(基本説明)
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御(一般的なパチンコ遊技機の構成及び制御でもある。)について説明する。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、複数種類の特別識別情報としての特別図柄(特図ともいう)の可変表示(特図ゲームともいう)を行う第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bが設けられている。これらは、それぞれ、7セグメントのLEDなどからなる。特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。特別図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。
なお、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示することである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などがある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄又は普通図柄が更新表示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示又は更新表示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。なお、変動には、ある図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図柄が停止表示(導出又は導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。なお、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
なお、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。なお、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置は1種類であってもよい。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタ及びスクリーンから構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。なお、同期して実行される特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示や、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリアが設けられていてもよい。保留表示及びアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。
保留されている可変表示の数は保留記憶数ともいう。第1特図ゲームに対応する保留記憶数を第1保留記憶数、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を第2保留記憶数ともいう。また、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計を合計保留記憶数ともいう。
また、遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられ、第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数によって、第1保留記憶数を表示し、第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって、第2保留記憶数を表示する。
画像表示装置5の下方には、入賞球装置6Aと、可変入賞球装置6Bとが設けられている。
入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に遊技球が進入可能な一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。第1始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特図ゲームが開始され得る。
可変入賞球装置6B(普通電動役物)は、ソレノイド81(図2参照)によって閉鎖状態と開放状態とに変化する第2始動入賞口を形成する。可変入賞球装置6Bは、例えば、一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物を備え、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、当該可動翼片の先端が入賞球装置6Aに近接し、第2始動入賞口に遊技球が進入しない閉鎖状態になる(第2始動入賞口が閉鎖状態になるともいう。)。その一方で、可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入できる開放状態になる(第2始動入賞口が開放状態になるともいう。)。第2始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特図ゲームが開始され得る。なお、可変入賞球装置6Bは、閉鎖状態と開放状態とに変化するものであればよく、電動チューリップ型役物を備えるものに限定されない。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左右下方4箇所)には、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合には、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
入賞球装置6Aと可変入賞球装置6Bの下方には、大入賞口を有する特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、ソレノイド82(図2参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用(特別電動役物用)のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入(通過)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
大入賞口に遊技球が進入したときには、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。大入賞口に遊技球が進入したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口及び一般入賞口10に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口)への入賞を始動入賞ともいう。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う。普通図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
画像表示装置5の左方には、遊技球が通過可能な通過ゲート41が設けられている。遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づき、普図ゲームが実行される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果用の遊技効果ランプ9が設けられている。遊技効果ランプ9は、LEDを含んで構成されている。
遊技盤2の所定位置(図1では図示略)には、演出に応じて動作する可動体32が設けられている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿(上皿)が設けられている。上皿の下方には、上皿満タン時に賞球が払い出される打球供給皿(下皿)が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントローラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図2参照)により検出される。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに対する操作は、プッシュセンサ35B(図2参照)により検出される。
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が設けられていてもよい。
(遊技の進行の概略)
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図ハズレ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図ハズレ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
なお、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄、例えば「2」)が停止表示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄(ハズレ図柄、例えば「−」)が停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の態様で開放状態となる。当該開放状態は、所定期間(例えば29秒間や1.8秒間)の経過タイミングと、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達するまでのタイミングと、のうちのいずれか早いタイミングまで継続される。前記所定期間は、1ラウンドにおいて大入賞口を開放することができる上限期間であり、以下、開放上限期間ともいう。このように大入賞口が開放状態となる1のサイクルをラウンド(ラウンド遊技)という。大当り遊技状態では、当該ラウンドが所定の上限回数(15回や2回)に達するまで繰り返し実行可能となっている。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有利となる。
なお、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(後述の、通常状態、時短状態、確変状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ない又はほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい。
小当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の開放態様で開放状態となる。例えば、小当り遊技状態では、一部の大当り種別のときの大当り遊技状態と同様の開放態様(大入賞口の開放回数が上記ラウンド数と同じであり、かつ、大入賞口の閉鎖タイミングも同じ等)で大入賞口が開放状態となる。なお、大当り種別と同様に、「小当り」にも小当り種別を設けてもよい。
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、時短状態や確変状態に制御されることがある。
時短状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行される。時短状態では、平均的な普図変動時間(普図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させたり、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。時短状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態(確率変動状態)では、時短制御に加えて、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
時短状態や確変状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り時短、回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、時短状態、確変状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける表示結果が「普図当り」となる確率及び特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
確変制御が実行されている状態を高確状態、確変制御が実行されていない状態を低確状態ともいう。時短制御が実行されている状態を高ベース状態、時短制御が実行されていない状態を低ベース状態ともいう。これらを組み合わせて、時短状態は低確高ベース状態、確変状態は高確高ベース状態、通常状態は低確低ベース状態などともいわれる。高確状態かつ低ベース状態は高確低ベース状態ともいう。
小当り遊技状態が終了した後は、遊技状態の変更が行われず、特図ゲームの表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される(但し、「小当り」発生時の特図ゲームが、上記回数切りにおける上記所定回数目の特図ゲームである場合には、当然遊技状態が変更される)。なお、特図ゲームの表示結果として「小当り」がなくてもよい。
なお、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定領域)を通過したことに基づいて、変化してもよい。例えば、遊技球が特定領域を通過したとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御してもよい。
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。なお、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えて又は代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、及び/又は、遊技効果ランプ9の点等/消灯、可動体32の動作等により行われてもよい。
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続している態様などのことである。
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、がある。
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしてもよい。この場合、奇数の飾り図柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしてもよい。
特図ゲームの表示結果が「小当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた小当り組合せとなる確定飾り図柄(例えば、「1 3 5」等)が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「小当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上にチャンス目を構成する飾り図柄が停止表示される。なお、特図ゲームの表示結果が、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別)の「大当り」となるときと、「小当り」となるときとで、共通の確定飾り図柄が導出表示されてもよい。
特図ゲームの表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄(「非リーチハズレ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「非リーチハズレ」となる)ことがある。また、表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチハズレ」ともいう)の確定飾り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチハズレ」となる)こともある。
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読み予告演出がある。先読み予告演出として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを示す昇格演出が実行されてもよい。また、小当り遊技状態中にも、小当り遊技状態を報知する小当り中演出が実行される。なお、小当り遊技状態中と、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別で、例えばその後の遊技状態を高確状態とする大当り種別)での大当り遊技状態とで、共通の演出を実行することで、現在が小当り遊技状態中であるか、大当り遊技状態中であるかを遊技者に分からないようにしてもよい。そのような場合であれば、小当り遊技状態の終了後と大当り遊技状態の終了後とで共通の演出を実行することで、高確状態であるか低確状態であるかを識別できないようにしてもよい。
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、電源基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大当り遊技状態、小当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などを有する。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM101が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなっている。なお、ROM101に記憶されたプログラムの全部又は一部をRAM102に展開して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23)からの検出信号(遊技球が通過又は進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過又は進入が検出されたことになる。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部として、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドには、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、演出を実行する。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、遊技効果ランプ9の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、ランプ信号(ランプの点灯/消灯態様を指定する信号)をランプ制御基板14に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32又は当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピーカ8L、8Rから出力させる。
ランプ制御基板14は、遊技効果ランプ9を駆動する各種回路を搭載しており、当該ランプ信号に基づき遊技効果ランプ9を駆動し、当該ランプ信号が指定する態様で遊技効果ランプ9を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、ランプの点灯/消灯を制御する。
なお、音声出力、ランプの点灯/消灯の制御(音指定信号やランプ信号の供給等)、可動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が実行するようにしてもよい。
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、ランプ信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、主基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が実行される。図3は、主基板11におけるCPU103が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
図3に示す遊技制御メイン処理では、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタックポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
次いで、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップS3)。クリアスイッチは、例えば電源基板に搭載されている。クリアスイッチがオンの状態で電源が投入されると、出力信号(クリア信号)が入力ポートを介して遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。クリアスイッチからの出力信号がオンである場合(ステップS3;Yes)、初期化処理(ステップS8)を実行する。初期化処理では、CPU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするRAMクリア処理を行い、作業領域に初期値を設定する。
また、CPU103は、初期化を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS9)。演出制御用CPU120は、当該演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するための画面表示を行う。
クリアスイッチからの出力信号がオンでない場合には(ステップS3;No)、RAM102(バックアップRAM)にバックアップデータが保存されているか否かを判定する(ステップS4)。不測の停電等(電断)によりパチンコ遊技機1への電力供給が停止したときには、CPU103は、当該電力供給の停止によって動作できなくなる直前に、電源供給停止時処理を実行する。この電源供給停止時処理では、RAM102にデータをバックアップすることを示すバックアップフラグをオンする処理、RAM102のデータ保護処理等が実行される。データ保護処理には、誤り検出符号(チェックサム、パリティビット等)の付加、各種データをバックアップする処理が含まれる。バックアップされるデータには、遊技を進行するための各種データ(各種フラグ、各種タイマの状態等を含む)の他、前記バックアップフラグの状態や誤り検出符号も含まれる。ステップS4では、バックアップフラグがオンであるか否かを判定する。バックアップフラグがオフでRAM102にバックアップデータが記憶されていない場合(ステップS4;No)、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102にバックアップデータが記憶されている場合(ステップS4;Yes)、CPU103は、バックアップしたデータのデータチェックを行い(誤り検出符号を用いて行われる)、データが正常か否かを判定する(ステップS5)。ステップS5では、例えば、パリティビットやチェックサムにより、RAM102のデータが、電力供給停止時のデータと一致するか否かを判定する。これらが一致すると判定された場合、RAM102のデータが正常であると判定する。
RAM102のデータが正常でないと判定された場合(ステップS5;No)、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102のデータが正常であると判定された場合(ステップS5;Yes)、CPU103は、主基板11の内部状態を電力供給停止時の状態に戻すための復旧処理(ステップS6)を行う。復旧処理では、CPU103は、RAM102の記憶内容(バックアップしたデータの内容)に基づいて作業領域の設定を行う。これにより、電力供給停止時の遊技状態に復旧し、特別図柄の変動中であった場合には、後述の遊技制御用タイマ割込み処理の実行によって、復旧前の状態から特別図柄の変動が再開されることになる。
そして、CPU103は、電断からの復旧を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS7)。これに合わせて、バックアップされている電断前の遊技状態を指定する演出制御コマンドや、特図ゲームの実行中であった場合には当該実行中の特図ゲームの表示結果を指定する演出制御コマンドを送信するようにしてもよい。これらコマンドは、後述の特別図柄プロセス処理で送信設定されるコマンドと同じコマンドを使用できる。演出制御用CPU120は、電断からの復旧時を特定する演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、電断からの復旧がなされたこと又は電断からの復旧中であることを報知するための画面表示を行う。演出制御用CPU120は、前記演出制御コマンドに基づいて、適宜の画面表示を行うようにしてもよい。
復旧処理または初期化処理を終了して演出制御基板12に演出制御コマンドを送信した後には、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS10)。そして、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行い(ステップS11)、割込みを許可する(ステップS12)。その後、ループ処理に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図4のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図4に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチからの検出信号の受信の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステップS23)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25)。CPU103がタイマ割込み毎に特別図柄プロセス処理を実行することにより、特図ゲームの実行及び保留の管理や、大当り遊技状態や小当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される(詳しくは後述)。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS26)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行及び保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留数を表示する。
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、CPU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図5は、特別図柄プロセス処理として、図4に示すステップS25にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS101)。
始動入賞判定処理では、始動入賞の発生を検出し、RAM102の所定領域に保留情報を格納し保留記憶数を更新する処理が実行される。始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留情報として記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読み判定する処理が実行されてもよい。保留情報や保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、保留記憶数、先読み判定等の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
