JP2020132783A - ウレタン(メタ)アクリレート、これを含む活性エネルギー線硬化性組成物、及びその硬化物 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明のウレタン(メタ)アクリレート(X)は、ポリプロピレングリコール(A)、ポリイソシアネート(B)、及び水酸基含有(メタ)アクリレート(C)を構成単位として含むウレタン(メタ)アクリレートであって、前記ポリプロピレングリコール(A)が、末端水酸基における1級水酸基の比率が20モル%以上であるポリプロピレングリコール(ただし、ポリプロピレングリコールのエチレンオキサイド付加物を除く)であることを特徴とする。すなわち、本発明のウレタン(メタ)アクリレート(X)は、末端水酸基における1級水酸基の比率が20モル%以上であるポリプロピレングリコールであって、ポリプロピレングリコールのエチレンオキサイド付加物には該当しないポリプロピレングリコール(A)(以下、単に「ポリプロピレングリコール(A)」と称することがある)と、ポリイソシアネート(B)と、水酸基含有(メタ)アクリレート(C)とを反応させて得られるウレタン(メタ)アクリレートである。
ポリプロピレングリコール(A)は、末端水酸基における1級水酸基の比率が20モル%以上であって、ポリプロピレングリコールのエチレンオキサイド付加物に該当しないポリプロピレングリコールであれば特に限定されない。ポリプロピレングリコール(A)は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ポリイソシアネート(B)は特に限定されず、例えば、脂肪族ポリイソシアネート、芳香族ポリイソシアネートが挙げられる。この中でも、耐熱性(色相の変化)の観点からは、脂肪族ポリイソシアネートが好ましい。すなわち、芳香族ポリイソシアネートを使用した場合は、脂肪族ポリイソシアネートを使用した場合と比較して、硬化物が高温により黄変する傾向があるため、ポリイソシアネート(B)としては脂肪族ポリイソシアネートが好ましい。ポリイソシアネートは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(メタ)アクリレート(C)は、水酸基含有(メタ)アクリレートであれば特に限定されないが、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート(2−ヒドロキシノルマルプロピル(メタ)アクリレート)、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の1つの(メタ)アクリロイル基を有し、さらに1つの水酸基を含有する(メタ)アクリレート;ペンタエリスリトールトリアクリレート等の2以上の(メタ)アクリロイル基を有し、さらに1つの水酸基を含有する(メタ)アクリレートが好ましい。(メタ)アクリレート(C)は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
アルコール(D)は、1つの水酸基を有するアルコールであれば特に限定されないが、例えば、分子量(重量平均分子量)70〜400であるか又は炭素数3以上であり、且つ脂肪族又は脂環式の1級アルコールであることが好ましい。なお、アルコール(D)には(メタ)アクリレート(C)は含まれない。アルコールの分子量が70未満あるいは炭素数が3未満の場合、ウレタン(メタ)アクリレートの製造中に揮発する恐れがあるため好ましくない。また、分子量が400を超えると、イソシアネート基との反応性が低下し、反応時間が長くなる傾向があるため好ましくない。また、芳香環を有するアルコールは、硬化物が熱によって黄変する傾向があるため好ましくない。アルコール(D)は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明のウレタン(メタ)アクリレート(X)の製造方法(以下、「本発明の製造方法」と称することがある)は、ポリプロピレングリコール(A)と、ポリイソシアネート(B)と、(メタ)アクリレート(C)とを反応(ウレタン化反応)させることを特徴とする。
[方法1]ポリプロピレングリコール(A)、ポリイソシアネート(B)を一括混合して反応させる方法。
[方法2]ポリイソシアネート(B)の中にポリプロピレングリコール(A)を滴下しながら反応させる方法。
[方法3]ポリプロピレングリコール(A)の中にポリイソシアネート(B)を滴下しながら反応させる方法。
B−[A−B]n−A−B (n=1以上の整数)
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、ウレタン(メタ)アクリレート(X)及び光重合開始剤(Z)を含むことを特徴とする。本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、さらに、単官能(メタ)アクリレート(Y)を含んでいてもよい。
