JP2020126581A - 表示装置、及び、表示装置の制御方法 - Google Patents

表示装置、及び、表示装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020126581A
JP2020126581A JP2019182978A JP2019182978A JP2020126581A JP 2020126581 A JP2020126581 A JP 2020126581A JP 2019182978 A JP2019182978 A JP 2019182978A JP 2019182978 A JP2019182978 A JP 2019182978A JP 2020126581 A JP2020126581 A JP 2020126581A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
scan
display device
touch panel
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019182978A
Other languages
English (en)
Inventor
将紀 小原
Masanori Obara
将紀 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Joled Inc
Original Assignee
Joled Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Joled Inc filed Critical Joled Inc
Priority to US16/774,655 priority Critical patent/US20200249815A1/en
Publication of JP2020126581A publication Critical patent/JP2020126581A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of El Displays (AREA)

Abstract

【課題】表示品位及びセンシング能力を向上することができる表示装置を提供する。【解決手段】表示装置100は、表示パネル12と、表示パネル12に対向して配置されたタッチパネル20と、制御部30とを備える表示装置。表示パネル12は、複数の画素行Lと、複数の画素L行ごとに配置され、映像信号に対応したデータ電圧を書き込む画素行、及び、黒表示を行う画素行Lを選択するための複数の走査線とを有する。タッチパネル20は、複数の走査線と平行に延在して配置された複数の走査電極Txであって、走査信号が供給される複数の走査電極Txを有する。そして、制御部30は、タッチパネル20の平面視において、複数の走査電極Txのうち、黒表示を行う画素行Lと重なる位置に配置された走査電極Txに走査信号を供給する制御を行う。【選択図】図9

Description

本開示は、表示装置、及び、表示装置の制御方法に関する。
近年、操作性を向上させるために、表示パネル上にタッチパネルを配置した表示装置を備えた携帯型端末又はスマートフォンが人気を博している。例えば、特許文献1には、表示装置として、液晶表示装置だけでなく、有機EL(Electro Luminescence)により表示を行う有機EL表示装置が開示されている。
特開2010−20315号公報
しかしながら、タッチパネルを表示パネル上に配置すると、例えば、タッチパネルのタッチ位置検出用の検出信号がノイズとして表示パネルに伝わることで、表示パネルの表示品位が低下することがある。また、表示パネルが有する発光素子を発光させるための発光電流によるVCATH電圧の変動がノイズとしてタッチパネルに伝わることで、タッチパネルのセンシング性能が低下することがある。
そこで、本開示は、表示品位及びセンシング能力を向上することができる表示装置及び表示装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の一態様に係る表示装置は、表示パネルと、前記表示パネルに対向して配置されたタッチパネルと、制御部とを備える表示装置であって、前記表示パネルは、複数の画素行と、前記複数の画素行ごとに配置され、映像信号に対応したデータ電圧を書き込む画素行、及び、黒表示を行う画素行を選択するための複数の走査線とを有し、前記タッチパネルは、前記複数の走査線と平行に延在して配置された複数の走査電極であって、走査信号が供給される複数の走査電極を有し、前記制御部は、前記タッチパネルの平面視において、前記複数の走査電極のうち、前記黒表示を行う画素行と重なる位置に配置された走査電極に前記走査信号を供給する制御を行う。
また、本開示の一態様に係る表示装置の制御方法は、表示パネルと、前記表示パネルに対向して配置されたタッチパネルとを備える表示装置の制御方法であって、前記表示パネルは、複数の画素行と、前記複数の画素行ごとに配置され、映像信号に対応したデータ電圧を書き込む画素行、及び、黒表示を行う画素行を選択するための複数の走査線とを有し、前記タッチパネルは、前記複数の走査線と平行に延在して配置された複数の走査電極であって、走査信号が供給される複数の走査電極を有し、前記制御方法は、前記タッチパネルの平面視において、前記複数の走査電極のうち、前記黒表示を行う画素行と重なる位置に配置された走査電極に前記走査信号を供給するステップを含む。
本開示の一態様に係る表示装置及び表示装置の制御方法によれば、表示品位及びセンシング能力を向上することができる。
図1は、実施の形態1に係る表示装置の機能的な概略構成の一例を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1に係る表示装置の機能的な詳細構成の一例を示すブロック図である。 図3Aは、実施の形態1に係るタッチパネルの構成の一例を示す回路図である。 図3Bは、実施の形態1に係るタッチパネルにおける各種信号を示す図である。 図4は、実施の形態1に係る画素回路の構成の一例を示す回路図である。 図5は、実施の形態1に係る画素回路の構造の一例を模式的に示す平面図である。 図6は、従来例に係る表示装置の課題を説明するための第一図である。 図7は、実施の形態1に係る画素回路の構成の一例を示す回路図である。 図8は、従来例に係る表示装置の課題を説明するための第二図である。 図9は、実施の形態1に係る表示装置の動作を模式的に示す平面図である。 図10Aは、実施の形態1に係る画素回路の駆動方法の一例を示すタイミングチャートである。 図10Bは、実施の形態1に係る表示装置の駆動方法の一例を示すタイミングチャートである。 図11は、実施の形態1に係る表示装置の動作を時系列で示す平面図である。 図12は、実施の形態2に係る表示装置の機能的な詳細構成の一例を示すブロック図である。 図13は、実施の形態2に係る表示装置の動作を模式的に示す平面図である。 図14は、実施の形態2に係る表示装置の駆動方法の一例を示すタイミングチャートである。 図15は、実施の形態2に係る表示装置におけるスキャンモードを切り替える動作を示すフローチャートである。 図16は、実施の形態2の変形例に係る表示装置におけるスキャンモードを切り替える動作を示すフローチャートである。 図17Aは、所定のパターンの第1例を示す図である。 図17Bは、所定のパターンの第2例を示す図である。 図17Cは、所定のパターンの第3例を示す図である。 図17Dは、所定のパターンの第4例を示す図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示における一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、並びに、ステップの順序などは、一例であって本開示を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示における独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
[1−1.表示装置の構成]
本実施の形態に係る表示装置の構成について、図1〜図3Bを参照しながら説明する。図1は、本実施の形態に係る表示装置100の機能的な概略構成の一例を示すブロック図である。図2は、本実施の形態に係る表示装置100の機能的な詳細構成の一例を示すブロック図である。以下の説明では、簡潔のため、信号と信号を伝達する配線とを、同一の符号で参照することがある。また、回路と回路が形成される領域とを、同一の符号で参照することがある。また、図1では、表示装置100が備える各構成要素のうち、表示パネル12、タッチパネル20、及び、制御部30のみを図示している。また、図2では、タッチパネル20の構成を破線で示している。
図1及び図2が示すように、表示装置100は、表示モジュール10と、タッチパネル20と、制御部30と、電源40とを備える。また、表示モジュール10は、表示パネル12(表示部)とゲートドライバ13とデータドライバ14とを有する。
表示パネル12は、複数の画素回路11(画素)を行列状(マトリクス状)に配置して構成される。つまり、表示パネル12は、複数の画素行Lを有する。各画素回路11は、R、G、Bの発光色にそれぞれ対応するサブ画素回路11R、11G、11B(サブ画素)を有する。本実施の形態では、複数の画素行Lを構成する複数の画素のそれぞれは、発光素子として、有機EL素子を有する例について説明するが、これに限定されない。表示パネル12は、発光素子として、QLED(Quantum−dot Light Emitting Diode)素子を有していてもよい。
行列状の各行には、同じ行に配置される複数の画素回路11に接続される3本の制御信号線INI、REF、WSが設けられる。制御信号線INI、REF、WSは、ゲートドライバ13から供給される制御信号INI、REF、WSを、画素回路11へ伝達する。なお、制御信号線の本数および制御信号は一例であり、この例には限定されない。また、制御信号線INI、REF、WSは、走査線の一例である。
