JP2020129000A - 色診断用表示装置 - Google Patents

色診断用表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020129000A
JP2020129000A JP2020082662A JP2020082662A JP2020129000A JP 2020129000 A JP2020129000 A JP 2020129000A JP 2020082662 A JP2020082662 A JP 2020082662A JP 2020082662 A JP2020082662 A JP 2020082662A JP 2020129000 A JP2020129000 A JP 2020129000A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
image
display
color sample
display signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020082662A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7025476B2 (ja
Inventor
想介 村田
Sosuke MURATA
想介 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Power Technology Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Power Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Power Technology Co Ltd filed Critical Yanmar Power Technology Co Ltd
Priority to JP2020082662A priority Critical patent/JP7025476B2/ja
Publication of JP2020129000A publication Critical patent/JP2020129000A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7025476B2 publication Critical patent/JP7025476B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

【課題】色診断を行い易くするとともに、色診断の精度を向上する。【解決手段】ゴーグル型ヘッドセット50は、光学的環境推定部56と、診断対象物表示用信号生成部25と、色見本表示用信号生成部58と、ディスプレイ52,53と、を備える。光学的環境推定部56は、外界の色温度を推定する。診断対象物表示用信号生成部25は、撮像素子22で得られた水稲の映像を光学的環境推定部56の推定結果に応じて調整した態様で表示させるための診断対象物表示用信号を生成する。色見本表示用信号生成部58は、記憶部57に記憶された色見本の画像を光学的環境推定部56の推定結果に応じて調整した態様で表示させるための色見本表示用信号を生成する。ディスプレイ52,53は、前記診断対象物表示用信号に基づいて水稲の映像を表示するのと同時に、前記色見本表示用信号に基づいて前記色見本画像を表示することが可能である。【選択図】図7

Description

本発明は、主として色診断用表示装置に関する。
従来から、比色板等の色見本の色と、診断対象物の色と、を比較することにより、色診断を行う手法が知られている。具体的には、例えば水稲等の植物(診断対象物)の施肥管理、水管理、害虫対策、或いは収穫時期の判断等のために、葉色カラースケール(色見本)を用いて、圃場に生えている植物の葉色を目視で診断することが広く行われている。
従来、色診断を行う場合、葉色カラースケールと、診断対象物である植物と、を同じ光学的環境下に置いて色判断をするために、葉色カラースケールを圃場の中の植物の近くに物理的に配置する。
特開2007−202440号公報
本発明の目的は、色診断を行い易くするとともに、色診断の精度を向上することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、以下の構成の色診断用表示装置が提供される。即ち、この色診断用表示装置は、撮像素子と、光学的環境推定部と、診断対象物表示用信号生成部と、記憶部と、色見本表示用信号生成部と、画像表示部と、を備える。前記撮像素子は、外界の診断対象物を撮像可能である。前記光学的環境推定部は、前記撮像素子で得られた撮像信号の色信号に基づいて、外界の光学的環境を推定する。前記診断対象物表示用信号生成部は、前記撮像素子で得られた前記診断対象物の映像を、前記光学的環境推定部の推定結果に応じて調整した態様で表示させるための診断対象物表示用信号を生成する。前記記憶部は、色見本を記憶する。前記色見本表示用信号生成部は、前記色見本の画像を、前記光学的環境推定部の推定結果に応じて調整した態様で表示させるための色見本表示用信号を生成する。前記画像表示部は、前記診断対象物表示用信号に基づいて前記診断対象物の映像を表示するのと同時に、前記色見本表示用信号に基づいて前記色見本の画像を表示することが可能である。
これにより、外界の光学的環境を推定した結果に基づいて、画像表示部に表示される色見本の色味と、診断対象物の色味と、を適宜調整することができ、色見本と診断対象物との色の比較を行い易くするとともに、色診断の精度を向上することができる。
本発明の第2の観点によれば、以下の構成の色診断用表示装置が提供される。即ち、この色診断用表示装置は、撮像素子と、光学的環境推定部と、記憶部と、診断対象物表示用信号生成部と、画像表示部と、を備える。前記撮像素子は、外界の診断対象物を撮像する。前記光学的環境推定部は、前記撮像素子で得られた撮像信号の色信号に基づいて、外界の光学的環境を推定する。前記記憶部は、色見本を記憶する。前記診断対象物表示用信号生成部は、前記光学的環境推定部で推定された外界の光学的環境を、前記色見本が想定する光学的環境に近づけるように、前記撮像素子で得られた撮像信号の各色信号の利得を調整することにより、前記診断対象物の映像を表示させるための診断対象物調整表示用信号を生成する。前記画像表示部は、前記診断対象物調整表示用信号に基づいて前記診断対象物の映像を表示するのと同時に、前記色見本の画像を表示することが可能である。
