JP2020126751A - スイッチ装置およびスイッチ装置の調節方法 - Google Patents

スイッチ装置およびスイッチ装置の調節方法 Download PDF

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理 宮川
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Tomokazu Kurosawa
友和 黒澤
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Abstract

【課題】可動電極のストロークの誤差を低減することができるスイッチ装置およびスイッチ装置の調節方法を提供する。【解決手段】Z方向において第1固定電極4がねじ部材72に追従して移動することで、第1固定電極4を第2固定電極5に対して一旦近づけた後に遠ざけることにより、固定電極の間隔を調節することができる。このとき、2つの固定電極4、5が可動電極3を挟んで最接近した状態を基準として、所定の後退量だけ第1固定電極4を遠ざけることにより、この後退量を可動電極のストロークL2とすることができる。従って、ねじピッチとこの後退量とに基づいてねじ部材72の回転量を決定することができ、ねじ部材72の回転量を管理して可動電極3のストロークの誤差を低減することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチ装置およびスイッチ装置の調節方法に関する。
従来、ハウジング内の空間がダイヤフラムによって区画され、低圧側の空間にスイッチ部を設ける構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたスイッチ部では、2つの端子(固定電極)が固定部材によってハウジングに固定され、これら2つの端子の間に可動部の接点(可動電極)が配置されている。さらに、一方の端子の位置が調整ねじによって調整可能となっている。
特開2009−140721号公報
特許文献1に記載されたスイッチ部では、調整ねじの軸方向が2つの端子の対向方向と略一致していることから、調整ねじを回転させることによって一方の端子が他方の端子に対して近づいたり遠ざかったりする。このような構成では、調整ねじの回転量(回転数および回転角度)を管理して一方の端子を位置決めしたとしても、2つの端子の間隔に誤差が生じたり、2つの端子の対向方向におけるスイッチ部の寸法に誤差が生じたりすることにより、スイッチ部のストローク(スイッチ部が2つの端子間で移動可能な距離)に誤差が生じてしまうおそれがある。
本発明の目的は、可動電極のストロークの誤差を低減することができるスイッチ装置およびスイッチ装置の調節方法を提供することである。
本発明のスイッチ装置は、可動電極と、前記可動電極を挟み込むように配置される第1固定電極および第2固定電極と、前記第1固定電極と前記第2固定電極との間隔を調節する調節手段と、を備え、前記可動電極が動作してスイッチ切換がなされるスイッチ装置であって、前記調節手段は、前記第1固定電極に対して前記第2固定電極とは反対側に配置されるねじ保持部と、前記ねじ保持部に保持されるねじ部材と、前記第1固定電極を前記ねじ保持部側に付勢する電極付勢手段と、を有し、前記ねじ保持部は、前記第1固定電極と前記第2固定電極との対向方向を軸方向として延在する雌ねじ部を有し、前記ねじ部材は、前記雌ねじ部と螺合するとともに、回転操作されることにより前記軸方向に移動して前記第1固定電極を押圧することを特徴とする。
以上のような本発明によれば、第1固定電極が、第2固定電極とは反対側からねじ部材によって押圧され、且つ、ねじ部材側に付勢されていることで、ねじ部材をいずれの方向に移動させる場合であっても、第1固定電極はねじ部材に追従して移動する。従って、第1固定電極を第2固定電極に対して一旦近づけた後に遠ざけることにより、これらの間隔を調節することができる。このとき、2つの固定電極が可動電極を挟んで最接近した状態を基準として、所定距離だけ第1固定電極を遠ざければ、この所定距離を可動電極のストロークとすることができる。従って、ねじピッチとこの所定距離とに基づいてねじ部材の回転量を決定することができ、ねじ部材の回転量を管理して可動電極のストロークの誤差を低減することができる。
