JP2020131098A - 浄水器用カートリッジのキャップ部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】浄水器用カートリッジに使用されるキャップ部材において、軸部材に対して強固に接着することができ、かつ、接着剤が筒孔にはみ出すことを抑制できるキャップ部材を提供する。【解決手段】キャップ部材は、筒状の軸部材と、前記軸部材の外周面に形成された成形吸着体と、前記成形吸着体と当接する平面部と、前記軸部材の一方端が挿嵌され、前記軸部材の筒孔と連通する挿入孔とを有するキャップ部材とを有する浄水器用カートリッジに使用されるものであり、前記キャップ部材の挿入孔は、前記軸部材が挿嵌される面側から順に、大径部と、前記大径部よりも内径が小さい小径部とを有し、前記大径部の内周面には、前記軸部材の外周面に当接する位置決め部材が設けられていることを特徴とする。【選択図】図9

Description

本発明は、浄水器用カートリッジに使用されるキャップ部材に関する。
浄水器としては、例えば、水道水の蛇口に直結して使用する蛇口直結型のもの、蛇口の内部に一体的に設置する蛇口一体型のもの、蛇口または蛇口に設けた分岐水栓からホースまたは配管などで接続して、蛇口近傍に設置する据え置き型のもの、シンクの内部に設置して使用するアンダーシンク型のもの、家庭や飲食店などの屋内、あるいは、屋外に持運んで使用できる携帯型のもの(例えば、ピッチャー型浄水器、ポット型浄水器)などが知られている。
このような浄水器では、水道水から残留塩素(次亜塩素酸)、カビ臭、濁り、微生物等を除去するために活性炭や中空糸膜などの吸着材が使用されている。また、このような浄水器では、汚れた吸着材の交換を容易にするため、吸着材を備えた浄水器用カートリッジを交換可能に収容することが提案されている(例えば、特許文献1、2)。
特開2012−2027号公報 特開2016−117002号公報
浄水器用カートリッジとしては、筒状の軸部材と、前記軸部材の外周面に形成された成形吸着体と、前記軸部材の一方端に取り付けられたキャップ部材と、前記軸部材の他方端に取り付けられたカバー部材とを有するものがある。このような構成では、キャップ部材やカバー部材は、接着剤を用いて軸部材に固着される。しかしながら、接着剤の使用量が多い場合、接着剤が筒孔にはみ出し、浄水の流路を狭めてしまい、浄水器の性能が低下する傾向がある。また、接着剤の使用量が少ない場合、接合部の接着強度が低下し、破損しやすくなる傾向がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、筒状の軸部材と、前記軸部材の外周面に形成された成形吸着体と、前記軸部材の一方端に取り付けられたキャップ部材とを有する浄水器用カートリッジにおいて、軸部材に対して強固に接着することができ、かつ、接着剤が筒孔にはみ出すことを抑制できるキャップ部材を提供することを目的とする。
上記課題を解決することができた本発明のキャップ部材は、筒状の軸部材と、前記軸部材の外周面に形成された成形吸着体と、前記成形吸着体と当接する平面部と、前記軸部材の一方端が挿嵌され、前記軸部材の筒孔と連通する挿入孔とを有するキャップ部材とを有する浄水器用カートリッジに使用されるキャップ部材であって、前記キャップ部材の挿入孔は、前記軸部材が挿嵌される面側から順に、大径部と、前記大径部よりも内径が小さい小径部とを有し、前記大径部の内周面には前記軸部材の外周面に当接する位置決め部材が設けられていることを特徴とする。
キャップ部材の挿入孔が、大径部と小径部とから構成されているため、この挿入孔に軸部材を挿嵌すると、大径部では軸部材との隙間が大きく、小径部では軸部材との隙間が小さくなる。そのため、接着剤を用いてキャップ部材を軸部材に固着する際に、大径部では、キャップ部材と軸部材との隙間に接着剤が入り込むことができ、接着面積が増加して接着強度が向上する。また、小径部では、キャップ部材と軸部材との隙間に接着剤が入り込みにくくなるため、接着剤が軸部材の筒孔へはみ出すことが防止される。