これにより、画像表示部に表示される診断対象物の色味を、色見本が作成されたときの光学的環境においてあたかも診断対象物を見ているかのように調整することができ、色見本と診断対象物との色の比較を行い易くするとともに、色診断の精度を向上することができる。
本発明の第1実施形態及びその変形例に係るウェアラブルグラスの全体的な構成を示す斜視図。 第1実施形態に係るウェアラブルグラスの主要な電気的構成を示すブロック図。 第1実施形態において、ウェアラブルグラスの表示部に色見本を表示させるために色見本表示制御部で行われる処理を示すフローチャート。 ユーザの眼に映る表示部の表示内容を説明する模式図。 第1実施形態の変形例に係るウェアラブルグラスの主要な電気的構成を示すブロック図。 第2実施形態及び第3実施形態に係るゴーグル型ヘッドセットの全体的な構成を示す斜視図。 第2実施形態に係るゴーグル型ヘッドセットの主要な電気的構成を示すブロック図。 第2実施形態において、ゴーグル型ヘッドセットの表示部に水稲の映像と色見本画像とを同時に表示させるためにカメラの信号処理系等で行われる処理を説明するフローチャート。 第3実施形態に係るゴーグル型ヘッドセットの主要な電気的構成を示すブロック図。 第3実施形態において、ゴーグル型ヘッドセットの表示部に水稲の映像と色見本画像とを同時に表示させるためにカメラの信号処理系等で行われる処理を説明するフローチャート。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
<第1実施形態>
以下では、本発明の第1実施形態に係る色診断用頭部装着型表示装置であるウェアラブルグラス30について、図1から図4までを参照して説明する。
図1に示す本実施形態のウェアラブルグラス30は、圃場の水稲の色を診断するユーザが頭部に装着して用いるものである。このウェアラブルグラス30は、フレーム1と、ハーフミラーレンズ2と、レンズ3と、投影装置(表示部)4と、色温度センサ(光学的環境検出部)5と、手動調整部6と、を主として備える。
フレーム1は、ウェアラブルグラス30をユーザの眼の周辺に装着可能にする部材である。ユーザが自らの頭部の側面と耳との間にフレーム1の柄の部分を挟むように引っ掛けることにより、両眼を前方から覆うようにウェアラブルグラス30を装着できるようになっている。
フレーム1のうち、ユーザが装着したときに一側の眼に対面する部分には、ハーフミラーレンズ2が固定されている。また、他側の眼に対面する部分には、一般的な透明のレンズ3が固定されている。
図1に破線で示す投影装置4は、画像を含めた様々な情報をハーフミラーレンズ2に投影可能なプロジェクタである。投影装置4は、ハーフミラーレンズ2の近傍のうちユーザの視界を遮らない適宜の位置に配置され、フレーム1に固定されている。投影装置4が投影可能な画像は様々であるが、本実施形態では、圃場の水稲(診断対象物)の診断に用いるための複数の色見本の画像を切り換えて表示可能に構成されている。
投影装置4のハーフミラーレンズ2への画像投影領域は、ハーフミラーレンズ2のうち一部のみ、具体的には上半部のみに設定されている。従って、ハーフミラーレンズ2の上半部は、色見本の画像を表示可能な色見本表示領域2aとなっており、下半部は、外界(診断対象物)が視認可能となるように光を透過する透過領域2bとなっている。
これにより、ウェアラブルグラス30を装着したユーザは、色見本の画像と、ハーフミラーレンズ2の下半部越しに見える外界の様子と、を上下に並べて同時に目視することができる。
色温度センサ5は、診断対象物(本実施形態では、水稲)が存在する外界の光学的環境を検出するものである。別の言い方をすれば、色温度センサ5はユーザが透過領域2bを介して見る景色の光学的環境を検出するセンサである。本実施形態において、色温度センサ5は、外界の色温度を検出するものであり、公知の光センサにより構成されている。ただし、色温度センサ5としては、色温度を検出可能な公知の様々な方式のセンサを採用し得る。本実施形態の色温度センサ5は、図1に示すように、フレーム1の外側の、ハーフミラーレンズ2とレンズ3との間の位置に取り付けられている。
手動調整部6は、色見本表示領域2aに表示される色見本の画像の態様を、ユーザが手動で調整するための操作部である。本実施形態の手動調整部6は、フレーム1の外側、より具体的にはフレーム1の一方の柄の部分に設けられている。
本実施形態において、手動調整部6は回転操作可能なダイヤル式に構成されている。図示しないが、ダイヤルの周囲には、・・・、−2、−1、0、+1、+2、・・・のように目盛りが付されている。ユーザが手動調整部6を一側(プラス側)に回転させると、色見本表示領域2aに表示される色見本が、より高い色温度を想定して作成されたものに変更される。一方、ユーザが手動調整部6を上記とは反対側(マイナス側)に回転させると、表示される色見本が、より低い色温度を想定して作成されたものに変更される。
以下では、本実施形態のウェアラブルグラス30の主要な電気的構成について、図2を参照して詳細に説明する。
図2に示すように、本実施形態のウェアラブルグラス30は、色見本表示制御部11と、記憶部12と、手動調整受付部13と、を主として備える。
色見本表示制御部11は、色見本表示領域2aに表示される色見本の表示状態を制御するためのものである。色見本表示制御部11は、投影装置4に入力するための色見本表示用信号を生成し、当該投影装置4に送信することで、色見本表示制御部11の表示内容を適宜に切り換える。
色見本表示制御部11は、図示しないCPU、ROM、RAM等を備えて構成されており、CPUは、各種プログラム等をROMから読み出して実行することができる。色見本表示制御部11は、色温度センサ5、記憶部12、及び手動調整受付部13等と電気的に接続されている。このソフトウェアとハードウェアの協働により、色見本表示制御部11を、外界の光学的環境に応じて色見本表示領域2aの表示内容を適宜に切り替えるための指令部として機能させることができる。色見本表示制御部11を構成するメイン基板15は、フレーム1の柄の部分に埋め込まれている(図1を参照)。
記憶部12は、色見本表示領域2aに表示するための色見本の画像を記憶するメモリである。本実施形態の記憶部12は、圃場に生えている水稲の葉色と色を見比べるための葉色カラースケールの電子的な画像を記憶する。
本実施形態では、様々な外光の環境において色診断を可能とするために、色比較時に想定される外光の色温度が低いものから高いものまで10段階で異ならせた葉色カラースケールの画像を記憶部12に記憶させている。10個の色見本は、想定する色温度が低い順に1番から10番まで番号が付けられている。
