JP2020130153A - 害虫検知駆除装置及びシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】地中におけるシロアリの生息状況を監視可能で無線による通知手段を備えた害虫検知駆除装置及びシステムを提供する。【解決手段】半円柱である餌と、弾性をもつ材質で構成されたセンシングワイヤであって、当該センシングワイヤの一部が固定されており、上記センシングワイヤは、上記餌の横方向へ押圧された状態に付勢されており、上記押圧力によって食害された部分が崩壊することで上記餌が全体として回転運動をおこない、当該回転運動によってセンシングワイヤが餌に引き込まれることで上記一部の固定が解除されることでスイッチが作動して無線によって食害信号を外部に送信する通信装置とからなる害虫検知駆除装置1000。【選択図】図1

Description

本発明は、長寿命な害虫検知駆除装置及び当該害虫検知駆除装置を広い範囲に敷設した際の管理システムに関する。
シロアリは、木材を中心に建物を蝕み、その程度によっては建物の利用が不可能となる場合もあることから、害虫と位置づけられている。害虫駆除対策も進められており、古くからバリア工法などの薬物散布型の対策が行われていた。バリア工法に用いる薬剤、例えばピレスロド系ネオニコチノイド系は長期間効果を発揮し安全性も高いとされているが、アレルギー体質の人間、化学物質に過敏に人間やペットにはよくない影響を与える場合も報告されている。我が国には、神社仏閣城郭などの多数の優れた木材建築が残されている。これらの建築のなかには重要文化財として管理されているものも多く、多数の参拝客、観光客も訪れる。そのため、人間への影響が完全には無視できない点は、大きな課題といえる。
また、バリア工法で用いる薬剤には即効性があるものの、シロアリの本拠地である巣の根絶はほぼ不可能とされている点も難点といえる。この点を改善したのがベイト工法である。シロアリの脱皮を阻害する薬剤を、シロアリが通る道である蟻道や、食害にあった箇所に仕掛ける。そして、当該薬剤を摂取したシロアリ経由で巣に持ち帰らせることで、巣に属するシロアリ全体へと薬剤を蔓延させる。脱皮できなくなったシロアリのコロニーはいずれ全滅するため、巣をまるごと壊滅させることが可能になるという毒餌設置型の対策である。ベイト工法で使用する薬剤の総量はバリア工法の1000分の1以下であるばかりか、脱皮する生物にのみ影響を与えるため、人、猫や犬などのペット、鳥や植物への影響が全くない。
建物にシロアリが到達する以前に薬剤を持ち帰らせるには、シロアリが居住している地中と建物の間、すなわち地中に毒餌を仕掛けることが必要である。そのために用いる埋設型の毒餌設置機が開発されてきており、例えば特許文献1乃至3などが開示されている。
特許文献1には、シロアリが食べる膜材で囲われた内部に検知対象ガスを放出するガス放出部が封入された疑似餌とが検知対象ガスを検知するガスセンサを備えたシロアリ検知装置と当該ガスセンサの検知状況を無線通信可能なシステムが記載されている。特許文献2にはシロアリが芯材を食べた際にスプリングのちからによって遮蔽板を移動させ、その結果光検知器の発光素子と受光素子の間が遮断されることにより検知し、信号を送信する技術が開示されている。特許文献3には、シロアリが木材を食べた場合に発生する代謝ガスを検知し、無線によって信号を送信する技術が開示されている。
特許第6413982号公報 特許第4887136号公報 特許第3805235号公報
だが、特許文献1乃至3に記載の発明では、いずれも神社仏閣城郭といった大規模施設、すなわち広範囲に大量の検知装置を敷設し、数年単位にわたってシロアリ検知システムとして機能させるという視点が欠けている。特許文献1に記載の技術では検知対象ガスを放出する放出物を擬似餌に封入する必要があるが、ガスセンサは温度や湿度による影響を受けやすく、安定した動作を期するためには高いコストが必要となるし、放出物の製造にも費用が必要である。特許文献2では光感知素子と光発光素子の双方が必要となりコスト面で不利であるばかりか光を感知し続けることを前提にするなど省電力という観点に欠けている。さらに、シロアリが芯材の特定箇所を食べない限りはスプリングが動作しないことから、動作した際には既に建物本体にも食害が及んでいる可能性がある。特許文献3では水素ガスを始めとしたガス検知が前提であり、高いコストが必要となる。
