JP2020129450A - 燃料電池ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】昇圧コンバータ及び電気部品を効果的に冷却すると共に、小型化を実現することである。【解決手段】複数の燃料電池単セルが積層された燃料電池スタックと、燃料電池スタックの上方に設置され、燃料電池スタックからの出力電圧を昇圧する昇圧コンバータ(40)と、昇圧コンバータの上方に設置され、昇圧コンバータよりも耐熱性が低い電気部品(46)と、燃料電池スタック、昇圧コンバータ及び電気部品を収容する収容ケースとを備えた燃料電池ユニットであって、収容ケースには電気部品の設置室(50b)と昇圧コンバータの設置室(50a)が隔壁(26)を挟んで形成されており、隔壁に冷却通路(51)が形成された構成にした。【選択図】図4

Description

本発明は、燃料電池ユニットに関する。
燃料電池スタックの出力電圧によってモータを駆動する燃料電池システムを採用した燃料電池車両が知られている。燃料電池車両には、レイアウトの都合上、燃料電池スタック、燃料電池スタックからの出力電圧を昇圧する昇圧コンバータ、その他の燃料電池システム用の電気部品が分散して配置されている。近年では、燃料電池システムの小型化の観点から部品の一体化が推進されており、燃料電池スタック、昇圧コンバータ、リレー回路等を一体化して、燃料電池車両のフロントコンパートメント内に設置した燃料電池ユニットが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018−163861号公報
燃料電池システムでは更なる小型化が求められており、リレー回路以外の他の燃料電池システム用の電気部品についても燃料電池ユニットに集約することが検討されている。しかしながら、この電気部品の使用環境温度の上限値は昇圧コンバータの使用環境温度の上限値よりも低く、昇圧コンバータの発熱によって、電気部品の環境温度が使用環境温度の上限値以上に上昇するおそれがある。このため、昇圧コンバータと電気部品が使用環境温度の範囲で動作するように燃料電池ユニットを冷却する必要があった。
本発明では、昇圧コンバータ及び電気部品を効果的に冷却すると共に、小型化を実現することができる燃料電池ユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る燃料電池ユニットは、複数の燃料電池単セルが積層された燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックの上方に設置され、前記燃料電池スタックからの出力電圧を昇圧する昇圧コンバータと、前記昇圧コンバータの上方に設置され、前記昇圧コンバータよりも耐熱性が低い電気部品と、前記燃料電池スタック、前記昇圧コンバータ及び前記電気部品を収容する収容ケースとを備えた燃料電池ユニットであって、前記収容ケースには前記電気部品の設置室と前記昇圧コンバータの設置室が隔壁を挟んで形成されており、前記隔壁に冷却通路が形成されたことを特徴とする。
本発明によれば、冷却通路に冷却水が流れることで、電気部品と昇圧コンバータが効果的に冷却される。また、耐熱性が低い電気部品の設置室と耐熱性が高い昇圧コンバータの設置室が、冷却された隔壁によって分離されているため、昇圧コンバータの環境温度の上昇に起因する電気部品の環境温度の上昇が抑えられる。よって、耐熱性が異なる昇圧コンバータと電気部品を一体化することができ、燃料電池ユニットの小型化を実現することができる。
本実施形態に係る燃料電池ユニットを搭載した燃料電池車両の概略図である。 本実施形態に係る燃料電池ユニットの概略斜視図である。 本実施形態に係る燃料電池ユニットの模式断面図である。 昇圧コンバータ及び高電圧部品の模式断面図である。 上部ケースの模式下面図である。 上部ケースの模式上面図である。 冷却系システムのシステム構成図である。
以下、添付の図面を参照して、燃料電池ユニットの実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る燃料電池ユニットを搭載した燃料電池車両の概略図である。図2は、本実施形態に係る燃料電池ユニットの概略斜視図である。図3は、本実施形態に係る燃料電池ユニットの模式断面図である。
[燃料電池ユニットを搭載した燃料電池車両について]