更に、記憶部12には、例えば、1800K(ケルビン)以上かつ3220K未満である外光の色温度に対して1番の色見本、3220K以上かつ4640K未満である外光の色温度については2番の色見本というように、外光の色温度の範囲と、用いるべき色見本と、の対応関係が記憶されている。
手動調整受付部13は、ユーザが手動調整部6を回転させた回転量に応じて、想定する外光の色温度が通常より何段階高い/低い色見本を選択して表示するかの設定を受け付けるものである。本実施形態では、ユーザが手動調整部6(図1を参照)をプラス側に回転させればさせるほど、より大きな番号の(想定する外光の色温度が高い)色見本が選択されるようになっている。なお、それ以上大きな番号の色見本が存在しない場合、10番の色見本が選択されるようになっている。一方、ユーザが手動調整部6をマイナス側に回転させればさせるほど、より小さい番号の(想定する外光の色温度が低い)色見本が選択されるようになっている。なお、それ以上小さな番号の色見本が存在しない場合、1番の色見本が選択されるようになっている。
以下では、色見本表示制御部11で行われる処理について、図3を参照して詳細に説明する。図3は、第1実施形態において、ウェアラブルグラス30の表示部に色見本を表示させるために色見本表示制御部11で行われる処理を示すフローチャートである。
初めに、色温度センサ5で、診断対象物である水稲が存在する外界の色温度が検出される(ステップS101)。色温度センサ5の検出結果は、色見本表示制御部11に入力される。
続いて、色見本表示制御部11は、色温度センサ5で検出された外界の色温度に対応する色見本の番号を10個の色見本の中から選択する(ステップS102)。具体的には、例えば外界の色温度が4000Kの場合は、前述の対応関係に従って2番の色見本が選択される。
次に、色見本表示制御部11は、手動調整部6のプラス側又はマイナス側の操作が手動調整受付部13によって受け付けられているか否かを調べる(ステップS103)。
手動調整部6のダイヤルに対してプラス側又はマイナス側の操作がされていた場合(ステップS103、Yes)、色見本表示制御部11は、通常よりもその操作段階だけ上又は下の番号の色見本となるように、色見本の選択を変更する(ステップS104)。例えば、上記のように外界の色温度が4000Kであるが、手動調整部6のダイヤルが+3に操作されている場合、2番の色見本に代えて5番の色見本が選択される。
一方、手動調整部6のダイヤルの操作位置が0であった場合(ステップS103、No)、ステップS104の処理はスキップされる。
続いて、色見本表示制御部11は、選択された番号の色見本の画像を記憶部12から読み出して投影装置4に出力し、色見本表示領域2aに画像を表示させる(ステップS105)。その後、ステップS101に戻り、上記の処理が繰り返される。
上記の処理により、色見本表示領域2aには、外界の色温度に応じて選択された色見本の画像が表示される。また、ユーザは、色見本表示領域2aの下側の透過領域2bにおいて、ハーフミラーレンズ2を通じて診断対象物である水稲を目視することができる。即ち、ユーザは、図4に示すように、色見本表示領域2aに表示された色見本と、外界からの光が透過することにより透過領域2bから視認できる水稲と、を同時に見て比較することができる。
ここで、従来のように比色板を使って葉色診断を行う場合、外光の色温度が変化すると、診断者には、葉色の色味が異なって見えるのと対応して、比色板の色味が異なって見える。この点、本実施形態では図3に示すように、外界の色温度の検出処理と、対応する色見本の画像の表示処理と、が繰り返されるので、外界の色温度が変化するのに対応して、色見本表示領域2aに表示される色見本の画像も自動的に変化する。従って、従来の色診断と同様に、様々に変化する外光環境下で色診断を適切に行うことができる。
なお、例えば色温度センサ5の検出誤差等の様々な事情によって、表示される色見本の画像が想定する色温度が、実際の外界の色温度と整合していない可能性も考えられる。この点、本実施形態によれば、ユーザは、画像で表示される色見本と対応した比色板(標準の比色板)を用意した上で、色見本表示領域2aに表示される色見本の画像が、透過領域2bに見える比色板と同じ色合いで見えるように、ユーザが手動調整部6を操作することができる。このように、本実施形態のウェアラブルグラス30は一種のキャリブレーション作業を行うことができるので、上記の不整合を是正して正確な色診断を行うことができる。
以上に説明したように、本実施形態のウェアラブルグラス30は、投影装置4と、色温度センサ5と、色見本表示制御部11と、を備える。投影装置4は、装着者の視界のうち一部(ハーフミラーレンズ2の色見本表示領域2aに相当する部分)に色見本の画像を表示可能であり、視界の残りの部分(透過領域2bに相当する部分)において装着者が外界の水稲を透過的に視認可能である。色温度センサ5は、水稲が存在する外界の色温度を検出する。色見本表示制御部11は、色温度センサ5の検出結果に応じて、投影装置4が表示する色見本の画像の態様を制御する。
これにより、比色板等を水稲の葉の近くに物理的に配置させなくても、図4に示すように、色の比較を容易に行うことが可能となる。よって、色診断を行うユーザの作業負担が軽減される。また、外界の光学的環境(例えば、白昼時で青被りしているか、或いは夕暮れ時で赤被りしているか)に応じて色味等の変わる水稲の葉の見え方に合わせて、投影装置4が表示する色見本の画像の色味等を異ならせることができる。よって、色の比較を行い易くするとともに、色診断の精度を向上することができる。
また、本実施形態のウェアラブルグラス30においては、色見本表示制御部11は、色温度センサ5の検出結果に基づいて取得される外界の光源の色温度に応じて、投影装置4が表示する色見本の画像の態様を異ならせる。
これにより、外界の光源の色温度に応じて、投影装置4が表示する色見本の画像の態様を異ならせるので、色の比較を適切に行うことができる。
また、本実施形態のウェアラブルグラス30は、色温度に応じて選択される複数の異なる色見本を記憶する記憶部12を更に備える(図2を参照)。色見本表示制御部11は、色温度センサ5の検出結果に基づいて取得される外界の光源の色温度に応じて、記憶部12に記憶される前記複数の色見本の中から1の色見本(例えば、2番の色見本)を選択し、この色見本の画像を前記色見本の画像として投影装置4に表示させる。
