記受光ユニットは、前記光源ユニットから出射され対象物で反射された光を受光する第1受光領域と、前記光源から出射され前記拡散反射面を介した光を受光する第2受光領域とを有するセンサを含む、請求項19に記載の測距装置。
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