光重合開始剤(Z)は、活性エネルギー線の種類やウレタン(メタ)アクリレート(X)の種類によっても異なることがあり、特に限定されないが、例えば、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ジエトキシアセトフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパン−1、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインn−ブチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル、ベンジルジメチルケタール、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、チオキサンソン、2−クロルチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、2,4−ジメチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、2,4−ジクロロチオキサンソン、2,4−ジエチルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサンソン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフインオキサイド、メチルフェニルグリオキシレート、ベンジル、カンファーキノン等が挙げられる。なお、光重合開始剤(Z)は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、単官能(メタ)アクリレート(Y)を含有することにより、ウレタン(メタ)アクリレート(X)を製造する上で粘度の調整及び硬化塗膜のTgの調整が的確に行われ、粘度上昇の防止、樹脂外観、副生物抑制、硬化物の透明性、耐熱性等が向上するという効果を奏する。なお、単官能(メタ)アクリレートとは、分子中に(メタ)アクリロイル基を1つ有する(メタ)アクリレートを指す。
本発明の硬化物は、JIS K 6253に基づいて、タイプAデュロメータを用いて測定される表面の硬度(A硬度)が70以下であることが好ましく、より好ましくは10〜68、さらに好ましくは20〜65である。なお、硬度を測定する硬化物は特に限定されないが、例えば、実施例に記載される方法にて作製した硬化物を用いて測定してもよい。
本発明の積層体は、ガラス及びプラスチックから選ばれる第一の透明基材と、ガラス及びプラスチックから選ばれる第二の透明基材との間に前記活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物層を有する積層体であればよく、特に限定されない。好ましくは、第一の透明基材の上に前記活性エネルギー線硬化性組成物を塗布して樹脂層を形成し、前記樹脂層上に第二の透明基材を付着させ、この後、透明基材越しに、例えば、紫外線又は電子線等の活性エネルギー線を照射することにより、極めて短時間で前記活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させて、硬化物層を形成させて積層体を得ることができる。図1に積層体の一態様を示す。
透明基材としては、透明ガラス板等のガラス基材の他に透明プラスチックフィルム等のプラスチック基材を使用することができる。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物を透明基材(例えば、ガラス板等のガラス基材やプラスチックフィルム等のプラスチック基材等)に塗布する場合、塗布方法としては、特に限定されず、吹き付け法、エアレススプレー法、エアスプレー法、ロールコート法、バーコート法、グラビア法等を用いることが可能である。これらの中でも、ロールコート法が美観性、コスト、作業性等の観点から最も好ましく用いられる。なお、塗布は、プラスチックフィルム等の製造工程中で行う、いわゆるインラインコート法でもよいし、既に製造された透明基材に別工程で塗布を行う、いわゆるオフラインコート法でもよい。生産効率の観点から、オフラインコートが好ましい。また、注入する場合は気泡の発生を防ぐため、カートリッジの使用が好ましい。
(PPG系ポリオール成分)
「FF2202」 製品名:プライムポールFF2202 三洋化成工業(株)製 化合物名:ポリプロピレングリコール、Mw:1992.9、水酸基価:56.3 mgKOH/g 1級水酸基比率:65モル% エチレンオキサイド変性無し
「PP2000」 製品名:サンニックスPP2000 三洋化成工業(株)製 化合物名:ポリプロピレングリコール、Mw 2028.9、水酸基価55.3 mgKOH/g 1級水酸基比率:100モル% エチレンオキサイド変性有り
「PP4000」 製品名:サンニックスPP4000 三洋化成工業(株)製 化合物名:ポリプロピレングリコール、Mw 4155.5、水酸基価27.0 mgKOH/g 1級水酸基比率:100モル% エチレンオキサイド変性有り
「PT2001」 製品名:サンニックスPT2001 三洋化成工業(株)製 化合物名:ポリプロピレングリコール、Mw 1964.9、水酸基価57.1 mgKOH/g 1級水酸基比率:100モル% エチレンオキサイド変性有り
