JP2020129160A - 温度管理装置、温度管理方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】温度管理が不可能な領域における対象搬送物の温度状態を推測することができる温度管理装置、温度管理方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】温度管理装置2は、対象搬送物を温度管理可能な第1領域と温度管理不可能な第2領域との間で移動させる時刻を取得する移動情報取得部201と、前記対象搬送物の熱容量に関する固有情報を取得する固有情報取得部202と、前記第1領域における温度管理情報と、前記第1領域と前記第2領域との間で前記対象搬送物を移動させる時刻と、前記対象搬送物の前記固有情報とに基づいて、前記第2領域における前記対象搬送物の予測温度推移を推定する温度推定部205と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、温度管理装置、温度管理方法、及びプログラムに関する。
食品、植物、医薬品等、所定の温度範囲内で管理する必要のある物品については、流通段階において適切な温度管理が行われる必要がある。例えば、特許文献1には、流通業者が有する倉庫等の保管環境、及び輸送車両の内部に温度センサを設け、このような物品を含む搬送物の保管時及び輸送時の温度履歴を取得して、搬送物の温度管理を行うことが記載されている。
しかしながら、従来の技術では、搬送物が保管環境内、又は輸送車両内に格納されている場合は、温度履歴を取得可能であるが、保管環境から輸送車両への搬出作業中、輸送車両から保管場所への搬入作業中のように、温度センサが設けられてなく温度管理が不可能な環境では、搬送物の温度履歴を取得することが困難であった。このため、搬送物の温度履歴を取得できない環境下では、搬送物の温度管理が十分に行えず、一時的に所定の温度範囲から外れてしまう可能性があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、温度管理が不可能な領域における対象搬送物の温度状態を推測することができる温度管理装置、温度管理方法、及びプログラムを提供する。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用している。
本発明の第1の態様によれば、温度管理装置は、対象搬送物を温度管理可能な第1領域と温度管理不可能な第2領域との間で移動させる時刻を取得する移動情報取得部と、前記対象搬送物の熱容量に関する固有情報を取得する固有情報取得部と、前記第1領域における温度管理情報と、前記第1領域と前記第2領域との間で前記対象搬送物を移動させる時刻と、前記対象搬送物の前記固有情報とに基づいて、前記第2領域における前記対象搬送物の予測温度推移を推定する温度推定部と、を備える。
このようにすることで、温度管理装置は、第2領域に温度センサ等の対象搬送物の温度を監視、管理するための手段が設けられていない場合であっても、第2領域において対象搬送物の温度がどのように推移するかを推定することができる。
本発明の第1の態様によれば、温度管理装置は、対象搬送物を温度管理可能な第1領域と温度管理不可能な第2領域との間で移動させる時刻を取得する移動情報取得部と、前記対象搬送物の熱容量に関する固有情報を取得する固有情報取得部と、前記第1領域における温度管理情報と、前記第1領域と前記第2領域との間で前記対象搬送物を移動させる時刻と、前記対象搬送物の前記固有情報とに基づいて、前記第2領域における前記対象搬送物の予測温度推移を推定する温度推定部と、を備える。
このようにすることで、温度管理装置は、第2領域に温度センサ等の対象搬送物の温度を監視、管理するための手段が設けられていない場合であっても、第2領域において対象搬送物の温度がどのように推移するかを推定することができる。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様に係る温度管理装置において、前記温度管理情報には、前記第1領域内部の温度を計測した温度履歴が含まれる。前記温度推定部は、前記温度履歴が示す前記第1領域内部の温度変動に基づいて、当該第1領域への移動元である前記第2領域における前記対象搬送物の前記予測温度推移の誤差を更に推定し、推定した前記誤差に基づいて、次の第2領域における前記対象搬送物の予測温度推移を推定する。
このようにすることで、温度管理装置は、第2領域の予測温度推移の誤差に基づいて、以降の第2領域における予測温度推移の推定精度を向上させることができる。
このようにすることで、温度管理装置は、第2領域の予測温度推移の誤差に基づいて、以降の第2領域における予測温度推移の推定精度を向上させることができる。
本発明の第3の態様によれば、第1又は第2の態様に係る温度管理装置は、前記第2領域の前記予測温度推移に基づいて、前記第1領域の設定温度を変更する設定変更部を更に備える。
このようにすることで、温度管理装置は、第1領域の設定温度を変更することにより、温度管理が不可能な第2領域における対象搬送物の温度を間接的に管理することができる。
このようにすることで、温度管理装置は、第1領域の設定温度を変更することにより、温度管理が不可能な第2領域における対象搬送物の温度を間接的に管理することができる。
本発明の第4の態様によれば、第3の態様に係る温度管理装置において、前記設定変更部は、前記第2領域の前記予測温度推移に基づいて、当該第2領域からの移動先である前記第1領域の前記設定温度を変更する。
