JP2020131144A - トリガー式噴霧器 - Google Patents

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Abstract

【課題】部位毎に適切な材質を使用し、腐食性液体等の液体がバネ等の金属製部品に接触することを防止し、部品を長寿命化し、長期間の信頼性を確保すること。【解決手段】金属腐食性の液体Lを収容するための開口部を有する容器本体21に着脱自在に取り付けられた外筒部51と、外筒部51に挿脱自在に設けられると共に、外周壁が外筒部51の内周壁と隙間をもって配置され、底蓋65に流路92側に接続される孔部65aを有するPPS樹脂材製のシリンダ本体61と、シリンダ本体61に先端を向けて摺動自在に挿脱されるピストン71と、ピストン71の基端側に取り付けられ、ピストン71を往復動させる手動レバー80と、ピストン71の基端側に設けられた鍔部72aと、鍔部72aと、シリンダ本体61の拡径部61bの先端部との間に配置され、ピストン71をシリンダ本体61から脱する方向に付勢するコイルバネ75を備えている。【選択図】 図2

Description

この発明は、金属を腐食する性質を有する強酸や強アルカリ性、次亜塩素酸ナトリウム溶液等の金属腐食性液体を噴霧するのに適したトリガー式噴霧器に関する。
水や洗剤等の液体を、噴霧器を用いて噴霧する場合、容器に収容された液体を加圧するためにポンプ機構を備えた構造を有する加圧型噴霧器がよく知られている。ポンプ機構を動作させる機構として、トリガー式のもの等が一般的に用いられている(例えば、特許文献1,2参照。)。ピストン−シリンダ式のものや、トリガー式のものは、バネによってピストンやトリガーを元の位置に復帰させるためにステンレス等の金属材製のバネが用いられている。
図8はトリガー式噴霧器100の一例を示す縦断面図である。トリガー式噴霧器100は、金属腐食性の液体Lを収容する樹脂材製の収容容器120と、この収容容器120の上部に着脱自在に取り付けられたトリガー式加圧構造体(手動操作加圧構造体)130とを備えている。
収容容器120は、金属腐食性の液体Lを収容する容器本体121と、この容器本体121上に設けられ、外周部に雄ネジ122aが形成された開口部122とを備えている。
トリガー式加圧構造体130は、容器本体121に着脱自在に取り付けられた取付部140と、この取付部140の上部に一体的に設けられた加圧ポンプ150と、この加圧ポンプ150を駆動する手動レバー160と、加圧ポンプ150の上部に一体的に設けられた噴出ヘッド170と、を備えている。
取付部140は、筒状大径の取付大径部141と筒状小径の取付小径部142が設けられている。取付大径部141の内壁面には上述した雄ネジ122aに螺合する雌ネジ141aが形成されている。
取付小径部142には、筒状の管支持部143が挿入されている。管支持部143は、管支持部143の外周には雄ネジ143aが形成されている。また、管支持部143の内部にはスリーブ143bが形成されている。スリーブ143bには吸引管144の基端側が挿脱自在に挿入されている。吸引管144の先端側は容器本体121内に挿入される。取付小径部142には、小径の空気流路142aが形成されている。空気流路142aは、後述する外筒部151の内面に連通し、そのまま外部に連通している。
スリーブ143bの上部にはボール弁145が形成されている。
加圧ポンプ150は、円柱状の空間を有する外筒部151を有し、この外筒部151内には、図8中右端側からシリンダ部152が形成されている。シリンダ部152の軸方向長さは外筒部151の軸方向長さの概ね1/2の長さに形成されている。外筒部151の図8中左端側開口部は内径が大きく形成され、段差部153が形成されている。
外筒部151には、ピストン154が挿脱自在に挿入されている。ピストン154は、図8中左端側が閉じられた有底筒状に形成されたシャフト155と、このシャフト155の中空部に基端側が挿入されると共に先端側がシリンダ部152の内壁面に摺動する中空状の摺動部材156と、この摺動部材156の内部に挿入されたスペーサ157とが組み合わせられて構成されている。
