JP2020125918A - 画像検査装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像検査装置1は、識別器による良品画像と不良品画像の識別に寄与している特徴量の良品範囲を拡張する操作を受け付ける操作受付部23と、受け付けられた操作の結果、新たに良品画像として判定される画像を生成する画像生成部24と、生成された画像を表示可能な表示部とを備え、画像生成部24により生成された画像を機械学習器に入力することにより、識別器を更新する。
【選択図】図3
Description
図2に示すように、撮像ユニット3は、カメラモジュール(撮像部)14と、照明モジュール(照明部)15とを備えている。カメラモジュール14は、撮像光学系を駆動するAF用モータ141と、撮像基板142とを備えている。AF用モータ141は、撮像光学系のレンズを駆動することにより、自動でピント調整を実行する部分であり、従来から周知のコントラストオートフォーカス等の手法によってピント調整を行うことができる。撮像基板142は、撮像光学系から入射した光を受光する受光素子としてCMOSセンサ143と、FPGA144と、DSP145とを備えている。CMOSセンサ143は、カラー画像を取得することができるように構成された撮像センサである。CMOSセンサ143の代わりに、例えばCCDセンサ等の受光素子を用いることもできる。FPGA144及びDSP145は、撮像ユニット3の内部において画像処理を実行するためのものであり、CMOSセンサ143から出力された信号はFPGA144及びDSP145にも入力されるようになっている。
制御ユニット2は、メイン基板13と、コネクタ基板16と、通信基盤17と、電源基板18とを備えている。メイン基板13には、FPGA131と、DSP132と、メモリ133とが搭載されている。FPGA131とDSP132は制御部13Aを構成するものであり、これらが一体化された主制御部を設けることもできる。
図3は、画像検査装置1のブロック図であり、プログラムファイル80や設定ファイルがインストールされた制御ユニット2により、図3に示す各部及び手段が構成される。すなわち、画像検査装置1は、画像入力部21と、識別器生成部22と、操作受付部23と、画像生成部24と、特徴量抽出部25と、通知手段26と、選択手段27と、第1ウインドウ設定部28と、第2ウインドウ設定部29と、良否判定部30とを備えている。これら各部及び手段は、ハードウエアのみで構成されていてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせによって構成されていてもよい。また、図3に示す各部及び手段は、それぞれが独立したものであってもよいし、1つのハードウエアまたはソフトウエアによって複数の機能が実現されるように構成されたものであってもよい。また、図3に示す各部及び手段の機能は、メイン基板13の制御部13Aによる制御で実現することもできる。
図4は、画像検査装置の設定モード時のフローチャートである。スタート時には、図5に示すような設定モードユーザーインターフェース40をメイン基板13の制御部13Aが生成し、表示装置4に表示させる。設定モードユーザーインターフェース40には、設定モードにおける作業の流れを示した作業手順表示領域40aと、設定開始ボタン40bと、キャンセルボタン40cとが設けられている。設定開始ボタン40bを押すと、図4のフローチャートに示すように、設定作業を順に行うように使用者を導くナビゲーションが開始される。一方、キャンセルボタン40cを押すと、設定モードが中断される。尚、「ボタンを押す」とは、表示装置4のタッチパネル41による操作、パーソナルコンピュータ5のキーボード51やマウス等による操作によって実行される。以下、ボタン操作については同様である。
識別器生成部22は、画像入力部21により入力された良品画像群と不良品画像群を、複数層で構成された機械学習器に入力し、良品画像群と不良品画像群を特徴量空間上にプロットするとともに、特徴量空間上にプロットされた良品画像群と不良品画像群との間に識別境界を設定することにより、良品画像と不良品画像を識別する識別器を生成するように構成することもできる。
設定モードで各種設定が完了した後、画像検査装置1は運転モードに移行する。設定モードから運転モードへは、使用者の移行操作によって移行するようにしてもよいし、設定モードが完了した後、運転モードへ自動的に移行するようにしてもよい。