さらに、大径部の内周面に位置決め部材が設けられているため、軸部材の芯ずれが抑制され、軸部材外周と大径部内周との隙間が均一となる。そのため、軸部材の周方向にわたって均一に接着剤が付与され、接着強度がより向上する。
本発明のキャップ部材を用いれば、浄水器用カートリッジにおいて、キャップ部材と軸部材とを強固に接着することができ、かつ、接着剤が軸部材の筒孔にはみ出すことが抑制できる。
浄水器用カートリッジの一例を示す断面図である。 図1の浄水器用カートリッジの分解斜視図である。 浄水カートリッジを内蔵した浄水器の一例を示す側面図である。 キャップ部材の一例を示す平面図である。 図4に示すキャップ部材の裏面図である。 図4の矢視A−A線断面図である。 図4の矢視B−B線の断面図である。 図4の矢視C−C線の断面図である。 図4に示すキャップ部材の斜視図である。 図4に示すキャップ部材に軸部材を接着剤を用いて固着した状態を示す断面模式図である。 キャップ部材の他の例を示す平面図である。 図11に示すキャップ部材の裏面図である。 図11の矢視A−A線断面図である。 図11の矢視B−B線の断面図である。 図11に示すキャップ部材の斜視図である。 図11に示すキャップ部材に軸部材を接着剤を用いて固着した状態を示す断面模式図である。
本発明のキャップ部材は、筒状の軸部材と、前記軸部材の外周面に形成された成形吸着体と、前記成形吸着体と当接する平面部と、前記軸部材の一方端が挿嵌され、前記軸部材の筒孔と連通する挿入孔とを有するキャップ部材とを有する浄水器用カートリッジに使用されるキャップ部材であって、前記キャップ部材の挿入孔は、前記軸部材が挿嵌される面側から順に、大径部と、前記大径部よりも内径が小さい小径部とを有し、前記大径部の内周面には、前記軸部材の外周面に当接する位置決め部材が設けられていることを特徴とする。
キャップ部材の挿入孔が、大径部と小径部とから構成されているため、この挿入孔に軸部材を挿嵌すると、大径部では軸部材との隙間が大きく、小径部では軸部材との隙間が小さくなる。そのため、接着剤を用いてキャップ部材を軸部材に固着する際に、大径部では、キャップ部材と軸部材との隙間に接着剤が入り込むことができるが、小径部では、キャップ部材と軸部材との隙間に接着剤が入り込みにくくなる。よって、大径部を設けることで、キャップ部材と軸部材との接着面積が増加し、接着強度が向上する。また、小径部を設けることで、接着剤が挿入孔を通り抜けて軸部材の先端まで流れることが抑制され、接着剤が軸部材の筒孔内にはみ出すことが防止される。
さらに、大径部の内周面に位置決め部材が設けられているため、軸部材の芯ずれが抑制され、軸部材外周と大径部内周との隙間が周方向で均一となる。そのため、軸部材の周方向にわたって均一に接着剤を付与することができ、接着強度がより向上する。
前記キャップ部材は、平面部と、この平面部に設けられた挿入孔とを有する。前記キャップ部材の挿入孔は、前記軸部材が挿嵌される面(以下、「上流側面」と称する場合がある。)側から順に、大径部と、前記大径部よりも内径が小さい小径部とを有する。前記平面部の平面視形状は特に限定されず、円形状、楕円形状、多角形状などが挙げられ、成形吸着体の断面形状に応じて適宜調整すればよい。また、挿入孔の平面視形状は特に限定されず、円形状、楕円形状、多角形状などが挙げられ、軸部材の断面形状に応じて適宜調整すればよい。
前記大径部の内径(d1)と、前記軸部材の外径(d0)との比(d1/d0)は、1.05以上が好ましく、より好ましくは1.15以上、さらに好ましくは1.2以上であり、2以下が好ましく、より好ましくは1.75以下、さらに好ましくは1.5以下である。比(d1/d0)が1.05以上であれば隙間に接着剤が流れ込みやすくなり、接着剤の塗布量を増加させることで接着強度が一層向上し、2以下であれば軸部材挿入時に誘いとして機能する。