シャフト155の図8中左端外周には、鍔部155aが形成されている。鍔部155aと上述した段差部153との間には、コイルバネ158が介装されている。コイルバネ158は、ピストン154を図8中左方へ付勢している。さらに、シャフト155の図8中左端面には凹部155bが形成されている。凹部155bには後述する手動レバー160の作用端162が揺動自在に接触している。
加圧ポンプ150の図8中左方には、手動レバー160が設けられている。手動レバー160は噴出ヘッド170に揺動軸が設けられ、動作端161を押圧することで、展開位置と引締位置(図1参照)との間を図8中矢印P方向に揺動するように構成されている。手動レバー160には作用端162が設けられ、作用端162の先端が上述した凹部155bに揺動自在に接触している。
噴出ヘッド170は、横長状に形成されると共に上述した外筒部151の上部と一体化したヘッド本体171を備えている。ヘッド本体171内部には、液体Lの流路172が形成されている。流路172の下端は、管支持部143の上端に連通している。ヘッド本体171にはノズル構造体180が着脱可能に取り付けられている。
流路172の先端側には、逆止弁184が設けられており、圧縮コイルバネにより流路172を塞ぐ方向に付勢されている。これにより、加圧ポンプ150により加圧され、流路172の先端部に到達した液体Lを後述するノズル183に向かい通過させる。逆止弁184はノズル183に向けて通過した後の液体Lが流路172に逆流することを阻止している。
ノズル構造体180は、筒状のノズル本体181と、このノズル本体181内に形成されたノズル流路182と、ノズル流路182の先端に取り付けられたノズル183とを備えている。
このように構成されたトリガー式噴霧器100は、手動レバー160を握る動作と離す動作を繰り返すことで、加圧ポンプ150が動作し、液体Lが容器本体121から吸引され、加圧されてノズル183から外部に噴出される。なお、容器本体121内から液体Lが減った分は、空気流路142a及び外筒部151を通じて外部から空気を取り入れる。空気流路142aはごく小径であるため、容器本体121を傾けても、空気流路142aから液体Lが大量に流出することはない。
特開2012−157817号公報 特開2000−176332号公報
上述したピストン−シリンダ式やトリガー式の加圧構造体を有する噴霧器にあっては次のような問題があった。すなわち、液体Lが次亜塩素酸ナトリウム溶液や、強酸や強アルカリ性を有し、金属を腐食させる性質を有する液体(以下、「金属腐食性液体」と称する。)である場合、図8に示すような空気流路142bから容器本体121を傾けた時に僅かに液体Lが外筒部151に流出し、コイルバネが使用中に金属腐食性液体に触れることがある。このため、徐々に腐食が進行し、最終的には破損することがある。このため、噴霧器の長寿命化が難しいという問題があった。
一方、バネをポンプ機構から離間した位置に設けたり、バネを密閉空間に設ける等の構造も考えられるが、バネの長さ・径が大きくなって低寿命化したり、ポンプ機構が複雑となり、噴霧器が大型化する等の問題がある。
さらに、噴霧器は、低コスト化や製造工程の簡略化のため、全体が同じ材質の樹脂等で形成されている。しかしながら、ポンプ機構のように耐摩耗性等の高品質が要求される部位と、それ以外の部位とでは必要とされる材質は必ずしも同一ではなく、使い勝手や耐久性が低下する虞がある。
そこで本発明は、部位毎に適切な材質を使用することができると共に、金属腐食性液体等の液体がバネ等の金属製部品に接触することを防止し、部品を長寿命化し、長期間の信頼性を確保することができるトリガー式噴霧器を提供することを目的としている。