走査線は、複数の画素行Lごとに配置され、映像信号に対応したデータ電圧を書き込むための画素行Lを選択するために設けられる。なお、本実施の形態では、複数の画素行Lのうち少なくとも1以上の画素行Lは、黒表示を行う。そのため、走査線は、複数の画素行Lごとに配置され、映像信号に対応したデータ電圧を書き込む画素行、及び、黒表示を行う画素行Lを選択するために設けられるとも言える。なお、黒表示を行う画素行Lは、互いに隣接する1以上の画素行Lにより形成される。
行列状の各列には、同じ列に配置される複数の画素回路11に接続される3本のデータ信号線Vdat、Vdat、Vdatが設けられる。データ信号線Vdat、Vdat、Vdatは、データドライバ14から供給されるR、G、Bの発光輝度に関連するデータ信号Vdat、Vdat、Vdatを、画素回路11へ、それぞれ伝達する。
なお、図2では、ゲートドライバ13は、表示パネル12の片側に配置されているが、両側に配置されていてもよい。また、データドライバ14は、表示パネル12にCOG(Chip on Glass)で実装されてもよく、COF(Chip On Film)で実装されてもよい。
タッチパネル20は、表示パネル12と対向して配置され、タッチペン又は指等で押下された座標位置、及び、ドラッグ操作などを検出するセンサである。タッチパネル20は、表示パネル12に接着剤(例えば、OCA(Optical Clear Adhesive))で接着されて重畳される。
タッチパネル20は、複数の走査線と平行に延在して配置された複数の走査電極Tx(駆動ライン)であって、走査信号が供給される複数の走査電極Txを有する。また、タッチパネル20は、複数の走査電極Txと交差して検出信号を検出するための複数の検出電極Rx(センスライン)を有する。走査電極Txと検出電極Rxとは、透光性を有する基板(図示しない)上に、互いに絶縁して配置される。走査電極Tx及び検出電極Rxは、透光性を有する導電性の材料で構成される。走査電極Tx及び検出電極Rxは、例えば、酸化インジウムスズ(ITO)などの透明導電膜によって形成される。なお、走査電極Tx及び検出電極Rxの一方は、透光性の高いモリブデン等で形成されるメタルブリッジを有していてもよい。タッチパネル20は、例えば、静電容量方式のタッチパネルである。なお、図2では、走査電極Tx及び検出電極Rxを便宜上、直線で図示しているが、走査電極Tx及び検出電極Rxの形状は特に限定されない。走査電極Tx及び検出電極Rxは、例えば、ダイヤモンドパターンを含んで構成されてもよい。
図3Aは、本実施の形態に係るタッチパネル20の構成の一例を示す回路図である。図3Bは、本実施の形態に係るタッチパネル20における各種信号を示す図である。なお、タッチパネル20によるタッチ位置の検出方法は、従来技術と同様であってもよく、説明を簡略化する。
図3Aに示すように、TP制御部32は、2つのトランジスタと、オペアンプと、オペアンプの入出力端子に並列接続された積分容量Cと、オペアンプからの出力電圧Voutをデジタル信号に変換するA/D変換器とを有する。また、図示しないが、A/D変換器から出力されたデジタル信号に基づいて、タッチ位置を演算する演算部などが含まれる。Sig.Aは、検出電極Rxとオペアンプとの間の導通及び非導通を切り替えるための信号である。Sig.AがHighであるとき、積分容量Cにタッチパネル20からの電荷が蓄積される。オペアンプの出力端子の出力電圧Voutは、積分容量Cに蓄積された電荷に基づいて決定される。また、Sig.Bは、タッチパネル20の静電容量Cxをリセット(容量に蓄積された電荷を放電)するための信号である。
図3A及び図3Bに示すように、静電容量方式のタッチパネル20では、TP制御部32が走査電極TxにTx駆動パルス(走査信号の一例)を供給したときの静電容量の変化を検知し、タッチの有無の判定を行っている。例えば、指タッチしているタッチパネル20内の特定の座標を、走査電極Tx及び検出電極Rxのクロスセンス容量の電荷変化量として、検出電極Rxから検出する。
指がタッチされていない状態において、検出電極Rxでは、指のタッチによる容量変化の影響を受けない。このため、図3Bの「指非タッチ」に示されるように、電圧値が高い出力電圧Voutが出力される。一方、指がタッチされている状態において、検出電極Rxでは、指のタッチによる容量変化の影響を受ける。このため、図3Bの「指タッチ」に示されるように、電圧値が低い出力電圧Voutが出力される。
なお、図示しないが、タッチパネル20の基板には、例えばFPCもしくはTCPなどのコネクタが取り付けられていてもよく、基板にCOG方式等によりIC(例えば、TP制御部32)が実装されていてもよい。このようなタッチパネル20の基板にコネクタが取り付けられたもの、又はICが実装されたものも、本明細書では単にタッチパネルと記載する。
図1及び図2を再び参照して、制御部30は、表示パネル12を制御するDP制御部31と、タッチパネル20を制御するTP制御部32とを有する。DP制御部31は、外部から映像信号を受信し、当該映像信号の各フレームの画像を表示パネル12において表示するための制御信号を、ゲートドライバ13およびデータドライバ14へ供給する。TP制御部32は、走査電極Txに対して走査信号を供給し、走査電極Txと検出電極Rxとの交点におけるクロスセンス容量を測定し、各電極間の交点の容量値に基づいてタッチ操作された位置(タッチ位置)の入力座標を算出する。
なお、制御部30は、さらにDP制御部31とTP制御部32とを制御する統合制御部(図示しない)を有していてもよい。例えば、統合制御部は、TP制御部32から入力座標が入力されると、そのタッチ操作に応じて生成した表示画像をDP制御部31に出力してもよい。
電源40は、表示パネル12、ゲートドライバ13、データドライバ14、制御部30へ動作用の電力を供給する。電源40は、例えば、参照電圧VINI、VREF、正電源電圧VCC、負電源電圧VCATH(以降において、単にVCATH電圧とも記載する)を、表示パネル12へ供給する。
ここで、画素回路11の詳細な構成及び従来例に係る表示装置の課題について、図4〜図8を参照しながら説明する。図4は、本実施の形態に係る画素回路11の構成の一例を示す回路図である。
図4に示すように、画素回路11を構成するサブ画素回路11R、11G、11Bは、互いに同一の構成を有している。以下、画素回路11の構成について、サブ画素回路11Rに着目して説明する。
サブ画素回路11Rは、初期化トランジスタT1、補償トランジスタT2、書込みトランジスタT3、保持容量CS、駆動トランジスタTD、発光素子ELを有している。また、サブ画素回路11Rは、制御信号線INI、REF、WS、参照電圧線VINI、VREF、データ信号線Vdat、正電源線VCC、及び、負電源線VCATHを有している。
初期化トランジスタT1は、制御信号INIに従ってオン状態となり、駆動トランジスタTDのソースノードを基準電圧VINIに設定する。
補償トランジスタT2は、制御信号REFに従ってオン状態となり、駆動トランジスタTDのゲートノードを基準電圧Vrefに設定する。
書込みトランジスタT3は、制御信号WSに従ってオン状態となり、データ信号Vdatの電圧を保持容量CSに保持する。
駆動トランジスタTDは、保持容量CSに保持された電圧に応じて、発光素子ELに電流を供給する。これにより、発光素子ELは、データ信号Vdatによって表される輝度で発光する。
サブ画素回路11G、11Bも、サブ画素回路11Rと同様に構成される。
そのため、サブ画素回路11R、11G、11Bにおいて、同じ制御信号INI、REF、WSに従って同じタイミングでデータ信号Vdat、Vdat、Vdatが保持され、保持されたデータ信号に応じた輝度で発光素子EL、EL、ELが発光する。
図5は、本実施の形態に係る画素回路11の構造の一例を模式的に示す平面図である。図5に示されるように、サブ画素回路11R、11G、11Bは、画素領域11を分割した3つのサブ画素領域11R、11G、11Bにそれぞれ形成されている。
画素回路11は、例えば、基板上に、この順に配置された第1配線層、半導体層、第2配線層によって形成されている。第1配線層は、主に、制御信号線INI、REF、WS、参照電圧線VINI、VREF、保持容量CS、CS、CSの一方電極、及び、各トランジスタのゲート電極として用いられる。半導体層は、各トランジスタのチャネル領域として用いられる。第2配線層は、主に、データ信号線Vdat、Vdat、Vdat、正電源線VCC、保持容量CS、CS、CSの他方電極、及び、各トランジスタのソース電極、ドレイン電極として用いられる。異なる層同士は、ビアにより接続される。
画素回路11に含まれる発光素子EL、EL、ELは、同一の制御信号INI、REF、WSに従って同一のタイミングで保持容量CS、CS、CSに保持されたデータ信号Vdat、Vdat、Vdatに応じた輝度で発光する。
なお、図示は省略しているが、基板、第1配線層、半導体層、第2配線層を覆うように平坦化層が設けられ、発光素子EL、EL、ELは、平坦化層上に形成される。
このように構成された画素回路11において生じる表示品位及びセンシング能力の低下について説明する。
図4を再び参照して、駆動トランジスタTDのゲートノードと、タッチパネル20の走査電極Txとの間には、寄生容量CP1が存在する。同様に、駆動トランジスタTD及び駆動トランジスタTDのゲートノードと、タッチパネル20の走査電極Txとの間には、寄生容量CP1及びCP1が存在する。また、負電源線VCATHとタッチパネル20の走査電極Txとの間には、寄生容量CP2、CP2及びCP2が存在する。なお、以降において、寄生容量CP1、CP1及びCP1をまとめて寄生容量CP1と記載し、寄生容量CP2、CP2及びCP2をまとめて寄生容量CP2と記載する場合がある。
図4のような寄生容量が存在する場合の影響について、図6を参照しながら説明する。図6は、従来例に係る表示装置の課題を説明するための第一図である。図6は、表示装置を側面方向から見たときの概略構成を示す。なお、従来例に係る表示装置の構成は、本実施の形態に係る表示装置100と同様である。また、表示パネル12とタッチパネル20とを貼り合わせる接着剤などは、図示を省略している。また、従来の表示装置とは、タッチパネル20の駆動(走査方向へ順次センシング)と表示パネル12の駆動(走査方向へゲートライン順次駆動)とが非同期状態である表示装置を意味する。
