JP2020129183A - 制御装置、制御システムおよび制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザの意図に沿った円滑な音声操作を提供する。【解決手段】発話機器サーバは、建物(H)に設置されたエアコンに対するユーザからの操作指示を入力音声情報として発話機器(2)から取得し、前記入力音声情報に基づいてエアコンを特定できない場合、IRリモコン(3)によって操作可能な第1エアコン(5a)を操作対象と判定する。【選択図】図2
Description
本発明は、電気機器の制御に関し、より詳細には、電気機器を発話機器によって音声操作する制御に関する。
従来、電気機器を操作可能な家庭内LAN(Local Area Network)対応型の赤外線リモートコントローラ(以下、IRリモコンと称する場合がある。)が知られている(特許文献1)。また、家庭での省エネルギ化を図るため、HEMS(Home Energy Management System)の開発および普及が図られている。このHEMSにおける通信方式として、ECHONET(登録商標)、ECHONET Lite(登録商標)等の通信プロトコルが知られている。
近年、AI技術の進展に伴い、スマートスピーカ等の発話機器を用いて家庭内の電気機器を音声操作する技術が普及している。しかしながら、例えば同一宅内にIRリモコンで操作可能なエアコンと、ECHONET Liteで操作可能なエアコンとがある状況下で、設置された部屋等を指定しないで単に「エアコンをつけて」と操作指示した場合、操作対象となるエアコンを特定できず、円滑な音声操作が実行できないという問題が生じ得る。
本発明の一態様は、上記問題に鑑みてなされたものであって、ユーザの意図に沿った、円滑な電気機器の音声操作を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る制御装置は、建物に整備されたローカルエリアネットワークに接続された発話機器を制御する制御装置であって、前記建物に設置された電気機器に対するユーザからの音声による操作指示を入力音声情報として前記発話機器から取得し、前記入力音声情報に基づいて操作対象となる前記電気機器を特定できるか否かを判定し、前記電気機器を特定できない場合、前記ローカルエリアネットワークに接続され、かつ任意の前記電気機器に対応する赤外線信号を登録可能な赤外線リモコンによって操作可能な前記電気機器があるか否かを判定し、前記赤外線リモコンによって操作可能な前記電気機器がある場合、当該電気機器を操作対象と判定することを特徴とする。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る制御システムは、前記制御装置と、前記制御装置によって制御される発話機器と、を含むことを特徴とする。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る制御方法は、建物に整備されたローカルエリアネットワークに接続された発話機器を制御する制御方法であって、前記建物に設置された電気機器に対するユーザからの音声による操作指示を入力音声情報として前記発話機器から取得し、前記入力音声情報に基づいて操作対象となる前記電気機器が特定できるか否かを判定し、前記電気機器を特定できない場合、前記ローカルエリアネットワークに接続され、かつ任意の前記電気機器に対応する赤外線信号を登録可能な赤外線リモコンによって操作可能な前記電気機器があるか否かを判定し、前記赤外線リモコンによって操作可能な前記電気機器がある場合、当該電気機器を操作対象と判定することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、ユーザの意図に沿った、円滑な電気機器の音声操作を提供することができる。
〔実施形態1〕
(制御システムの構成)
まず、本実施形態に係る制御システム1の全体概要について説明する。図1は、本実施形態に係る制御システム1全体の要部構成を示す概略図である。図2は、制御システム1を適用した建物Hの一例を示す概略図である。
(制御システムの構成)
まず、本実施形態に係る制御システム1の全体概要について説明する。図1は、本実施形態に係る制御システム1全体の要部構成を示す概略図である。図2は、制御システム1を適用した建物Hの一例を示す概略図である。
制御システム1は、発話機器2、IRリモコン(赤外線リモコン)3、HEMSコントローラ4、第1エアコン(電気機器)5a、第2エアコン(電気機器)5b、第3エアコン(電気機器)5c、照明(電気機器)6、発話機器サーバ(制御装置)7、IRリモコンサーバ8およびHEMSサーバ9を含む。
本実施形態では、発話機器2、IRリモコン3、HEMSコントローラ4、第1エアコン5a、第2エアコン5b、第3エアコン5cおよび照明6が建物Hに設置される。より詳細には、建物Hのリビング(部屋)R1に発話機器2、IRリモコン3、HEMSコントローラ4、第1エアコン5aおよび照明6が設置される。また、建物Hの寝室(部屋)R2に第2エアコン5bが設置される。さらに、建物Hの子供部屋(部屋)R3に第3エアコン5cが設置される。なお、これらの電気機器を設置する部屋(場所)は任意であり、適宜変更可能である。
この建物Hには、無線LAN(Wireless Local Area Network:ローカルエリアネットワーク)が整備されている。無線LANは、例えばインターネットを含む通信ネットワークN(図4参照)と接続される。無線LANは、例えば、図示しないWiFi(登録商標)ルータやWiFiアクセスポイント等の通信機器で構築される。通信ネットワークNとしては、インターネットを含まない、電話回線網、移動体通信網、CATV(CAble TeleVision)通信網、衛星通信網等を利用することもできる。この無線LANを介して、発話機器2、IRリモコン3、HEMSコントローラ4等が通信ネットワークNに接続される。
本実施形態では、第1エアコン5aおよび照明6は、IRリモコン3で操作可能な電気機器(以下、IRリモコン登録機器と称する場合がある。)である。また、第1エアコン5aおよび第2エアコン5bは、後述するECHONET Liteに対応する電気機器(以下、ECHONET Lite対応機器と称する場合がある。)である。ECHONET Lite対応機器は、HEMSコントローラ4とECHONET Liteで通信を行う。