前記軸部材の外径が5mm〜20mmである場合、前記大径部の内径(d1)と、前記軸部材の外径(d0)との差(d1−d0)は、0.5mm以上が好ましく、より好ましくは1.0mm以上、さらに好ましくは2mm以上であり、4mm以下が好ましく、より好ましくは3.5mm以下、さらに好ましくは3mm以下である。差(d1−d0)が0.5mm以上であれば隙間に接着剤が流れ込みやすくなり、接着剤の塗布量を増加させることで接着強度が一層向上し、4mm以下であれば軸部材挿入時に誘いとして機能する。
前記小径部の内径(d2)と、前記軸部材の外径(d0)との比(d2/d0)は、1.002以上が好ましく、より好ましくは1.005以上、さらに好ましくは1.01以上であり、1.05以下が好ましく、より好ましくは1.03以下、さらに好ましくは1.02以下である。比(d2/d0)が1.002以上であれば干渉による組立不良がおこらず、組立の作業性がより向上し、1.05以下であれば小径部と軸部材との隙間への接着剤の流入がより抑制される。
前記軸部材の外径が5mm〜20mmである場合、前記小径部の内径(d2)と、前記軸部材の外径(d0)との差(d2−d0)は、0.05mm以上が好ましく、より好ましくは0.08mm以上、さらに好ましくは0.1mm以上であり、1mm以下が好ましく、より好ましくは0.5mm以下、さらに好ましくは0.2mm以下である。差(d2−d0)が0.05mm以上であれば干渉による組立不良がおこらず、組立の作業性がより向上し、1mm以下であれば小径部と軸部材との隙間への接着剤の流入がより抑制される。
前記軸部材の長さが50mm〜200mmである場合、前記大径部の厚さ(T1)は、0.5mm以上が好ましく、より好ましくは0.75mm以上、さらに好ましくは1mm以上であり、5mm以下が好ましく、より好ましくは3mm以下、さらに好ましくは2mm以下である。厚さ(T1)が0.5mm以上であれば接着剤と軸部材との接着面積が増え接着強度がより向上し、5mm以下であれば軸部材挿入時に誘いとして機能する。
前記軸部材の長さが50mm〜200mmである場合、前記小径部の厚さ(T2)は、0.5mm以上が好ましく、より好ましくは0.75mm以上、さらに好ましくは1mm以上であり、5mm以下が好ましく、より好ましくは2.5mm以下、さらに好ましくは2mm以下である。厚さ(T2)が0.5mm以上であれば軸部材の差さり込みにより強度が一層向上する。
前記大径部の厚さ(T1)と前記小径部の厚さ(T2)との比(T1/T2)は、0.5以上が好ましく、より好ましくは1以上、さらに好ましくは1.5以上であり、5以下が好ましく、より好ましくは3以下、さらに好ましくは2以下である。比(T1/T2)が0.5以上であれば接着剤と軸部材との接着面積が増えることで接着強度がより向上し、2以下であれば軸部材挿入時に誘いとして機能する。
前記大径部の内周面には、前記軸部材の外周面に当接する位置決め部材が設けられている。大径部の内周面に位置決め部材が設けられているため、軸部材の芯ずれが抑制され、軸部材外周と大径部内周との隙間が均一となる。そのため、軸部材の周方向にわたって均一に接着剤が付与され、接着強度がより向上する。
前記位置決め部材は、1つの挿入孔につき3個以上設けられていることが好ましく、より好ましくは4個以上である。1つの挿入孔当たり前記位置決め部材を3個以上設けることで、軸部材の芯ずれをより確実に抑制できる。なお、1つの挿入孔3当たりの位置決め部材の個数の上限は特に限定されないが、多すぎると接着剤の流入する空間が減少してしまうため、10個以下が好ましく、6個以下がより好ましい。
前記大径部の内周における位置決め部材が設けられている部分の割合は、10%以上が好ましく、より好ましくは20%以上であり、50%以下が好ましく、より好ましくは40%以下である。前記割合が10%以上であれば軸部材の挿入性がより良好となり、50%以下であれば大径部への接着剤の流入量が良好となる。