図6に示すように、表示装置100は、タッチパネル基板21、保護カバー22、ガラス基板15、TFT層16、有機層17、陰極18、及び、封止ガラス19を備える。タッチパネル基板21及び保護カバー22は、タッチパネル20を構成する構成要素の一部であり、ガラス基板15、TFT層16、有機層17、陰極18、及び、封止ガラス19は、表示パネル12を構成する構成要素の一部である。なお、タッチパネル20及び表示パネル12(本実施の形態では、有機ELパネル)の構成は、公知の構成でよく、詳細な説明は省略する。
タッチパネル20は、タッチパネル基板21と保護カバー22とがこの順に積層されて構成される。タッチパネル基板21は、走査電極Tx及び検出電極Rxなどが形成される基板である。タッチパネル基板21は、透光性を有する材料で構成される。タッチパネル基板21は、例えば、ガラス又はフィルムなどで構成される。保護カバー22は、タッチパネル基板21を覆い、タッチパネル基板21を保護する部材である。保護カバー22は、絶縁性及び透光性を有する部材で構成される。保護カバー22は、例えば、ガラス又はフィルムなどで構成される。
表示パネル12は、ガラス基板15、TFT層16、有機層17、陰極18、及び、封止ガラス19がこの順に積層されて構成される。ガラス基板15は、TFT層16などが形成される基板である。TFT層16は、アクティブ駆動用の層であり、ゲート、ソース、ドレインの3電極と、半導体層、パッシベーション膜などで構成される。有機層17は、少なくとも有機発光材料を含む有機発光層を有し、必要に応じて正孔輸送層、正孔注入層、電子輸送層、及び/又は、電子注入層を有する。有機層17は、陽極(図示しない)と陰極18とに挟まれて配置される。なお、発光素子EL、EL、ELの陽極は、平坦化層に開口されたコンタクトホールにおいて、それぞれ駆動トランジスタTD、TD、TDのソース電極に接続されている電極(アノード)である。また、発光素子EL、EL、ELは、陽極、有機層17、及び、陰極18によって構成される。
陰極18は、発光素子EL、EL、ELに共通の電極(カソード)であり、表示パネル12の全体でつながった1枚の透明かつ面状の電極である負電源線VCATHを構成する。負電源線VCATHは、表示パネル12の外周端において、電源40と接続される。陰極18は、光透過性を有する導電性材料で構成され、例えば、酸化インジウムスズ(ITO)又は酸化インジウム亜鉛(IZO)などの透明導電膜で構成される。
駆動トランジスタTD、TD、TDから発光素子EL、EL、ELの陽極に供給された駆動電流は、発光素子EL、EL、ELの有機層17を発光させ、負電源線VCATH(陰極18)を流れて電源40に戻る。封止ガラス19は、ガラス基板と対向して設けられるガラス基板である。なお、封止ガラス19は、例えば、酸化シリコン又は窒化シリコン等の無機材料で形成されてもよい。
このように構成された表示装置100において、従来であれば、表示パネル12において点灯している画素エリア(例えば、1以上の互いに隣接する画素行Lで構成されるエリア)上にあるタッチパネル20の走査電極Txに供給されるTx駆動パルスがHigh/Lowと変動すると、表示パネル12は電圧ノイズとして影響を受け、表示輝度が変動する。タッチパネル20は、走査電極Txを走査方向にスキャンするので、当該表示輝度の変動がスクロールノイズとして見えてしまい、表示パネル12の表示品位を大きく低下させる。
図6に示すように、例えば、表示パネル12において点灯している画素回路11(画素)のエリア上にある走査電極TxにTx駆動パルスが供給されることで、陰極18におけるVCATH電位及び駆動トランジスタTD、TD、TDのゲートノード電位が変動してしまう(揺れてしまう)。これにより、画素回路11内の発光電流が変動し、表示ノイズとして視認される。Tx駆動パルスがHigh/Lowに関わらず、VCATH電位及び駆動トランジスタのゲートノード電位は一定であることが好ましいが、Tx駆動パルスによって電位が変動している。
次に、タッチパネル20のセンシング能力に対する影響について、図7及び図8を参照しながら説明する。図7は、本実施の形態に係る画素回路11の構成の一例を示す回路図である。
図7に示すように、負電源線VCATHとタッチパネル20の走査電極Txとの間には、寄生容量CP3、CP3及びCP3が存在する。なお、以降において、寄生容量CP3、CP3及びCP3をまとめて寄生容量CP3と記載する場合がある。
図7のような寄生容量CP3が存在する場合の影響について、図8を参照しながら説明する。図8は、従来例に係る表示装置の課題を説明するための第二図である。
図8に示すように、表示パネル12の点灯している画素エリア上の陰極18には発光電流(画素電流)が流れるため、DC電圧入力である陰極18のVCATH電位は流入した発光電流によって変動する。VCATH電位の揺れ(電圧ノイズ)は、タッチパネル20がセンシングするときのベースノイズ(フロアノイズ)を上げるため、S/N比が低下する。つまり、タッチパネル20のセンシング能力が低下する。例えば、タッチパネル20が、表示パネル12が点灯する画素エリアと平面視において重なる位置に配置された走査電極TxにTx駆動パルスを供給したときに取得される検出信号には、上記のベースノイズが含まれた信号となる。
上記のような課題の解決に対し、本願発明者は、従来例に係る表示装置において、タッチパネル20の駆動(走査方向へ順次センシング)と表示パネル12の駆動(走査方向へゲートライン(走査線)順次駆動)とが非同期状態であることに着目し、検討を行った。そして、鋭意検討を行った結果、以下に記載する表示装置100及び表示装置100の制御方法によれば、上記課題を解決することを見出した。具体的には、本願発明者は、表示品位及びセンシング能力の双方を従来より向上させることができる表示装置100及び表示装置100の制御方法を見出した。
[1−2.表示装置の動作]
次に、表示装置100の動作について図9〜図11を参照しながら説明する。図9は、本実施の形態に係る表示装置100の動作を模式的に示す平面図である。図9では、タッチパネル20は、走査電極Tx及び検出電極Rxのみを図示している。また、タッチパネル20の走査方向は、例えば、図9中のTx駆動パルスのスキャン方向が示すように、紙面において上から下に向かう方向である。また、表示パネル12の走査方向は、例えば、図9中の走査線(ゲートライン)のスキャン方向が示すように、紙面において上から下に向かう方向である。つまり、タッチパネル20の走査方向と表示パネル12の走査方向とは、同方向である。
図9に示すように、TP制御部32は、タッチパネル20の平面視において、表示パネル12における複数の画素行Lのうち、点灯していない(非点灯である)1以上の画素行Lで形成される非点灯領域B(図9中のドットハッチング領域)と少なくとも一部が重なる位置に配置された走査電極Tx(図9の例では、選択ラインであるTx(2))に走査信号を供給する制御を行う。TP制御部32は、例えば、非点灯領域Bの位置に合わせて、タッチパネル20の走査が追従するように、走査電極Txを選択し、選択した走査電極Txに走査信号を供給する。なお、点灯していないとは、黒表示を行っていることの一例である。また、ここでの点灯していないとは、当該画素の発光素子に発光電流が実質的に流れていないことを意味する。また、非点灯領域Bは、互いに隣接する1以上の画素行Lで形成される帯状の領域(黒帯)である。
このとき、表示パネル12の非点灯領域Bを形成する画素行Lは、非点灯領域Bと重なる走査電極Txに供給されるTx駆動パルス(走査信号の一例)によるノイズ(図6を参照)の影響を受ける。しかしながら、当該影響は、点灯領域(表示領域のうち非点灯領域B以外の領域)を形成する画素行Lが当該点灯領域と重なる走査電極Txに供給されるTx駆動パルスにより受けるノイズの影響より少ない。つまり、非点灯領域Bと重なる走査電極TxにTx駆動パルスを供給することで、当該Tx駆動パルスのノイズによる表示品位の低下を視認されにくくすることができる。
また、タッチパネル20は、表示パネル12の非点灯領域B上、つまり発光電流が流れていない画素領域11上を走査する。当該画素領域11に含まれる画素において、陰極18への発光電流の流入がないので、当該発光電流によるVCATH電位の揺れがなく、タッチパネル20へのベースノイズが生じないため、センシング時のS/Nの低下を抑制することができる。つまり、従来より表示品位及びセンシング能力が向上された表示装置100を実現することができる。
なお、図9では、走査電極Txはm本、検出電極Rxは1本である例を示しているが、走査電極Tx及び検出電極Rxの数は特に限定されない。また、幅wは、非点灯領域Bの列方向における幅を意味する。幅wは、特に限定されないが、数mmである。
図10Aは、画素回路11の駆動方法の一例を示すタイミングチャートである。図10Aは、1つのサブ画素におけるタイミングチャートを示す。
図10Aに示されるように、サブ画素回路(例えば、サブ画素回路11Rなど)では、当該サブ画素回路の発光輝度に関連するデータ信号Vdatを、データ信号線Vdatを介して保持容量CSに保持する(消灯、初期化、Vth補償、及び、データ書込み)。保持容量CSに保持されたデータ信号Vdatに応じた電流が駆動トランジスタTDから出力される。なお、消灯期間は、初期設定のための期間であり、具体的には当該サブ画素回路が点灯していない(つまり、黒表示である)期間である。非点灯領域Bを形成する1以上の画素行Lがp列であり、水平期間をHとすると、消灯期間は、例えば、p×Hで規定される期間である。
図10Bは、表示装置100の駆動方法の一例を示すタイミングチャートである。図10Bにおいて、信号名に付したかっこ書きの数字は、信号が供給される画素行を示している。
図10Bに示されるように、図10Aに示したサブ画素回路の動作は、表示装置100のすべての行0〜nのサブ画素回路において、行順次に行われる。ここで、非点灯領域B(0)は、3画素行L分が非点灯であることを意味している。このとき、TP制御部32は、非点灯領域B(0)(行0〜2の画素回路で形成される領域)と平面視において重なる位置に配置された走査電極TxであるTP_駆動Tx(0)を駆動させる。言い換えると、TP制御部32は、タッチパネル20の走査電極TxへのTx駆動パルスの供給を、消灯期間である1以上の画素行Lと重なる位置に配置された走査電極Txに対して実施するように制御する。TP制御部32は、例えば、複数の画素行Lのうち消灯期間である1以上の画素行Lと少なくとも一部が重なる走査電極Txをスキャンするように制御する。