第1エアコン5a、第2エアコン5bおよび照明6は、発話機器2を介した音声操作が可能となっている。例えば、図1の符号Aで示すように、ユーザが発話機器2に対して「リビングのエアコンをつけて」と操作指示した場合、この操作指示に応じた制御情報は発話機器サーバ7およびHEMSサーバ9を介してHEMSコントローラ4へ送信される。そして、HEMSコントローラ4は、取得した制御情報に従って第1エアコン5aを操作する。また、図1の符号Bで示すように、ユーザが発話機器2に対して「照明をつけて」と操作指示した場合、この操作指示に応じた制御情報は発話機器サーバ7およびIRリモコンサーバ8を介してIRリモコン3へ送信される。そして、IRリモコン3は、取得した制御情報に従って照明6を操作する。
(発話機器)
発話機器2は、発話機能および集音機能を備える音声入出力装置である。発話機器2は、通信ネットワークNを介して発話機器サーバ7に接続される。発話機器2は、ユーザからの音声情報(音声による操作指示等)が入力された場合、当該音声情報を入力音声情報として発話機器サーバ7へ送信する。また、発話機器2は、発話機器サーバ7からの制御情報に従って発話することにより、ユーザと音声で対話する。
発話機器2は、発話機能および集音機能を備える音声入出力装置である。発話機器2は、通信ネットワークNを介して発話機器サーバ7に接続される。発話機器2は、ユーザからの音声情報(音声による操作指示等)が入力された場合、当該音声情報を入力音声情報として発話機器サーバ7へ送信する。また、発話機器2は、発話機器サーバ7からの制御情報に従って発話することにより、ユーザと音声で対話する。
なお、本実施形態では、発話機器2はロボット型の発話機器としている。しかしながら、発話機器2は、例えばスマートフォン、タブレット、スマートスピーカ等であってもよい。
(IRリモコン)
IRリモコン3は、無線LAN対応型の汎用リモートコントローラである。IRリモコン3は、操作コマンドを赤外線信号として発信して電気機器を操作する。IRリモコン3は、通信ネットワークNを介してIRリモコンサーバ8に接続される。IRリモコン3は、IRリモコンサーバ8からの制御情報に従って赤外線を発信することにより、予め登録された1または2以上の電気機器を遠隔操作する。
IRリモコン3は、無線LAN対応型の汎用リモートコントローラである。IRリモコン3は、操作コマンドを赤外線信号として発信して電気機器を操作する。IRリモコン3は、通信ネットワークNを介してIRリモコンサーバ8に接続される。IRリモコン3は、IRリモコンサーバ8からの制御情報に従って赤外線を発信することにより、予め登録された1または2以上の電気機器を遠隔操作する。
このIRリモコン3には、赤外線の投光および受光をする投受光部31が設けられる。各電気機器に対する操作コマンドは、投受光部31から発信される。IRリモコン3は、複数の電気機器を操作できるように、各電気機器に対応する複数種類の赤外線信号が登録可能となっている。これにより、各電気機器に付属する専用リモコンを用いることなく、発話機器2を介して任意の電気機器を音声操作することができる。本実施形態では、第1エアコン5aおよび照明6がIRリモコン登録機器として登録されており、この登録情報を含む各種情報はIRリモコンサーバ8で管理される。
なお、IRリモコン3は、赤外線によってIRリモコン登録機器を遠隔操作するため、IRリモコン登録機器は当該赤外線を受光できる範囲に設置される必要性がある。したがって、IRリモコン3とIRリモコン登録機器とは、同じ部屋(場所)に設置されることが一般的である。図2においても、IRリモコン3と、第1エアコン5aおよび照明6とが、建物HのリビングR1に設置される様子を例示している。
(HEMSコントローラ)
HEMS(Home Energy Management System)コントローラ4は、建物Hのエネルギ収支を管理し、これにより省エネルギ化を図る。例えば、HEMSコントローラ4は、建物Hの電力消費量を監視し、節電のための電気機器の制御等を行う。
HEMS(Home Energy Management System)コントローラ4は、建物Hのエネルギ収支を管理し、これにより省エネルギ化を図る。例えば、HEMSコントローラ4は、建物Hの電力消費量を監視し、節電のための電気機器の制御等を行う。
HEMSコントローラ4は、通信ネットワークNを介してHEMSサーバ9に接続される。HEMSコントローラ4は、HEMSサーバ9からの制御情報に従い、電気機器の情報をHEMSサーバ9へ送信したり、電気機器への電力供給を開始(通電)または停止する。また、HEMSコントローラ4は、建物Hのエネルギ収支情報等をHEMSサーバ9へ送信する。
本実施形態では、HEMSコントローラ4の通信規格(通信プロトコル)として、ECHONET Liteを採用している。したがって、HEMSコントローラ4は、ECHONET Liteに対応するECHONET Lite対応機器との間でECHONET Liteに準拠した通信を行う。ただし、HEMSコントローラ4の通信規格は、ECHONET Lite規格以外の所定の通信プロトコルであっても構わない。ECHONET Lite規格以外の通信規格としては、例えばECHONET(登録商標)規格、Zigbee(登録商標)規格、Z−wave(登録商標)規格、または独自に定義された規格等のスマートグリッド規格に準拠したものが挙げられる。
本実施形態では、第1エアコン5aおよび第2エアコン5bがECHONET Lite対応機器である。そのため、これらの電気機器に関する各種情報はHEMSコントローラ4からHEMSサーバ9へ送信され、HEMSサーバ9で管理される。
HEMSコントローラ4は、計測制御ユニット4aと、機器連携コントローラ4bとを含む。計測制御ユニット4aは、建物Hのエネルギ収支の計測、監視を行う。また、計測制御ユニット4aは、建物Hの売買電状態、図示しないパワーコンディショナ、蓄電池の状態等を表示する。機器連携コントローラ4bは、ECHONET Lite対応機器、およびHEMSサーバ9との通信を行う。本実施形態では、機器連携コントローラ4bは、第1エアコン5aおよび第2エアコン5bとECHONET Liteに準拠した双方向通信を行う。
(発話機器サーバ)
発話機器サーバ7は、発話機器2を制御して所定の発話を行わせる。発話機器サーバ7は、ユーザからの入力音声情報を発話機器2から取得した場合、入力音声情報に応じた発話内容を決定し、発話機器2へ送信する。これにより、発話機器2は、発話機器サーバ7からの制御情報に従って発話することにより、ユーザと音声で対話する。なお、発話機器サーバ7の詳細は後述する。
発話機器サーバ7は、発話機器2を制御して所定の発話を行わせる。発話機器サーバ7は、ユーザからの入力音声情報を発話機器2から取得した場合、入力音声情報に応じた発話内容を決定し、発話機器2へ送信する。これにより、発話機器2は、発話機器サーバ7からの制御情報に従って発話することにより、ユーザと音声で対話する。なお、発話機器サーバ7の詳細は後述する。