前記キャップ部材の挿入孔は、前記大径部の端縁に、テーパ状の誘い込み面が設けられていることが好ましい。大径部の端縁に誘い込み面を形成することで、挿入孔に軸部材を容易に挿入でき、また、接着剤が大径部と軸部材との隙間に流れ込みやすくなる。また、同様に、位置決め部材の内周面は、上流面側の端部に、テーパ状の誘い込み面が設けられていることが好ましい。位置決め部材の上流面側の端部に誘い込み面を設けることで、位置決め部材の内方に、軸部材を容易に挿入できる。
前記大径部の誘い込み面の勾配は特に限定されないが、誘い込み面(斜面)と、大径部の内壁とのなす角度が、5°以上が好ましく、より好ましくは10°以上、さらに好ましくは30°以上であり、60°以下が好ましく、より好ましくは45°以下、さらに好ましくは40°以下である。誘い込み面の勾配が5°以上であれば接着剤が大径部と軸部材との隙間により流れ込みやすくなり、60°以下であれば面が誘いとして働き軸部材を容易に挿入しやすくなる。なお、誘い込み面は大径部の一部とみなし、大径部の厚さに誘い込み面が形成された部分の厚さも含めるものとする。
前記挿入孔の軸部材が挿入される側と反対側には、軸部材の先端が当接する当接部が設けられていることが好ましい。前記当接部を設けることで、軸部材を挿入する際に、軸部材の挿入量を容易に調節することができ、軸方向の位置決めが容易となる。なお、当接部は、平面部の上流側面の反対側(以下、「下流側面」と称する場合がある。)に挿入孔の内方に延出する当接部を設けてもよいし、例えば、挿入孔の小径部の下流側に、軸部材の外径よりも内径が小さい部分を設け、この部分を当接部としてもよい。
前記キャップ部材は、前記平面部の前記成形吸着体と対向する面(上流側面)に、前記挿入孔の周囲に凸条が形成されていることが好ましい。凸条を形成することで、接着剤が平面部に沿って広がった際に、凸条によって堰止められる。これにより、接着剤の塗布量を増やした場合でも、接着剤が平面部に沿って過度に広がり、接着剤が浄水器用カートリッジの外面にはみ出ることが抑制される。
前記凸条の高さは、0.3mm以上が好ましく、より好ましくは0.5mm以上、さらに好ましくは1mm以上であり、5mm以下が好ましく、より好ましくは1.75mm以下、さらに好ましくは1.5mm以下である。前記凸条の高さが、0.3mm以上であれば接着剤を堰止め平面部へ過度な広がりを防ぐことができ、塗布が均一になる。
前記凸条の断面形状は特に限定されず、半円形状、半楕円形状、多角形状などが挙げられる。前記凸条は、挿入孔の周囲の少なくとも一部に形成されていればよく、挿入孔の周囲の全体に形成してもよい。前記凸条を形成する領域は、キャップ部材の形状に応じて適宜調節すればよい。
また、前記キャップ部材は、前記平面部の前記成形吸着体と対向する面に、前記挿入孔の周囲に溝が形成されていることが好ましい。溝を形成することで、接着剤の塗布量を増加させることができ、接着強度をより高めることができる。また、浄水器用カートリッジを組み立てる際に、挿入孔に対して溝よりも外側に接着剤と塗布することで、軸部材を挿入する前に、接着剤が挿入孔内に流れ込むことが防止される。
前記溝の深さは、0.3mm以上が好ましく、より好ましくは0.5mm以上、さらに好ましくは1mm以上であり、5mm以下が好ましく、より好ましくは2mm以下、さらに好ましくは1.5mm以下である。前記溝の深さが0.3mm以上であれば接着剤が溝に流れ込むことで挿入孔に到達する時機を遅らせることができ、接着剤が軸部材より先に挿入孔内に流れ込むのを防ぐことができる、5mm以下であればキャップ部材の厚みを過剰に厚く設定することなくコンパクトな形状になる。
前記溝の断面形状は特に限定されず、半円形状、半楕円形状、多角形状などが挙げられる。前記溝は、挿入孔の周囲の少なくとも一部に形成されていればよく、挿入孔の周囲の全体に形成してもよい。前記溝を形成する領域は、キャップ部材の形状に応じて適宜調節すればよい。
前記キャップ部材は、上流側面の周縁部に土手部が形成されていてもよい。この土手部の内周は、軸部材の外周面に形成された成形吸着体の外周面よりも大きく形成することが好ましい。このように構成することで、キャップ部材の挿入孔に軸部材を挿嵌すると、土手部が成形吸着体の端部の周囲を覆うようになる。これにより、キャップ部材と成形吸着体との間に塗布された接着剤が、浄水器用カートリッジの外面にはみ出ることが抑制される。