そのため、これらの文献に記載のシステムは一般住宅レベルへの適用は可能であるものの、広範囲にわたり大量に埋設させる必要が生じる大規模建築物や広範囲の街路樹、緑地帯でのシロアリ対策に用いるにはコスト面での課題が生じる。
さらに、観光地としても機能することが多い大規模建築物では、ダウンタイムを可能な限り短くする必要がある。より具体的には、一度敷設したら最低でも数年、可能であれば5年程度は連続して機能を発揮させることが好ましい。耐久性、確実性、省電力性などが求められるが、これらを備えた害虫検知駆除装置やこれらの装置を一体運用したシステムは依然として提供されていなかった。
そこで本発明では、地中におけるシロアリの生息状況を監視可能で無線による通知手段を備えた害虫検知駆除装置及びシステムを提供する。
本発明の害虫検知駆除装置は、従来のガス検知や、光検知などを前提とするシステムと異なり、餌の側部からセンシングワイヤによる押圧を行うシステムを採用し、餌のいずれの部分をシロアリが食べた場合、センシングワイヤによる圧力に耐えられずに餌が回転し、センシングワイヤが餌側へ押し込まれ、当該動作を検知する構成となっている。そのため、少量のシロアリが餌のどの箇所を食べた場合であっても確実に動作をさせることができる。
高価なガス封入膜や強力などが不要であるばかりか、5年程度の動作が期待できる。そのため、大量の害虫検知駆除装置を導入した場合の総コストを低くおさえつつ、埋設作業の周期を長くとり、観光地としてのダウンタイムを最小限に抑えることができる。
本発明の害虫検知駆除システム100の概念図である 本発明の害虫検知駆除装置1000を示した図である。 本発明の害虫検知駆除装置1000を示した図である。 本発明の害虫検知駆除装置1000を示した図である。 本発明の害虫検知駆除装置1000を示した図である。
以下、本発明を図面に基づき説明する。なお、図中、同一符号は同一名称物を示す。図中の矢印に付した数値は寸法を示しており、その単位はmmである。図1は、本発明を用いた害虫検知駆除システム100の概念図である。図2は、本発明の害虫検知駆除装置1000を示した図である。その上部が天頂方向から見た図であり、下部はA―A線の断面図であり、下部の左側は後述するベイト剤1100や餌1102を害虫が侵食する前であり、下部の右側は侵食した後の様子を示している。図2の上部の左側は本発明の害虫検知駆除装置1000を天頂方向から見た図であり、下部の左側はB―B線の断面図である。図3の上部の右側は本発明の害虫検知駆除装置1000を天頂方向から見た図であり、下部の右側はC―C線の断面図である。図4の上部の左側は本発明の害虫検知駆除装置1000を天頂方向から見た図であり、下部の左側はD―D線の断面図である。図4の上部の右側は本発明の害虫検知駆除装置1000を天頂方向から見た図であり、下部の右側はE―E線の断面図である。図5は、後述するセンシングワイヤ1301を拡大した図である。
図1に示すとおり、本発明の害虫検知駆除システム100は、害虫検知駆除装置1000、ゲートウェイ2000、センターサーバ3000から構成される。
害虫検知駆除装置1000は、建物、家屋、寺社などの近傍に埋められることで用いられ、土中にて生活するシロアリを始めとする害虫を検知、駆除するために用いられる。害虫検知駆除装置1000は、少なくとも一部、好ましくは天頂部のみが外から見える状態で残余は土中に埋められることが好ましい。害虫検知駆除装置1000は、少なくとも1つ、好ましくは対象となる建物の周囲に複数用いることが好ましい。