このようにすることで、温度管理装置は、例えば第2領域において対象搬送物の温度が上昇することが予測される場合、次の第1領域を予冷するように設定温度を変更することにより、第1領域に移動された対象搬送物の温度を迅速に適正温度に戻すことができる。
このようにすることで、温度管理装置は、例えば第2領域において対象搬送物の温度が上昇することが予測される場合、次の第1領域を予冷するように設定温度を変更することにより、第1領域に移動された対象搬送物の温度を迅速に適正温度に戻すことができる。
本発明の第5の態様によれば、第3又は第4の態様に係る温度管理装置において、前記設定変更部は、前記第2領域の前記予測温度推移において、前記対象搬送物の温度が予め規定された適正温度範囲外となることが推定された場合、当該第2領域への移動元である前記第1領域の前記設定温度を変更する。
このようにすることで、温度管理装置は、例えば移動元である第1領域で対象搬送物を十分に冷却できるように設定温度を変更することにより、対象搬送物の温度が移動先の第2領域において適正温度範囲以上とならないように抑制することができる。
このようにすることで、温度管理装置は、例えば移動元である第1領域で対象搬送物を十分に冷却できるように設定温度を変更することにより、対象搬送物の温度が移動先の第2領域において適正温度範囲以上とならないように抑制することができる。
本発明の第6の態様によれば、温度管理方法は、対象搬送物を温度管理可能な第1領域と温度管理不可能な第2領域との間で移動させる時刻を取得するステップと、前記対象搬送物の熱容量に関する固有情報を取得するステップと、前記第1領域における温度管理情報と、前記対象搬送物を移動させる時刻と、前記対象搬送物の前記固有情報とに基づいて、前記第2領域における前記対象搬送物の予測温度推移を推定するステップと、を有する。
本発明の第7の態様によれば、プログラムは、温度管理装置のコンピュータに、対象搬送物を温度管理可能な第1領域と温度管理不可能な第2領域との間で移動させる時刻を取得するステップと、前記対象搬送物の熱容量に関する固有情報を取得するステップと、前記第1領域における温度管理情報と、前記対象搬送物を移動させる時刻と、前記対象搬送物の前記固有情報とに基づいて、前記第2領域における前記対象搬送物の予測温度推移を推定するステップと、を実行させる。
上述の少なくとも一の態様に係る温度管理装置、温度管理方法、及びプログラムによれば、温度管理が不可能な領域における対象搬送物の温度状態を推測することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る温度管理システム1について、図1〜図11を参照しながら説明する。
(全体構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る温度管理システムの概要図である。
図1に示すように、温度管理システム1は、温度管理装置2と、端末装置3と、冷蔵装置4(又は冷凍装置)と、気象情報サーバ5とを備えている。
図1は、本発明の一実施形態に係る温度管理システムの概要図である。
図1に示すように、温度管理システム1は、温度管理装置2と、端末装置3と、冷蔵装置4(又は冷凍装置)と、気象情報サーバ5とを備えている。
温度管理装置2は、所定の温度範囲内で管理される必要のある商品(以下、対象搬送物10とも記載する)を流通させる際に、搬送元から搬送先までの商品の温度状態を監視及び管理する。対象搬送物10は、例えば食品、植物、医薬品等である。なお、本実施形態では、温度管理システム1が対象搬送物10を所定の温度範囲内に保冷する態様を例として説明するが、他の実施形態では、温度管理システム1が対象搬送物10を所定の温度範囲内に保温する態様であってもよい。
搬送元は、例えば対象搬送物10の製造業者である。搬送先は、例えば対象搬送物10を販売する小売業者、消費者の自宅等である。また、搬送元から搬送先までの間に流通業者の集配拠点が一つ以上含まれていてもよい。
なお、図1は、搬送元である製造業者の保管倉庫A(冷凍冷蔵倉庫)に保管されている対象搬送物10を、輸送車両Cにより搬送先である小売業者の保管倉庫Bまで流通させる例を示したものである。製造業者の保管倉庫A、小売業者の保管倉庫B、及び輸送車両Cは、それぞれ内部の温度を計測して所定の温度範囲以内に保つための冷蔵装置4(又は冷凍装置)が設けられた「温度管理可能な領域(第1領域R1)」である。
更に、対象搬送物10は、製造業者の保管倉庫Aから搬出されてから輸送車両Cに積み込まれるまでの間、及び、輸送車両Cから荷下ろしされてから小売業者の保管倉庫Bに搬入されるまでの間、保冷を行えない倉庫外集積所等の「温度管理不可能な領域(第2領域R2)」に一時的に置かれる場合がある。本実施形態に係る温度管理システム1は、このように温度管理不可能な第2領域に置かれた対象搬送物10の温度推移を推定して、搬送元から搬送先までの全ての領域において対象搬送物10が所定の温度範囲内に保冷されるように管理する。
端末装置3は、対象搬送物10を搬出又は搬入する際に、対象搬送物10に取り付けられた識別媒体11から、対象搬送物10の情報を読み取る。識別媒体11は、例えば二次元コード、RFタグ等であり、対象搬送物10を特定可能な識別情報、対象搬送物10の大きさ及び種類等が予め記録されている。端末装置3は、二次元コード、又はRFタグを読み取る機能を有する専用端末、又はスマートフォン等の携帯端末である。なお、端末装置3は、例えば、図1に示すように作業者の操作を受け付けて対象搬送物10の情報を読み取る。また、端末装置3は、第1領域R1の出入口に設置され、第1領域R1から搬出される対象搬送物10、及び第1領域R1に搬入される対象搬送物10の識別媒体11を自動的に読み取るようにしてもよい。