そして、TP制御部32は、非点灯領域B(1)(行3〜5の画素回路で形成される領域)と平面視において重なる位置に配置された走査電極TxであるTP_駆動Tx(1)を駆動させる。このように、TP制御部32は、非点灯領域Bに対応した走査電極Txを順次駆動させる。そして、TP制御部32は、非点灯領域B(m)(行n−2〜nの画素回路で形成される領域)と平面視において重なる位置に配置された走査電極TxであるTP_駆動Tx(m)を駆動させる。これにより、表示パネル12は、1フレーム分の表示を行うことができ、かつタッチパネル20は、1フレーム分のセンシング動作を行うことができる。
このように、本実施の形態に係る表示装置100は、表示パネル12が1フレーム分の表示を行う間に、タッチパネル20が1フレーム分のセンシング動作を行う。つまり、表示パネル12が1フレーム分の表示を行う周期と、タッチパネル20が1フレーム分のセンシング動作を行う周期とは、同じ周期である。このように、TP制御部32は、1以上の画素行L(例えば、非点灯領域B)とTx駆動パルスを供給する走査電極Txとが同期するように制御を行ってもよい。つまり、TP制御部32は、非点灯(黒表示の一例)領域と走査信号の供給とを同期させてもよい。
なお、タッチパネル20のスキャンは、所定時間間隔ごとに行われる。図10Bでは、3水平期間(3H)ごとにタッチパネル20のスキャンが行われる例を示している。また、非点灯領域Bは、非点灯領域Bの幅wを維持したまま、1水平期間(1H)ごとに画素行L(0)から画素行L(n)に向けて順次シフトする。
なお、図10B中のデータ信号Vdatにある「D」は、ダミー信号が入力されることを意味する。また、帰線期間は、外部から入力される映像信号に含まれている期間であり、映像信号の走査において、最終行から先頭行に走査を戻すための期間である。有機ELパネルにおいては、技術的にはこのような帰線期間は必要ではないが、映像信号にこのような期間が含まれているため、有機ELディスプレイ装置においても映像信号に表示方式を対応させる必要があるため、帰線期間が設けられている。
なお、複数の走査線の数と、複数の走査電極Txの数とは、等しくてもよい。
図11は、本実施の形態に係る表示装置100の動作を時系列で示す平面図である。図11では、表示パネル12及び走査されている走査電極Txのみを図示している。また、図11中のドットハッチング領域は、非点灯領域を示す。
図11の(a)は、複数の走査電極Txのうち、非点灯領域B(0)と重なる走査電極Tx(0)がスキャンされている様子を示す。具体的には、図11の(a)は、図10Bに示すTP_駆動Tx(0)が走査されているときの様子を示す。図11の(b)は、複数の走査電極Txのうち、非点灯領域B(1)と重なる走査電極Tx(1)が走査されている様子を示す。具体的には、図11の(b)は、図10Bに示すTP_駆動Tx(1)が走査されているときの様子を示す。図11の(c)は、複数の走査電極Txのうち、非点灯領域B(m)と重なるTx(m)が走査されている様子を示す。具体的には、図11の(c)は、図10Bに示すTP_駆動Tx(m)が走査されているときの様子を示す。複数の非点灯領域B(非点灯領域B(0)、非点灯領域B(1)、・・・、非点灯領域B(m))は、例えば、平面視において、互いに重ならない領域である。
図11の(a)〜図11の(c)に示すように、TP制御部32は、1水平期間ごとに順次シフトする非点灯領域Bであって、互いに重ならない非点灯領域Bと重なる走査電極Txをスキャンする。TP制御部32は、例えば、DP制御部31が表示モジュール10に出力する信号に基づいて、複数の走査電極Txから非点灯領域Bと重なる1つの走査電極Txを抽出し、抽出した走査電極Txをスキャンする。
なお、図11では、非点灯領域Bは、紙面における上から下に順々にシフトする例について説明したが、これに限定されない。DP制御部31が、複数の非点灯領域B(0)〜B(m)のそれぞれに含まれる1以上の画素行Lを非点灯にする順番は、特に限定されない。1フレーム期間内で、複数の非点灯領域B(0)〜B(m)のそれぞれが1回ずつ非点灯(黒表示)になればよい。
なお、ある時点において表示パネル12には1つの非点灯領域Bが表示される例について説明したが、当該時点において互いに離間して配置された複数の非点灯領域Bが表示されていてもよい。
なお、図11では、1つの非点灯領域Bに1つの走査電極Txが形成されている例について説明したが、これに限定されない。例えば、1つの非点灯領域Bに複数の走査電極Txが含まれてもよい。
この場合、例えば、複数の走査電極Txのそれぞれが配置される間隔は、非点灯領域Bの幅(例えば、黒表示を行っている1以上の画素行Lの列方向における幅)をwとした場合に、w/2以下であるとよい。これにより、1水平期間ごとの非点灯領域(例えば、行0〜2で形成される非点灯領域、行1〜3で形成される非点灯領域、行2〜4で形成される非点灯領域など)と少なくとも1本の走査電極Txが重なりやすくなる。つまり、走査される走査電極Txの一部が点灯領域と重なることを抑制することができる。例えば、TP制御部32は、1水平期間(所定時間間隔の一例)ごとに走査電極Txをスキャンする制御を行う場合、当該走査電極Txの一部と点灯領域とが重なることを抑制することができる。
[1−3.効果など]
以上のように、本実施の形態に係る表示装置100は、表示パネル12と、表示パネル12に対向して配置されたタッチパネル20と、制御部30とを備える。表示パネル12は、複数の画素行Lと、複数の画素行Lごとに配置され、映像信号に対応したデータ電圧を書き込む画素行L、黒表示を行う画素行Lを選択するための複数の制御信号線(走査線の一例)とを有する。タッチパネル20は、複数の制御信号線と平行に延在して配置された複数の走査電極Txであって、Tx駆動パルス(走査信号の一例)が供給される複数の走査電極Txを有する。そして、制御部30は、タッチパネル20の平面視において、複数の走査電極Txのうち、黒表示を行う画素行Lと重なる位置に配置された走査電極TxにTx駆動パルスを供給する制御を行う。
これにより、タッチパネル20のTx駆動パルスのスキャンが黒表示(消灯期間)の画素行Lと重なる走査電極Txに対して行われるので、当該Tx駆動パルスによる電圧ノイズが発生しても表示ノイズとしては視認されにくい。これは、黒表示の画素(非点灯の画素)の電圧ノイズによる輝度変動は、輝度が極めて低輝度であるので、点灯しており発光電流が十分に流れているときの当該電圧ノイズによる輝度変動に比べて、視認されにくいためである。つまり、表示パネル12の表示品位の低下を抑制することができる。
また、タッチパネル20のセンシングが、発光電流が流れない画素行Lで行われるので、センシング対象エリア(黒表示のエリア)では、当該発光電流によるVCATH電圧揺れ(電圧ノイズ)が低減し、その結果、Tx駆動パルスのスキャン時のフロアノイズが低減する。つまり、タッチパネル20のセンシング能力の低下(S/Nの低下)を抑制することができる。
これらにより、表示装置100は、点灯領域と重なる位置に配置された走査電極TxにTx駆動パルスを供給する場合に比べ、表示品位及びセンシング能力を向上させることができる。
また、例えば、制御部30は、さらに、黒表示とTx駆動パルスの供給とを同期させる。
これにより、1フレーム期間の間に、表示とセンシング動作とを行うことができる。つまり、表示する期間とセンシングする期間とを別々に設けることなく、表示品位及びセンシング能力を向上することができる。
また、例えば、複数の走査電極Txのそれぞれが配置される間隔は、黒表示を行う画素行Lの列方向における幅をwとした場合に、w/2以下である。
これにより、表示装置100は、スキャンされる走査電極Txの一部が点灯領域と重なることを抑制することができるので、さらに表示品位及びセンシング能力を向上することができる。
また、例えば、複数の画素行Lを構成する複数の画素のそれぞれは、有機EL素子、又は、QLED素子を有する。
これにより、表示装置100は、有機EL素子又はQLED素子など発光素子を発光させるための発光電流が流れる表示パネル12を有する表示装置100に適用される。つまり、ノイズが発生しやすい発光素子を有する表示装置100に適用されることで、表示品位及びセンシング能力を効果的に向上させることができる。
また、以上のように、本実施の形態に係る表示装置100の制御方法は、表示パネル12と、表示パネル12に対向して配置されたタッチパネル20とを備える表示装置100の制御方法である。表示パネル12は、複数の画素行Lと、複数の画素行Lごとに配置され、映像信号に対応したデータ電圧を書き込む画素行、及び、黒表示を行う画素行Lを選択するための複数の制御信号線とを有する。タッチパネル20は、複数の制御信号線と平行に延在して配置された複数の走査電極Txであって、Tx駆動パルスが供給される複数の走査電極Txを有する。そして、そのような表示装置100の制御方法は、タッチパネル20の平面視において、複数の走査電極Txのうち、黒表示を行う画素行Lと重なる位置に配置された走査電極TxにTx駆動パルスを供給するステップを含む。
これにより、上記の表示装置100と同様の効果を奏する。
(実施の形態2)
以下、本実施の形態に係る表示装置等について、図12〜図15を参照しながら説明する。実施の形態1で説明したように、平面視において、黒表示を行う1以上の画素行Lと重なっているタッチパネル20の走査電極Txをスキャンすることで、表示パネル12の画素電流によるパネルノイズが小さくなり、タッチパネル20のセンシング能力を向上させることができる。つまり、1以上の画素行Lの消灯期間に、平面視において当該1以上の画素行と重なる走査電極TxをスキャンするTPスキャン期間を一致させる(同期させる)ことで、高精度にTPスキャンすることができる。