以下、図面を参照して、本発明の浄水器用カートリッジに使用されるキャップ部材について説明する。まず、本発明のキャップ部材が適用される浄水器用カートリッジや浄水器の一例を説明する。図1は、浄水器用カートリッジの一例を示す断面図である。図2は、図1の浄水器用カートリッジの分解斜視図である。図3は、浄水器の好ましい態様を示す側面図である。なお、本発明のキャップ部材が適用できる浄水器用カートリッジ、浄水器は、図1〜3に記載された態様に限定されるものではない。
(浄水器用カートリッジ)
図1、2の浄水器用カートリッジ20は、筒状の軸部材21と、この軸部材21の外表面に積層された成形吸着体22と、前記軸部材21の一方の端部に取り付けられたキャップ部材1と、前記軸部材21の他方の端部に取り付けられたカバー部材23とを有する。前記キャップ部材1には、接続部材24が接続されている。なお、前記キャップ部材1およびカバー部材23は、接着剤(図示しない)を用いて軸部材21および成形吸着体22に固着されている。
前記軸部材21は、円筒状であり、複数の貫通孔21aが形成されている。この貫通孔21aを通じて、水が筒外から筒内に流入できる。軸部材21の外表面には、不織布25が巻き付けられている。この不織布25によって、成形吸着体22が軸部材21の筒内に入り込むことが防止される。また、前記成形吸着体22の周囲には、成形吸着体22を保護する不織布26が巻き付けられている。なお、前記軸部材21の断面形状は円形に限定されず、楕円形状、多角形状などが挙げられる。前記貫通孔21aの平面視形状は特に限定されず、多角形状、円形状、楕円形状などが挙げられる。軸部材21の本数は2本に限られず、軸部材21の本数は1本でもよいし、3本以上でもよい。
前記浄水器用カートリッジ20は、成形吸着体22の外側を原水流路とする。原水は成形吸着体22を通過し、軸部材21の内部に流入する。この際、成形吸着体22に含まれる吸着材(図示せず)により浄化され、浄水となる。
カバー部材23は、平面部23aとこの平面部に設けられた凸部23bとを有している。そして、前記凸部23bが軸部材21の筒内に挿嵌され、軸部材21の筒孔の一方端を閉塞している。また、前記平面部23aは、成形吸着体22に当接し、成形吸着体22の一方の側面を閉鎖している。このカバー部材23によって、軸部材21の筒内に流入した浄水が、カバー部材23側から漏れ出すことが防止されている。
キャップ部材1は、平面部2とこの平面部2に設けられた挿入孔3とを有している。そして、前記軸部材21の端部が挿入孔3に挿嵌され、筒孔と挿入孔3が連通している。また、平面部2は、成形吸着体22に当接し、成形吸着体22の側面を閉鎖している。軸部材21の筒内に流入した浄水は、キャップ部材1の挿入孔3を通じて、キャップ部材1の下流(接続部材24が接続されている側)へ吐出される。なお、平面部2によって、原水がキャップ部材1の下流側に流入することが防止されている。
キャップ部材1には接続部材24が接続されている。この接続部材24は、浄水器本体に接続可能に形成されている。キャップ部材1と接続部材24とによって形成される空隙には、成形吸着体22から流出する微粉等を取り除くための中空糸や、滞留水に菌が繁殖することを防止する殺菌セラミックボール等を配置してもよい。
図1、2に記載した浄水器用カートリッジ20では、軸部材21の一方の端部にキャップ部材1、他方の端部にカバー部材23が取り付けられているが、軸部材21の両方の端部にキャップ部材1を取り付けてもよい。また、図1、2に記載した浄水器用カートリッジ20では、キャップ部材1と接続部材24とが別部材となっているが、キャップ部材1と接続部材24とを一体に成形してもよい。つまり、キャップ部材1を浄水器本体に接続可能に形成してもよい。
(浄水器)