端末装置3は、識別媒体11から読み取った情報を温度管理装置2に送信する。これにより、温度管理装置2による対象搬送物10の追跡を可能とする。なお、端末装置3は、クラウドコンピューティング等の技術を利用して、温度管理装置2からアクセス可能な他のコンピュータ、ストレージ等に情報を送信、保存するようにしてもよい。
気象情報サーバ5には、対象搬送物10の搬送元、搬送先、及び輸送経路上の各地点の天候、気温等の情報が格納されている。
(機能構成)
図2は、本発明の一実施形態に係る温度管理装置の機能構成を示す図である。
図2に示すように、温度管理装置2は、CPU20と、通信I/F21と、記録媒体22とを備えている。
図2は、本発明の一実施形態に係る温度管理装置の機能構成を示す図である。
図2に示すように、温度管理装置2は、CPU20と、通信I/F21と、記録媒体22とを備えている。
CPU20は、温度管理装置2の動作全体を司るプロセッサであり、所定のプログラムに従って動作することにより、移動情報取得部201、固有情報取得部202、温度管理情報取得部203、気象情報取得部204、温度推定部205、設定変更部206としての機能を発揮する。
移動情報取得部201は、対象搬送物10を温度管理可能な第1領域R1と温度管理不可能な第2領域R2との間で移動させる時刻を取得する。
固有情報取得部202は、対象搬送物10の熱容量に関する固有情報を取得する。
温度管理情報取得部203は、温度管理可能な第1領域R1の冷蔵装置4が定期的に計測した第1領域R1内の温度履歴を含む温度管理情報を取得する。
気象情報取得部204は、気象情報サーバ5から対象搬送物10の搬送元、搬送先、及び輸送経路上の各地点の天候、気温等の情報を取得する。
温度推定部205は、第1領域R1における温度管理情報と、第1領域R1と第2領域R2との間で対象搬送物10を移動させる時刻と、対象搬送物10の固有情報とに基づいて、第2領域R2における対象搬送物10の予測温度推移を推定する。
設定変更部206は、第2領域R2の予測温度推移に基づいて、第1領域R1の設定温度を変更する。
通信I/F21は、通信回線を介して端末装置3、冷蔵装置4、及び気象情報サーバ5との間で各種情報の送受信を行う。
記録媒体22には、CPU20の各部において取得、生成した各種情報が記憶される。
(処理フロー)
図3は、本発明の一実施形態に係る温度管理装置の処理の一例を示す第1のフローチャートである。
以下、図3を参照しながら、温度管理装置2が対象搬送物10の温度を管理する処理について説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係る温度管理装置の処理の一例を示す第1のフローチャートである。
以下、図3を参照しながら、温度管理装置2が対象搬送物10の温度を管理する処理について説明する。
図3に示すように、まず、移動情報取得部201は、対象搬送物10を温度管理可能な第1領域R1と、温度管理不可能な第2領域R2との間で移動させる時刻を取得する(ステップS1)。
図4は、本発明の一実施形態に係る移動計画の一例を示す図である。
本実施形態では、対象搬送物10の移動予定時刻及び移動内容を予め決定した移動計画D1が記録媒体22に記録されているとする。移動情報取得部201は、この移動計画D1を読み出して、対象搬送物10を移動させる時刻を取得する。例えば、図4に示すように、「識別情報:ID0001」で特定される対象搬送物10は、時刻t1に保管倉庫Aから外部に搬出され、その後、時刻t2に輸送車両Cへ搬入される予定である。そうすると、移動情報取得部201は、この対象搬送物10第1領域R1(保管倉庫A)から第2領域R2(保管倉庫Aの外部)に移動させる時刻t1、第2領域R2(保管倉庫Aの外部)から第1領域R1(輸送車両C)に移動させる時刻t2を取得する。したがって、この対象搬送物10は、時刻t1から時刻t2までの間、温度管理不可能な第2領域R2に置かれる予定であることが分かる。同様に、この対象搬送物10は、時刻t3に第1領域R1である輸送車両Cから第2領域R2である輸送車両Cの外部へ移動(搬出)され、時刻t4に第1領域である保管倉庫Bに移動(搬入)される。
本実施形態では、対象搬送物10の移動予定時刻及び移動内容を予め決定した移動計画D1が記録媒体22に記録されているとする。移動情報取得部201は、この移動計画D1を読み出して、対象搬送物10を移動させる時刻を取得する。例えば、図4に示すように、「識別情報:ID0001」で特定される対象搬送物10は、時刻t1に保管倉庫Aから外部に搬出され、その後、時刻t2に輸送車両Cへ搬入される予定である。そうすると、移動情報取得部201は、この対象搬送物10第1領域R1(保管倉庫A)から第2領域R2(保管倉庫Aの外部)に移動させる時刻t1、第2領域R2(保管倉庫Aの外部)から第1領域R1(輸送車両C)に移動させる時刻t2を取得する。したがって、この対象搬送物10は、時刻t1から時刻t2までの間、温度管理不可能な第2領域R2に置かれる予定であることが分かる。同様に、この対象搬送物10は、時刻t3に第1領域R1である輸送車両Cから第2領域R2である輸送車両Cの外部へ移動(搬出)され、時刻t4に第1領域である保管倉庫Bに移動(搬入)される。
次に、固有情報取得部202は、対象搬送物10の固有情報D2(図5)を取得する(ステップS2)。