害虫検知駆除装置1000は円柱形であり、その内部に餌室1100、電力室1200、センサ室1300、センサ基板室1400を備えている。餌室1100は概ね半分程度(円柱のうち半円の柱、かまぼこ状)を占めており、高さ方向において中央付近で上部と下部に分かれている。電力室1200は餌室1100とは反対側の高さ方向において下部にあり、センサ室1300、センサ基盤室1400は電力室1200の高さ方向において上方向に設置される。センサ室1300は餌室1100に接しており、センサ基盤室1400及びアンテナ室1500は餌室1100とは接しないよう配置される。センサ基盤室1400やアンテナ室1500への害虫の侵入の虞を徹底排除するためである。
餌室1100は、円柱を半円となるように割ったかまぼこのような形状であり、上部餌室1100Aと下部餌室1100Bの2室に分かれている。上部餌室1100は下部餌室1100よりも高さ方向に8.5mm長く設計されている。餌室1100の内部は空洞であり、当該空洞部にシロアリ等の脱皮を阻害する薬品を含んだベイト剤1101や、餌1102を格納するために用いる。餌1102は、対象となる害虫の好む餌材を用いるが、土中に生息し建物等に被害を当てることが多いシロアリを対象とする場合は、木材、ロール紙やダンボール等の紙材などを用いる。ベイト剤1101及び餌1102は餌室1100の相似形で少し小さくした形状であり、円柱を半円となるように割ったかまぼこのような形状である。
餌室1100を2つ設置する理由は、脅威度の正確な判定のためである。餌の数が少ない場合、大量の害虫が一気に押し寄せると一気に食い尽くされてしまい、害虫の総量を判定することができない場合が発生する。餌が2つあれば、その減り方の程度を視認することで、害虫の総量を推測しやすくなる。また、一部または全部を餌1102として、高価なベイト材1101の使用を減らした状態で運用し、害虫の存在が発見された時点で餌1102をベイト材1101に置きかえて害虫駆除を行うことも可能になる。以下、ベイト材1101及び餌1102の双方を指す言葉として餌という。
上部餌室1100Aの上部は透明なモニタリンググラス1104で形成されている。上部餌室1100Aは下部餌室1100Bよりも長く設計されており、ベイト剤1101や餌1102を格納してなお上部には余裕がある。この空間に、視認用発泡スチロール1106を挿入する。害虫、とくにシロアリにとって発泡スチロールは餌にはなりえないのだが、その柔らかさ等から餌よりも好んでよりつき、穿孔被害をを及ぼすとされている。上部餌室1100Aにシロアリが侵入した際に、餌よりも視認用発泡スチロール1106へ誘導することで、透明なモニタリンググラス1104からシロアリの活動状況を視認することができる。
餌室1100には開口部1103があり、開口部1103を経由して後述するセンシグワイヤ1301が餌室1100内にアクセス可能となっている。上部餌室1100Aでは天頂方向からみて左側の端付近で上部開口部1103Aが開口しており、下部餌室1100Bでは逆に天頂方向から見て右側の端付近で下部開口部1103Bが開口している。センシングワイヤ1301は後述するセンサ室1300に設置され、開口部1103を経由して餌室1100にまで伸びてきている。上部開口部1103Aを経由して伸びてきているセンシングワイヤ1301は餌1100の左側で接触し、餌1100が時計方向に回転する方向へ付勢している。下部開口部1103Bを経由して伸びてきているセンシングワイヤ1301は餌1100の右側で接触し、餌1100が反時計方向に回転する方向へ付勢している。
電力室1200には、電力源1201が設置されており、当該電力源からの電力をセンサ室やセンサ基板室へ供給している。電力源1201としては単2電池、単1電池、ボタン電池、塩化チオニル電池、充電池など様々なものが採用可能であるが、5年程度の安定動作可能という点と現在の無線装置、各種制御装置の電力消費量からは単2電池程度の大きさをもつ塩化チオニル電池が最適である。
センシングワイヤ1301は、センサ室1300内にて設置され、その一部が開口部1308、センシングワイヤ用開口部1103を通じて餌室1100内にある餌に接触している。図5にセンシングワイヤ1301の詳細を示している。センサ室1300には凹型のセンシングワイヤ固定台座1305が設置されており、その先端部にセンシングワイヤ先端部接続用端子1306、中央部にセンシングワイヤ中央部接続用端子1307、他端部が備えられている。