前記浄水器用カートリッジが使用される浄水器は、浄水器用カートリッジを用いたものであれば特に限定されない。浄水器としては、例えば、水道の蛇口の先端に直接取り付ける蛇口直結型;蛇口または蛇口に設けた分岐水栓からホースまたは配管などで接続して、蛇口近傍に設置する据え置き型;蛇口に浄水カートリッジが組み込まれた蛇口一体型(水栓一体型);シンクの下に設置するアンダーシンク型などが挙げられる。
図3に浄水器の一例を示す。浄水器30は、蛇口内部に浄水器用カートリッジ20が交換可能に内蔵された水栓一体型浄水器である。浄水器30は、分離可能な頭部31と胴部32とを有する。頭部31と胴部32とを分離して、浄水器30の内部に浄水器用カートリッジ20を装着する。
(キャップ部材)
以下、キャップ部材1を詳細に説明する。なお、以下では、本発明のキャップ部材を好ましい実施態様に基づいて説明するが、本発明は下記の実施態様に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各実施態様の形状、構成、配置などを適宜変更することができる。
(第1実施態様)
図4〜9に第1実施態様のキャップ部材を示した。図4は、第1実施態様のキャップ部材の平面図である。図5は、図4に示すキャップ部材の裏面図である。図6は、図4の矢視A−A線断面図である。図7は、図4の矢視B−B線の断面図である。図8は、図4の矢視C−C線の断面図である。図9は、図4に示すキャップ部材の斜視図である。図10は、図4に示すキャップ部材に軸部材を接着剤を用いて固着した状態を示す断面模式図である。
第1実施態様のキャップ部材1は、平面部2と、この平面部2に設けられた挿入孔3とを有する。前記キャップ部材1の挿入孔3は、前記軸部材21が挿嵌される面側から順に、大径部3aと、前記大径部よりも内径が小さい小径部3bとを有する。図4〜9では、前記平面部2の平面視形状が楕円形状であるが、平面部2の平面視形状は円形状、多角形状であってもよい。また、図4〜9では、挿入孔3の形状は円形であるが、軸部材の形状に応じて、楕円形状、多角形状としてもよい。
図10に示すように、キャップ部材1の挿入孔3が、大径部3aと小径部3bとから構成されているため、この挿入孔3に軸部材21を挿嵌すると、大径部3aでは軸部材21との隙間が大きく、小径部3bでは軸部材21との隙間が小さくなる。そのため、接着剤を用いてキャップ部材1を軸部材21に固着する際に、接着剤40が大径部3aに入り込むことができ、接着面積が増加し、接着強度が向上する。また、小径部3bでは接着剤40が入り込みにくくなるため、接着剤40が挿入孔3を通じて下流側面へ流出し、軸部材21の筒内にはみ出すことが防止される。
前記大径部3aの内周面には、前記軸部材21の外周面に当接する位置決め部材4が設けられている。前記位置決め部材4は、1つの挿入孔3につき4個設けられている。また、大径部3aの内周における位置決め部材4が設けられている部分の割合は、35%である。
前記キャップ部材1の挿入孔3は、前記大径部3aの端縁に、テーパ状の誘い込み面5が設けられている。また、同様に、位置決め部材4の内周面は、上流面側の端部に、テーパ状の誘い込み面4aが設けられている。
前記挿入孔3の軸部材21が挿入される側と反対側には、軸部材21の先端が当接する当接部6が2個設けられている。なお、図4〜9では、平面部2の上流側面の反対側に当接部6を設けているが、例えば、挿入孔3の小径部3bの下流側に、軸部材の外径よりも内径が小さい部分を設け、この部分を当接部としてもよい。
前記キャップ部材1は、上流側面の周縁部に土手部7が形成されている。この土手部7の外周は、軸部材21の外周面に形成された成形吸着体22の外周面よりも大きく形成されている。
前記キャップ部材1は、下流側面の周縁部に壁部8が形成されている。壁部8は、前記接合部材24と接合できるように形成されている。なお、壁部8は、接合部材24の形状に応じて形成されるものであり、省略することも可能である。
(第2実施態様)