図5は、本発明の一実施形態に係る固有情報の一例を示す図である。
図5に示すように、固有情報D2には、対象搬送物10を特定可能な「識別情報」と、対象搬送物10の「大きさ」、「種類」、「熱容量」に関する情報とが含まれている。例えば対象搬送物10が搬送元の保管倉庫Aに搬入される際、端末装置3により対象搬送物10の識別媒体11に記録された情報が読み取られる。識別媒体11には、予め対象搬送物10の識別情報、大きさ、種類、熱容量に関する情報が記録されており、端末装置3は読み取った情報を温度管理装置2に送信する。そうすると、固有情報取得部202は、端末装置3から送信された情報を固有情報D2として記録媒体22に記録する。なお、固有情報取得部202は、端末装置3から受信した対象搬送物10の「大きさ」及び「種類」に基づいて「熱容量」を計算するようにしてもよい。
図5に示すように、固有情報D2には、対象搬送物10を特定可能な「識別情報」と、対象搬送物10の「大きさ」、「種類」、「熱容量」に関する情報とが含まれている。例えば対象搬送物10が搬送元の保管倉庫Aに搬入される際、端末装置3により対象搬送物10の識別媒体11に記録された情報が読み取られる。識別媒体11には、予め対象搬送物10の識別情報、大きさ、種類、熱容量に関する情報が記録されており、端末装置3は読み取った情報を温度管理装置2に送信する。そうすると、固有情報取得部202は、端末装置3から送信された情報を固有情報D2として記録媒体22に記録する。なお、固有情報取得部202は、端末装置3から受信した対象搬送物10の「大きさ」及び「種類」に基づいて「熱容量」を計算するようにしてもよい。
次に、温度管理情報取得部203は、対象搬送物10が格納される第1領域R1の温度管理情報を取得する(ステップS3)。例えば、温度管理情報取得部203は、第1領域R1である搬送元の保管倉庫A、輸送車両C、搬送先の保管倉庫Bの温度管理情報を取得する。温度管理情報には、例えば保管倉庫A、輸送車両C、保管倉庫Bの庫内温度(冷蔵装置4の設定温度)を示す情報が含まれている。この設定温度は、対象搬送物10別に規定された適正温度範囲内の所定の値が設定されている。温度管理情報取得部203は、現時点における保管倉庫A、輸送車両C、保管倉庫Bそれぞれの温度管理情報を取得する。
次に、気象情報取得部204は、気象情報サーバ5から対象搬送物10の搬送元(保管倉庫A)及び搬送先(保管倉庫B)の気象情報を取得する(ステップS4)。気象情報には、各地点の現在の気温、対象搬送物10の移動時刻の予測気温等が含まれる。
次に、温度推定部205は、第2領域R2における対象搬送物10の予測温度推移を推定する(ステップS5)。図4の例では、対象搬送物10は、時刻t1から時刻t2までの期間、第2領域R2(保管倉庫Aの外部)に置かれる予定である。温度推定部205は、対象搬送物10の熱容量に基づいて、第2領域R2(保管倉庫Aの外部)に置かれている間の対象搬送物10の温度推移を推定する。このとき、温度推定部205は、時刻t1から時刻t2までの期間における第2領域R2近傍の気象情報を加味して、対象搬送物10の温度推移を推定する。
図6は、本発明の一実施形態に係る予測温度推移の一例を示す第1の図である。
図6において、実線は第1領域R1(保管倉庫A、輸送車両C、保管倉庫B)それぞれの庫内温度(冷蔵装置4の設定温度)を示す。また、破線は第1領域R1及び第2領域R2における対象搬送物10の予測温度推移を示す。
図6に示すように、対象搬送物10は、時刻t1までは第1領域R1である保管倉庫Aの内部に保管されている。このため、温度推定部205は、時刻t1までの対象搬送物10の予測温度推移は、保管倉庫Aの庫内温度と略一致すると推定する。また、対象搬送物10は、時刻t1から時刻t2まで、第2領域R2である保管倉庫Aの外部に置かれる。ここでは、対象搬送物10を冷蔵することができないので、対象搬送物10の温度が上がることが予測される。温度推定部205は、対象搬送物10の熱容量と、対象搬送物10が置かれた地点の気温に基づいて、時刻t1から時刻t2までの予測温度推移を推定する。また、対象搬送物10は、時刻t2において第1領域R1である輸送車両Cに移動されると、輸送車両Cの冷蔵装置4により冷却されて温度が下がることが予測される。温度推定部205は、時刻t2における対象搬送物10の予測温度と、輸送車両Cの庫内温度と、対象搬送物10の熱容量とに基づいて、時刻t2から時刻t3までの対象搬送物10の予測温度推移を推定する。同様に、温度推定部205は、対象搬送物10の時刻t3から時刻t4までの予測温度推移、時刻t4以降の予測温度推移を推定する。
図6において、実線は第1領域R1(保管倉庫A、輸送車両C、保管倉庫B)それぞれの庫内温度(冷蔵装置4の設定温度)を示す。また、破線は第1領域R1及び第2領域R2における対象搬送物10の予測温度推移を示す。
図6に示すように、対象搬送物10は、時刻t1までは第1領域R1である保管倉庫Aの内部に保管されている。このため、温度推定部205は、時刻t1までの対象搬送物10の予測温度推移は、保管倉庫Aの庫内温度と略一致すると推定する。また、対象搬送物10は、時刻t1から時刻t2まで、第2領域R2である保管倉庫Aの外部に置かれる。ここでは、対象搬送物10を冷蔵することができないので、対象搬送物10の温度が上がることが予測される。温度推定部205は、対象搬送物10の熱容量と、対象搬送物10が置かれた地点の気温に基づいて、時刻t1から時刻t2までの予測温度推移を推定する。また、対象搬送物10は、時刻t2において第1領域R1である輸送車両Cに移動されると、輸送車両Cの冷蔵装置4により冷却されて温度が下がることが予測される。温度推定部205は、時刻t2における対象搬送物10の予測温度と、輸送車両Cの庫内温度と、対象搬送物10の熱容量とに基づいて、時刻t2から時刻t3までの対象搬送物10の予測温度推移を推定する。同様に、温度推定部205は、対象搬送物10の時刻t3から時刻t4までの予測温度推移、時刻t4以降の予測温度推移を推定する。