この際、本発明のスイッチ装置では、前記第1固定電極を含む被押圧ユニットと、前記ねじ部材を含む押圧ユニットと、のうち少なくとも一方には、相手側を向いた端部に、前記雌ねじ部の中心軸上に位置する頂点部が形成されていることが好ましい。このような構成によれば、ねじ部材が回転した際に、第1固定電極の端部が中心軸に対して直交していない(直交面に対して傾斜している)場合であっても、被押圧ユニットと押圧ユニットとの当接位置に変動が生じにくい。尚、頂点部とは、各ユニットにおいて相手方に向かって最も突出した部分を意味する。
これに対し、例えば、ねじ部材の先端面のうち外周近傍が最も突出した凸部となっており、被押圧ユニットの端部が平面である場合、ねじ部材が回転すると、凸部が平面に対して円を描くように摺動する。このとき、被押圧ユニットの平面がねじ部材の軸方向に対して直交していないと、軸方向におけるねじ部材の移動量と第1固定電極の移動量とに差が生じやすい。従って、被押圧ユニットと押圧ユニットとの当接位置の変動を抑制することで、軸方向におけるねじ部材の移動量と第1固定電極の移動量との差を低減することができ、ねじ部材の回転量と第1固定電極の移動量とを比例させやすくし、可動電極のストロークの誤差を低減することができる。
また、本発明のスイッチ装置では、前記被押圧ユニットと前記押圧ユニットとのうち少なくとも一方の前記端部が、円錐状に形成されていることが好ましい。このような構成によれば、頂点部を鋭利な形状とし、相手方のユニットに対して点状に接触させやすくすることができる。これにより、被押圧ユニットと押圧ユニットとの当接位置の変動をさらに抑制することができる。
また、本発明のスイッチ装置では、前記被押圧ユニットと前記押圧ユニットとのうち少なくとも一方の前記端部が、球面状に形成されていてもよい。このような構成によれば、頂点部だけでなくその周囲も相手方のユニットに当接させやすくすることができる。これにより、例えば第1固定電極の軌跡が軸方向と一致していない場合に、被押圧ユニットと押圧ユニットとの当接位置の変動をさらに抑制することができる。
また、本発明のスイッチ装置の調節方法は、可動電極と、前記可動電極を挟み込むように配置される第1固定電極および第2固定電極と、を備え、前記可動電極が動作してスイッチ切換がなされるスイッチ装置において、前記可動電極のストロークを調節するスイッチ装置の調節方法であって、前記第1固定電極に対して前記第2固定電極とは反対側の位置において、前記第1固定電極と前記第2固定電極との対向方向を軸方向として延在する雌ねじ部にねじ部材を螺合させ、前記第1固定電極を前記ねじ保持部側に付勢し、前記ねじ部材を第1方向に回転させて前記第2固定電極に近づくように移動させることにより、前記第1固定電極および前記可動電極を押圧して前記第2固定電極側に移動させ、前記可動電極が前記第1固定電極および前記第2固定電極の両方と当接したら、前記ねじ部材を所定量だけ第2方向に回転させて前記第2固定電極から遠ざかるように移動させることにより、前記第1固定電極の位置を調節することを特徴とする。
このような本発明によれば、可動電極を第1固定電極および第2固定電極の両方と当接させ、即ち第1固定電極と第2固定電極とが可動電極を挟んで最接近した状態を基準とし、第1固定電極の位置を遠ざけることにより、遠ざけた距離を可動電極のストロークとすることができる。従って、ねじピッチと遠ざける距離とに基づいてねじ部材の回転量を決定することができ、ねじ部材の回転量を管理して可動電極のストロークの誤差を低減することができる。また、ねじの回転量を管理して可動電極のストロークを調節することにより、各電極が装置の筐体内に収容される場合等、ストロークを直接的に測定することが困難であっても、ストロークを調節することができる。
本発明のスイッチ装置およびスイッチ装置の調節方法によれば、第1固定電極を、第2固定電極とは反対側からねじ部材によって押圧するとともにねじ部材側に付勢することで、可動電極のストロークの誤差を低減することができる。
本発明の実施形態に係るスイッチ装置を示す断面図である。 前記スイッチ装置の要部を拡大して示す断面図である。 前記スイッチ装置において固定電極の間隔を調節する初期段階の様子を示す拡大断面図である。 前記スイッチ装置において固定電極同士を最接近させた様子を示す拡大断面図である。 前記スイッチ装置において固定電極同士を遠ざけた様子を示す拡大断面図である。 前記スイッチ装置において第1固定電極とねじ部材とが当接する様子を示す断面図である。 比較例のスイッチ装置において第1固定電極とねじ部材とが当接する様子を示す断面図である。 第1の変形例のスイッチ装置のねじ部材を示す側面図である。 第2の変形例のスイッチ装置において固定電極同士を最接近させた様子を示す拡大断面図である。 前記スイッチ装置において固定電極同士を遠ざけた様子を示す拡大断面図である。 前記スイッチ装置において第1固定電極とねじ部材とが当接する様子を示す断面図である。