(IRリモコンサーバ)
IRリモコンサーバ8は、IRリモコン3を制御する。IRリモコンサーバ8は、ユーザからの入力音声情報に応じた制御情報を発話機器サーバ7から取得した場合、当該制御情報に従ってIRリモコン3を制御する。これにより、IRリモコン3は、制御情報に従って操作コマンドを赤外線信号として発信し、IRリモコン登録機器を遠隔操作する。
IRリモコンサーバ8は、IRリモコン3を制御する。IRリモコンサーバ8は、ユーザからの入力音声情報に応じた制御情報を発話機器サーバ7から取得した場合、当該制御情報に従ってIRリモコン3を制御する。これにより、IRリモコン3は、制御情報に従って操作コマンドを赤外線信号として発信し、IRリモコン登録機器を遠隔操作する。
また、IRリモコンサーバ8は、IRリモコン登録機器に関する各種情報を管理する。本実施形態では、IRリモコンサーバ8は、IRリモコン登録機器として登録された第1エアコン5a、照明6に関する各種情報を管理する。
(HEMSサーバ)
HEMSサーバ9は、HEMSコントローラ4を制御する。HEMSサーバ9は、建物Hにおいて電力を消費する所定の電気機器等に対する制御情報を生成し、HEMSコントローラ4へ送信する。また、HEMSサーバ9は、HEMSコントローラ4から建物Hのエネルギ収支情報等の各種情報を取得して管理する。本実施形態では、HEMSサーバ9で管理される各種情報には、ECHONET Lite対応機器である第1エアコン5aおよび第2エアコン5bに関する情報が含まれる。
HEMSサーバ9は、HEMSコントローラ4を制御する。HEMSサーバ9は、建物Hにおいて電力を消費する所定の電気機器等に対する制御情報を生成し、HEMSコントローラ4へ送信する。また、HEMSサーバ9は、HEMSコントローラ4から建物Hのエネルギ収支情報等の各種情報を取得して管理する。本実施形態では、HEMSサーバ9で管理される各種情報には、ECHONET Lite対応機器である第1エアコン5aおよび第2エアコン5bに関する情報が含まれる。
図3は、ECHONET Lite対応機器である第1エアコン5aおよび第2エアコン5bの操作画面の一例を示す模式図である。ECHONET Lite対応機器である第1エアコン5aおよび第2エアコン5bは、発話機器2を介した音声操作のほか、図3に例示した操作画面によっても操作可能である。この操作画面は、例えばスマートフォン、タブレット等の表示装置に表示される。
図3に示すように、ECHONET Lite対応機器である第1エアコン5aおよび第2エアコン5bは建物Hにおいて設置される部屋(リビング、寝室)と紐付けられて、各種情報が管理される。そのため、操作画面には、第1エアコン5aおよび第2エアコン5bごとに、部屋名、温度、室温、空調の動作状態、イオン発生器のON/OFF状態、設定温度等が表示される。これらの情報は、例えば、第1エアコン5aおよび第2エアコン5bからHEMSコントローラ4を介してHEMSサーバ9へ送信され、HEMSサーバ9から表示装置へ送信される。
(発話機器サーバの構成)
図4は、発話機器サーバ7の要部構成を示すブロック図である。図4に示すように、発話機器サーバ7は、通信部71、制御部72および記憶部73を含む。
図4は、発話機器サーバ7の要部構成を示すブロック図である。図4に示すように、発話機器サーバ7は、通信部71、制御部72および記憶部73を含む。
通信部71は、通信ネットワークNに接続される。通信部71は、通信ネットワークNを介して、建物Hに設置された発話機器2、IRリモコンサーバ8およびHEMSサーバ9との間でデータを送受信する。
制御部72は、発話機器サーバ7の各構成を統括的に制御する。制御部72の機能は、例えばRAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリ等の記憶装置に記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)が実行することによって実現される。制御部72は、音声情報認識部721、第1判定部722、第2判定部723、第3判定部724および機器制御部725を含む。
音声情報認識部721は、発話機器2から取得した入力音声情報の内容を認識し、認識情報として出力する。音声情報認識部721は、認識情報を機器制御部725へ出力する。また、音声情報認識部721は、認識情報の内容が建物Hに設置された電気機器の操作指示であって、当該電気機器が設置された部屋を指定しない操作指示を含む場合、認識情報を第2判定部723へ出力する。
第1判定部722は、音声情報認識部721から認識情報を取得した場合、当該認識情報の内容から操作対象となる電気機器を特定できるか否かを判定する。操作対象となる機器が特定できる場合、第1判定部722は、操作対象と特定した電気機器の情報を含む判定情報を機器制御部725へ出力する。一方、操作対象となる電気機器が特定できない場合、第1判定部722は、認識情報を第2判定部723へ出力する。
第2判定部723は、第1判定部722から認識情報を取得した場合、IRリモコン3で操作可能な認識情報に示される電気機器があるか否かを判定する。IRリモコン3で操作可能な認識情報に示される電気機器がある場合、第2判定部723は、この電気機器を操作対象と判定し、当該電気機器の情報を含む判定情報を機器制御部725へ出力する。一方、IRリモコン3で操作可能な認識情報に示される電気機器がない場合、第2判定部723は、認識情報を第3判定部724へ出力する。
第3判定部724は、第2判定部723から認識情報を取得した場合、ECHONET Lite(HEMSコントローラ4)で操作可能な認識情報に示される電気機器があるか否かを判定する。ECHONET Liteで操作可能な認識情報に示される電気機器がある場合、第3判定部724は、この電気機器を操作対象と判定し、当該電気機器の情報を含む判定情報を機器制御部725へ出力する。一方、ECHONET Liteで操作可能な認識情報に示される電気機器がない場合、第3判定部724は、その旨の判定情報を機器制御部725へ出力する。
機器制御部725は、認識情報および判定情報に応じて、外部機器を制御する。例えば、機器制御部725は、記憶部73に記憶した各種音声データに基づいて、発話機器2に発話させる発話内容を決定する。機器制御部725は、決定した発話内容を、通信部71を介して発話機器2へ送信する。これにより、発話機器2は、取得した発話内容に従って発話する。また、機器制御部725は、認識情報および判定情報に応じてIRリモコンサーバ8またはHEMSサーバ9へ制御情報を送信し、所定の処理を実行させる。
