JP2020130571A - 手術器具 - Google Patents

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猛 ▲高▼橋
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基 加藤
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Abstract

【課題】軽量化、長尺化を図り、鋏式、ペンホルダ式、シェイクハンド式のグリップを可能とする。【解決手段】中心軸L1に対して略対称な二本の脚部11a,11bからなる手術器具10であって、脚部が一端10a側の挟持部13と他端10b側の環指孔14a,14bとを有し、回動軸部12によって挟持部を開閉可能として脚部が枢着され、他端側に脚部を延長した曲線よりも外側位置として環指孔が設けられ、脚部の間に係合部16とバネ17とが設けられ、二本の脚部における中心軸L1に沿った中央部が把持部15とされる。【選択図】図1

Description

本発明は手術器具に関し、特に、形成外科手術等における縫合用縫合針の把持に用いる持針器に用いて好適な技術に関する。
医療分野における外科的手術に用いられる外科用デバイスには様々なものがあるが、手術の際に用いる縫合用針を把持するものとして持針器があり、代表的なものとして、ヘガール型持針器(特許文献1,図1)とマチュー型持針器(特許文献1、図3)が知られている。
ヘガール型持針器では、図9に示す鋏式に、環指孔に指を掛けた状態で把持し、縫合をおこなう。
ヘガール型持針器では、柄が長い形状をしているため、術野の視野が得られやすく操作性が良いため、マチュー型持針器より好んで使われている。
一方、マチュー型持針器は、把持部となる2つの脚を有し、それらの間に外側に向く力を提供するバネを備え、ヘガール型における環指孔の代わりに、脚は持針部が設けられる端部と反対側の端部において係止部材に連結されるため、グリップを変えることなく針を把持または解放することができる。
マチュー型持針器は、図10に示すペンホルダ式、あるいは、図11に示すシェイクハンド式に把持部を把持して穿刺する。これにより、洗練された縫合動作をより高い精度、制御及び強度で実施する場合に好適である。
実用新案登録第3063519号公報
しかし、上述したヘガール型持針器では、縫合施術時の切開部の組織を突き通し、さらに貫いている縫合針を抜く動作を、環指孔に差し入れた親指と薬指で行う必要がある。さらに、縫合のために縫合針を切開部の組織を突き通し、さらに貫いている縫合針を抜く動作のために縫合針を把持したり離したりすることを繰り返すことが必要である。この際、縫合針を把持する時および離す時に、それぞれ、環指孔に差し入れた親指と薬指でフックを外す動作および掛ける動作をする必要がある。
また、ヘガール型持針器では、把持作動時に柄の外側面を押え把持部を把持させるが、柄の外側面の幅が狭いため長時間の使用においては親指や薬指に疲労度が大きくなる問題があった。さらに、組織を突き通し、貫いている縫合針を抜く時など、縫合に力をいれる必要がある場合は、環指孔に差し入れた指を環指孔から抜いて取手部に持ち替える必要がある。このように縫合の効率が悪くなり、縫合施術に時間が掛かるという問題があった。
さらにヘガール型持針器では、環指孔に指を掛けて縫合する場合は持針部との距離が長くなるために、掌中における満足な安定性が得られない場合がある。これに対応して、より高い精度が求められる、より洗練された縫合動作に備えたいという要求がある。
精度を求められた際には、環指孔に指を掛けずに、持針部により近い位置で持針器本体を、ペンホルダ式に把持することになるが、この場合は、針を把持または解放する動作ごとに、グリップを繰り返し変える必要がある。
グリップの変更は、時間を浪費する他、組織の牽引を引き起こすおそれもある。
また、上述したマチュー型持針器では、縫合手術部位に手技者の手が常に近接しているため、視認性が悪くなるおそれがあった。さらに、マチュー型持針器では、縫合手術部位に対して所定の角度を必要とするため、ハンドリング性が悪化する可能性があった。
また、マチュー型持針器では、持針部位とグリップ部位が近接していることにより、口蓋裂治療の手術など、深部組織を縫合する場合に、ハンドリング性がよりいっそう悪化する場合があり、これを改善したいという要求があった。