これにより、検出される外界の色温度に応じた色見本の画像の表示を行うことができる。
また、本実施形態のウェアラブルグラス30は、投影装置4が表示する前記色見本画像の態様を手動で調整可能とする手動調整部6を更に備える(図1を参照)。
これにより、例えば、画像で表示される色見本と対応した比色板を透過領域2bで透過的に見たときの見え方と比較しつつ、色見本表示領域2aに表示される色見本の画像の色味を手動調整部6で調整することで、色の比較をより正確に行うことができる。
また、本実施形態のウェアラブルグラス30においては、投影装置4が表示する色見本の画像は、植物の葉色を診断するための葉色カラースケールである(図4を参照)。
これにより、例えば複数の圃場を順次巡って植物の葉色を診断する際に、広大な農地の中で葉色の比色板を持ち歩かなくてもよくなるので、ユーザの作業負担を大幅に軽減することができる。
<第1実施形態の変形例>
次に、上記実施形態の変形例について、図5を参照して説明する。図5は、第1実施形態の変形例に係るウェアラブルグラス40の主要な電気的構成を示すブロック図である。なお、本変形例の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
本変形例に係るウェアラブルグラス40は、外界の光学的環境を検出するための光学的環境検出部として、色温度センサ5に代えて、照度センサ41及び時計42を備えている点で、上記の第1実施形態と異なっている。
図5に示す照度センサ41は、外界の照度を検出するセンサである。照度センサ41としては、公知のあらゆる方式のものを採用し得るが、例えば、フォトトランジスタを利用したものとすることができる。照度センサ41の検出結果は、色見本表示制御部11に入力される。
時計42は、現在の日付及び時刻を取得するものである。時計42により取得された現在の日付及び時刻の情報は、色見本表示制御部11に入力される。
本変形例の記憶部12は、照度並びに日時(日付及び時刻)と、色温度と、の対応関係を示すマップ45を記憶している。このマップ45は、予め実験やシミュレーション等により作成される。
本変形例において、投影装置4に色見本の画像を表示させるための処理を色見本表示制御部11が行う場合、初めに、照度センサ41の検出結果(外界の照度)と、現在の時刻及び日付と、が取得される。次に、色見本表示制御部11は、記憶部12からマップ45を読み出して、現在の照度及び日時に対応付けられている色温度を取得する。これにより、現在の外界の色温度が現在の照度及び日時に基づいて推定される。その後、この推定された色温度に応じて、投影装置4が表示する色見本の態様が調整される。これにより、外界の色温度の変化に対応して、投影装置4が表示する色見本を変更することができる。
以上に説明したように、本変形例のウェアラブルグラス40は、時計42と、照度センサ41と、を更に備える。時計42は、時刻を計測する。照度センサ41は、外界の照度を検出する。色見本表示制御部11は、時計42が計測した時刻と、照度センサ41が検出した照度と、に基づいて、外界の光源の色温度を推定する。
これにより、色温度センサ5を用いない簡単な構成で、外界の色温度を推定して、それに応じた色見本の画像の表示を行うことができる。
また、本実施形態の時計42は、時刻に加えて日付も計測する。色見本表示制御部11は、時計42が計測した日付及び時刻と、照度センサ41が検出した照度と、に基づいて、外界の光源の色温度を推定する。
これにより、季節に応じて日照時間が異なることにより、例えば夕暮れ時で外界が赤被りする時間帯が変動すること等も考慮に入れて、外界の光源の色温度を推定することができ、より適切な色見本の表示を行うことができる。
なお、前述した第1実施形態及びその変形例において、図1に示すハーフミラーレンズ2に代えて反対側のレンズ3と同様のレンズを用いるとともに、投影装置4の代わりに、例えば反射型液晶を用いた非透過型の小型のディスプレイを備えるように変更することができる。この小型のディスプレイは、片側のレンズの外側に、かつ、その表示画面がユーザの視界の一部を占めつつ眼と対面するように設けられる。このディスプレイに色見本の画像を表示することにより、ユーザは、視界の一部に色見本が表示され、その周囲(視界の残りの部分)においては外界の水稲を透過的に視認できるようになる。また、この場合、レンズを省略して、ユーザが外界の水稲を直接視認可能な構成とすることもできる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る色診断用表示装置であるゴーグル型ヘッドセット50について、図6から図8までを参照して説明する。なお、本実施形態の説明においては、前述の実施形態の同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。図6は、第2実施形態に係るゴーグル型ヘッドセット50の全体的な構成を示す斜視図である。図7は、第2実施形態に係るゴーグル型ヘッドセット50の主要な電気的構成を示すブロック図である。図8は、ゴーグル型ヘッドセット50のディスプレイ52,53に水稲の画像と色見本画像とを同時に表示させるためにカメラ20の信号処理系等で行われる処理を説明するフローチャートである。
本実施形態のゴーグル型ヘッドセット50は、図6に示すように、ハウジング51と、ディスプレイ(画像表示部)52,53と、カメラ20と、を主として備える。
ハウジング51は中空状に構成されており、ユーザの両眼を覆うように、ヘッドバンド51aを用いて頭部に装着することができる。ハウジング51は不透明な素材で構成されているので、ユーザは、ゴーグル型ヘッドセット50を装着した状態で、ハウジング51を通じて外界の様子を(透過的に)視認することはできない。
ディスプレイ52,53は、色見本の画像を含む様々な情報をカラー表示可能に構成されている。ディスプレイ52,53は、ハウジング51の内部において、ゴーグル型ヘッドセット50を装着するユーザの左右それぞれの眼に対面する位置に配置されている。ディスプレイ52,53としては、例えば公知の有機ELディスプレイを用いることができる。
カメラ20は、外界の診断対象物をカラー撮影できる撮影装置である。本実施形態のカメラ20は、ハウジング51の外側の、両眼に対応するディスプレイ52,53の間の位置に取り付けられており、ユーザが顔を向けている方向の外界の様子を撮影できるようになっている。