センシングワイヤ1301は導電性の金属の線で構成され、弾性を有しており、折り曲げることができる。その中央付近で円を描くように一回転させた状態で、センシングワイヤ先端部1302をセンシングワイヤ先端部接続用端子1306で固定し、センシングワイヤが円を描いているセンシングワイヤ中央部1304をセンシングワイヤ中央部接続用1307と接続し、センシングワイヤ他端部1303をセンシングワイヤ固定台座とセンシングワイヤを区画する壁1309の他端との間に挿入することで固定している。
センシングワイヤ1301を一回転させることで、センシングワイヤ1301はもとの棒状の形状へと復元しようとする力が発生しており、この力を利用して上述の付勢する力を生み出している。そして、餌が害虫の食べられることによって餌の密度が低くなっていく。餌の密度が高い状態のときに上記付勢する力と抵抗できていたものが、密度が低くなりもろくなってくると上記付勢する力に抵抗できなくなる。その結果、センシングワイヤ1301は徐々に餌室1100内部へと自身の復元力によって押し進み、餌を回転させていく。そして、ある一定以上餌室1100内部へとセンシングワイヤ1301が進むと、センシングワイヤ中央部1304とセンシングワイヤ中央部接続用端子1306の接続が切断される。
この切断を検知する方法として、センシングワイヤ先端部に後述する電力源1201の+極を接続し、センシングワイヤ中央部接続用端子に電力源の1202の―極を接続する。すると、センシングワイヤ中央部1304とセンシングワイヤ接続用端子1306の接触の有無を電流の有無で簡易に判定することができる。接点における接触の有無を判定する手法は非常に多く知られており、これ以外の手法でセンシングワイヤ中央部1304とセンシングワイヤ中央部接続用端子1307の接触の有無を判定する手法を持ちいてもよいことは当然である。
従来の検知方法では、針が餌を貫いた場合に反応するものの、害虫が餌を食べる場所が針に近接した箇所でないと反応しないことが多く、食害が進んでから初めて発見し、その際には建物に被害が発生していたケースが少なくなかったが、本発明の手法では餌のどの場所を食べられても検知可能である。
さらに容易に検知できる手法として、餌を円柱を半円状となるよう切断したものとしたが、これをさらに切断してイチョウ型の柱としてもよい。そして発泡スチロール製のイチョウ型の柱と合わせて半円型を形成するようにし、餌室1100に設置する。発泡スチロールはもともと密度も低く、センシングワイヤ1301の付勢に抵抗する力も弱い。そのため、害虫が発泡スチロールを食べるとすぐにセンシングワイヤ1301の付勢に抵抗することができなくなり、発泡スチロール部分が圧壊し餌が回転、センシングワイヤ1301が餌室1100内へと引き込まれる。害虫、特に主要害虫であるシロアリは餌1102よりも発泡スチロールへの寄り付きが早いを好むため有用である。イチョウ型ではなく、その他の形状であってもよく、餌の少なくとも一部を発泡スチロールとすれば上記効果を得ることができる。なお、餌を全面的に発泡スチロールに置き換えてもよいが、その場合はセンシングワイヤ1301の付勢を調節し、食害がない状態で発泡スチロールに食い込むことがないように設定しなくてはならない。
センサ基板室1400は、無線機能を備えた無線装置1402が設置されており、その天蓋部は餌室と同様に透明なモニタリンググラスで区画されている。
無線装置1402は、発信部1402A、検知部1402B、タイマー1402C、磁力感知装置1402D、発光素子1402E、アンテナ1402F、温度計1402Gを備えている。タイマー1402Cによって一定期間が到来した際に、検知部1402Bがセンシングワイヤ中央部1304とセンシングワイヤ中央部接続用端子1307が接触の有無を判定し、接触している場合は第1信号を発信部1402Aで生成、アンテナ1402Fを通じて外部へと送信する。その際、無線装置1402毎に設定された機器ID、タイマー1402Cがその周期ごとにカウントアップした計測カウントも合わせて送信する。温度計1402Gの数値が事前に設定した異常値を示していた場合は、その情報も送信する。