本実施形態に係るトリガー式噴霧器は、液体を収容するための開口部を有する収容容器と、この収容容器の開口部に着脱自在に取り付けられ、第1の材質で形成された取付部と、この取付部から前記収容容器内にその先端が延設された吸引管と、前記取付部に設けられ、前記吸引管の他端側が接続された流路と、前記取付部に一体的に設けられ、底側を前記流路側に向けて設けられた外筒部と、この外筒部に同軸的に、かつ、挿脱自在に設けられると共に、外周壁が前記外筒部の内周壁と隙間をもって配置され、底部に前記流路側に接続される開口部を有する前記第1の材質とは異なる第2の材質で形成されたシリンダ部と、前記シリンダ部の前記底部に先端を向けて摺動自在に挿脱されるピストンと、前記ピストンの基端側に取り付けられ、前記ピストンを往復動させる手動レバーと、前記ピストンの基端側に設けられた鍔部と、この鍔部と、前記シリンダ部の先端部との間に配置され、前記ピストンを前記シリンダ部から脱する方向に付勢するコイルバネと、前記取付部に設けられ、前記収容容器と前記外筒部との間を連通する空気流路と、前記流路に接続されたノズルを備えている。
本発明によれば、部位毎に適切な材質を使用することができると共に、腐食性液体等の液体がバネ等の金属製部品に接触することを防止し、部品を長寿命化し、長期間の信頼性を確保することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係るトリガー式噴霧器を示す縦断面図である。 図2は、同トリガー式噴霧器に組み込まれたポンプ部を示す縦断面図である。 図3は、同ポンプ部を示す横断面図である。 図4は、同ポンプ部における加圧状態を示す縦断面図である。 図5は、同ポンプ部における加圧状態を示す横断面図である。 図6は、同ポンプ部に組み込まれたシリンダを示す側面図である。 図7は、同シリンダを示す横断面図である。 図8は、トリガー式噴霧器の一例を示す縦断面図である。
図1乃至図7を参照してこの発明の一実施形態に従ったトリガー式噴霧器10について説明する。なお、図中Lは例えば、殺菌用の次亜塩素酸ナトリウム水溶液や、強酸・強アルカリ性等の金属腐食性の液体を示している。また、トリガー式噴霧器10を構成する部材は特に示さない限りポリエチレン系の合成樹脂材製である。ポリエチレン系の合成樹脂材は、耐薬品性が高く、かつ、柔軟であり、長寿命である。また、安価である。
トリガー式噴霧器10は、液体Lを収容する樹脂材製の収容容器20と、この収容容器20の上部に着脱自在に取り付けられたトリガー式加圧構造体(手動操作加圧構造体)30とを備えている。
収容容器20は、金属腐食性の液体Lを収容する容器本体21と、この容器本体21上に設けられ、外周部に雄ネジ22aが形成された開口部22とを備えている。
トリガー式加圧構造体30は、容器本体21に着脱自在に取り付けられた取付部40と、この取付部40の上部に一体的に設けられた加圧ポンプ50と、この加圧ポンプ50を駆動する手動レバー80と、加圧ポンプ50の上部に一体的に設けられた噴出ヘッド90と、を備えている。
取付部40は、筒状大径の取付大径部41と筒状小径の取付小径部42が設けられている。取付大径部41の内壁面には上述した雄ネジ22aに螺合する雌ネジ41aが形成されている。取付小径部42の内壁面には雌ネジ42aが形成されている。
取付小径部42には、筒状の管支持部43が挿入されている。管支持部43は、管支持部43の外周には雄ネジ43aが形成されている。また、管支持部43の内部にはスリーブ43bが形成されている。スリーブ43bには吸引管44の基端側が挿脱自在に挿入されている。吸引管44の先端側は容器本体21内に挿入される。図2及び図3に示すように、取付小径部42には、小径の空気流路42bが形成されている。空気流路42bは、後述する外筒部51の内周面とシリンダユニット60の外周面との隙間Saに連通している。
スリーブ43bの上部にはボール弁45が形成されている。ボール弁45は、スリーブ43bの内壁面に形成された弁座45aと、弁座45aの中心に形成された通流孔45bと、弁座45a上に配置され、通流孔45bの内径より大径のセラミック材製の球体(弁体)45cとを備えている。