カメラ20は、レンズ21と、撮像素子22と、信号処理系(図7に示す色分離回路24及び診断対象物表示用信号生成部25等)と、を主として備えている。なお、カメラ20の各部の構成については後述する。
以下では、本実施形態のゴーグル型ヘッドセット50の主要な電気的構成について、図7を参照して詳細に説明する。
ゴーグル型ヘッドセット50が備えるカメラ20は、撮像素子22と、信号処理系としての色分離回路24及び診断対象物表示用信号生成部25と、光学的環境推定部56と、を備えている。その他に、ゴーグル型ヘッドセット50は、記憶部57と、色見本表示用信号生成部58と、画像合成部59と、を備えている。
撮像素子(イメージャ)22は、R、G、Bの3原色のカラーフィルタと光電変換素子とを有し、レンズ21を透過して当該撮像素子22に結像した外界の光学像を電気信号(撮像信号)に変換するものである。撮像素子22の出力信号(前記の撮像信号)は、前記信号処理系を経て、ディスプレイ52,53に出力するための表示用信号に変換される。
色分離回路24は、撮像素子22の出力信号を、光の3原色であるR、G、Bの3原色信号に分離(分解)するものである。即ち、撮像素子22の画素毎に得られるR、G、Bの何れかの信号を周囲の同色のカラーフィルタに対応する画素の信号で補間することで、各画素について、R、G、Bの色信号成分が作成される。こうして得られたRチャネルの信号、Gチャネルの信号、Bチャネルの信号は、光学的環境推定部56及び診断対象物表示用信号生成部25に例えば30フレーム/秒で次々と出力される。
光学的環境推定部56は、色分離回路24で分解されて次々と得られるR、G、Bの3原色信号に対して十分に時間をかけて分析を行い、カメラ20で撮影された外界の光学的環境を推定するものである。本実施形態の光学的環境推定部56は、R、G、Bの3原色信号の比率に関して公知の統計的な分析を行い、外界の色温度を推定する。
診断対象物表示用信号生成部25は、診断対象物(本実施形態では、水稲の葉)を撮影した映像をディスプレイ52,53に表示させるための診断対象物表示用信号を生成するものである。本実施形態の診断対象物表示用信号生成部25は、光学的環境推定部56で推定された外界の色温度を取得する。そして、診断対象物表示用信号生成部25は、色分離回路24から入力されたR、G、Bの各チャネルの信号に対して、光学的環境推定部56から取得した色温度に適するようにホワイトバランスを調整した診断対象物表示用信号を生成する。具体的には、R、G、Bの各信号の利得を、取得された色温度に適したバランスで調整する。これにより、赤被りも青被りもしていない水稲の画像をディスプレイ52,53に表示することができる。診断対象物表示用信号生成部25が生成した診断対象物表示用信号は、画像合成部59に出力される。
記憶部57は、所定の光学的環境下で予め作成された色見本の画像(以下、単に「色見本画像」と称する場合がある。)を記憶するメモリである。
色見本表示用信号生成部58は、光学的環境推定部56で推定された外界の色温度を取得し、診断対象物表示用信号生成部25でどのように色調整が行われたかを考慮して、記憶部57から読み出される色見本画像の色味を適宜に調整した色見本表示用信号を生成する。色見本表示用信号生成部58が生成した色見本表示用信号は、画像合成部59に出力される。
画像合成部59は、診断対象物表示用信号生成部25から入力された診断対象物表示用信号と、色見本表示用信号生成部58から入力された色見本表示用信号と、を合成して、水稲のリアルタイム映像と色見本の画像とを同時に表示させる映像信号を生成する。画像合成部が生成した信号は、ディスプレイ52,53に出力される。
以下では、本実施形態で行われる表示処理について、図8を参照して詳細に説明する。図8は、第2実施形態において、ディスプレイ52,53に水稲の画像と色見本画像とを同時に表示させるためにカメラ20の信号処理系で行われる処理を説明するフローチャートである。
初めに、カメラ20で、診断対象物である水稲が写るように外界が撮影される(ステップS201)。これにより、撮像素子22の出力信号(撮像信号)が色分離回路24に入力され、各原色信号に分離される(ステップS202)。
続いて、光学的環境推定部56は、色分離回路24で分離された各原色信号の分布を評価することで、外界の色温度を推定する(ステップS203)。
続いて、診断対象物表示用信号生成部25は、ホワイトバランスを調整した(色被りを無くした)水稲の画像を表示するための診断対象物表示用信号を生成する(ステップS204)。
その後、色見本表示用信号生成部58は、記憶部57から色見本画像を読み出し、光学的環境推定部56から取得した光学的環境、及び、診断対象物表示用信号生成部25でどのようにホワイトバランス調整が行われたかを考慮して、色見本画像の色味を調整し、調整後の色見本画像を表示させるための色見本表示用信号を生成する(ステップS205)。
次に、画像合成部59は、入力された診断対象物表示用信号及び色見本表示用信号を合成して、水稲の映像及び色見本の画像を同時に表示するための信号を生成し、ディスプレイ52,53に出力する(ステップS206)。これにより、水稲と色見本とが、色味を適宜調整された状態でディスプレイ52,53に表示されるので、ユーザがこれらの色を容易に比較することができる。
以上に説明したように、本実施形態のゴーグル型ヘッドセット50は、撮像素子22と、光学的環境推定部56と、診断対象物表示用信号生成部25と、記憶部57と、色見本表示用信号生成部58と、ディスプレイ52,53と、を備える。撮像素子22は、外界の診断対象物を撮像可能である。光学的環境推定部56は、撮像素子22で得られた撮像信号の色信号に基づいて、外界の色温度を推定する。診断対象物表示用信号生成部25は、撮像素子22で得られた水稲の映像を、光学的環境推定部56の推定結果に応じて調整した態様で表示させるための診断対象物表示用信号を生成する。記憶部57は、所定の光学的環境下で予め作成された色見本を記憶する。色見本表示用信号生成部58は、前記色見本の画像を、光学的環境推定部56の推定結果に応じて調整した態様で表示させるための色見本表示用信号を生成する。ディスプレイ52,53は、前記診断対象物表示用信号に基づいて水稲の映像を表示するのと同時に、前記色見本表示用信号に基づいて前記色見本画像を表示することが可能である。