記憶部73は、各種データベースを記憶する。記憶部73は、例えば認識情報と当該認識情報に対応した発話情報とが紐付けられた音声データベース等を記憶する。
(処理の流れ)
上述のとおり、建物Hには、同一種類の電気機器であるエアコンが複数台設置される。より詳細には、IRリモコン3で操作可能な第1エアコン5aと、ECHONETLiteで操作可能な第1エアコン5aおよび第2エアコン5bとが設置される。このような状況下において、ユーザが発話機器2に対して、エアコンが設置される部屋を指定しないで単に「エアコンをつけて」と操作指示した場合、操作対象となるエアコンを特定できず、円滑な音声操作が実行できない場合がある。そこで、発話機器サーバ7は、操作対象となるエアコンが個別に指定されていない操作指示を受け付けた場合、所定の判定基準に基づいて、優先的に操作すべきエアコンを判定する処理を実行する。
上述のとおり、建物Hには、同一種類の電気機器であるエアコンが複数台設置される。より詳細には、IRリモコン3で操作可能な第1エアコン5aと、ECHONETLiteで操作可能な第1エアコン5aおよび第2エアコン5bとが設置される。このような状況下において、ユーザが発話機器2に対して、エアコンが設置される部屋を指定しないで単に「エアコンをつけて」と操作指示した場合、操作対象となるエアコンを特定できず、円滑な音声操作が実行できない場合がある。そこで、発話機器サーバ7は、操作対象となるエアコンが個別に指定されていない操作指示を受け付けた場合、所定の判定基準に基づいて、優先的に操作すべきエアコンを判定する処理を実行する。
図5は、制御システム1の発話機器サーバ7における処理の概要を示すフローチャートである。図5では、建物Hにおいてユーザが発話機器2に対して「エアコンをつけて」と操作指示した場合の処理の概要を示す。上述のとおり、発話機器2に入力された上記操作指示は、入力音声情報として発話機器サーバ7へ送信され、音声情報認識部721においてその内容が認識された後、第1判定部722へ出力される。
音声情報認識部721から認識情報を取得した場合、まず、第1判定部722は、認識情報に基づいて操作対象となるエアコンが特定できるか否かを判定する(ステップS1)。操作対象となるエアコンが特定できると判定した場合(ステップS1でYES)、第1判定部722は、操作対象と判定(特定)したエアコンの情報を含む判定情報を機器制御部725へ出力する。そして、機器制御部725は、操作対象と判定したエアコンの制御情報をHEMSサーバ9へ送信し、当該制御情報に従ってHEMSサーバ9がHEMSコントローラ4を制御することで当該エアコンをECHONET Liteで操作する(ステップS2)。一方、操作対象となるエアコンが特定できない場合(ステップS1でNO)、第1判定部722は、認識情報を第2判定部723へ出力する。なお、操作対象となるエアコンを特定できるか否かの判定基準については後述する。
次に、第2判定部723は、第1判定部722から認識情報を取得した場合、IRリモコン3で操作可能なエアコンがあるか否かを判定する(S3)。IRリモコン3で操作可能なエアコンがある場合(ステップS3でYES)、第2判定部723は、このエアコンを操作対象と判定し、当該エアコンの情報を含む判定情報を機器制御部725へ出力する。そして、機器制御部725は、操作対象と判定したエアコンの制御情報をIRリモコンサーバ8へ送信し、当該制御情報に従ってIRリモコンサーバ8がIRリモコン3を制御することで当該エアコンを操作する(ステップS4)。一方、IRリモコン3で操作可能なエアコンがない場合(ステップS3でNO)、第2判定部723は、認識情報を第3判定部724へ出力する。
次に、第3判定部724は、第2判定部723から認識情報を取得した場合、ECHONET Liteで操作可能なエアコンがあるか否かを判定する(ステップS5)。ECHONET Liteで操作可能なエアコンがある場合(ステップS5でYES)、第3判定部724は、このエアコンを操作対象と判定し、当該エアコンの情報を含む判定情報を機器制御部725へ出力する。そして、機器制御部725は、操作対象と判定したエアコンの制御情報をHEMSサーバ9へ送信し、当該制御情報に従ってHEMSサーバ9がHEMSコントローラ4を制御することで当該エアコンをECHONET Liteで操作する(ステップS2)。一方、ECHONET Liteで操作可能なエアコンがない場合(ステップS5でNO)、第3判定部724は、その旨の判定情報を機器制御部725へ出力する。この場合、機器制御部725は、エアコンを操作することなく(ステップS6)、処理を終了する。
図6は、図5に示されるステップS1およびステップS2に関する処理の詳細を示すフローチャートである。上述のとおり、ステップS1では、音声情報認識部721から取得した認識情報から操作対象となるエアコンが特定可能か否かを第1判定部722が判定する。
まず、第1判定部722は、発話機器2のある部屋(場所)が特定可能か否かを判定する(ステップS11)。発話機器2のある部屋を特定する手法は特に限定されず、例えば、発話機器2から位置情報を取得してもよい。この場合、発話機器2に位置情報が予め設定されていてもよい。また、建物Hに設置したセンサ等で発話機器2の位置を検知し、当該センサから発話機器2の位置情報を取得してもよい。
発話機器2のある部屋が特定できない場合(ステップS11でNO)、第1判定部722は操作対象となるエアコンを特定できないと判定し、ステップS3へ進む。
一方、発話機器2のある部屋が特定できる場合(ステップS11でYES)、第1判定部722は、発話機器2のある部屋にECHONET Liteで操作可能なエアコンがあるか否かを判定する(S12)。この場合、第1判定部722は、例えばHEMSサーバ9へアクセスし、発話機器2のある部屋に紐付けられたECHONET Liteで操作可能なエアコンが登録されているか否かを確認する。
発話機器2のある部屋にECHONET Liteで操作可能なエアコンがない場合(S12でNO)、第1判定部722は操作対象となるエアコンを特定できないと判定し、ステップS3へ進む。
一方、発話機器2のある部屋にECHONET Liteで操作可能なエアコンがある場合(ステップS12でYES)、第1判定部722は、このエアコンを操作対象と特定し、当該エアコンの情報を含む判定情報を機器制御部725へ出力する。このように、本実施形態では、ユーザからの操作指示を受け付けた発話機器2と同じ部屋に、ECHONET Liteで操作可能なエアコンがあるという判定条件を満たした場合に、第1判定部722は、当該エアコンを操作対象として特定する。通常、ユーザが発話機器2に対して操作指示する場合、ユーザは発話機器2に近くにいると想定される。そのため、上述した判定基準を満たした場合、発話機器2およびエアコンと同じ部屋にユーザがいる可能性が高い。このような場合、ユーザがいる可能性が高い部屋のエアコンを優先的に操作することによって、ユーザの意図に沿った、より円滑な音声操作が可能となる。なお、操作対象となるエアコンが特定可能か否かの判定基準は上述のものに限定されず、円滑な音声操作が可能となるように適宜設定すればよい。