S101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110〜S120の処理のいずれかを選択して実行する。なお、特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS110〜S120)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される。この特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに基づいて、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、決定された表示結果に対応して、特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄(大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄のいずれか)が設定される。その後、特図プロセスフラグの値が“1”に更新され、特別図柄通常処理は終了する。なお、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されるようにしてもよい(特図2優先消化ともいう)。また、第1始動入賞口及び第2始動入賞口への遊技球の入賞順序を記憶し、入賞順に特図ゲームの開始条件を成立させるようにしてもよい(入賞順消化ともいう)。
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテーブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照される。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じである。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている。
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。変動パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、特図プロセスフラグの値が“2”に更新され、変動パターン設定処理は終了する。
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ばれる。
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新され、特別図柄変動処理は終了する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」である場合には特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、大当りフラグがオフであり、表示結果が「小当り」である場合には、特図プロセスフラグの値が“8”に更新される。また、表示結果が「ハズレ」である場合には、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。表示結果が「小当り」又は「ハズレ」である場合、時短状態や確変状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、特別図柄停止処理は終了する。
ステップS114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、特図プロセスフラグの値が“5”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
ステップS115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が“6”に更新し、大当り開放中処理を終了する。
ステップS116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、大当り解放後処理は終了する。
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御や時短制御を開始するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
ステップS118の小当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“8”のときに実行される。この小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったことに基づき、小当り遊技状態において大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、特図プロセスフラグの値が“9”に更新され、小当り開放前処理は終了する。
ステップS119の小当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“9”のときに実行される。この小当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。大入賞口を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、特図プロセスフラグの値が“10”に更新され、小当り開放中処理は終了する。
ステップS120の小当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“10”のときに実行される。この小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1における遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が経過したときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、小当り終了処理は終了する。
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図6のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図6に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行される。
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰り返し実行して待機する。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コマンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるように、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM122に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示してもよい。
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9及び装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフトウェアにより更新される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処理に戻る前に、他の処理が実行されてもよい。
図7は、演出制御プロセス処理として、図6のステップS76にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、まず、先読み予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読み予告設定処理では、例えば、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づいて、先読み予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる。また、当該演出制御コマンドから特定される保留記憶数に基づき保留表示を表示するための処理が実行される。
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM122に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS170〜S177の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を“1”に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し、可変表示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターンに基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動させること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あるいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新され、可変表示中演出処理は終了する。
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、そのコマンドが大当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を“6”に更新する。これに対して、そのコマンドが小当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を小当り中演出処理に対応した値である“4”に更新する。また、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「ハズレ」であったと判定して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。演出プロセスフラグの値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
ステップS174の小当り中演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この小当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、小当り中演出処理では、例えば主基板11から小当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値を小当り終了演出に対応した値である“5”に更新し、小当り中演出処理を終了する。
ステップS175の小当り終了演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。この小当り終了演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態の終了時における各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、小当り終了演出処理を終了する。
ステップS176の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出制御プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である“7”に更新し、大当り中演出処理を終了する。
ステップS177のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“7”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、エンディング演出処理を終了する。
(基本説明の変形例)
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形及び応用が可能である。
上記基本説明のパチンコ遊技機1は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出式遊技機であったが、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機であってもよい。
特別図柄の可変表示中に表示されるものは1種類の図柄(例えば、「−」を示す記号)だけで、当該図柄の表示と消灯とを繰り返すことによって可変表示を行うようにしてもよい。さらに可変表示中に当該図柄が表示されるものも、可変表示の停止時には、当該図柄が表示されなくてもよい(表示結果としては「−」を示す記号が表示されなくてもよい)。
上記基本説明では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、メダルが投入されて所定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転させ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合せが特定の図柄の組み合わせになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、ART、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用可能である。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
なお、本明細書において、演出の実行割合などの各種割合の比較の表現(「高い」、「低い」、「異ならせる」などの表現)は、一方が「0%」の割合であることを含んでもよい。例えば、一方が「0%」の割合で、他方が「100%」の割合又は「100%」未満の割合であることも含む。
(特徴部1SHの概要)
次に、特徴部1SHについて説明する。特徴部1SHに係る遊技機は、遊技者に対する有利度が異なる複数種類の設定値のいずれかに設定を行うことが可能であり、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機である。例えば、パチンコ遊技機1は、大当りの当選確率が異なる設定値「1」〜「6」のいずれかに設定を行うことが可能であり、前述のとおり、大当り遊技状態に制御可能である。詳細は後述する。
そして、特徴部1SHに係る遊技機は、立体視画像と非立体視画像とを表示可能な表示手段を備える。例えば、パチンコ遊技機1は、3D(three dimensional)画像と2D(two dimensional)画像とを表示可能な画像表示装置5を備える。詳細は後述する。
また、特徴部1SHに係る遊技機は、有利状態に制御されることを示唆する予告演出を実行可能な予告演出実行手段を備える。例えば、パチンコ遊技機1は、前述のとおり、大当り信頼度を予告する予告演出を実行可能な演出制御用CPU120を備える。
また、特徴部1SHに係る遊技機は、設定に関する示唆を行う設定示唆演出を実行可能な設定示唆演出実行手段を備える。例えば、パチンコ遊技機1は、設定値「1」〜「6」のいずれに設定されているかを示唆するセリフ予告(設定示唆)を実行可能な演出制御用CPU120を備える。詳細は後述する。
そして、特徴部1SHに係る予告演出実行手段は、表示手段に立体視画像を表示する予告演出と、表示手段に非立体視画像を表示する予告演出と、を実行可能である。例えば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告と、画像表示装置5にキャラクタの2D画像を表示する2Dカットイン予告と、を実行可能である。詳細は後述する。
そして、特徴部1SHに係る設定示唆演出実行手段は、表示手段に非立体視画像を表示する設定示唆演出を実行する一方で、表示手段に立体視画像を表示する設定示唆演出を実行しない。例えば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの2D画像を表示する2Dセリフ予告(設定示唆)を実行する一方で、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示するセリフ予告(設定示唆)を実行しない。詳細は後述する。
また、特徴部1SHに係る設定示唆演出実行手段は、表示手段に立体視画像を表示する予告演出が実行されるときには、示唆演出の実行を制限する。例えば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行するタイミングでは、セリフ予告(設定示唆)を実行しない。詳細は後述する。
また、特徴部1SHに係る予告演出実行手段は、表示手段に立体視画像を表示する予告演出として、表示手段の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように知覚させる第1予告演出と、表示手段の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように知覚させる第2予告演出と、を実行可能である。例えば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告として、画像表示装置5の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように見える態様の3Dカットイン予告と、画像表示装置5の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように見える態様の3Dカットイン予告と、を実行可能である。詳細は後述する。
そして、特徴部1SHに係る遊技機においては、第2予告演出が実行されるときには、第1予告演出が実行されるときよりも、有利状態に制御される期待度が高い。例えば、パチンコ遊技機1においては、画像表示装置5の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように見える態様の3Dカットイン予告が実行されるときには、画像表示装置5の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように見える態様の3Dカットイン予告が実行されるときよりも、大当り信頼度が高い。詳細は後述する。
また、特徴部1SHに係る予告演出実行手段は、有利状態に制御される期待度が高いことを示唆する特別態様の予告演出を実行可能である。例えば、演出制御用CPU120は、キャラクタを表示するときに「フルーツ柄」の背景を表示する態様により、大当り信頼度が高いことを示唆する2Dカットイン予告を実行可能である。詳細は後述する。
そして、特徴部1SHに係る設定示唆演出実行手段は、特別態様と同一又は類似する態様を含む、複数態様の設定示唆演出を実行可能である。例えば、演出制御用CPU120は、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する態様により、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」に設定されている可能性が高いことを示唆する2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を含む、複数種類の2Dセリフ予告(設定示唆)を実行可能である。詳細は後述する。
そして、特徴部1SHに係る設定示唆演出実行手段は、可変表示の特定タイミングにおいては、特別態様と同一又は類似する態様の設定示唆演出を実行しない。例えば、演出制御用CPU120は、スーパーリーチが実行されているタイミングでは、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する態様の2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しない。詳細は後述する。
(画像表示装置の構成)
図8−1は、画像表示装置5の構成と、画像表示装置5における表示状態と、遊技者の両眼による立体画像の視認状態と、を示す図である。
この実施の形態における画像表示装置5では、2D画像の表示が可能であると共に、3D画像の表示も可能となっている。画像表示装置5において立体視可能な3D画像を表示するための構成について簡単に説明する。
画像表示装置5は、図8−1に示すように、立体視可能な画像としての立体画像である3D画像を表示する画像表示パネル1SH1と、画像表示パネル1SH1の後方から前方側に向けて面状光を照射するバックライト1SH2と、画像表示パネル1SH1の前面側に画像表示パネル1SH1と所定間隔を有して設けられた視差バリア表示パネル1SH3と、を有する、パララックスバリア方式の裸眼立体表示液晶表示装置よりなる画像表示装置で実現されている。画像表示装置5は、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bによる特別図柄の可変表示期間中に、飾り図柄の可変表示を行う。
視差バリア表示パネル1SH3は、画像表示パネル1SH1に縦長短冊状に表示される右眼用画像を遊技者の左眼が視認することと左眼用画像を遊技者の右眼が視認することとを阻止するシャッタとなる縦縞状の黒帯部と、右眼用画像を遊技者の右眼が視認することと左眼用画像を遊技者の左眼が視認することとを可能とする透過部と、を有する視差バリア画像を表示する視差バリア画像表示状態と、縦縞状の黒帯部を有さない、全ての画素が透過部とされた透過状態の表示状態と、が可能とされた、比較的光透明性の高い液晶パネルとされている。
つまり、視差バリア表示パネル1SH3は、遊技者の左眼による右眼用画像の視認を阻止すると共に遊技者の右眼による左眼用画像の視認を阻止するための視差バリアを含む視差バリア表示と、視差バリアを表示しない全透過表示と、が可能とされている。
なお、この実施の形態においては、画像表示装置5は、画像表示パネル1SH1として液晶表示装置を用いた例について説明するが、これに限らず、画像表示パネル1SH1のデバイスとしては、CRT(Cathode Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、PDP(Plasma Display Panel)、ドットマトリクスLED(Light Emitting Diode)、有機又は無機のエレクトロルミネッセンスパネル等のその他の画像表示形態の表示装置により構成されてもよい。
また、視差バリア表示パネル1SH3は、遊技盤2の背面側であって、画像表示パネル1SH1に重なる遊技者側前方の配置位置に固定的に設けられている。
演出制御用CPU120は、受信した演出制御コマンドに従って2D画像データや、右眼用画像と左眼用画像とからなる立体画像を表示するための3D画像データが記憶された表示制御部123のCGROMから必要なデータを読み出すための指令を表示制御部123のVDPに出力する。
図8−1においては、画像表示パネル1SH1には、表示制御部123のVDPにより、演出制御用CPU120からの指示に基づいて表示制御部123のCGROMから読み出された立体画像をなす、縦方向の帯状とされた所定幅の右眼用画像(R)と左眼用画像(L)とが交互に表示されている。この実施の形態では、右眼用画像(R)と左眼用画像(L)との表示幅を均一としているが、これに限定されるものではなく、これら表示幅を、画面の中央部と端部とで異なるようにしてもよい。
例えば、遊技者の視点位置が基準位置となる(X0,Y0)にある場合には、図8−1に示すように、(X0,Y0)に対応する画像が視差バリア表示パネル1SH3に表示され、右眼については、画像表示パネル1SH1に表示されている各左眼用画像(L)が黒帯部にて隠されてブロックされると共に、各右眼用画像(R)が透過部を通して視認されることで、右眼用画像(R)のみが提供される一方、左眼については、画像表示パネル1SH1に表示されている各右眼用画像(R)が黒帯部にて隠されてブロックされると共に、各左眼用画像(L)が透過部を通して視認されることで、左眼用画像(L)のみが提供されるので、遊技者は、偏光眼鏡等を装着することなく、裸眼の状態で、立体画像を視認することができる。
なお、図8−1においては、理解を助けるために、画像表示パネル1SH1と視差バリア表示パネル1SH3との距離に比較して、視差バリア表示パネル1SH3と遊技者の眼との距離を、図示の都合上、実際の長さよりも著しく小さく示しており、右眼と左眼の視線を示す線分が交錯する交錯位置が、視差バリア表示パネル1SH3よりも前方側又は後方側に移動しているが、これら交錯位置の実際の移動量は非常に少ないものとなる。
この実施の形態では、右眼と左眼とで見える像の視線方向における両眼視差を利用して奥行きを感知させる立体視を行っている。遊技者が両眼で画像表示装置5に表示される3D画像を視認した際に、右眼と左眼とで3D画像における任意の部位を視認したときの視線方向が異なっており、この視線方向の差により奥行きを感知することができる。そして、視線方向が交わる位置を輻輳位置と称し、この輻輳位置における視線方向がなす角を輻輳角と称する。この輻輳角が大きければ、遊技者は3D画像が自分に近い位置にあるように感知し、輻輳角が小さければ、遊技者は3D画像が自分から遠い位置にあるように感知するようになっている。
また、この実施の形態では、後述する3Dカットイン予告において3D画像を表示可能な形態を例示するが、これに限定されるものではなく、他の演出において3D画像を表示するようにしてもよいし、飾り図柄を3D画像にて表示するようにしてもよい。
また、この実施の形態では、パララックスバリア方式の裸眼立体表示液晶表示装置よりなる画像表示装置で立体画像の表示を行っているが、これに限定されるものではなく、レンチキュラレンズ方式やインテグラルイメージング方式の裸眼立体表示液晶表示装置を用いて立体画像の表示を行ってもよい。また、裸眼で立体視を行うものに限らず、偏光眼鏡等を装着することで立体視を行うものであってもよい。
(演出の実行タイミング)
図8−2は、演出の実行タイミング等を示す図である。
演出制御用CPU120は、飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間における複数のタイミングにおいて、遊技の進行に応じて種々の演出を実行する。演出制御用CPU120は、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告するカットイン予告として、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告と、画像表示装置5にキャラクタの2D画像を表示する2Dカットイン予告と、を実行可能である。
ここで、パチンコ遊技機1は、設定値に応じて大当りの当選確率が変わる構成とされている。詳しくは、図5に示す特別図柄プロセス処理のステップS110にて実行される特別図柄通常処理において、設定値に応じた表示結果判定テーブルを用いることにより、大当りの当選確率が変わるようになっている。設定値は「1」〜「6」の6段階からなり、「6」が最も当選確率が高く、「6」、「5」、「4」、「3」、「2」、「1」の順に値が小さくなるほど当選確率が低くなる。即ち、設定値として「6」が設定されている場合には遊技者にとって最も有利度が高く、「5」、「4」、「3」、「2」、「1」の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。
演出制御用CPU120は、設定値「1」〜「6」のいずれに設定されているかを示唆するセリフ予告(設定示唆)として、画像表示装置5にキャラクタの2D画像を表示する2Dセリフ予告(設定示唆)を実行する一方で、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示するセリフ予告(設定示唆)を実行しない。