「PN2002」 製品名:サンニックスPN2002 三洋化成工業(株)製 化合物名:ポリプロピレングリコール、Mw 2021.6、水酸基価55.5 mgKOH/g 1級水酸基比率:100モル% エチレンオキサイド変性有り
(PTMG系ポリオール)
「PTMG2000」 製品名:PTMG2000 三菱化学(株)製 化合物名:ポリテトラメチレンエーテルグリコール、Mw1965、水酸基価57.1mgKOH/g
(PC系ポリオール)
「T−5652」 製品名:DURANOL T−5652 旭化成ケミカル(株)製 化合物名:ポリカーボネートポリオール、Mw:2007、水酸基価55.9 mgKOH/g
(PE系ポリオール)
「Priplast 3199」 製品名:Priplast 3199、クローダジャパン社製 化合物名:ポリエステルポリオール、Mw2000、水酸基価56.1 mgKOH/g
(その他)
「TMP」 製品名:トリメチロールプロパン(TMP) 三菱ガス化学(株)製 Mw 134、白色固体
「BEPD」 製品名:ブチルエチルプロパンジオール KHネオケム(株)製
[ポリイソシアネート]
「IPDI」 製品名「VESTANAT IPDI」 エボニック(株)製 化合物名:イソホロンジイソシアネート
「HDI」 製品名:HDI 日本ポリウレタン(株)製 化合物名:ヘキサメチレンジイソシアネート
「HMDI」 製品名「HMDI」 住化バイエル(株)製 化合物名:ジシクロヘキシルメタン4,4’−ジイソシアネート
「TMHDI」 製品名「TMHDI」 エボニック(株)製 化合物名:2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートと2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートとの混合物
[水酸基含有(メタ)アクリレート]
「HEA」 製品名「β−HEA アクリル酸2−ヒドロキシエチル」 日本触媒(株)製 化合物名:2−ヒドロキシエチルアクリレート
「HPA」 製品名「アクリル酸2−ヒドロキシプロピル」 日本触媒(株)製 化合物名:ヒドロキシプロピルアクリレート
[モノオール]
「2−EH」 製品名「2−EH」 三協化学(株)製 化合物名:2−エチルヘキシルアルコール
[単官能(メタ)アクリレート]
「NOA」 製品名「NOAA」 大阪有機化学(株)製 化合物名:ノルマルオクチルアクリレート
「IBOA」 製品名「IBOA」 共栄社製 化合物名:イソボニルアクリレート
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、326.3gのFF2202、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)を充填した。内温を70℃にし、1時間攪拌して系内を均一化させた後、50℃に冷却し、54.5gのイソホロンジイソシアネート(IPDI)を投入した。系内を均一化させた後、100ppmのジブチルスズジラウレート(DBTDL)を加え1時間攪拌させた(この間、反応温度はわずかに上昇した)。その後攪拌を継続しながら、70℃まで昇温し、70℃で反応を継続した。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、345.5gのFF2202、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)を充填した。内温を70℃にし、1時間攪拌して系内を均一化させた後、50℃に冷却し、45.7gのイソホロンジイソシアネート(IPDI)を投入した。系内を均一化させた後、100ppmのジブチルスズジラウレート(DBTDL)を加え1時間攪拌させた(この間、反応温度はわずかに上昇した)。その後攪拌を継続しながら、70℃まで昇温し、70℃で反応を継続した。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、340.3gのFF2202、2.2gのトリメチロールプロパン(TMP)、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)を充填した。内温を70℃にし、1時間攪拌して系内を均一化させた後、50℃に冷却し、49.7gのイソホロンジイソシアネート(IPDI)を投入した。系内を均一化させた後、100ppmのジブチルスズジラウレート(DBTDL)を加え1時間攪拌させた(この間、反応温度はわずかに上昇した)。その後攪拌を継続しながら、70℃まで昇温し、70℃で反応を継続した。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、335.5gのFF2202、2.7gのTMP、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)を充填した。内温を70℃にし、1時間攪拌して系内を均一化させた後、50℃に冷却し、52.2gのイソホロンジイソシアネート(IPDI)を投入した。