次に、機器制御部725は、第1判定部722から判定情報を取得した場合、操作対象と判定したエアコンを操作するか否かのメッセージを発話機器2から発話させる(ステップS13)。例えば、リビングR1に設置された第1エアコン5aを操作対象と判定した場合、機器制御部725は、発話機器2から「リビングのエアコンを自動運転する?」等のメッセージを発話させる。これにより、ユーザが意図しないエアコンが誤って操作されることを防止することができる。
次に、機器制御部725は、ユーザから運転を許可する回答があったか否かを判定する(ステップS14)。図7の(a)〜(d)は、図6に示されるステップS14におけるユーザの指示内容および発話機器2の発話内容の一例を示す模式図である。ユーザから運転を許可する指示がなかった場合、ずなわち、図7の(a)に示すように、ユーザから「いらない」、「いいえ」等の回答があった場合(ステップS14でNO)、機器制御部725は、エアコンを操作しない旨のメッセージ、例えば「また、呼んでくれたらうれしいな」等のメッセージを発話機器2から発話させて(ステップS15)、処理を終了する。なお、ユーザから運転を許可する回答がなかった場合には、上述のようにユーザから運転を許可しない回答があった場合のほか、所定時間内にユーザから回答がなかった場合等も含まれる。
また、図7の(b)に示すように、ユーザからの回答が、記憶部73に記憶された音声データベースに登録していない言葉である場合、機器制御部725は、図7の(c)に示すように、「よく分からない。はい、や、いいえなどでこたえてね」等のメッセージを発話機器2から発話させて、ユーザへ再度の回答を促してもよい。
一方、ユーザから運転を許可する回答があった場合、ずなわち、図7の(d)に示すように、ユーザから「お願い」、「はい」、「うん」等の回答があった場合(ステップS14でYES)、機器制御部725は、操作対象と判定したエアコンの制御情報をHEMSサーバ9へ送信し、当該制御情報に従ってHEMSサーバ9がHEMSコントローラ4を制御することで当該エアコンをECHONET Liteで操作する(ステップS16)。
次に、機器制御部725は、操作対象と判定したエアコンと適切に通信できたか否かを確認する(ステップS17)。機器制御部725は、例えば、操作対象と判定したエアコンと適切に通信できたか否かをHEMSサーバ9へ確認する。操作対象と判定したエアコンと適切に通信できた場合(ステップS17でYES)、機器制御部725は、当該エアコンを操作した旨のメッセージ、例えば「〇〇〇のエアコンを自動運転したよ」等のメッセージを発話機器2から発話させて(ステップS18)、処理を終了する。
一方、操作対象と判定したエアコンと適切に通信できなかった場合(ステップS17でNO)、機器制御部725は、当該エアコンと通信できなかった旨のメッセージ、例えば「〇〇〇のエアコンと通信できなかったよ」等のメッセージを発話機器2から発話させて(ステップS19)、処理を終了する。
図8は、図5に示されるステップS3およびステップS4に関する処理の詳細を示すフローチャートである。上述のとおり、ステップS3では、IRリモコン3で操作可能なエアコンがあるか否かを判定する。
まず、第2判定部723は、発話機器2と連携するIRリモコン3があるか否かを判定する(ステップS31)。例えば、第1判定部722は、記憶部73へアクセスし、発話機器2と連携するIRリモコン3が、記憶部73に登録されているか否かを確認する。発話機器2と連携するIRリモコン3がない場合(ステップS31でNO)、第2判定部723は、IRリモコン3で操作可能なエアコンがないと判定し、ステップS5へ進む。一方、発話機器2と連携するIRリモコン3がある場合(ステップS31でYES)、第2判定部723は、IRリモコン登録機器としてエアコンが登録されているか否かを判定する(ステップS32)。例えば、第2判定部723は、IRリモコンサーバ8へアクセスし、IRリモコン登録機器としてエアコンが登録されているか否かを確認する。
IRリモコン登録機器としてエアコンが登録されていない場合(ステップS32でNO)、第2判定部723は、IRリモコン3で操作可能なエアコンがないと判定し、ステップS5へ進む。一方、IRリモコン登録機器としてエアコンが登録されている場合(ステップS32でYES)、第2判定部723は、このエアコンを操作対象と判定し、当該エアコンの情報を含む判定情報を機器制御部725へ出力する。このように、本実施形態では、IRリモコン3で操作可能なエアコン(認識情報に示される電気機器)があるという判定条件を満たした場合に、第2判定部723は、当該エアコンを操作対象と判定する。通常、ネットワーク対応型のIRリモコン3には、当該IRリモコン3が設置される部屋(場所)の情報が紐付けられておらず、設置される部屋の概念がない。また、IRリモコン3は、赤外線によってIRリモコン登録機器を遠隔操作するため、IRリモコン3とIRリモコン登録機器とは、同じ部屋に設置されることが一般的である。そのため、例えば、ユーザが自身のいる部屋に設置されたエアコン(IRリモコン登録機器)をIRリモコン3で音声操作しようとした場合、ユーザは部屋を指定しないで単に「エアコンをつけて」と操作指示する可能性が高いと考えられる。そのため、上述した判定基準を満たした場合にIRリモコン3で操作可能なエアコンを操作対象と判定することにより、ユーザの意図に沿った円滑な音声操作が可能となる。
次に、機器制御部725は、第2判定部723から判定情報を取得した場合、操作対象と判定したエアコンの制御情報をIRリモコンサーバ8へ送信し、当該制御情報に従ってIRリモコンサーバ8がIRリモコン3を制御することで当該エアコンを操作する(S33)。
次に、機器制御部725は、操作対象と判定したエアコンと適切に通信できたか否かを確認する(ステップS34)。例えば、機器制御部725は、操作対象と判定したエアコンと適切に通信できたか否かをIRリモコンサーバ8へ確認する。操作対象と判定したエアコンと適切に通信できた場合(ステップS34でYES)、機器制御部725は、当該エアコンをIRリモコン3で操作した旨のメッセージ、例えば「IRリモコンで操作したよ」等のメッセージを発話機器2から発話させて(ステップS35)、処理を終了する。一方、操作対象と判定したエアコンと適切に通信できなかった場合(ステップS34でNO)、機器制御部725は、当該エアコンをIRリモコン3で操作できなかった旨のメッセージ、例えば「IRリモコンで操作できなかったよ」等のメッセージを発話機器2から発話させて(ステップS36)、処理を終了する。