このように、この実施の形態のパチンコ遊技機1は、大当りの当選確率が異なる設定値「1」〜「6」のいずれかに設定を行うことが可能であり、大当り遊技状態に制御可能である。そして、パチンコ遊技機1は、3D画像と2D画像とを表示可能な画像表示装置5を備える。また、パチンコ遊技機1は、大当り信頼度を予告する予告演出と、設定値「1」〜「6」のいずれに設定されているかを示唆するセリフ予告(設定示唆)と、を実行可能な演出制御用CPU120を備える。そして、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告と、画像表示装置5にキャラクタの2D画像を表示する2Dカットイン予告と、を実行可能である。また、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの2D画像を表示する2Dセリフ予告(設定示唆)を実行する一方で、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示するセリフ予告(設定示唆)を実行しない。
このような構成によれば、3D画像を表示可能な画像表示装置5を備えるパチンコ遊技機1において、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示するセリフ予告(設定示唆)を実行すると、例えば両眼視が正常範囲になく3D画像の立体感を認識できていない遊技者がセリフ予告(設定示唆)による示唆の内容を正しく認識することができない可能性があるところ、そのような遊技者に対しても、設定値「1」〜「6」のいずれに設定されているかを公平に示唆することができる。
また、このような構成によれば、3D画像を表示可能な画像表示装置5を備えるパチンコ遊技機1において、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示するセリフ予告(設定示唆)を実行すると、目立つ演出とすることはできるが、細部の画像の態様が認識し難い可能性があるところ、細部の画像の態様によっても、設定値「1」〜「6」のいずれに設定されているかを好適に示唆することができる。
演出制御用CPU120は、変動パターンに応じて予め設定されているタイミングにおいて、演出を実行する。例えば、演出制御用CPU120は、図8−2(A)に示すように、飾り図柄の可変表示が開始された直後のタイミングT1、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる直前のタイミングT2、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となった直後のタイミングT3、飾り図柄の可変表示中にリーチ態様となったことに対応してノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチのリーチ演出が開始された直後のタイミングT4において、演出を実行可能である。
そして、演出制御用CPU120は、図8−2(B)に示すように、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となるか否かにかかわらず、飾り図柄の可変表示が開始された直後のタイミングT1において、2Dカットイン予告、3Dカットイン予告を実行可能である。また、演出制御用CPU120は、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる場合に、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる直前のタイミングT2、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となった直後のタイミングT3において、2Dカットイン予告、3Dカットイン予告を実行可能である。
また、演出制御用CPU120は、図8−2(B)に示すように、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となるか否かにかかわらず、飾り図柄の可変表示が開始された直後のタイミングT1において、3Dカットイン予告を実行しない場合に、2Dセリフ予告(設定示唆)を実行可能である。また、例えば、演出制御用CPU120は、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる場合であって、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる直前のタイミングT2、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となった直後のタイミングT3において、3Dカットイン予告を実行しない場合に、2Dセリフ予告(設定示唆)を実行可能である。
このように、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行するタイミングでは、セリフ予告(設定示唆)を実行しない。
このような構成によれば、例えば、3Dカットイン予告とセリフ予告(設定示唆)との実行タイミングが重複してしまうと、3Dカットイン予告の3D画像に起因して、両眼視が正常範囲になく3D画像の立体感を認識できていない遊技者がセリフ予告(設定示唆)による示唆の内容を正しく認識することができない可能性があるところ、そのような遊技者と、3D画像の立体感を認識できる遊技者と、の知覚の程度に差が生じてしまうことを防止することができる。
演出制御用CPU120は、2Dカットイン予告として、キャラクタを表示するときの背景の態様によって大当り信頼度を予告する演出を実行可能である。例えば、演出制御用CPU120は、キャラクタを表示するときに「フルーツ柄」の背景を表示する態様により、大当り信頼度が高いことを示唆する2Dカットイン予告を実行可能である。
また、演出制御用CPU120は、2Dセリフ予告(設定示唆)として、キャラクタのセリフと衣装の柄とによって設定値「1」〜「6」のいずれに設定されているかを示唆する演出を実行可能である。例えば、演出制御用CPU120は、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタの2D画像と共に「こんな最高のLIVEやめられない♪」とのキャラクタのセリフを表示する態様により、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」に設定されている可能性が高いことを示唆する2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行可能である。
そして、演出制御用CPU120は、図8−2(B)に示すように、実行する予定となっているセリフ予告(設定示唆)が2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)ではない場合に、飾り図柄の可変表示中にリーチ態様となったことに対応してノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチのリーチ演出が開始された直後のタイミングT4において、セリフ予告(設定示唆)を実行可能である。換言すれば、演出制御用CPU120は、飾り図柄の可変表示中にリーチ態様となったことに対応してノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチのリーチ演出が開始された直後のタイミングT4において、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しない。
このように、演出制御用CPU120は、キャラクタを表示するときに「フルーツ柄」の背景を表示する態様により、大当り信頼度が高いことを示唆する2Dカットイン予告を実行可能である。また、演出制御用CPU120は、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する態様により、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」に設定されている可能性が高いことを示唆するセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を含む、複数種類のセリフ予告(設定示唆)を実行可能である。そして、演出制御用CPU120は、スーパーリーチが実行されているタイミングでは、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する態様の2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しない。
このような構成によれば、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチが実行されているときに「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する態様のセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)が実行されてしまうと、セリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)により大当り信頼度が高いことが示唆されているかのように誤認させてしまう可能性があるところ、そのような誤認が生じてしまうことを防止することができる。
(可変表示開始設定処理)
図8−3は、可変表示開始設定処理として、図7のステップS171にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。
図8−3に示す可変表示開始設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、飾り図柄の表示結果としての確定飾り図柄となる最終停止図柄等を決定する(ステップ1SHS1)。ステップ1SHS1の処理として、演出制御用CPU120は、主基板11から伝送された演出制御コマンドで示された変動パターンや表示結果といった、可変表示内容に基づいて、最終停止図柄を決定する。一例として、変動パターンや表示結果の組み合わせに応じた可変表示内容には、「非リーチ(ハズレ)」、「リーチ(ハズレ)」、「非確変(大当り)」、「確変(大当り)」があればよい。
可変表示内容が「非リーチ(ハズレ)」の場合には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態にはならずに、非リーチ組み合わせの確定飾り図柄が停止表示されて、表示結果が「ハズレ」となる。可変表示内容が「リーチ(ハズレ)」の場合には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となった後に、リーチハズレ組み合わせの確定飾り図柄が停止表示されて、表示結果が「ハズレ」となる。可変表示内容が「非確変(大当り)」の場合には、表示結果が「大当り」となり、大当り遊技状態の終了後における遊技状態が時短状態となる。可変表示内容が「確変(大当り)」の場合には、表示結果が「大当り」となり、大当り遊技状態の終了後における遊技状態が確変状態となる。
可変表示内容が「非リーチ(ハズレ)」である場合に、演出制御用CPU120は、「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rにて異なる飾り図柄を最終停止図柄に決定する。演出制御用CPU120は、乱数回路124又は演出用ランダムカウンタ等により更新される左確定図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出し、ROM121に予め記憶されて用意された左確定図柄決定テーブルを参照すること等により、確定飾り図柄のうち画像表示装置5の画面上における「左」の飾り図柄表示エリア5Lに停止表示される左確定飾り図柄を決定する。次に、乱数回路124又は演出用ランダムカウンタ等により更新される右確定図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出し、ROM121に予め記憶されて用意された右確定図柄決定テーブルを参照すること等により、確定飾り図柄のうち画像表示装置5の画面上における「右」の飾り図柄表示エリア5Rに停止表示される右確定飾り図柄を決定する。このときには、右確定図柄決定テーブルにおける設定等により、右確定飾り図柄の図柄番号が左確定飾り図柄の図柄番号とは異なるように、決定されるとよい。続いて、乱数回路124又は演出用ランダムカウンタ等により更新される中確定図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出し、ROM121に予め記憶されて容易された中確定図柄決定テーブルを参照すること等により、確定飾り図柄のうち画像表示装置5の画面上における「中」の飾り図柄表示エリア5Cに停止表示される中確定飾り図柄を決定する。
可変表示内容が「リーチ(ハズレ)」である場合に、演出制御用CPU120は、「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rにて同一の飾り図柄を最終停止図柄に決定する。演出制御用CPU120は、乱数回路124又は演出用ランダムカウンタ等により更新される左右確定図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出し、ROM121に予め記憶されて用意された左右確定図柄決定テーブルを参照すること等により、確定飾り図柄のうち画像表示装置5の画面上における「左」と「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rにて揃って停止表示される図柄番号が同一の飾り図柄を決定する。更に、乱数回路124又は演出用ランダムカウンタ等により更新される中確定図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出し、ROM121に予め記憶されて用意された中確定図柄決定テーブルを参照すること等により、確定飾り図柄のうち画像表示装置5の画面上における「中」の飾り図柄表示エリア5Cにて停止表示される中確定飾り図柄を決定する。ここで、例えば、中確定飾り図柄の図柄番号が左確定飾り図柄及び右確定飾り図柄の図柄番号と同一になる場合のように、確定飾り図柄が大当り組み合わせとなってしまう場合には、任意の値を中確定飾り図柄の図柄番号に加算又は減算すること等により、確定飾り図柄が大当り組み合わせとはならずにリーチ組み合わせとなるようにすればよい。あるいは、中確定飾り図柄を決定するときには、左確定飾り図柄及び右確定飾り図柄の図柄番号との差分を決定し、その図柄差に対応する中確定飾り図柄を設定してもよい。
可変表示内容が「非確変(大当り)」や「確変(大当り)」である場合に、演出制御用CPU120は、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて同一の飾り図柄を最終停止図柄に決定する。演出制御用CPU120は、乱数回路124又は演出用ランダムカウンタ等により更新される大当り確定図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出する。続いて、ROM121に予め記憶されて用意された大当り確定図柄決定テーブルを参照すること等により、画像表示装置5の画面上における「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rに揃って停止表示される図柄番号が同一の飾り図柄を決定する。このときには、可変表示内容が「非確変(大当り)」と「確変(大当り)」のいずれであるかや、大当り中昇格演出が実行されるか否か等に応じて、通常図柄と確変図柄のいずれを確定飾り図柄とするかが決定されればよい。大当り中昇格演出は、画像表示装置5において大当りを想起させるが確変状態を想起させないような飾り図柄の組み合わせが一旦は停止表示されてから、大当り遊技状態中や大当り遊技状態の終了時に確変状態となるか否かを報知する演出である。
具体的な一例として、可変表示内容が「非確変(大当り)」である場合には、複数種類の通常図柄のうちから、確定飾り図柄となるものを決定する。また、可変表示内容が「確変(大当り)」で大当り中昇格演出を実行しないと決定されたときには、複数種類の確変図柄のうちから、確定飾り図柄となるものを決定する。これに対して、可変表示内容が「確変(大当り)」であっても大当り中昇格演出を実行すると決定されたときには、複数種類の通常図柄のうちから、確定飾り図柄となるものを決定する。これにより、確定飾り図柄として確変図柄が揃って導出されたにもかかわらず、大当り中昇格演出が実行されてしまうことを防止して、遊技者に不信感を与えないようにすればよい。
なお、ステップ1SHS1の処理では、可変表示内容が「非確変(大当り)」又は「確変(大当り)」である場合に、再抽選演出や大当り中昇格演出といった確変昇格演出を実行するか否かが決定されてもよい。再抽選演出では、飾り図柄の可変表示中に同一の通常図柄からなる非確変大当り組み合わせの飾り図柄が一旦表示されることによって、確変状態に制御されることを一旦は認識困難又は認識不能とし、飾り図柄を再び可変表示させて同一の確変図柄からなる確変大当り組み合わせの飾り図柄が停止表示されることによって確変状態に制御されることを遊技者が認識可能に報知できる。なお、再抽選演出にて飾り図柄を再変動させた後に非確変大当り組み合わせの飾り図柄が停止表示されることにより、確変状態に制御されることを報知しない場合もある。ステップ1SHS1の処理にて再抽選演出を実行すると決定された場合には、再抽選演出の実行前に仮停止表示する飾り図柄の組み合わせ等を決定すればよい。
ステップ1SHS1の処理における最終停止図柄等の決定に続いて、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの2D画像を表示する2Dカットイン予告の実行設定を行う2Dカットイン予告設定処理を実行する(ステップ1SHS2)。
(2Dカットイン予告設定処理)
図8−4は、図8−3のステップ1SHS2にて実行される2Dカットイン予告設定処理の一例を示すフローチャートである。
図8−4に示す2Dカットイン予告設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、2Dカットイン予告の実行有無を決定する(ステップ1SHS11)。具体的に、ステップ1SHS11の処理では、図8−5(A)に示す2Dカットイン予告実行決定テーブルを参照して、2Dカットイン予告の実行有無を決定する。
図8−5(A)は、2Dカットイン予告実行決定テーブルの構成例を示す図である。この実施の形態では、2Dカットイン予告を実行するか否かが、表示結果に応じて図示する決定割合に設定されている。具体的に、2Dカットイン予告を実行する場合の方が、2Dカットイン予告を実行しない場合よりも表示結果が「大当り」となる割合が高くなるように決定割合が設定されている。したがって、2Dカットイン予告が実行されるか否かに対する遊技者の注目を集めることができる。
なお、例えば、表示結果が「大当り」である場合、スーパーリーチ大当りであるかノーマルリーチ大当りであるかによって決定割合が異なっている等、表示結果が「大当り」や「小当り」である場合、更に変動パターンに応じて決定割合を異ならせてもよい。
図8−4に戻り、ステップ1SHS11の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、ステップ1SHS11における決定結果に基づいて、2Dカットイン予告を実行するか否かを判定する(ステップ1SHS12)。
ステップ1SHS12にて2Dカットイン予告を実行しないと判定した場合(ステップ1SHS12;No)、演出制御用CPU120は、2Dカットイン予告設定処理を終了する。
一方、ステップ1SHS12にて2Dカットイン予告を実行すると判定した場合(ステップ1SHS12;Yes)、演出制御用CPU120は、2Dカットイン予告の実行態様を決定する(ステップ1SHS13)。具体的に、ステップ1SHS13の処理では、図8−5(B)に示す2Dカットイン予告実行態様決定テーブルを参照して、2Dカットイン予告の実行態様を、複数態様のうちのいずれかの態様に決定する。
図8−5(B)は、2Dカットイン予告実行態様決定テーブルの構成例を示す図である。この実施の形態では、図示するように、「パターン2DKA」、「パターン2DKB」、「パターン2DKC」といった3種類の2Dカットイン予告の態様が設定されており、表示結果に応じて図示する決定割合に設定されている。
図8−5(C)は、2Dカットイン予告の態様を示す図である。具体的に、「パターン2DKA」の態様は、キャラクタが表示されるときに「ハート柄」の背景が表示される態様である。「パターン2DKB」の態様は、キャラクタが表示されるときに「ハートと星の柄」の背景が表示される態様である。「パターン2DKB」の態様は、キャラクタが表示されるときに「フルーツ柄」の背景が表示される態様である。
この実施の形態における2Dカットイン予告実行態様決定テーブルは、図示するように、「パターン2DKA」の態様よりも「パターン2DKB」の態様の方が、「パターン2DKB」の態様よりも「パターン2DKC」の態様の方が、実行された場合に表示結果が「大当り」となる割合が高くなるように設定されている。したがって、キャラクタが表示されるときに、いずれの背景が表示されるかにより大当り信頼度が異なっており、いずれの背景が表示されるかに対する遊技者の注目を集めることができる。
なお、図示する例では、「パターン2DKA」〜「パターン2DKC」の3種類の態様を示しているが、キャラクタの衣装の柄が異なる態様や、キャラクタの種類が異なる態様があってもよい。また、この実施の形態では、2Dカットイン予告の実行回数が1回である例を示しているが、2Dカットイン予告は複数回実行されてもよく、その場合には、実行される度に異なる背景が表示されるようにしてもよい。更に、実行された2Dカットイン予告の実行回数は同数であっても、表示される背景の組み合わせに応じて「大当り」となる割合が異なるようにしてもよい。
図8−4に戻り、ステップ1SHS13の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となるリーチの変動パターンであるか否かを、主基板11の側から送信された演出制御コマンドを確認することにより判定する(ステップ1SHS14)。
ステップ1SHS14にてリーチの変動パターンであると判定した場合(ステップ1SHS14;Yes)、演出制御用CPU120は、図8−6(A)に示す実行タイミング決定テーブル1SHT1を参照して2Dカットイン予告の実行タイミングを決定し(ステップ1SHS15)、2Dカットイン予告設定処理を終了する。
一方、ステップ1SHS14にてリーチの変動パターンでないと判定した場合(ステップ1SHS14;No)、演出制御用CPU120は、図8−6(B)に示す実行タイミング決定テーブル1SHT2を参照して2Dカットイン予告の実行タイミングを決定し(ステップ1SHS16)、2Dカットイン予告設定処理を終了する。
図8−6は、2Dカットイン予告の実行タイミングを決定するために参照される実行タイミング決定テーブルの構成例を示す図である。図8−6(A)は、リーチの変動パターンである場合に参照される、実行タイミング決定テーブル1SHT1の構成例を示している。図8−6(B)は、リーチの変動パターンでない場合に参照される、実行タイミング決定テーブル1SHT2の構成例を示している。
図8−6(A)に示す実行タイミング決定テーブル1SHT1では、決定タイミングとして「タイミングT1」〜「タイミングT3」といった3種類のタイミングが設定されており、図示する決定割合に設定されている。これに対し、図8−6(B)に示す実行タイミング決定テーブル1SHT2では、決定タイミングとして「タイミングT1」といった1種類のタイミングが設定されており、図示する決定割合に設定されている。
なお、図8−6に示すタイミングは、図8−2(A)に示すように、変動パターンに応じて予め設定されている実行タイミングであり、例えば、同じ「タイミングT2」の実行タイミングであっても、可変表示の開始時からの経過時間で見れば、変動パターン毎に異なるタイミングとなっている。「タイミングT1」〜「タイミングT3」の全ての実行タイミングを変動パターンに応じて異なるタイミングとしてもよいし、例えば、「タイミングT1」の実行タイミングについては、変動パターンにかかわらず共通の実行タイミングとしてもよい。
また、それぞれの実行タイミング決定テーブルに、より多くの種類の実行タイミングが設定されていてもよい。
また、リーチの変動パターンで2Dカットイン予告を複数回実行する場合に実行タイミングを決定するときは、図8−4のステップ1SHS15の処理にて複数のタイミングを選択すればよい。
図8−3に戻り、ステップ1SHS2の2Dカットイン予告設定処理を実行した後、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告の実行設定を行う3Dカットイン予告設定処理を実行する(ステップ1SHS3)。
(3Dカットイン予告設定処理)
図8−7は、図8−3のステップ1SHS3にて実行される3Dカットイン予告設定処理の一例を示すフローチャートである。
図8−7に示す3Dカットイン予告設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、3Dカットイン予告の実行有無を決定する(ステップ1SHS21)。具体的に、ステップ1SHS21の処理では、図8−8(A)に示す3Dカットイン予告実行決定テーブルを参照して、3Dカットイン予告の実行有無を決定する。
図8−8(A)は、3Dカットイン予告実行決定テーブルの構成例を示す図である。この実施の形態では、3Dカットイン予告を実行するか否かが、表示結果に応じて図示する決定割合に設定されている。具体的に、3Dカットイン予告を実行する場合の方が、3Dカットイン予告を実行しない場合よりも表示結果が「大当り」となる割合が高くなるように決定割合が設定されている。したがって、3Dカットイン予告が実行されるか否かに対する遊技者の注目を集めることができる。
また、図8−5に示す2Dカットイン予告実行決定テーブルの構成例における2Dカットイン予告の実行有無の決定割合と比較すると、2Dカットイン予告を実行する場合の方が、3Dカットイン予告を実行する場合よりも表示結果が「大当り」となる割合が高くなるように決定割合が設定されている。したがって、2Dカットイン予告と3Dカットイン予告のいずれが実行されるかに対する遊技者の注目を集めることができる。
なお、例えば、表示結果が「大当り」である場合、スーパーリーチ大当りであるかノーマルリーチ大当りであるかによって決定割合が異なっている等、表示結果が「大当り」や「小当り」である場合、更に変動パターンに応じて決定割合を異ならせてもよい。
図8−7に戻り、ステップ1SHS21の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、ステップ1SHS21における決定結果に基づいて、3Dカットイン予告を実行するか否かを判定する(ステップ1SHS22)。
ステップ1SHS22にて3Dカットイン予告を実行しないと判定した場合(ステップ1SHS22;No)、演出制御用CPU120は、3Dカットイン予告設定処理を終了する。
一方、ステップ1SHS22にて3Dカットイン予告を実行すると判定した場合(ステップ1SHS22;Yes)、演出制御用CPU120は、3Dカットイン予告の実行態様を決定する(ステップ1SHS23)。具体的に、ステップ1SHS23の処理では、図8−8(B)に示す3Dカットイン予告実行態様決定テーブルを参照して、3Dカットイン予告の実行態様を、複数態様のうちのいずれかの態様に決定する。