これにより、外界の色温度を推定した結果に基づいて、ディスプレイ52,53に表示される色見本の色味と、診断対象物である水稲の葉の色味と、を適宜調整することができ、色見本と診断対象物との色の比較を行い易くすることができる。また、このゴーグル型ヘッドセット50を用いることにより、どのユーザが色診断を行う場合にも、色見本の色味と、水稲の葉の色味と、が一律に調整された状況で色の比較を行うことが可能となるので、色診断の結果に個人差が生じることを抑制できる。その結果、色診断の精度を向上することができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態に係る色診断用表示装置であるゴーグル型ヘッドセット70について、図6、図9及び図10を参照して説明する。図9は、第3実施形態に係るゴーグル型ヘッドセット70の主要な電気的構成を示すブロック図である。図10は、第3実施形態において、ウェアラブルグラスの表示部に植物の画像と色見本画像とを同時に表示させるためにカメラの信号処理系等で行われる処理を説明するフローチャートである。なお、本実施形態の説明においては、前述の実施形態の同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
本実施形態のゴーグル型ヘッドセット70は、その外観は図6に示す第2実施形態と実質的に同様であるが、電気的な構成として、図9に示すように、(i)カメラ60が、診断対象物表示用信号生成部25に代えて診断対象物表示用信号生成部65を備えている点、及び、(ii)色見本表示用信号生成部58に代えて色見本表示用信号生成部71を備えている点で、第2実施形態と異なる。
診断対象物表示用信号生成部65は、診断対象物である水稲を撮影した映像をディスプレイ52,53に表示させるための診断対象物調整表示用信号を生成するものである。
具体的に説明すると、本実施形態の診断対象物表示用信号生成部65は、光学的環境推定部56が水稲の映像を十分な時間をかけて解析することで推定した外界の色温度を取得する。そして、診断対象物表示用信号生成部65は、この色温度を、記憶部57で記憶された色見本が想定する色温度に近づけるように、水稲の映像の色味を調整した診断対象物調整表示用信号を生成する。なお、色見本が想定する色温度は、記憶部57で記憶される色見本のデータを作成する時に定められる。
色見本表示用信号生成部71は、記憶部57に記憶されている色見本画像の色味を調整することなくそのままディスプレイ52,53に表示させるための色見本無調整表示用信号を生成する。
本実施形態の表示用処理は図10のフローチャートに示されている。このうち、ステップS301〜ステップS303及びステップS306の処理は、第2実施形態(図8)のステップS201〜ステップS203及びステップS206と同じであるため、説明を省略する。
ステップS304において、診断対象物表示用信号生成部65は、外界の撮影映像からステップS303で推定された外界の色温度を、色見本画像が想定する所定の色温度に近づけるように、当該撮影映像の色味を調整する。そして、診断対象物表示用信号生成部65は、調整後の映像を表示するための信号(診断対象物調整表示用信号)を、画像合成部59に出力する。
その後、ステップS305において、色見本表示用信号生成部71は、記憶部57で記憶された色見本画像を表示するための信号(色見本無調整表示用信号)を、画像合成部59に出力する。このとき、上述したように、色見本画像の色味の調整は特に行われない。
このような構成により、本実施形態のゴーグル型ヘッドセット70では、水稲の撮影映像が、色見本が想定する色温度(現実の色温度とは異なる色温度)に近づけるように色味が調整された上で、ディスプレイ52,53に表示される。これにより、ユーザは、まるで色見本画像が想定する所定の色温度の外光において水稲を観察しているかのように、仮想的な光学的環境の下で色見本と水稲とを並べて見比べることができる。
以上に説明したように、本実施形態のゴーグル型ヘッドセット70は、撮像素子22と、光学的環境推定部56と、記憶部57と、診断対象物表示用信号生成部65と、ディスプレイ52,53と、を備える。撮像素子22は、外界の水稲を撮像する。光学的環境推定部56は、撮像素子22で得られた撮像信号の色に基づいて、外界の光学的環境を推定する。記憶部57は、予め所定の光学的環境下で作成された色見本を記憶する。診断対象物表示用信号生成部65は、光学的環境推定部56で推定された外界の色温度を、前記色見本が想定する光学的環境に近づけるように、撮像素子22で得られた電気信号の各原色信号の利得を調整することにより、水稲の映像を(現実とは異なる)色味で表示させるための診断対象物調整表示用信号を生成する。ディスプレイ52,53は、前記診断対象物調整表示用信号に基づいて水稲の映像を表示するのと同時に、前記色見本画像を表示することが可能である。
これにより、ディスプレイ52,53に表示される水稲の葉の映像の色味を、色見本画像が想定する光学的環境においてあたかも水稲を見ているかのように調整することができ、色見本と診断対象物との色の比較を行い易くすることができる。これにより、色診断の精度を向上することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記の実施形態では、色診断用頭部装着型表示装置、及び色診断表示装置は、メガネ型又はゴーグル型のウェアブルデバイスとしたが、必ずしもこれに限るものではなく、例えばこれに代えて帽子型のウェアブルデバイスとしてもよい。
上記の第1実施形態及びその変形例では、色温度センサ5の検出結果に応じて、投影装置4が表示する色見本の画像の色味が段階的に調整されるものとしたが、これに限るものではなく、色見本の画像の色味が無段階で調整されるものとしてもよい。また、色見本の画像の色味が段階的に調整される構成を採用する場合においても、その段階の数は10段階に限るものではなく、これよりも多い段階の中から調整されることとしても、或いはこれよりも少ない段階の中から調整されることとしてもよい。
上記の実施形態では、外界の光学的環境に応じて、色見本(の画像)の色味、即ち色温度を調整した態様で表示するものとしたが、これに代えて又は加えて、外界の光学的環境に応じて、色見本(の画像)の明度を調整した態様で表示することとしてもよい。更に言えば、色見本の画像、及び診断対象物の画像の表現方法は、R、G、B表色系に限るものではなく、例えばこれに代えてL、a、b表現系を用いることとしてもよい。その場合、外界の光学的環境に応じて、色見本の画像、及び診断対象物の画像の各パラメータ(L、a、b)の値を調整することとしてもよい。
上記の実施形態の表示部(画像表示部)の画像のレイアウトは例示に過ぎず、適宜変更を加えることが可能である。例えば、図4に示したレイアウトに代えて、ユーザの左眼に対面する表示部、及び右眼に対面する表示部の両方に、色見本の画像を表示することとしてもよい。