先ず、図1を参照して、本実施形態に係る燃料電池ユニットを搭載した燃料電池車両について説明する。図1に示すように、燃料電池車両1は、燃料電池の電力によってモータ10を駆動し、モータ10の駆動力を前輪11及び/又は後輪12に伝えて走行する。燃料電池車両1の後部座席13の下部及び車室14の後方には、燃料ガスが充填された高圧タンク15、16が設置されている。燃料電池車両1の車室14の前方には、ダッシュパネル17とトーボード18によって車室14から仕切られたフロントコンパートメント19が形成されている。フロントコンパートメント19内には、モータ10と、モータ10に対して電力を供給する燃料電池ユニット20とが設置されている。
[燃料電池ユニットについて]
燃料電池ユニット20は、燃料電池スタック21上に燃料電池用パワーコントロールユニット22(以下、FCPC22と称する)を設けて、燃料電池スタック21とFCPC22を一体化したものである。より具体的には、この燃料電池ユニット20は、電池スタック21と、燃料電池スタック21の上方に設置される昇圧コンバータ40と、昇圧コンバータ40の上方に設置される高電圧部品(電気部品)46と、燃料電池スタック21、昇圧コンバータ40及び電気部品等を収容するユニットケース(収容ケース)23とを備える。
燃料電池スタック21は、複数の燃料電池単セルが積層されることによって形成されている。各燃料電池単セルは、高圧タンク15、16から供給された燃料ガスである水素と酸化剤ガスである空気中の酸素とに電気化学反応を起こさせて電力を生じさせている。FCPC22は、ポンプインバータ等の高電圧部品46や昇圧コンバータ40(図3参照)等を一体化したコントロールユニットである。
[ユニットケースの構成]
図2及び図3を参照して、燃料電池ユニットの各種部品を集約するユニットケースについて説明する。図2及び図3に示すように、燃料電池ユニット20はユニットケース23に各種部品を設置することで構成されている。燃料電池ユニット20のユニットケース23は、下部ケース24に対して上部ケース25が組み付けられ、さらに上部ケース25に対してその上面の一部を覆うようにカバー30が組み付けられて形成されている。下部ケース24は上面を開放した箱状に形成されており、下部ケース24に燃料電池スタック21が設置されている。上部ケース25は下面を開放した箱状に形成されており、上部ケース25の上面を形成する横壁(隔壁)26に燃料電池スタック21からの出力電圧を昇圧する昇圧コンバータ40が設置されている。昇圧コンバータ40の詳細については後述する。
上部ケース25の横壁26の一部は窪んでおり、この横壁26の窪み箇所を覆うように上部ケース25にカバー30が組み付けられている。カバー30は、天井面が比較的低いカバー本体31と、カバー本体31から膨出して天井面が比較的高い膨出部32とを有している。カバー30の内側には、高電圧で動作する各種の高電圧部品46が設置されている。本実施形態では、電気部品として高電圧部品46を例示しているが、高電圧部品46以外の電気部品がカバー30の内側に設置されていてもよい。なお、本実施形態の高電圧部品46は、例えばウォータポンプ61(図7参照)用のインバータ47、水素ポンプ用のインバータ48、リレー回路49である。各インバータ47、48のインバータカバー33、34は、カバー本体31の表面から部分的に突出している。なお、各高電圧部品46の詳細については後述する。
このように、ユニットケース23には、燃料電池スタック21の上方に昇圧コンバータ40が設置され、昇圧コンバータ40の上方に高電圧部品46が設置されている。この場合、下部ケース24と上部ケース25によって燃料電池スタック21と昇圧コンバータ40の共通の設置室50aが形成され、上部ケース25とカバー30によって高電圧部品46の設置室50bが形成されている。設置室50a及び設置室50bは上部ケース25の横壁26によって仕切られており、横壁26の下側に昇圧コンバータ40が設けられ、横壁26の上側に高電圧部品46が設けられて、昇圧コンバータ40と高電圧部品46がユニット化されている。
燃料電池ユニット20は、燃料電池スタック21、昇圧コンバータ40、高電圧部品46を一体化してフロントコンパートメント19(図1参照)に設置することによって小型化が実現される。しかしながら、昇圧コンバータ40の使用環境温度の上限は90[℃]であり、高電圧部品46の使用環境温度の上限は85[℃]である。昇圧コンバータ40よりも高電圧部品46は耐熱性が低く、昇圧コンバータ40の環境温度につられて高電圧部品46の環境温度が高くなると、高電圧部品46の動作が不安定になるおそれがある。なお、環境温度とは、部品周辺の平均温度をいう。