しかしながら、この場合、TPスキャン期間が短く、タッチパネル20のセンシング回路(例えば、TP制御部32a)の高速動作が必要となるため、回路電力及びモジュール発熱の増加につながる。回路電力の増加は、トランジスタサイズが大型化すること、及び、アクティブ電力が増加することを含む。なお、アクティブ電力Wは、走査電極Txの負荷容量をc、電源電圧をv、1秒間の充放電回数をfとすると、以下の式1で算出することができる。
W=c×v×f ・・・(式1)
式1より、充放電回数fの増加に比例して、アクティブ電力Wも大きくなる。なお、充放電回数fは、1つの走査電極Txの選択時間(スキャン期間)を換算した駆動周波数である。
そこで、本実施の形態では、回路電力及びモジュール発熱の増加を抑制しつつ、高精度にTPスキャンすることが可能な表示装置等について説明する。本実施の形態に係る表示装置は、高精度にタッチパネル20のスキャンを実行する高精度スキャンモードと、TPスキャン期間を高精度スキャンモードより延長する(つまり、高精度スキャンモードより駆動周波数を低くする)低消費電力スキャンモードとを有し、表示画像の点灯状態(階調レベル)に応じて2つのスキャンモードを切り替える点に特徴を有する。なお、以下の説明では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付し、説明を省略又は簡略化する場合がある。
なお、高精度スキャンモードは、第1スキャンモードの一例であり、低消費電力スキャンモードは、第2スキャンモードの一例である。
[2−1.表示装置の構成]
本実施の形態に係る表示装置の構成について、図12を参照しながら説明する。図12は、本実施の形態に係る表示装置200の機能的な詳細構成の一例を示すブロック図である。
図12に示すように、本実施の形態に係る表示装置200は、実施の形態1に係る表示装置100に加えて、フレームメモリ50と、演算部60とを備える。また、本実施の形態に係る表示装置200は、実施の形態1に係る表示装置100のTP制御部32に替えて、TP制御部32aを備える。
TP制御部32aは、実施の形態1に係るTP制御部32に加えて、映像信号に基づいてタッチパネル20のセンシングスキャンにおける制御を行う。TP制御部32aは、例えば、映像信号の階調データ(つまり、画像の明るさ)に基づいて、タッチパネル20のセンシングスキャンにおける制御を行う。なお、映像信号の階調データは、映像信号に所定の信号処理が施された後の階調データであってもよい。
本実施の形態に係るTP制御部32aは、映像信号の階調データに基づいて、高精度スキャンモードと低消費電力スキャンモードとを切り替える。高精度スキャンモードは、低消費電力スキャンモードよりTPスキャン期間が短い(つまり、低消費電力スキャンモードより駆動周波数が高い)高周波スキャンモードであるとも言える。低消費電力スキャンモードにおける駆動周波数は、高精度スキャンモードにおける駆動周波数の3/4倍以下であってもよいし、より好ましくは2/3倍以下であってもよいし、さらに好ましくは1/2倍以下であってもよい。
TP制御部32aは、高精度スキャンモードでは、例えば、画素行Lにおける消灯期間(黒表示の期間)に、当該画素行Lと重なる位置に配置された走査電極TxのTPスキャン期間を一致させる。TP制御部32aは、例えば、画素行Lにおける消灯期間と、当該画素行Lと重なる位置に配置された走査電極TxのTPスキャン期間とを同期させるとも言える。このように、高精度スキャンモードでは、TPスキャン期間は、消灯期間及び発光期間のうち、消灯期間のみと重なっていてもよい。消灯期間のみと重なるとは、TPスキャン期間と消灯期間とが同一の期間であること、及び、TPスキャン期間が消灯期間より短く、かつ、消灯期間に含まれることを含む。
また、TP制御部32aは、低消費電力スキャンモードでは、例えば、画素行Lにおける、消灯期間及び当該消灯期間の前後の期間の少なくとも一部の期間であって映像信号に基づく映像表示を行う期間に、TPスキャン期間を一致させる。TP制御部32aは、例えば、画素行Lにおける消灯期間及び当該消灯期間の前後の発光期間と、当該画素行Lと重なる位置に配置された走査電極TxのTPスキャン期間とを同期させるとも言える。このように、低消費電力スキャンモードでは、TPスキャン期間は、消灯期間及び発光期間のそれぞれの少なくとも一部と重なっていてもよい。低消費電力スキャンモードでは、発光期間にわたってスキャンが行われるので、その分、TPスキャン期間が高精度スキャンモードより長くなる。
なお、高精度スキャンモードは、TPスキャン期間が消灯期間のみと重なっていることに限定されない。高精度スキャンモードは、低消費電力スキャンモードより駆動周波数が高く、かつ、TPスキャン期間の少なくとも一部が消灯期間と重なっていればよい。消灯期間と重なっているTPスキャン期間の幅は、例えば、低消費電力スキャンモードにおいて消灯期間と重なっているTPスキャン期間の幅より長い。
フレームメモリ50は、表示装置200が受信した映像信号を記憶するためのメモリである。フレームメモリ50は、例えば、DP制御部31が受信した映像信号を、当該DP制御部31の制御により記憶する。フレームメモリ50は、例えば、少なくとも1フレーム分の映像信号を記憶することができる記憶容量を有する。
演算部60は、フレームメモリ50から映像信号を読み出し、読み出した映像信号に基づいて、TP制御部32aにおけるスキャンモードを決定するための処理を実行する。
なお、フレームメモリ50は、DP制御部31に内蔵されていてもよい。また、DP制御部31は、演算部60における処理を実行してもよい。また、演算部60は、制御部30(図1参照)に含まれていてもよい。
[2−2.表示装置の動作]
次に、表示装置200の動作について、図13〜図15を参照しながら説明する。まずは、低消費電力スキャンモードについて、図13を参照しながら説明する。図13は、本実施の形態に係る表示装置200の動作を模式的に示す平面図である。図13では、タッチパネル20は、走査電極Tx及び検出電極Rxのみを図示している。図13に示す非点灯領域B及び点灯領域Uは、走査線のスキャン方向(例えば、紙面上における下方向)に沿って、順次移動する。また、非点灯領域Bは、例えば、黒表示の領域を示しており、点灯領域Uは、映像信号に基づく映像を表示している領域を示している。
図13に示すように、TP制御部32aは、タッチパネル20の平面視において、非点灯領域B及び当該非点灯領域Bの上下の点灯領域Uに対応する期間、選択ラインである走査電極Tx(2)に走査信号を供給する制御を行う。
TP制御部32aは、例えば、下側の点灯領域Uの走査線のスキャン方向側の端部が選択ラインである走査電極Tx(2)と重なった第1時点から上側の点灯領域Uの走査線のスキャン方向と逆側の端部が選択ラインである走査電極Tx(2)と重なる第2時点までの期間のうち、消灯期間及び発光期間の双方を含む連続した期間、選択ラインである走査電極Tx(2)に走査信号を供給する。TP制御部32aは、例えば、第1時点から第2時点までの期間にわたって、選択ラインである走査電極Tx(2)に走査信号を供給してもよい。
なお、幅w1は、非点灯領域Bの列方向における幅であり、具体的には、非点灯領域Bを形成する画素行の数に応じた幅である。幅w1は、例えば、図9に示す幅wと同じである。また、幅w2は、点灯領域Uの列方向における幅であり、具体的には、非点灯領域Bを形成する画素行の数に応じた幅である。幅w2は、例えば、予め設定される。例えば、幅w1及びw2の合計値が、走査電極Txのピッチ以下となるように、幅w2が設定される。また、タッチパネル20のセンシング性能の低下を抑制する観点から、幅w2は、幅w1より狭いとよい。つまり、TPスキャン期間と重なる消灯期間及び発光期間において、消灯期間の方が長いとよい。
なお、TP制御部32aは、選択ラインである走査電極Tx(2)に走査信号を供給する期間は、非点灯領域Bの上下に位置する点灯領域Uの両方に対応する期間であることに限定されない。TP制御部32aは、例えば、下側の点灯領域Uの走査線のスキャン方向側の端部が選択ラインである走査電極Tx(2)と重なった第1時点から非点灯領域Bの走査線のスキャン方向と逆側の端部が選択ラインである走査電極Tx(2)と重なる第2時点までの期間であってもよい。また、TP制御部32aは、例えば、非点灯領域Bの走査線のスキャン方向側の端部が選択ラインである走査電極Tx(2)と重なった第1時点から上側の点灯領域Uの走査線のスキャン方向と逆側の端部が選択ラインである走査電極Tx(2)と重なる第2時点までの期間であってもよい。
なお、高精度スキャンモードは、例えば、図13に示す非点灯領域B及び当該非点灯領域Bの上下の点灯領域Uのうち、非点灯領域Bに対応する期間、選択ラインである走査電極Tx(2)に走査信号を供給する制御を行う。TP制御部32aは、例えば、非点灯領域Bの走査線のスキャン方向側の端部が選択ラインである走査電極Tx(2)と重なった第1時点から非点灯領域Bの走査線のスキャン方向と逆側の端部が選択ラインである走査電極Tx(2)と重なる第2時点までの期間、当該走査電極Tx(2)に走査信号を供給する。
図14は、本実施の形態に係る表示装置200の駆動方法の一例を示すタイミングチャートである。具体的には、図14は、低消費電力スキャンモード時におけるタイミングチャートを示す。なお、高精度スキャンモード時におけるタイミングチャートは、図10Bと同様であり、説明を省略する。また、図14において、記載される信号名に付したかっこ書きの数字は、信号が供給される画素行を示している。また、図14に示すTP_駆動Tx(0)は、走査電極Tx(0)を意味し、TP_駆動Tx(1)は、走査電極Tx(1)を意味する。
図14に示されるように、画素回路の動作は、表示装置200のすべての画素行0〜nの画素回路において、行順次に行われる。ここで、非点灯領域B(0)は、3画素行Lが非点灯であることを意味している。つまり、非点灯領域B(0)は、行0〜2の画素行で形成される領域である。このとき、TP制御部32aは、非点灯領域B(0)と平面視において重なる位置に配置された走査電極TxであるTP_駆動Tx(0)を駆動させる。TP制御部32aは、例えば、時刻T0〜時刻T3まで走査電極Tx(0)に走査信号を供給する。ここで、時刻T0から時刻T1までは、行2の発光期間であり、時刻T1から時刻T2までは、行0〜2の各々の消灯期間であり、時刻T2から時刻T3までは、行0の発光期間である。つまり、走査電極Tx(0)を駆動させている期間の一部において、行0又は2が発光している。