色見本は、画像の形で記憶部12に記憶されなくてもよい。例えば、色見本で表示される複数の色の色情報を記憶部12に記憶し、それに基づいて色見本の画像をその場で生成して表示に用いてもよい。
上記の実施形態のウェアラブルグラス30,40及びゴーグル型ヘッドセット50,70には、測位システム(GNSS)からの測位情報を取得して自らの位置を取得(算出)可能な測位情報取得部と、ユーザが所有する無線通信端末(例えば、タブレット型のコンピュータ)と通信可能な無線通信機と、が更に備えられることとしてもよい。その場合、例えば、ユーザが色診断をした結果を、当該色診断を行った位置の測位情報(緯度・経度)と対応付けて、無線通信端末のメモリに入力することとしてもよい。更に言えば、ユーザがこの無線通信端末からインターネットを介してサーバコンピュータにアクセスして、ウェアラブルグラス30,40又はゴーグル型ヘッドセット50,70を用いて行った色診断の結果を順次当該サーバコンピュータ側に記録することとしてもよい。その場合、例えば色診断の結果を管理したり、他のユーザと共有したりすることが容易になる。
上記の実施形態では、色見本は、水稲の葉色を診断するための葉色カラースケールであるものとしたが、これに限るものではなく、他の比色板を電子的に表示するものとしてもよい。具体的には、例えば色見本を、水質検査のときの残留塩素量測定用のカラースケールとすることもできる。また、本発明の色診断用頭部装着型表示装置又は色診断用表示装置は、上述したような農業分野だけではなく、環境・資源分野、工業分野、医療分野等のあらゆる分野の色診断に適用可能である。
色見本画像を表示する構成は、必ずしもウェアラブル型デバイスに限定されない。例えば、農業用トラクタのキャビンのフロントガラスに色見本の画像、及び/又は診断対象物の映像を投影装置が投影により表示することとしてもよい。
色見本の画像、及び/又は診断対象物の映像の投影方式は、上述したような虚像投影方式に限るものではなく、ユーザの網膜に直接結像する網膜投影方式を採用することもできる。
22 撮像素子
25 診断対象物表示用信号生成部
50 ゴーグル型ヘッドセット(色診断用表示装置)
52 ディスプレイ(画像表示部)
53 ディスプレイ(画像表示部)
56 光学的環境推定部
57 記憶部
58 色見本表示用信号生成部
65 診断対象物表示用信号生成部
70 ゴーグル型ヘッドセット(色診断用表示装置)

Claims (2)

  1. 外界の診断対象物を撮像可能な撮像素子と、
    前記撮像素子で得られた撮像信号の色信号に基づいて、外界の光学的環境を推定する光学的環境推定部と、
    前記撮像素子で得られた前記診断対象物の映像を、前記光学的環境推定部の推定結果に応じて調整した態様で表示させるための診断対象物表示用信号を生成する診断対象物表示用信号生成部と、
    色見本を記憶する記憶部と、
    前記色見本の画像を、前記光学的環境推定部の推定結果に応じて調整した態様で表示させるための色見本表示用信号を生成する色見本表示用信号生成部と、
    前記診断対象物表示用信号に基づいて前記診断対象物の映像を表示するのと同時に、前記色見本表示用信号に基づいて前記色見本の画像を表示することが可能な画像表示部と、を備えることを特徴とする色診断用表示装置。
  2. 外界の診断対象物を撮像する撮像素子と、
    前記撮像素子で得られた撮像信号の色信号に基づいて、外界の光学的環境を推定する光学的環境推定部と、
    色見本を記憶する記憶部と、
    前記光学的環境推定部で推定された外界の光学的環境を、前記色見本が想定する光学的環境に近づけるように、前記撮像素子で得られた撮像信号の各色信号の利得を調整することにより、前記診断対象物の映像を表示させるための診断対象物調整表示用信号を生成する診断対象物表示用信号生成部と、
    前記診断対象物調整表示用信号に基づいて前記診断対象物の映像を表示するのと同時に、前記色見本の画像を表示することが可能な画像表示部と、
    を備えることを特徴とする色診断用表示装置。
JP2020082662A 2020-05-08 2020-05-08 色診断用表示装置 Active JP7025476B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020082662A JP7025476B2 (ja) 2020-05-08 2020-05-08 色診断用表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020082662A JP7025476B2 (ja) 2020-05-08 2020-05-08 色診断用表示装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017058935A Division JP6713628B2 (ja) 2017-03-24 2017-03-24 色診断用頭部装着型表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020129000A true JP2020129000A (ja) 2020-08-27
JP7025476B2 JP7025476B2 (ja) 2022-02-24

Family

ID=72174494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020082662A Active JP7025476B2 (ja) 2020-05-08 2020-05-08 色診断用表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7025476B2 (ja)

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05223642A (ja) * 1992-02-14 1993-08-31 Pola Chem Ind Inc 測色方法及びその装置
JP2002131135A (ja) * 2000-10-20 2002-05-09 Kao Corp 基準色票およびメイクシミュレーション装置
JP2003304543A (ja) * 2002-04-08 2003-10-24 Ricoh Co Ltd 撮像装置