図2及び図3に示すように、加圧ポンプ50は、円柱状の空間を有する外筒部51を有している。この外筒部51内には、図2,3中右端側からシリンダユニット60及びピストンユニット70が直列に、かつ、挿脱可能に介装されている。
シリンダユニット60の軸方向長さは外筒部51の軸方向長さの概ね1/2の長さに形成されている。シリンダユニット60は、円筒状のシリンダ本体61を備えている。このシリンダ本体61には、外周方向に沿って複数のリブ(突条)62が形成されている。リブ62はシリンダ本体61の強度向上を図ると共に、シリンダ本体61の外周面と外筒部51内周面との間に隙間Saを形成する機能を有している。また、リブ62は、Oリング63及びOリング64を保持している。
シリンダ本体61の図2中左端側開口部61aは僅かに内径が大きくなる拡径部61bが設けられている。シリンダ本体61の図2中右端側開口部61cは底蓋65が取り付けられている。底蓋65の中央には小径の孔部65aが形成されている。
底蓋65には、係合部67が流路92側に突出形成されている。係合部67は外筒部51からシリンダ本体61が抜けないようにピン(不図示)によって係止するようにしてもよい。
図3,5,6,7に示すように、シリンダ本体61の外周壁のリブ62間には、空気孔69が形成されている。空気孔69は、隙間Saとシリンダ本体61内部とを連通している。
空気孔69の位置は、ピストン71の伸張時(手動レバーから手を離した展開位置)において、ピストン71の外周によって閉塞される位置(図3参照)であり、かつ、ピストン71の圧縮時(手動レバーを握った引締位置)において、シャフト72の外周に対向する位置(図5参照)となる。シャフト72の外周面はシリンダ本体61の内周面に嵌合しておらず、気密性は無い。したがって、シャフト72の外周面とシリンダ本体61の内周面との間には僅かに隙間が有り、空気が通流可能である。
このような構成であるため、ピストン71の伸張・圧縮の動作に伴って、空気孔69が閉塞・開放されることとなる。具体的には、ピストン71の伸張時においては、空気孔69は何も通流させない。また、ピストン71の圧縮時においては、空気孔69により、シャフト72の外周側と隙間Saとが連通し、外気が空気孔69を介して隙間Sa内に入り込む。
シリンダ本体61は、耐摩耗性及び滑り性を有するエンジニアリングプラスチック(第2の材質)で形成されている。具体的には、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂等で形成されている。PPS樹脂は、耐薬品性に優れていると共に、滑り性が良く、耐摩耗性に優れている。
ピストンユニット70はPPS樹脂で形成されている。ピストンユニット70は、筒状のピストン71と、このピストン71の図2中左端側が閉じられた有底筒状に形成されたシャフト72と、このシャフト72の中空部に基端側が挿入されると共に先端側がシリンダ本体61の内壁面に摺動する中空状の摺動部材73と、この摺動部材73の内部に挿入されたスペーサ74とが組み合わせられて構成されている。
シャフト72の図2中左端外周には、鍔部72aが形成されている。鍔部72aと上述した拡径部61bとの間には、コイルバネ75が介装されている。コイルバネ75は、ピストン71を図2中左方へ付勢している。さらに、シャフト72の図2中左端面には凹部72bが形成されている。凹部72bには後述する手動レバー80の作用端82が揺動自在に接触している。
加圧ポンプ50の図2中左方には、手動レバー80が設けられている。手動レバー80は噴出ヘッド90に揺動軸が設けられ、動作端81を押圧することで、展開位置(図2参照)と引締位置(図4参照)との間を図1中矢印P方向に揺動するように構成されている。手動レバー80には作用端82が設けられ、作用端82の先端が上述した凹部55bに揺動自在に接触している。なお、手動レバー80の引締位置において、図2に示すように、摺動部材56がシリンダユニット60の底部に近接させる寸法となっており、鍔部72aは外筒部51に当接しない。