また、時点T3から時点T6までに示すように、TP_駆動Tx(1)等においても同様である。
次に、高精度スキャンモードと低消費電力スキャンモードとを切り替える動作について、図15を参照しながら説明する。図15は、本実施の形態に係る表示装置200におけるスキャンモードを切り替える動作を示すフローチャートである。
図15に示すように、演算部60は、積算値(Vtotal)を初期化する(S11)。つまり、積算値は、スキャンモードを切り替える動作において、当該動作を実行するごとに初期化される。積算値は、例えば、「0」に初期化されてもよい。なお、積算値は、スキャンモードを切り替えるか否かの判定に用いられる値であって、映像信号に基づく値である。
次に、演算部60は、1フレーム分の階調データを取得する(S12)。演算部60は、例えば、フレームメモリ50から1フレーム分の映像信号を読み出すことで、当該映像信号の階調データを取得する。
次に、演算部60は、1フレーム分の階調データを積算して積算値を算出する(S13)。積算値は、階調データを積算した値に基づく値である。積算値は、例えば、階調データを積算した値である。本実施の形態では、積算値は、サブ画素回路11R、11G、11Bごとの階調データを積算した値である。積算値は、画素回路の位置を(x(a)、y(b))、位置(x(a)、y(b))におけるサブ画素回路11R、11G、11Bの階調データをそれぞれVr(x(a)、y(b))、Vg(x(a)、y(b))、Vb(x(a)、y(b))、画素列の数がn、画素行の数がmとすると、以下の式に基づいて算出されてもよい。
Figure 2020126581
また、積算値は、所定の階調データ以上の階調データを有する画素回路又はサブ画素回路の数であってもよい。所定の階調データは、8Bitである場合、例えば、V255相当の値であってもよい。所定の階調データは、8Bitである場合、例えば、V200であってもよいし、V220であってもよいし、V240であってもよい。なお、所定の階調データは、これらに限定されず、階調データと電流との関係等に基づいて、適宜決定されるとよい。
なお、演算部60は、サブ画素回路11R、11G、11Bごとの階調データを重み付け加算することで積算値を算出してもよい。また、演算部60は、サブ画素回路11R、11G、及び、11Bの少なくとも1つのサブ画素回路の階調データを用いて積算値を算出してもよい。演算部60は、例えば、白表示を行うときにサブ画素回路11R、11G、及び、11Bのうち最も多く電流が流れるサブ画素回路(例えば、サブ画素回路11B)の階調データのみを用いて積算値を算出してもよい。
次に、演算部60は、算出した積算値と、閾値とを比較する。演算部60は、例えば、積算値が閾値以上であるか否かを判定する(S14)。
閾値は、予め設定されており、メモリ(図示しない)に記憶されている。閾値は、消費電力をより削減する観点から高い値に設定されるとよく、例えば、80%であってもよい。また、閾値は、高精度にセンシングを行う観点から低い値に設定されるとよく、例えば、20%であってもよい。また、閾値は、消費電力と高精度のセンシングとのバランスをとる観点から、例えば、50%であってもよい。このように、閾値は、用途などに応じて、適宜決定されるとよい。
演算部60は、積算値が階調データを積算した値である場合、階調データの最大値を積算した値(例えば、8bitである場合、階調データV255と画素回路数とを掛け算した値)に対する当該積算値の割合と、閾値とを比較してもよい。また、演算部60は、積算値が所定の階調データ以上の階調データを有する画素回路数である場合、画素回路の合計数に対する画素回路数の割合と、閾値とを比較してもよい。このように、演算部60は、判定部としての機能を有する。
演算部60は、積算値が閾値以上である場合(S14でYes)、積算値が閾値以上であることを示す情報をTP制御部32aに出力する。TP制御部32aは、当該情報を取得すると、高精度スキャンモードで動作する(S15)。TP制御部32aは、表示パネル12が表示する画像において高階調表示の割合が多い場合に、高精度スキャンモードで動作する。TP制御部32aは、例えば、黒表示H期間でTPスキャンを実行する。
これにより、表示パネル12が表示する画像が明るく画素電流によるパネルノイズが大きい場合、つまりタッチパネル20がパネルノイズを受けやすい場合に、TP制御部32aが高精度スキャンモードで動作するので、精度よくセンシングを行うことができる。なお、積算値が閾値以上であることを示す情報は、高精度スキャンモードで動作することを指示する情報であってもよい。
また、演算部60は、積算値が閾値より低い場合(S14でNo)、積算値が閾値より低いことを示す情報をTP制御部32aに出力する。TP制御部32aは、当該情報を取得すると、低消費電力スキャンモードで動作する(S16)。TP制御部32aは、表示パネル12が表示する画像において中低階調表示の割合が多い場合に、低消費電力スキャンモードで動作する。TP制御部32aは、例えば、黒表示H期間及び発光Hライン期間でTPスキャンを実行する。
これにより、表示パネル12が表示する画像が暗く画素電流によるパネルノイズが小さい場合、つまりタッチパネル20がパネルノイズを受けにくい場合に、TP制御部32aが低消費電力スキャンモードで動作するので、センシング精度の低下を抑制しつつ、かつ、回路電力及びモジュール発熱を低減することができる。なお、積算値が閾値より低いことを示す情報は、低消費電力スキャンモードで動作することを指示する情報であってもよい。
なお、図15では、積算値に基づいて、タッチパネル20のスキャンモードが切り替えられる例について説明したが、これに限定されない。演算部60は、映像信号の階調レベルに基づいて、タッチパネル20のスキャンモードを切り替えればよい。演算部60は、スキャンモードを切り替えるか否かの判定に用いられる値として、階調データの統計値を算出してもよい。統計値は、階調データの平均値、中央値、最大値、最小値などの少なくとも1つを含む。そして、演算部60は、算出した統計値と閾値とを比較し、比較結果に基づいてタッチパネル20のスキャンモードを切り替えてもよい。
なお、図15に示すフローチャートは、フレームごとに実行されるが、これに限定されない。図15に示すフローチャートは、複数フレームごとに実行されてもよいし、奇数フレーム及び偶数フレームの一方のみで実行されてもよし、所定の時間間隔ごとに実行されてもよい。
[2−3.効果など]
以上のように、本実施の形態に係る表示装置200のTP制御部32aは、黒表示を行う画素行Lと重なる位置に配置された走査電極Txに走査信号を供給する高精度スキャンモードと、画素行Lにおける、黒表示を行う第1期間及び当該第1期間の前後の少なくとも一方の期間であり、映像信号に基づく映像表示を行う第2期間に、当該画素行Lと重なる位置に配置された走査電極Txに走査信号を供給する低消費電力スキャンモードであって、高精度スキャンモードより駆動周波数が低い低消費電力スキャンモードとを有する。そして、TP制御部32aは、映像信号の階調レベルに基づいて、高精度スキャンモードと低消費電力スキャンモードとを切り替える。
なお、TP制御部32aは、制御部の一例であり、高精度スキャンモードは、第1スキャンモードの一例であり、低消費電力スキャンモードは、第2スキャンモードの一例である。
これにより、表示装置200は、駆動周波数が低く回路電力及びモジュール発熱の増加を抑制することができる低消費電力スキャンモードを有する。表示装置200は、映像信号の階調レベルに基づいて、高精度スキャンモードと低消費電力スキャンモードとを切り替えることで、常に高精度スキャンモードで動作する場合に比べて、回路電力及びモジュール発熱の増加を抑制することができる。
また、TP制御部32aは、高精度スキャンモードにおいて、黒表示と走査信号の供給とを同期させる。
これにより、高精度スキャンモードにおいて、黒表示及び映像表示を含む期間に走査信号の供給を行っている場合に比べて、TPスキャンの精度を向上させることができる。
また、TP制御部32aは、画素回路11ごとの階調レベルを積算した積算値が閾値以上である場合(S14でYes)、タッチパネル20のスキャンモードを高精度スキャンモードに切り替え、積算値が閾値より小さい場合(S14でNo)、タッチパネル20のスキャンモードを低消費電力スキャンモードに切り替える。
これにより、タッチパネル20がパネルノイズを受けやすい場合に、TP制御部32aが高精度スキャンモードで動作し、タッチパネル20がパネルノイズを受けにくい場合に、TP制御部32aが低消費電力スキャンモードで動作する。つまり、タッチパネル20がパネルノイズを受けやすい場合に、精度よくセンシングを行うことができ、かつ、タッチパネル20がパネルノイズを受けにくい場合に、回路電力及びモジュール発熱を低減することができる。よって、表示装置200は、センシング精度の低下を抑制しつつ、回路電力及びモジュール発熱を低減することができる。
(実施の形態2の変形例)
以下、本変形例に係る表示装置等について、図16〜図17Dを参照しながら説明する。なお、以下の説明では、実施の形態2との相違点を中心に説明し、実施の形態2と同様の構成については同一の符号を付し、説明を省略又は簡略化する場合がある。本変形例に係る表示装置の構成は、実施の形態2に係る表示装置200と同様であり、説明を省略する。以下に、本変形例に係る表示装置200における動作について、図16を参照しながら説明する。図16は、本変形例に係る表示装置200におけるスキャンモードを切り替える動作を示すフローチャートである。
図16に示すように、演算部60は、1フレーム分の階調データを取得する(S12)と、階調データに基づいて表示パターンを類推する(S21)。演算部60は、例えば、階調データをマッピングしたマッピングデータにおける階調データの分布から表示パターンを類推してもよい。また、演算部60は、例えば、所定の階調データ以上であるか否かによりにより2値化処理を行い、2値化処理された白黒の分布から表示パターンを類推してもよい。