図8−8(B)は、3Dカットイン予告実行態様決定テーブルの構成例を示す図である。この実施の形態では、図示するように、「パターン3DKA」、「パターン3DKB」といった2種類の3Dカットイン予告の態様が設定されており、表示結果に応じて図示する決定割合に設定されている。
図8−8(C)は、3Dカットイン予告の態様を示す図である。具体的に「パターン3DKA」の態様は、画像表示装置5の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように見える態様である。「パターン3DKB」は、画像表示装置5の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように見える態様である。
この実施の形態における3Dカットイン予告実行態様決定テーブルは、図示するように、「パターン3DKA」の態様よりも「パターン3DKB」の態様の方が、実行された場合に表示結果が「大当り」となる割合が高くなるように設定されている。したがって、画像表示装置5の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように見えるか、画像表示装置5の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように見えるかにより大当り信頼度が異なっており、画像の立体感の見え方に対する遊技者の注目を集めることができる。
なお、図示する例では、「パターン3DKA」、「パターン3DKB」の2種類の態様を示しているが、画像の立体感の程度が異なる態様や、上下左右方向における画像の立体感の見え方が異なる態様があってもよい。また、この実施の形態では、3Dカットイン予告の実行回数が1回である例を示しているが、3Dカットイン予告は複数回実行されてもよく、その場合には、実行される度に立体感の見え方が異なる画像が表示されるようにしてもよい。更に、実行された3Dカットイン予告の実行回数は同数であっても、表示される画像の立体感の見え方の組み合わせに応じて「大当り」となる割合が異なるようにしてもよい。
このように、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告として、画像表示装置5の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように見える態様の3Dカットイン予告と、画像表示装置5の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように見える態様の3Dカットイン予告と、を実行可能である。そして、パチンコ遊技機1においては、画像表示装置5の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように見える態様の3Dカットイン予告が実行されるときには、画像表示装置5の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように見える態様の3Dカットイン予告が実行されるときよりも、大当り信頼度が高い。
このような構成によれば、画像の立体感の見え方に対する遊技者の注目を集めることができ、3Dカットイン予告の興趣を向上させることができる。
図8−7に戻り、ステップ1SHS23の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となるリーチの変動パターンであるか否かを、主基板11の側から送信された演出制御コマンドを確認することにより判定する(ステップ1SHS24)。
ステップ1SHS24にてリーチの変動パターンであると判定した場合(ステップ1SHS24;Yes)、演出制御用CPU120は、図8−9(A)に示す実行タイミング決定テーブル1SHT3を参照して3Dカットイン予告の実行タイミングを決定し(ステップ1SHS25)、3Dカットイン予告設定処理を終了する。
一方、ステップ1SHS24にてリーチの変動パターンでないと判定した場合(ステップ1SHS24;No)、演出制御用CPU120は、図8−9(B)に示す実行タイミング決定テーブル1SHT4を参照して3Dカットイン予告の実行タイミングを決定し(ステップ1SHS26)、3Dカットイン予告設定処理を終了する。
図8−9は、3Dカットイン予告の実行タイミングを決定するために参照される実行タイミング決定テーブルの構成例を示す図である。図8−9(A)は、リーチの変動パターンである場合に参照される、実行タイミング決定テーブル1SHT3の構成例を示している。図8−9(B)は、リーチの変動パターンでない場合に参照される、実行タイミング決定テーブル1SHT4の構成例を示している。
図8−9(A)に示す実行タイミング決定テーブル1SHT3では、決定タイミングとして「タイミングT1」〜「タイミングT3」といった3種類のタイミングが設定されており、図示する決定割合に設定されている。これに対し、図8−9(B)に示す実行タイミング決定テーブル1SHT4では、決定タイミングとして「タイミングT1」といった1種類のタイミングが設定されており、図示する決定割合に設定されている。
なお、図8−9に示すタイミングは、図8−2(A)に示すように、変動パターンに応じて予め設定されている実行タイミングであり、例えば、同じ「タイミングT2」の実行タイミングであっても、可変表示の開始時からの経過時間で見れば、変動パターン毎に異なるタイミングとなっている。「タイミングT1」〜「タイミングT3」の全ての実行タイミングを変動パターンに応じて異なるタイミングとしてもよいし、例えば、「タイミングT1」の実行タイミングについては、変動パターンにかかわらず共通の実行タイミングとしてもよい。
また、それぞれの実行タイミング決定テーブルに、より多くの種類の実行タイミングが設定されていてもよい。
また、リーチの変動パターンで3Dカットイン予告を複数回実行する場合に実行タイミングを決定するときは、図8−7のステップ1SHS25の処理にて複数のタイミングを選択すればよい。
図8−3に戻り、ステップ1SHS3の3Dカットイン予告設定処理を実行した後、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの2D画像を表示する2Dセリフ予告(設定示唆)の実行設定を行う2Dセリフ予告(設定示唆)設定処理を実行する(ステップ1SHS4)。
(2Dセリフ予告(設定示唆)設定処理)
図8−10は、図8−3のステップ1SHS4にて実行される2Dセリフ予告(設定示唆)設定処理の一例を示すフローチャートである。
図8−10に示す2Dセリフ予告(設定示唆)設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、2Dセリフ予告(設定示唆)実行有無と実行態様とを決定する(ステップ1SHS31)。具体的に、ステップ1SHS31の処理では、図8−11(A)に示す2Dセリフ予告(設定示唆)実行決定テーブルを参照して、2Dセリフ予告(設定示唆)の実行の有無と、実行する場合の2Dセリフ予告(設定示唆)の実行態様と、を決定する。
図8−11(A)は、2Dセリフ予告(設定示唆)実行決定テーブルの構成例を示す図である。この実施の形態では、図示するように、「パターンSA」〜「パターンSD」といった4種類の2Dセリフ予告(設定示唆)の態様が設定されており、設定値に応じて図示する決定割合に設定されている。
図8−11(B)は、2Dセリフ予告(設定示唆)の態様を示す図である。具体的に、「パターンSA」の態様は、「白無垢」の衣装を着たキャラクタの2D画像と共に「安心してLIVEを楽しんでね♪」とのキャラクタのセリフを表示する態様である。「パターンSB」の態様は、「金魚柄」の衣装を着たキャラクタの2D画像と共に「割り切れる感じかな?」とのキャラクタのセリフを表示する態様である。「パターンSC」の態様は、「星柄」の衣装を着たキャラクタの2D画像と共に「楽しそう♪」とのキャラクタのセリフを表示する態様である。「パターンSD」の態様は、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタの2D画像と共に「こんな最高のLIVEやめられない♪」とのキャラクタのセリフを表示する態様である。
この実施の形態における2Dセリフ予告(設定示唆)実行決定テーブルは、図示するように、設定値「1」の場合よりも設定値「2」〜「6」の場合の方が、「パターンSA」の態様の2Dセリフ予告(設定示唆)が実行される割合が高くなるように設定されている。したがって、「白無垢」の衣装を着たキャラクタの2D画像と共に「安心してLIVEを楽しんでね♪」とのキャラクタのセリフが表示されることにより、設定値「1」以外の設定値「2」〜「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことが示唆される。「パターンSA」の態様の2Dセリフ予告(設定示唆)を、2Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)と称する。
また、この実施の形態における2Dセリフ予告(設定示唆)実行決定テーブルは、図示するように、設定値「5」の場合よりも設定値「2」、「4」、「6」の場合の方が、「パターンSB」の態様の2Dセリフ予告(設定示唆)が実行される割合が高くなるように設定されている。なお、設定値「1」、「3」の場合には、「パターンSB」の態様の2Dセリフ予告(設定示唆)が実行されないように設定されている。したがって、「金魚柄」の衣装を着たキャラクタの2D画像と共に「割り切れる感じかな?」とのキャラクタのセリフが表示されることにより、偶数の設定値「2」、「4」、「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことが示唆される。「パターンSB」の2Dセリフ予告(設定示唆)を、2Dセリフ予告(偶数設定示唆)と称する。
また、この実施の形態における2Dセリフ予告(設定示唆)実行決定テーブルは、図示するように、設定値「3」の場合よりも設定値「4」〜「6」の場合の方が、「パターンSC」の態様の2Dセリフ予告(設定示唆)が実行される割合が高くなるように設定されている。なお、設定値「1」、「2」の場合には、「パターンSC」の態様の2Dセリフ予告(設定示唆)が実行されないように設定されている。したがって、「星柄」の衣装を着たキャラクタの2D画像と共に「楽しそう♪」とのキャラクタのセリフが表示されることにより、大当りの当選確率が高い設定値「4」〜「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことが示唆される。「パターンSC」の2Dセリフ予告(設定示唆)を、2Dセリフ予告(高設定示唆)と称する。
また、この実施の形態における2Dセリフ予告(設定示唆)実行決定テーブルは、図示するように、設定値「5」の場合よりも設定値「6」の場合の方が、「パターンSD」の態様の2Dセリフ予告(設定示唆)が実行される割合が高くなるように設定されている。なお、設定値「1」〜「4」の場合には、「パターンSD」の態様のセリフ予告(設定示唆)が実行されないように設定されている。したがって、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタの2D画像と共に「こんな最高のLIVEやめられない♪」とのキャラクタのセリフが表示されることにより、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」に設定されている可能性が高いことが示唆される。「パターンSD」のセリフ予告(設定示唆)を、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)と称する。
ここで、前述のとおり、設定値「6」が最も当選確率が高く、「6」、「5」、「4」、「3」、「2」、「1」の順に値が小さくなるほど当選確率が低くなることから、遊技者の関心に鑑みれば、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」であることに対する信頼度が高いほど、精度の高い示唆を行っていると言える。次いで、同様の理由により、大当りの当選確率が高い設定値「4」〜「6」であることに対する信頼度が高いほど、精度の高い示唆を行っていると言える。
例えば、図8−11(A)に示す決定割合によれば、2Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)よりも2Dセリフ予告(偶数設定示唆)の方が、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」であることに対する信頼度と、大当りの当選確率が高い設定値「4」〜「6」であることに対する信頼度が高い。したがって、2Dセリフ予告(偶数設定示唆)は、2Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)よりも、精度の高い示唆を行っていると言える。
また、例えば、図8−11(A)に示す決定割合によれば、2Dセリフ予告(偶数設定示唆)よりも2Dセリフ予告(高設定示唆)の方が、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」であることに対する信頼度と、大当りの当選確率が高い設定値「4」〜「6」であることに対する信頼度が高い。したがって、2Dセリフ予告(高設定示唆)は、2Dセリフ予告(偶数設定示唆)よりも、精度の高い示唆を行っていると言える。
また、例えば、図8−11(A)に示す決定割合によれば、2Dセリフ予告(高設定示唆)よりも2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)の方が、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」であることに対する信頼度が高い。したがって、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)は、2Dセリフ予告(高設定示唆)よりも、精度の高い示唆を行っていると言える。
このように、キャラクタが表示されるときに、いずれの柄の衣装を着ているかにより、いずれの設定値であるかの割合が異なっており、いずれの柄の衣装を着たキャラクタが表示されるかに対する遊技者の注目を集めることができる。同様に、キャラクタが表示されるときに、いずれのキャラクタのセリフが表示されるかにより、いずれの設定値であるかの割合が異なっており、いずれのキャラクタのセリフが表示されるかに対する遊技者の注目を集めることができる。
なお、図示する例では、「パターンSA」〜「パターンSD」の4種類の態様を示しているが、キャラクタのセリフを表示する吹き出しの形状が異なる態様や、キャラクタの種類が異なる態様があってもよい。また、この実施の形態では、2Dセリフ予告(設定示唆)の実行回数が1回である例を示しているが、2Dセリフ予告(設定示唆)は複数回実行されてもよく、その場合には、実行される度に異なる柄の衣装を着たキャラクタと、そのキャラクタに対応するセリフとが表示されるようにしてもよい。更に、実行された2Dセリフ予告(設定示唆)の実行回数は同数であっても、表示されるキャラクタの衣装の柄の組み合わせに応じて、換言すれば、表示されるキャラクタのセリフの組み合わせに応じて、いずれの設定値であるかの割合が異なるようにしてもよい。
図8−10に戻り、ステップ1SHS31の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、ステップ1SHS31における決定結果に基づいて、2Dセリフ予告(設定示唆)を実行するか否かを判定する(ステップ1SHS32)。
ステップ1SHS32にて2Dセリフ予告(設定示唆)を実行しないと判定した場合(ステップ1SHS32;No)、演出制御用CPU120は、2Dセリフ予告(設定示唆)設定処理を終了する。
一方、ステップ1SHS32にて2Dセリフ予告(設定示唆)を実行すると判定した場合(ステップ1SHS32;Yes)、演出制御用CPU120は、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となるリーチの変動パターンであるか否かを、主基板11の側から送信された演出制御コマンドを確認することにより判定する(ステップ1SHS33)。
ステップ1SHS33にてリーチの変動パターンであると判定した場合(ステップ1SHS33;Yes)、演出制御用CPU120は、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチとなるスーパーリーチの変動パターンであるか否かを、主基板11の側から送信された演出制御コマンドを確認することにより判定する(ステップ1SHS34)。
ステップ1SHS34にてスーパーリーチの変動パターンであると判定した場合(ステップ1SHS34;Yes)、演出制御用CPU120は、ステップ1SHS31における決定結果に基づいて、実行する2Dセリフ予告(設定示唆)が2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)であるか否かを判定する(ステップ1SHS35)。
ステップ1SHS35にて2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)でないと判定した場合(ステップ1SHS35;No)、演出制御用CPU120は、図8−12(A)に示す実行タイミング決定テーブル1SHT5を参照して2Dセリフ予告(設定示唆)の実行タイミングを決定し(ステップ1SHS36)、2Dセリフ予告(設定示唆)設定処理を終了する。
一方、ステップ1SHS34にてスーパーリーチの変動パターンでないと判定した場合(ステップ1SHS34;No)、又はステップ1SHS35にて2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)であると判定した場合(ステップ1SHS35;Yes)、演出制御用CPU120は、図8−12(B)に示す実行タイミング決定テーブル1SHT6を参照して2Dセリフ予告(設定示唆)の実行タイミングを決定し(ステップ1SHS37)、2Dセリフ予告(設定示唆)設定処理を終了する。
一方、ステップ1SHS33にてリーチの変動パターンでないと判定した場合(ステップ1SHS33;No)、演出制御用CPU120は、図8−12(C)に示す実行タイミング決定テーブル1SHT6を参照して2Dセリフ予告(設定示唆)の実行タイミングを決定し(ステップ1SHS38)、2Dセリフ予告(設定示唆)設定処理を終了する。
図8−12は、2Dセリフ予告(設定示唆)の実行タイミングを決定するために参照される実行タイミング決定テーブルの構成例を示す図である。図8−12(A)は、スーパーリーチの変動パターンである場合に2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しないときに参照される、実行タイミング決定テーブル1SHT5の構成例を示している。図8−12(B)は、スーパーリーチの変動パターンでない場合、又はスーパーリーチの変動パターンである場合に2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行するときに参照される、実行タイミング決定テーブル1SHT6の構成例を示している。図8−12(C)は、リーチの変動パターンでない場合に参照される、実行タイミング決定テーブル1SHT7の構成例を示している。
図8−12(A)に示す実行タイミング決定テーブル1SHT5では、決定タイミングとして「タイミングT1」〜「タイミングT4」といった4種類のタイミングが設定されており、3Dカットイン予告の実行有無と実行タイミングとに応じて図示する決定割合に設定されている。これに対し、図8−12(B)に示す実行タイミング決定テーブル1SHT6では、決定タイミングとして「タイミングT1」〜「タイミングT3」といった3種類のタイミングが設定されており、3Dカットイン予告の実行有無と実行タイミングとに応じて図示する決定割合に設定されている。これに対し、図8−12(C)に示す実行タイミング決定テーブル1SHT7では、決定タイミングとして「タイミングT1」といった1種類のタイミングが設定されており、3Dカットイン予告の実行有無と実行タイミングとに応じて図示する決定割合に設定されている。
ここで、2Dセリフ予告(設定示唆)は、大当りの当選確率の設定値を示唆する演出であることに鑑みれば、大当り信頼度を予告する予告演出と比較すると、遊技者の利益を左右し易い演出である。したがって、2Dセリフ予告(設定示唆)は、示唆される内容について、遊技者の能力差にかかわらず知覚の程度に差が生じない演出であることが求められる。そこで、この実施の形態では、画像表示装置5にキャラクタの2D画像を表示する2Dセリフ予告(設定示唆)を実行する一方で、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示するセリフ予告(設定示唆)を実行しないようにしている。それにもかかわらず、3D画像を表示する3Dカットイン予告と重複して2Dセリフ予告(設定示唆)が実行されると、例えば両眼視が正常範囲になく3D画像の立体感を認識できていない遊技者がセリフ予告(設定示唆)による示唆の内容を正しく認識することができない可能性がある。そのため、図8−12(A)〜(C)に示すように、2Dセリフ予告(設定示唆)を実行する場合には、2Dセリフ予告(設定示唆)の実行タイミングとして、3Dカットイン予告の実行期間と重複する実行タイミングは選択不可となっている。特に、ステップ1SHS31において2Dセリフ予告(設定示唆)を実行することに決定していても、リーチの変動パターンでない場合に3Dカットイン予告を実行するときには、3Dカットイン予告の実行期間と重複する実行タイミングである「タイミングT1」しか選択肢がないことから、「タイミングT1」が選択不可となっていることに起因して、結果的に、2Dセリフ予告(設定示唆)は実行されないようになっている。これにより、3Dカットイン予告と2Dセリフ予告(設定示唆)とを実行する場合、3Dカットイン予告を実行するタイミングではセリフ予告(設定示唆)が実行されないようにすることができ、3D画像の立体感を認識できていない遊技者と、3D画像の立体感を認識できる遊技者と、の知覚の程度に差が生じてしまうことを防止することができる。
また、前述のとおり、キャラクタを表示するときに「フルーツ柄」の背景を表示する態様2Dカットイン予告は、大当り信頼度が高いことを示唆する演出である。したがって、演出において「フルーツ柄」が表示されると、大当り信頼度が高いのではないかという印象を持たれ易い。それにもかかわらず、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチのリーチ演出が実行されているときに、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)が実行されると、大当り信頼度を予告していないにもかかわらず、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタにより、大当り信頼度が高いことを示唆していると誤認させてしまう可能性がある。そのため、図8−12(B)に示すように、スーパーリーチの変動パターンである場合に2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行するときには、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)の実行タイミングとして、スーパーリーチのリーチ演出が開始された直後のタイミングである「タイミングT4」は選択不可となっている。これにより、スーパーリーチの変動パターンである場合に2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行するときには、スーパーリーチのリーチ演出が開始された直後のタイミングT4において2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)が実行されないようにすることができ、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)によって大当り信頼度が高いことを示唆されているとの誤認が生じてしまうことを防止することができる。
図8−3に戻り、ステップ1SHS4の2Dセリフ予告(設定示唆)設定処理を実行した後、演出制御用CPU120は、演出制御パターンを予め用意された複数パターンのいずれかに決定する(ステップ1SHS5)。例えば、演出制御用CPU120は、演出制御コマンドにより指定された変動パターン等に対応して、複数用意された演出制御パターンのいずれかを選択し、使用パターンとしてセットする。
ステップ1SHS5の処理に続いて、演出制御用CPU120は、例えば、演出制御コマンドにより指定された変動パターンに対応して、RAM122の所定領域に設けられた演出制御プロセスタイマの初期値を設定する(ステップ1SHS6)。
そして、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の画面上にて飾り図柄等の可変表示を開始させるための設定を行う(ステップ1SHS7)。このときには、例えば、ステップ1SHS5の処理にて決定された演出制御パターンに含まれる表示制御データが指定する表示制御指令を表示制御部123のVDPに対して伝送させること等により、画像表示装置5の表示領域に設けられた「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄の可変表示を開始させればよい。
ステップ1SHS7の処理を実行した後には、演出制御用CPU120は、飾り図柄の可変表示が開始されることに対応して、保留表示等を更新するための設定を行う(ステップ1SHS8)。例えば、表示エリアにおいて、次回の可変表示に対応する保留表示を消去すると共に、他の保留表示を1つずつ移動させる。
ステップ1SHS8の処理により保留表示等を更新した後には、演出プロセスフラグの値を可変表示中演出処理に対応した値である“2”に更新してから(ステップ1SHS9)、可変表示開始設定処理を終了する。
(3Dカットイン予告と2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)の演出動作例)
図8−13は、3Dカットイン予告と2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)の演出動作例を示す図である。
大当り信頼度を予告する予告演出としての2Dカットイン予告と3Dカットイン予告は、前述のとおり、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄の可変表示が開始された直後のタイミングである図8−13(A)に示すタイミングT1と、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる直前のタイミングである図8−13(B)に示すタイミングT2と、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となった直後のタイミングである図8−13(C)に示すタイミングT3と、のうちのいずれかのタイミングにおいて実行され得る。
一方、設定値「1」〜「6」のいずれに設定されているかを示唆する2Dセリフ予告(設定示唆)は、前述のとおり、図8−13(A)に示すタイミングT1と、図8−13(B)に示すタイミングT2と、図8−13(C)に示すタイミングT3と、飾り図柄の可変表示中にリーチ態様となったことに対応してノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチのリーチ演出が開始された直後のタイミングである図8−13(D)に示すタイミングT4と、のうちのいずれかのタイミングにおいて実行され得る。