系内を均一化させた後、100ppmのジブチルスズジラウレート(DBTDL)を加え1時間攪拌させた(この間、反応温度はわずかに上昇した)。その後攪拌を継続しながら、70℃まで昇温し、70℃で反応を継続した。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、335.5gのFF2202、2.7gのTMP、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)を充填した。内温を70℃にし、1時間攪拌して系内を均一化させた後、50℃に冷却し、52.2gのイソホロンジイソシアネート(IPDI)を投入した。系内を均一化させた後、100ppmのジブチルスズジラウレート(DBTDL)を加え1時間攪拌させた(この間、反応温度はわずかに上昇した)。その後攪拌を継続しながら、70℃まで昇温し、70℃で反応を継続した。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、253.1gのFF2202、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)を充填した。内温を70℃にし、1時間攪拌して系内を均一化させた後、50℃に冷却し、32.0gのヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)を投入した。系内を均一化させた後、100ppmのジブチルスズジラウレート(DBTDL)を加え1時間攪拌させた(この間、反応温度はわずかに上昇した)。その後攪拌を継続しながら、70℃まで昇温し、70℃で反応を継続した。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、238.9gのFF2202、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)を充填した。内温を70℃にし、1時間攪拌して系内を均一化させた後、50℃に冷却し、47.1gのジシクロヘキシルメタン4,4’−ジイソシアネート(HMDI)を投入した。系内を均一化させた後、100ppmのジブチルスズジラウレート(DBTDL)を加え1時間攪拌させた(この間、反応温度はわずかに上昇した)。その後攪拌を継続しながら、70℃まで昇温し、70℃で反応を継続した。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、246.5gのFF2202、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)を充填した。内温を70℃にし、1時間攪拌して系内を均一化させた後、50℃に冷却し、39.0gの2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートと2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートとの混合物(TMHDI)を投入した。系内を均一化させた後、100ppmのジブチルスズジラウレート(DBTDL)を加え1時間攪拌させた(この間、反応温度はわずかに上昇した)。その後攪拌を継続しながら、70℃まで昇温し、70℃で反応を継続した。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、243.3gのFF2202、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)を充填した。内温を70℃にし、1時間攪拌して系内を均一化させた後、50℃に冷却し、40.7gのイソホロンジイソシアネート(IPDI)を投入した。系内を均一化させた後、100ppmのジブチルスズジラウレート(DBTDL)を加え1時間攪拌させた(この間、反応温度はわずかに上昇した)。その後攪拌を継続しながら、70℃まで昇温し、70℃で反応を継続した。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、420gのPTMG2000、333.3g(40重量%分)のイソボルニルアクリレート(IBOA)、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)を充填した。内温を70℃にし、1時間攪拌して系内を均一化させた後、50℃に冷却し、63.3gのイソホロンジイソシアネート(IPDI)を投入した。系内を均一化させた後、100ppmのジブチルスズジラウレート(DBTDL)を加え1時間攪拌させた(この間、反応温度はわずかに上昇した)。その後攪拌を継続しながら、70℃まで昇温し、70℃で反応を継続した。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、289.9gのDURANOL T−5652、46.52gのBEPD、214.29gのブチルアセテート、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)を充填した。