なお、口蓋裂用持針器として、丹下式持針器が知られているが、当該持針器は、マチュー型持針器であるために、上述したように、縫合手術部位に手技者の手が近接することで、小さな幼児の手術部位を覆い、視認性が悪い、狭部・深部における縫合が不便である、また、材質がステンレスで重い等の改善が、同様に求められている。
また、いずれの持針器でも軽量化が求められている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、幼児の形成外科手術、特に、口蓋裂症等の手術縫合手技において、幼児の狭い深部の縫合に至便な持針器を提供するという目的を達成しようとするものである。
本発明の手術器具は、中心軸に対して略対称として同一平面内を往復動作可能な二本の脚部からなる手術器具であって、
二本の前記脚部が、それぞれ一端側の挟持部と他端側の環指孔とを有し、
二本の前記脚部が、前記一端側に近接する位置に設けられて前記平面と略直交する方向に延在する軸線を有する回動軸部によって、前記中心軸に対して前記環指孔と反対向きに前記挟持部を開閉可能として枢着され、
二本の前記脚部が、前記一端側と前記他端側とに比べて前記中心軸に沿った方向での中央部における互いの離間距離が拡大するように湾曲し、
前記環指孔が、前記中央部から前記他端側に向かう前記脚部を延長した曲線よりも前記中心軸に対して外側位置として前記平面内に延在して設けられ、
二本の前記脚部の間には、前記他端側に近接する位置に前記挟持部の閉位置において二本の前記脚部どうしを係合可能とする係合部が設けられ、
二本の前記脚部の間には、前記回動軸部よりも前記他端側に近接する位置に前記脚部を互いに離間する方向に付勢するバネが設けられ、
二本の前記脚部における前記中央部が、前記一端側と前記他端側とに比べて前記平面と略直交する方向に幅広な把持部とされる。これにより、鋏式に環指孔に指を通して、従来のヘガール型持針器のように用いることができる。さらに、従来のマチュー型持針器のように、ペンホルダ式に把持部を把持して使用することができる。また、従来のマチュー型持針器のように、シェイクハンド式に把持部を持って用いることを可能とすることができる。
このとき、3タイプのグリップ方式のいずれかにより脚部の他端側を互いに近接させることで、回動軸部を中心として挟持部どうしが近接して、挟持部が例えば縫合針等を挟持することができる。さらに、この状態で係合部を係止することによって、挟持部における挟持状態を維持することができる。また、係合部の係止状態を解除することによってバネの付勢力により、挟持部を開状態とし、例えば挟持していた縫合針を離すことができる。
これにより、従来のヘガール型持針器あるいはマチュー型持針器ではできなかった3タイプのグリップによって使用することができ、手術中に必要な手技における手術器具の制御性、正確性を向上し、ハンドリング性を向上することが可能となる。
つまり、従来のヘガール型持針器で可能となるハンドリング性とマチュー型持針器で可能となるハンドリング性とを同時に実現することが可能となる。
また、挟持部とは反対側となる他端側に環指孔を配置したことによって、従来のマチュー型持針器に比べて長尺のものとすることができるとともに、従来のマチュー型持針器ではできなかった鋏式のグリップで用いることができるため、従来のヘガール型持針器と同等の深部に対する手術に使用することが可能となる。
さらに、従来のヘガール型持針器では難しかったペンホルダ式のグリップを容易とするとともに、従来のマチュー型持針器に比べて長尺のものとすることができる。
さらに、従来のマチュー型持針器のように中央部の把持部でペンホルダ式のグリップを容易とするとともに、従来のマチュー型持針器のようにシェイクハンド式のグリップを可能とし、操作性を向上することができる。
本発明の手術器具は、前記脚部の前記他端側において、前記環指孔の前記一端側が前記中心軸から離間する外側向きに延在する部分を有する。これにより、従来のヘガール型持針器のように、鋏式に環指孔に指を通して用いる際に、環指孔の間の距離が長すぎずまた短かすぎないため、長時間の使用においても操作性を落とさずに精密な使用をおこなうことができる。さらに、従来のマチュー型持針器のように中央部の把持部でペンホルダ式あるいはシェイクハンド式として把持した際に、親指と人差し指の間となる掌の甲、あるいは、掌の手首側を、環指孔の一端側に当接してグリップすることが可能となり、把持状態を安定させることができる。このとき、環指孔の一端側が滑り止めとして作用することが可能である。