噴出ヘッド90は、横長状に形成されると共に上述した外筒部51の上部と一体化したヘッド本体91を備えている。ヘッド本体91内部には、液体Lの流路92が形成されている。流路92の下端は、管支持部43の上端に連通している。ヘッド本体91にはノズル構造体85が着脱可能に取り付けられている。
流路92の先端側には、逆止弁99が設けられており、圧縮コイルバネにより流路92を塞ぐ方向に付勢されている。これにより、加圧ポンプ50により加圧され、流路92の先端部に到達した液体Lを後述するノズル98に向かい通過させる。逆止弁84はノズル83に向けて通過した後の液体Lが流路92に逆流することを阻止している。
ノズル構造体95は、筒状のノズル本体96と、このノズル本体96内に形成されたノズル流路97と、ノズル流路97の先端に取り付けられたノズル98とを備えている。
このように構成されたトリガー式噴霧器10は、次のようにして液体Lの噴霧を行う。すなわち、トリガー式加圧構造体30の取付大径部41を容器本体21から取り外し、開口部22から液体Lを内部に入れる。次に、容器本体21に取付大径部41をネジ込んで固定する。
トリガー式加圧構造体30の手動レバー80を離した状態(展開位置)であると、図2に示すようにコイルバネ75の付勢力により、ピストン71はシリンダユニット60から突出した状態となる。このとき、空気孔69はピストン71の外周によって閉塞されており、空気孔69は何も通流していない。
次に、手動レバー80を握ると、図4に示すように、作用端82がピストン71の凹部72bを押圧する。これにより、ピストン71がコイルバネ75の付勢力に抗して、シリンダ本体61に挿入される。手動レバー80は引締位置において停止する。この時、ボール弁45の作用により、シリンダユニット60内の空気は容器本体21側に向かうことなく、流路92及びノズル流路97を経由して、ノズル98から外部に噴出される。
このとき、空気孔69は、図5に示すように、シャフト72の外周に対向する。したがって、シャフト72の外周側と隙間Saとが連通し、外気が空気孔69を介して隙間Sa内に入り込む。隙間Saは容器本体21と連通しているため、容器本体21内は大気圧となる。
次に、手動レバー80を離すと、コイルバネ75の付勢力により、ピストン71がシリンダ本体61から突出し、シリンダ本体61内が負圧(大気圧未満)となる。これにより、ボール弁45が開き、吸引管44を介して容器本体21から液体Lが吸い上げられ、流路92を経由して、シリンダユニット60内に導入される。液体Lが減った分だけ容器本体21内は負圧となる。
次に、手動レバー80を握ると、作用端82がピストン71の凹部72bを押圧する。これにより、ピストン71がコイルバネ75の付勢力に抗して、シリンダユニット60に挿入され、液体Lを加圧する。この時、ボール弁45の作用により、液体Lは容器本体21側に向かうことなく、流路92及びノズル流路97を経由して、ノズル98から外部に噴出される。
前述したように、シャフト72の外周側と隙間Saとが連通し、外気が空気孔69を介して隙間Sa内に入り込む。容器本体21内は負圧であるため、空気が流入して大気圧となる。
このような手動レバー80を握る、離す動作(すなわち展開位置と引締位置との往復)を繰り返すことで、ノズル98から間欠的に液体Lを噴出させることができる。
なお、液体Lが噴出することで容器本体21内は負圧になると、液体Lが出にくくなるため、噴出した体積分の空気を外部から取り入れる必要がある。前述したように流路92側からはボール弁45の作用により流入することは無いため、前述した取付小径部42に設けられた空気流路42b及び加圧ポンプ50を通じて外部から空気を取り入れる。空気流路42bはごく小径であるため、容器本体21を傾けても、空気流路42bから液体Lが大量に流出することはない。
次に、加圧ポンプ50のコイルバネ75が液体Lに接触しない構造について説明する。液体Lが金属腐食性液体であると、コイルバネ75を腐食する可能性がある。トリガー式噴霧器10は、立てて置いた状態においては液体Lが加圧ポンプ50に流入することはほとんど無い。一方、容器本体21を傾けると、液体Lが空気流路42bを介して少量ずつ外に流出する場合がある。なお、液体Lが容器本体21から流出すると、容器本体21内が負圧となるため、流出し続けることはない。