次に、設定変更部206は、予測温度推移に基づいて、第1領域R1(保管倉庫A、輸送車両C、保管倉庫B)の設定温度を変更する(ステップS6)。
例えば、図6に示すように、時刻t1から時刻t2までの期間において、第2領域R2(保管倉庫Aの外部)に置かれた対象搬送物10の温度が適正温度範囲の上限を超えてしまうことが予測されたとする。そうすると、対象搬送物10の品質を十分に保つことができなくなる可能性がある。このため、設定変更部206は、対象搬送物10が温度管理不可能な第2領域R2においても適正温度範囲を超えないように、例えばこの第2領域R2(保管倉庫Aの外部)の移動元である第1領域R1(保管倉庫A)の設定温度を下げて、対象搬送物10を予冷する。
例えば、図6に示すように、時刻t1から時刻t2までの期間において、第2領域R2(保管倉庫Aの外部)に置かれた対象搬送物10の温度が適正温度範囲の上限を超えてしまうことが予測されたとする。そうすると、対象搬送物10の品質を十分に保つことができなくなる可能性がある。このため、設定変更部206は、対象搬送物10が温度管理不可能な第2領域R2においても適正温度範囲を超えないように、例えばこの第2領域R2(保管倉庫Aの外部)の移動元である第1領域R1(保管倉庫A)の設定温度を下げて、対象搬送物10を予冷する。
図7は、本発明の一実施形態に係る予測温度推移の一例を示す第2の図である。
図7の例では、設定変更部206は、例えば時刻t1の時点で保管倉庫Aの庫内温度がx1℃低下するように、時刻t1’に保管倉庫Aの冷蔵装置4へ設定温度を変更する指示を出力する。このとき、設定変更部206は、保管倉庫Aの庫内で対象搬送物10の温度が適正温度範囲を下回らないように、且つ、第2領域R2(保管倉庫Aの外部)で対象搬送物10の温度が適正温度範囲を上回らないように、変更後の設定温度を決定する。そうすると、時刻t1’から時刻t1までの期間で対象搬送物10は十分に予冷されるため、時刻t1から時刻t2までの期間において第2領域R2で対象搬送物10の温度が適正温度範囲の上限を超えてしまうことを抑制することができる。
図7の例では、設定変更部206は、例えば時刻t1の時点で保管倉庫Aの庫内温度がx1℃低下するように、時刻t1’に保管倉庫Aの冷蔵装置4へ設定温度を変更する指示を出力する。このとき、設定変更部206は、保管倉庫Aの庫内で対象搬送物10の温度が適正温度範囲を下回らないように、且つ、第2領域R2(保管倉庫Aの外部)で対象搬送物10の温度が適正温度範囲を上回らないように、変更後の設定温度を決定する。そうすると、時刻t1’から時刻t1までの期間で対象搬送物10は十分に予冷されるため、時刻t1から時刻t2までの期間において第2領域R2で対象搬送物10の温度が適正温度範囲の上限を超えてしまうことを抑制することができる。
また、設定変更部206は、時刻t2において、対象搬送物10が第2領域R2(保管倉庫Aの外部)から第1領域R1(輸送車両C)に移動されたときに、迅速に冷却されるように、第1領域R1(輸送車両C)の設定温度を変更してもよい。図7の例では、設定変更部206は、時刻t2の時点で輸送車両Cの庫内温度がx2℃低下するように、輸送車両Cの冷蔵装置4へ設定温度を変更する指示を出力する。また、設定変更部206は、対象搬送物10が適切な温度まで冷却される時点(時刻t2’)で所定の庫内温度に戻るように、徐々に設定温度を上昇させるようにしてもよい。
同様に、設定変更部206は、第1領域R1から第2領域R2に移動する時刻t3の時点で、第1領域R1(輸送車両C)の庫内温度が低下するように設定温度を変更してもよいし、第2領域R2から第1領域R1に移動する時刻t4の時点で、第1領域R1(保管倉庫B)の庫内温度が低下するように設定温度を変更してもよい。
図8は、本発明の一実施形態に係る温度管理装置の処理の一例を示す第2のフローチャートである。
また、図8に示すように、温度管理装置2は、実際の対象搬送物10の移動履歴及び温度環境に基づいて、予測温度推移、設定温度を修正するようにしてもよい。
また、図8に示すように、温度管理装置2は、実際の対象搬送物10の移動履歴及び温度環境に基づいて、予測温度推移、設定温度を修正するようにしてもよい。
例えば、実際に対象搬送物10が保管倉庫Aから移動(搬出)されると、端末装置3により、搬出された対象搬送物10の識別情報が読み取られる。そうすると、温度管理装置の移動情報取得部201は、端末装置3が読み取った識別情報を含む移動履歴情報D3(図9)を取得する(ステップS11)。また、このとき、固有情報取得部202は、端末装置3により読み取られた対象搬送物10の固有情報D2(図5)を取得してもよい(ステップS12)。
図9は、本発明の一実施形態に係る移動履歴情報の一例を示す図である。
図9に示すように、移動履歴情報D3には、対象搬送物10の識別情報、移動時刻、及び移動内容が含まれる。
図9に示すように、移動履歴情報D3には、対象搬送物10の識別情報、移動時刻、及び移動内容が含まれる。
また、温度管理情報取得部203は、第1領域R1(保管倉庫A、輸送車両C、保管倉庫B)の温度管理情報D4(図10)を定期的に取得する(ステップS13)。