この例では、図8−13(A)に示すタイミングT1においてはいずれの演出も実行されず、図8−13(B)に示すタイミングT2において3Dカットイン予告が実行されたとする。図8−13(B)に示す例では、キャラクタ1SH4の拳の部分の画像1SH5が画像表示装置5の表示画面よりも手前側に表示されているように見える態様の「パターン3DKB」の3Dカットイン予告が実行されている。
前述のとおり、3D画像を表示する3Dカットイン予告と重複して2Dセリフ予告(設定示唆)が実行されると、例えば両眼視が正常範囲になく3D画像の立体感を認識できていない遊技者がセリフ予告(設定示唆)による示唆の内容を正しく認識することができない可能性があることから、2Dセリフ予告(設定示唆)を実行する場合には、2Dセリフ予告(設定示唆)の実行タイミングとして、3Dカットイン予告の実行期間と重複する実行タイミングは選択不可となっている。
したがって、この例の場合、2Dセリフ予告(設定示唆)は、3Dカットイン予告が実行された図8−13(B)に示すタイミングT2においては実行されず、残りのタイミングである、図8−13(C)に示すタイミングT3と、図8−13(D)に示すタイミングT4との、いずれかのタイミングにおいて実行され得る。
この例では、2Dセリフ予告(設定示唆)として、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する態様により、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」に設定されている可能性が高いことを示唆する2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行する場合について説明する。
前述のとおり、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチのリーチ演出が実行されているときに、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)が実行されると、大当り信頼度を予告していないにもかかわらず、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタにより、大当り信頼度が高いことを示唆していると誤認させてしまう可能性があるスーパーリーチの変動パターンである場合に2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行するときには、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)の実行タイミングとして、スーパーリーチのリーチ演出が開始された直後のタイミングであるタイミングT4は選択不可となっている。
したがって、この例の場合、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)は、スーパーリーチのリーチ演出が開始された直後のタイミングである図8−13(D)に示すタイミングT4においては実行され得ず、図8−13(C)に示すタイミングT3において実行される。図8−13(C)に示す例では、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタ1SH6と共に「こんな最高のLIVEやめられない♪」とのキャラクタのセリフ1SH7が表示される態様の「パターンSD」の2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)が実行されており、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」に設定されている可能性が高いことが示唆されている。
(2Dカットイン予告と2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)の演出動作例)
図8−14は、2Dカットイン予告と2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)の演出動作例を示す図である。
この例では、図8−14(A)に示すタイミングT1においてはいずれの演出も実行されず、図8−14(B)に示すタイミングT2において2Dカットイン予告が実行されたとする。図8−14(B)に示す例では、キャラクタ1SH8が表示されるときにハートと星の柄の背景1SH9が表示される態様の「パターン2DKB」の2Dカットイン予告が実行されている。
前述のとおり、3D画像を表示する3Dカットイン予告と重複して2Dセリフ予告(設定示唆)が実行されると、例えば両眼視が正常範囲になく3D画像の立体感を認識できていない遊技者がセリフ予告(設定示唆)による示唆の内容を正しく認識することができない可能性があることから、2Dセリフ予告(設定示唆)を実行する場合には、2Dセリフ予告(設定示唆)の実行タイミングとして、3Dカットイン予告の実行期間と重複する実行タイミングは選択不可となっている。
しかしながら、この例の場合、3Dカットイン予告ではなく2Dカットイン予告が実行されていることから、2Dセリフ予告(設定示唆)は、2Dカットイン予告が実行された図8−14(B)に示すタイミングT2を含む残りのタイミングである、図8−14(B)に示すタイミングT2と、図8−14(C)に示すタイミングT3と、図8−14(D)に示すタイミングT4との、いずれかのタイミングにおいて実行され得る。
この例では、2Dセリフ予告(設定示唆)として、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する態様により、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」に設定されている可能性が高いことを示唆する2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行する場合について説明する。
前述のとおり、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチのリーチ演出が実行されているときに、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)が実行されると、大当り信頼度を予告していないにもかかわらず、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタにより、大当り信頼度が高いことを示唆していると誤認させてしまう可能性があるスーパーリーチの変動パターンである場合に2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行するときには、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)の実行タイミングとして、スーパーリーチのリーチ演出が開始された直後のタイミングであるタイミングT4は選択不可となっている。
したがって、この例の場合、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)は、スーパーリーチのリーチ演出が開始された直後のタイミングである図8−14(D)に示すタイミングT4においては実行され得ない。
この例では、残りの実行可能なタイミングT2、タイミングT3のうち、2Dカットイン予告の実行期間と重複する実行タイミングである図8−13(B)に示すタイミングT2において、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)が実行されている。図8−14(B)に示す例では、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタ1SH6と共に「こんな最高のLIVEやめられない♪」とのキャラクタのセリフ1SH7が表示される態様の「パターンSD」の2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)が実行されており、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」に設定されている可能性が高いことが示唆されている。
なお、前述のとおり、2Dセリフ予告(設定示唆)は、大当りの当選確率の設定値を示唆する演出であることに鑑みれば、大当り信頼度を予告する予告演出と比較すると、遊技者の利益を左右し易い演出である。そこで、図8−14(B)に示す例では、2Dカットイン予告のキャラクタ1SHT8や背景1SH9よりも前面側に、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)のキャラクタ1SH6やセリフ1SH7が表示されるように、2Dカットイン予告と2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)とを実行している。
このような演出動作によれば、2Dカットイン予告と2Dセリフ予告(設定示唆)の実行タイミングが重複しても、2Dセリフ予告(設定示唆)による示唆を優先して行うことができる。
また、前述のとおり、2Dカットイン予告は、背景の態様によって大当り信頼度を予告する演出である。そこで、図8−14(B)に示す例では、2Dカットイン予告のキャラクタ1SHT8や背景1SH9よりも前面側に、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)のキャラクタ1SH6やセリフ1SH7が表示されても、2Dカットイン予告の背景1SH9の少なくとも一部を視認し得るように、2Dカットイン予告と2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)とを実行している。
また、2Dカットイン予告は、キャラクタの種類が複数種類のいずれであるかによって、大当り信頼度を予告するものであってもよい。そこで、図8−14(B)に示す例では、2Dカットイン予告のキャラクタ1SHT8や背景1SH9よりも前面側に、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)のキャラクタ1SH6やセリフ1SH7が表示されても、2Dカットイン予告のキャラクタ1SH8の顔の部分には2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)のキャラクタ1SH6やセリフ1SH7が重ならないように、2Dカットイン予告と2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)とを実行している。
このような演出動作によれば、2Dカットイン予告と2Dセリフ予告(設定示唆)の実行タイミングが重複するときに2Dセリフ予告(設定示唆)による示唆を優先して行っても、2Dカットイン予告による示唆の内容を認識させることができる。
(3Dカットイン予告と2Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)の演出動作例)
図8−15は、2Dカットイン予告と2Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)の演出動作例を示す図である。
この例では、図8−15(A)に示すタイミングT1においてはいずれの演出も実行されず、図8−15(B)に示すタイミングT2において3Dカットイン予告が実行されたとする。図8−15(B)に示す例では、キャラクタ1SH4の拳の部分の画像1SH5が画像表示装置5の表示画面よりも手前側に表示されているように見える態様の「パターン3DKB」の3Dカットイン予告が実行されている。
前述のとおり、3D画像を表示する3Dカットイン予告と重複して2Dセリフ予告(設定示唆)が実行されると、例えば両眼視が正常範囲になく3D画像の立体感を認識できていない遊技者がセリフ予告(設定示唆)による示唆の内容を正しく認識することができない可能性があることから、2Dセリフ予告(設定示唆)を実行する場合には、2Dセリフ予告(設定示唆)の実行タイミングとして、3Dカットイン予告の実行期間と重複する実行タイミングは選択不可となっている。
したがって、この例の場合、2Dセリフ予告(設定示唆)は、3Dカットイン予告が実行された図8−15(B)に示すタイミングT2においては実行されず、残りのタイミングである、図8−15(C)に示すタイミングT3と、図8−15(D)に示すタイミングT4との、いずれかのタイミングにおいて実行され得る。
この例では、2Dセリフ予告(設定示唆)として、「白無垢」の衣装を着たキャラクタを表示する態様により、設定値「1」以外の設定値「2」〜「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことを示唆する2Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)を実行する場合について説明する。
前述のとおり、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチのリーチ演出が実行されているときに、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)が実行されると、大当り信頼度を予告していないにもかかわらず、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタにより、大当り信頼度が高いことを示唆していると誤認させてしまう可能性があるスーパーリーチの変動パターンである場合に2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行するときには、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)の実行タイミングとして、スーパーリーチのリーチ演出が開始された直後のタイミングであるタイミングT4は選択不可となっている。
しかしながら、この例の場合、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)ではなく2Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)が実行されることから、2Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)は、スーパーリーチのリーチ演出が開始された直後のタイミングである図8−15(D)に示すタイミングT4を含む残りのタイミングである、図8−15(C)に示すタイミングT3と、図8−15(D)に示すタイミングT4との、いずれかのタイミングにおいて実行され得る。
この例では、残りの実行可能なタイミングT3、タイミングT4のうち、スーパーリーチのリーチ演出が開始された直後のタイミングである図8−15(D)に示すタイミングT4において、2Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)が実行されている。図8−15(D)に示す例では、「白無垢」の衣装を着たキャラクタ1SH10と共に「安心してLIVEを楽しんでね♪」とのキャラクタのセリフ1SH11が表示される態様の「パターンSA」の態様の2Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)が実行されており、設定値「1」以外の設定値「2」〜「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことが示唆されている。
(特徴部1SHの変形例1)
上記実施の形態では、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行するタイミングでは、セリフ予告(設定示唆)を実行しない構成について説明した。このような構成に代えて、演出制御用CPU120は、2Dセリフ予告(高設定示唆)又は2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行するタイミングでは、画像表示装置5に3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行しないようにしてもよい。その場合、演出制御用CPU120は、2Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)又は2Dセリフ予告(偶数設定示唆)を実行するタイミングでは、画像表示装置5に3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行可能としてもよい。換言すれば、設定示唆演出実行手段は、第1設定示唆演出と、第1設定示唆演出よりも精度の高い示唆を行う第2設定示唆演出と、を実行可能であり、予告演出実行手段は、第2設定示唆演出が実行されるときには、表示手段に立体視画像を表示する予告演出の実行を制限し、第1設定示唆演出が実行されるときには、表示手段に立体視画像を表示する予告演出の実行を制限しないようにしてもよい。このような構成によれば、設定示唆演出によって示唆される内容について、予告演出の立体視画像に起因して知覚の程度に差が生じてしまうことを防止することができる。
図8−16は、変形例1における可変表示の各タイミングにおいて実行可能な予告の一例を示す図である。
変形例1に係る演出制御用CPU120は、図8−16に示すように、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となるか否かにかかわらず、飾り図柄の可変表示が開始された直後のタイミングT1において、2Dカットイン予告、2Dセリフ予告(設定示唆)を実行可能である。また、演出制御用CPU120は、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる場合に、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる直前のタイミングT2、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となった直後のタイミングT3において、2Dカットイン予告、2Dセリフ予告(設定示唆)を実行可能である。
また、演出制御用CPU120は、図8−16に示すように、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となるか否かにかかわらず、飾り図柄の可変表示が開始された直後のタイミングT1において、2Dセリフ予告(高設定示唆)、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しない場合に、3Dカットイン予告を実行可能である。また、例えば、演出制御用CPU120は、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる場合であって、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる直前のタイミングT2、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となった直後のタイミングT3において、2Dセリフ予告(高設定示唆)、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しない場合に、3Dカットイン予告を実行可能である。
このように、変形例1に係る演出制御用CPU120は、2Dセリフ予告(高設定示唆)又は2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行するタイミングでは、画像表示装置5に3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行しない。また、変形例1に係る演出制御用CPU120は、2Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)又は2Dセリフ予告(偶数設定示唆)を実行するタイミングでは、画像表示装置5に3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行可能である。
このような変形例1によれば、例えば、3Dカットイン予告とセリフ予告(設定示唆)との実行タイミングが重複してしまうと、3Dカットイン予告の3D画像に起因して、両眼視が正常範囲になく3D画像の立体感を認識できていない遊技者がセリフ予告(設定示唆)による示唆の内容を正しく認識することができない可能性があるところ、より精度の高い示唆を行う2Dセリフ予告(高設定示唆)や2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)については、3D画像の立体感を認識できていない遊技者と、3D画像の立体感を認識できる遊技者と、の知覚の程度に差が生じてしまうことを防止することができる。
なお、変形例1においても、演出制御用CPU120は、図8−16に示すように、実行する予定となっているセリフ予告(設定示唆)が2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)ではない場合に、飾り図柄の可変表示中にリーチ態様となったことに対応してノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチのリーチ演出が開始された直後のタイミングT4において、セリフ予告(設定示唆)を実行可能である。換言すれば、演出制御用CPU120は、飾り図柄の可変表示中にリーチ態様となったことに対応してノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチのリーチ演出が開始された直後のタイミングT4において、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しない。
(特徴部1SHの変形例2)
上記実施の形態では、演出制御用CPU120は、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告するカットイン予告として、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告と、画像表示装置5にキャラクタの2D画像を表示する2Dカットイン予告と、を実行可能な構成について説明した。このような構成に代えて、又はこのような構成に加えて、演出制御用CPU120は、実行前の可変表示における大当り信頼度を予告する先読み予告演出として、画像表示装置5に3D画像を表示する3D先読み予告演出と、画像表示装置5に2D画像を表示する2D先読み予告演出と、を実行可能としてもよい。そして、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの2D画像を表示する2Dセリフ予告(設定示唆)を実行する一方で、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示するセリフ予告(設定示唆)を実行しないようにすればよい。このような構成によっても、立体視画像を表示可能な表示手段を備える遊技機において、公平性の高い設定示唆を行うことができる。
(特徴部1SHの変形例3)
上記変形例2において、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に3D画像を表示する3D先読み予告演出を実行するタイミングでは、セリフ予告(設定示唆)を実行しないようにしてもよい。このような構成によれば、設定示唆演出によって示唆される内容について、先読み予告演出の立体視画像に起因して知覚の程度に差が生じてしまうことを防止することができる。
(特徴部1SHの変形例4)
上記変形例2において、演出制御用CPU120は、2Dセリフ予告(高設定示唆)又は2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行するタイミングでは、画像表示装置5に3D画像を表示する先読み予告演出を実行しないようにしてもよい。その場合、演出制御用CPU120は、2Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)又は2Dセリフ予告(偶数設定示唆)を実行するタイミングでは、画像表示装置5に3D画像を表示する先読み予告演出を実行可能としてもよい。このような構成によれば、設定示唆演出によって示唆される内容について、先読み予告演出の立体視画像に起因して知覚の程度に差が生じてしまうことを防止することができる。
(特徴部1SHの変形例5)
上記変形例2から変形例4のいずれかにおいて、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に3D画像を表示する先読み予告演出として、画像表示装置5の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように見える態様の先読み予告演出と、画像表示装置5の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように見える態様の先読み予告演出と、を実行可能としてもよい。その場合、画像表示装置5の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように見える態様の先読み予告演出が実行されるときには、画像表示装置5の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように見える態様の先読み予告演出が実行されるときよりも、大当り信頼度が高ければよい。このような構成によれば、先読み予告演出の興趣を向上させることができる。
(特徴部1SHの変形例6)
上記変形例2から変形例5のいずれかにおいて、演出制御用CPU120は、「フルーツ柄」の画像を表示する態様により、実行前の可変表示における大当り信頼度が高いことを示唆する先読み予告演出を実行可能としてもよい。そして、演出制御用CPU120は、スーパーリーチが実行されているタイミングでは、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する態様の2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しないようにすればよい。このような構成によれば、設定示唆演出が先読み予告演出として認識されてしまうことを防止することができる。
(特徴部1SHの変形例7)
上記実施の形態では、演出制御用CPU120は、大当り信頼度を予告する予告演出と、設定値「1」〜「6」のいずれに設定されているかを示唆するセリフ予告(設定示唆)と、を実行可能である構成について説明した。このような構成に代えて、又はこのような構成に加えて、演出制御用CPU120は、大当り信頼度を予告する予告演出として、大当り信頼度を予告する通常態様の通常予告演出と、大当り信頼度を予告すると共に設定値「1」〜「6」のいずれに設定されているかを示唆する特殊態様の特殊予告演出と、を実行可能としてもよい。その場合、演出制御用CPU120は、通常予告演出として、画像表示装置5に3D画像を表示する3D通常予告演出と、画像表示装置5に2D画像を表示する2D通常予告演出と、を実行可能であればよい。また、演出制御用CPU120は、特殊予告演出として、画像表示装置5に2D画像を表示する2D特殊予告演出を実行する一方で、画像表示装置5に3D画像を表示する特殊予告演出を実行しなければよい。このような構成によれば、立体視画像を表示可能な表示手段を備える遊技機において、公平性の高い設定示唆を行うことができる。
(特徴部1SHの変形例8)
変形例7において、演出制御用CPU120は、3D通常予告演出として、画像表示装置5の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように見える態様の3D通常予告演出と、画像表示装置5の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように見える態様の3D通常予告演出と、を実行可能としてもよい。その場合、画像表示装置5の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように見える態様の3D通常予告演出が実行されるときには、画像表示装置5の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように見える態様の3D通常予告演出が実行されるときよりも、大当り信頼度が高ければよい。このような構成によれば、予告演出の興趣を向上させることができる。