本発明の実施形態に係るスイッチ装置1は、図1に示すように、ハウジング2と、可動電極3と、第1固定電極4と、第2固定電極5と、外部端子6A、6Bと、調節手段7と、を備え、圧力変化を検知するための圧力スイッチとして用いられる。本実施形態では、第1固定電極4と第2固定電極5との対向方向をZ方向とし、Z方向に直交する平面をXY平面とする。また、Z方向における「上下」は、図1を基準とする。
ハウジング2は、例えば絶縁性の樹脂によって構成され、可動電極3と第1固定電極4と第2固定電極5とを収容し、その上板21を外部端子6A、6Bが貫通している。
可動電極3は、全体が円柱状に形成され、第1固定電極4と接触する第1電極31が下面に形成されるとともに、第2固定電極5と接触する第2電極32が上面に形成されている。可動電極3は、スイッチ付勢部材8を介して外部端子6Aに支持されており、電極31、32がXY平面に沿って延びるように配置される。
スイッチ付勢部材8は、導電性の金属部材によって構成され、Z方向下方側(第1固定電極4側)への付勢力を可動電極3に付与する。また、可動電極3の電極31、32は、スイッチ付勢部材8を介して外部端子6Aに電気的に接続される。圧力検知対象となる空間を画定するダイヤフラムが変形した際、スイッチ付勢部材8に対してZ方向の力が加わるようになっている。スイッチ付勢部材8は、XY平面内の一方向に延びる板ばね状の部分を有し、板ばねの先端部に可動電極3が支持されており、片持ちの支持構造となっている。
第1固定電極4は、可動電極3に対してZ方向下方側に配置されるとともに、可動電極3の第1電極31と接触する電極41が上面に形成され、その下面が、後述するねじ部材72と当接する当接面42となる。当接面42は、XY平面に沿うように平坦に形成されている。第1固定電極4は、電極付勢手段9によって支持されている。
電極付勢手段9は、図2に示すように、導電性の金属部材によって構成されるとともに後述するねじ保持部71に固定され、Z方向下方側(ねじ保持部71側)への付勢力を第1固定電極4に付与する。ねじ保持部71は、ハウジング2に対して固定されているものとする。また、電極付勢手段9が不図示の外部端子に電気的に接続されることにより、第1固定電極4の電極41がこの外部端子に電気的に接続される。電極付勢手段9は、XY平面内に沿うとともに第1固定電極4を支持する板状部のY方向一端縁に対し、ZX平面に沿った板状部が接続された構造となっており、第1固定電極4が片持ち支持される。
第2固定電極5は、可動電極3に対してZ方向上方側に配置されるとともに、可動電極3の第2電極32と接触する電極51が下面に形成されている。第2固定電極5は、外部端子6Bのうちハウジング2内の端部に固定支持されている。
調節手段7は、ねじ保持部71とねじ部材72と電極付勢手段9とによって構成される。ねじ保持部71は、第1固定電極4に対してZ方向下方側(第2固定電極5とは反対側)に配置されるとともにハウジング2に対して固定され、Z方向を軸方向とする筒状の雌ねじ部711が形成されている。
ねじ部材72は、雌ねじ部711と螺合することでねじ保持部71に保持される。ねじ部材72は、Z方向下方側から雌ねじ部711と螺合することにより、頭部721が下方側に向けられ、先端部722が上方側に向けられる。これにより、先端部722が、第1固定電極4側を向いて当接面42に対して当接する端部となる。ねじ部材72は、雌ねじ部711と螺合した状態で頭部721が回転操作されることにより、Z方向に沿って移動する。
先端部722は、図4、5にも示すように、円錐状に形成されることによって頂点部722Aを有する。頂点部722Aは、ねじ部材72の中心軸上に位置し、即ち雌ねじ部711の中心軸上に位置する。尚、「中心軸上に位置する」とは、中心軸を含む所定の範囲内に位置していることを意味し、中心軸に対して多少のずれを有していてもよい。
スイッチ装置1では、単極双投の可動電極3が第1固定電極4と第2固定電極5とによって挟み込まれており、可動電極3がZ方向に移動することによってスイッチ切換がなされる。例えば、検知対象空間の圧力が閾値以下の場合には、可動電極3の第1電極31が第1固定電極4の電極41に接触し、圧力が閾値よりも高くなった場合には、可動電極3がZ方向上方に移動し、第2電極32が第2固定電極5の電極51に接触するようになる。このようなスイッチ切換は、外部端子6A、6Bによって電気信号として外部出力される。