図19に示すフローチャートは、再学習ステップの詳細を示すものであり、使用者による良否画像または不良品画像の誤登録(誤入力)を検知する機能を実現する手順を示している。例えば、使用者により新たに機械学習器に入力された追加画像には、上述した図14に示すフローチャートのステップSB4において使用者により良品または不良品のいずれか一方の属性が付与されている。しかし、使用者が良品である画像を誤って不良品であると認識していたり、不良品である画像を誤って良品であると認識し、誤った属性を追加画像に付与してしまうおそれがある。
次に、図28に示すフローチャートに基づいて不安定画像の検出手順について説明する。スタート後のステップSD1では、学習データ(追加画像)が入力される。これは図14に示すフローチャートのステップSB4によって実行されるので、追加画像には使用者により良品または不良品のいずれか一方の属性が付与されている。その後、ステップSD2では、特徴抽出部25で追加画像の特徴量が抽出される。次いで、ステップSD3では、識別器生成部22により、図29に示すような識別境界51(識別曲線ともいう)を算出する。ステップSD4では、学習データである追加画像を特徴量空間50上にプロットし、追加画像と、識別境界51との距離から安定度を算出する。例えば、図29に符号Dで示す枠内に追加画像がプロットされた場合、その追加画像と、識別境界51との距離を算出する。距離は図30に示す式により計算することができるが、分子がf(x)であり、+1と−1に固定されるため、||w||のみを評価すればよい。
通知手段26は、使用者により良品または不良品のいずれか一方の属性が付与された追加画像の特徴量空間50上における位置と、他方の属性の代表点までの距離とに基づいて安定度を算出し、算出された安定度が所定未満の場合には、追加画像が機械学習器の学習に寄与していない旨の通知を行うように構成されている。例えば、図31に示すグラフは、横軸が学習枚数、即ち学習のために画像入力部21により入力された良品画像の枚数を示し、縦軸が上述した||w||を示している。
次に、自動ウインドウ設定機能について説明する。一般的に、機械学習器を用いた画像識別では、検出領域として全画像領域を扱っている。しかしながら、検査対象物Wの検査を行っている実際の現場では、検査対象物Wが画像の全体に存在しているケースは少なく、画像の一部にのみ存在しているケースが多いので、全画像領域を検出領域にしてしまうと、検査対象物Wが存在していない部分についても学習及び識別の対象となり、その結果、識別精度の低下を招くとともに、不必要な演算が行われて時間が長引いてしまう。本実施形態では、使用者の負担を減らしながら、機械学習器に入力すべき部分を自動的に設定可能にするために、自動ウインドウ設定機能を搭載している。自動ウインドウ設定機能は、常時有効にしておいてもよいし、使用者が必要なときにのみ有効にするようにしてもよい。また、自動ウインドウ設定機能で設定した検査ウインドウを使用者が修正することもできる。
図38は、位置補正処理を行う場合の手順を示すフローチャートである。ステップSH1では、マスター画像を登録する。マスター画像の登録は、図4に示すフローチャートのステップSA2と同様にして行うことができる。このとき、画像入力部21により、位置補正の基準を含む良品画像を入力する。例えば、図39に示すマスター画像のように、位置補正の基準を示す基準部101を含む画像をマスター画像とする。図38に示すフローチャートのステップSH2では、位置補正用設定を行う。具体的には、マスター画像の基準部101を選択し、基準部101が位置補正の基準であることを入力する。基準部101は、例えば方向性のある部品や目印、記号、文字等で構成することができる。
以上説明したように、この実施形態に係る画像検査装置1によれば、良品画像と不良品画像を機械学習器に入力して識別器を生成する場合に、識別に寄与している特徴量の良品範囲を拡張する操作を受け付けることができる。識別に寄与している特徴量の良品範囲を拡張した結果、新たに良品画像として判定される画像を画像生成部24が生成し、その生成された画像を表示装置4するとともに、機械学習器に入力して識別器を更新するようにしたので、使用者への負担を少なくしながら検査対象物Wの良否判定の精度を高めることができるとともに、その識別結果を使用者による判別の感覚に近づけることができる。
2 制御ユニット
4 表示装置(表示部)
13A 制御部
14 カメラモジュール(撮像部)
15 照明モジュール(照明部)
21 画像入力部
22 識別器生成部