そこで、本実施形態では、上部ケース25の横壁26に昇圧コンバータ40を冷却する冷却通路51(図4参照)が形成され、この横壁26によって昇圧コンバータ40の設置室50aと高電圧部品46の設置室50bが分けられている。これによって、昇圧コンバータ40の設置室50aから高電圧部品46の設置室50bに向かう熱が横壁26で吸収されるため、昇圧コンバータ40の環境温度の上昇に起因する高電圧部品46の環境温度の上昇が抑えられる。従って、耐熱性が異なる昇圧コンバータ40と高電圧部品46をユニット化することができる。
[各部品の設置構成及び冷却通路について]
以下、図4から図6を参照して、各部品の設置構成及び冷却通路について説明する。図4は、昇圧コンバータ及び高電圧部品の模式断面図である。図5は、上部ケースの模式下面図である。図6は上部ケースの模式上面図である。なお、図6は上部ケースからカバーを外した状態を示している。
図4及び図5に示すように、上部ケース25は、底面視略矩形状の横壁26と横壁26を囲む4つの側壁27a−27dとを有している。上部ケース25の横壁26の下面28には昇圧コンバータ40が設置されている。昇圧コンバータ40は、複数のリアクトル41と、インテリジェントパワーモジュール43(以下、IPM43と称する)と、コンデンサ44と、その他の駆動回路(不図示)とを含んでいる。昇圧コンバータ40は、IPM43のスイッチング素子をON/OFFして、各リアクトル41の磁気エネルギーの蓄積/放出を繰り返すことで、燃料電池スタック21(図3参照)からの出力電圧を昇圧する。
複数のリアクトル41は上部ケース25の側壁27aに沿って横一列に並んでおり、各リアクトル41は冷却部材42を介して上部ケース25の横壁26の下面28に設置されている。各リアクトル41の下部は上部ケース25の側壁27a−27dよりも下方に食み出しているが、上部ケース25に下部ケース24(図3参照)が組み付けられることで各リアクトル41が全体的に収容されている。IPM43及びコンデンサ44は、それぞれ冷却部材(不図示)を介して上部ケース25の横壁26の下面中央に設置されている。また、上部ケース25の横壁26の下面28には、バスバーや各種回路が設置されているが、ここでは説明を省略する。
図4及び図6に示すように、上部ケース25の横壁26の上面29にはカバー30が組み付けられて、上部ケース25とカバー30によって高電圧部品46の設置室50bが形成されている。カバー30のカバー本体31からはインバータカバー33、34が突出しているが、カバー本体31とインバータカバー33、34は気密に接触している。すなわち、高電圧部品46の設置室50bは、上部ケース25、カバー30、インバータカバー33、34によって密閉構造になっている。各インバータカバー33、34のそれぞれにはインバータ47、48が収容され、カバー30の膨出部32にはリレー回路49が収容されている。
インバータ47、48及びリレー回路49は、横壁26を挟んで複数のリアクトル41の逆側において、上部ケース25の側壁27a(図5参照)に沿って横一列に並んでいる。インバータ47は、二次電池(不図示)又は燃料電池スタック21からの直流電圧を交流電圧に変換して、冷却系システムのウォータポンプ61(図7参照)に出力する。インバータ48は、二次電池(不図示)又は燃料電池スタック21からの直流電圧を交流電圧に変換して、燃料電池システム用の水素ポンプ(不図示)に出力する。リレー回路49は、外部給電用のリレー回路である。なお、リレー回路49は、昇圧コンバータ40とモータ10(図1参照)に接続され、昇圧コンバータ40とモータ10を電気的に接続又は切断するように構成されてもよい。
このように、ユニットケース23(図2参照)には、昇圧コンバータ40の設置室50aと高電圧部品46の設置室50bとが上部ケース25の横壁26を挟んで上下に形成されている。この横壁26には、昇圧コンバータ40及び高電圧部品46を冷却する冷却通路51が形成されている。冷却通路51を通る冷却水によって設置室50aの昇圧コンバータ40及び設置室50bの高電圧部品46が冷却される。設置室50bが密閉構造であるため、冷却通路51を通る冷却水の冷却効果が燃料電池ユニット20の外部に逃げることが抑えられる。ここでは、最大68[℃]の冷却水によって昇圧コンバータ40及び高電圧部品46の環境温度が使用環境温度の上限値以下に抑えられる。
図4から図6に示すように、冷却通路51は、横壁26の内部に形成された複数の内部通路52、53と、横壁26の外部に設置されたU字パイプ54及びストレートパイプ55、56とによって蛇行するように形成されている。より詳細には、冷却通路51は、上部ケース25の側壁27aと側壁27dの間の角部付近を入口とし、この入口から側壁27aに沿って側壁27bに向かうように横壁26に内部通路52が形成されている。内部通路52の真下には内部通路52に沿って複数のリアクトル41が一列に並んでおり、内部通路52の真上には内部通路52に沿ってインバータ47、48及びリレー回路49が一列に並んでいる。