容器本体21から少量ずつ液体Lが空気流路42bを介して加圧ポンプ50に流出した場合、液体Lは外筒部51とシリンダユニット60の隙間Saに到達する。しかし、シリンダユニット60の周囲にはOリング64が形成されているため、液体Lは隙間Saからコイルバネ75側には漏洩せず、液体Lがコイルバネ75に接触することがない。
上述したように本実施形態に係るトリガー式噴霧器10においては、コイルバネ75を長寿命化のため小径で、かつ、軸方向の長さを短くし、ピストン71の周囲に配置した場合であっても、Oリング64により金属腐食性液体である液体Lに触れることを防止し、コイルバネ75の低寿命化を防止することができる。
また、シリンダ本体61を耐摩耗性に優れたPPS樹脂で形成することができるので、それ以外の部位は安価な材質を用いた場合であっても、使い勝手や耐久性は低下しない。
上記した実施形態においては、液体Lとして金属腐食性液体を例示したが、金属腐食性液体以外の洗剤や水等の腐食性を有さない液体にも適用できる。
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
10…トリガー式噴霧器、20…収容容器、21…容器本体、22…開口部、22a…雄ネジ、30…トリガー式加圧構造体(手動操作加圧構造体)、40…取付部、41…取付大径部、41a…雌ネジ、42…取付小径部、42a…雌ネジ、42b…空気流路、43…管支持部、43a…雄ネジ、43b…スリーブ、44…吸引管、45…ボール弁、45a…弁座、45b…通流孔、45c…球体(弁体)、50…加圧ポンプ、51…外筒部、56…摺動部材、60…シリンダユニット、61…シリンダ本体、61b…拡径部、62…リブ(突条)、63…Oリング、64…Oリング、65…底蓋、65a…孔部、67…係合部、69…空気孔、70…ピストンユニット、71…ピストン、72…シャフト、72a…鍔部、72b…凹部、73…摺動部材、74…スペーサ、75…コイルバネ、80…手動レバー、81…動作端、82…作用端、83…ノズル、84…逆止弁、85…ノズル構造体、90…噴出ヘッド、91…ヘッド本体、92…流路、95…ノズル構造体、96…ノズル本体、97…ノズル流路、98…ノズル、99…逆止弁。
本実施形態に係るトリガー式噴霧器は、金属腐食性液体を収容するための開口部を有する収容容器と、この収容容器の開口部に着脱自在に取り付けられ、第1の材質で形成された取付部と、この取付部から前記収容容器内にその先端が延設された吸引管と、前記取付部に設けられ、前記吸引管の他端側が接続された流路と、前記取付部に一体的に設けられ、底側を前記流路側に向けて設けられた外筒部と、この外筒部に同軸的に、かつ、挿脱自在に設けられると共に、外周壁が前記外筒部の内周壁と隙間をもって配置され、底部に前記流路側に接続される開口部を有する前記第1の材質とは異なる耐摩耗性及び滑り性を有するエンジニアリングプラスチックである第2の材質で形成されたシリンダ部と、前記シリンダ部の前記底部に先端を向けて摺動自在に挿脱されるピストンと、このシリンダ部の外周壁と、前記外筒部の内周面との間に設けられ、前記隙間と前記シリンダ部の開口部側とを液密に仕切るOリングと、前記ピストンの基端側に取り付けられ、前記ピストンを往復動させる手動レバーと、前記ピストンの基端側に設けられた鍔部と、この鍔部と、前記シリンダ部の先端部との間に配置され、前記ピストンを前記シリンダ部から脱する方向に付勢する金属材製のコイルバネと、前記取付部に設けられ、前記収容容器と前記外筒部との間を連通する空気流路と、前記流路に接続されたノズルを備えている。