図10は、本発明の一実施形態に係る温度管理情報の一例を示す図である。
図10に示すように、温度管理情報D4には、管理場所(保管倉庫A、輸送車両C、保管倉庫Bの別)、計測時刻、庫内温度の計測値(温度履歴)、冷蔵装置4の設定温度が含まれる。また、管理場所が輸送車両Cである場合、GNSS等の技術を用いて特定した輸送車両Cの位置情報が含まれていてもよい。
図10に示すように、温度管理情報D4には、管理場所(保管倉庫A、輸送車両C、保管倉庫Bの別)、計測時刻、庫内温度の計測値(温度履歴)、冷蔵装置4の設定温度が含まれる。また、管理場所が輸送車両Cである場合、GNSS等の技術を用いて特定した輸送車両Cの位置情報が含まれていてもよい。
次に、温度推定部205は、ステップS13で取得された温度管理情報D4に基づいて、対象搬送物10が第1領域R1に移動された後の庫内の温度変動を求める(ステップS14)。例えば、対象搬送物10が第2領域R2である保管倉庫Aの外部から、第1領域R1である輸送車両Cに移動されたとする。このとき、温度推定部205は、輸送車両Cの冷蔵装置4から取得した温度管理情報D4から、輸送車両Cの庫内温度が設定温度より何℃上がったか(又は下がったか)を求める。
そして、温度推定部205は、庫内の温度変動の度合いに基づいて、第1領域R1の移動元である第2領域における予測温度推移の誤差を推定する(ステップS15)。例えば、対象搬送物10を輸送車両Cに移動させた後、輸送車両Cの庫内温度が上がったとする。温度推定部205は、庫内温度が何℃上がったかに基づいて、輸送車両C内に移動された時点(時刻t2)における対象搬送物10の温度を推定する。そして、温度推定部205は、対象搬送物10の温度と比較することにより、図3のステップS5において推定した第2領域R2の予測温度推移(図7の時刻t2における予測温度)との誤差を求める。
次に、温度推定部205は、ステップS14で推定した誤差に基づいて、現在以降に対象搬送物10の移動先となる第2領域R2の予測温度推移を修正する(ステップS15)。例えば、現在、対象搬送物10を輸送車両Cにより輸送中である場合、温度推定部205は、第2領域R2である輸送車両Cの外部に移動したとき(図7の時刻t3から時刻t4までの期間)の予測温度推移を修正する。例えば、気象情報サーバ5から取得した予想気温よりも実際の気温が高かった場合、予想温度推移に誤差が生じる可能性がある。このような場合であっても、温度推定部205は、第1領域R1における実際の計測温度に基づいて予測温度推移を修正していくことにより、予測温度推移の精度を向上させることができる。
次に、設定変更部206は、修正された予測温度推移に基づいて、更に第1領域R1(保管倉庫A、輸送車両C、保管倉庫B)の設定温度を変更する(ステップS16)。これにより、設定変更部206は、より適切に対象搬送物10の温度を管理することができる。
また、温度推定部205は、ステップS14で求めた庫内の温度変動に基づいて、庫内へ移動する前の第2領域R2における対象搬送物10の管理状態を更に推定するようにしてもよい(ステップS18)。例えば、対象搬送物10を輸送車両C内に移動させた後、輸送車両Cの庫内の温度が大きく上昇していた場合、温度推定部205は、輸送車両Cに移動される前の第2領域R2(保管倉庫Aの外部)に置かれていた期間の管理状態に不備があったか否かを推定する。具体的には、温度推定部205は、移動履歴情報D3の移動時刻を参照して、対象搬送物10が予定よりも長時間、第2領域R2に置かれていたか否かを推定する。温度推定部205は、このような管理状態の不備があったと推定した場合、この内容を警告情報として端末装置3に送信するようにしてもよい。
(ハードウェア構成)
図11は、本発明の一実施形態に係る温度管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図11を参照しながら、温度管理装置2のハードウェア構成の一例について説明する。
図11は、本発明の一実施形態に係る温度管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図11を参照しながら、温度管理装置2のハードウェア構成の一例について説明する。
図11に示すように、コンピュータ900は、CPU901、主記憶装置902、補助記憶装置903、インタフェース904を備える。
上述の温度管理装置2は、コンピュータ900に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置903に記憶されている。CPU901(CPU20)は、プログラムを補助記憶装置903から読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU901は、プログラムに従って、温度管理装置2が各種処理に用いる記憶領域を主記憶装置902に確保する。また、CPU901は、プログラムに従って、処理中のデータを記憶する記憶領域を補助記憶装置903(記録媒体22)に確保する。
補助記憶装置903の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。補助記憶装置903は、コンピュータ900のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インタフェース904又は通信回線を介してコンピュータ900に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ900に配信される場合、配信を受けたコンピュータ900が当該プログラムを主記憶装置902に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、補助記憶装置903は、一時的でない有形の記憶媒体である。