WO2004098175A1 (ja) * 2003-04-30 2004-11-11 Toshiba Matsushita Display Technology Co. Ltd. 画像拡大装置
WO2005124302A1 (ja) * 2004-06-17 2005-12-29 Digital Fashion Ltd. 画像処理プログラム、画像処理装置、及び画像処理方法
JP2007121625A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Konica Minolta Photo Imaging Inc 画像表示装置
JP2009271093A (ja) * 2009-08-20 2009-11-19 Olympus Corp 色票処理装置、色票処理方法及び色票処理プログラム
JP2013143949A (ja) * 2005-11-22 2013-07-25 Seminis Vegetable Seeds Inc 分離した花蕾を含む花蕾球を有するブロッコリ型
JP2015023381A (ja) * 2013-07-18 2015-02-02 セイコーエプソン株式会社 透過型表示装置および透過型表示装置の制御方法
JP2017003491A (ja) * 2015-06-12 2017-01-05 富士通株式会社 処理プログラム、処理方法、及び処理装置
JP2017003856A (ja) * 2015-06-12 2017-01-05 セイコーエプソン株式会社 表示装置、及び、表示装置の制御方法

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05223642A (ja) * 1992-02-14 1993-08-31 Pola Chem Ind Inc 測色方法及びその装置
JP2002131135A (ja) * 2000-10-20 2002-05-09 Kao Corp 基準色票およびメイクシミュレーション装置
JP2003304543A (ja) * 2002-04-08 2003-10-24 Ricoh Co Ltd 撮像装置
WO2004098175A1 (ja) * 2003-04-30 2004-11-11 Toshiba Matsushita Display Technology Co. Ltd. 画像拡大装置
WO2005124302A1 (ja) * 2004-06-17 2005-12-29 Digital Fashion Ltd. 画像処理プログラム、画像処理装置、及び画像処理方法
JP2007121625A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Konica Minolta Photo Imaging Inc 画像表示装置
JP2013143949A (ja) * 2005-11-22 2013-07-25 Seminis Vegetable Seeds Inc 分離した花蕾を含む花蕾球を有するブロッコリ型
JP2009271093A (ja) * 2009-08-20 2009-11-19 Olympus Corp 色票処理装置、色票処理方法及び色票処理プログラム
JP2015023381A (ja) * 2013-07-18 2015-02-02 セイコーエプソン株式会社 透過型表示装置および透過型表示装置の制御方法
JP2017003491A (ja) * 2015-06-12 2017-01-05 富士通株式会社 処理プログラム、処理方法、及び処理装置
JP2017003856A (ja) * 2015-06-12 2017-01-05 セイコーエプソン株式会社 表示装置、及び、表示装置の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7025476B2 (ja) 2022-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11494960B2 (en) Display that uses a light sensor to generate environmentally matched artificial reality content
CN102204258B (zh) 图像输入装置
TWI279735B (en) Method and device of color correction for projector, and projector
CN108986726B (zh) 一种信息终端
WO2018219294A1 (zh) 一种信息终端
AU2018293302B2 (en) Method for filter selection
CN105900010A (zh) 成像系统、报警生成设备和方法、成像设备和方法以及程序
CN108135740A (zh) 手术显微镜、图像处理装置和图像处理方法
KR20190041586A (ko) 복수의 이미지들을 합성하는 전자장치 및 방법
US20220082699A1 (en) Time-to-digital converter for depth sensing
CN111667913A (zh) 一种标准化中医望诊系统
CN110533709A (zh) 深度图像获取方法、装置及系统、图像采集设备
WO2021187076A1 (ja) 撮像素子及び電子機器
US10122990B2 (en) Imaging system and method of producing context and focus images
JP2007122340A (ja) 画像表示システム
JP6713628B2 (ja) 色診断用頭部装着型表示装置
JP7025476B2 (ja) 色診断用表示装置
JP2019016884A (ja) 撮像装置
JP4952204B2 (ja) 遠隔作業支援システム、及びその表示方法
CN108989538B (zh) 一种信息终端
CN108028038A (zh) 显示装置
JP6932526B2 (ja) 画像表示装置、画像表示方法及びプログラム
CN117061841B (zh) 一种双晶片内窥镜成像方法及成像装置
WO2021131781A1 (ja) 表示制御装置、表示制御方法、及び、記録媒体
WO2022018898A1 (ja) 撮像装置、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7025476

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150