ここで、スイッチ装置1において2つの固定電極4、5の間隔を調節する方法について説明する。本実施形態では、第1固定電極4と電極付勢手段9とが被押圧ユニットを構成し、ねじ部材72が押圧ユニットを構成する。まず、図3に示すようにねじ保持部71によってねじ部材72が保持されていない状態では、電極付勢手段9によって付勢された第1固定電極4がねじ保持部71に当接し、スイッチ付勢部材8によって付勢された可動電極3が第1固定電極4に当接している。
次に、ねじ部材72を雌ねじ部711と螺合させて第1方向に回転させることによってZ方向上方側に移動させる。このとき、ねじ部材72の頂点部722Aが第1固定電極4の当接面42と当接することにより、第1固定電極4は、ねじ部材72に追従してZ方向上方側に移動する。また、可動電極3も第1固定電極4に追従してZ方向上方側に移動する。さらにねじ部材72を回転させていくと、図4に示すように可動電極3が第2固定電極5に当接し、第1固定電極4と第2固定電極5とが可動電極3を挟んで最接近した状態となる。尚、可動電極3が第1固定電極4および第2固定電極5のいずれにも当接したことを、電気的に検出してもよい。即ち、外部端子から電気信号を取得し、第1固定電極4および第2固定電極5が可動電極3を介して短絡したら、最接近状態であると判断してもよい。
その後、図5に示すように、ねじ部材72を第2方向に回転させることによってZ方向下方側に移動させる。このとき、第1固定電極4は、電極付勢手段9によって付勢されていることから、ねじ部材72に追従してZ下方側に移動する。また、可動電極3は、スイッチ付勢部材8によって付勢されていることから、第1固定電極4に追従してZ下方側に移動する。
ねじ部材72を第2方向に回転させる際、所定の後退量と、ねじピッチと、に基づいて回転量を設定すればよい。可動電極3と第2固定電極5とが後退量だけ離隔し(即ち、可動電極3のストロークL2がこの後退量と一致し)、後退量と可動電極3のZ方向寸法との合計が、2つの固定電極4、5の間隔となる。ねじ部材72のZ方向下方側への移動が完了したら、ねじ部材72とねじ保持部71とを、接着剤等を用いて固定し、ねじ部材72が回転しないようにする。このとき、ねじ部材72の頭部721のねじ保持部71からの突出寸法は、可動電極3と第2固定電極5との間隔よりも大きくなる。即ち、頭部721からねじ保持部71までの距離(ねじ部材72の突出寸法)であるねじ余長L1が、可動電極3のストロークL2よりも長くなる。
このように、ねじ部材72を第2方向に回転させる際の後退量は、可動電極3のストロークL2と一致する。ストロークL2は、スイッチ装置1の電気的性能および機械的性能を確保しつつ、スイッチの切り換えが確実に行われるような値に設定される。即ち、接触しない電極間の絶縁性を確保することができ、且つ、振動や衝撃によって電極同士が意図せずに接触してしまわないように、ストロークL2の下限値が決定される。また、スイッチの切換手段(本実施例においてはダイヤフラム)によって移動した可動電極3が、第1固定電極4又は第2固定電極5に接触するように、ストロークL2の上限値が決定される。このような下限値と上限値との間において、各部に多少の誤差が生じた場合にも対応できるように、ストロークL2が設定される。
ここで、上記のようにねじ部材72を回転させてZ方向に移動させる際の、頂点部722Aと当接面42の当接態様について、比較例も参照しつつ説明する。ここで、第1固定電極4は、片持ち支持されていることから、円弧状の軌跡に沿って移動し、図6、7に示すように当接面42がXY平面に対して傾斜する場合がある。
本実施形態では、頂点部722Aが雌ねじ部711の中心軸上に位置することから、ねじ部材72を回転させても(図6(A)〜(C)にかけて)、XY平面内における頂点部722Aの位置はほとんど変動しない。また、ねじ部材72は、常に頂点部722Aにおいて当接面42に当接する。従って、ねじ部材72を回転させた場合であっても、当接面42内において頂点部722Aが当接する位置はほとんど変動しない。これにより、本実施形態では、ねじ部材72を回転させた際に、Z方向におけるねじ部材72の移動量と第1固定電極4の移動量とが略一致し、ねじ部材72の回転量と第1固定電極4の移動量とが略比例する。
図7に示す比較例では、ねじ部材100の先端面101が平坦に形成されるとともにXY平面に対して傾斜しているものとする。即ち、先端面101のうち最も突出した部分は、雌ねじ部711の中心軸からずれている。先端面101のうち最も突出した部分は、ねじ部材100を回転させた際に、XY平面内における位置が変動する(円状の軌跡を描く)。また、先端面101のうち最も突出した部分が当接面42に当接する。従って、ねじ部材100を回転させた場合、当接面42内において先端面101が当接する位置が変動する。