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。
更に、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置903に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
更に、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置903に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
(作用効果)
以上のように、本実施形態に係る温度管理装置2は、対象搬送物10を温度管理可能な第1領域R1と温度管理不可能な第2領域R2との間で移動させる時刻を取得する移動情報取得部201と、対象搬送物10の熱容量に関する固有情報D2を取得する固有情報取得部202と、第1領域R1における温度管理情報D4と、第1領域R1と第2領域R2との間で対象搬送物10を移動させる時刻と、対象搬送物10の固有情報D2とに基づいて、第2領域R2における対象搬送物10の予測温度推移を推定する温度推定部205と、を備える。
このようにすることで、温度管理装置2は、第2領域R2に温度センサ等の対象搬送物10の温度を監視、管理するための手段が設けられていない場合であっても、第2領域E2において対象搬送物10の温度がどのように推移するかを推定することができる。
以上のように、本実施形態に係る温度管理装置2は、対象搬送物10を温度管理可能な第1領域R1と温度管理不可能な第2領域R2との間で移動させる時刻を取得する移動情報取得部201と、対象搬送物10の熱容量に関する固有情報D2を取得する固有情報取得部202と、第1領域R1における温度管理情報D4と、第1領域R1と第2領域R2との間で対象搬送物10を移動させる時刻と、対象搬送物10の固有情報D2とに基づいて、第2領域R2における対象搬送物10の予測温度推移を推定する温度推定部205と、を備える。
このようにすることで、温度管理装置2は、第2領域R2に温度センサ等の対象搬送物10の温度を監視、管理するための手段が設けられていない場合であっても、第2領域E2において対象搬送物10の温度がどのように推移するかを推定することができる。
また、温度管理情報D4には、第1領域R1内部の温度を計測した温度履歴が含まれる。温度推定部205は、温度履歴が示す第1領域R1内部の温度変動に基づいて、当該第1領域R1への移動元である第2領域R2における対象搬送物10の予測温度推移の誤差を更に推定し、推定した誤差に基づいて、次の第2領域R2における対象搬送物10の予測温度推移を推定する。
このようにすることで、温度管理装置2は、第2領域R2の予測温度推移の誤差に基づいて、以降の第2領域R2における予測温度推移の推定精度を向上させることができる。
このようにすることで、温度管理装置2は、第2領域R2の予測温度推移の誤差に基づいて、以降の第2領域R2における予測温度推移の推定精度を向上させることができる。
また、温度管理装置2は、第2領域R2の予測温度推移に基づいて、第1領域R1の設定温度を変更する設定変更部206を更に備える。
このようにすることで、温度管理装置2は、第1領域R1の設定温度を変更することにより、温度管理が不可能な第2領域R2における対象搬送物10の温度を間接的に管理することができる。これにより、温度管理装置2は、搬送元から搬送先までの全ての環境下において、対象搬送物10の温度管理を一括して行うことが可能となる。
このようにすることで、温度管理装置2は、第1領域R1の設定温度を変更することにより、温度管理が不可能な第2領域R2における対象搬送物10の温度を間接的に管理することができる。これにより、温度管理装置2は、搬送元から搬送先までの全ての環境下において、対象搬送物10の温度管理を一括して行うことが可能となる。
また、設定変更部206は、第2領域R2の予測温度推移に基づいて、当該第2領域R2からの移動先である第1領域R1の設定温度を変更する。
このようにすることで、温度管理装置2は、例えば第2領域R2において対象搬送物10の温度が上昇することが予測される場合、次の第1領域R1を予冷するように設定温度を変更することにより、第1領域R1に移動された対象搬送物10の温度を迅速に適正温度に戻すことができる。
このようにすることで、温度管理装置2は、例えば第2領域R2において対象搬送物10の温度が上昇することが予測される場合、次の第1領域R1を予冷するように設定温度を変更することにより、第1領域R1に移動された対象搬送物10の温度を迅速に適正温度に戻すことができる。
また、設定変更部206は、第2領域R2の予測温度推移において、対象搬送物10の温度が予め規定された適正温度範囲外となることが推定された場合、当該第2領域R2への移動元である第1領域R1の設定温度を変更する。
このようにすることで、温度管理装置2は、例えば移動元である第1領域R1で対象搬送物10を十分に冷却できるように設定温度を変更することにより、対象搬送物10の温度が移動先の第2領域R2において適正温度範囲以上とならないように抑制することができる。