(特徴部1SHの変形例9)
上記実施の形態では、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行するタイミングでは、セリフ予告(設定示唆)を実行しない構成について説明した。このような構成に代えて、又はこのような構成に加えて、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行する可変表示では、セリフ予告(設定示唆)を実行しないようにしてもよい。このような構成によっても、設定示唆演出によって示唆される内容について、予告演出の立体視画像に起因して知覚の程度に差が生じてしまうことを防止することができる。
(特徴部1SHの変形例10)
上記変形例1では、演出制御用CPU120は、2Dセリフ予告(高設定示唆)又は2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行するタイミングでは、画像表示装置5に3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行しないようにし、2Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)又は2Dセリフ予告(偶数設定示唆)を実行するタイミングでは、画像表示装置5に3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行可能とする構成について説明した。このような構成に代えて、又はこのような構成に加えて、演出制御用CPU120は、2Dセリフ予告(高設定示唆)又は2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行する可変表示では、画像表示装置5に3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行しないようにし、2Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)又は2Dセリフ予告(偶数設定示唆)を実行する可変表示では、画像表示装置5に3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行可能としてもよい。このような構成によっても、設定示唆演出によって示唆される内容について、予告演出の立体視画像に起因して知覚の程度に差が生じてしまうことを防止することができる。
(特徴部1SHの変形例11)
上記実施の形態では、演出制御用CPU120は、スーパーリーチが実行されているタイミングでは、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する態様の2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しない構成について説明した。このような構成に代えて、又はこのような構成に加えて、演出制御用CPU120は、スーパーリーチが実行される可変表示では、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する態様の2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しないようにしてもよい。このような構成によっても、設定示唆演出が予告演出として認識されてしまうことを防止することができる。
(特徴部1SHの変形例12)
上記実施の形態では、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行するタイミングでは、セリフ予告(設定示唆)を実行しないように、3Dカットイン予告の実行タイミングとは異なるタイミングのうちからセリフ予告(設定示唆)の実行タイミングを決定する構成について説明した。このような構成に代えて、又はこのような構成に加えて、セリフ予告(設定示唆)を実行可能なタイミングは、3Dカットイン予告を実行可能なタイミングとは異なるタイミングとして予め定められていてもよい。このような構成によれば、3Dカットイン予告の実行タイミングとは無関係にセリフ予告(設定示唆)の実行タイミングを決定することができる。
(特徴部1SHの変形例13)
上記実施の形態では、演出制御用CPU120は、スーパーリーチが実行されているタイミングでは、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する態様の2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しないように、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行するか否かの決定結果に基づいてセリフ予告(設定示唆)の実行タイミングを決定する構成について説明した。このような構成に代えて、又はこのような構成に加えて、セリフ予告(設定示唆)を実行可能なタイミングは、スーパーリーチが実行されていないタイミングとして予め定められていてもよい。このような構成によれば、2Dセリフ予告(設定示唆)の態様とは無関係にセリフ予告(設定示唆)の実行タイミングを決定することができる。
(特徴部1SHの変形例14)
上記実施の形態において、一般入賞口10に遊技球が進入したことや、アウト口に遊技球が取り込まれたこと、といった所定の条件が成立したことを契機として、セリフ予告(設定示唆)の実行の有無と、実行する場合のセリフ予告(設定示唆)の実行態様と、を決定するようにしてもよい。そのような実施の形態において、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告が実行されているときに所定の条件が成立した場合、演出制御用CPU120は、セリフ予告(設定示唆)を実行しないようにすればよい。このような構成によれば、所定の条件が成立したことを契機として実行可能な設定示唆演出によって示唆される内容について、予告演出の立体視画像に起因して知覚の程度に差が生じてしまうことを防止することができる。
(特徴部1SHの変形例15)
上記実施の形態において、一般入賞口10に遊技球が進入したことや、アウト口に遊技球が取り込まれたこと、といった所定の条件が成立したことを契機として、セリフ予告(設定示唆)の実行の有無と、実行する場合のセリフ予告(設定示唆)の実行態様と、を決定するようにしてもよい。そのような実施の形態において、スーパーリーチのリーチ演出が実行されているときに所定の条件が成立した場合、演出制御用CPU120は、セリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しないようにすればよい。このような構成によれば、所定の条件が成立したことを契機として実行可能な設定示唆演出が予告演出として認識されてしまうことを防止することができる。
(特徴部1SHの変形例16)
上記実施の形態において、パチンコ遊技機1は、画像表示装置5に3D画像を表示する演出を実行するか否かの3D演出設定を設定可能であってもよい。その場合、演出制御用CPU120は、3D演出設定がいずれの設定であるかにかかわらず、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行するタイミングでは、セリフ予告(設定示唆)を実行しないようにしてもよい。なお、3D演出設定は、遊技者が設定可能なものであってもよいし、遊技者は設定することができず遊技店員のみが設定可能なものであってもよい。このような構成によれば、立体視画像を表示可能な表示手段を備える遊技機において、立体視画像を表示する演出に係る設定にかかわらず、公平性の高い設定示唆を行うことができる。
(特徴部1SHの変形例17)
上記実施の形態において、パチンコ遊技機1は、画像表示装置5に3D画像を表示する演出を実行するか否かの3D演出設定を設定可能であってもよい。その場合、演出制御用CPU120は、3D演出設定において、画像表示装置5に3D画像を表示する演出を実行しない設定がなされている場合にのみ、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行するタイミングでは、セリフ予告(設定示唆)を実行しないようにしてもよい。なお、3D演出設定は、遊技者が設定可能なものであってもよいし、遊技者は設定することができず遊技店員のみが設定可能なものであってもよい。このような構成によれば、立体視画像を表示可能な表示手段を備える遊技機において、立体視画像を表示する演出に係る設定に従って、公平性の高い設定示唆を行うことができる。
(特徴部1SHの変形例18)
上記実施の形態では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、メダルが投入されて所定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転させ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合せが特定の図柄の組み合わせになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、ART、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用可能である。
(特徴部1SHに係る手段の説明)
特徴部1SHに関連して、遊技者に対する有利度が異なる複数種類の設定値のいずれかに設定を行うことが可能であり、設定に関する示唆を行う設定示唆演出を実行可能な遊技機が提案されている(例えば、特開2010−200902号公報参照)。
また、特徴部1SHに関連して、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能であり、立体視画像と非立体視画像とを表示可能な表示手段を備え、表示手段に立体視画像を表示する予告演出と、表示手段に非立体視画像を表示する予告演出と、を実行可能な遊技機が提案されている(例えば、特開2015−123295号公報参照)。
設定示唆演出は、予告演出と比較すると、遊技者の利益を左右し易い演出である。したがって、設定示唆演出は、示唆される内容について、遊技者の能力差にかかわらず知覚の程度に差が生じない演出であることが求められる。しかしながら、立体視画像を表示可能な表示手段を備える遊技機においては、そのような点について何ら考慮されていない。
そこで、立体視画像を表示可能な表示手段を備える遊技機において、公平性の高い設定示唆を行うことができるようにするため、特徴部1SHに係る手段1の遊技機は、遊技者に対する有利度が異なる複数種類の設定値のいずれかに設定を行うことが可能であり、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって(例えば、パチンコ遊技機1は、大当りの当選確率が異なる設定値「1」〜「6」のいずれかに設定を行うことが可能であり、大当り遊技状態に制御可能な遊技機である)、立体視画像と非立体視画像とを表示可能な表示手段と(例えば、パチンコ遊技機1は、3D画像と2D画像とを表示可能な画像表示装置5を備える)、前記有利状態に制御されることを示唆する予告演出を実行可能な予告演出実行手段と(例えば、パチンコ遊技機1は、大当り信頼度を予告する予告演出を実行可能な演出制御用CPU120を備える)、前記設定に関する示唆を行う設定示唆演出を実行可能な設定示唆演出実行手段と(例えば、パチンコ遊技機1は、設定値「1」〜「6」のいずれに設定されているかを示唆するセリフ予告(設定示唆)を実行可能な演出制御用CPU120を備える)、を備え、前記予告演出実行手段は、前記表示手段に立体視画像を表示する予告演出と、前記表示手段に非立体視画像を表示する予告演出と、を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告と、画像表示装置5にキャラクタの2D画像を表示する2Dカットイン予告と、を実行可能である)、前記設定示唆演出実行手段は、前記表示手段に非立体視画像を表示する設定示唆演出を実行する一方で、前記表示手段に立体視画像を表示する設定示唆演出を実行しない(例えば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの2D画像を表示する2Dセリフ予告(設定示唆)を実行する一方で、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示するセリフ予告(設定示唆)を実行しない)。
このような構成によれば、立体視画像を表示可能な表示手段を備える遊技機において、公平性の高い設定示唆を行うことができる。
特徴部1SHに係る手段2の遊技機は、手段1の遊技機において、前記設定示唆演出実行手段は、前記表示手段に立体視画像を表示する予告演出が実行されるときには、前記設定示唆演出の実行を制限する(例えば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行するタイミングでは、セリフ予告(設定示唆)を実行しない)、ようにしてもよい。
このような構成によれば、設定示唆演出によって示唆される内容について、予告演出の立体視画像に起因して知覚の程度に差が生じてしまうことを防止することができる。
特徴部1SHに係る手段3の遊技機は、手段1の遊技機において、前記設定示唆演出実行手段は、第1設定示唆演出と、該第1設定示唆演出よりも精度の高い示唆を行う第2設定示唆演出と、を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、大当りの当選確率が高い設定値「4」〜「6」のいずれかに設定されていることに対する信頼度が異なる複数種類のセリフ予告(設定示唆)を実行可能である。演出制御用CPU120は、大当りの当選確率が高い設定値「4」〜「6」のいずれかに設定されていることに対する信頼度が低いセリフ予告(設定示唆)として、例えば、設定値「1」以外の設定値「2」〜「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことを示唆するセリフ予告(設定値「2」以上示唆)と、偶数の設定値「2」、「4」、「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことを示唆するセリフ予告(偶数設定示唆)と、を実行可能である。また、演出制御用CPU120は、大当りの当選確率が高い設定値「4」〜「6」のいずれかに設定されていることに対する信頼度が高いセリフ予告(設定示唆)として、大当りの当選確率が高い設定値「4」〜「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことを示唆するセリフ予告(高設定示唆)と、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」に設定されている可能性が高いことを示唆するセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)と、を実行可能である)、前記予告演出実行手段は、前記第2設定示唆演出が実行されるときには、前記表示手段に立体視画像を表示する予告演出の実行を制限し(例えば、演出制御用CPU120は、セリフ予告(高設定示唆)又はセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行するタイミングでは、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行しない)、前記第1設定示唆演出が実行されるときには、前記表示手段に立体視画像を表示する予告演出の実行を制限しない(例えば、演出制御用CPU120は、セリフ予告(設定値「2」以上示唆)又はセリフ予告(偶数設定示唆)を実行するタイミングでは、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行可能である)、ようにしてもよい。
このような構成によれば、設定示唆演出によって示唆される内容について、予告演出の立体視画像に起因して知覚の程度に差が生じてしまうことを防止することができる。
特徴部1SHに係る手段4の遊技機は、手段1から手段3のいずれかの遊技機において、前記予告演出実行手段は、前記表示手段に立体視画像を表示する予告演出として、前記表示手段の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように知覚させる第1予告演出と、前記表示手段の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように知覚させる第2予告演出と、を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告として、画像表示装置5の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように見える態様の3Dカットイン予告と、画像表示装置5の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように見える態様の3Dカットイン予告と、を実行可能である)、前記第2予告演出が実行されるときには、前記第1予告演出が実行されるときよりも、前記有利状態に制御される期待度が高い(例えば、パチンコ遊技機1は、画像表示装置5の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように見える態様の3Dカットイン予告が実行されるときには、画像表示装置5の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように見える態様の3Dカットイン予告が実行されるときよりも、大当り信頼度が高い)、ようにしてもよい。
このような構成によれば、予告演出の興趣を向上させることができる。
特徴部1SHに係る手段5の遊技機は、手段1から手段4のいずれかの遊技機において、前記予告演出実行手段は、前記有利状態に制御される期待度が高いことを示唆する特別態様の予告演出を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、キャラクタを表示するときに「フルーツ柄」の背景を表示する態様により、大当り信頼度が高いことを示唆する2Dカットイン予告を実行可能である)、前記設定示唆演出実行手段は、前記特別態様と同一又は類似する態様を含む、複数種類の設定示唆演出を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する態様により、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」に設定されている可能性が高いことを示唆するセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を含む、複数種類のセリフ予告(設定示唆)を実行可能である)、可変表示の特定タイミングにおいては、前記特別態様と同一又は類似する態様の設定示唆演出を実行しない(例えば、演出制御用CPU120は、スーパーリーチが実行されているタイミングでは、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する態様の2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しない)、ようにしてもよい。
このような構成によれば、設定示唆演出が予告演出として認識されてしまうことを防止することができる。
(特徴部の関連付けに係る説明)
特徴部1SHに係る各構成は、他の特徴部に係る各構成の一部又は全部と、適宜、組み合わせられてもよい。このように組み合わせられた特徴部、あるいは組み合わせられていない個別の特徴部について、他の特徴部に係る各構成の一部又は全部と、適宜、組み合わせられてもよい。
(特徴部2SHの概要)
次に、特徴部2SHについて説明する。特徴部2SHに係る遊技機は、遊技者に対する有利度が異なる複数種類の設定値のいずれかに設定を行うことが可能な遊技機である。例えば、パチンコ遊技機1は、前述のとおり、大当りの当選確率が異なる設定値「1」〜「6」のいずれかに設定を行うことが可能である。
そして、特徴部2SHに係る遊技機は、立体視画像と非立体視画像とを表示可能な表示手段を備える。例えば、パチンコ遊技機1は、前述のとおり、3D画像と2D画像とを表示可能な画像表示装置5を備える。
また、特徴部2SHに係る遊技機は、設定に関する示唆を行う設定示唆演出を実行可能な設定示唆演出実行手段を備える。例えば、パチンコ遊技機1は、前述のとおり、設定値「1」〜「6」のいずれに設定されているかを示唆するセリフ予告(設定示唆)を実行可能な演出制御用CPU120を備える。
そして、特徴部2SHに係る設定示唆演出実行手段は、表示手段に立体視画像を表示する第1設定示唆演出と、表示手段に非立体視画像を表示する第2設定示唆演出と、を実行可能である。例えば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dセリフ予告(設定示唆)と、画像表示装置5にキャラクタの2D画像を表示する2Dセリフ予告(設定示唆)と、を実行可能である。演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dセリフ予告(設定示唆)として、例えば、設定値「1」以外の設定値「2」〜「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことを示唆する3Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)と、偶数の設定値「2」、「4」、「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことを示唆する3Dセリフ予告(偶数設定示唆)と、を実行可能である。また、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの2D画像を表示する2Dセリフ予告(設定示唆)として、例えば、大当りの当選確率が高い設定値「4」〜「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことを示唆する2Dセリフ予告(高設定示唆)と、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」に設定されている可能性が高いことを示唆する2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)と、を実行可能である。詳細は後述する。
そして、特徴部2SHに係る遊技機においては、第2設定示唆演出による示唆は、第1設定示唆演出による示唆よりも精度が高い。例えば、パチンコ遊技機1においては、2Dセリフ予告(高設定示唆)、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)による示唆は、3Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)、3Dセリフ予告(偶数設定示唆)による示唆よりも精度が高い。詳細は後述する。
また、特徴部2SHに係る遊技機は、遊技者にとって有利な有利状態に制御されることを示唆する予告演出を実行可能な予告演出実行手段を備える。例えば、パチンコ遊技機1は、前述のとおり、大当り信頼度を予告する予告演出を実行可能な演出制御用CPU120を備える。
そして、特徴部2SHに係る予告演出実行手段は、表示手段に立体視画像を表示する予告演出と、表示手段に非立体視画像を表示する予告演出と、を実行可能である。例えば、演出制御用CPU120は、前述のとおり、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告と、画像表示装置5にキャラクタの2D画像を表示する2Dカットイン予告と、を実行可能である。
そして、特徴部2SHに係る設定示唆演出実行手段は、表示手段に立体視画像を表示する予告演出が実行されるときには、設定示唆演出の実行を制限する。例えば、演出制御用CPU120は、前述のとおり、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行するタイミングでは、セリフ予告(設定示唆)を実行しない。
また、特徴部2SHに係る予告演出実行手段は、表示手段に立体視画像を表示する予告演出として、表示手段の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように知覚させる第1予告演出と、表示手段の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように知覚させる第2予告演出と、を実行可能である。例えば、演出制御用CPU120は、前述のとおり、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告として、画像表示装置5の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように見える態様の3Dカットイン予告と、画像表示装置5の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように見える態様の3Dカットイン予告と、を実行可能である。
そして、特徴部2SHに係る遊技機においては、第2予告演出が実行されるときには、第1予告演出が実行されるときよりも、有利状態に制御される期待度が高い。例えば、パチンコ遊技機1においては、前述のとおり、画像表示装置5の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように見える態様の3Dカットイン予告が実行されるときには、画像表示装置5の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように見える態様の3Dカットイン予告が実行されるときよりも、大当り信頼度が高い。
また、特徴部2SHに係る予告演出実行手段は、有利状態に制御される期待度が高いことを示唆する特別態様の予告演出を実行可能である。例えば、演出制御用CPU120は、前述のとおり、キャラクタを表示するときに「フルーツ柄」の背景を表示する態様により、大当り信頼度が高いことを示唆する2Dカットイン予告を実行可能である。
そして、特徴部2SHに係る設定示唆演出実行手段は、特別態様と同一又は類似する態様を含む、複数態様の設定示唆演出を実行可能である。例えば、演出制御用CPU120は、前述のとおり、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する態様により、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」に設定されている可能性が高いことを示唆する2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を含む、複数種類のセリフ予告(設定示唆)を実行可能である。
そして、特徴部2SHに係る設定示唆演出実行手段は、可変表示の特定タイミングにおいては、特別態様と同一又は類似する態様の設定示唆演出を実行しない。例えば、演出制御用CPU120は、前述のとおり、スーパーリーチが実行されているタイミングでは、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する態様の2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しない。