内温を70℃にし、1時間攪拌して系内を均一化させた後、50℃に冷却し、128.3gのイソホロンジイソシアネート(IPDI)を投入した。系内を均一化させた後、100ppmのジブチルスズジラウレート(DBTDL)を加え1時間攪拌させた(この間、反応温度はわずかに上昇した)。その後攪拌を継続しながら、70℃まで昇温し、70℃で反応を継続した。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、421.2gのPriplast 3199、214.3g(30重量%分)のNOA、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)を充填した。内温を70℃にし、1時間攪拌して系内を均一化させた後、50℃に冷却し、62.3gのイソホロンジイソシアネート(IPDI)を投入した。系内を均一化させた後、100ppmのジブチルスズジラウレート(DBTDL)を加え1時間攪拌させた(この間、反応温度はわずかに上昇した)。その後攪拌を継続しながら、70℃まで昇温し、70℃で反応を継続した。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、429.1gのPP2000、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)を充填した。内温を70℃にし、1時間攪拌して系内を均一化させた後、50℃に冷却し、58.6gのイソホロンジイソシアネート(IPDI)を投入した。系内を均一化させた後、100ppmのジブチルスズジラウレート(DBTDL)を加え1時間攪拌させた(この間、反応温度はわずかに上昇した)。その後攪拌を継続しながら、70℃まで昇温し、70℃で反応を継続した。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、458.8gのPP4000、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)を充填した。内温を70℃にし、1時間攪拌して系内を均一化させた後、50℃に冷却し、32.6gのイソホロンジイソシアネート(IPDI)を投入した。系内を均一化させた後、100ppmのジブチルスズジラウレート(DBTDL)を加え1時間攪拌させた(この間、反応温度はわずかに上昇した)。その後攪拌を継続しながら、70℃まで昇温し、70℃で反応を継続した。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、395.1gのPT2001、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)を充填した。内温を70℃にし、1時間攪拌して系内を均一化させた後、50℃に冷却し、77.6gのイソホロンジイソシアネート(IPDI)を投入した。系内を均一化させた後、100ppmのジブチルスズジラウレート(DBTDL)を加え1時間攪拌させた(この間、反応温度はわずかに上昇した)。その後攪拌を継続しながら、70℃まで昇温し、70℃で反応を継続した。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、408.1gのPN2002、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)を充填した。内温を70℃にし、1時間攪拌して系内を均一化させた後、50℃に冷却し、68.0gのイソホロンジイソシアネート(IPDI)を投入した。系内を均一化させた後、100ppmのジブチルスズジラウレート(DBTDL)を加え1時間攪拌させた(この間、反応温度はわずかに上昇した)。その後攪拌を継続しながら、70℃まで昇温し、70℃で反応を継続した。
イソシアネート基濃度は、以下の様に測定した。なお、測定は100mLのガラスフラスコでスターラーによる攪拌の下で行った。
15mLのTHFに、ジブチルアミンのTHF溶液(0.1N)15mLを加え、さらにブロモフェノールブルー(1%メタノール希釈液)を3滴加えて加えて青色に着色させた後、規定度が0.1NであるHCl水溶液で滴定した。変色がみられた時点のHCl水溶液の滴定量をVb(mL)とした。
サンプルをWs(g)秤量し、15mLのTHFに溶解させ、ジブチルアミンのTHF溶液(0.1N)を15mL加えた。溶液化したことを確認した後、ブロモフェノールブルー(1%メタノール希釈液)を3滴加えて青色に着色させた後、規定度が0.1NであるHCl水溶液で滴定した。変色がみられた時点のHCl水溶液の滴定量をVs(mL)とした。
イソシアネート基濃度(重量%)=(Vb−Vs)×1.005×0.42/Ws
ウレタン(メタ)アクリレートの粘度は、E型粘度計(東機産業、TV−25型)を用い、60℃の条件にて測定し、その結果を表1及び2に記載した。
ウレタン(メタ)アクリレートの重量平均分子量はGPC(ゲルパーミエーション・ガスクロマトグラフィー)法により、下記の測定条件で、標準ポリスチレンを基準にして求め、その結果を表1及び2に記載した。表1及び2における重量平均分子量は有効数字2桁を記載した。