センシングワイヤ中央部1304とセンシングワイヤ中央部接続用端子1307が接触していない場合は第2信号を発信部1402Aで生成、アンテナ1402Fを通じて外部へと送信する。前記一定期間としては、例えば10日に1回のデータが必要な場合はその半分以下の周期であればよいが、5年程度の安定動作を期待する観点から半分程度の5日や4日に1回の周期が好ましい。なお、他の本発明の害虫検知駆除システム1000が通信をおこなっている場合は無線通信の衝突防止のため送信をおこなわず、しばらく待ってから再送信している。その際に、送信を控えた回数をカウントしておき、当該カウント数を送信するようにしてもよい。
本発明の害虫検知駆除装置1100は地中に埋設して用いられるが、その際に多少の振動が生じ、障害が発生する可能性も生じる。また5年程度という長期間埋設することが想定されているため、経年劣化による故障の有無も外部から簡易に判定する必要がある。そのために用いられるのが磁力感知装置1402Eであり、外部から磁石等を近づけることによって磁力を感知し、発光素子1402Eが短い期間発光する。それを天蓋部のモニタリンググラス経由で視認することで無線装置1402が動作していることを確認することができる。なお、アンテナ1402Fは地表近くに設置する必要があるが、地中よりも温度変化が激しく結露する可能性も高くなる。特に結露した場合は無線装置に不具合が発生する虞もあるため、地表近くにアンテナ室を別途設け、アンテナ1402Fと発光素子1402Eのみをアンテナ室、残余の無線装置1402をセンサ基板室1400に設置することとしてもよい。
アンテナ1402Fから送信される第1信号、第2信号は、電源の問題から非常に微弱であり、直接センターサーバ3000へ信号を届けることが期待できない。そのため、ゲートウェイ2000は、対象となる建物の近隣、または内部に設置される。非常に広範囲な範囲を対象とし、第1信号や第2信号をゲートウェイ2000へ確実に届けることが期待できない場合は、信号中継装置2300を中継してゲートウェイ2000へ届けるように構成してもよい。信号中継装置2300は、当該範囲に埋設した本発明の害虫検知駆除装置1100の範囲に応じて、信号を中継可能な場所に適宜設置すればよい。ゲートウェイ2000は、アンテナ1402Fから発信された第1信号や第2信号を受信する受信装置2100、第1信号や第2信号を遠方のセンターサーバ3000へ送信する送信装置2200から構成される。
第1信号を受信した場合は、餌が害虫に食べられていない状況であり、その旨をセンターサーバ3000へ送信装置2200を用いて機器IDとともに送信する。平常状態であるため、第1信号を受信したタイミングですぐに送信するのではなくゲートウェイ2000内に情報を保存しておき、10日に1回や1ヶ月に1回といったタイミングで他の害虫検知駆除装置1000からの第1信号に関する情報とあわせて、まとめてセンタサーバ3000へ送信する。なお、ゲートウェイ2000に潤沢な電力が期待できる場合は、第1信号を受信する毎にセンタサーバ3000へ送信するよう構成してもよい。第2信号を受信した場合は、餌が害虫に食べられている状況であり、緊急状態である。そのため、送信するタイミングが到来してなくとも即座にセンターサーバ3000へ第2信号に関する情報と機器IDを送信する。なお、送信装置2200はインターネットを用いて情報発信可能な機能を有しているが、他の通信手段を用いるものでもよい。
センターサーバ3000では、ゲートウェイ2000が発信する情報を受信可能な受信装置3100、各種の情報を表示可能な表示装置3200、外部に情報を発信可能な通知装置3300から構成されている。第1信号に関する情報がもたらされた場合、センタサーバ3000ではその旨記録し、必要に応じて表示装置3200にその内容を表示させることができる。第2信号に関する情報がもたらされた場合、事前に設定されていたメールアドレス、携帯電話などの機器に緊急自体が発生したことを通知する。操作によって、第2信号が発せられた害虫検知駆除装置1000が埋設している建物の名称、住所、害虫検知駆除装置を埋設した位置を示した簡易な地図を表示装置3200に表示させ、外部の印刷装置を用いて印刷させることができる。