(可変表示の各タイミングにおいて実行可能な予告)
図9−1は、特徴部2SHにおける可変表示の各タイミングにおいて実行可能な予告の一例を示す図である。
特徴部2SHに係る演出制御用CPU120は、設定値「1」〜「6」のいずれに設定されているかを示唆するセリフ予告(設定示唆)として、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dセリフ予告(設定示唆)と、画像表示装置5にキャラクタの2D画像を表示する2Dセリフ予告(設定示唆)と、を実行可能である。
この実施の形態の演出制御用CPU120は、3Dセリフ予告(設定示唆)として、設定値「1」以外の設定値「2」〜「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことを示唆する3Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)と、偶数の設定値「2」、「4」、「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことを示唆する3Dセリフ予告(偶数設定示唆)と、を実行する。また、演出制御用CPU120は、2Dセリフ予告(設定示唆)として、大当りの当選確率が高い設定値「4」〜「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことを示唆する2Dセリフ予告(高設定示唆)と、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」に設定されている可能性が高いことを示唆する2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)と、を実行する。
なお、演出制御用CPU120は、3Dセリフ予告(設定示唆)又は2Dセリフ予告(設定示唆)を実行するか否かと、3Dセリフ予告(設定示唆)を実行するにあたり3Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)と3Dセリフ予告(偶数設定示唆)とのいずれの態様の演出を実行するか、あるいは、2Dセリフ予告(設定示唆)を実行するにあたり2Dセリフ予告(高設定示唆)と2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)とのいずれの態様の演出を実行するかを、セリフ予告(設定示唆)実行決定テーブルを参照して決定する。
その場合、セリフ予告(設定示唆)実行決定テーブルは、例えば、図8−11(A)に示す2Dセリフ予告(設定示唆)実行決定テーブルと同様の構成となっていればよい。即ち、図8−11(A)に示す2Dセリフ予告(設定示唆)実行決定テーブルのように、「パターンSA」〜「パターンSD」といった4種類のセリフ予告(設定示唆)の態様が設定され、設定値に応じて図示する決定割合に設定されていればよい。
なお、「パターンSA」の態様は、「白無垢」の衣装を着たキャラクタの3D画像と共に「安心してLIVEを楽しんでね♪」とのキャラクタのセリフを表示する態様である。「パターンSB」の態様は、「金魚柄」の衣装を着たキャラクタの3D画像と共に「割り切れる感じかな?」とのキャラクタのセリフを表示する態様である。「パターンSC」の態様は、「星柄」の衣装を着たキャラクタの2D画像と共に「楽しそう♪」とのキャラクタのセリフを表示する態様である。「パターンSD」の態様は、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタの2D画像と共に「こんな最高のLIVEやめられない♪」とのキャラクタのセリフを表示する態様である。
そして、セリフ予告(設定示唆)実行決定テーブルにおいても、図8−11(A)に示す2Dセリフ予告(設定示唆)実行決定テーブルのように、設定値「1」の場合よりも設定値「2」〜「6」の場合の方が、「パターンSA」の態様の3Dセリフ予告(設定示唆)が実行される割合が高くなるように設定されていればよい。したがって、「白無垢」の衣装を着たキャラクタの3D画像と共に「安心してLIVEを楽しんでね♪」とのキャラクタのセリフが表示されることにより、設定値「1」以外の設定値「2」〜「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことが示唆される。「パターンSA」の態様の3Dセリフ予告(設定示唆)を、3Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)と称する。
また、図8−11(A)に示す2Dセリフ予告(設定示唆)実行決定テーブルのように、設定値「5」の場合よりも設定値「2」、「4」、「6」の場合の方が、「パターンSB」の態様の3Dセリフ予告(設定示唆)が実行される割合が高くなるように設定されていればよい。なお、設定値「1」、「3」の場合には、「パターンSB」の態様の3Dセリフ予告(設定示唆)が実行されないように設定されていればよい。したがって、「金魚柄」の衣装を着たキャラクタの3D画像と共に「割り切れる感じかな?」とのキャラクタのセリフが表示されることにより、偶数の設定値「2」、「4」、「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことが示唆される。「パターンSB」の3Dセリフ予告(設定示唆)を、3Dセリフ予告(偶数設定示唆)と称する。
また、図8−11(A)に示す2Dセリフ予告(設定示唆)実行決定テーブルのように、設定値「3」の場合よりも設定値「4」〜「6」の場合の方が、「パターンSC」の態様の2Dセリフ予告(設定示唆)が実行される割合が高くなるように設定されていればよい。なお、設定値「1」、「2」の場合には、「パターンSC」の態様の2Dセリフ予告(設定示唆)が実行されないように設定されていればよい。したがって、「星柄」の衣装を着たキャラクタの2D画像と共に「楽しそう♪」とのキャラクタのセリフが表示されることにより、大当りの当選確率が高い設定値「4」〜「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことが示唆される。「パターンSC」の2Dセリフ予告(設定示唆)を、2Dセリフ予告(高設定示唆)と称する。
また、図8−11(A)に示す2Dセリフ予告(設定示唆)実行決定テーブルのように、設定値「5」の場合よりも設定値「6」の場合の方が、「パターンSD」の態様の2Dセリフ予告(設定示唆)が実行される割合が高くなるように設定されていればよい。なお、設定値「1」〜「4」の場合には、「パターンSD」の態様のセリフ予告(設定示唆)が実行されないように設定されていればよい。したがって、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタの2D画像と共に「こんな最高のLIVEやめられない♪」とのキャラクタのセリフが表示されることにより、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」に設定されている可能性が高いことが示唆される。「パターンSD」のセリフ予告(設定示唆)を、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)と称する。
ここで、前述のとおり、設定値「6」が最も当選確率が高く、「6」、「5」、「4」、「3」、「2」、「1」の順に値が小さくなるほど当選確率が低くなることから、遊技者の関心に鑑みれば、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」であることに対する信頼度が高いほど、精度の高い示唆を行っていると言える。次いで、同様の理由により、大当りの当選確率が高い設定値「4」〜「6」であることに対する信頼度が高いほど、精度の高い示唆を行っていると言える。
例えば、図8−11(A)に示す2Dセリフ予告(設定示唆)実行決定テーブルのような決定割合によれば、3Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)よりも3Dセリフ予告(偶数設定示唆)の方が、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」であることに対する信頼度と、大当りの当選確率が高い設定値「4」〜「6」であることに対する信頼度が高い。したがって、3Dセリフ予告(偶数設定示唆)は、3Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)よりも、精度の高い示唆を行っていると言える。
また、例えば、図8−11(A)に示す2Dセリフ予告(設定示唆)実行決定テーブルのような決定割合によれば、3Dセリフ予告(偶数設定示唆)よりも2Dセリフ予告(高設定示唆)の方が、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」であることに対する信頼度と、大当りの当選確率が高い設定値「4」〜「6」であることに対する信頼度が高い。したがって、2Dセリフ予告(高設定示唆)は、3Dセリフ予告(偶数設定示唆)よりも、精度の高い示唆を行っていると言える。
また、例えば、図8−11(A)に示す2Dセリフ予告(設定示唆)実行決定テーブルのような決定割合によれば、2Dセリフ予告(高設定示唆)よりも2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)の方が、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」であることに対する信頼度が高い。したがって、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)は、2Dセリフ予告(高設定示唆)よりも、精度の高い示唆を行っていると言える。
このように、この実施の形態のパチンコ遊技機1は、大当りの当選確率が異なる設定値「1」〜「6」のいずれかに設定を行うことが可能である。そして、パチンコ遊技機1は3D画像と2D画像とを表示可能な画像表示装置5を備える。また、パチンコ遊技機1は、設定値「1」〜「6」のいずれに設定されているかを示唆するセリフ予告(設定示唆)を実行可能な演出制御用CPU120を備える。そして、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dセリフ予告(設定示唆)と、画像表示装置5にキャラクタの2D画像を表示する2Dセリフ予告(設定示唆)と、を実行可能である。例えば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dセリフ予告(設定示唆)として、設定値「1」以外の設定値「2」〜「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことを示唆する3Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)と、偶数の設定値「2」、「4」、「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことを示唆する3Dセリフ予告(偶数設定示唆)と、を実行可能である。また、例えば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの2D画像を表示する2Dセリフ予告(設定示唆)として、大当りの当選確率が高い設定値「4」〜「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことを示唆する2Dセリフ予告(高設定示唆)と、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」に設定されている可能性が高いことを示唆する2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)と、を実行可能である。そして、パチンコ遊技機1においては、2Dセリフ予告(高設定示唆)、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)による示唆は、3Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)、3Dセリフ予告(偶数設定示唆)による示唆よりも精度が高い。
このような構成によれば、3D画像を表示可能な画像表示装置5を備えるパチンコ遊技機1において、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示するセリフ予告(設定示唆)を実行すると、例えば両眼視が正常範囲になく3D画像の立体感を認識できていない遊技者がセリフ予告(設定示唆)による示唆の内容を正しく認識することができない可能性があるところ、そのような遊技者に対しても、大当りの当選確率が高い設定値「4」〜「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことの示唆や、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」に設定されている可能性が高いことの示唆といった、精度の高い示唆については公平に示唆することができる。
また、このような構成によれば、3D画像を表示可能な画像表示装置5を備えるパチンコ遊技機1において、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示するセリフ予告(設定示唆)を実行すると、目立つ演出とすることはできるが、細部の画像の態様が認識し難い可能性があるところ、大当りの当選確率が高い設定値「4」〜「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことの示唆や、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」に設定されている可能性が高いことの示唆といった、精度の高い示唆については、細部の画像の態様によっても好適に示唆することができる。
演出制御用CPU120は、この実施の形態においても、図9−1に示すように、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となるか否かにかかわらず、飾り図柄の可変表示が開始された直後のタイミングT1において、2Dカットイン予告、3Dカットイン予告を実行可能である。また、演出制御用CPU120は、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる場合に、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる直前のタイミングT2、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となった直後のタイミングT3において、2Dカットイン予告、3Dカットイン予告を実行可能である。
そして、演出制御用CPU120は、この実施の形態においても、図9−1に示すように、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となるか否かにかかわらず、飾り図柄の可変表示が開始された直後のタイミングT1において、3Dカットイン予告を実行しない場合に、セリフ予告(設定示唆)を実行可能である。また、例えば、演出制御用CPU120は、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる場合であって、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる直前のタイミングT2、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となった直後のタイミングT3において、3Dカットイン予告を実行しない場合に、セリフ予告(設定示唆)を実行可能である。
また、演出制御用CPU120は、この実施の形態においても、2Dカットイン予告として、キャラクタを表示するときの背景の態様によって大当り信頼度を予告する演出を実行可能である。例えば、演出制御用CPU120は、キャラクタを表示するときに「フルーツ柄」の背景を表示する態様により、大当り信頼度が高いことを示唆する2Dカットイン予告を実行可能である。
また、演出制御用CPU120は、この実施の形態においても、2Dセリフ予告(設定示唆)として、キャラクタのセリフと衣装の柄とによって設定値「1」〜「6」のいずれに設定されているかを示唆する演出を実行可能である。例えば、演出制御用CPU120は、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタの2D画像と共に「こんな最高のLIVEやめられない♪」とのキャラクタのセリフを表示する態様により、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」に設定されている可能性が高いことを示唆する2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行可能である。
そして、演出制御用CPU120は、この実施の形態においても、図9−1に示すように、実行する予定となっているセリフ予告(設定示唆)が2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)ではない場合に、飾り図柄の可変表示中にリーチ態様となったことに対応してノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチのリーチ演出が開始された直後のタイミングT4において、セリフ予告(設定示唆)を実行可能である。換言すれば、演出制御用CPU120は、飾り図柄の可変表示中にリーチ態様となったことに対応してノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチのリーチ演出が開始された直後のタイミングT4において、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しない。
(特徴部2SHの変形例1)
上記実施の形態では、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行するタイミングでは、セリフ予告(設定示唆)を実行しない構成について説明した。このような構成に代えて、演出制御用CPU120は、2Dセリフ予告(高設定示唆)又は2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行するタイミングでは、画像表示装置5に3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行しないようにしてもよい。その場合、演出制御用CPU120は、3Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)又は3Dセリフ予告(偶数設定示唆)を実行するタイミングでは、画像表示装置5に3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行可能としてもよい。換言すれば、設定示唆演出実行手段は、第1設定示唆演出と、第1設定示唆演出よりも精度の高い示唆を行う第2設定示唆演出と、を実行可能であり、予告演出実行手段は、第2設定示唆演出が実行されるときには、表示手段に立体視画像を表示する予告演出の実行を制限し、第1設定示唆演出が実行されるときには、表示手段に立体視画像を表示する予告演出の実行を制限しないようにしてもよい。このような構成によれば、設定示唆演出によって示唆される内容について、予告演出の立体視画像に起因して知覚の程度に差が生じてしまうことを防止することができる。
図9−2は、変形例1における可変表示の各タイミングにおいて実行可能な予告の一例を示す図である。
変形例1に係る演出制御用CPU120は、図9−2に示すように、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となるか否かにかかわらず、飾り図柄の可変表示が開始された直後のタイミングT1において、2Dカットイン予告、2Dセリフ予告(設定示唆)、3Dセリフ予告(設定示唆)を実行可能である。また、演出制御用CPU120は、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる場合に、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる直前のタイミングT2、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となった直後のタイミングT3において、2Dカットイン予告、2Dセリフ予告(設定示唆)、3Dセリフ予告(設定示唆)を実行可能である。
また、演出制御用CPU120は、図9−2に示すように、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となるか否かにかかわらず、飾り図柄の可変表示が開始された直後のタイミングT1において、2Dセリフ予告(高設定示唆)、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しない場合に、3Dカットイン予告を実行可能である。また、例えば、演出制御用CPU120は、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる場合であって、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる直前のタイミングT2、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となった直後のタイミングT3において、2Dセリフ予告(高設定示唆)、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しない場合に、3Dカットイン予告を実行可能である。
このように、変形例1に係る演出制御用CPU120は、2Dセリフ予告(高設定示唆)又は2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行するタイミングでは、画像表示装置5に3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行しない。また、変形例1に係る演出制御用CPU120は、3Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)又は3Dセリフ予告(偶数設定示唆)を実行するタイミングでは、画像表示装置5に3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行可能である。
このような変形例1によれば、例えば、3Dカットイン予告とセリフ予告(設定示唆)との実行タイミングが重複してしまうと、3Dカットイン予告の3D画像に起因して、両眼視が正常範囲になく3D画像の立体感を認識できていない遊技者がセリフ予告(設定示唆)による示唆の内容を正しく認識することができない可能性があるところ、より精度の高い示唆を行う2Dセリフ予告(高設定示唆)や2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)については、3D画像の立体感を認識できていない遊技者と、3D画像の立体感を認識できる遊技者と、の知覚の程度に差が生じてしまうことを防止することができる。
なお、変形例1においても、演出制御用CPU120は、図9−2に示すように、実行する予定となっているセリフ予告(設定示唆)が2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)ではない場合に、飾り図柄の可変表示中にリーチ態様となったことに対応してノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチのリーチ演出が開始された直後のタイミングT4において、セリフ予告(設定示唆)を実行可能である。換言すれば、演出制御用CPU120は、飾り図柄の可変表示中にリーチ態様となったことに対応してノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチのリーチ演出が開始された直後のタイミングT4において、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しない。
(特徴部2SHの変形例2)
上記実施の形態では、演出制御用CPU120は、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告するカットイン予告として、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告と、画像表示装置5にキャラクタの2D画像を表示する2Dカットイン予告と、を実行可能な構成について説明した。このような構成に代えて、又はこのような構成に加えて、演出制御用CPU120は、実行前の可変表示における大当り信頼度を予告する先読み予告演出として、画像表示装置5に3D画像を表示する3D先読み予告演出と、画像表示装置5に2D画像を表示する2D先読み予告演出と、を実行可能としてもよい。そして、パチンコ遊技機1においては、2Dセリフ予告(高設定示唆)又は2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)による示唆は、3Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)又は3Dセリフ予告(偶数設定示唆)による示唆よりも、大当りの当選確率が高い設定値「4」〜「6」のいずれかに設定されていることに対する信頼度が高ければよい。このような構成によっても、立体視画像を表示可能な表示手段を備える遊技機において、公平性の高い設定示唆を行うことができる。
(特徴部2SHの変形例3)
上記変形例2において、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3D先読み予告演出を実行するタイミングでは、セリフ予告(設定示唆)を実行しないようにしてもよい。このような構成によれば、設定示唆演出によって示唆される内容について、先読み予告演出の立体視画像に起因して知覚の程度に差が生じてしまうことを防止することができる。
(特徴部2SHの変形例4)
上記変形例2において、演出制御用CPU120は、2Dセリフ予告(高設定示唆)又は2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行するタイミングでは、画像表示装置5に3D画像を表示する先読み予告演出を実行しないようにしてもよい。その場合、演出制御用CPU120は、3Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)又は3Dセリフ予告(偶数設定示唆)を実行するタイミングでは、画像表示装置5に3D画像を表示する先読み予告演出を実行可能としてもよい。このような構成によれば、設定示唆演出によって示唆される内容について、先読み予告演出の立体視画像に起因して知覚の程度に差が生じてしまうことを防止することができる。
(特徴部2SHの変形例5)
上記変形例2から変形例4のいずれかにおいて、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に3D画像を表示する先読み予告演出として、画像表示装置5の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように見える態様の先読み予告演出と、画像表示装置5の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように見える態様の先読み予告演出と、を実行可能としてもよい。その場合、画像表示装置5の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように見える態様の先読み予告演出が実行されるときには、画像表示装置5の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように見える態様の先読み予告演出が実行されるときよりも、大当り信頼度が高ければよい。このような構成によれば、先読み予告演出の興趣を向上させることができる。