次に、演算部60は、ステップS21で類推した表示パターンが所定のパターンを含むか否かを判定する(S22)。演算部60は、例えば、類推した表示パターンと、予め設定された所定のパターンとを比較することで、ステップS22における判定を行ってもよい。演算部60は、例えば、表示パターンが所定のパターンと同一である又は類似する場合に、所定のパターンを含むと判定してもよい。また、演算部60は、表示パネル12の表示領域を区画(分割)した複数のブロックごとの表示パターンの各々と所定のパターンとを比較してもよい。そして、演算部60は、例えば、表示パターンが所定のパターンと同一である又は類似するブロックの数が所定数以上である場合に、所定のパターンを含むと判定してもよい。所定数は、例えば、1であるがこれに限定されない。
所定のパターンは、例えば、通常の映像表示ではあまり表示されない表示パターンである。所定のパターンについて、図17A〜図17Dを参照しながら説明する。図17Aは、所定のパターンP1の第1例を示す図である。図17Bは、所定のパターンP2の第2例を示す図である。図17Cは、所定のパターンP3の第3例を示す図である。図17Dは、所定のパターンP4の第4例を示す図である。なお、図17A〜図17Dでは、暗い表示を行っている領域をドットハッチングで示している。
図17Aに示すように、所定のパターンP1は、表示パネルの上下領域の一方の領域である第1領域R11に明るい画像が表示され、表示パネルの上下領域の他方の領域である第2領域R12に暗い画像が表示されている表示パターンである。この場合、第1領域R11は、タッチパネル20へのパネルノイズの影響が大きく、かつ、第2領域R12は、タッチパネル20へのパネルノイズの影響が小さい。なお、第1領域R11は、例えば、階調レベルが所定レベル以上の領域であり、第2領域R12は、例えば、階調レベルが所定レベルより低い領域である。
図17Bに示すように、所定のパターンP2は、表示パネルの左右領域の一方の領域である第1領域R21に明るい画像が表示され、表示パネルの左右領域の他方の領域である第2領域R22に暗い画像が表示されている表示パターンである。この場合、第1領域R21は、タッチパネル20へのパネルノイズの影響が大きく、かつ、第2領域R22は、タッチパネル20へのパネルノイズの影響が小さい。
図17A及び図17Bでは、表示パネルの上下方向又は左右方向の中央付近が明暗の境界となっているが、明暗の境界の位置は中央付近であることに限定されない。また、明るい画像と暗い画像との面積比率は、特に限定されない。なお、明暗の境界の位置及び面積比率が図17A及び図17Bと異なる表示パターンは、所定のパターンP1及びP2と類似すると言える。
図17Cに示すように、所定のパターンP3は、明るい領域である第1領域R31と暗い領域である第2領域R32とが1画像内に交互に(例えば、周期的に)配置されているような表示パターンである。所定のパターンP3は、所定の方向に沿って明暗が交互に配置されており、かつ、当該所定の方向と交差する方向(例えば、直交する方向)には明暗が変化しないような表示パターンである。この場合、1画像内で、パネルノイズの影響が大きい領域と小さい領域とが交互に配置される。なお、図17Cでは、第1領域R31と第2領域R32とが上下方向に交互に配置されている例を示しているが、所定のパターンP3には、第1領域R31と第2領域R32とが左右方向又は斜め方向に交互に配置されている表示パターンも含まれる。なお、第1領域R31及び第2領域R32の形状又は面積比率が図17Cと異なる表示パターンは、所定のパターンP3と類似すると言える。
図17Dに示すように、所定のパターンP4は、明るい領域である第1領域R41と暗い領域である第2領域R42とが千鳥状に配置されているような表示パターンである。所定のパターンP4は、所定の方向に沿って明暗が交互に配置されており、かつ、当該所定の方向と交差する方向(例えば、直交する方向)に沿っても明暗が交互に配置されているような表示パターンである。この場合、1画像内で、タッチパネル20へのパネルノイズの影響が大きい領域と小さい領域とが千鳥状に配置される。なお、第1領域R41及び第2領域R42の形状又は面積比率が図17Dと異なる表示パターンは、所定のパターンP4と類似すると言える。
上記の図17A〜図17Dに示すような表示パターンにおいて、実施の形態2のように階調データに基づいてスキャンモードを決定すると、タッチパネル20のTPスキャン性能が低下する場合がある。図17Aの表示パターンを例に説明すると、階調データに基づいて低消費電力スキャンモードで動作する判定が行われた場合、第1領域R11でパネルノイズの影響を大きくうけるので、タッチパネル20は、精度よくセンシングを行うことができない。
そのため、本変形例に係る表示装置200は、階調データに基づいてスキャンモードを決定する処理の前に(例えば、図16に示すステップS13の前に)、ステップS22の判定を行う。
図16を再び参照して、演算部60は、表示パターンが所定のパターンを含む場合(S22でYes)、所定のパターンを含むことを示す情報をTP制御部32aに出力する。TP制御部32aは、当該情報を取得すると、高精度スキャンモードで動作する(S15)。これにより、表示装置200は、表示パターンが所定のパターンを含む場合、積算値による判定を実行することなく高精度スキャンモードで動作するので、表示パネル12が当該表示パターンを表示するときでもタッチパネル20のTPスキャンを精度よく行うことができる。なお、所定のパターンを含むことを示す情報は、高精度スキャンモードで動作することを指示する情報であってもよい。
また、演算部60は、表示パターンが所定のパターンを含まない場合(S22でNo)、ステップS13に進んで、積算値による判定を実行する。
以上のように、本変形例に係る表示装置200のTP制御部32aは、さらに映像信号に基づく表示画像が所定のパターンを含む場合、タッチパネル20のスキャンモードを高精度スキャンモードに切り替える。
なお、TP制御部32aは、制御部の一例であり、高精度スキャンモードは、第1スキャンモードの一例である。
これにより、TP制御部32aは、表示画像が所定のパターンを含む場合、高精度にTPスキャンを行うことができる。つまり、TP制御部32aは、表示画像が所定のパターンを含む場合、タッチパネル20に対するユーザの操作を精度よく検出することができる。
また、所定のパターンP1は、階調レベルが所定レベル以上である第1領域R11と、第1領域R11以外の領域である第2領域R12とを有し、第1領域R11と第2領域R12とが隣接して配置された表示パターンであってもよい。また、所定のパターンP3は、第1領域R31と第2領域R32とが所定方向に交互に配置された表示パターンであってもよい。また、所定のパターンP4は、第1領域R41と第2領域R42とが千鳥状に配置された表示パターンであってもよい。
これらにより、TP制御部32aは、表示画像が走査電極Tx上における位置、又は、タッチパネル20上における走査電極Txの位置ごとに表示パネル12からのパネルノイズの程度が大きく異なるような表示パターンを含む場合、高精度にTPスキャンを行うことができる。所定のパターンP1〜P4を含む表示画像を低消費電力スキャンモードでTPスキャンすると、第1領域R11などにおいて、精度よくTPスキャンが行えない。そのため、例えば、画像データの積算値に基づいて判定されると低消費電力スキャンモードで動作する場合であっても表示画像が所定のパターンP1〜P4を含むときには高精度スキャンモードで動作させることで、高精度にTPスキャンを行うことができる。
(他の実施の形態)
以上、本開示に係る表示装置、及び、表示装置の制御方法(以降において、表示装置等とも記載する)について、各実施の形態に基づいて説明してきたが、本開示に係る表示装置等は、上記各実施の形態に限定されるものではない。実施の形態における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施の形態や、実施の形態に対して本開示の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、本実施の形態に係る表示装置等を内蔵した各種機器も本開示に含まれる。
例えば、上記各実施の形態では、タッチパネルはアウトセル型のタッチパネルである例について説明したが、インセル型又はオンセル型のタッチパネルであってもよい。
また、上記各実施の形態では、基板等がガラスで構成されている例について説明したが、フィルムで構成されていてもよい。また、基板は、可撓性を有していてもよい。
また、上記各実施の形態に係る表示パネルは、液晶パネルであってもよい。液晶パネルにおいては、例えば、コモン電極(例えば、コモンメタル)がノイズ源となり得る。しかしながら、本願は、有機ELパネル又はQLEDパネルに適用される方が、改善効果がより期待できる。
また、上記各実施の形態に係る表示装置の用途は、特に限定されない。表示装置は、携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、テレビジョンなどに使用されてもよいし、デジタルサイネージなどに使用されてもよい。
また、上記各実施の形態では、「点灯していない」とは、当該画素の発光素子に発光電流が実質的に流れていないことである例について説明したが、これに限定されない。「点灯していない」とは、流れる発光電流が所定値以下であることが含まれてもよい。所定値とは、例えば、発光輝度の上限値の5%以下の輝度で発光させることができる電流値である。黒表示を行っている画素行は、例えば、所定値以下の明るさを有する画素行であってもよい。
本開示は、タッチパネルを備える表示装置及び表示装置の制御方法として、携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、テレビジョン受信機などの様々な映像表示装置に広く利用できる。
10 表示モジュール
11 画素回路(画素領域、画素)
11R、11G、11B サブ画素回路(サブ画素領域)
12 表示パネル
13 ゲートドライバ
14 データドライバ
15 ガラス基板
16 TFT層
17 有機層
18 陰極
19 封止ガラス
20 タッチパネル
21 タッチパネル基板
22 保護カバー
30 制御部
31 DP制御部
32、32a TP制御部
40 電源
50 フレームメモリ