次に害虫検知駆除システム100の設置方法や害虫の検知方法、駆除方法について説明する。
まず、害虫を有無を検知し、駆除したいと考える箇所の土中に害虫検知駆除装置1000を埋める。餌としては、ベイト材1101ではなく安価な餌1102をセットするようにしておく。完全に埋設し土中から害虫検知駆除装置1000の天蓋部分であるモニタリンググラスのみが見える状態とするのがもっとも好ましい。他の手法として、網状、あるいは牢屋状となっている外殻を土中に埋設させておき、当該外殻の内部に設置するようにしてもよい。市場においては、様々な害虫駆除を目的とした埋設装置が市販されているが、既にこれらを設置している場合に特に有効である。
埋設させると、磁石をモニタリンググラスへ近づけ、磁力感知装置1402Dが機能し、発光素子1402Eが発光するのを確認する。発光素1402Eが発光しない場合は何らかの不具合が発生しているため、他の害虫検知駆除装置1000に替える。バッテリーの低消費化のため、無線装置1402は当初スリープ状態となっている。磁力感知装置1402Dが磁力を感知すると無線装置1402は起動し、図示しない設定装置と通信を行い、通信周期等の各種設定情報が入力され、当該設定情報にもとづいて動作を開始する。この作業を繰り返し、対象となる建物の周辺をその重要性に応じて害虫検知駆除装置1000を埋設させてゆく。
餌室1100に害虫が侵入していない間は、餌1102は十分に密度が高い状態である。センシングワイヤ1301によって付勢されながら当接されているが、餌1102はこの付勢に抵抗するため回転することはない。この状態が続く場合は、予め設定した周期、例えば10日1回、あるいは1ヶ月に1回といった周期で第1信号をアンテナ1402Fを通じて送信する。
餌室1100に害虫が侵入して、餌1102が食べられると、餌1102は密度が減少し、スカスカの状態へと変化していく。すると、餌材の端付近で付勢しているセンシングワイヤ1301に抵抗することができなくなる。センシングワイヤ1301と当接している付近が害虫に食べられた場合は、当該食べられた領域へとセンシングワイヤ1301が食い込んでいくことになる。センシングワイヤ1301と当接している領域から離れた領域が食べられた場合であっても、当該領域がセンシングワイヤ1301の付勢によって押しつぶされ、餌1102全体が当該押し潰れた領域を埋めるように“回転”運動をおこし、センシングワイヤ1301を餌室1100の奥へと引き込むよう動作する。
センシングワイヤ1301が餌室1100の奥へと引き込まれていくと、センシングワイヤ中央部1304とセンシングワイヤ中央部接続用端子1307の接続が、ある時点で切り離される。この状態で上記周期が到来すると、第2信号をアンテナ1402Fを通じて送信する。なお、センシングワイヤ中央部1304とセンシングワイヤ中央部接続用端子1307の接続が切り離された瞬間に第2信号を外部へ送信するように構成してもよい。後者の構成は、非常に重要度の高い建物において有用である。
ゲートウェイ2000は、第1信号を受信した場合は内部の記憶領域に機器IDとともに保存しておき、一定周期でセンターサーバ3000へと送信する。第2信号を受信した場合は、即座に機器IDとともに第2信号を受信した旨をセンタサーバ3000へと送信する。
第1信号を受信したセンターサーバ3000では、当該情報を内部の記憶領域へと保存しておき、必要に応じて表示装置3200にその旨表示させることができる。第2信号を受信したセンターサーバ3000では、表示手段3200にその旨表示させることや、予め登録していた機器へ通知装置3300を通じて連絡することができるため、複数箇所に大量の害虫検知駆除装置1000を長期間埋設した場合であっても、害虫が検出された場合は即座に、どの場所に埋めた害虫検知駆除装置1000に害虫が侵入したのかを知ることができる。あらかじめ、埋設した害虫検知駆除装置1000の機器IDと当該機器IDが埋設した場所を管理し、地図上で表示可能とするよう構成してもよい。その場合、害虫が検知された場所を容易に知ることができるため、初動を早めることができる。