即ち、先端面101と当接面42との傾斜の向きが同じ場合(図7(A)に示す状態)においては、当接面42のうち最もZ方向上方側の部分と先端面101とが当接しやすく、先端面101と当接面42との傾斜の向きが逆の場合(図7(C)に示す状態)においては、当接面42のうち最もZ方向下方側の部分と先端面101とが当接しやすい。先端面101が、当接面42のうちZ方向下方側の部分と当接する場合ほど、第1固定電極4がZ方向上方側に移動しやすい。従って、比較例においては、Z方向におけるねじ部材72の移動量と第1固定電極4の移動量とが一致せず、ねじ部材100を回転させた際に、回転量と第1固定電極4の移動量とが比例しにくくなる。
以上の本実施形態によれば、Z方向において第1固定電極4がねじ部材72に追従して移動することで、第1固定電極4を第2固定電極5に対して一旦近づけた後に遠ざけることにより、固定電極の間隔を調節することができる。このとき、2つの固定電極4、5が可動電極3を挟んで最接近した状態を基準として、所定の後退量だけ第1固定電極4を遠ざけることにより、この後退量を可動電極のストロークL2とすることができる。従って、ねじピッチとこの後退量とに基づいてねじ部材72の回転量を決定することができ、ねじ部材72の回転量を管理して可動電極3のストロークの誤差を低減することができる。特に、本実施形態のように可動電極3が一方の固定電極4に接触するように付勢される構成においては、可動電極3と他方の固定電極5との間隔の誤差を低減することができる。
また、ねじ部材72に、雌ねじ部711の中心軸上に位置する頂点部722Aが形成されていることで、ねじ部材72がZ方向を軸方向として回転した際に、第1固定電極4の当接面42がXY平面に対して傾斜している場合であっても、ねじ部材72と第1固定電極4との当接位置に変動が生じにくい。これにより、軸方向におけるねじ部材72の移動量と第1固定電極4の移動量との差を低減することができ、ねじ部材72の回転量と第1固定電極4の移動量とを比例させやすくし、固定電極3のストロークL2の誤差を低減することができる。
また、ねじ部材72の先端部722が円錐状に形成されていることで、頂点部722Aを鋭利な形状とし、第1固定電極4の当接面42に対して点状に接触させやすくすることができる。これにより、ねじ部材72と第1固定電極4との当接位置の変動をさらに抑制することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。例えば、前記実施形態では、ねじ部材72の先端部722が円錐状に形成されて頂点部722Aを有するものとしたが、図8に示すように、頭部731と、球面状に形成された先端部732と、を有するねじ部材73を用いてもよい。ねじ部材73の頂点部732Aは、雌ねじ部711の中心軸上に位置する。尚、ねじ部材73は、例えば雄ねじ部の直径が2mmであって、先端部732の曲率半径が1.4mmとなっている。
このように、先端部732が球面状に形成されたねじ部材73を用いれば、頂点部732Aだけでなくその周囲も第1固定電極4の当接面42に当接させやすくすることができる。これにより、例えば第1固定電極4の軌跡が軸方向に一致していない場合(例えば、前記実施形態のように円弧状の軌跡となる場合)に、ねじ部材72と第1固定電極4との当接位置の変動をさらに抑制することができる。
また、ねじ部材は、他の形状であってもよく、例えば平坦面の中心部から突起部が突出し、この突起部が頂点部として機能する構成であってもよい。
また、前記実施形態では、ねじ部材72側に頂点部722Aが形成されているものとしたが、図9〜11に示すように、第1固定電極4Bのうちねじ部材72側を向いた端部(下面)に頂点部43が形成される構成としてもよい。頂点部43は、雌ねじ部711の中心軸上に位置する。このとき、ねじ部材74の先端面741が平坦に形成されているものとする。尚、ねじ部材74の先端面741は、多少の凹凸を有していたり、XY平面に対して傾斜していたりしてもよい。
このように、第1固定電極4B側に頂点部43が形成される構成においても、前記実施形態と同様に、第1固定電極4Bを第2固定電極5に対して最接近させた後に所定の後退量だけ第1固定電極4Bを遠ざけることにより、調節後の2つの固定電極4B、5の間隔の誤差を低減することができる。
尚、図9〜11には、第1固定電極4Bの下面が球面状に形成された様子を示しているが、下面が円錐状に形成されていてもよい。また、ねじ部材および第1固定電極の両方に頂点部が形成されていてもよい。即ち、前記実施形態のねじ部材72と、図9〜11に示す変形例の第1固定電極4Bと、を組み合わせて用いてもよい。