60 演算部
100、200 表示装置
B 非点灯領域
c 負荷容量
f 充放電回数
L 画素行
P1、P2、P3、P4 所定のパターン
R11、R21、R31、R41 第1領域
R12、R22、R32、R42 第2領域
Rx 検出電極
Tx 走査電極
U 点灯領域
v 電源電圧
w、w1、w2 幅

Claims (12)

  1. 表示パネルと、前記表示パネルに対向して配置されたタッチパネルと、制御部とを備える表示装置であって、
    前記表示パネルは、
    複数の画素行と、
    前記複数の画素行ごとに配置され、映像信号に対応したデータ電圧を書き込む画素行、及び、黒表示を行う画素行を選択するための複数の走査線とを有し、
    前記タッチパネルは、
    前記複数の走査線と平行に延在して配置された複数の走査電極であって、走査信号が供給される複数の走査電極を有し、
    前記制御部は、前記タッチパネルの平面視において、前記複数の走査電極のうち、前記黒表示を行う画素行と重なる位置に配置された走査電極に前記走査信号を供給する制御を行う
    表示装置。
  2. 前記制御部は、さらに、前記黒表示と前記走査信号の供給とを同期させる
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記制御部は、前記黒表示を行う画素行と重なる位置に配置された走査電極に前記走査信号を供給する第1スキャンモードと、画素行における、前記黒表示を行う第1期間及び当該第1期間の前後の少なくとも一方の期間であり、映像信号に基づく映像表示を行う第2期間に、当該画素行と重なる位置に配置された走査電極に前記走査信号を供給する第2スキャンモードであって、前記第1スキャンモードより駆動周波数が低い第2スキャンモードとを有し、前記映像信号の階調レベルに基づいて、前記第1スキャンモードと前記第2スキャンモードとを切り替える
    請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記制御部は、前記第1スキャンモードにおいて、前記黒表示と前記走査信号の供給とを同期させる
    請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記制御部は、画素ごとの前記階調レベルを積算した積算値が閾値以上である場合、前記タッチパネルのスキャンモードを前記第1スキャンモードに切り替え、前記積算値が閾値より小さい場合、前記タッチパネルのスキャンモードを前記第2スキャンモードに切り替える
    請求項3又は4に記載の表示装置。
  6. 前記制御部は、さらに前記映像信号に基づく表示画像が所定のパターンを含む場合、前記タッチパネルのスキャンモードを前記第1スキャンモードに切り替える
    請求項3〜5のいずれか1項に記載の表示装置。
  7. 前記所定のパターンは、前記階調レベルが所定レベル以上である第1領域と、前記第1領域以外の領域である第2領域とを有し、前記第1領域と前記第2領域とが隣接して配置された表示パターンである
    請求項6に記載の表示装置。
  8. 前記所定のパターンは、前記階調レベルが所定レベル以上である第1領域と、前記第1領域以外の領域である第2領域とを有し、前記第1領域と前記第2領域とが所定方向に交互に配置された表示パターンである
    請求項6に記載の表示装置。
  9. 前記所定のパターンは、前記階調レベルが所定レベル以上である第1領域と、前記第1領域以外の領域である第2領域とを有し、前記第1領域と前記第2領域とが千鳥状に配置された表示パターンである
    請求項6に記載の表示装置。
  10. 前記複数の走査電極のそれぞれが配置される間隔は、前記黒表示を行う画素行の列方向における幅をwとした場合に、w/2以下である
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の表示装置。
  11. 前記複数の画素行を構成する複数の画素のそれぞれは、有機EL素子、又は、QLED(Quantum−dot Light Emitting Diode)素子を有する
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の表示装置。
  12. 表示パネルと、前記表示パネルに対向して配置されたタッチパネルとを備える表示装置の制御方法であって、
    前記表示パネルは、
    複数の画素行と、
    前記複数の画素行ごとに配置され、映像信号に対応したデータ電圧を書き込む画素行、及び、黒表示を行う画素行を選択するための複数の走査線とを有し、
    前記タッチパネルは、
    前記複数の走査線と平行に延在して配置された複数の走査電極であって、走査信号が供給される複数の走査電極を有し、
    前記制御方法は、
    前記タッチパネルの平面視において、前記複数の走査電極のうち、前記黒表示を行う画素行と重なる位置に配置された走査電極に前記走査信号を供給するステップを含む
    表示装置の制御方法。
JP2019182978A 2019-02-05 2019-10-03 表示装置、及び、表示装置の制御方法 Pending JP2020126581A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/774,655 US20200249815A1 (en) 2019-02-05 2020-01-28 Display device and method for controlling display device

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019018343 2019-02-05
JP2019018343 2019-02-05

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020126581A true JP2020126581A (ja) 2020-08-20

Family

ID=72084111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019182978A Pending JP2020126581A (ja) 2019-02-05 2019-10-03 表示装置、及び、表示装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020126581A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112201193A (zh) * 2020-10-21 2021-01-08 上海天马有机发光显示技术有限公司 显示面板的驱动方法、驱动电路和显示装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112201193A (zh) * 2020-10-21 2021-01-08 上海天马有机发光显示技术有限公司 显示面板的驱动方法、驱动电路和显示装置
CN112201193B (zh) * 2020-10-21 2023-07-21 武汉天马微电子有限公司 显示面板的驱动方法、驱动电路和显示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3159882B1 (en) Pixel circuit, driving method therefor and display device
US11494020B2 (en) Display device
KR102510916B1 (ko) 표시장치 및 그의 구동 방법
US11733807B2 (en) Light sensing display
CN107797687B (zh) 显示面板、显示装置、集成驱动电路和驱动方法
CN104898887B (zh) 一种内嵌式触摸显示屏、其驱动方法及显示装置
US20200249815A1 (en) Display device and method for controlling display device
US20180039367A1 (en) Force detection apparatus, display apparatus, and organic electro-luminescence display apparatus
CN104091562B (zh) 像素电路、显示面板及显示装置
US20160260380A1 (en) Organic light-emitting diode pixel circuit and driving method thereof
US9645662B2 (en) Pixel circuit, display panel and display apparatus
US11422650B2 (en) Touch display device and a touch sensing method of the same using a sensing transistor
KR20210058528A (ko) 디스플레이 장치
JP2018073126A (ja) 表示装置
KR20210085202A (ko) 터치 표시 장치 및 그 구동 방법
KR20230068493A (ko) 화소 및 이를 포함하는 표시 장치
JP2020126581A (ja) 表示装置、及び、表示装置の制御方法
KR102694937B1 (ko) 터치 스크린 패널 및 터치 스크린 일체형 표시 장치
JP6064178B2 (ja) 入力装置
CN116209304A (zh) 显示面板和包括显示面板的显示装置
JP2011191473A (ja) 表示装置、入力検出方法
US20240152228A1 (en) Touch display device and touch sensing method
US20240160318A1 (en) Touch Display Device and Touch Sensing Method
US11995267B2 (en) Touchscreen displays
KR101818548B1 (ko) 터치스크린 일체형 표시장치 및 터치 집적회로