本発明の手術器具において、前記脚部の前記他端側において、前記環指孔と前記係合部との間となる前記中心軸に沿った方向に延在する後延長部を有する。これにより、中心軸方向における把持部を後瑞側に延長して、従来のマチュー型持針器に比べて長尺のものとすることができるとともに、従来のマチュー型持針器のように中央部の把持部でペンホルダ式のグリップを容易とするとともに、従来のマチュー型持針器のようにシェイクハンド式のグリップを可能とし、操作性を向上することができる。また、従来のヘガール型持針器と同等の深部に対する手術に使用することが可能となる。
なお、後延長部の長さを設定することで、所定の深部での手術に対応可能とすることが容易に可能となる。
本発明の手術器具は、前記挟持部が、前記平面から交差する方向に向かって湾曲する。これにより、挟持部(ジョー)が縫合針等を好適に挟持することが可能となる。また、略平面内に位置する把持部および環指孔に対して、この平面に交差する方向に挟持部(ジョー)の先端が位置することで、縫合における、ハンドリング性を向上することが可能となる。
また、本発明において、前記把持部における前記中心軸に対する外側面には、前記中心軸と交差する方向に延在する複数の把持容易溝が形成される。これにより、従来のマチュー型持針器のように把持部でペンホルダ式あるいはシェイクハンド式として把持した際に、すべることを防止することが可能となり、精密な手技を可能とすることができる。
本発明の手術器具は、前記把持部には、前記中心軸に対する外側面に前記中心軸と交差する方向に延在する複数の把持容易溝が形成され、
前記挟持部が、前記平面から交差する方向に湾曲し、
前記把持容易溝の延在する方向が、前記挟持部の先端が湾曲する方向に傾斜している。これにより、従来のマチュー型持針器のように把持部でペンホルダ式あるいはシェイクハンド式として把持した際に、すべることを防止することが可能となり、精密な手技を可能とすることができる。
また、本発明の手術器具は、前記係合部が、前記中心軸に沿った方向において前記把持部と一致する位置に設けられる。これにより、前記中心軸に沿った方向において把持部と係合部との距離が縮まって、従来のマチュー型持針器に比べて、小さな把持力で係合部の係止および開放をおこなうことができるとともに、係合部の応答性を向上してハンドリング性を向上することができる。
本発明の手術器具は、チタン合金またはカーボングラファイトを含む材料からなる。これにより、長尺に形成した場合でも、全体の重量を軽量化して、操作性を向上することが可能となる。
本発明の手術器具は、前記中心軸に沿った長さが180mm以上とされる。これにより、従来のマチュー型持針器ではできなかった程度の従来のヘガール型持針器と同等の深部に対する手術に使用することが可能となる。したがって、幼児の形成外科手術、特に、口蓋裂症等の手術縫合手技において、幼児の狭い深部の縫合に至便なものとなる。
本発明によれば、以下のことができるという効果を奏することが可能となる。
脚部から環指孔に接続される後延長部の形状を、把持部の他端側となる延長線上に湾曲に配置することで、環指孔どうしの配置寸法が狭まり、把持解放時の環指孔部位の幅が広がらず、操作性が向上する。
係止部が、中心軸に沿った方向で把持部に一致していることにより挟持部における縫合針等の脱着に際しての応答性が向上する。
環指孔を有することで、ヘガール型持針器と同様に鋏式グリップが可能である。
締結等に使用する把持時における環指孔どうし間の距離が、同じ状態における従来のヘガール型持針器での環指孔どうしの距離に比較して狭まるため、指の疲労度を軽減すると共に、手術時における術野の視認性を向上する。
軽量化が可能なことにより操作性の向上を図ることができる。したがって、手術器具の全長を長くして、形成手術等に際して、狭部・深部の縫合術に至便に適用可能な操作性を有することが容易に可能となる。これにより、従来のヘガール型持針器と同等の操作性と、従来のマチュー型持針器の操作性とを併せ持ち、さらにこれらを切り替えて使用できるため、操作性をさらに向上できる。
本発明に係る手術器具の第1実施形態を示す上面図である。 本発明に係る手術器具の第1実施形態を示す下面図である。 本発明に係る手術器具の第1実施形態を示す正面図である。 本発明に係る手術器具の第1実施形態を示す右側面図である。 本発明に係る手術器具の第1実施形態を示す左側面図である。 本発明に係る手術器具の第1実施形態における挟持部を示す正面図である。 本発明に係る手術器具の第1実施形態における係合部の係止を解除した状態を示す上面図である。 本発明に係る手術器具の第1実施形態における各寸法を示す上面図(a)、正面図(b)である。 従来のヘガール型持針器における鋏式のグリップ状態を示す斜視図である。 従来のマチュー型持針器におけるペンホルダ式のグリップ状態を示す斜視図である。 従来のマチュー型持針器におけるシェイクハンド式のグリップ状態を示す斜視図である。