内部通路52の出口には、上部ケース25の側壁27bの外側面に設けられたU字パイプ54の入口が接続されている。U字パイプ54の出口には、側壁27bを貫通するストレートパイプ55を介して横壁26の内部通路53の入口が接続されている。内部通路53はコンデンサ44及びIPM43を回り込むように横壁26に形成されており、内部通路53の出口には側壁27bを貫通するストレートパイプ56が接続されている。ストレートパイプ56によって側壁27bと側壁27cの角部側に冷却通路51の出口が形成されている。このように形成された冷却通路51は、後述する燃料電池車両の冷却系システムの一部を構成しており、冷却系システム内を循環する冷却水が冷却通路51を通過することによって上部ケース25が全体的に冷却される。
横壁26の内部通路52を流れる冷却水によって、横壁26の下面28側の複数のリアクトル41が冷却部材42を介して冷却されると共に、横壁26の上面29側のインバータ47、48及びリレー回路49とが冷却される。このとき、冷却水に冷却された横壁26によって複数のリアクトル41の設置室50aとインバータ47、48及びリレー回路49の設置室50bとが隔てられているため、設置室50aの環境温度の上昇に伴って設置室50bの環境温度が過度に上昇することがない。よって、昇圧コンバータ40よりも耐熱性が低い高電圧部品46の設置室50bの環境温度が使用環境温度以上になることが抑えられている。
横壁26の上面29には、内部通路52(冷却通路51)の上流側から下流側に向かって自己発熱性が高い順番に部品が設置されている。すなわち、内部通路52の上流側からウォータポンプ61用のインバータ47、水素ポンプ用のインバータ48、リレー回路49の順に横壁26の上面29に部品が設置されている。これにより、自己発熱性が高い部品から順に冷却されるため、冷却水による冷却効果を最大限に発揮させることができる。さらに、設置室50bがカバー30によって密閉されているため、設置室50bと外気の間の空気の移動を抑えて冷却効果を維持することができる。
また、内部通路53を流れる冷却水によって、横壁26の下面28側のコンデンサ44及びIPM43が冷却部材(不図示)を介して冷却される。この場合、内部通路53によってコンデンサ44及びIPM43が側壁27b側を除いて囲まれているため、コンデンサ44及びIPM43が効果的に冷却される。このように、上部ケース25には、冷却効果が最も高い冷却通路51の上流側に複数のリアクトル41の設置領域と、インバータ47、48、リレー回路49の設置領域とが形成されている。さらに、冷却通路51の下流側にコンデンサ44及びIPM43の設置領域が形成されている。
[燃料電池車両の冷却系システムについて]
図7を参照して、燃料電池車両の冷却系システムについて説明する。図7は、冷却系システムのシステム構成図である。
図7に示すように、燃料電池車両の冷却系システムは、ウォータポンプ61と、エアコンプレッサ用のモータ62と、モータ62に付属のオイルクーラ63と、ラジエータ64と、パワーコントロールユニット65(以下、PCU65と称する)と、燃料電池ユニット20(図2参照)のFCPC22と、水温センサ66とを備えている。ウォータポンプ61は、冷却系システムにおいて冷却水を循環させる。エアコンプレッサ用のモータ62は、外部から空気を取り込んで圧縮して、圧縮空気を酸化剤ガスとして燃料電池スタック21(図3参照)に供給する。
オイルクーラ63は、エアコンプレッサ内の油路を循環するオイルを冷却する。ラジエータ64は、冷却系システムを流れる冷却水と外気の熱交換によって冷却水を冷却する。なお、ラジエータ64は、冷却ファンからの送風によって冷却水を冷却してもよい。PCU65は、燃料電池車両の電力制御を実施する。FCPC22は、上記したように燃料電池スタック21(図3参照)とユニット化されており、FCPC22にはインバータ47、48、リレー回路49、複数のリアクトル41、IPM43、コンデンサ44が設置されている。水温センサ66は、冷却水の温度に応じてウォータポンプ61の回転数を制御する。
このような冷却系システムでは、ウォータポンプ61が駆動すると、エアコンプレッサ用のモータ62に向けて冷却水が送られ、冷却水がモータ62及びオイルクーラ63を通過することでモータ62及びオイルクーラ63が冷却される。また、冷却水がラジエータ64を通過することで冷却水の温度が下げられて、温度低下後の冷却水がPCU65を通過することでPCU65が冷却される。FCPC22に形成された冷却通路51を冷却水が通過することで、インバータ47、48、リレー回路49等の高電圧部品46と、リアクトル41、IPM43、コンデンサ44等の昇圧コンバータ40が冷却される。