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]液体を収容するための開口部を有する収容容器と、この収容容器の開口部に着脱自在に取り付けられ、第1の材質で形成された取付部と、この取付部から前記収容容器内にその先端が延設された吸引管と、前記取付部に設けられ、前記吸引管の他端側が接続された流路と、前記取付部に一体的に設けられ、底側を前記流路側に向けて設けられた外筒部と、この外筒部に同軸的に、かつ、挿脱自在に設けられると共に、外周壁が前記外筒部の内周壁と隙間をもって配置され、底部に前記流路側に接続される開口部を有する前記第1の材質とは異なる第2の材質で形成されたシリンダ部と、前記シリンダ部の前記底部に先端を向けて摺動自在に挿脱されるピストンと、前記ピストンの基端側に取り付けられ、前記ピストンを往復動させる手動レバーと、前記ピストンの基端側に設けられた鍔部と、この鍔部と、前記シリンダ部の先端部との間に配置され、前記ピストンを前記シリンダ部から脱する方向に付勢するコイルバネと、前記取付部に設けられ、前記収容容器と前記外筒部との間を連通する空気流路と、前記流路に接続されたノズルと、を備えているトリガー式噴霧器。
[2]前記液体は、金属腐食性液体であり、前記コイルバネは金属材製である[1]に記載のトリガー式噴霧器。
[3]前記第1の材質は、ポリエチレン系樹脂であり、前記第2の材質は、耐摩耗性及び滑り性を有するエンジニアリングプラスチックである[1]に記載のトリガー式噴霧器。
[4]前記シリンダ部には、外周側から内部側に貫通する孔部と、外周側に周方向に沿って形成され、前記外筒部と前記シリンダ部外周との間に空間を形成する突条と、前記空間と前記収容容器と連通する空気流路とを具備し、前記孔部は、前記ピストンの前記シリンダ部への挿脱動作によって前記ピストンによる閉塞位置と、前記空間と外部空間との通流位置との切替を可能とする位置に形成されている[1]に記載のトリガー式噴霧器。

Claims (4)

  1. 液体を収容するための開口部を有する収容容器と、
    この収容容器の開口部に着脱自在に取り付けられ、第1の材質で形成された取付部と、
    この取付部から前記収容容器内にその先端が延設された吸引管と、
    前記取付部に設けられ、前記吸引管の他端側が接続された流路と、
    前記取付部に一体的に設けられ、底側を前記流路側に向けて設けられた外筒部と、
    この外筒部に同軸的に、かつ、挿脱自在に設けられると共に、外周壁が前記外筒部の内周壁と隙間をもって配置され、底部に前記流路側に接続される開口部を有する前記第1の材質とは異なる第2の材質で形成されたシリンダ部と、
    前記シリンダ部の前記底部に先端を向けて摺動自在に挿脱されるピストンと、
    前記ピストンの基端側に取り付けられ、前記ピストンを往復動させる手動レバーと、
    前記ピストンの基端側に設けられた鍔部と、
    この鍔部と、前記シリンダ部の先端部との間に配置され、前記ピストンを前記シリンダ部から脱する方向に付勢するコイルバネと、
    前記取付部に設けられ、前記収容容器と前記外筒部との間を連通する空気流路と、
    前記流路に接続されたノズルと、
    を備えているトリガー式噴霧器。
  2. 前記液体は、金属腐食性液体であり、前記コイルバネは金属材製であることを請求項1に記載のトリガー式噴霧器。
  3. 前記第1の材質は、ポリエチレン系樹脂であり、
    前記第2の材質は、耐摩耗性及び滑り性を有するエンジニアリングプラスチックである請求項1に記載のトリガー式噴霧器。
  4. 前記シリンダ部には、外周側から内部側に貫通する孔部と、
    外周側に周方向に沿って形成され、前記外筒部と前記シリンダ部外周との間に空間を形成する突条と、
    前記空間と前記収容容器と連通する空気流路とを具備し、
    前記孔部は、前記ピストンの前記シリンダ部への挿脱動作によって前記ピストンによる閉塞位置と、前記空間と外部空間との通流位置との切替を可能とする位置に形成されている請求項1に記載のトリガー式噴霧器。
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