図9は、図5に示されるステップS5およびステップS2に関する処理の詳細を示すフローチャートである。上述のとおり、ステップS5では、ECHONET Liteで操作可能なエアコンがあるか否かを判定する。
まず、第3判定部724は、リビングR1にECHONET Liteで操作可能なエアコンがあるか否かを判定する(ステップS51)。リビングR1にECHONET Liteで操作可能なエアコンがない場合(ステップS51でNO)、第3判定部724は、寝室R2にECHONET Liteで操作可能なエアコンがあるか否かを判定する(ステップS52)。寝室R2にもECHONET Liteで操作可能なエアコンがない場合(ステップS52でNO)、第3判定部724は、その旨の判定情報を機器制御部725へ出力する。そして、機器制御部725は、操作可能なエアコンがない旨のメッセージを発話機器2から発話させて(ステップS53)、処理を終了する。
一方、リビングR1にECHONET Liteで操作可能なエアコンがある場合(ステップS51でYES)、第3判定部724は、このエアコンを操作対象と判定し、当該エアコンの情報を含む判定情報を機器制御部725へ出力する。また、リビングR1にECHONET Liteで操作可能なエアコンがなく、寝室R2にECHONET Liteで操作可能なエアコンがある場合(ステップS52でYES)、第3判定部724は、このエアコンを操作対象と判定し、当該エアコンの情報を含む判定情報を機器制御部725へ出力する。
なお、本実施形態では、第3判定部724は、リビングR1、寝室R2の順番でECHONET Liteで操作可能なエアコンがあるか否かを判定しているが、この順番はユーザによって適宜変更可能である。また、リビングR1、寝室R2のほか、子供部屋R3等の他の部屋についても上記判定を行ってもよい。
次に、機器制御部725は、第3判定部724から判定情報を取得した場合、操作対象と判定したエアコンを操作するか否かのメッセージを発話機器2から発話させる(ステップS54)。例えば、操作対象と判定したエアコンがリビングR1に設置された第1エアコン5aである場合、機器制御部725は、発話機器2から「オッケー。リビングのエアコンを自動運転する?」等のメッセージを発話させる。または、操作対象と判定したエアコンが寝室R2に設置された第2エアコン5bである場合、機器制御部725は、発話機器2から「オッケー、寝室のエアコンを自動運転する?」等のメッセージを発話させる。これにより、ユーザが意図しないエアコンが誤って操作されることを防止することができる。
次に、機器制御部725は、ユーザから運転を許可する回答があったか否かを判定する(ステップS55)。ユーザから運転を許可する回答がなかった場合(ステップS55でNO)、機器制御部725は、エアコンを操作しない旨のメッセージを発話機器2から発話させて(ステップS56)、処理を終了する。なお、ユーザから運転を許可する回答がなかった場合とは、ユーザから運転を許可しない回答があった場合、または、所定時間内にユーザから回答がなかった場合等が含まれる。
一方、ユーザから運転を許可する回答があった場合(ステップS55でYES)、機器制御部725は、操作対象と判定したエアコンの制御情報をHEMSサーバ9へ送信し、当該制御情報に従ってHEMSサーバ9がHEMSコントローラ4を制御することで当該エアコンをECHONET Liteで操作する(ステップS57)。
次に、機器制御部725は、操作対象と判定したエアコンと適切に通信できたか否かを確認する(ステップS58)。例えば、機器制御部725は、操作対象と判定したエアコンと適切に通信できたか否かをHEMSサーバ9へ確認する。操作対象と判定したエアコンと適切に通信できた場合(ステップ58でYES)、機器制御部725は、当該エアコンを操作した旨のメッセージを発話機器2から発話させて(ステップS59)、処理を終了する。一方、操作対象と判定したエアコンと適切に通信できなかった場合(ステップS58でNO)、機器制御部725は、当該エアコンと通信できなかった旨のメッセージを発話機器2から発話させて(ステップS60)、処理を終了する。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本実施形態では、建物HのリビングR1に、ECHONET Liteで操作可能なエアコンが複数(2台)設置されている場合の発話機器2の制御について、上述した図6に示すフローチャートを例にして説明する。
図10の(a)〜(d)は、本実施形態に係る発話機器2の発話内容の一例を示す模式図である。図6に示すステップS12において、リビングR1にECHONET Liteで操作可能なエアコンが2台ある場合(ステップS12でYES)、機器制御部725は、操作対象と判定した2台のエアコンの個別名称を読み上げて、これらのエアコンを操作するか否かのメッセージを発話機器2から発話させる(ステップS13)。例えば、機器制御部725は、図10の(a)に示すように「オッケー。リビングの△△△エアコンと□□□エアコンを自動運転する?」等のメッセージを発話機器2から発話させる。
また、2台のエアコンと適切に通信できた場合(ステップS17でYES)、機器制御部725は、2台のエアコンを操作した旨のメッセージを発話機器2から発話させる(ステップS18)。例えば、機器制御部725は、図10の(b)に示すように「リビングのエアコンを自動運転したよ」等のメッセージを、発話機器2から発話させる。または、機器制御部725は、「リビングの△△△エアコンと□□□エアコンを自動運転したよ」等のメッセージを、発話機器2から発話させてもよい。
なお、2台のエアコンのうちの一方のエアコンとは適切に通信できたが、他方のエアコンとは適切に通信できなかった場合、機器制御部725は、2台のエアコンのうちの一方だけを操作した旨のメッセージを発話機器2から発話させる(ステップS18)。例えば、機器制御部725は、図10の(c)に示すように「リビングの△△△エアコンで通信に失敗したよ。□□□エアコンは自動運転したよ」等のメッセージを、発話機器2から発話させる。