また、前記実施形態では、ねじ部材72が第1固定電極4に対して直接当接して押圧するものとしたが、ねじ部材と第1固定電極との間に他の部材が挟まれることにより、第1固定電極がねじ部材によって間接的に押圧されるものとしてもよい。このとき、ねじ部材と一体的に移動する部材が押圧ユニットを構成し、第1固定電極と一体的に移動する部材が被押圧ユニットを構成するものとする。押圧ユニットおよび被押圧ユニットを構成する部材のうち、ねじ部材や第1固定電極以外の部材が頂点部を有していてもよい。
また、例えば第1固定電極の移動の軌跡と、雌ねじ部の軸方向と、のずれが小さい場合等、ねじ部材と第1固定電極との当接位置に変動が生じても、軸方向におけるねじ部材の移動量と第1固定電極の移動量との差が生じにくい場合には、押圧ユニットおよび被押圧ユニットのいずれにも頂点部が形成されていなくてもよい。
また、前記実施形態では、可動電極3がスイッチ付勢部材8によってねじ部材72側の第1固定電極4に向かって付勢されているものとしたが、その反対側の第2固定電極5に向かって付勢されていてもよい。また、スイッチ装置は、可動電極が一方の固定電極に接触した状態と、他方の固定電極に接触した状態と、の2状態が切り換えられるものに限定されず、可動電極がいずれの固定電極にも接触しない状態も含めて3状態が切り換えられるものであってもよい。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
1 スイッチ装置
3 可動電極
4 第1固定電極
5 第2固定電極
7 調節手段
71 ねじ保持部
711 雌ねじ部
72〜74 ねじ部材
722、732 先端部
722A、732A、43 頂点部
9 電極付勢手段

Claims (5)

  1. 可動電極と、前記可動電極を挟み込むように配置される第1固定電極および第2固定電極と、前記第1固定電極と前記第2固定電極との間隔を調節する調節手段と、を備え、前記可動電極が動作してスイッチ切換がなされるスイッチ装置であって、
    前記調節手段は、前記第1固定電極に対して前記第2固定電極とは反対側に配置されるねじ保持部と、前記ねじ保持部に保持されるねじ部材と、前記第1固定電極を前記ねじ保持部側に付勢する電極付勢手段と、を有し、
    前記ねじ保持部は、前記第1固定電極と前記第2固定電極との対向方向を軸方向として延在する雌ねじ部を有し、
    前記ねじ部材は、前記雌ねじ部と螺合するとともに、回転操作されることにより前記軸方向に移動して前記第1固定電極を押圧することを特徴とするスイッチ装置。
  2. 前記第1固定電極を含む被押圧ユニットと、前記ねじ部材を含む押圧ユニットと、のうち少なくとも一方には、相手側を向いた端部に、前記雌ねじ部の中心軸上に位置する頂点部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
  3. 前記被押圧ユニットと前記押圧ユニットとのうち少なくとも一方の前記端部が、円錐状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のスイッチ装置。
  4. 前記被押圧ユニットと前記押圧ユニットとのうち少なくとも一方の前記端部が、球面状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のスイッチ装置。
  5. 可動電極と、前記可動電極を挟み込むように配置される第1固定電極および第2固定電極と、を備え、前記可動電極が動作してスイッチ切換がなされるスイッチ装置において、前記可動電極のストロークを調節するスイッチ装置の調節方法であって、
    前記第1固定電極に対して前記第2固定電極とは反対側の位置において、前記第1固定電極と前記第2固定電極との対向方向を軸方向として延在する雌ねじ部にねじ部材を螺合させ、
    前記第1固定電極を前記ねじ保持部側に付勢し、
    前記ねじ部材を第1方向に回転させて前記第2固定電極に近づくように移動させることにより、前記第1固定電極および前記可動電極を押圧して前記第2固定電極側に移動させ、前記可動電極が前記第1固定電極および前記第2固定電極の両方と当接したら、前記ねじ部材を所定量だけ第2方向に回転させて前記第2固定電極から遠ざかるように移動させることにより、前記第1固定電極の位置を調節することを特徴とするスイッチ装置の調節方法。
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