以下、本発明に係る手術器具の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態における手術器具を示す上面図であり、図2は、本実施形態における手術器具を示す下面図であり、図3は、本実施形態における手術器具を示す正面図であり、図4は、本実施形態における手術器具を示す右側面図であり、図5は、本実施形態における手術器具を示す左側面図であり、図6は、本実施形態における手術器具の挟持部を示す正面図であり、図において、符号10は、手術器具である。
本実施形態に係る手術器具10は、図1〜図5に示すように、二本の脚部11a,11bが回動軸部12によって開閉可能として枢着されている。二本の脚部11a,11bは、回動軸部12を中心として交差し、互いに略平行な状態からX字状に両端が離間する状態まで往復動作可能とされている。手術器具10は、チタン合金またはカーボングラファイトを含む材料からなることができる。
回動軸部12は、図1,図2における紙面と略直交する方向の軸線を有している。このため、二本の脚部11a,11bは、図1,図2における紙面と平行な平面に沿って往復動作する。
二本の脚部11a,11bは、先端(一端)10a側に挟持部(ジョー)13が形成されている。挟持部(ジョー)13は、回動軸部12よりも先端(一端)10a側に位置する。
挟持部(ジョー)13は、図3に示すように、図1,図2における紙面と平行な平面に対して、回動軸部12側よりも先端(一端)10a側が離間するように湾曲している。
挟持部(ジョー)13は、図6に示すように、脚部11aと脚部11bとの対向面によって、縫合針等を挟持可能とされる。脚部11aと脚部11bとの対向面が、それぞれ挟持面13a,13bとされている。
挟持面13a,13bは、図1,図2における紙面と垂直な方向における幅寸法が、回動軸部12側から先端(一端)10a側に向けて減少する。
挟持面13a,13bは、合金による硬質チップ加工(タングステンカーバイド)あるいは、ダイヤモンドチップ加工処理が施されている。
二本の脚部11a,11bは、回動軸部12の軸線と交差し、図1,図2における紙面と平行な平面に沿った直線である中心軸L1に対して、それぞれが互いに略対称な形状として構成されている。
二本の脚部11a,11bは、後瑞(他端)10b側に、それぞれ環指孔(指環)14a,14bが形成されている。
環指孔(指環)14a,14bは、いずれもその全周が、図1,図2における紙面と平行な平面に沿って延在するリング状とされる。環指孔(指環)14a,14bは、その全周で略同一の径方向の幅寸法となるリング状(環状)に形成される。環指孔(指環)14a,14bは、従来のヘガール型持針器における指環と同程度の径寸法とされる。また、リング状とされる環指孔(指環)14a,14bにおける内周の輪郭形状は、術者の使いやすい形状であれば特に限定されない。環指孔14a,14bは、回動軸部12により挟持部(ジョー)13と反対向きに開閉可能である。
二本の脚部11a,11bは、図1,図2に示すように、紙面と平行な平面内において、回動軸部12および環指孔14a,14bよりも、これらの中央位置が中心軸L1に対して離間するようになめらかに湾曲している。つまり、脚部11aは、回動軸部12で脚部11bと接続される位置から環指孔14aに向かって、紙面と平行な平面内における緩やかな略弧状として形成されている。同様に、脚部11bは、回動軸部12で脚部11aと接続される位置から環指孔14bに向かって、紙面と平行な平面内における緩やかな略弧状として形成されている。
環指孔(指環)14a,14bは、いずれも略弧状とされた脚部11a,11bにおいて後瑞10b側から延長された曲線の外側、つまり、中心軸L1から離間する位置として設けられている。
なお、二本の脚部11aと脚部11bとは、先端(一端)10a側の回動軸部12で接続される。これに対して、二本の脚部11aと脚部11bとは、後瑞(他端)10b側における環指孔(指環)14a,14bの対向する間の距離、つまり、環指孔14aと環指孔14bとにおける回動軸部12側は、挟持部(ジョー)13が閉じた状態で、互いに接触しない位置として離間している。
二本の脚部11a,11bは、先端(一端)10a側と後瑞(他端)10b側との間である中央部の外側が、把持部15とされている。