害虫検知駆除装置1000を長期間埋設していると、その表面に土埃がたまり、即座に位置が特定できない場合もあるが、磁石を用いて発光素子1402Eを発光させることで、その位置を用意に特定できる。モニタリンググラス1104を通じて害虫検知駆除装置1000を視認すると、餌1102を食べた害虫の少なくとも一部は、視認用発泡スチロール1105をも食べているため、その様子を観察することができる。
害虫を確認できた場合は、餌1102をベイト材1101へ取り替えて、また埋設させる。ベイト材1101の効果によって、害虫は脱皮を阻害され、中期的にはその多くを死滅させることができる。ベイト材1101への取替は、害虫を確認できた害虫検知駆除装置1000のみならず、その周辺に埋設させた他の害虫検知駆除装置1000でも行うようにすると、なおよい。
本発明の害虫検知駆除システム100について説明してきたが、必ずしもこの仕様に拘束されるものではなく、様々な変形例で応用可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載される。
[付記1]
100 本発明の害虫検知駆除システム
1000 本発明の害虫検知駆除装置
1100 餌室
1100A 上部餌室
1100B 下部餌室
1101 ベイト材
1102 餌
1103 センシングワイヤ用開口部
1103A 上部センシングワイヤ用開口部
1103B 下部センシングワイヤ用開口部
1104 モニタリンググラス
1105 視認用発泡スチロール
1106 回転促進用発泡スチロール
1107 疑似餌(発泡スチロール)
1108 外部開口部
1200 電力室
1201 電力源
1300 センサ室
1301 センシングワイヤ
1302 センシングワイヤ先端部
1303 センシングワイヤ他端部
1304 センシングワイヤ中央部
1305 センシングワイヤ固定台座
1306 センシングワイヤ先端部接続用端子
1307 センシングワイヤ中央部接続用端子
1308 開口部
1309 センシングワイヤ室を区画する壁
1400 センサ基盤室
1401 モニタリンググラス
1402 無線装置
1402A 発信部
1402B 検知部
1402C タイマー
1402D 磁力感知装置
1402E 発光素子
1402F アンテナ
1402G 温度計
2000 ゲートウェイ
2100 受信装置
2200 送信装置
2300 中継装置
3000 センターサーバ
3100 受信装置

Claims (4)

  1. 半円柱である餌と、
    弾性をもつ材質で構成されたセンシングワイヤであって、当該センシングワイヤの一部が固定されており、
    上記センシングワイヤは、上記餌の横方向へ押圧された状態に付勢されており、
    上記押圧力によって食害された部分が崩壊することで上記餌が全体として回転運動をおこない、当該回転運動によってセンシングワイヤが餌に引き込まれることで上記一部の固定が解除されることでスイッチが作動して無線によって食害信号を外部に送信する通信装置とからなる害虫検知駆除装置。
  2. 請求項1に記載の害虫検知駆除装置であって、
    上記餌の少なくとも一部が発泡スチロールで構成されていることを特徴とする害虫検知駆除装置。
  3. 請求項1、2に記載の害虫検知装置であって、
    上記害虫検知装置の天板は透明であり、
    上記害虫検知装置の内部であって、上記天板付近に発泡スチロールを配したことを特徴とする害虫検知駆除装置。
  4. 複数の請求項1乃至3に記載の害虫検知装置、ゲートウェイ、センターサーバから構成される害虫検知駆除システムであって、
    上記害虫検知装置は地中に埋設された状態で一定期間毎に信号を送信し、
    上記ゲートウェイは上記信号を受信して内部に保存し、一定の期間毎に当該信号をまとめてセンターサーバへ送信し、
    上記ゲートウェイが食害信号を受信した場合は、直ちに当該食害信号を上記センターサーバへ送信することを特徴とする害虫検知駆除システム。
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