(特徴部2SHの変形例6)
上記変形例2から変形例5のいずれかにおいて、演出制御用CPU120は、「フルーツ柄」の画像を表示する態様により、実行前の可変表示における大当り信頼度が高いことを示唆する先読み予告演出を実行可能としてもよい。そして、演出制御用CPU120は、スーパーリーチが実行されているタイミングでは、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する態様の2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しないようにすればよい。このような構成によれば、設定示唆演出が先読み予告演出として認識されてしまうことを防止することができる。
(特徴部2SHの変形例7)
上記実施の形態では、演出制御用CPU120は、大当り信頼度を予告する予告演出と、設定値「1」〜「6」のいずれに設定されているかを示唆するセリフ予告(設定示唆)と、を実行可能である構成について説明した。このような構成に代えて、又はこのような構成に加えて、演出制御用CPU120は、大当り信頼度を予告する予告演出として、大当り信頼度を予告する通常態様の通常予告演出と、大当り信頼度を予告すると共に設定値「1」〜「6」のいずれに設定されているかを示唆する特殊態様の特殊予告演出と、を実行可能としてもよい。その場合、演出制御用CPU120は、特殊予告演出として、画像表示装置5に3D画像を表示する3D特殊予告演出と、画像表示装置5に2D画像を表示する2D特殊予告演出と、を実行可能であればよい。そして、演出制御用CPU120は、3D特殊予告演出として、例えば、設定値「1」以外の設定値「2」〜「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことを示唆する3D特殊予告演出(設定値「2」以上示唆)と、偶数の設定値「2」、「4」、「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことを示唆する3D特殊予告演出(偶数設定示唆)と、を実行可能であればよい。また、演出制御用CPU120は、2D特殊予告演出(設定示唆)として、例えば、大当りの当選確率が高い設定値「4」〜「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことを示唆する2D特殊予告演出(高設定示唆)と、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」に設定されている可能性が高いことを示唆する2D特殊予告演出(設定値「6」濃厚示唆)と、を実行可能であればよい。そして、2D特殊予告演出(高設定示唆)、2D特殊予告演出(設定値「6」濃厚示唆)による示唆は、3D特殊予告演出(設定値「2」以上示唆)、3D特殊予告演出(偶数設定示唆)による示唆よりも精度が高ければよい。このような構成によれば、立体視画像を表示可能な表示手段を備える遊技機において、公平性の高い設定示唆を行うことができる。
(特徴部2SHの変形例8)
変形例7において、演出制御用CPU120は、通常予告演出として、画像表示装置5に3D画像を表示する3D通常予告演出と、画像表示装置5に2D画像を表示する2D通常予告演出と、を実行可能としてもよい。その場合、演出制御用CPU120は、3D通常予告演出として、画像表示装置5の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように見える態様の3D通常予告演出と、画像表示装置5の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように見える態様の3D通常予告演出と、を実行可能としてもよい。そして、画像表示装置5の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように見える態様の3D通常予告演出が実行されるときには、画像表示装置5の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように見える態様の3D通常予告演出が実行されるときよりも、大当り信頼度が高ければよい。このような構成によれば、予告演出の興趣を向上させることができる。
(特徴部2SHの変形例9)
上記実施の形態では、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行するタイミングでは、セリフ予告(設定示唆)を実行しない構成について説明した。このような構成に代えて、又はこのような構成に加えて、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行する可変表示では、セリフ予告(設定示唆)を実行しないようにしてもよい。このような構成によっても、設定示唆演出によって示唆される内容について、予告演出の立体視画像に起因して知覚の程度に差が生じてしまうことを防止することができる。
(特徴部2SHの変形例10)
上記変形例1では、演出制御用CPU120は、2Dセリフ予告(高設定示唆)又は2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行するタイミングでは、画像表示装置5に3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行しないようにし、3Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)又は3Dセリフ予告(偶数設定示唆)を実行するタイミングでは、画像表示装置5に3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行可能とする構成について説明した。このような構成に代えて、又はこのような構成に加えて、演出制御用CPU120は、2Dセリフ予告(高設定示唆)又は2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行する可変表示では、画像表示装置5に3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行しないようにし、3Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)又は3Dセリフ予告(偶数設定示唆)を実行する可変表示では、画像表示装置5に3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行可能としてもよい。このような構成によっても、設定示唆演出によって示唆される内容について、予告演出の立体視画像に起因して知覚の程度に差が生じてしまうことを防止することができる。
(特徴部2SHの変形例11)
上記実施の形態では、演出制御用CPU120は、スーパーリーチが実行されているタイミングでは、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する態様の3Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しない構成について説明した。このような構成に代えて、又はこのような構成に加えて、演出制御用CPU120は、スーパーリーチが実行される可変表示では、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する態様の3Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しないようにしてもよい。このような構成によっても、設定示唆演出が予告演出として認識されてしまうことを防止することができる。
(特徴部2SHの変形例12)
上記実施の形態では、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行するタイミングでは、セリフ予告(設定示唆)を実行しないように、3Dカットイン予告の実行タイミングとは異なるタイミングのうちからセリフ予告(設定示唆)の実行タイミングを決定する構成について説明した。このような構成に代えて、又はこのような構成に加えて、セリフ予告(設定示唆)を実行可能なタイミングは、3Dカットイン予告を実行可能なタイミングとは異なるタイミングとして、予め定められていてもよい。このような構成によれば、3Dカットイン予告の実行タイミングとは無関係にセリフ予告(設定示唆)の実行タイミングを決定することができる。
(特徴部2SHの変形例13)
上記実施の形態では、演出制御用CPU120は、スーパーリーチが実行されているタイミングでは、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する態様の2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しないように、2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行するか否かの決定結果に基づいてセリフ予告(設定示唆)の実行タイミングを決定する構成について説明した。このような構成に代えて、又はこのような構成に加えて、セリフ予告(設定示唆)を実行可能なタイミングは、スーパーリーチが実行されていないタイミングとして予め定められていてもよい。このような構成によれば、2Dセリフ予告(設定示唆)の態様とは無関係にセリフ予告(設定示唆)の実行タイミングを決定することができる。
(特徴部2SHの変形例14)
上記実施の形態において、一般入賞口10に遊技球が進入したことや、アウト口に遊技球が取り込まれたこと、といった所定の条件が成立したことを契機として、セリフ予告(設定示唆)の実行の有無と、実行する場合のセリフ予告(設定示唆)の実行態様と、を決定するようにしてもよい。そのような実施の形態において、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告が実行されているときに所定の条件が成立した場合、演出制御用CPU120は、セリフ予告(設定示唆)を実行しないようにすればよい。このような構成によれば、所定の条件が成立したことを契機として実行可能な設定示唆演出によって示唆される内容について、予告演出の立体視画像に起因して知覚の程度に差が生じてしまうことを防止することができる。
(特徴部2SHの変形例15)
上記実施の形態において、一般入賞口10に遊技球が進入したことや、アウト口に遊技球が取り込まれたこと、といった所定の条件が成立したことを契機として、セリフ予告(設定示唆)の実行の有無と、実行する場合のセリフ予告(設定示唆)の実行態様と、を決定するようにしてもよい。そのような実施の形態において、スーパーリーチのリーチ演出が実行されているときに所定の条件が成立した場合、演出制御用CPU120は、セリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しないようにすればよい。このような構成によれば、所定の条件が成立したことを契機として実行可能な設定示唆演出が予告演出として認識されてしまうことを防止することができる。
(特徴部2SHの変形例16)
上記実施の形態では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、メダルが投入されて所定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転させ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合せが特定の図柄の組み合わせになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、ART、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用可能である。
(特徴部2SHに係る手段の説明)
特徴部2SHに関連して、遊技者に対する有利度が異なる複数種類の設定値のいずれかに設定を行うことが可能であり、設定に関する示唆を行う設定示唆演出を実行可能な遊技機が提案されている(例えば、特開2010−200902号公報参照)。
また、特徴部2SHに関連して、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能であり、立体視画像と非立体視画像とを表示可能な表示手段を備え、表示手段に立体視画像を表示する予告演出と、表示手段に非立体視画像を表示する予告演出と、を実行可能な遊技機が提案されている(例えば、特開2015−123295号公報参照)。
設定示唆演出は、予告演出と比較すると、遊技者の利益を左右し易い演出である。したがって、設定示唆演出は、示唆される内容について、遊技者の能力差にかかわらず知覚の程度に差が生じない演出であることが求められる。しかしながら、立体視画像を表示可能な表示手段を備える遊技機においては、そのような点について何ら考慮されていない。
そこで、立体視画像を表示可能な表示手段を備える遊技機において、公平性の高い設定示唆を行うことができるようにするため、特徴部2SHに係る手段1の遊技機は、遊技者に対する有利度が異なる複数種類の設定値のいずれかに設定を行うことが可能な遊技機であって(例えば、パチンコ遊技機1は、大当りの当選確率が異なる設定値「1」〜「6」のいずれかに設定を行うことが可能である)、立体視画像と非立体視画像とを表示可能な表示手段と(例えば、パチンコ遊技機1は、3D画像と2D画像とを表示可能な画像表示装置5を備える)、前記設定に関する示唆を行う設定示唆演出を実行可能な設定示唆演出実行手段と(例えば、パチンコ遊技機1は、設定値「1」〜「6」のいずれに設定されているかを示唆するセリフ予告(設定示唆)を実行可能な演出制御用CPU120を備える)、を備え、前記設定示唆演出実行手段は、前記表示手段に立体視画像を表示する第1設定示唆演出と、前記表示手段に非立体視画像を表示する第2設定示唆演出と、を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dセリフ予告(設定示唆)と、画像表示装置5にキャラクタの2D画像を表示する2Dセリフ予告(設定示唆)と、を実行可能である。演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dセリフ予告(設定示唆)として、例えば、設定値「1」以外の設定値「2」〜「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことを示唆する3Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)と、偶数の設定値「2」、「4」、「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことを示唆する3Dセリフ予告(偶数設定示唆)と、を実行可能である。また、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの2D画像を表示する2Dセリフ予告(設定示唆)として、例えば、大当りの当選確率が高い設定値「4」〜「6」のいずれかに設定されている可能性が高いことを示唆する2Dセリフ予告(高設定示唆)と、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」に設定されている可能性が高いことを示唆する2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)と、を実行可能である)、前記第2設定示唆演出による示唆は、前記第1設定示唆演出による示唆よりも精度が高い(例えば、パチンコ遊技機1においては、2Dセリフ予告(高設定示唆)又は2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)による示唆は、3Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)又は3Dセリフ予告(偶数設定示唆)による示唆よりも、大当りの当選確率が高い設定値「4」〜「6」のいずれかに設定されていることに対する信頼度が高い)。
このような構成によれば、立体視画像を表示可能な表示手段を備える遊技機において、公平性の高い設定示唆を行うことができる。
特徴部2SHに係る手段2の遊技機は、手段1の遊技機において、遊技者にとって有利な有利状態に制御されることを示唆する予告演出を実行可能な予告演出実行手段(例えば、パチンコ遊技機1は、大当り信頼度を予告する予告演出を実行可能な演出制御用CPU120を備える)、を備え、前記予告演出実行手段は、前記表示手段に立体視画像を表示する予告演出と、前記表示手段に非立体視画像を表示する予告演出と、を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告と、画像表示装置5にキャラクタの2D画像を表示する2Dカットイン予告と、を実行可能である。)、前記設定示唆演出実行手段は、前記表示手段に立体視画像を表示する予告演出が実行されるときには、前記設定示唆演出の実行を制限する(例えば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行するタイミングでは、セリフ予告(設定示唆)を実行しない)、ようにしてもよい。
このような構成によれば、設定示唆演出によって示唆される内容について、予告演出の立体視画像に起因して知覚の程度に差が生じてしまうことを防止することができる。
特徴部2SHに係る手段3の遊技機は、手段1の遊技機において、遊技者にとって有利な有利状態に制御されることを示唆する予告演出を実行可能な予告演出実行手段(例えば、パチンコ遊技機1は、大当り信頼度を予告する予告演出を実行可能な演出制御用CPU120を備える)、を備え、前記予告演出実行手段は、前記第2設定示唆演出が実行されるときには、前記表示手段に立体視画像を表示する予告演出の実行を制限し(例えば、演出制御用CPU120は、2Dセリフ予告(高設定示唆)又は2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行するタイミングでは、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行しない)、前記第1設定示唆演出が実行されるときには、前記表示手段に立体視画像を表示する予告演出の実行を制限しない(例えば、演出制御用CPU120は、3Dセリフ予告(設定値「2」以上示唆)又は3Dセリフ予告(偶数設定示唆)を実行するタイミングでは、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告を実行可能である)、ようにしてもよい。
このような構成によれば、設定示唆演出によって示唆される内容について、予告演出の立体視画像に起因して知覚の程度に差が生じてしまうことを防止することができる。
特徴部2SHに係る手段4の遊技機は、手段2又は手段3の遊技機において、前記予告演出実行手段は、前記表示手段に立体視画像を表示する予告演出として、前記表示手段の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように知覚させる第1予告演出と、前記表示手段の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように知覚させる第2予告演出と、を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にキャラクタの3D画像を表示する3Dカットイン予告として、画像表示装置5の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように見える態様の3Dカットイン予告と、画像表示装置5の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように見える態様の3Dカットイン予告と、を実行可能である)、前記第2予告演出が実行されるときには、前記第1予告演出が実行されるときよりも、前記有利状態に制御される期待度が高い(例えば、パチンコ遊技機1においては、画像表示装置5の表示画面よりも手前側に画像が表示されているように見える態様の3Dカットイン予告が実行されるときには、画像表示装置5の表示画面よりも奥側に画像が表示されているように見える態様の3Dカットイン予告が実行されるときよりも、大当り信頼度が高い)、ようにしてもよい。
このような構成によれば、予告演出の興趣を向上させることができる。
特徴部2SHに係る手段2から手段4のいずれかの遊技機において、前記予告演出実行手段は、前記有利状態に制御される期待度が高いことを示唆する特別態様の予告演出を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、キャラクタを表示するときに「フルーツ柄」の背景を表示する態様により、大当り信頼度が高いことを示唆する2Dカットイン予告を実行可能である)、前記設定示唆演出実行手段は、前記特別態様と同一又は類似する態様を含む、複数態様の設定示唆演出を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する態様により、大当りの当選確率が最も高い設定値「6」に設定されている可能性が高いことを示唆する2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を含む、複数種類のセリフ予告(設定示唆)を実行可能である)、可変表示の特定タイミングにおいては、前記特別態様と同一又は類似する態様の設定示唆演出を実行しない(例えば、演出制御用CPU120は、スーパーリーチが実行されているタイミングでは、「フルーツ柄」の衣装を着たキャラクタを表示する態様の2Dセリフ予告(設定値「6」濃厚示唆)を実行しない)、ようにしてもよい。
このような構成によれば、設定示唆演出が予告演出として認識されてしまうことを防止することができる。
(特徴部の関連付けに係る説明)
特徴部2SHに係る各構成は、他の特徴部に係る各構成の一部又は全部と、適宜、組み合わせられてもよい。このように組み合わせられた特徴部、あるいは組み合わせられていない個別の特徴部について、他の特徴部に係る各構成の一部又は全部と、適宜、組み合わせられてもよい。
(特徴部106SGの概要)
次に、特徴部106SGの概要について説明する。
特徴部106SGに係る遊技機は、遊技者にとって有利度が異なる複数の設定値のうちいずれかの設定値に設定可能である。例えば、パチンコ遊技機1は、前述のとおり、大当りの当選確率が異なる複数の設定値のうちいずれかの設定値に設定可能である。
そして、特徴部106SHに係る所定演出実行手段は、設定に関する示唆を行う特定態様にて所定演出を実行可能である。例えば、演出制御用CPU120は、設定値が設定値“1”〜“6”のいずれであるかを示唆する設定示唆を実行可能である。詳細は後述する。
そして、特徴部106SHに係る所定演出実行手段は、所定演出を複数回実行する場合、第1回数において所定演出を実行するときと、第1回数よりも後の第2回数において所定演出を実行するときとで、同一の割合で特定態様にて所定演出を実行可能である。例えば、演出制御用CPU120は、リーチ演出を開始する前の複数の期間に可変表示中演出を実行する場合、第1期間において可変表示中演出を実行するときと、第1期間よりも後の第2期間において可変表示中演出を実行するときとで、同一の割合で設定示唆を実行可能である。詳細は後述する。
(リーチ予告と設定示唆の実行決定割合)
可変表示中演出は、演出結果として、大当り遊技状態に制御されることに関する示唆となる有利状態示唆結果と、設定値の設定に関する示唆となる設定示唆結果と、のいずれかとなることが可能な演出である。この実施の形態では、演出制御用CPU120は、演出結果が有利状態示唆結果となる演出として、可変表示態様がリーチとなって大当りとなる可能性を示唆するリーチ予告を実行可能である。また、演出結果が設定示唆結果となる演出として、設定値が設定値“1”〜“6”のいずれであるかを示唆する設定示唆を実行可能である。また、演出制御用CPU120は、演出結果が有利状態示唆結果と設定示唆結果のいずれにもなることが可能であるとき、つまり、リーチ予告と設定示唆のいずれも実行可能な可変表示中演出を実行可能であるときには、演出結果が有利状態示唆結果となるリーチ予告を、演出結果が設定示唆結果となる設定示唆よりも優先して実行可能である。
図9(A)は変動パターンがノーマルリーチで設定値“1”と設定値“6”における第1期間と第2期間でのリーチ予告と設定示唆の実行決定割合を示す図、図9(B)は変動パターンがスーパーリーチで設定値“1”と設定値“6”における第1期間と第2期間でのリーチ予告と設定示唆の実行決定割合を示す図である。
図9に示すように、一の可変表示中に可変表示中演出を2回実行可能とする場合については、同一回数の可変表示中演出であっても、リーチ予告の実行と、設定示唆の実行とを、設定値に応じて異なる割合で決定してもよい。
なお、可変表示中演出の実行が決定された場合、図9に示すように、第1期間にて実行する可変表示中演出と、第2期間にて実行する可変表示中演出とで、それぞれ同一の割合で設定示唆とリーチ予告との実行を決定する。
このような構成によれば、設定示唆が第1期間と第2期間のいずれで実行された場合でも、遊技者は設定示唆結果に対して同じように期待することができる。
(特徴部106SGに係る手段の説明)
特徴部106SGに関連して、設定値を変更することによって可変表示結果が大当りとなる確率(有利状態に制御される確率)を変更可能なものがある(例えば、特開2010−200902号公報参照)。
特開2010−200902号公報に記載の遊技機では、表示される動物の種類によって設定値を示唆する設定示唆演出を実行可能であるが、例えば、このような設定示唆演出を複数回繰り返し実行可能とした場合に、複数回のうちの第1回数と第2回数とで設定示唆演出をどのように実行するかについて何ら考慮されていないため、演出が不適切となってしまう可能性がある。
そこで、演出が不適切となってしまうことを防ぐため、特徴部106SGに係る手段1の遊技機は、遊技者にとって有利度が異なる複数の設定値のうちいずれかの設定値に設定可能であり(例えば、パチンコ遊技機1は、大当りの当選確率が異なる複数の設定値のうちいずれかの設定値に設定可能である)、前記所定演出実行手段は、設定に関する示唆を行う特定態様にて前記所定演出を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、設定に関する示唆を行う態様にて可変表示中演出を実行可能である)、前記所定演出を複数回実行する場合、第1回数において前記所定演出を実行するときと、該第1回数よりも後の第2回数において前記所定演出を実行するときとで、同一の割合で前記特定態様にて前記所定演出を実行可能である(例えば、演出制御用CPU120は、リーチ演出を開始する前の複数の期間に可変表示中演出を実行する場合、第1期間において可変表示中演出を実行するときと、第1期間よりも後の第2期間において可変表示中演出を実行するときとで、同一の割合で、設定に関する示唆を行う態様の可変表示中演出を実行可能である)。
このような構成によれば、特定態様の所定演出が第1回数と第2回数のいずれで実行された場合でも、特定態様の所定演出の実行に対して同じように期待させることができる。
(特徴部の関連付けに係る説明)
特徴部106SGに係る各構成は、他の特徴部に係る各構成の一部又は全部と、適宜、組み合わせられてもよい。このように組み合わせられた特徴部、あるいは組み合わせられていない個別の特徴部について、他の特徴部に係る各構成の一部又は全部と、適宜、組み合わせられてもよい。