また、2台のエアコンとも適切に通信できなかった場合(ステップS17でNO)、機器制御部725は、2台のエアコンと通信できなかった旨のメッセージを発話機器2から発話させる(ステップS19)。例えば、機器制御部725は、図10の(d)に示すように「リビングのエアコンをうまく操作できなかったよ」等のメッセージを、発話機器2から発話させる。または、機器制御部725は、「リビングの△△△エアコンと□□□エアコンをうまく操作できなかったよ」等のメッセージを、発話機器2から発話させてもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
発話機器サーバ7の制御ブロック(特に制御部72)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
発話機器サーバ7の制御ブロック(特に制御部72)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、発話機器サーバ7は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば少なくとも1つのプロセッサ(制御装置)を備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な少なくとも1つの記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等のほか、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路等を用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)等をさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る制御装置は、建物に整備されたローカルエリアネットワークに接続された発話機器を制御する制御装置であって、前記建物に設置された電気機器に対するユーザからの音声による操作指示を入力音声情報として前記発話機器から取得し、前記入力音声情報に基づいて操作対象となる前記電気機器を特定できるか否かを判定し、前記電気機器を特定できない場合、前記ローカルエリアネットワークに接続され、かつ任意の前記電気機器に対応する赤外線信号を登録可能な赤外線リモコン(IRリモコン3)によって操作可能な前記電気機器があるか否かを判定し、前記赤外線リモコンによって操作可能な前記電気機器がある場合、当該電気機器を操作対象と判定することを特徴とする。
本発明の態様1に係る制御装置は、建物に整備されたローカルエリアネットワークに接続された発話機器を制御する制御装置であって、前記建物に設置された電気機器に対するユーザからの音声による操作指示を入力音声情報として前記発話機器から取得し、前記入力音声情報に基づいて操作対象となる前記電気機器を特定できるか否かを判定し、前記電気機器を特定できない場合、前記ローカルエリアネットワークに接続され、かつ任意の前記電気機器に対応する赤外線信号を登録可能な赤外線リモコン(IRリモコン3)によって操作可能な前記電気機器があるか否かを判定し、前記赤外線リモコンによって操作可能な前記電気機器がある場合、当該電気機器を操作対象と判定することを特徴とする。
通常、ネットワーク対応型の赤外線リモコンには、当該赤外線リモコンが設置される部屋(場所)の情報が紐付けられておらず、設置される部屋の概念がない。また、赤外線リモコンは、赤外線によって電気機器を遠隔操作するため、赤外線リモコンと赤外線リモコンで操作可能な電気機器とは、同じ部屋に設置されることが一般的である。そのため、例えば、ユーザが自身のいる部屋に設置された電気機器を赤外線リモコンで音声操作しようとした場合、ユーザは部屋を指定しないで操作指示する可能性が高いと考えられる。このような場合、制御装置が赤外線リモコンで操作可能な電気機器を操作対象と判定することによって、ユーザのいる部屋の電気機器を優先的に操作できる可能性がある。したがって、上記の構成によれば、ユーザの意図に沿った円滑な音声操作が可能な制御装置を実現することができる。
本発明の態様2に係る制御装置は、上記態様1において、前記建物における前記発話機器の位置情報を取得し、前記位置情報に示される前記発話機器のある部屋に所定の通信プロトコルによって操作可能な前記電気機器がある場合、当該電気機器を操作対象として特定する。
通常、ユーザが発話機器に対して操作指示する場合、ユーザは発話機器に近くにいると想定される。そのため、発話機器のある部屋に所定の通信プロトコルによって操作可能な電気機器がある場合、制御装置が当該電気機器を操作対象として特定することによって、ユーザのいる部屋の電気機器を優先的に操作できる可能性が高い。したがって、上記の構成によれば、ユーザの意図に沿ったより円滑な音声操作が可能となる。
本発明の態様3に係る制御装置は、上記態様2において、前記位置情報を、前記発話機器または前記建物に設置されたセンサから取得することを特徴とする。
上記の構成によれば、建物における発話機器の位置情報を好適に取得することができる。
本発明の態様4に係る制御装置は、上記態様1から3のいずれかにおいて、前記赤外線リモコンによって操作可能な前記電気機器がない場合、前記建物に所定の通信プロトコルによって操作可能な前記電気機器があるか否かをさらに判定し、前記所定の通信プロトコルによって操作可能な前記電気機器がある場合、当該電気機器を操作対象と判定することを特徴とする。
上記の構成の構成によれば、赤外線リモコンによって操作可能な電気機器がない場合であっても、ユーザからの操作指示に示される電気機器のうち、所定の通信プロトコルによって操作可能な電気機器を優先的に操作することができる。
本発明の態様5に係る制御装置は、上記態様2から4のいずれかにおいて、前記所定の通信プロトコルは、ECHONET Liteであることを特徴とする。
ECHONET Liteで通信するECHONET Lite対応機器は、設置される部屋(場所)の情報と紐付けられて、各種情報が管理される。そのため、ECHONET Liteを用いることによって電気機器が設置される部屋を特定することが可能となり、所定の通信プロトコルとして好適に用いることができる。
本発明の態様6に係る制御装置は、上記態様1から5のいずれかにおいて、操作対象とした前記電気機器を操作する前に、当該電気機器を操作対象として操作するか否かのメッセージを前記発話機器から発話させることを特徴とする。
上記の構成によれば、ユーザが意図しない電気機器が誤って操作されることを防止することができる。
本発明の態様7に係る制御システムは、上記態様1から6のいずれかの制御装置と、前記制御装置によって制御される発話機器と、を含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、ユーザの意図に沿った円滑な音声操作が可能な制御システムを実現することができる。