そして、FCPC22を通過した冷却水の温度が水温センサ66によって測定され、測定結果に応じてウォータポンプ61の回転数が制御される。冷却水の水温が高い測定結果の場合には、ウォータポンプ61の回転数が増加されて、ラジエータ64に送られる冷却水の流量が増えることで、冷却系システムを循環する冷却水の温度が下げられる。冷却水の水温が低い測定結果の場合には、ウォータポンプ61の回転数が減少されて、ラジエータ64に送られる冷却水の流量が抑えられる。冷却系システムを循環する冷却水の流量を変えることによって、冷却系システム全体が効果的に冷却されている。
以上のように、本実施形態の燃料電池ユニット20では、冷却通路51に冷却水が流れることで、高電圧部品46と昇圧コンバータ40が効果的に冷却される。また、耐熱性が高い昇圧コンバータ40の設置室50aと耐熱性が低い高電圧部品46の設置室50bが冷却された横壁26によって分離されているため、昇圧コンバータ40の環境温度の上昇に起因する高電圧部品46の環境温度の上昇が抑えられている。よって、耐熱性が異なる昇圧コンバータ40と高電圧部品46を一体化することができ、燃料電池ユニット20の小型化を実現することができる。また、燃料電池ユニット20に複数の部品が集約されるため、部品同士を繋ぐ配線を短縮する分だけ、低コスト化を実現することができる。
[冷却効果の評価]
本願発明者は、上述した燃料電池ユニット20に基づき、設置室50a(図4参照)が90[℃]以上でかつ複数のリアクトル41が動作した状態にて、設置室50b(図4参照)の各高電圧部品46の周辺の環境温度を測定して評価した。下記表1は、高電圧部品46毎の評価結果を示している。ウォータポンプ61用のインバータ47、水素ポンプ用のインバータ48、リレー回路49の環境温度が、それぞれ79.0[℃]、81.9[℃]、83.0[℃]以下となり、いずれの高電圧部品46も85[℃]以下に抑えられることが確認された。このとき、冷却通路51の上流から下流に向かって自己発熱性が高い順番に部品が並んでいるため、自己発熱性が高いウォータポンプ61用のインバータ47に対する冷却効果が最も高くなっている。よって、高電圧部品46の設置室50bの温度上昇が効果的に抑えられる。
Figure 2020129450
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、上述の実施形態では、電気部品として、インバータ47、48、リレー回路49等の高電圧部品46を例示して説明したが、この構成に限定されない。電気部品は、昇圧コンバータ40よりも耐熱性が低いものであればよく、高電圧部品以外の部品が燃料電池ユニット20に設置されて一体化されてもよい。
また、本実施形態について説明したが、他の実施形態として実施形態および変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。さらに、本開示の技術は本実施形態に限定されるものではなく、技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩または派生する別技術によって、技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
20:燃料電池ユニット、21:燃料電池スタック、23:ユニットケース(収容ケース)、26:横壁(隔壁)、46:高電圧部品(電気部品)、40:昇圧コンバータ、50a:昇圧コンバータの設置室、50b:高電圧部品の設置室、51:冷却通路

Claims (1)

  1. 複数の燃料電池単セルが積層された燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックの上方に設置され、前記燃料電池スタックからの出力電圧を昇圧する昇圧コンバータと、前記昇圧コンバータの上方に設置され、前記昇圧コンバータよりも耐熱性が低い電気部品と、前記燃料電池スタック、前記昇圧コンバータ及び前記電気部品を収容する収容ケースとを備えた燃料電池ユニットであって、
    前記収容ケースには前記電気部品の設置室と前記昇圧コンバータの設置室が隔壁を挟んで形成されており、前記隔壁に冷却通路が形成されたことを特徴とする燃料電池ユニット。
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