把持部15は、二本の脚部11a,11bにおける外側位置とされ、図1,図2における紙面に沿った方向の離間距離が、回動軸部12に近接する位置における二本の脚部11a,11bの離間距離よりも大きくなるように形成されている。また、把持部15は、図1,図2における紙面に沿った方向の離間距離が、内側で対向する環指孔14a,14bの距離よりも大きくなるように形成されている。つまり、二本の脚部11a,11bどうしの離間距離は、回動軸部12側から把持部15に向かって拡大し、また、二本の脚部11a,11bどうしの離間距離は、環指孔14a,14bから把持部15に向かって拡大する。
把持部15は、図3に示すように、回動軸部12の軸線方向における幅寸法、つまり、図1,図2における紙面と垂直な方向の幅寸法が、回動軸部12および環指孔14a,14bよりも大きくなるように形成されている。
把持部15には、中心軸L1に対する外側面に、中心軸L1と交差する方向に延在する複数の把持容易溝15cが形成される。
複数の把持容易溝15cは、互いに平行に、かつ、中心軸L1に沿った方向の間隔が略均等になるように配置されている。複数の把持容易溝15cは、その延在する方向が挟持部(ジョー)13において先端10aが湾曲する方向に傾斜している。
把持容易溝15cは、把持部15における中心軸L1に沿った方向の全域に設けられることもできるが、部分的に設けることもできる。なお、把持容易溝15cは、把持部15における中心軸L1に沿った方向の回動軸部12に近接する側となる領域に設けることで、ペンホルダ式の把持時に好適にグリップ状態を向上することができる。
把持部15には、中心軸L1側となる互いに対向する内側に、中心軸L1に沿った方向における後瑞(他端)10b側に近接する位置として、挟持部(ジョー)13の閉位置において、二本の脚部11a,11bどうしを係合可能とする係合部16が設けられる。
係合部16には、図1,図2に示すように、脚部11aから中心軸L1に近接する支持部16aと、脚部11bから中心軸L1に近接する支持部16bと、が設けられる。係合部16における支持部16a,16bの先端には、互いに係合可能なラチェット部16cが設けられている。
支持部16aは、その基部が脚部11aの内側で、中心軸L1に沿った方向における把持部15の後瑞(他端)10b側位置に接続される。支持部16aは、脚部11aの内側から中心軸L1に向かって突出し、先端(一端)10a側に向かって湾曲する。支持部16bは、支持部16aと同等の形状でかつ中心軸L1に対して線対称な構成とされる。
ラチェット部16cは、図1,図2における紙面と垂直な方向から見て互いに重なる部分を有する。ラチェット部16cは、支持部16aに連接した部分と支持部16bに連接した部分とにおいて、互いに対向する位置に、それぞれ対応する形状の凹溝と突条とを有している。ラチェット部16cにおける凹溝と突条とは、いずれも中心軸L1に沿った方向に形成されており、互いに係合可能である。なお、ラチェット部16cにおける凹溝と突条とは、どちらかが平行に複数設けられており、脚部11a,11bどうしの係合状態を調節可能とされている。
また、係合部16においては、ラチェット部16cにおける凹溝と突条とを互いに離間するように支持部16aと支持部16bとを、図1,図2における紙面と垂直な方向に移動させることにより、図7に示すように、ラチェット部16cにおける凹溝と突条との係止を解除状態とすることができる。また、回動軸部12を中心として脚部11a,11bどうしを回動させて、支持部16aと支持部16bとを、図1,図2における紙面に沿った方向に互いに近接させることで、ラチェット部16cにおける凹溝と突条とを係合状態とすることができる。
把持部15には、中心軸L1側となる互いに対向する内側に、中心軸L1に沿った方向における回動軸部12側に近接する位置として、二本の脚部11a,11bの間に両端が接続されたバネ17が設けられる。バネ17は、脚部11a,11bを互いに離間する方向に付勢する。
把持部15の後瑞(他端)10b側には、なめらかに湾曲している脚部11a,11bを後瑞(他端)10b側に向けて延長した後延長部18が設けられる。後延長部18は、その先端(一端)10a側が把持部15に連接され、後瑞(他端)10b側が環指孔14a,14bにそれぞれ連接されている。後延長部18は、中心軸L1に概略沿った方向に延在する。
後延長部18の先端(一端)10a側となる位置の脚部11a,11bには、係合部16の支持部16a,16bが接続される。