図11〜15に第2実施態様のキャップ部材を示した。図11は、第2実施態様のキャップ部材の平面図である。図12は、図11に示すキャップ部材の裏面図である。図13は、図11の矢視A−A線断面図である。図14は、図11の矢視B−B線の断面図である。図15は、図11に示すキャップ部材の斜視図である。図16は、図11に示すキャップ部材に軸部材を挿嵌した状態を示す断面模式図である。なお、第2実施態様のキャップ部材については、前記第1実施態様と同様である部分については、第1実施態様と同じ符号を付し、説明を省略する。
第2実施態様のキャップ部材1は、前記平面部2の前記成形吸着体と対向する面(上流側面)に、前記挿入孔3の周囲に凸条9が形成されている。さらに、第2実施態様のキャップ部材1は、前記平面部2の前記成形吸着体と対向する面に、前記挿入孔3の周囲に溝10が形成されている。図16に示すように、凸条9を形成することで、接着剤40が平面部2に沿って広がった際に、凸条9によって堰止められる。これにより、接着剤40の塗布量を増やした場合でも、接着剤40が平面部2に沿って過度に広がり、接着剤40が浄水器用カートリッジ20の外面にはみ出ることが抑制される。
前記凸条9は、平面部2において、各挿入孔3の外方側に設けられている。図11では、挿入孔3が2個存在するため、凸条9は各挿入孔3の外方側に設けられている。これは、挿入孔3間の接着剤は平面部2の内方側へと広がって行くため、浄水器カートリッジ20の外面にはみ出しにくいためである。なお、凸条9は、挿入孔3の周囲の少なくとも一部に形成されていればよく、前記凸条9を形成する領域は、キャップ部材1の形状に応じて適宜調節すればよい。
前記溝10は、各挿入孔3の周囲の全体に形成されている。前記溝10は、各挿入孔3の周囲の少なくとも一部に形成されていればよい。前記溝10を形成する領域は、キャップ部材1の形状に応じて適宜調節すればよい。
本発明のキャップ部材は、浄水器用カートリッジに好適である。
1:キャップ部材
2:平面部
3:挿入孔
3a:大径部
3b:小径部
4:位置決め部材
4a:誘い込み面
5:誘い込み面
6:当接部
7:土手部
8:壁部
9:凸条
10:溝
20:浄水器用カートリッジ
21:軸部材
22:成形吸着体
23:カバー部材
24:接合部材

Claims (6)

  1. 筒状の軸部材と、
    前記軸部材の外周面に形成された成形吸着体と、
    前記成形吸着体と当接する平面部と、前記軸部材の一方端が挿嵌され、前記軸部材の筒孔と連通する挿入孔とを有するキャップ部材とを有する浄水器用カートリッジに使用されるキャップ部材であって、
    前記キャップ部材の挿入孔は、前記軸部材が挿嵌される面側から順に、大径部と、前記大径部よりも内径が小さい小径部とを有し、
    前記大径部の内周面には、前記軸部材の外周面に当接する位置決め部材が設けられていることを特徴とするキャップ部材。
  2. 前記大径部の内径(d1)と、前記軸部材の外径(d0)との比(d1/d0)が、1.05〜2であり、かつ、
    前記小径部の内径(d2)と、前記軸部材の外径(d0)との比(d2/d0)が、1.002〜1.05である請求項1に記載のキャップ部材。
  3. 前記平面部の前記成形吸着体と対向する面には、前記挿入孔の周囲に凸条が形成されている請求項1または2に記載のキャップ部材。
  4. 前記キャップ部材の挿入孔は、前記大径部の端縁に、テーパ状の誘い込み面が設けられている請求項1〜3のいずれか一項に記載のキャップ部材。
  5. 前記位置決め部材は、1つの挿入孔に3個以上設けられている請求項1〜4のいずれか一項に記載のキャップ部材。
  6. 筒状の軸部材と、
    前記軸部材の外周面に形成された成形吸着体と、
    前記成形吸着体と当接する平面部と、前記軸部材の一方端が挿嵌され、前記軸部材の筒孔と連通する挿入孔とを有するキャップ部材と、
    前記軸部材の他方端の筒孔を閉塞するカバー部材とを有し、
    前記キャップ部材が請求項1〜5のいずれか一項に記載のキャップ部材であることを特徴とする浄水器用カートリッジ。
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