23 操作受付部
24 画像生成部
25 特徴量抽出部
26 通知手段
27 選択手段
28 第1ウインドウ設定部
29 第2ウインドウ設定部
30 良否判定部
Claims (11)
- 検査対象物を撮像して得られた画像に基づいて検査対象物の良否判定を行う画像検査装置において、
使用者により良品としての属性を付与された良品画像と、不良品としての属性を付与された不良品画像とを入力可能な画像入力部と、
前記画像入力部により入力された良品画像と不良品画像を、複数層で構成された機械学習器に入力し、良品画像と不良品画像を識別する識別器を生成する識別器生成部と、
前記識別器による良品画像と不良品画像の識別に寄与している特徴量の良品範囲を拡張する操作を受け付ける操作受付部と、
前記操作受付部により受け付けられた操作の結果、新たに良品画像として判定される画像を生成する画像生成部と、
前記画像生成部により生成された画像を表示可能な表示部とを備え、
前記識別器生成部は、前記画像生成部により生成された画像を前記機械学習器に入力することにより、前記識別器を更新するように構成されていることを特徴とする画像検査装置。 - 請求項1に記載の画像検査装置において、
前記識別器による良品画像と不良品画像の識別に寄与している特徴量の良品範囲を前記表示部に表示可能に構成されていることを特徴とする画像検査装置。 - 請求項1または2に記載の画像検査装置において、
前記識別器による良品画像と不良品画像の識別に寄与する可能性のある複数種の特徴量が予め定義され、予め定義された複数種の特徴量の中から、前記識別器による良品画像と不良品画像の識別に寄与している上位の特徴量を自動的に抽出する特徴量抽出部を備え、
前記操作受付部は、前記特徴量抽出部により抽出された上位の特徴量の良品範囲を拡張する操作を受け付けるように構成されていることを特徴とする画像検査装置。 - 請求項3に記載の画像検査装置において、
前記予め定義された特徴量には、明るさ、角度、色の少なくとも1つが含まれていることを特徴とする画像検査装置。 - 請求項3または4に記載の画像検査装置において、
前記特徴量抽出部は、良品画像と不良品画像に複数種のフィルタ処理を行うように構成され、フィルタ処理後の画像に基づいて上位の特徴量を抽出するように構成されていることを特徴とする画像検査装置。 - 請求項1から5のいずれか1つに記載の画像検査装置において、
前記識別器による良品画像と不良品画像の識別に寄与している特徴量の不良品範囲を前記表示部に表示可能に構成されていることを特徴とする画像検査装置。 - 請求項1から6のいずれか1つに記載の画像検査装置において、
前記表示部には、前記識別器による良品画像と不良品画像の識別に寄与している特徴量の良品範囲または不良品範囲の少なくとも一方が数値またはバー形式で表示され、
前記操作受付部は、良品範囲または不良品範囲の調整を受け付けるように構成されていることを特徴とする画像検査装置。 - 請求項1から7のいずれか1つに記載の画像検査装置において、
前記画像生成部は、良品範囲または不良品範囲の境界近傍に位置する境界近傍画像を生成するように構成され、
前記表示部は、前記画像生成部により生成された境界近傍画像を表示するように構成されていることを特徴とする画像検査装置。 - 請求項1から8のいずれか1つに記載の画像検査装置において、
前記画像生成部は、前記識別器による良品画像と不良品画像の識別に寄与している特徴量が明るさである場合に、予め入力されている画像の明るさを変更することにより、新たに良品画像として判定される画像を生成するように構成されていることを特徴とする画像検査装置。 - 請求項1から9のいずれか1つに記載の画像検査装置において、
検査対象物を照明する照明部と、
前記照明部により照明された検査対象物を撮像することにより、良品画像と不良品画像を取得する撮像部を備え、
前記画像生成部は、前記識別器による良品画像と不良品画像の識別に寄与している特徴量が明るさである場合に、前記照明部による照明の明るさを変更して前記撮像部により撮像することにより、新たに良品画像として判定される画像を生成するように構成されていることを特徴とする画像検査装置。 - 請求項1から10のいずれか1つに記載の画像検査装置において、
前記識別器生成部は、学習済みの前記機械学習器に良品画像と不良品画像を入力するように構成されていることを特徴とする画像検査装置。
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