なお、後延長部18が係合部16よりも後瑞(他端)10b側として説明したが、後延長部18を把持部15として使用可能とすることもできる。この場合、係合部16の接続された位置よりも後瑞(他端)10b側まで、把持部15に対応して、図1,図2における紙面と垂直な方向における幅寸法を大きくすることができる。
後延長部18は、図1,図2に示すように略直線状に形成されることができるが、図1,図2における紙面に沿った方向であれば、直線状以外の形状とすることもできる。この、後延長部18の長さを設定することで、手術器具10の全長を調整することができる。また、紙面と平行な平面内において、後延長部18の中心軸L1に対する角度を設定することで、環指孔14aと環指孔14bとの離間距離を設定することができる。
後延長部18の後瑞(他端)10b側において、環指孔14a,14bが中心軸L1から離間する外側向きに延在する環指孔支持部14e,14fを有するように接続される。
環指孔支持部14e,14fは、後延長部18の延在する方向に対して、図1,図2における紙面に沿った面内で、後延長部18から離間する方向であれば、特に限定されないが、環指孔14a,14bに術者が指を通す際に支障のでない形状とされることが好ましい。
本実施形態における手術器具10は、挟持部(ジョー)13に縫合針等を挟持して、縫合手術に用いる。
この際、環指孔14a,14bを用いて、従来のヘガール型持針器のように、鋏式のグリップを可能とすることができる。また、把持部15を用いて、従来のマチュー型持針器のようにペンホルダ式のグリップを容易とすることができる。さらに、従来のマチュー型持針器のようにシェイクハンド式のグリップを可能とすることができる。
このとき、3タイプのグリップ方式のいずれかにより脚部11a,11bの後瑞(他端)10b側を互いに近接させることで、回動軸部12を中心として挟持部(ジョー)13における挟持面13aと挟持面13bとが互いに近接する。これにより、挟持部(ジョー)13の挟持面13aと挟持面13bとで例えば縫合針等を挟持することができる。
さらに、この状態において、係合部16のラチェット部16cで凹溝と突条とを係止することによって、挟持部(ジョー)13における挟持状態を維持することができる。
図7は、本実施形態における手術器具の係止解除状態を示す上面図である。
また、支持部16aと支持部16bとを、図1,図2における紙面と垂直な方向に移動させて、係合部16のラチェット部16cにおける凹溝と突条とを互いに離間する。すると、ラチェット部16cにおける凹溝と突条との係止を解除状態とすることができる。このとき、バネ17の付勢力により、挟持部(ジョー)13を開状態として、例えば挟持していた縫合針を離すことができる。
すると、回動軸部12を中心として脚部11a,11bどうしが回動して、図7に示すように、挟持部(ジョー)13における挟持状態を解除することができる。
これにより、従来のヘガール型持針器あるいはマチュー型持針器ではできなかった3タイプのグリップによって使用することができる。したがって、手術器具10およびこれをグリップする術者の手指が手術中に術野に対する視界を遮ることがなく、視認性の悪化を防止することができる。
また、本実施形態における手術器具10においては、鋏式のグリップとして、環指孔14a,14bに差し入れた親指と薬指でフックを外す動作および掛ける動作をする場合に、環指孔14aと環指孔14bとの距離が従来のヘガール型の持針器よりも小さくすることができる。これにより、縫合施術時の切開部の組織を突き通し、さらに貫いている縫合針を抜く動作を、環指孔に差し入れた親指と薬指でおこなう際、および、縫合のために縫合針を切開部の組織を突き通し、さらに貫いている縫合針を抜く動作のために縫合針を把持したり離したりすることを繰り返す際に、親指や薬指に疲労度が大きくなることを防止して、操作性を向上することができる。これにより、精緻な手技をよういにおこなうことが可能となる。
また、幅広の把持部15を有することで、従来のヘガール型持針器に比べて、長時間の使用において把持作動時に親指や薬指の疲労度が大きくなることを防止できる。これにより、従来のヘガール型持針器に比べて、挟持部(ジョー)13に近接した位置を把持して、掌中における満足な安定性を得ることが可能となる。したがって、高い精度が求められる、より洗練された縫合動作に備えることができる。さらに、縫合に力をいれる必要がある場合でも、縫合の効率が悪くなり縫合施術に時間が掛かることを防止できる。
また、把持部15に連続した後延長部18を有することで、手術器具10の全長を所望の長さとなるように設定することが容易となる。これにより、処置位置からグリップ位置までが長い、深部における縫合等の処置をおこなうことが容易となる。