使用機器 : TOSO HLC−8220GPC
ポンプ : DP−8020
検出器 : RI−8020
カラムの種類: Super HZM−M, Super HZ4000, Super HZ3000, Super HZ2000
溶剤 : テトラヒドロフラン
相流量 : 1mL/分
カラム内圧力: 5.0MPa
カラム温度 : 40℃
試料注入量 : 10μL
試料濃度 : 0.2mg/mL
(試料の調製)
30mgのポリプロピレングリコールをスクリュー管に入れ、0.5mLの重水素化クロロホルム、0.1mLの無水トリフルオロ酢酸を加えて溶解させた。本処理によりポリプロピレングリコールの末端水酸基は無水トリフルオロ酢酸と反応してトリフルオロ酢酸エステルとなる。その結果、1H−NMR測定において、1級水酸基が結合したメチレン基由来の信号は4.3ppm付近に観測され、2級水酸基が結合したメチン基由来の信号は5.2ppm付近に観測されることとなる。得られた溶液を内径5mmのNMR用試験管へ移液して試料を調製した。
1H−NMRスペクトルは下記の装置及び条件により測定した。
測定装置:商品名「JNM−ECA500NMR」(日本電子(株)製)
溶媒:重クロロホルム
積算回数:1800回
測定温度:25℃
1級水酸基比率は次の計算式により算出する。
1級水酸基比率(モル%)=[p/(p+2×q)]×100
(p:4.3ppm付近の1級水酸基の結合したメチレン基由来の信号の積分値 q:5.2ppm付近の2級水酸基の結合したメチン基由来の信号の積分値)
100重量部のウレタン(メタ)アクリレート(X−1)〜(X−9)、(CX−1)〜(CX−7)のそれぞれに、光重合開始剤として3重量部のIrg184(化合物名 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、BASFジャパン(株)製)を加えて活性エネルギー線硬化性組成物とした。
ガラス板(寸法:2×100×200mm)上に、シリコンラバーで方形の枠を作り(内寸:7×40×40mm)、その枠の中に予め加温しておいた活性エネルギー線硬化性組成物をなるべく気泡が発生しないようにゆっくりと投入した。気泡が目立つ時は80℃のオーブンに入れることで、気泡を抜いた。その後、80℃で加温し、表面が平滑になったところで、下記の条件で紫外線照射を行い、さらに塗膜を裏返しにして、同様の条件で紫外線を照射し、試験片Aを得た。図2は試験片Aを上から見た図である。
照射強度 : 120W/cm
照射距離 : 10cm
コンベア速度: 3.5m/分
照射回数 : 5回
ガラス積層体(試験片B)を以下の耐熱条件下で保管し、試験片Bの形状の変化を観察した。
ガラス板(厚さ1mm、5cm四方)の中心に活性エネルギー線硬化性組成物0.2g(±0.005g)を正確に秤量してのせた。さらにその上から同形状のガラス板を被せ、樹脂層を円状(4cm径)に広げ、ガラス積層体を得た。その後、高圧水銀灯(アイグラフィックス(株)製)を用いて、下記の条件でガラス積層体のガラス面から紫外線照射を行い、試験片Bを得た。図3の(A)はガラス積層体を上から見た図であり、同図の(B)はガラス積層体を横から見た図である。
照射強度 :120W/cm
照射距離 :10cm
コンベア速度:5m/分
照射回数 :8回(両面各4回)
小型環境試験器(製品名SH−641、エスペック(株)製)を用い、温度95℃の条件で1000時間、試験片Bを保管した。
高温条件下での保管後の試験片Bの形状変化の有無を目視により測定し、以下の基準で評価した。
2 透明基材
3 透明基材
4 シリコンラバー
11 樹脂
21 ガラス板
31 樹脂
41 ガラス板
Claims (6)
- ポリプロピレングリコール(A)、ポリイソシアネート(B)、及び水酸基含有(メタ)アクリレート(C)を構成単位として含むウレタン(メタ)アクリレートであって、
前記ポリプロピレングリコール(A)が、末端水酸基における1級水酸基の比率が20モル%以上であるポリプロピレングリコール(ただし、ポリプロピレングリコールのエチレンオキサイド付加物を除く)であることを特徴とするウレタン(メタ)アクリレート。 - ポリプロピレングリコール(A)の重量平均分子量が1500以上である請求項1に記載のウレタン(メタ)アクリレート。
- 請求項1又は2に記載のウレタン(メタ)アクリレート及び光重合開始剤を含む活性エネルギー線硬化性組成物。
- 層間充填用である請求項3に記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
- 請求項3又は4に記載の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物。
- ガラス及びプラスチックから選ばれる第一の透明基材と、ガラス及びプラスチックから選ばれる第二の透明基材との間に請求項5に記載の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物層を有する積層体。
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