本発明の態様8に係る制御方法は、建物に整備されたローカルエリアネットワークに接続された発話機器を制御する制御方法であって、前記建物に設置された電気機器に対するユーザからの音声による操作指示を入力音声情報として前記発話機器から取得し、前記入力音声情報に基づいて操作対象となる前記電気機器が特定できるか否かを判定し、前記電気機器を特定できない場合、前記ローカルエリアネットワークに接続され、かつ任意の前記電気機器に対応する赤外線信号を登録可能な赤外線リモコンによって操作可能な前記電気機器があるか否かを判定し、前記赤外線リモコンによって操作可能な前記電気機器がある場合、当該電気機器を操作対象と判定することを特徴とする。
上記の方法によれば、ユーザの意図に沿った、円滑な音声操作が可能な制御方法を実現することができる。
本発明の各態様に係る制御装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記制御装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記制御装置をコンピュータにて実現させる制御装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 制御システム
2 発話機器
3 IRリモコン(赤外線リモコン)
4 HEMSコントローラ
5a 第1エアコン(電気機器)
5b 第2エアコン(電気機器)
6 照明(電気機器)
7 発話機器サーバ(制御装置)
8 IRリモコンサーバ
9 HEMSサーバ
H 建物
R1 リビング(部屋)
R2 寝室(部屋)
R3 子供部屋(部屋)
2 発話機器
3 IRリモコン(赤外線リモコン)
4 HEMSコントローラ
5a 第1エアコン(電気機器)
5b 第2エアコン(電気機器)
6 照明(電気機器)
7 発話機器サーバ(制御装置)
8 IRリモコンサーバ
9 HEMSサーバ
H 建物
R1 リビング(部屋)
R2 寝室(部屋)
R3 子供部屋(部屋)
Claims (8)
- 建物に整備されたローカルエリアネットワークに接続された発話機器を制御する制御装置であって、
前記建物に設置された電気機器に対するユーザからの音声による操作指示を入力音声情報として前記発話機器から取得し、
前記入力音声情報に基づいて操作対象となる前記電気機器を特定できるか否かを判定し、
前記電気機器を特定できない場合、前記ローカルエリアネットワークに接続され、かつ任意の前記電気機器に対応する赤外線信号を登録可能な赤外線リモコンによって操作可能な前記電気機器があるか否かを判定し、
前記赤外線リモコンによって操作可能な前記電気機器がある場合、当該電気機器を操作対象と判定することを特徴とする制御装置。 - 前記建物における前記発話機器の位置情報を取得し、前記位置情報に示される前記発話機器のある部屋に所定の通信プロトコルによって操作可能な前記電気機器がある場合、当該電気機器を操作対象として特定することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
- 前記位置情報を、前記発話機器または前記建物に設置されたセンサから取得することを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
- 前記赤外線リモコンによって操作可能な前記電気機器がない場合、前記建物に所定の通信プロトコルによって操作可能な前記電気機器があるか否かをさらに判定し、
前記所定の通信プロトコルによって操作可能な前記電気機器がある場合、当該電気機器を操作対象と判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の制御装置。 - 前記所定の通信プロトコルは、ECHONET Liteであることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の制御装置。
- 操作対象とした前記電気機器を操作する前に、当該電気機器を操作対象として操作するか否かのメッセージを前記発話機器から発話させることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の制御装置。
- 請求項1から6のいずれか1項に記載の制御装置と、
前記制御装置によって制御される発話機器と、
を含むことを特徴とする制御システム。 - 建物に整備されたローカルエリアネットワークに接続された発話機器を制御する制御方法であって、
前記建物に設置された電気機器に対するユーザからの音声による操作指示を入力音声情報として前記発話機器から取得し、
前記入力音声情報に基づいて操作対象となる前記電気機器が特定できるか否かを判定し、
前記電気機器を特定できない場合、前記ローカルエリアネットワークに接続され、かつ任意の前記電気機器に対応する赤外線信号を登録可能な赤外線リモコンによって操作可能な前記電気機器があるか否かを判定し、
前記赤外線リモコンによって操作可能な前記電気機器がある場合、当該電気機器を操作対象と判定することを特徴とする制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019020628A JP2020129183A (ja) | 2019-02-07 | 2019-02-07 | 制御装置、制御システムおよび制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019020628A JP2020129183A (ja) | 2019-02-07 | 2019-02-07 | 制御装置、制御システムおよび制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020129183A true JP2020129183A (ja) | 2020-08-27 |
Family
ID=72174647
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019020628A Pending JP2020129183A (ja) | 2019-02-07 | 2019-02-07 | 制御装置、制御システムおよび制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020129183A (ja) |
-
2019
- 2019-02-07 JP JP2019020628A patent/JP2020129183A/ja active Pending
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