把持部15と後延長部18とが連続していることにより、後延長部18をグリップして手術器具10を使用することもでき、従来のマチュー型持針器に比べて、深部での使用が可能となる。同時に、グリップを持ち替えることなく、そのまま後瑞(他端)10b側にグリップ位置を移動させるだけでよいため、施術における効率を向上して、手術時間を短縮することができる。
さらに、従来のヘガール型持針器のように、鋏式に環指孔14a,14bに指を通して用いる際に、環指孔14a,14bの間の距離を好適に設定できるため、長時間の使用においても操作性を落とさずに精密な使用を持続することができる。
なお、把持部15の後瑞(他端)10b側や、後延長部18をグリップして用いる場合には、環指孔14a,14bの環指孔支持部14e,14fをストッパーとして用いることで、手術器具10のグリップが安定する。これにより、従来のマチュー型持針器のように中央部の把持部15でペンホルダ式あるいはシェイクハンド式として把持した際に、親指と人差し指の間となる掌の甲、あるいは、掌の手首側を、環指孔14a,14bの環指孔支持部14e,14fに当接してグリップすることが可能となり、把持状態を安定させることができる。このとき、環指孔の一端側が滑り止めとして作用することが可能である。
これにより、手術中に必要な手技における手術器具10の制御性、正確性を向上し、ハンドリング性を向上することが可能となる。
また、従来のマチュー型持針器のように、脚部11a,11bの中央部の把持部15により、ペンホルダ式のグリップを容易とするとともに、従来のマチュー型持針器のようにシェイクハンド式のグリップを可能とし、操作性を向上することができる。
複数の把持容易溝15cが把持部15に形成されることにより、従来のマチュー型持針器のように把持部15でペンホルダ式あるいはシェイクハンド式として把持した際に、すべることを防止することが可能となり、精密な手技を可能とすることができる。
係合部16が中心軸L1に沿った方向において把持部15と一致する位置、つまり、係合部16が把持部15の内側位置に設けられることにより、係合時に力をかける把持部15と係合部16との距離を縮めることができる。したがって、係合部16の係止および開放を、従来のマチュー型持針器に比べて小さな把持力でおこなうことができるとともに、係合部16の応答性を向上してハンドリング性を向上することができる。
このように、本実施形態の手術器具10は、従来のヘガール型持針器で可能となるハンドリング性とマチュー型持針器で可能となるハンドリング性とを同時に実現することが可能となる。これにより、手術中に必要な手技における手術器具の制御性、正確性を向上し、ハンドリング性を向上することが可能となる。
また、先端(一端)10aの挟持部13とは反対側となる後瑞(他端)10b側に環指孔14a,14bを配置したことによって、従来のマチュー型持針器に比べて長尺のものとすることができる。これにより、手術時における術野の視認性を向上することができる。また、従来のマチュー型持針器ではできなかった鋏式のグリップで用いることが可能なため、従来のヘガール型持針器と同等の深部に対する手術に使用することが可能となる。
本実施形態の手術器具10は、チタン合金や、カーボングラファイトなど、軽量材料から形成することにより、長尺化した場合でも、軽量化を実現することができ、操作性の向上を図ることができる。したがって、手術器具の全長を長くして、形成手術等に際して、狭部・深部の縫合術に至便に適用可能な操作性を有することが可能となる。これにより、従来のヘガール型持針器と同等の操作性と、従来のマチュー型持針器の操作性とを併せ持ち、さらにこれらを切り替えて使用できるため、さらに操作性を向上できる
締結等に使用する把持時における環指孔14a,14bどうし間の距離が、全長180〜200mmの従来のヘガール型持針器での環指孔どうしの距離に比較して、10〜15mm程度狭まるため、指の疲労度を軽減すると共に、手術時における術野の視認性を向上できる。
さらに、本実施形態の手術器具10として、たとえば、掌が小さいためにヘガール型持針器の使用が制約されていた女性手技者であっても、当該手術器具10の特長によりマチュー型持針器の使用を可能とすることができるという効果を奏することが可能である。
なお、本実施形態の手術器具10として、持針器を例示したが、これ以外の手術用の器具、例えば、鉗子とすることもできる。この場合、挟持部13にかえて、鉤などを設けることにより、コッヘル鉗子等、その他の挟持機能鉗子への応用も可能とすることができる。