このようにすることで、温度管理装置2は、例えば移動元である第1領域R1で対象搬送物10を十分に冷却できるように設定温度を変更することにより、対象搬送物10の温度が移動先の第2領域R2において適正温度範囲以上とならないように抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない限り、これらに限定されることはなく、多少の設計変更等も可能である。
1 温度管理システム
2 温度管理装置
20 CPU
201 移動情報取得部
202 固有情報取得部
203 温度管理情報取得部
204 気象情報取得部
205 温度推定部
206 設定変更部
21 通信I/F
22 記録媒体
3 端末装置
4 冷蔵装置
5 気象情報サーバ
10 対象搬送物
11 識別媒体
2 温度管理装置
20 CPU
201 移動情報取得部
202 固有情報取得部
203 温度管理情報取得部
204 気象情報取得部
205 温度推定部
206 設定変更部
21 通信I/F
22 記録媒体
3 端末装置
4 冷蔵装置
5 気象情報サーバ
10 対象搬送物
11 識別媒体
Claims (7)
- 対象搬送物を温度管理可能な第1領域と温度管理不可能な第2領域との間で移動させる時刻を取得する移動情報取得部と、
前記対象搬送物の熱容量に関する固有情報を取得する固有情報取得部と、
前記第1領域における温度管理情報と、前記第1領域と前記第2領域との間で前記対象搬送物を移動させる時刻と、前記対象搬送物の前記固有情報とに基づいて、前記第2領域における前記対象搬送物の予測温度推移を推定する温度推定部と、
を備える温度管理装置。 - 前記温度管理情報には、前記第1領域内部の温度を計測した温度履歴が含まれ、
前記温度推定部は、
前記温度履歴が示す前記第1領域内部の温度変動に基づいて、当該第1領域への移動元である前記第2領域における前記対象搬送物の前記予測温度推移の誤差を更に推定し、
推定した前記誤差に基づいて、次の第2領域における前記対象搬送物の予測温度推移を推定する、
請求項1に記載の温度管理装置。 - 前記第2領域の前記予測温度推移に基づいて、前記第1領域の設定温度を変更する設定変更部を更に備える、
請求項1又は2に記載の温度管理装置。 - 前記設定変更部は、前記第2領域の前記予測温度推移に基づいて、当該第2領域からの移動先である前記第1領域の前記設定温度を変更する、
請求項3に記載の温度管理装置。 - 前記設定変更部は、前記第2領域の前記予測温度推移において、前記対象搬送物の温度が予め規定された適正温度範囲外となることが推定された場合、当該第2領域への移動元である前記第1領域の前記設定温度を変更する、
請求項3又は4に記載の温度管理装置。 - 対象搬送物を温度管理可能な第1領域と温度管理不可能な第2領域との間で移動させる時刻を取得するステップと、
前記対象搬送物の熱容量に関する固有情報を取得するステップと、
前記第1領域における温度管理情報と、前記対象搬送物を移動させる時刻と、前記対象搬送物の前記固有情報とに基づいて、前記第2領域における前記対象搬送物の予測温度推移を推定するステップと、
を有する温度管理方法。 - 温度管理装置のコンピュータに、
対象搬送物を温度管理可能な第1領域と温度管理不可能な第2領域との間で移動させる時刻を取得するステップと、
前記対象搬送物の熱容量に関する固有情報を取得するステップと、
前記第1領域における温度管理情報と、前記対象搬送物を移動させる時刻と、前記対象搬送物の前記固有情報とに基づいて、前記第2領域における前記対象搬送物の予測温度推移を推定するステップと、
を実行させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019020256A JP2020129160A (ja) | 2019-02-07 | 2019-02-07 | 温度管理装置、温度管理方法、及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020129160A true JP2020129160A (ja) | 2020-08-27 |
Family
ID=72174596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019020256A Pending JP2020129160A (ja) | 2019-02-07 | 2019-02-07 | 温度管理装置、温度管理方法、及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020129160A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7402386B1 (ja) | 2022-09-13 | 2023-12-20 | 日本郵船株式会社 | 船倉内の積荷の品質を推定するためのシステム |
-
2019
- 2019-02-07 JP JP2019020256A patent/JP2020129160A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7402386B1 (ja) | 2022-09-13 | 2023-12-20 | 日本郵船株式会社 | 船倉内の積荷の品質を推定するためのシステム |
WO2024057377A1 (ja) * | 2022-09-13 | 2024-03-21 | 日本郵船株式会社 | 船倉内の積荷の品質を推定するためのシステム |
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