以下、本発明にかかる手術器具10における各部の寸法を例示する。
図8は、手術器具10における各部の寸法を示す上面図(a)、正面図(b)である。
図8に示すように、本発明の手術器具10は、中心軸L1(図1)に沿った長さが180mm以上とされることができるため、狭い深部の縫合が必要な幼児の形成外科手術、特に、口蓋裂症等の手術縫合手技、あるいは、心臓外科の手術縫合手技に用いて好適な寸法を有することができる。
本発明の活用例として、幼児の口蓋裂症等における手術縫合に用いる持針器、あるいは、筋肉層の縫合処置が必要となる耳鼻咽喉外科領域での活用ができる。
10…手術器具
10a…先端(一端)
10b…後瑞(他端)
11a,11b…脚部
12…回動軸部
13…挟持部(ジョー)
13a,13b…挟持面
14a,14b…環指孔(指環)
14e,14f…環指孔支持部
15…把持部
15c…把持容易溝
16…係合部
16a,16b…支持部
16c…ラチェット部
17…バネ
18…後延長部
L1…中心軸

Claims (9)

  1. 中心軸に対して略対称として同一平面内を往復動作可能な二本の脚部からなる手術器具であって、
    二本の前記脚部が、それぞれ一端側の挟持部と他端側の環指孔とを有し、
    二本の前記脚部が、前記一端側に近接する位置に設けられて前記平面と略直交する方向に延在する軸線を有する回動軸部によって、前記中心軸に対して前記環指孔と反対向きに前記挟持部を開閉可能として枢着され、
    二本の前記脚部が、前記一端側と前記他端側とに比べて前記中心軸に沿った方向での中央部における互いの離間距離が拡大するように湾曲し、
    前記環指孔が、前記中央部から前記他端側に向かう前記脚部を延長した曲線よりも前記中心軸に対して外側位置として前記平面内に延在して設けられ、
    二本の前記脚部の間には、前記他端側に近接する位置に前記挟持部の閉位置において二本の前記脚部どうしを係合可能とする係合部が設けられ、
    二本の前記脚部の間には、前記回動軸部よりも前記他端側に近接する位置に前記脚部を互いに離間する方向に付勢するバネが設けられ、
    二本の前記脚部における前記中央部が、前記一端側と前記他端側とに比べて前記平面と略直交する方向に幅広な把持部とされる
    ことを特徴とする手術器具。
  2. 前記脚部の前記他端側において、前記環指孔の前記一端側が前記中心軸から離間する外側向きに延在する部分を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の手術器具。
  3. 前記脚部の前記他端側において、前記環指孔と前記係合部との間となる前記中心軸に沿った方向に延在する後延長部を有する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の手術器具。
  4. 前記挟持部が、前記平面から交差する方向に向かって湾曲する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか記載の手術器具。
  5. 前記把持部における前記中心軸に対する外側面には、前記中心軸と交差する方向に延在する複数の把持容易溝が形成される
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか記載の手術器具。
  6. 前記把持部には、前記中心軸に対する外側面に前記中心軸と交差する方向に延在する複数の把持容易溝が形成され、
    前記挟持部が、前記平面から交差する方向に湾曲し、
    前記把持容易溝の延在する方向が、前記挟持部の先端が湾曲する方向に傾斜している
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか記載の手術器具。
  7. 前記係合部が、前記中心軸に沿った方向において前記把持部と一致する位置に設けられる
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか記載の手術器具。
  8. チタン合金またはカーボングラファイトを含む材料からなる
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか記載の手術器具。
  9. 前記中心軸に沿った長さが180mm以上とされる
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか記載の手術器具。
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